説明

画像処理システム、画像形成装置、制御方法、及び、プログラム

【課題】クラウドサーバからの印刷ジョブの処理結果が直ちに返ってこない場合でも、プリンタの無駄な電力消費を抑えること、また、クラウドサーバとの通信負荷を軽減すること。
【解決手段】プリンタ20は、ホストコンピュータ10から受信した印刷ジョブをクラウドサーバ30に転送し、前記印刷ジョブのクラウドサーバ30での処理の終了時間をクラウドサーバ30に要求し、クラウドサーバ30から返信される終了時間を受信し、前記終了時間だけプリンタ20をスリープ状態に遷移させ、前記終了時間が経過してスリープ状態から復帰した後に、クラウドサーバ30に前記印刷ジョブの処理済のデータを要求し、クラウドサーバ30から返信される処理済のデータを受信し、前記処理済のデータを印刷処理する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理システム、画像形成装置、制御方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自前のサーバでアプリケーションを実行するのではなく、インターネット上で提供されているサービスという形態でソフトウェアを利用するクラウドコンピューティングという技術が普及しつつある。
【0003】
クラウドコンピューティングでは、ユーザからはどこでそのプログラムの実態が実行しているかを知る必要がなく、ユーザの要求に対してサービスを提供することが特徴である。クラウドコンピューティング環境では、ユーザは、サーバ設置やアプリケーションの購入などの初期投資を抑えられることがメリットである。
【0004】
このクラウドコンピューティング環境を、コピー、印刷、スキャン、FAXなどが可能なMFP(Multi Function Peripherals)、あるいはプリンタに適用することが考えられている。この場合、MFPやプリンタは基本機能をサポートし、付加的な機能はネットワーク上の「クラウド」に処理を行わせることで、MFP本体やプリンタ本体を低コストで、かつ高機能な付加価値を提供するというサービス環境が構築可能となる。
【0005】
プリンタとクラウドが連携する例として、廉価版のプリンタが対応していない機能(例えば、Nin1などの贅沢なメモリ容量を必要とする集約コピー機能)をクラウドで処理し、プリンタで印刷する例がある。これにより、プリンタ側の拡張を行わずにクラウドで処理できるため、プリンタのコストを抑えることができる(特許文献1参照)。
【0006】
クラウドを利用する機能として考えられるものとしては他にも、PDL(Page Description Language)処理、バーコード/地紋付加による合成印刷、OCR、音声変換などがある。
【0007】
一方で、MFPは電力低減が重要なテーマになっており、MFPを使用していない期間は積極的に電力を低減することで達成する。
また、クラウドサーバは一般にファイアウォールの先に設置される。すなわち、MFPが接続されるLAN(Local Area Network)にはファイアウォールが備わっている場合があり、その場合、クラウドサーバを送信元としてクラウドサーバからMFPにパケットを送信できない。しかし、MFPからクラウドサーバにパケットを送信することはでき、その応答パケットをクラウドサーバから送信元のMFPに返信することはできる。この応答パケットにクラウドサーバが伝えたい内容を入れることで、クラウドサーバからMFPに情報を伝達できる。すなわち、MFPが処理結果画像をクラウドサーバから受け取るためには、パケットをクラウドサーバに送信し(ポーリングパケット)、応答パケットを受け取ることでのみ実現できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2003−288336号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
MFPが上記に挙げたような処理(ジョブと呼ぶこととする)をクラウドサーバに送信する時、クラウドサーバ側に既に他の機器からのジョブ(先行ジョブ)が投入されている場合がある。先行ジョブのジョブ数、ページ数、処理量が大きくなると(クラウド側が混んでいると)、MFP自身が送信したジョブの処理結果がクラウドサーバから返ってくるまで時間がかかる。このような場合、処理結果が返ってくるまでMFPがクラウドサーバにポーリングパケットを投げ続けることとなる。その結果、MFPは無駄な電力を消費してしまうという課題がある。さらに、処理結果が返ってくるまでMFPがポーリングパケットを投げ続けることにより、クラウドサーバとの通信負荷が大きくなってしまうという課題も付随して起こる。
【0010】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものである。本発明の目的は、クラウドサーバからの印刷ジョブの処理結果が直ちに返ってこない場合においても、MFPがスリープ(省電力状態)に入ることができ、無駄な電力の消費を抑えることができ、また、クラウドサーバとの通信負荷を軽減することができる仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、画像形成装置と外部サーバが連携して印刷ジョブを処理する画像処理システムであって、前記画像形成装置は、ホストコンピュータから受信した印刷ジョブを前記外部サーバに転送する転送手段と、前記印刷ジョブの前記外部サーバでの処理の終了時間を前記外部サーバに要求し、該要求に応じて前記外部サーバから返信される前記終了時間を受信する終了時間取得手段と、前記終了時間だけ前記画像形成装置をスリープ状態に遷移させるスリープ遷移手段と、前記終了時間が経過してスリープ状態から復帰した後に、前記外部サーバに前記印刷ジョブの処理済のデータを要求し、該要求に応じて前記外部サーバから返信される前記処理済のデータを受信する処理済データ取得手段と、前記処理済のデータを印刷処理する印刷手段とを有し、前記外部サーバは、前記画像形成装置から印刷ジョブを受信する受信手段と、前記受信手段が受信した前記印刷ジョブに応じた処理を行う処理手段と、前記画像形成装置からの要求に応じて前記受信手段が受信した印刷ジョブの前記処理手段での処理の終了時間を算出して前記画像形成装置に返信する終了時間算出手段と、前記画像形成装置からの要求に応じて前記処理手段が処理した印刷ジョブの処理済データを前記画像形成装置に返信する処理済データ送信手段とを有する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、外部サーバからの印刷ジョブの処理結果が直ちに返ってこない場合においても、画像形成装置がスリープ(省電力状態)に入ることができ、無駄な電力の消費を抑えることができる。また、外部サーバとの通信負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施例1におけるシステムの構成の一例を示すシステム構成図である。
【図2】プリンタ20の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】クラウドサーバ30の構成の一例を示すブロック図である。
【図4】実施例1におけるプリンタ20の処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】実施例1におけるクラウドサーバ30の処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】実施例2におけるプリンタ20の処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】実施例2におけるクラウドサーバ30の処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0015】
