説明

画像処理装置、画像処理装置の電力制御方法、画像処理装置の電力制御プログラム及び記録媒体

【課題】本発明は、太陽電池等の光発電素子を利用して利用性を向上させつつ消費電力を削減する。
【解決手段】画像形成装置1は、商用電力から内部で使用する電力を第1電源部31で生成して、入射光量に応じた電圧の電力を発電する太陽電池15の発電する電力を第2電源部32の蓄電池に蓄電して該蓄電池の蓄電電力から内部の一部で使用する電力を第2電源部32で生成し、該太陽電池15の発電電圧を電圧検出部16で検出して、特定情報検出部17が、メモリ12の記憶する特定状態閾値電圧と電圧検出部16の検出する発電電圧を比較して、CPU11が、特定情報検出部17の検出結果から、電力供給制御部34を介して、第1電源部31から電力供給を行う通常電力モードと第1電源部31からの電力供給を停止して第2電源部32から電力供給を行う省電力モードとを切り替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理装置の電力制御方法、画像処理装置の電力制御プログラム及び記録媒体に関し、詳細には、太陽電池等の光発電素子を利用して利用性を向上させつつ消費電力を削減する複合装置等の画像処理装置、画像処理装置の電力制御方法、画像処理装置の電力制御プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
環境保全等の目的から、電気製品全般において消費電力を低減することが求められている。消費電力の低減を図るために、各国で省電力化に関する規制や基準があり、国際エネルギースター計画等でその値が規定されている状況にある。
【0003】
省電力化は、画像形成機能等の画像処理機能を有する複写装置、ファクシミリ装置、プリンタ装置、複合装置等の画像処理装置においても、環境保護に対する意識の向上や電気料金の削減という、ユーザ意識の観点から、動作時や省電力モード時等における低消費電力対応の画像処理装置を購入するケースも年々増加してきている。
【0004】
そして、従来、通常動作時に、主電源から各部に電力供給し、省エネルギーモード時に、太陽電池回路から必要最小限の電力を供給するとともに、この太陽電池回路の電圧を監視して、太陽電池回路の電圧が低下すると、主電源をオンにして、安定した電力供給を行う技術が提案されている(特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記公報記載の従来技術にあっては、省電力モードにおいて該省電力モードで電力を必要とする各部に太陽電池回路の発電電力を供給するとともに、太陽電池の発電電圧の電圧値に基づいて、装置本体への電力供給を、太陽電池の発電電力から主電源の電力に切り替えているのみであるため、太陽電池等の光発電素子の発電する電力の有効活用を図るとともに、画像処理装置の利用性を向上させる上で改良の必要があった。
【0006】
そこで、本発明は、光発電手段の発電電力を有効活用して消費電力を削減するとともに、利用性を向上させることのできる画像処理装置、画像処理装置の電力制御方法、画像処理装置の電力制御プログラム及び記録媒体を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために、外部から供給される電力から画像処理装置の内部で使用する電力を第1電源手段で生成し、入射される外部光の光量に応じた電圧の電力を発電する光発電手段の発電する電力を蓄電手段に蓄電して該蓄電手段の蓄電電力から画像処理装置内で使用する電力を第2電源手段で生成して、該光発電手段の出力する発電電圧を電圧検出手段で検出して、画像処理装置の所定数の特定状態を判別する所定数の特定状態閾値電圧を記憶する記憶手段の該特定状態閾値電圧と該電圧検出手段の検出する発電電圧を比較して、該第1電源手段から画像処理装置の内部へ電力供給を行う通常電力モードと該第1電源手段からの電力供給を停止して該第2電源手段から画像処理装置の内部の所定部分にのみ電力供給を行う省電力モードとを切り替えることを特徴としている。
【0008】
また、本発明は、前記記憶手段に、前記特定状態閾値電圧として、前記画像処理装置を利用する使用者が存在することを判別する使用者存在判別用閾値電圧、または、使用者が非存在であることを判別する使用者非存在判別用閾値電圧を記憶し、前記省電力モード時に、前記電圧検出手段の検出する前記発電電圧が前記使用者存在判別用閾値電圧を下回ると、前記使用者を検出したとして、該省電力モードから前記通常電力モードに切り替え、または、通常電力モード時に、該電圧検出手段の検出する該発電電圧が該使用者非存在判別用閾値電圧を上回ると、使用者が非存在であるとして、該通常電力モードから該省電力モードに切り替えることを特徴としてもよい。
【0009】
