画像形成装置、画像編集方法、コンピュータプログラム及び記録媒体
【課題】表示部に表示された画像の部分的編集の際、対象の選択指示及び編集指示を共に受け付けることができ、利用者の手間を減らすことが出来る画像形成装置、画像編集方法、コンピュータプログラム及び記録媒体を提供する。
【解決手段】表示部の表示画面への接触位置を検出する位置検出部によって検出された2点を結ぶ直線の方向に基づき、選択受付部14が該表示部に表示された表示画像の中の編集すべき対象の選択を受け付け、編集部17が該対象に対して部分的に編集を行なう。
【解決手段】表示部の表示画面への接触位置を検出する位置検出部によって検出された2点を結ぶ直線の方向に基づき、選択受付部14が該表示部に表示された表示画像の中の編集すべき対象の選択を受け付け、編集部17が該対象に対して部分的に編集を行なう。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示部に表示された表示画像に基づき、シート状の記録媒体に画像形成を行なう画像形成装置、画像編集方法、コンピュータプログラム、並びに該コンピュータプログラムが記録された記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、表示部に例えば透明のタッチパネルを重ねて、該表示部に表示された表示画像に対するタッチ操作を検出して所定の指示を受け付ける電子機器が広く普及されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、地図のような表示画像を表示部に表示し、利用者が該表示画像に対して透明タッチパネルを介して2本の指をタッチして、該2本の指の間隔を変化させるいわゆるピンチイン又はピンチアウトの操作を行なうことにより、前記表示画像を拡大・縮小できる携帯情報機器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−163031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、表示部に表示されている表示画像の編集においては、該表示画像の一部に対して編集を行なう部分的編集の要望が存在する。しかし、このような部分的編集のためには、斯かる編集の度に、対象となる部分を選択すると言う煩雑な操作が必要とされる。上述した特許文献1の携帯情報機器においては、このような問題に対する解決方法に関して何ら工夫も開示もされていない。
【0006】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、表示部の表示画面への接触位置を検出する位置検出部によって検出された2点を結ぶ直線の方向に基づき、該表示部に表示された表示画像の中の編集すべき対象が特定され、該対象に対して部分的に編集が行なわれることにより、部分的編集の際、対象の選択指示及び編集指示を共に受け付けることができ、利用者の手間を減らすことが出来る画像形成装置、画像編集方法、コンピュータプログラム及び記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る画像形成装置は、表示部と、該表示部の表示画面への接触位置を検出する位置検出部とを備え、前記表示部に表示された表示画像に基づき、シート状の記録媒体に画像形成を行なう画像形成装置において、前記位置検出部によって検出された2点を結ぶ直線の方向に基づき、前記表示画像の部分的編集を行なう編集手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
【0008】
本発明にあっては、前記位置検出部によって前記表示画面上の2点が検出された場合、該2点を結ぶ直線の方向に基づいて特定される前記表示画像の中の対象に対して前記編集手段が編集を行なう。
【0009】
本発明に係る画像形成装置は、前記表示画像は、前記画像形成に係るオブジェクトを表すオブジェクト画像と、前記記録媒体を表す媒体画像とを含み、前記直線の方向に基づき、前記オブジェクト画像及び/又は媒体画像の選択を受け付ける選択受付手段を備え、該選択受付手段による選択受付の結果に基づき、前記編集手段が、前記オブジェクト画像及び/又は媒体画像に対して編集を行なうように構成されていることを特徴とする。
【0010】
本発明にあっては、前記選択受付手段が前記オブジェクト画像の選択を受け付けた場合は、前記編集手段が該オブジェクト画像に対して編集を行ない、前記選択受付手段が前記媒体画像の選択を受け付けた場合は、前記編集手段が該媒体画像に対して編集を行なう。また、前記選択受付手段が前記オブジェクト画像及び媒体画像の選択を受け付けた場合は、前記編集手段が前記オブジェクト画像及び媒体画像に対して共に編集を行なう。
【0011】
本発明に係る画像形成装置は、大きさが異なる複数種の記録媒体を有しており、前記選択受付手段が前記媒体画像の選択を受け付けた場合、前記2点間の距離の伸縮に基づき、画像形成に係る記録媒体を決定する媒体決定手段を備えることを特徴とする。
【0012】
本発明にあっては、前記選択受付手段が前記媒体画像の選択を受け付けた場合、前記媒体決定手段は、前記2点間の距離の伸縮に基づき、前記複数種の記録媒体の中から画像形成に係る記録媒体を決定し、決定された記録媒体を用いて前記画像形成が行なわれる。
【0013】
本発明に係る画像形成装置は、大きさが異なる複数種の記録媒体を有しており、前記2点間の距離の伸縮に基づき、画像形成に係る記録媒体を決定する媒体決定手段を備え、前記選択受付手段が前記オブジェクト画像及び媒体画像の選択を受け付けた場合、該媒体決定手段によって決定された記録媒体の大きさに基づき、前記編集手段が前記オブジェクト画像の大きさを編集するように構成されていることを特徴とする。
【0014】
本発明にあっては、前記選択受付手段が前記オブジェクト画像及び媒体画像の選択を受け付けた場合、例えば、前記媒体決定手段は、前記2点間の距離の伸縮に基づき、前記複数種の記録媒体の中から画像形成に係る記録媒体を決定する。また、この際、前記編集手段は、前記媒体決定手段によって決定された記録媒体の大きさに基づき、前記オブジェクト画像の大きさの編集を行なう。該編集後のオブジェクト画像に基づき、前記媒体決定手段によって決定された記録媒体に画像形成が行なわれる。
【0015】
本発明に係る画像形成装置は、前記媒体決定手段によって決定された記録媒体に係る情報を前記表示部に表示する手段を備えることを特徴とする。
【0016】
本発明にあっては、前記媒体決定手段によって所定の記録媒体が決定された場合、決定された記録媒体に係る情報が前記表示部に表示される。
【0017】
本発明に係る画像形成装置は、前記2点の何れか一方、又は両方の移動によって、該2点を結ぶ直線の方向に変更があった場合、該変更に基づき、前記編集手段は前記表示画像の向きを編集するように構成されていることを特徴とする。
【0018】
本発明にあっては、例えば、利用者が前記2点の何れか一方又は両方を移動させることによって、該2点を結ぶ直線の方向に変更があった場合、前記編集手段は、該直線の方向の変更に基づき、前記表示画像の向きを変える編集を行なう。
【0019】
本発明に係る画像形成装置は、前記選択受付手段は、前記直線の方向が、前記表示画像の中心にて交差する2つの方向の中、一方に沿う場合、前記媒体画像の選択を受け付け、前記直線の方向が、前記2つの方向の中、他方に沿う場合、前記オブジェクト画像の選択を受け付けるように構成されていることを特徴とする。
【0020】
本発明にあっては、前記直線の方向が、前記表示画像の中心にて交差する2つの方向の中の何れか一方に沿う方向である場合、前記選択受付手段は前記媒体画像の選択を受け付け、該媒体画像が前記編集手段による編集の対象となる。一方、前記直線の方向が、前記2つの方向の中の他方に沿う方向である場合、前記オブジェクト画像の選択を受け付け、該オブジェクト画像が前記編集手段による編集の対象となる。
【0021】
本発明に係る画像形成装置は、前記選択受付手段は、前記直線の方向が、前記2つの方向の何れにも沿わない場合、前記オブジェクト画像及び媒体画像の選択を受け付けるように構成されていることを特徴とする。
【0022】
本発明にあっては、前記直線の方向が、前記表示画像の中心にて交差する2つの方向の何れにも沿っていない方向である場合、前記選択受付手段は前記オブジェクト画像及び媒体画像の選択を受け付け、該オブジェクト画像及び媒体画像が前記編集手段による編集の対象となる。
【0023】
本発明に係る画像編集方法は、表示部と、該表示部の表示画面への接触位置を検出する位置検出部とを備え、前記表示部に表示された表示画像に基づき、シート状の記録媒体に画像形成を行なう画像形成装置にて、前記表示画像の編集を行なう画像編集方法において、前記位置検出部によって検出された2点を結ぶ直線の方向に基づき、前記表示画像の編集を行なうステップを含むことを特徴とする。
【0024】
本発明に係るコンピュータプログラムは、表示部と、該表示部の表示画面への接触位置を検出する位置検出部とを備え、前記表示部に表示された表示画像に基づき、シート状の記録媒体に画像形成を行なう画像形成装置を構成するコンピュータに、前記表示画像の編集を行なわせるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、前記位置検出部によって検出された2点を結ぶ直線の方向に基づき、前記表示画像を編集させるステップを実行させることを特徴とする。
【0025】
本発明にあっては、前記位置検出部によって前記表示画面上の2点が検出された場合、該2点を結ぶ直線の方向に基づき、該表示画像の編集が行なわれる。
【0026】
本発明に係る記録媒体は、前述の発明のコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とする。
【0027】
