説明

画像形成装置、その制御方法、及びプログラム

【課題】縮小機能を用いた試し印刷において、複数の縮小率の印刷画像を記録材の1面に割り付けて印刷する画像形成装置、その制御方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】画像データに対応する画像を縮小して印刷することが可能な画像形成装置は、本印刷とは別に試し印刷を行う際に、それぞれが異なる値の複数の縮小率を選択し、選択された複数の縮小率に対応する複数の画像を記録材の1面に割り付けた画像データを生成し、生成された画像データに対応する画像を記録材に試し印刷する。
を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、その制御方法、及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
コピー機やMFPなどの画像形成装置には、元の原稿の大きさそのままではなく、小さく縮小して印刷する画像縮小機能がある。縮小率はユーザが指定可能であり、定型サイズの70%、50%、25%等の縮小が選択できる他に、1%刻みで縮小率を指定できる。また、元の原稿を縮小することで1枚の用紙に複数ページ分の文書を並べて印刷するページ集約機能がある。ページ集約は、2ページ分の文書を1枚の用紙片面に印刷する2in1や、4ページ分を印刷する4in1、6ページ分の6in1、8ページ分の8in1等のモードがある。ユーザがページ集約モードを指定することで、縮小率はモードに応じて自動的に決定される。画像縮小機能も、ページ集約機能も、小さく縮小すればするほどより少ない用紙やトナーで印刷ができるが、ユーザにおいては文字等の細かい情報が読み取りにくくなる。したがって、印刷に使用する用紙やトナーをなるべく低減したいユーザは、読み取りに問題がない範囲でなるべく縮小して印刷枚数を低減させるモードを選択する。
【0003】
特許文献1には、縮小機能やページ集約機能の縮小率が適切かどうか不確実な場合に、試し印刷機能を使用して原稿の一部だけを印刷する技術が提案されている。ここで、試し印刷機能とは、複数枚のコピーを行う前に試験的に1枚だけコピーを行う機能である。ユーザは印刷された結果を見て縮小率の変更が必要だと判断した場合は、縮小率の設定を変更して試し印刷をやり直すことで、最適な縮小率を判断することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−341361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術には以下に記載する問題がある。例えば、従来技術の試し印刷では、縮小率が適切ではなかった場合には、他の設定を選択して再度試し印刷を行う必要があり、ユーザにとってはやり直しの手間がかかるものである。また、そのような場合には、複数回の試し印刷が必要となる場合もあり、無駄に用紙やトナー浪費するという問題がある。
【0006】
本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものであり、縮小機能を用いた試し印刷において、複数の縮小率の印刷画像を記録材の1面に割り付けて印刷する画像形成装置、その制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、例えば、画像データに対応する画像を縮小して印刷することが可能な画像形成装置であって、本印刷とは別に試し印刷を行う際に、それぞれが異なる値の複数の縮小率を選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された前記複数の縮小率に対応する複数の画像を記録材の1面に割り付けた画像データを生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された画像データに対応する画像を記録材に試し印刷する印刷手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、縮小機能を用いた試し印刷において、複数の縮小率の印刷画像を記録材の1面に割り付けて印刷する画像形成装置、その制御方法、及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】画像形成装置の構成例を示すブロック図。
【図2】画像読取部101で読み取る原稿と読み取った画像データの一例を示す模式図。
【図3】表示・操作部104で表示するコピー動作の操作画面を表す模式図。
【図4】縮小動作での縮小率試し印刷の出力結果の一例を表す模式図。
【図5】表示・操作部104で表示するボックスプリント動作の操作画面を表す模式図。
【図6】ページ集約動作での縮小率試し印刷の出力結果の2つの例を表す模式図。
【図7】ボックスプリント動作でページ集約を行う場合について処理の流れを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0011】
<画像形成装置の構成>
以下では、図1乃至図7を参照して、本発明の一実施形態について説明する。まず、図1を参照して、画像形成装置100の構成について説明する。画像形成装置100は、画像読取部101、画像縮小部102、画像結合部103、表示・操作部104、CPU105、メモリ106、HDD(ハードディスクドライブ)107及び画像印刷部108を備える。各コンポーネントは、データバス109を介して相互通信可能に接続されている。
【0012】