さらに、本発明は、前記記憶手段に、前記特定状態閾値電圧として、前記画像処理装置の周囲に配置されている照明の消灯を判別する照明消灯判別用閾値電圧、または、前記画像処理装置の周囲に配置されている照明の点灯を判別する照明点灯判別用閾値電圧を記憶し、前記通常電力モード時に、前記電圧検出手段の検出する前記発電電圧が該照明消灯判別用閾値電圧を下回ると、画像処理装置の周囲の照明が消灯されたとして、該通常電力モードから前記省電力モードに切り替え、または、前記省電力モード時に、該電圧検出手段の検出する該発電電圧が該照明点灯判別用閾値電圧を上回ると、画像処理装置の周囲の照明が点灯されたとして、該省電力モードから該通常電力モードに切り替えることを特徴としてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、光発電手段の発電電力を有効活用して消費電力を削減することができるとともに、利用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施例を適用した画像形成装置のブロック構成図。
【図2】基本電力制御処理を示すフローチャート。
【図3】特定情報として人体存在情報を検知して通常電力モードへ電力制御する電力制御処理を示すフローチャート。
【図4】特定情報として人体非存在情報を検知して省電力モードへ電力制御する電力制御処理を示すフローチャート。
【図5】特定情報として周囲照明点灯情報を検知して通常電力モードへ電力制御する電力制御処理を示すフローチャート。
【図6】特定情報として周囲照明消灯情報を検知して省電力モードへ電力制御する電力制御処理を示すフローチャート。
【図7】第1電源部による第2電源の蓄電池充電処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
【実施例1】
【0013】
図1〜図7は、本発明の画像処理装置、画像処理装置の電力制御方法、画像処理装置の電力制御プログラム及び記録媒体の一実施例を示す図であり、図1は、本発明の画像処理装置、画像処理装置の電力制御方法、画像処理装置の電力制御プログラム及び記録媒体の一実施例を適用した画像形成装置1のブロック構成図である。
【0014】
図1において、画像形成装置1は、画像形成部10と電源制御部30等を備えており、電源制御部30には、その先端に電源プラグ41の取り付けられた電源コード42が接続されている。この電源プラグ41は、商用電源のコンセントに挿入されて、電源コード42を通して、電源制御部30に商用電源を供給する。
【0015】
画像形成制御部10は、CPU(Central Processing Unit )11、メモリ12、ハードディスク(HDD)13、操作表示部14、太陽電池15、電圧検出部16、特定情報検出部17、閾値調整部18及び画像形成部19等を備えており、各部は、バス20により接続されている。
【0016】
メモリ(記憶手段)12は、電池バックアップされたRAM(Random Access Memory)等で構成され、CPU11のワークメモリ等として利用されて、印刷ジョブの画像データから変換されたイメージデータ等を一時的に記憶するとともに、後述する電力制御処理で使用する特定状態閾値電圧を記憶する。
【0017】
ハードディスク13は、CPU111の制御下で、印刷ジョブやメモリ12に一時記憶されたイメージデータを記憶したり、プログラム等を記憶する。なお、上記特定状態閾値電圧の記憶先は、メモリ12に限るものではなく、ハードディスク13等であってもよい。
【0018】
操作表示部14は、画像形成装置1を操作するのに必要な各種キーを備えるとともに、ディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ)やLED(Light Emitting Diode)等のランプを備えている。操作表示部14は、操作キーから、画像形成装置1を利用した画像形成処理(印刷処理)に必要な各種操作や後述するように電源制御処理での各種操作が行われ、ディスプレイに、操作キーから入力された命令内容や画像形成装置1からオペレータに通知する各種情報が表示される。
【0019】
太陽電池(光発電手段)15は、操作表示部14の操作キーやディスプレイの周辺等に配置されており、外部から入力される外部光を、該外部光の光量に応じた電圧値の電力に変換して、第2電源部32にする。第2電源部32は、太陽電池15からの電力を、内蔵する二次電池に充電する。
【0020】
閾値調整部18は、画像形成装置1が設置されている場所の照度条件や画像形成装置1の設置条件(位置や向き)から換算される太陽電池15に入射される外光(外部光)の照度(受光レベル)に応じた太陽電池15の発電電圧に対して画像形成装置1が特定状態にあることを示す複数の特定状態閾値電圧、例えば、オペレータ(使用者)が画像形成装置1の近くにいることを判別するための人体存在検知用閾値電圧(使用者存在判別用閾値電圧)、オペレータが画像形成装置1の近くからいなくなったことを判別するための人体非存在検知用閾値電圧(使用者非存在判別用閾値電圧)、画像形成装置1の設置されている場所の照明が点灯されていることを判別するための環境照明点灯検知用閾値電圧(照明点灯判別用閾値電圧)及び画像形成装置1の設置されている場所の照明が消灯されたことを判別するための環境照明消灯検知用閾値電圧(証明証用判別用閾値電圧)等の画像形成装置1における特定状態を示す特定状態閾値電圧をメモリ12にテーブルとして複数記憶して管理する。閾値調整部18は、画像形成装置1の管理者等が、画像形成装置1の設置されている場所の照度条件や画像形成装置1の設置条件(位置や向き)等に応じて、操作表示部14から、画像形成装置1の意図する特定状態、例えば、上記人体存在検知用閾値電圧、人体非存在検知用閾値電圧、環境照明点灯検知用閾値電圧、環境照明消灯検知用閾値電圧等をメモリ12のテーブルから選択して、予め設定・調整することができる。
