説明

画像形成装置、画像形成システム、および画像情報提供方法

【課題】原稿を読取って当該原稿が電子データ化されたスキャンデータを広告データと共に提供する際に、スキャンデータへの広告データの挿入を選択可能とする画像形成装置を提供する。
【解決手段】MFPからWEBサーバにスキャンデータを転送する際、ユーザからスキャンデータへの広告データの挿入をしないと選択された場合、MFP100は、広告データをHTML形式に変換し、スキャンデータと関連付けてWEBサーバに転送する。これにより、WEBサーバにアクセスしたPCに、広告の内容と、スキャンデータをダウンロードするための手段としてのアイコンとを含んだ情報が表示されるWEBページが表示される。上記アイコンが操作されることで、広告データの挿入されていないスキャンデータがPCにダウンロードされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は画像形成装置、画像形成システム、および画像情報提供方法に関し、特に、原稿を読取って当該原稿が電子データ化されたスキャンデータを広告データと共に提供する画像形成装置、画像形成システム、および画像情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スキャナや、スキャン機能とプリンタ機能等の複合機であるMFP(Multi Function Peripheral)などの画像読取装置で原稿を読取り、当該原稿が電子データ化されたスキャンデータを提供することができる。その際に広告を提示することによって、電子データ化する際の機器の使用料金を無料または低額化するビジネスがある。広告の提供方法としてスキャンデータに広告データを埋め込んで提供する方法がある。たとえば、特開2002−173448号公報などには、この方法が開示されている。また、その他の提供方法として、特開2002−197340号公報には、ネットワークを介して提供する方法が開示されている。
【特許文献1】特開2002−173448号公報
【特許文献2】特開2002−197340号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、スキャンデータを提供される側であるユーザによっては、スキャンデータに広告のデータを埋め込みたくない場合もある。そのようなユーザにとっては、上述の方法ではユーザの所望するスキャンデータの提供を行なうことができない。
【0004】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、原稿を読取って当該原稿が電子データ化されたスキャンデータを広告データと共に提供する画像形成装置、画像形成システム、および画像情報提供方法であって、上記スキャンデータを提供される側であるユーザの利便性を向上させると共に、広告効果も向上させることのできる画像形成装置、画像形成システム、および画像情報提供方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、画像形成装置は、原稿をスキャンしてスキャンデータを得る読込手段と、スキャンデータに広告データを挿入する挿入手段と、スキャンデータの転送先を指定する指定手段と、転送先にスキャンデータを転送する転送手段と、転送先に応じて、スキャンデータへの広告データの挿入の要否を判断する判断手段と、挿入手段での広告データの挿入と、転送手段での転送とを制御する制御手段とを備え、制御手段は、判断手段においてスキャンデータに広告データを挿入すると判断された場合に、挿入手段に対して、スキャンデータに広告データを挿入する処理を実行させ、転送手段に対して、広告データが挿入されたスキャンデータを転送先に転送させ、判断手段においてスキャンデータに広告データを挿入しないと判断された場合に、挿入手段に対して、スキャンデータに広告データを挿入する処理を実行させず、転送手段に対して、スキャンデータと広告データとを関連付けて転送先に転送させる。
【0006】
好ましくは、画像形成装置は、スキャンデータへの広告データの挿入の可否を選択する選択手段をさらに備え、判断手段は、転送先と、選択手段での選択とに応じて、スキャンデータへの広告データの挿入の要否を判断する。
【0007】
より好ましくは、判断手段は、転送先がWEBサーバまたは電子メールアドレスで特定される先であり、かつ、選択手段でスキャンデータへ広告データを挿入しないことが選択された場合に、スキャンデータに広告データを挿入しないと判断する。
【0008】
好ましくは、画像形成装置は、広告データを、スキャンデータを提供する画面に表示させるためのデータ形式に変換する変換手段をさらに含み、制御手段は、スキャンデータと変換手段で変換された広告データとを関連付けて、転送手段に対して転送先に転送させる。
【0009】
好ましくは、画像形成装置は、転送先としてのWEBサーバへのアクセス情報を、指定された先に通知する通知手段をさらに備える。
【0010】
好ましくは、画像形成装置は、広告データと、スキャンデータを提供するための手段とを含む情報を表示するWEBページの情報を生成する第1生成手段をさらに備え、制御手段は、判断手段において転送先がWEBサーバであり、スキャンデータに広告データを挿入しないと判断された場合に、転送手段に対して、第1生成手段で生成されたWEBページの情報をWEBサーバに転送させる。
【0011】
好ましくは、画像形成装置は、広告データを含む情報を本文とし、スキャンデータを添付ファイルとするメールデータを生成する第2生成手段をさらに備え、制御手段は、判断手段において転送先が電子メールアドレスで特定される先であり、スキャンデータに広告データを挿入しないと判断された場合に、転送手段に対して、第2生成手段で生成されたメールデータを上記電子メールアドレスに送信するためのメールサーバに転送させる。
【0012】
好ましくは、画像形成装置は、着脱可能な記録媒体に情報を書込む書込手段をさらに備え、判断手段は、転送先が記録媒体である場合に、スキャンデータに広告データを挿入すると判断し、挿入手段は、スキャンデータの余白領域に広告データを埋込むことでスキャンデータに広告データを挿入する。
【0013】
