説明

画像信号処理装置及び画像形成装置

【課題】シリアルデータ転送において、1本の制御線でデータ信号及びクロック信号を転送できるシリアルデータ列を生成することにある。
【解決手段】この装置は、画像データ出力回路、クロック出力回路、及び合成部を備える。画像データ出力回路は、画像データ信号及びクロック用信号を含むシリアルデータ信号が入力されるとともに出力制御用の第1制御信号が入力され、第1制御信号によって画像データ信号を選択的に出力する。クロック出力回路は、シリアルデータ信号及び出力制御用の第2制御信号が入力され、第2制御信号によってクロック用信号の出力レベルを画像データ信号の出力レベルより大きいレベルで選択的に出力する。合成部は、画像データ出力回路とクロック出力回路の出力を合成して画像データ信号とクロック信号とを含むシリアルデータ列を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像信号処理装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機、プリンタ等の画像形成装置では、例えば原稿の画像データを読み取るための画像読取部と、画像読取部で読み取られた原稿の画像データを送信用画像データに変換する画像処理部との間等、画像形成装置内部において大容量のデータが転送されている。このような画像形成装置内部における大容量のデータ転送は高速に行われる必要がある。そこで、高速データ転送として、従来からSERDES(Serializer/Deserializer)のシリアルデータ転送が採用されている。SERDESは、高速インターフェースにおいて、例えば送信側回路で送信パラレルデータをシリアル化して伝送路に出力し、受信側回路で受信シリアルデータをパラレルデータに変換する際に用いられる回路である。
【0003】
図4は、従来のSERDESのシリアルデータ転送シーケンスを示す。従来のSERDESのシリアルデータ転送では、データ信号を転送するデータライン及びクロック信号を転送するクロックラインがそれぞれ独立して設けられている。具体的には、データラインでは、送信側回路でパラレルデータから変換され1ビットずつ時分割されたシリアルの画像データが、先頭にスタートビット、末尾にストップビットが付け加えられて、受信側回路に転送される。この例では、説明を容易にするために、4ビットの画像データ転送が示されている。一方、クロックラインでは、入力クロック信号が、1画像データを1クロックとする低い周波数で送信側回路から受信側回路に転送される。この入力クロック信号は、受信側回路が画像データのサンプリング用クロックを生成するために用いられる。受信側回路には、PLL(Phase-locked loop)回路が設けられており、このPLL回路で、入力クロック信号が位相及び周波数をロックした状態で逓倍され、画像データのサンプリング用クロックが生成される。このサンプリング用クロックによって、送信側回路との同期がとられる。
【特許文献1】特開2000−295114号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記のようなSERDESのシリアルデータ転送では、タイミングエラーを起こすことなく送信側回路から転送されたデータをサンプリングするために、受信側回路は、送信側回路から入力クロック信号を受け取り、その入力クロック信号を基準にデータのサンプリング用クロックを生成している。これは、SERDESのシリアルデータ転送は高速データ転送であるため、受信側回路自身が送信側回路のデータタイミングと同期したクロックを生成することは困難であるからである。従って、従来のSERDESのシリアルデータ転送では、データ信号及び入力クロック信号を転送するためにデータライン及びクロックラインという2本の信号ラインを設ける必要があり、その分コスト高になるという問題がある。また、2本の信号ラインでデータ信号及び入力クロック信号を転送するので、これら信号間においてスキューが発生するという問題がある。
【0005】
本発明の課題は、シリアルデータ転送において、1本の制御線でデータ信号及びクロック信号を転送できるシリアルデータ列を生成することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る画像信号処理装置は、画像データ信号とクロック信号とを含むシリアルデータ列を生成するシリアルデータ転送用の画像信号処理装置であって、画像データ出力回路と、クロック出力回路と、合成部と、を備える。画像データ出力回路は、画像データ信号及びクロック用信号を含むシリアルデータ信号が入力されるとともに出力制御用の第1制御信号が入力され、第1制御信号によって画像データ信号を選択的に出力する。クロック出力回路は、画像データ信号及びクロック用信号を含むシリアルデータ信号及び出力制御用の第2制御信号が入力され、第2制御信号によってクロック用信号の出力レベルを画像データ信号の出力レベルより大きいレベルで選択的に出力する。合成部は、画像データ出力回路とクロック出力回路の出力を合成して画像データ信号とクロック信号とを含むシリアルデータ列を生成する。
