説明

画像形成装置、特殊印刷確認方法、及びプログラム

【課題】透明トナーで印刷されるべき画像部分を印刷前に確認することを可能にする。
【解決手段】用紙に印刷したときに透明である透明トナーが使用可能なプリンタ1500において、入力部18が、透明トナー以外のトナーを使用して印刷されるべき第1の画像および透明トナーを使用して印刷されるべき第2の画像の各画像データを受信する。この受信された各画像データのうち、第1の画像の画像データに基づいて、CPU12が、印刷前に操作部1501の画像表示装置に表示されるべき第1の画像を生成する。また、第2の画像の画像データに基づいて、所定の着色を施された、印刷前に画像表示装置に表示されるべき第2の画像を生成する。そして、前記生成された第2の画像を、前記生成された第1の画像と重ね合わせて画像表示装置に印刷前に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、特殊印刷確認方法、及びプログラムに関し、特に、用紙に印刷したときに透明である透明現像剤が使用可能な画像形成装置、該画像形成装置に適用される特殊印刷確認方法、及び該特殊印刷確認方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ホストコンピュータから供給される画像データを取り込み、この画像データに基づいて画像形成を行う装置として印刷装置がある。印刷方式としては、例えば電子写真方式がある。この電子写真方式の印刷装置では、帯電器で感光ドラムを帯電させ、画像データに応じた書き込み光で感光ドラム上に静電潜像を形成する。この静電潜像に対して現像器でトナーを付着させて現像し、可視像とする。次に、トナー像を感光ドラムから用紙に転写し、熱や圧力で用紙上に定着する。
【0003】
こうした電子写真方式の印刷装置において、従来、印刷される画像の一部または全部に透明トナーを印刷することが行われている(例えば、特許文献1参照)。こうした透明トナーを印刷された画像部分には光沢が出て、画質が向上する。
【特許文献1】特開2006−251722号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の印刷装置において、印刷結果を印刷前にプレビュー表示で見た場合、透明トナーがどの部分に印刷されるかを確認することができない。そのため、意図した印刷結果が得られるか否かを確認することができず、不適当な箇所へ透明トナーが印刷されてしまったり、意図した箇所へ透明トナーが印刷されていなかったりするという問題があった。
【0005】
一方、透明トナーとして、紫外線照射により発光する特殊な透明トナーを用いると、改ざん・偽造抑制用マーク(地紋)などを手形・小切手などの券面に印刷することができ、セキュリティ効果を高めることができる。この場合に、もし透明トナーで印刷されるべきマーク(地紋)などをプレビュー表示で確認することができると、セキュリティ上の問題が発生する。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、透明トナーで印刷されるべき画像部分を印刷前に確認することを可能にした画像形成装置、特殊印刷確認方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明は、透明トナーで印刷されるべき画像部分を印刷前に確認できるようにするとセキュリティ上の問題が発生する場合に、該確認ができないようにした画像形成装置、特殊印刷確認方法、及びプログラムを提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明によれば、用紙に印刷したときに透明である透明現像剤が使用可能な画像形成装置において、前記透明現像剤以外の現像剤を使用して印刷されるべき第1の画像および前記透明現像剤を使用して印刷されるべき第2の画像の各画像データを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記各画像データのうち、前記第1の画像の画像データに基づいて、印刷前に画像表示装置に表示されるべき第1の画像を生成する第1の生成手段と、前記受信手段によって受信された前記各画像データのうち、前記第2の画像の画像データに基づいて、所定の着色を施された、印刷前に前記画像表示装置に表示されるべき第2の画像を生成する第2の生成手段と、前記第2の生成手段によって生成された第2の画像を、前記第1の生成手段によって生成された第1の画像と重ね合わせて前記画像表示装置に印刷前に表示させる表示制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0009】
また、請求項11記載の発明によれば、用紙に印刷したときに透明である透明現像剤が使用可能な画像形成装置に適用される特殊印刷確認方法において、前記透明現像剤以外の現像剤を使用して印刷されるべき第1の画像および前記透明現像剤を使用して印刷されるべき第2の画像の各画像データを受信する受信ステップと、前記受信ステップにおいて受信された前記各画像データのうち、前記第1の画像の画像データに基づいて、印刷前に画像表示装置に表示されるべき第1の画像を生成する第1の生成ステップと、前記受信ステップにおいて受信された前記各画像データのうち、前記第2の画像の画像データに基づいて、所定の着色を施された、印刷前に前記画像表示装置に表示されるべき第2の画像を生成する第2の生成ステップと、前記第2の生成ステップにおいて生成された第2の画像を、前記第1の生成ステップにおいて生成された第1の画像と重ね合わせて前記画像表示装置に印刷前に表示させる表示制御ステップとを有することを特徴とする特殊印刷確認方法が提供される。
