説明

画像形成装置、及び消耗品供給部材受け入れ装置

【課題】装置本体内に装着された状態のトナー容器を、ユーザが外部から確認することを可能とすると共に、安易に視認性が損なわれないようにする。
【解決手段】プリンタ1の装置本体10の上面には、画像形成後に排出される用紙を受ける排紙面130が備えられている。排紙面130の一部を構成し、用紙搬送方向先端側に位置する開閉カバー132には、トナー容器が装置本体10に装着された状態で、トナー容器の一部を視認可能とする窓部152が設けられている。この窓部152は、開閉カバー132の中央部を部分的に凹没させて形成した窓用凹部の底面に設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置又はこれらの複合機等の画像形成装置、乃至は消耗品供給部材受け入れ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタ等の画像形成装置は、像担持体にトナーを供給する現像機構を備え、また該現像機構にトナーを補給するトナー容器を備えている。このトナー容器は、トナーを貯留する容器本体を有し、通常、トナーの消費に応じて交換できるよう、画像形成装置の本体に対して着脱自在とされている。これは、インクジェット方式のプリンタ等におけるインクカートリッジでも同様である。
【0003】
一般に、画像形成装置は筐体構造を備え、上述の像担持体、現像機構及びトナー容器等の構成部材は筐体内部に収納され、外部からは視認できないものとされている(例えば特許文献1参照)。ユーザは、トナー容器の交換に際し、筐体に設けられた開閉カバーを開け、使用済みのトナー容器を筐体内部から取り出すと共に新しいトナー容器を装着し、開閉カバーを閉じるという作業を行う。ユーザがトナー容器を視認できるのは、前記開閉カバーが開いた状態のときに限られている。
【特許文献1】特開2006−23347号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の画像形成装置では、開閉カバーが閉じられた状態においては、ユーザは現にどのようなトナー容器が装着されているかを窺い知ることはできない。つまり、どのメーカーの、いずれの型番のトナー容器が画像形成装置本体内にされているのかを知見することができず、これを知見するには開閉カバーを開けねばならなかった。従って、ユーザは、新しいトナー容器を発注する場合や、メンテナンス要請の際にトナー容器の型番の報知を求められた場合などに、いちいち開閉カバーを開けて型番等を確認せねばならない煩わしさがあった。
【0005】
そこで、画像形成装置本体を構成する筐体に窓部を設け、ユーザが装着状態のトナー容器の一部を外部から視認できるようにすることが考えられる。この場合、前記窓部として透明なプラスチック板を用いることが想定される。このような窓部を筐体に設ける場合、当該窓部に簡単に傷が入ったり汚れたりすると、窓部における視認性が損なわれることとなる。
【0006】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、画像形成装置本体内に装着された状態のトナー容器やインクカートリッジ等の消耗品供給部材を、ユーザが外部から確認することが可能とする一方で、安易に視認性が損なわれることのない画像形成装置乃至は消耗品供給部材受け入れ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する本発明の一局面に係る画像形成装置は、筐体構造を有し、画像形成動作を行う装置本体と、前記装置本体に対して着脱可能に装着される消耗品供給部材と、前記装置本体に設けられ、前記消耗品供給部材が装置本体に装着された状態で、消耗品供給部材の一部を視認可能とする窓部とを備え、前記窓部は、前記筐体の一部を凹没させた凹部の底面に設けられていることを特徴とする(請求項1)。
【0008】
このような画像形成装置によれば、ユーザは、装置本体に設けられた窓部を介して、消耗品供給部材の一部である視認部を確認することができる。従って、ユーザは、開閉カバー等を開けることなく、実際にどのような消耗品供給部材が装置本体に装着されているかを知見することができる。そして、窓部は、筐体と面一に設けられるのではなく、筐体の一部を凹没させた凹部の底面に設けられているので、窓部が他の物品と安易に干渉することを防止でき、簡単に窓部に傷が入ったり汚れたりすることを抑止できる。
【0009】
上記構成において、前記装置本体内で画像形成処理が行われた後に排出される用紙を受ける排紙部が、前記装置本体の筐体上面に備えられ、前記窓部は、前記排紙部に設けられていることが望ましい(請求項2)。
【0010】
この構成によれば、ユーザにとって見やすい、筐体上面の排紙部に窓部が設けられている。このため、窓部が筐体の凹部の底面に設けられていても、良好な視認性を確保することができる。
【0011】
この場合、前記窓部は、前記排紙部に排出される用紙の搬送方向先端側に設けられていることが望ましい(請求項3)。
【0012】
この構成によれば、排紙部の用紙搬送方向先端側に窓部を備える凹部が存在することから、ユーザが排紙部に排出された用紙を取り出す際に該用紙を掴む位置に窪みが存在することになる。従って、ユーザは、排紙部に排紙された用紙の端部を摘み易くなるという利点がある。
【0013】
