説明

画像形成装置、その制御方法及びプログラム

【課題】ユーザが、プリントジョブの実行順になるまで待つことなく、当該プリントジョブを実行することによって排紙される印刷物を排紙できるか否かを知ることができる。
【解決手段】施錠可能な複数の排紙部のうち、いずれかの排紙部に画像形成されたシートを排紙する画像形成装置であって、プリントジョブを受付ける受付手段と、受付手段によって受付けたプリントジョブをプリントキューに登録し、登録されたプリントジョブを実行することによって画像形成されるシートを、複数の排紙部のうちのいずれかの排紙部に排紙するよう制御する制御手段と、受付手段によってプリントジョブを受付けた場合に、当該プリントジョブの実行により排紙されるシートを排紙できるか否かを、プリントキューに登録された先行のプリントジョブが実行された後の複数の排紙部の排紙状況に基づいて判定する判定手段と、判定手段によって排紙できないと判定された場合に、ユーザに通知する通知手段とを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、その制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の画像形成装置には、複数の排紙部を有し、それらの排紙部に施錠できものがある(特許文献1)。この種の画像形成装置では、1つの排紙部を同時に利用できるユーザを制限することによって、印刷されたシート(印刷物)が、他の不特定のユーザによって見られることを防ぐことができる。例えば、画像形成装置は、排紙部の使用状況(排紙された印刷物の状況)をユーザの情報に対応付けて管理しておく。そして、1つの排紙部に、ユーザAの印刷物が排紙されている状態で、ユーザAの印刷物を当該排紙部に排紙することは許可するが、ユーザBの印刷物を排紙することを制限し、他の排紙部に排紙する。それによって、排紙部に排紙されたユーザAの印刷物が、ユーザBに見られてしまうことを防ぐことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−301066号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この種の画像形成装置では、1つの排紙部を同時に利用できるユーザを制限するため、複数のユーザで画像形成装置を利用する場合、排紙可能な排紙部がなくなりやすい。そのため、例えば、あるユーザのプリントジョブを受付ける時点では、他のユーザによって使用されておらず、空いている排紙部が存在しても、当該プリントジョブを実行するまでに、他のプリントジョブの実行によって空いている排紙部がなくなることがある。この場合、ユーザは、プリントジョブを画像形成装置に入力した後、実際にプリントジョブの実行順になるまで、プリントジョブを実行できるか否かがわからなかった。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものである。本発明は、ユーザが、プリントジョブの実行順になるまで待つことなく、当該プリントジョブを実行することによって排紙されるシートを排紙できるか否かを知ることができる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本発明は以下の構成を備える。
【0007】
施錠可能な複数の排紙部のうち、いずれかの排紙部に画像形成されたシートを排紙する画像形成装置であって、
プリントジョブを受付ける受付手段と、
前記受付手段によって受付けたプリントジョブをプリントキューに登録し、登録されたプリントジョブを実行することによって画像形成されるシートを、前記複数の排紙部のうちのいずれかの排紙部に排紙するよう制御する制御手段と、
前記受付手段によって前記プリントジョブを受付けた場合に、当該プリントジョブの実行により排紙されるシートを排紙できるか否かを、前記プリントキューに登録された先行のプリントジョブが実行された後の前記複数の排紙部の排紙状況に基づいて判定する判定手段と、
前記判定手段によって排紙できないと判定された場合に、ユーザに通知する通知手段とを備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、ユーザが、プリントジョブの実行順になるまで待つことなく、当該プリントジョブを実行することによって排紙される印刷物を排紙できるか否かを知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】デジタル複合機とネットワーク構成を示す図である
【図2】デジタル複合機100の外観を示す図である。
【図3】デジタル複合機100の内部構成を示す図である。
【図4】コントローラブロックを示す図である。
【図5】排紙トレー管理テーブルを示す図である。
【図6】ジョブ実行判断を示すフローチャートである。
【図7】プリント指定画面を示す図である。
【図8】キュー(ジョブリスト)を示す図である。
【図9】排紙トレー管理テーブル、キューのフローを示す図である。
【図10】管理テーブルを示す図である。
【図11】ジョブの実行判断を説明する図である。