【0010】
さらに、上記特殊印刷確認方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、用紙に印刷したときに透明である透明現像剤が使用可能な画像形成装置において、前記透明現像剤以外の現像剤を使用して印刷されるべき第1の画像および前記透明現像剤を使用して印刷されるべき第2の画像の各画像データを受信する。この受信された前記各画像データのうち、前記第1の画像の画像データに基づいて、印刷前に画像表示装置に表示されるべき第1の画像を生成する。また、受信された前記各画像データのうち、前記第2の画像の画像データに基づいて、所定の着色を施された、印刷前に前記画像表示装置に表示されるべき第2の画像を生成する。そして、前記生成された第2の画像を、前記生成された第1の画像と重ね合わせて前記画像表示装置に印刷前に表示させる。
【0012】
これにより、ユーザが、透明現像剤を使用して印刷されるべき第2の画像を印刷前に確認することが可能となる。したがって、不適当な箇所へ透明現像剤が印刷されたり、意図した箇所へ透明現像剤が印刷されなかったりする間違いを事前に容易に発見することができる。
【0013】
また、前記透明現像剤を使用して印刷されるべき第2の画像が所定の画像(例えば、地紋の画像)であるか否かを判別し、前記第2の画像が前記所定の画像であると判別されたとき、前記重ね合わせを行わず、前記第1の生成手段によって生成された第1の画像のみを前記画像表示装置に印刷前に表示させる。
【0014】
これにより、透明現像剤で印刷されるべき画像部分を印刷前に確認できるようにするとセキュリティ上の問題が発生する場合に、該確認をできないようにでき、セキュリティ効果が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
【0016】
〔第1の実施の形態〕
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置を含むプリンタ制御システムの構成を示すブロック図である。なお、この画像形成装置は電子写真方式のレーザビームプリンタである。
【0017】
図1において、1500はプリンタ、3000はホストコンピュータ、4000はスキャナであり、ネットワークを介して接続されている。なお、プリンタ1500は、図示を省略するが、レーザ、感光ドラム、帯電器、現像器、転写器、定着器などから構成される。そして、レーザが、画像データに応じたレーザ光を出力し、帯電器で帯電された感光ドラム上に照射する。これによって、感光ドラム上に静電潜像が形成され、この静電潜像に対して現像器がトナーを付着させて現像し、可視像とする。次に、トナー像が、転写器によって感光ドラムから用紙に転写され、定着器によって熱や圧力で用紙上に定着される。
【0018】
プリンタ1500において、12はプリンタ用のCPUであり、13はROMである。ROM13は、フォント用ROM13a、プログラム用ROM13b、データ用ROM13cからなる。CPU12は、プログラム用ROM13bに記憶された制御プログラムまたはハードディスク記憶装置(HDD)14に記憶された制御プログラムを実行する。この実行によって、CPU12は、システムバス15に接続される各種デバイスとのアクセスを総括的に制御する。外部メモリであるHDD14は、制御プログラムの他、印刷用の画像データを格納する記憶装置であり、ディスクコントローラ(DKC)20によりアクセス制御される。
【0019】
19はRAMであり、CPU12の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0020】
スキャナ4000は、原稿から画像情報を読み取り、該画像情報をプリンタ1500へデバイス入力部21を介して送る。
【0021】
プリンタ1500は、ホストコンピュータ3000から入力部18を介して画像データを受信したり、スキャナ4000からデバイス入力部21を介して画像データを受信したりする。プリンタ1500のCPU12は、こうした受信画像データに対して所定の画像処理を行って印刷データに変換し、この印刷データを、印刷部インタフェース(I/F)16を介して印刷部(プリンタエンジン)17に出力する。
【0022】
1501は、UI(User Interface)パネル等を供えた操作部である。
【0023】
図2は、ホストコンピュータ3000と、ネットワーク1000を介して接続されたプリンタ1500との関係を示す図である。
【0024】
ホストコンピュータ3000からネットワーク1000を介してプリンタ1500に画像データを送信する。プリンタ1500は、受信した画像データを解析し、ビットマップに展開し、HDD14に格納する。HDD14に格納したビットマップデータは、操作部1501のUIパネル等にプレビュー表示させたり(D1)、印刷データに変換して印刷部17へ出力したりする(D2)。また、HDD14に格納されたビットマップデータは、ネットワーク1000を介してホストコンピュータ3000へ送られ、ディスプレイにプレビュー表示される(D3)。
