説明

画像処理装置及び同装置の表示制御方法並びに表示制御プログラム

【課題】多数の機能が搭載されていても、ユーザが使用したい機能の機能ボタンを容易に探し出せ、設定変更等がなされた機能を、ユーザが容易に認識できる画像処理装置等を提供する。
【解決手段】画像処理装置に搭載された機能の設定画面を表示するための複数個の機能ボタン401に対応するアイコン301が、機能の属性に応じグループ分けされた状態でアイコン表示領域300に表示される。ユーザがアイコン表示領域300の所望の部位を指定すると、指定部位に存在するアイコン301に対応する機能ボタン401が、表示画面の機能ボタン表示領域400に表示される。また機能のステータス情報及び/または属性情報が表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数の機能を有するとともに、前記各機能の設定画面を表示するための機能ボタンを操作パネルなどの表示手段に表示可能な画像処理装置、及び同装置における前記機能ボタンの表示制御方法並びに表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能、スキャン機能等の機能を備えた多機能画像形成装置(Multi Function Peripherals)等に代表されるように、昨今の画像処理装置には実行可能な機能が多数搭載されている。
【0003】
このような機能をユーザが使用するには、操作パネル等に表示された、各機能の設定画面を表示するための機能ボタンをユーザが押して、前記設定画面を表示させる必要があるが、搭載機能が増加すると操作パネルに表示される機能ボタンも増加する。
【0004】
このため、従来では、機能分類ごとに機能ボタンを区分けするとともに、ユーザは区分けされた機能分類の中から所定の分類を選択して、その分類に属する複数の機能ボタンを表示させ、さらにその中から所望の機能ボタンを選択してその機能の設定画面を表示させて設定を行う、というように、複数の階層構造で機能ボタンを表示させる構成が採用されている。
【0005】
なお、特許文献1には、プリンタドライバの設定画面に設定された第1の表示領域に、プリンタドライバの機能を設定するための機能グループアイコンが表示され、ユーザが機能グループアイコンを選択すると、その機能グループアイコンに該当する印刷条件設定項目が第2の表示領域に表示され、ユーザはその印刷条件設定項目を使用して所望の印刷条件を設定することができるようにした画像処理装置が開示されている。
【0006】
また、特許文献2には、一覧表示領域に複数のアイコンが一覧表示され、スクロール操作により各アイコンの全てが順次表示されるようにし、これによって、ユーザは多くのアイコンもしくは指標を直ぐに見ることができて、それらの機能を知ることができ、利用したことがあってもなくても、それらの存在を知ることができる画像処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−243952号公報
【特許文献2】特開2006−323504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、複数の階層構造で機能ボタンを表示させる構成では、目的の機能を使用するために画面をめくったり画面をスクロールして、その機能ボタンを探さなければならず、非常に面倒であるという問題がある。
【0009】
特に、ユーザが再度使用したい機能等があっても、その機能ボタンを面倒な操作で再度探さなければならないとか、設定値の変更等がなされた機能があっても、ユーザはこれを知ることができない、というような問題もある。
【0010】
また、前記特許文献1及び2は、このような問題を解決するための技術を提供しうるものではなかった。
【0011】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、多数の機能が搭載されていても、ユーザが使用したい機能についての機能ボタンを容易に探し出すことができ、また設定値の変更等がなされた機能を、ユーザが容易に認識することができる画像処理装置及び該装置の機能ボタンの表示制御方法の提供を課題とし、さらには前記方法を画像処理装置のコンピュータに実行させるための表示制御プログラムの提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題は以下の手段によって解決される。
(1)画像処理装置に搭載された機能の設定画面を表示するための複数個の機能ボタンに対応するアイコンを、機能の属性に応じてグループ分けされた状態でアイコン表示領域に一覧表示可能であり、かつ前記アイコン表示領域に一覧表示されたアイコンの中から、ユーザによって指定された領域に存在する複数のアイコンに対応する機能ボタンを機能ボタン表示領域に表示可能な表示手段と、前記アイコン表示領域において、ユーザによって指定された部位を特定する指定部位特定手段と、前記アイコンを前記表示手段のアイコン表示領域に表示させると共に、前記指定部位特定手段によって特定されたアイコン表示領域上の部位に存在する複数個のアイコンに対応する機能ボタンを、前記表示手段の機能ボタン表示領域に表示させ、さらに少なくとも一つの機能の現在のステータスを示すステータス情報及び/または現在の属性を示す属性情報を、前記機能に対応する機能ボタンまたはその近傍の位置か、機能ボタンに対応する前記アイコンまたはその近傍の位置の少なくともいずれかの位置に表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
(2)前記ステータス情報は、前記機能の設定が変更されているか否かを示す情報である前項1に記載の画像処理装置。
(3)前記ステータス情報は、前記機能の使用不可を示す情報である前項1または2に記載の画像処理装置。
(4)ユーザの操作に基づいてブックマークを設定するブックマーク設定手段を備え、前記属性情報は、前記機能に対して前記ブックマーク設定手段によりブックマークが設定されていることを示す情報である前項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。
(5)機能の使用回数をカウントする計数手段を備え、前記ステータス情報は、前記機能の前記計数手段によって計数された使用回数である前項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
(6)前記表示制御手段は、前記計数手段による計数値に基づいて機能ボタン及びアイコンの表示の並び順を変更する前項5に記載の画像処理装置。
(7)前記計数手段は、個人毎の使用回数、部門毎の使用回数及び全ての使用回数を計数可能であり、前記表示制御手段は、それぞれの計数値に基づいて、機能ボタン及びアイコンの表示の並び順を変更する前項6に記載の画像処理装置。
(8)前記表示制御手段は、前記計数手段による計数値が所定の期間ゼロの機能とゼロでない機能とで、対応する機能ボタンを異なる態様で表示する前項5〜7のいずれかに記載の画像処理装置。
(9)前記表示制御手段は、前記ブックマーク設定手段によりブックマークが設定されている機能と設定されていない機能とで、対応する機能ボタン及びアイコンの表示の並び順を変更する前項4に記載の画像処理装置。
(10)前記表示制御手段は、前記ブックマーク設定手段によりブックマークが設定されている機能に対応する機能ボタン及びアイコンの表示の並び順を、ユーザの指示に基づいて変更する前項4に記載の画像処理装置。
(11)前記表示制御手段は、並べ替えが禁止されている機能ボタンを他の機能ボタンとは異なる態様で表示する前項9または10に記載の画像処理装置。