【図12】ユーザへの通知画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0011】
(システム構成)
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態としてのデジタル複合機100が、PC10〜12とネットワーク接続されたシステム構成及びデジタル複合機の内部構成を示す図である。図1において、100はデジタル複合機を示し、デジタル複合機100には、ネットワーク20を介してPC(パーソナルコンピュータ)10、11、12が接続されている。PC10、11、12はそれぞれユーザA、B、Cによって使用されている。図面上は3台のPCを記載しているが、3台に限定されるものではない。
【0012】
PC10、11、12からネットワーク20を介してデジタル複合機100へデータの送受信を行うことができるので、データの印刷を行うことや、デジタル複合機100の状態を確認することができる。
【0013】
デジタル複合機100は複合機本体110と排紙部150とを含む。複合機本体110は原稿画像の読み取りを行うイメージリーダ120、装置全体の制御を行うコントローラ130、用紙に印刷を行うプリンタ140、ユーザの認証を行うID認証部、デジタル複合機の操作を受け付ける操作部170を含む。
【0014】
また、排紙部150は排紙制御部151を備える。排紙制御部151は、コントローラ130及びプリンタ140と通信を行い、それらからの指示に基づいて排紙部150全体を制御する。排紙先制御部152は、排紙先の選択に応じて排紙制御を行い、鍵制御部153は鍵付き排紙トレーの鍵の制御を行う。扉開閉検知制御部154は鍵付き排紙トレーの扉の開閉を検知し、また、扉の開閉を制御することができる。シート検知部155は排紙部におけるプリント結果の有無及びその量を検知する。排紙トレー156は、画像形成後のシートを収容する、施錠可能な複数の鍵付き排紙トレーと、扉と鍵のない鍵無しトレーとを含み、排出されたプリント結果の保管を行う。排紙トレー156は鍵制御部153、扉開閉検知制御部154及びシート検知部155によって、制御される。
【0015】
図2はデジタル複合機100の外観を示す図である。図の右側は複合機本体110であり、図の左側は、排紙部150である。排紙部150は、排紙トレー156(156−0〜5)を備える。156−0は鍵のない鍵無しトレーであり、排紙された用紙が順次積み重ねられる。156−1〜5はそれぞれに扉と鍵がついている排紙トレーである。他人が扉の中を見ることのできない構造となっている。
【0016】
図3はデジタル複合機100の内部構成を示す模式図である。デジタル複合機100は、図3に示すように、原稿画像を読み取るイメージリーダ120、プリンタ140及び排紙部150を含む。
【0017】
イメージリーダ120には、原稿給送装置121が搭載されている。原稿給送装置121は、原稿トレー上に上向きにセットされた原稿Pを先頭頁から順に1枚ずつ左方向へ給紙し、湾曲したパスを介してプラテンガラス122上を左から流し読み取り位置を経て右へ搬送し、その後外部の排紙トレー123に向けて排出する。この原稿がプラテンガラス122上の流し読み取り位置を左から右へ向けて通過するときに、この原稿画像は流し読み取り位置に対応する位置に保持されたスキャナユニット124により読み取られる。
【0018】
原稿が流し読み取り位置を通過する際に、原稿の読み取り面がスキャナユニット124のランプの光で照射され、その原稿からの反射光がミラーを介してレンズ125に導かれる。このレンズ125を通過した光は、イメージセンサ126の撮像面に結像する。
【0019】
このように流し読み取り位置を左から右へ通過するように原稿を搬送することによって、原稿読み取り走査が行われる。イメージセンサ126で原稿画像全体の読み取りが行われ、光学的に読み取られた画像はイメージセンサ126によって画像データに変換されて出力される。
【0020】
イメージセンサ126から出力された画像データは、コントローラ130において所定の処理が施された後にプリンタ140の露光制御部141にビデオ信号として入力される。なお、原稿給送装置121により原稿をプラテンガラス122上に搬送して所定位置に停止させ、この状態でスキャナユニット124を左から右へ走査させることにより原稿を読み取ることも可能である。
【0021】
プリンタ140の露光制御部141は、入力されたビデオ信号に基づきレーザ光を変調して出力し、該レーザ光はポリゴンミラーなどにより走査されながら感光ドラム142上に照射される。感光ドラム142には走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。
【0022】
この感光ドラム142の静電潜像は、現像器から供給される現像剤によって現像剤像として可視像化される。また、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、各カセット143,144、手差給紙部または両面搬送パス145から用紙が給紙され、この用紙は感光ドラム142に搬送される。感光ドラム142に形成された現像剤像は用紙上に転写される。
