説明

画像形成システム、画像形成装置及び情報処理装置

【課題】第1の機能を実行可能な画像形成装置に第2の機能追加されたことを、ユーザが認識することができる画像形成システム及び画像形成装置、並びに情報端末装置を提供する
【解決手段】画像形成装置500と、この画像形成装置に接続された情報処理装置600とを備えた画像形成システムにおいて、第1の機能を実行可能な前記画像形成装置500に第2の機能が追加されたことを検出する機能検出手段520と、前記機能検出手段により、第2の機能が追加されたことが検出された場合には、その旨を前記第1の機能を使用するユーザに通知する通知手段620を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ネットワークを介して情報処理装置に接続されたMFP(Multi Function Peripherals) などの画像形成装置を備えた画像形成システム、及び画像形成装置並びに情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、複数の機能、例えばモノクロ印刷機能とフルカラー印刷機能が適宜切り換え可能な画像形成装置、及びこの画像形成装置を用いた画像形成システムが知られている(例えば特許文献1)。
【0003】
ところで、このようなモノクロ印刷機能とフルカラー印刷機能を備えた画像形成装置において、当初はモノクロ印刷機能しか搭載されておらず、爾後的にフルカラー印刷機能が追加されることがある。
【0004】
しかしながら、この場合、ユーザはフルカラー印刷が可能となったことを知らずに、印刷データがフルカラー印刷可能なカラーデータであるにもかかわらず、フルカラー印刷機能の追加後も専らモノクロ印刷のみを行うユーザが存在しており、利便性の点で問題があった。
【0005】
なお、特許文献2には、プリンタに接続される端末装置についての機種変更や故障等の状況変化があったとき、あるいは印刷予約を解除する印刷許容期限が到来するとき、あるいは管理されているファイル情報に変更があったとき等に、所定のユーザにその旨を通知する技術が開示されている。
【0006】
また、特許文献3には、印刷装置等で使用される消耗品に関する情報をユーザに通知するシステムが開示されている。
【特許文献1】特開2005−195843号公報
【特許文献2】特開2005−128966号公報
【特許文献3】特開2004−5463号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記特許文献2及び3はいずれも、画像形成装置に新たな機能が追加されたときの技術ではなく、従って、フルカラー印刷機能の追加後も専らモノクロ印刷のみを行うユーザに対して、利便性の向上を図るという前記問題点を解決するものではなかった。
【0008】
この発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、第1の機能を実行可能な画像形成装置に第2の機能追加された後においても第1の機能を実行しようとするユーザに対して、第2の機能が追加されたことを認識させることができる画像形成システム及び画像形成装置、並びに情報端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)画像形成装置と、この画像形成装置に接続された情報処理装置とを備えた画像形成システムにおいて、第1の機能を実行可能な前記画像形成装置に第2の機能が追加されたことを検出する機能検出手段と、前記機能検出手段により、第2の機能が追加されたことが検出された場合には、その旨を前記第1の機能を使用するユーザに通知する通知手段と、を備えていることを特徴とする画像形成システム。
(2)表示手段を備え、前記通知手段は、機能実行時に前記表示手段に表示される機能選択画面において、第2の機能が追加されたことをユーザに認識させる第2の表示を、第1の機能を選択するための第1の表示とともに表示させることにより、第2の機能が追加されたことを通知する前項1に記載の画像形成システム。
(3)ユーザが画像形成装置に機能実行を指示する際に、前記第1、第2の表示のうち、一方の表示が選択された場合であっても、実行条件の具体的な入力が他方の機能の実行に関するものである場合には、前記画像形成装置は前記入力された他方の機能を実行する前項2に記載の画像形成システム。
(4)画像形成装置に第2の機能が追加された後、ユーザが画像形成装置に最初に実行させるジョブが第2の機能により実行可能であるにもかかわらず、第1の機能の実行が選択されている場合には、前記通知手段は、画像形成装置に前記ジョブを強制的に第2の機能で実行させることにより、第2の機能が追加されたことを通知する前項1に記載の画像形成システム。
(5)画像形成装置に第2の機能が追加された後、ユーザが画像形成装置に最初に実行させるジョブが第1の機能の選択によるものである場合には、前記通知手段は、前記画像形成装置に第1の機能によるジョブの実行と併せて、第2の機能による前記ジョブのテスト的な実行を行わせることにより、第2の機能が追加されたことを通知する前項1に記載の画像形成システム。
(6)第2の機能の追加後、画像形成装置の前記第1の機能のみを使用しているユーザに対して、第2の機能が追加されたことを再通知する再通知手段を備えている前項1〜8のいずれかに記載の画像形成システム。
(7)前記再通知手段は、一定回数以上、画像形成装置の前記第1の機能のみを使用したユーザに対して、第2の機能が追加されたことを再通知する前項6に記載の画像形成システム。
(8)前記第1の機能がモノクロ印刷機能であり、前記第2の機能がフルカラー印刷機能である前項1〜7のいずれかに記載の画像形成システム。
(9)第1の機能の他に第2の機能が追加されたことを検出する機能検出手段と、前記機能検出手段により、第2の機能が追加されたことが検出された場合には、その旨を第1の機能を使用するユーザに通知する通知手段と、を備えていることを特徴とする画像形成装置。
(10)表示手段を備え、前記通知手段は、機能実行時に前記表示手段に表示される機能選択画面において、第2の機能が追加されたことをユーザに認識させる第2の表示を、第1の機能を選択するための第1の表示とともに表示させることにより、第2の機能が追加されたことを通知する前項9に記載の画像形成装置。
