画像出力制御装置、プレビュー表示プログラム、記憶媒体、及びプレビュー表示方法
【課題】 印刷工程における各画像状態の中から所望の画像状態をプレビュー表示できる技術を提供することにある。
【解決手段】 画像データをページデータに加工し、綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる画像出力制御装置であって、複数の表示形態を有し、前記ページデータを表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー手段と、前記複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付手段とを備える。複数の表示形態は、ページ単位表示、製本形式表示、紙面印刷形式表示を含む。
【解決手段】 画像データをページデータに加工し、綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる画像出力制御装置であって、複数の表示形態を有し、前記ページデータを表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー手段と、前記複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付手段とを備える。複数の表示形態は、ページ単位表示、製本形式表示、紙面印刷形式表示を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像データをページデータに加工し、綴じ形態に合わせた順序で画像出力させる画像出力制御技術に関し、特にページデータをプレビュー表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、DTP(Desk Top Publishing)等の普及により、印刷発注者が自身の端末において、スキャナから入力した画像をコンピュータのソフトウェア上で画像編集し、フルディジタルで最終印刷物を直接記録用紙に出力することが行われるようになった。またこのフルディジタル化に伴って、小ロットの印刷物製作やPOD(Print On Demand)等の用途も発展している。
【0003】
このようなフルディジタルの出力は、画像出力装置と画像出力制御装置がネットワークを介して接続されたシステムにより行われる。画像出力装置は、記録用紙に最終印刷物となる画像を出力する装置であり、画像出力制御装置から画像データが渡され、この画像データに基づいて画像を出力する。画像出力制御装置は、発注者の端末から編集した画像データを受け取り、画像データに画像出力装置に合わせた加工を施してから当該画像データを送出する。
【0004】
ところで、最終印刷物の出力においては、印刷後の製本処理を考慮した画像出力がされねばならない。製本処理を行う装置としては、最終印刷物の出力後、中折り・中綴じ製本等の冊子形式に製本する製本装置があり、画像出力装置の後段に連設される。この製本装置は、最終印刷物が出力された複数の記録用紙を重ねてまとめて中折りし、中綴じする装置である。(例えば、特許文献1参照)
【0005】
この製本によって中折り・中綴じ製本を行う場合、画像出力装置は、冊子をページ順にめくると画像がページ順に並ぶように画像を出力しなくてはならない。そこで、画像出力制御装置は、画像データを1ページ毎のデータであるページデータに分解し、記録用紙を中折りするとページ順に並ぶ順番で画像出力装置に送出している。つまり、画像出力制御装置は、入力された画像データをページ単位のページデータとして保持している。
【0006】
一方、一般的に画像出力制御装置には、画像データのプレビュー表示機能が備えられている(例えば、特許文献2参照)。画像出力前に、加工済みの画像データを確認して誤った出力を減らすためである。
【0007】
プレビュー表示機能は、画像出力制御装置が保持しているページデータをモニタ上に画像化して表示するものである。表示される画像は、ページデータがページ単位のデータであるが故、ページ単位である場合が一般的である。
【0008】
【特許文献1】特開平6−286358号公報
【特許文献2】特開平7−287428号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
最終印刷物の出力では、加工済みの画像データを確認することも重要であるが、更に紙面上における画像の出力形態や、中折り・中綴じ製本された場合の綴じ形態等の各印刷工程における画像形態を確認することも重要である。印刷工程は、画像データの加工工程から、出力工程を経て、綴じ製本工程に遷移するため、これら工程ごとに確認しなくてはならない項目が分かれているためである。また、重視する確認項目も装置操作者によって異なる。
【0010】
しかし、プレビュー表示は、画像出力制御装置にページデータが保持されているため、ページデータを1データずつ呼び出すページ単位の表示となっていることが一般的である。従って、このプレビューでは、紙面上における画像形態や、中折り・中綴じ製本された場合の画像形態をイメージすることができない。また、装置操作者が重視する確認項目をプレビューすることができない。
【0011】
この発明は、上述のような問題点に鑑みてなされたものであり、印刷工程における各画像形態の中から所望の画像形態をプレビュー表示できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、画像データをページデータに加工し、綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる画像出力制御装置であって、複数の表示形態を有し、前記ページデータを表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー手段と、前記複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付手段とを備えること、を特徴とする。
また、上記課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、綴じ製本を行う綴じ製本装置に接続され、画像データをページデータに加工して綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる画像出力制御装置であって、前記ページデータをページ順に1ページずつ表示するページ単位表示を含む複数の表示形態を有し、前記ページデータを表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー手段と、前記複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付手段と、前記綴じ製本装置のライン接続状態を検知する綴じ製本可否検出手段と、を備え、前記選択受付手段は、前記綴じ製本可否検出手段により前記綴じ製本装置がオフライン状態であることが検出されている場合、前記複数の表示形態のうち、前記ページ単位表示の選択のみを受け付けること、を特徴とする。
【0013】
また、上記課題を解決するために、請求項7に記載の発明は、画像データをページデータに加工し、綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる画像出力制御装置を、複数の表示形態を有し、前記ページデータを表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー手段と、前記複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付手段として機能させること、を特徴とする。
【0014】
また、上記課題を解決するために、請求項8に記載の発明は、綴じ製本を行う綴じ製本装置に接続され、画像データをページデータに加工し綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる前記画像出力制御装置を、前記ページデータをページ順に1ページずつ表示するページ単位表示を含む複数の表示形態を有し、前記ページデータを表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー手段と、前記複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付手段と、前記綴じ製本装置のライン接続状態を検知する綴じ製本可否検出手段と、して機能させ、前記選択受付手段は、前記綴じ製本可否検出手段により前記綴じ製本装置がオフライン状態であることが検出されている場合、前記ページ単位表示の選択のみを受け付けること、を特徴とする。
【0015】
また、上記課題を解決するために、請求項14記載の発明は、画像データをページデータに加工し、綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる工程中に、装置操作者が前記ページデータのプレビュー表示を所望する場合に、複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付工程と、前記ページデータの出力形態を、受け付けた表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー工程と、を含むこと、を特徴とする。
【0016】
また、上記課題を解決するために、請求項15に記載の発明は、画像データをページデータに加工し、綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる工程中に、装置操作者が前記ページデータのプレビュー表示を所望する場合に、前記ページデータをページ順に1ページずつ表示するページ単位表示を含む複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付工程と、前記ページデータを、受け付けた表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー工程と、綴じ製本を行う綴じ製本装置のライン接続状態を検知する綴じ製本可否検出工程と、を含み、前記選択受付工程では、前記綴じ製本可否検出工程により前記綴じ製本装置がオフライン状態であることが検出されている場合、前記ページ単位表示の選択のみを受け付けること、を特徴とする。
【0017】
前記複数の表示形態は、ページ単位表示、製本形式表示、紙面印刷形式表示であり、前記ページ単位表示は、前記ページデータをページ順に1ページずつ表示する表示形態であり、前記製本形式表示は、綴じ製本によって見開き対向するページデータを対にして見開き順に表示する表示形態であり、前記紙面印刷形式表示は、綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にして紙面順に表示する表示形態とすることができる(請求項2,8,15記載の発明に相当)。
【0018】