【0023】
現像剤像が転写された用紙は定着部146に搬送され、定着部146は用紙を熱圧することによって現像剤像を用紙上に定着させる。定着部146を通過した用紙はプリンタ140から排紙部150に向けて排出される。
【0024】
ここで、用紙をその画像形成面が下向きになる状態(フェイスダウン)で排出するときには、定着部146を通過した用紙をフラッパの切換動作により反転パス147内に導く。その用紙の後端がフラッパを通過した後に、用紙をスイッチバックさせて排出ローラによりプリンタ140から排出する。以下、この排紙形態を反転排紙と呼ぶ。この反転排紙は、原稿給送装置121を使用して読み取った画像を形成するときまたはコンピュータから出力された画像を形成するときなどのように先頭頁から順に画像形成するときに行われ、その排紙後の用紙順序は正しい頁順になる。
【0025】
さらに、用紙の両面に画像形成を行う両面記録が設定されている場合には、フラッパの切換動作により用紙を反転パス147に導いた後に両面搬送パス145へ搬送する。両面搬送パス145へ導かれた用紙を上述したタイミングで感光ドラム142に再度給紙する制御が行われる。
【0026】
プリンタ140から排出された用紙は排紙部150に送られる。排紙部150では、排紙先(排紙トレー)への排紙処理を行う。排紙部は156−0から156−5まで6個の排紙トレーに分かれており、156−0は施錠できない鍵無しトレーとなっている。156−1から156−5はそれぞれ扉がつき、施錠可能な排紙トレーである。
【0027】
プリンタ140から排紙部150に送られた用紙は、排紙先制御部152によるフラッパ制御に応じて、搬送パスの経路が選択されて、6つある排紙トレーの中から所望の排紙先に送られる。
【0028】
排紙部150に送られた用紙は、先に送られた用紙が下になるように順次重ねられる。排紙トレー156−1〜156−5は、ID認証160による認証の成功を条件として、鍵制御部153が排紙トレーの扉の鍵を解錠して、扉の開放を許可する。排紙トレー156−1から156−5には、それぞれ排紙されたシートの残量を検知するシート検知部155が配置されている。さらに扉開閉検知制御部154は扉の開閉制御とともに、扉の開閉を検知することができる。
【0029】
図4は、コントローラ130の構成を示すブロック図である。CPU131はデジタル複合機100全体を制御し、CPUコア、画像処理ブロックを内蔵するコントローラICである。RAM133はCPU131が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。ROM132はブートROMであり、システムの起動を行うためのブートプログラムが格納されている。
【0030】
また、CPU131は通信データ、画像データ等の送受信を高速に行うことのできるシステムバスを介して、ネットワークコントローラ135、通信I/F136、I/Oコントローラ137に接続されている。
【0031】
ネットワークコントローラ135はネットワーク20と接続され、データ送受信を行うコントローラである。ネットワーク20に接続されたPC、外部装置との通信、画像データやデバイス情報等の入出力を柔軟に行うことができる。
【0032】
I/Oコントローラ137は、各種のI/Oデバイスを制御するものである。CPU131は、I/Oコントローラ137を介してHD139、ID認証160、操作部170を制御することができる。
【0033】
HD139はハードディスクドライブで、システムソフトウェア、画像データ、システム管理データ、ボックス管理データなどを格納している。SRAM138は、電池でバックアップされたメモリであり、コントローラ130の各種設定データを保持することができる。
【0034】
ID認証160はユーザ認証を行うもので、ICカード等のデバイスに蓄積された情報を読み取ることができる。読み取られたデータは、HD139に蓄積されたユーザ情報、実行中のジョブのユーザ情報と比較され、結果に応じてデジタル複合機100の使用権限の付与、各種の設定、実行ジョブに応じた処理等が行われる。
【0035】
操作部170は、デジタル複合機の各種設定を行うユニットである。I/Oコントローラ137と操作部170間は、通信データと表示データがやり取りされている。通信データは操作部170で入力されたキーなどを検知するために使用され、表示データは操作部170のディスプレイに表示するために使用される。
【0036】
画像処理134は画像の縮小、拡大、輝度−濃度変換など各種の画像処理を行うブロックである。イメージリーダ120からの入力画像データに対する画像処理部分とプリンタ140への出力画像データに対する画像処理部分から構成されている。
【0037】
イメージリーダ120により読み込まれた画像データは画像処理部134を介してCPU131に入力され、RAM133に一時的に格納される。CPU131内部には画像の圧縮、伸張、回転処理を行うブロックを備え、RAM133に格納された画像データにアクセスして各種の処理を行うことができる。
【0038】