(11)ユーザが機能実行を指示する際に、前記第1、第2の表示のうち、一方の表示が選択された場合であっても、実行条件の具体的な入力が他方の機能の実行に関するものである場合には、前記入力された他方の機能を実行する前項10に記載の画像形成装置。
(12)画像形成装置に第2の機能が追加された後、ユーザが最初に実行させるジョブが第2の機能により実行可能であるにもかかわらず、第1の機能の実行が選択されている場合には、前記通知手段は、前記ジョブを強制的に第2の機能で実行させることにより、第2の機能が追加されたことを通知する前項11に記載の画像形成装置。
(13)第2の機能が追加された後、ユーザが最初に実行させるジョブが第1の機能の選択によるものである場合には、前記通知手段は、第1の機能によるジョブの実行と併せて、第2の機能による前記ジョブのテスト的な実行を行わせることにより、第2の機能が追加されたことを通知する前項11に記載の画像形成装置。
(14)第2の機能の追加後、前記第1の機能のみを使用しているユーザに対して、第2の機能が追加されたことを再通知する再通知手段を備えている前項9〜13のいずれかに記載の画像形成装置。
(15)前記再通知手段は、一定回数以上、前記第1の機能のみを使用したユーザに対して、第2の機能が追加されたことを再通知する前項14に記載の画像形成装置。
(16)前記第1の機能がモノクロ印刷機能であり、前記第2の機能がフルカラー印刷機能である前項9〜15のいずれかに記載の画像形成装置。
(17)画像形成装置と接続可能な情報処理装置であって、第1の機能を実行可能な前記画像形成装置に第2の機能が追加されたことの検出信号が、画像形成装置から送信されてきたときにこれを受信する受信手段と、前記受信手段により、前記検出信号を受信した場合には、その旨をユーザに通知する通知手段と、を備えていることを特徴とする情報処理装置。
(18)表示手段を備え、前記通知手段は、機能実行時に前記表示手段に表示される機能選択画面において、第2の機能が追加されたことをユーザに認識させる第2の表示を、第1の機能を選択するための第1の表示とともに表示させることにより、第2の機能が追加されたことを通知する前項17に記載の情報処理装置。
(19)前記通知手段は、前記第2の表示が予め記憶された記憶手段から前記第2の表示を読み出して表示画面に表示させる前項18に記載の情報処理装置。
(20)前記第1の機能がモノクロ印刷機能であり、前記第2の機能がフルカラー印刷機能である前項17〜19のいずれかに記載の情報処理装置。
【発明の効果】
【0010】
前項(1)に記載の発明によれば、画像形成装置に第2の機能が追加されたことを第1の機能を使用するユーザに通知するから、ユーザはその事実を速やかに認識することができ、第2の機能が追加されたことを知らずに、第1の機能のみを継続使用する不都合を解消することができ、ユーザの利便性を向上することができる。
【0011】
前項(2)に記載の発明によれば、機能実行時に前記表示手段に表示される機能選択画面において、第2の機能が追加されたことをユーザに認識させる第2の表示が、第1の機能を選択するための第1の表示とともに表示されるから、ユーザは第2の機能が追加されたことを視覚的に容易に認識することができる。
【0012】
前項(3)に記載の発明によれば、ユーザが画像形成装置に機能実行を指示する際に、前記第1、第2の表示のうち一方の表示が選択された場合であっても、実行条件の具体的な入力が他方の機能の実行に関するものである場合には、前記画像形成装置に前記入力された他方の機能を実行させることができる。
【0013】
前項(4)に記載の発明によれば、画像形成装置がジョブを強制的に第2の機能で実行するから、ユーザに、第2の機能が追加されたことを容易に認識させることができる。
【0014】
前項(5)に記載の発明によれば、画像形成装置は、第1の機能によるジョブの実行と併せて、第2の機能による前記ジョブのテスト的な実行を行うから、ユーザに、第2の機能が追加されたことを容易に認識させることができる。
【0015】
前項(6)に記載の発明によれば、第2の機能の追加後、第1の機能のみを使用しているユーザに、第2の機能が追加されたことを再通知するから、第2の機能が追加された事実をユーザに確実に認識させることができる。
【0016】
前項(7)に記載の発明によれば、一定回数以上、第1の機能のみを使用しているユーザに、第2の機能が追加されたことが再通知されるから、第2の機能が追加された事実をユーザに確実に認識させることができる。
【0017】
前項(8)に記載の発明によれば、フルカラー印刷が可能でありながら、モノクロ専用機として利用しているユーザに、画像形成装置がフルカラー印刷対応となったことを認識させることができる。
【0018】
前項(9)に記載の発明によれば、画像形成装置は、第2の機能が追加されたことを第1の機能を使用するユーザに通知するから、ユーザはその事実を速やかに認識することができ、第2の機能が追加されたことを知らずに、第1の機能のみを継続使用する不都合を解消することができ、ユーザの利便性を向上することができる。
【0019】
前項(10)に記載の発明によれば、ユーザは第2の機能が追加されたことを視覚的に容易に認識することができる。
【0020】
前項(11)に記載の発明によれば、ユーザが画像形成装置に機能実行を指示する際に、前記第1、第2の表示のうち、一方の表示が選択された場合であっても、実行条件の具体的な入力が他方の機能の実行に関するものである場合には、前記画像形成装置に前記入力された他方の機能を実行させることができる。
【0021】
前項(12)に記載の発明によれば、ジョブを強制的に第2の機能で実行するから、ユーザに、第2の機能が追加されたことを容易に認識させることができる。
【0022】
前項(13)に記載の発明によれば、第1の機能によるジョブの実行と併せて、第2の機能による前記ジョブのテスト的な実行を行うから、ユーザに、第2の機能が追加されたことを容易に認識させることができる。
【0023】
前項(14)に記載の発明によれば、第2の機能の追加後、第1の機能のみを使用しているユーザへの再通知により、第2の機能が追加された事実をユーザに確実に認識させることができる。
【0024】
前項(15)に記載の発明によれば、一定回数以上、第1の機能のみを使用しているユーザへ再通知されることにより、第2の機能が追加された事実をユーザに確実に認識させることができる。
【0025】