上記いずれかの構成において、前記消耗品供給部材の視認部の一部又は全部に、所定の表示情報を表示する表示部が設けられていることが望ましい(請求項4)。
【0014】
この構成によれば、ユーザは、装置本体に設けられた窓部を介して、消耗品供給部材の視認部に表示された表示情報を確認することができる。従って、ユーザは、表示情報に基づき容易に消耗品供給部材の素性を把握することができる。
【0015】
上記いずれかの構成において、前記装置本体が、その内部に現像機構を備え、前記消耗品供給部材が、前記現像機構にトナーを補給するためのトナー容器であることは、好ましい実施形態の一つである(請求項5)。
【0016】
この構成によれば、ユーザは、開閉カバー等を開けることなく、実際にどのようなトナー容器が装置本体に装着されているかを知見することができる。
【0017】
本発明の他の局面に係る消耗品供給部材は、筐体構造を有する装置本体と、前記装置本体に対して着脱可能に装着される消耗品供給部材と、前記装置本体に設けられ、前記消耗品供給部材が装置本体に装着された状態で、消耗品供給部材の一部を視認可能とする窓部とを備え、前記窓部は、前記筐体の一部を凹没させた凹部の底面に設けられていることを特徴とする(請求項6)。
【発明の効果】
【0018】
本発明の画像形成装置、及び消耗品供給部材受け入れ装置によれば、ユーザは、画像形成装置本体の外部から、どのような消耗品供給部材が装置本体に現に装着されているかを知見することができる。従って、例えばトナー容器の発注時やメンテナンス要請時において、当該トナー容器の型番等の把握が必要なときに速やかにこれを把握することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。さらに、窓部は、簡単に傷が入ったり汚れたりしないように、筐体の一部を凹没させた凹部の底面に設けられているので、良好な視認性を維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態につき詳細に説明する。
図1は、本発明の画像形成装置(消耗品供給部材受け入れ装置)の一実施形態に係るプリンタ1の外観を示す斜視図である。なお、図1において、X−X方向を前後方向、Y−Y方向を左右方向、Z−Z方向を上下方向といい、+X方向を前、−X方向を後、+Y方向を右、−Y方向を左、+Z方向を上、−Z方向を下という。これは方向表示を付している他の図でも同様である。
【0020】
プリンタ1(画像形成装置)は、例えばパーソナルコンピュータの外部機器から入力される画像情報に基づき画像形成処理を行って用紙に転写処理を施すものである。プリンタ1は、四角柱形の筐体構造を有する装置本体10内に、画像形成用の各種の機器が装着されることによって構成されている。
【0021】
装置本体10の前面下部には、給紙カセット11が装着されている。給紙カセット11は、転写処理を施される用紙Pの集合である用紙束P1(図2参照)を貯留する箱形の引き出し容器であり、装置本体10に対して着脱自在とされている。
【0022】
給紙カセット11の上方位置には、手差し給紙部12が設けられている。手差し給紙部12は、長方形の板状部材からなり、その下端部において装置本体10の前方部分に対して回動可能に取り付けられ、装置本体10に対して開閉可能とされている(図2参照)。ユーザは、給紙カセット11からの自動給紙ではなく、マニュアルでの用紙給紙を望む場合は、この手差し給紙部12を開状態として給紙を行うことができる。なお、手差し給紙部12の外表面は、装置本体10の前方部分の化粧板を兼ねている。
【0023】
装置本体10の上面には、排紙部13が設けられている。排紙部13は、装置本体10の上面を部分的に凹没させて形成され、プリント済みの用紙をその凹没させた底面(排紙面130)で受領する。排紙面130は、装置本体10上面の後方側に位置する曲面板131と、前方側に位置する開閉カバー132とで構成されている。曲面板131は、前方から後方に向けて徐々に下方向への傾斜が大きくなる緩やかな曲面をもち、用紙の排紙口133に隣接する部分が最も低くなっている。開閉カバー132は、平板状の部材であり、曲面板131の前方端縁に連なるように、緩く下方向へ傾斜した状態で組み付けられている。このような排紙部13によれば、排紙口133から排出された複数の用紙は、排紙面130の傾斜によって、その搬送方向後端側が排紙口133付近で揃うようになる。
【0024】
開閉カバー132は、その後方端縁側を回動軸として上方向に開くものとされている(図3、図4参照)。開閉カバー132は、トナー容器30を交換する際に開閉される。また、開閉カバー132の左右方向の中央には、トナー容器30の一部を視認可能とするための窓部152を有する確認部15が設けられている。さらに、確認部15には、三角形状を呈する補助トレイ16が取り付けられている。これらについては、後記で詳述する。
【0025】
排紙面130には、曲面板131から開閉カバー132にかけて、前後方向に延びる浅い凹面134が設けられている。この凹面134は、排紙面130に対する用紙の接触抵抗を軽減し、スムースな排紙を確保するためのものである。凹面134は後方から前方に向けて広がりを持つ左右の側辺段差135を有する。同様に、排紙面130も後方から前方に向けて広がりを持ち、排紙面130の左右に位置する上面壁136は後方から前方に向けて細くなる形状とされている。従って、装置本体10の前方側から操作(視認)するユーザに対し、上記のような側辺段差135及び上面壁136の存在により醸し出される奥行き感、エアロフォルム感のある面形状が、スタイリッシュでスピード感のある美的印象を与えるものとされている。