(12)前記ブックマーク設定手段は、ブックマークに所望の識別記号を設定する前項4、9〜11のいずれかに記載の画像処理装置。
(13)前記ブックマーク設定手段は、前記ブックマークの識別記号を自動で設定する前項12に記載の画像処理装置。
(14)画像処理装置に搭載された機能の設定画面を表示するための複数個の機能ボタンに対応するアイコンを、機能の属性に応じてグループ分けされた状態でアイコン表示領域に一覧表示可能であり、かつ前記アイコン表示領域に一覧表示されたアイコンの中から、ユーザによって指定された領域に存在する複数のアイコンに対応する機能ボタンを機能ボタン表示領域に表示可能な表示手段の前記アイコン表示領域において、ユーザによって指定された部位を特定する指定部位特定ステップと、前記アイコンを前記表示手段のアイコン表示領域に表示させると共に、前記指定部位特定ステップにおいて特定されたアイコン表示領域上の部位に存在する複数個のアイコンに対応する機能ボタンを、前記表示手段の機能ボタン表示領域に表示させ、さらに少なくとも一つの機能の現在のステータスを示すステータス情報及び/または現在の属性を示す属性情報を、前記機能に対応する機能ボタンまたはその近傍の位置か、機能ボタンに対応する前記アイコンまたはその近傍の位置の少なくともいずれかの位置に表示させる表示制御ステップと、を備えたことを特徴とする画像処理装置における機能ボタンの表示制御方法。
(15)画像処理装置に搭載された機能の設定画面を表示するための複数個の機能ボタンに対応するアイコンを、機能の属性に応じてグループ分けされた状態でアイコン表示領域に一覧表示可能であり、かつ前記アイコン表示領域に一覧表示されたアイコンの中から、ユーザによって指定された領域に存在する複数のアイコンに対応する機能ボタンを機能ボタン表示領域に表示可能な表示手段の前記アイコン表示領域において、ユーザによって指定された部位を特定する指定部位特定ステップと、前記アイコンを前記表示手段のアイコン表示領域に表示させると共に、前記指定部位特定ステップにおいて特定されたアイコン表示領域上の部位に存在する複数個のアイコンに対応する機能ボタンを、前記表示手段の機能ボタン表示領域に表示させ、さらに少なくとも一つの機能の現在のステータスを示すステータス情報及び/または現在の属性を示す属性情報を、前記機能に対応する機能ボタンまたはその近傍の位置か、機能ボタンに対応する前記アイコンまたはその近傍の位置の少なくともいずれかの位置に表示させる表示制御ステップと、を画像処理装置のコンピュータに実行させるための機能ボタンの表示制御プログラム。
【発明の効果】
【0013】
前項(1)に係る発明によれば、画像処理装置に搭載された機能の設定画面を表示するための複数個の機能ボタンに対応するアイコンが、機能の属性に応じてグループ分けされた状態で表示手段のアイコン表示表示領域に一覧表示される。前記アイコン表示領域において、ユーザが所望の部位を指定すると、この部位が特定される。そして、特定された部位に存在するアイコンに対応する機能ボタンが、表示手段の機能ボタン表示領域に表示される。そして、ユーザによって指定される部位が変更される都度、その変更に応じて機能ボタン表示領域に表示される機能ボタンの種類も変化する。
【0014】
このように、機能ボタンに対応する複数個のアイコンが、機能の属性に応じてグループ分けされた状態でアイコン表示領域に一覧表示され、その中からユーザが所望の部位を指定すると、指定された部位に存在するアイコンに対応する機能ボタンが、機能ボタン表示領域に表示される。従って、この表示された機能ボタンの中から所望の機能ボタンを押すことで、極めて簡単にその機能を使用するための設定画面を表示することができる。つまり、複数の階層構造で機能ボタンを表示させる構成ではなく、ユーザは、目的の機能を使用するために画面をめくったり画面をスクロールして、その機能ボタンを探す必要はなくなるから、操作性を向上することができる。
【0015】
しかも、アイコン表示領域の存在により、ユーザは多数の機能ボタンの中のどの機能ボタンが表示されているかを直感的に認識することができ、ますます操作性の良いものとなる。
【0016】
また、少なくとも一つの機能の現在のステータス情報及び/または属性情報が、前記機能に対応する機能ボタンまたはその近傍の位置か、機能ボタンに対応する前記アイコンまたはその近傍の位置の少なくともいずれかの位置に表示されるから、ユーザは表示されたステータス情報及び/または属性情報から、その機能ボタンやアイコンに対応する機能の現在のステータスや属性を容易に認識できる。
【0017】
前項(2)に係る発明によれば、ユーザは、ステータス情報が表示された機能ボタン等に対応する機能の設定値が変更されていることを、容易に認識できる。
【0018】
前項(3)に係る発明によれば、ステータス情報が表示された機能ボタン等に対応する機能が使用できないことを、容易に認識できる。
【0019】
前項(4)に係る発明によれば、ユーザは機能にブックマークが設定されていることを、容易に認識できる。
【0020】
前項(5)に係る発明によれば、機能の使用回数を容易に認識できる。
【0021】
前項(6)に係る発明によれば、計数手段による計数値に基づいて機能ボタン及びアイコンの表示の並び順が変更されるから、使い勝手の良いものとなる。
【0022】
前項(7)に係る発明によれば、機能についての個人毎の使用回数、部門毎の使用回数または全ての使用回数のそれぞれに基づいて、機能ボタン及びアイコンの表示の並び順を変更できる。
【0023】
前項(8)に係る発明によれば、所定の期間全く使用されなかった機能と使用された機能とを、容易に認識することができ、操作性を向上できる。
【0024】
前項(9)に係る発明によれば、ブックマークが設定されている機能と設定されていない機能とで、対応する機能ボタン及びアイコンの表示の並び順を変更できる。
【0025】
前項(10)に係る発明によれば、ユーザは、ブックマークが設定されている機能に対応する機能ボタン及びアイコンの表示の並び順を変更できるから、さらに使い勝手が良くなる。
【0026】
前項(11)に係る発明によれば、並べ替えが禁止されている機能ボタンは他の機能ボタンとは異なる態様で、例えばグレーアウト表示されたり表示位置が変更された態様で表示されるから、ユーザはその機能ボタンの並べ替えをできないことを容易に認識することができる。
【0027】
前項(12)に係る発明によれば、ブックマークに所望の識別記号を設定できる。
【0028】
前項(13)に係る発明によれば、ブックマークに所望の識別記号を自動で設定できる。
【0029】
前項(14)に係る発明によれば、ユーザは、目的の機能を使用するために画面をめくったり画面をスクロールして、その機能ボタンを探す必要はなくなるから、操作性を向上することができる。また、少なくとも一つの機能の現在のステータス情報及び/または属性情報が、前記機能に対応する機能ボタンまたはその近傍の位置か、機能ボタンに対応する前記アイコンまたはその近傍の位置の少なくともいずれかの位置に表示されるから、ユーザは表示されたステータス情報及び/または属性情報から、その機能ボタンやアイコンに対応する機能の現在のステータスや属性を容易に認識できる。
【0030】
前項(15)に係る発明によれば、画像処理装置に搭載された機能の設定画面を表示するための複数個の機能ボタンに対応するアイコンを、機能の属性に応じてグループ分けされた状態で表示手段のアイコン表示領域に一覧表示し、アイコン表示領域において、ユーザが所望の部位を指定すると、この部位を特定し、この部位に存在するアイコンに対応する機能ボタンを、表示手段の機能ボタン表示領域に表示し、さらに前記少なくとも一つの機能の現在のステータス情報及び/または属性情報を、前記機能に対応する機能ボタンまたはその近傍の位置か機能ボタンに対応する前記アイコンまたはその近傍の位置の少なくともいずれかの位置に表示する処理を、画像処理装置のコンピュータに実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】この発明の一実施形態に係る画像形成装置を有する画像形成システムの構成を示す模式図である。
