説明

画像判定装置、画像判定プログラム、カメラ及び記録媒体

【課題】画像がボケているか否かを良好に判定することのできる画像判定装置を提供する。
【解決手段】本発明の画像判定装置10は、元画像に鮮鋭化処理を施し、鮮鋭化画像を取得する鮮鋭化処理部14と、前記鮮鋭化画像のコントラスト評価値を求めるコントラスト評価値算出部16と、前記元画像のコントラスト評価値と前記鮮鋭化画像のコントラスト評価値との比較値を求めるコントラスト比較部18と、前記比較値より、前記元画像がボケているかどうか判定するボケ判定部20とを備えること、を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像判定装置、画像判定プログラム、カメラ及び記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラにおいては、失敗した画像を後から簡単に削除することができ、また、記録媒体にかかるコストが相対的に安価になってきているため、撮影枚数が非常に増える傾向にある。これらの画像の中から、ピントがボケたり、ぶれたりした画像を、パソコン上で動作する画像ビューアなどで確認し、手動で失敗画像を選別することが一般的に行われている。
【0003】
しかしながら、撮影画像の枚数が増えるにつれ、失敗画像を手動で選別するのが容易でなくなってきている。
【0004】
そこで、特許文献1では、JPEG(Joint Photographic Experts Group)画像のDCT(Discrete Cosine Transform)周波数成分から、画像がボケているかどうか判定する方法を提案している。一般に、ボケた画像は、低周波数成分が多く、高周波数成分が少ない傾向にあり、逆に、シャープな画像は、低周波数成分が少なく、高周波数成分が多い傾向にある。そこで、この傾向に基づいてDCT周波数成分を解析することにより、画像がボケているかどうかを自動判定することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−220009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示された方法は、JPEG画像しか扱うことができない。また、DCT周波数成分から判定しているため、実際の画像のエッジ情報とは異なり、正確に判定できない等の問題がある。
【0007】
また、画像に人工的なボケを付加する方法も提案されているが、シャープ画像とボケ画像とのコントラストが近づく方向の処理となるため、特に、マクロ画像のようなエッジ情報が少ない画像の場合、判定が困難になる等の問題がある。
【0008】
本発明の課題は、画像がボケている否かを良好に判定することのできる画像判定装置、画像判定プログラム、カメラ及び記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
【0010】
請求項1に記載の発明は、元画像に鮮鋭化処理を施し、鮮鋭化画像を取得する鮮鋭化処理部(14)と、前記元画像のコントラスト評価値、及び前記鮮鋭化画像のコントラスト評価値を求めるコントラスト評価値算出部(16)と、前記元画像のコントラスト評価値と前記鮮鋭化画像のコントラスト評価値との比較値を求めるコントラスト比較部(18)と、前記比較値より、前記元画像がボケているかどうか判定するボケ判定部(20)とを備えること、を特徴とする画像判定装置(10)である。
請求項2に記載の発明は、元画像に鮮鋭化処理を施して第1鮮鋭化画像を取得する第1鮮鋭化処理部(114)と、前記元画像に前記第1鮮鋭化処理部(114)と異なる鮮鋭化度合いで鮮鋭化処理を施して第2鮮鋭化処理画像を取得する第2鮮鋭化処理部(115)と、前記第1鮮鋭化画像の第1コントラスト評価値、及び前記第2鮮鋭化処理画像の第2コントラスト評価値を求めるコントラスト評価値算出部(16)と、前記第1コントラスト評価値と前記第2コントラスト評価値との比較値を求めるコントラスト比較部(18)と、前記比較値より、前記元画像がボケているかどうか判定するボケ判定部(20)と、を備えること、を特徴とする画像判定装置(110)である。