本発明にあっては、前記記録媒体に前述のコンピュータプログラムを記録する。コンピュータが前記記録媒体からコンピュータプログラムを読み出して、前述の画像形成装置及び画像編集方法がコンピュータにより実現される。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、前記位置検出部によって検出された2点を結ぶ直線の方向に基づき、前記表示部に表示された表示画像の中の編集すべき対象が特定され、該対象に対して部分的に編集が行なわれるので、部分的編集の際、対象の選択指示及び編集指示を共に受け付けることができ、利用者の手間を減らすことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施の形態1の複合機の要部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1の複合機における、制御部の要部構成を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る複合機における、画像編集処理を説明するフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態1に係る複合機における、画像編集処理を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態1に係る複合機における、プレビュー画像の回転処理を説明する説明図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係る複合機における、オブジェクト画像の編集を説明する説明図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係る複合機における、用紙画像の編集を説明する説明図である。
【図8】本発明の実施の形態1に係る複合機における、用紙画像の編集を説明する説明図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係る複合機において、記憶部に記憶されている対応テーブルの一例を示す例示図である。
【図10】本発明の実施の形態2に係る複合機における、画像編集処理を説明するフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態2に係る複合機における、画像編集処理を説明するフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態2に係る複合機における、画像編集処理を説明するフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態2に係る複合機における、オブジェクト画像の編集を説明する説明図である。
【図14】本発明の実施の形態2に係る複合機における、用紙画像の拡大の編集を説明する説明図である。
【図15】本発明の実施の形態2に係る複合機において、用紙画像及びオブジェクト画像を共に編集する場合を説明する説明図である。
【図16】本発明の実施の形態2に係る複合機において、用紙画像及びオブジェクト画像を共に編集する場合を説明する説明図である。
【図17】本発明の実施の形態3の複合機の要部構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下に、本発明の実施の形態に係る画像形成装置、画像編集方法及びコンピュータプログラムを、いわゆるタッチパネルの機能を有する複合機100に適用した場合を例として、図面に基づいて詳述する。
【0031】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の複合機100の要部構成を示すブロック図である。複合機100は、制御部1と、CPU2と、ROM3と、RAM4と、記憶部5と、表示部6と、表示制御部7と、位置検出部8と、画像入力部9と、画像出力部10と、画像処理部11と、操作パネル12と、トレイ部13とを備えている。
【0032】
ROM3には各種の制御プログラム、演算用のパラメータのうちの基本的に固定のデータ等が予め格納されており、RAM4はデータを一時的に記憶し、記憶順、記憶位置等に関係なく読み出すことが可能である。また、RAM4は、例えば、ROM3から読み出されたプログラム、該プログラムを実行することにより発生する各種データ、該実行の際適宜変化するパラメータ等を記憶する。
【0033】
CPU2は、ROM3に予め格納されている制御プログラムをRAM4上にロードして実行することによって、上述した各種ハードウェアの制御を行ない、装置全体を本発明の複合機100として動作させる。また、CPU2は、位置検出部8を介して、利用者から所定処理の指示を受け付ける。
【0034】
記憶部5は、例えば、フラッシュメモリ、EEPROM、HDD、MRAM(磁気抵抗メモリ)、FeRAM(強誘電体メモリ)、又は、OUM等の不揮発性の記憶媒体により構成されている。
【0035】
表示部6は、例えば、LCD又はEL(Electroluminescence)パネル等からなり、画像出力部10を介して、所定の記録用紙へ出力(印刷)すべき画像(表示画像)が表示される。また、表示部6は、複合機100の状態、ジョブ処理の状況、画像入力部9が読み取った原稿の画像及び操作パネル12の操作内容の確認等、利用者に対して報知すべき情報を表示する。また、表示部6の表示画面は位置検出部8によって覆われている。
【0036】
表示制御部7は、DSP(Digital Signal Processor)のようなプロセッサにより構成され、表示部6への画像表示を制御する。例えば、CPU2の指示に応じて表示部6に表示すべき画像の画像データを生成する。
【0037】
位置検出部8は、タッチパネル81を有しており、タッチパネル81は表示部6の表示画面を覆うように設けられている。従って、位置検出部8は利用者のタッチ操作により表示部6の表示画面上における所定位置を検出することができる。位置検出部8は利用者の指先のタッチ操作による圧力の変化を検知し、又は静電気による電気信号を検知して、利用者の指先の接触位置に対応する表示部6の表示画面上の座標を検出し、該座標を特定する信号を発生する。また、位置検出部8は、これに限るものでなく、ポインティングデバイス(例えば、スタイラスペン)等を用いる構成であっても良い。
【0038】
画像入力部9は、読み取り用の原稿に光を照射する光源、CCD(Charge Coupled Device)のようなイメージセンサ等を有し、該原稿の画像データの光学的読み取りを行なう。また、画像入力部9では、所定の読取り位置に載置された原稿からの反射光像を当該イメージセンサに結像させ、RGB(R : Red, G : Green, B : Blue)のアナログデータを出力する。
【0039】
画像出力部10は、画像処理部11から出力される画像データに基づく画像を記録用紙、OHPフィルム等の記録媒体上に印刷する。画像出力部10は、感光体ドラム、該感光体ドラムを所定の電位に帯電させる帯電器、外部から受付けた画像データに応じてレーザ光を発して感光体ドラム上に静電潜像を生成させるレーザ書込装置、感光体ドラム表面に形成された静電潜像にトナーを供給して現像化する現像器、感光体ドラム表面に形成されたトナー像を記録媒体上に転写する転写器等を備えており、例えば、電子写真方式にて画像を記録媒体上に出力する。
【0040】
画像処理部11は、例えば、画像入力部9から入力されるアナログデータを基にディジタル形式の画像データを生成し、又は記憶部5に記憶されている画像データを読み出し、夫々の画像の種類に応じた処理を施した後、出力(印刷)すべき画像データを生成する。画像処理部11によって生成された出力用画像データは、画像出力部10に出力される。
【0041】
また、操作パネル12は、複合機100における「ファックス」、「複写」、「印刷」、「メール」等の機能を切り替える機能ボタン、テンキー、スタートキー、キャンセルキー、受け付けた指示を確定するためのエンターキー、画像入力部9を介して読み取った原稿の画像をシート状の記録媒体上に画像形成するための「出力」キー又は「コピー」キー等を備えている。
【0042】
トレイ部13は、複数のトレイ(図示せず)を有しており、各々トレイには複数種の記録用紙が収納されている。詳しくは、A4、A3、B4、B5等の定形の大きさを有する複数種の定形用紙が対応するトレイに収納されている。また、夫々のトレイにはトレイセンサ(図示せず)が設けられている。該トレイセンサは当該トレイに用紙が収納されているか否かを検出する公知のものである。
【0043】
以上の構成を用いて、本発明の実施の形態1に係る複合機100は、利用者から表示部6へのタッチ操作を受け付け、表示部6に表示されている画像の編集を行なう。
【0044】
例えば、利用者が表示部6の表示画面(位置検出部8)に指先を触れることにより、位置検出部8はタッチ操作を受け付ける。この場合、位置検出部8は、タッチされた点の位置を検出し、この点の座標を特定する信号をCPU2に送出する。
【0045】
CPU2は、位置検出部8から前記信号(座標)を取得して、表示部6に表示されているソフトキーの内、該座標に対応する位置のソフトキーが操作されたものと認識する。
【0046】
一方、例えば、利用者が親指及び食指を使って、表示部6の表示画面(位置検出部8)に両指を共に触れた場合、位置検出部8は2点のタッチ操作を受け付ける。この場合、位置検出部8は、親指でタッチされた第1点と、食指でタッチされた第2点との位置を検出し、これらの2点の座標を特定する信号を制御部1及びCPU2に送出する。
【0047】
続いて、利用者がいわゆるピンチイン又はピンチアウトとの操作を行なった場合は、更に、該操作に従って、斯かる2点の座標を特定する信号が位置検出部8から制御部1及びCPU2に送出される。この際、制御部1及びCPU2は、前記2点の位置関係、及び斯かる操作による位置変更、すなわち、第1点及び第2点の間の距離変化に基づき、表示部6に表示された画像の編集指示を受け付ける。
【0048】
例えば、制御部1及びCPU2は、位置検出部8からの前記信号に基づき、位置検出部8が検出した2つの点を結ぶ直線の方向に応じて、前記画像の編集指示に係る編集の対象の選択を受け付ける。また、制御部1及びCPU2は、第1点及び第2点の間の距離変化に基づき、斯かる画像の拡大又は縮小の編集指示を受け付ける。
【0049】
図2は本発明の実施の形態1の複合機100における、制御部1の要部構成を示す機能ブロック図である。制御部1は、選択受付部14と、用紙決定部15(媒体決定手段)と、情報表示部16と、編集部17とを備えている。
【0050】
選択受付部14は、利用者から2点のタッチ操作を受け付けた場合、位置検出部8が発する信号に基づき、該2つの点を結ぶ直線の方向に応じて、その際、表示部6に表示されている画像(表示画像)に対する編集の対象の選択を受け付ける。例えば、選択受付部14は、前記直線の方向が、表示部6に表示されている画像の中心部で交差する2つの方向の中、どの方向に沿うものであるかに応じて、編集の対象の選択を受け付ける。
【0051】
例えば、表示部6には、画像出力部10を介して出力すべきである、絵、図、文字等のオブジェクト画像と、該オブジェクト画像が書き込まれており、該オブジェクト画像の出力の際に用いられる記録用紙を表す用紙画像(媒体画像)とからなる画像(表示画像)が表示される。