圧縮処理された画像データは、I/Oコントローラ137を介してHD139に転送され、格納される。また、HD139に格納された画像はCPU131により読み出され、伸張処理された後、プリンタ140で用紙に画像形成することができる。
【0039】
また、ネットワークコントローラ135を介してネットワーク20に接続された外部装置に送信することが可能である。
【0040】
イメージリーダ120、プリンタ140とは画像データは画像処理134を介して行い、通信処理は通信I/F136を介して行っている。通信I/F136は排紙制御部151とも通信を行い、排紙部の制御を指示する。
【0041】
PC(コンピュータ)等によるネットワーク20を介した印刷データは、ネットワークコントローラ135、CPU131を介してRAM133に入力される。CPU131内のラスターイメージプロセッサブロック(RIP)が受信した印刷データのPDLコードをビットマップイメージに展開する。展開された画像データは、プリンタ140に転送される。プリンタ140は、受信した画像データに応じてシート上に画像を形成する。また、ネットワークコントローラ135を介して受信したデータは、プリントするだけでなく、HD139に格納することや、外部装置に送信することもできる。
【0042】
プリンタ140には、異なる用紙サイズまたは用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセットを備えている。プリンタ140にて画像形成されたシートは排紙部150へ送られ、鍵付き排紙トレー、あるいは鍵無しトレー上に排出される構成となっている。
【0043】
(排紙部の管理方法)
続いて、排紙部150の管理方法について説明を行う。図5は排紙部を管理する管理テーブルを示す図である。この管理テーブルは排紙部150の各排紙トレーの状態(排紙状況)を示すものであり、排紙トレー上のシートの有無、排紙トレーがフルか否か、鍵付き排紙トレーの施錠状態、鍵付き排紙トレーの扉の開閉状態が管理されている。更に図5の管理テーブルは、それぞれの鍵付き排紙トレーを使用中のユーザ及びこれから使用する予定のユーザを管理している。この管理テーブルは、通常はアクセスの早いSRAM138に格納されてCPU131によって参照され、所定のタイミングでHD139にバックアップされる制御となっている。すなわち、CPU131とSRAM138が、複数の排紙部のそれぞれについて、管理テーブルを介して使用者及び使用予定者を管理する排紙部管理手段として機能する。使用者とは、排紙部にシートが排紙されている状態のユーザであり、使用予定者とは、プリントキュー内のプリントジョブを実行することによって、その排紙部にシートが排紙される予定のユーザである。管理テーブルは、各排紙部に、ユーザの情報を関連付けて記憶するによって、どの排紙部が、どのユーザによって排紙されるかを管理しておくことができる。
【0044】
管理テーブルで管理される、「シートの有無」及び「フルか否か」については、シート検知部155による検知結果を反映したものである。「鍵の開閉」には鍵制御部153による検知結果を反映した値が書き込まれる。さらに「扉の状態」には扉開閉検知制御部154による検知結果を反映した値が書き込まれる。
【0045】
鍵制御部153、シート検知部155及び扉開閉検知制御部154による検知結果は排紙制御部151を介してコントローラ130に入力される。排紙制御部151とコントローラ130とのデータ通信は一定間隔ごとに行っており、さらに、状態が変化したときにもデータの更新を行う。排紙部150からコントローラ130に入力されたそれらの検知結果データは、通信I/F136及びCPU131を介して、RAM133に入力され、管理テーブルを更新する。その後、RAM133の管理テーブルによってHD139内の管理テーブルを上書きする。
【0046】
(ジョブ受付処理)
デジタル複合機100において行なわれる、ジョブの受付処理について図6のフローチャートを用いて説明する。図6は、デジタル複合機100がプリント要求を受けてからプリントを実行するまでの処理の流れを示すフローチャートである。
【0047】
まずデジタル複合機100は、ステップS101において、PC10〜12の何れかからプリント要求を受信する。ここでのプリント要求は、ユーザ名、ファイル名、プリント範囲(全てのページか、現在のページか、指定されたページか)、ページ数、印刷設定、排紙先(鍵なしトレーか鍵付きトレーか)、部数等の情報を含む。しかし、実際の画像データを含むものではない。複合機100は、実際の画像データを後から受信する。詳しくは後述する。
【0048】
図7はPC10〜12において表示される設定画面を示したものである。PC10〜12は、ユーザからデジタル複合機100へのプリント指示を受け付けると、図7の画面をPC10〜12のディスプレイに表示させる。PC10〜12は、この画面において、出力先としてのプリンタ、プリント範囲、排紙先、及び、部数の設定を受け付ける。
【0049】