前項(17)に記載の発明によれば、情報処理装置は、第2の機能が追加されたことをユーザに通知するから、ユーザはその事実を速やかに認識することができ、第2の機能が追加されたことを知らずに、第1の機能のみを継続使用する不都合を解消することができ、ユーザの利便性を向上することができる。
【0026】
前項(18)に記載の発明によれば、ユーザは第2の機能が追加されたことを視覚的に容易に認識することができる。
【0027】
前項(19)に記載の発明によれば、第2の表示を予め設定することができる。
【0028】
前項(20)に記載の発明によれば、フルカラー印刷が可能でありながら、モノクロ専用機として利用しているユーザに、画像形成装置がフルカラー印刷対応となったことを認識させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0030】
図1は、この発明の一実施形態に係る画像形成システムを示す概略構成図である。
【0031】
図1において、この画像形成システムは、画像形成装置500と、情報処理装置としてのユーザ端末の一例であるパーソナルコンピュータ(PCという)600とを備え、これら画像形成装置500とPC600とは、有線もしくは無線LANなどのネットワーク700を介して接続されている。
【0032】
前記画像形成装置500は、この実施形態では、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能やスキャン機能等のデータ送信機能、データ変換機能等を備えた多機能複合機であるMFP(Multi Function Peripherals)で構成されたプリンタであり、交換可能なイメージングカートリッジ800と、コントローラ510と、エンジン制御部520とを備えている。以下、画像形成装置500をプリンタ500ともいう。
【0033】
前記プリンタ500は、第1の機能の搭載後に別の第2の機能が追加され、いずれの機能をも実施可能となっているが、この実施形態では、例えば第1の機能がモノク印刷機能であり、第2の機能がモノクロ印刷機能よりも機能的に上位であるフルカラー印刷機能である場合について説明する。
【0034】
前記イメージングカートリッジ800は、フルカラーのトナーカートリッジを備えるとともに、不揮発性メモリ810を有しており、この不揮発性メモリ810には、トナーカートリッジの色情報などのデータが書き込まれている。
【0035】
前記コントローラ510は、プリンタ500の全体を統括的に制御するとともに、印刷色の判断等を行うことができるものである。このコントローラ510は、各ユーザによるプリンタの使用履歴を記憶する不揮発性メモリ511を備えている。
【0036】
前記エンジン制御部520は、プリンタエンジン(図示せず)を制御するものであり、またイメージングカートリッジ800からの色情報に基づいて、現在のプリンタ500がモノクロ機仕様かフルカラー機仕様かを検出する手段としても機能する。このエンジン制御部520には不揮発性メモリ521が設けられており、このメモリ521には、モノクロ機仕様からフルカラー機仕様に切り替わったときに、PC600のディスプレイ620に表示されるプリンタ500の名称が、管理者ユーザ等によって予め登録されている。
【0037】
前記PC600は、PC本体610と、表示手段としてのディスプレイ620と、キーボード630などを備え、PC本体610内のハードディスク(HDD)などの記憶装置(図示せず)には、各種データやアプリケーションソフト、さらには、プリンタドライバが格納されている。
【0038】
なお、プリンタドライバは、出力先のプリンタ500の表示/選択、さらには、印刷モード等の指定機能を有している。
【0039】
このPC600は、前記アプリケーションソフトから、前記プリンタ用ドライバを介してプリンタ500のコントローラ510に印刷要求を出すことができるようになっている。
【0040】
前記プリンタ500のコントローラ510は、プリンタ500がモノクロ機仕様からフルカラー機仕様に切り替わったとき、換言すればモノクロ印刷機能にフルカラー印刷機能が追加されてフルカラー対応になったことを示す検出信号を、エンジン制御部520から受信して、PC600に送信するものとなされている。
【0041】
また、不揮発性メモリ511には、フルカラー印刷機能の追加後におけるユーザの使用履歴が記憶されており、コントローラ510は、この使用履歴に基づいて、フルカラー印刷機能の追加後一定期間内に、プリンタ500をモノクロ印刷モードでのみ使用しているユーザや、一定回数以上モノクロ印刷モードを使用したユーザを特定できるものとなされている。そして、前記PC600は、このようなユーザに対して、フルカラー印刷機能が追加されたことを再通知するものとなされている。
【0042】
このように、フルカラー印刷機能の追加後に、不揮発性メモリ511へのユーザの使用履歴の記憶を開始するから、記憶領域を必要最小限に抑えることができ、かつ再通知対象となるユーザを精度良く特定することが可能となる。勿論、フルカラー印刷機能の追加前から、不揮発性メモリ511にユーザの使用履歴を記憶する構成であっても良い。
【0043】
前記PC600は、プリンタ500から送信されてきた、フルカラー印刷機能が追加されたことの検出信号を受信して、プリンタ500にフルカラー印刷機能が追加されフルカラー対応となったことを、ユーザに通知する。
【0044】
このような通知は、この実施形態では、ディスプレイ620の画面に表示させることにより行うものとなされている。
【0045】
具体的には、ユーザがプリンタ500での印刷を指示する際に、前記ディスプレイ620に表示されたプリンタドライバの画面に、フルカラー印刷が可能であることをユーザに認識させるための第2の表示としてのプリンタ500の名称(以下、切替名称という)を、第1の表示としてのモノクロ印刷の場合の名称(以下、旧名称という)と対比して表示させる構成となされている。あるいは、プリンタドライバの画面に、プリンタの旧名称の表示とは別に、切替名称を追加して表示させる構成としてもよい。
【0046】
なお、プリンタドライバの画面に表示される切替名称は、予めプリンタ500の前記不揮発性メモリ521、前記不揮発性メモリ511に記憶させておいても良いし、あるいはPC600のプリンタドライバに予め登録しておいても良く、ユーザへの通知の際に、前記プリンタ500の切替名称を呼び出して表示すればよい。
【0047】