本発明の他の局面に従うと、画像形成システムは、電気通信回線で接続された、画像形成装置と、WEBサーバと、メールサーバとを含み、画像形成装置は、原稿をスキャンしてスキャンデータを得る読込手段と、スキャンデータに広告データを挿入する挿入手段と、スキャンデータの転送先として、WEBサーバと電子メールアドレスで特定される先とを含む転送先群のうちのいずれかを指定する指定手段と、スキャンデータへの広告データの挿入の可否を選択する選択手段と、転送先にスキャンデータを転送する転送手段と、転送先と選択手段での選択とに応じて、スキャンデータへの広告データの挿入の要否を判断する判断手段と、挿入手段での広告データの挿入と、転送手段での転送とを制御する制御手段とを備え、制御手段は、転送先がWEBサーバであって、判断手段においてスキャンデータに広告データを挿入しないと判断された場合に、挿入手段に対して、スキャンデータに広告データを挿入する処理を実行させず、転送手段に対して、スキャンデータと広告データとを関連付けてWEBサーバに転送させ、転送先が電子メールアドレスで特定される先であって、判断手段においてスキャンデータに広告データを挿入しないと判断された場合に、挿入手段に対して、スキャンデータに広告データを挿入する処理を実行させず、広告データを含む情報を本文とし、スキャンデータを添付ファイルとするメールデータを生成して、転送手段に対して、メールデータをメールサーバに転送させる。
【0014】
本発明のさらに他の局面に従うと、画像情報提供方法は、画像形成装置から他の装置に画像情報を提供する方法であって、画像形成装置は原稿読取手段を備え、前記画像読取手段で原稿をスキャンしてスキャンデータを得るステップと、スキャンデータの転送先の指定を受付ける指定ステップと、転送先に応じて、スキャンデータへの広告データの挿入の要否を判断する判断ステップと、判断ステップにおいてスキャンデータに広告データの挿入すると判断された場合に、スキャンデータに広告データを挿入し、転送先に、広告データが挿入されたスキャンデータを転送する第1転送ステップと、判断ステップにおいてスキャンデータに広告データを挿入しないと判断された場合に、スキャンデータに広告データを挿入せず、転送先に、スキャンデータと広告データとを関連付けて転送する第2転送ステップとを含む。
【0015】
好ましくは、指定ステップは、スキャンデータの転送先として、WEBサーバと電子メールアドレスで特定される先とを含む転送先群のうちのいずれかの指定を受付け、第2転送ステップは、転送先がWEBサーバであって、判断ステップにおいてスキャンデータに広告データを挿入しないと判断された場合に、スキャンデータに広告データを挿入せずに、スキャンデータと広告データとを関連付けてWEBサーバに転送し、転送先が電子メールアドレスで特定される先であって、判断ステップにおいてスキャンデータに広告データを挿入しないと判断された場合に、スキャンデータに広告データを挿入せずに、広告データを含む情報を本文とし、スキャンデータを添付ファイルとするメールデータを生成して、メールデータをメールサーバに転送する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、画像形成装置で原稿を読取って当該原稿が電子データ化されたスキャンデータを広告データと共に提供する際に、スキャンデータを提供される側であるユーザの利便性を向上させると共に、広告効果も向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態にかかる画像形成システムの具体例を示す図である。本実施の形態にかかる画像形成システムは、画像読取装置であるMFP(Multi Function Peripheral)で原稿を読取り、当該原稿が電子データ化されたスキャンデータを広告と共に提供することによって、電子データ化する際の機器の使用料金を無料または低額化するビジネスで用いられるシステムである。
【0019】
図1を参照して、実施の形態にかかる画像形成システムは、画像形成装置の具体例としてのMFP100と、画像データを提供される側であるユーザの用いる情報処理装置としてのユーザパーソナルコンピュータ(以下、ユーザPCと略する)200と、メールボックスを含み、電子メールアドレスで特定される先にメールを送信するためのメールサーバとしてのSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバ300と、WEBサーバ400とを含んで構成され、これらがインターネット等のネットワークを介して接続されている。ネットワークは、有線で接続されるものでも無線で接続されるものでもよく、これらを総称して、電気通信回線で接続されたネットワークとする。
【0020】
ここで、MFP100は、店舗やオフィス等に設置されることが想定されている。通常、店舗等に設置されて画像形成処理を提供するMFP等の画像形成装置では、画像形成処理を有料で提供している。しかしながら、実施の形態にかかるMFP100は、画像形成処理を有料で提供するモードに加えて(または替えて)無料で提供するモードを備えるものとする。ここでは、具体的に、画像形成処理を、原稿を電子的に読取って電子データを生成し、当該電子データを所定の転送先に転送するための処理であるものとする。また、原稿を読取って電子データ化する際の機器の使用料金を無料とするモードを、「無料スキャンモード」と称するものとする。なお、実施の形態にかかるMFP100は、「無料スキャンモード」で、上記電子データと共に広告データを提供するものとする。
【0021】
さらに、MFP100は、記録媒体が着脱可能であり、記録媒体に対してデータを書込む機能を備える。記録媒体は、ここではUSB(Universal Serial Bus)メモリ10であるものとするが、その他の形式の記録媒体であってもよい。
【0022】
図2は、MFP100のハードウェア構成の具体例としての、断面の概略図である。ここでは、MFP100がカラータンデム方式のMFPであるものとして説明する。しかしながら、本発明にかかる画像形成装置の画像形成方式はタンデム方式に限定されるもではない。また、デジタル方式に限定されるものでもない。また、カラー機でなくモノクロ機であってもよい。
【0023】
図2を参照して、カラータンデム方式であるMFP100は、中央付近に中間転写体である中間転写ベルト104を備え、下方に給紙カセット102と手差しトレイ103とを備え、上方にスキャナ106と操作パネル110とを備える。また、排出された用紙を蓄積するための積載トレイ101を備える。また、各々現像器を含んだ4色の作像部が、中間転写ベルト104に沿って列設される。さらに、MFP100は、後処理装置としてステープラ107、折ユニット108、およびパンチユニット109などを備える。
【0024】