図1は、実施例1におけるシステムの構成の一例を示す画像処理システム構成図である。
図1において、クラウドサーバ30は、ホストコンピュータ10、あるいはプリンタ20からのジョブを受け付ける処理と、ジョブの指定した設定に応じた処理を行うものであり、ネットワーク102に接続される。本実施例の画像処理システムは、プリンタ20とクラウドサーバ30が連携して印刷ジョブを処理するシステムである。なお、クラウドサーバ30は、1台以上のサーバコンピュータで構成されている。また、プリンタ20は、省エネモード(省電力モード、スリープモードともいう)を有する。プリンタ20は、MFP等の他の画像形成装置であってもよい。
【0016】
ユーザ環境のホストコンピュータ10とプリンタ20はLAN101を介して接続されていて、ユーザ環境とクラウドサーバ30はインターネット100を介して接続され、印刷システム(画像処理システム)を形成している。なお、LAN101は、ファイアウォールを備えており、外部サーバであるクラウドサーバ30を送信元としてホストコンピュータ10あるいはPC20に対してパケットを送信することができない。
【0017】
以下、本実施例において、クラウドを利用する際のデータの流れについて説明する。
クラウドを利用する際のデータの流れにはバリエーションがある。
1つは、ユーザ指示によりホストコンピュータ10からプリンタ20にジョブを転送し、プリンタ20側でクラウドによる処理の必要性を判断し、必要に応じてジョブをクラウドサーバ30に転送する方式である(以後、間接利用方式と呼ぶ)。この間接利用方式において、クラウドサーバ30に転送されたジョブは、クラウドサーバ30において処理された後、プリンタ20からのポーリングパケットの返信としてプリンタ20に再び転送され、プリンタ20で印刷される。
【0018】
もう1つは、ユーザ指示によりホストコンピュータ10からクラウドサーバ30に対してジョブを送信し、ジョブの中に印刷先のプリンタを指示する方式である(以後、直接利用方式と呼ぶ)。この直接利用方式において、クラウドに送信されたジョブは、クラウドサーバ30において処理された後、プリンタ20からのポーリングパケットの返信としてプリンタ20に転送されて、プリンタ20で印刷される。
【0019】
実施例1では、クラウドの利用形態が「間接利用方式」である場合の構成について説明する。また、後述する実施例2では、クラウドの利用形態が「直接利用方式」である場合の構成について説明する。いずれの実施例においても、クラウドが行う処理についてはNin1のような集約印刷機能を例に説明するが、クラウドが行う処理は集約印刷機能に限定されるものではない。
【0020】
図2は、プリンタ20の構成の一例を示すブロック図である。
図2において、プリンタコントローラ200は、画像出力デバイスであるプリンタ部201に接続され、一方でネットワークコントローラ(NC)208を介してLAN101との通信制御を行うコントローラである。
【0021】
プリンタコントローラ200において、CPU203は、ROM204にコンピュータ読み取り可能に記録されたプログラムを読み出して実行することにより、システム全体を制御するコントローラである。なお、プリンタ20のスリープ遷移(省電力状態への遷移)やスリープ復帰(省電力状態からの復帰)に関する制御も、CPU203にて行われる。
【0022】
ROM204は、ブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。RAM205は、CPU203が動作するためのシステムワークメモリであり、ホストコンピュータ10やクラウドサーバ30から送られてきた印刷データなどの画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。
【0023】
プリンタI/F206は、プリンタ部201に接続され、プリンタ部201のCPUと通信を行う。プリンタ部201は、プリンタI/F206から受信した画像データに基づいて用紙への印刷を行う。
【0024】
操作部I/F206は、操作ユニット202とのインターフェース部で、操作ユニット202からユーザが入力した情報を、CPU203に伝える役割をする。
画像処理部209は、ホストコンピュータ10から送られてきた印刷ジョブに対して画像処理を行う。210は各モジュールが接続されるシステムバスである。
【0025】
図3は、クラウドサーバ30の構成の一例を示すブロック図である。
図3において、CPU301は、クラウドサーバ30全体を制御するコントローラである。ROM302は、ブートROMであり、システムのブートプログラム等が格納されている。RAM303は、CPU301が動作するためのシステムワークメモリであり、プリンタ20から送られてきた印刷データなどの画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。
【0026】
NC304は、ネットワークコントローラであり、NC304を介してネットワーク102との通信制御を行う。HDD305はハードディスクであり、オペレーティングシステムプログラムやアプリケーションプログラム、受信ジョブや編集ジョブなどを記憶する。
【0027】
ジョブ管理部306は、受信した順にジョブを、ページ数、処理種類、推定処理時間と共に管理する。なお、推定処理時間は、CPU301によって、ページ数処理種類の情報から計算される(詳細は後述する)。画像処理部307は、プリンタ20から送られてきたジョブに対して画像処理を行う。308は各モジュールが接続されるシステムバスである。
【0028】
なお、ジョブ管理部306や画像処理部307は、ハードウェアであっても、CPU301がHDD305等にコンピュータ読み取り可能に記録されたプログラムを読み出して実行することにより、実現されるソフトウェアモジュールであってもよい。
なお、本実施形態では、クラウドサーバ30が1台でクラウドサービスをプリンタ20に提供する例を示した。しかしながら、他の形態として、複数のクラウドサーバによって構成され、そのサーバ群の中で複数のヴァーチャルマシンを起動して分散処理を行うようにしても構わない。この場合、所定の条件に応じてヴァーチャルマシンを増加させるスケールアウトと呼ばれる技術が用いられる。
【0029】
以下、図4、図5のフローチャートを用いて、実施例1における処理について説明する。なお、実施例1では間接利用方式で印刷を行い、ホストコンピュータ10は印刷ジョブを印刷ジョブID共にプリンタ20に送信する。この印刷ジョブIDは、ホストコンピュータ10で印刷ジョブが生成された際に印刷ジョブに付加されたものであり、印刷ジョブを識別するための識別子である。なお、本実施例のプリンタ20は、Nin1の集約印刷機能には対応していないものとして説明する。
【0030】
図4は、実施例1におけるプリンタ20の処理の一例を示すフローチャートである。なお、図4のフローチャートに示す処理は、プリンタ20のプリンタコントローラ200のCPU203がROM204にコンピュータ読み取り可能に記録されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0031】