【0021】
電圧検出部(電圧検出手段)16は、太陽電池15の発電する発電電力の電圧値を検出して、検出した発電電圧を、閾値調整部18の特定状態閾値電圧と比較して、比較結果を特定情報検出部17に出力する。
【0022】
特定情報検出部17は、電圧検出部16の検出結果に基づいて、画像形成装置1が特定状態にあることを検出し、検出結果をCPU11に出力する。
【0023】
画像形成部19は、CPU11によって、メモリ12またはハードディスク13の画像イメージデータが送られてくると、CPU11の制御下で、該画像イメージデータに基づいて、例えば、電子写真方式、あるいは、インク噴射方式等の画像形成方式で、画像を用紙に印刷出力(画像形成出力)する。画像形成部19は、例えば、電子写真方式の場合、電子写真方式で画像形成するのに必要な各部、例えば、感光体、光書き込み部、現像部、帯電部、除電部及びクリーニング部等を備えている。画像形成部19は、その書き込み部が、描画データ及び制御信号により光書き込み部を動作させて感光体上に静電潜像を形成し、現像部によりトナーを感光体上に供給して現像して感光体上の静電潜像を現像して、トナー画像を形成する。画像形成部19は、給紙部から用紙を感光体と転写部との間に給紙して、感光体上のトナー画像を用紙に転写させ、トナー画像の転写された用紙を定着部に搬送して、定着部で加熱・加圧して用紙上のトナー画像を定着させることで、画像を形成する。
【0024】
電源制御部30は、第1電源部31、第2電源部32、充電制御部33及び電力供給制御部34等を備えており、第1電源部31に電源コード42が接続されている。
【0025】
第1電源部(第1電源手段)31は、電源プラグ41及び電源コード42を通して供給されるAC(交流)100Vの商用電源(外部電源)から画像形成装置1の各部で必要とするAC電力及びDC(直流)電力を生成して、画像形成装置1の各部、特に、第1電力供給経路35を通して画像形成制御部10及び充電制御部33に供給する。
【0026】
第2電源部(第2電源手段)32は、図示しないが所定容量の蓄電池(蓄電手段)を備えており、蓄電池に充電された電荷を利用してDC電力を、画像形成装置1の主要各部、特に、第2電力供給経路36を通して画像形成制御部10に供給する。第2電源部32は、太陽電池15に接続されており、太陽電池15によって蓄電池が充電される。
【0027】
充電制御部(充電手段)33は、CPU11からの指示に基づいて、第1電源部31から出力される電力の一部を、第2電源部32の蓄電池を充電する。すなわち、第2電源部32は、その蓄電池が、太陽電池15によって充電されるとともに、充電制御部33を介して第1電源部31によって充電される。
【0028】
電力供給制御部34は、CPU11の制御下で、第1電源部31からの電源供給と電源供給遮断の制御及び第2電源部32からの電源供給と電源供給遮断の制御を行う。上記CPU11及び電力供給制御部34は、全体としてモード切替手段及び電力供給制御手段として機能している。
【0029】
なお、画像形成装置1は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Versatile Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の画像処理装置の電力制御方法を実行する画像処理装置の電力制御プログラムを読み込んでメモリ12やハードディスク13に導入することで、後述する太陽電池15の発電する発電電圧に基づく周囲環境の変化を検知して該周囲環境の変化に応じた電力制御を行う電力制御方法を実行する画像処理装置として構築されている。この電力制御プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
【0030】
次に、本実施例の作用について説明する。画像形成装置1は、予め画像形成装置1の設置環境に応じて設定された特定状態閾値電圧を太陽電池15の発電電圧と比較して、オペレータが画像形成装置の近くにいるか否か、画像形成装置1の設置されている場所の照明が点灯されているか否か等の画像形成装置1の特定状態を判別して該特定状態に適した電力モードに画像形成装置1を自動移行させる。
【0031】
まず、太陽電池15の発電電圧を特定状態閾値電圧と比較して画像形成装置1の特定状態を判定する基本処理について説明する。画像形成装置1は、画像形成装置1の管理者等によって操作表示部14を使用して、特定状態閾値電圧設定モードが選択されると、閾値調整部18が、画像形成装置1の特定状態を判断するための特定状態閾値電圧が画像形成装置1の環境毎に設定されてメモリ12にテーブル形式で格納されている閾値テーブルから操作表示部14の操作に応じて必要な情報を操作表示部14のディスプレイに表示し、管理者等が該表示に基づいて設定したい特定状態閾値電圧を選択すると、判定対象の特定状態閾値電圧としてメモリ12に設定する(ステップS101)。