【図2】図1に示した画像形成装置の内部構成を示す図である。
【図3】画像形成装置の全体処理フローを示すフローチャートである。
【図4】基本モードにおける操作パネルの表示部の表示画面の一例を示す図である。
【図5】応用モードにおける操作パネルの表示部の表示画面の一例を示す図である。
【図6】図5の画面からカーソルを移動させたときに表示される表示画面を示す図である。
【図7】画像形成装置で実行される表示制御処理を示すフローチャートである。
【図8】図5の画面の左半部を拡大して示す図である。
【図9】図5の画面の右半部を拡大して示す図である。
【図10】この発明の他の実施形態を示すもので、機能のステータス情報及びブックマークを表示した表示画面を示す図である。
【図11】ブックマーク設定画面を示す図である。
【図12】この発明のさらに他の実施形態を示すもので、ブックマークに番号を付加した状態の表示画面を示す図である。
【図13】この発明のさらに他の実施形態を示すもので、機能の使用回数を表示した状態の表示画面を示す図である。
【図14】同じく機能の使用回数を範囲に分けて段階表示した状態の表示画面を示す図である。
【図15】機能の使用回数に応じて、全体の機能ボタン及びアイコンを並べ替えるときの動作を示すフローチャートである。
【図16】この発明の他の実施形態を示すもので、所定期間内の使用回数がゼロの機能に対応する機能ボタンが、ゼロでない機能の機能ボタンに対して縮小されて表示された状態の表示画面を示す図である。
【図17】この発明の他の実施形態を示すもので、ブックマークが設定されている機能と設定されていない機能とで、対応する機能ボタン及びアイコンの表示の並び順を変更した状態の表示画面を示す図である。
【図18】並べ替えが禁止されている場合の機能ボタンの表示の仕方を示す表示画面である。
【図19】並べ替えが禁止されている場合の機能ボタンの他の表示の仕方を示す表示画面である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の一実施形態を説明する。
【0033】
図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置としての画像形成装置を含むシステムの構成説明図である。
【0034】
本システムは、画像形成装置1−x(x:1〜n)、情報処理装置3−y(y:1〜m)から構成される。画像形成装置1−x、情報処理装置3−yは、いずれもネットワーク4を介して接続されている。
【0035】
ここで、ネットワーク4は、LAN(Local Area Network)などの専用回線を用いたネットワーク、一般回線を用いたネットワーク、無線通信によるネットワーク、のいずれであっても構わない。
【0036】
また、ネットワーク4は、外部ネットワーク5を介して、他のネットワークと接続されている。
【0037】
画像形成装置1−xは、走査した原稿画像、および情報処理装置3−yから送信されたプリントデータから生成した画像の複写画像を用紙上に形成する装置である。ここで、プリントデータとは、情報処理装置3−yのオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムが発行する描画命令を、プリンタドライバによって画像形成装置1−xが処理可能なページ記述言語に変換したページ記述言語による描画命令、もしくは、PDF、TIFF、JPEG、XPS等のファイルフォーマットで記述された文書データである。
【0038】
また、走査した原稿画像は、ネットワーク4を介して、情報処理装置3−y、さらにはその他の画像形成装置に送信することもできる。さらには、外部ネットワーク5を介して、別のネットワークに接続された他の画像形成装置や情報処理装置に原稿画像を送信することもできる。
【0039】
情報処理装置3−yは、CPU、RAM、固定記憶装置(ハードディスク装置など)、モニタ、キーボード、マウス等の接続された一般的なコンピュータ装置である。情報処理装置3−yは、ユーザの指示によリプリントデータを生成し、生成したプリントデータを画像形成装置1−xに送信する。
【0040】
図2は、画像形成装置1−xの内部構成を示す図である。画像形成装置1−xのCPU101には、制御プログラムの格納されたROM102、作業用のS−RAM(Static Random Access Memory)103、画像形成に関わる各種の設定を記憶するバッテリバックアップされたNV−RAM(不揮発性メモリ)104、時計IC105がバスを介して接続され、制御部100を構成している。
【0041】
制御部100には、原稿画像を読み取る画像読取装置120、各種の入力を行うテンキー131、プリントキー132、ログアウトキー133などの各種キーや表示部134を備えた操作パネル130、ネットワーク4を介して接続された情報処理装置3−yをはじめとする外部の装置との間で各種の情報を送受信する為のネットワークインターフェース160、該ネットワークインターフェース160により受信したプリントデータから複写画像を生成するプリンタコントローラ150、複写画像を用紙上に形成する画像出力装置140が、それぞれバスを介して接続されている。
【0042】
また、制御部100には、固定記憶装置110がバスを介して接続されている。固定記憶装置110とは、例えば、ハードディスク装置である。この固定記憶装置110には、各種のデータが記憶されている。
【0043】
以下、画像形成装置1−xにおける処理の流れを説明する。
【0044】
まず、図3に示すフローチャートに即して、画像形成装置1−xの全体処理処理を説明する。
【0045】
CPU101では、電源の投入等により処理が開始される。まず、メモリのクリア、標準モードの設定等の初期化処理が行われる(ステップS301)。
【0046】
初期化処理が終了すると、画像形成装置1−xの操作パネル130上のキースイッチ群、および表示部134上での操作により、ユーザから何らかの処理要求(コピー処理、各種の設定処理など)がなされたかどうかを確認する(ステップS303)。要求されていなければ(ステップS303でNOの場合)、ステップS305に進む。
【0047】
ユーザから何らかの処理要求がなされた場合(ステップS303でYESの場合)、ステップS311で、それが原稿のスキャン送信処理の要求かどうか確認する。スキャン送信処理の要求であれば(ステップS311でYESの場合)、ステップS313で送信処理を実行する。
【0048】
要求された処理が送信処理でなければ(ステップS311でNOの場合)、ステップS315で、その要求された処理を実行する。ここで、画像形成装置1−xの操作パネル130上のキースイッチ群、および表示部134上での操作により要求される送信処理以外の処理とは、例えば、原稿のコピーやスキャン、NV−RAM104に記憶されている各種設定の変更処理、などである。ユーザから要求された処理が終了したら、ステップS305に進む。
【0049】
ステップS305では、ネットワーク4を介して情報処理装置3−yなどの外部の装置から何らかの処理要求(文書のプリント処理、各種の設定処理など)がなされたかどうか確認する。要求されていなければ(ステップS305でNO)、ステップS303に戻る。
【0050】