一般に、アプリケーションからプリンタドライバを介して印刷する際に、プリンタ500の名称表示を確認することが多いことを考慮すると、上記のようにアプリケーションからの印刷を行うときの画面のみで、フルカラー印刷機能が追加されたことをユーザに認識させることにより、必要最小限の表示により、フルカラー印刷対応になったことをユーザに的確に効率よく認識させることが可能となる。
【0048】
また、フルカラー印刷機能が追加されたことを、後述するように所定のユーザに対して再通知する場合には、電子メールやディスプレイ620へのポップアップ表示により行われるものとなされている。これにより、フルカラー印刷機能が追加されたことに気づかないユーザに、その旨を確実に認識させることができる。
【0049】
図2は、前記プリンタ500がモノクロ機仕様からフルカラー機仕様に切り替わった(モノクロ印刷機能にフルカラー印刷機能が追加された)際に、プリンタ500で行われる処理を示すフローチャートである。
【0050】
図2において、ステップS1では、イメージングカートリッジ800が交換された可能性がある電源ONあるいはドア閉時に、イメージングカートリッジ800の不揮発性メモリ810から、イメージングカートリッジ800の色情報を取得し、ステップS2では、イメージングカートリッジ800にブラック(K)のトナーカートリッジのみのが装着されているか否かを、エンジン制御部520が判断する。
【0051】
イメージングカートリッジ800にブラック(K)のトナーカートリッジのみ装着されていれば(ステップS2でYES)、モノクロ機仕様であるから、特別の制御を行うことなく、そのまま終了する。イメージングカートリッジ800にブラック(K)のトナーカートリッジのみが装着されていない、つまり適正な組合せのカラートナーカートリッジが装着されていれば(ステップS2でNO)、ステップS3では、エンジン制御部520に取り付けられた不揮発性メモリ521から、予め登録されているプリンタ500の前記切替名称を読み出す。
【0052】
次いで、ステップS4で、コントローラ510により、フルカラー機仕様に切り替わったことの検出信号(以下、切替情報という)に、前記読み出された切替名称が付加された後、前記切替情報がPC600へ送信される。なお、切替情報の送信は、PC600のプリンタドライバからプリンタ500へアクセスがなされたときに行われても良い。
【0053】
図3は、管理者ユーザ等が前記切替名称を、エンジン制御部520の不揮発性メモリ521に登録するときの処理を示すフローチャートである。
【0054】
管理者ユーザ等がプリンタ500の図示しない操作パネルから、フルカラー機仕様への切替後に表示される前記切替名称を入力すると、ステップS11で、コントローラ510でこの切替名称が登録され、ステップS12では、エンジン制御部520もしくはコントローラ510が、登録された切替名称を不揮発メモリ521もしくは不揮発性メモリ511に書き込む。なお、切替名称の登録は、PC600を介して行われていも良いし、またプリンタ500へ登録されるのではなく、PC600のプリンタドライバに登録されても良い。
【0055】
図4は、PC600がコントローラ510から送信されてくる切替情報を受信した際に実施される、ユーザへの通知処理としてのプリンタ名称切替処理を示すフローチャートである。
【0056】
図4において、プリンタ500から切替情報を受信すると、ステップS21では、送信されてきた切替情報から前記切替名称を取得し、ステップS22では、プリンタドライバのプリンタ設定・選択画面で表示される名称を切り替える。具体的な表示形態については後述する。
【0057】
次に、ステップS23では、モノクロ機仕様の時に、旧名称のプリンタが「通常使うプリンタ」として選択されていたか否かを判断し、「通常使うプリンタ」として選択されていなければ(ステップS23でNO)、そのまま終了し、「通常使うプリンタ」として選択されていた場合には(ステップS23でYES)、ステップS24で、切替名称で表示されたプリンタを「通常使うプリンタ」に設定して、本処理を終了する。
【0058】
図5は、図4に示したプリンタ名称切替処理の他の例を示すフローチャートである。この例は、切替名称がPC600のプリンタドライバに登録されている場合の処理を示すものである。
【0059】
図5において、プリンタ500からの切替情報を受信すると、ステップS31では、プリンタドライバのプリンタ設定・選択画面で表示されるプリンタ名称を、プリンタドライバに予め登録されている切替名称に切り替える。具体的な表示形態については後述する。
【0060】
次に、ステップS32では、モノクロ機仕様の時に、、旧名称のプリンタが「通常使うプリンタ」として選択されていたか否かを判断し、「通常使うプリンタ」として選択されていなければ(ステップS32でNO)、そのまま終了し、「通常使うプリンタ」として選択されていた場合には(ステップS32でYES)、ステップS33で、切替名称で表示されたプリンタを「通常使うプリンタ」に設定してから、本処理を終了する。
【0061】
PC600のディスプレイ620に表示されるプリンタドライバの画面において、プリンタ500の名称表示が切り替えられたときの表示例を、図6で説明する。
【0062】
表示画面D0は切替前のプリンタドライバの表示画面である。この画面では、プリンタ500がモノクロ機仕様であるときのプリンタの旧名称「AAAA」が表示されている。
【0063】
D1〜D3は、それぞれ切替後の表示画面の例であり、それぞれプリンタ名称の表示部のみを示し、印刷部数や印刷モードといった具体的実行条件の入力欄は省略してある。
【0064】
表示画面D1では、カラー機仕様への切替後に、「COLOR BBBB」という切替名称に変更した例を示している。表示画面D2は、モノクロ機仕様のときの旧名称「AAAA」を、切替名称と対比可能に表示した例であり、例えば「COLOR BBBB(AAAA)」のように、旧名称「AAAA」を括弧内に残した状態で切替名称を表示した例を示している。切替名称である「COLOR BBBB」は、前述したように、予めプリンタ500やPC600に登録されている。
【0065】
また、表示画面D3は、旧名称「AAAA」の表示部をそのまま残し、切替名称「COLOR BBBB」を別の表示部に表示して併設した例を示している。この場合も、ユーザは、旧名称と切替名称を対比して認識することができる。
【0066】
