説明

画像処理プロトコルの実行可能なテンプレートを作り、実行するための方法、装置及びコンピュータプログラム

画像処理プロトコル(21)の実行可能なテンプレートを作るように設計され、医療環境において用いられる方法において、ユーザは、ステップ22において、参照画像を選択し、ロードする。ユーザは、ステップ(24)において、幾何学的なリレーショナルアプリケーションフレームワークマクロにおいて動作するように構成される対話的なプロトコルエディタによって、参照画像についてのすべての必要な参照マーク及び必要な画像ハンドリング処理を規定する。テンプレート作成のためにユーザによって実行される動作は、プロトコルに対応するエントリとして記される。テンプレート作成の終了時、テンプレートは、ステップ(26)においてテストされ、ステップ(28)において記憶される。カスタマイズされる画像ハンドリングプロセスを実行するための、医療環境において用いられる方法(30)は、ステップ(32)において、予め規定されたテンプレートのリストからテンプレートをロードし、ステップ(33)において、必要なカスタマイズ処理を実行し、ステップ(36)において、テンプレートを実行することを含む。画像処理プロトコルは、ステップ(38)において、ユーザに、実際の画像について実際のマークを規定するように促し、マークの規定の終了時、ステップ(40)において、実際の画像への実際のグラフィカルオーバレイを生成する。本発明は、更に、本発明による方法を実行するように構成される装置、コンピュータプログラム及び医用検査装置に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理プロトコルの実行可能なテンプレートを作るための、特に医療環境において用いられる方法に関する。
【0002】
本発明は、更に、画像処理プロトコルの実行可能なテンプレートを作るための方法のステップを実行するように構成される装置に関する。
【0003】
本発明は、更に、画像処理プロトコルの実行可能なテンプレートを作るための方法のステップを実行するように構成されるコンピュータプログラムに関する。
【0004】
本発明は、自動化され且つカスタマイズされる画像ハンドリングを実行するための、特に医療環境において用いられるコンピュータプログラムに関する。
【0005】
本発明は、更に、自動化され且つカスタマイズされる画像ハンドリング処理を実行するための方法のステップを実行するように構成される装置に関する。
【0006】
本発明は、更に、医用検査装置に関する。
【背景技術】
【0007】
リレーショナルな幾何学的オブジェクトを対話的に構築し、操作するための方法の一実施例は、国際公開第00/63844号パンフレットから知られている。既知の方法は、医学的データを含む画像内に規定されるさまざまなオブジェクトの詳細な内容を提供し、特に画像のジオメトリ内で前記オブジェクトを構造的に相関させ、それによって、画像の操作中、オブジェクト内の特定の幾何学的な整合性が保たれるように、さまざまな幾何学的オブジェクトの構造的なハンドリングを提供するように構成されている。既知の方法は、画像の専門的なハンドリング及び解析が要求される医用画像処理の分野において適用可能である。適切な画像は、例えば単一及び複数ショットX線画像、コンピュータトモグラフィ、磁気共鳴画像、超音波取得及び他の適切な画像取得モダリティのように、複数の医療機器によって提供されることができる。これらの画像に基づく後続の医学的プロシージャは、例えば、前記画像内のオブジェクト間の空間的関係に関する情報、オブジェクトの相対的及び/又は絶対的ディメンション、及び参照目的で補助オブジェクトを描画することを含む他の画像ハンドリングのような、画像データの事前の詳細な知識を必要とする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
既知の方法の不利益は、新しい画像のジオメトリに対応できるリレーショナルな幾何学的オブジェクトの予め規定された組が生成され、前記組が所与のグラフィックオーバレイをもたらすことである。所与のグラフィックオーバレイが、ユーザによって変更されなければならない場合、既知の方法は、必要な変更を可能にする制限された手段を提供する。
【0009】
本発明の目的は、改善されたユーザフレンドリネスを有する方法であって、画像ハンドリングが対話的なグラフィックなやり方で規定可能であるとともに、多方面のユーザの要求及び需要に簡単に適応されることができる、方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このために、冒頭の段落に記載の方法は、
−画像内に解剖学的マークの組を生成するステップであって、前記マークが個々の関連する画像位置を有する、ステップと、
−幾何学的なオブジェクトを形成するために前記マークを組み合わせるステップと、
−対話的なプロトコルエディタによって、前記幾何学的なオブジェクトに関する一連の処理を規定するステップであって、各処理が、幾何学的なリレーショナルアプリケーションフレームワークマクロにエントリとして記される(logged)、ステップと、
−前記テンプレートに前記一連の処理を記憶するステップと、
を含む。
【0011】