画像読取部101は、CPU105の制御により動作し、不図示の原稿フィーダにユーザがセットした原稿を1枚ずつ順次スキャンして画像データを生成し、データバス109を介してメモリ106に送信する。画像縮小部102は、CPU105の制御により動作し、メモリ106に格納された画像データをデータバス109を介して受信して、画像縮小処理を施した画像データをデータバス109を介してメモリ106に送信する。画像結合部103は、CPU105の制御により動作し、メモリ106に格納された複数の画像データをデータバス109を介して受信して、画像結合処理を施した画像データをデータバス109を介してメモリ106に送信する。画像結合処理では、記録材の1面に割り付けられる画像数を増加させるように、複数の画像データをそれぞれ独立に異なる角度で回転させ、任意のレイアウトで結合した画像データの生成が行われる。
【0013】
表示・操作部104は、CPU105の制御により動作し、データバス109を介してCPU105から受信した情報を不図示のタッチパネル付きの表示装置に表示し、また、タッチパネルによるユーザの操作情報をCPU105に送信する。CPU105はCPUであり、HDD107に格納されたプログラムをメモリ106に読み出し、そのプログラムに従って画像形成装置全体の制御を行う。メモリ106は、CPU105のプログラムを格納したり、画像データを格納する一時メモリである。HDD107はハードディスクドライブであり、CPU105のプログラムが格納してある他、画像データを格納する。画像印刷部108は、CPU105の制御により動作し、データバス109を介して受信した画像データを不図示の印刷用紙に電子写真プロセスを用いて印刷出力する。データバス109では、各コンポーネント間における画像データや情報の転送が行われる。
【0014】
<画像データ>
次に、図2を参照して、画像読取部101で読み取る原稿と読み取った画像データの一例について説明する。ここでは、例えば全部で16枚の原稿を読み取ることを想定する。これらは、1枚目の原稿に「P1」、2枚目の原稿に「P2」というように、枚数を示す数値が書かれたA4サイズの原稿である。通常、これらの原稿を縮小することなく印刷する場合、各原稿がA4サイズの16枚の記録材に印刷される。本実施形態では、これらの原稿を縮小印刷することにより、印刷されるA4サイズの原稿を低減する場合の試し印刷に関する。試し印刷とは、原稿を縮小印刷する際に、実際に縮小して印刷した印刷物をユーザが確認するために、例えば、試しで1ページ目だけを印刷するものである。以下では、試し印刷に対して、実際にユーザが実行しようとする動作、例えば、コピー、ボックスプリントなどの動作を本印刷と称する。なお、以下の説明では、画像読取部101がスキャンして生成した画像データも同じ図で表す。
【0015】
<コピー動作設定の操作画面>
次に、図3を参照して、表示・操作部104で表示するコピー動作の操作画面について説明する。画面301は、コピー動作の操作画面を示す。画面302は、コピー動作の縮小率の設定画面を示す。画面303は、コピー動作の縮小率試し印刷予約の設定画面を示す。画面304は、縮小率試し印刷予約中のコピー動作の操作画面を示す。画面305は、縮小率試し印刷予約実行中の縮小率の設定画面を示す。画面306は、縮小率試し印刷予約実行中のページ集約モードの設定画面を示す。いずれの画面もCPU105の制御によって表示・操作部104の表示装置に表示されるものである。
【0016】
画面301において、ボックスプリントのタブが押されると、後述する画面501に遷移する。画面301において、縮小ボタンが押されると、縮小コピーの縮小率の設定画面302に遷移する。画面301において、ページ集約ボタンが押されると、不図示のページ集約コピーのモード設定画面に遷移する。画面301において、用紙選択ボタンが押されると、印刷用紙の設定を行う不図示の用紙選択画面に遷移する。画面301において、リセットボタンが押されると、縮小コピーの縮小率の設定とページ集約コピーのモードの設定と印刷用紙の選択内容とを初期化する。画面301において、スタートボタンが押されると、CPU105はコピー動作を開始する。画面301において、ストップボタンが押されると、実行中のコピー動作を停止する。
【0017】
ここで、コピー動作について説明する。画像読取部101がCPU105の制御により原稿をスキャンして画像データを生成し、データバス109を介してメモリ106に画像データを転送する。縮小率の設定がある場合、CPU105の制御によりメモリ106に記憶された画像データはデータバス109を介して画像縮小部102に転送され、画像縮小処理を施された後、データバス109を介してメモリ106に転送される。ページ集約の設定がある場合は、CPU105の制御によりメモリ106に記憶された縮小画像データはデータバス109を介して画像結合部103に転送され、複数の画像データが結合された後、データバス109を介してメモリ106に転送される。そして、CPU105は、メモリ106に記憶された画像データをデータバス109を介して画像印刷部108に転送する。その後、画像印刷部108は、CPU105の制御により印刷用紙に画像データを印刷して出力する。
【0018】
画面302において、縮小率のボタンが選択されてOKボタンが押されると、CPU105は選択された縮小率の設定をして画面301に遷移する。このとき、画面301の縮小ボタン内に設定した縮小率が表示されてもよい。画面302において、キャンセルボタンが押されると、CPU105は縮小率の設定を縮小なしにして画面301に遷移する。画面302において、縮小率試し印刷ボタンが押されると、縮小率試し印刷予約の設定画面303に遷移する。
【0019】