操作パネル110は、ユーザからのオペレーティングを受付ける。上記オペレーティングにしたがって、各現像器で各色のトナー画像が形成される。各現像器で形成された各色のトナー画像は、中間転写ベルト104に転写される。これを一次転写という。転写された各色のトナー画像は中間転写ベルト104上で重ね合わされ、多色画像を形成する。給紙カセット102に格納されている印刷媒体である印刷用紙、または、手差し103から給紙された印刷用紙は、中間転写ベルト104まで搬送される。そして、中間転写ベルト104上に形成された多色画像は、印刷用紙上に転写される。これを二次転写という。二次転写された印刷用紙は定着工程を経ることで定着処理がなされ、さらに上述の後処理装置を通過することで後処理がなされ、積載トレイ101に排出される。
【0025】
図3は、MFP100の機能構成の具体例を示すブロック図である。
図3を参照して、MFP100は、CPU(Central Processing Unit)111と、RAM(Random Access Memory)112と、HDD(Hard Disk Drive)113と、表示部114と、操作部115と、データ通信制御部116と、データ入出力部117と、自動原稿送り装置(Auto Document Feeder:以下、ADF)118と、画像読取部119と、記録媒体書込部120と、LAN(Local Area Network)端子121と、画像処理部122と、広告データ記憶部123と、広告データ変換部124と、メールデータ作成部125とを含んで構成される。さらに、CPU111は、フラグ1111および生成部1112を含む。これらの機能は、図2に示されたようなMFP100のハードウェア構成によって実現される機能であってもよいし、CPU111がRAM112等に記憶されるプログラムを読出して実行することでCPU111などが実行する機能であってもよい。
【0026】
操作部115は操作パネル110などから構成され、ユーザの指示操作に応じた操作信号をCPU111に入力する。CPU111は、入力された操作信号に従ってRAM112から所定のプログラムを読出して実行し、各部に対して制御信号を出力する。表示部114は、CPU111からの制御信号に従って、操作時に必要な操作画面などをそうさパネル110に表示するための処理を実行する。
【0027】
ADF118および画像読取部119はスキャナ106に含まれる。ADF118および画像読取部119は、CPU111からの制御信号に従って動作する。これにより、ADF118に載荷された原稿は、1枚ずつ自動で画像読取部119まで搬送され、画像読取部119において、1枚ずつ読取られる。画像読取部119で読取られることで得られた画像データ(以下、この画像データをスキャンデータと称する)は画像処理部122に入力され、所定の画像処理が施される。画像処理部122で処理されたスキャンデータは、電子データとしてHDD113に記憶される。
【0028】
CPU111は、上記操作信号に基づいて、スキャンデータの転送先を判断する。また、スキャンデータに広告データを埋め込むか否かを判断する。
【0029】
CPU111は、その判断結果に応じて、広告データ記憶部123に記憶された広告データを読み出して制御信号と共に広告データ変換部124に入力する。広告データ変換部124は、上記制御信号に従って、当該広告データを転送先に応じたデータ形式に変換し、CPU111に入力する。なお、広告データは予めHTML形式で広告データ記憶部123に記憶されていることも考えられる。その場合、MFP100は広告データ変換部124を含まず、データ変換が行なわれなくてもよい。CPU111は、HDD113に記憶されたスキャンデータと変換された広告データとを関連付けて、判断された転送先に転送するための制御信号と共に、データ通信制御部116およびデータ入出力部117に入力する。または、CPU111は、HDD113に記憶されたスキャンデータと変換された広告データとを関連付けて、制御信号と共にメールデータ作成部125に入力する。メールデータ作成部125は、上記制御信号に従って、関連付けられた、変換された広告データとスキャンデータとを、転送先に応じたデータ形式、つまりメールデータに変換し、CPU111に入力する。CPU111は上記メールデータを、判断された転送先に転送するための制御信号と共に、データ通信制御部116およびデータ入出力部117に入力する。
【0030】
または、CPU111は、その判断結果に応じて、広告データ記憶部123に記憶された広告データを読み出して制御信号と共に画像処理部122に入力する。画像処理部122は、上記制御信号に従って、画像読取部119から入力されるスキャンデータに対して広告データを挿入する(埋込む)画像処理を実行する。CPU111は、広告データが挿入されたスキャンデータを、判断された転送先に転送するための制御信号と共に、データ通信制御部116およびデータ入出力部117に入力する。または、CPU111は、広告データが挿入されたスキャンデータを、判断された転送先であるUSBメモリ10に書込むための制御信号と共に記録媒体書込部120に入力する。記録媒体書込部120は、CPU111からの制御信号に従って、入力された、広告データが挿入されたスキャンデータをUSBメモリ10に書込む。
【0031】
データ通信制御部116は、CPU111からの制御信号に従って、入力された上記スキャンデータ、広告データが挿入されたスキャンデータ、互いに関連付けられた広告データおよびスキャンデータ、またはメールデータの転送を行なわせるための制御信号を、データ入出力部117に入力する。その結果、上記データは、データ入出力部117によって、LAN端子121を介して上述のネットワークに出力され、所定の転送先に転送される。
【0032】
実施の形態において、スキャンデータの転送先として、ユーザPC200と、WEBサーバ400と、USBメモリ10とがあるものとする。つまり、実施の形態において、ユーザは、MFP100を用いて対象の原稿をスキャンし、スキャンデータを(たとえば自身の)ユーザPC200に転送する、またはWEBサーバ400に転送することを選択する、あるいは、USBメモリ10に書込むことを選択する、ものとする。
【0033】