本発明の技術的な方策は、以下の洞察に基づく。画像ハンドリング及び画像処理のために設計される多くの医用ワークステーション及び医用アプリケーションは、例えば標準の測定ツールのような標準の画像ハンドリングツールを提供する。しかしながら、臨床アプリケーションは、標準のハンドリングツールにおいて予見されえない複雑な画像ハンドリングを必要とする。オブジェクトが画像内に規定されるリレーショナル幾何学的ツールボックスを用いる場合、複雑な画像ハンドリングツールは、幾何学的なリレーショナルアプリケーションフレームワーク及び対話的なプロトコルエディタの双方を含む統合された作成環境を生成することによって、概念レベルで構築されることができる。テンプレートが構築中であるとき、専門医、撮像スペシャリスト、レントゲン技師又は技術者でありうる専門家は、参照医用画像内で必要な幾何学的オブジェクトを規定し、そののち、特定の画像ハンドリングを実行するために必要な画像ハンドリングステップを規定する。前記画像ハンドリングの概念ステップは、規定されたオブジェクト間の対応するリレーショナルジオメトリと共に、任意の予め規定された又は既存の画像処理プロトコルのためのテンプレートに記される。実際の画像が、画像ハンドリングの同じタイプについて選択されるとき、専門家又は他の任意の適切な人は、予め記憶された概念テンプレートをロードし、実際の画像に対応するマークを規定し、テンプレートを実行することができる。好適には、テンプレートはASCIフォーマットで予め記憶される。テンプレートの実行中、画像内の予め規定されたオブジェクト間の幾何学的関係が、実際の画像上のユーザによって規定されたマークと自動的に突き合わせされる。画像ハンドリングプロトコルが、幾何学的なリレーショナルアプリケーションフレームワーク内で規定されるという事実により、プロトコルステップは、実際の画像の位置及びジオメトリに適応される。マークという語は、点(point)に制限されず、2次元領域又は3次元ボリュームを含むことができることに注意すべきである。従って、本発明による実行可能なテンプレートによって画像ハンドリングを実行することは容易であり、統合された環境の組み立てブロックは、ユーザの専門技術分野に合わせて調整されることができ、従って、用途が広く柔軟な画像ハンドリングツールを与えることができる。
【0012】
解剖学的マークの組を生成するための本発明による方法の一実施例において、対話的なグラフィックツールボックスが、関連する画像位置を規定するために提供される。解剖学的マークの組を生成するための複数の予め規定された幾何学的オブジェクト及び参照マークを含む対話的なグラフィックツールボックスを提供することが有利であることが分かった。画像位置という語は、生データから又は当分野においてそれ自体知られている適切なレンダリング技法によって決定されることができるボリューム位置を含むことに留意しなければならない。コンピュータグラフィックの分野からそれ自体知られている任意の適切なグラフィックツールボックスが、この目的のために使用されることができる。ユーザは、マウス、グラフィックテーブルトップ、モニタポインタのような適切なインタフェースによって、又はファイルからマークの座標の組をダウンロードすることを含む他の任意の適切な手段によって、必要なマークを入力することができる。
【0013】
本発明による方法の他の実施例において、解剖学的マークの組を生成するプロセスは、画像内の関心領域のピクセル値に基づいて、自動的に実施される。特に、関心領域のピクセル値に基づいて画像データから自動的に解剖学的マークの位置を抽出することが有利であることが分かった。例えば、関節の外科的処置のような整形外科のアプリケーションにおいて、例えば大腿骨頭のような関節の位置は、周囲の軟部組織に対する骨のコントラストに基づいて、自動的に輪郭を描かれる(縁取りされる、delineated)ことができる。画像処理の技術分野においてそれ自体知られているエッジ検出、傾き解析又は形状モデルの複数の適切なアルゴリズムが、この目的のために使用されることができる。
【0014】
本発明による方法の他の実施例において、関心領域のロケーションは、前記画像について選択される画像処理プロトコルのタイプに対応する関心領域の画像座標を含む予め記憶されたルックアップテーブルから決定される。画像内のコントラストが乏しい場合、例えば予め記憶された座標のリストから、捜されるマーク位置の場所を特定することが可能である。例えば使用中の画像処理プロトコルが、関節に対する特定の外科的処置に関する場合、関節の位置は、個々のルックアップテーブルに予め記憶されている最も可能性のある位置とされうる。医用画像が、一貫した患者ジオメトリセットアップによって取得される場合、この方策は特に有用であり、こうしてマーク位置の知識に基づいた推測を提供する。ユーザが、画像データとマークの自動的な位置との間の食い違いを検出する場合、ユーザは、マークの位置を変えることができる。
【0015】
本発明による方法の他の実施例において、関心領域のロケーションは、画像内の関心領域の参照オブジェクトに対する複数のリンクを記憶するように構成される他のルックアップテーブルから決定される。画像が、既にいくつかの参照オブジェクトを含む場合、前記参照オブジェクトに対する関心領域の位置を先験的に規定することが可能である。関心領域は、他のルックアップテーブルを使用して、画像に重ね合わせられることができる。対応するマークの位置は、場所を特定された関心領域内のピクセル値の解析によって決定される。
【0016】