【0025】
なお、プリンタ1500においては、透明トナーを用いて印刷することができるともに、該透明トナーで印刷されるべき画像部分(描画オブジェクト)を予めプレビュー表示にて確認できるようにする(D1,D3)。そのために予め、透明トナー画像のプレビュー表示を行う(ON)か、行わない(OFF)かの設定をプリンタ1500に対して行えるようにする。また、プレビュー表示時には、透明トナーで印刷されるべき画像部分(描画オブジェクト)をプレビュー表示する際の表示用の特定色を指定できる。この特定色の指定をユーザが予め行うようにする。
【0026】
以上のような構成からなるプリンタ1500における透明トナー画像のプレビュー表示方法について、以下に説明する。
【0027】
図3は、プリンタ1500のCPU12において実行される透明トナー画像のプレビュー表示処理の手順を示すフローチャートである。
【0028】
ホストコンピュータ3000から画像データが送信されると、ステップS31において、透明トナー画像のプレビュー表示の設定がONになっているか、OFFになっているかを判断する。ONになっているならばステップS32へ進み、OFFになっているならばステップS36へ進む。ステップS36では、透明トナー画像をプレビュー表示しない通常の表示処理を行い、本プレビュー表示処理を終了する。
【0029】
ステップS32では、透明トナー画像のプレビュー表示用の特定色が指定されているか否かを判断する。指定されているならばステップS35へ進み、指定されていなければステップS33へ進む。
【0030】
ステップS33では、透明トナー画像の印刷される位置にある、透明トナーではない通常のトナーで印刷が行われる描画オブジェクトの色を検出する。そしてステップS34において、検出された色と重ならない色を、所定の透明トナー候補色の中から選択する。
【0031】
ステップS35では、透明トナーで印刷されるべき描画オブジェクトを、指定または選択された色でプレビュー表示する。なお、このプレビュー表示では当然、透明トナーではない通常のトナーで印刷が行われる描画オブジェクトの表示も行われる。
【0032】
以上のようにして、第1の実施の形態では、透明トナー画像の印刷前に、透明トナーで印刷されるべき画像部分を特定色で表示された画像がプレビュー表示され、これによって、ユーザが透明トナー画像を確認することが可能となる。これにより、不適当な箇所へ透明トナーが印刷されたり、意図した箇所へ透明トナーが印刷されなかったりする間違いを事前に容易に発見することができる。
【0033】
なお、上記の第1の実施の形態では、画像形成装置(プリンタ1500)はレーザビームプリンタとしたが、画像形成装置(プリンタ1500)はインクジェットプリンタであってもよい。ただしこの場合には、透明トナーではなく、透明インクを使用することになる。
【0034】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
【0035】
第2の実施の形態の構成は、基本的に第1の実施の形態の構成と同じであるので、第2の実施の形態の説明においては、第1の実施の形態の構成と同一部分には同一の参照符号を付して、第1の実施の形態の説明を流用し、異なる部分だけを説明する。
【0036】
第2の実施の形態では、例えば、紫外線照射により発光する特殊な透明トナーを、手形・小切手などの券面に地紋として印刷するものとする。そして、透明トナーで印刷されるべき描画オブジェクトをバックグランドの背景色で表示するようにする。
【0037】
図4は、第2の実施の形態におけるプリンタ1500のCPU12において実行される透明トナー画像のプレビュー表示処理の手順を示すフローチャートである。
【0038】
ホストコンピュータ3000から画像データが送信されると、ステップS41において、透明トナー画像のプレビュー表示の設定がONになっているか、OFFになっているかを判断する。ONになっているならばステップS42へ進み、OFFになっているならばステップS47へ進む。ステップS47では、透明トナー画像をプレビュー表示しない通常の表示処理を行い、本プレビュー表示処理を終了する。
【0039】
ステップS42では、透明トナーのプレビュー表示用の特定色が指定されているか否かを判断する。指定されているならばステップS46へ進み、指定されていなければステップS43へ進む。ステップS46では、透明トナーで印刷されるべき描画オブジェクトを、指定された色でプレビュー表示する。なお、透明トナーのプレビュー表示用の特定色が指定されている(S42でYES)ということは、透明トナー画像をプレビュー表示してよいと認められているものとみなす。また、このプレビュー表示では当然、透明トナーではない通常のトナーで印刷が行われる描画オブジェクトの表示も行われる。
【0040】
ステップS43では、透明トナーが地紋を印刷するために使用されるか否かを判断する。地紋を印刷するために使用されるならば、ステップS47に進んで、透明トナー画像をプレビュー表示しない。これによって、プレビュー表示するとセキュリティ上の問題のある地紋のプレビュー表示を回避できる。
【0041】
一方、地紋を印刷するために使用されないならば、ステップS44に進んで、透明トナー画像の印刷される位置にある、透明トナーではない通常のトナーで印刷が行われる描画オブジェクトの色を検出する。そしてステップS45において、ステップS44で検出された描画オブジェクトの色に基づいて、透明トナーで印刷されるべき描画オブジェクトをプレビュー表示するための背景色を選択する。