画面303において、縮小率のチェックボックスが押されると、CPU105はその縮小率のチェックボックスの選択状態を反転して、試し印刷レイアウトプレビューの内容を更新する。試し印刷レイアウトの画像データの配置は、選択された縮小率の組み合わせによって決定される。画面303において、白黒出力のチェックボックスが押されると、CPU105は、そのチェックボックスの選択状態を反転して、縮小率試し印刷の印刷設定を変更する。画面303において、省トナーのチェックボックスが押されると、CPU105はそのチェックボックスの選択状態を反転して、縮小率試し印刷の印刷設定を変更する。画面303において、両面印刷のチェックボックスが押されると、CPU105はそのチェックボックスの選択状態を反転して、縮小率試し印刷の印刷設定を変更する。画面303において、用紙選択ボタンが押されると、CPU105は不図示の用紙選択画面を表示してユーザに用紙選択をさせ、縮小率試し印刷の印刷設定を変更する。これらの縮小率試し印刷の印刷設定を設定することで、試し印刷と本印刷の印刷設定を変えることができる。つまり、本実施形態では、試し印刷の印刷設定を原稿の印刷設定とは別に設定することができる。画面303において、キャンセルボタンが押されると、CPU105は縮小率試し印刷予約の設定を予約なしにして画面301に遷移する。画面303において、試し印刷予約ボタンが押されると、CPU105は縮小率試し印刷予約の設定を予約ありにして画面304に遷移する。
【0020】
画面304では、画面301の縮小ボタンが網掛け表示の縮小率試し印刷ボタンとなり、スタートボタンが試し印刷スタートボタンになったものであり、試し印刷スタートボタン以外のボタンの動作は画面301と同じである。画面304において、試し印刷スタートボタンが押されると、CPU105は、コピーの縮小率試し印刷動作を開始する。画面304において、試し印刷動作が完了すると、原稿の印刷(本印刷)における縮小率の選択画面305に遷移する。
【0021】
ここで、コピーの縮小率試し印刷動作について説明する。画像読取部101がCPU105の制御により原稿を1枚だけスキャンして画像データを生成し、データバス109を介してメモリ106に画像データを転送する。画面303の縮小率試し印刷予約でチェックされた縮小率それぞれの縮小画像データを生成してメモリ106に記憶させるため、CPU105は、縮小画像生成手段として機能し、チェックされた縮小率それぞれについて、前述のコピー動作で示した手順で画像縮小部102での画像縮小処理を行う。次に、CPU105は、縮小率試し印刷に関する情報を示す画像データを生成する。このとき、選択された縮小率の組み合わせによって、余白部分に情報を含む画像データを結合するか、または、それぞれの画像データに情報を重ねる配置とするかを決定し、それに従って情報を示す画像データを生成する。つまり、余白部分に情報を含む配置の場合は、CPU105は余白の形状に合わせた白紙の画像データをメモリ106上に生成し、その中に情報を書き込む。一方、それぞれの画像データに情報を重ねる配置の場合は、CPU105はメモリ106に記憶されている縮小画像データに対して情報を重ねるように書き込む。そして、必要な画像データがすべて揃った後、CPU105は、画像結合部103によって、試し印刷レイアウトの通りに配置した結合画像データを生成し、メモリ106に転送する。ここで、縮小率試し印刷の印刷条件で白黒出力、省トナー、両面印刷、用紙選択の設定があれば、CPU105は、画像印刷部108に対してこれらの設定を送信する。このように本実施形態に係る画像形成装置10では、コピー動作である本印刷とは別に縮小率試し印刷の印刷条件を設定することができる。そして、CPU105は、メモリ106に記憶された画像データを、データバス109を介して画像印刷部108に転送する。その後、画像印刷部108がCPU105の制御により印刷用紙に画像データを印刷して出力する。
【0022】
画面305において、縮小率のボタンが選択されてプリント開始ボタンが押されると、CPU105は、選択された縮小率の設定をしてコピー動作を開始する。ただし、画像読取部101はCPU105の制御によりすでに原稿を1枚だけスキャンして画像データを生成してあるので、2枚目以降の原稿についてスキャンと画像データの生成が行われる。それ以外は前述のコピー動作と同じである。なお、試し印刷で生成した画像データと異なる縮小率が選択された場合には、1枚目からの画像データを生成する必要がある。画面305において、中止ボタンが押されると、CPU105は、縮小率の設定を縮小なしにして画面301に遷移する。画面305において、ページ集約ボタンが押されると、ページ集約モードの選択画面306に遷移する。
【0023】
画面306において、ページ集約モードが選択されてプリント開始ボタンが押されると、CPU105は選択されたページ集約モードの設定をしてコピー動作を開始する。ただし、画像読取部101は、CPU105の制御によりすでに原稿を1枚だけスキャンして画像データを生成してあるので、2枚目以降の原稿についてスキャンと画像データの生成が行われる。それ以外は前述のコピー動作と同じである。画面306において、中止ボタンが押されると、CPU105はページ集約の設定をページ集約なしにして画面301に遷移する。画面306において、縮小ボタンが押されると、縮小率の選択画面305に遷移する。ここで、集約モードとは、画面306に示すように、画像データに対応する画像を出力する1枚の記録材の1面に複数のページを割り付けるモードを示す。例えば、原稿2ページ分を記録材の1面に縮小して印刷する2in1や、原稿4ページ分を記録材の1面に縮小して印刷する4in1などのモードがある。
【0024】
<試し印刷の出力例>