さらに、本実施の形態において、スキャンデータをUSBメモリ10に書込む場合には、当該スキャンデータに広告データが挿入されるものとする。つまり、転送先としてUSBメモリ10が選択されることは、スキャンデータに対して広告データの挿入を可とすることを選択することに該当する。スキャンデータをユーザPC200、またはWEBサーバ400に転送する場合には、さらに、当該スキャンデータに広告データを挿入するか否か選択可能であるものとする。従って、CPU111は、転送先によって、つまりUSBメモリ10が転送先である場合には、スキャンデータに対して広告データを挿入する(埋込む)と判断することができる。
【0034】
図4は、原稿を読取って電子データ化する際の機器の使用料金を無料とするモードとしての「無料スキャンモード」において、MFP100で実行される処理の流れの具体例を示すフローチャートである。図4のフローチャートに示される処理は、CPU111がRAM112等に記憶されるプログラムを読み出して実行し、図3に示される各部を制御することで実現される。また、図5〜図7は、上記処理の過程で表示部114によって操作パネル110に表示される操作用の画面の具体例を示す図である。
【0035】
図5は、初期状態に操作パネル110に表示されるメニュー画面の具体例を示す図である。図5に示されるように、MFP100は、初めに画像形成に関する費用としてコインの投入を受付けて、その後の、実行させる機能や詳細な設定を受付ける。先述のようにMFP100は「無料スキャンモード」を有する。図5に示されるメニュー画面においてボタン11が押下されることで、「無料スキャンモード」が選択される。
【0036】
図4を参照して、ステップS10で、CPU111は操作部115からの操作信号の入力を監視し、「無料スキャンモード」が選択されたか否か、つまり、図5のボタン11が押下されたことを示す操作信号が操作部115から入力されたか否かを判断する。「無料スキャンモード」が選択されると(ステップS10でYES)、ステップS20で、表示部114によって、操作パネル110で表示される画面が、図5のメニュー画面から図6の「無料スキャンモード」における第1の画面に切り替えられる。そして、CPU111は、ステップS30で、操作部115からの操作信号に基づいて、スキャンデータの転送先の選択、およびスキャンデータに対して広告データの挿入を可とするか否とするかの選択を受付ける。
【0037】
具体的には、図6の画面は、ユーザに対してスキャンデータの転送先の選択肢を提示する。ユーザは、図6の画面でボタン12Aを押すことで、スキャンデータの転送先としてWEBサーバ400を選択することができる。ユーザは、ボタン12Bを押すことで、スキャンデータの転送先としてユーザPC200を選択することができる。ユーザは、ボタン12Cを押すことで、スキャンデータの転送先としてUSBメモリ10を選択することができる。先述のように、スキャンデータをUSBメモリ10に書込む場合には、当該スキャンデータに広告データが埋込まれる。そのため、先述のように、スキャンデータの転送先としてUSBメモリ10を選択することは、スキャンデータに対して広告データを埋込むことを選択することに該当する。
【0038】
一方、スキャンデータの転送先としてWEBサーバ400またはユーザPC200が選択された場合、つまり、CPU111が操作部115からの操作信号に基づいて図6のボタン12Aまたはボタン12Bが押下されたと判断した場合、さらに、表示部114によって、操作パネル110で表示される画面が、図6の画面から、図7の「無料スキャンモード」における第2の画面に切り替えられる。
【0039】
具体的には、図7の画面は、ユーザに対して、スキャンデータに広告データを挿入することを可とするか否とするかの選択肢を提示する。ユーザは、図7の画面でボタン13Aを押すことで、スキャンデータに広告データを挿入することを可とすることができる。ユーザはボタン13Bを押すことで、スキャンデータに広告データを挿入することを否とすることができる。
【0040】
CPU111は、ステップS30で選択された転送先に応じて、以降の、スキャンデータを転送するための処理を実行する。すなわち、スキャンデータの転送先としてWEBサーバ400が選択されたときにはステップS60のWEBサーバにスキャンデータを転送するための処理を実行する。また、スキャンデータの転送先としてユーザPC200が選択されたときにはステップS70のユーザPC200にスキャンデータを転送するための処理を実行する。また、スキャンデータの転送先としてUSBメモリ10が選択されたときにはステップS80のUSBメモリ10にスキャンデータを転送するための処理を実行する。
【0041】
図8は、ステップS60で実行されるWEBサーバ400にスキャンデータを転送するための処理の具体的な流れを示すフローチャートである。また、図9〜図11は、上記処理の過程で表示部114によって操作パネル110に表示される操作用の画面の具体例を示す図である。
【0042】
図8を参照して、ステップS101で、表示部114によって、操作パネル110に、図9に示される、ユーザのアドレスの入力を受付けるための画面が表示される。そして、CPU111は、操作部115からの操作信号に基づいて、ユーザのアドレスの入力を受付ける。
【0043】
ステップS103で、画像読取部119において、ADF118に載荷された原稿が1枚ずつ電子的に読取られる。ステップS103では、表示部114によって、操作パネル110に図10に示されるような画面が表示され、ユーザの操作に応じてADF118への原稿のセット、および読込の終了が検出されてもよい。具体的には、ユーザが図10のボタン14Aを押下することで、CPU111においてADF118への原稿のセットの完了が検出される。また、ユーザが図10のボタン14Bを押下することで、CPU111において原稿の読み込みの終了が検出される。なお、これらの検出は、図示しないセンサが備えられることで、センサ信号に基づいてCPU111で行なわれてもよい。
【0044】
ステップS103で原稿が電子的に読取られることで生成された電子データは、ステップS105で画像処理部122において解析されて、原稿中の文字領域および画像領域が抽出される。そして、上記ステップS30でスキャンデータに広告データの挿入が可であると選択されている場合には(ステップS107でYES)、ステップS111で画像処理部122において、ステップS105で抽出された以外の領域である余白領域に広告データが挿入される。そして、データ入出力部117によって、広告データが挿入されたスキャンデータがLAN端子121を介して指定されたWEBサーバ400に転送される。
【0045】