プレビュー表示では、受け付けた表示形態に合わせて前記ページデータをレイアウトして送出し、送出されたレイアウト済みのページデータを表示するようにすることができ、前記ページ単位表示の選択を受け付けると、ページデータを1ページずつ送出し、前記製本形式表示の選択を受け付けると、綴じ製本によって見開き対向するページデータを対にするレイアウトを行って送出し、紙面印刷形式表示の選択を受け付けると、綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にするレイアウトを行って送出するようにしてもよい(請求項3,9,16記載の発明に相当)。
【0019】
選択受付においては、ページ単位表示用ボタン、製本形式表示用ボタン、紙面印刷形式表示用ボタンに対応する表示形態の選択を受け付けるようにしてもよい(請求項5,11,18記載の発明に相当)。これらボタンは、キーボード等に備えられるボタンに各役割を割り付けたり、表示画面上に表示させるようにしたりすればよい。
【0020】
綴じ製本によって見開き対向するページデータを対にするレイアウト、及び綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にするレイアウトは、対にするページデータの合成を含むようにしてもよい(請求項5,11,18記載の発明に相当)。
【0021】
また、プレビュー表示プログラムを記憶媒体に前記画像出力制御装置が読み取り可能に記憶するようにしてもよい(請求項14記載の発明に相当)。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、複数の表示形態を有し、複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付けて、受け付けた表示形態に合わせてページデータをレイアウトしてプレビュー表示するようにした。これにより、印刷工程における各画像状態のうち、所望の画像状態を画像出力前に把握することができる。
【0023】
また、製本装置のライン接続状態を検知するようにし、オフライン状態であった場合は、ページ単位表示のみ選択可能とすることによって、無駄なプレビュー表示を省くことができると共に、製本装置がオフライン接続である旨を予め確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、この発明の一実施形態について図1乃至図13に基づき詳細に説明する。本実施形態に係る画像出力制御装置は、画像出力システムの一構成としてネットワーク上に存在する。図1に示すように、画像出力システム1は、例えば、POD(Print On Demand)用途等のデジタル印刷として使用され、連続して出力1枚ごとに異なるページデータが出力可能なシステムである。この画像出力システム1は、クライアント端末2と当該画像出力制御装置3と画像出力装置4とをLAN等のネットワークによって接続し、画像出力装置4の後段に製本装置5を連設させた構成である。
【0025】
画像出力システム1では、クライアント端末2によって画像データを編集し、画像出力制御装置3によって当該画像データに加工を施し、画像出力装置4によって加工された画像データを記録用紙上に出力し、製本装置5によって中折り・中綴じ製本して冊子化する。
【0026】
また、本実施形態において、画像出力制御装置3は、画像データに画像出力装置4で出力するための加工を施す他、画像データのプレビューを表示する。本実施形態に係るプレビューは、複数の表示形態を有し、一の表示形態を選択することができる。
【0027】
クライアント端末2は、例えば画像編集が可能なコンピュータで構成されている。画像編集により、ベクタ画像データとして表現された画像データが作成される。作成された画像データは、ポストスクリプト等のページ記述言語で構成されており、複数ページを1データとして包含している。作成された画像データは、画像出力制御装置3に送出される。
【0028】
画像出力制御装置3は、例えば、CPU3a、RAM3b、HDD3c、モニタ3d、キーボードやマウス等の入力装置3eにより構成されている。図2に示すように、これらコンピュータ資源によって、記憶部30とRIP処理部31と網点化部32とページデータ加工部33とページ割付け部34とが実現される。記憶部30は、HDD3cを含み、後述する各加工段階の画像データ、特にページデータや、割付け情報が記憶される。
【0029】
画像出力制御装置3では、まずRIP処理部31によりベクタ画像データに対するRIP処理が施される。RIP処理は、ページ記述言語で記述された画像データを解釈して、当該画像データを画像出力装置4の出力解像度に合わせたラスターデータ、すなわち点の集まりであるビットマップのデータに変換するものであり、いわゆるラスタライズである。
【0030】
更に必要に応じて網点化処理部32により、ラスタ画像データに対する網点化処理が施される。網点化処理は、画像出力装置4の出力解像度に合わせてラスタ画像データを網点で再構成する処理であり、特に画像出力装置4が出力強度を可変できる装置の場合には、多値の網点に再構成して、網点画像データを生成する。
【0031】
ここで、ラスタ画像データ若しくは網点画像データは、図3の(a)に示すように、依然として複数ページを1データとして包含している。ラスタ画像データ若しくは網点画像データは、ページデータ加工部33により、図3の(b)に示すページ毎の画像データ、すなわちページデータに分解加工される。図3の(b)においては、図3の(a)に示す画像データを解釈して全8頁のページデータに分解している。
【0032】
中折り・中綴じ等の冊子形式での画像出力が設定されていれば、更にページ割付け部34によりページデータの割り付けが規定される。ページ割付け部34は、画像を出力して折り丁にしたときにノンブルが順に並ぶように、綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にする割り付けを規定する。この規定は、ページ割付け部34が割付け情報を作成することによりなされる。
【0033】
図4に示すように、割付け情報には各紙面に対応してページデータの組合せがテーブル形式で格納されている。例えばページデータが全8ページである場合は、1ページ目と8ページ目のページデータは、1枚目表面に出力され、1枚目表面の左側に8ページ目のページデータが配置され、右側に1ページ目のページデータが配置されるように規定される。
【0034】
加工が終了した画像データ、すなわち単ページのページデータ若しくは割り付けられたページデータは画像出力装置4に送出される。このとき、ページ割付け部34によって割付け情報が作成されている場合には、割付け情報に従いページデータが実際に割り付けられてから送出される。ページデータが割り付けられて送出される場合、記録用紙のサイズの指定等の他、中折り・中綴じ命令を含んだ制御情報がページデータとともに送出される。
【0035】
画像出力装置4は、例えば、カラーレーザプリンタ等の電子写真方式プリンタであり、イメージスキャナや、異なるサイズの記録用紙を異なる出力方向(縦置きと横置き)に収納する複数の給紙カセットを備えるマルチファンクションプリンタである。
【0036】
画像出力装置4では、送出された制御情報に従って、単ページのページデータ又はページ割り付けが行われたページデータ対が記録用紙上に出力される。尚、画像出力装置4では、制御情報に従い、該当するサイズ及び出力方向の記録用紙を該当する給紙カセットから給紙し、出力する紙面側を選択して記録用紙上に画像を出力する。制御情報に中折り・中綴じ命令が含まれていると、画像を出力した記録用紙は、製本装置5に給紙される。
【0037】
製本装置5は、中綴じ・中折り製本を行う装置である。この製本装置5は、画像出力装置3より画像が出力された全記録用紙が給紙されると、当該全記録用紙をまとめて中折り加工・中綴じして図5に示す冊子形式に製本する。
【0038】
画像出力制御装置3では、図6に示すように、印刷工程の経過を示す表示画面6がモニタ3dに表示されている。当該表示画面6は、加工処理待ちのジョブ名が一覧表示される加工待ちエリア6aと、加工中/出力待ちのジョブ名が一覧表示される加工中/出力待ちエリア6bと、出力終了のジョブ名が一覧表示される出力終了エリア6cとで構成される。
【0039】
ここで、画像出力制御装置3は、加工中/出力待ちエリア6b又は出力終了エリア6cからプレビュー表示したい画像データに対応するジョブ名が選択されると、ページデータをプレビュー表示する。以下、画像出力制御装置3がプレビュー表示を実現する構成及び動作を説明する。
【0040】
画像出力制御装置3は、図2に示すように、更に、CPU3a、RAM3b、HDD3c、モニタ3dのコンピュータ資源により構成される表示制御部35とレイアウト部36と綴じ製本可否検出部37と入力受付部38を備える。図1に示すHDD3cに記憶されているプレビュー表示プログラム7をCPU3aが実行し、RAM3bをワークメモリとしながら、モニタ3dに実行結果を表示させることによりこれら構成として機能する。
【0041】
レイアウト部36は、ページ単位表示用レイアウト、若しくは製本形式表示用レイアウト、又は紙面印刷形式表示用レイアウトを行い、表示制御部35にレイアウトしたページデータを送出するレイアウト手段であり、プレビュー手段の一構成である。
【0042】
ページ単位表示用レイアウトは、ページデータ加工部33によって加工された図3の(b)に示すページデータを単ページで表示制御部35に送出するものである。すなわち、ページ単位表示用レイアウトでは、レイアウト部36の実質的なレイアウト動作はない。
【0043】
紙面形式表示用レイアウトは、ページ割付け部34にページデータの割り付けを要求してから、作成された割付け情報に従って行われるものである。当該レイアウトは、図7に示すように、綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にして紙面順に並び替える合成である。つまり、最外ページデータ同士である1ページ目のページデータと最終ページのページデータを対として1枚目表面として合成し、次の外側のページデータ同士を対として1枚目裏面として合成し、以下、順序だって、ページデータを対として所定の紙面として合成する。
【0044】
製本形式表示用レイアウトは、図8に示すように、綴じ製本によって見開き対向するページデータを対にする合成である。つまり、ページデータのうち最初のページと最後のページ以外を、順番に2ページずつ対にして合成する。
【0045】
尚、レイアウト部36の合成は、ページデータ対を一連の画像データとするものである。また、合成動作は、一度に全ページデータに行ってもよいし、プレビューウィンドウ35のページ戻りボタン39a又はページめくりボタン39bが押下されたことをきっかけとして、次に表示するページデータのみに行ってもよい。
【0046】
表示制御部35は、図9乃至11に示すプレビューウィンドウ39をフォーマットとして有する。この表示制御部35は、表示画面6でプレビュー表示が選択されると、モニタ3dにプレビューウィンドウ39を表示させる。同時に、プレビューウィンドウ39内部にレイアウト部36によってレイアウトされたページデータを表示させる表示制御手段であり、プレビュー手段の一構成である。