プリンタ20のCPU203は、S401において、ホストコンピュータ10からLAN101及びNC208を介して、印刷ジョブを印刷ジョブIDと共に受信すると、該印刷ジョブをRAM205に格納し、S402に処理を進める。なお、この印刷ジョブは、4in1の集約印刷が設定された、4ページの印刷ジョブとする。
【0032】
S402では、CPU203は、上記S401で受信した印刷ジョブが自身のプリンタ20で処理可能か否かを判断することにより、クラウドサーバ30に印刷ジョブを転送するか否かを決定する(印刷ジョブ判断処理)。
【0033】
そして、クラウドサーバ30に印刷ジョブを転送しないと判断した場合(S402でNo)、CPU203は、S414に処理を進める。
一方、クラウドサーバ30に印刷ジョブを転送すると判断した場合(S402でYes)、CPU203は、S403に処理を進める。例えば、受信したジョブが4in1の集約印刷が設定された印刷ジョブで、プリンタ20がNin1の集約印刷に対応していない場合には、CPU203は、クラウドサーバ30に転送すると判断する。
【0034】
S403では、CPU203は、RAM205に格納されている印刷ジョブを、NC208及びLAN101を介してクラウドサーバ30に転送する。この際、印刷ジョブIDも一緒に送信する。
【0035】
次に、S404において、CPU203は、上記印刷ジョブIDに対応するジョブの処理がクラウドサーバ30上で終了する時間を知るために、終了時間リクエストパケット(上記印刷ジョブIDを含む)をNC208及びLAN101を介してクラウドサーバ30に対して送信する。
次に、S405において、CPU203は、LAN101及びNC208を介して、上記終了時間リクエストパケットに対する応答パケットという形にてクラウドサーバ30から該ジョブの終了時間の情報を受信し、RAM205に格納する(終了時間取得処理)。ここでは、終了時間として「15分」を受信したこととする。なお、クラウドサーバ30が終了時刻を割り出す方法に関しては後述する。
【0036】
次に、S406において、CPU203は、予め設定されている閾値と上記S405にてRAM205に格納された終了時間とを比較し、終了時間が閾値より大きい(閾値<終了時間)か否かを判定する。なお、閾値は、プリンタ20がクラウドサーバ30にジョブを送信した後にプリンタ20自身がスリープ(省電力状態)に遷移するまでに何分間待つかを決定するための値である。この閾値は、予め設定されてROM204内のEPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)領域に格納されたものである。この閾値は、プリンタ20の管理者等が操作ユニット202やホストコンピュータ10等から変更可能である。ここでは、例として、閾値を「1分」として説明する。
【0037】
そして、終了時間が閾値より大きくない(閾値≧終了時間)と判定した場合(S406でNo)、そのままS411に処理を進める。
一方、終了時間が閾値より大きい(閾値<終了時間)と判定した場合(S406でYes)、S407に処理を進める。上述した例では、閾値(1分)<終了時間(15分)であるのでステップS407へ進むこととなる。
【0038】
S407では、CPU203は、上記S405にてRAM205に格納されたジョブの終了時間の値を、スリープタイマーにセットする。スリープタイマーは、設定された時間経過後にスリープ復帰するためのタイマーであり、CPU203内部に持つものとするが、プリンタコントローラ200上の単体モジュールとして持つ構成としてもよい。
【0039】
次に、S408において、CPU203は、プリンタ20をスリープ状態に遷移させるスリープ遷移処理を行い、スリープモードに入る。この時、プリンタ20の電力供給は極力抑えられ、省電力が実現される。なお、CPU203は、スリープ遷移処理を行う前に、ジョブの終了時間を、ホストコンピュータ10に対して通知するように構成してもよい(終了時間通知処理)。これにより、ホストコンピュータ10は、ジョブの終了時間をディスプレイ等に表示して、ユーザに対して通知することができる。
【0040】
次に、S409において、CPU203内部のスリープタイマーが設定された時間が経過したか否かを監視し、時間経過後、S410に処理を進める。
S410では、CPU203は、スリープモードから復帰し、S411に処理を進める。
【0041】
S411では、CPU203は、クラウドサーバ30に対して編集データの要求パケットを送信する処理を行う。詳細には、CPU203は、まずクラウドサーバ30にNC208及びLAN101を介してポーリングを行って、印刷ジョブの終了を確認した後に、編集データの要求パケットをクラウドサーバ30に送信する。
次に、S412おいて、CPU203は、クラウドサーバ30からLAN101及びNC208を介して応答パケットという形で編集データを受信し、RAM205に格納し(処理済データ取得処理)、S413に処理を進める。
【0042】
S413では、CPU203は、RAM205に格納された編集データをプリンタI/F206を介してプリンタ部201に送り、プリンタ部201に印刷処理を実行させる。そして、本フローチャートの処理を終了する。
【0043】
なお、クラウドサーバ30に印刷ジョブを転送しないと判断した場合(S402でNo)、CPU203は、S414に処理を進める。S414では、CPU203は、画像処理部209に画像処理を実行させ、編集データを生成し、S413において、前記画像処理により生成された編集データをプリンタI/F206を介してプリンタ部201に送り、プリンタ部201に印刷処理を実行させる。そして、本フローチャートの処理を終了する。
【0044】
なお、上記S409におけるジョブ(以下、第1印刷ジョブ)の終了時間に対応するスリープ中に、プリンタ20が新たなジョブ(以下、第2印刷ジョブ)をNC208で受信した場合、CPU203は、スリープモードから復帰し、第2印刷ジョブをクラウドサーバ30に送信する。さらに、CPU203は、第1印刷ジョブに対してS404〜S413の処理を再度行うように制御する。即ち、CPU203は、第1印刷ジョブの終了時間を再取得するために、第1印刷ジョブの終了時間リクエストパケットを再度、クラウドサーバ30に送信し、再度、クラウドサーバ30から第1印刷ジョブの終了時間の情報を受信する。そして、CPU203は、閾値≧終了時間と判定した場合、そのままS411〜S413の処理を実行する。一方、閾値<終了時間と判定した場合、CPU203は、終了時間の値をスリープタイマーにセットし、スリープ遷移処理を行い、スリープモードに入る。そして、終了時間経過後、CPU203は、スリープモードから復帰し、S411〜S413の処理を実行する。そして、第1印刷ジョブの印刷(S413)が終了すると、CPU203は、第2印刷ジョブに対して、S404〜S413の処理を行うように制御する。
【0045】
なお、上述の記載では、第1印刷ジョブの終了時間を再取得する構成を示したが、終了時間を再取得することなく、以下のように構成してもよい。
第1印刷ジョブに対応するスリープ中に第2印刷ジョブをNC208で受信した場合、CPU203は、スリープモードから復帰し、第2印刷ジョブをクラウドサーバ30に送信する。さらに、CPU203は、第1印刷ジョブの本来の終了時間までの残り時間を算出し、該算出した残り時間を、新たに第1印刷ジョブの終了時間としてS406〜S413の処理を実行するように制御する。そして、第1印刷ジョブの印刷(S413)が終了すると、CPU203は、第2印刷ジョブに対して、S404〜S413の処理を行うように制御する。
