説明

画像処理装置、画像処理システム及び画像処理プログラム

【課題】RFIDが組み込まれていない媒体であるにもかかわらず、内容が印刷されている媒体を携行する必要がなく、情報の流出を抑制するようにした画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置の画像受付手段は、情報を識別できる識別符号を表す情報画像を少なくとも含む画像を受け付け、利用者認証情報受付手段は、利用者を認証するための情報である利用者認証情報を受け付け、復号手段は、前記画像受付手段によって受け付けられた画像に含まれている情報画像を復号し、送信手段は、前記復号手段によって復号された識別符号と前記利用者認証情報受付手段によって受け付けられた利用者認証情報を、情報管理装置に送信し、受信手段は、前記情報管理装置から、前記利用者は前記識別符号で識別される情報を利用可能であるか否かに関する利用可能情報を受信し、出力手段は、前記受信手段によって受信された利用可能情報を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理システム及び画像処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
取り扱う情報についてセキュリティ強化の要求が高まる中、次に示すような施策を実施する企業が増加している。
(1)盗難、紛失の恐れがあるため、機密文書や顧客データを保持したPC(Personal Computer)の持ち出しを禁止する施策。
(2)盗難、紛失の恐れがあるため、機密文書や顧客データを複写、プリントした紙の持ち出しを禁止する施策。
【0003】
これに関連する技術として、例えば、特許文献1には、書類の管理を用紙それ自身に付した識別子を用いて、書類を用紙レベルで識別して管理する技術を提供することを課題とし、書類管理システムは、印刷するための文字、画像等の情報を含むコンテンツを生成するコンテンツ生成装置と、用紙に印刷を行う印刷装置と、書類に承認を行うための事務用品として機能する承認装置と、書類に設けられているRFID(Radio Frequency IDentification)を読み取る読取装置と、書類データを管理するための書類データ管理装置と、これらを接続するLANとを有することが開示されている。
【0004】
また、例えば、特許文献2には、電子文書が印字された紙文書の取り扱いを容易にする文書管理システム及び文書管理方法を提供することを目的とし、画像形成装置は、電子文書が印字されている用紙に付された識別情報を読み取るRFIDアンテナと、用紙に付された識別情報に基づいて、用紙に付された識別情報に関連付けられている電子文書が記憶されているデータベースから、前記電子文書を読み出すRFIDコントローラと、用紙に、前記読み出された電子文書を印字するプリント機構と、用紙に付された識別情報を読み取るRFIDアンテナとを備え、RFIDコントローラは、用紙に付された識別情報を前記読み出された電子文書に関連付けてデータベースに記憶させることが開示されている。
【特許文献1】特開2002−120475号公報
【特許文献2】特開2007−034446号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前述の背景技術では、RFIDが組み込まれることによって情報識別符号が付与された紙等の媒体にしか印刷できない。
本発明は、かかる課題を解決するようにした画像処理装置、画像処理システム及び画像処理プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、情報を識別できる識別符号を表す情報画像を少なくとも含む画像を受け付ける画像受付手段と、利用者を認証するための情報である利用者認証情報を受け付ける利用者認証情報受付手段と、前記画像受付手段によって受け付けられた画像に含まれている情報画像を復号する復号手段と、前記復号手段によって復号された識別符号と前記利用者認証情報受付手段によって受け付けられた利用者認証情報を、情報管理装置に送信する送信手段と、前記情報管理装置から、前記利用者は前記識別符号で識別される情報を利用可能であるか否かに関する利用可能情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された利用可能情報を出力する出力手段を具備することを特徴とする画像処理装置である。
【0007】
請求項2の発明は、前記送信手段は、さらに、前記画像処理装置を認証するための情報である画像処理装置認証情報を送信し、前記受信手段は、前記情報管理装置から、前記利用者は前記識別符号で識別される情報を前記画像処理装置で利用可能であるか否かに関する利用可能情報を受信することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
【0008】
請求項3の発明は、前記受信手段によって受信された利用可能情報に関する情報を前記利用者が所有している通信端末に送信する指示を受け付ける指示受付手段と、前記識別符号と前記利用者認証情報を、前記情報管理装置に送信する第2の送信手段と、前記情報管理装置から前記第2の送信手段による送信に対する返信として、前記利用者は、前記通信端末で、前記識別符号で識別される情報を利用可能であるか否かに関する利用可能情報を受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段によって受信された利用可能情報を前記通信端末に送信する第3の送信手段をさらに具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置である。
【0009】
請求項4の発明は、情報を識別できる識別符号を表す情報画像を少なくとも含む画像を受け付ける画像受付手段と、利用者を認証するための情報である利用者認証情報を受け付ける利用者認証情報受付手段と、前記画像受付手段によって受け付けられた画像に含まれている情報画像を復号する復号手段と、前記復号手段によって復号された識別符号と前記利用者認証情報受付手段によって受け付けられた利用者認証情報を、情報管理装置に送信する送信手段と、前記情報管理装置から、前記利用者は前記識別符号で識別される情報を利用可能であるか否かに関する利用可能情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された利用可能情報を出力する出力手段を有する画像処理装置と、前記画像処理装置から識別符号と利用者認証情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された識別符号と利用者認証情報に基づいて、該利用者認証情報によって特定される利用者は該識別符号で識別される情報を利用可能であるか否かを判断して、利用可能情報を生成する利用可能情報生成手段と、前記利用可能情報生成手段によって生成された利用可能情報を前記画像処理装置へ送信する送信手段を有する情報管理装置を具備することを特徴とする画像処理システムである。
【0010】
請求項5の発明は、前記画像処理装置の送信手段は、さらに、前記画像処理装置を認証するための情報である画像処理装置認証情報を送信し、前記画像処理装置の受信手段は、前記情報管理装置から、前記利用者は前記識別符号で識別される情報を前記画像処理装置で利用可能であるか否かに関する利用可能情報を受信し、前記情報管理装置の受信手段は、さらに、画像処理装置認証情報を受信し、前記情報管理装置の利用可能情報生成手段は、前記情報管理装置の受信手段によって受信された識別符号と利用者認証情報と画像処理装置認証情報に基づいて、該利用者認証情報によって特定される利用者は該識別符号で識別される情報を該画像処理装置認証情報によって特定される画像処理装置で利用可能であるか否かを判断して、利用可能情報を生成することを特徴とする請求項4に記載の画像処理システムである。
【0011】