【0047】
レイアウト部36によるページデータの送出によって、表示制御部35は、複数の表示形態のうち一の表示形態をプレビュー表示させる。レイアウト部36がページ単位表示用レイアウトを行った場合は、ページ単位表示となり、紙面印刷形式表示用レイアウトを行った場合は、紙面印刷形式表示となり、製本形式表示用レイアウトを行った場合は、製本形式表示となる。
【0048】
図9に示すように、ページ単位表示は、レイアウト部36のレイアウトに対応して、ページデータをページ順に1ページずつ表示させる。図10に示すように、紙面印刷形式表示は、レイアウト部36のレイアウトに対応して、綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にして紙面順に表示させる。図11に示すように、製本形式表示は、レイアウト部36のレイアウトに対応して、綴じ製本によって見開き対向するページデータを対にして見開き順に表示させる。
【0049】
プレビューウィンドウ39には、ページ戻りボタン39a、ページめくりボタン39bや後述するページ単位表示ボタン39c、紙面印刷形式表示ボタン39e、製本形式表示ボタン39dが付加されている。
【0050】
綴じ製本可否検出部37は、製本装置5のライン接続状態を検出する綴じ製本可否検出手段となる。この検出は、ネットワークを介して製本装置5に問い合わせるか、又は画像出力制御装置4においてOSが立ち上がった際のネットワーク上のデバイスの情報を取得かで行われる。検出結果は、オンライン状態であるかオフライン状態であるかのどちらかとなる。
【0051】
入力受付部38は、プレビューウィンドウ39内の各ボタン39a乃至39eの押下を監視し、いずれかのボタンが押下されると、そのボタンに合わせた動作指令をレイアウト部36に送出する。
【0052】
ページ戻しボタン39a,39bの押下に対しては、レイアウト部36に、前ページのページデータ又は次ページのページデータを合成させる。
【0053】
また、ページ単位表示ボタン39c、製本形式表示ボタン39d、紙面印刷形式表示ボタン39eがマウス等で押下されると、押下されたボタンに対応する表示形態を判断し、判断結果に対応する表示形態をレイアウト部36にレイアウトさせる。すなわち、入力受付部38は、複数の表示形態の中から一の表示形態の選択を受け付けることができ、装置操作者が所望する表示形態の選択を受け付ける選択受付手段となる。
【0054】
尚、入力受付部38は、キーボードのキーを監視し、押下されたキーに対応した表示形態をレイアウト部36にレイアウトさせるようにしてもよい。
【0055】
また、入力受付部38は、装置操作者が所望するプレビューの表示形態の選択を制限する。綴じ製本可否検出部37の検出結果を参照し、検出結果がオンライン接続状態である場合には、各ボタン39c,39d,39eの押下を受け付け、オフライン接続状態である場合には、図12に示すようにページ単位表示ボタン39cのみの押下を受け付ける。すなわち、ページ単位表示のみを受け付ける。
【0056】
以下、画像出力制御装置4におけるプレビュー表示プログラム7を実行することによるプレビュー動作について、図13に基づき説明する。まず、図6に示す印刷工程の経過を示す表示画面6において、加工中/出力待ちエリア6b若しくは出力終了エリア6cに表示されているジョブ名が選択されると、表示制御部35は、図9乃至図11に示すプレビューウィンドウ35をモニタ3dに表示させる(S100)。以後、このプレビューウィンドウ35が閉じられない限り、以下の動作が繰り返される。
【0057】
プレビューウィンドウ35が表示されると、綴じ製本可否検出部37が製本装置5のライン状態を検出する綴じ製本可否検出工程を行う。製本装置5がオンライン状態であると(S101,Yes)、オンライン状態である旨の検出結果を受けると、選択受付工程として、入力受付部38がプレビューウィンドウ39内のページ単位表示ボタン39cと製本形式表示ボタン39dと紙面印刷表示ボタン39eの押下を受け付ける(S102)。これ以降、各ボタン39c,39d,39eの押下によりレイアウト工程が行われる。
【0058】
一方、選択受付工程では、製本装置5のライン状態がオフライン状態であると(S101,No)、図12に示すように、入力受付部28がプレビューウィンドウ35内のページ単位表示ボタン39cのみの押下を受け付ける(S103)。
【0059】
装置操作者が入力装置3eを用いて、ページ単位表示ボタン39cを押下すると(S104,上段条件)、入力受付部38は、レイアウト部36にページ単位表示レイアウトを指令する。レイアウト部36は、ページデータをそのまま1ページずつ表示制御部35に送出する(S105)。すなわち、この場合は、レイアウト部36の実質的な動作は無い。
【0060】
装置操作者が入力装置3eを用いて、紙面印刷形式表示ボタン39eを押下すると(S104,中段条件)、入力受付部38は、レイアウト部36に紙面印刷形式表示レイアウトを指令する。レイアウト部36は、ページ割付け部34に割付情報の作成を要求する。ページ割付け部34が割付け情報を作成すると(S106)、レイアウト部36は、作成された割付け情報を参照して、図7に示す綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にした合成を行い、表示制御部35に送出する(S107)。
【0061】
装置操作者がマウス等の入力装置3eを用いて、製本形式ボタン39dを押下すると(S104,下段条件)、入力受付部38は、レイアウト部36に製本形式表示レイアウトを指令する。レイアウト部36は、図8に示す綴じ製本によって見開き対向するページデータを対にした合成を行い、表示制御部35に送出する(S108)。
【0062】
レイアウト部36からレイアウトしたページデータが表示制御部35に送出されると(S112,Yes)、表示制御部35によってプレビューウィンドウ35内に送出されたページデータが表示される(S113)。このページデータの表示によって、ページ単位表示の場合は、図9に示すように、ページ毎のプレビューが可能になる。また、紙面印刷形式表示の場合は、図10に示すようにページデータの紙面上への出力形態がプレビューできる。また、製本形式表示の場合は、図11に示すように中折り・中綴じ等の綴じ形態がプレビューできる。
【0063】
次に、ページ戻しボタン39aが押下されると(S109,上段条件)、入力受付部38は、レイアウト部36に前ページのページデータのレイアウトを指令する。ページ単位表示の場合、レイアウト部36は、前ページのページデータを送出し(S110)、表示制御部35がプレビューウィンドウ39内に当該前ページのページデータを表示させる(S113)。
【0064】
同様に、紙面印刷形式表示の場合、レイアウト部36が割付け情報を参照して前紙面、例えば、1枚目の裏面が表示されていた場合には1枚目の表面に並ぶページデータ対を合成して送出し、プレビューウィンドウ39内に当該ページデータ対が表示される。また、製本形式表示の場合、レイアウト部36が前見開き面、例えば、4ページと5ページが見開きで表示されていた場合には2ページと3ページのページデータ対を合成して送出し、プレビューウィンドウ39内に当該ページデータ対が表示される。
【0065】
ページめくりボタン39bが押下されると(S109,中段条件)、入力受付部38は、レイアウト部36に次ページのページデータのレイアウトを指令する。ページ単位表示の場合、レイアウト部36は、次ページのページデータを送出し(S111)、表示制御部35がプレビューウィンドウ39内に当該次ページのページデータを表示させる(S113)。
【0066】
同様に、紙面印刷形式表示の場合、レイアウト部36が割付け情報を参照して次紙面、例えば、1枚目の裏面が表示されていた場合には2枚目の表面に並ぶページデータ対を合成して送出し、プレビューウィンドウ39内に当該ページデータ対が表示される。また、製本形式表示の場合、レイアウト部36が次見開き面、例えば、4ページと5ページが見開きで表示されていた場合には6ページと7ページのページデータ対を合成して送出し、プレビューウィンドウ39内に当該ページデータ対が表示される。
【0067】
以上の動作がプレビューウィンドウ35の表示中に行われる。
【0068】
このように、本発明のプレビュー表示は装置操作者の選択に応じて、ページ毎のプレビューや、紙面上に出力されたページデータの出力状態のプレビューや、製本された仕上げ状態のプレビューを表示させることができる。従って、各装置3,4,5における各印刷工程での画像状態を出力前に容易に把握することができる。
【0069】
また、製本装置5のライン接続状態を綴じ製本可否検出部37により検知するようにし、オフライン状態であった場合は、ページ単位表示のみ選択可能とすることによって、無駄なプレビュー表示を省くことができると共に、製本装置5がオフライン接続である旨を予め確認することができる。
【0070】
本実施形態においては、システム1の構成として製本装置5が画像出力装置4の後段に接続されていることを前提に説明したが、本発明は、製本装置5がシステム1から切り離された別構成においても適用することができる。すなわち、画像出力システム1は、クライアント端末2と画像出力制御装置3と画像出力装置4とをネットワークによって接続した構成とし、ネットワークと切り離されて製本装置5が存在していてもよい。この場合は、画像出力制御装置3から綴じ製本可否検出部37を省くことができる。プレビュー表示プログラム7の実行による画像出力制御装置3の動作においては図13に示すS101乃至S103をスキップ若しくは排除することができる。
【0071】
尚、本実施形態においては、プレビュー表示プログラムをHDD3c内に記憶させるようにした。この他にも画像出力制御装置3が読み取り可能な記憶媒体に記憶させることもできる。例えば、光ディスク、光磁気ディスク(CD−ROM/DVD−RAM/DVD−ROM/MO等)、磁気記憶媒体(ハードディスク/フロッピー(登録商標)ディスク/ZIP等)に記憶されているようにしてもよい。また、本実施形態において画像出力制御装置3は、プレビュー表示プログラムを実行することで上述の機能を備えるようにしたが、専用回路を備えることで上述の機能を備えるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の実施形態に係る画像出力システムの構成を示す構成図である。
【図2】本実施形態に係る画像出力制御装置の機能ブロック図である。
【図3】画像出力制御装置内での画像データの形態を示す図である。
【図4】割付け情報を説明する図である。
【図5】綴じ製本工程終了により完成した冊子の斜視図である。
【図6】印刷工程の経過を示す表示画面を示す図である。
【図7】本実施形態に係る画像出力装置が出力した紙面上での画像形態を示す図である。
【図8】本実施形態に係る製本装置が製本した冊子における画像形態を示す図である。
【図9】プレビューウィンドウ内でのページ単位表示を示す図である。
【図10】プレビューウィンドウ内での紙面印刷形式表示を示す図である。