【0046】
以上のような構成により、スリープ中に新たな印刷ジョブを受信した場合でも、プリンタ20は、印刷ジョブの効率的な処理と、省電力の双方を実現することができる。さらに、終了時間が経過した後に、プリンタ20からクラウドサーバ30にポーリングパケットを投げることにより、クラウドサーバ30との通信負荷を抑えることができる。
【0047】
次に、クラウドサーバ30側の処理について説明する。
図5は、実施例1におけるクラウドサーバ30の処理の一例を示すフローチャートである。なお、図5のフローチャートに示す処理は、クラウドサーバ30のCPU301がHDD305にコンピュータ読み取り可能に記録されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0048】
クラウドサーバ30のCPU301は、S500において、プリンタ20からLAN101及びNC304を介して、印刷ジョブを印刷ジョブIDと共に受信すると、該印刷ジョブと印刷ジョブIDをRAM303(又はHDD305)に格納し、S501に処理を進める。なお、RAM303(又はHDD305)に格納された印刷ジョブは、ジョブ管理部306によって、印刷ジョブID、ページ数、処理種類、推定処理時間と共に管理される。
【0049】
S501では、CPU301は、プリンタ20からネットワーク102及びNC304を介して終了時間リクエストパケットを受信すると、S502に処理を進める。
S502では、CPU301は、RAM303(又はHDD305)に格納された印刷ジョブのジョブ数、ジョブのページ数、ジョブの処理種類を元に終了時間を解析する(終了時間算出処理)。
【0050】
例として、1番目に200ページ/PDLのジョブ、2番目に40ページ/地紋のジョブ、3番目に10ページ/OCRのジョブが先行ジョブとして、ジョブ管理部306に管理されているとする(ジョブは、ページ数/ジョブ種類の書式で記載)。そして、S500で受信したジョブが4番目に20ページ/4in1のジョブとして追加登録されたとする。なお、ジョブ管理部306は、ジョブのページが処理される毎に、管理しているそのジョブのページ数を減算するように管理しているものとする。
【0051】
各ジョブの推定処理時間は、ページ数と処理内容により一意に決まる。なお、クラウドサーバ30のHDD305には予め、ジョブ種類毎に、処理にかかる1ページあたりの推定処理時間を固定値として保持されている。例えば、以下のような固定値が保持されている。
【0052】
PDL処理1ページあたりの推定処理時間:3秒/ページ
地紋処理1ページあたりの推定処理時間:6秒/ページ
OCR処理1ページあたりの推定処理時間:3秒/ページ
4in1処理1ページあたりの推定処理時間:1.5秒/ページ
CPU301は、これら1ページあたりの推定処理時間にジョブのページ数を乗算して、各ジョブの推定処理時間を算出する。以下、具体的に示す。
【0053】
1番目のジョブ(200ページ/PDL)の推定処理時間=200(ページ)×3(秒/ページ)=600(秒)=10(分)
2番目のジョブ(40ページ/地紋)の推定処理時間=40(ページ)×6(秒/ページ)=240(秒)=4(分)
3番目のジョブ(10ページ/OCR)の推定処理時間=10(ページ)×3(秒/ページ)=30(秒)=0.5(分)
4番目のジョブ(20ページ/4in1)の推定処理時間=20(ページ)×1.5(sec/ページ)=30(秒)=0.5(分)
即ち、1番目のジョブの推定処理時間は10分、2番目のジョブの推定処理時間は4分、3番目のジョブの推定処理時間は0.5分、4番目のジョブの推定処理時間は0.5分と計算される。
【0054】
また、「ジョブの終了時間=ジョブ管理部306で管理されている先頭のジョブからそのジョブまでの各ジョブの推定処理時間の和」となる。
上記の例では、「4番目のジョブの終了時間=10+4+0.5+0.5=15(分)」となる。
よって、CPU301は、ジョブ管理部306で管理されている先頭のジョブからそのジョブまでの各ジョブの推定処理時間を合計した値を終了時間として設定し(上記例では終了時間=15分)、RAM303に格納する。
【0055】
次に、S503において、CPU301は、NC304及びネットワーク102を介して、RAM303に格納された終了時間をプリンタ20に送信する。
そして、先行ジョブの処理が終了すると、S504において、CPU301は、上記S500で受信され、ジョブ管理部306に管理されているジョブに対する画像処理を画像処理部307に実行させる。そして、画像処理結果(編集データ)をRAM303(又はHDD305)に格納する。
【0056】
次に、S505において、CPU301はネットワーク102を介してプリンタ20から編集データ要求があるか否かを判定し、編集データ要求があった場合にS506に処理を進める。
【0057】
S506では、CPU301は、上記S505で要求のあったジョブIDに対応する編集データ(処理済データ)を、RAM303(又はHDD305)から読み出して、ネットワーク102及びNC304を介して、プリンタ20に対して送信する(処理済データ送信処理)。そして、本フローチャートの処理を終了する。
【0058】
以上示したように、本実施例によれば、クラウドサーバ30からの処理結果が直ちに返ってこない場合においても、画像形成装置(プリンタ20)がスリープに入ることができ、無駄な電力を消費してしまうことを抑えることができる。また、画像形成装置(プリンタ20)が無駄にポーリングパケットをクラウドサーバ30に投げることが無いので、クラウドサーバ30との通信負荷を減らすことができる。
【実施例2】
【0059】
上記実施例1ではクラウドの利用形態が「間接利用方式」である場合の構成について示したが、実施例2ではクラウドの利用形態が「直接利用方式」である場合の構成について示す。
【0060】
直接利用方式では、ホストコンピュータ10は印刷ジョブ及び印刷ジョブIDをクラウドサーバ30に送り、その印刷ジョブIDをプリンタ20に送信する。印刷ジョブ及び印刷ジョブIDを受け取ったクラウドサーバ30は、プリンタ20からの印刷ジョブIDに紐づけられた編集データ要求に応答パケットで応答する形で編集データをプリンタ20に転送する。プリンタ20はクラウドサーバ30から受け取った編集データを印刷出力する。
【0061】
なお、プリンタ20、サーバ30の構成はそれぞれ図1、図2と同じであるので割愛する。
以下、図6、図7のフローチャートを用いて、実施例2における処理について説明する。
図6は、実施例2におけるプリンタ20の処理の一例を示すフローチャートである。なお、図6のフローチャートに示す処理は、プリンタ20のプリンタコントローラ200のCPU203がROM204にコンピュータ読み取り可能に記録されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0062】
プリンタ20のCPU203は、S601において、ホストコンピュータ10からLAN101及びNC208を介して、印刷ジョブIDを受信すると、該印刷ジョブIDをRAM205に格納し、S602に処理を進める。
【0063】
次に、S602において、CPU203は、上記印刷ジョブIDに対応するジョブの処理がクラウドサーバ30上で終了する時間を知るために、終了時間リクエストパケット(上記印刷ジョブIDを含む)をNC208及びLAN101を介してクラウドサーバ30に対して送信する。