【0032】
CPU22は、画像形成部19が通常電力モードのときには、電源供給制御部34に第1電源部31から画像形成制御部10の全体に電力供給させ(ステップS102)、太陽電池15が外部光(画像形成装置1の設置されている室内の照明光等)によって発電した発電電圧によって第2電源部32の蓄電池を充電する(ステップS103)。
【0033】
CPU22は、画像形成部19が省電力モードのときには、太陽電池14が発電して第2電源部32の蓄電池に充電した電荷を利用して第2電源部32から画像形成制御部10の省電力モード時に必要な部分に電力供給する(ステップS104)。
【0034】
そして、電圧検出部16は、通常電力モード及び省電力モードのいずれにおいても太陽電池16の発電する発電電圧を常時検出し(ステップS105)、検出した発電電圧を、閾値調整部18の設定した複数の特定状態閾値電圧と比較して、比較結果が特定状態であるかチェックする(ステップS106)。
【0035】
電圧検出部16は、太陽電池15の発電電圧と複数の特定状態閾値電圧との比較が特定状態でないときには、ステップS105に戻って、太陽電池の発電電圧の検出から同様の処理を行い(ステップS105、S106)、太陽電池15の発電電圧と複数の特定状態閾値電圧との比較が特定状態であると、発電電圧と特定状態閾値電圧との比較結果を特定情報検出部17に通知する(ステップS107)。
【0036】
特定情報検出部17は、電圧検出部16から発電電圧と特定状態閾値電圧との比較結果が通知されると、該比較結果に基づいて、画像形成装置1がどのような特定状態にあるかを検出して、CPU11に通知する(ステップS108)。
【0037】
CPU11は、特定情報検出部17から通知された特定状態の判断結果(通知された判断情報)に基づいて、電力供給制御部34に電源制御信号を出力し(ステップS109)、電源供給制御部34は、CPU11からの電源制御信号に基づいて、第1電源部31から出力されるDC電力の供給/供給停止(遮断)の制御、及び/または、第2電源部32から出力されるDC電力の供給/供給停止(遮断)の制御を実施する(ステップS110)。
【0038】
そして、画像形成装置1は、上記特定状態閾値電圧が、オペレータ等が画像形成装置1の近くにいるか否かを示す人体存在検知用閾値電圧が設定されたときには、図3に示すように電源制御処理を実行する。
【0039】
すなわち、特定情報検出部17による特定情報の検出として、画像処理装置1を使用する人(オペレータ)の人体が存在することを検知可能な人体存在検知情報として、管理者等によって操作表示部14の操作によってメモリ12内の閾値テーブルから人体存在検知用閾値電圧(使用者存在判別用閾値電圧)が選択されると(ステップS201)、閾値調整部18が判定対象の特定状態閾値電圧として人体存在検知用閾値電圧をメモリ12に設定する(ステップS202)。
【0040】
電圧検出部16は、省電力モードにおいて、太陽電池16の発電する発電電圧を常時検出し(ステップS203)、検出した発電電圧を、閾値調整部18の設定した人体存在検知用閾値電圧と比較して、発電電圧が人体存在検知用閾値電圧以下であるかチェックする(ステップS204)。
【0041】
電圧検出部16は、太陽電池15の発電電圧が人体存在検知用閾値電圧を超えているときには、ステップS203に戻って、太陽電池の発電電圧の検出から同様の処理を行い(ステップS203、S204)、太陽電池15の発電電圧が人体存在検知用閾値電圧以下であると、発電電圧が人体存在検知用閾値電圧以下になった旨の検出情報を特定情報検出部17に通知する(ステップS205)。
【0042】
特定情報検出部17は、電圧検出部16から発電電圧が人体存在検知用閾値電圧以下になった旨の検出情報が通知されると、「画像処理装置を使用する人物が存在する」と判断し、該判断結果をCPU11に通知する(ステップS206)。
【0043】
CPU11は、特定情報検出部17から通知された判断情報に基づいて電力供給制御部34に電源制御信号を出力し(ステップS207)、電源供給制御部34は、CPU11からの電源制御信号に基づいて、省電力モードにおいて第2電源部32から出力しているDC電力の画像形成制御部10への供給を遮断し、第1電源部31から出力されるDC電力を画像形成制御部10に供給して、画像形成制御部10が通常電力モードに移行する(ステップS208)。
【0044】
次に、画像形成装置1は、上記特定状態閾値電圧が、オペレータ等が画像形成装置1の近くにいないか否かを示す人体非存在検知用閾値電圧(使用者非存在判別用閾値電圧)が設定されたときには、図4に示すように電源制御処理を実行する。
【0045】