請求項6の発明は、画像処理装置を、情報を識別できる識別符号を表す情報画像を少なくとも含む画像を受け付ける画像受付手段と、利用者を認証するための情報である利用者認証情報を受け付ける利用者認証情報受付手段と、前記画像受付手段によって受け付けられた画像に含まれている情報画像を復号する復号手段と、前記復号手段によって復号された識別符号と前記利用者認証情報受付手段によって受け付けられた利用者認証情報を、情報管理装置に送信する送信手段と、前記情報管理装置から、前記利用者は前記識別符号で識別される情報を利用可能であるか否かに関する利用可能情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された利用可能情報を出力する出力手段として機能させることを特徴とする画像処理プログラムである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の画像処理装置によれば、RFIDが組み込まれていない媒体であるにもかかわらず、内容が印刷されている媒体を携行する必要がなく、情報の流出を抑制することができる。
【0013】
請求項2の画像処理装置によれば、その画像処理装置では利用できない情報の流出を抑制することができる。
【0014】
請求項3の画像処理装置によれば、情報の流出を抑制した上で、利用者が所有している通信端末においても、その情報を利用することができる。
【0015】
請求項4の画像処理システムによれば、RFIDが組み込まれていない媒体であるにもかかわらず、内容が印刷されている媒体を携行する必要がなく、情報の流出を抑制することができる。
【0016】
請求項5の画像処理システムによれば、その画像処理装置では利用できない情報の流出を抑制することができる。
【0017】
請求項6の画像処理プログラムによれば、RFIDが組み込まれていない媒体であるにもかかわらず、内容が印刷されている媒体を携行する必要がなく、情報の流出を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、コンピュータ・プログラム、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能にほぼ一対一に対応しているが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前であることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。
【0019】
以下、情報とは、可視化可能な情報であり、文書データ(以下、文書ともいう)を主に例示して説明する。なお、文書データとは、テキストデータ、場合によっては画像、動画、音声等の電子データ、又はこれらの組み合わせであり、記憶、編集及び検索等の対象となり、システム又は利用者間で個別の単位として交換できるものをいい、これらに類似するものを含む。
情報が文書である場合、情報を識別できる符号とは文書識別子である。文書識別子としては、その文書を識別できるものであれば、文書名、URL等を含むURI等であってもよい。
【0020】
また、画像処理装置として、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)を主に例示して説明する。また、利用者が所有している通信端末として、携帯電話を主に例示して説明する。
なお、情報画像とは、機械可読な態様で電子データを表すために体系的に作られた画像コードをいい、具体的には、1次元バーコード、2次元コード等がある。特に、最近は、2次元コードとして、QRコード(Quick Response code)が用いられており、本実施の形態においてもこのQRコードを主に例示する。
【0021】
本実施の形態は、図1に示すように、情報画像出力装置110、画像処理装置120、文書管理装置160、通信端末180を有している。画像処理装置120と文書管理装置160、画像処理装置120と通信端末180は通信回線を介して接続されている。
【0022】
本実施の形態の利用場面としては、例えば、情報画像出力装置110で印刷されたインデックス画像191を利用者が持って、社外にある会議室へ行き、その会議室にある画像処理装置120でインデックス画像191を用いて文書192を印刷しようとするものである。また、その利用者が所持している通信端末180でも、セキュリティ上表示可能な文書192は表示できるようにするものである。
【0023】
情報画像出力装置110は、文書情報記憶モジュール111、情報画像生成モジュール112、画像出力モジュール113を有している。
【0024】
文書情報記憶モジュール111は、情報画像生成モジュール112からアクセスされ、情報画像として符号化される対象データを記憶している。例えば、利用者が画像処理装置120で印刷したい文書を一意に識別できる文書識別子(以下、インデックスともいう)がある。この文書識別子によって、文書管理装置160内の文書記憶モジュール171に記憶されている文書にアクセスできる。
【0025】
また、文書識別子以外に、その文書に付帯する情報(文書名、概要、作成者等)を記憶していてもよい。文書情報記憶モジュール111は、付帯情報として例えば付帯情報テーブル900を記憶している。図9は、付帯情報テーブル900のデータ構造例を示す説明図である。付帯情報テーブル900は、文書ID欄910、文書名欄920、作成者欄930、概要欄940、発行部門欄950、承認者欄960を有している。文書ID欄910は、文書識別子を記憶している。文書名欄920は、その文書の文書名を記憶している。作成者欄930は、その文書の作成者の識別子を記憶している。概要欄940は、その文書の概要を記憶している。発行部門欄950は、その文書を発行した部門を記憶している。承認者欄960は、その文書の承認者を記憶している。付帯情報テーブル900は、これに限られず、その他の付帯情報を記憶していてもよい。これら(文書ID欄910以外)は、インデックス画像191に画像情報と対応して記載される。
【0026】
情報画像生成モジュール112は、文書情報記憶モジュール111、画像出力モジュール113と接続されており、文書情報記憶モジュール111から情報画像として符号化される対象データを取り出す。その対象データを表す情報画像(例えば、QRコード)を生成する。そして、生成した情報画像を画像出力モジュール113に渡す。対象データには、文書を識別できる文書識別子が少なくとも含まれている。したがって、その情報画像には文書識別子が少なくとも表されている。また、その対象データは暗号化してもよい。情報画像以外にその文書の付帯情報を文書情報記憶モジュール111から取り出して、画像出力モジュール113に渡すようにしてもよい。
【0027】
画像出力モジュール113は、情報画像生成モジュール112と接続されており、インデックス画像191を出力する。つまり、情報画像生成モジュール112から受け取った情報画像を媒体に出力する。画像を出力するとは、プリンタ等の印刷装置で印刷すること、ファックス等の画像送信装置で画像を送信すること、画像データベース等の画像記憶装置へ画像を書き込むこと等が含まれる。例えば、QRコードを紙に印刷する。その際に、その文書に付帯する情報を情報画像と対応させて出力するようにしてもよい。媒体としては、電子ペーパーと呼ばれている薄型ディスプレイ等であってもよい。
【0028】
画像処理装置120は、画像出力モジュール121、操作受付モジュール122、パネル出力モジュール123、受信モジュール124、送信モジュール125、アクセス権問い合わせ管理モジュール130、リスト生成モジュール141、メール生成管理モジュール150を有している。
【0029】