デジタル複合機100は、PC10〜12からプリント要求を受信すると、ステップS102において、ユーザ名及びプリント要求内容の確認を行う。プリント要求の内容により、プリント結果の量(シートの枚数)と、排紙先が鍵付き排紙トレーか否かを判断することができる。例えば、プリント結果の量は、ステップS101で受信した、ページ数と、印刷設定と、部数に基づいて求めることができる。例えば、ページ数が「10」であり、印刷設定として、「4in1」、「両面」が設定されているとすると、印刷されるシートの枚数は、2枚と求められる。この場合、1枚目のシートの表面に4ページ分の画像が印刷され、裏面に4ページ分の画像が印刷され、2枚目のシートの裏面に残りの2ページ分の画像が印刷される。そして、この2枚のシート×部数によって、プリント要求に対応する印刷を実行することによって排紙されるシートの総枚数を求めることができる。
【0050】
そしてステップS103に進み、図8(a)に示すプリントキューの確認を行う。プリントキューはデジタル複合機100が処理中あるいは処理待ちのプリントジョブを示すジョブリストであり、管理テーブルと同様にCPU131によりRAM133に作成され、HD139に随時保管される。つまり、CPU131及びRAM133は、実行すべきプリントジョブをプリントキューとして順番に管理するプリントジョブ管理手段として機能する。
【0051】
プリントキューにおいては、実行順にプリントジョブに番号が割り振られる。このプリントキューは、実行するファイル名、ユーザ名、排紙先、処理状況(スタータス)を含む。デジタル複合機は、その操作部にこのプリントキューを表示することができる。ステータスとしては、排出先判定中、プリント待ち、実行中の3つのパラメータを持つ。
【0052】
更に、ステップS104において、図5に示す管理テーブルを参照し、各排紙トレーの状態を確認する。そして、ステップS105において、S102で確認したプリント要求の内容、S103で確認したプリントキュー、及びS104で確認した管理テーブルから、ジョブが実行できるか否かの判断を行う。判断の仕方は、後述する。
【0053】
ステップS105において、排紙部150が受信したプリント要求を実行可能な状態にあると判断した場合、ステップS106に進み、ユーザに対し、「プリント処理を実行します」との通知を行なう。更に、ステップS107に進み、排紙トレーを特定した通知を行なう。例えば「鍵付き排紙トレーXに排紙します」とのメッセージをPCに送信し、表示させる。更に、ステップS108に進み、プリントジョブを受付け、プリントを実行し、所望の排紙トレーにプリント結果を排出する。
【0054】
一方、ステップS105において、デジタル複合機100の故障などが原因で、全くジョブの受付が不可能と判断した場合には、ステップS115に進み、ユーザへ「受付けできません」と通知し、更にステップS116においてジョブ受付を中止する。
【0055】
ステップS105において、鍵付き排紙トレーに空きが無く、ステップS101で受信したプリント要求をそのまま実行することができないと判断すると、ステップS109に進み、鍵付き排紙トレーの空きが無い旨をユーザに報知する。更に、ステップS110において、図12に示すように、PCにおいてユーザに対し3つの選択肢(オプション)を提示し、選択を受け付ける。
【0056】
ステップS111では、ステップS110での処理内容の選択に応じて、実行処理を変更する。ユーザが「1.鍵付き排紙トレーが空いた時点で、自動的にプリント処理を実行する」を選択した場合、あるいはなにも選択せずに一定時間経過した場合には、ステップS112に移行する。ユーザが「2.鍵付き排紙トレーが空いた時点で、プリント処理の実行について問い合わせを行なう」を選択した場合には、ステップS113に移行する。ユーザが「3.排紙先を鍵なしトレーに変更して実行する」を選択した場合、ステップS114に移行する。
【0057】
ステップS112では、デジタル複合機100は、ユーザからの保留指示「1」に応じ、プリントジョブを受け取ってHD139内の保留ジョブキュー(図8(b))に登録し、何れかの鍵付き排紙トレーが空くまで待機する。鍵付き排紙トレーが空いた時点で自動的にプリントキューに登録し、プリントジョブを実行する。
【0058】
ステップS113では、デジタル複合機100は、ユーザからの保留指示に応じ、プリントジョブを受け取ってHD139内の保留ジョブキュー(図8(b))に登録し、何れかの鍵付き排紙トレーが空くまで待機する。鍵付き排紙トレーが空いた時点で、ユーザの認証及び指示を促す。ユーザから改めてプリント指示があった場合、HD139内の保留ジョブキューから、プリントキューにジョブを渡す。
【0059】
ステップS114では、プリントジョブを受け付けた後、使用制限のない鍵無しトレーへの排紙設定に変更する。デジタル複合機100は、印刷処理を実行し、鍵無しトレーへ排紙を行う。
【0060】
(ジョブ管理方法)
次に、図6のステップS105におけるジョブ実行判断について説明するため、まず、デジタル複合機100が受信したプリントジョブの管理方法について説明する。
【0061】