すなわち、特定情報検出部17による特定情報の検出として、画像処理装置1を使用する人(オペレータ)の人体が存在しない(非存在)ことを検知可能な人体非存在検知情報として、管理者等によって操作表示部14の操作によってメモリ12内の閾値テーブルから人体非存在検知用閾値電圧が選択されると(ステップS301)、閾値調整部18が判定対象の特定状態閾値電圧として人体非存在検知用閾値電圧をメモリ12に設定する(ステップS302)。
【0046】
電圧検出部16は、商用電源から第1電源部が変換・調整して供給する供給で通常電力モードにおいて、太陽電池16の発電する発電電圧を常時検出し(ステップS303)、検出した発電電圧を、閾値調整部18の設定した人体非存在検知用閾値電圧と比較して、発電電圧が人体非存在検知用閾値電圧以上であるかチェックする(ステップS304)。
【0047】
電圧検出部16は、太陽電池15の発電電圧が人体非存在検知用閾値電圧を下回っているときには、ステップS303に戻って、太陽電池の発電電圧の検出から同様の処理を行い(ステップS303、S304)、太陽電池15の発電電圧が人体非存在検知用閾値電圧以上であると、発電電圧が人体非存在検知用閾値電圧以上になった旨の検出情報を特定情報検出部17に通知する(ステップS305)。
【0048】
特定情報検出部17は、電圧検出部16から発電電圧が人体非存在検知用閾値電圧以上になった旨の検出情報が通知されると、「画像処理装置を使用する人物が存在しない」と判断し、該判断結果をCPU11に通知する(ステップS306)。
【0049】
CPU11は、特定情報検出部17から通知された判断情報に基づいて電力供給制御部34に電源制御信号を出力し(ステップS307)、電源供給制御部34は、CPU11からの電源制御信号に基づいて、通常電力モードにおいて第1電源部31から出力しているDC電力の画像形成制御部10への供給を遮断し、第2電源部32から蓄電池の電荷を利用して出力されるDC電力を画像形成制御部10に供給して、画像形成制御部10が省電力モードに移行する(ステップS308)。
【0050】
次に、画像形成装置1は、上記特定状態閾値電圧が、画像形成装置1の設置されている場所の環境照明が点灯されたか否かを示す環境照明点灯検知用閾値電圧(照明点灯判別用閾値電圧)が設定されたときには、図5に示すように電源制御処理を実行する。
【0051】
すなわち、特定情報検出部17による特定情報の検出として、画像処理装置1が設置されている場所の環境照明が点灯することを検知可能な環境照明点灯検知情報として、管理者等によって操作表示部14の操作によってメモリ12内の閾値テーブルから環境照明点灯検知用閾値電圧が選択されると(ステップS401)、閾値調整部18が判定対象の特定状態閾値電圧として環境照明点灯検知用閾値電圧をメモリ12に設定する(ステップS402)。
【0052】
電圧検出部16は、省電力モードにおいて、太陽電池16の発電する発電電圧を常時検出し(ステップS403)、検出した発電電圧を、閾値調整部18の設定した環境照明点灯検知用閾値電圧と比較して、発電電圧が環境照明点灯検知用閾値電圧以上であるかチェックする(ステップS404)。
【0053】
電圧検出部16は、太陽電池15の発電電圧が環境照明点灯検知用閾値電圧未満であるときには、ステップS403に戻って、太陽電池の発電電圧の検出から同様の処理を行い(ステップS403、S404)、太陽電池15の発電電圧が環境照明点灯検知用閾値電圧以上であると、発電電圧が環境照明点灯検知用閾値電圧以上になった旨の検出情報を特定情報検出部17に通知する(ステップS405)。
【0054】
特定情報検出部17は、電圧検出部16から発電電圧が環境照明点灯検知用閾値電圧以上になった旨の検出情報が通知されると、「画像処理装置周囲の室内照明が点灯された」と判断し、該判断結果をCPU11に通知する(ステップS406)。
【0055】
CPU11は、特定情報検出部17から通知された判断情報に基づいて電力供給制御部34に電源制御信号を出力し(ステップS407)、電源供給制御部34は、CPU11からの電源制御信号に基づいて、省電力モードにおいて第2電源部32から出力しているDC電力の画像形成制御部10への供給を遮断し、第1電源部31から出力されるDC電力を画像形成制御部10に供給して、画像形成制御部10が通常電力モードに移行する(ステップS408)。
【0056】
次に、画像形成装置1は、上記特定状態閾値電圧が、画像形成装置1の設置されている場所の環境照明が消灯されたか否かを示す環境照明消灯検知用閾値電圧(照明消灯判別用閾値電圧)が設定されたときには、図6に示すように電源制御処理を実行する。
【0057】
すなわち、特定情報検出部17による特定情報の検出として、画像処理装置1が設置されている場所の環境照明が消灯されたことを検知可能な環境照明消灯検知情報として、管理者等によって操作表示部14の操作によってメモリ12内の閾値テーブルから環境照明消灯検知用閾値電圧が選択されると(ステップS501)、閾値調整部18が判定対象の特定状態閾値電圧として環境照明消灯検知用閾値電圧をメモリ12に設定する(ステップS502)。
【0058】
電圧検出部16は、商用電源から第1電源部が変換・調整して供給する供給で通常電力モードにおいて、太陽電池16の発電する発電電圧を常時検出し(ステップS503)、検出した発電電圧を、閾値調整部18の設定した環境照明消灯検知用閾値電圧と比較して、発電電圧が環境照明消灯検知用閾値電圧以下であるかチェックする(ステップS504)。