外部の装置から何らかの処理要求がなされた場合(ステップS305でYES)、ステップS321でその要求された処理を実行する。ここで、その他の処理とは、情報処理装置3−yから送信されたプリントジョブの処理や、NV−RAM104に記憶されている各種設定の変更処理、などである。外部の装置から要求された処理がすべて終了したら、ステップS303に戻って前述の処理を繰り返し実行する。
【0051】
次に、操作パネル部130の表示部134に表示される操作画面について説明する。
【0052】
図4は、表示部134に表示される基本モード画面である。
【0053】
この基本モード画面では、コピー設定画面が表示されており、画面下部の基本設定表示領域200にコピー条件を設定するための各種設定ボタン201が配置されている。また、この画面の右端部には、「応用機能」ボタン202が表示されている。
【0054】
ユーザがこの「応用機能」ボタン202を押すと、画像形成装置1−xは応用モードに移行し、図4の基本モード画面から図5に示す応用モードの初期画面に遷移する。この応用モードは、画像形成装置1−xに搭載されたコピー機能以外の各種機能をユーザが使用するためのモードである。
【0055】
図5に示す応用モード画面では、表示部134の画面の縦方向のほぼ中央部の位置にアイコン表示領域300が設けられると共に、アイコン表示領域300の平面視上方に隣接して機能ボタン表示領域400が設けられている。
【0056】
前記アイコン表示領域300は、画像形成装置1−xに搭載された機能の設定画面を表示するための機能ボタンの1つ1つに対応するアイコンのほぼ全てを、機能の属性に応じてグループ分けされた状態で一覧表示する領域であり、四角印で示される多数のアイコン301がグループ分けされた状態で、横方向(左右方向)に一列状配置で表示されている。換言すれば、このアイコン表示領域300は、画像形成装置に搭載された機能の一覧をマップ表示したものということができる。
【0057】
この実施形態では、各アイコン301が属するグループとして、図5に示すように「原稿」、「画質/濃度」、「カラー編集」等が設定されている。そして、「原稿」グループには4個のアイコン301が属しており、従ってこのグループには4個の機能ボタンが存在することをユーザが理解できるものとなされている。
【0058】
また、「画質/濃度」、「カラー編集」の各グループには、それぞれ3個及び4個のアイコン301が属しており、従ってこれらのグループにはそれぞれ3個及び4個の機能ボタンが存在することをユーザが理解できるものとなされている。
【0059】
前記アイコン表示領域300にはさらに、複数のアイコン301に跨った状態で、カーソル(斜線で示す)500が表示されている。このカーソル500は、ユーザがカーソル500にタッチして、アイコン301の配列方向に沿ってドラッグさせる操作を行うことにより、アイコン表示領域300上を自在に移動させることができるものとなされている。この実施形態では、前記カーソル500は8個のアイコン301に重なった状態で移動する設定となされている。
【0060】
そして、カーソル500が重なった8個のアイコン301に対応する機能ボタン401が、アイコン301と同じくグループ分けされた状態で、アイコン表示領域300に隣接する前記機能ボタン表示領域400に表示されている。
【0061】
図5の例では、カーソル500は「原稿」グループの4個のアイコン301、「画質/濃度」グループの3個のアイコン301、及び「カラー編集」グループの1個のアイコン301に重なっている。従って、「原稿」グループの4個の機能ボタン401、「画質/濃度」グループの3個の機能ボタン401、及び「カラー編集」グループの1個の機能ボタン401が、それぞれのグループの名称と共にグループ分けされた状態で、機能ボタン表示領域400に表示されている。この実施形態では、「原稿」グループの4個の機能ボタン401として、「原稿設定」、「ブック原稿」、「連続読み込み」、「自動回転」の各機能ボタンが設定され、「画質/濃度」グループの3個の機能ボタン401として、「下地調整」、「文字表現」、「光沢コピー」の各機能ボタンが設定され、「カラー編集」グループの機能ボタン401の1つとして、「ネガポジ反転」の機能ボタンが設定されている。
【0062】
この状態で、ユーザがカーソル500をタッチして図5の矢印Aで示す右方向に、例えばアイコン1個分だけ移動させると、カーソル500と重なったアイコン301が、「原稿」グループの3個、「画質/濃度」グループの3個、「カラー編集」グループの2個となる。従って、表示部134の機能ボタン表示領域400では、図5の左端部の「原稿設定」という機能ボタン401aを除く7個の機能ボタン401が、それぞれ1個の機能ボタン分左方にスライドし、「カラー編集」グループの次のアイコン301bに対応する機能ボタン401が、表示画面の右端部に新たに表示された状態となる。
【0063】
さらにカーソル500を図6に示すように移動させると、カーソル500の移動先において、カーソル500と重なったアイコン301に対応する8個の機能ボタン401が、機能ボタン表示領域400に表示される。なお、カーソル500の移動中は、機能ボタン401の表示が連続的に変化するように構成しても良い。また、ユーザによるアイコン表示領域300のアイコン301上のタッチ位置に、カーソル500が即時移動するように構成しても良い。
【0064】
このように、本実施形態は従来のように複数の階層構造で機能ボタン401を表示させる構成ではなく、アイコン表示領域300上を自在に移動するカーソル500を、ユーザがタッチして移動させ、ユーザが機能ボタン401を表示させたい部位をカーソル500で指定することで、そのカーソル500の移動先に応じた8個の機能ボタン401を、機能ボタン表示領域400に表示させるから、ユーザは、目的の機能を使用するために画面をめくったり画面をスクロールして、その機能ボタンを探す必要はなくなり、直感的に非常にわかりやすい操作性を実現することができる。
【0065】
しかも、アイコン表示領域300の存在により、ユーザは多数の機能ボタン401の中のどの機能ボタンが表示されているかを直感的に認識することができるのに加え、カーソル500の長さを機能ボタン401の表示の数と一致させたから、一覧表示されたアイコン301の全体の中のどの機能ボタンが表示されているかを、ユーザは直ちに理解することができ、益々使い勝手が良くなる。
【0066】
図5及び図6の実施形態では、カーソル500を移動させてユーザが機能ボタン401を表示させたい部位を指定するものとしたが、カーソル500を用いることなく、ユーザがアイコン表示領域300のアイコン301をタッチした部位をユーザが指定した部位として制御部100で特定し、その部位あるいはさらにその部位の近辺に存在するアイコンに対応する所定数の機能ボタンを、機能ボタン表示領域に表示させる構成としても良い。この場合も、ユーザがアイコン301をタッチしながらタッチ部位を連続的に移動させた場合には、これに応じて機能ボタン401の表示を連続的に変化させても良い。
【0067】
なお、図5及び図6の画面には、アイコン301や機能ボタン401の他、「閉じる」ボタン601、「戻る」ボタン602、「進む」ボタン603等が表示されている。前記「閉じる」ボタン601は、応用モードを終了して基本モード画面に戻るときに操作されるボタンである。また、「戻る」ボタン602は現在表示されている機能ボタンのグループの1つ前のグループに属する機能ボタン401を表示させるときに操作されるボタンであり、「進む」ボタン603は、現在表示されている機能ボタンのグループの1つ後のグループに属する機能ボタン401を表示させるときに操作されるボタンである。
【0068】