本発明による方法の他の実施例において、幾何学的なオブジェクトを形成するために前記マークを組み合わせるステップは、対話的なグラフィカルエディタによって実施される。好適には、適切なグラフィックツールパネルが、マークから幾何学的オブジェクトを形成するために使用される。例えば、グラフィックツールパネルは、線、円、楕円、球、シリンダ、立方体、メッシュ、交点、ボリュームのような描画ツール、距離、角度、比率、平行、垂直のような関係、及び大なり、小なり及び等しいのような制約を含み、それによってテンプレートのプロトコルによってアドレスされる組み立てブロックを与える。
【0017】
対話的なエディタによって前記幾何学的なオブジェクトに関する一連の処理を規定するための、本発明による方法の他の実施例において、接続されたグラフィックツールキットブロックが使用される。このように、オブジェクト間の関係が、画像内のマークに基づいて規定される。オブジェクトは、1、2又は複数のディメンションを有することができる。オブジェクトの完全な組は、測定、解析、構築処理及び他の適切な画像ハンドリングのための機能を含むツールキットを表す。オブジェクト間の関係は、単に幾何学的でありえ、それによって空間的な相互関係を規定することができる。代替例として、このような関係は、距離等を定め又は最適化することのような、より複雑な論理的形式の結果として分かりうる。ツールキットは、好適には、性質上簡単であり又は複雑でありうる多様なツールタイプを含む。後者の場合、ツールは、基本タイプ及び他の派生タイプを具えるさまざまなオブジェクトの組から導かれることができる。各オブジェクトは、そのオブジェクトが重ねられることができる画像タイプに依存しうる幾何学的表現を有し、又は代替例として、ユーザの好みに適応されることができる。
【0018】
本発明による装置は、
−画像内に解剖学的マークの組を生成する手段であって、前記マークが、個々の関連する画像位置を有する、手段と、
−幾何学的なオブジェクトを形成するために前記マークを組み合わせる手段と、
−前記幾何学的なオブジェクトに関する一連の処理を規定する手段であって、それぞれの処理が、幾何学的なリレーショナルアプリケーションフレームワークマクロにエントリとして記される、手段と、
−前記テンプレートに前記一連の処理を記憶する手段と、
を有する。
【0019】
好適には、画像内に解剖学的マークの組を生成する手段は、マウス、グラフィックテーブルトップ、ポインタ又は他の任意の適切な入力媒体のような、適切なグラフィック入力手段を有する。代替のセットアップにおいて、解剖学的マークの組を生成する手段は、選択された関心領域内のピクセル値分布に従って領域の輪郭を描くように構成される適切な画像処理アルゴリズムを含む。適切な画像処理アルゴリズムは、当分野において知られており、例は、エッジ検出アルゴリズム、傾き解析、適切な形状モデル等である。好適には、前記幾何学的なオブジェクトに関する一連の処理を規定する手段は、対話的なプロトコルエディタを含む。前記テンプレートに前記一連の処理を記憶する適切な手段の例は、データベースである。
【0020】
本発明による自動化され且つカスタマイズされる画像ハンドリングを実行するように構成され、特に医療環境において用いられるコンピュータプログラムは、
−複数の予め記憶されたテンプレートから、画像処理プロトコルの予め記憶されたテンプレートを選択する手段であって、前記テンプレートが、複数の参照幾何学的オブジェクトに関する一連の処理を含み、前記一連の処理が、幾何学的なリレーショナルアプリケーションフレームワークマクロ内に複数の命令として記されており、前記オブジェクトが、複数の参照マークに関して規定されている、手段と、
−実際の画像に関して、複数の実際のマークを入力する手段と、
−実際のマークを参照マークに関係させることによって、実際の画像に関する実際の幾何学的オブジェクトを構築する手段と、
−実際の幾何学的オブジェクトに関して一連の処理を実行する手段と、
を有する。
【0021】
好適には、コンピュータプログラムは、ユーザが必要な処理を選択し又は規定することができる適切なフィールドを含むユーザインタフェースを動作させるように構成される。適切なユーザインタフェースの例は、図1bを参照して説明される。
【0022】
本発明のこれら及び他の見地は、図面を参照してより詳しく説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1は、本発明による装置を有するアセンブリの実施例の概略図を示している。アセンブリ1は、他の処理のための装置10に取得データを伝えるように構成された画像取得システム2を有する。本実施例において、一例として、X線システムが、適切な画像取得システム2として示されている。しかしながら、磁気共鳴装置、超音波ユニット又は他の任意の適切な医用データ取得モダリティのような他のモダリティが、取得システム2として使用されることもできる。X線装置2は、X線源1cから広がるX線ビーム1fを生成するように構成されている。画像データを得るために、患者(図示せず)は、X線源1cとX線検出器1dとの間に位置付けられる取得ボリュームVに配置され、取得ボリュームVにおいて、透過画像が形成される。所与の向きを有する透過画像を得るために、X線源1cはX線検出器1dと共に、回転軸1eを中心に取得ボリュームVの周囲を回転されることができる。この回転は、ガントリ1aの運動によって可能にされる。ガントリ1aは、適切なガントリ支持手段に通常は回転可能に取り付けられる。透過画像は、装置10に送られ、装置10において、主な画像処理が、画像処理手段3において実行される。主な画像処理は、例えば、様々なタイプの画像強調、画像再構成及び他の適切な画像処理技法を含むことができる。結果として得られる透過画像は、適切なデータベースに適切に記されるエントリとして、メモリユニット7に記憶される。画像が、画像処理プロトコル用の実行可能なテンプレートを作る目的又はこのようなテンプレートを実行する目的のために選択されるとき、画像は、専用のコンピュータユニット5にロードされ、コンピュータモニタ5aにユーザに対して示される。ユーザは、キーボード、コンピュータマウス、グラフィックテーブルトップ、及びファイルリーダを含む他の任意の適切な入力データ媒体のような、適切な入力装置5bによって、適当なユーザインタフェース5cを通じて適切な画像処理操作を実行することができる。適切なユーザインタフェースの例は、図1bにより詳しく示されている。