【0059】
電圧検出部16は、太陽電池15の発電電圧が環境照明消灯検知用閾値電圧を超えているときには、ステップS503に戻って、太陽電池の発電電圧の検出から同様の処理を行い(ステップS503、S504)、太陽電池15の発電電圧が環境照明消灯検知用閾値電圧以下であると、発電電圧が環境照明消灯検知用閾値電圧以下になった旨の検出情報を特定情報検出部17に通知する(ステップS505)。
【0060】
特定情報検出部17は、電圧検出部16から発電電圧が環境照明消灯検知用閾値電圧以下になった旨の検出情報が通知されると、「画像処理装置周囲の室内照明が消灯された」と判断し、該判断結果をCPU11に通知する(ステップS506)。
【0061】
CPU11は、特定情報検出部17から通知された判断情報に基づいて電力供給制御部34に電源制御信号を出力し(ステップS507)、電源供給制御部34は、CPU11からの電源制御信号に基づいて、通常電力モードにおいて第1電源部31から出力しているDC電力の画像形成制御部10への供給を遮断し、第2電源部32から蓄電池の電荷を利用して出力されるDC電力を画像形成制御部10に供給して、画像形成制御部10が省電力モードに移行する(ステップS508)。
【0062】
そして、画像形成装置1は、省電力モードから通常電力モードに移行すると、図7に示すように、第1電源部31の生成する電力を利用して、充電制御部33が第2電源部32の蓄電池を充電する。
【0063】
すなわち、電力供給制御部34は、CPU11からの指示に基づいて、画像形成制御部10が通常電力モードに移行する際に、第2電源部32から出力されるDC電力を遮断し、第1電源部31から出力されるDC電力を画像形成制御部10に供給する(ステップS601)。
【0064】
充電制御部602は、CPU11の制御下で、通常電力モードに移行すると、第1電源部31から供給される出力電力の一部を、第2電源部32の蓄電池に充電する(ステップS602)。
【0065】
このように、本実施例の画像形成装置1は、外部から供給される商用電力から画像形成装置(画像処理装置)1の内部で使用する電力を第1電源部(第1電源手段)31で生成し、入射される外部光の光量に応じた電圧の電力を発電する太陽電池(光発電手段)15の発電する電力を第2電源部32の蓄電池(蓄電手段)に蓄電して該蓄電池の蓄電電力から画像形成装置1内で使用する電力を第2電源部(第2電源手段)32で生成して、太陽電池15の出力する発電電圧を電圧検出部(電圧検出手段)16で検出して、特定情報検出部17が、画像処理装置の所定数の特定状態を判別する所定数の特定状態閾値電圧を記憶するメモリ(記憶手段)12の該特定状態閾値電圧と電圧検出部16の検出する発電電圧を比較して、CPU11が、特定情報検出部17の検出結果から、電力供給制御部34を介して、第1電源部31から画像形成装置1の内部へ電力供給を行う通常電力モードと第1電源部31からの電力供給を停止して第2電源部32から画像形成装置1の内部の所定部分にのみ電力供給を行う省電力モードとを切り替えている。
【0066】
したがって、特定状態を検出するための専用のセンサを用いることなく、太陽電池15の発電電力を有効活用して、安価に画像形成装置1の消費電力を削減することができるとともに、利用性を向上させることができる。
【0067】
また、本実施例の画像形成装置1は、メモリ12に、特定状態閾値電圧として、画像形成装置1を利用するオペレータ(使用者)が存在することを判別する人体存在検知用閾値電圧(使用者存在判別用閾値電圧)を記憶し、CPU11が、電力供給制御部34を介して、省電力モード時に、電圧検出部16の検出する発電電圧が該人体存在検知用閾値電圧を下回ると、オペレータを検出したとして、省電力モードから通常電力モードに切り替えている。
【0068】
したがって、オペレータが存在することを検出する専用のセンサ(人体センサ等)を用いることなく、太陽電池15の発電電力に基づいて画像形成装置1を利用するオペレータがいることを安価に検出して、画像形成装置1のモードを省電力モードから通常電力モードに切り替えることができ、太陽電池15の発電電力を有効活用して、安価に画像形成装置1の消費電力を削減することができるとともに、利用性を向上させることができる。
【0069】
さらに、本実施例の画像形成装置1は、メモリ12に、特定状態閾値電圧として、画像形成装置1を利用するオペレータ(使用者)が非存在であることを判別する人体非存在検知用閾値電圧(使用者非存在判別用閾値電圧)を記憶し、CPU11が、電力供給制御部34を介して、通常電力モード時に、電圧検出部16の検出する発電電圧が該人体非存在検知用閾値電圧を上回ると、オペレータを検出したとして、通常電力モードから省電力モードに切り替えている。
【0070】