画像出力モジュール121は、文書192を出力する。より具体的には、パネル出力モジュール123を介してリスト生成モジュール141によってパネルに出力されたリスト内の文書が、利用者の操作に応じて選択される。その選択された文書の文書識別子を用いた文書取り出し要求を、送信モジュール125を介して文書管理装置160に送信し、受信モジュール124を介して文書管理装置160から文書を受信する。そして、受信した文書を媒体(文書192)に出力する。媒体としては、紙の他に電子ペーパーと呼ばれている薄型ディスプレイ等であってもよい。
【0030】
操作受付モジュール122は、画像処理装置120に備え付けられているキーに対する操作、パネルがタッチパネルである場合はそのパネルに対して接触された座標等によって、利用者の操作を受け付ける。
パネル出力モジュール123は、画像処理装置120に備え付けられているディスプレイであるパネルに、利用者に操作を促すための表示、リスト生成モジュール141によって生成されたリスト等を表示する。
【0031】
受信モジュール124は、文書管理装置160の送信モジュール161と通信回線を介して接続されており、文書管理装置160から情報を受信する。受信した情報をその他のモジュールへ渡す。
送信モジュール125は、文書管理装置160の受信モジュール162、通信端末180と通信回線を介して接続されている。その他のモジュールからの要求(例えば、アクセス権問い合わせモジュール135又はメール生成モジュール152によって生成された問い合わせ等)を文書管理装置160に対して送信する。また、通信端末180に電子メール等を送信する。
【0032】
アクセス権問い合わせ管理モジュール130は、画像受付モジュール131、復号モジュール132、利用者認証情報受付モジュール133、画像処理装置認証情報管理モジュール134、アクセス権問い合わせモジュール135を有している。
画像受付モジュール131は、復号モジュール132と接続されており、インデックス画像191を受け付ける。つまり、文書識別子を表す情報画像を少なくとも含むインデックス画像191を受け付け、その画像を復号モジュール132に渡す。画像を受け付けるとは、例えば、スキャナ等で入力した画像を受け付けること、ハードディスク(画像処理装置120に内蔵されているものの他に、ネットワークを介して接続されているもの等を含む)等に記憶されている画像を読み出すこと、ファックスによって画像を受信すること等がある。
【0033】
復号モジュール132は、画像受付モジュール131、アクセス権問い合わせモジュール135と接続されている。画像受付モジュール131によって受け付けられた画像に含まれている情報画像を復号して文書識別子を得る。情報画像の位置を検出して、その情報画像を復号する。また、情報画像が複数ある場合は、それぞれの情報画像を復号する。また、文書識別子が暗号化されていた場合は、その暗号の復号も行う。そして、その復号された文書識別子をアクセス権問い合わせモジュール135に渡す。
【0034】
利用者認証情報受付モジュール133は、アクセス権問い合わせモジュール135と接続されている。利用者を認証するための情報である利用者認証情報を受け付ける。そして、その利用者認証情報をアクセス権問い合わせモジュール135に渡す。利用者認証情報としては、例えば、利用者の操作に応じて操作受付モジュール122が受け付けたユーザ名、パスワード等であってもよいし、利用者が所持しているICカードから、画像処理装置120に付属しているカードリーダーが読み取った利用者認証情報、その他、指紋等のバイオメトリクス情報等であってもよい。
【0035】
画像処理装置認証情報管理モジュール134は、アクセス権問い合わせモジュール135と接続されている。画像処理装置120を認証するための情報である画像処理装置認証情報を取得して、その画像処理装置認証情報をアクセス権問い合わせモジュール135に渡す。例えば、画像処理装置認証情報として、その画像処理装置120を一意に識別する画像処理装置識別子、画像処理装置120がPKI(Public Key Infrastructure)における電子証明書を搭載している場合はその電子証明書、画像処理装置120がGPS(Global Positioning System)を具備している場合はGPSによって測位された位置情報(緯度、経度等、つまり画像処理装置120が設置されている場所)等がある。
【0036】
アクセス権問い合わせモジュール135は、復号モジュール132、利用者認証情報受付モジュール133、画像処理装置認証情報管理モジュール134と接続されている。復号モジュール132によって復号された文書識別子と利用者認証情報受付モジュール133によって受け付けられた利用者認証情報を用いて、その利用者に文書へのアクセス権があるか否かの問い合わせを生成し、送信モジュール125を介して文書管理装置160に送信する。なお、ここでのアクセス権とは、文書に対して印刷等の操作ができる利用者の権限をいい、操作毎に定められていてもよい。
さらに、画像処理装置認証情報を画像処理装置認証情報管理モジュール134から受け取って、その画像処理装置認証情報を文書管理装置160に送信するようにしてもよい。つまり、文書識別子、利用者認証情報、画像処理装置認証情報を用いて、その利用者に画像処理装置120における文書へのアクセス権があるか否かの問い合わせを生成し、送信モジュール125を介して文書管理装置160に送信する。
【0037】
リスト生成モジュール141は、文書管理装置160から受信モジュール124を介して、アクセス権問い合わせモジュール135による問い合わせ(文書識別子、利用者認証情報を用いた問い合わせ)に対する返信として、利用者は文書識別子で識別される文書を利用可能であるか否かに関する利用可能情報を受信する。
また、リスト生成モジュール141は、文書管理装置160から受信モジュール124を介して、アクセス権問い合わせモジュール135による問い合わせ(文書識別子、利用者認証情報、画像処理装置認証情報を用いた問い合わせ)に対する返信として、利用者は文書識別子で識別される文書を画像処理装置120で利用可能であるか否かに関する利用可能情報を受信する。
そして、リスト生成モジュール141は、受信した利用可能情報をリスト形式に変換して、パネル出力モジュール123を制御して画像処理装置120のパネルに出力する。
【0038】
メール生成管理モジュール150は、メールアドレス受付モジュール151、メール生成モジュール152を有しており、メールアドレス受付モジュール151とメール生成モジュール152は接続されている。
【0039】
メールアドレス受付モジュール151は、利用者のメールアドレスを受け付け、そのメールアドレスをメール生成モジュール152に渡す。メールアドレスの受け付けとして、例えば、利用者の操作に応じて操作受付モジュール122を介してメールアドレスを受け取ること、利用者認証情報受付モジュール133がICカードを読み込む際にそのICカードに記憶されているメールアドレスを読み取ること、ユーザ名に対応するメールアドレスを予め記憶しているテーブルを用意しておき、そのテーブルを用いてメールアドレスを取得すること等がある。
【0040】
メール生成モジュール152は、操作受付モジュール122を介して、リスト生成モジュール141によって受信された利用可能情報(文書に対して利用者が利用できるか否かの情報、又は文書に対して画像処理装置120において利用者が利用できるか否かの情報)に関する情報を利用者が所有している通信端末180に送信する指示を受け付ける。例えば、パネルに表示されている文書のリストに関する情報を利用者所有の携帯電話に送信すること等の指示が該当する(後述する図13の例に示すメールボタン1320の選択)。ただし、パネルに表示されているリストは、文書に対して画像処理装置120において利用者が利用できるか否かの情報である場合があるので、その情報をそのまま通信端末180に送信することはできない。そこで、メール生成モジュール152の制御によって、アクセス権問い合わせモジュール135は、文書識別子と利用者認証情報を用いた問い合わせ(電子メール送信用である旨を含む問い合わせ)を受信モジュール124を介して文書管理装置160に送信する。また、パネルに表示されているリストが、文書に対して画像処理装置120において利用者が利用できるか否かの情報である場合にのみ、アクセス権問い合わせモジュール135は、文書識別子と利用者認証情報を文書管理装置160に受信モジュール124を介して送信するようにしてもよい。
