説明

画像形成方法および画像形成装置

【課題】画像形成出力処理とデータ処理とで共通の記憶部を使用する際に、効率を低下させずに衝撃対策の制御を行う。
【解決手段】入力されるジョブデータを記憶する記憶部110と、前記ジョブデータから変換された画像データにより画像形成を行う画像形成部170と、前記画像形成装置において衝撃が発生しうる所定状態になったことを検知する検知部104と、前記記憶部からの読み出し又は前記記憶部への書き込みを制御する制御部101と、を備え、検知部104により所定状態が検知された場合に、データの読み書きの状態に応じて、予め定められた駆動停止タイミングにより前記記憶部110の駆動停止を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成に関するジョブデータを記憶する記憶部を備えた状態での画像形成方法および画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スキャナ,プリンタ,複写機,ファクシミリ装置などの機能を1台で備えた複合機(MFP:Multifunction Peripheral と呼ばれる画像形成装置)では、スキャンして得たスキャンデータ、外部機器から送られてきたプリントデータ(RIP前プリントデータ)あるいはラスタライズされたビットマップデータとしての画像データ(RIP後プリントデータ)など各種のデータをジョブ単位で記憶しておく必要がある。このため、画像形成装置において、大容量の画像データを記憶するための不揮発性の記憶部としてハードディスク装置(HDD;Hard Disk Drive)が搭載されるようになってきている。
【0003】
また、近年、画像形成装置で取り扱うジョブデータが増大している。特に、商用印刷においても従来のオフセット印刷装置ではなく、電子写真方式の画像形成装置が用いられるようになっている。ここで、商用印刷では、一般のオフィスでの印刷に比べ、ジョブデータのデータサイズが極めて大きい。そのため、入力されたジョブデータは、安価で大容量のHDDに一旦記憶するようになっている。そして、このジョブデータは画像データに展開され、画像形成に用いられる。この展開時において、HDDからジョブデータを読み出しつつ展開する処理を行っている。
【0004】
なお、このようなHDDでは内部に高速回転する記録媒体を有しているため、アクセス(データの読み出し、又は、データの書き込み)中おける衝撃に弱いという特性を有している。
【0005】
ここで、画像形成装置では、給紙部や排紙部の扉の開閉、給紙や排紙の容器の出し入れ、ジャム時の各部のメンテナンスなどにより大きな衝撃が発生し、HDDに対しても悪影響を与える可能性が存在している。また、高速の画像形成装置では、大量の記録紙を収容可能な引き出し形状の給紙容器や排紙容器を備えており、給紙部の紙切れ時や、排紙容器の満杯時などにはカセットや容器(ユニット)の出し入れを行うことがある。そして、このときに、HDDでデータの読み書きを実行していると、記録媒体に深刻な悪影響を及ぼす可能性がある。
【0006】
なお、このような画像形成装置のHDDと衝撃との問題について、以下の各特許文献に衝撃対策としての記憶部停止制御の各種の提案がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平2-52786号公報
【特許文献2】特開2006-218623号公報
【特許文献3】特開平11-216929号公報
【特許文献4】特開2007-122015号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
以上の特許文献1では、給紙カセットの開放あるいは引き出しを検知すると、給紙カセットを力強く閉めたり押し込んだりするときの衝撃によるHDDの破損を防ぐため、HDDを停止させる。この場合、HDDの読み書きを行っている全ての動作が停止してしまうため、実行中のRIP処理などが存在すると、それまでの処理が無駄になってしまい、結果として作業効率が低下するという問題を有している。
【0009】
以上の特許文献2では、ジャムが検出された状態から検出されなくなった時点でHDDを停止させ、筺体の扉が閉じられるとHDDを再起動させるようにしている。この場合も、HDDの読み書きを行っている全ての動作が停止してしまうため、実行中のRIP処理などでは、ジャムとは直接関係ないにもかかわらず、それまでの処理が無駄になってしまい、作業効率が低下するという問題を有している。
【0010】
また、以上の特許文献1−2の場合には、ネットワーク経由で外部機器からジョブデータを受信していると、その受信を中断することになり、再起動後にジョブデータを最初から受信し直す必要が生じるという問題もあった。
【0011】
以上の特許文献3では、HDDの読み取り書き込み動作を検知すると、画像形成装置における挿抜可能なユニットの出し入れ操作をロック等によって禁止するようにしている。この場合、実行中の処理が完了するまではユニットの出し入れができないため、ページ数の多いRIP処理などを実行中には、給紙カセットの記録紙切れやジャムのメンテナンスについても一切対処することができなくなってしまう問題がある。
【0012】