【0024】
図1bは、ユーザインタフェース5cの実施例の具体例を示す。ユーザインタフェース5cは、好適には作業フィールド12、14a、14b、15、16、17a、17b、18、19に分けられる対話的なウィンドウ11を含む。作業フィールド12は、全体概略画像としてフィールド17aに示される画像内に解剖学的なマークの組を生成する手段を含む。フィールド17aにおいては、関心領域17a’が選択されている。関心領域は、適当な拡大を伴って、他の作業フィールド17bにおいてユーザに示される。例えば画像17b内に、点13a又は線13b,13b’のようなマークの組を生成するために、グラフィックツールボックス12が提供される。グラフィックツールボックス12は、画像内に解剖学的マークの組を生成するタイプ12aの手段を含む。好適には、タイプ12aの手段は、選択時にユーザが画像内にマーク13a、13bを配置し、円13c、13dのような新しい形状を生成することを可能にする作動可能なボタンに対応する。代替例として、それぞれの動作について専用のボタンを設ける代わりに、例えば右マウスボタンをアクティブにすることによるコンテクストに応じたポップアップメニューが使用されることもできる。コンテクストに応じたポップアップメニューは、画像内の現在選択されているエレメントによって生成されることができる動作を示す。グラフィックツールボックス12は、更に、幾何学的なオブジェクトを形成するためにマーク13a、13b、13b’等を組み合わせる手段14a、14bを有する。前記手段は、対応するオブジェクト形成を実行するように構成される特定のコンピュータアルゴリズムに対応する作動可能なボタンの組として規定されている。手段14a、14bは、更に、例えば、フィールド13c’にリポートされている線13b及び13b’間の角度のような、マーク間の特別な関係を決定するために、画像ハンドリングを実行するのに適している。上述の機能を可能にする複数の適切なコンピュータアルゴリズムは、コンピュータグラフィックスの分野において知られている。原則として、ボタンは、2以上のオブジェクトを生成することができる。例えば、線及びマークから平行線を構築することによって、平行線及びその線の終点を生成し、それがマークとなる。
【0025】
ユーザによって選択されるオブジェクトの組及びボタンの選択の組み合わせは、動作(action)と呼ばれる。それぞれの動作は、幾何学的なリレーショナルアプリケーションフレームワークマクロ16e内のエントリ16dとして、対話的なプロトコルエディタの作業ウィンドウ16に記されている画像処理プロトコル内の単一のステップに対応する。代替例として、ユーザが適切な手段19によって幾何学的なリレーショナルアプリケーションフレームワーク表現言語で動作を規定することができる表現エディタを加えることが可能である。誤ったエントリは、削除ボタン16bによって1つずつ削除されることができ、又は全削除ボタン16aをアクティブにすることによって一度にすべて削除されることができる。作業ウィンドウ16内のテンプレート作成が終了すると、画像処理プロトコルについて結果的に得られたテンプレートは、対応するテンプレート識別16fを用いて記憶され、保存されたテンプレートリストに対応する作業ウィンドウ18内の対応するエントリの選択によって、のちにアクセスされることができる。テンプレートリストは、ドロップダウンメニューの形でユーザに提供されることができる。好適には、画面上に表示される画像のタイプ及び好適にはユーザによって保持される認可のタイプに適用可能なテンプレートが表示される。作業ウィンドウ18は、好適には、ユーザカスタマイゼーションの目的のために、テンプレート実行ボタン18a及びテンプレートオープンボタン18bを有する。それぞれの動作の機能は、本出願人による国際公開第00/63844号パンフレットに示されているような幾何学的なリレーショナルアプリケーションフレームワークマクロにおいて実現される。オブジェクトの選択は、幾何学的なリレーショナルアプリケーションフレームワークマクロの入力の役目を果たす。前記マクロの出力は、新しく生成されたオブジェクト又は選択されたオブジェクトに関して実行されるべき動作に対応する。例示として、複数の動作が以下に示される。
【0026】
1つのマークが選択される場合
1.水平線ボタンは、選択されたマークを通る水平線を生成する。特に指定がない場合、水平線は、画像全体にわたって走る。始点又は終点をドラッグすることによって、線の長さを変えることができる。
2.垂直線ボタンは、選択されたマークを通る垂直線を生成する。特に指定がない場合、垂直線は、画像全体にわたって走る。始点又は終点をドラッグすることによって、線の長さを変えることができる。
3.円ボタンは、選択されたマークを中心とする円を生成する。円の境界は、半径を制御するために使用されることができる。