【0007】
ここでは、画像データ出力回路には第1制御信号が入力され、クロック出力回路には第2制御信号が入力されている。そしてこれらの制御信号によって、画像データ出力回路及びクロック出力回路の信号出力が許可されるように制御されている。従って、画像データ出力回路の信号出力が許可されているときは画像データ信号が、クロック出力回路の信号出力が許可されているときはクロック信号が、データ転送されるシリアルデータ列に表れることになる。
【0008】
本発明の画像信号処理装置によると、画像データ信号とクロック信号を含むシリアルデータ列を生成し、1本の制御線でシリアルデータ転送を実現できる。従って、データライン及びクロックラインを有する従来のシリアルデータ転送、特に高速シリアルデータ転送に比べて、信号線を減らすことができコストを削減することができる。また、画像データ信号とクロック信号と間で生じるスキューの問題を解決することができる。
【0009】
請求項2に係る画像信号処理装置では、請求項1の画像信号処理装置において、画像データ信号は複数ビットからなる信号であり、クロック用信号は複数のビットの画像データ信号に付与された1ビットの信号である。
【0010】
請求項3に係る画像信号処理装置では、請求項1の画像信号処理装置において、前記第1及び第2制御信号は、所定の信号における異なるレベルの制御信号である。
【0011】
請求項4に係る画像信号処理装置は、請求項1の画像信号処理装置において、シリアルデータ列及びシリアルデータ列の反転信号を受信し、画像データ信号を抽出して出力する画像データ入力回路と、シリアルデータ列を受信し、クロック信号を抽出して出力するクロック入力回路と、をさらに備える。
【0012】
請求項5に係る画像信号処理装置は、画像データを読み取る画像読取部と、画像データを送信用画像データに変換する画像処理部と、請求項1から4のいずれか1項に記載の画像信号処理装置とを備える。
【発明の効果】
【0013】
本発明の画像信号処理装置によると、データ信号とクロック信号を含むシリアルデータ列を生成することにより、1本の制御線でシリアルデータ転送を実現できる。従って、データライン及びクロックラインを有する従来のシリアルデータ転送、特に高速シリアルデータ転送に比べて、信号線を減らすことができコストを削減することができる。また、データ信号とクロック信号と間で生じるスキューの問題を解決することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
1.画像形成装置の全体構成
本発明の実施形態による画像形成装置としての複写機1を説明する。図1は、複合機1の要部構成を示すブロック図である。
【0015】
図1に示すように、複合機1は、画像読取部2、データ転送回路3、画像処理部4、記憶装置5、操作パネル6、制御装置7、印刷部8、及び通信部9等を備え、これらの機能部は、データバス10によって接続されている。また、複合機1は、コンタクトガラス及び原稿搬送装置をさらに備える(図示せず)。
【0016】
画像読取部2は、コンタクトガラス上に載置された原稿、又は原稿搬送装置によって搬送される原稿を読み取る部分である。具体的には画像読取部2は、CCD等のイメージセンサ、及び、イメージセンサからから出力されたアナログ信号をデジタル化するADコンバータ等を備え、原稿上の画像を読み取って画像データを取得する。
【0017】
データ転送回路3は、画像読取部2から出力された画像データを、画像処理部4へシリアル転送するための回路である。データ転送回路3の詳細については後述する。
【0018】
画像処理部4は、画像データを送信用画像データに変換する装置である。画像処理部4は、記憶媒体としての画像メモリ41を有し、画像読取部2の取得した画像や、外部装置から得た画像等を画像メモリ41に記憶することができる。画像メモリ41は、一時的な記憶用にRAM(Read Only Memory)等の揮発性メモリを、長期の記憶用にHDD等の不揮発性メモリを備える。
【0019】
記憶装置5は、画像以外の種々のデータを記憶する装置であり、画像メモリ41と同様に、一時的な記憶用にRAM(Read Only Memory)等の揮発性メモリを、長期の記憶用にHDD等の不揮発性メモリを備える。
【0020】
操作パネル6は、タッチパネルや操作キー等を有していて、例えば液晶ディスプレイやマトリクススイッチ等で構成されている。ユーザは、操作パネル6のタッチパネルに直接触れることで、例えば複合機1が有する複数の機能から所望の機能の指定を行うことができる。