【0041】
そして、メール生成モジュール152は、文書管理装置160からアクセス権問い合わせモジュール135による送信(文書識別子、利用者認証情報を用いた問い合わせ)に対する返信として、利用者は通信端末180で文書識別子で識別される文書を利用可能であるか否かに関する利用可能情報を受信する。
次に、メール生成モジュール152は、その受信した利用可能情報を送信モジュール125を介して通信端末180に送信する。その際に、メールアドレス受付モジュール151から受け取ったメールアドレスを用いて電子メールとして送信するようにしてもよい。
【0042】
文書管理装置160は、送信モジュール161、受信モジュール162、文書管理モジュール170を有している。
【0043】
送信モジュール161は、受信モジュール124、リスト生成モジュール174、文書取出モジュール175と接続されており、リスト生成モジュール174から受け取った利用可能情報を画像処理装置120へ送信する。また、文書取出モジュール175から受け取った文書を画像処理装置120へ送信する。
受信モジュール162は、送信モジュール125、アクセス権判断モジュール173、文書取出モジュール175と接続されており、画像処理装置120から送信されてくる問い合わせをアクセス権判断モジュール173に渡し、文書取り出し要求を文書取出モジュール175に渡す。
【0044】
文書管理モジュール170は、文書記憶モジュール171、アクセス権管理モジュール172、アクセス権判断モジュール173、リスト生成モジュール174、文書取出モジュール175を有している。
【0045】
文書記憶モジュール171は、リスト生成モジュール174、文書取出モジュール175からアクセスされ、文書を記憶している。その文書は、文書識別子によってアクセス可能である。また、文書の他に、その文書の付帯情報を記憶していてもよい。文書記憶モジュール171は、文書情報記憶モジュール111と同様に付帯情報として例えば付帯情報テーブル900を記憶していてもよい。
【0046】
アクセス権管理モジュール172は、アクセス権判断モジュール173と接続されている。アクセス権判断モジュール173が画像処理装置120からの問い合わせに対して判断処理をするに際して必要となる情報を記憶している。例えば、図10の例に示すアクセス権判断テーブル1000、図11の例に示す利用者属性テーブル1100、図12の例に示す複合機属性テーブル1200がある。
【0047】
図10は、アクセス権判断テーブル1000のデータ構造例を示す説明図である。アクセス権判断テーブル1000は、文書ID欄1010、文書名欄1020、アクセス可能利用者属性欄1030、アクセス可能複合機属性欄1040、機密度欄1050、作成日欄1060を有している。
文書ID欄1010は、文書識別子を記憶している。
文書名欄1020は、その文書の文書名を記憶している。
【0048】
アクセス可能利用者属性欄1030は、その文書に対して印刷等の操作ができる利用者の属性を定めたものを記憶している。例えば、ここでは操作として、印刷としている。「指定無し」とは、誰でもその文書にアクセスできることを示している。「社員限定」とは、その会社の社員がその文書にアクセスできることを示している。「開発社員限定」とは、開発部門に属している社員がその文書にアクセスできることを示している。「知財部員限定」とは、知財部門に属している社員がその文書にアクセスできることを示している。
また、アクセス可能利用者属性欄1030は、印刷、編集、削除等の操作毎に設けてもよい。
【0049】
アクセス可能複合機属性欄1040は、その文書に対して印刷等の操作ができる画像処理装置120の属性を定めたものを記憶している。例えば、ここでは操作として、印刷としている。「指定無し」とは、その文書をどの画像処理装置120でも利用できることを示している。「証明書搭載機」とは、その文書は電子証明書を搭載している画像処理装置120で利用できることを示している。「本社設置機」とは、その文書は本社に設置されている画像処理装置120で利用できることを示している。
また、アクセス可能複合機属性欄1040は、印刷、編集、削除等の操作毎に設けてもよい。
【0050】
機密度欄1050は、その文書の機密度を記憶している。ここでは、3段階の機密度を記憶している。
作成日欄1060は、その文書の作成日(年月日以外に時分秒等を含めてもよい)を記憶している。
【0051】
図11は、利用者属性テーブル1100のデータ構造例を示す説明図である。利用者属性テーブル1100は、利用者ID欄1110、所属欄1120を有している。
利用者ID欄1110は、利用者の識別子(利用者認証情報の一部となり得る)を記憶している。
所属欄1120は、その利用者の属している部門(組織)を記憶している。
【0052】
図12は、複合機属性テーブル1200のデータ構造例を示す説明図である。複合機属性テーブル1200は、複合機ID欄1210、証明書欄1220、GPS位置情報欄1230を有している。
複合機ID欄1210は、画像処理装置120の識別子(画像処理装置認証情報の一部となり得る)を記憶している。
証明書欄1220は、電子証明書が搭載されているか否かを記憶している。
GPS位置情報欄1230は、GPSによる位置情報を記憶している。
【0053】
アクセス権判断モジュール173は、受信モジュール162、アクセス権管理モジュール172、リスト生成モジュール174と接続されている。画像処理装置120から受信モジュール162を介して、文書識別子と利用者認証情報を用いた問い合わせを受信する。そして、その受信した文書識別子と利用者認証情報に基づいて、その利用者認証情報によって特定される利用者はその文書識別子で識別される文書を利用可能であるか否かを判断して、利用可能情報を生成する。
また、アクセス権判断モジュール173は、さらに、画像処理装置120から受信モジュール162を介して、画像処理装置認証情報を受信するようにしてもよい。つまり、文書識別子、利用者認証情報、画像処理装置認証情報を用いた問い合わせを受信する。そして、その受信した識別符号と利用者認証情報と画像処理装置認証情報に基づいて、その利用者認証情報によって特定される利用者はその文書識別子で識別される文書をその画像処理装置認証情報によって特定される画像処理装置で利用可能であるか否かを判断して、利用可能情報を生成するようにしてもよい。
そして、生成した利用可能情報をリスト生成モジュール174に渡す。
なお、アクセス権判断モジュール173が、アクセス権管理モジュール172に記憶されているアクセス権判断テーブル1000、利用者属性テーブル1100、複合機属性テーブル1200を用いて行う前述の判断処理例の詳細については後述する。
【0054】
リスト生成モジュール174は、送信モジュール161、文書記憶モジュール171、アクセス権判断モジュール173と接続されている。アクセス権判断モジュール173によって生成された利用可能情報をリストとして生成し、送信モジュール161を介して画像処理装置120へ送信する。その場合に、文書記憶モジュール171に記憶されている文書の付帯情報を、リストに付加してもよい。
文書取出モジュール175は、送信モジュール161、受信モジュール162、文書記憶モジュール171と接続されている。受信モジュール162を介して画像処理装置120からの文書識別子を用いた文書取り出し要求を受け取り、その文書識別子で識別される文書を文書記憶モジュール171から取り出して、送信モジュール161を介して画像処理装置120へ送信する。