次に、S603において、CPU203は、LAN101及びNC208を介して、上記終了時間リクエストパケットに対する応答パケットという形にてクラウドサーバ30から該ジョブの終了時間の情報を受信し、RAM205に格納する。ここでは、終了時間として「15分」を受信したこととする。なお、クラウドサーバ30が終了時刻を割り出す方法に関しては実施例1と同様である。
【0064】
次に、S604において、CPU203は、予め設定されている閾値と上記S606にてRAM205に格納された終了時間とを比較し、終了時間が閾値より大きい(閾値<終了時間)か否かを判定する。なお、閾値は、実施例1で示した閾値と同じものである。ここでは、例として、閾値を「1分」として説明する。
【0065】
そして、終了時間が閾値より大きくない(閾値≧終了時間)と判定した場合(S604でNo)、そのままS609に処理を進める。
一方、終了時間が閾値より大きい(閾値<終了時間)と判定した場合(S604でYes)、S605に処理を進める。上述した例では、閾値(1分)<終了時間(15分)であるのでステップS605へ進むこととなる。
【0066】
S605では、CPU203は、上記S603にてRAM205に格納されたジョブの終了時間の値を、スリープタイマーにセットする。なお、スリープタイマーは、実施例1と同じものである。
【0067】
次に、S606において、CPU203は、スリープ遷移処理を行い、スリープモードに入る。この時、プリンタ20の電力供給は極力抑えられ、省電力が実現される。なお、CPU203は、スリープ遷移処理を行う前に、ジョブの終了時間を、ホストコンピュータ10に対して通知するように構成してもよい。これにより、ホストコンピュータ10は、ジョブの終了時間をディスプレイ等に表示して、ユーザに対して通知することができる。
【0068】
次に、S607において、CPU203内部のスリープタイマーが設定された時間が経過したか否かを監視し、時間経過後、S608に処理を進める。
S608では、CPU203は、スリープモードから復帰し、S609に処理を進める。
【0069】
S609では、CPU203は、クラウドサーバ30に対して編集データの要求パケットを送信する処理を行う。詳細には、CPU203は、まずクラウドサーバ30にNC208及びLAN101を介してポーリングを行って、印刷ジョブの終了を確認した後に、編集データの要求パケットをクラウドサーバ30に送信する。
次に、S610おいて、CPU203は、クラウドサーバ30からLAN101及びNC208を介して応答パケットという形で編集データを受信し、RAM205に格納し、S611に処理を進める。
【0070】
S611では、CPU203は、RAM205に格納された編集データをプリンタI/F206を介してプリンタ部201に送り、プリンタ部201に印刷出力を実行させる。そして、本フローチャートの処理を終了する。
【0071】
なお、上記S607におけるジョブ(以下、第1印刷ジョブ)の終了時間に対応するスリープ中に、プリンタ20が新たなジョブ(以下、第2印刷ジョブ)の印刷ジョブIDをNC208で受信した場合、CPU203は、スリープモードから復帰し、第2印刷ジョブの印刷ジョブIDをRAM303に格納する。さらに、CPU203は、第1印刷ジョブに対してS602〜S611の処理を行うように制御する。即ち、CPU203は、第1印刷ジョブの終了時間を再取得するために、第1印刷ジョブの終了時間リクエストパケットを再度、クラウドサーバ30に送信し、クラウドサーバ30から第1印刷ジョブの終了時間の情報を受信する。そして、CPU203は、閾値≧終了時間と判定した場合、そのままS609〜S611の処理を実行する。一方、閾値<終了時間と判定した場合、CPU203は、終了時間の値をスリープタイマーにセットし、スリープ遷移処理を行い、スリープモードに入る。そして、終了時間経過後、CPU203は、スリープモードから復帰し、S609〜S611の処理を実行する。そして、第1印刷ジョブの印刷(S611)が終了すると、CPU203は、第2印刷ジョブに対して、S602〜S611の処理を行うように制御する。
【0072】
なお、上述の記載では、第1印刷ジョブの終了時間を再取得する構成を示したが、終了時間を再取得することなく、以下のように構成してもよい。
第1印刷ジョブに対応するスリープ中に第2印刷ジョブのジョブIDをNC208で受信した場合、CPU203は、スリープモードから復帰し、第2印刷ジョブの印刷ジョブIDをRAM303に格納する。さらに、CPU203は、第1印刷ジョブの本来の終了時間までの残り時間を算出し、該算出した残り時間を、新たに第1印刷ジョブの終了時間としてS604〜S611の処理を実行するように制御する。そして、第1印刷ジョブの印刷(S611)が終了すると、CPU203は、第2印刷ジョブに対して、S602〜S611の処理を行うように制御する。
【0073】
また、上述の各記載では、第1印刷ジョブに対応するスリープ中に第2印刷ジョブのジョブIDをNC208で受信した場合、CPU203がスリープモードから復帰する構成を示した。しかし、第1印刷ジョブに対応するスリープ中に第2印刷ジョブをNC208で受信した場合、NC208が第2印刷ジョブのジョブIDをNC208内のRAMに記憶しておき、CPU203を途中復帰させないように構成してもよい。さらに、終了時間を経過してCPU203がスリープモードから復帰した後に、NC208がNC208内のRAMに記憶していた第2印刷ジョブのジョブIDをCPU203に送信するようにしてもよい。
【0074】
以上のような構成により、スリープ中に新たな印刷ジョブの印刷ジョブIDを受信した場合でも、プリンタ20は、省電力を実現することができる。さらに、終了時間が経過した後に、プリンタ20からクラウドサーバ30にポーリングパケットを投げることにより、クラウドサーバ30との通信負荷を抑えることができる。
【0075】
次に、クラウドサーバ30側の処理について説明する。
図7は、実施例2におけるクラウドサーバ30の処理の一例を示すフローチャートである。なお、図7のフローチャートに示す処理は、クラウドサーバ30のCPU301がHDD305にコンピュータ読み取り可能に記録されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0076】
クラウドサーバ30のCPU301は、S700において、ホストコンピュータ10からLAN101及びNC304を介して、印刷ジョブを印刷ジョブIDと共に受信すると、該印刷ジョブと印刷ジョブIDをRAM303(又はHDD305)に格納し、S701に処理を進める。なお、RAM303(又はHDD305)に格納された印刷ジョブは、ジョブ管理部306によって、印刷ジョブID、ページ数、処理種類、推定処理時間と共に管理される。
【0077】
S701では、CPU301は、プリンタ20からネットワーク102及びNC304を介して終了時間リクエストパケットを受信すると、S702に処理を進める。
S702では、CPU301は、RAM303(又はHDD305)に格納された印刷ジョブのジョブ数、ジョブのページ数、ジョブの処理種類を元に終了時間を解析し、解析した終了時間を、RAM303に格納する。なお、解析方法は実施例1と同様である。
【0078】
次に、S703において、CPU301は、NC304及びネットワーク102を介して、RAM303に格納された終了時間をプリンタ20に送信する。
そして、先行ジョブの処理が終了すると、S704において、CPU301は、上記S700で受信され、ジョブ管理部306に管理されているジョブに対する画像処理を画像処理部307に実行させ、画像処理結果(編集データ)をRAM303(又はHDD305)に格納する。