【0052】
この際、利用者から2点のタッチ操作があった場合、選択受付部14は、斯かる2つの点を結ぶ直線の方向に基づいて、表示部6に表示されている画像(表示画像)に対する編集の対象として、前記オブジェクト画像及び/又は用紙画像の選択を受け付ける。
【0053】
用紙決定部15は、選択受付部14が編集の対象として用紙画像の選択を受け付けた場合、前記オブジェクト画像が画像出力部10を介した実際に出力されるときに用いられる記録用紙を決定する。
【0054】
詳しくは、本発明の実施の形態1に係る複合機100においては、上述したように、A4、A3、B4、B5等の定形の大きさを有する複数種の定形用紙が対応するトレイに各々収納されており、用紙決定部15は、斯かる2つの点の間の距離変化に基づき、前記トレイの何れかに収納されている定形用紙を選択する。以下の説明においては、A4、A3、B4、B5の大きさを有する定形用紙を、各々A4用紙、A3用紙、B4用紙、B5用紙と言う。
【0055】
例えば、斯かる2つの点の間の距離が増加又は減少し、後述するように、編集部17が用紙画像の大きさを編集する際、用紙決定部15は、前記距離の1cm毎に、A3用紙、B4用紙、A4用紙、B5用紙の順に、用紙の決定を行なう。例えば、前記2つの点の間の距離が増加する場合は、その増加値が1cmである場合、2cmである場合、3cmである場合、4cm以上である場合、用紙決定部15は、夫々B5用紙、A4用紙、B4用紙、A3用紙の順に沿って記録用紙を選択する。一方、前記2つの点の間の距離が減少する場合は、その減少値が1cmである場合、2cmである場合、3cmである場合、4cm以上である場合、用紙決定部15は、A3用紙、B4用紙、A4用紙、B5用紙の順に沿って記録用紙を選択する。
【0056】
情報表示部16は、表示制御部7を介して、用紙決定部15によって決定された用紙に対する情報を表示部6に表示する。情報表示部16は、例えば、「A3用紙」、「B4用紙」、「A4用紙」等のテキストを表示部6に表示し、又は夫々の記録用紙の大きさを表す「297mm×420mm」、「257mm×364mm」、「210mm×297mm」等のテキストを表示部6に表示する。
【0057】
また、情報表示部16は、編集部17によってオブジェクト画像を拡大/縮小する編集が行なわれる場合においても、該オブジェクト画像の拡大/縮小の倍率を表示部6に表示する。
【0058】
編集部17は、前記2つの点を結ぶ直線の方向、及び該2つの点の間の距離変化に基づき、表示部6に表示されている画像を部分的に又は全体的に編集する。詳しくは、上述したように、オブジェクト画像及び用紙画像からなる画像において、編集部17は、オブジェクト画像及び用紙画像の何れか一方を編集する部分的編集、又はこれら両方を共に編集する全体的編集を行なう。
【0059】
例えば、編集部17は、前記2つの点を結ぶ直線の方向に基づいて選択受付部14が受け付けた選択に係る編集の対象に対し、該2つの点の間の距離変化に基づいて拡張/縮小の部分的編集を行なう。
【0060】
例えば、前記2つの点の間の距離が増加する場合は、1mm増加毎に、オブジェクト画像又は用紙画像を1%拡大し、前記2つの点の間の距離が減少する場合は、1mm減少毎にオブジェクト画像又は用紙画像を1%縮小する編集を、編集部17が行なう。
【0061】
また、利用者が、前記2つの点の中、何れか一方、又は両方の移動することにつれて、これらを結ぶ直線の方向が回転する変更があった場合、CPU2は、表示部6に表示されている画像の向きを回転させる回転指示として受け付ける。また、編集部17は、該変更に基づき、表示部6に表示されている画像の向きを回転させる編集を行なう(全体的編集)。例えば、前記直線の方向が時計回り方向に回転した場合、斯かる画像を時計回り方向に回転させる編集が行なわれる。
【0062】
このように、編集部17による編集が施された画像に係るデータに基づき、表示制御部7は表示部6に編集後のオブジェクト画像又は用紙画像を表示させる。
【0063】
なお、以上の選択受付部14、用紙決定部15、情報表示部16及び編集部17は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、CPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0064】
以下、本発明の実施の形態1に係る複合機100における、画像編集処理について説明する。図3及び図4は本発明の実施の形態1に係る複合機100における、画像編集処理を説明するフローチャートである。説明の便宜上、利用者が親指及び食指を使って前記ピンチイン又はピンチアウト操作を行なう場合を例として説明する。また、以下の説明においては、トレイ部13の各トレイにはA4用紙、A3用紙、B4用紙、B5用紙が収納されており、表示部6に表示される画像は矩形であって、該画像の対角線の方向に沿うピンチイン又はピンチアウト操作によって、選択受付部14がオブジェクト画像又は用紙画像の選択を受け付けるものとする。
【0065】
CPU2は、画像入力部9の前記読取り位置に原稿が載置されたか否かを判定する(ステップS101)。斯かる判定は、例えば、前記読取り位置をプリスキャンして取得される画像に基づき、行なわれる。
【0066】
CPU2は、原稿が載置されていないと判定した場合(ステップS101:NO)、原稿が載置されるまで斯かる判定を繰り返して行なう。
【0067】
一方、CPU2は、原稿が載置されたと判定した場合(ステップS101:YES)、載置された原稿のサイズを検出する(ステップS102)。斯かる検出は、例えば、原稿のサイズを検出するいわゆる反射型サイズ検出センサを用いる構成であってもよく、原稿サイズ検出用の画像を取得するべくプリスキャンを行なうように構成しても良い。
【0068】
次いで、CPU2は用紙状況の確認を行なう(ステップS103)。すなわち、CPU2はトレイ部13の各トレイに設けられた前記トレイセンサの検出結果に基づき、夫々のトレイにA4用紙、A3用紙、B4用紙、B5用紙が収納されているか否かを確認する。
【0069】
CPU2は、ステップS102で検出された原稿のサイズ、及び前記用紙状況の確認の結果に基づき、適正サイズの記録用紙があるか否かを判定する(ステップS104)。CPU2は適正サイズの記録用紙がないと判定した場合(ステップS104:NO)、適正なサイズの記録用紙を要求する(ステップS108)。例えば、CPU2は、表示制御部7に指示することにより、トレイに記録用紙を充填すること又は、適正なサイズの紙を手差しトレイに供給することを促す旨のテキストを表示部6に表示する。以降、処理はステップS104に戻る。
【0070】
CPU2は適正サイズの記録用紙があると判定した場合(ステップS104:YES)、斯かる記録用紙を適正用紙として選択し(ステップS105)、該選択の結果をRAM4に記憶しておく。現実施の形態においては、適正用紙としてA4用紙が選択されたものとする。
【0071】
次いで、CPU2は、操作パネル12を監視することにより、複写指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS106)。
【0072】
例えば、利用者が操作パネル12の「コピー」キーを操作した場合、CPU2は複写指示を受け付けたと判定し(ステップS106:YES)、画像入力部9及び画像出力部10に複写に係る指示を行なう。すなわち、画像入力部9の前記読取り位置に載置された原稿の画像データが画像入力部9によって読み取られ、該原稿の画像データに基づき、画像出力部10が記録用紙上への印刷を行なう(ステップS107)。
【0073】
一方、CPU2は複写指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS106:NO)、スキャン指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS109)。CPU2はスキャン指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS109:NO)、処理をステップS106に戻す。
【0074】
CPU2はスキャン指示を受け付けたと判定した場合(ステップS109:YES)、画像入力部9の前記読取り位置に載置された原稿の読取を画像入力部9に指示する。CPU2の指示に応じて画像入力部9は斯かる原稿の読取を行なう(ステップS110)。画像入力部9によって読み取られた原稿の画像データはRAM4に記憶される。
【0075】
表示制御部7はRAM4に記憶されている原稿の画像データに基づき、表示部6にプレビュー画像を表示する(ステップS111)。該プレビュー画像は矩形の画像である。
【0076】
表示部6に表示されたプレビュー画像は、絵、図、文字等の原稿のコンテンツを表すオブジェクト画像と、該オブジェクト画像の出力の際に用いられる記録用紙を表す用紙画像とからなる。該プレビュー画像に基づく印刷を希望する利用者は、操作パネル12の前記スタートキーを操作することにより、印刷を指示する。
【0077】
一方、該プレビュー画像の編集を希望する利用者は、上述したように、2点をタッチすることにより、前記オブジェクト画像又は用紙画像に対して編集を行なう。
【0078】
CPU2は、位置検出部8からの信号に基づき、表示部6の表示画面に2点のタッチがあったか否かを判定する(ステップS112)。
【0079】
CPU2は、2点のタッチがなかったと判定した場合(ステップS112:NO)、印刷をスタートする指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS119)。斯かる判定は、CPU2が操作パネル12の前記スタートキーの操作を監視することにより行われる。
【0080】
CPU2は、印刷をスタートする指示を受け付けたと判定した場合(ステップS119:YES)、処理をステップS107に移動させ、画像出力部10による印刷が行なわれる。
【0081】
一方、CPU2は、印刷をスタートする指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS119:NO)、斯かる原稿の処理をキャンセルする旨の指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS120)。斯かる判定は、CPU2が操作パネル12の前記キャンセルキーの操作を監視することにより行われる。
【0082】
CPU2は、原稿の処理をキャンセルする旨の指示を受け付けたと判定した場合(ステップS120:YES)、処理を終了する。