4.円及びマークボタンは、選択されたマークを中心とする円及び円の境界に配置されるマークを生成する。境界マークは、半径を規定するために使用されることができる。
5.楕円及びマークボタンは、選択されたマークを中心とする楕円と、楕円の主軸及びその幅を制御する3つのマークを生成する。楕円の向きは、主軸を形成する2つのマークによって変えられることができる。楕円の幅は、第3のマークによって変更されることができる。
6.オフセットボタンは、選択されたマークに相対的なマークを生成する。
7.アノテーションボタンは、選択されたマークに対する注釈(アノテーション)を生成する。
【0027】
2つのマークが選択される場合
8.線ボタンは、選択されたマーク間に線を生成する。
9.延長線ボタンは、選択されたマークを「通る(through)」線を生成する。生成される線について、「通る」とは、2つの選択されたマークが線の一部でなければならないことを意味するのではない。課される唯一の制約は、新たな線が、2つの選択されたマークによって形成される無限の線の一部であるということである。
10.中間点ボタンは、選択されたマーク間にマークを生成する。
11.境界−円ボタンは、選択されたマーク間の線が円の直径である円を生成する。
12.中心−境界円ボタンは、選択されたマーク間の線が円の半径である円を生成する。2つの選択されたマークの第1のものが、中心として使用される。
13.楕円ボタンは、選択されたマーク間の線が楕円の主軸である楕円と、楕円の幅を制御するマークとを生成する。
14.矩形ボタンは、選択されたマーク間の線が矩形の主軸である矩形と、矩形の幅を制御するマークとを生成する。
15.距離ボタンは、選択されたマーク間の距離を示すラベルを生成し、更に、これらのポイント(マーク)間に点線の両矢印を描く。
【0028】
1つの線が選択される場合
16.中間点ボタンは、選択された線の中間にマークを生成する。
17.結び付けられるルーラボタンは、選択された線に沿って移動することが可能なマークを生成する。このマークは、線に対して規定される(ラムダ)。線の変更は、マークの位置をも変更する。
18.フリールーラボタンは、自由に移動することが可能なマークを生成する。このマークは、線に対して規定される(ラムダ、距離)。
19.長さボタンは、選択された線の長さを示すラベルを生成する。ラベルが再び位置付けされる場合、点線の片矢印が現れ、ラベルが属する線を指す。
20.垂直線ボタンは、選択された線を通る垂直線を生成する。特に指定がない場合、この線は、選択された線を中心とする。始点又は終点をドラッグすることによって、線の長さを変えることができ、線全体をドラッグすることによって、その位置を変更する。
21.終点ボタンは、選択された線の両端にマークを生成する。
【0029】
2つの線が選択される場合
22.角度−円弧ボタンは、選択された線の間の角度を示すラベルを生成し、更に、これらの線の間に点線の円弧を描く。ラベルの移動は、円弧の半径を制御する。任意に、円弧は、角度ラベルから対応する線の中心までを指す2本の点線の片矢印によって置き換えられることができる。
23.角度−ラベルボタンは、選択された線の間の角度を示すラベルを生成し、更に、角度ラベルから両方の線の中心までの2本の点線の片矢印を描く。
24.交差ボタンは、選択された線の交差箇所にマークを生成する。
25.線比率ボタンは、選択された線の間の長さ比を示すラベルを生成し、更に、比率ラベルから対応する線の中心を指す2本の点線の片矢印を描く。
26.距離ボタンは、選択された平行線の間の距離を示すラベルを生成し、更に、両方の線に垂直な点線の両矢印を描く。線が平行でない場合、ラベルは、第1の線及び第2の線の中心間の距離を表示する。
【0030】
1つのマーク及び1つの線が選択される場合
27.投影ボタンは、選択されたマークから選択された線上への垂直な投影であるマークを生成する。
28.相対位置ボタンは、選択されたマークから選択された線への垂直投影であるマークを生成し、選択された線に対するマークの相対位置を表示するラベルを生成する(0%は、線の始まりに対応する;100%は線の終わりに対応する)。
29.距離ボタンは、選択されたマークと線との間の距離を示すラベルを生成し、更に、マークから線までの垂直な点線の両矢印を描く。
30.平行線ボタンは、選択されたマークから始まる選択された線に平行な線を生成する。
31.垂直線ボタンは、選択されたマークから始まる選択された線に垂直な線を生成する。
32.カップボタンは、選択されたマークを中心とする普遍的なカップテンプレートを生成する。カップボタンは、更に、カップのアンテ(ante)バージョン、傾斜角度及びその直径の測定を生成する。すべての角度測定は、選択された線に対してリポートされる。
33.ステムボタンは、(対応するカップの中心であるとみなされる)選択されたマークに対して、選択された線を中心とするステム−ラスプテンプレートを生成する。
【0031】