【図11】プレビューウィンドウ内での製本形式表示を示す図である。
【図12】プレビューウィンドウにおいて、製本装置がオフライン状態である場合を説明する図である。
【図13】プレビュー表示動作を示すPADチャート図である。
【符号の説明】
【0073】
1 画像出力システム
2 クライアント端末
3 画像出力制御装置
33 ページデータ加工部
34 ページ割付け部
35 表示制御部
36 レイアウト部
37 綴じ製本可否検出部
38 入力受付部
39 プレビューウィンドウ
39c ページ単位表示ボタン
39d 製本形式表示ボタン
39e 紙面印刷形式表示ボタン
4 画像出力装置
5 製本装置
6 印刷工程の経過表示画面
7 プレビュー表示プログラム
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像データをページデータに加工し、綴じ形態に合わせた順序で画像出力させる画像出力制御技術に関し、特にページデータをプレビュー表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、DTP(Desk Top Publishing)等の普及により、印刷発注者が自身の端末において、スキャナから入力した画像をコンピュータのソフトウェア上で画像編集し、フルディジタルで最終印刷物を直接記録用紙に出力することが行われるようになった。またこのフルディジタル化に伴って、小ロットの印刷物製作やPOD(Print On Demand)等の用途も発展している。
【0003】
このようなフルディジタルの出力は、画像出力装置と画像出力制御装置がネットワークを介して接続されたシステムにより行われる。画像出力装置は、記録用紙に最終印刷物となる画像を出力する装置であり、画像出力制御装置から画像データが渡され、この画像データに基づいて画像を出力する。画像出力制御装置は、発注者の端末から編集した画像データを受け取り、画像データに画像出力装置に合わせた加工を施してから当該画像データを送出する。
【0004】
ところで、最終印刷物の出力においては、印刷後の製本処理を考慮した画像出力がされねばならない。製本処理を行う装置としては、最終印刷物の出力後、中折り・中綴じ製本等の冊子形式に製本する製本装置があり、画像出力装置の後段に連設される。この製本装置は、最終印刷物が出力された複数の記録用紙を重ねてまとめて中折りし、中綴じする装置である。(例えば、特許文献1参照)
【0005】
この製本によって中折り・中綴じ製本を行う場合、画像出力装置は、冊子をページ順にめくると画像がページ順に並ぶように画像を出力しなくてはならない。そこで、画像出力制御装置は、画像データを1ページ毎のデータであるページデータに分解し、記録用紙を中折りするとページ順に並ぶ順番で画像出力装置に送出している。つまり、画像出力制御装置は、入力された画像データをページ単位のページデータとして保持している。
【0006】
一方、一般的に画像出力制御装置には、画像データのプレビュー表示機能が備えられている(例えば、特許文献2参照)。画像出力前に、加工済みの画像データを確認して誤った出力を減らすためである。
【0007】
プレビュー表示機能は、画像出力制御装置が保持しているページデータをモニタ上に画像化して表示するものである。表示される画像は、ページデータがページ単位のデータであるが故、ページ単位である場合が一般的である。
【0008】
【特許文献1】特開平6−286358号公報
【特許文献2】特開平7−287428号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
最終印刷物の出力では、加工済みの画像データを確認することも重要であるが、更に紙面上における画像の出力形態や、中折り・中綴じ製本された場合の綴じ形態等の各印刷工程における画像形態を確認することも重要である。印刷工程は、画像データの加工工程から、出力工程を経て、綴じ製本工程に遷移するため、これら工程ごとに確認しなくてはならない項目が分かれているためである。また、重視する確認項目も装置操作者によって異なる。
【0010】
しかし、プレビュー表示は、画像出力制御装置にページデータが保持されているため、ページデータを1データずつ呼び出すページ単位の表示となっていることが一般的である。従って、このプレビューでは、紙面上における画像形態や、中折り・中綴じ製本された場合の画像形態をイメージすることができない。また、装置操作者が重視する確認項目をプレビューすることができない。
【0011】
この発明は、上述のような問題点に鑑みてなされたものであり、印刷工程における各画像形態の中から所望の画像形態をプレビュー表示できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、画像データをページデータに加工し、綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる画像出力制御装置であって、複数の表示形態を有し、前記ページデータを表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー手段と、前記複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付手段とを備えること、を特徴とする。
また、上記課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、綴じ製本を行う綴じ製本装置に接続され、画像データをページデータに加工して綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる画像出力制御装置であって、前記ページデータをページ順に1ページずつ表示するページ単位表示を含む複数の表示形態を有し、前記ページデータを表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー手段と、前記複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付手段と、前記綴じ製本装置のライン接続状態を検知する綴じ製本可否検出手段と、を備え、前記選択受付手段は、前記綴じ製本可否検出手段により前記綴じ製本装置がオフライン状態であることが検出されている場合、前記複数の表示形態のうち、前記ページ単位表示の選択のみを受け付けること、を特徴とする。
【0013】
また、上記課題を解決するために、請求項7に記載の発明は、画像データをページデータに加工し、綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる画像出力制御装置を、複数の表示形態を有し、前記ページデータを表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー手段と、前記複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付手段として機能させること、を特徴とする。
【0014】
また、上記課題を解決するために、請求項8に記載の発明は、綴じ製本を行う綴じ製本装置に接続され、画像データをページデータに加工し綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる前記画像出力制御装置を、前記ページデータをページ順に1ページずつ表示するページ単位表示を含む複数の表示形態を有し、前記ページデータを表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー手段と、前記複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付手段と、前記綴じ製本装置のライン接続状態を検知する綴じ製本可否検出手段と、して機能させ、前記選択受付手段は、前記綴じ製本可否検出手段により前記綴じ製本装置がオフライン状態であることが検出されている場合、前記ページ単位表示の選択のみを受け付けること、を特徴とする。
【0015】
また、上記課題を解決するために、請求項14記載の発明は、画像データをページデータに加工し、綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる工程中に、装置操作者が前記ページデータのプレビュー表示を所望する場合に、複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付工程と、前記ページデータの出力形態を、受け付けた表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー工程と、を含むこと、を特徴とする。
【0016】
また、上記課題を解決するために、請求項15に記載の発明は、画像データをページデータに加工し、綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる工程中に、装置操作者が前記ページデータのプレビュー表示を所望する場合に、前記ページデータをページ順に1ページずつ表示するページ単位表示を含む複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付工程と、前記ページデータを、受け付けた表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー工程と、綴じ製本を行う綴じ製本装置のライン接続状態を検知する綴じ製本可否検出工程と、を含み、前記選択受付工程では、前記綴じ製本可否検出工程により前記綴じ製本装置がオフライン状態であることが検出されている場合、前記ページ単位表示の選択のみを受け付けること、を特徴とする。
【0017】
前記複数の表示形態は、ページ単位表示、製本形式表示、紙面印刷形式表示であり、前記ページ単位表示は、前記ページデータをページ順に1ページずつ表示する表示形態であり、前記製本形式表示は、綴じ製本によって見開き対向するページデータを対にして見開き順に表示する表示形態であり、前記紙面印刷形式表示は、綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にして紙面順に表示する表示形態とすることができる(請求項2,8,15記載の発明に相当)。
【0018】
プレビュー表示では、受け付けた表示形態に合わせて前記ページデータをレイアウトして送出し、送出されたレイアウト済みのページデータを表示するようにすることができ、前記ページ単位表示の選択を受け付けると、ページデータを1ページずつ送出し、前記製本形式表示の選択を受け付けると、綴じ製本によって見開き対向するページデータを対にするレイアウトを行って送出し、紙面印刷形式表示の選択を受け付けると、綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にするレイアウトを行って送出するようにしてもよい(請求項3,9,16記載の発明に相当)。
【0019】