【0055】
通信端末180は、利用者(画像処理装置120の利用者と同一人物又は異なる人物であってもよい)によって所持されているものであり、送信モジュール125より電子メールを受け取り、その電子メールを通信端末180のディスプレイへ表示する。また、利用者の操作に応じて、文書が格納されている文書管理装置160にアクセスして、その文書の内容を表示するようにしてもよい。
【0056】
図2は、情報画像出力装置110による処理例を示すフローチャートである。図6は、インデックス画像191の生成処理例を示す説明図である。図6の例を用いて図2に示すフローチャートを説明する。
ステップS202では、情報画像生成モジュール112が、利用者の操作に応じて、インデックス画像191を生成する指示を受け付ける。例えば、図6(A1)の例に示す文書インデックス作成指示書601A又は図6(B1)の例に示す文書インデックス作成指示書601Bを受け付ける。これらの文書インデックス作成指示書には、文書の付帯情報をインデックス画像191に記載するか否かが記載されている。例えば、文書インデックス作成指示書601Aでは「文書名は印刷する」、「文書機密度は印刷しない」ように指示しているが、文書インデックス作成指示書601Bでは「文書名は印刷しない」、「文書機密度は印刷しない」ように指示している。そして、QRコードに変換する文書識別子(図6の例ではその文書が格納されている場所を示すURL(Uniform Resource Locator))を指示している。文書インデックス作成指示書は、情報画像出力装置110のディスプレイ、キーボード等のユーザインタフェースを用いた指示であってもよいし、文字認識技術を用いて紙である文書インデックス作成指示書を認識するようにしてもよい。
【0057】
ステップS204では、情報画像生成モジュール112が、文書情報記憶モジュール111からインデックス画像191の画像を生成するための情報を取り出す。
ステップS206では、情報画像生成モジュール112が、ステップS204で取り出した情報をQRコード等の情報画像に変換する。また、文書の付帯情報をインデックス画像191に記載するか否かの指示に基づいて、必要となる付帯情報を画像出力モジュール113に渡す。
ステップS208では、画像出力モジュール113が、情報画像が記載されたインデックス画像191を印刷する。図6(A2)の例には、文書インデックス作成指示書601Aに対応して出力されたインデックス画像191Aを示している。つまり、インデックス画像191Aには、QRコード610Aとそれに対応する属性情報620Aが複数記載されている。図6(B2)の例には、文書インデックス作成指示書601Bに対応して出力されたインデックス画像191Bを示している。つまり、インデックス画像191Bには、付帯情報は記載されずに、QRコード610Bが複数記載されている。
【0058】
図3、図4は、画像処理装置120による処理例を示すフローチャートである。
まず、パネル出力モジュール123が、図7の例に示す表示画面700をパネルに出力する。つまり、通常コピーボタン710、文書インデックス処理ボタン720を表示し、いずれかを選択する利用者の操作を操作受付モジュール122が受け付ける。通常コピーボタン710が選択された場合は、画像処理装置120が通常のコピー処理を行う。文書インデックス処理ボタン720が選択された場合は、以下の処理を行う。
【0059】
ステップS302では、画像受付モジュール131が、インデックス画像191を受け付ける。つまり、インデックス画像191の画像を読み取る。
ステップS304では、復号モジュール132が、インデックス画像191に記載されている例えばQRコードを復号する。復号することによって文書識別子を得る。この段階で、図8の例に示すように、情報画像を復号できたことを示す「参照用文書IDを検出しました」という表示画面700をパネルに表示してもよい。
【0060】
ステップS306では、利用者認証情報受付モジュール133が、利用者認証情報を受け付ける。例えば、利用者が所持しているICカード内のユーザ識別子等の利用者認証情報を読み取る。
ステップS308では、画像処理装置認証情報管理モジュール134が、画像処理装置120の画像処理装置認証情報を受け付ける。なお、ステップS308の処理を行わない場合があってもよい。
【0061】
ステップS310では、アクセス権問い合わせモジュール135が、ステップS304での文書識別子、ステップS306での利用者認証情報、ステップS308での画像処理装置認証情報を用いて、その文書に対して利用者が画像処理装置120で利用できるアクセス権を有しているか否かを文書管理装置160に対して問い合わせる。また、アクセス権問い合わせモジュール135が、ステップS304での文書識別子、ステップS306での利用者認証情報を用いて、その文書に対して利用者が利用できるアクセス権を有しているか否かを文書管理装置160に対して問い合わせる。
ステップS312では、リスト生成モジュール141が受信モジュール124を介して、文書管理装置160から問い合わせ結果を受け付ける。
【0062】
ステップS314では、リスト生成モジュール141がその問い合わせ結果のリストを生成する。
ステップS316では、リスト生成モジュール141がパネル出力モジュール123を介して、生成したリストをパネルに出力する。例えば、図13は、パネルにおける表示画面700の表示例を示す説明図である。表示画面700には、文書サムネイル1310A、印刷可否欄1311A、表示可否欄1312A、ファイル名称欄1313A、概要欄1314Aをリスト形式で表示している。そして、その利用者が利用できない文書、又はその利用者が画像処理装置120で利用することはできない文書に対しては、文書サムネイルとして「×」マークを付して、その文書にはアクセスできないことを示している。なお、図13に示す例は、図6(A2)の例に示したインデックス画像191Aを受け付けた場合の結果を示している。また、表示画面700にはリストの他にメールボタン1320を表示する。さらに、問い合わせ結果に応じて、それらの文書に対して操作可能なボタンを表示するようにしてもよい。
【0063】
ステップS318では、操作受付モジュール122が、パネルに表示されたリスト内の文書が選択されて画像処理装置120に備えられている印刷キーが押されたことを検知した場合はステップS320へ進み、図13の例に示した表示画面700内のメールボタン1320が選択された場合はステップS330へ進む。
ステップS320では、操作受付モジュール122が、選択されている文書(印刷対象文書)の文書識別子を、そのリスト内から取り出す。
【0064】
ステップS322では、画像出力モジュール121が送信モジュール125を介して、文書管理装置160に対して、文書識別子を送信して、その文書の送信依頼となる文書取り出し要求を送信する。
ステップS324では、画像出力モジュール121が受信モジュール124を介して、文書管理装置160から、文書を受信する。
ステップS326では、画像出力モジュール121が、受信した文書を印刷する。
【0065】
ステップS330では、メール生成モジュール152が、パネルに出力されたリスト内の文書の文書識別子(又はステップS312で受け付けた問い合わせ結果内の文書の文書識別子)を受け付ける。
ステップS332では、利用者認証情報受付モジュール133が、利用者認証情報を受け付ける。ステップS306で受け付けた利用者認証情報をそのまま利用してもよい。
【0066】
ステップS334では、アクセス権問い合わせモジュール135が、ステップS330での文書識別子、ステップS332での利用者認証情報を用いて、その文書に対して利用者が利用できるアクセス権を有しているか否かを文書管理装置160に対して問い合わせる。
ステップS336では、メール生成モジュール152が受信モジュール124を介して、文書管理装置160から問い合わせ結果を受け付ける。
