説明

画像保存装置、画像転送装置、および画像送信装置

【課題】カメラからパソコンへワイヤレストランスミッターを介して画像ファイルを転送すること。
【解決手段】パソコン400のCPU405は、使用者からの画像転送要求を受け付けた場合には、フラッシュメモリ406に記録されている管理データベースを参照して、転送が要求された画像ファイルが、ワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305に記録されているか否かを判定する。その結果、フラッシュメモリ305に記録されていると判定した場合には、ワイヤレストランスミッター300に対して画像ファイルの送信を要求する。一方、フラッシュメモリ305に記録されていないと判定した場合には、カメラ200に対して画像ファイルの送信を要求する。そして、CPU405は、受信した画像ファイルをフラッシュメモリ406に記録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像保存装置、画像転送装置、および画像送信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
次のようなカメラが知られている。このカメラは、画像を他の機器に送信する際に、本画像に基づいて生成した縮小画像のデータを、本画像よりも先に他の機器に送信する(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−80860号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のカメラでは、カメラと機器との間にカメラから送信された画像データを記録する記憶装置を備えた転送装置を設置し、機器からの画像転送要求があった場合に、転送装置から機器へ画像データを送信する場合、転送装置の記憶装置に画像データが存在しないときの転送方法については、何ら考慮されていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、画像転送システムで用いる画像保存装置であって、画像転送システムは、画像送信装置、画像転送装置、および画像保存装置により構成され、画像送信装置は、記憶媒体に記録された画像データを画像転送装置へ送信し、画像転送装置は、画像送信装置から送信された画像データを受信して第1の記憶装置に記録するとともに、画像保存装置からの要求に基づいて画像データを画像保存装置へ転送し、画像保存装置は、画像転送装置から送信された画像データを受信して第2の記憶装置に記録し、画像保存装置は、第2の記憶装置と、画像転送装置と通信を行う通信手段と、各画像データが記憶媒体および第1の記憶装置のそれぞれに記録されているか否かを示す管理情報の第2の記憶装置への読み書きを制御する記録制御手段と、使用者からの画像転送要求を受け付ける要求受付手段と、記録制御手段により読み込まれた管理情報を参照して、要求受付手段で受け付けた対象画像データが、第1の記憶装置に記録されているか否かを判定する判定手段と、判定手段によって対象画像データが第1の記憶装置に記録されていると判定された場合には、通信手段により画像転送装置に対して対象画像データの送信を要求し、対象画像データが第1の記憶装置に記録されていないと判定された場合には、通信手段により画像転送装置を介して画像送信装置に対して対象画像データの送信を要求する画像要求手段と、画像要求手段による要求に基づいて通信手段により受信した画像データを第2の記憶装置に記録する画像記録手段とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、画像転送システムで用いる画像転送装置であって、画像転送システムは、画像送信装置、画像転送装置、および画像保存装置により構成され、画像送信装置は、記憶媒体に記録された画像データを画像転送装置へ送信し、画像転送装置は、画像送信装置から送信された画像データを受信して第1の記憶装置に記録するとともに、画像保存装置からの要求に基づいて画像データを画像保存装置へ転送し、画像保存装置は、画像転送装置から送信された画像データを受信して第2の記憶装置に記録し、画像転送装置は、第1の記憶装置と、画像送信装置と通信を行う第1の通信手段と、画像保存装置と通信を行う第2の通信手段と、第1の通信手段により画像送信装置から受信した画像データを第1の記憶装置に記録する画像データ記録制御手段と、各画像データが記憶媒体および第1の記憶装置のそれぞれに記録されているか否かを示す管理情報の第1の記憶装置への読み書きを制御する記録制御手段と、第2の通信手段により画像保存装置から画像データの送信要求を受け付ける要求受付手段と、記録制御手段により読み込まれた管理情報を参照して、要求受付手段で受け付けた対象画像データが、第1の記憶装置に記録されているか否かを判定する判定手段と、判定手段によって対象画像データが第1の記憶装置に記録されていると判定された場合には、第1の記憶装置から対象画像データを読み出して、第2の通信手段により画像保存装置へ送信し、対象画像データが第1の記憶装置に記録されていないと判定された場合には、第1の通信手段により画像送信装置に対して対象画像データの送信を要求して、画像送信装置から受信した画像データを第2の通信手段により画像保存装置へ送信する画像送信手段とを備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、画像転送システムで用いる画像送信装置であって、画像転送システムは、画像送信装置、画像転送装置、および画像保存装置により構成され、画像送信装置は、記憶媒体に記録された画像データを画像転送装置へ送信し、画像転送装置は、画像送信装置から送信された画像データを受信して第1の記憶装置に記録するとともに、画像保存装置からの要求に基づいて画像データを画像保存装置へ転送し、画像保存装置は、画像転送装置から送信された画像データを受信して第2の記憶装置に記録する場合に、画像送信装置は、画像転送装置と通信を行う通信手段と、記憶媒体に記録されている画像データを通信手段により画像転送装置に送信する画像送信手段と、各画像データが記憶媒体および第1の記憶装置のそれぞれに記録されているか否かを示す管理情報の記憶媒体への読み書きを制御する記録制御手段と、画像保存装置からの画像データの送信要求を、通信手段により画像転送装置を介して受け付ける要求受付手段と、記録制御手段により読み込まれた管理情報を参照して、要求受付手段で受け付けた対象画像データが、第1の記憶装置に記録されているか否かを判定する判定手段と、判定手段によって対象画像データが第1の記憶装置に記録されていると判定された場合には、通信手段により画像転送装置に対して対象画像データの画像保存装置への送信を指示し、対象画像データが第1の記憶装置に記録されていないと判定された場合には、記憶媒体から対象画像データを読み出して、通信手段により画像転送装置を介して画像保存装置へ送信する画像提供手段とを備えることを特徴とする。
画像転送装置は、第1の記憶装置の空き容量が、画像送信装置から送信される画像データのデータサイズより小さい場合には、第1の記憶装置内にデータサイズ分の空き容量を確保するために、第1の記憶装置内に記録されている少なくとも1つの画像データを削除するようにしてもよい。
上記画像保存装置は、画像データに基づいて生成された表示用画像を画像転送装置から受信して画面上に一覧表示する表示手段と、記録制御手段により読み込まれた管理情報を参照して、表示装置に表示した表示用画像に対応する対応画像データが、記憶媒体および第1の記憶装置に記録されているか否かを判定する画像有無判定手段と、画像有無判定手段によって、対応画像データが記憶媒体および第1の記憶装置のいずれにも記録されていないと判定された場合には、その対応画像データに対応する表示用画像を一覧内から消去する消去手段をさらに備えるようにしてもよい。
上記画像転送装置は、画像保存装置が画像データに基づいて生成された表示用画像を画像転送装置から受信して画面上に一覧表示するものであるとき、第1の記憶装置から画像データが削除された場合に、記録制御手段により読み込まれた管理情報を参照して、削除された画像データと同一の画像データが記憶媒体に記録されているか否かを判定する画像有無判定手段と、画像有無判定手段によって、削除された画像データと同一の画像データが記憶媒体に記録されていないと判定された場合には、画像保存装置に対して、その画像データに対応する表示用画像を一覧内から消去するように指示する消去指示手段をさらに備えるようにしてもよい。
上記画像送信装置は、画像保存装置が画像データに基づいて生成された表示用画像を画像転送装置から受信して画面上に一覧表示するものであるとき、記憶媒体から画像データが削除された場合に、記録制御手段により読み込まれた管理情報を参照して、削除された画像データと同一の画像データが第1の記憶装置に記録されているか否かを判定する画像有無判定手段と、画像有無判定手段によって、削除された画像データと同一の画像データが第1の記憶装置に記録されていないと判定された場合には、画像保存装置に対して、その画像データに対応する表示用画像を一覧内から消去するように指示する消去指示手段をさらに備えるようにしてもよい。
上記画像保存装置、画像転送装置、および画像送信装置においては、記憶媒体に画像データが追加されたとき、第1の記憶装置に画像データが追加されたとき、記憶媒体から画像データが削除されたとき、第1の記憶装置から画像データが削除されたとき、記憶媒体が初期化されたとき、第1の記憶装置が初期化されたとき、および画像送信装置から記憶媒体が取り外されたときのいずれかのときに、管理情報を更新することが好ましい。
上記画像保存装置は、画像保存装置が第1の記憶装置が記憶する画像データのリストデータを受信したときに、管理情報を更新する更新手段をさらに備えるようにしてもよい。
上記画像保存装置においては、管理情報が更新されたときに、画像有無判定手段によって、管理情報に基づいて、対応画像データが記憶媒体および第1の記憶装置の少なくともいずれか一方に記録されていると判定された場合であって、かつ対応画像データに対応する表示用画像が、画面上に一覧表示されていない場合には、表示手段は、該表示用画像を画像転送装置から受信して該画面上に一覧表示することが好ましい。
上記画像転送装置において、画像データ記録制御手段は、第2の通信手段による通信が切断されたときに、第1の記憶装置の空き容量が、画像送信装置が送信する画像データのデータサイズより小さい場合には、第1の通信手段により画像送信装置から受信した画像データを第1の記憶装置に記録することを中止することが好ましい。
上記画像送信装置において、画像送信手段は、画像転送装置からの画像データ送信禁止通知に基づいて記憶媒体に記録されている画像データを通信手段により画像転送装置に送信することを抑止することが好ましい。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、画像転送装置の記憶装置に画像保存装置から要求された画像データが記憶されていない場合であっても、画像送信装置の記憶媒体に記録されている画像データを画像保存装置に転送することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】画像転送システムの一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】カメラ200の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図3】ワイヤレストランスミッター300の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図4】パソコン400の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図5】管理データベースの具体例を示す図である。
【図6】第1の実施の形態におけるカメラ200によって撮影が行われた場合の処理の流れを示すフロー図である。
【図7】第1の実施の形態におけるワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305が初期化された場合の処理の流れを示すフロー図である。
【図8】第1の実施の形態におけるカメラ200でメモリカード205aが初期化された場合、またはメモリカードスロット205からメモリカード205aが抜かれた場合の処理の流れを示すフロー図である。
【図9】第1の実施の形態におけるカメラ200のメモリカード205a内からいずれかの画像ファイルが削除された場合の処理の流れを示すフロー図である。
【図10】第1の実施の形態におけるパソコン400上で使用者によって画像ファイルの転送が要求された場合の処理の流れを示すフロー図である。
【図11】第2の実施の形態におけるカメラ200によって撮影が行われた場合の処理の流れを示すフロー図である。
【図12】第2の実施の形態におけるワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305が初期化された場合の処理の流れを示すフロー図である。
【図13】第2の実施の形態におけるカメラ200でメモリカード205aが初期化された場合、またはメモリカードスロット205からメモリカード205aが抜かれた場合の処理の流れを示すフロー図である。
【図14】第2の実施の形態におけるカメラ200のメモリカード205a内からいずれかの画像ファイルが削除された場合の処理の流れを示すフロー図である。
【図15】第2の実施の形態におけるパソコン400上で使用者によって画像ファイルの転送が要求された場合の処理の流れを示すフロー図である。
【図16】第3の実施の形態におけるカメラ200によって撮影が行われた場合の処理の流れを示すフロー図である。
【図17】第3の実施の形態におけるワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305が初期化された場合の処理の流れを示すフロー図である。
【図18】第3の実施の形態におけるカメラ200でメモリカード205aが初期化された場合、またはメモリカードスロット205からメモリカード205aが抜かれた場合の処理の流れを示すフロー図である。
【図19】第3の実施の形態におけるカメラ200のメモリカード205a内からいずれかの画像ファイルが削除された場合の処理の流れを示すフロー図である。
【図20】第3の実施の形態におけるパソコン400上で使用者によって画像ファイルの転送が要求された場合の処理の流れを示すフロー図である。
【図21】変形例におけるパソコン400がワイヤレストランスミッター300およびカメラ200に格納されている画像ファイルのリストデータ取得する処理の流れを示したフロー図である。
【図22】変形例におけるパソコン400のCPU405がサムネイル画像の表示を更新する処理の流れを示したフロー図である。
【図23】変形例におけるパソコン400とワイヤレストランスミッター300との通信の切断中に、カメラ200によって撮影が行われた場合のカメラ200およびワイヤレストランスミッター300の処理の流れを示したフロー図である。