【0026】
右側の上面壁136には、操作パネル部14が設けられている。操作パネル部14は、プリンタ1に対するユーザの操作を受け付けると共に、ユーザにプリンタ1の動作に関する情報を表示するためのものである。ここでは、用紙やトナーの貯留状況、ジャムの発生などを表示するインディケータを含む表示部141と、印刷を中断させるキャンセルキー142と、印刷を実行させるスタートキー143とを備える操作パネル部14を例示している。以上のほか、装置本体10の外周前面にメーカエンブレム17が、左側面に通気孔18及び電源スイッチ19が各々備えられている例を示している。
【0027】
上述のように、装置本体10のアウターケーシング(筐体)は、その一部が給紙カセット11及び手差し給紙部12の化粧面(前面)、排紙部13の排紙面130(上面)で構成されている。アウターケーシングの色彩はアイボリー等の単色としても良いが、例えば排紙面130を、若しくは排紙面130及び手差し給紙部12の化粧面を、他の部分に比べて濃い(暗い)色彩にすることが望ましい。このようにすれば、2トーンの色彩でデザイン性が高まるだけでなく、排紙面130に排紙された用紙をユーザが認識し易くすることができる。この場合、例えば排紙面130等の色彩をマンセルチャート(JIS)のマンセル値における明度で2以下とし、また排紙面130等とその他の部分の色彩との明度の差が、マンセル値における明度の差で3以上とすれば良い。
【0028】
次に、プリンタ1の内部構造を説明する。図2は、図1の前後方向の側断面を簡略的に示す断面図である。プリンタ1は、装置本体10内に、前述の給紙カセット11、画像形成部20及び定着部27を備えている。給紙カセット11は、印刷処理に供する用紙束P1を貯留する。画像形成部20は、給紙カセット11に貯留された用紙束P1から繰り出された1枚ずつの用紙Pに対して、或いは上述の手差し給紙部12から給紙される用紙Pに対して、画像の転写処理を施す。定着部27は、転写処理が施された用紙Pに対して定着処理を施す。
【0029】
給紙カセット11にはリフタ111が備えられ、用紙束P1の繰り出し端(下流端)側が持ち上げられている。給紙カセット11の下流端には、用紙束P1から1枚ずつ用紙Pを繰り出させるピックアップローラ112が設けられ、リフタ111で持ち上げられた用紙束P1の端部が、ピックアップローラ112に当接されている。このピックアップローラ112の駆動によって繰り出された用紙Pは、給紙搬送路113、及びこの給紙搬送路113の下流端に設けられたレジストローラ対114を介して画像形成部20に給紙される。なお、手差し給紙部12から給紙される用紙Pは、図略の給紙ローラを介してレジストローラ対114へ搬送される。
【0030】
画像形成部20は、外部機器から与えられた画像データに基づき用紙Pにトナー像を転写する処理を施す。画像形成部20は、左右方向に延びるドラム心回りに回転可能に設けられた感光体ドラム21と、この感光体ドラム21の周面に沿うように配置された帯電器22、露光装置23、現像装置24(現像機構)、転写ローラ25及びクリーニング装置26とを含んでいる。
【0031】
感光体ドラム21は、その周面に静電潜像、及びこの静電潜像に沿ったトナー像を形成させるためのものである。感光体ドラム21としては、周面にアモルファスシリコン層が積層されたアモルファスシリコン感光体ドラムが好適である。
【0032】
帯電器22は、ドラム心回り時計方向に回転している感光体ドラム21の周面に一様な電荷を形成する。ここでは、帯電器22として、コロナ放電によって感光体ドラム21の周面に電荷を付与する方式のものを例示している。なお、このような帯電器22に代えて、その周面が感光体ドラム21の周面と当接しながら従動回転しつつ、感光体ドラム21に電荷を付与する帯電ローラを採用してもよい。
【0033】
露光装置23は、前記画像データに基づき強弱が付与されたレーザ光を、回転している感光体ドラム21の周面に照射する。感光体ドラム21周面のレーザ光が照射された部分は、電荷が消去され、これによって当該感光体ドラム21の周面にレーザ光照射パターンに応じた静電潜像が形成される。
【0034】
現像装置24は、感光体ドラム21の周面に、内蔵する現像ローラ241を介してトナーを供給する。感光体ドラム21にトナーが供給されると、前記静電潜像が形成された部分にトナーが付着し、これによって感光体ドラム21の周面にトナー像が形成される。現像装置24にはトナー容器30が着脱可能に装着されており、現像装置24内のトナーが費消されると、トナー容器30からトナーが補給される。
【0035】
転写ローラ25は、感光体ドラム21とニップ部を構成し、そのニップ部に送り込まれた用紙Pに対し、当該感光体ドラム21の周面に形成されているトナー像を転写させる。感光体ドラム21周面のトナー像は、プラスに帯電している。一方、転写ローラ25は、トナー像の電荷と逆極性であるマイナスの電荷を用紙Pに付与する。プラスに帯電した感光体ドラム21周面のトナー像は、マイナスに帯電された用紙Pの表面に向けて引き剥がされ、用紙Pに転写される。
【0036】
クリーニング装置26は、転写処理後の感光体ドラム21の周面に残留しているトナーを取り除いて清浄化する。このクリーニング装置26によって清浄化された感光体ドラム21の周面は、次の画像形成処理のために再び帯電器22へ向かうことになる。