図6に示したようなプリンタドライバの画面により、ユーザはプリンタ名称を選択し、印刷部数や印刷モードを指定して印刷を指示するが、この実施形態では、図7(A)の表示画面D11に示すように、フルカラー印刷機能が追加された後で、プリンタ名称として旧名称が選択されていても、印刷モードとしてカラー印刷モードが指定された場合には、フルカラー印刷モードであると判定して、プリンタ500にフルカラー印刷を行わせることができるようになっている。また逆に、図11(B)の表示画面D12に示すように、切替名称が選択されていても、印刷モードとしてモノクロ印刷モードが指定された場合には、プリンタ500にモノクロ印刷を行わせることができるようになっている。
【0067】
図8は、プリンタ500がモノクロ機仕様からカラー機仕様に切り替わった後において、PC600で行われる印刷モード判定処理のフローチャートである。
【0068】
ステップS41では、ユーザが切替名称で表示されたプリンタを選択したか否かを判断し、切替名称のプリンタを選択した場合には(ステップS41でYES)、ステップS42で、ユーザがモノクロ印刷モードを指定しているか否かを判断する。
【0069】
ユーザがモノクロ印刷モードを指定していれば(ステップS42でYES)、ステップS43で、プリンタ500に実行させる印刷モードはモノクロ印刷モードであると判定し、プリンタ500にモノクロ印刷を実行させる。ユーザがモノクロ印刷モードを指定していなければ(ステップS42でNO)、ステップS44で、カラー印刷モードであると判定する。
【0070】
また、ステップS41で、ユーザが切替名称で表示されたプリンタを選択していない場合には(ステップS41でNO)、ステップS45で、ユーザがカラー印刷モードを指定しているか否かを判断する。
【0071】
ユーザがカラー印刷モードを指定していれば(ステップS45でYES)、ステップS46では、カラー印刷モードであると判定する。ユーザがカラー印刷モードを指定していなければ(ステップS45でNO)、ステップS47で、モノクロ印刷モードと判定する。
【0072】
つぎに、この発明の他の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0073】
図9は、前記プリンタ500がモノクロ機仕様からフルカラー機仕様に切り替わった場合に、強制的にフルカラー印刷を実行することにより、フルカラー印刷機能が追加された事実をユーザに通知する処理を示すフローチャートである。
【0074】
図9において、ステップS51では、モノクロ機仕様からカラー機仕様に切り替わった場合に、プリンタ500のコントローラ510は、エンジン制御部520が切替わったことを検出してからの時間や日数等の経過期間をカウントし、ステップS52で、管理者などが予め設定した一定期間が経過したか否かを判断する。なお、モノクロ機仕様からカラー機仕様に切り替わったことを検出してからの時間や日数等の経過期間をカウントする処理は、エンジン制御部520が行っても良い。
【0075】
カラー機仕様への切替後一定期間が経過していれば(ステップS52でYES)、そのまま終了する。切替後一定期間が経過していなければ(ステップS52でNO)、ステップS53では、PC600から送信されてきた印刷対象データがモノクロデータか否かを判断する。印刷対象データがモノクロデータであれば(ステップS53でYES)、そのまま終了する。
【0076】
印刷対象データがモノクロでなければ(ステップS53でNO)、ステップS54では、モノクロ印刷モードが指定されているか否かを判断し、モノクロ印刷モードが指定されていれぱ(ステップS54でYES)、ステップS55に進み、モノクロ印刷モードが指定されていなければ(ステップS54でNO)、そのまま終了する。
【0077】
ステップS55では、ユーザ(PC600)のIPアドレス等のユーザ識別(可能)情報が、不揮発性メモリ511または521内の強制フルカラー印刷実行除外リストに登録されているか否かを判断し、IPアドレスが強制フルカラー印刷実行除外リストに登録されていれば(ステップS55でYES)、何も制御することなく、そのまま終了する。
【0078】
ユーザのIPアドレスが強制フルカラー印刷実行除外リストに登録されていなければ(ステップS55でNO)、ステップS56では、ユーザの印刷モード指定に従うことなく、強制的にフルカラーで印刷を実行する。そして、ステップS57で、強制的にフルカラーで印刷を実行されたユーザのIPアドレスを、前記不揮発メモリ511または521内の強制フルカラー印刷実行除外リストに登録する。このリストに登録されたユーザについては、強制的なフルカラー印刷処理の対象から除外される。従って、プリンタ500の仕様切替後にユーザが最初に実行させるジョブについて、それがフルカラー印刷可能であるにもかかわらず、モノクロ印刷モードの指定がなされている場合に限り、そのジョブに対して強制的にフルカラー印刷が実行されることになる。
【0079】
このように、強制的にフルカラー印刷を実行することにより、ユーザはプリンタ500にフルカラー印刷機能が追加されたことを、容易に認識することができる。
【0080】
図10は、前記プリンタ500がモノクロ機仕様からカラー機仕様に切り替わった場合に、フルカラーによるテストプリントを排出することにより、切り替わった事実をユーザに認識させる処理を示すフローチャートである。
【0081】
図10において、ステップS61では、モノクロ機仕様からカラー機仕様に切り替わった場合に、プリンタ500のコントローラ510は、エンジン制御部520が切替わったことを検出してからの時間や日数等の経過期間をカウントし、ステップS62で、管理者などが予め設定した一定期間が経過したか否かを判断する。なお、モノクロ機仕様からカラー機仕様に切り替わったことを検出してからの時間や日数等の経過期間をカウントする処理は、エンジン制御部520が行っても良い。
【0082】
カラー機仕様への切替後一定期間が経過していれば(ステップS62でYES)、そのまま終了する。切替後一定期間が経過していなければ(ステップS62でNO)、ステップS63では、PC600から送信されてきた印刷対象データがモノクロデータか否かを判断する。印刷対象データがモノクロデータであれば(ステップS63でYES)、そのまま終了する。
【0083】
印刷対象データがモノクロでなければ(ステップS63でNO)、ステップS64では、モノクロ印刷モードが指定されているか否かを判断し、モノクロ印刷モードが指定されていれぱ(ステップS64でYES)、ステップS65に進み、モノクロ印刷モードが指定されていなければ(ステップS64でNO)、そのまま終了する。