以上の特許文献4では、紙詰まりが発生した際において、ファクシミリ等の他のアプリケーションがHDDを使用している場合はHDDを起動し続け、他のアプリケーションがHDDを使用していない場合は、HDDを停止させて紙詰まりが発生した旨を表示する。この場合、特定のアプリケーションの問題しか対処することができない。
【0013】
以上のように、ユニット挿抜によるHDDの即時停止でもHDDアクセス優先によるユニット挿抜禁止でも一長一短であり、全ての場合の作業効率を最適化することは困難であった。
【0014】
なお、画像形成出力処理用制御部と画像形成用HDDとを有するプリンタ、および、データ処理用制御部とデータ処理用HDDとを有するコントローラとを連携して使用する画像形成システムでは、プリンタとコントローラとが分離して構成されており、それぞれで別個のHDDを制御することにより、作業効率の低下は発生しにくかった。
【0015】
しかし、近年は、プリンタとコントローラとが一体化され、HDDが共通となっており、プリンタ側の理由でHDDを停止させる場合にコントローラ側へも影響が及ぶなど、衝撃対策としての記憶部停止制御による作業効率低下の問題が生じやすくなっている。
【0016】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、画像形成出力処理とデータ処理とで共通の記憶部を使用する画像形成装置において、作業効率を低下させずに衝撃対策としての記憶部停止制御を行える画像形成方法および画像形成装置を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
すなわち、前記した課題を解決する本発明は、以下の通りである。
【0018】
(1)第1の発明は、入力されるジョブデータを記憶する記憶部と、前記ジョブデータから変換された画像データにより画像形成を行う画像形成部と、前記画像形成装置において衝撃が発生しうる所定状態になったことを検知する検知部と、を備えた画像形成装置における画像形成方法であって、前記検知部により所定状態が検知された場合に、データの読み書きの状態に応じて、予め定められた駆動停止タイミングにより前記記憶部の駆動停止を制御する、ことを特徴とする。
【0019】
また、入力されるジョブデータを記憶する記憶部と、前記ジョブデータから変換された画像データにより画像形成を行う画像形成部と、前記画像形成装置において衝撃が発生しうる所定状態になったことを検知する検知部と、前記記憶部からの読み出し又は前記記憶部への書き込みを制御する制御部と、を備えた画像形成装置であって、前記制御部は、前記検知部により所定状態が検知された場合に、データの読み書きの状態に応じて、予め定められた駆動停止タイミングにより前記記憶部の駆動停止を制御する、ことを特徴とする。
【0020】
(2)第2の発明は、上記(1)において、前記記憶部は、回転駆動される記憶媒体を含んでおり、該記憶媒体の回転駆動が前記駆動停止タイミングにより制御される、ことを特徴とする。
【0021】
(3)第3の発明は、上記(1)−(2)において、前記検知部は、画像形成装置における紙詰まり発生を前記所定状態として検知する、ことを特徴とする。
【0022】
(4)第4の発明は、上記(1)−(2)において、前記検知部は、画像形成装置内部にアクセス可能な扉あるいはハンドルへの操作を前記所定状態として検知する、ことを特徴とする。
【0023】
(5)第5の発明は、上記(4)において、前記画像形成装置は、取り出し可能なユニットと、前記ユニットの取り出しを抑止するロック部とを備えており、前記記憶部の駆動停止後に前記ロック部の取り出し抑止を解除する、ことを特徴とする。
【0024】
(6)第6の発明は、上記(1)−(5)において、前記画像形成部による画像形成のための前記記憶部からの画像データの読み出しは、前記所定状態から速やかに停止するよう制御する、ことを特徴とする。
【0025】
(7)第7の発明は、上記(1)−(6)において、画像形成装置外の機器とのジョブデータの通信による前記記憶部の読み出し又は書き込みについては、該ジョブデータの全ての通信の後に停止するよう制御する、ことを特徴とする。
【0026】
(8)第8の発明は、上記(1)−(7)において、ページ記述言語により記述されたジョブデータをビットマップ形式の画像データに変換する際の前記記憶部からの前記ジョブデータの読み出しについては、前記変換の単位に読み出しが達した時点で停止するよう制御する、ことを特徴とする。
【0027】
(9)第9の発明は、上記(1)−(7)において、ページ記述言語により記述されたジョブデータをビットマップ形式の画像データに変換した際の前記記憶部への前記画像データの書き込みについては、該画像データの1頁分の書き込みの後に停止するよう制御する、ことを特徴とする。
【0028】
(10)第10の発明は、上記(1)−(9)において、画像読み取り部を備え、前記画像読み取り部のスキャンによる前記記憶部への書き込みについては、前記画像読み取り部で実行中のスキャンによる1頁分の前記記憶部への書き込みの後に停止するよう制御する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0029】
本発明によると、以下のような効果が得られる。
【0030】