【図24】変形例におけるパソコン400とワイヤレストランスミッター300との通信の切断中に、ワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305が初期化された場合のカメラ200およびワイヤレストランスミッター300の処理の流れを示したフロー図である。
【図25】変形例におけるパソコン400とワイヤレストランスミッター300との通信の切断中に、カメラ200でメモリカード205aが初期化された場合、カメラ200でメモリカードスロット205からメモリカード205aが抜かれた場合、またはカメラ200のメモリカード205a内からいずれかの画像ファイルが削除された場合のカメラ200およびワイヤレストランスミッター300の処理の流れを示したフロー図である。
【図26】変形例におけるパソコン400とワイヤレストランスミッター300との通信の切断中に、カメラ200によって撮影が行われた場合のパソコン400の処理の流れを示したフロー図である。
【図27】パソコン400とワイヤレストランスミッター300との通信の切断中に、カメラ200によって撮影が行われた場合のカメラ200およびワイヤレストランスミッター300の処理の流れを示したフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
―第1の実施の形態―
図1は、第1の実施の形態における画像転送システムの一実施の形態の構成を示すブロック図である。画像転送システム100は、カメラ200と、ワイヤレストランスミッター300と、パーソナルコンピュータ(パソコン)400とを備えている。なお、この画像転送システム100においては、カメラ200は、撮影によって得た画像ファイルをワイヤレストランスミッター300を介してパソコン400へ送信する画像送信装置として機能する。ワイヤレストランスミッター300は、カメラ200からパソコン400へ画像ファイルを送信するに当たっての中継機器であり、画像転送装置として機能する。また、パソコン400は、ワイヤレストランスミッター300を介して受信した画像ファイルを記録する画像保存装置として機能する。
【0009】
カメラ200とワイヤレストランスミッター300とは、それぞれを接続するためのインターフェース部を介して接続されている。カメラ200の撮影により得られた画像ファイルは、撮影が行われる度にワイヤレストランスミッター300に転送され、ワイヤレストランスミッター300が備える記憶媒体に記録される。
【0010】
ワイヤレストランスミッター300とパソコン400とは、無線接続、または有線接続されている。例えば、ワイヤレストランスミッター300は、無線LANに接続するための無線モジュールと、LANケーブルを接続するためのLANインターフェースとを備えている。そして、ワイヤレストランスミッター300とパソコン400とは、無線LAN経由、または有線LAN経由で接続される。使用者は、パソコン400上で専用の画像転送アプリケーションを起動することによって、ワイヤレストランスミッター300の記憶媒体に記録されている画像のサムネイル画像の一覧を閲覧したり、一覧内からいずれかのサムネイル画像を選択して、そのサムネイル画像に対応する画像ファイルを取得したりすることができる。
【0011】
パソコン400は、図1に示すように、複数のワイヤレストランスミッター300と同時に通信を行うことができる。同時に通信を行うことができるワイヤレストランスミッター300の台数は制限することができ、本実施の形態では、パソコン400は、例えば、同時に5台のワイヤレストランスミッター300と有線または無線により通信を行うことができる。図1に示す例では、パソコン400は、カメラ1〜カメラ4のそれぞれに接続されているワイヤレストランスミッター300とは無線通信を行い、カメラ5に接続されているワイヤレストランスミッター300とは有線通信を行っている場合を示している。
【0012】
また、パソコン400は、ワイヤレストランスミッター300を介さずに、1台のカメラ200と直接通信を行うこともできる。例えば、パソコン400とカメラ200とをU
SBケーブルを介して接続することによって、パソコン400は、カメラ200と直接通信を行うことができる。図1に示す例では、パソコン400は、カメラ6と直接通信を行っている場合を示している。
【0013】
図2は、本実施の形態におけるカメラ200の一実施の形態の構成を示すブロック図である。カメラ200は、レンズ201と、撮像素子202と、AFE(Analog Front End)回路203と、画像処理回路204と、メモリカードスロット205と、SDRAM206と、フラッシュメモリ207と、CPU208と、操作部材209と、モニタ210と、接続IF211とを備えている。
【0014】
CPU208は、フラッシュメモリ207に記録されている制御プログラムをSDRAM206に読み込んで実行することにより、カメラ200の全体を制御する。なお、SDRAM206は、揮発性のメモリであって、CPU208がプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリとして使用されたり、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。また、フラッシュメモリ207は、不揮発性のメモリであって、CPU208が実行するプログラムのデータや、プログラム実行時に読み込まれる種々のパラメータなどが記録されている。
【0015】
レンズ201は、複数の光学レンズにより構成され、これらのレンズ群を介して被写体像を撮像素子202へ結像する。撮像素子202は、例えばCCDやCMOSなどのイメージセンサであり、被写体像を光電変換してアナログ画像信号を生成し、生成したアナログ画像信号をAFE回路203へ出力する。
【0016】
AFE回路203は、アナログ画像信号に対するゲイン調整、例えば、設定されたISO感度に応じた信号増幅などを行う。AFE回路203は、さらに内蔵するA/D変換回路によってアナログ画像信号をデジタル画像データに変換し、デジタル画像データを画像処理回路204へ出力する。
【0017】
画像処理回路204は、デジタル画像データに対して各種の画像処理、例えば、色補間処理、階調変換処理、輪郭強調処理、ホワイトバランス調整処理などを施した後、画像処理後の画像データ(以下、「画像データ」と呼ぶ)をバッファメモリとしてのSDRAM206へ出力する。
【0018】
CPU208は、SDRAM206に記録された画像データを縮小してサムネイル画像データを生成する。そして、CPU208は、画像データとサムネイル画像データを含む画像ファイルを生成する。CPU208は、画像ファイルを内蔵メモリとしてのフラッシュメモリ207、または外部メモリとしてのメモリカードスロット205に挿入されているメモリカード205aに記録する。なお、メモリカードスロット205は、外部メモリとしてのメモリカード205aを挿入するためのスロット部を備えており、CPU208からの指示に基づいて、メモリカード205aに画像ファイルの書き込みを行なったり、メモリカード205aから画像ファイルの読み出しを行なったりする。
【0019】
操作部材209は、使用者によって操作される種々の操作用部材、例えば電源ボタン、レリーズボタン、ズームボタン、十字キー、決定ボタン等を含んでいる。モニタ210は、カメラ200の背面に搭載された液晶モニタ(背面モニタ)であり、CPU208は、モニタ210にメモリカード205aに記憶されている画像ファイルやカメラ200を設定するための設定メニューなどを出力して情報を表示する。接続IF211は、上述したように、カメラ200とワイヤレストランスミッター300とを接続するためのインターフェース部である。
【0020】
図3は、本実施の形態におけるワイヤレストランスミッター300の一実施の形態の構成を示すブロック図である。ワイヤレストランスミッター300は、カメラ接続I/F301と、LANI/F302と、無線モジュール303と、CPU304と、フラッシュメモリ305と、SDRAM306とを備えている。
【0021】
カメラ接続I/F301は、上述したように、カメラ200とワイヤレストランスミッター300とを接続するためのインターフェース部である。LANI/F302は、ワイヤレストランスミッター300とパソコン400とを有線接続する際にLANケーブルを接続するためのインターフェース部である。無線モジュール303は、ワイヤレストランスミッター300とパソコン400とを無線接続する際に、パソコン400との間の無線通信を制御する。
【0022】
フラッシュメモリ305は、不揮発性のメモリであって、カメラ200から転送されてきた画像ファイルやプログラム実行時に読み込まれる種々のパラメータなどが記録される。カメラ200から転送されてくる画像ファイルには、上述したように、撮影された本画像の画像データ(本画像データ)と、本画像を縮小して生成されたサムネイル画像の画像データ(サムネイル画像データ)とが含まれている。SDRAM306は、揮発性のメモリであって、CPU304がプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリとして使用されたり、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。
【0023】
CPU304は、ワイヤレストランスミッター300が備える各部を制御する。例えば、カメラ接続I/F301を介してカメラ200から画像ファイルが入力されたときに、記憶媒体としてのフラッシュメモリ305に画像ファイルを記録する。また、フラッシュメモリ305に記録されている画像ファイルをバッファメモリとしてのSDRAM306に展開し、LANI/F302や無線モジュール303を制御してパソコン400へ転送する。
【0024】
図4は、本実施の形態におけるパソコン400の一実施の形態の構成を示すブロック図である。パソコン400は、操作部材401と、LANI/F402と、無線モジュール403と、HDD(ハードディスクドライブ)404と、CPU405と、フラッシュメモリ406と、SDRAM407と、モニタ408とを備えている。
【0025】
操作部材401は、使用者によって操作される種々の装置、例えばキーボードやマウスを含む。LANI/F402は、ワイヤレストランスミッター300との有線接続時にLANケーブルを接続するためのインターフェース部である。無線モジュール403は、ワイヤレストランスミッター300との無線通信を制御する。
【0026】
HDD404は、ワイヤレストランスミッター300から取得した画像ファイルや、CPU405で実行される種々のプログラム等を記録するための記憶媒体である。CPU405は、パソコン400が備える各部を制御する。
【0027】
フラッシュメモリ406は、不揮発性のメモリであって、プログラム実行時に読み込まれる種々のパラメータなどが記録されている。また、SDRAM407は、揮発性のメモリであって、CPU405がプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリとして使用されたり、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。モニタ408は、例えば液晶モニタであって、CPU405から出力される種々の情報が表示される。
【0028】
このような画像転送システム100においては、カメラ200で撮影された画像の画像
ファイルは、カメラ200のメモリカード205a内に記録されるとともに、ワイヤレストランスミッター300へ送信されてフラッシュメモリ305に記録されるため、同じ画像ファイルがカメラ200のメモリカード205aと、ワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305のそれぞれに記録されることになる。
【0029】
しかしながら、使用者によってメモリカード205a内から画像ファイルが削除された場合、メモリカード205aがフォーマット(初期化)された場合、またはメモリカードスロット205からメモリカード205aが抜かれた場合には、フラッシュメモリ305のみに画像ファイルが存在することになる。また、後述するようにワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305から画像ファイルが削除された場合、フラッシュメモリ305がフォーマットされた場合には、メモリカード205aのみに画像ファイルが存在することになる。また、メモリカード205a、フラッシュメモリ305のいずれにも画像ファイルが存在しなくなる場合も考えられる。
【0030】
ここで、ワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305から画像ファイルが削除される場合について説明する。フラッシュメモリ305の記憶容量には制限がある。このため、カメラ200から送信された画像ファイルをフラッシュメモリ305内に蓄えていくと、フラッシュメモリ305の空き容量は徐々に減少していく。したがって、カメラ200から画像ファイルを受信した時点で、フラッシュメモリ305の空き容量が受信した画像ファイルのデータサイズよりも小さい場合には、そのままでは、フラッシュメモリ305に新たに受信した画像ファイルを記録することができない。
【0031】
よって、本実施の形態では、CPU304は、カメラ200から画像ファイルを受信した時点で、フラッシュメモリ305の空き容量と、受信した画像ファイルのデータサイズとを比較し、空き容量が画像ファイルのデータサイズより小さい場合には、受信した画像ファイルを記録するための空き容量を確保するために、フラッシュメモリ305内から少なくとも1つの画像ファイルを削除する。
【0032】
本実施の形態では、CPU304は、フラッシュメモリ305に記録されている画像ファイルのうち、撮影日時が古い画像の画像ファイルを削除する。例えば、撮影日時が最も古い画像の画像ファイルを1つ削除することで新たに受信した画像ファイルを記録するために必要な空き容量を確保できる場合には、CPU304は、フラッシュメモリ305に記録されている画像ファイルの中から撮影日時が最も古い1つの画像ファイルを削除する。
【0033】
これに対して、撮影日時が最も古い画像の画像ファイルを1つ削除しても新たに受信した画像ファイルを記録するための空き容量を確保できない場合も考えられる。この場合には、CPU304は、フラッシュメモリ305に記録されている画像ファイルの中から、撮影日時が古いものから順番に、新たに受信した画像ファイルを記録するための空き容量を確保するために必要な数だけ画像ファイルを削除する。
【0034】
上述したように、使用者は、モニタ408に表示されたサムネイル一覧の中から、いずれかのサムネイル画像を選択することによって、ワイヤレストランスミッター300からの画像ファイルの取得を指示する。しかしながら、上記の理由により、使用者が取得を希望する画像ファイルがフラッシュメモリ305に記録されていない場合も考えられる。本実施の形態では、このような場合には、CPU405は、その画像ファイルがカメラ200のメモリカード205aに記録されている場合には、ワイヤレストランスミッター300を介して、カメラ200に対して画像ファイルの送信を要求する。
【0035】