【0037】
定着部27は、画像形成部20によってトナー像の転写処理が施された用紙Pに、加熱による定着処理を施す。定着部27は、内部に通電発熱体が装着されたヒートローラ271と、このヒートローラ271と周面同士が対向配置された加圧ローラ272とを備えている。転写処理後の用紙Pは、駆動回転されるヒートローラ271と、ヒートローラ271と反対方向に従動回転する加圧ローラ272との間のニップ部を通過することによって、ヒートローラ271からの熱を得て定着処理が施される。定着処理が施された用紙Pは、排紙搬送路28を通って排紙部13へ排出される。
【0038】
図3及び図4は、トナー容器30(消耗品供給部材)の装置本体10に対する装着状況を説明するための斜視図であり、図3はトナー容器30が装置本体10(現像装置24)に装着された状態、図4はトナー容器30が装置本体10から取り外された状態をそれぞれ示している。
【0039】
トナー容器30の交換を行う場合、ユーザは、開閉カバー132の前端側を掴んで上方向に持ち上げ、開閉カバー132を回動軸132a回りに約90度回動させ、開閉カバー132を開状態にする。この操作により、図3に示すように、装置本体10内の収納空間Vに装着されているトナー容器30が露呈される。
【0040】
次いで、トナー容器30の左右側面を両手で持ち上げる等して、収納空間Vからトナー容器30を取り出す(図4参照)。そして、トナーが満杯に装填された新たなトナー容器30を、収納空間V内に装着する。この際、トナー容器30は、現像装置24の上面に設けられている据え付け部301へ正しく位置合わせして装着される必要がある。すなわち、据え付け部301側のトナー受入孔やアジテータの駆動部等に対して、各々トナー容器30のトナー排出孔やアジテータの駆動ギア等が位置合わせされた状態となるよう、ユーザは正しい据え付け方向でトナー容器30を装着する必要がある。新たなトナー容器30を装着したら、開閉カバー132を閉じる。
【0041】
以上の通り構成されたプリンタ1において、本実施形態では、開閉カバー132が閉じられた状態であっても、現にどのようなトナー容器30が装置本体10に装着されているかを知見できるようにするため、さらには排紙部13(排紙面130)の左右方向中心位置を示すために、開閉カバー132に確認部15が設けられている。また、トナー容器30の容器本体31の上面には、該トナー容器30が装置本体10に装着された状態で、確認部15と対向する位置に配置された表示部32(視認部)が備えられている。以下、これらの構成について詳述する。
【0042】
図5は、開閉カバー132及びトナー容器30の上面図である。確認部15は、開閉カバー132の左右方向、並びに前後方向の中央位置に設けられている。本実施形態では、確認部15は、開閉カバー132の前記中央位置を凹没させた窓用凹部151(筐体の一部を凹没させた凹部)と、この窓用凹部151の底面に設けられた窓部152とを備えている。
【0043】
このように、窓部152を開閉カバー132と面一に設けるのではなく、窓用凹部151の底面に設けることで、窓部152が排紙部13に排出される用紙と摺擦したり他の物品と干渉したりすることを抑止でき、窓部152に傷や汚れが入ることを防止できる。一方で、排紙部13の用紙搬送方向先端側、つまりユーザが排紙部13に排出された用紙を取り出す際に該用紙を掴む位置に窪みが存在することになるので、ユーザは用紙端部を摘み易くなるという利点がある。
【0044】
窓部152としては、例えば透明なプラスチック板を用いることができる。窓用凹部151は、上面視で略三角形の形状を有する凹部であり、窓部152は窓用凹部151よりも一回り小さい三角形の形状とされ、いずれも方向性を有するものとされている。
【0045】
窓部152は、その底辺が装置本体の10の前方縁と平行で、その頂点152Tが後方に向けて配向した二等辺三角形の形状とされている。窓用凹部151は、これと相似型の二等辺三角形を呈しているが、前記底辺よりも前方寄りに平行部1511を有し、さらに平行部1511の前方縁側が傾斜面1512とされている。平行部1511は、補助トレイ16の上方向への持ち上げ回動を行わせるための回動軸が形成される部位である。傾斜面1512は、補助トレイ16が所定の回動角で持ち上げ回動された状態で、補助トレイ16を支持するための部位である。
【0046】
排紙部13に対する位置関係で言うと、窓部152の頂点152T、並びに窓用凹部151の頂点151Tは、用紙搬送方向の先端側に位置し、また排紙面130の左右幅方向の中心に位置している。このような位置関係とされていることで、ユーザは、排紙部13に排紙された用紙の幅方向中心位置を知見することができる。
【0047】
また、トナー容器30に対する関係では、窓部152の頂点152T、並びに窓用凹部151の頂点151Tは、装置本体10に対するトナー容器30の据え付け方向に向けて配向している。本実施形態のプリンタ1では、図4及び図5に示すように、トナー容器30は装置本体10の前面側から据え付けられる。このトナー容器30の据え付け方向をユーザへ簡便に示すために、窓部152及び窓用凹部151は、その頂点152T及び頂点151Tが装置本体10の前方から後方に向けて配向した、左右対称の形状である三角形状とされている。これによりユーザは、頂点152T及び頂点151Tの配向方向にナビゲートされて、装置本体10へのトナー容器30の据え付けを行うことができるので、トナー容器30の装着方向誤りを未然に防止できる。さらに、窓部152及び窓用凹部151が据え付け方向に向かう頂点を有する対称の形状を備えているので、デザイン性に優れたものとすることができる。