請求項3に記載の発明は、コンピュータを、元画像に鮮鋭化処理を施し、鮮鋭化画像を取得する鮮鋭化処理手段と、前記鮮鋭化画像のコントラスト評価値を求めるコントラスト評価値算出手段と、前記元画像のコントラスト評価値と前記鮮鋭化画像のコントラスト評価値との比較値を求めるコントラスト比較手段と、前記比較値より、前記元画像がボケているかどうか判定するボケ判定手段として機能させること、を特徴とする画像判定プログラムである。
請求項4に記載の発明は、コンピュータを、元画像に鮮鋭化処理を施して第1鮮鋭化画像を取得する第1鮮鋭化処理手段と、元画像に前記第1鮮鋭化処理手段と異なる鮮鋭化度合いで鮮鋭化処理を施して第2鮮鋭化処理画像を取得する第2鮮鋭化処理手段と、前記第1鮮鋭化画像の第1コントラスト評価値、及び前記第2鮮鋭化処理画像の第2コントラスト評価値を求めるコントラスト評価値算出手段と、前記第1コントラスト評価値と前記第2コントラスト評価値との比較値を求めるコントラスト比較手段と、前記比較値より、前記元画像がボケているかどうか判定するボケ判定手段と、して機能させること、を特徴とする画像判定プログラムである。
請求項5に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像判定装置(10)を備えるカメラである。
請求項6に記載の発明は、請求項3または4に記載の画像判定プログラムが記録された記録媒体である。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、画像がボケているか否かを良好に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施形態のデジタルカメラの構成ブロック図である。
【図2】鮮鋭化処理に使用するラプラシアンフィルタの説明図である。
【図3】本発明の第1実施形態のボケ判定部におけるボケ判定原理の説明図である。
【図4】本発明の第2実施形態のデジタルカメラの構成ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の第1実施形態にかかる画像判定装置10について説明する。図1は、画像判定装置10の構成を示すブロック図である。
画像判定装置10は、例えば、デジタルカメラ等において撮影された画像が入力される画像入力部12を備える。また、画像判定装置10は、画像入力部12から入力された画像Voに鮮鋭化処理を施す鮮鋭化処理部14と、鮮鋭化処理されていない画像Voのコントラス評価値So及び鮮鋭化処理された画像Vbのコントラス評価値Sbをそれぞれ算出するコントラスト評価値算出部16と、コントラス評価値Sb及びV0を比較するコントラスト比Sb/Soを算出するコントラスト比較部18と、コントラスト比Sb/Soを所定の閾値Thと比較することで画像Voがボケ画像であるか否かを判定するボケ判定部20と、備える。
【0014】
次に、この画像判定装置10の動作について説明する。
例えば、外部より画像入力部12に画像が入力されると、入力画像Voは、画像データとしての鮮鋭化処理部14に供給され、鮮鋭化処理が行われる。
【0015】
鮮鋭化処理の方法としては、例えば、周知のUSM(アンシャープマスク)を使用する方法、ラプラシアンフィルタを用いる方法等、種々の方法がある。図2は、ラプラシアンフィルタの一例を示したものである。画像は、3×3の係数からなるマトリクスで構成されるラプラシアンフィルタを用いてコンボリューション演算されることにより、鮮鋭化が達成される。なお、ラプラシアンフィルタのマトリクスサイズやその係数の値としては、鮮鋭化の程度に応じて種々のものを選択することが可能である。
【0016】
次に、鮮鋭化処理部14において鮮鋭化された画像Vbは、コントラスト評価値算出部16に供給され、コントラスト評価値Sbが算出される。
【0017】
xy平面に広がる二次元画像を構成する各画素の輝度成分をV(m,n)(m:x方向の画素番号、n:y方向の画素番号)とすると、この画像のx方向の輪郭を考慮したコントラスト評価値Sは、