【0084】
ステップS65では、ユーザ(PC600)のIPアドレスが不揮発性メモリ511または521内のテストプリント排出実行除外リストに登録されているか否かを判断し、IPアドレスがテストプリント実行除外リストに登録されていれば(ステップS65でYES)、何も制御することなく、そのまま終了する。ユーザのIPアドレスがテストプリント実行除外リストに登録されていなければ(ステップS65でNO)、ステップS66では、ユーザの指定したプリントジョブにフルカラーでのテストプリントを付加するテストプリント排出処理を実行する。そして、ステップS67で、テストプリント排出処理を実行されたユーザのIPアドレスを、前記不揮発メモリ511または521内のテストプリント排出実行除外リストに登録する。このリストに登録されたユーザについては、テストプリント排出処理の対象から除外される。従って、プリンタ500の仕様切替後にユーザが最初に実行させるジョブについて、それがフルカラー印刷可能であるにもかかわらず、モノクロ印刷モードの指定がなされている場合に限り、そのジョブの実行により得られる通常のプリント物に加えて、フルカラーでのテストプリント物が付加されて排出されることになる。
【0085】
このように、フルカラーでのテストプリント物を排出させることにより、ユーザはプリンタ500にフルカラー印刷機能が追加されたことを、容易に認識することができる。
【0086】
図2〜図10に示した実施形態では、前記プリンタ500にフルカラー印刷機能が追加された時に、それをユーザに通知して認識させる方法を主に説明したが、それでもフルカラー印刷機能が追加されたことに気付かないユーザが存在することが予想される。
【0087】
そこで、フルカラー印刷機能の追加に気付かないユーザに、再通知を行って、フルカラー印刷機能が追加されたことを認識させることが推奨される。
【0088】
図11は、このようなユーザへの再通知処理を示すフローチャートである。
【0089】
図11において、ステップS71では、各ユーザに対してプリンタ500がフルカラー対応のカラー機仕様に切り替わったことを通知する。ステップS72では、プリンタ500がフルカラー対応のカラー機仕様に切り替わった後の各ユーザの使用履歴を監視し、モノクロ印刷モードのみを指定するユーザを、プリンタ500のコントローラ510の不揮発性メモリ511に記憶する。
【0090】
次に、ステップS73で、記憶しているユーザが一度でも、フルカラー印刷モードを指定した場合は、メモリ511から消去したのち、ステップS74で、カラー機仕様への切替後一定期間経過したか否かを判断し、一定期間経過していなければ(ステップS74でNO)、ステップS72に戻って使用履歴の監視を継続する。一定期間経過すれば(ステップS74でYES)、ステップS75で、モノクロ印刷モードのみで使用しているユーザに対して、プリンタ500がフルカラー対応になったことを再通知する。
【0091】
図12は、ユーザへの再通知処理の他の例を示すフローチャートである。この例では、モノクロ印刷モードのみでの指定が一定回数を超えたユーザに対して、再通知が行われるものとなされている。
【0092】
図12において、ステップS81では、各ユーザに対してプリンタ500がフルカラー対応のカラー機仕様に切り替わったことを通知する。ステップS82では、プリンタ500がフルカラー対応のカラー機仕様に切り替わった後の各ユーザの使用履歴を監視し、モノクロ印刷モードのみを指定するユーザを、プリンタ500のコントローラ510の不揮発性メモリ511に記憶する。
【0093】
次に、ステップS83で、記憶しているユーザが一度でも、フルカラー印刷モードを指定をした場合は、メモリ511から消去したのち、ステップS84で、モノクロ印字モードが一定回数を超えたか否かを判断し、超えていなければ(ステップS84でNO)、ステップS82に戻って使用履歴の監視を継続する。一定回数を超えた場合には(ステップS84でYES)、ステップS85で、モノクロ印刷モードのみを一定回数を超えて使用しているユーザに対して、プリンタ500がフルカラー対応になったことを再通知する。
【0094】
図13は、プリンタ500がフルカラー対応になったことのユーザへの再通知方法の説明図である。
【0095】
プリンタ500がフルカラー印刷対応になった場合、該プリンタ500がサーバ900を介してユーザのPC600に対して、図11または図12の処理によりフルカラー印刷対応になったことを認識していないと思われるユーザのPC600に、電子メールを送信する。
【0096】
PC600では、電子メールを受信すると、ディスプレイ620にユーザ名を表示するとともに、「***は、フルカラー印刷対応に変更されました。プリンタ名称が***に変更されました。」という電子メールの内容が表示される。
【0097】
このように、電子メールを用いて再通知することにより、プリンタ500がフルカラー対応になったことをユーザに容易かつ確実に認識させることが可能となる。
【0098】
また、電子メールによる再通知に代えて、図14に示すように、PC600のディスプレイ620にユーザ名を表示するとともに、「***は、フルカラー印刷対応に変更されました。プリンタ名称が***に変更されました。」というメッセージを、ポップアップ表示するようにしてもよい。
【0099】
このように、PC600のディスプレイ620の画面にポップアップ表示させて視覚的に再通知するから、プリンタ500がフルカラー対応になったことをユーザに容易かつ確実に認識させることが可能となる。
【0100】
以上説明した実施形態は、画像形成装置500がプリンタであり、第1の機能がモノクロ印刷機能であり、第2の機能がフルカラー印刷機能である場合についてのものであったが、画像形成装置の種類や第1、第2の機能は、これら実施形態に限定されるものではない。しかし、第2の機能が第1の機能よりも機能的に上位である場合には、第2の機能を使用した方がユーザにとって便利であり、従って第2の機能が追加されたことをユーザに通知するメリットが大きいものとなる。以下に、他の適用例を示す。
(I)第1の機能がPDFフォーマットへの変換機能であり、第2の機能がコンパクトPDFフォーマット変換機能(文字/写真/図形の区分で領域判別し、それぞれの領域毎に最適な異なる圧縮方式で圧縮を行ってPDFファイルに変換する機能)である場合。