したがって、オペレータが存在しないことを検出する専用のセンサ(人体センサ等)を用いることなく、太陽電池15の発電電力に基づいて画像形成装置1を利用するオペレータがいなくなったことを安価に検出して画像形成装置1のモードを通常電力モードから省電力モードに切り替えることができ、太陽電池15の発電電力を有効活用して、安価に画像形成装置1の消費電力をより一層向上させることができるとともに、利用性をより一層向上させることができる。
【0071】
また、本実施例の画像形成装置1は、メモリ12に、特定状態閾値電圧として、画像形成装置1の周囲の照明の消灯を判別する環境照明消灯検知用閾値電圧(照明消灯判別用閾値電圧)を記憶し、CPU11が、電力供給制御部34を介して、通常電力モード時に、電圧検出部16の検出する発電電圧が該環境照明消灯検知用閾値電圧を下回ると、画像形成装置1の周囲の照明が消灯されたとして、通常電力モードから省電力モードに切り替えている。
【0072】
したがって、環境照明が消灯されたことを検出する専用のセンサ(照度センサ等)を用いることなく、太陽電池15の発電電力に基づいて画像形成装置1の設置されている場所の環境照明が消灯されたことを安価に検出して画像形成装置1のモードを通常電力モードから省電力モードに切り替えることができ、太陽電池15の発電電力を有効活用して、安価に画像形成装置1の消費電力をより一層向上させることができるとともに、利用性をより一層向上させることができる。
【0073】
さらに、本実施例の画像形成装置1は、メモリ12に、特定状態閾値電圧として、画像形成装置1の周囲の照明の点灯を判別する環境照明点灯検知用閾値電圧(照明点灯判別用閾値電圧)を記憶し、CPU11が、電力供給制御部34を介して、省電力モード時に、電圧検出部16の検出する発電電圧が該環境照明点灯検知用閾値電圧を上回ると、画像形成装置1の周囲の照明が点灯されたとして、省電力モードから通常電力モードに切り替えている。
【0074】
したがって、環境照明が点灯されたことを検出する専用のセンサ(照度センサ等)を用いることなく、太陽電池15の発電電力に基づいて画像形成装置1の設置されている場所の環境照明が点灯されたことを安価に検出して画像形成装置1のモードを省電力モードから通常電力モードに切り替えることができ、太陽電池15の発電電力を有効活用して、安価に画像形成装置1の消費電力をより一層削減することができるとともに、利用性をより一層向上させることができる。
【0075】
また、本実施例の画像形成装置1は、第1電源部31の生成する電力を第2電源部32の蓄電池に充電する充電制御部(充電手段)33を備えており、CPU11は、電力供給制御部34を介して、通常電力モードから省電力モードに切り替えると、充電制御部33に第1電源部31の生成する電力の一部を蓄電池に充電させている。
【0076】
したがって、第2電源部32の蓄電池を確実に充電することができ、利用性を向上させることができる。
【0077】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明は、太陽電池等の光発電素子を利用して利用性を向上させつつ消費電力を削減する複写装置、プリンタ装置、複合装置等の画像処理装置、画像処理装置の電力制御方法、画像処理装置の電力制御プログラム及び記録媒体に利用することができる。
【符号の説明】
【0079】
1 画像形成装置
10 画像形成部
11 CPU
12 メモリ
13 ハードディスク(HDD)
14 操作表示部
15 太陽電池
16 電圧検出部
17 特定情報検出部
18 閾値調整部
19 画像形成部
20 バス
30 電源制御部
31 第1電源部
32 第2電源部
33 充電制御部
34 電力供給制御部
41 電源プラグ
42 電源コード
【先行技術文献】
【特許文献】
【0080】
【特許文献1】特開2002−078196号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から供給される電力から画像処理装置の内部で使用する電力を生成する第1電源手段と、
入射される外部光の光量に応じた電圧の電力を発電する光発電手段と、
前記光発電手段の発電する電力を蓄電する蓄電手段と、
前記蓄電手段の蓄電電力から前記画像処理装置の内部で使用する電力を生成する第2電源手段と、
前記第1電源手段から前記画像処理装置の内部へ電力供給を行って通常動作可能な通常電力モードと該第1電源手段からの電力供給を停止して前記第2電源手段から該画像処理装置の内部の所定部分にのみ電力供給を行う省電力モードとを切り替えるモード切替手段と、
前記光発電手段の出力する発電電圧を検出する電圧検出手段と、
前記画像処理装置の所定数の特定状態を判別する所定数の特定状態閾値電圧を記憶する記憶手段と、
前記電圧検出手段の検出する発電電圧を前記特定状態閾値電圧と比較して、前記モード切替手段による前記通常電力モードと前記省電力モードの切り替えを制御する電力供給制御手段と、
を備えていることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、
前記特定状態閾値電圧として、前記画像処理装置を利用する使用者が存在することを判別する使用者存在判別用閾値電圧を記憶し、
前記電力供給制御手段は、