選択受付においては、ページ単位表示用ボタン、製本形式表示用ボタン、紙面印刷形式表示用ボタンに対応する表示形態の選択を受け付けるようにしてもよい(請求項5,11,18記載の発明に相当)。これらボタンは、キーボード等に備えられるボタンに各役割を割り付けたり、表示画面上に表示させるようにしたりすればよい。
【0020】
綴じ製本によって見開き対向するページデータを対にするレイアウト、及び綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にするレイアウトは、対にするページデータの合成を含むようにしてもよい(請求項5,11,18記載の発明に相当)。
【0021】
また、プレビュー表示プログラムを記憶媒体に前記画像出力制御装置が読み取り可能に記憶するようにしてもよい(請求項14記載の発明に相当)。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、複数の表示形態を有し、複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付けて、受け付けた表示形態に合わせてページデータをレイアウトしてプレビュー表示するようにした。これにより、印刷工程における各画像状態のうち、所望の画像状態を画像出力前に把握することができる。
【0023】
また、製本装置のライン接続状態を検知するようにし、オフライン状態であった場合は、ページ単位表示のみ選択可能とすることによって、無駄なプレビュー表示を省くことができると共に、製本装置がオフライン接続である旨を予め確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、この発明の一実施形態について図1乃至図13に基づき詳細に説明する。本実施形態に係る画像出力制御装置は、画像出力システムの一構成としてネットワーク上に存在する。図1に示すように、画像出力システム1は、例えば、POD(Print On Demand)用途等のデジタル印刷として使用され、連続して出力1枚ごとに異なるページデータが出力可能なシステムである。この画像出力システム1は、クライアント端末2と当該画像出力制御装置3と画像出力装置4とをLAN等のネットワークによって接続し、画像出力装置4の後段に製本装置5を連設させた構成である。
【0025】
画像出力システム1では、クライアント端末2によって画像データを編集し、画像出力制御装置3によって当該画像データに加工を施し、画像出力装置4によって加工された画像データを記録用紙上に出力し、製本装置5によって中折り・中綴じ製本して冊子化する。
【0026】
また、本実施形態において、画像出力制御装置3は、画像データに画像出力装置4で出力するための加工を施す他、画像データのプレビューを表示する。本実施形態に係るプレビューは、複数の表示形態を有し、一の表示形態を選択することができる。
【0027】
クライアント端末2は、例えば画像編集が可能なコンピュータで構成されている。画像編集により、ベクタ画像データとして表現された画像データが作成される。作成された画像データは、ポストスクリプト等のページ記述言語で構成されており、複数ページを1データとして包含している。作成された画像データは、画像出力制御装置3に送出される。
【0028】
画像出力制御装置3は、例えば、CPU3a、RAM3b、HDD3c、モニタ3d、キーボードやマウス等の入力装置3eにより構成されている。図2に示すように、これらコンピュータ資源によって、記憶部30とRIP処理部31と網点化部32とページデータ加工部33とページ割付け部34とが実現される。記憶部30は、HDD3cを含み、後述する各加工段階の画像データ、特にページデータや、割付け情報が記憶される。
【0029】
画像出力制御装置3では、まずRIP処理部31によりベクタ画像データに対するRIP処理が施される。RIP処理は、ページ記述言語で記述された画像データを解釈して、当該画像データを画像出力装置4の出力解像度に合わせたラスターデータ、すなわち点の集まりであるビットマップのデータに変換するものであり、いわゆるラスタライズである。
【0030】
更に必要に応じて網点化処理部32により、ラスタ画像データに対する網点化処理が施される。網点化処理は、画像出力装置4の出力解像度に合わせてラスタ画像データを網点で再構成する処理であり、特に画像出力装置4が出力強度を可変できる装置の場合には、多値の網点に再構成して、網点画像データを生成する。
【0031】
ここで、ラスタ画像データ若しくは網点画像データは、図3の(a)に示すように、依然として複数ページを1データとして包含している。ラスタ画像データ若しくは網点画像データは、ページデータ加工部33により、図3の(b)に示すページ毎の画像データ、すなわちページデータに分解加工される。図3の(b)においては、図3の(a)に示す画像データを解釈して全8頁のページデータに分解している。
【0032】
中折り・中綴じ等の冊子形式での画像出力が設定されていれば、更にページ割付け部34によりページデータの割り付けが規定される。ページ割付け部34は、画像を出力して折り丁にしたときにノンブルが順に並ぶように、綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にする割り付けを規定する。この規定は、ページ割付け部34が割付け情報を作成することによりなされる。
【0033】
図4に示すように、割付け情報には各紙面に対応してページデータの組合せがテーブル形式で格納されている。例えばページデータが全8ページである場合は、1ページ目と8ページ目のページデータは、1枚目表面に出力され、1枚目表面の左側に8ページ目のページデータが配置され、右側に1ページ目のページデータが配置されるように規定される。
【0034】
加工が終了した画像データ、すなわち単ページのページデータ若しくは割り付けられたページデータは画像出力装置4に送出される。このとき、ページ割付け部34によって割付け情報が作成されている場合には、割付け情報に従いページデータが実際に割り付けられてから送出される。ページデータが割り付けられて送出される場合、記録用紙のサイズの指定等の他、中折り・中綴じ命令を含んだ制御情報がページデータとともに送出される。
【0035】
画像出力装置4は、例えば、カラーレーザプリンタ等の電子写真方式プリンタであり、イメージスキャナや、異なるサイズの記録用紙を異なる出力方向(縦置きと横置き)に収納する複数の給紙カセットを備えるマルチファンクションプリンタである。
【0036】
画像出力装置4では、送出された制御情報に従って、単ページのページデータ又はページ割り付けが行われたページデータ対が記録用紙上に出力される。尚、画像出力装置4では、制御情報に従い、該当するサイズ及び出力方向の記録用紙を該当する給紙カセットから給紙し、出力する紙面側を選択して記録用紙上に画像を出力する。制御情報に中折り・中綴じ命令が含まれていると、画像を出力した記録用紙は、製本装置5に給紙される。
【0037】
製本装置5は、中綴じ・中折り製本を行う装置である。この製本装置5は、画像出力装置3より画像が出力された全記録用紙が給紙されると、当該全記録用紙をまとめて中折り加工・中綴じして図5に示す冊子形式に製本する。
【0038】
画像出力制御装置3では、図6に示すように、印刷工程の経過を示す表示画面6がモニタ3dに表示されている。当該表示画面6は、加工処理待ちのジョブ名が一覧表示される加工待ちエリア6aと、加工中/出力待ちのジョブ名が一覧表示される加工中/出力待ちエリア6bと、出力終了のジョブ名が一覧表示される出力終了エリア6cとで構成される。
【0039】
ここで、画像出力制御装置3は、加工中/出力待ちエリア6b又は出力終了エリア6cからプレビュー表示したい画像データに対応するジョブ名が選択されると、ページデータをプレビュー表示する。以下、画像出力制御装置3がプレビュー表示を実現する構成及び動作を説明する。
【0040】
画像出力制御装置3は、図2に示すように、更に、CPU3a、RAM3b、HDD3c、モニタ3dのコンピュータ資源により構成される表示制御部35とレイアウト部36と綴じ製本可否検出部37と入力受付部38を備える。図1に示すHDD3cに記憶されているプレビュー表示プログラム7をCPU3aが実行し、RAM3bをワークメモリとしながら、モニタ3dに実行結果を表示させることによりこれら構成として機能する。
【0041】
レイアウト部36は、ページ単位表示用レイアウト、若しくは製本形式表示用レイアウト、又は紙面印刷形式表示用レイアウトを行い、表示制御部35にレイアウトしたページデータを送出するレイアウト手段であり、プレビュー手段の一構成である。
【0042】
ページ単位表示用レイアウトは、ページデータ加工部33によって加工された図3の(b)に示すページデータを単ページで表示制御部35に送出するものである。すなわち、ページ単位表示用レイアウトでは、レイアウト部36の実質的なレイアウト動作はない。
【0043】
紙面形式表示用レイアウトは、ページ割付け部34にページデータの割り付けを要求してから、作成された割付け情報に従って行われるものである。当該レイアウトは、図7に示すように、綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にして紙面順に並び替える合成である。つまり、最外ページデータ同士である1ページ目のページデータと最終ページのページデータを対として1枚目表面として合成し、次の外側のページデータ同士を対として1枚目裏面として合成し、以下、順序だって、ページデータを対として所定の紙面として合成する。
【0044】
製本形式表示用レイアウトは、図8に示すように、綴じ製本によって見開き対向するページデータを対にする合成である。つまり、ページデータのうち最初のページと最後のページ以外を、順番に2ページずつ対にして合成する。
【0045】
尚、レイアウト部36の合成は、ページデータ対を一連の画像データとするものである。また、合成動作は、一度に全ページデータに行ってもよいし、プレビューウィンドウ35のページ戻りボタン39a又はページめくりボタン39bが押下されたことをきっかけとして、次に表示するページデータのみに行ってもよい。
【0046】
表示制御部35は、図9乃至11に示すプレビューウィンドウ39をフォーマットとして有する。この表示制御部35は、表示画面6でプレビュー表示が選択されると、モニタ3dにプレビューウィンドウ39を表示させる。同時に、プレビューウィンドウ39内部にレイアウト部36によってレイアウトされたページデータを表示させる表示制御手段であり、プレビュー手段の一構成である。
【0047】
レイアウト部36によるページデータの送出によって、表示制御部35は、複数の表示形態のうち一の表示形態をプレビュー表示させる。レイアウト部36がページ単位表示用レイアウトを行った場合は、ページ単位表示となり、紙面印刷形式表示用レイアウトを行った場合は、紙面印刷形式表示となり、製本形式表示用レイアウトを行った場合は、製本形式表示となる。
【0048】