【0067】
ステップS338では、メールアドレス受付モジュール151が、利用者のメールアドレスを受け付け、メール生成モジュール152に渡す。
ステップS340では、メール生成モジュール152が、ステップS338で受け取ったメールアドレスを用いて、利用可能情報を内容とした電子メールを生成する。
ステップS342では、メール生成モジュール152が送信モジュール125を介して、通信端末180にステップS340で生成した電子メールを送信する。
【0068】
通信端末180の一例である携帯電話1400は、画像処理装置120が送信した電子メールを受信する。図14は携帯電話1400が受信した電子メールの表示例を示す説明図である。
携帯電話1400は、例えば、電話としての機能を有するように音声入力できるマイクと、音声出力できるスピーカーと、電話番号又は電子メール送受信プログラム等の文字を入力するための文字入力装置であるキーと、電波を送受信してデータ通信を行うためのアンテナと、キーによる文字入力の結果、電子メールの表示等を行うディスプレイ1410等を有している。携帯電話1400内には、電子メール送受信プログラム等を実行するCPU、メモリ、通信用回路等のハードウェア等が内蔵されており、通信端末180を実現するためのソフトウェアであるコンピュータ・プログラムをメモリに記憶させ、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働して、通信端末180が実現される。
【0069】
ディスプレイ1410には、画像処理装置120が送信した電子メールの内容が表示される。例えば、文書サムネイル1420A、ファイル名称欄1421A、概要欄1422Aを文書数だけ表示する。図13の例に示した表示画面700内に表示されているものに該当する。ただし、上から3番目の文書は、図13の例では文書名等が表示されていたが、携帯電話1400のディスプレイ1410には表示されない。3番目の文書はアクセス権判断テーブル1000のアクセス可能複合機属性欄1040が「本社設置機」であるため、通信端末180である携帯電話1400ではアクセス不可と判断されているからである。つまり、アクセス可能複合機属性欄1040が「指定無し」である文書のみのリストが表示されることになる。また、文書サムネイル1420A等にその文書が格納されている場所(文書管理装置160の文書記憶モジュール171内の格納位置)を示すURLのリンクがあり、利用者の操作に応じて選択された場合は、その文書を取り出して、ディスプレイ1410に表示する。
【0070】
図5は、文書管理装置160による処理例を示すフローチャートである。
ステップS502では、受信モジュール162が、画像処理装置120から送信されてきた情報を受信する。
ステップS504では、受信モジュール162が、受信した情報は、アクセス権の問い合わせであるか、文書の取得であるかを判断する。アクセス権の問い合わせである場合はステップS506へ進み、文書の取得である場合はステップS512へ進む。
【0071】
ステップS506では、アクセス権判断モジュール173が、問い合わせに対して、アクセス権管理モジュール172を用いてアクセス権の判断を行い、その判断結果である利用可能情報を生成する。
まず、文書識別子と利用者認証情報を用いた問い合わせの場合の具体例について説明する。アクセス権判断モジュール173は、アクセス権管理モジュール172内のアクセス権判断テーブル1000と利用者属性テーブル1100を用いて判断する。
アクセス権判断モジュール173は、その文書識別子をアクセス権判断テーブル1000の文書ID欄1010から探索して、該当するアクセス可能利用者属性欄1030を取り出す。ここで、「指定無し」であるならば、その利用者はその文書に対してアクセス権有り(印刷可能)であると判断する。それ以外の条件がある場合(例えば、「社員限定」、「開発社員限定」等)は、利用者属性テーブル1100を用いた判断を行う。
利用者認証情報(利用者識別子を含む)を利用者属性テーブル1100の利用者ID欄1110から探索して、該当する所属欄1120を取り出す。これらがアクセス可能利用者属性欄1030の条件に合致する場合は、その利用者はその文書に対してアクセス権有り(印刷可能)であると判断する。
したがって、文書識別子として「20080422」(商品情報)、「20080423」(設計書)、「20080424」(競合情報)、「20080425」(知財戦略)があり、利用者識別子が「20042」(知財部員)である問い合わせの場合、前述の判断処理によって、「20080422」(商品情報)、「20080424」(競合情報)、「20080425」(知財戦略)に対してアクセス権があると判断する。
【0072】
次に、文書識別子と利用者認証情報と画像処理装置認証情報を用いた問い合わせの場合の具体例について説明する。アクセス権判断モジュール173は、アクセス権管理モジュール172内のアクセス権判断テーブル1000と利用者属性テーブル1100と複合機属性テーブル1200を用いて判断する。
利用者識別子を用いた判断は前述と同様である。アクセス権判断モジュール173は、その文書識別子をアクセス権判断テーブル1000の文書ID欄1010から探索して、該当するアクセス可能複合機属性欄1040を取り出す。ここで、「指定無し」であるならば、その利用者はその文書に対してその画像処理装置120でアクセス権有り(印刷可能)であると判断する。それ以外の条件がある場合(例えば、「証明書搭載機」、「本社設置機」等)は、複合機属性テーブル1200を用いた判断を行う。
画像処理装置認証情報(画像処理装置識別子を含む)を複合機属性テーブル1200の複合機ID欄1210から探索して、該当する証明書欄1220、GPS位置情報欄1230を取り出す。これらがアクセス可能複合機属性欄1040の条件に合致する場合は、その利用者はその文書に対してその画像処理装置120でアクセス権有り(印刷可能)であると判断する。
したがって、文書識別子として「20080422」(商品情報)、「20080423」(設計書)、「20080424」(競合情報)、「20080425」(知財戦略)があり、利用者識別子が「20042」(知財部員)であり、画像処理装置識別子が「8067」(電子証明書の登録無し、工場位置情報)である問い合わせの場合、前述の判断処理によって、「20080422」(商品情報)、「20080424」(競合情報)に対してアクセス権があると判断する。
【0073】
次に、文書識別子と利用者認証情報を用いた問い合わせ(電子メール送信用である旨を含む問い合わせ)の場合の具体例について説明する。アクセス権判断モジュール173は、アクセス権管理モジュール172内のアクセス権判断テーブル1000と利用者属性テーブル1100を用いて判断する。
利用者識別子を用いた判断は前述と同様である。アクセス権判断モジュール173は、その文書識別子をアクセス権判断テーブル1000の文書ID欄1010から探索して、該当するアクセス可能複合機属性欄1040を取り出す。ここで、「指定無し」であるならば、その利用者はその文書に対してその通信端末180でアクセス権有り(印刷可能)であると判断する。それ以外の条件がある場合(例えば、「証明書搭載機」、「本社設置機」等)は、アクセス権無しであると判断する。
したがって、文書識別子として「20080422」(商品情報)、「20080423」(設計書)、「20080424」(競合情報)、「20080425」(知財戦略)があり、利用者識別子が「20042」(知財部員)である問い合わせ(電子メール送信用である旨を含む問い合わせ)の場合、前述の判断処理によって、「20080422」(商品情報)、「20080424」(競合情報)に対してアクセス権があると判断する。
【0074】
ステップS508では、リスト生成モジュール174が、アクセス権の判断結果に基づいてリストを生成する。