【0021】
制御装置7は、複合機1内の各部の動作を制御したり、種々のデータ処理等を行ったりすることができる。制御装置7は、CPU(Central Processing Unit)、並びに、ROM(Read Only Memory)及びRAM等の記憶媒体によって構成可能である。CPUはROM内のプログラムを読み出して実行することで、制御装置7の各種機能を実現することができる。RAMは、CPUの作業領域として機能することができる。
【0022】
印刷部8は、画像データを用紙上に印刷出力することができ、画像形成部81等を備える。画像形成部81は、図示しない転写装置や定着装置を有しており、トナー(現像剤)を用いて画像データに基づいてトナー像を形成する。トナー像は、転写装置により用紙に転写された後、定着装置により定着される。これにより、画像の印刷が行われる。
【0023】
通信部9は、通信回線を介して外部の装置と通信を行う。通信部41は、例えば、外部のパソコンやFAX機から送信された画像データを受信する。
【0024】
2.データ転送回路
以下、データ転送回路3の構成について詳細に説明する。図2は、データ転送回路3の構成を示す回路図である。データ転送回路3は、画像読取部2から出力された画像データを画像処理部4へシリアルデータ転送するための回路である。データ転送回路3は、送信側回路31及び受信側回路32を有し、送信側回路31及び受信側回路32は、一対のケーブル33で接続されている。
【0025】
<送信側回路>
送信側回路31は、画像読取部2の近傍に設けられていて、パラレルシリアル変換部(図示せず)、画像データ出力回路としての差動ドライバ311及びクロック出力回路としてのCMOS出力バッファ回路312を有する。
【0026】
パラレルシリアル変換部は、シフトレジスタを有し、画像読取部2からの出力された画像データを示すパラレル信号を、例えば内部カウンタ(図示せず)からの基準クロック信号に基づき順次1ビットずつ時分割してシリアル信号にシフトさせる。またこのときに、画像データのシリアル信号に各画像データを識別するための付与ビットを付け加えられて送信データが作成される。画像データには、赤データ、緑データ、青データがあり、以下では説明を容易にするために、各画像データは4ビットのデータとする。付与ビットには、例えばスタートビットやストップビット等があるが、本実施形態では、各画像データの間に1ビットずつ付加されるHレベルの付与ビットを例に挙げる。
【0027】
差動ドライバ311及びCMOS出力バッファ回路312は並列に接続されており、これらの回路には、パラレルシリアル変換部から、画像データ及び付与ビットを含むシリアルデータ信号としての送信データが入力されるとともに、差動ドライバ311及びCMOS出力バッファ回路312に対する信号出力の制御を行うイネーブル信号(第1制御信号及び第2制御信号)が入力される。イネーブル信号とは、例えば制御装置7(図1参照)によって、内部カウンタ(図示せず)からの基準クロック信号と同期するように生成され、差動ドライバ311及びCMOS出力バッファ回路312のうちいずれかの信号出力を選択的に許可するための信号である。本実施形態では、イネーブル信号がHレベル(第1制御信号)のとき差動ドライブ311に対する差動信号の出力が許可される。一方、イネーブル信号がLレベル(第2制御信号)のときCMOS出力バッファ回路312に対するクロック信号の出力が許可される。
【0028】
また、差動ドライバ311は、前述のように送信データのうちの画像データを示すシリアル信号を差動信号に変換し、一対のケーブル33を経由して受信側回路32側に出力する回路である。ここで、差動ドライバ311が出力する差動信号の電圧振幅レベルを、差動レベルという。
【0029】
CMOS出力バッファ回路312は、画像データを示すシリアル信号に付加されたHレベルの付与ビット(クロック用信号)を、クロック信号に変換して出力する回路である。具体的には、イネーブル信号に応じて付与ビットの信号の電圧振幅レベルをCMOSレベルに変換し出力する。イネーブル信号は、ノットゲートを介してCMOS出力バッファ回路312に入力される。よって、イネーブル信号がHレベルの場合は、反転したLレベルのイネーブル信号が入力されるため、CMOS出力バッファ回路312のクロック信号の出力は禁止される。一方、イネーブル信号がLレベルの場合は、反転したHレベルのイネーブル信号が入力されるため、CMOS出力バッファ回路312のクロック信号の出力は許可される。CMOS出力バッファ回路312より出力されるCMOSレベルは、前述の差動レベルより大きな電圧振幅レベルを有する。
【0030】