図7は、表示部134に対する表示制御処理を示すフローチャートである。この処理は、画像形成装置1−xの制御部100のCPU101がROM102等の記憶媒体に記憶されたプログラムに従って動作することにより実行される。
【0069】
ステップS701では、図4に示す基本モード画面を表示したのち、ステップS702で、基本モード画面で何らかのボタンが押されたかどうかを判断する。押されなければ(ステップS702でNO)、ステップS701に戻り、そのまま基本モード画面を表示する。
【0070】
何らかのボタンが押された場合(ステップS702でYES)、ステップS703で、「応用機能」ボタン202が押されたかどうかを判断する。「応用機能」ボタン202でなければ(ステップS703でNO)、ステップS704でボタンに応じた処理を行い、ステップS701に戻る。
【0071】
「応用機能」ボタン202が押された場合(ステップS703でYES)、ステップS705で、応用モードに移行し、図5に示した応用モードの初期画面を表示部134に表示する。そして、ステップS706で、「閉じる」ボタン601が押されたかどうかを判断し、「閉じる」ボタン601が押された場合(ステップS706でYES)、応用モードを終了し、ステップS701に戻って基本モード画面を表示する。
【0072】
「閉じる」ボタン601が押されていなければ(ステップS706でNO)、ステップS707で、ユーザがアイコン表示領域300における任意の部位をタッチしたかどうか、またはカーソル500が設けられている場合にはカーソル500が移動したかどうかを判断する。
【0073】
タッチまたはカーソル500の移動がなければ(ステップS707でNO)、ステップS709に進む。タッチまたはカーソルの移動があれば(ステップS707でYES)、ステップS708で、アイコン表示領域300においてユーザがタッチした部位またはカーソル500の移動先の部位を特定し、機能ボタン表示領域400に表示された機能ボタン401の表示を、前記特定された部位に存在するアイコン301に対応する機能ボタン401の表示に変更したのち、ステップS709に進む。
【0074】
ステップS709では、ユーザによって機能ボタン表示領域400に表示された機能ボタン401の中から、いずれかの機能ボタンが押されたかどうかを判断し、押されていなければ(ステップS709でNO)、ステップS706に戻る。押された場合は(ステップS709でYES)、ステップS710で、その機能ボタン401に対応する機能設定画面を表示部134に表示する。その後、ステップS711で、ユーザの入力内容に基づいて機能設定を行うと共に、設定された機能を実行し、ステップS712に進む。
【0075】
ステップS712では、ユーザによって応用モードの終了が指示されたかどうかを判断する。指示されていなければ(ステップS712でNO)、ステップS705に戻って図5の応用モード画面を表示する。一方、応用モードの終了が指示されると(ステップS712でYES)、ステップS701に戻って、基本モード画面を表示する。
【0076】
この実施形態では、図5の表示画面の左半部部を図8に右半部を図9にそれぞれ拡大して示すように、所定の機能の現在のステータスを示すステータス情報が表示されている。
【0077】
すなわち、図8に示すように、「原稿」のグループに属する「ブック原稿」の機能ボタン401kの右上隅部には、特定の色(例えば黄色)のマーク411が表示されている。このマーク411は、「ブック原稿」の機能ボタン401kのステータスを示すステータス情報として機能し、ユーザ等によりデフォルトの設定値が変更されていることを示すものである。以下、ステータスを示すマークをステータスマークともいう。また、多数のアイコン301における前記「ブック原稿」の機能ボタン401kに対応するアイコンにも、「ブック原稿」の機能ボタン401kに付されたステータスマーク411と同じステータスマーク311が表示されている。従って、ユーザはアイコン301のステータスマーク311や機能ボタン401kのステータスマーク411を見ることにより、「ブック原稿」の機能について設定値が変更されていることを容易に認識することができるとともに、設定値の確認をしたい場合などに、ステータスマークが表示されている機能ボタン401kをタッチ(押下)することで、直ちに該機能ヘアクセスすることが可能となる。
【0078】
さらに、図9に示すように、「スタンプ/ページ印刷」の機能に属するアイコン301にも、前記ステータスマーク311と同一でかつ設定値が変更されていることを示すステータスマーク312が表示されている。
【0079】
また図9に示すように、「セキュリティ」のグループに属する全てのアイコン301には、前記「ブック原稿」のアイコン301に付加されたステータスマーク311や、「スタンプ/ページ印刷」の機能に属するアイコン301に付加されたステータスマーク312とは異なる色(例えば赤色)のステータスマーク313が表示されている。これらのステータスマーク313は、「セキュリティ」のグループに属する各機能のそれぞれの現在のステータスを示すものであり、具体的には、現在操作を行っているユーザによる設定値の変更禁止、あるいはその機能の使用禁止を示すものである。この例では、「セキュリティ」のグループに属する全ての機能について、設定値の変更禁止あるいはその機能の使用禁止が設定されているから、アイコン表示領域300に表示されている「セキュリティ」というグループ名称が、ステータスマーク313と同じ色の枠314で囲まれている。
【0080】
また、図示は省略したが、「セキュリティ」のグループに属する機能ボタンにも、ステータスマーク313と同じステータスマークが表示されている。
【0081】
従って、ユーザは、「セキュリティ」のグループに属するアイコン301のステータスマーク313や、「セキュリティ」のグループに属する機能ボタン401に付加されたステータスマークを見ることにより、「セキュリティ」グループの各機能については設定値の変更が禁止されていることや、機能そのものの使用が禁止されていることを容易に認識することができる。
【0082】
なお、各機能についての設定値の変更可否の設定は、上位権限を有する管理者や部門管理者等により行われる。また、画像形成装置1−xの一時的な故障等により機能が使えない場合、その機能に対応する機能ボタン401やアイコン301に、その機能を使用できないことを示すステータスマークを、画像形成装置1−xが自動で付加しても良い。自動で付加する場合は、図2で説明した制御部100が装置の状態を監視し、その結果に応じて自動でステータスマークを付加する。
【0083】
このように、アイコン301あるいは機能ボタン401にステータスマークを付加することでステータス情報を表示させるから、多くの機能を多用するユーザにとって、設定値の再確認あるいは設定値の変更を行う場合に、従来のように階層画面を辿っていくのに比較して、操作性を飛躍的に向上できる。しかも、ユーザはどのグループのどの機能ボタンに対して設定を変更したかを、即座に理解することができる。
【0084】
なお、設定値が変更されていることを示すステータスマーク311、312、411と、設定値の変更が禁止されていることや、機能そのものの使用が禁止されていることを示すステータスマーク313は、それらの色が異なるものとしたが、色でなく形状あるいは大きさを異ならせても良く、色、形、大きさ等は、自由に変更可能である。
【0085】
また、アイコン301上あるいは機能ボタン401上に、前記ステータスマーク311、411、312、313を表示したが、アイコン301あるいは機能ボタン401の近傍位置にステータスマーク311、411、312、313を表示しても良い。
【0086】