【0018】
S=Σ(V(m,n+1)-V(m,n))2 …(1)
として求めることができる。又は、画像のy方向の輪郭を考慮したコントラスト評価値Sを、
【0019】
S=Σ(V(m+1,n)-V(m,n))2 …(2)
として求め、このコントラスト評価値Sを用いるようにしてもよい。さらには、画像のx方向及びy方向双方の輪郭を考慮して、コントラスト評価値Sを、
【0020】
S=Σ(V(m,n+1)-V(m,n))2+Σ(V(m+1,n)-V(m,n))2 …(3)
として求め、このコントラスト評価値Sを用いることにより、画像全体のコントラストをより正確に評価することが可能となる。なお、(1)〜(3)式において、Σは、画素番号m、nについての総和を表すものとする。
【0021】
一方、コントラスト評価値算出部16は、画像入力部12から直接供給される鮮鋭化されていない画像Voのコントラスト評価値Soも算出する。
【0022】
鮮鋭化された画像Vbのコントラスト評価値Sbと、鮮鋭化されていない画像Voのコントラスト評価値Soとは、コントラスト比較部18に供給され、コントラスト比Sb/Soが算出される。次いで、算出されたコントラスト比Sb/Soは、ボケ判定部20に供給され、撮影された画像Voがボケ画像であるか否かの判定が行われる。
【0023】
図3は、ボケ判定部20におけるボケ判定原理の説明図である。横軸は、画像のボケの程度を表すボケ量を示し、縦軸は、コントラスト評価値算出部16で算出したコントラスト評価値を示す。
【0024】
撮影された画像Vo1が比較的ピントの合っている鮮鋭な画像である場合、鮮鋭化処理された画像Vb1のコントラスト評価値は大きくY1だけ上昇する。一方、ピントの合っていないボケた画像Vo2では、鮮鋭化処理された画像Vb2のコントラスト評価値はさほど上昇しない。このことから、鮮鋭化処理後の画像Vbのコントラスト評価値Sbと、鮮鋭化処理前の画像Voのコントラスト評価値Soとの比であるコントラスト比Sb/Soは、ボケ画像よりも鮮鋭画像の方が大きくなる。
【0025】
そこで、ボケ判定部20は、コントラスト比Sb/Soに対して所定の閾値Thを設定し、Sb/So≧Thの場合には、画像が鮮鋭であると判定し、Sb/So<Thの場合には、画像がボケていると判定する。なお、画像がボケているか否かは、主観的な問題であるので、判定のための閾値Thを、図示しない操作部を用いて任意に設定できるようにすることが望ましい。なお、ここで、Sb/So>Thの場合に、画像が鮮鋭であると判定し、Sb/So≦Thの場合には、画像がボケていると判定するようにしてもよい。
【0026】
なお、図示しないが記憶部を設け、ボケ判定部20による判定結果に従い、ボケていると判定された画像を削除し、ボケていないと判定された画像を記憶部に記憶させてもよい。また、ボケていると判定された画像と、ボケていないと判定された画像とを記憶部においてそれぞれ別々に記憶させてもよい。また、画像を記憶部に記憶させるか否かは、例えば、図示しない表示部に画像とともに判定結果を表示させ、ユーザが最終的に決定するように構成してもよい。
【0027】
以上、第1実施形態によると、以下の効果を有する。
(1)画像を鮮鋭化処理することにより、ピントの合っている画像は鮮鋭化処理の前後でコントラスト評価値が大きく変化し、ピントの合っていない画像は鮮鋭化処理の前後でコントラスト評価値の変化が小さいため、鮮鋭化処理前後の画像のコントラスト評価値の変化に基づき、当該画像がボケているか否かを極めて良好に判定することができる。
【0028】
(2)本実施形態では、画像のボケの判定において画像の鮮鋭化処理を用いている。
例えば、図3に示す元画像Vo1に対して鮮鋭化処理を用いる場合、鮮鋭化後の画像Vb1と元画像Vo1コントラスト評価値の差は図中のY1となる。一方元画像Vo1に対して鮮鋭化と同じ量だけボケさせた画像をVb1’とすると、画像Vb1’と元画像Vo1とのコントラスト評価値の差は図中のY2となる。