そして、差動ドライバ311からはポジティブデータとネガティブデータとを含む差動信号が出力され、このポジティブデータとCMOS出力バッファ回路312から出力されるクロック信号とが合成されて受信側回路32に出力されるように構成されている。ここで、ポジティブデータとクロック信号とは、連結点である合成部(図示せず)にて合成される。
【0031】
<送信側回路の動作>
次に、送信側回路31の動作について、図2及び図3を用いて説明する。図3Aは、シリアルデータ信号における、差動レベルとCMOSレベルの電圧振幅の大きさを示す図である。また、図3Bは、本発明によるシリアルデータ転送のシーケンス及びイネーブル信号の信号波形図を示す。
【0032】
パラレルシリアル変換部から送信されたHレベルの付与ビット信号が差動ドライバ311及びCMOS出力バッファ回路312に入力される場合、制御装置7からは、同期するLレベルのイネーブル信号が差動ドライバ311及びCMOS出力バッファ回路312に入力される。ここで、イネーブル信号はLレベルであるため、差動ドライブ311の信号出力は禁止され、CMOS出力バッファ312の信号出力のみが許可される。CMOS出力バッファ回路32からは、付与ビット信号が、その電圧振幅レベルをCMOSレベルに変換されて出力される。従って、送信側回路31から伝送されるシリアルデータ列に、CMOSレベルのクロック信号が表れる。
【0033】
一方、パラレルシリアル変換部から送信された4ビットの画像データ信号が差動ドライバ311及びCMOS出力バッファ回路312に入力される場合、制御装置7からは、同期するHレベルのイネーブル信号が差動ドライバ311及びCMOS出力バッファ回路312に入力される。ここで、イネーブル信号はHレベルであるため、CMOS出力バッファ312の信号出力は禁止され、差動ドライブ311の信号出力のみが許可される。差動ドライブ311からは、4ビットの画像データ信号が、差動レベルを有する差動信号(ポジティブデータ及びネガティブデータ)に変換されて出力される。従って、送信側回路31から伝送されるシリアルデータ列には、差動レベルの画像データ信号が表れる。
【0034】
このように、本実施形態では、イネーブル信号によって、差動ドライバ311及びCMOS出力バッファ回路312のいずれかの信号出力が許可されるように制御されているため、画像データを示す差動信号と、差動信号とは電圧振幅レベルの異なるクロック信号とを含むシリアルデータ列を生成することができる。従って、1本の制御線でシリアルデータ転送を実現できる。よって、データライン及びクロックラインを有する従来のシリアルデータ転送、特に高速シリアルデータ転送に比べて信号線を減らすことができ、コストを削減することができる。また、データ信号とクロック信号と間で生じるスキューの問題を解決することができる。さらにデータ信号とクロック信号とは互いに異なる信号レベルを有するので、これらの信号がシリアルデータ列に埋め込まれて1本の制御線でシリアルデータ転送されても、信号レベルを基準にしてデータ信号およびクロック信号のそれぞれを容易に抽出することができる。
【0035】
<受信側回路>
受信側回路32は、画像処理部4の近傍に設けられていて、画像データ入力回路としての差動レシーバ321、クロック入力回路としてのCMOS入力バッファ回路322、PLL(Phase locked loop)回路323及びシリアルパラレル変換部324を有する。
【0036】
差動レシーバ321は、送信側回路31から転送されたシリアルデータ列のうち、ポジティブデータ及びネガティブデータを含み差動レベルを有する差動信号を抽出して、シリアルパラレル変換部324へ出力する回路である。また、CMOS入力バッファ回路322は、送信側回路31から転送されたシリアルデータ列のうち、CMOSレベルを有するクロック信号を抽出して、後述するPLL回路323へ出力する回路である。例えば、差動信号が受信側回路32へ転送されている場合は、差動信号は差動レベルを有しているため差動レシーバ321で検知される。しかしCMOSレベルの電圧振幅を有さないため、CMOS入力バッファ回路322は差動信号を検知することができず、Lレベル(クロック信号なし)を出力する。一方、クロック信号が受信側回路32へ送信されている場合、クロック信号はCMOSレベルを有するため差動レシーバ321で検知されない。一方、CMOS入力バッファ回路322でクロック信号は検知されるので、CMOS入力バッファ回路322はHレベル(クロック信号あり)を出力する。このように、差動レシーバ321及びCMOS入力バッファ回路322は、シリアルデータ信号の電圧振幅レベルによって、差動信号又はクロック信号をそれぞれ抽出することができる。
【0037】
PLL回路323は、CMOS入力バッファ回路322で認識されたクロック信号を逓倍し、画像データのサンプリング用クロックを生成する回路である。ここで生成された画像データのサンプリング用クロックは、シリアルパラレル変換部324に出力される。