このためには、モニタ408に一覧表示されているサムネイル画像に対応する画像ファ
イルが、メモリカード205a、およびフラッシュメモリ305のそれぞれに記録されているか否かを判断するための情報を、カメラ200、ワイヤレストランスミッター300、およびパソコン400のいずれかで管理しておく必要がある。
【0036】
第1の実施の形態では、各画像ファイルがメモリカード205a、およびフラッシュメモリ305に記録されているか否かを判断するための情報をパソコン400上で管理する場合について説明する。具体的には、フラッシュメモリ406に、画像ファイルの記録先を管理するための管理情報を格納した管理データベースを記録しておき、CPU405は、使用者から画像ファイルの取得要求を受け付けたときは、この管理データベースを参照して対象となる画像ファイルがワイヤレストランスミッター300から取得可能であるか否かを判定する。そして、CPU405は、ワイヤレストランスミッター300から取得可能であると判断した場合には、ワイヤレストランスミッター300に対して、画像ファイルの送信を要求する。
【0037】
これに対して、CPU405は、対象となる画像ファイルがワイヤレストランスミッター300から取得できないと判定した場合には、カメラ200から取得可能であるか否かを判定し、可能であればカメラ200に対して画像ファイルの送信を要求する。なお、本実施の形態では、上述したように、モニタ408に表示したサムネイル一覧の中から、使用者によっていずれかのサムネイル画像が選択された場合に、CPU405は、そのサムネイル画像に対応する画像ファイルの取得要求を受け付けて、上記処理を行う。なお、管理データベースは、フラッシュメモリ406ではなく、HDD404に記録してもよい。
【0038】
図5に管理データベースに記録される情報の一例を示す。この管理データベースでは、メモリカード205a、およびフラッシュメモリ305への画像ファイルの記録状態をフラグにより管理する。図5の例では、画像ファイルのファイル名に対応付けて、メモリカード205aに画像ファイルが記録されているか否かを管理するためのカメラフラグと、フラッシュメモリ305に画像ファイルが記録されているか否かを管理するためのワイヤレストランスミッターフラグ(WTフラグ)とによって記録状態を管理する。
【0039】
すなわち、メモリカード205aに画像ファイルが記録されている場合には、その画像ファイルのファイル名に対応したカメラフラグに1が設定され、メモリカード205aに画像ファイルが記録されていない場合には、その画像ファイルのファイル名に対応したカメラフラグに0が設定される。また、フラッシュメモリ305に画像ファイルが記録されている場合には、その画像ファイルのファイル名に対応したWTフラグに1が設定され、フラッシュメモリ305に画像ファイルが記録されていない場合には、その画像ファイルのファイル名に対応したWTフラグに0が設定される。
【0040】
上述したように、カメラ200で撮影が行われた場合には、画像ファイルは、メモリカード205aに記録されるとともに、ワイヤレストランスミッター300へ送信されてフラッシュメモリ305にも記録される。この場合、その画像ファイルに対応するカメラフラグ、およびWTフラグには1が設定される。図5では、ファイル名がDSC_0001.JPGの画像ファイルに対するフラグの設定例がこれに該当する。
【0041】
これに対して、画像ファイルがメモリカード205aには記録されているが、フラッシュメモリ305がフォーマットされた場合、またはフラッシュメモリ305から画像ファイルが削除された場合には、その画像ファイルのファイル名に対応するカメラフラグの設定値は1のままで、WTフラグの設定値は0に変更される。図5では、ファイル名がDSC_0002.JPGの画像ファイルに対するフラグの設定例がこれに該当する。
【0042】
また、画像ファイルがフラッシュメモリ305には記録されているが、メモリカード2
05aがフォーマットされた場合、メモリカード205aがメモリカードスロット205から抜かれた場合、またはメモリカード205aから画像ファイルが削除された場合には、その画像ファイルのファイル名に対応するWTフラグの設定値は1のままで、カメラフラグの設定値は0に変更される。図5では、ファイル名がDSC_0003.JPGの画像ファイルに対するフラグの設定例がこれに該当する。
【0043】
また、上記いずれかの理由により、画像ファイルがメモリカード205a、およびフラッシュメモリ305の両方から削除された削除された場合には、その画像ファイルのファイル名に対応するカメラフラグ、WTフラグともに設定値が0に変更される。図5では、ファイル名がDSC_0004.JPGの画像ファイルに対するフラグの設定例がこれに該当する。
【0044】
以下、第1の実施の形態における処理の流れを図6から図10の各図を用いて説明する。図6は、カメラ200によって撮影が行われた場合のカメラ200、ワイヤレストランスミッター300、およびパソコン400の処理の流れを示したフロー図である。この図6に示す処理は、使用者によってカメラ200の操作部材209に含まれるレリーズボタンが操作されることによって開始される。
【0045】
ステップS10において、カメラ200のCPU208は、使用者によるレリーズ操作に基づいて、上述したように撮影を行って、画像ファイルを生成する。このとき、CPU208は、取得した画像データに基づいて表示用の画像データであるサムネイル画像データを生成して、SDRAM206に記録するとともに、画像ファイル内にサムネイル画像データを含めて記録する。また、CPU208は、撮影日時や撮影条件に関するデータをメタデータとして生成してSDRAM206に記録するとともに、このメタデータも画像ファイル内に記録する。また、生成した画像ファイルのデータもSDRAM206に一時的に記録される。
【0046】
その後、ステップS20へ進み、CPU208は、SDRAM206内に記録されているサムネイル画像データおよびメタデータをワイヤレストランスミッター300へ送信して、ステップS30へ進む。ステップS30では、CPU208は、SDRAM206内に記録されている画像ファイルをメモリカード205aに記録する。その後、ステップS40へ進み、CPU208は、SDRAM206内に記録されている画像ファイルのデータをワイヤレストランスミッター300へ送信して、処理を終了する。
【0047】
ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS50において、カメラ200から送信されたサムネイル画像データおよびメタデータを受信して、SDRAM306に記録する。その後、ステップS60へ進み、CPU304は、パソコン400に対して画像追加イベントを発行して、新たな画像が追加されたことをパソコン400に通知する。パソコン400のCPU405は、ステップS140でこの画像追加イベントを受信すると、ステップS150でワイヤレストランスミッター300に対して、サムネイル画像の送信を要求する信号を発行する。
【0048】
CPU304は、ステップS70でこのサムネイル要求を受信すると、ステップS80で、SDRAM306に記録しておいたサムネイル画像データとメタデータとをパソコン400へ送信する。ステップS160では、CPU405は、ワイヤレストランスミッター300からサムネイル画像データとメタデータを受信し、SDRAM407に記録して、ステップS170へ進む。
【0049】
ステップS170では、CPU405は、受信したサムネイル画像データに対応する画像ファイルの記録先を管理するために、対応する画像ファイルのファイル名とカメラフラ
グおよびWTフラグを、フラッシュメモリ406に記録されている管理データベースに登録する。なお、CPU405は、受信したサムネイル画像データに対応する画像ファイルのファイル名を、SDRAM407に記録されているメタデータを参照して特定する。
【0050】
具体的には、CPU405は、図5に示した管理データベース内に、画像ファイルのファイル名を登録し、そのファイル名に対応するカメラフラグおよびWTフラグにそれぞれ1を設定する。これによって、カメラ200で撮影され、新たに取得された画像ファイルは、カメラ200のメモリカード205aとワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305のそれぞれに記録されていることを、パソコン400上で管理することが可能となる。
【0051】
その後、ステップS180へ進み、CPU405は、SDRAM407に記録したサムネイル画像データの画像(サムネイル画像)をモニタ408に表示中の一覧内に追加表示し、処理を終了する。
【0052】
このように、カメラ200のCPU208は、画像ファイルをメモリカード205aに記録する前に、ステップS20でサムネイル画像データをワイヤレストランスミッター300へ送信するようにした。これによって、メモリカード205aへの書き込み完了を待たずに、いち早くサムネイル画像データをワイヤレストランスミッター300へ送信することができる。また、ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、カメラ200から受信したサムネイル画像データをパソコン400へ送信し、パソコン400では受信したサムネイル画像データをモニタ408に出力してサムネイル一覧に追加表示するようにした。これによって、カメラ200で撮影が行われた画像のサムネイル画像を、迅速にモニタ408に表示することが可能となる。
【0053】
また、ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS90において、カメラ200から送信された画像ファイルのデータを受信して、SDRAM306に記録する。その後、ステップS100へ進み、CPU304は、SDRAM306に記録した画像ファイルのデータサイズと、フラッシュメモリ305の空き容量とを比較して、フラッシュメモリ305内に新たな画像ファイルを記録するための空き容量があるか否かを判断する。否定判断した場合には、ステップS110へ進む。
【0054】
ステップS110では、CPU304は、フラッシュメモリ305内に記録されている各画像ファイルのメタデータを参照することによって、撮影日時が最も古い画像ファイルを特定し、特定した画像ファイルをフラッシュメモリ305内から削除する。その後、ステップS120へ進み、CPU304は、削除された画像ファイルについての画像削除イベントをパソコン400に対して発行することによって、画像ファイルが削除されたことをパソコン400に通知する。
【0055】
ステップS190では、CPU405は、画像削除イベントを受信して、ステップS200へ進む。ステップS200では、CPU405は、削除された画像ファイルの記録先を管理するために、管理データベースに記録されているデータのうち、削除された画像ファイルに対応するフラグの設定値を更新する。具体的には、CPU405は、そのファイル名に対応するカメラフラグの設定値は変更せずに、WTフラグの設定値を0に変更する。これによって、その画像ファイルは、ワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305には記録されていないことを管理することができる。
【0056】
その後、ステップS210へ進み、CPU405は、管理データベースを参照して、WTフラグの設定値を0に変更した画像ファイルに対応するカメラフラグの設定値が1であるか否かを判断する。否定判断した場合には、ステップS220へ進む。この場合、その
画像ファイルは、ワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305、およびカメラ200のメモリカード205のいずれにも記録されていないことを意味する。このため、使用者からその画像ファイルの取得指示があった場合に、画像ファイルを取得することができない。よって、ステップS220では、CPU405は、モニタ408に表示したサムネイル一覧のから、その画像ファイルに対応するサムネイル画像を消去して、処理を終了する。
【0057】
一方、ステップS210で肯定判断した場合には、その画像ファイルは、ワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305からは削除されたがカメラ200のメモリカード205a内には記録されていることを意味する。このため、使用者から画像ファイルの取得指示があった場合に、メモリカード205aから画像ファイルを取得することができる。よって、CPU405はサムネイル一覧内からのサムネイル画像の消去は行わずに、そのまま処理を終了する。
【0058】
これに対して、ステップS100で肯定判断した場合には、ステップS130へ進む。ステップS130では、フラッシュメモリ305内には、新たに受信した画像ファイルを記録するための空き容量があることから、CPU304は、カメラ200から受信した画像ファイルをフラッシュメモリ305内に記録して、処理を終了する。
【0059】
図7は、ワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305が初期化された場合のカメラ200、ワイヤレストランスミッター300、およびパソコン400の処理の流れを示したフロー図である。なお、使用者は、カメラ200のメニュー操作によってフラッシュメモリ305の初期化を指示することができる。この図7に示す処理は、使用者によってカメラ200上でフラッシュメモリ305の初期化が指示されることによって開始される。
【0060】
ステップS310において、カメラ200のCPU208は、使用者による初期化指示に基づいて、ワイヤレストランスミッター300に対して初期化コマンドを送信する。ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS320でカメラ200から送信された初期化コマンドを受信した場合には、ステップS330でフラッシュメモリ305を初期化する。その後、ステップS340へ進み、CPU304は、パソコン400に対して、初期化イベントを発行して、フラッシュメモリ305が初期化されたことを通知する。
【0061】
パソコン400のCPU405は、ステップS350で初期化イベントを受信すると、ステップS360で管理データベースのフラグ値を更新する。具体的には、管理データベースに登録されている全ての画像ファイルのファイル名に対応するWTフラグの設定値を0に変更する。その後、ステップS370へ進み、CPU405は、管理データベースを参照して、各画像ファイルに対応するカメラフラグの設定値が1であるか否かを判断する。
【0062】
否定判断した場合には、ステップS380へ進む。この場合、その画像ファイルは、ワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305、およびカメラ200のメモリカード205のいずれにも記録されていないため、CPU405は、モニタ408に表示したサムネイル一覧のから、その画像ファイルに対応するサムネイル画像を消去して、ステップS390へ進む。これに対して、ステップS370で肯定判断した場合には、そのままステップS390へ進む。