【0042】
ステップS46では、ステップS44で検出された描画オブジェクトの色と、ステップS45で選択された背景色とのROP(Rasterizing OPeration)処理を行う。そして、ステップS44で検出された描画オブジェクトの色を、ステップS45で選択された背景色で透過させた色でプレビュー表示を行う。なお、ROP処理とは、2つ以上の描画オブジェクト(ラスター画像)を重ねあわせる時に行う論理演算処理のことであり、2つ以上の描画オブジェクトに対して、単に上下関係をつけて上書きするだけでなく、「透かし」や「反転」等の効果を与えることができる。
【0043】
〔他の実施の形態〕
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した各実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
【0044】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した各実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0045】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0046】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記各実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0047】
更に、前述した各実施形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置を含むプリンタ制御システムの構成を示すブロック図である。
【図2】ホストコンピュータと、ネットワークを介して接続されたプリンタとの関係を示す図である。
【図3】プリンタのCPUにおいて実行される透明トナー画像のプレビュー表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】第2の実施の形態におけるプリンタのCPUにおいて実行される透明トナー画像のプレビュー表示処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0049】
12 CPU(第1の生成手段、第2の生成手段、表示制御手段)
14 HDD
17 印刷部(画像形成装置)
18 入力部(受信手段)
1500 プリンタ
1501 操作部(画像表示装置)
3000 ホストコンピュータ
4000 スキャナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙に印刷したときに透明である透明現像剤が使用可能な画像形成装置において、
前記透明現像剤以外の現像剤を使用して印刷されるべき第1の画像および前記透明現像剤を使用して印刷されるべき第2の画像の各画像データを受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された前記各画像データのうち、前記第1の画像の画像データに基づいて、印刷前に画像表示装置に表示されるべき第1の画像を生成する第1の生成手段と、
前記受信手段によって受信された前記各画像データのうち、前記第2の画像の画像データに基づいて、所定の着色を施された、印刷前に前記画像表示装置に表示されるべき第2の画像を生成する第2の生成手段と、
前記第2の生成手段によって生成された第2の画像を、前記第1の生成手段によって生成された第1の画像と重ね合わせて前記画像表示装置に印刷前に表示させる表示制御手段と
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記第2の生成手段によって、印刷前に前記画像表示装置に表示されるべき第2の画像に対して着色される所定の色は、ユーザによって予め設定された色であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第2の生成手段は、印刷前に前記画像表示装置に表示されるべき第2の画像に対して着色される所定の色を、前記表示制御手段によって前記第2の画像に重ね合わせて表示される第1の画像のうち重ね合わせ部分の色に基づいて設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第2の生成手段は、前記所定の色を前記重ね合わせ部分の色とは異なる色に設定することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記画像表示装置は、前記画像形成装置の内部に設けられることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記画像表示装置は、前記画像形成装置にネットワークを介して接続された外部装置に設けられることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記表示制御手段は、前記第2の生成手段によって生成された第2の画像と、前記第1の生成手段によって生成された第1の画像との重ね合わせを、ROP(Rasterizing Operation)処理にて行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記透明現像剤を使用して印刷されるべき第2の画像が所定の画像であるか否かを判別する判別手段を更に有し、