図9を用いて、管理テーブルとプリントキューの最も基本的な変化について説明する。実行中のジョブも待機中のジョブもなく、排紙トレーにプリント結果(排紙されたシート)が全く無い状態では、管理テーブル及びプリントキューは、それぞれ、901、1001の状態となる。この状態でプリント要求を受け付けると、ジョブの実行に何ら問題がないため、図6においてS105→S106→S107→S108の流れとなり、プリントジョブを受け付けて、1002のようにキューに追加する。この時点でのステータスは「排紙先判定中」であるが、鍵付き排紙トレーとしてトレー1〜5の全てが空いているので、排紙先をトレー1に決定する。これにより、プリントキューは1003に示す状態となり、同時に902に示すように一旦、管理テーブルの使用予定者欄にユーザAを入力する。
【0062】
実際にプリントジョブが開始されると、1004のようにプリントキューのステータスを「実行中」にし、管理テーブル903のように使用者をユーザAに更新する。
【0063】
キューはプリント処理が終了すると消去される。管理テーブルからは、排紙トレーの扉が開けられて、排紙された用紙が持ち出されて、用紙状態がなしになった時に、使用者(ユーザA)が消去される。
【0064】
このようにして、次々に、鍵付き排紙トレーを用いるプリントジョブを受信すると、管理テーブルは、図10に示すように変化する。この時、排紙トレー1をユーザAが、排紙トレー2をユーザBが、排紙トレー3をユーザCが使用している。
【0065】
図10の状態でさらに新たなプリントジョブ及びプリント要求を受け付けた場合について、図11を用いて説明する。図11は、管理テーブル、プリントキュー及び保留ジョブキューの状態変化を説明する図である。
【0066】
図11のプリントキューにおけるプリントジョブNo.1は、ユーザAによる鍵無し排紙トレーへの排紙を選択したプリントジョブである。プリントジョブは、上から順に受付けてられている。
【0067】
プリントジョブNo.2は、ユーザAによる鍵付き排紙トレーへの排紙を選択したプリントジョブである。図10の状態では、管理テーブルにおいて、鍵付き排紙トレー1の使用者としてユーザAが登録されているので、プリントジョブNo.2の排紙先も、鍵付き排紙トレー1に設定し、ステータスをプリント待ちとする。
【0068】
プリントジョブNo.3は、ユーザCによる鍵付き排紙トレーへの排紙を選択したプリントジョブである。図10の状態では、管理テーブルにおいて、鍵付き排紙トレー3の使用者としてユーザCが登録されているので、プリントジョブNo.3の排紙先も、鍵付き排紙トレー3に設定し、ステータスをプリント待ちとする。同時に、管理テーブルの鍵付き排紙トレー3の使用予定者欄にユーザCを登録する。
【0069】
プリントジョブNo.4は、ユーザDによる鍵付き排紙トレーへの排紙を選択したプリントジョブである。図10の状態では、管理テーブルにおいて、鍵付き排紙トレー4、5の使用者及び使用予定者としてユーザが登録されていないので、プリントジョブNo.4の排紙先を、鍵付き排紙トレー4に設定し、ステータスをプリント待ちとする。同時に、管理テーブルの鍵付き排紙トレー4の使用予定者欄にユーザDを登録する。
【0070】
プリントジョブNo.5は、ユーザEによる鍵付き排紙トレーへの排紙を選択したプリントジョブである。図10の状態では、管理テーブルにおいて、鍵付き排紙トレー4、5の使用者及び使用予定者としてユーザが登録されていないので、プリントジョブNo.5の排紙先を、鍵付き排紙トレー5に設定し、ステータスをプリント待ちとする。同時に、管理テーブルの鍵付き排紙トレー5の使用予定者欄にユーザEを登録する。
【0071】
プリントジョブNo.6は、ユーザAによる鍵付き排紙トレーへの排紙を選択したプリントジョブである。管理テーブルにおいて、鍵付き排紙トレー1の使用者及び使用予定者としてユーザAが登録されているので、プリントジョブNo.6の排紙先を、鍵付き排紙トレー1に設定し、ステータスをプリント待ちとする。
【0072】
プリントジョブNo.7は、ユーザDによる鍵付き排紙トレーへの排紙を選択したプリントジョブである。管理テーブルにおいて、鍵付き排紙トレー1の使用予定者としてユーザDが登録されているので、プリントジョブNo.7の排紙先を、鍵付き排紙トレー4に設定し、ステータスをプリント待ちとする。
【0073】
(ジョブ実行判断)
次に、図6のステップS105において、ユーザ情報、プリントキューの状態、及び管理テーブルの状態をどのように用いてジョブの実行の可否を判断しているのかについて図9〜図12を用いて具体的に説明する。
【0074】
管理テーブルとプリントキューが、図11の上段に示された状態のタイミングで、新たなプリント要求を受信すると、プリント要求のタイプに応じて以下のようにジョブ実行判断を行なう。
【0075】
(1)鍵無しトレーへの排紙を選択した要求を受信した場合
鍵無しトレーの使用に関しては、ユーザの制約はないため実行可能であると判断する。つまり、図6においてステップS105からステップS106に進む。
【0076】
(2)ユーザA、B、C、D又はEから鍵付き排紙トレーへの排紙を選択した要求を受信した場合