【0048】
窓部152(窓用凹部151)の形状のバリエーションを図6(a)〜(e)に例示しておく。図6(a)に示した窓部152aは、図5に例示している窓部152と同様な二等辺三角形の形状である。図6(b)の窓部152bは、底辺に平行な延長部が付設された略三角形(乃至は五角形)の形状である。図6(c)の窓部152cは、頂点に向かう辺が左右対称の曲線とされた形状である。図6(d)の窓部152dは、頂点が鋭角ではなく曲線とされ、底辺に平行な延長部が付設された略三角形の形状である。図6(e)の窓部152eは、頂点付近が底辺と平行とされ、底辺に平行な延長部が付設された略三角形(乃至は六角形)の形状である。このように、窓部152(窓用凹部151)の形状は、トナー容器30の据え付け方向に向けて頂点が配向した、直線或いは曲線で構成された左右対称の形状であることが望ましい。但し、窓部152を、方向性を有さない形状としても良く、例えば円形や四角形の形状としても良い。
【0049】
トナー容器30は、容器本体31と、該容器本体31の上面に設けられた表示部32とを備えている。容器本体31は、筐体構造を備え、その内部にトナーが貯留される。また、容器本体31の内部には、トナーを撹拌するためのアジテータ、トナーを容器本体31の下端壁に設けられたトナー排出孔(図略)に誘導するための搬送スクリュー等が装備されている。
【0050】
表示部32は、容器本体31の上面に設けられ、所定の表示情報を表示するためのものである。表示部32は、トナー容器30が装置本体10に装着された状態で、確認部15と対向する位置に配置されている。また、表示部32は、窓部152と略同じサイズの二等辺三角形の形状を有しており、トナー容器30の装置本体10への正しい装着方向に位置合わせして設けられている。
【0051】
図5に示すように、トナー容器30が装置本体10へ正しい方向で装着されたとき、窓部152に対して表示部32が形状的に一致して対向するよう、つまり窓部152の頂点152Tと表示部32の頂点32Tとが一致するよう方向合わせして、表示部32は容器本体31の上面に設けられている。すなわち、表示部32は、窓部152と同様にトナー容器30の据え付け方向に向けて配向した頂点32Tを有する、左右対称の形状である三角形状とされている。このように、窓部152及び表示部32が方向性を持たせることで、ユーザがトナー容器30を誤った方向で装置本体10に装着したような場合に、窓部152と表示部32との方向性の相違に基づき、容易にその誤装着を気付かせることができる。図6(a)〜(e)に例示に例示した形状は、表示部32の形状のバリエーションとしても採用することができる。
【0052】
表示部32は、容器本体31に接着可能な接着面を裏面に有するシール等で構成することができる。本実施形態では、容器本体31の上面中央部に、上面視で略三角形の表示部用凹部33が設けられ、その底面331に表示部32用のシールが貼付されている例を示している。また、表示部32には、表示情報として、トナーを示す絵記号を表示する絵記号表示部321と、メーカー名等(図5では「ABCDE」と表示している)を表示する文字表示部322とが設けられている。この他、文字を構成しない記号等を表示部32に表示するようにしても良い。さらに、表示部32をシール等で構成する代わりに、上記絵記号、文字を含む三角形の表示部を、容器本体31の上面に、金型加工で直接形成するようにしても良い。
【0053】
表示部32に記される文字、記号又は絵記号等の表示情報は、ユーザがトナー容器30を交換するときに当該プリンタ1に相対する方向である装置本体10の前方を基準方向と定めるとき、トナー容器30が装置本体10に正常に装着された場合に、前方から見て前記表示情報が正方向に向かうものとされている。つまり、ユーザが装置本体10の前方から「ABCDE」という文字を、通常の方向から判読できるように印字されている。これにより、トナー容器30が装置本体10に正常に装着されていると、ユーザは、前方から表示部32の表示情報を正しい方向から読むことができる。従って、ユーザが表示情報を見やすくできると共に、トナー容器30の装着方向を誤った場合には文字情報等が反転するので、その誤りに速やかに気付かせることができる。
【0054】
ところで、本実施形態に係るプリンタ1は、装置本体10のアウターケーシングの一部を担う開閉カバー132に、窓部152が設けられている。このため、窓部152を介して外光が装置本体10内に入り込み得る。装置本体10内には、感光体ドラム21のように外光の影響を受ける部材が存在するため、窓部152の近傍に遮光構造を設けることが望ましい。この遮光構造を、図7に基づいて説明する。
【0055】
図7は、図5のa−a線断面図である。なお、図7では、図示簡略化のため補助トレイ16を省略して描いている。上述したように、窓部152は、開閉カバー132の一部を凹没させて形成された窓用凹部151の底面に設けられている。窓用凹部151は、凹没方向に延びる側壁153と、該側壁153に連接する底面壁154とを備え、底面壁154の端縁155に窓部152を構成する透明なプレートが嵌合されている。