この発明では、扉あるいはハンドルへの操作や紙詰まり発生など記憶部に影響を与えうる衝撃が発生されると予想される所定状態になったことが検知部により検知された場合に、どのデータを記憶部から読み出しているか又はどのデータを記憶部に書き込んでいるかといったデータの読み書きの状態に応じて、予め定められた駆動停止タイミングにより記憶部の駆動停止を制御することにより、画像形成出力処理とデータ処理とで共通の記憶部を使用する画像形成装置において、作業効率を低下させずに衝撃対策としての記憶部停止制御を行える。
【0031】
なお、画像形成のための画像データの記憶部からの読み出しは、所定状態から速やかに記憶部を停止するよう制御し、外部の機器とのジョブデータの通信による記憶部の読み出し又は書き込みについては、該ジョブデータの全ての通信の後に記憶部を停止するよう制御し、スキャンによる記憶部へのスキャンデータの書き込みについては、実行中のスキャンによる1頁分の記憶部への書き込みの後に記憶部を停止するよう制御する。さらに、ユニットの取り出しを抑止するロック部を備える場合には、記憶部の駆動停止後にロック部の取り出し抑止を解除するよう制御する。
【0032】
このため、画像形成の記憶部からの読み出し時は、画像形成動作と共に記憶部も停止するため、無駄なく停止制御が行えるようになる。
【0033】
また、ファクシミリやネットワーク経由などの外部機器とのデータの通信時は、該データの全ての通信の後に記憶部を停止するよう制御することで、通信を繰り返す必要がなくなる。
【0034】
また、ページ記述言語により記述されたジョブデータをビットマップ形式の画像データにRIP処理により変換する際の記憶部からのジョブデータの読み出しについては、変換の単位に読み出しが達した時点で記憶部を停止するよう制御することで、実行したRIP処理を無駄にすることなくRIP処理を再開容易な状態にしつつ速やかに振動対策記憶部停止制御を行える。
【0035】
また、ページ記述言語により記述されたジョブデータをビットマップ形式の画像データにRIP処理により変換した際の記憶部への画像データの書き込みについては、該画像データの1頁分の書き込みの後に記憶部を停止するよう制御することで、実行したRIP処理を無駄にすることなく、速やかに振動対策記憶部停止制御を行える。
【0036】
さらに、ユニットの取り出しを抑止するロック部については、記憶部の駆動停止後にロック部の取り出し抑止を解除するよう制御するため、確実な動作が可能になる。
【0037】
また、スキャンデータの書き込みについては、実行中のスキャンによる1頁分の記憶部への書き込みの後に記憶部を停止するよう制御することで、実行中のスキャンは無駄にならずに迅速に振動対策記憶部停止制御を行えると共に、スキャンは次の頁から再開が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施形態の画像形成装置の構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施形態の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態の画像形成装置の動作を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態(以下、実施形態)を詳細に説明する。ここでは、複写機、スキャナ、プリンタなどとして動作可能であってデータを記憶する機能を有する画像形成装置100を具体例にして説明する。
【0040】
〔a〕画像形成装置の構成:
ここで、図1に示される画像形成装置100は、CPU(Central Processing Unit)等により構成されて画像形成装置100内の各部を制御する制御部101と、各種ネットワークを介して他の装置と通信するための通信部102と、液晶表示部とタッチパネルとにより構成されて利用者による操作が入力される操作部103と、紙詰まり発生や装置内部にアクセス可能な扉やハンドルへの操作を所定状態として検知する検知部104と、光源と読み取り素子とによって原稿を光学的に読み取るスキャナ部105と、画像形成装置100で取り扱う各種データを不揮発性の記憶手段であるハードディスク装置(HDD;Hard Disk Drive)に記憶する記憶部110と、外部機器から受信したRIP前プリントデータを記憶部110に記憶する処理を行うデータ処理部120、ページ記述言語により記述されたRIP前プリントデータをRIP(Raster Image Processor)処理によりラスタライズすることでピットマップ形式の画像データ(RIP後プリントデータ)を生成するRIP処理部130と、スキャナ部105の読み取り結果に各種処理を施してスキャンデータを生成するスキャナ処理部140と、記憶部110に記憶するRIP後プリントデータやスキャンデータに圧縮処理を施すと共に記憶部110に圧縮処理されて記憶されているRIP後プリントデータやスキャンデータを読み出して伸長処理を施す画像処理部150と、画像形成出力についてRIP後プリントデータに各種処理を行う出力処理部160と、電子写真方式などにより画像形成出力を実行するプリントエンジンとしての画像形成部170と、装置から取り出し可能な各種ユニットを備えて記録紙の給紙から排紙までを扱う給排紙部180と、制御部101の制御に従って施錠/開錠状態が切り替えられて各種ユニットの取り出しを抑止若しくは抑止解除するロック部190と、を備えて構成されている。