この場合、これらのユーザは、何れも、管理テーブルにおいて、使用予定者又は使用者として登録されているため、鍵付き排紙トレーへの排紙は可能と判断し、プリントジョブは受付可能とする。つまり、図6においてステップS105からステップS106に進む。
【0077】
(3)ユーザFから鍵付き排紙トレーへの排紙を選択した要求を受信した場合
まず、プリントキューを確認し、「排出先判定中」の先行ジョブがあれば、その排出先が決定するまでジョブ実行判断を待つ。「排出先判定中」のプリントジョブが無くなれば、使用者、使用予定者共にユーザが登録されていない鍵付き排紙トレーはあるか否かを判定する。使用者、使用予定者共にユーザが登録されていない鍵付き排紙トレーが存在していれば、ジョブを実行可能と判断する。
【0078】
図11において、トレー1、3、4、5については、使用予定者としてユーザF以外のユーザが登録されている。更に、トレー2については使用予定者がいないものの、ユーザBが使用中であるため、結果的に、ユーザFが使用可能な鍵付き排紙トレーは存在しない。そこで、そのプリントジョブの実行は可能ではないと判断し、ステップS105からステップS109に進む。
【0079】
ステップS110における選択に応じて、ユーザからプリントジョブを受信する。ユーザが鍵なし排紙トレーへの変更を選択した場合には、受信したプリントジョブの排紙先を鍵なし排紙トレーに決定して、プリントキューに登録する。一方、ユーザが図12においてプリントジョブを保留するオブション(上2つ)を選択した場合には、プリントジョブをHD139に格納し、図11に示すように保留ジョブキューに登録する。本実施形態では、図12の1番目のオプションを選択した場合には、保留ジョブキューにおいて「空き待ち」ステータスとなり、2番目のオプションを選択した場合には、「ユーザ指示待ち」ステータスとなる。
【0080】
図11の左側に示されているように管理テーブルの鍵付き排紙トレー2が解錠され、ユーザBがプリント結果を取り出すと、その時点で、鍵付き排紙トレー2の使用者欄はクリアされる。これに応じて保留ジョブキューの1番目の保留ジョブ(ここではユーザFの「空き待ち」ステータスジョブ)が自動的に、プリントキューの最後に追加される。そして、排紙先として、トレー2が設定され、ステータスがプリント待ちとなる。
【0081】
保留ジョブキューの1番目の保留ジョブが、「ユーザ指示待ち」ステータスのジョブであれば、管理テーブルにおいて、使用者及び使用予定者が設定されていない鍵付き排紙トレーが現われた時点で、保留ジョブを実行するか否かユーザに対して問い合わせる。
【0082】
(本実施形態の効果)
以上のように、プリントジョブを受付けた場合に、当該プリントジョブの実行により排紙されるシートを排紙できるか否かを、プリントキューに登録された先行のプリントジョブが実行された後の、複数の排紙部の排紙状況に基づいて判定する。そして、排紙できないと判定された場合に、ユーザに通知する。
【0083】
このように、プリントキュー及び管理テーブルを用いて、ユーザが、プリントジョブの実行順になるまで待つことなく、当該プリントジョブを実行することによって排紙される印刷物を排紙できるか否かを知ることができる。すなわち、プリントジョブの実行順になってからシートの排紙先が無く、プリントジョブが中断するという事態を防ぐことができる。
【0084】
なお、本実施形態では、図6を用いて、プリント要求と、実際の画像データを含むプリントジョブとを分ける場合について説明した。プリントジョブに対応するシートを排紙できない場合に、ユーザはプリントジョブを送らない方法を選択できる(図12のキャンセルボタン)。しかしながら、これに限らず、図6のS101で、プリント要求を受信する際に、実際の画像データを含むプリントジョブも受信するようにしてもよい。その場合、デジタル複合機100は、受信したプリントジョブを保持しておき、保持したプリントジョブについてS105以降の処理を行う。この場合、S108、S112、S113、S114では、再度ジョブの受付けを行うことなく、保持しておいたジョブに対して、S108、S112、S113、S114に示すそれぞれの処理を行う。
【0085】
また、本実施形態では、PC10〜12から受信したプリントジョブについて説明した。しかし、これに限らず、操作部170からの指示により、リーダ部120で読み取った原稿の画像をプリンタ140によって印刷するコピージョブに適用してもよい。この場合、リーダ部120で読み取った画像データと、操作部170から受付けた印刷設定をコピージョブとしてプリントキューに登録し、登録されたコピージョブに対して上述した処理を実行することによってプリントジョブと同様の効果を得られる。
【0086】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0087】
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによっても達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【符号の説明】
【0088】
100 デジタル複合機
110 複合機本体