図9に示すように、ページ単位表示は、レイアウト部36のレイアウトに対応して、ページデータをページ順に1ページずつ表示させる。図10に示すように、紙面印刷形式表示は、レイアウト部36のレイアウトに対応して、綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にして紙面順に表示させる。図11に示すように、製本形式表示は、レイアウト部36のレイアウトに対応して、綴じ製本によって見開き対向するページデータを対にして見開き順に表示させる。
【0049】
プレビューウィンドウ39には、ページ戻りボタン39a、ページめくりボタン39bや後述するページ単位表示ボタン39c、紙面印刷形式表示ボタン39e、製本形式表示ボタン39dが付加されている。
【0050】
綴じ製本可否検出部37は、製本装置5のライン接続状態を検出する綴じ製本可否検出手段となる。この検出は、ネットワークを介して製本装置5に問い合わせるか、又は画像出力制御装置4においてOSが立ち上がった際のネットワーク上のデバイスの情報を取得かで行われる。検出結果は、オンライン状態であるかオフライン状態であるかのどちらかとなる。
【0051】
入力受付部38は、プレビューウィンドウ39内の各ボタン39a乃至39eの押下を監視し、いずれかのボタンが押下されると、そのボタンに合わせた動作指令をレイアウト部36に送出する。
【0052】
ページ戻しボタン39a,39bの押下に対しては、レイアウト部36に、前ページのページデータ又は次ページのページデータを合成させる。
【0053】
また、ページ単位表示ボタン39c、製本形式表示ボタン39d、紙面印刷形式表示ボタン39eがマウス等で押下されると、押下されたボタンに対応する表示形態を判断し、判断結果に対応する表示形態をレイアウト部36にレイアウトさせる。すなわち、入力受付部38は、複数の表示形態の中から一の表示形態の選択を受け付けることができ、装置操作者が所望する表示形態の選択を受け付ける選択受付手段となる。
【0054】
尚、入力受付部38は、キーボードのキーを監視し、押下されたキーに対応した表示形態をレイアウト部36にレイアウトさせるようにしてもよい。
【0055】
また、入力受付部38は、装置操作者が所望するプレビューの表示形態の選択を制限する。綴じ製本可否検出部37の検出結果を参照し、検出結果がオンライン接続状態である場合には、各ボタン39c,39d,39eの押下を受け付け、オフライン接続状態である場合には、図12に示すようにページ単位表示ボタン39cのみの押下を受け付ける。すなわち、ページ単位表示のみを受け付ける。
【0056】
以下、画像出力制御装置4におけるプレビュー表示プログラム7を実行することによるプレビュー動作について、図13に基づき説明する。まず、図6に示す印刷工程の経過を示す表示画面6において、加工中/出力待ちエリア6b若しくは出力終了エリア6cに表示されているジョブ名が選択されると、表示制御部35は、図9乃至図11に示すプレビューウィンドウ35をモニタ3dに表示させる(S100)。以後、このプレビューウィンドウ35が閉じられない限り、以下の動作が繰り返される。
【0057】
プレビューウィンドウ35が表示されると、綴じ製本可否検出部37が製本装置5のライン状態を検出する綴じ製本可否検出工程を行う。製本装置5がオンライン状態であると(S101,Yes)、オンライン状態である旨の検出結果を受けると、選択受付工程として、入力受付部38がプレビューウィンドウ39内のページ単位表示ボタン39cと製本形式表示ボタン39dと紙面印刷表示ボタン39eの押下を受け付ける(S102)。これ以降、各ボタン39c,39d,39eの押下によりレイアウト工程が行われる。
【0058】
一方、選択受付工程では、製本装置5のライン状態がオフライン状態であると(S101,No)、図12に示すように、入力受付部28がプレビューウィンドウ35内のページ単位表示ボタン39cのみの押下を受け付ける(S103)。
【0059】
装置操作者が入力装置3eを用いて、ページ単位表示ボタン39cを押下すると(S104,上段条件)、入力受付部38は、レイアウト部36にページ単位表示レイアウトを指令する。レイアウト部36は、ページデータをそのまま1ページずつ表示制御部35に送出する(S105)。すなわち、この場合は、レイアウト部36の実質的な動作は無い。
【0060】
装置操作者が入力装置3eを用いて、紙面印刷形式表示ボタン39eを押下すると(S104,中段条件)、入力受付部38は、レイアウト部36に紙面印刷形式表示レイアウトを指令する。レイアウト部36は、ページ割付け部34に割付情報の作成を要求する。ページ割付け部34が割付け情報を作成すると(S106)、レイアウト部36は、作成された割付け情報を参照して、図7に示す綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にした合成を行い、表示制御部35に送出する(S107)。
【0061】
装置操作者がマウス等の入力装置3eを用いて、製本形式ボタン39dを押下すると(S104,下段条件)、入力受付部38は、レイアウト部36に製本形式表示レイアウトを指令する。レイアウト部36は、図8に示す綴じ製本によって見開き対向するページデータを対にした合成を行い、表示制御部35に送出する(S108)。
【0062】
レイアウト部36からレイアウトしたページデータが表示制御部35に送出されると(S112,Yes)、表示制御部35によってプレビューウィンドウ35内に送出されたページデータが表示される(S113)。このページデータの表示によって、ページ単位表示の場合は、図9に示すように、ページ毎のプレビューが可能になる。また、紙面印刷形式表示の場合は、図10に示すようにページデータの紙面上への出力形態がプレビューできる。また、製本形式表示の場合は、図11に示すように中折り・中綴じ等の綴じ形態がプレビューできる。
【0063】
次に、ページ戻しボタン39aが押下されると(S109,上段条件)、入力受付部38は、レイアウト部36に前ページのページデータのレイアウトを指令する。ページ単位表示の場合、レイアウト部36は、前ページのページデータを送出し(S110)、表示制御部35がプレビューウィンドウ39内に当該前ページのページデータを表示させる(S113)。
【0064】
同様に、紙面印刷形式表示の場合、レイアウト部36が割付け情報を参照して前紙面、例えば、1枚目の裏面が表示されていた場合には1枚目の表面に並ぶページデータ対を合成して送出し、プレビューウィンドウ39内に当該ページデータ対が表示される。また、製本形式表示の場合、レイアウト部36が前見開き面、例えば、4ページと5ページが見開きで表示されていた場合には2ページと3ページのページデータ対を合成して送出し、プレビューウィンドウ39内に当該ページデータ対が表示される。
【0065】
ページめくりボタン39bが押下されると(S109,中段条件)、入力受付部38は、レイアウト部36に次ページのページデータのレイアウトを指令する。ページ単位表示の場合、レイアウト部36は、次ページのページデータを送出し(S111)、表示制御部35がプレビューウィンドウ39内に当該次ページのページデータを表示させる(S113)。
【0066】
同様に、紙面印刷形式表示の場合、レイアウト部36が割付け情報を参照して次紙面、例えば、1枚目の裏面が表示されていた場合には2枚目の表面に並ぶページデータ対を合成して送出し、プレビューウィンドウ39内に当該ページデータ対が表示される。また、製本形式表示の場合、レイアウト部36が次見開き面、例えば、4ページと5ページが見開きで表示されていた場合には6ページと7ページのページデータ対を合成して送出し、プレビューウィンドウ39内に当該ページデータ対が表示される。
【0067】
以上の動作がプレビューウィンドウ35の表示中に行われる。
【0068】
このように、本発明のプレビュー表示は装置操作者の選択に応じて、ページ毎のプレビューや、紙面上に出力されたページデータの出力状態のプレビューや、製本された仕上げ状態のプレビューを表示させることができる。従って、各装置3,4,5における各印刷工程での画像状態を出力前に容易に把握することができる。
【0069】
また、製本装置5のライン接続状態を綴じ製本可否検出部37により検知するようにし、オフライン状態であった場合は、ページ単位表示のみ選択可能とすることによって、無駄なプレビュー表示を省くことができると共に、製本装置5がオフライン接続である旨を予め確認することができる。
【0070】
本実施形態においては、システム1の構成として製本装置5が画像出力装置4の後段に接続されていることを前提に説明したが、本発明は、製本装置5がシステム1から切り離された別構成においても適用することができる。すなわち、画像出力システム1は、クライアント端末2と画像出力制御装置3と画像出力装置4とをネットワークによって接続した構成とし、ネットワークと切り離されて製本装置5が存在していてもよい。この場合は、画像出力制御装置3から綴じ製本可否検出部37を省くことができる。プレビュー表示プログラム7の実行による画像出力制御装置3の動作においては図13に示すS101乃至S103をスキップ若しくは排除することができる。
【0071】
尚、本実施形態においては、プレビュー表示プログラムをHDD3c内に記憶させるようにした。この他にも画像出力制御装置3が読み取り可能な記憶媒体に記憶させることもできる。例えば、光ディスク、光磁気ディスク(CD−ROM/DVD−RAM/DVD−ROM/MO等)、磁気記憶媒体(ハードディスク/フロッピー(登録商標)ディスク/ZIP等)に記憶されているようにしてもよい。また、本実施形態において画像出力制御装置3は、プレビュー表示プログラムを実行することで上述の機能を備えるようにしたが、専用回路を備えることで上述の機能を備えるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の実施形態に係る画像出力システムの構成を示す構成図である。
【図2】本実施形態に係る画像出力制御装置の機能ブロック図である。
【図3】画像出力制御装置内での画像データの形態を示す図である。
【図4】割付け情報を説明する図である。
【図5】綴じ製本工程終了により完成した冊子の斜視図である。
【図6】印刷工程の経過を示す表示画面を示す図である。
【図7】本実施形態に係る画像出力装置が出力した紙面上での画像形態を示す図である。
【図8】本実施形態に係る製本装置が製本した冊子における画像形態を示す図である。
【図9】プレビューウィンドウ内でのページ単位表示を示す図である。
【図10】プレビューウィンドウ内での紙面印刷形式表示を示す図である。
【図11】プレビューウィンドウ内での製本形式表示を示す図である。
【図12】プレビューウィンドウにおいて、製本装置がオフライン状態である場合を説明する図である。
【図13】プレビュー表示動作を示すPADチャート図である。
【符号の説明】
【0073】
1 画像出力システム
2 クライアント端末
3 画像出力制御装置
33 ページデータ加工部
34 ページ割付け部
35 表示制御部
36 レイアウト部
37 綴じ製本可否検出部
38 入力受付部
39 プレビューウィンドウ
39c ページ単位表示ボタン
39d 製本形式表示ボタン
39e 紙面印刷形式表示ボタン
4 画像出力装置