【0041】
なお、制御部101は、前記検知部104により所定状態が検知された場合に、どのデータを記憶部110から読み出しているか又はどのデータを記憶部110に書き込んでいるかに応じて、すなわちデータの読み書きの状態に応じて、予め定められた駆動停止タイミングにより記憶部110の駆動停止を制御する、ことを特徴とする。
【0042】
また、記憶部110としては、スキャンして得たスキャンデータ、外部機器から送られてきたプリントデータ(RIP前プリントデータ)あるいはラスタライズされたビットマップデータとしての画像データ(RIP後プリントデータ)など各種のデータをジョブ単位で記憶しておくもので、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどの記録媒体が回転駆動されるものが該当し、HDDのほかに、CDドライブ、DVDドライブ、ブルーレイディスクドライブなども該当する。また、記憶部110は、制御部101の制御によって記録媒体の回転が停止することで記憶部110としての動作が停止するように制御される。また、この記憶部110の停止としては、少なくとも、データの読み出し又は書き込みの停止を意味するものとし、望ましくは、記録媒体の回転の停止のほかに、記録ヘッドが所定位置に退避することも含むものとする。
【0043】
また、取り出し可能なユニットとしては、カセット未記録の記録紙を保持する給紙カセット、記録済みの記録紙を保持する排紙トレイ、ジャム発生時や交換時に取り出し可能な各種ユニット(感光体、現像器、トナーボトル、定着器など)、画像形成部170または給排紙部180に存在する各部位を意味する。また、取り出し可能とは、ひき抜き、押し出し、取り外し、横スライド、など、各種の状態を意味する。そして、これらの取り出し可能なユニットには、アクチュエータ等により施錠(取り出し抑止)/開錠(取り出し抑止解除)が切り替え可能なロック部190が設けられ、扉やハンドル部分には検知部104が設けられている。
【0044】
なお、ここでジョブとは、プリント出力、スキャン、コピー、ファクシミリ受信、ファクシミリ送信、等の画像形成装置に関する一連の動作を指し、例えば、複数頁の原稿をコピーする場合には、複数頁のコピーに関する一連の動作が1ジョブである。また、この実施形態では、ジョブデータとは、プリントデータ、スキャンデータ、ファクシミリデータを意味している。
【0045】
〔B〕画像形成装置の動作:
ここで、本実施形態の画像形成の動作を説明する。なお、以下の説明では、画像形成装置として一般的な動作についての説明を省き、本実施形態の特徴部分となる部分を中心にして、図2のフローチャートと図3のタイムチャートとを参照して説明する。なお、図3では、RIP前プリントデータを記憶する記憶領域を記憶領域(1)、RIP後プリントデータを記憶する記憶領域を記憶領域(2)、として示しているが、いずれも同一の記憶部110に含まれるものである。
【0046】
〔B−1〕基本動作:
まず、通信部102を介して、外部機器からプリントデータとしてRIP前プリントデータがジョブ単位で送信されてくる(図3(A1))。このRIP前プリントデータはデータ処理部120で必要な処理をされてから、記憶部110の記憶領域(1)の領域に記憶される(図3(B1))。
【0047】
そして、RIP前プリントデータの第1頁目は、記憶部110の記憶領域(1)からバンド単位で読み出されて(図3(C1))、RIP処理部130に送られ、RIP処理によってラスタライズされてビットマップ形式のRIP後プリントデータに変換される(図3(D1))。なお、バンド単位とは、RIP処理部130でのRIP処理を行う際の区切りとなるデータサイズであり、図3に示す例では、1頁を8バンドに分けて記憶部110の記憶領域(1)から読み出してRIP処理する具体例を示している。
【0048】
また、同様にして、記憶部110の記憶領域(1)に記憶されているRIP前プリントデータの第2頁目以降も、所定のバンド単位で読み出されて(図3(C2),(C3),…)、RIP処理部130にてRIP処理される(図3(D2),(D3),…)。
【0049】
そして、RIP処理部130でのRIP処理により生成されたRIP後プリントデータの第1頁目は、画像処理部150で圧縮処理されてから記憶部110の記憶領域(2)に記憶される(図3(E1))。同様にして、RIP処理部130でRIP処理されたRIP後プリントデータの第2頁目以降も、画像処理部150で圧縮処理されてから記憶部110の記憶領域(2)に記憶される(図3(E2),(E3),…)。
【0050】
また、このRIP後プリントデータは、所定のタイミングで記憶部110の記憶領域(2)から読み出されて(図3(F1))、画像処理部150で伸長処理されることで圧縮状態が解除され、出力処理部160で画像形成出力に必要な処理が施されて画像形成部170にて画像形成される(図3(G1))。同様にして、RIP後プリントデータの第2頁目以降も、所定のタイミングで記憶部110の記憶領域(2)から読み出されて(図3(F2),…)、画像処理部150で伸長処理されることで圧縮状態が解除され、出力処理部160で画像形成出力に必要な処理が施されて画像形成部170にて画像形成される(図3(G2),…)。
【0051】