【0101】
第2の機能の追加により、画質低下を防止して、ファイルサイズをより小さくすることができる。
【0102】
このような機能追加の場合において、第1の機能であるPDF変換機能のみを使い続けるユーザに通知するようにする。
(II)第1の機能がG3規格のFAX送信機能であり、第2の機能がスキャンアプリケーションの追加により使用可能となったスキャン機能である場合。この第2の機能は、インターネットFAX機能やSIP(Session Initiation Protocol)FAX機能であってもよい。
【0103】
第2の機能であるインターネットFAX機能やSIPFAX機能機能が追加されたことにより、通信コストが一層低減されて送信できるにも関わらず、第1の機能である通信費用の高いG3FAX機能のみを使うユーザに通知する。
(III)その他
第1の機能が片面2イン1(2ページの原稿を1枚の用紙にプリント)機能であり、第2の機能が両面プリント機能である場合に、片面2イン1機能のみを使用するユーザに通知する。
【0104】
第1の機能がスキャンtoFTPサーバ機能であり、第2の機能がハードディスクを用いたボックス機能である場合に、スキャンtoFTPサーバ機能のみを使用するユーザに対して通知する。
【0105】
第1の機能が読み取った原稿を1箇所の送信先へ送信する機能であり、第2の機能が同報送信機能である場合に、同じ原稿の読み取りと1個所への送信を、宛先を変えて何回も行うユーザに対して通知する。
【0106】
なお、以上の実施形態では、第2の機能が追加されたことをPC600のディスプレイ620に表示したが、画像形成装置500の表示パネル等に表示して、ユーザに通知するものとしても良い。また、画像形成装置500が第2の機能を強制的に実行したりテスト的に実行するものとしたが、情報処理装置側の制御に基づいて、画像形成装置が第2の機能の強制的実施やテスト的実施を行う構成としても良い。
【0107】
また、画像形成装置500がユーザの使用履歴を管理するとともに、一定のユーザに対して、画像形成装置が電子メールによる再通知を行い、あるいは情報処理装置600がポップアップ表示により再通知を行う構成としたが、画像形成装置の表示部により再通知を行ったり、プリンタサーバ等の情報処理装置が電子メールによる再通知を行う構成としても良い。
【0108】
つまり、通知手段や再通知手段等は、画像形成装置及び情報処理装置の少なくともいずれかに存在すればよい。
【0109】
また、第2の機能が追加されたことを、画像形成装置500のエンジン制御部520が検出する構成としたが、情報処理装置600側で検出する構成としても良い。
【0110】
例えば、前記情報処理装置600のドライバ側で、予め画像形成装置500との双方向通信により画像形成装置500にアクセスした時に画像形成装置の機能情報を取得し、これを保存しておく。
【0111】
そして、今回、情報処理装置600から画像形成装置500にアクセスした時の前記機能情報と、前回アクセスした時の機能情報とを比較し、機能アップされているにも関わらず、ユーザが機能アップ前の機能のみを使用する場合に、前記機能アップされていることを情報処理装置600のディスプレイ620に表示してユーザに通知することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】この発明の一実施形態に係る画像形成システムを示す概略構成図である。
【図2】同じく画像形成システムにおけるプリンタがモノクロ機仕様からカラー機仕様に切り替わった際の処理を示すフローチャートである。
【図3】管理者ユーザ等が、モノクロ機仕様からカラー機仕様に切り替わった際に表示されるプリンタ名称を登録するときの処理を示すフローチャートである。
【図4】ユーザ端末がプリンタから送信されてくる切替情報を受信した際に実施される、ユーザへの通知処理としてのプリンタ名称切替処理を示すフローチャートである。
【図5】図4に示したプリンタ名称切替処理の他の例を示すフローチャートである。
【図6】ユーザ端末のディスプレイに表示されるプリンタドライバの画面において、プリンタの名称表示が切り替えられたときの表示例を示す図である。
【図7】プリンタドライバの画面により、ユーザがプリンタ名称を選択し、印刷部数や印刷モードを指定して印刷を指示するときの表示画面図である。
【図8】プリンタがモノクロ機仕様からカラー機仕様に切り替わった後において、ユーザ端末で行われる印刷モード判定処理のフローチャートである。
【図9】プリンタがモノクロ機仕様からフルカラー機仕様に切り替わった場合に、強制的にフルカラー印刷を実行することにより、フルカラー印刷機能が追加された事実をユーザに通知する処理を示すフローチャートである。
【図10】プリンタがモノクロ機仕様からカラー機仕様に切り替わった場合に、フルカラーによるテストプリントを排出することにより、切り替わった事実をユーザに認識させる処理を示すフローチャートである。
【図11】ユーザへの再通知処理を示すフローチャートである。
【図12】ユーザへの再通知処理の他の例を示すフローチャートである。
【図13】プリンタがフルカラー対応になったことのユーザへの再通知方法の説明図である。
【図14】プリンタがフルカラー対応になったことのユーザへの他の再通知方法の説明図である。
【符号の説明】
【0113】
500 プリンタ(画像形成装置)
510 コントローラ
511、521 不揮発性メモリ
520 エンジン制御部
600 ユーザ端末(情報処理装置)
620 ディスプレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置と、この画像形成装置に接続された情報処理装置とを備えた画像形成システムにおいて、
第1の機能を実行可能な前記画像形成装置に第2の機能が追加されたことを検出する機能検出手段と、
前記機能検出手段により、第2の機能が追加されたことが検出された場合には、その旨を前記第1の機能を使用するユーザに通知する通知手段と、
を備えていることを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
表示手段を備え、
前記通知手段は、機能実行時に前記表示手段に表示される機能選択画面において、第2の機能が追加されたことをユーザに認識させる第2の表示を、第1の機能を選択するための第1の表示とともに表示させることにより、第2の機能が追加されたことを通知する請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