上記ステップS30でスキャンデータに広告データの挿入が否であると選択されている場合には(ステップS107でNO)、ステップS109でデータ入出力部117によって、LAN端子121を介して上記ステップS103で得られたスキャンデータが指定されたWEBサーバ400に転送される。さらに、ステップS109で広告データ変換部124において広告データがHTML形式に変換され、上記スキャンデータと関連付けられて、データ入出力部117によって、LAN端子121を介して指定されたWEBサーバ400に転送される。つまり、上記ステップS30でスキャンデータに広告データの挿入が否であると選択されている場合には広告データはスキャンデータに挿入されずに、スキャンデータと関連付けられてWEBサーバ400に転送される。
【0046】
ステップS113で、CPU111でRAM112に記憶されている図示しないメーラプログラム等を実行することで実現されるメール送信機能によって、上記ステップS101で受付けたユーザのアドレスに対して、スキャンデータが転送されたWEBサーバのアクセス情報としてのURLと、パスワードとがメール通知される。その際、好ましくは、表示部114によって操作パネル110に図11に示される通知画面が表示され、スキャンデータの転送の完了と、上記メール通知の先であるユーザのアドレスとが通知される。
【0047】
図12は、ステップS70で実行されるユーザPC200にスキャンデータを転送するための処理の具体的な流れを示すフローチャートである。また、図13は、上記処理の過程で表示部114によって操作パネル110に表示される操作用の画面の具体例を示す図である。図12において、図8に示された処理と同様の処理については同じステップ番号が付されている。そこで、図8に示された処理との差分について重点的に説明する。
【0048】
ユーザPC200にスキャンデータを転送するための処理においては、上述のステップS101〜S105の処理が実行される。そして、上記ステップS30でスキャンデータに広告データの挿入が可であると選択されている場合には(ステップS107でYES)、ステップS111’で画像処理部122において、ステップS105で抽出された以外の領域である余白領域に広告データが挿入される。そして、データ入出力部117によって、広告データが挿入されたスキャンデータがステップS101で受付けたアドレスを示す情報と共に、LAN端子121を介してSMTPサーバ300に転送される。これにより、SMTPサーバ300によって上記スキャンデータがステップS101で受付けたアドレスにメール送信される。
【0049】
上記ステップS30でスキャンデータに広告データの挿入が否であると選択されている場合には(ステップS107でNO)、ステップS129で、次のようにしてメールデータが生成される。すなわち、広告データ変換部124が広告データをHTMLに変換する。そして、メール作成部125によって、HTMLに変換された広告データがメールの本文とされる。また、メール作成部125によって、ステップS103で得られたスキャンデータがメールの添付ファイルとされる。そして、データ入出力部117によって、生成されたメールデータがステップS101で受付けたアドレスを示す情報と共に、LAN端子121を介してSMTPサーバ300に転送される。これにより、SMTPサーバ300によって上記スキャンデータを添付ファイルとして含んだメールデータがステップS101で受付けたアドレスにメール送信される。つまり、上記ステップS30でスキャンデータに広告データの挿入が否であると選択されている場合には広告データはスキャンデータに挿入されることなく、スキャンデータと関連付けられてSMTPサーバ300に転送される。なお、その際、好ましくは、表示部114によって操作パネル110に図13に示される通知画面が表示され、上記メールデータの送信の完了と、上記メールの送信先であるユーザのアドレスとが通知される。
【0050】
図14は、ステップS80で実行されるUSBメモリ10にスキャンデータを転送するための処理の具体的な流れを示すフローチャートである。また、図15、図16は、上記処理の過程で表示部114によって操作パネル110に表示される操作用の画面の具体例を示す図である。図14において、図8に示された処理と同様の処理については同じステップ番号が付されている。そこで、図8に示された処理との差分について重点的に説明する。
【0051】
初めに、表示部114によって、操作パネル110に図15に示される画面が表示され、MFP100へのUSBメモリ10の装着を促す。CPU111は、図15の画面においてUSBメモリ10の挿入の完了を指示するボタンの押下を検出することで、USBメモリ10の挿入を検出する。または、図示しない装着部にセンサを備えることで、CPU111は、センサ信号に基づいてUSBメモリ10の装着を検出するようにしてもよい。
【0052】
USBメモリ10にスキャンデータを転送するための処理においては、上述のステップS103、S105の処理が実行される。USBメモリ10にスキャンデータを転送する際にはスキャンデータに広告データを挿入するため、上述のステップS107の判断がなされることなく、ステップS111’’で画像処理部122において、ステップS105で抽出された以外の領域である余白領域に広告データが挿入される。そして、記録媒体書込部120によって、広告データが挿入されたスキャンデータがUSBメモリ10に書込まれる。なお、その際、好ましくは、表示部114によって操作パネル110に図16に示される通知画面が表示され、広告データが挿入されたスキャンデータのUSBメモリ10への転送の完了が通知される。
【0053】
MFP100で以上の処理が実行されることで、「無料スキャンモード」では、次のような転送処理が実現される。
【0054】
転送先がWEBサーバ400である場合、図17に示されるように、初めに、MFP100によってスキャンデータと転送先であるユーザのアドレスとが取得される(ステップS11)。ステップS11は、上述のステップS101、S103の処理に該当する。そして、スキャンデータと、HTML形式に変換された広告データとがWEBサーバ400に転送される(ステップS12)。ステップS12は、上述のステップS105、S109に該当する。MFP100とWEBサーバ400とがインターネットによって接続されている場合には、上記転送は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)に準じた通信方法などによって実現される。