【0063】
ステップS390では、CPU405は、管理データベースに登録されている全画像ファイルに対して、ステップS370およびS380の処理が完了したか否かを判断する。
否定判断した場合には、ステップS370へ戻って処理を繰り返す。これに対して、肯定判断した場合には、処理を終了する。
【0064】
図8は、カメラ200でメモリカード205aが初期化された場合、またはメモリカードスロット205からメモリカード205aが抜かれた場合のカメラ200、ワイヤレストランスミッター300、およびパソコン400の処理の流れを示したフロー図である。なお、使用者は、カメラ200のメニュー操作によってメモリカード205aの初期化を指示することができる。この図8に示す処理は、使用者による指示に基づいてメモリカード205aが初期化されたとき、または使用者によってメモリカードスロット205からメモリカード205aが抜かれたときに開始される。
【0065】
ステップS410において、カメラ200のCPU208は、メモリカードスロット205からメモリカード205aが抜かれた場合には、その旨を通知するためのメモリカードを抜くイベントをワイヤレストランスミッター300に送信する。また、使用者による指示に基づいてメモリカード205aを初期化した場合には、その旨を通知するためのメモリカード初期化イベントをワイヤレストランスミッター300に送信する。
【0066】
ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS420でカメラ200から送信されたイベントを仲介して、パソコン400へ転送する。
【0067】
パソコン400のCPU405は、ステップS430でメモリカードを抜くイベント、またはメモリカード初期化イベントを受信すると、ステップS440で管理データベースのフラグ値を更新する。具体的には、管理データベースに登録されている全ての画像ファイルのファイル名に対応するカメラフラグの設定値を0に変更する。その後、ステップS450へ進み、CPU405は、管理データベースを参照して、各画像ファイルに対応するWTフラグの設定値が1であるか否かを判断する。
【0068】
否定判断した場合には、ステップS460へ進む。この場合、その画像ファイルは、ワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305、およびカメラ200のメモリカード205のいずれにも記録されていないため、CPU405は、モニタ408に表示したサムネイル一覧のから、その画像ファイルに対応するサムネイル画像を消去して、ステップS470へ進む。これに対して、ステップS450で肯定判断した場合には、そのままステップS470へ進む。
【0069】
ステップS470では、CPU405は、管理データベースに登録されている全画像ファイルに対して、ステップS450およびS460の処理が完了したか否かを判断する。否定判断した場合には、ステップS450へ戻って処理を繰り返す。これに対して、肯定判断した場合には、処理を終了する。
【0070】
図9は、カメラ200のメモリカード205a内からいずれかの画像ファイルが削除された場合のカメラ200、ワイヤレストランスミッター300、およびパソコン400の処理の流れを示したフロー図である。なお、使用者は、カメラ200のメニュー操作、またはボタン操作によって画像ファイルの削除を指示することができる。この図9に示す処理は、使用者による指示に基づいてメモリカード205a内から1つの画像ファイルが削除されたときに開始される。
【0071】
ステップS510において、カメラ200のCPことを通知するための画像削除イベントをワイヤレストランスミッター300に発行する。この画像削除イベントには、削除された画像ファイルを特定するための情報、例えばファイル名を含めておく。
【0072】
ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS520でカメラ200から送信されたイベントを仲介して、パソコン400へ転送する。
【0073】
パソコン400のCPU405は、ステップS530で画像削除イベントを受信すると、ステップS540で管理データベースのフラグ値を更新する。具体的には、管理データベースに登録されているデータの中から、画像削除イベントに含まれているファイル名を特定し、そのファイル名に対応するカメラフラグの設定値を0に変更する。その後、ステップS550へ進み、CPU405は、管理データベースを参照して、その画像ファイルに対応するWTフラグの設定値が1であるか否かを判断する。
【0074】
否定判断した場合には、ステップS560へ進む。この場合、その画像ファイルは、ワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305、およびカメラ200のメモリカード205のいずれにも記録されていないため、CPU405は、モニタ408に表示したサムネイル一覧のから、その画像ファイルに対応するサムネイル画像を消去して、処理を終了する。これに対して、ステップS550で肯定判断した場合には、そのまま処理を終了する。
【0075】
図10は、パソコン400上で、使用者によって画像ファイルの転送が要求された場合のカメラ200、ワイヤレストランスミッター300、およびパソコン400の処理の流れを示したフロー図である。なお、使用者は、上述したように、モニタ408上に表示されているサムネイル一覧内から、操作部材401を操作していずれかのサムネイル画像を選択することによって、画像ファイルの転送を要求することができる。この図10に示す処理は、パソコン400上で使用者によって画像ファイルの転送要求がされたときに開始される。
【0076】
ステップS610において、パソコン400のCPU405は、管理データベースを参照して、使用者によって転送が要求された画像ファイルのファイル名に対応するWTフラグの設定値が1であるか否かを判断する。肯定判断した場合には、ステップS620へ進む。ステップS620では、ステップS610での判断結果に基づいて、使用者によって転送が要求された画像ファイルは、ワイヤレストランスミッター300から取得可能であると判断できるため、CPU405は、ワイヤレストランスミッター300に対して画像転送要求を発行する。この画像転送要求には、転送対象の画像ファイルのファイル名に関する情報が含まれる。
【0077】
ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS660でパソコン400からの画像転送要求を受信する。その後、ステップS670では、CPU304は、要求された画像ファイルを特定し、その画像ファイルをフラッシュメモリ305から読み出して、パソコン400へ送信する。ステップS630において、パソコン400のCPU405は、ワイヤレストランスミッター300から送信された画像ファイルを受信してHDD404に記録して、処理を終了する。
【0078】
一方、ステップS610で否定判断した場合には、ステップS640へ進む。ステップS640では、ステップS610での判断結果に基づいて、使用者によって転送が要求された画像ファイルは、ワイヤレストランスミッター300には記録されておらず、取得不可能であると判断できるため、CPU405は、ワイヤレストランスミッター300に対してカメラ200から画像を取得して転送するように、カメラからの画像転送要求を発行する。このカメラからの画像転送要求にも、転送対象の画像ファイルのファイル名に関する情報が含まれる。
【0079】
ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS680でパソコン4
00からカメラからの画像転送要求を受信すると、ステップS670で、カメラ200に対して画像転送要求を発行する。ステップS720では、カメラ200のCPU208は、ワイヤレストランスミッター300からの画像転送要求を受信する。その後、ステップS730へ進み、CPU208は、要求された画像ファイルを特定し、その画像ファイルをメモリカード205aから読み出して、ワイヤレストランスミッター300へ送信する。
【0080】
ステップS700において、ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、カメラから画像ファイルを受信し、ステップS710で、受信した画像ファイルをパソコン400へ送信する。ステップS650では、パソコン400のCPU405は、ワイヤレストランスミッター300から送信された画像ファイルを受信し、受信した画像ファイルをHDD404に記録して処理を終了する。なお、CPU405は、受信した画像ファイルをフラッシュメモリ406に記録するようにしてもよい。
【0081】
以上説明した第1の実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。(1)管理データベースをパソコン400が備えるフラッシュメモリ406に記録して、パソコン400上で画像ファイルがカメラ200のメモリカード205aとワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305のそれぞれに記録されているかを管理するようにした。そして、パソコン400のCPU405は、使用者からの画像転送要求を受け付けた場合には、管理データベースを参照して、転送が要求された画像ファイルが、フラッシュメモリ305に記録されているか否かを判定する。その結果、フラッシュメモリ305に記録されていると判定した場合には、ワイヤレストランスミッター300に対して画像ファイルの送信を要求し、フラッシュメモリ305に記録されていないと判定した場合には、カメラ200に対して画像ファイルの送信を要求する。そして、CPU405は、受信した画像ファイルをHDD404に記録するようにした。これによって、パソコン400上で画像ファイルの記録先を管理することができ、CPU405は、適切な記録先から画像ファイルを取得して記録することができる。
【0082】
(2)ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、フラッシュメモリ305の空き容量が、カメラ200から送信された画像ファイルのデータサイズより小さい場合には、フラッシュメモリ305内に画像ファイルを記録するための空き容量を確保するために、フラッシュメモリ305内に記録されている少なくとも1つの画像ファイルを削除するようにした。これによって、フラッシュメモリ305内にカメラ200から受信した画像ファイルを記録するための空き容量がない場合であっても、空き容量を確保して画像ファイルを記録することができる。
【0083】
(3)CPU405は、ワイヤレストランスミッター300から受信したサムネイル画像をモニタ408上に一覧表示する。そして、CPU405は、モニタ408に表示したサムネイル画像に対応する画像ファイルが、カメラ200のメモリカード205aとワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305のいずれにも記録されていない場合には、その画像ファイルに対応するサムネイル画像を一覧内から消去するようにした。これによって、CPU405は、カメラ200およびワイヤレストランスミッター300のいずれからも取得することができなくなっている画像ファイルのサムネイル画像を一覧内から消去することができる。そのためユーザは、カメラ200にもワイヤレストランスミッター300にも保存されていない画像ファイルを誤って画像転送するように要求することがなくなる。
【0084】
(4)CPU405は、メモリカード205aに画像ファイルが追加されたとき、フラッシュメモリ305に画像ファイルが追加されたとき、メモリカード205aから画像ファイルが削除されたとき、フラッシュメモリ305から画像ファイルが削除されたとき、フ
ラッシュメモリ205aが初期化されたとき、フラッシュメモリ305が初期化されたとき、およびカメラ200のメモリカードスロット205からメモリカード205aが取り外されたときのいずれかのときに、管理データベースを更新するようにした。これによって、CPU405は、メモリカード205aまたはフラッシュメモリ305への画像ファイルの記録状態が変化したときに管理データベースを更新することができ、常に最新の記録状態を管理することができる。
【0085】
―第2の実施の形態―
第2の実施の形態では、管理データベースをワイヤレストランスミッター300で管理する場合の処理について説明する。なお、図1から図4の各図は、第1の実施の形態と同様のため、説明を省略する。また、本実施の形態では、図5の示した管理データベースは、ワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305に記録される。
【0086】
図11は、カメラ200によって撮影が行われた場合のカメラ200、ワイヤレストランスミッター300、およびパソコン400の処理の流れを示したフロー図である。この図11に示す処理は、使用者によってカメラ200の操作部材209に含まれるレリーズボタンが操作されることによって開始される。なお、図11においては、第1の実施の形態で上述した図6と同様の処理には同じステップ番号を付与し、図6との相違点を中心に説明する。
【0087】
ステップS111では、ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、管理データベースに記録されているデータのうち、ステップS110で削除した撮影日時が最も古い画像ファイルに対応するフラグの設定値を更新する。具体的には、CPU304は、そのファイル名に対応するカメラフラグの設定値は変更せずに、WTフラグの設定値を0に変更する。その後、ステップS112へ進む。
【0088】
ステップS112では、CPU304は、管理データベースを参照して、WTフラグの設定値を0に変更した画像ファイルに対応するカメラフラグの設定値が1であるか否かを判断する。肯定判断した場合には、ステップS100へ戻る。これに対して、否定判断した場合には、ステップS120へ進む。この場合、その画像ファイルは、ワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305、およびカメラ200のメモリカード205のいずれにも記録されていないことを意味する。このため、CPU304は、パソコン400に対して、モニタ408に表示したサムネイル一覧の中から当該画像ファイルのサムネイル画像を消去することを指示するために画像削除イベントを発行する。
【0089】
パソコン400のCPU405は、ステップS190で画像削除イベントを受信した後、ステップS220でモニタ408に表示したサムネイル一覧から、画像削除イベントを受信した画像ファイルに対応するサムネイル画像を消去して、処理を終了する。
【0090】