【0056】
トナー容器30の表示部用凹部33は、トナー容器30の上面31Fに設けられ、表示部32を構成するシールが貼付される底面331と、該底面331の周縁に連接する側壁332とを備えている。表示部用凹部33は、窓用凹部151を収納できるよう、上面視で窓用凹部151よりも大きい三角形の形状を有し、開閉カバー132が正位置に閉止された状態で、窓部152と干渉しない深さを有している。
【0057】
窓部152は、開閉カバー132の閉止時に、トナー容器30の上面31Fを越えて表示部用凹部33内に入り込み、底面331(表示部32)に近接する。また、窓用凹部151の側壁153は、表示部用凹部33の側壁332と近接して対向している。さらに、開閉カバー132の裏面とトナー容器30の上面31Fとが、近接して対向している。すなわち、表示部用凹部33及び開閉カバー132の裏面に突出する窓用凹部151は、共に方向性をもつ形状とされ、トナー容器30が正しい据え付け方向で装着されたとき、窓用凹部151が表示部用凹部33を区画する側壁332の内側に納まるようになっている。
【0058】
従って、窓部152から入射する外光は、表示部用凹部33が備える底面壁154に近接した底面331、側壁153に近接した側壁332、及び開閉カバー132の裏面に近接した上面31Fによって、装置本体10内に拡散しない。他方、装置本体10の内部においてトナー粒子が飛散することがあるが、このような底面331、側壁332及び上面31Fの存在によって飛散トナー粒子が窓部152の下面に到達しにくくなり、窓部152の汚濁が抑止される。
【0059】
図8は、遮光構造の他の実施形態を示す、図5のa−a線断面図である。ここでは、トナー容器30Aの上面31Fに、開閉カバー132の裏面に突出する窓用凹部151を取り囲むように、リブ333が立設されている例を示している。すなわち、リブ333の立設形状は、上面視で窓用凹部151よりもやや大きい略三角形である。リブ333は、開閉カバー132の閉止時に、窓用凹部151の側壁153と近接して対向する。このようなリブ333付のトナー容器30Aでも、上述の遮光効果、飛散トナー粒子の阻止効果を奏する。
【0060】
次に補助トレイ16について、図9〜図11に基づいて説明する。図9(a)は、補助トレイ16が確認部15(窓用凹部151)の窪み内に収納された収納姿勢を示す上面図、図9(b)は、補助トレイ16が上方向への持ち上げ回動され、排紙部13に排出された用紙の搬送方向先端側を支持する展開姿勢を示す上面図である。また、図10は、図9(a)のb−b線断面図を示している。
【0061】
補助トレイ16は、大サイズの用紙を排紙部13に排出させる際や、用紙の整合性を高める際等に、用紙を補助的に支持させるために用いられるもので、三角形のフレーム状を呈し、開閉カバー132の確認部15に回動自在に取り付けられている。補助トレイ16は、フレーム部161、開口周壁162、テーパ面163、回動部164及び用紙支持面165を備える。
【0062】
フレーム部161は、窓用凹部151に嵌合可能で内側に開口部を有する三角形のフレーム部材である。図10に示すように、フレーム部161は、窓用凹部151の凹没深さと略合致する厚さを有し、収納姿勢ではフレーム部161の上面161Tが開閉カバーの上面と略面一となる。フレーム部161の外周壁と窓用凹部151の側壁153との間には、補助トレイ16の回動性を損なわない程度の僅かな隙間が設けられている。
【0063】
開口周壁162は、前記開口部を形成する上面視で三角形の壁面である。この開口部は、確認部15の窪みを利用して補助トレイ16を取り付けるに当たり、窓部152の視認性を確保するために設けられている。
【0064】
テーパ面163は、フレーム部161の上面161Tから開口周壁162へ向けて下方向に傾斜する傾斜面である。このテーパ面163は、窓部152を真上以外の方向からも見え易くする機能を有する。また、窓用凹部151は凹面であるため埃が溜まり易いきらいがあるが、テーパ面163が備えられていることで、ユーザは窓部152の中央付近だけでなく、窓部152の開口周壁162付近に滞留する埃も容易に清掃することができるようになる。
【0065】
回動部164は、フレーム部161の底辺近傍に設けられ、窓用凹部151の平行部1511と軸結合し、補助トレイ16の持ち上げ回動を実現する。補助トレイ16は、回動部164の軸回りに回動することで、窓用凹部151内に収納された収納姿勢と、用紙を補助的に支持する展開姿勢との間で姿勢変更可能とされている。
【0066】
用紙支持面165は、フレーム部161の裏面に位置し、用紙を支持するための三角形の支持面である。用紙支持面165は、図9(b)に示すように、補助トレイ16が展開姿勢であるとき排紙部13の上面側に表れる。このとき、フレーム部161の上面161Tは、窓用凹部151の傾斜面1512と接し、補助トレイ16は安定な状態となる。そして、図11に示すように、用紙支持面165は排紙部13に排出された用紙Pを支持する。一方、補助トレイ16が収納姿勢であるときは、用紙支持面165は、窓用凹部151の底面壁154と接している。
【0067】