【0083】
また、CPU2は、原稿の処理をキャンセルする旨の指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS120:NO)、処理をステップS112に戻す。
【0084】
一方、ステップS112にて、CPU2が表示部6の表示画面に2点のタッチがあったと判定した場合(ステップS112:YES)、CPU2は、斯かるプレビュー画像を回転する旨の指示を受け付けたか否かを更に判定する(ステップS113)。
【0085】
詳しくは、位置検出部8からの信号に基づき、CPU2は、前記2点の中、何れか一方、又は両方が移動し、これらを結ぶ直線の方向が回転する変更があったか否かを監視し、該変更があった場合、プレビュー画像を回転する旨の指示を受け付けたと判定する。
【0086】
図5は本発明の実施の形態1に係る複合機100における、プレビュー画像の回転処理を説明する説明図である。図5では、オブジェクト画像にfの参照番号が、用紙画像にはpの参照符号が付されている。以下においては、編集部17による編集が行なわれる前のオブジェクト画像f及び用紙画像pは点線にて表示し、編集部17による編集が行なわれた後のオブジェクト画像f及び用紙画像pは実線にて表示する。
【0087】
例えば、利用者が左手の親指及び食指を使って、表示部6の表示画面61をタッチした状態で、図5に示すように、反時計回り方向に(図中、矢印方向)左手をねじって、親指及び食指の2点の両方が移動した場合、これらを結ぶ直線の方向が回転する変更が生じる。この際、CPU2は、表示部6に表示されているプレビュー画像の向きを回転させる回転指示として受け付け、該反時計回り方向への回転量に応じて、編集部17は表示部6に表示されているプレビュー画像の向きを反時計回り方向に回転させる編集を行なう。
【0088】
CPU2は、前記プレビュー画像を回転する旨の指示を受け付けたと判定した場合(ステップS113:YES)、編集部17に該プレビュー画像を回転させる編集を指示する。CPU2の指示に応じて、編集部17は、図5に示すように、該プレビュー画像の向きを回転させる編集処理を行なう(ステップS121)。以降、処理はステップS111に戻る。
【0089】
CPU2は、前記プレビュー画像を回転する旨の指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS113:NO)、位置検出部8からの信号、及び該プレビュー画像(座標)に基づき、斯かる2点を結ぶ直線の方向が、該プレビュー画像の対角線の中一方(以下、第1方向と言う。)に沿う方向であるか否かを判定する(ステップS114)。
【0090】
図6は本発明の実施の形態1に係る複合機100における、オブジェクト画像fの編集を説明する説明図である。図6においては、表示部6に表示された矩形のプレビュー画像の対角線の中、一方(第1方向)には参照番号L1が付され、他方(第2方向)には参照番号L2が付されている。本実施の形態においては、当該2点を結ぶ直線の方向が、第1方向に沿う場合、オブジェクト画像fに対する編集が行なわれる。また、該直線の方向が第2方向に沿う場合は、用紙画像pに対する編集が行なわれる。
【0091】
CPU2は、前記2点を結ぶ直線の方向が、前記第1方向に沿う方向であると判定した場合(ステップS114:YES)、選択受付部14は、オブジェクト画像fの選択として受け付ける(ステップS115)。この際、斯かる旨を利用者に視認させるために、オブジェクト画像fに所定の色を付け、又は点滅させるように構成しても良い。
【0092】
以降、利用者はピンチイン又はピンチアウト操作を行ない、オブジェクト画像fの縮小又は拡大を指示する。
【0093】
CPU2は、位置検出部8からの信号に基づき、オブジェクト画像fを拡大する指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS116)。換言すれば、CPU2は、位置検出部8からの信号に基づき、ピンチアウトの操作があったか否かを判定する。
【0094】
CPU2がオブジェクト画像fを拡大する指示を受け付けたと判定した場合(ステップS116:YES)、すなわち、利用者によってピンチアウト操作が行なわれた場合、編集部17は、該ピンチアウト操作における2点間の距離変化に応じて、オブジェクト画像fを拡大する編集処理を行なう(ステップS117)。編集部17による拡大の編集については既に説明しているので、詳しい説明を省略する。
【0095】
CPU2が、オブジェクト画像fを拡大する指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS116:NO)、すなわち、利用者によってピンチイン操作が行なわれた場合、編集部17は、該ピンチイン操作における2点間の距離変化に応じて、オブジェクト画像fを縮小する編集処理を行なう(ステップS127)。編集部17による縮小の編集については既に説明しているので、詳しい説明を省略する。
【0096】
例えば、図6に示すように、利用者が親指及び食指を図中の矢印方向に移動させてピンチイン操作を行なった場合、用紙画像pの大きさは変わらず、オブジェクト画像fの大きさのみが縮小される。
【0097】
なお、この際、情報表示部16は、図6に示すように、当該ピンチイン操作によるオブジェクト画像fの大きさの倍率変化を表示する。
【0098】
以降、プレビュー画像を編集するための操作を完了した利用者は指を表示部6の表示画面61から離す。一方、オブジェクト画像fを編集するための操作を続ける利用者は、再び、指の回転、ピンチイン又はピンチアウトの操作を行なう。
【0099】
CPU2は、位置検出部8からの信号に基づき、利用者の指が表示部6の表示画面61から離れたか否かを判定する(ステップS118)。
【0100】
CPU2は、利用者の指が表示部6の表示画面61から離れたと判定した場合(ステップS118:YES)、処理を終了する。また、CPU2は、利用者の指が表示部6の表示画面61から離れていないと判定した場合(ステップS118:NO)、処理を再びステップS113に戻す。
【0101】
一方、ステップS114にて、CPU2は、前記2点を結ぶ直線の方向が前記第1方向に沿う方向でないと判定した場合(ステップS114:NO)、すなわち、前記2点を結ぶ直線の方向が前記第2方向(図6中、L2)である場合、選択受付部14は、用紙画像pの選択として受け付ける(ステップS122)。この際、斯かる旨を利用者に視認させるために、用紙画像pに所定の色を付け、又は点滅させるように構成しても良い。
【0102】
以降、利用者はピンチイン又はピンチアウト操作を行ない、用紙画像pの縮小又は拡大を指示する。
【0103】
CPU2は、位置検出部8からの信号に基づき、用紙画像pを拡大する指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS123)。換言すれば、CPU2は、位置検出部8からの信号に基づき、ピンチアウトの操作があったか否かを判定する。
【0104】
CPU2が用紙画像pを拡大する指示を受け付けたと判定した場合(ステップS123:YES)、すなわち、利用者によってピンチアウト操作が行なわれた場合、編集部17は、該ピンチアウト操作における2点間の距離変化に応じて、用紙画像pを拡大する編集処理を行なう(ステップS124)。編集部17による拡大の編集については既に説明しているので、詳しい説明を省略する。
【0105】
CPU2が、用紙画像pを拡大する指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS123:NO)、すなわち、利用者によってピンチイン操作が行なわれた場合、編集部17は、該ピンチイン操作における2点間の距離変化に応じて、用紙画像pを縮小する編集処理を行なう(ステップS125)。編集部17による縮小の編集については既に説明しているので、詳しい説明を省略する。
【0106】
ステップS124にて用紙画像pを拡大する編集が行なわれる際、又はステップS125にて用紙画像pを縮小する編集が行なわれる際、情報表示部16は、斯かる編集によって変更される記録用紙に対する情報を表示部6に表示する(ステップS126)。すなわち、編集部17が用紙画像pの大きさを編集する際、用紙決定部15は出力すべき記録用紙を決定し、決定された記録用紙に関する情報が情報表示部16によって表示される。
【0107】
図7及び図8は本発明の実施の形態1に係る複合機100における、用紙画像pの編集を説明する説明図である。
【0108】
例えば、図7に示すように、利用者が親指及び食指を図中の矢印方向に移動させてピンチイン操作を行なった場合、オブジェクト画像fの大きさは変わらず、用紙画像pの大きさのみが縮小される。この際、情報表示部16は、図7に示すように、当該ピンチイン操作によって変更された、すなわち、用紙決定部15によって決定された記録用紙に対する情報を表示部6に表示する。図7では、ステップS105にて選択されたA4用紙の代わりに、より小さなサイズの記録用紙である「B5用紙」のテキストが前記情報として表示された例を示している。
【0109】
また、図8に示すように、利用者が親指及び食指を図中の矢印方向に移動させてピンチアウト操作を行なった場合、オブジェクト画像fの大きさは変わらず、用紙画像pの大きさのみが拡大される。この際、情報表示部16は、図8に示すように、当該ピンチアウト操作によって変更された、すなわち、用紙決定部15によって決定された記録用紙に対する情報を表示部6に表示する。図8では、ステップS105にて選択されたA4用紙の代わりに、より大きなサイズの記録用紙である「B4用紙」のテキストが前記情報として表示された例を示している。
【0110】
以降、編集部17によって編集されたオブジェクト画像fが、用紙決定部15によって決定された記録用紙に印刷される。
【0111】
本発明に係る複合機100においては、以上に記載したように、編集部17によって部分的編集が行なわれる場合、部分的編集の対象の選択指示及び編集指示を共に受け付けることができ、利用者の手間を減らすことが出来る。
【0112】
また、以上の説明においては、表示部6に表示された画像が、オブジェクト画像及び用紙画像というコンテンツを有し、部分的編集が該コンテンツ別に行われる場合を例として説明したが、これに限るものでない。例えば、前記部分的編集が、写真、文字等のコンテンツの種類別に行われてもよく、色別に行われるように構成しても良い。
【0113】