また、ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS130でカメラ200から受信した画像ファイルをフラッシュメモリ305内に記録した後、ステップS131へ進む。ステップS131では、CPU304は、カメラ200から受信した画像ファイルのファイル名とカメラフラグおよびWTフラグを、フラッシュメモリ305に記録されている管理データベースに登録して、処理を終了する。なお、CPU304は、受信した画像ファイルに対応する画像ファイルのファイル名を、上述したようにSDRAM306に記録してあるメタデータを参照して特定する。
【0091】
図12は、ワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305が初期化された場合のカメラ200、ワイヤレストランスミッター300、およびパソコン400の処理の流れを示したフロー図である。この図12に示す処理は、使用者によってカメラ20
0上でフラッシュメモリ305の初期化が指示されることによって開始される。なお、図12においては、第1の実施の形態で上述した図7と同様の処理には同じステップ番号を付与し、図7との相違点を中心に説明する。
【0092】
ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS330でフラッシュメモリ305を初期化した後、ステップS331へ進む。ステップS331では、CPU304は、管理データベースのフラグ値を更新する。具体的には、管理データベースに登録されている全ての画像ファイルのファイル名に対応するWTフラグの設定値を0に変更する。その後、ステップS332へ進み、CPU304は、管理データベースを参照して、各画像ファイルに対応するカメラフラグの設定値が1であるか否かを判断する。
【0093】
否定判断した場合には、ステップS341へ進む。この場合、その画像ファイルは、ワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305、およびカメラ200のメモリカード205のいずれにも記録されていないことを意味する。このため、CPU304は、パソコン400に対して、モニタ408に表示したサムネイル一覧の中から当該画像ファイルのサムネイル画像を消去することを指示するために画像削除イベントを発行した後、ステップS342へ進む。これに対して、ステップS332で肯定判断した場合には、そのままステップS342へ進む。
【0094】
ステップS342では、ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、管理データベースに登録されている全画像ファイルに対して、ステップS332およびS341の処理が完了したか否かを判断する。否定判断した場合には、ステップS332へ戻って処理を繰り返す。これに対して、肯定判断した場合には、処理を終了する。
【0095】
また、パソコン400のCPU405は、ステップS350で画像削除イベントを受信した後、ステップS380でモニタ408に表示中のサムネイル一覧から、画像削除イベントを受信した画像ファイルに対応するサムネイル画像を消去して、処理を終了する。
【0096】
図13は、カメラ200でメモリカード205aが初期化された場合、またはメモリカードスロット205からメモリカード205aが抜かれた場合のカメラ200、ワイヤレストランスミッター300、およびパソコン400の処理の流れを示したフロー図である。この図13に示す処理は、使用者による指示に基づいてメモリカード205aが初期化されたとき、または使用者によってメモリカードスロット205からメモリカード205aが抜かれたときに開始される。なお、図13においては、第1の実施の形態で上述した図8と同様の処理には同じステップ番号を付与し、図8との相違点を中心に説明する。
【0097】
ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS421でカメラ200からメモリカードを抜くイベント、またはメモリカード初期化イベントを受信すると、ステップS422で管理データベースのフラグ値を更新する。具体的には、管理データベースに登録されている全ての画像ファイルのファイル名に対応するカメラフラグの設定値を0に変更する。その後、ステップS423へ進み、CPU304は、管理データベースを参照して、各画像ファイルに対応するWTフラグの設定値が1であるか否かを判断する。
【0098】
否定判断した場合には、ステップS424へ進む。この場合、その画像ファイルは、ワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305、およびカメラ200のメモリカード205のいずれにも記録されていないため、CPU304は、パソコン400に対して、その画像ファイルに対する画像削除イベントを発行して、ステップS425へ進む。これに対して、ステップ423で肯定判断した場合には、そのままステップS425へ進む。
【0099】
ステップS425では、ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、管理データベースに登録されている全画像ファイルに対して、ステップS423およびS424の処理が完了したか否かを判断する。否定判断した場合には、ステップS423へ戻って処理を繰り返す。これに対して、肯定判断した場合には、処理を終了する。
【0100】
パソコン400のCPU405は、ステップS431で画像削除イベントを受信した後、ステップS460でモニタ408に表示中のサムネイル一覧のから、画像削除イベントを受信した画像ファイルに対応するサムネイル画像を消去して、処理を終了する。
【0101】
図14は、カメラ200のメモリカード205a内からいずれかの画像ファイルが削除された場合のカメラ200、ワイヤレストランスミッター300、およびパソコン400の処理の流れを示したフロー図である。この図14に示す処理は、使用者による指示に基づいてメモリカード205a内から1つの画像ファイルが削除されたときに開始される。なお、図14においては、第1の実施の形態で上述した図9と同様の処理には同じステップ番号を付与し、図9との相違点を中心に説明する。
【0102】
ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS521でパソコン200から画像削除イベントを受信すると、ステップS522で管理データベースのフラグ値を更新する。具体的には、管理データベースに登録されているデータの中から、画像削除イベントに含まれているファイル名を特定し、そのファイル名に対応するカメラフラグの設定値を0に変更する。その後、ステップS523へ進み、CPU304は、管理データベースを参照して、その画像ファイルに対応するWTフラグの設定値が1であるか否かを判断する。
【0103】
否定判断した場合には、ステップS524へ進む。この場合、その画像ファイルは、ワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305、およびカメラ200のメモリカード205のいずれにも記録されていないため、CPU304は、パソコン400に対して、その画像ファイルに対する画像削除イベントを発行して、処理を終了する。これに対して、ステップ523で肯定判断した場合には、そのまま処理を終了する。
【0104】
パソコン400のCPU405は、ステップS531で画像削除イベントを受信した後、ステップS560でモニタ408に表示中のサムネイル一覧から、画像削除イベントを受信した画像ファイルに対応するサムネイル画像を消去して、処理を終了する。
【0105】
図15は、パソコン400上で、使用者によって画像ファイルの転送が要求された場合のカメラ200、ワイヤレストランスミッター300、およびパソコン400の処理の流れを示したフロー図である。この図15に示す処理は、パソコン400上で使用者によって画像ファイルの転送要求がされたときに開始される。なお、図15においては、第1の実施の形態で上述した図10と同様の処理には同じステップ番号を付与し、図10との相違点を中心に説明する。
【0106】
パソコン400のCPU405は、使用者によって画像ファイルの転送が要求された場合には、ステップS620において、ワイヤレストランスミッター300に対して画像転送要求を発行する。ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS660でパソコン400からの画像転送要求を受信すると、ステップS661において、管理データベースを参照して、使用者によって転送が要求された画像ファイルのファイル名に対応するWTフラグの設定値が1であるか否かを判断する。
【0107】
肯定判断した場合には、ステップS670へ進み、要求された画像ファイルはフラッシ
ュメモリ305に記録されているため、CPU304は、要求された画像ファイルをフラッシュメモリ305から読み出して、パソコン400へ送信する。
【0108】
これに対して、ステップS661で否定判断した場合には、ステップS690へ進み、要求された画像ファイルは、ワイヤレストランスミッター300には記録されていないため、CPU304は、画像転送要求をカメラ200に対して発行する。そして、CPU304は、ステップS700でカメラ200から画像ファイルを受信し、ステップS710でパソコン400に受信した画像ファイルを送信する。
【0109】
以上説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態における作用効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(1)管理データベースをワイヤレストランスミッター300が備えるフラッシュメモリ305に記録して、ワイヤレストランスミッター300上で画像ファイルがカメラ200のメモリカード205aとワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305のそれぞれに記録されているかを管理するようにした。そして、ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、パソコン400からの画像転送要求を受け付けた場合には、管理データベースを参照して、転送が要求された画像ファイルが、フラッシュメモリ305に記録されているか否かを判定する。その結果、フラッシュメモリ305に記録されていると判定した場合には、フラッシュメモリ305から要求された画像ファイルを読み出してパソコン400へ送信し、フラッシュメモリ305に記録されていないと判定した場合には、カメラ200に対して画像ファイルの送信を要求して、カメラ200から受信した画像ファイルをパソコン400へ送信するようにした。これによって、ワイヤレストランスミッター300上で画像ファイルの記録先を管理することができ、CPU304は、適切な記録先からパソコン400へ画像ファイルを送信することができる。
【0110】
(2)パソコン400のCPU405は、ワイヤレストランスミッター300から受信したサムネイル画像をモニタ408上に一覧表示する。そして、CPU304は、フラッシュメモリ305から画像ファイルが削除された場合に、管理データベースを参照して、削除された画像ファイルと同一の画像ファイルがメモリカード205aに記録されているか否かを判定する。そして、CPU304は、削除された画像ファイルと同一の画像ファイルがメモリカード205aに記録されていないと判定した場合には、パソコン400に対して、その画像ファイルに対応するサムネイル画像を一覧内から消去するように指示するようにした。これによって、CPU304は、カメラ200およびワイヤレストランスミッター300のいずれからも取得することができなくなっている画像ファイルのサムネイル画像を一覧内から消去するように指示することができる。そのためユーザは、カメラ200にもワイヤレストランスミッター300にも保存されていない画像ファイルを誤って画像転送するように要求することがなくなる。
【0111】
(3)CPU304は、メモリカード205aに画像ファイルが追加されたとき、フラッシュメモリ305に画像ファイルが追加されたとき、メモリカード205aから画像ファイルが削除されたとき、フラッシュメモリ305から画像ファイルが削除されたとき、フラッシュメモリ205aが初期化されたとき、フラッシュメモリ305が初期化されたとき、およびカメラ200のメモリカードスロット205からメモリカード205aが取り外されたときのいずれかのときに、管理データベースを更新するようにした。これによって、CPU304は、メモリカード205aまたはフラッシュメモリ305への画像ファイルの記録状態が変化したときに管理データベースを更新することができ、常に最新の記録状態を管理することができる。
【0112】
―第3の実施の形態―
第3の実施の形態では、管理データベースをカメラ200で管理する場合の処理につい
て説明する。図1から図4の各図は、第1の実施の形態と同様のため、説明を省略する。また、本実施の形態では、図5の示した管理データベースは、カメラ200のフラッシュメモリ207に記録される。
【0113】
図16は、カメラ200によって撮影が行われた場合のカメラ200、ワイヤレストランスミッター300、およびパソコン400の処理の流れを示したフロー図である。この図16に示す処理は、使用者によってカメラ200の操作部材209に含まれるレリーズボタンが操作されることによって開始される。なお、図16においては、第1の実施の形態で上述した図6、および第2の実施の形態で上述した図11と同様の処理には同じステップ番号を付与し、図6および図11との相違点を中心に説明する。
【0114】
カメラ200のCPU208は、ステップS30で画像ファイルをメモリカード205aに記録した後、ステップS31で記録した画像ファイルに関する情報をフラッシュメモリ207に記録されている管理データベースに登録する。具体的には、CPU208は、図5に示した管理データベース内に、画像ファイルのファイル名を登録し、そのファイル名に対応するカメラフラグおよびWTフラグにそれぞれ1を設定する。
【0115】
また、ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS110でフラッシュメモリ305に記録されている画像ファイルの中から撮影日時が最も古い画像ファイルを削除した後は、ステップS120において、画像削除イベントをカメラ200に対して発行する。
【0116】
カメラ200のCPU208は、ステップS41において、この画像削除イベントを受信する。そして、ステップS42において、CPU208は、管理データベースに記録されているデータのうち、フラッシュメモリ305から削除された画像ファイルに対応するフラグの設定値を更新する。具体的には、CPU208は、削除された画像ファイルのファイル名に対応するカメラフラグの設定値は変更せずに、WTフラグの設定値を0に変更する。なお、本実施の形態に置いても、削除された画像ファイルのファイル名の情報は画像削除イベントに含まれており、CPU208は、この情報に基づいてフラッシュメモリ305から削除された画像ファイルのファイル名を特定する。
【0117】