次に、図4を参照して、画面301乃至306を操作し、縮小率試し印刷を実行した際の出力結果について説明する。図4に示す出力結果は、操作画面303のプレビューで示した縮小率設定に対応した出力結果となる。同じ原稿を異なる縮小率(70%、50%、35%)で縮小処理した3つのページ画像データと、CPU105が生成した縮小率試し印刷に関する情報を示す画像データとを、お互いに重なり合わないように1枚の用紙の片面に割り付けて生成してある。画像データの配置は、なるべく印刷用紙面数が少なくなるようにCPU105が決定するもので、縮小率試し印刷する縮小率の組み合わせと印刷する用紙サイズによって変わり、その決定にはHDD107に記憶されている不図示のテーブルを用いている。当該テーブルには、複数の縮小率の組み合わせと、当該組み合わせに対応する画像のレイアウトとが紐付けて定義されている。また、縮小率試し印刷に関する情報を示す画像データの生成方法も、そのテーブルに記憶されたものであり、縮小率試し印刷を行う縮小率の組み合わせと印刷する用紙サイズによって変わる。
【0025】
余白部分の形状によって情報の配置も変わるだけでなく、余白部分が小さくて情報を配置することが適切でない場合には、縮小処理した画像部分に情報を重ねる配置となる場合もある。図4では、複数の縮小処理した画像を互いに重なり合わないように結合しているが、本発明はこれに限定されず、選択された複数の縮小処理した画像によっては一部が重なるように結合してもよい。縮小画像部分に情報を重ねる配置となる場合には、CPU105はメモリ106を作業領域として使用し、縮小した画像を上書き編集することで情報を重ねた画像データを生成する。縮小率試し印刷に関する情報には、縮小率の数値と、それに対応した大きさとなるページ集約モード名称、縮小率試し印刷であることを示す文字列、等が含まれる。
【0026】
<コピー動作の具体例>
次に、コピー動作の具体例について説明する。ここでは、図3の各画面に示している内容に従って、コピーの縮小率試し印刷を行い、ページ集約モードが2in1の設定でコピーを行う場合の動作について説明する。ユーザは、コピーする原稿を画像読取部101の不図示の原稿フィーダにセットして、操作画面301の縮小ボタンを押す。操作画面は画面302となり、ユーザは縮小率試し印刷ボタンを押す。操作画面は画面303となり、ユーザは試し印刷予約ボタンを押す。操作画面は画面304となり、ユーザは試し印刷スタートボタンを押す。このように、本印刷が原稿を読み取って得た画像データを用いる(コピー動作)場合には、試し印刷が設定されると予約のみが行われ、別途ユーザの指示(試し印刷スタートボタンの押下)に従って試し印刷が実行される。原稿フィーダの原稿が1枚だけスキャンされる。CPU105は、スキャンで生成した画像データを元にして、70%縮小、50%縮小、及び、35%縮小の画像データを画像縮小部102で生成し、メモリ106に記憶させる。さらに、CPU105は、余白の形状に合わせた白紙の画像データをメモリ106上に生成し、その中に情報を書き込む。ここで、書き込む情報は、図4に示すように、縮小率を表す数値と試し印刷であることを示す文字列である。そして、CPU105は、余白も含めてすべての画像データを画像結合部103に送信して、結合した画像データを生成し、設定された印刷設定を使って画像印刷部108で印刷する。ユーザは、図4で示した印刷結果を得る。この印刷結果は、白黒で省トナーで試し印刷紙に印刷されたものである。ユーザは、印刷結果を見ることで適切な大きさを判断し、ここでは70%を採用する。試し印刷が終わると、操作画面は画面305となる。ユーザは70%であれば、2in1のページ集約にすることを考えて、ページ集約ボタンを押す。操作画面は画面306となり、ユーザは2in1を選択して、プリント開始ボタンを押す。CPU105は2枚目以降の原稿の読み込みを行い、2in1のページ集約でコピー動作を開始する。このように、ユーザは本印刷のやり直しをせずに適切な縮小率でコピーを行うことができる。
【0027】
<ボックスプリント設定の操作画面>
次に、図5を参照して、表示・操作部104で表示するボックスプリント動作の操作画面について説明する。ボックスプリントは、コピーと異なり、原稿から読み取った画像データを用いず、既に画像形成装置100に保持されている画像データを用いて印刷を実行する。したがって、コピー動作では試し印刷の予約を行い、原稿の読取処理が開始された後に試し印刷を実行していたが、ボックスプリント動作では、既に画像データを保持しているため、試し印刷の設定がなされると直ぐに試し印刷を実行することができる。画面501は、ボックスプリント動作の操作画面を示す。画面502は、ボックスプリント動作のページ集約の設定画面を示す。画面503は、ボックスプリント動作の縮小率試し印刷予約の設定画面を示す。画面504は、画面503とは別の設定の縮小率試し印刷予約の設定画面を示す。画面505は、ボックスプリント動作の印刷実寸プレビュー画面を示す。ここで、印刷実寸プレビューとは、表示装置に表示する大きさが印刷用紙に印刷出力する大きさと同じになるような倍率で表示するプレビューのことである。この場合、CPU105は、表示制御手段として機能する。
【0028】
画面501において、コピーボタンが押されると、画面301に遷移する。画面501において、縮小ボタンが押されると、不図示の縮小ボックスプリントの縮小率の設定画面に遷移する。画面501において、ページ集約ボタンが押されると、ページ集約ボックスプリントのモード設定画面502に遷移する。画面501において、プレビューボタンが押されると、ボックスプリントプレビュー画面505に遷移する。画面501において、リセットボタンが押されると、縮小ボックスプリントの縮小率の設定とページ集約ボックスプリントのモードの設定とを初期化する。画面501において、文書データが選択されてスタートボタンが押されると、ボックスプリント動作を開始する。画面501において、ストップボタンが押されると、実行中のボックスプリント動作を停止する。