換言すれば、位置検出部8が検出した2つの点を結ぶ直線の方向に基づいて、異なる種類のコンテンツが選択され、異なる色のコンテンツが選択されるように構成しても良い。
【0114】
例えば、表示部6に表示されたオブジェクト画像に対して拡大・縮小する等の編集が行なわれた場合、斯かる編集による前記オブジェクト画像の大きさ変化に伴い、印刷すべき記録用紙を適宜変える必要が生じる。従って、利用者は記録用紙を選択するために他の画面を立ち上げて適切な大きさの記録用紙を選択する煩雑な操作を強いられることとなる。しかし、本発明に係る複合機100においては、以上に記載したように、画像の編集及び記録用紙の選択が同一の画面上にて行われるので、煩雑な操作を省くことが出来る。
【0115】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る複合機100は、実施の形態1に係る複合機100と略同様の構成を有していが、記憶部5及び制御部1の構成及び作用において異なる。
【0116】
記憶部5は、例えば、フラッシュメモリ、EEPROM、HDD、MRAM、FeRAM、又は、OUM等の不揮発性の記憶媒体により構成されている。また、記憶部5は、出力すべき記録用紙の変更と、オブジェクト画像fの大きさの倍率とを対応付けた対応テーブルを記憶している。
【0117】
図9は本発明の実施の形態2に係る複合機100において、記憶部5に記憶されている対応テーブルの一例を示す例示図である。該対応テーブルにおいては、例えば、出力に係るオブジェクト及び記録用紙の大きさが共に拡大・縮小される場合、換言すれば、オブジェクト画像f及び用紙画像pの大きさが共に編集される場合の対応関係が示されている。詳しくは、用紙画像pが「A4用紙」に係る大きさから「A3用紙」に係る大きさに拡大される場合、これに対応するオブジェクト画像fの倍率は「141%」であり、用紙画像pが「A4用紙」に係る大きさから「B5用紙」に係る大きさに縮小される場合、これに対応するオブジェクト画像fの倍率は「86%」である旨等か、前記対応テーブルに示されている。
【0118】
制御部1の選択受付部14は、利用者から2点のタッチ操作を受け付けた場合、位置検出部8が発する信号に基づき、該2つの点を結ぶ直線の方向に応じて、表示部6に表示されている画像に対する編集の対象として、オブジェクト画像f又は用紙画像pの選択を受け付ける。
【0119】
例えば、選択受付部14は、前記直線の方向が、表示部6に表示されている画像の中心部で交差する2つの方向の中、どの方向に沿うものであるかに応じて、オブジェクト画像f又は用紙画像pの選択を受け付ける。
【0120】
一方、前記直線の方向が、前記2つの方向の何れにも沿っていない場合、選択受付部14は、オブジェクト画像f及び用紙画像pの選択を受け付ける。すなわち、オブジェクト画像f及び用紙画像pが共に選択される。
【0121】
また、このように、選択受付部14がオブジェクト画像f及び用紙画像pの選択を受け付けた場合においては、編集部17による前記画像の編集は前記対応テーブルに基づいて行われる。
【0122】
すなわち、選択受付部14がオブジェクト画像f及び用紙画像pの選択を受け付けており、利用者によりピンチイン又はピンチアウトの操作が行なわれた場合において、該操作によるオブジェクト画像fの倍率が122%に該当する場合、編集部17は「A4用紙」であった用紙画像pを「B4用紙」の用紙画像pに拡大する編集を共に行なう。また、利用者によりピンチイン又はピンチアウトの操作が行なわれ、該操作によるオブジェクト画像fの倍率が81%に該当する場合、編集部17は「B4用紙」であった用紙画像pを「A4用紙」の用紙画像pに縮小する編集を共に行なう。
【0123】
以下、本発明の実施の形態2に係る複合機100における、画像編集処理について説明する。図10から図12は本発明の実施の形態2に係る複合機100における、画像編集処理を説明するフローチャートである。説明の便宜上、利用者が親指及び食指を使って前記ピンチイン又はピンチアウト操作を行なう場合を例として説明する。また、以下の説明においては、トレイ部13の各トレイにはA4用紙、A3用紙、B4用紙、B5用紙が収納されており、表示部6に表示される画像は矩形であって、該画像の縦横の方向に沿うピンチイン又はピンチアウト操作によって、選択受付部14がオブジェクト画像f又は用紙画像pの選択を受け付けるものとする。
【0124】
CPU2は、画像入力部9の前記読取り位置に原稿が載置されたか否かを判定する(ステップS201)。CPU2は、原稿が載置されていないと判定した場合(ステップS201:NO)、原稿が載置されるまで斯かる判定を繰り返して行なう。
【0125】
一方、CPU2は、原稿が載置されたと判定した場合(ステップS201:YES)、載置された原稿のサイズを検出する(ステップS202)。
【0126】
次いで、CPU2は用紙状況の確認を行なう(ステップS203)。すなわち、CPU2はトレイ部13の各トレイに設けられた前記トレイセンサの検出結果に基づき、夫々のトレイにA4用紙、A3用紙、B4用紙、B5用紙が収納されているか否かを確認する。
【0127】
CPU2は、ステップS202で検出された原稿のサイズ、及び前記用紙状況の確認の結果に基づき、適正サイズの記録用紙があるか否かを判定する(ステップS204)。CPU2は適正サイズの記録用紙がないと判定した場合(ステップS204:NO)、適正なサイズの記録用紙を要求する(ステップS208)。以降、処理はステップS204に戻る。
【0128】
CPU2は適正サイズの記録用紙があると判定した場合(ステップS204:YES)、斯かる記録用紙を適正用紙として選択し(ステップS205)、該選択の結果をRAM4に記憶しておく。現実施の形態においては、適正用紙としてA4用紙が選択されたものとする。
【0129】
次いで、CPU2は、操作パネル12を監視することにより、複写指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS206)。
【0130】
例えば、利用者が操作パネル12の「コピー」キーを操作した場合、CPU2は複写指示を受け付けたと判定し(ステップS206:YES)、画像入力部9によって画像入力部9の前記読取り位置に載置された原稿の画像データが読み取られ、該原稿の画像データに基づき、画像出力部10が記録用紙上への印刷を行なう(ステップS207)。
【0131】
一方、CPU2は複写指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS206:NO)、スキャン指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS209)。CPU2はスキャン指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS209:NO)、処理をステップS206に戻す。
【0132】
CPU2はスキャン指示を受け付けたと判定した場合(ステップS209:YES)、画像入力部9の前記読取り位置に載置された原稿の読取を画像入力部9に指示し、画像入力部9は斯かる原稿の読取を行なう(ステップS210)。画像入力部9によって読み取られた原稿の画像データはRAM4に記憶される。
【0133】
表示制御部7はRAM4に記憶されている原稿の画像データに基づき、表示部6にプレビュー画像を表示する(ステップS211)。該プレビュー画像は矩形の画像であり、実施の形態1と同様、オブジェクト画像f及び用紙画像pからなる。
【0134】
該プレビュー画像に基づく印刷を希望する利用者は、操作パネル12の前記スタートキーを操作することにより、印刷を指示する。一方、該プレビュー画像の編集を希望する利用者は、上述したように、2点をタッチすることにより、オブジェクト画像f又は用紙画像pに対して編集を行なう。
【0135】
CPU2は、位置検出部8からの信号に基づき、表示部6の表示画面に2点のタッチがあったか否かを判定する(ステップS212)。CPU2は、2点のタッチがなかったと判定した場合(ステップS212:NO)、印刷をスタートする指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS219)。
【0136】
CPU2は、印刷をスタートする指示を受け付けたと判定した場合(ステップS219:YES)、処理をステップS207に移動させ、画像出力部10による印刷が行なわれる。
【0137】
一方、CPU2は、印刷をスタートする指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS219:NO)、斯かる原稿の処理をキャンセルする旨の指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS220)。
【0138】
CPU2は、原稿の処理をキャンセルする旨の指示を受け付けたと判定した場合(ステップS220:YES)、処理を終了する。また、CPU2は、原稿の処理をキャンセルする旨の指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS220:NO)、処理をステップS212に戻す。
【0139】
一方、ステップS212にて、CPU2が表示部6の表示画面に2点のタッチがあったと判定した場合(ステップS212:YES)、CPU2は、斯かるプレビュー画像を回転する旨の指示を受け付けたか否かを更に判定する(ステップS213)。
【0140】
CPU2は、前記プレビュー画像を回転する旨の指示を受け付けたと判定した場合(ステップS213:YES)、編集部17に該プレビュー画像を回転させる編集を指示し、編集部17は該プレビュー画像の向きを回転させる編集処理を行なう(ステップS221)。
【0141】
CPU2は、前記プレビュー画像を回転する旨の指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS213:NO)、位置検出部8からの信号、及び該プレビュー画像(座標)に基づき、斯かる2点を結ぶ直線の方向が、該プレビュー画像の中心部で交差する縦横線の中、縦線方向(以下、第1方向と言う。)に沿う方向であるか否かを判定する(ステップS214)。
【0142】
図13は本発明の実施の形態2に係る複合機100における、オブジェクト画像fの編集を説明する説明図である。図13においては、表示部6に表示された矩形のプレビュー画像の縦線方向(第1方向)には参照番号L1が付され、横線方向(第2方向)には参照番号L2が付されている。本実施の形態においては、当該2点を結ぶ直線の方向が、第1方向に沿う場合、オブジェクト画像fに対する編集が行なわれる。また、該直線の方向が第2方向に沿う場合は、用紙画像pに対する編集が行なわれる。