また、アイコン301と機能ボタン401の両方にステータスマーク311、411、312、313を表示したが、アイコン301と機能ボタン401のうちのいずれか一方のみに表示しても良い。
【0087】
図10は、この発明の他の実施形態を示すものである。この実施形態では、所定の機能の現在の属性を示す属性情報が表示されている。
【0088】
すなわち、「原稿」のグループに属する「原稿設定」の機能ボタン401aの左上隅部には、特定の色(例えば黄色)の逆三角のマーク412が表示されている。このマーク412は、「原稿設定」の機能ボタン401aの現在の属性を示す属性情報であり、この実施形態ではユーザが付加したブックマーク(しおり)を示すものである。以下、ブックマークとして機能するマークを単にブックマークともいう。また、前記「原稿設定」の機能ボタン401aに対応するアイコン301にも、「原稿設定」の機能ボタン401aに付されたブックマーク412と同じブックマーク315が表示されている。
【0089】
さらに、前記「原稿設定」の機能ボタン401aの右上隅部には、「原稿設定」の機能の設定値が変更されていることを示す特定の色(例えば緑色)からなる四角形状のステータスマーク413が表示されている。また、「原稿設定」の機能ボタン401aに対応するアイコン301にも、前記ブックマーク315と重なった状態で、前記ステータスマーク413と同じステータスマーク316が表示されている。なお、他のグループに属するアイコンのいくつかにも、設定値が変更されていることを示す四角形状のステータスマーク316が表示されている。
【0090】
また、「スタンプ/ページ印字」のグループに属する2個のアイコンには、前記ブックマーク315と同じブックマーク315が表示されるとともに、図示は省略したが、ブックマーク315が付加された「スタンプ/ページ印字」のグループのアイコンに対応する機能ボタン401にも、ブックマーク315と同じブックマークが表示されている。
【0091】
従って、ユーザはアイコン301のブックマーク315や機能ボタン401のブックマーク412を見ることにより、「原稿設定」の機能についてブックマークが付加されていることを容易に認識することができる。また機能の確認をしたい場合などに、ブックマークが表示されている機能ボタンをタッチ(押下)することで、直ちに該機能ヘアクセスすることが可能となる。
【0092】
さらに、図10の例では、「原稿設定」の機能について、現在設定値の変更操作中であることを示すために、「原稿設定」の機能ボタン401aが例えば特定の色(例えば黄色)や太線の枠414で囲まれている。従って、ユーザは設定値変更中の機能を容易に認識でき、操作性の向上に資する構成となっている。
【0093】
なお、アイコン301上あるいは機能ボタン401上に、前記ブックマーク315、412を表示したが、アイコン301あるいは機能ボタン401の近傍位置に表示しても良い。
【0094】
また、アイコン301と機能ボタン401の両方にブックマーク315、412を表示したが、アイコン301と機能ボタン401のうちのいずれか一方のみに表示しても良い。
【0095】
図11は、ブックマークの設定(ON/OFF)を行うための設定画面を示す図である。ユーザは、所望の機能ボタン401bを押下し、そこに表示される「ブックマークオン」設定チェックボックス330にチェックを入れあるいは外すことにより、画面上で簡単にON/OFFを切り替えることができる。この操作により、ユーザは良く使う機能に対してブックマークをONにしておき、次回以降、カーソル500の操作なしで、直ちに所望の機能ヘアクセスすることが可能となる。
【0096】
さらに、ブックマークのON/OFF情報は、図2の制御部100により常時監視され、S−RAM103に書き込んで保存されており、システムのリセットや画像形成装置1−xの電源ON/OFFが行われても、ブックマークのON/OFF情報は保持されるものとなされている。このため、ユーザの操作中にマシントラブルが発生してシステムがリセットされても、継続して操作が可能となる。また、ブックマークのON/OFF情報は、ユーザ認証時にはユーザごとに、部門管理時には部門毎に、管理・保管が行われる。また、管理者等の上位権限を有するユーザは、一般ユーザに対して、ブックマークの付加の可否(ブックマークを設定できるかできないか)の設定も可能となされている。
【0097】
図12は、この発明のさらに他の実施形態を示すものである。この実施形態では、アイコン301に付加されたブックマークに対して番号が表示されるものである。
【0098】
即ち、図12において、複数のアイコン301に逆三角のブックマーク315が表示され、これらのアイコンに対応する機能にブックマークが設定されていることが示されている。また、各ブックマーク315の下方位置には、追加情報として枠囲みの番号317、318、319が表示されている。これらの番号は、ユーザがブックマークを設定するときに、同時に付与されたものである。なお、番号に代えてアルファベット等、ブックマークを識別できる記号であれば何でも良い。
【0099】
このようなブックマーク315に対する識別記号を表示することで、複数のユーザ間で操作手順を教授し合ったり、管理者が一般ユーザヘ操作手順を教授し、あるいは利用率の低い機能やスキャンファイルの暗号化等のように利用を促進したい機能を教授する場合等に、表示された識別記号を用いて操作手順や機能の内容を説明することができる。つまり業務マニュアル的な用途に適するものとなる。
【0100】
また、この識別記号は、ユーザによる設定だけでなく、制御部100が自動的に設定することもできる。例えば、操作上順序を設けた方が望ましい機能について、その順序で番号を表示させたり、組み合わせが禁止となっている機能をユーザが設定変更しようとした場合に、順序を示す番号を表示する。例えば、「仕上げ」設定機能においてパンチ設定を有効にしようとする場合には、綴じ代設定を先に設定した方が良い。この場合、ユーザが、パンチ設定機能ボタンにタッチしたタイミングで、綴じ代設定機能ボタンあるいはアイコンのブックマークに対して、操作順序を示す番号を表示させる。ユーザは、パネル上で表示される順番に従って、設定変更を行うことができ、効率的で間違いの無い画像形成装置の利用が可能となる。
【0101】
図13及び図14は、この発明のさらに他の実施形態を示すものである。この実施形態では、画像形成装置1−xの制御部100は、各機能についてユーザの使用回数をカウント(計数)することができる構成となされている。また、機能ごとの計数値(使用回数)がステータス情報として表示される。
【0102】
図13の例では、「原稿」のグループの中の「連続読み込み」の機能ボタンに対応するアイコンの下方に「7」という計数値320が表示されている。また、「画質/濃度」のグループの中の「下地調整」の機能ボタンに対応するアイコンの下方に「24」という計数値320が表示され、さらに「カラー編集」のグループの中の「ネガポジ反転」の機能ボタンに対応するアイコンの下方に「5」という計数値320が表示され、それぞれのアイコンに対応する機能の使用回数が表示されている。
【0103】
また、図14の例では、カーソル500で指定された範囲の複数のアイコンに対応する機能についての使用回数が、例えば0〜4回の範囲のもの、5〜10回の範囲のもの、11回以上の範囲のものに段階的に分けられて、アイコンが色分けされること等により視覚化された状態で表示されている。
【0104】
図13及び図14に示したような機能の使用回数の表示により、ユーザは機能の使用回数を容易に認識できる。
【0105】