【0029】
ここで、ボックスプリント動作について説明する。CPU105は、選択された文書データをHDD107から読み出し、データバス109を介してメモリ106に画像データを転送する。縮小率の設定がある場合、CPU105は、メモリ106に記憶された画像データを、データバス109を介して画像縮小部102に転送し、画像縮小処理を施した後、データバス109を介してメモリ106に転送する。ページ集約の設定がある場合、CPU105は、メモリ106に記憶された縮小画像データを、データバス109を介して画像結合部103に転送し、複数の画像データが結合された後、データバス109を介してメモリ106に転送する。そして、CPU105は、メモリ106に記憶された画像データを、データバス109を介して画像印刷部108に転送する。その後、画像印刷部108がCPU105の制御により印刷用紙に画像データを印刷して出力する。
【0030】
画面502において、ページ集約モードのボタン(例えば、2in1など)が選択されてOKボタンが押されると、CPU105は選択されたページ集約モードの設定を反映して画面501に遷移する。このとき、画面501のページ集約ボタン内に設定したページ集約モードが表示されてもよい。画面502において、キャンセルボタンが押されると、CPU105は、ページ集約モードの設定をページ集約なしにして画面501に遷移する。画面502において、縮小率試し印刷ボタンが押されると、縮小率試し印刷予約の設定画面503に遷移する。
【0031】
画面503において、ページ集約モードのチェックボックスが押されると、CPU105は、そのページ集約モードのチェックボックスの選択状態を反転して、試し印刷レイアウトプレビューの内容を更新する。なお、この操作画面はページ集約モードによる縮小率を確認するための縮小率試し印刷の設定画面であるため、ページ集約モードは縮小率で表示している。試し印刷レイアウトの画像データの配置は、選択された縮小率の組み合わせによって決定される。画面503において、白黒出力のチェックボックスが押されると、CPU105はそのチェックボックスの選択状態を反転して、縮小率試し印刷の印刷設定を変更する。画面503において、省トナーのチェックボックスが押されると、CPU105はそのチェックボックスの選択状態を反転して、縮小率試し印刷の印刷設定を変更する。画面503において、両面印刷のチェックボックスが押されると、CPU105はそのチェックボックスの選択状態を反転して、縮小率試し印刷の印刷設定を変更する。画面503において、用紙選択ボタンが押されると、CPU105は不図示の用紙選択画面を表示してユーザに用紙選択をさせ、縮小率試し印刷の印刷設定を変更する。
【0032】
画面503において、キャンセルボタンが押されると、CPU105は画面502に遷移する。画面503において、試し印刷実行ボタンが押されると、CPU105はボックスプリントの縮小率試し印刷動作を開始する。ボックスプリントの縮小率試し印刷動作とは、前述したコピーの縮小率試し印刷動作の画像読取部101で原稿をスキャンして画像データを生成する部分を、HDD107から選択された文書の画像データを読み出す処理に置き換えた動作である。したがって、ここでの詳細な説明は省略する。画面504は、チェックボックスのチェック状態とそれにより縮小率試し印刷のプレビュー表示が異なるのみで、画面503と同じ操作画面である。
【0033】
画面505において、縮小率試し印刷ボタンが押されると、画面502で縮小率試し印刷ボタンが押されたときと同様に、縮小率試し印刷予約の設定画面503に遷移する。画面505において、閉じるボタンが押されると、画面501に遷移する。なお、画面505のプレビューにおいて、ユーザは、ページ全体のプレビューと、当該ページの一部を、印刷出力した際のサイズのプレビューとを確認することができる。
【0034】
<試し印刷の出力例>
次に、図6を参照して、画面501乃至505を操作し、縮小率試し印刷を実行した際の出力結果について説明する。601、602は、画面503での縮小率設定で印刷した縮小率試し印刷結果をし、601がおもて面で602がうら面を示す。おもて面601に4ページ、うら面602に1ページを配置し、また、おもて面601とうら面602にCPU105が生成した縮小率試し印刷に関する情報(例えば、2in1など)を示す画像データをお互いに重ならないように配置している。603、604は画面504での縮小率設定で印刷した縮小率試し印刷結果を示す。おもて面603に4ページ、うら面604に1ページを配置し、また、おもて面603とうら面604にCPU105が生成した縮小率試し印刷に関する情報(例えば2in1など)を示す画像データを、画像データに重ねて配置している。このように、本実施形態によれば、縮小率試し印刷において、必要に応じて一方の面(おもて面)と、他方の面(うら面)とに縮小画像を割り付けるようにレイアウトしてもよい。また、ここでは、1枚の記録材へ縮小画像を試し印刷する例を示しているが、両面を用いても選択された全ての縮小画像を印刷できない場合には、2枚目の記録材を用いてもよい。即ち、本実施形態に係る画像形成装置100は、できるだけ少ない記録材に試し印刷を行うように、即ち、記録材の1面に割り付けられる画像数を増加させるように、選択された複数の縮小画像をレイアウトすることを特徴とする。
【0035】
<ボックスプリント動作の具体例>