【0055】
上記ステップS12で転送される広告データ(図17では「広告1」と表現されている広告データ)は、MFP100が店舗に設置されている場合、当該店舗の広告などが該当する。すなわち、予めMFP100を設置する際に、広告主である店舗側で広告データを広告データ記憶部123に記憶させておくことが考えられる。また、図示しないMFP100のメール送信機能によって、ステップS11で取得されたユーザのアドレスにWEBサーバ400のURLおよびパスワードが、SMTPサーバ300を介してユーザPC200に対してメール通知される(ステップS13、S31)。ステップS13、S31は、上述のステップS113に該当する。なお、パスワード設定がされていない場合には、ステップS11(S113)ではWEBサーバ400のURLのみが通知されてもよい。また、ここでの通知にも広告データが含まれてもよい。また、ここでの通知に、スキャン日時に関する情報や、MFP100を特定する情報などの、その他の情報が含まれてもよい。MFP100とSMTPサーバ300とがインターネットによって接続されている場合には、上記転送は、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)に準じた通信方法などによって実現される。また、SMTPサーバ300とユーザPC200とがインターネットによって接続されている場合には、上記転送は、POP3(Post Office Protocol 3)に準じた通信方法などによって実現される。
【0056】
上述の通知に含まれるWEBサーバ400のURLを指定して、ユーザPC200からWEBサーバ400にアクセスされて、WEBサーバ400に対して(上記パスワードを渡して)該当する情報が要求なされると(ステップS42)、WEBサーバ400は、上記ステップS12でMFP100から転送されたスキャンデータとHTML形式に変換された広告データ(広告1)とを1つのWEBページで別個のデータとして提供するための情報を生成し(ステップS41)、ユーザPC200に対してその情報を転送する(S43)。WEBサーバ400とユーザPC200とがインターネットによって接続されている場合には、上記転送は、TCP/IPに準じた通信方法などによって実現される。
【0057】
上記ステップS41の、WEBサーバ400でのWEBページの情報の生成方法については特定の方法に限定されないが、WEBサーバ400は、少なくとも、ステップS12で転送されたスキャンデータを提供する際に広告データが提示されるようなWEBページを生成するものとする。その方法の好ましい一例として、図18(A)に示されるように、広告データの内容と、スキャンデータを取得する手段(具体的にはダウンロードを指示するアイコン等)とを表わすWEBページの情報を生成することが挙げられる。より好ましくは、WEBページ上方、または1ページ目等の最初に閲覧されるであろう位置に広告データの内容が表わされ、WEBページ下方、または2ページ目以降等の、広告データ本体を表わす内容の位置を通過して閲覧されるであろう位置にスキャンデータを取得する手段が表わされる。より好ましい具体例としては、WEBページの最初に閲覧されるであろう位置に広告データの内容が表わされ、さらに、その内容を閲覧したことを確認する手段(たとえば「確認ボタン」等)が表わされ、上記手段によって閲覧が確認された後にスキャンデータを取得する手段が表わされることが挙げられる。この場合、WEBページの情報を取得したユーザPC200では図18(A)に示されるWEBページが表示される。ユーザは、図18(A)の画面表示において、上述のスキャンデータを取得する手段を操作する(たとえば上記アイコンをクリックする等)ことによって、図18(B)に示される、余白領域に広告データの挿入されていない、スキャンデータを取得することができる。
【0058】
なお、以上の例では、WEBページの情報がWEBサーバ400で生成されるものとしている。しかしながら、画像形成装置であるMFP100が図3に示されるようにCPU111が生成部1112を含み、生成部1112がCPU111からの制御信号に従って、HDD113に記憶されたスキャンデータと変換された広告データとから上述のようにWEBページの情報を生成してもよい。生成されたWEBページの情報は、データ入出力部117によって、LAN端子121を介して上述のネットワークに出力され、WEBサーバ400に転送されるものとする。
【0059】
以上の例では、MFP100において広告データ(広告1)がスキャンデータと共に提供されるように処理されてWEBサーバ400に転送されるものとしている。しかしながら、図17に示されるように、WEBサーバ400においても、同様に、広告データ(広告2)がスキャンデータと共に提供されるように処理されてもよい。この場合、WEBサーバ400は上記ステップS41で、当該WEBサーバ400に予め記憶されている広告データ(広告2)と、上記ステップS12でMFP100から転送されたスキャンデータおよび広告データ(広告1)とを、図18(A)に示されるように、1つのWEBページで関連付けて提供するための情報を生成する。このようにすることで、ユーザの利便性を損なうことなく、さらに広告効果を向上させることができる。
【0060】
転送先がユーザPC200である場合、図19に示されるように、初めに、MFP100によってスキャンデータと転送先であるユーザのアドレスとが取得される(ステップS11)。そして、スキャンデータが添付ファイルとされ、広告データが本文データとされるメールデータがMFP100で生成されて、SMTPサーバ300を介してユーザPC200に転送される(ステップS14、S32)。ステップS14、S32は、上述のステップS129に該当する。
【0061】
上記メールを受信したユーザPC200ではたとえば図20に示されるようなメール画面が表示される。ユーザは、図20のメール画面において、添付ファイルを開封する操作を行なうことによって、図18(B)に示される、余白領域に広告データの挿入されていない、スキャンデータを取得することができる。
【0062】
画像形成装置であるMFP100において上述の転送処理が実行されることで、または画像形成システムであるMFP100とSMTPサーバ300とにおいて上述の転送処理が実行されることで、MFP100は、ユーザが広告データの挿入されていないスキャンデータを所望する場合に、所望するスキャンデータを提供することができると共に、広告効果も向上させることができる。