このように構成された補助トレイ16を、ユーザは、通常時は窓用凹部151に収納しておき、必要に応じて持ち上げ回動させ、展開姿勢として排紙部13に排出される用紙を支持させることができる。また、確認部15を利用して補助トレイ16を収納しているので、補助トレイ16の収納場所を別途確保する必要がない一方で、補助トレイ16には開口部が備えられているので、窓部152の視認性を損なうこともない。なお、この補助トレイ16を、開閉カバー132を開ける際の取っ手として用いるようにすることもできる。
【0068】
以上の通り構成された本実施形態に係るプリンタ1、及びトナー容器30によれば、ユーザは、プリンタ1の外部から窓部152を通して、トナー容器30の表示部32に記載された表示情報を確認することができる。これによってユーザは、開閉カバー132をわざわざ開けることなく、実際にどのようなトナー容器30が装置本体10に装着されているかを知見することができる。従って、例えばトナー容器30の発注時やメンテナンス要請時において、当該トナー容器30の型番等の把握が必要なときに速やかにこれを把握することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0069】
ここで、装置本体10のアウターケーシングに窓部152を設けたことに起因して、感光体ドラム21他の画像形成部に外光の影響が及び得る。しかし、本実施形態では、開閉カバー132の閉止時に、トナー容器30の表示部用凹部33に窓用凹部151の突出部分が嵌合される遮光構造が採用されている。従って、主に側壁332が遮光壁の役目を果たし、装置本体10内部における外光の拡散が抑止される。かかる遮光構造は、装置本体10内で飛散することがあるトナー粒子の窓部152への付着も抑制する。
【0070】
また、窓部152は窓用凹部151の底面に設けられ、排紙面130よりも一段窪んだ部位に配置されている。このため、窓部152に外力が作用し難くなり、傷や汚れの発生が抑制され、窓部152の視認性を長期間に亘り良好に確保することができる。
【0071】
さらに、窓部152は、用紙搬送方向の先端側に配置された開閉カバー132の左右幅方向中心部に設けられ、窓部152の頂点152T(窓用凹部151の頂点151T)が、排紙面130の左右幅方向の中心に位置している。このため、ユーザは、窓部152(頂点152T)を中心表示部として利用することができ、排紙部13に排紙された用紙の幅方向中心位置を知見することができる。
【0072】
また、確認部15(窓用凹部151)を利用して補助トレイ16を組み付け、通常時は窓用凹部151に収納し、必要時に回動させて用紙を補助的に支持することが可能とされている。しかも、補助トレイ16には開口部が備えられ、窓部152の視認性は確保されている。このように、窓部152のために設けられた排紙面130の凹部を有効活用しているので、補助トレイ16の収納場所を別途確保する必要がない。また、デザイン的にも、排紙面130に煩雑感を与えることはない。
【0073】
以上、本発明の実施形態に係るプリンタ1を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば次のような実施形態を取ることができる。
【0074】
[1]上記実施形態では、画像形成装置の一例としてプリンタ1を例示した。言うまでもなく、本発明は、複写機、ファクシミリ装置又はこれらの複合機等の他の画像形成装置にも適用することができる。
【0075】
[2]上記実施形態では、1つの窓部152を開閉カバー132に設けた窓用凹部151の底面に配置する例を示した。窓部152は、排紙部13(排紙面130)以外の箇所に設けても良く、例えば装置本体10の前面側(上記実施形態で言えば手差し給紙部12の外表面)に設けるようにしても良い。さらに、暗所においても窓部152の視認性を良好とするために、照明具を窓部152の近傍に配置しておくことが望ましい。
【0076】
また、窓部152を複数設けるようにしても良い。例えば、1つのトナー容器30に複数の表示部32が備えられている場合、あるいはカラープリンタにおいて複数のトナー容器30が装置本体10内に装着される場合等に、複数の窓部152は有用である。或いは、実質的に1つの窓部152を、多数の小窓の集合体で構成するようにしても良い。この場合、一つの凹部の底面に一つの窓部を設けるようにしても良いし、一つの凹部の底面に複数の窓部を設けるようにしても良い。
【0077】
さらに、上記実施形態では、窓部152を排紙部における中心表示部として利用することを意図して、排紙面130の左右幅方向の中央部分に窓部152を配置した例を示した。これに代えて、例えば排紙面130の左右幅方向の中央から外れた位置や端部付近に窓部152を配置するようにしても良い。或いは、排紙面130の左右幅方向に延びるスリット状の窓部152としても良い。
【0078】
[3]上記実施形態では、窓部152を有する確認部15に補助トレイ16を付設する例を示した。しかし、補助トレイ16は確認部15以外の別の箇所に取り付けても良く、或いは補助トレイ16自体を省略しても良い。また、補助トレイ16に開口部を設ける代わりに、透明な三角プレートを補助トレイ16として用いるようにしても良い。
【0079】
[4]上記実施形態では、トナー容器30の表示部32(視認部)は、三角形で、表示情報として文字及び絵記号が印字されているものを例示した。表示部32の形状は任意であり、三角形以外の方向性を有する各種形状、或いは方向性を有さない各種形状とすることができる。また、窓部152の形状とトナー容器30の表示部32の形状とは、必ずしも一致させなくとも良い。