また、前提条件として、画像形成装置100の動作中において、制御部101は、ロック部190を施錠状態にすることで、給排紙トレイや各ユニット等の取り出し可能な各ユニットを取り出し抑止状態にしている。
【0052】
〔B−2〕所定状態検知:
以上の基本動作を繰り返している際に、検知部104は、画像形成装置100内部にアクセス可能な扉を開く操作、あるいはハンドルを握る操作が発生すると、「所定状態」として検知する(図2中のステップS101、図3(a))。なお、この検知のために、扉あるいはハンドル等にセンサを設けておくことが望ましい。この所定状態としては、記録紙補給のための給紙カセットの取り出し、記録紙の取り出しのための排紙トレイの取り出し、ジャム発生時におけるジャム発生ユニットの取り出し、トナー補給時におけるトナー容器の取り出し、定期点検時のユニット取り出しなど、各種取り出し可能ユニットの取り出しの直前の動作を意味している。すなわち、この所定状態は、画像形成装置100において衝撃が発生しうる前段階の状態を意味している。このため、扉やハンドル等の操作以外に、検知部104をジャム検知センサとして、記録紙の搬送不良やジャム発生を所定状態として検知してもよい。
【0053】
〔B−3〕記憶部駆動停止:
検知部104にて所定状態が検知されると(図2中のステップS101)、制御部101は、データの読み書きの状態に応じて、予め定められた駆動停止タイミングにより記憶部110の駆動停止を制御するように停止要求を発生する(図2中のステップS102、図3(b))。
【0054】
〔B−3−1〕画像形成動作の記憶部駆動停止:
記憶部110から読み出したRIP後プリントデータを画像処理部150で伸長して画像形成部170により画像形成中であれば(図2中のステップS103a1でYES、図3(F3),(G3))、画像形成部170の画像形成動作(図3(G3))および
記憶部110からのRIP後プリントデータの読み出し(図3(F3))を速やかに停止させるように制御部101が制御する(図2中のステップS103a2、図3(c))。なお、給紙補給,排紙除去,ジャム紙除去等のいずれの場合であっても、画像形成動作を停止させる必要があるため、速やかに停止させるように制御する。
【0055】
また、この画像形成動作停止に伴う記憶部110の停止により、遅れて駆動停止になる他の動作において記憶部110の全帯域が使用可能になるため、他の動作における駆動停止までの時間が短縮されるメリットもある。
【0056】
〔B−3−2〕RIP動作の記憶部駆動停止(1):
RIP処理部130がRIP処理でRIP前プリントデータを記憶部110の記憶領域(1)から読み出し中であれば(図2中のステップS103b1でYES、S103b2、図3(C4),(D4))、制御部101は、記憶部110から読み出し中のRIP前プリントデータのバンドの区切りで読み出しを停止させると共にRIP処理部130でのRIP処理を中断させるように制御する(図2中のステップS103b3でYES、S103b4、図3(d))。
【0057】
このようにバンド単位のRIP前プリントデータの読み出し停止とすることで、比較的速やかに記憶部110を停止させることが可能になる。また、このバンド単位のRIP前プリントデータの読み出し停止とRIP処理中断とにより、所定状態が解消した後に、バンド単位の続きのRIP前プリントデータを読み出すことでRIP処理を再開することが可能になり、それまでのRIP前プリントデータの読み出しとRIP処理とが無駄になることがない。
【0058】
〔B−3−3〕RIP動作の記憶部駆動停止(2):
RIP処理部130がRIP処理によってRIP後プリントデータを生成し、RIP後プリントデータを画像処理部150で圧縮してから記憶部110の記憶部領域(2)に書き込み中であれば(図2中のステップS103c1でYES、S103c2)、制御部101は、記憶部110に書き込み中のRIP後プリントデータを書き込み終わった後に記憶部110を停止させるように制御する(図2中のステップS103c3でYES、S103c4)。このようにすることで、RIP処理により生成されたRIP後プリントデータを無駄にせず、比較的速やかに記憶部110を停止させることが可能になる。
【0059】
〔B−3−4〕外部入力プリントデータの記憶部駆動停止:
通信部102経由で外部機器からプリントデータがジョブ単位で送信されてきている(図3(A1))。このプリントデータを記憶部110の記憶領域(1)の領域に書き込み中であれば(図2中のステップS103d1でYES、S103d2、図3(B2))、制御部101は、ジョブ単位のプリントデータの全ての通信と記憶部110への書き込みとが終わった後に、記憶部110を停止させるように制御する(図2中のステップS103d3でYES、S103d4、図3(e))。このようにすることで、外部機器との通信を強制中断することがなく、また、外部機器との通信を始めからやり直す手間も省ける。
【0060】
〔B−3−5〕ファクシミリ通信時の記憶部駆動停止:
外部機器との通信として、ネットワークを介したRIP前プリントデータの受信(上記〔B−3−4〕)以外に、ファクシミリ受信の場合にも同様に適用し、ファクシミリ受信データを記憶部110に書き込み中であれば(図2中のステップS103d1でYES、S103d2、図3(B2))、受信中のファクシミリ通信が全て完了した後に記憶部110を停止させるように制御部101が制御する(図2中のステップS103d3でYES、S103d4、図3(e))。また、この外部機器との通信として、RIP前プリントデータの受信やファクシミリ受信以外に、ファクシミリ送信の場合にも同様に適用し、記憶部110からファクシミリ送信データを読み出してファクシミリ送信を行っていれば、送信中のファクシミリ通信が全て完了した時点で記憶部110を停止させるように制御部101が制御する。このようにすることで、外部機器とのファクシミリ通信を強制中断することがなく、また、外部機器とのファクシミリ通信を始めからやり直す手間も省ける。
【0061】
〔B−3−6〕スキャン時の記憶部駆動停止:
スキャナ部105で原稿を読み取っており(図2中のステップS103e1でYES)、スキャナ処理部140で生成したスキャンデータを記憶部110に書き込み中であれば(図2中のステップS103e2)、制御部101は、読み取り中の頁のスキャンによりスキャナ処理部140で生成されたスキャンデータの記憶部110への書き込みが終わった後に、次の頁以降について記憶部110を停止させるように制御する(図2中のステップS103e3でYES、S103e4)。このように頁単位のスキャン停止とすることで、読み取り途中のスキャンを強制中断することがなく、また、原稿を戻してスキャンを再実行するという手間を省くことができ、スキャンの再開も容易になる。
【0062】
〔B−4〕ロック部開錠:
以上の各記憶部駆動停止制御によって、各動作が停止したか(図2中のステップS103a2,S103b4,S103c4,S103d4,S103e4)、あるいは、各動作が存在していない(図2中のステップS103a1でNO,S103b1でNO,S103c1でNO,S103d1でNO,S103e1でNO)ため、記憶部110が完全に停止した場合(図2中のステップS104でYES)、記憶部110は制御部101に対して停止通知を発生する(図3(f))。なお、停止通知の代わりに、記憶部110のデータアクセス中であることを示すアクセス信号の停止が一定時間連続した場合に、制御部101が記憶部110の停止を認識する手法でもよい。
【0063】
この記憶部110からの停止通知(図3(f))を受けて、制御部101は、取り出し可能なユニットに設けられたロック部190を開錠状態にする(図2中のステップS105、図3(g))。すなわち、制御部101は、各ユニットの取り出し抑止を解除する。なお、ロック部190の開錠状態としては、所定状態が発生した部位のみの開錠状態であっても良いし、ロック部190の全て部位での開錠状態であってもよい。
【0064】
なお、この開錠状態について、制御部101は、操作部103にロック部190が開錠状態になっており各ユニットを取り出し可能であること、を表示することが望ましい。
【0065】
〔B−5〕ユニット取り出し:
ロック部190が開錠状態にされると、オペレータが、記録紙補給,排紙除去,ジャム紙除去,トナー補給,ユニット交換等のいずれか必要な処置を行う。ここで、カセットやユニットを取り出したり、戻したりすることで衝撃が発生するが、この時点では記憶部110は停止状態であり、記録媒体やヘッドが損傷をうけることはない。
【0066】
〔B−6〕所定状態消滅検知:
記録紙補給,排紙除去,ジャム紙除去,ユニット交換等のいずれか必要な処置が完了すると、各ユニットが初期位置に戻され、扉あるいはハンドル等の操作が元の定常状態に戻される。これにより、検知部104は所定状態が消滅したことを検知する(図2中のステップS106、図3(h))。なお、ジャム発生を所定状態として検知した場合であっても、所定状態消滅についてはジャム解消だけでなく、扉あるいはハンドル等の操作が元の定常状態に戻されたことを所定状態消滅として検知部104が検知する。
【0067】
〔B−7〕ロック部施錠:
検知部104にて所定状態消滅が検知されると(図2中のステップS106でYES、図3(h))、制御部101は、記憶部110の駆動再開と各部の処理再開に先立ち、開錠状態になっているロック部190を施錠状態にするように制御する(図2中のステップS107、図3(i))。
【0068】
〔B−8〕再開:
ロック部190が施錠状態にした後、制御部101は、記憶部110の駆動再開と停止中の各部の処理再開とを指示するように、各部に対して再開要求を通知する(図2中のステップS108、図3(j))。そして、以下のように途中中断した処理を再開すると共に、これ以後は通常通り記憶部110の読み出しや書き込みを行いつつ処理を実行する(図2中のステップS108)。
【0069】
〔B−8−1〕画像形成動作の記憶部駆動再開:
記憶部110からのRIP後プリントデータの読み出し(図3(F3))と画像形成部170の画像形成動作(図3(G3))を停止させた場合(図3(c))、この停止させた画像形成を再開するように制御部101が制御する(図2中のステップS108、図3(k))。
【0070】
この再開の指示により、記憶部110からのRIP後プリントデータの読み出し(図3(F3’))と画像形成部170の画像形成動作(図3(G3’))を行う。
【0071】
また、これ以後は、通常通り記憶部110の読み出しと出力処理を実行する(図2中のステップS108、図3(F4,G4),…)。