【0063】
なお、上述の具体例にも示されたように、スキャンデータの転送先としてUSBメモリ10等の記録媒体に直接書込む場合もあり得る。その場合、図21に示されるように、初めに、MFP100によってスキャンデータとUSBメモリ10等の記録媒体が挿入されたことを示す情報とが取得される(ステップS11)。そして、MFP100において、スキャンデータの余白領域に広告データが挿入された上でUSBメモリ10に書込まれる(ステップS15)。ステップS15は、上述のステップS111’’に該当する。
【0064】
USBメモリ10に書込まれた情報は、たとえばユーザPC200等で図22のように表示される。つまり、USBメモリ10に書込まれた状態では、スキャンデータの余白領域に広告データが挿入されている。ユーザは、たとえばユーPC200等の情報処理装置でUSBメモリ10に書込まれたスキャンデータから広告データを削除する処理を行なうことで、図18(B)に示される、余白領域に広告データの挿入されていない、スキャンデータを取得することができる。
【0065】
さらに、上述のMFP100における処理、またはMFP100を含む画像形成システムでの処理を、コンピュータに実行させるプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0066】
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0067】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0068】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0069】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の実施の形態にかかる画像形成システムの具体例を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる画像形成装置であるMFPのハードウェア構成の具体例としての、断面の概略図である。
【図3】実施の形態にかかる画像形成装置であるMFPの、機能構成の具体例を示すブロック図である。
【図4】「無料スキャンモード」での処理の流れの具体例を示すフローチャートである。
【図5】画面の具体例を示す図である。
【図6】画面の具体例を示す図である。
【図7】画面の具体例を示す図である。
【図8】図4のステップS60での処理の具体的な流れを示すフローチャートである。
【図9】画面の具体例を示す図である。
【図10】画面の具体例を示す図である。
【図11】画面の具体例を示す図である。
【図12】図4のステップS70での処理の具体的な流れを示すフローチャートである。
【図13】画面の具体例を示す図である。
【図14】図4のステップS80での処理の具体的な流れを示すフローチャートである。
【図15】画面の具体例を示す図である。
【図16】画面の具体例を示す図である。
【図17】広告データにスキャンデータを挿入せずにWEBページでスキャンデータを提供する処理の流れを表わす図である。
【図18】図18(A)はWEBページの表示の具体例を示す図であり、図18(B)はダウンロードされるスキャンデータを表わす図である。
【図19】広告データにスキャンデータを挿入せずにメールでスキャンデータを提供する処理の流れを表わす図である。
【図20】メールを表示する画面の具体例を示す図である。
【図21】広告データを挿入したスキャンデータを記録媒体に書込んで提供する処理の流れを表わす図である。
【図22】記録媒体に書込まれた、広告データが挿入されたスキャンデータを表わす図である。
【符号の説明】
【0071】
10 USBメモリ、11,12A,12B,12C,13A,13B ボタン、100 MFP、101 積載トレイ、102 給紙カセット、103 トレイ、104 中間転写ベルト、106 スキャナ、107 ステープラ、108 折ユニット、109 パンチユニット、110 操作パネル、111 CPU、112 RAM、113 HDD、114 表示部、115 操作部、116 データ通信制御部、117 データ入出力部、118 自動原稿送り装置、119 画像読取部、120 記録媒体書込部、121 LAN端子、122 画像処理部、123 広告データ記憶部、124 広告データ変換部、200 ユーザPC、300 SMTPサーバ、400 WEBサーバ、1111 フラグ、1112 生成部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿をスキャンしてスキャンデータを得る読込手段と、
前記スキャンデータに広告データを挿入する挿入手段と、
前記スキャンデータの転送先を指定する指定手段と、
前記転送先に前記スキャンデータを転送する転送手段と、
前記転送先に応じて、前記スキャンデータへの前記広告データの挿入の要否を判断する判断手段と、
前記挿入手段での前記広告データの挿入と、前記転送手段での転送とを制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記判断手段において前記スキャンデータに前記広告データを挿入すると判断された場合に、前記挿入手段に対して、前記スキャンデータに前記広告データを挿入する処理を実行させ、前記転送手段に対して、前記広告データが挿入された前記スキャンデータを前記転送先に転送させ、
前記判断手段において前記スキャンデータに前記広告データを挿入しないと判断された場合に、前記挿入手段に対して、前記スキャンデータに前記広告データを挿入する処理を実行させず、前記転送手段に対して、前記スキャンデータと前記広告データとを関連付けて前記転送先に転送させる、画像形成装置。
【請求項2】
前記スキャンデータへの前記広告データの挿入の可否を選択する選択手段をさらに備え、
前記判断手段は、前記転送先と、前記選択手段での選択とに応じて、前記スキャンデータへの前記広告データの挿入の要否を判断する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記判断手段は、前記転送先がWEBサーバまたは電子メールアドレスで特定される先であり、かつ、前記選択手段で前記スキャンデータへ前記広告データを挿入しないことが選択された場合に、前記スキャンデータに前記広告データを挿入しないと判断する、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記広告データを、前記スキャンデータを提供する画面に表示させるためのデータ形式に変換する変換手段をさらに含み、