【0143】
CPU2は、前記2点を結ぶ直線の方向が、前記第1方向に沿う方向であると判定した場合(ステップS214:YES)、選択受付部14は、オブジェクト画像fの選択として受け付ける(ステップS215)。この際、斯かる旨を利用者に視認させるために、オブジェクト画像fに所定の色を付け、又は点滅させるように構成しても良い。以降、利用者はピンチイン又はピンチアウト操作を行ない、オブジェクト画像fの縮小又は拡大を指示する。
【0144】
CPU2は、位置検出部8からの信号に基づき、オブジェクト画像fを拡大する指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS216)。CPU2がオブジェクト画像fを拡大する指示を受け付けたと判定した場合(ステップS216:YES)、すなわち、利用者によってピンチアウト操作が行なわれた場合、編集部17は、該ピンチアウト操作における2点間の距離変化に応じて、オブジェクト画像fを拡大する編集処理を行なう(ステップS217)。編集部17による拡大の編集については既に説明しているので、詳しい説明を省略する。
【0145】
CPU2が、オブジェクト画像fを拡大する指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS216:NO)、すなわち、利用者によってピンチイン操作が行なわれた場合、編集部17は、該ピンチイン操作における2点間の距離変化に応じて、オブジェクト画像fを縮小する編集処理を行なう(ステップS228)。編集部17による縮小の編集については既に説明しているので、詳しい説明を省略する。
【0146】
例えば、図13に示すように、利用者が親指及び食指を図中の矢印方向に移動させてピンチイン操作を行なった場合、用紙画像pの大きさは変わらず、オブジェクト画像fの大きさのみが縮小される。この際、情報表示部16は、図13に示すように、当該ピンチイン操作によるオブジェクト画像fの大きさの倍率変化を表示する。
【0147】
以降、プレビュー画像を編集するための操作を完了した利用者は指を表示部6の表示画面61から離す。一方、オブジェクト画像fを編集するための操作を続ける利用者は、再び、指の回転、ピンチイン又はピンチアウトの操作を行なう。
【0148】
CPU2は、位置検出部8からの信号に基づき、利用者の指が表示部6の表示画面61から離れたか否かを判定する(ステップS218)。CPU2は、利用者の指が表示部6の表示画面61から離れたと判定した場合(ステップS218:YES)、処理を終了する。また、CPU2は、利用者の指が表示部6の表示画面61から離れていないと判定した場合(ステップS218:NO)、処理を再びステップS213に戻す。
【0149】
一方、ステップS214にて、CPU2は、前記2点を結ぶ直線の方向が前記第1方向に沿う方向でないと判定した場合(ステップS214:NO)、位置検出部8からの信号に基づき、該直線の方向が前記第2方向(図13中、L2)に沿う方向であるか否かを判定する(ステップS222)。
【0150】
CPU2が前記直線の方向を前記第2方向に沿う方向であると判定した場合(ステップS222:YES)、選択受付部14は、用紙画像pの選択として受け付ける(ステップS223)。この際、斯かる旨を利用者に視認させるために、用紙画像pに所定の色を付け、又は点滅させるように構成しても良い。以降、利用者はピンチイン又はピンチアウト操作を行ない、用紙画像pの縮小又は拡大を指示する。
【0151】
CPU2は、位置検出部8からの信号に基づき、用紙画像pを拡大する指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS224)。CPU2が用紙画像pを拡大する指示を受け付けたと判定した場合(ステップS224:YES)、すなわち、利用者によってピンチアウト操作が行なわれた場合、編集部17は、該ピンチアウト操作における2点間の距離変化に応じて、用紙画像pを拡大する編集処理を行なう(ステップS225)。編集部17による拡大の編集については既に説明しているので、詳しい説明を省略する。
【0152】
CPU2が、用紙画像pを拡大する指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS224:NO)、すなわち、利用者によってピンチイン操作が行なわれた場合、編集部17は、該ピンチイン操作における2点間の距離変化に応じて、用紙画像pを縮小する編集処理を行なう(ステップS226)。編集部17による縮小の編集については既に説明しているので、詳しい説明を省略する。
【0153】
ステップS225にて用紙画像pを拡大する編集が行なわれる際、又はステップS226にて用紙画像pを縮小する編集が行なわれる際、情報表示部16は、斯かる編集によって変更される記録用紙に対する情報を表示部6に表示する(ステップS227)。
【0154】
図14は本発明の実施の形態2に係る複合機100における、用紙画像pの拡大の編集を説明する説明図である。
【0155】
例えば、図14に示すように、利用者が親指及び食指を図中の矢印方向に移動させてピンチアウト操作を行なった場合、オブジェクト画像fの大きさは変わらず、用紙画像pの大きさのみが拡大される。この際、情報表示部16は、図14に示すように、当該ピンチアウト操作によって変更された、すなわち、用紙決定部15によって決定された記録用紙に対する情報を表示部6に表示する。図14では、ステップS205にて選択されたA4用紙の代わりに、より大きなサイズの記録用紙である「B4用紙」のテキストが前記情報として表示された例を示している。
【0156】
一方、ステップS222にて、CPU2が前記直線の方向を前記第2方向に沿う方向でないと判定した場合(ステップS222:NO)、換言すれば、前記2点を結ぶ直線の方向が前記第1方向でもなく、前記第2方向でもない場合、選択受付部14は、用紙画像p及びオブジェクト画像fの選択として受け付ける(ステップS229)。
【0157】
本実施の形態においては、利用者の親指及び食指に係る2点を結ぶ直線の方向は、表示部6に表示された矩形の画像の対角線方向であるとし、以降、利用者はピンチイン又はピンチアウト操作を行ない、用紙画像p及びオブジェクト画像fの縮小又は拡大を指示するものとする。
【0158】
CPU2は、位置検出部8からの信号に基づき、用紙画像p及びオブジェクト画像fを拡大する指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS230)。CPU2が用紙画像p及びオブジェクト画像fを拡大する指示を受け付けたと判定した場合(ステップS230:YES)、すなわち、利用者によってピンチアウト操作が行なわれた場合、編集部17は、該ピンチアウト操作における2点間の距離変化に応じて、用紙画像pを拡大する編集処理を行なう(ステップS231)。
【0159】
また、編集部17は、記憶部5に記憶されている対応テーブルに基づき、上述した用紙画像pの拡大の編集に対応するオブジェクト画像fの倍率だけ、オブジェクト画像fを拡大する編集処理を行なう(ステップS232)。
【0160】
続いて、用紙決定部15は上述した方法によって用紙を決定し、用紙決定部15によって決定された用紙に対する情報を、情報表示部16が表示部6に表示する(ステップS235)。
【0161】
一方、CPU2が用紙画像p及びオブジェクト画像fを拡大する指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS230:NO)、すなわち、利用者によってピンチイン操作が行なわれた場合、編集部17は、該ピンチイン操作における2点間の距離変化に応じて、用紙画像pを縮小する編集処理を行なう(ステップS233)。
【0162】
また、編集部17は、記憶部5に記憶されている対応テーブルに基づき、上述した用紙画像pの縮小の編集に対応するオブジェクト画像fの倍率だけ、オブジェクト画像fを縮小する編集処理を行なう(ステップS234)。
【0163】
続いて、用紙決定部15は上述した方法によって用紙を決定し、用紙決定部15によって決定された用紙に対する情報を、情報表示部16が表示部6に表示する(ステップS235)。この際、情報表示部16がオブジェクト画像fの編集に係る倍率も共に表示するように構成しても良い。
【0164】
図15及び図16は本発明の実施の形態2に係る複合機100において、用紙画像p及びオブジェクト画像fを共に編集する場合を説明する説明図である。
【0165】
例えば、図15に示すように、利用者が親指及び食指を図中の矢印方向に移動させてピンチイン操作を行なった場合、用紙画像pと共にオブジェクト画像fの大きさが縮小される。この際、情報表示部16は、図15に示すように、当該ピンチイン操作によって変更された、すなわち、用紙決定部15によって決定された記録用紙に対する情報、及びオブジェクト画像fの編集に係る倍率を表示部6に表示する。図15では、ステップS205にて選択されたA4用紙の代わりに、より小さなサイズの記録用紙である「B5用紙」のテキストが前記情報として表示されている。また、用紙画像pが「A4用紙」に係る大きさから「B5用紙」に係る大きさに縮小される場合に対応するオブジェクト画像fの倍率である「86%」が共に表示されている(図9参照)。
【0166】
また、図16に示すように、利用者が親指及び食指を図中の矢印方向に移動させてピンチアウト操作を行なった場合、用紙画像pと共にオブジェクト画像fの大きさが拡大される。この際、情報表示部16は、図16に示すように、当該ピンチアウト操作によって変更された、すなわち、用紙決定部15によって決定された記録用紙に対する情報、及びオブジェクト画像fの編集に係る倍率を表示部6に表示する。図16では、ステップS205にて選択されたA4用紙の代わりに、より大きなサイズの記録用紙である「B4用紙」のテキストが前記情報として表示されている。また、用紙画像pが「A4用紙」に係る大きさから「B4用紙」に係る大きさに拡大される場合に対応するオブジェクト画像fの倍率である「122%」が共に表示されている(図9参照)。
【0167】
以上の実施の形態2の記載においては、用紙画像pの拡大・縮小の編集の後に、該編集にあわせてオブジェクト画像fの編集が行なわれる場合を例にあげて説明したが、これに限るものでない。先ず、オブジェクト画像fの拡大・縮小の編集が行なわれ、この後に該編集にあわせて用紙画像pの編集が行なわれるように構成しても良い。
【0168】