【0038】
シリアルパラレル変換回路324は、差動レシーバ321から出力された画像データのシリアル信号をパラレル信号に変換する回路である。シリアルパラレル変換回路324は、PLL回路323で生成された画像データのサンプリング用クロックの立ち上がりエッジに同期し、シリアル信号をパラレル信号に変換する。
【0039】
以上のように、本実施形態によるシリアルデータ転送を行う画像信号処理装置によると、データ信号とクロック信号を含むシリアルデータ列を生成することにより、1本の制御線でシリアルデータ転送を実現できる。従って、データライン及びクロックラインを有する従来のシリアルデータ転送、特に高速シリアルデータ転送に比べて、信号線を減らすことができコストを削減することができる。また、データ信号とクロック信号と間で生じるスキューを解決することができる。さらに、画像データ信号とクロック信号とは互いに異なる信号レベルを有するので、これらの信号がシリアルデータ列に埋め込まれて1本の制御線でシリアルデータ転送されても、信号レベルを基準にして画像データ信号およびクロック信号のそれぞれを容易に抽出することができる。
【0040】
<その他の実施形態>
(a)本発明のデータ転送回路は、上記実施形態では、複写機に適用する例を記載したが、これに限定されず、他の画像形成装置においても適用することができる。
【0041】
(b)上記実施形態のデータ転送回路は、画像形成装置内の他の機能間のデータ転送回路においても適用可能である。例えば、画像処理部4と印刷部8との間のデータ転送に用いられてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の複合機の要部構成を示すブロック図。
【図2】データ転送回路の構成を示す回路図。
【図3A】本実施形態における差動レベルとCMOSレベルを示す一例。
【図3B】本実施形態によるシリアルデータ転送のシーケンス及びイネーブル信号の信号波形図。
【図4】従来の高速シリアルデータ転送のシーケンスの一例。
【符号の説明】
【0043】
1 複合機
2 画像読取部
3 データ転送回路
4 画像処理部
5 記憶装置
6 操作パネル
7 制御装置
8 印刷部
9 通信部
31 送信側回路
32 受信側回路
311 差動ドライバ
312 CMOS出力バッファ回路
321 差動レシーバ
322 CMOS入力バッファ回路
323 PLL回路
324 シリアルパラレル変換部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データ信号とクロック信号とを含むシリアルデータ列を生成するシリアルデータ転送用の画像信号処理装置であって、
前記画像データ信号及びクロック用信号を含むシリアルデータ信号が入力されるとともに出力制御用の第1制御信号が入力され、前記第1制御信号によって前記画像データ信号を選択的に出力する画像データ出力回路と、
前記シリアルデータ信号及び出力制御用の第2制御信号が入力され、前記第2制御信号によって前記クロック用信号の出力レベルを前記画像データ信号の出力レベルより大きいレベルで選択的に出力するクロック出力回路と、
前記画像データ出力回路と前記クロック出力回路の出力を合成して前記画像データ信号とクロック信号とを含むシリアルデータ列を生成する合成部と、
を備えた画像信号処理装置。
【請求項2】
前記画像データ信号は複数ビットからなる信号であり、前記クロック用信号は前記複数のビットの画像データ信号に付与された1ビットの信号である、請求項1に記載の画像信号処理装置。
【請求項3】
前記第1及び第2制御信号は、所定の信号における異なるレベルの制御信号である、請求項1に記載の画像信号処理装置。
【請求項4】
前記シリアルデータ列及び前記シリアルデータ列の反転信号を受信し、前記画像データ信号を抽出して出力する画像データ入力回路と、
前記シリアルデータ列を受信し、前記クロック信号を抽出して出力するクロック入力回路と、
をさらに備える、請求項1に記載の画像信号処理装置。
【請求項5】
画像データを読み取る画像読取部と、
前記画像データを送信用画像データに変換する画像処理部と、
請求項1から4のいずれか1項に記載の画像信号処理装置と、
を備えた画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−41669(P2010−41669A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−205654(P2008−205654)
【出願日】平成20年8月8日(2008.8.8)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】