150 排紙部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
施錠可能な複数の排紙部のうち、いずれかの排紙部に画像形成されたシートを排紙する画像形成装置であって、
プリントジョブを受付ける受付手段と、
前記受付手段によって受付けたプリントジョブをプリントキューに登録し、登録されたプリントジョブを実行することによって画像形成されるシートを、前記複数の排紙部のうちのいずれかの排紙部に排紙するよう制御する制御手段と、
前記受付手段によって前記プリントジョブを受付けた場合に、当該プリントジョブの実行により排紙されるシートを排紙できるか否かを、前記プリントキューに登録された先行のプリントジョブが実行された後の前記複数の排紙部の排紙状況に基づいて判定する判定手段と、
前記判定手段によって排紙できないと判定された場合に、ユーザに通知する通知手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記判定手段は、前記プリントジョブを受付けた場合に、シートが排紙されていない排紙部が存在しても、当該シートの排紙されていない排紙部に、前記プリントキューに登録された先行のプリントジョブを実行することによりシートが排紙される場合には、前記受付手段によって受付けたプリントジョブの実行により排紙されるシートを排紙できないと判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記判定手段は、前記プリントキューに登録された先行のプリントジョブが実行されてもシートが排紙されない排紙部がある場合に、前記受付手段によって受付けたプリントジョブの実行により排紙されるシートを排紙できると判定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記シートの排紙状況として、前記複数の排紙部のそれぞれについて、使用者を管理する管理手段をさらに備え、
前記制御手段によって、前記受付手段によって受付けたプリントジョブを実行することによって画像形成されるシートが排紙された場合に、前記管理手段は、当該排紙部の使用者として、当該プリントジョブに対応するユーザの情報を関連付けて記憶することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記判定手段は、前記受付手段によってプリントジョブを受け付けた場合に、前記複数の排紙部のいずれかの排紙部に、当該プリントジョブに対応するユーザと同じユーザの情報が、前記排紙部の使用者として関連付けて記憶されている場合には、当該プリントジョブの実行により排紙されるシートを排紙できると判定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
施錠可能な複数の排紙部に加えて、施錠されない排紙部を備え、
前記判定手段が、前記受付手段によって前記プリントジョブを受付けた場合に、当該プリントジョブの実行により排紙されるシートを排紙できないとした場合に、当該プリントジョブを、前記施錠されない排紙部に排紙するよう指示する指示手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記判定手段が、前記受付手段によって前記プリントジョブを受付けた場合に、当該プリントジョブの実行により排紙されるシートを排紙できないと判定した場合に、ユーザの指示に応じて、前記プリントジョブを前記施錠可能な排紙部への排紙が可能になるまで保持する保持手段を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項8】
施錠可能な複数の排紙部のうち、いずれかの排紙部に画像形成されたシートを排紙する画像形成装置の制御方法であって、
プリントジョブを受付ける受付工程と、
前記受付工程で受付けたプリントジョブをプリントキューに登録し、登録されたプリントジョブを実行することによって画像形成されるシートを、前記複数の排紙部のうちのいずれかの排紙部に排紙するよう制御する制御工程と、
前記受付工程で前記プリントジョブを受付けた場合に、当該プリントジョブの実行により排紙されるシートを排紙できるか否かを、前記プリントキューに登録された先行のプリントジョブが実行された後の前記複数の排紙部の排紙状況に基づいて判定する判定工程と、
前記判定工程によって排紙できないと判定された場合に、ユーザに通知する通知工程と
を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項9】
請求項8に記載の画像形成装置の制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−264635(P2010−264635A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−117043(P2009−117043)
【出願日】平成21年5月13日(2009.5.13)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】