なお、本発明に係る複合機100の構成は以上の記載に限るものでない。以上の記載においては、選択受付部14がオブジェクト画像fの選択を受け付け、利用者のピンチイン又はピンチアウトの操作に基づいてオブジェクト画像fの編集が行なわれる際、利用者の2本の指に係る2点間の距離変化に応じて順にオブジェクト画像fの倍率が変更される場合を例として説明したがこれに限るものでない。例えば、斯かるオブジェクト画像fの倍率の変更は、図9の対応テーブルにて示すように、141%、122%、…、81%、70%の順(又は逆順)に変更されるように構成しても良い。
【0169】
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0170】
(実施の形態3)
図17は本発明の実施の形態3の複合機100の要部構成を示すブロック図である。実施の形態3の複合機100は、動作を行なうためのコンピュータプログラムが、I/F20を介してCD−ROM等の可搬型記録媒体Aで提供することも可能であるように構成されている。さらに、実施の形態3の複合機100は、前記コンピュータプログラムを、図示しない外部装置から通信部30を介してダウンロードすることも可能であるように構成されている。以下に、その内容を説明する。
【0171】
実施の形態3の複合機100は外装(又は内装)の記録媒体読み取り装置(図示せず)を備えており、該記録媒体読み取り装置に、位置検出部8によって検出された2点を結ぶ直線の方向に基づき、表示部6に表示された画像(表示画像)を編集させるプログラム等が記録された可搬型記録媒体Aを挿入して、例えば、CPU2がROM3にこのプログラムをインストールする。かかるプログラムはRAM4にロードして実行される。これにより、実施の形態3の本発明の複合機100として機能する。
【0172】
前記記録媒体としては、いわゆるプログラムメディアであっても良く、磁気テープ及びカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスク及びハードディスク等の磁気ディスク並びにCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムコードを担持する媒体であっても良い。
【0173】
通信部30を介してネットワークからプログラムコードをダウンロードするように流動的にプログラムコードを担持する媒体であっても良い。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであっても良い。なお、本発明は、前記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0174】
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0175】
以上の記載においては、1つの原稿画像に対して、用紙サイズの変換指示、画像サイズの変換指示、又は画像の回転指示等の編集指示を2本の指で操作する場合を例として説明したが、本発明はこれに限るものでない。
【0176】
例えば、原稿束の複数ページの原稿に係る原稿画像が読み取られた場合には、所定の原稿画像に対する編集指示に係る編集結果が、全ての原稿画像においても反映されるように構成しても良く、選択された特定ページの原稿画像に対してのみ反映されるように構成しても良い。また、これらの何れかをユーザが選択できるように構成しても良い。
【0177】
この場合は、選択された特定ページの原稿画像に対する編集指示を他の原稿画像にも反映する指示をユーザから受け付けるためのキーを、本発明に係る複合機に設けることにより実現できる。
【0178】
また、本発明に係る複合機は以上の記載に限るものでなく、従来の拡大、縮小、用紙サイズ選択、回転等の操作キーとの併用、また他の編集機能との組み合わせ指示も可能である。
【符号の説明】
【0179】
1 制御部
2 CPU
5 記憶部
6 表示部
61 表示画面
8 位置検出部
14 選択受付部
15 用紙決定部
16 情報表示部
17 編集部
100 複合機
A 記録媒体
p 用紙画像
f オブジェクト画像
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示部に表示された表示画像に基づき、シート状の記録媒体に画像形成を行なう画像形成装置、画像編集方法、コンピュータプログラム、並びに該コンピュータプログラムが記録された記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、表示部に例えば透明のタッチパネルを重ねて、該表示部に表示された表示画像に対するタッチ操作を検出して所定の指示を受け付ける電子機器が広く普及されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、地図のような表示画像を表示部に表示し、利用者が該表示画像に対して透明タッチパネルを介して2本の指をタッチして、該2本の指の間隔を変化させるいわゆるピンチイン又はピンチアウトの操作を行なうことにより、前記表示画像を拡大・縮小できる携帯情報機器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−163031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、表示部に表示されている表示画像の編集においては、該表示画像の一部に対して編集を行なう部分的編集の要望が存在する。しかし、このような部分的編集のためには、斯かる編集の度に、対象となる部分を選択すると言う煩雑な操作が必要とされる。上述した特許文献1の携帯情報機器においては、このような問題に対する解決方法に関して何ら工夫も開示もされていない。
【0006】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、表示部の表示画面への接触位置を検出する位置検出部によって検出された2点を結ぶ直線の方向に基づき、該表示部に表示された表示画像の中の編集すべき対象が特定され、該対象に対して部分的に編集が行なわれることにより、部分的編集の際、対象の選択指示及び編集指示を共に受け付けることができ、利用者の手間を減らすことが出来る画像形成装置、画像編集方法、コンピュータプログラム及び記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る画像形成装置は、表示部と、該表示部の表示画面への接触位置を検出する位置検出部とを備え、前記表示部に表示された表示画像に基づき、シート状の記録媒体に画像形成を行なう画像形成装置において、前記位置検出部によって検出された2点を結ぶ直線の方向に基づき、前記表示画像の部分的編集を行なう編集手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
【0008】
本発明にあっては、前記位置検出部によって前記表示画面上の2点が検出された場合、該2点を結ぶ直線の方向に基づいて特定される前記表示画像の中の対象に対して前記編集手段が編集を行なう。
【0009】
本発明に係る画像形成装置は、前記表示画像は、前記画像形成に係るオブジェクトを表すオブジェクト画像と、前記記録媒体を表す媒体画像とを含み、前記直線の方向に基づき、前記オブジェクト画像及び/又は媒体画像の選択を受け付ける選択受付手段を備え、該選択受付手段による選択受付の結果に基づき、前記編集手段が、前記オブジェクト画像及び/又は媒体画像に対して編集を行なうように構成されていることを特徴とする。
【0010】
本発明にあっては、前記選択受付手段が前記オブジェクト画像の選択を受け付けた場合は、前記編集手段が該オブジェクト画像に対して編集を行ない、前記選択受付手段が前記媒体画像の選択を受け付けた場合は、前記編集手段が該媒体画像に対して編集を行なう。また、前記選択受付手段が前記オブジェクト画像及び媒体画像の選択を受け付けた場合は、前記編集手段が前記オブジェクト画像及び媒体画像に対して共に編集を行なう。
【0011】
本発明に係る画像形成装置は、大きさが異なる複数種の記録媒体を有しており、前記選択受付手段が前記媒体画像の選択を受け付けた場合、前記2点間の距離の伸縮に基づき、画像形成に係る記録媒体を決定する媒体決定手段を備えることを特徴とする。
【0012】
本発明にあっては、前記選択受付手段が前記媒体画像の選択を受け付けた場合、前記媒体決定手段は、前記2点間の距離の伸縮に基づき、前記複数種の記録媒体の中から画像形成に係る記録媒体を決定し、決定された記録媒体を用いて前記画像形成が行なわれる。
【0013】
本発明に係る画像形成装置は、大きさが異なる複数種の記録媒体を有しており、前記2点間の距離の伸縮に基づき、画像形成に係る記録媒体を決定する媒体決定手段を備え、前記選択受付手段が前記オブジェクト画像及び媒体画像の選択を受け付けた場合、該媒体決定手段によって決定された記録媒体の大きさに基づき、前記編集手段が前記オブジェクト画像の大きさを編集するように構成されていることを特徴とする。
【0014】
本発明にあっては、前記選択受付手段が前記オブジェクト画像及び媒体画像の選択を受け付けた場合、例えば、前記媒体決定手段は、前記2点間の距離の伸縮に基づき、前記複数種の記録媒体の中から画像形成に係る記録媒体を決定する。また、この際、前記編集手段は、前記媒体決定手段によって決定された記録媒体の大きさに基づき、前記オブジェクト画像の大きさの編集を行なう。該編集後のオブジェクト画像に基づき、前記媒体決定手段によって決定された記録媒体に画像形成が行なわれる。
【0015】
本発明に係る画像形成装置は、前記媒体決定手段によって決定された記録媒体に係る情報を前記表示部に表示する手段を備えることを特徴とする。
【0016】
本発明にあっては、前記媒体決定手段によって所定の記録媒体が決定された場合、決定された記録媒体に係る情報が前記表示部に表示される。
【0017】
本発明に係る画像形成装置は、前記2点の何れか一方、又は両方の移動によって、該2点を結ぶ直線の方向に変更があった場合、該変更に基づき、前記編集手段は前記表示画像の向きを編集するように構成されていることを特徴とする。
【0018】
本発明にあっては、例えば、利用者が前記2点の何れか一方又は両方を移動させることによって、該2点を結ぶ直線の方向に変更があった場合、前記編集手段は、該直線の方向の変更に基づき、前記表示画像の向きを変える編集を行なう。
【0019】
本発明に係る画像形成装置は、前記選択受付手段は、前記直線の方向が、前記表示画像の中心にて交差する2つの方向の中、一方に沿う場合、前記媒体画像の選択を受け付け、前記直線の方向が、前記2つの方向の中、他方に沿う場合、前記オブジェクト画像の選択を受け付けるように構成されていることを特徴とする。