前記表示制御手段は、前記判別手段によって前記第2の画像が前記所定の画像であると判別されたとき、前記重ね合わせを行わず、前記第1の生成手段によって生成された第1の画像のみを前記画像表示装置に印刷前に表示させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記所定の画像は地紋の画像であることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記画像形成装置は電子写真方式の画像形成装置であり、前記透明現像剤は透明トナーであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項11】
用紙に印刷したときに透明である透明現像剤が使用可能な画像形成装置に適用される特殊印刷確認方法において、
前記透明現像剤以外の現像剤を使用して印刷されるべき第1の画像および前記透明現像剤を使用して印刷されるべき第2の画像の各画像データを受信する受信ステップと、
前記受信ステップにおいて受信された前記各画像データのうち、前記第1の画像の画像データに基づいて、印刷前に画像表示装置に表示されるべき第1の画像を生成する第1の生成ステップと、
前記受信ステップにおいて受信された前記各画像データのうち、前記第2の画像の画像データに基づいて、所定の着色を施された、印刷前に前記画像表示装置に表示されるべき第2の画像を生成する第2の生成ステップと、
前記第2の生成ステップにおいて生成された第2の画像を、前記第1の生成ステップにおいて生成された第1の画像と重ね合わせて前記画像表示装置に印刷前に表示させる表示制御ステップと
を有することを特徴とする特殊印刷確認方法。
【請求項12】
前記第2の生成ステップにおいて、印刷前に前記画像表示装置に表示されるべき第2の画像に対して着色される所定の色は、ユーザによって予め設定された色であることを特徴とする請求項11記載の特殊印刷確認方法。
【請求項13】
前記第2の生成ステップでは、印刷前に前記画像表示装置に表示されるべき第2の画像に対して着色される所定の色を、前記表示制御ステップにおいて前記第2の画像に重ね合わせて表示される第1の画像のうち重ね合わせ部分の色に基づいて設定することを特徴とする請求項11記載の特殊印刷確認方法。
【請求項14】
前記第2の生成ステップでは、前記所定の色を前記重ね合わせ部分の色とは異なる色に設定することを特徴とする請求項13記載の特殊印刷確認方法。
【請求項15】
前記表示制御ステップでは、前記第2の生成ステップにおいて生成された第2の画像と、前記第1の生成ステップにおいて生成された第1の画像との重ね合わせを、ROP処理にて行うことを特徴とする請求項11記載の特殊印刷確認方法。
【請求項16】
前記透明現像剤を使用して印刷されるべき第2の画像が所定の画像であるか否かを判別する判別ステップを更に有し、
前記表示制御ステップでは、前記判別ステップにおいて前記第2の画像が前記所定の画像であると判別されたとき、前記重ね合わせを行わず、前記第1の生成ステップにおいて生成された第1の画像のみを前記画像表示装置に印刷前に表示させることを特徴とする請求項11記載の特殊印刷確認方法。
【請求項17】
前記所定の画像は地紋の画像であることを特徴とする請求項16記載の特殊印刷確認方法。
【請求項18】
前記画像形成装置は電子写真方式の画像形成装置であり、前記透明現像剤は透明トナーであることを特徴とする請求項11記載の特殊印刷確認方法。
【請求項19】
用紙に印刷したときに透明である透明現像剤が使用可能な画像形成装置に適用される特殊印刷確認方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
前記透明現像剤以外の現像剤を使用して印刷されるべき第1の画像および前記透明現像剤を使用して印刷されるべき第2の画像の各画像データを受信する受信ステップと、
前記受信ステップにおいて受信された前記各画像データのうち、前記第1の画像の画像データに基づいて、印刷前に画像表示装置に表示されるべき第1の画像を生成する第1の生成ステップと、
前記受信ステップにおいて受信された前記各画像データのうち、前記第2の画像の画像データに基づいて、所定の着色を施された、印刷前に前記画像表示装置に表示されるべき第2の画像を生成する第2の生成ステップと、
前記第2の生成ステップにおいて生成された第2の画像を、前記第1の生成ステップにおいて生成された第1の画像と重ね合わせて前記画像表示装置に印刷前に表示させる表示制御ステップと
を有することを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−145784(P2008−145784A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−333747(P2006−333747)
【出願日】平成18年12月11日(2006.12.11)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】