ユーザが画像形成装置に機能実行を指示する際に、前記第1、第2の表示のうち、一方の表示が選択された場合であっても、実行条件の具体的な入力が他方の機能の実行に関するものである場合には、前記画像形成装置は前記入力された他方の機能を実行する請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
画像形成装置に第2の機能が追加された後、ユーザが画像形成装置に最初に実行させるジョブが第2の機能により実行可能であるにもかかわらず、第1の機能の実行が選択されている場合には、前記通知手段は、画像形成装置に前記ジョブを強制的に第2の機能で実行させることにより、第2の機能が追加されたことを通知する請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項5】
画像形成装置に第2の機能が追加された後、ユーザが画像形成装置に最初に実行させるジョブが第1の機能の選択によるものである場合には、前記通知手段は、前記画像形成装置に第1の機能によるジョブの実行と併せて、第2の機能による前記ジョブのテスト的な実行を行わせることにより、第2の機能が追加されたことを通知する請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項6】
第2の機能の追加後、画像形成装置の前記第1の機能のみを使用しているユーザに対して、第2の機能が追加されたことを再通知する再通知手段を備えている請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記再通知手段は、一定回数以上、画像形成装置の前記第1の機能のみを使用したユーザに対して、第2の機能が追加されたことを再通知する請求項6に記載の画像形成システム。
【請求項8】
前記第1の機能がモノクロ印刷機能であり、前記第2の機能がフルカラー印刷機能である請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成システム。
【請求項9】
第1の機能の他に第2の機能が追加されたことを検出する機能検出手段と、
前記機能検出手段により、第2の機能が追加されたことが検出された場合には、その旨を第1の機能を使用するユーザに通知する通知手段と、
を備えていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
表示手段を備え、
前記通知手段は、機能実行時に前記表示手段に表示される機能選択画面において、第2の機能が追加されたことをユーザに認識させる第2の表示を、第1の機能を選択するための第1の表示とともに表示させることにより、第2の機能が追加されたことを通知する請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
ユーザが機能実行を指示する際に、前記第1、第2の表示のうち、一方の表示が選択された場合であっても、実行条件の具体的な入力が他方の機能の実行に関するものである場合には、前記入力された他方の機能を実行する請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項12】
画像形成装置に第2の機能が追加された後、ユーザが最初に実行させるジョブが第2の機能により実行可能であるにもかかわらず、第1の機能の実行が選択されている場合には、前記通知手段は、前記ジョブを強制的に第2の機能で実行させることにより、第2の機能が追加されたことを通知する請求項11に記載の画像形成装置。
【請求項13】
第2の機能が追加された後、ユーザが最初に実行させるジョブが第1の機能の選択によるものである場合には、前記通知手段は、第1の機能によるジョブの実行と併せて、第2の機能による前記ジョブのテスト的な実行を行わせることにより、第2の機能が追加されたことを通知する請求項11に記載の画像形成装置。
【請求項14】
第2の機能の追加後、前記第1の機能のみを使用しているユーザに対して、第2の機能が追加されたことを再通知する再通知手段を備えている請求項9〜13のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記再通知手段は、一定回数以上、前記第1の機能のみを使用したユーザに対して、第2の機能が追加されたことを再通知する請求項14に記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記第1の機能がモノクロ印刷機能であり、前記第2の機能がフルカラー印刷機能である請求項9〜15のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項17】
画像形成装置と接続可能な情報処理装置であって、
第1の機能を実行可能な前記画像形成装置に第2の機能が追加されたことの検出信号が、画像形成装置から送信されてきたときにこれを受信する受信手段と、
前記受信手段により、前記検出信号を受信した場合には、その旨をユーザに通知する通知手段と、
を備えていることを特徴とする情報処理装置。
【請求項18】
表示手段を備え、
前記通知手段は、機能実行時に前記表示手段に表示される機能選択画面において、第2の機能が追加されたことをユーザに認識させる第2の表示を、第1の機能を選択するための第1の表示とともに表示させることにより、第2の機能が追加されたことを通知する請求項17に記載の情報処理装置。
【請求項19】
前記通知手段は、前記第2の表示が予め記憶された記憶手段から前記第2の表示を読み出して表示画面に表示させる請求項18に記載の情報処理装置。
【請求項20】
前記第1の機能がモノクロ印刷機能であり、前記第2の機能がフルカラー印刷機能である請求項17〜19のいずれかに記載の情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−290296(P2007−290296A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−122724(P2006−122724)
【出願日】平成18年4月26日(2006.4.26)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】