その後、ステップS43へ進み、CPU208は、管理データベースを参照して、WTフラグの設定値を0に変更した画像ファイルに対応するカメラフラグの設定値が1であるか否かを判断する。否定判断した場合には、ステップS44へ進む。この場合、その画像ファイルは、ワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305、およびカメラ200のメモリカード205のいずれにも記録されていない。このため、CPU208は、パソコン400に対して送信する画像削除イベントを、ワイヤレストランスミッター300に対して発行して、処理を終了する。
【0118】
ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS132において、カメラ200から受信した画像削除イベントを仲介して、パソコン400へ送信する。パソコン400のCPU405は、ステップS190で画像削除イベントを受信した後、ステップS220でモニタ408に表示したサムネイル一覧のから、その画像ファイルに対応するサムネイル画像を消去して、処理を終了する。
【0119】
図17は、ワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305が初期化された場合のカメラ200、ワイヤレストランスミッター300、およびパソコン400の処理の流れを示したフロー図である。この図17に示す処理は、使用者によってカメラ200上でフラッシュメモリ305の初期化が指示されることによって開始される。なお、図17においては、第1の実施の形態で上述した図7、および第2の実施の形態で上述した
図12と同様の処理には同じステップ番号を付与し、図7および図12との相違点を中心に説明する。
【0120】
ステップS340において、ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、初期化イベントをカメラ200に対して発行する。カメラ200のCPU208は、ステップS311において、この初期化イベントを受信する。そして、ステップS312において、CPU208は、管理データベースのフラグ値を更新する。具体的には、管理データベースに登録されている全ての画像ファイルのファイル名に対応するWTフラグの設定値を0に変更する。その後、ステップS313へ進み、CPU208は、管理データベースを参照して、各画像ファイルに対応するカメラフラグの設定値が1であるか否かを判断する。
【0121】
否定判断した場合には、ステップS314へ進む。この場合、その画像ファイルは、ワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305、およびカメラ200のメモリカード205のいずれにも記録されていない。このため、CPU208は、パソコン400に対して送信する画像削除イベントを、ワイヤレストランスミッター300に対して発行して、ステップS315へ進む。これに対して、ステップS313で肯定判断した場合には、そのままステップS315へ進む。
【0122】
ステップS315では、管理データベースに登録されている全画像ファイルに対して、ステップS313およびS314の処理が完了したか否かを判断する。否定判断した場合には、ステップS313へ戻って処理を繰り返す。これに対して、肯定判断した場合には、処理を終了する。
【0123】
ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS343において、カメラ200から受信した画像削除イベントを仲介して、パソコン400へ送信する。パソコン400のCPU405は、ステップS351で画像削除イベントを受信した後、ステップS380でモニタ408に表示したサムネイル一覧のから、その画像ファイルに対応するサムネイル画像を消去して、処理を終了する。
【0124】
図18は、カメラ200でメモリカード205aが初期化された場合、またはメモリカードスロット205からメモリカード205aが抜かれた場合のカメラ200、ワイヤレストランスミッター300、およびパソコン400の処理の流れを示したフロー図である。この図8に示す処理は、使用者による指示に基づいてメモリカード205aが初期化されたとき、または使用者によってメモリカードスロット205からメモリカード205aが抜かれたときに開始される。なお、図18においては、第1の実施の形態で上述した図8、および第2の実施の形態で上述した図13と同様の処理には同じステップ番号を付与し、図8および図13との相違点を中心に説明する。
【0125】
ステップS411において、カメラ200のCPU208は、フラッシュメモリ207に記録されている管理データベースのフラグ値を更新する。具体的には、管理データベースに登録されている全ての画像ファイルのファイル名に対応するカメラフラグの設定値を0に変更する。その後、ステップS412へ進み、CPU208は、管理データベースを参照して、各画像ファイルに対応するWTフラグの設定値が1であるか否かを判断する。
【0126】
否定判断した場合には、ステップS413へ進む。この場合、その画像ファイルは、ワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305、およびカメラ200のメモリカード205のいずれにも記録されていない。このため、CPU208は、パソコン400に対して送信する画像削除イベントを、ワイヤレストランスミッター300に対して発行して、ステップS414へ進む。これに対して、ステップS412で肯定判断した場
合には、そのままステップS414へ進む。
【0127】
ステップS414では、CPU208は、管理データベースに登録されている全画像ファイルに対して、ステップS412およびS413の処理が完了したか否かを判断する。否定判断した場合には、ステップS412へ戻って処理を繰り返す。これに対して、肯定判断した場合には、処理を終了する。
【0128】
ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS420において、カメラ200から受信した画像削除イベントを仲介して、パソコン400へ送信する。パソコン400のCPU405は、ステップS431で画像削除イベントを受信した後、ステップS460でモニタ408に表示中のサムネイル一覧のから、画像削除イベントを受信した画像ファイルに対応するサムネイル画像を消去して、処理を終了する。
【0129】
図19は、カメラ200のメモリカード205a内からいずれかの画像ファイルが削除された場合のカメラ200、ワイヤレストランスミッター300、およびパソコン400の処理の流れを示したフロー図である。この図19に示す処理は、使用者による指示に基づいてメモリカード205a内から1つの画像ファイルが削除されたときに開始される。なお、図19においては、第1の実施の形態で上述した図9、および第2の実施の形態で上述した図14と同様の処理には同じステップ番号を付与し、図9および図14との相違点を中心に説明する。
【0130】
ステップS511において、カメラ200のCPU208は、フラッシュメモリ207に記録されている管理データベースのフラグ値を更新する。具体的には、管理データベースに登録されているデータの中から、メモリカード205aから削除された画像ファイルのファイル名に対応するカメラフラグの設定値を0に変更する。その後、ステップS512へ進み、CPU208は、管理データベースを参照して、各画像ファイルに対応するWTフラグの設定値が1であるか否かを判断する。
【0131】
否定判断した場合には、ステップS510へ進み、CPU208は、パソコン400に対して送信する画像削除イベントを、ワイヤレストランスミッター300に対して発行して、処理を終了する。これに対して、ステップS512で肯定判断した場合には、そのまま処理を終了する。
【0132】
ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS520において、カメラ200から受信した画像削除イベントを仲介して、パソコン400へ送信する。パソコン400のCPU405は、ステップS531で画像削除イベントを受信した後、ステップS560でモニタ408に表示中のサムネイル一覧のから、画像削除イベントを受信した画像ファイルに対応するサムネイル画像を消去して、処理を終了する。
【0133】
図20は、パソコン400上で、使用者によって画像ファイルの転送が要求された場合のカメラ200、ワイヤレストランスミッター300、およびパソコン400の処理の流れを示したフロー図である。この図20に示す処理は、パソコン400上で使用者によって画像ファイルの転送要求がされたときに開始される。なお、図20においては、第1の実施の形態で上述した図10、および第2の実施の形態で上述した図15と同様の処理には同じステップ番号を付与し、図10および図15との相違点を中心に説明する。
【0134】
パソコン400のCPU405は、使用者によって画像ファイルの転送が要求された場合には、ステップS620において、ワイヤレストランスミッター300に対して画像転送要求を発行する。ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS662でパソコン400から受信した画像転送要求をカメラ200へ仲介する。カメラ20
0のCPU208は、ステップS720で画像転送要求を受信すると、ステップS721において、管理データベースを参照して、転送が要求された画像ファイルのファイル名に対応するWTフラグの設定値が1であるか否かを判断する。
【0135】
肯定判断した場合には、ステップS722へ進み、CPU208は、ワイヤレストランスミッター300に対して画像送信要求を送信して、パソコン400へ画像ファイルを送信するように指示する。ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS663でカメラ200からの画像送信要求を受信すると、ステップS670において、要求された画像ファイルをフラッシュメモリ305から読み出して、パソコン400へ送信する。
【0136】
これに対して、ステップS721で否定判断した場合には、ステップS730へ進み、CPU208は、転送が要求された画像ファイルをメモリカード205aから読み出して、ワイヤレストランスミッター300へ送信する。CPU304は、ステップS700でカメラ200から画像ファイルを受信し、ステップS710で受信した画像ファイルをパソコン400へ送信する。
【0137】
以上説明した第3の実施の形態によれば、第1の形態における作用効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(1)管理データベースをカメラ200が備えるフラッシュメモリ207に記録して、カメラ200上で画像ファイルがカメラ200のメモリカード205aとワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305のそれぞれに記録されているかを管理するようにした。そして、CPU208は、ワイヤレストランスミッター300からパソコン400からの画像転送要求を受け付けた場合には、管理データベースを参照して、転送が要求された画像ファイルが、フラッシュメモリ305に記録されているか否かを判定する。その結果、フラッシュメモリ305に記録されていると判定した場合には、ワイヤレストランスミッター300に対して該当する画像ファイルをパソコン400へ送信するように指示し、フラッシュメモリ305に記録されていないと判定した場合には、メモリカード205aから該当する画像ファイルを読み出して、ワイヤレストランスミッター300へ送信するようにした。これによって、カメラ200上で画像ファイルの記録先を管理することができ、CPU208は、適切な記録先からパソコン400へ画像ファイルを送信することができる。
【0138】
(2)パソコン400のCPU405は、ワイヤレストランスミッター300から受信したサムネイル画像をモニタ408上に一覧表示する。そして、CPU208は、メモリカード205aから画像ファイルが削除された場合に、管理データベースを参照して、削除された画像ファイルと同一の画像ファイルがフラッシュメモリ305に記録されているか否かを判定する。そして、CPU208は、削除された画像ファイルと同一の画像ファイルがフラッシュメモリ305に記録されていないと判定した場合には、パソコン400に対して、その画像ファイルに対応するサムネイル画像を一覧内から消去するように指示するようにした。これによって、CPU208は、カメラ200およびワイヤレストランスミッター300のいずれからも取得することができなくなっている画像ファイルのサムネイル画像を一覧内から消去するように指示することができる。そのためユーザは、カメラ200にもワイヤレストランスミッター300にも保存されていない画像ファイルを誤って画像転送するように要求することがなくなる。
【0139】
(3)CPU208は、メモリカード205aに画像ファイルが追加されたとき、フラッシュメモリ305に画像ファイルが追加されたとき、メモリカード205aから画像ファイルが削除されたとき、フラッシュメモリ305から画像ファイルが削除されたとき、フラッシュメモリ205aが初期化されたとき、フラッシュメモリ305が初期化されたと
き、およびカメラ200のメモリカードスロット205からメモリカード205aが取り外されたときのいずれかのときに、管理データベースを更新するようにした。これによって、CPU208は、メモリカード205aまたはフラッシュメモリ305への画像ファイルの記録状態が変化したときに管理データベースを更新することができ、常に最新の記録状態を管理することができる。
【0140】
―変形例―
なお、上述した実施の形態の画像転送システムは、以下のように変形することもできる。
(1)上述した第1から第3の実施の形態では、図1に示したように、各カメラ200にはワイヤレストランスミッター300が接続され、カメラ200はワイヤレストランスミッター300を介してパソコン400と通信する例について説明した。しかしながら、カメラ200とパソコン400とをワイヤレストランスミッター300を介さずに接続するようにしてもよい。この場合、パソコン400のCPU405は、使用者から画像の転送が要求された場合には、カメラ200に対して画像転送要求を発行し、カメラ200のCPU208は、転送要求があった画像ファイルをメモリカード205aから読み込んでパソコン400へ送信すればよい。
【0141】
(2)上述した第1から第3の実施の形態では、使用者は、パソコン400上で画像ファイルの転送を要求することによって、ワイヤレストランスミッター300の記憶媒体に記録されている画像ファイルを取得する例について説明した。しかしながら、パソコン400に代えて他の情報機器、例えばサーバー装置やストレージ装置などを用いるようにしてもよい。すなわち、サーバー装置やストレージ装置を図3に示したような構成とし、ワイヤレストランスミッター300とサーバー装置等とを有線、または無線により接続するようにしてもよい。この場合、サーバー装置等が備えるCPUが図6から図20に示したパソコン400の処理を実行するようにすればよい。
【0142】