前記制御手段は、前記スキャンデータと前記変換手段で変換された広告データとを関連付けて、前記転送手段に対して前記転送先に転送させる、請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記転送先としてのWEBサーバへのアクセス情報を、指定された先に通知する通知手段をさらに備える、請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記広告データと、前記スキャンデータを提供するための手段とを含む情報を表示するWEBページの情報を生成する第1生成手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記判断手段において前記転送先がWEBサーバであり、前記スキャンデータに前記広告データを挿入しないと判断された場合に、前記転送手段に対して、前記第1生成手段で生成された前記WEBページの情報を前記WEBサーバに転送させる、請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記広告データを含む情報を本文とし、前記スキャンデータを添付ファイルとするメールデータを生成する第2生成手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記判断手段において前記転送先が電子メールアドレスで特定される先であり、前記スキャンデータに前記広告データを挿入しないと判断された場合に、前記転送手段に対して、前記第2生成手段で生成された前記メールデータを前記電子メールアドレスに送信するためのメールサーバに転送させる、請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
着脱可能な記録媒体に情報を書込む書込手段をさらに備え、
前記判断手段は、前記転送先が前記記録媒体である場合に、前記スキャンデータに前記広告データを挿入すると判断し、
前記挿入手段は、前記スキャンデータの余白領域に前記広告データを埋込むことで前記スキャンデータに前記広告データを挿入する、請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
電気通信回線で接続された、画像形成装置と、WEBサーバと、メールサーバとを含み、
前記画像形成装置は、
原稿をスキャンしてスキャンデータを得る読込手段と、
前記スキャンデータに広告データを挿入する挿入手段と、
前記スキャンデータの転送先として、前記WEBサーバと電子メールアドレスで特定される先とを含む転送先群のうちのいずれかを指定する指定手段と、
前記スキャンデータへの前記広告データの挿入の可否を選択する選択手段と、
前記転送先に前記スキャンデータを転送する転送手段と、
前記転送先と前記選択手段での選択とに応じて、前記スキャンデータへの前記広告データの挿入の要否を判断する判断手段と、
前記挿入手段での前記広告データの挿入と、前記転送手段での転送とを制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記転送先が前記WEBサーバであって、前記判断手段において前記スキャンデータに前記広告データを挿入しないと判断された場合に、前記挿入手段に対して、前記スキャンデータに前記広告データを挿入する処理を実行させず、前記転送手段に対して、前記スキャンデータと前記広告データとを関連付けて前記WEBサーバに転送させ、
前記転送先が前記電子メールアドレスで特定される先であって、前記判断手段において前記スキャンデータに前記広告データを挿入しないと判断された場合に、前記挿入手段に対して、前記スキャンデータに前記広告データを挿入する処理を実行させず、前記広告データを含む情報を本文とし、前記スキャンデータを添付ファイルとするメールデータを生成して、前記転送手段に対して、前記メールデータを前記メールサーバに転送させる、画像形成システム。
【請求項10】
画像形成装置から他の装置に画像情報を提供する方法であって、前記画像形成装置は原稿読取手段を備え、
前記画像読取手段で前記原稿をスキャンしてスキャンデータを得るステップと、
前記スキャンデータの転送先の指定を受付ける指定ステップと、
前記転送先に応じて、前記スキャンデータへの前記広告データの挿入の要否を判断する判断ステップと、
前記判断ステップにおいて前記スキャンデータに前記広告データの挿入すると判断された場合に、前記スキャンデータに広告データを挿入し、前記転送先に、前記広告データが挿入された前記スキャンデータを転送する第1転送ステップと、
前記判断ステップにおいて前記スキャンデータに前記広告データを挿入しないと判断された場合に、前記スキャンデータに前記広告データを挿入せず、前記転送先に、前記スキャンデータと前記広告データとを関連付けて転送する第2転送ステップとを含む、画像情報提供方法。
【請求項11】
前記指定ステップは、前記スキャンデータの転送先として、WEBサーバと電子メールアドレスで特定される先とを含む転送先群のうちのいずれかの指定を受付け、
前記第2転送ステップは、
前記転送先が前記WEBサーバであって、前記判断ステップにおいて前記スキャンデータに前記広告データを挿入しないと判断された場合に、前記スキャンデータに前記広告データを挿入せずに、前記スキャンデータと前記広告データとを関連付けて前記WEBサーバに転送し、
前記転送先が前記電子メールアドレスで特定される先であって、前記判断ステップにおいて前記スキャンデータに前記広告データを挿入しないと判断された場合に、前記スキャンデータに前記広告データを挿入せずに、前記広告データを含む情報を本文とし、前記スキャンデータを添付ファイルとするメールデータを生成して、前記メールデータを前記メールサーバに転送する、請求項10に記載の画像情報提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2009−206773(P2009−206773A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−46504(P2008−46504)
【出願日】平成20年2月27日(2008.2.27)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】