【0079】
次に、S705において、CPU301はネットワーク102を介してプリンタ20から編集データ要求があるか否かを判定し、編集データ要求があった場合にS706に処理を進める。
【0080】
S706では、CPU301は、上記S705で要求のあったジョブIDに対応する編集データを、RAM303(又はHDD305)から読み出して、ネットワーク102及びNC304を介して、プリンタ20に対して送信する。そして、本フローチャートの処理を終了する。
【0081】
以上示したように、本実施例によれば、クラウドサーバ30からの処理結果が直ちに返ってこない場合においても、画像形成装置(プリンタ20)がスリープに入ることができ、無駄な電力を消費してしまうことを抑えることができる。また、画像形成装置(プリンタ20)が無駄にポーリングパケットをクラウドサーバ30に投げることが無いので、クラウドサーバ30との通信負荷を減らすことができる。
【0082】
なお、上記実施例1と実施例2を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。即ち、クラウドサーバ30は、間接利用方式と直接利用方式のいずれのクラウド利用形態でも利用可能にしてもよい。具体的には、クラウドサーバ30は、ホストコンピュータからジョブを受信すると図5の処理を実行し、プリンタ等の画像形成装置からジョブを受信すると図7の処理を実行するように構成する。また、プリンタ等の画像形成装置は、ホストコンピュータから印刷ジョブとともに印刷ジョブIDを受信すると図4の処理を実行し、ホストコンピュータから印刷ジョブなしで印刷ジョブIDを受信すると図6の処理を実行するように構成する。
【0083】
以上により、間接利用方式と直接利用方式のいずれの利用方式でも利用可能であり、且つ省電力の実現と通信付加の軽減を実現した画像処理システムを構築することができる。
なお、以上、本発明のネットワークシステムの一実施例としての画像処理システムについて説明した。しかし、本発明のネットワークシステムは、上述のような、画像処理システムに限定されるものではない。
【0084】
例えば、クラウドサーバ30が行うジョブの処理は、印刷ジョブの処理に限定されるものではない。例えば、クラウドサーバ30は印刷ジョブ以外の画像処理や、データの解析処理や統計処理のようなデータ処理を行うジョブの処理であってもよい。
【0085】
具体的には、クラウドサーバ30は、コンピュータや、スキャナ、プリンタ、その他の情報処理装置(以下、総称して「情報処理装置」という)等からジョブをジョブIDとともに受信する。そして、前記又は他の情報処理装置から終了時間リクエストを受信すると、終了時間解析を行って、終了時間を返信し、ジョブを処理する。さらに、前記情報処理装置からデータ要求を受信すると、ジョブ処理済のデータを返信する。そして、前記情報処理装置は、終了時間リクエストをクラウドサーバ30に送信して終了時間を受信し、終了時間だけスリープする。そして、前記情報処理装置は、終了時間経過後にスリープ復帰して、クラウドサーバ30にデータ要求を行って、処理済のデータを取得する。
【0086】
以上示したように、本実施例によれば、クラウドサーバ30からの処理結果が直ちに返ってこない場合においても、情報処理装置がスリープに入ることができ、無駄な電力を消費してしまうことを抑えることができる。また、情報処理装置が無駄にポーリングパケットをクラウドサーバ30に投げることが無いので、クラウドサーバ30との通信負荷を減らすことができる。
【0087】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0088】
(他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0089】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施例の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0090】
10 ホストコンピュータ
20 プリンタ
30 クラウドサーバ
100 インターネット
101 LAN
102 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置と外部サーバが連携して印刷ジョブを処理する画像処理システムであって、
前記画像形成装置は、
ホストコンピュータから受信した印刷ジョブを前記外部サーバに転送する転送手段と、
前記印刷ジョブの前記外部サーバでの処理の終了時間を前記外部サーバに要求し、該要求に応じて前記外部サーバから返信される前記終了時間を受信する終了時間取得手段と、
前記終了時間だけ前記画像形成装置をスリープ状態に遷移させるスリープ遷移手段と、
前記終了時間が経過してスリープ状態から復帰した後に、前記外部サーバに前記印刷ジョブの処理済のデータを要求し、該要求に応じて前記外部サーバから返信される前記処理済のデータを受信する処理済データ取得手段と、
前記処理済のデータを印刷処理する印刷手段とを有し、
前記外部サーバは、
前記画像形成装置から印刷ジョブを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記印刷ジョブに応じた処理を行う処理手段と、
前記画像形成装置からの要求に応じて前記受信手段が受信した印刷ジョブの前記処理手段での処理の終了時間を算出して前記画像形成装置に返信する終了時間算出手段と、
前記画像形成装置からの要求に応じて前記処理手段が処理した印刷ジョブの処理済データを前記画像形成装置に返信する処理済データ送信手段とを有する、
ことを特徴とする画像処理システム。
【請求項2】
前記画像形成装置は、前記終了時間取得手段で受信した終了時間と予め設定されている閾値とを比較する比較手段を有し、
前記スリープ遷移手段は、前記比較手段での比較の結果、前記終了時間が前記閾値を超える場合には前記画像形成装置をスリープ状態に遷移させ、一方、前記終了時間が前記閾値を超えない場合には前記画像形成装置をスリープ状態に遷移させないことを特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。
【請求項3】
前記画像形成装置は、前記印刷ジョブの種類によって前記印刷ジョブに含まれる画像処理を自身で行うか前記印刷ジョブを前記外部サーバに転送するかを判断する印刷ジョブ判断手段を有し、
前記転送手段は、前記印刷ジョブ判断手段により前記印刷ジョブを前記外部サーバに転送すると判断された場合に、前記印刷ジョブを前記外部サーバに転送することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理システム。
【請求項4】
前記画像形成装置の通信手段が第1印刷ジョブの終了時間に基づくスリープ状態において新たな印刷ジョブである第2印刷ジョブを受信した場合、前記画像形成装置をスリープ状態から復帰させ、
前記転送手段は、前記第2印刷ジョブを該第2印刷ジョブの識別子とともに前記外部サーバに転送し、
前記終了時間取得手段は、再度、前記外部サーバに要求して前記第1印刷ジョブの終了時間を受信し、
前記スリープ遷移手段は、前記受信した前記第1印刷ジョブの終了時間だけ前記画像形成装置をスリープ状態に遷移させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理システム。
【請求項5】