5 製本装置
6 印刷工程の経過表示画面
7 プレビュー表示プログラム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データをページデータに加工し、綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる画像出力制御装置であって、
複数の表示形態を有し、前記ページデータを表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー手段と、
前記複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付手段と、
を備えること、
を特徴とする画像出力制御装置。
【請求項2】
綴じ製本を行う綴じ製本装置に接続され、画像データをページデータに加工して綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる画像出力制御装置であって、
前記ページデータをページ順に1ページずつ表示するページ単位表示を含む複数の表示形態を有し、前記ページデータを表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー手段と、
前記複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付手段と、
前記綴じ製本装置のライン接続状態を検知する綴じ製本可否検出手段と、
を備え、
前記選択受付手段は、前記綴じ製本可否検出手段により前記綴じ製本装置がオフライン状態であることが検出されている場合、前記複数の表示形態のうち、前記ページ単位表示の選択のみを受け付けること、
を特徴とする画像出力制御装置。
【請求項3】
前記複数の表示形態は、
ページ単位表示、製本形式表示、紙面印刷形式表示であり、
前記ページ単位表示は、
前記ページデータをページ順に1ページずつ表示する表示形態であり、
前記製本形式表示は、
綴じ製本によって見開き対向するページデータを対にして見開き順に表示する表示形態であり、
前記紙面印刷形式表示は、
綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にして紙面順に表示する表示形態であること、
を特徴とする請求項1又は2記載の画像出力制御装置。
【請求項4】
前記プレビュー手段は、
前記選択受付手段により受け付けた表示形態に合わせて前記ページデータをレイアウトして送出するレイアウト手段と、
前記レイアウト手段により送出されたレイアウト済みのページデータを表示させる表示制御手段と、
を備え、
前記レイアウト手段は、
前記選択受付手段が前記ページ単位表示の選択を受け付けると、ページデータを1ページずつ送出し、
前記選択受付手段により前記製本形式表示の選択を受け付けると、綴じ製本によって見開き対向するページデータを対にするレイアウトを行って送出し、
前記選択受付手段が紙面印刷形式表示の選択を受け付けると、綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にするレイアウトを行って送出すること、
を特徴とする請求項1又は2記載の画像出力制御装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、ページ単位表示用ボタン、製本形式表示用ボタン、紙面印刷形式表示用ボタンを表示させ、
前記選択受付手段は、各ボタンに対応する表示形態の選択を受け付けること、
を特徴とする請求項3又は4記載の画像出力制御装置。
【請求項6】
前記対にするレイアウトは、対となるページデータを一連のデータとする合成を含むこと、
を特徴とする請求項4記載の画像出力制御装置。
【請求項7】
画像データをページデータに加工し、綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる画像出力制御装置を、
複数の表示形態を有し、前記ページデータを表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー手段と、
前記複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付手段と、
して機能させること、
を特徴とするプレビュー表示プログラム。
【請求項8】
綴じ製本を行う綴じ製本装置に接続され、画像データをページデータに加工し綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる前記画像出力制御装置を、
前記ページデータをページ順に1ページずつ表示するページ単位表示を含む複数の表示形態を有し、前記ページデータを表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー手段と、
前記複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付手段と
前記綴じ製本装置のライン接続状態を検知する綴じ製本可否検出手段と、
して機能させ、
前記選択受付手段は、前記綴じ製本可否検出手段により前記綴じ製本装置がオフライン状態であることが検出されている場合、前記ページ単位表示の選択のみを受け付けること、
を特徴とするプレビュー表示プログラム。
【請求項9】
前記複数の表示形態は、
ページ単位表示、製本形式表示、紙面印刷形式表示であり、
前記ページ単位表示は、
前記ページデータをページ順に1ページずつ表示する表示形態であり、
前記製本形式表示は、
綴じ製本によって見開き対向するページデータを対にして見開き順に表示する表示形態であり、
前記紙面印刷形式表示は、
綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にして紙面順に表示する表示形態であること、
を特徴とする請求項7又は8記載のプレビュー表示プログラム。
【請求項10】
前記プレビュー手段は、
前記選択受付手段により受け付けた表示形態に合わせて前記ページデータをレイアウトして送出するレイアウト手段と、
前記レイアウト手段により送出されたレイアウト済みのページデータを表示させる表示制御手段と、
を備え、
前記レイアウト手段は、
前記選択受付手段が前記ページ単位表示の選択を受け付けると、ページデータを1ページずつ送出し、
前記選択受付手段により前記製本形式表示の選択を受け付けると、綴じ製本によって見開き対向するページデータを対にするレイアウトを行って送出し、
前記選択受付手段が紙面印刷形式表示の選択を受け付けると、綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にするレイアウトを行って送出すること、
を特徴とする請求項7又は8記載のプレビュー表示プログラム。
【請求項11】
前記表示制御手段は、ページ単位表示用ボタン、製本形式表示用ボタン、紙面印刷形式表示用ボタンを表示させ、
前記選択受付手段は、各ボタンに対応する表示形態の選択を受け付けること、
を特徴とする請求項9又は10記載のプレビュー表示プログラム。
【請求項12】
前記対にするレイアウトは、対となるページデータを一連のデータとする合成を含むこと、
を特徴とする請求項10記載のプレビュー表示プログラム。
【請求項13】
請求項7乃至12のプレビュー表示プログラムを前記画像出力制御装置が読み取り可能に記憶した記憶媒体。
【請求項14】
画像データをページデータに加工し、綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる工程中に、
装置操作者が前記ページデータのプレビュー表示を所望する場合に、複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付工程と、
前記ページデータを、受け付けた表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー工程と、
を含むこと、
を特徴とするプレビュー表示方法。
【請求項15】
画像データをページデータに加工し、綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる工程中に、
装置操作者が前記ページデータのプレビュー表示を所望する場合に、前記ページデータをページ順に1ページずつ表示するページ単位表示を含む複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付工程と、
前記ページデータを、受け付けた表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー工程と、
綴じ製本を行う綴じ製本装置のライン接続状態を検知する綴じ製本可否検出工程と、
を含み、
前記選択受付工程では、前記綴じ製本可否検出工程により前記綴じ製本装置がオフライン状態であることが検出されている場合、前記ページ単位表示の選択のみを受け付けること、
を特徴とするプレビュー表示方法。
【請求項16】
前記複数の表示形態は、
ページ単位表示、製本形式表示、紙面印刷形式表示であり、
前記ページ単位表示は、
前記ページデータをページ順に1ページずつ表示する表示形態であり、
前記製本形式表示は、
綴じ製本によって見開き対向するページデータを対にして見開き順に表示する表示形態であり、
前記紙面印刷形式表示は、
綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にして紙面順に表示する表示形態であること、
を特徴とする請求項14又は15記載のプレビュー表示方法。
【請求項17】
前記プレビュー工程は、
前記選択受付工程により受け付けた表示形態に合わせて前記ページデータをレイアウトして送出するレイアウト工程と、
前記レイアウト工程により送出されたレイアウト済みのページデータを表示させる表示制御工程と、
を含み、
前記レイアウト工程は、
前記選択受付工程にて前記ページ単位表示の選択を受け付けると、ページデータを1ページずつ送出し、
前記選択受付工程にて前記製本形式表示の選択を受け付けると、綴じ製本によって見開き対向するページデータを対にするレイアウトを行って送出し、
前記選択受付工程にて紙面印刷形式表示の選択を受け付けると、綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にするレイアウトを行って送出すること、
を特徴とする請求項14又は15記載のプレビュー表示方法。
【請求項18】
前記表示制御工程では、ページ単位表示用ボタン、製本形式表示用ボタン、紙面印刷形式表示用ボタンの表示を含み、
前記選択受付工程では、各ボタンに対応する表示形態の選択を受け付けること、
を特徴とする請求項16又は17記載のプレビュー表示方法。
【請求項19】
前記対にするレイアウトは、対となるページデータを一連のデータとする合成を含むこと、
を特徴とする請求項17記載のプレビュー表示方法。
【請求項1】
画像データをページデータに加工し、綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる画像出力制御装置であって、