ユーザの便宜上、作業ウィンドウ11は、マクロ出力用にユーザ定義される名前を入力し、色及び線の特性をセットするための付加のツールを提供するプロパティエディタウィンドウ15を更に有する。プロパティエディタは、コンテクストに応じたポップアップメニューを介して利用可能にされることもできる。プロパティエディタは、外形の外観を変えるための2つのオプションを有する。外形は、閉じており又は開いており、又は補間が直線にセットされることができ、すなわちベジエカーブがセットされることができる。ステム−ラスプテンプレートが選択される場合、ユーザは、ステムサイズの制御によってテンプレートサイズをセットすることができる。プロパティエディタは、ユーザが、個別の必要に測定ツールを適応させることを可能にする。ユーザは、すべての画像ハンドリングツールのルックアンドフィールを規定することができ、すべてのオブジェクトの名前を規定することができ、リポートを作ることができる。結果として得られるプロトコル及び個別の設定は、特定のユーザ又はユーザのグループに結び付けられることができる。プロパティエディタウィンドウは、好適には、リポーティング機能(図示せず)を更に含む。リポーティング機能は、ユーザが、例えば測定シートのようなデータハンドリング結果シートを規定することを可能にする。各オブジェクトは、それ自身のリポーティング挙動を有する。例えば、マークは、その位置をリポートし、角度ラベルは、その現在角度値をリポートし、円は、その中心位置及び直径をリポートする。結果として得られるリポートは、表示されることができるとともに、ファイル、プリンタ又は病院情報システムにエクスポートされることができる。
【0032】
図2は、本発明による画像処理プロトコルの実行可能なテンプレートを作り実行するための、特に医療環境において用いられる方法に対応するワークフローの実施例の概略図を示す。ワークフロー20は、第1に画像処理プロトコル用テンプレートの作成段階21と、第2に画像処理プロトコル用テンプレートの実行段階30との2つのサブグループに分けられることができる複数のステップを含む。複数のテンプレートが、作成段階21によって作成される場合、再び作成段階21をたどることは実行段階30のためには必要でないことに注意すべきである。この場合、図1bを参照して説明されたようなテンプレートリストから保存されたテンプレートが選択され、実行されることができる。
【0033】
テンプレート作成段階21は、次のステップを含む。第1に、ステップ22において、ユーザは、或る画像処理プロトコルを表わす参照画像を選択し、ロードする。例えば、後にCCD角度と称される大腿骨頚部軸と骨幹との間の角度(Collum Center Diaphysis angle)の測定のために、下肢の画像が選択される。前記画像は、適切な医用イメージングモダリティによって得られている。次のステップ24において、ユーザは、図1bを参照して説明された対話的なプロトコルエディタによって、画像上の点、線等のすべての必要な参照マークを規定するとともに、描画又は測定等の画像ハンドリング処理を規定する。プロトコルエディタは、ユーザが動作を実施した順序でそれらの動作を表示する。それぞれのラインは、選択された動作、選択された入力オブジェクトに対する参照、及び生成された出力オブジェクトの名前をリポートする。好適には、プロトコルは、以下のシンタックスを使用する:
[ID][ACTION(動作)][INPUTS(入力)][OUTPUT NAMES(出力名)]
【0034】
[ID]IDラベルは、プロトコルのプロトコルステップの現在番号を表す。プロトコルステップは、逐次的に番号をつけられる。
【0035】
[ACTION]ACTION(動作)ラベルは、ユーザによって選択される動作を識別する。動作の名前は、前のセクションに示されたボタンの名前に対応する。
【0036】
[INPUTS]INPUTS(入力)ラベルは、現在動作のための入力のリストを含む。入力は、そのプロトコルステップの特定の出力を識別する識別子(可視でないことがある)とともに、入力を与えるプロトコルステップのIDとして示される。
【0037】
[OUTPUT NAMES]OUTPUT NAMES(出力名)ラベルは、プロトコルステップの各出力についてユーザ選択された名前を識別する。デフォルトの出力名は、出力の番号#を有するoutput#である。
【0038】
プロトコルエディタは、生成されたプロトコルの名前を入力するためのフィールドを提供する。ユーザは、マウスを使用して、1又は複数のステップをプロトコルリストから選択することができる。対応するグラフィックオブジェクトが、目に見え、選択可能である場合、それらが同様に選択される。プロトコルエディタは、プロトコルステップ(選択されたステップのみ又はすべてのステップ)を削除するための2つのボタンを有する。プロトコルエディタは、更に、現在プロトコルを保存し、テストするためのボタンを提供する。それらの個々の名前を与えられるすべての必要なマークが、ユーザによって入力されたのち、プロトコルは、ステップ26においてテストされ、実行の目的で後にアクセスされるようにするために、ステップ28において保存される。テストオプションは、好適には、画像をクリアし、ユーザに各々の規定されたマークを入力するように求める。ユーザがマークを入力すると、プロトコルに規定されるすべてのオーバレイグラフィクスが現れる。CCD角度を測定するためのテンプレートが作成中である場合、ユーザは、例えば以下のプロシージャを実行する:
1.ユーザは、寛骨臼の上縁近傍の大腿骨頭の境界にマークをおく。マークが描かれ、プロトコルの第1の動作が、プロトコルエディットボックスに示される(1マーク()output0)。ユーザは、マークに名前をつけ(この場合、大腿骨頭の境界)、マークに関する特性をセットする。
2.ユーザは、寛骨臼の下縁近傍の大腿骨頭の境界にマークをおく。このマークも、大腿骨頭の境界と呼ばれる。
3.ユーザは、両方の大腿骨の境界点を選択し、境界−円ボタンをクリックする。このボタンは、2つの選択された点の間の線が直径として使用される円を生成する。この円は、大腿骨頭と名前をつけられる。