前記画像形成装置の通信手段が第1印刷ジョブの終了時間に基づくスリープ状態において新たな印刷ジョブである第2印刷ジョブを受信した場合、前記画像形成装置をスリープ状態から復帰させ、
前記転送手段は、前記第2印刷ジョブを該第2印刷ジョブの識別子とともに前記外部サーバに転送し、
前記スリープ遷移手段は、前記第1印刷ジョブの終了時間の残り時間だけ前記画像形成装置をスリープ状態に遷移させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理システム。
【請求項6】
画像形成装置と外部サーバが連携して印刷ジョブを処理する画像処理システムであって、
前記画像形成装置は、
ホストコンピュータから受信した印刷ジョブの識別子を用いて、前記印刷ジョブの前記外部サーバでの処理の終了時間を前記外部サーバに要求し、該要求に応じて前記外部サーバから返信される前記終了時間を受信する終了時間取得手段と、
前記終了時間だけ前記画像形成装置をスリープ状態に遷移させるスリープ遷移手段と、
前記終了時間が経過してスリープ状態から復帰した後に、印刷ジョブの識別子を用いて、前記外部サーバに前記印刷ジョブの処理済のデータを要求し、該要求に応じて前記外部サーバから返信される前記処理済のデータを受信する処理済データ取得手段と、
前記処理済のデータを印刷処理する印刷手段とを有し、
前記外部サーバは、
ホストコンピュータから印刷ジョブと該印刷ジョブの識別子を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記印刷ジョブに応じた処理を行う処理手段と、
前記画像形成装置からの要求に応じて前記受信手段が受信した印刷ジョブの前記処理手段での処理の終了時間を算出して前記画像形成装置に返信する終了時間算出手段と、
前記画像形成装置からの要求に応じて前記処理手段が処理した印刷ジョブの処理済データを前記画像形成装置に返信する処理済データ送信手段とを有する、
ことを特徴とする画像処理システム。
【請求項7】
前記画像形成装置の通信手段が第1印刷ジョブの終了時間に基づくスリープ状態において新たな印刷ジョブである第2印刷ジョブの識別子を受信した場合、前記通信手段は、内部の記憶手段に前記第2印刷ジョブの識別子を格納し、前記終了時間が経過する前に前記画像形成装置をスリープ状態から復帰させないことを特徴とする請求項6に記載の画像処理システム。
【請求項8】
上記終了時間算出手段は、印刷ジョブのページ数、及び、処理種類から前記終了時間を算出することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理システム。
【請求項9】
前記スリープ遷移手段は、前記終了時間の値をタイマーに設定し、該タイマーに設定した時間の経過後に前記画像形成装置をスリープ状態から復帰させることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像処理システム。
【請求項10】
前記画像形成装置は、前記スリープ遷移手段がスリープ遷移処理を行う前に、前記終了時間を、前記ホストコンピュータに対して通知する終了時間通知手段を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像処理システム。
【請求項11】
前記画像形成装置は、前記終了時間取得手段で受信した終了時間と予め設定されている閾値とを比較する比較手段を有し、
前記スリープ遷移手段は、前記比較手段での比較の結果、前記終了時間が前記閾値を超える場合には前記画像形成装置をスリープ状態に遷移させ、一方、前記終了時間が前記閾値を超えない場合には前記画像形成装置をスリープ状態に遷移させないことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像処理システム。
【請求項12】
外部サーバが連携して印刷ジョブを処理する画像形成装置であって、
ホストコンピュータから受信した印刷ジョブを前記外部サーバに転送する転送手段と、
前記印刷ジョブの前記外部サーバでの処理の終了時間を前記外部サーバに要求し、該要求に応じて前記外部サーバから返信される前記終了時間を受信する終了時間取得手段と、
前記終了時間だけ前記画像形成装置をスリープ状態に遷移させるスリープ遷移手段と、
前記終了時間が経過してスリープ状態から復帰した後に、前記外部サーバに前記印刷ジョブの処理済のデータを要求し、該要求に応じて前記外部サーバから返信される前記処理済のデータを受信する処理済データ取得手段と、
前記処理済のデータを印刷処理する印刷手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項13】
前記画像形成装置は、前記終了時間取得手段で受信した終了時間と予め設定されている閾値とを比較する比較手段を有し、
前記スリープ遷移手段は、前記比較手段での比較の結果、前記終了時間が前記閾値を超える場合には前記画像形成装置をスリープ状態に遷移させ、一方、前記終了時間が前記閾値を超えない場合には前記画像形成装置をスリープ状態に遷移させないことを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記画像形成装置は、前記印刷ジョブの種類によって前記印刷ジョブに含まれる画像処理を自身で行うか前記印刷ジョブを前記外部サーバに転送するかを判断する印刷ジョブ判断手段を有し、
前記転送手段は、前記印刷ジョブ判断手段により前記印刷ジョブを前記外部サーバに転送すると判断された場合に、前記印刷ジョブを前記外部サーバに転送することを特徴とする請求項12又は13に記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記画像形成装置の通信手段が第1印刷ジョブの終了時間に基づくスリープ状態において新たな印刷ジョブである第2印刷ジョブを受信した場合、前記画像形成装置をスリープ状態から復帰させ、
前記転送手段は、前記第2印刷ジョブを該第2印刷ジョブの識別子とともに前記外部サーバに転送し、
前記終了時間取得手段は、再度、前記外部サーバに要求して前記第1印刷ジョブの終了時間を受信し、
前記スリープ遷移手段は、前記受信した前記第1印刷ジョブの終了時間だけ前記画像形成装置をスリープ状態に遷移させることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記画像形成装置の通信手段が第1印刷ジョブの終了時間に基づくスリープ状態において新たな印刷ジョブである第2印刷ジョブを受信した場合、前記画像形成装置をスリープ状態から復帰させ、
前記転送手段は、前記第2印刷ジョブを該第2印刷ジョブの識別子とともに前記外部サーバに転送し、
前記スリープ遷移手段は、前記第1印刷ジョブの終了時間の残り時間だけ前記画像形成装置をスリープ状態に遷移させることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項17】
外部サーバが連携して印刷ジョブを処理する画像形成装置であって、
ホストコンピュータから受信した印刷ジョブの識別子を用いて、前記印刷ジョブの前記外部サーバでの処理の終了時間を前記外部サーバに要求し、該要求に応じて前記外部サーバから返信される前記終了時間を受信する終了時間取得手段と、
前記終了時間だけ前記画像形成装置をスリープ状態に遷移させるスリープ遷移手段と、
前記終了時間が経過してスリープ状態から復帰した後に、印刷ジョブの識別子を用いて、前記外部サーバに前記印刷ジョブの処理済のデータを要求し、該要求に応じて前記外部サーバから返信される前記処理済のデータを受信する処理済データ取得手段と、