複数の表示形態を有し、前記ページデータを表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー手段と、
前記複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付手段と、
を備えること、
を特徴とする画像出力制御装置。
【請求項2】
綴じ製本を行う綴じ製本装置に接続され、画像データをページデータに加工して綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる画像出力制御装置であって、
前記ページデータをページ順に1ページずつ表示するページ単位表示を含む複数の表示形態を有し、前記ページデータを表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー手段と、
前記複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付手段と、
前記綴じ製本装置のライン接続状態を検知する綴じ製本可否検出手段と、
を備え、
前記選択受付手段は、前記綴じ製本可否検出手段により前記綴じ製本装置がオフライン状態であることが検出されている場合、前記複数の表示形態のうち、前記ページ単位表示の選択のみを受け付けること、
を特徴とする画像出力制御装置。
【請求項3】
前記複数の表示形態は、
ページ単位表示、製本形式表示、紙面印刷形式表示であり、
前記ページ単位表示は、
前記ページデータをページ順に1ページずつ表示する表示形態であり、
前記製本形式表示は、
綴じ製本によって見開き対向するページデータを対にして見開き順に表示する表示形態であり、
前記紙面印刷形式表示は、
綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にして紙面順に表示する表示形態であること、
を特徴とする請求項1又は2記載の画像出力制御装置。
【請求項4】
前記プレビュー手段は、
前記選択受付手段により受け付けた表示形態に合わせて前記ページデータをレイアウトして送出するレイアウト手段と、
前記レイアウト手段により送出されたレイアウト済みのページデータを表示させる表示制御手段と、
を備え、
前記レイアウト手段は、
前記選択受付手段が前記ページ単位表示の選択を受け付けると、ページデータを1ページずつ送出し、
前記選択受付手段により前記製本形式表示の選択を受け付けると、綴じ製本によって見開き対向するページデータを対にするレイアウトを行って送出し、
前記選択受付手段が紙面印刷形式表示の選択を受け付けると、綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にするレイアウトを行って送出すること、
を特徴とする請求項1又は2記載の画像出力制御装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、ページ単位表示用ボタン、製本形式表示用ボタン、紙面印刷形式表示用ボタンを表示させ、
前記選択受付手段は、各ボタンに対応する表示形態の選択を受け付けること、
を特徴とする請求項3又は4記載の画像出力制御装置。
【請求項6】
前記対にするレイアウトは、対となるページデータを一連のデータとする合成を含むこと、
を特徴とする請求項4記載の画像出力制御装置。
【請求項7】
画像データをページデータに加工し、綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる画像出力制御装置を、
複数の表示形態を有し、前記ページデータを表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー手段と、
前記複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付手段と、
して機能させること、
を特徴とするプレビュー表示プログラム。
【請求項8】
綴じ製本を行う綴じ製本装置に接続され、画像データをページデータに加工し綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる前記画像出力制御装置を、
前記ページデータをページ順に1ページずつ表示するページ単位表示を含む複数の表示形態を有し、前記ページデータを表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー手段と、
前記複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付手段と
前記綴じ製本装置のライン接続状態を検知する綴じ製本可否検出手段と、
して機能させ、
前記選択受付手段は、前記綴じ製本可否検出手段により前記綴じ製本装置がオフライン状態であることが検出されている場合、前記ページ単位表示の選択のみを受け付けること、
を特徴とするプレビュー表示プログラム。
【請求項9】
前記複数の表示形態は、
ページ単位表示、製本形式表示、紙面印刷形式表示であり、
前記ページ単位表示は、
前記ページデータをページ順に1ページずつ表示する表示形態であり、
前記製本形式表示は、
綴じ製本によって見開き対向するページデータを対にして見開き順に表示する表示形態であり、
前記紙面印刷形式表示は、
綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にして紙面順に表示する表示形態であること、
を特徴とする請求項7又は8記載のプレビュー表示プログラム。
【請求項10】
前記プレビュー手段は、
前記選択受付手段により受け付けた表示形態に合わせて前記ページデータをレイアウトして送出するレイアウト手段と、
前記レイアウト手段により送出されたレイアウト済みのページデータを表示させる表示制御手段と、
を備え、
前記レイアウト手段は、
前記選択受付手段が前記ページ単位表示の選択を受け付けると、ページデータを1ページずつ送出し、
前記選択受付手段により前記製本形式表示の選択を受け付けると、綴じ製本によって見開き対向するページデータを対にするレイアウトを行って送出し、
前記選択受付手段が紙面印刷形式表示の選択を受け付けると、綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にするレイアウトを行って送出すること、
を特徴とする請求項7又は8記載のプレビュー表示プログラム。
【請求項11】
前記表示制御手段は、ページ単位表示用ボタン、製本形式表示用ボタン、紙面印刷形式表示用ボタンを表示させ、
前記選択受付手段は、各ボタンに対応する表示形態の選択を受け付けること、
を特徴とする請求項9又は10記載のプレビュー表示プログラム。
【請求項12】
前記対にするレイアウトは、対となるページデータを一連のデータとする合成を含むこと、
を特徴とする請求項10記載のプレビュー表示プログラム。
【請求項13】
請求項7乃至12のプレビュー表示プログラムを前記画像出力制御装置が読み取り可能に記憶した記憶媒体。
【請求項14】
画像データをページデータに加工し、綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる工程中に、
装置操作者が前記ページデータのプレビュー表示を所望する場合に、複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付工程と、
前記ページデータを、受け付けた表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー工程と、
を含むこと、
を特徴とするプレビュー表示方法。
【請求項15】
画像データをページデータに加工し、綴じ形態に合わせた順序で画像を出力させる工程中に、
装置操作者が前記ページデータのプレビュー表示を所望する場合に、前記ページデータをページ順に1ページずつ表示するページ単位表示を含む複数の表示形態から所望の表示形態の選択を受け付ける選択受付工程と、
前記ページデータを、受け付けた表示形態に合わせてレイアウトしてプレビュー表示するプレビュー工程と、
綴じ製本を行う綴じ製本装置のライン接続状態を検知する綴じ製本可否検出工程と、
を含み、
前記選択受付工程では、前記綴じ製本可否検出工程により前記綴じ製本装置がオフライン状態であることが検出されている場合、前記ページ単位表示の選択のみを受け付けること、
を特徴とするプレビュー表示方法。
【請求項16】
前記複数の表示形態は、
ページ単位表示、製本形式表示、紙面印刷形式表示であり、
前記ページ単位表示は、
前記ページデータをページ順に1ページずつ表示する表示形態であり、
前記製本形式表示は、
綴じ製本によって見開き対向するページデータを対にして見開き順に表示する表示形態であり、
前記紙面印刷形式表示は、
綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にして紙面順に表示する表示形態であること、
を特徴とする請求項14又は15記載のプレビュー表示方法。
【請求項17】
前記プレビュー工程は、
前記選択受付工程により受け付けた表示形態に合わせて前記ページデータをレイアウトして送出するレイアウト工程と、
前記レイアウト工程により送出されたレイアウト済みのページデータを表示させる表示制御工程と、
を含み、
前記レイアウト工程は、
前記選択受付工程にて前記ページ単位表示の選択を受け付けると、ページデータを1ページずつ送出し、
前記選択受付工程にて前記製本形式表示の選択を受け付けると、綴じ製本によって見開き対向するページデータを対にするレイアウトを行って送出し、
前記選択受付工程にて紙面印刷形式表示の選択を受け付けると、綴じ形態に合わせて同一紙面上に出力されるページデータを対にするレイアウトを行って送出すること、
を特徴とする請求項14又は15記載のプレビュー表示方法。
【請求項18】
前記表示制御工程では、ページ単位表示用ボタン、製本形式表示用ボタン、紙面印刷形式表示用ボタンの表示を含み、
前記選択受付工程では、各ボタンに対応する表示形態の選択を受け付けること、
を特徴とする請求項16又は17記載のプレビュー表示方法。
【請求項19】
前記対にするレイアウトは、対となるページデータを一連のデータとする合成を含むこと、
を特徴とする請求項17記載のプレビュー表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−140756(P2006−140756A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−328453(P2004−328453)
【出願日】平成16年11月12日(2004.11.12)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年11月12日(2004.11.12)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】
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