ここで、ボックスプリント動作の具体例について説明する。ここでは、図5の各画面に示す内容に従って、ボックスプリントのページ集約設定で縮小率試し印刷の設定変更をして、ページ集約モードが2in1の設定でボックスプリントを行う場合の動作について説明する。ユーザは操作画面501の文書リストから、文書1を選択してページ集約ボタンを押す。操作画面は画面502となり、ユーザは縮小率試し印刷ボタンを押す。操作画面は画面503となり、ユーザはページ集約モードのチェックボックスのページ集約なしと16in1を反転させて設定を変更する。CPU105は選択された縮小率の組み合わせから縮小率試し印刷のレイアウト表示を変化させるため、操作画面は画面504のようになる。ユーザがこの状態で試し印刷実行ボタンを押すと、CPU105は文書1の1ページ目の画像データを元にして、100%そのまま、70%縮小、50%縮小、35%縮小、および、33%縮小の画像データを画像縮小部102で生成し、メモリ106に記憶させる。さらにCPU105は、各画像データに重ねて試し印刷のための情報を書き込む。ここで、書き込む情報は、図6の603、604に紙よすように、ページ集約のモードである。そして、CPU105は、余白も含めてすべての画像データを画像結合部103に送信して、結合した画像データを生成し、設定された印刷設定を使って画像印刷部108で印刷する。ユーザは、図6の603、604で示した印刷結果を得る。この印刷結果は、白黒で省トナーで試し印刷紙に印刷されたものである。ユーザは、印刷結果を見ることで適切な大きさを判断し、ここでは2in1を採用する。試し印刷が終わると操作画面は画面502に戻っているので、ユーザは2in1を選択して、OKボタンを押す。操作画面は画面501になり、ユーザはスタートボタンを押す。CPU105は2in1のページ集約で文書1のボックスプリント動作を開始する。このように、ユーザは印刷のやり直しをせずに適切な縮小率でボックスプリントを行うことができる。
【0036】
<処理手順>
次に、図7を参照して、ボックスプリント動作でページ集約を行う場合についての処理手順について説明する。説明の簡略化のため、ページ集約以外の設定は省略してある。なお、以下で説明する処理は、CPU105がHDD107等に記憶された制御プログラムをメモリ106に読み出して実行することにより実現される。71はボックスプリント動作の操作画面501での処理の流れを示し、72はボックスプリント動作の操作画面502、503、504での処理の流れを示す。なお、S721乃至S733の処理は、本発明の特徴的な制御であり、縮小率試し印刷の動作となる。図3及び図4を用いて説明したコピー動作時の縮小率試し印刷(画面303)における制御についても以下で説明する処理と同様の処理が行われる。したがって、コピー動作についての詳細な処理手順については説明を省略する。まず、フローチャート71を参照して、ボックスプリントの処理の流れについて説明する。
【0037】
S701において、CPU105は、表示・操作部104に操作画面501を表示する。続いて、S702において、CPU105は、表示・操作部104に文書選択ボタンのユーザ操作があったかどうかを確認し、あればS703に進み、なければS704に進む。S703において、CPU105は、選択された文書に対して表示・操作部104に太枠を表示して(図5では文書1が選択されている。)、S704に進む。
【0038】
S704において、CPU105は、表示・操作部104において縮小ボタンのユーザ操作があったかどうかを確認し、あれば縮小設定の処理に進み、なければS705に進む。縮小設定の処理は、フローチャート802のS721乃至S733の処理に相当する。S705において、CPU105は、表示・操作部104にページ集約ボタンのユーザ操作があったかどうかを確認し、あれば72に示すページ集約設定のフローチャートに進み、なければS706に進む。
【0039】
S706において、CPU105は、表示・操作部104にプレビューボタンのユーザ操作があったかどうかを確認し、あれば不図示のプレビューのフローチャートに進み、なければS707に進む。S707において、CPU105は、表示・操作部104にスタートボタンのユーザ操作があったかどうかを確認し、あればS708に進み、なければS702に戻る。
【0040】
S708において、CPU105は、HDD107に格納されている文書の中からS703で選択された文書の画像データを読み出して、メモリ106に転送し、S709に進む。S709において、CPU105は、縮小またはページ集約の設定があるかどうか確認し、あればS710に進み、なければ現在の画像データを印刷用画像データとして記憶してS713に進む。
【0041】
S710において、CPU105は、縮小設定の縮小率またはページ集約設定のモードによって決定される縮小率での画像縮小を行う。具体的には、CPU105は、メモリ106に記憶している文書データのすべてのページの画像データについて画像縮小部102による画像縮小処理を行い、縮小画像データをメモリ106に転送する。その後、S711に進む。
【0042】
S711において、CPU105は、ページ集約の設定があるかどうか確認し、あればS712に進み、なければ縮小画像データを印刷用画像データとして記憶してS713に進む。S712において、CPU105は、ページ集約設定のモードに応じて2、4、8、9、または、16ページ毎に画像データの画像結合を行う。具体的には、CPU105は、メモリ106に記憶している文書データの画像データをページ集約設定のモードに応じたページ数毎に画像結合部103による画像結合処理を行い、結合画像データをメモリ106に転送し、結合画像データを印刷用画像データとして記憶する。これをすべてのページについて行った後、S713に進む。S713において、CPU105は、メモリ106に記憶している印刷用画像データを画像印刷部108に転送して印刷し、ボックスプリントのフローチャートの先頭に戻る。
【0043】