【0080】
表示情報としては、文字、記号又は絵記号のうちの少なくとも1つを含んでいることが望ましいが、単なる色情報等であっても良い。また、暗所での表示部32の視認性を良好とするために、表示部32を蛍光性、蓄光性の材料で形成したり、或いは発光性若しくは感熱性のパネル等で表示部32を構成したりしても良い。
【0081】
なお、トナー容器30の、特に表示情報を含まない部分を視認部としても良い。すなわち、トナー容器30に上記実施形態で示したような表示部32を特に設けず、トナー容器30(容器本体31)の表面の一部が、窓部152から視認されるようにしても良い。
【0082】
[5]上記実施形態では、遮光構造として、表示部用凹部33と窓用凹部151との嵌め合い構造を例示した。これに代えて、例えば開閉カバー132の裏面側において、窓用凹部151の周囲を、遮光性を有するスポンジ状の遮光シール材で取り囲み、該遮光シール材の突端をトナー容器30の上面し当接乃至は近接させるような遮光構造としても良い。
【0083】
[6]上記実施形態では、画像形成装置及び消耗品供給部材の一例として、電子写真方式のプリンタ1及びこれに装着されるトナー容器30を例示した。これ以外に本発明は、例えばインクジェット方式のプリンタ及びこれに装着されるインクカートリッジにも適用することができる。さらに本発明は、各種家電装置、工業用途の各種電気・機械装置等及びこれに装着される消耗品供給部材に幅広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の一実施形態に係るプリンタの外観を示す斜視図である。
【図2】図1の前後方向の側断面を簡略的に示す断面図である。
【図3】トナー容器の装置本体に対する装着状況を説明するための斜視図であり、トナー容器が装置本体に装着された状態を示す図である。
【図4】トナー容器の装置本体に対する装着状況を説明するための斜視図であり、トナー容器が装置本体から取り外された状態を示す図である。
【図5】開閉カバー及びトナー容器の上面図である。
【図6】窓部の形状のバリエーションを示す模式的な上面図である。
【図7】図5のa−a線断面図である。
【図8】変形実施形態を示す、図5のa−a線断面図である。
【図9】(a)は、収納姿勢の補助トレイを示す上面図、(b)は、展開姿勢の補助トレイを示す上面図である。
【図10】図9(a)のb−b線断面図である。
【図11】補助トレイの利用状況を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0085】
1 プリンタ
10 装置本体
13 排紙部
130 排紙面
132 開閉カバー
15 確認部
151 窓用凹部(筐体の一部を凹没させた凹部)
151T 頂点
152 窓部
16 補助トレイ
161 フレーム部
162 開口周壁
163 テーパ面
20 画像形成部
24 現像装置(現像機構)
30 トナー容器
31 容器本体
31F 上面(トナー容器の表面)
32 表示部(視認部)
321 絵記号表示部
322 文字表示部
33 表示部用凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体構造を有し、画像形成動作を行う装置本体と、
前記装置本体に対して着脱可能に装着される消耗品供給部材と、
前記装置本体に設けられ、前記消耗品供給部材が装置本体に装着された状態で、消耗品供給部材の一部を視認可能とする窓部とを備え、
前記窓部は、前記筐体の一部を凹没させた凹部の底面に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記装置本体内で画像形成処理が行われた後に排出される用紙を受ける排紙部が、前記装置本体の筐体上面に備えられ、
前記窓部は、前記排紙部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記窓部は、前記排紙部に排出される用紙の搬送方向先端側に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記消耗品供給部材の視認部の一部又は全部に、所定の表示情報を表示する表示部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記装置本体は、その内部に現像機構を備え、
前記消耗品供給部材は、前記現像機構にトナーを補給するためのトナー容器であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
筐体構造を有する装置本体と、
前記装置本体に対して着脱可能に装着される消耗品供給部材と、
前記装置本体に設けられ、前記消耗品供給部材が装置本体に装着された状態で、消耗品供給部材の一部を視認可能とする窓部とを備え、
前記窓部は、前記筐体の一部を凹没させた凹部の底面に設けられていることを特徴とする消耗品供給部材受け入れ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−170620(P2008−170620A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−2459(P2007−2459)
【出願日】平成19年1月10日(2007.1.10)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】