なお、使用回数の表示はアイコン301またはその近傍位置に行っても良いし、機能ボタン401やその近傍位置に行っても良いし、画面下部の基本設定表示領域200に行っても良い。また、使用回数は、全ユーザの回数であっても良いし、前述のブックマーク同様、ユーザ認証時にはユーザごとに、部門管理時には部門ごとであっても良い。どのように表示させるかは、管理者等により予め設定したり変更したりすることができる。
【0106】
また、使用回数に応じて、前記制御部100が表示画面上の機能ボタン401及びアイコン301の水平方向の並び順を、自動でソートする構成としても良い。これにより、多くのユーザが頻繁に使用する機能を、例えば左から順番に並び替えることができる。
【0107】
この並べ替えは、制御部100が自動で行っても良いし、ユーザが手動でできるようにしても良い。ユーザが手動で並べ替えを行う場合には、回数のみでなくブックマークを付加した機能も併せて自由に並べ替えが可能である。
【0108】
なお、並べ替えはグループ内で行われても良いし、グループを超えた全体の並べ替えであっても良い。
【0109】
図15は、機能の使用回数に応じて、全体の機能ボタン401及びアイコン301を並べ替えるときの動作を示すフローチャートである。この動作は、制御部100のCPU101がROM等の記録媒体に記録された動作プログラムに従って動作することにより実行される。
【0110】
ステップS151で、機能の変数iを0にセットし、ステップS152で、機能iを機能リストの末尾に追加する。
【0111】
次いで、ステップS153でiをインクリメントし、ステップS154で、iが最大値imaxより小さいかどうかを判断する。iが最大値imaxより小さい場合は(ステップS154でYES)、ステップS155で、変数jを0にセットしたのち、ステップS156で、機能iの使用回数が機能jの使用回数よりも大きいかどうかを調べる。
【0112】
機能iの使用回数が機能jの使用回数よりも大きい場合は(ステップS156でYES)、ステップS157で、機能iをリストのj番目に追加したのち、ステップS153に戻る。
【0113】
機能iの使用回数が機能jの使用回数よりも大きくない場合は(ステップS156でNO)、ステップS158で、jが最大値jmaxより小さいかどうかを判断する。jが最大値jmaxより小さい場合は(ステップS158でYES)、ステップS160で、jをインクリメントしてステップS156に進む。jが最大値jmaxより小さくない場合は(ステップS158でNO)、ステップS159で、機能iをリストの末尾に追加した後、ステップS153に戻る。
【0114】
ステップS154で、iが最大値imaxより小さくない場合は(ステップS154でNO)、ステップS161で、変数kを0にリセットする。
【0115】
次いで、ステップS162で、リストのx番目の機能を表示する。なお、x=((p−1)×n+k)で表され、pは表示する頁であり、nは1ページに表示する機能数(機能ボタンの数)である。
【0116】
そして、ステップS163でkをインクリメントした後、ステップS164で、(k<n)かつ(x<機能数)か否かを判断する。(k<n)かつ(x<機能数)であれば(ステップS164でYES)、ステップS162に戻る。(k<n)かつ(x<機能数)でなければ(ステップS164でNO)、処理を終了する。
【0117】
このような処理により並べ替えられた機能に応じて、機能ボタン401やアイコン301を表示する。
【0118】
図16は、この発明のさらに他の実施形態を示すものである。この実施形態では、制御部100によりカウントされる機能の使用回数について、所定期間内の使用回数がゼロの機能に対応する機能ボタン401dが、ゼロでない機能の機能ボタン401に対して縮小されて表示されている。一方、所定期間内の使用回数が多い機能に対応する機能ボタン401cについては、他の機能ボタン401よりも拡大して表示されている。
【0119】
このように、機能ボタン401を異なる大きさで表示することにより、ユーザは所定の期間全く使用されなかった機能と使用された機能と良く使用された機能とを、容易に認識することができ、操作性を向上できる。
【0120】
なお、所定期間内の使用回数がゼロの機能に対応する機能ボタン401dの表示を消去しても良い。
【0121】
図17は、この発明のさらに他の実施形態を示すものである。この実施形態では、同一のグループ内で、ブックマークが設定されている機能と設定されていない機能とで、対応する機能ボタン及びアイコンの表示の並び順を変更するものである。
【0122】
即ち、図17に示すように、「原稿」のグループにおいてブックマーク412が付加されている「原稿設定」の機能ボタン401aに続いて、ブックマーク412が付加されている「連続読み込み」の機能ボタン401eが、ブックマーク12が付加されていない「ブック原稿」の機能ボタン401fよりも左側に、並び順を変えて表示されている。また、アイコン301についてもブックマーク315が付加されたアイコン301が左側に寄せられて表示されている。
【0123】
このように、並べ替えを行うことで、ユーザはブックマークが付加されている機能を容易に認識でき、操作性を向上できる。
【0124】
なお、このような並べ替えは、制御部100が自動的に行っても良いし、ユーザの指示に基づいて行われても良い。
【0125】
ただし、セキュリティ機能のように、管理者等の上位権限者等により並べ替えが禁止されている場合は、図18に示すように並び替えの禁止されている機能ボタン401gをグレーアウト表示(明度を変更して表示する場合も含む)したり、図19に示すように、並び替えの禁止されている機能ボタン401hを正規の表示位置から下方等へ移動させ、表示位置を変更して表示しても良い。
【0126】
このように、並べ替えが禁止されている機能ボタン401g、401hはグレーアウト表示され、または表示位置が変更されて表示されるから、ユーザはその機能ボタンの並べ替えができないことを容易に認識することができる。
【0127】
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることはない。
【0128】
例えば、カーソル500により8個の機能ボタン401を同時に表示させるものとしたが、カーソル500の長さを変えることにより、同時に表示可能な機能ボタン401の数を変えても良い。
【0129】
具体的には、管理者によって機能の使用が制限された画像処理装置や、機能が比較的少ないモノクロ画像形成装置等では、機能ボタン401のグループ数や機能ボタン401の数が少なくなるため、カーソル500の長さを長くすることで、カーソル500の移動時の操作や表示される機能ボタン401が、ユーザにとってよりわかりやすいものとなる。
【0130】
このようなカーソル500の長さは、一般ユーザや管理者ユーザが設定可能としても良い。あるいは画像処理装置1−xが、グループの数や機能ボタン401の数をカウントし、自動で変更しても良い。具体的には、グループの数や機能ボタン401の数に反比例してカーソル500の長さを変更するアルゴリズムを、制御部100に実装することで実現することができる。
【0131】
また、カーソル500の長さの設定と同様に、カーソル500の移動速度もユーザ毎に変更できる構成としても良い。このような構成とすることによって、各ユーザに応じた使い勝手の良い操作性を実現することができる。
【0132】
また、カーソル500の平面視上下両側に表示スペースの余裕がある場合には、カーソル500の上下(縦方向)の幅を大きくして、ユーザのタッチ操作をさらに行い易くしても良い。
【0133】
また、図示は省略したが、ユーザの現在の操作状況をさらにわかりやすくするために、ユーザがタッチしている部位を拡大表示したり、拡大表示と共に明度を上げて(逆に他の部位の明度を下げて)、表示することも可能である。