次に、72に示すページ集約設定の処理の流れについて説明する。当該フローチャート72は、S705の判定でページ集約ボタンが押されたと判定されると実行される。S714において、CPU105は、表示・操作部104に操作画面502を表示して、S715に進む。S715において、CPU105は、表示・操作部104にモード選択ボタンのユーザ操作があったかどうかを確認し、あればS716に進み、なければS717に進む。
【0044】
S716において、CPU105は、選択されたモードに対して表示・操作部104に太枠を表示して、S717に進む。S717において、CPU105は、表示・操作部104にOKボタンのユーザ操作があったかどうかを確認し、あれば71に示すボックスプリントのフローチャートに進み、なければS718に進む。S718において、CPU105は表示・操作部104にキャンセルボタンのユーザ操作があったかどうかを確認し、あればS719に進み、なければS720に進む。S719において、CPU105は、ページ集約のモードをなしに変更して、71に示すボックスプリントのフローチャートに進む。
【0045】
S720において、CPU105は表示・操作部104に縮小率試し印刷ボタンのユーザ操作があったかどうかを確認し、あればS721に進み、なければS715に進む。
【0046】
S721において、CPU105は、表示・操作部104に操作画面503を表示して、S722に進む。S722において、CPU105は、表示・操作部104にチェックボックスのユーザ操作があったかどうかを確認し、あればS723に進み、なければS724に進む。
【0047】
S723において、CPU105は操作されたチェックボックスに対して表示・操作部104の状態を反転して表示し、縮小率試し印刷の縮小画像データの配置のプレビューを更新する。具体的には、CPU105は、HDD107から縮小率試し印刷の画像データの配置を決定するためのテーブルを読み出してメモリ106に転送する。この不図示のテーブルには、ページ集約のチェックボックスでチェックが付いているページ集約のモードの組み合わせに対するレイアウト情報が格納されている。CPU105はこのテーブルを参照することで、縮小率試し印刷の画像データに配置する各縮小画像データの向きと配置を決定して、縮小率試し印刷の縮小画像データの配置のプレビュー表示を更新する。その後、S724に進む。
【0048】
S724において、CPU105は、表示・操作部104に用紙選択ボタンのユーザ操作があったかどうかを確認し、あればS725に進み、なければS726に進む。S725において、CPU105は、表示・操作部104に不図示の用紙選択の操作画面を表示して、ユーザの操作に従った用紙選択処理を行い、完了後にS726に進む。用紙選択に関する詳細な説明は省略する。
【0049】
S726において、CPU105は、表示・操作部104にキャンセルボタンのユーザ操作があったかどうかを確認し、ページ集約設定のフローチャートの先頭に戻り、なければS727に進む。S727において、CPU105は、表示・操作部104に試し印刷実行ボタンのユーザ操作があったかどうかを確認し、あればS728に進み、なければS722に進む。S728において、CPU105は、HDD107に格納されている文書の中からS703で選択された文書の最初のページの画像データを読み出して、メモリ106に転送し、S729に進む。
【0050】
S729において、CPU105は、ページ集約のチェックボックスのうちチェックが付いているページ集約のモードすべてについて、対応する縮小率での画像縮小を行う。具体的には、CPU105は、メモリ106に記憶している文書データの最初のページの画像データについて画像縮小部102による画像縮小処理を行い、縮小画像データをメモリ106に転送する。これをチェックが付いているページ集約のモードに対応する縮小率すべてについて行った後、S730に進む。
【0051】
S730において、CPU105は、HDD107から縮小率試し印刷の画像データの配置を決定するためのテーブルを読み出してメモリ106に転送する。CPU105は、このテーブルを参照することで、縮小率試し印刷の画像データに配置する各縮小画像データの向きと配置(レイアウト)、および、縮小率試し印刷に関する情報を示す画像データの生成方法を決定する。S731において、CPU105は、縮小率試し印刷に関する情報を示す情報画像データを生成する。上述したように、各縮小画像データの配置状況によって、余白部分に情報を配置する場合と、各縮小画像部分に情報を重ねて配置する場合がある。
【0052】
S732において、CPU105は、各縮小画像データと情報画像データがレイアウト情報から決定した向きと配置になるように画像結合を行う。具体的には、CPU105はメモリ106に記憶している縮小画像データと情報画像データを向きと配置の指示と共に画像結合部103に転送して画像結合処理を行い、出力された結合画像データをメモリ106に転送する。その後、S733に進む。S733において、CPU105は、メモリ106に記憶している結合画像データを画像印刷部108に転送して印刷し、ページ集約設定のフローチャートの先頭に戻る。尚、本フローチャートでは、縮小率試し印刷を行うにあたって、試し印刷に用いられるページは先頭ページとしていたが、試し印刷に用いられるページをユーザが任意に選択できるようにしてもよい。即ち、図5の示す画面の何れかにおいて、印刷すべきページを指定する画面を用意し、当該画面においてユーザに指定されたページを、縮小率試し印刷を行うにあたっての印刷対象のページとするようにしてもよい。又は、全ページの中で、最も小さい(又は最も大きい)文字があるページや、特定の画像があるページ等の、任意の条件に基づいて試し印刷対象となるページを自動的に選択する機能を画像形成装置に設けるようにしてもよい。