4.ユーザは、両方の大腿骨の境界点を選択し、中間点ボタンをクリックする。この点は、回転中心と名前をつけられる。
5.ユーザは、大転子の最も体の中央に近い点にマークをおく。このマークは、大転子と呼ばれる。
6.ユーザは、大転子の中央点にマークをおく。このマークは、小転子と呼ばれる。
7.ユーザは、両方の転子点を選択し、線ボタンをクリックする。このボタンは、転子線と呼ばれる線を生成する。
8.ユーザは、転子線を選択し、線の中央に点を規定する中間点ボタンをクリックする。この点は、中間転子点と名前をつけられる。
9.ユーザは、大腿骨顆の中央にマークをおく。このマークは、関節内点と呼ばれる。
10.ユーザは、回転中心点及び中間転子点を選択し、線ボタンをクリックする。このボタンは、大腿骨頭軸と呼ばれる線を生成する。
11.ユーザは、中間転子点及び関節内点を選択し、線ボタンをクリックする。このボタンは、大腿骨解剖軸と呼ばれる線を生成する。
12.ユーザは、大腿骨頭軸及び大腿骨解剖軸を選択し、角度ボタンをクリックする。このボタンは、2つの選択された線の間の角度をプリントするラベルを生成する。ラベルは、CCD角度と呼ばれる。
【0039】
テンプレート実行段階30において、ユーザは、ステップ32において、利用可能なテンプレートのリストから適切な保存されたテンプレートを選択する。ステップ33において、ユーザは、対話的プロトコルエディタのエントリをチェックすることによって、画像処理プロトコルステップを確認する。ユーザが、プロトコルステップをカスタマイズし又は保存された画像処理プロトコルを修正することを望む場合、ユーザは、ステップ33において、プロトコルステップリスト内にエントリを加え又はプロトコルステップリスト内のエントリを編集することができる。ユーザが、最終的な画像処理プロトコルに満足する場合、ユーザは、ステップ34へ移動し、処理されるべき実際の画像を選択する。そののち、ユーザは、ステップ36において、実際の画像に対して、画像処理プロトコルの選択されたテンプレートを実行する。テンプレートは、ユーザに、実際の画像上で実際のマークを入力するように促す。ユーザは、ステップ38において、コンピュータマウス、画面ポインタ、グラフィックテーブルトップ等の適切な入力装置によって、対応するマークを入力することができる。マークは、関心領域のピクセル値に基づいて自動的に入力されることもできる。オブジェクトの縁取り(デリニエーション)は、適切なエッジ検出アルゴリズム、適切な傾き解析、形状モデル等によって実行されることができる。マーク入力処理の終了後、選択された画像処理プロトコルによって規定されるオーバレイグラフィクスが、ステップ40において実際の画像上に表される。オーバレイグラフィクスは、実際の画像内に規定されるオブジェクト間の測定処理の実行、整形外科手術を準備するためのトンネルを掘ることのような案内オブジェクトの描画等の複数のデータハンドリング処理を含むことができる。定量的な結果を提供するために、画像処理プロトコルは、好適には、較正ステップを含む。適切な較正ステップの例は、実際の画像において、既知のディメンションを有する参照オブジェクトの絶対ディメンションを測定すること含む。例えば、ユーザは、知られているディメンション、例えば距離を入力し、実際の画像内の対応する参照線を選択することができる。選択されたテンプレートの実行終了後、結果は、更なる解析又はアーカイビングのために他のユニットに送られることができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1a】本発明による装置の実施例の概略図を示す図。
【図1b】ユーザインタフェースの実施例を示す図。
【図2】本発明による画像処理プロトコルの実行可能なテンプレートを作り、実行するための、特に医療環境において使用される方法に対応するワークフローの実施例の概略図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理プロトコルの実行可能なテンプレートを作るための、特に医療環境において用いられる方法であって、
画像内に、個々の関連する画像位置を有する解剖学的マークの組を生成するステップと、
幾何学的なオブジェクトを形成するために前記マークを組み合わせるステップと、
対話的なプロトコルエディタによって、前記幾何学的なオブジェクトに関する一連の処理を規定するステップであって、各処理は、幾何学的なリレーショナルアプリケーションフレームワークマクロにエントリとして記される、ステップと、
前記テンプレートに前記一連の処理を記憶するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記解剖学的マークの前記組を生成するために、対話的なグラフィックツールボックスが、前記関連する画像位置を規定する目的で与えられる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記解剖学的マークの前記組を生成する前記ステップが、前記画像内の関心領域のピクセル値に基づいて自動的に実施される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記関心領域のロケーションが、前記画像に関する前記画像処理プロトコルのタイプに対応する前記関心領域の画像座標を含む予め記憶されたルックアップテーブルから決定される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記関心領域のロケーションが、前記画像内における前記関心領域の参照オブジェクトへの複数のリンクを記憶するように構成されている他のルックアップテーブルから決定される、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記幾何学的なオブジェクトを形成するために前記マークを組み合わせる前記ステップが、対話的なグラフィカルエディタによって実施される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