前記省電力モード時に、前記電圧検出手段の検出する前記発電電圧が前記使用者存在判別用閾値電圧を下回ると、前記使用者を検出したとして、前記モード切替手段に該省電力モードから前記通常電力モードに切り替えさせることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記記憶手段は、
前記特定状態閾値電圧として、前記画像処理装置を使用する使用者が非存在であることを判別する使用者非存在判別用閾値電圧を記憶し、
前記電力供給制御手段は、
前記通常電力モード時に、前記電圧検出手段の検出する前記発電電圧が前記使用者非存在判別用閾値電圧を上回ると、前記使用者が非存在であるとして、前記モード切替手段に該通常電力モードから前記省電力モードに切り替えさせることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記記憶手段は、
前記特定状態閾値電圧として、前記画像処理装置の周囲の照明の消灯を判別する照明消灯判別用閾値電圧を記憶し、
前記電力供給制御手段は、
前記通常電力モード時に、前記電圧検出手段の検出する前記発電電圧が前記照明消灯判別用閾値電圧を下回ると、前記画像処理装置の周囲の照明が消灯されたとして、前記モード切替手段に該通常電力モードから前記省電力モードに切り替えさせることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記記憶手段は、
前記特定状態閾値電圧として、前記画像処理装置の周囲の照明の点灯を判別する照明点灯判別用閾値電圧を記憶し、
前記電力供給制御手段は、
前記省電力モード時に、前記電圧検出手段の検出する前記発電電圧が前記照明点灯判別用閾値電圧を上回ると、前記画像処理装置の周囲の照明が点灯されたとして、前記モード切替手段に該省電力モードから前記通常電力モードに切り替えさせることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記画像処理装置は、
前記第1電源手段の生成する電力を前記蓄電手段に充電する充電手段を備え、
前記電力供給制御手段は、
前記通常電力モードから前記省電力モードに切り替えると、前記充電手段に前記第1電源手段の生成する電力の一部を前記充電手段に充電させることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項7】
外部から供給される電力から画像処理装置の内部で使用する電力を生成する第1電源処理ステップと、
入射される外部光の光量に応じた電圧の電力を発電する光発電処理ステップと、
前記光発電処理ステップで発電される電力を蓄電手段に蓄電する蓄電処理ステップと、
前記蓄電手段の蓄電電力から前記画像処理装置の内部で使用する電力を生成する第2電源処理ステップと、
前記第1電源処理ステップから前記画像処理装置の内部へ電力供給を行って通常動作可能な通常電力モードと該第1電源処理ステップからの電力供給を停止して前記第2電源処理ステップから該画像処理装置の内部の所定部分にのみ電力供給を行う省電力モードとを切り替えるモード切替処理ステップと、
前記光発電処理ステップによって出力される発電電圧を検出する電圧検出処理ステップと、
前記画像処理装置の所定数の特定状態を判別する所定数の特定状態閾値電圧を記憶する記憶手段の該特定状態閾値電圧と前記電圧検出処理ステップの検出する発電電圧を比較して、前記モード切替処理ステップによる前記通常電力モードと前記省電力モードの切り替えを制御する電力供給制御処理ステップと、
を有することを特徴とする画像処理装置の電力制御方法。
【請求項8】
コンピュータに、
外部から供給される電力から画像処理装置の内部で使用する電力を生成する第1電源処理と、
入射される外部光の光量に応じた電圧の電力を発電する光発電処理と、
前記光発電処理で発電される電力を蓄電手段に蓄電する蓄電処理と、
前記蓄電手段の蓄電電力から前記画像処理装置の内部で使用する電力を生成する第2電源処理と、
前記第1電源処理から前記画像処理装置の内部へ電力供給を行って通常動作可能な通常電力モードと該第1電源処理からの電力供給を停止して前記第2電源処理から該画像処理装置の内部の所定部分にのみ電力供給を行う省電力モードとを切り替えるモード切替処理と、
前記光発電処理によって出力される発電電圧を検出する電圧検出処理と、
前記画像処理装置の所定数の特定状態を判別する所定数の特定状態閾値電圧を記憶する記憶手段の該特定状態閾値電圧と前記電圧検出処理の検出する発電電圧を比較して、前記モード切替処理による前記通常電力モードと前記省電力モードの切り替えを制御する電力供給制御処理と、
を実行させることを特徴とする画像処理装置の電力制御プログラム。
【請求項9】
請求項8記載の画像処理装置の電力制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−85238(P2012−85238A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−232032(P2010−232032)
【出願日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】