ステップS510では、リスト生成モジュール174が、送信モジュール161を介して、生成したリストを画像処理装置120に返信する。
ステップS512では、文書取出モジュール175が、文書記憶モジュール171から対象の文書を取り出す。
ステップS514では、文書取出モジュール175が送信モジュール161を介して、画像処理装置120へその文書を送信する。
なお、文書の取得については、画像処理装置120の他に通信端末180から送信されてきてもよい。
【0075】
図15を参照して、本実施の形態の情報画像出力装置110、画像処理装置120、文書管理装置160のハードウェア構成例について説明する。図15に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)などによって構成されるものであり、スキャナ等のデータ読み取り部1517と、プリンタなどのデータ出力部1518を備えたハードウェア構成例を示している。
【0076】
CPU(Central Processing Unit)1501は、前述の実施の形態において説明した各種のモジュール、すなわち、情報画像生成モジュール112、復号モジュール132、アクセス権問い合わせモジュール135、リスト生成モジュール141、メール生成モジュール152、アクセス権判断モジュール173等の各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムにしたがった処理を実行する制御部である。
【0077】
ROM(Read Only Memory)1502は、CPU1501が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)1503は、CPU1501の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス1504により相互に接続されている。
【0078】
ホストバス1504は、ブリッジ1505を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス1506に接続されている。
【0079】
キーボード1508、マウス等のポインティングデバイス1509は、操作者により操作される入力デバイスである。ディスプレイ1510は、液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)などがあり、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。
【0080】
HDD(Hard Disk Drive)1511は、ハードディスクを内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU1501によって実行するプログラムや情報を記録又は再生させる。ハードディスクには、インデックス画像191の画像データやリスト生成モジュール141によって生成されたリストなどが格納される。さらに、その他の各種のデータ処理プログラム等、各種コンピュータ・プログラムが格納される。
【0081】
ドライブ1512は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体1513に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、そのデータ又はプログラムを、インタフェース1507、外部バス1506、ブリッジ1505、及びホストバス1504を介して接続されているRAM1503に供給する。リムーバブル記録媒体1513も、ハードディスクと同様のデータ記録領域として利用可能である。
【0082】
接続ポート1514は、外部接続機器1515を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート1514は、インタフェース1507、及び外部バス1506、ブリッジ1505、ホストバス1504等を介してCPU1501等に接続されている。通信部1516は、ネットワークに接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部1517は、例えばスキャナであり、ドキュメントの読み取り処理を実行する。データ出力部1518は、例えばプリンタであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
【0083】
なお、図15に示す画像処理装置等のハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図15に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図15に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。
【0084】
前記実施の形態においては、情報として文書を示したが、可視化可能な情報であればよい。
また、画像処理装置として複合機を示したが、複写機、ファックス、スキャナとプリンタを接続したものでもよい。また、情報画像出力装置110、画像処理装置120、文書管理装置160はそれぞれ別筐体であり、通信回線を介して接続されている例を示したが、情報画像出力装置110と画像処理装置120、情報画像出力装置110と文書管理装置160、画像処理装置120と文書管理装置160、情報画像出力装置110と画像処理装置120と文書管理装置160が1つの筐体内に構築されていてもよい。
また、通信端末180として携帯電話を示したが、携帯電話以外にも通信可能な端末であるならば、PHS、ノート型PCやPDA等のデータ通信端末、通信機能を有しているゲーム端末、ナビゲーションシステム、情報家電等であってもよい。さらに、携帯可能なものであればより好適である。
また、情報画像として、QRコードを示したが、1次元バーコード等であってもよい。
【0085】
また、リスト内の表示順序は、リスト生成モジュール174が付帯情報に基づいて並び替えてもよい。例えば、作成日時が新しい文書を上位に表示するリスト、操作可能な文書を上位に表示するリスト、機密度が高いものから表示するリスト、その画像処理装置120に適合する条件が多い文書を上位に表示するリスト、操作可能な利用者が少ない文書を上位に表示するリスト等がある。これらは、リスト生成モジュール174が、アクセス権管理モジュール172に記憶されているアクセス権判断テーブル1000、利用者属性テーブル1100、複合機属性テーブル1200、文書記憶モジュール171に記憶されている付帯情報テーブル900を用いてソートする。例えば、操作可能な利用者が少ない文書であることは、アクセス権判断テーブル1000のアクセス可能利用者属性欄1030に限定された条件(例えば、部門に属している者等)があり、その条件に合致している人数(例えば、利用者属性テーブル1100で該当部門に属している人を計数する)によって判断する。
また、リスト生成モジュール141が、受信した文書の付帯情報に基づいて、リスト内の表示順序を並び替えてもよい。
また、アクセス権判断モジュール173は、アクセス権判断テーブル1000のアクセス可能複合機属性欄1040により、画像処理装置120が公共の場所(社外にあるコンビニエンス・ストア等)に設置されている場合は、その画像処理装置120での操作を限定してもよい。
【0086】
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc(登録商標))、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
【図2】情報画像出力装置による処理例を示すフローチャートである。
【図3】画像処理装置による処理例を示すフローチャートである。
【図4】画像処理装置による処理例を示すフローチャートである。
【図5】文書管理装置による処理例を示すフローチャートである。