【0053】
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データに対応する画像を縮小して印刷することが可能な画像形成装置であって、
本印刷とは別に試し印刷を行う際に、それぞれが異なる値の複数の縮小率を選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された前記複数の縮小率に対応する複数の画像を記録材の1面に割り付けた画像データを生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された画像データに対応する画像を記録材に試し印刷する印刷手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記生成手段は、
前記選択手段によって選択された複数の縮小率に対応する複数の画像の画像データをそれぞれ生成する縮小画像生成手段と、
前記縮小画像生成手段によって生成された複数の画像データを、対応する画像が記録材の1面に割り付けられるようにレイアウトを決定する決定手段と、
前記縮小画像生成手段によって生成された複数の画像データを、前記決定手段によって決定されたレイアウトに従って結合する結合手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記決定手段は、選択される複数の縮小率の組み合わせと、該組み合わせに対応する画像のレイアウトとを紐付けて定義したテーブルを参照して、前記レイアウトを決定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記決定手段は、前記複数の画像が重ならないように記録材の1面に割り付けるべく、前記レイアウトを決定することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記決定手段は、前記複数の画像を記録材の1面に割り付けられない場合は、一部の画像を重ねて割り付けるべく、前記レイアウトを決定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記決定手段は、前記複数の画像を記録材の1面に割り付けられない場合は、前記記録材の他方の面にも画像をレイアウトすることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記決定手段は、
記録材の1面に割り付けられる画像数を増加させるように、必要に応じて画像を回転させることを特徴とする請求項2乃至6の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記結合手段は、さらに、前記決定手段によって決定されたレイアウトにおける余白部分に、試し印刷に関わる情報を結合することを特徴とする請求項2乃至7の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記結合手段は、さらに、前記決定手段によって決定されたレイアウトにおける画像部分に、試し印刷に関わる情報を重ねて結合することを特徴とする請求項2乃至7の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
本印刷とは別に試し印刷の印刷条件を設定する設定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
本印刷が原稿を読み取って得た画像データを用いる場合には、前記設定手段によって試し印刷が設定されると該試し印刷の予約が行われ、さらなるユーザの指示に従って試し印刷が実行されることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項12】
本印刷が前記画像形成装置に既に保持されている画像データを用いる場合には、前記設定手段によって試し印刷が設定されると、すぐに試し印刷が実行されることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記印刷手段によって記録材に印刷出力する大きさと同じになるような倍率で印刷する画像を表示装置に表示する表示制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記選択手段は、縮小率の代わりに、ページ集約モードにおいて割り付けるページ数を選択することを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項15】
画像データに対応する画像を縮小して印刷することが可能な画像形成装置の制御方法であって、
選択手段が、本印刷とは別に試し印刷を行う際に、それぞれが異なる値の複数の縮小率を選択する選択ステップと、
生成手段が、前記選択ステップにおいて選択された前記複数の縮小率に対応する複数の画像を記録材の1面に割り付けた画像データを生成する生成ステップと、
印刷手段が、前記生成ステップにおいて生成された画像データに対応する画像を記録材に試し印刷する印刷ステップと
を実行することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項16】
請求項15に記載の画像形成装置の制御方法における各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−98937(P2013−98937A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−242808(P2011−242808)
【出願日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】