(3)上述した第1から第3の実施の形態では、図1に示したように、各カメラ200にはワイヤレストランスミッター300が接続され、カメラ200はワイヤレストランスミッター300を介してパソコン400と通信する例について説明した。しかしながら、カメラ200に代えて画像ファイルを記録するためのストレージ装置を用いるようにしてもよい。すなわち、各ストレージ装置とワイヤレストランスミッター300とを接続し、各ストレージ装置はワイヤレストランスミッター300を介してパソコン400と通信するようにしてもよい。
【0143】
(4)上述した第1から第3の実施の形態では、カメラ200のCPU208は、画像ファイルをメモリカード205aに記録する前に、サムネイル画像データをワイヤレストランスミッター300へ送信することによって、パソコン400上で迅速にサムネイル画像を表示できるようにした。しかしながら、カメラ200のCPU208は、画像ファイルをメモリカード205aに記録する処理と、サムネイル画像データをワイヤレストランスミッター300へ送信する処理とを並行して実行することによって、パソコン400上で迅速にサムネイル画像を表示できるようにしてもよい。この場合、画像ファイルをメモリカード205aに記録する処理の処理速度と、サムネイル画像データをワイヤレストランスミッター300へ送信する処理の処理速度とに差がある場合には、CPU208は、それぞれの処理に、その差に応じた処理能力を割り当てて処理を並行処理するようにしてもよい。
【0144】
(5)上述した第1から第3の実施の形態では、カメラ200のCPU208は、画像ファイルをメモリカード205aに記録する前に、サムネイル画像データをワイヤレストランスミッター300へ送信することによって、パソコン400上で迅速にサムネイル画像
を表示できるようにした。しかしながら、カメラ200のCPU208は、画像ファイルをメモリカード205aに記録してからサムネイル画像データをワイヤレストランスミッター300へ送信することによって、画像ファイルの記録を優先するようにしてもよい。
【0145】
(6)上述した第1から第3の実施の形態では、カメラ200のCPU208は、画像ファイルのサムネイル画像データとともに、画像ファイルのメタデータをワイヤレストランスミッター300へ送信する例について説明した。しかしながらCPU208は、サムネイル画像データとメタデータのうち、いずれか一方のみをワイヤレストランスミッター300へ送信するようにしてもよい。このとき、仮にメタデータのみをワイヤレストランスミッター300へ送信した場合には、パソコン400のCPU405は、モニタ408上に各画像ファイルのメタデータを一覧表示するようにし、使用者は、一覧表示されたメタデータのいずれかを選択することによって、画像ファイルの転送を要求するようにすればよい。
【0146】
(7)上述した第1から第3の実施の形態では、カメラ200のCPU208は、サムネイル画像データをワイヤレストランスミッター300へ送信することによって、パソコン400上で迅速にサムネイル画像を表示できるようにするとともに、画像削除イベント等の送信により、パソコン400上で迅速にサムネイル画像を消去する例について説明した。しかし、たとえば、パソコン400とワイヤレストランスミッター300との通信が確立したことを契機として、パソコン400が自律的にサムネイル画像の表示および消去を行ってもよい。これにより、例えば一時的な通信障害から復旧した際に使用者による操作が不要となるため、利便性が高い。パソコン400が自律的にサムネイル画像の表示および消去を行う処理の一例を図21および図22を用いて説明する。
【0147】
図21は、パソコン400がワイヤレストランスミッター300およびカメラ200に格納されている画像ファイルのリストデータ取得する処理の流れを示したフロー図である。この図21に示す処理は、パソコン400とワイヤレストランスミッター300との通信確立を契機として開始される。
【0148】
ステップS870において、パソコン400のCPU405がワイヤレストランスミッター300のCPU304へ画像ファイルのリストデータ要求を送信すると、S830においてそのリストデータ要求を受信したCPU304は、ステップS840において、CPU405へ画像ファイルのリストデータを送信し、ステップS880において、CPU304はそのリストデータを受信する。引き続いて、CPU405は、カメラ200のCPU208へ画像ファイルのリストデータ要求を送信し、そのリストデータを受信する(ステップS890,S850,S810,S820,S860,S900)。ステップS910において、CPU405は、取得したリストデータに基づき、管理データベースを更新して、処理を終了する。
【0149】
図22は、パソコン400のCPU405がサムネイル画像の表示を更新する処理の流れを示したフロー図である。この図22に示す処理は、パソコン400が図21に示した処理を終了したことを契機として開始される。
【0150】
ステップS1070において、パソコン400のCPU405は、サムネイル画像の有無を判断する。肯定判断した場合には、ステップS1150へ進み、CPU405は、管理データベースを参照して、カメラフラグおよびWTフラグの設定値がいずれも0であるか否かを判断する。肯定判断した場合には、ステップS1160へ進み、CPU405は、サムネイル画像を削除する。否定判断した場合は、後述するステップS1110へ進む。
【0151】
ステップS1070で否定判断した場合には、ステップS1080へ進む。ステップS1080において、CPU405は、WTフラグの設定値が1であるか否かを判断する。肯定判断した場合には、ステップS1090へ進み、CPU405は、ワイヤレストランスミッター300のCPU304へサムネイル画像要求を送信し、ステップS1100においてそのサムネイル画像を受信する(ステップS1090,S1030,S1040,S1100)。
【0152】
ステップS1080で否定判断した場合には、ステップS1120へ進む。ステップS1120において、CPU405は、カメラフラグの設定値が1であるか否かを判断する。肯定判断した場合には、ステップS1130へ進み、CPU405は、カメラ200のCPU208へサムネイル画像要求を送信し、ステップS1140においてそのサムネイル画像を受信する(ステップS1130,S1050,S1010,S1020,S1060,S1140)。ステップS1140の後、またはステップS1150における否定判断の後、CPU405は、ステップS1110において、サムネイル画像をモニタ408に表示して、処理を終了する。ステップS1120で否定判断した場合には、直ちに処理を終了する。
【0153】
(8)上述した第1から第3の実施の形態では、パソコン400とワイヤレストランスミッター300との通信が確立している場合における処理を説明した。パソコン400とワイヤレストランスミッター300との通信が切断されている場合において、カメラ200からワイヤレストランスミッター300への画像ファイル送信は継続しても良い。これにより、例えば一時的な通信障害から復旧した際に迅速な画像ファイル転送が可能となるため、利便性が高い。上述した第1の実施の形態において、パソコン400とワイヤレストランスミッター300との通信が切断されている場合に、ワイヤレストランスミッター300のCPU304が実行する待機処理の一例を図23〜図25を用いて説明する。なお、上述した第2および第3の実施の形態においても、第1の実施の形態とは管理データベースの更新/参照処理の有無のみが異なるため、待機処理は、第1の実施の形態と同様にして実現可能である。
【0154】
図23は、パソコン400とワイヤレストランスミッター300との通信の切断中に、カメラ200によって撮影が行われた場合のカメラ200およびワイヤレストランスミッター300の処理の流れを示したフロー図である。この図23に示す処理は、使用者によってカメラ200の操作部材209に含まれるレリーズボタンが操作されることによって開始される。図23に示す処理は、図6に示す処理の一部と重複するため、図6に示す処理と異なるステップについて説明する。
【0155】
ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS60における画像追加イベント発行に対する通信エラーが発生すると、ステップS71においてイベント発行エラーを受信し、処理を終了する。
【0156】
ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS100で否定判断した場合には、ステップS113において、カメラ200から現在受信した最新の画像ファイルを削除し、処理を終了する。
【0157】
図24は、パソコン400とワイヤレストランスミッター300との通信の切断中に、ワイヤレストランスミッター300のフラッシュメモリ305が初期化された場合のカメラ200およびワイヤレストランスミッター300の処理の流れを示したフロー図である。なお、使用者は、カメラ200のメニュー操作によってフラッシュメモリ305の初期化を指示することができる。この図24に示す処理は、使用者によってカメラ200上でフラッシュメモリ305の初期化が指示されることによって開始される。図24に示す処理は、図7に示す処理の一部と重複するため、図7に示す処理と異なるステップについて説明する。
【0158】
ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS340における初期化イベント発行に対する通信エラーが発生すると、ステップS343においてイベント発行エラーを受信する。そのイベントエラーを受信すると、処理を継続する必要がないため、処理を終了する。
【0159】
図25は、パソコン400とワイヤレストランスミッター300との通信の切断中に、カメラ200でメモリカード205aが初期化された場合、カメラ200でメモリカードスロット205からメモリカード205aが抜かれた場合、またはカメラ200のメモリカード205a内からいずれかの画像ファイルが削除された場合のカメラ200およびワイヤレストランスミッター300の処理の流れを示したフロー図である。なお、使用者は、カメラ200のメニュー操作によってメモリカード205aの初期化を指示することができる。この図25に示す処理は、使用者による指示に基づいてメモリカード205aが初期化されたとき、使用者によってメモリカードスロット205からメモリカード205aが抜かれたとき、または使用者による指示に基づいてメモリカード205a内から1つの画像ファイルが削除されたときに開始される。図25に示すワイヤレストランスミッター300のCPU304における処理は、図8および図9に示す処理の一部が重複する。カメラ200のCPU208における処理、およびワイヤレストランスミッター300のCPU304における処理は、図8および図9においては処理が開始される契機となるステップS410およびステップS510のみが異なるため、以下の説明においては、図25に示す処理が図8に示す処理と異なるステップについて説明する。
【0160】
ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS420におけるイベント仲介に対する通信エラーが発生すると、ステップS421においてイベント発行エラーを受信する。そのイベントエラーを受信すると、処理を継続する必要がないため、処理を終了する。
【0161】
(9)上述した第1から第3の実施の形態では、パソコン400とワイヤレストランスミッター300との通信が確立している場合における処理を説明した。パソコン400とワイヤレストランスミッター300との通信が切断されている場合において、パソコン400からワイヤレストランスミッター300への画像ファイルの転送要求は要求送信キューに保留しても良い。これにより、例えば一時的な通信障害から復旧した際に、使用者による再操作を介さずに迅速な画像ファイル転送が可能となるため、利便性が高い。上述した第1の実施の形態において、パソコン400とワイヤレストランスミッター300との通信が切断されている場合に、パソコン400のCPU405が実行する待機処理の一例を図26を用いて説明する。なお、上述した第2および第3の実施の形態においても、第1の実施の形態とは管理データベースの参照処理の有無のみが異なるため、待機処理は、第1の実施の形態と同様にして実現可能である。
【0162】
図26は、パソコン400とワイヤレストランスミッター300との通信の切断中に、カメラ200によって撮影が行われた場合のパソコン400の処理の流れを示したフロー図である。この図26に示す処理は、使用者が、パソコン400のモニタ408上に表示されているサムネイル一覧内から、パソコン400の操作部材401を操作していずれかのサムネイル画像を選択することによって、画像ファイルの転送要求がされたときに開始される。図26に示す処理は、図10に示す処理の一部と重複するため、図10に示す処理と異なるステップについて説明する。
【0163】
パソコン400のCPU405は、ステップS620において、ワイヤレストランスミッター300のCPU304への画像転送要求に対する通信エラーが発生すると、ステップS631において要求エラーを受信する。ステップS632において、CPU405は、送信に失敗した画像転送要求をCPU405が有する要求送信キューに登録し、画像転送要求を保留し、処理を終了する。
【0164】
CPU405は、ステップS640において、カメラ200のCPU208への画像転送要求に対する通信エラーが発生すると、ステップS651において要求エラーを受信する。ステップS652において、CPU405は、送信に失敗した画像転送要求をCPU405が有する要求送信キューに登録し、画像転送要求を保留し、処理を終了する。
【0165】
(10)上述した変形例(8)では、 ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、フラッシュメモリ305内にカメラ200から受信した画像ファイルを記録するための空き容量があるか否かを判断している。しかし、CPU304は、カメラ200から送信される画像ファイルのサイズを予め受信し、そのサイズに基づいてフラッシュメモリ305内にカメラ200から受信した画像ファイルを記録するための空き容量があるか否かを判断するように変形しても良い。具体的には、図23に示す処理を図27に示す処理に変形する。これにより、カメラ200から送信されたはずの画像ファイルがワイヤレストランスミッター300にも保存されていないために画像ファイルが失われることを防止できるため、利便性が高い。
【0166】
図27は、パソコン400とワイヤレストランスミッター300との通信の切断中に、カメラ200によって撮影が行われた場合のカメラ200およびワイヤレストランスミッター300の処理の流れを示したフロー図である。この図27に示す処理は、使用者によってカメラ200の操作部材209に含まれるレリーズボタンが操作されることによって開始される。図27に示す処理は、図23に示す処理の一部と重複するため、図23に示す処理と異なるステップについて説明する。
【0167】