【符号の説明】
【0134】
1−1、1−n、1−x 画像形成装置(画像処理装置)
3−1、3−m 情報処理装置
4、5 ネットワーク
100 制御部
101 CPU
102 ROM
130 操作パネル
134 表示部
160 ネットワークインターフェース
202 応用ボタン
300 アイコン表示領域
301 アイコン
312、313、316 ステータスマーク
315 ブックマーク
400 機能ボタン表示領域
401 機能ボタン
411、413 ステータスマーク
412 ブックマーク
500 カーソル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理装置に搭載された機能の設定画面を表示するための複数個の機能ボタンに対応するアイコンを、機能の属性に応じてグループ分けされた状態でアイコン表示領域に一覧表示可能であり、かつ前記アイコン表示領域に一覧表示されたアイコンの中から、ユーザによって指定された領域に存在する複数のアイコンに対応する機能ボタンを機能ボタン表示領域に表示可能な表示手段と、
前記アイコン表示領域において、ユーザによって指定された部位を特定する指定部位特定手段と、
前記アイコンを前記表示手段のアイコン表示領域に表示させると共に、前記指定部位特定手段によって特定されたアイコン表示領域上の部位に存在する複数個のアイコンに対応する機能ボタンを、前記表示手段の機能ボタン表示領域に表示させ、さらに少なくとも一つの機能の現在のステータスを示すステータス情報及び/または現在の属性を示す属性情報を、前記機能に対応する機能ボタンまたはその近傍の位置か、機能ボタンに対応する前記アイコンまたはその近傍の位置の少なくともいずれかの位置に表示させる表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記ステータス情報は、前記機能の設定が変更されているか否かを示す情報である請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記ステータス情報は、前記機能の使用不可を示す情報である請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
ユーザの操作に基づいてブックマークを設定するブックマーク設定手段を備え、
前記属性情報は、前記機能に対して前記ブックマーク設定手段によりブックマークが設定されていることを示す情報である請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項5】
機能の使用回数をカウントする計数手段を備え、
前記ステータス情報は、前記機能の前記計数手段によって計数された使用回数である請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記計数手段による計数値に基づいて機能ボタン及びアイコンの表示の並び順を変更する請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記計数手段は、個人毎の使用回数、部門毎の使用回数及び全ての使用回数を計数可能であり、前記表示制御手段は、それぞれの計数値に基づいて、機能ボタン及びアイコンの表示の並び順を変更する請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記表示制御手段は、前記計数手段による計数値が所定の期間ゼロの機能とゼロでない機能とで、対応する機能ボタンを異なる態様で表示する請求項5〜7のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記表示制御手段は、前記ブックマーク設定手段によりブックマークが設定されている機能と設定されていない機能とで、対応する機能ボタン及びアイコンの表示の並び順を変更する請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記表示制御手段は、前記ブックマーク設定手段によりブックマークが設定されている機能に対応する機能ボタン及びアイコンの表示の並び順を、ユーザの指示に基づいて変更する請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項11】
前記表示制御手段は、並べ替えが禁止されている機能ボタンを他の機能ボタンとは異なる態様で表示する請求項9または10に記載の画像処理装置。
【請求項12】
前記ブックマーク設定手段は、ブックマークに所望の識別記号を設定する請求項4、9〜11のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項13】
前記ブックマーク設定手段は、前記ブックマークの識別記号を自動で設定する請求項12に記載の画像処理装置。
【請求項14】
画像処理装置に搭載された機能の設定画面を表示するための複数個の機能ボタンに対応するアイコンを、機能の属性に応じてグループ分けされた状態でアイコン表示領域に一覧表示可能であり、かつ前記アイコン表示領域に一覧表示されたアイコンの中から、ユーザによって指定された領域に存在する複数のアイコンに対応する機能ボタンを機能ボタン表示領域に表示可能な表示手段の前記アイコン表示領域において、ユーザによって指定された部位を特定する指定部位特定ステップと、
前記アイコンを前記表示手段のアイコン表示領域に表示させると共に、前記指定部位特定ステップにおいて特定されたアイコン表示領域上の部位に存在する複数個のアイコンに対応する機能ボタンを、前記表示手段の機能ボタン表示領域に表示させ、さらに少なくとも一つの機能の現在のステータスを示すステータス情報及び/または現在の属性を示す属性情報を、前記機能に対応する機能ボタンまたはその近傍の位置か、機能ボタンに対応する前記アイコンまたはその近傍の位置の少なくともいずれかの位置に表示させる表示制御ステップと、
を備えたことを特徴とする画像処理装置における機能ボタンの表示制御方法。
【請求項15】
画像処理装置に搭載された機能の設定画面を表示するための複数個の機能ボタンに対応するアイコンを、機能の属性に応じてグループ分けされた状態でアイコン表示領域に一覧表示可能であり、かつ前記アイコン表示領域に一覧表示されたアイコンの中から、ユーザによって指定された領域に存在する複数のアイコンに対応する機能ボタンを機能ボタン表示領域に表示可能な表示手段の前記アイコン表示領域において、ユーザによって指定された部位を特定する指定部位特定ステップと、
前記アイコンを前記表示手段のアイコン表示領域に表示させると共に、前記指定部位特定ステップにおいて特定されたアイコン表示領域上の部位に存在する複数個のアイコンに対応する機能ボタンを、前記表示手段の機能ボタン表示領域に表示させ、さらに少なくとも一つの機能の現在のステータスを示すステータス情報及び/または現在の属性を示す属性情報を、前記機能に対応する機能ボタンまたはその近傍の位置か、機能ボタンに対応する前記アイコンまたはその近傍の位置の少なくともいずれかの位置に表示させる表示制御ステップと、
を画像処理装置のコンピュータに実行させるための機能ボタンの表示制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2011−193405(P2011−193405A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−60007(P2010−60007)
【出願日】平成22年3月16日(2010.3.16)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】