画像は、鮮鋭化するにしたがってコントラスト評価値の変化率が大きくなるので、Y1>Y2となる。したがって、ボケさせた場合よりも鮮鋭化した場合のほうがコントラスト評価値の差は大きくなる。本実施形態では、このように画像を鮮鋭化することによりボケているかどうかを判定しているので、画像をボケさせることによりボケているかどうかを判定する場合と比べて、判定が容易になる。
【0029】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の画像判定装置110について説明する。なお、図1に示す第1実施形態の画像判定装置10と同一の構成要素については、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
【0030】
画像判定装置110は、画像入力部12と、画像入力部12から入力された画像V0に対して、鮮鋭度合いの異なる鮮鋭化処理を施す第1鮮鋭化処理部114及び第2鮮鋭化処理部115と、コントラスト評価値算出部16と、コントラスト比較部18と、ボケ判定部20とを備える。
【0031】
第1鮮鋭化処理部114と、第2鮮鋭化処理部115との鮮鋭化度合いは異なっている。例えば、鮮鋭化処理の方法としてラプラシアンフィルタを用いる場合には、第2鮮鋭化処理部115におけるラプラシアンフィルタのマトリクスサイズ(例えば、15×15の係数からなるマトリクス)が、第1鮮鋭化処理部114におけるラプラシアンフィルタのマトリクスサイズ例えば、5×5の係数からなるマトリクス)よりも大きく設定される。
【0032】
次に、第2実施形態の画像判定装置110での処理について説明する。
第1鮮鋭化処理部114は、画像入力部12より入力された画像Voに対して鮮鋭化処理を施し、鮮鋭化された画像V1を作成する。また、第2鮮鋭化処理部115は、画像Voに対して、第1鮮鋭化処理部114と鮮鋭化度合いの異なる鮮鋭化処理を施し、鮮鋭化された画像V2を作成する。
【0033】
次いで、コントラスト評価値算出部16は、異なる鮮鋭化処理が施された各画像V1及びV2からコントラスト評価値S1及びS2をそれぞれ算出する。なお、コントラスト評価値S1及びS2は、第1実施形態で用いた方法によって算出することができる。
【0034】
コントラスト比較部18は、算出されたコントラスト評価値S1及びS2からコントラスト比S2/S1を算出する。ボケ判定部20は、算出されたコントラスト比S2/S1を所定の閾値Th2と比較することにより、撮影された画像Voがボケ画像であるか否かを自動判定する。
【0035】
以上、第2実施形態によると、以下の効果を有する。
(1)画像入力部12から入力された画像Voは、第1鮮鋭化処理部114及び第2鮮鋭化処理部115において、異なる鮮鋭化処理が施された後、コントラスト比較部18において、鮮鋭化された各画像V1、V2からコントラスト比を算出し、ボケの有無を自動判定している。そのため、画像のエッジ部分以外の情報(ノイズ等)の影響を軽減でき、画像がボケているか否かをより正確に判定することができる。
【0036】
(第3実施形態)
上記の実施形態では、画像判定装置10として説明したが、本発明はこれに限定されず、画像判定プログラムであっても良い。また、この画像判定プログラムは、CD等の記録媒体に記録された形であっても良い。
この場合、画像判定プログラムは、コンピュータにインストールされると、コンピュータを、デジタルカメラ等において撮影された画像を入力する画像入力手段と、画像入力手段を介して入力された画像Voに鮮鋭化処理を施す鮮鋭化手段と、鮮鋭化処理されていない画像Voのコントラスト評価値So及び鮮鋭化処理された画像Vbのコントラス評価値Sbをそれぞれ算出するコントラスト評価値算出手段と、コントラス評価値Sb及びV0を比較するコントラスト比Sb/Soを算出するコントラスト比較手段と、コントラスト比Sb/Soを所定の閾値Thと比較することで画像Voがボケ画像であるか否かを判定するボケ判定手段として機能させる。そして、これらの手段は、第1実施形態の各部と同様に動作する。なお、画像判定プログラムは、コンピュータに対して上記第2実施形態の画像判定装置110の動作を行わすものであっても良い。