それぞれの前記幾何学的なオブジェクトが、リレーショナルな幾何学的オブジェクトを形成するために他のオブジェクトへの方向的なリンクを割り当てられる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
対話的なエディタによって前記幾何学的なオブジェクトに関する前記一連の動作を規定するために、接続されたグラフィックツールキットブロックの組が使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記処理が、予め記憶された処理のリストから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の方法のステップを実行するように構成される装置であって、
画像内に、個々の関連する画像位置を有する解剖学的マークの組を生成する手段と、
幾何学的なオブジェクトを形成するために前記マークを組み合わせる手段と、
対話的なプロトコルエディタによって、前記幾何学的なオブジェクトに関する一連の処理を規定する手段であって、各処理は、幾何学的なリレーショナルアプリケーションフレームワークマクロにエントリとして記される、手段と、
前記テンプレートに前記一連の処理を記憶する手段と、
を有する装置。
【請求項11】
請求項10に記載の装置を有する医用検査装置。
【請求項12】
請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の方法のステップを実行するように構成されるコンピュータプログラム。
【請求項13】
ユーザに対して前記方法のステップを反響的に示すように構成されるユーザインタフェースを含む、請求項12に記載のコンピュータプログラム。
【請求項14】
自動化され且つカスタマイズされる画像ハンドリングを実行するための、特に医療環境において用いられるコンピュータプログラムであって、
複数の予め記憶されたテンプレートから画像処理プロトコルの予め記憶されたテンプレートを選択する手段であって、前記テンプレートが、複数の参照幾何学的オブジェクトに関する一連の処理を含み、前記一連の処理が、幾何学的なリレーショナルアプリケーションフレームワークマクロに複数の命令として記されており、前記オブジェクトが、複数の参照マークについて規定されている、手段と、
実際の画像について複数の実際のマークを入力する手段と、
前記実際のマークを前記参照マークに関係させることによって、前記実際の画像に関して実際の幾何学的オブジェクトを構築する手段と、
前記実際の幾何学的なオブジェクトに対して前記一連の処理を実行する手段と、
を有する、コンピュータプログラム。
【請求項15】
前記予め記憶されたテンプレートを選択する前記手段は、テンプレートのデータベースをアドレスするように構成されている、請求項14に記載のコンピュータプログラム。
【請求項16】
前記コンピュータプログラムが、更に、接続されたグラフィックツールキットによって、前記実際の幾何学的なオブジェクトに対して前記一連の処理をカスタマイズする手段を有する、請求項15に記載のコンピュータプログラム。
【請求項17】
前記複数の実際のマークを入力する前記手段が、グラフィック入力装置を有する、請求項14に記載のコンピュータプログラム。
【請求項18】
前記コンピュータプログラムが、前記実際の画像内の関心領域のピクセル値から実際のマークの位置を規定する手段を有する、請求項14に記載のコンピュータプログラム。
【請求項19】
前記コンピュータプログラムが、ユーザと対話的に通信するように構成されるユーザインタフェースを有する、請求項14乃至請求項18のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項20】
請求項14乃至請求項19のいずれか1項に記載のコンピュータプログラムを有する装置。
【請求項21】
請求項20に記載の装置を有する医用検査装置。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【公表番号】特表2007−503864(P2007−503864A)
【公表日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−524490(P2006−524490)
【出願日】平成16年8月18日(2004.8.18)
【国際出願番号】PCT/IB2004/051477
【国際公開番号】WO2005/022464
【国際公開日】平成17年3月10日(2005.3.10)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips Electronics N.V.
【住所又は居所原語表記】Groenewoudseweg 1,5621 BA Eindhoven, The Netherlands
【Fターム(参考)】