カメラ200のCPU208は、ステップS41において、画像ファイルを送信する前にその画像ファイルのファイルサイズをワイヤレストランスミッター300へ送信する。ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS91において画像ファイルのファイルサイズを受信すると、ステップS92において、そのファイルサイズに基づいて、その画像ファイルを記録するための空き容量がフラッシュメモリ305内にあるか否かを判断する。
【0168】
ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS92で否定判断した場合には、ステップS101において、カメラ200に対して画像ファイル送信の禁止通知を送信し、処理を終了する。カメラ200のCPU208は、ステップS44において画像ファイル送信の禁止通知を受信すると、処理を終了する。
【0169】
ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS92で肯定判断した場合には、ステップS93において、カメラ200に対して画像ファイル送信の許可通知を送信する。カメラ200のCPU208は、ステップS42において画像ファイル送信の許可通知を受信すると、ステップS43において画像ファイルをワイヤレストランスミッター300のCPU304へ送信し、処理を終了する。
【0170】
ワイヤレストランスミッター300のCPU304は、ステップS94で画像ファイルを受信すると、上述したステップS130を経て処理を終了する。
【0171】
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。また、上述の実施の形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。
【符号の説明】
【0172】
100 画像転送システム、200 カメラ、201 レンズ、202 撮像素子、203 AFE(Analog Front End)回路、204 画像処理回路、205
メモリカードスロット、205a メモリカード、206、306、407 SDRAM、207、305、406 フラッシュメモリ、208、304、405 CPU、209 操作部材、210、408 モニタ、211 接続IF、300 ワイヤレストランスミッター、301 カメラ接続I/F、302、402 LANI/F、303、403 無線モジュール、400 パーソナルコンピュータ(パソコン)、401 操作部材、404 HDD


【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像転送システムで用いる画像保存装置であって、
前記画像転送システムは、画像送信装置、画像転送装置、および前記画像保存装置により構成され、前記画像送信装置は、記憶媒体に記録された画像データを前記画像転送装置へ送信し、前記画像転送装置は、前記画像送信装置から送信された画像データを受信して第1の記憶装置に記録するとともに、前記画像保存装置からの要求に基づいて画像データを前記画像保存装置へ転送し、前記画像保存装置は、前記画像転送装置から送信された画像データを受信して第2の記憶装置に記録し、
前記画像保存装置は、
前記第2の記憶装置と、
前記画像転送装置と通信を行う通信手段と、
各画像データが前記記憶媒体および前記第1の記憶装置のそれぞれに記録されているか否かを示す管理情報の前記第2の記憶装置への読み書きを制御する記録制御手段と、
使用者からの画像転送要求を受け付ける要求受付手段と、
前記記録制御手段により読み込まれた前記管理情報を参照して、前記要求受付手段で受け付けた対象画像データが、前記第1の記憶装置に記録されているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記対象画像データが前記第1の記憶装置に記録されていると判定された場合には、前記通信手段により前記画像転送装置に対して前記対象画像データの送信を要求し、前記対象画像データが前記第1の記憶装置に記録されていないと判定された場合には、前記通信手段により前記画像転送装置を介して前記画像送信装置に対して前記対象画像データの送信を要求する画像要求手段と、
前記画像要求手段による要求に基づいて前記通信手段により受信した画像データを前記第2の記憶装置に記録する画像記録手段とを備えることを特徴とする画像保存装置。
【請求項2】
画像転送システムで用いる画像転送装置であって、
前記画像転送システムは、画像送信装置、前記画像転送装置、および画像保存装置により構成され、前記画像送信装置は、記憶媒体に記録された画像データを前記画像転送装置へ送信し、前記画像転送装置は、前記画像送信装置から送信された画像データを受信して第1の記憶装置に記録するとともに、前記画像保存装置からの要求に基づいて画像データを前記画像保存装置へ転送し、前記画像保存装置は、前記画像転送装置から送信された画像データを受信して第2の記憶装置に記録し、
前記画像転送装置は、
前記第1の記憶装置と、
前記画像送信装置と通信を行う第1の通信手段と、
前記画像保存装置と通信を行う第2の通信手段と、
前記第1の通信手段により前記画像送信装置から受信した画像データを前記第1の記憶装置に記録する画像データ記録制御手段と、
各画像データが前記記憶媒体および前記第1の記憶装置のそれぞれに記録されているか否かを示す管理情報の前記第1の記憶装置への読み書きを制御する記録制御手段と、
前記第2の通信手段により画像保存装置から画像データの送信要求を受け付ける要求受付手段と、
前記記録制御手段により読み込まれた前記管理情報を参照して、前記要求受付手段で受け付けた対象画像データが、前記第1の記憶装置に記録されているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記対象画像データが前記第1の記憶装置に記録されていると判定された場合には、前記第1の記憶装置から前記対象画像データを読み出して、前記第2の通信手段により前記画像保存装置へ送信し、前記対象画像データが前記第1の記憶装置に記録されていないと判定された場合には、前記第1の通信手段により前記画像送信装置
に対して前記対象画像データの送信を要求して、前記画像送信装置から受信した画像データを前記第2の通信手段により前記画像保存装置へ送信する画像送信手段とを備えることを特徴とする画像転送装置。
【請求項3】
画像転送システムで用いる画像送信装置であって、
前記画像転送システムは、前記画像送信装置、画像転送装置、および画像保存装置により構成され、前記画像送信装置は、記憶媒体に記録された画像データを前記画像転送装置へ送信し、前記画像転送装置は、前記画像送信装置から送信された画像データを受信して第1の記憶装置に記録するとともに、前記画像保存装置からの要求に基づいて画像データを前記画像保存装置へ転送し、前記画像保存装置は、前記画像転送装置から送信された画像データを受信して第2の記憶装置に記録し、
前記画像送信装置は、
前記画像転送装置と通信を行う通信手段と、
前記記憶媒体に記録されている画像データを前記通信手段により画像転送装置に送信する画像送信手段と、
各画像データが前記記憶媒体および前記第1の記憶装置のそれぞれに記録されているか否かを示す管理情報の前記記憶媒体への読み書きを制御する記録制御手段と、
前記画像保存装置からの画像データの送信要求を、前記通信手段により前記画像転送装置を介して受け付ける要求受付手段と、
前記記録制御手段により読み込まれた前記管理情報を参照して、前記要求受付手段で受け付けた対象画像データが、前記第1の記憶装置に記録されているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記対象画像データが前記第1の記憶装置に記録されていると判定された場合には、前記通信手段により前記画像転送装置に対して前記対象画像データの前記画像保存装置への送信を指示し、前記対象画像データが前記第1の記憶装置に記録されていないと判定された場合には、前記記憶媒体から前記対象画像データを読み出して、前記通信手段により前記画像転送装置を介して前記画像保存装置へ送信する画像提供手段とを備えることを特徴とする画像送信装置。
【請求項4】
請求項1に記載の画像保存装置において、
前記画像転送装置は、前記第1の記憶装置の空き容量が、前記画像送信装置から送信される画像データのデータサイズより小さい場合には、前記第1の記憶装置内に前記データサイズ分の空き容量を確保するために、前記第1の記憶装置内に記録されている少なくとも1つの画像データを削除することを特徴とする画像保存装置。
【請求項5】
請求項2に記載の画像転送装置において、
前記画像送信装置から画像データを受信したときに、前記第1の記憶装置の空き容量が、前記画像送信装置から受信した画像データのデータサイズ以上であるか否かを判定する空き容量判定手段と、
前記空き容量判定手段によって、前記空き容量が前記データサイズより小さいと判定された場合に、前記第1の記憶装置内に前記データサイズ分の空き容量を確保するために、前記第1の記憶装置内に記録されている少なくとも1つの画像データを削除する削除手段とをさらに備えることを特徴とする画像転送装置。
【請求項6】
請求項3に記載の画像送信装置において、
前記画像転送装置は、前記第1の記憶装置の空き容量が、前記画像送信装置が送信する画像データのデータサイズより小さい場合には、前記第1の記憶装置内に前記データサイズ分の空き容量を確保するために、前記第1の記憶装置内に記録されている少なくとも1つの画像データを削除することを特徴とする画像送信装置。
【請求項7】
請求項1に記載の画像保存装置において、
画像データに基づいて生成された表示用画像を前記画像転送装置から受信して画面上に一覧表示する表示手段と、
前記記録制御手段により読み込まれた前記管理情報を参照して、前記表示装置に表示した前記表示用画像に対応する対応画像データが、前記記憶媒体および前記第1の記憶装置に記録されているか否かを判定する画像有無判定手段と、
前記画像有無判定手段によって、前記対応画像データが前記記憶媒体および前記第1の記憶装置のいずれにも記録されていないと判定された場合には、その対応画像データに対応する前記表示用画像を一覧内から消去する消去手段とをさらに備えることを特徴とする画像保存装置。
【請求項8】
請求項2に記載の画像転送装置において、
前記画像保存装置が画像データに基づいて生成された表示用画像を前記画像転送装置から受信して画面上に一覧表示するものであるとき、
前記第1の記憶装置から画像データが削除された場合に、前記記録制御手段により読み込まれた前記管理情報を参照して、削除された画像データと同一の画像データが前記記憶媒体に記録されているか否かを判定する画像有無判定手段と、
前記画像有無判定手段によって、削除された画像データと同一の画像データが前記記憶媒体に記録されていないと判定された場合には、前記画像保存装置に対して、その画像データに対応する前記表示用画像を一覧内から消去するように指示する消去指示手段とをさらに備えることを特徴とする画像転送装置。
【請求項9】
請求項3に記載の画像送信装置において、
前記画像保存装置が画像データに基づいて生成された表示用画像を前記画像転送装置から受信して画面上に一覧表示するものであるとき、
前記記憶媒体から画像データが削除された場合に、前記記録制御手段により読み込まれた前記管理情報を参照して、削除された画像データと同一の画像データが前記第1の記憶装置に記録されているか否かを判定する画像有無判定手段と、
前記画像有無判定手段によって、削除された画像データと同一の画像データが前記第1の記憶装置に記録されていないと判定された場合には、前記画像保存装置に対して、その画像データに対応する前記表示用画像を一覧内から消去するように指示する消去指示手段とをさらに備えることを特徴とする画像送信装置。
【請求項10】
請求項1に記載の画像保存装置において、
前記記憶媒体に画像データが追加されたとき、前記第1の記憶装置に画像データが追加されたとき、前記記憶媒体から画像データが削除されたとき、前記第1の記憶装置から画像データが削除されたとき、前記記憶媒体が初期化されたとき、前記第1の記憶装置が初期化されたとき、および前記画像送信装置から前記記憶媒体が取り外されたときのいずれかのときに、前記管理情報を更新する更新手段をさらに備えることを特徴とする画像保存装置。
【請求項11】
請求項2に記載の画像転送装置において、
前記記憶媒体に画像データが追加されたとき、前記第1の記憶装置に画像データが追加されたとき、前記記憶媒体から画像データが削除されたとき、前記第1の記憶装置から画像データが削除されたとき、前記記憶媒体が初期化されたとき、前記第1の記憶装置が初期化されたとき、および前記画像送信装置から前記記憶媒体が取り外されたときのいずれかのときに、前記管理情報を更新する更新手段をさらに備えることを特徴とする画像転送装置。
【請求項12】
請求項3に記載の画像送信装置において、
前記記憶媒体に画像データが追加されたとき、前記第1の記憶装置に画像データが追加されたとき、前記記憶媒体から画像データが削除されたとき、前記第1の記憶装置から画像データが削除されたとき、前記記憶媒体が初期化されたとき、前記第1の記憶装置が初期化されたとき、および前記画像送信装置から前記記憶媒体が取り外されたときのいずれかのときに、前記管理情報を更新する更新手段をさらに備えることを特徴とする画像送信装置。
【請求項13】
請求項7に記載の画像保存装置において、
前記画像保存装置が前記第1の記憶装置が記憶する画像データのリストデータを受信したときに、前記管理情報を更新する更新手段をさらに備えることを特徴とする画像保存装置。
【請求項14】
請求項13に記載の画像保存装置において、
前記管理情報が更新されたときに、
前記画像有無判定手段によって、前記管理情報に基づいて、前記対応画像データが前記記憶媒体および前記第1の記憶装置の少なくともいずれか一方に記録されていると判定された場合であって、かつ
前記対応画像データに対応する前記表示用画像が、前記画面上に一覧表示されていない場合には、
前記表示手段は、該表示用画像を前記画像転送装置から受信して該画面上に一覧表示することを特徴とする画像保存装置。
【請求項15】
請求項2に記載の画像転送装置において、
前記画像データ記録制御手段は、前記第2の通信手段による通信が切断されたときに、前記第1の記憶装置の空き容量が、前記画像送信装置が送信する画像データのデータサイズより小さい場合には、前記第1の通信手段により前記画像送信装置から受信した画像データを前記第1の記憶装置に記録することを中止することを特徴とする画像転送装置。
【請求項16】
請求項3に記載の画像送信装置において、
前記画像送信手段は、前記画像転送装置からの画像データ送信禁止通知に基づいて前記記憶媒体に記録されている画像データを前記通信手段により画像転送装置に送信することを抑止することを特徴とする画像送信装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2009−260942(P2009−260942A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−44307(P2009−44307)
【出願日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】