【図6】インデックス画像の生成処理例を示す説明図である。
【図7】画像処理装置におけるパネルの表示例を示す説明図である。
【図8】画像処理装置におけるパネルの表示例を示す説明図である。
【図9】付帯情報テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
【図10】アクセス権判断テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
【図11】利用者属性テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
【図12】複合機属性テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
【図13】画像処理装置におけるパネルの表示例を示す説明図である。
【図14】携帯電話が受信した電子メールの表示例を示す説明図である。
【図15】本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0088】
110…情報画像出力装置
111…文書情報記憶モジュール
112…情報画像生成モジュール
113…画像出力モジュール
120…画像処理装置
121…画像出力モジュール
122…操作受付モジュール
123…パネル出力モジュール
124…受信モジュール
125…送信モジュール
130…アクセス権問い合わせ管理モジュール
131…画像受付モジュール
132…復号モジュール
133…利用者認証情報受付モジュール
134…画像処理装置認証情報管理モジュール
135…アクセス権問い合わせモジュール
141…リスト生成モジュール
150…メール生成管理モジュール
151…メールアドレス受付モジュール
152…メール生成モジュール
160…文書管理装置
161…送信モジュール
162…受信モジュール
170…文書管理モジュール
171…文書記憶モジュール
172…アクセス権管理モジュール
173…アクセス権判断モジュール
174…リスト生成モジュール
175…文書取出モジュール
180…通信端末
191…インデックス画像
192…文書

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を識別できる識別符号を表す情報画像を少なくとも含む画像を受け付ける画像受付手段と、
利用者を認証するための情報である利用者認証情報を受け付ける利用者認証情報受付手段と、
前記画像受付手段によって受け付けられた画像に含まれている情報画像を復号する復号手段と、
前記復号手段によって復号された識別符号と前記利用者認証情報受付手段によって受け付けられた利用者認証情報を、情報管理装置に送信する送信手段と、
前記情報管理装置から、前記利用者は前記識別符号で識別される情報を利用可能であるか否かに関する利用可能情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された利用可能情報を出力する出力手段
を具備することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記送信手段は、さらに、前記画像処理装置を認証するための情報である画像処理装置認証情報を送信し、
前記受信手段は、前記情報管理装置から、前記利用者は前記識別符号で識別される情報を前記画像処理装置で利用可能であるか否かに関する利用可能情報を受信する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記受信手段によって受信された利用可能情報に関する情報を前記利用者が所有している通信端末に送信する指示を受け付ける指示受付手段と、
前記識別符号と前記利用者認証情報を、前記情報管理装置に送信する第2の送信手段と、
前記情報管理装置から前記第2の送信手段による送信に対する返信として、前記利用者は、前記通信端末で、前記識別符号で識別される情報を利用可能であるか否かに関する利用可能情報を受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段によって受信された利用可能情報を前記通信端末に送信する第3の送信手段
をさらに具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
情報を識別できる識別符号を表す情報画像を少なくとも含む画像を受け付ける画像受付手段と、
利用者を認証するための情報である利用者認証情報を受け付ける利用者認証情報受付手段と、
前記画像受付手段によって受け付けられた画像に含まれている情報画像を復号する復号手段と、
前記復号手段によって復号された識別符号と前記利用者認証情報受付手段によって受け付けられた利用者認証情報を、情報管理装置に送信する送信手段と、
前記情報管理装置から、前記利用者は前記識別符号で識別される情報を利用可能であるか否かに関する利用可能情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された利用可能情報を出力する出力手段
を有する画像処理装置と、
前記画像処理装置から識別符号と利用者認証情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された識別符号と利用者認証情報に基づいて、該利用者認証情報によって特定される利用者は該識別符号で識別される情報を利用可能であるか否かを判断して、利用可能情報を生成する利用可能情報生成手段と、
前記利用可能情報生成手段によって生成された利用可能情報を前記画像処理装置へ送信する送信手段
を有する情報管理装置
を具備することを特徴とする画像処理システム。
【請求項5】
前記画像処理装置の送信手段は、さらに、前記画像処理装置を認証するための情報である画像処理装置認証情報を送信し、
前記画像処理装置の受信手段は、前記情報管理装置から、前記利用者は前記識別符号で識別される情報を前記画像処理装置で利用可能であるか否かに関する利用可能情報を受信し、
前記情報管理装置の受信手段は、さらに、画像処理装置認証情報を受信し、
前記情報管理装置の利用可能情報生成手段は、前記情報管理装置の受信手段によって受信された識別符号と利用者認証情報と画像処理装置認証情報に基づいて、該利用者認証情報によって特定される利用者は該識別符号で識別される情報を該画像処理装置認証情報によって特定される画像処理装置で利用可能であるか否かを判断して、利用可能情報を生成する
ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理システム。
【請求項6】
画像処理装置を、
情報を識別できる識別符号を表す情報画像を少なくとも含む画像を受け付ける画像受付手段と、
利用者を認証するための情報である利用者認証情報を受け付ける利用者認証情報受付手段と、
前記画像受付手段によって受け付けられた画像に含まれている情報画像を復号する復号手段と、
前記復号手段によって復号された識別符号と前記利用者認証情報受付手段によって受け付けられた利用者認証情報を、情報管理装置に送信する送信手段と、
前記情報管理装置から、前記利用者は前記識別符号で識別される情報を利用可能であるか否かに関する利用可能情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された利用可能情報を出力する出力手段
として機能させることを特徴とする画像処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−129031(P2010−129031A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−306089(P2008−306089)
【出願日】平成20年12月1日(2008.12.1)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】