前記処理済のデータを印刷処理する印刷手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項18】
前記画像形成装置の通信手段が第1印刷ジョブの終了時間に基づくスリープ状態において新たな印刷ジョブである第2印刷ジョブの識別子を受信した場合、前記通信手段は、内部の記憶手段に前記第2印刷ジョブの識別子を格納し、前記終了時間が経過する前に前記画像形成装置をスリープ状態から復帰させないことを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
【請求項19】
上記終了時間算出手段は、印刷ジョブのページ数、及び、処理種類から前記終了時間を算出することを特徴とする請求項12乃至18のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項20】
前記スリープ遷移手段は、前記終了時間の値をタイマーに設定し、該タイマーに設定した時間の経過後に前記画像形成装置をスリープ状態から復帰させることを特徴とする請求項12乃至19のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項21】
前記画像形成装置は、前記スリープ遷移手段がスリープ遷移処理を行う前に、前記終了時間を、前記ホストコンピュータに対して通知する終了時間通知手段を有することを特徴とする請求項12乃至20のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項22】
前記画像形成装置は、前記終了時間取得手段で受信した終了時間と予め設定されている閾値とを比較する比較手段を有し、
前記スリープ遷移手段は、前記比較手段での比較の結果、前記終了時間が前記閾値を超える場合には前記画像形成装置をスリープ状態に遷移させ、一方、前記終了時間が前記閾値を超えない場合には前記画像形成装置をスリープ状態に遷移させないことを特徴とする請求項12乃至21のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項23】
画像形成装置と外部サーバが連携して印刷ジョブを処理する画像処理システムにおける制御方法であって、
前記画像形成装置が、
ホストコンピュータから受信した印刷ジョブを前記外部サーバに転送する転送ステップと、
前記印刷ジョブの前記外部サーバでの処理の終了時間を前記外部サーバに要求し、該要求に応じて前記外部サーバから返信される前記終了時間を受信する終了時間取得ステップと、
前記終了時間だけ前記画像形成装置をスリープ状態に遷移させるスリープ遷移ステップと、
前記終了時間が経過してスリープ状態から復帰した後に、前記外部サーバに前記印刷ジョブの処理済のデータを要求し、該要求に応じて前記外部サーバから返信される前記処理済のデータを受信する処理済データ取得ステップと、
前記処理済のデータを印刷処理する印刷ステップとを実行し、
前記外部サーバが、
前記画像形成装置から印刷ジョブを受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信した前記印刷ジョブに応じた処理を行う処理ステップと、
前記画像形成装置からの要求に応じて前記受信ステップで受信した印刷ジョブの前記処理ステップでの処理の終了時間を算出して前記画像形成装置に返信する終了時間算出ステップと、
前記画像形成装置からの要求に応じて前記処理ステップで処理した印刷ジョブの処理済データを前記画像形成装置に返信する処理済データ送信ステップとを実行する、
ことを特徴とする制御方法。
【請求項24】
画像形成装置と外部サーバが連携して印刷ジョブを処理する画像処理システムにおける制御方法であって、
前記画像形成装置が、
ホストコンピュータから受信した印刷ジョブの識別子を用いて、前記印刷ジョブの前記外部サーバでの処理の終了時間を前記外部サーバに要求し、該要求に応じて前記外部サーバから返信される前記終了時間を受信する終了時間取得ステップと、
前記終了時間だけ前記画像形成装置をスリープ状態に遷移させるスリープ遷移ステップと、
前記終了時間が経過してスリープ状態から復帰した後に、印刷ジョブの識別子を用いて、前記外部サーバに前記印刷ジョブの処理済のデータを要求し、該要求に応じて前記外部サーバから返信される前記処理済のデータを受信する処理済データ取得ステップと、
前記処理済のデータを印刷処理する印刷ステップとを実行し、
前記外部サーバが、
ホストコンピュータから印刷ジョブと該印刷ジョブの識別子を受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信した前記印刷ジョブに応じた処理を行う処理ステップと、
前記画像形成装置からの要求に応じて前記受信ステップで受信した印刷ジョブの前記処理ステップでの処理の終了時間を算出して前記画像形成装置に返信する終了時間算出ステップと、
前記画像形成装置からの要求に応じて前記処理ステップで処理した印刷ジョブの処理済データを前記画像形成装置に返信する処理済データ送信ステップとを実行する、
ことを特徴とする制御方法。
【請求項25】
外部サーバが連携して印刷ジョブを処理する画像形成装置における制御方法であって、
転送手段が、ホストコンピュータから受信した印刷ジョブを前記外部サーバに転送する転送ステップと、
終了時間取得手段が、前記印刷ジョブの前記外部サーバでの処理の終了時間を前記外部サーバに要求し、該要求に応じて前記外部サーバから返信される前記終了時間を受信する終了時間取得ステップと、
スリープ遷移手段が、前記終了時間だけ前記画像形成装置をスリープ状態に遷移させるスリープ遷移ステップと、
処理済データ取得手段が、前記終了時間が経過してスリープ状態から復帰した後に、前記外部サーバに前記印刷ジョブの処理済のデータを要求し、該要求に応じて前記外部サーバから返信される前記処理済のデータを受信する処理済データ取得ステップと、
印刷手段が、前記処理済のデータを印刷処理する印刷ステップと、
を有することを特徴とする制御方法。
【請求項26】
外部サーバが連携して印刷ジョブを処理する画像形成装置における制御方法であって、
終了時間取得手段が、ホストコンピュータから受信した印刷ジョブの識別子を用いて、前記印刷ジョブの前記外部サーバでの処理の終了時間を前記外部サーバに要求し、該要求に応じて前記外部サーバから返信される前記終了時間を受信する終了時間取得ステップと、
スリープ遷移手段が、前記終了時間だけ前記画像形成装置をスリープ状態に遷移させるスリープ遷移ステップと、
処理済データ取得手段が、前記終了時間が経過してスリープ状態から復帰した後に、印刷ジョブの識別子を用いて、前記外部サーバに前記印刷ジョブの処理済のデータを要求し、該要求に応じて前記外部サーバから返信される前記処理済のデータを受信する処理済データ取得ステップと、
印刷手段が、前記処理済のデータを印刷処理する印刷ステップと、
を有することを特徴とする制御方法。
【請求項27】
コンピュータを、請求項12乃至22のいずれか1項に記載の画像形成装置の手段として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−164171(P2012−164171A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−24517(P2011−24517)
【出願日】平成23年2月8日(2011.2.8)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】