【0037】
(変形形態)
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
【0038】
(1)画像判定装置及び画像判定プログラムについて説明したが、これに限定されず、また、画像判定装置は画像判定プログラムは、デジタルカメラに装備されていても良い。
(2)上述の鮮鋭化において、アンシャープマスクやラプラシアンフィルタについて説明したが、これに限定されず、バイラテラルフィルタ、ショックフィルタ等であっても良い。
【0039】
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は、以上説明した実施形態によって限定されることはない。
【符号の説明】
【0040】
10,110:画像判定装置、12:画像入力部、14:鮮鋭化処理部、16:コントラスト評価値演算部、18:コントラスト比較部、20:ボケ判定部、114:第1鮮鋭化処理部、115:第2鮮鋭化処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
元画像に鮮鋭化処理を施し、鮮鋭化画像を取得する鮮鋭化処理部と、
前記元画像のコントラスト評価値、及び前記鮮鋭化画像のコントラスト評価値を求めるコントラスト評価値算出部と、
前記元画像のコントラスト評価値と前記鮮鋭化画像のコントラスト評価値との比較値を求めるコントラスト比較部と、
前記比較値より、前記元画像がボケているかどうか判定するボケ判定部とを備えること、を特徴とする画像判定装置。
【請求項2】
元画像に鮮鋭化処理を施して第1鮮鋭化画像を取得する第1鮮鋭化処理部と、
前記元画像に前記第1鮮鋭化処理部と異なる鮮鋭化度合いで鮮鋭化処理を施して第2鮮鋭化処理画像を取得する第2鮮鋭化処理部と、
前記第1鮮鋭化画像の第1コントラスト評価値、及び前記第2鮮鋭化処理画像の第2コントラスト評価値を求めるコントラスト評価値算出部と、
前記第1コントラスト評価値と前記第2コントラスト評価値との比較値を求めるコントラスト比較部と、
前記比較値より、前記元画像がボケているかどうか判定するボケ判定部と、を備えること、を特徴とする画像判定装置。
【請求項3】
コンピュータを、
元画像に鮮鋭化処理を施し、鮮鋭化画像を取得する鮮鋭化処理手段と、
前記鮮鋭化画像のコントラスト評価値を求めるコントラスト評価値算出手段と、
前記元画像のコントラスト評価値と前記鮮鋭化画像のコントラスト評価値との比較値を求めるコントラスト比較手段と、
前記比較値より、前記元画像がボケているかどうか判定するボケ判定手段として機能させること、を特徴とする画像判定プログラム。
【請求項4】
コンピュータを、
元画像に鮮鋭化処理を施して第1鮮鋭化画像を取得する第1鮮鋭化処理手段と、
元画像に前記第1鮮鋭化処理手段と異なる鮮鋭化度合いで鮮鋭化処理を施して第2鮮鋭化処理画像を取得する第2鮮鋭化処理手段と、
前記第1鮮鋭化画像の第1コントラスト評価値、及び前記第2鮮鋭化処理画像の第2コントラスト評価値を求めるコントラスト評価値算出手段と、
前記第1コントラスト評価値と前記第2コントラスト評価値との比較値を求めるコントラスト比較手段と、
前記比較値より、前記元画像がボケているかどうか判定するボケ判定手段と、して機能させること、を特徴とする画像判定プログラム。
【請求項5】
請求項1または2に記載の画像判定装置を備えるカメラ。
【請求項6】
請求項3または4に記載の画像判定プログラムが記録された記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−160038(P2012−160038A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−19469(P2011−19469)
【出願日】平成23年2月1日(2011.2.1)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】