【0072】
〔B−8−2〕RIP動作の記憶部駆動再開(1):
記憶部110からのRIP前プリントデータの読み出し(図3(C4))とRIP処理部130でのRIP処理(図3(D4))を停止させた場合(図3(d))、この停止させたRIP処理を再開するように制御部101が制御する(図2中のステップS108、図3(m))。
【0073】
この再開の指示により、読み出しを停止した部分のバンドからのRIP前プリントデータを記憶部110から読み出し(図3(C4’))とRIP処理(図3(D4’))を行う。
【0074】
なお、バンド単位のRIP前プリントデータの読み出し停止であったため、バンド単位の続きのRIP前プリントデータを読み出すことでRIP処理を再開することが可能になり、それまでのRIP前プリントデータの読み出しとRIP処理とが無駄になることがない。
【0075】
また、これ以後は、通常通り記憶部110の読み出しとRIP処理を実行する(図2中のステップS108、図3(C5,D5),…)。
【0076】
〔B−8−3〕RIP動作の記憶部駆動再開(2):
RIP処理部130でのRIP処理によって生成されるRIP後プリントデータについては、記憶部駆動停止時において途中中断せずに記憶部110へ書き込みを完了させているので、上述したRIP動作の記憶部駆動再開(1)において生成されるRIP後プリントデータを通常通りに記憶部110に書き込むようにする(図3(E4),…)。
【0077】
〔B−8−4〕外部入力プリントデータの記憶部駆動再開:
通信部102経由で外部機器から送られてくるプリントデータについては、記憶部駆動停止時において途中中断せずに記憶部110へ書き込みを完了させているので、これ以後に外部機器から送られてくるプリントデータを通信部102経由で通常通りに受信して記憶部110に書き込むようにする。
【0078】
〔C〕本実施形態により得られる効果:
この実施形態では、扉あるいはハンドルへの操作や紙詰まり発生など記憶部に影響を与えうる衝撃が発生されると予想される所定状態になったことが検知部104により検知された場合に、どのデータを記憶部110から読み出しているか又はどのデータを記憶部110に書き込んでいるかといったデータの読み書きの状態に応じて、予め定められた駆動停止タイミングにより記憶部の駆動停止を制御する。さらに、ユニットの取り出しを抑止するロック部190を備え、記憶部110の駆動停止後にロック部190の取り出し抑止を解除するよう制御する。このため、画像形成出力処理とデータ処理とで共通の記憶部110を使用する画像形成装置において、作業効率を低下させずに衝撃対策としての記憶部停止制御を行える。ここで、作業効率とは、記憶部110の駆動停止までの時間の短さだけでなく、停止した処理を無駄なく容易に再開可能であって、全体の生産性を低下させないことを意味している。
【0079】
〈その他の実施形態〉
なお、本実施形態の記憶部110としては、HDDの他に、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどの各種の記録媒体が回転駆動されるものを用いることができ、これら各種の記憶部110において、作業効率を低下させずに衝撃対策としての記憶部停止制御を行えるようになる。
【符号の説明】
【0080】
100 画像形成装置
101 制御部
102 通信部
103 操作部
104 検知部
105 スキャナ部
110 記憶部
120 データ処理部
130 RIP処理部
140 スキャナ処理部
150 画像処理部
160 出力処理部
170 画像形成部
180 給排紙部
190 ロック部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力されるジョブデータを記憶する記憶部と、
前記ジョブデータから変換された画像データにより画像形成を行う画像形成部と、
前記画像形成装置において衝撃が発生しうる所定状態になったことを検知する検知部と、
を備えた画像形成装置における画像形成方法であって、
前記検知部により所定状態が検知された場合に、データの読み書きの状態に応じて、予め定められた駆動停止タイミングにより前記記憶部の駆動停止を制御する、
ことを特徴とする画像形成方法。
【請求項2】
前記記憶部は、回転駆動される記憶媒体を含んでおり、該記憶媒体の回転駆動が前記駆動停止タイミングにより制御される、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
【請求項3】
前記検知部は、画像形成装置における紙詰まり発生を前記所定状態として検知する、
ことを特徴とする請求項1−2に記載の画像形成方法。
【請求項4】
前記検知部は、画像形成装置内部にアクセス可能な扉あるいはハンドルへの操作を前記所定状態として検知する、
ことを特徴とする請求項1−2に記載の画像形成方法。
【請求項5】
前記画像形成装置は、取り出し可能なユニットと、前記ユニットの取り出しを抑止するロック部とを備えており、
前記記憶部の駆動停止後に前記ロック部の取り出し抑止を解除する、
ことを特徴とする請求項4記載の画像形成方法。
【請求項6】
前記画像形成部による画像形成のための前記記憶部からの画像データの読み出しは、前記所定状態から速やかに停止するよう制御する、
ことを特徴とする請求項1−5のいずれか一項に記載の画像形成方法。
【請求項7】
画像形成装置外の機器とのジョブデータの通信による前記記憶部の読み出し又は書き込みについては、該ジョブデータの全ての通信の後に停止するよう制御する、
ことを特徴とする請求項1−6のいずれか一項に記載の画像形成方法。
【請求項8】
ページ記述言語により記述されたジョブデータをビットマップ形式の画像データに変換する際の前記記憶部からの前記ジョブデータの読み出しについては、前記変換の単位に読み出しが達した時点で停止するよう制御する、
ことを特徴とする請求項1−7のいずれか一項に記載の画像形成方法。
【請求項9】
ページ記述言語により記述されたジョブデータをビットマップ形式の画像データに変換した際の前記記憶部への前記画像データの書き込みについては、該画像データの1頁分の書き込みの後に停止するよう制御する、
ことを特徴とする請求項1−7のいずれか一項に記載の画像形成方法。
【請求項10】
画像読み取り部を備え、
前記画像読み取り部のスキャンによる前記記憶部への書き込みについては、前記画像読み取り部で実行中のスキャンによる1頁分の前記記憶部への書き込みの後に停止するよう制御する、
ことを特徴とする請求項1−9のいずれか一項に記載の画像形成方法。
【請求項11】
入力されるジョブデータを記憶する記憶部と、
前記ジョブデータから変換された画像データにより画像形成を行う画像形成部と、
前記画像形成装置において衝撃が発生しうる所定状態になったことを検知する検知部と、
前記記憶部からの読み出し又は前記記憶部への書き込みを制御する制御部と、
を備えた画像形成装置であって、
前記制御部は、前記検知部により所定状態が検知された場合に、データの読み書きの状態に応じて、予め定められた駆動停止タイミングにより前記記憶部の駆動停止を制御する、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項12】
前記記憶部は、回転駆動される記憶媒体を含んでおり、
前記制御部は、前記記憶媒体の回転駆動を前記駆動停止タイミングにより制御制御する、
ことを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記検知部は、画像形成装置における紙詰まり発生を前記所定状態として検知する、
ことを特徴とする請求項11−12に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記検知部は、画像形成装置内部にアクセス可能な扉あるいはハンドルへの操作を前記所定状態として検知する、
ことを特徴とする請求項11−12に記載の画像形成装置。
【請求項15】
取り出し可能なユニットと、
前記ユニットの取り出しを抑止するロック部とを備え、
前記制御部は、前記記憶部の駆動停止後に前記ロック部の取り出し抑止を解除する、
ことを特徴とする請求項14記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記制御部は、前記画像形成部による画像形成のための前記記憶部からの画像データの読み出しを、前記所定状態から速やかに停止するよう制御する、
ことを特徴とする請求項11−15のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項17】
前記制御部は、画像形成装置外の機器とのジョブデータの通信による前記記憶部の読み出し又は書き込みについては、該ジョブデータの全ての通信の後に停止するよう制御する、
ことを特徴とする請求項11−16のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項18】
前記制御部は、ページ記述言語により記述されたジョブデータをビットマップ形式の画像データに変換する際の前記記憶部からの前記ジョブデータの読み出しについては、前記変換の単位に読み出しが達した時点で停止するよう制御する、
ことを特徴とする請求項11−17のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項19】
前記制御部は、ページ記述言語により記述されたジョブデータをビットマップ形式の画像データに変換した際の前記記憶部への前記画像データの書き込みについては、該画像データの1頁分の書き込みの後に停止するよう制御する、
ことを特徴とする請求項11−17のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項20】
画像読み取り部を備え、
前記制御部は、前記画像読み取り部のスキャンによる前記記憶部への書き込みについては、前記画像読み取り部で実行中のスキャンによる1頁分の前記記憶部への書き込みの後に停止するよう制御する、
ことを特徴とする請求項11−19のいずれか一項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−90195(P2013−90195A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−229852(P2011−229852)
【出願日】平成23年10月19日(2011.10.19)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】