【0020】
本発明にあっては、前記直線の方向が、前記表示画像の中心にて交差する2つの方向の中の何れか一方に沿う方向である場合、前記選択受付手段は前記媒体画像の選択を受け付け、該媒体画像が前記編集手段による編集の対象となる。一方、前記直線の方向が、前記2つの方向の中の他方に沿う方向である場合、前記オブジェクト画像の選択を受け付け、該オブジェクト画像が前記編集手段による編集の対象となる。
【0021】
本発明に係る画像形成装置は、前記選択受付手段は、前記直線の方向が、前記2つの方向の何れにも沿わない場合、前記オブジェクト画像及び媒体画像の選択を受け付けるように構成されていることを特徴とする。
【0022】
本発明にあっては、前記直線の方向が、前記表示画像の中心にて交差する2つの方向の何れにも沿っていない方向である場合、前記選択受付手段は前記オブジェクト画像及び媒体画像の選択を受け付け、該オブジェクト画像及び媒体画像が前記編集手段による編集の対象となる。
【0023】
本発明に係る画像編集方法は、表示部と、該表示部の表示画面への接触位置を検出する位置検出部とを備え、前記表示部に表示された表示画像に基づき、シート状の記録媒体に画像形成を行なう画像形成装置にて、前記表示画像の編集を行なう画像編集方法において、前記位置検出部によって検出された2点を結ぶ直線の方向に基づき、前記表示画像の編集を行なうステップを含むことを特徴とする。
【0024】
本発明に係るコンピュータプログラムは、表示部と、該表示部の表示画面への接触位置を検出する位置検出部とを備え、前記表示部に表示された表示画像に基づき、シート状の記録媒体に画像形成を行なう画像形成装置を構成するコンピュータに、前記表示画像の編集を行なわせるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、前記位置検出部によって検出された2点を結ぶ直線の方向に基づき、前記表示画像を編集させるステップを実行させることを特徴とする。
【0025】
本発明にあっては、前記位置検出部によって前記表示画面上の2点が検出された場合、該2点を結ぶ直線の方向に基づき、該表示画像の編集が行なわれる。
【0026】
本発明に係る記録媒体は、前述の発明のコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とする。
【0027】
本発明にあっては、前記記録媒体に前述のコンピュータプログラムを記録する。コンピュータが前記記録媒体からコンピュータプログラムを読み出して、前述の画像形成装置及び画像編集方法がコンピュータにより実現される。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、前記位置検出部によって検出された2点を結ぶ直線の方向に基づき、前記表示部に表示された表示画像の中の編集すべき対象が特定され、該対象に対して部分的に編集が行なわれるので、部分的編集の際、対象の選択指示及び編集指示を共に受け付けることができ、利用者の手間を減らすことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施の形態1の複合機の要部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1の複合機における、制御部の要部構成を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る複合機における、画像編集処理を説明するフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態1に係る複合機における、画像編集処理を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態1に係る複合機における、プレビュー画像の回転処理を説明する説明図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係る複合機における、オブジェクト画像の編集を説明する説明図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係る複合機における、用紙画像の編集を説明する説明図である。
【図8】本発明の実施の形態1に係る複合機における、用紙画像の編集を説明する説明図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係る複合機において、記憶部に記憶されている対応テーブルの一例を示す例示図である。
【図10】本発明の実施の形態2に係る複合機における、画像編集処理を説明するフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態2に係る複合機における、画像編集処理を説明するフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態2に係る複合機における、画像編集処理を説明するフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態2に係る複合機における、オブジェクト画像の編集を説明する説明図である。
【図14】本発明の実施の形態2に係る複合機における、用紙画像の拡大の編集を説明する説明図である。
【図15】本発明の実施の形態2に係る複合機において、用紙画像及びオブジェクト画像を共に編集する場合を説明する説明図である。
【図16】本発明の実施の形態2に係る複合機において、用紙画像及びオブジェクト画像を共に編集する場合を説明する説明図である。
【図17】本発明の実施の形態3の複合機の要部構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下に、本発明の実施の形態に係る画像形成装置、画像編集方法及びコンピュータプログラムを、いわゆるタッチパネルの機能を有する複合機100に適用した場合を例として、図面に基づいて詳述する。
【0031】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の複合機100の要部構成を示すブロック図である。複合機100は、制御部1と、CPU2と、ROM3と、RAM4と、記憶部5と、表示部6と、表示制御部7と、位置検出部8と、画像入力部9と、画像出力部10と、画像処理部11と、操作パネル12と、トレイ部13とを備えている。
【0032】
ROM3には各種の制御プログラム、演算用のパラメータのうちの基本的に固定のデータ等が予め格納されており、RAM4はデータを一時的に記憶し、記憶順、記憶位置等に関係なく読み出すことが可能である。また、RAM4は、例えば、ROM3から読み出されたプログラム、該プログラムを実行することにより発生する各種データ、該実行の際適宜変化するパラメータ等を記憶する。
【0033】
CPU2は、ROM3に予め格納されている制御プログラムをRAM4上にロードして実行することによって、上述した各種ハードウェアの制御を行ない、装置全体を本発明の複合機100として動作させる。また、CPU2は、位置検出部8を介して、利用者から所定処理の指示を受け付ける。
【0034】
記憶部5は、例えば、フラッシュメモリ、EEPROM、HDD、MRAM(磁気抵抗メモリ)、FeRAM(強誘電体メモリ)、又は、OUM等の不揮発性の記憶媒体により構成されている。
【0035】
表示部6は、例えば、LCD又はEL(Electroluminescence)パネル等からなり、画像出力部10を介して、所定の記録用紙へ出力(印刷)すべき画像(表示画像)が表示される。また、表示部6は、複合機100の状態、ジョブ処理の状況、画像入力部9が読み取った原稿の画像及び操作パネル12の操作内容の確認等、利用者に対して報知すべき情報を表示する。また、表示部6の表示画面は位置検出部8によって覆われている。
【0036】
表示制御部7は、DSP(Digital Signal Processor)のようなプロセッサにより構成され、表示部6への画像表示を制御する。例えば、CPU2の指示に応じて表示部6に表示すべき画像の画像データを生成する。
【0037】
位置検出部8は、タッチパネル81を有しており、タッチパネル81は表示部6の表示画面を覆うように設けられている。従って、位置検出部8は利用者のタッチ操作により表示部6の表示画面上における所定位置を検出することができる。位置検出部8は利用者の指先のタッチ操作による圧力の変化を検知し、又は静電気による電気信号を検知して、利用者の指先の接触位置に対応する表示部6の表示画面上の座標を検出し、該座標を特定する信号を発生する。また、位置検出部8は、これに限るものでなく、ポインティングデバイス(例えば、スタイラスペン)等を用いる構成であっても良い。
【0038】
画像入力部9は、読み取り用の原稿に光を照射する光源、CCD(Charge Coupled Device)のようなイメージセンサ等を有し、該原稿の画像データの光学的読み取りを行なう。また、画像入力部9では、所定の読取り位置に載置された原稿からの反射光像を当該イメージセンサに結像させ、RGB(R : Red, G : Green, B : Blue)のアナログデータを出力する。
【0039】
画像出力部10は、画像処理部11から出力される画像データに基づく画像を記録用紙、OHPフィルム等の記録媒体上に印刷する。画像出力部10は、感光体ドラム、該感光体ドラムを所定の電位に帯電させる帯電器、外部から受付けた画像データに応じてレーザ光を発して感光体ドラム上に静電潜像を生成させるレーザ書込装置、感光体ドラム表面に形成された静電潜像にトナーを供給して現像化する現像器、感光体ドラム表面に形成されたトナー像を記録媒体上に転写する転写器等を備えており、例えば、電子写真方式にて画像を記録媒体上に出力する。
【0040】
画像処理部11は、例えば、画像入力部9から入力されるアナログデータを基にディジタル形式の画像データを生成し、又は記憶部5に記憶されている画像データを読み出し、夫々の画像の種類に応じた処理を施した後、出力(印刷)すべき画像データを生成する。画像処理部11によって生成された出力用画像データは、画像出力部10に出力される。
【0041】
また、操作パネル12は、複合機100における「ファックス」、「複写」、「印刷」、「メール」等の機能を切り替える機能ボタン、テンキー、スタートキー、キャンセルキー、受け付けた指示を確定するためのエンターキー、画像入力部9を介して読み取った原稿の画像をシート状の記録媒体上に画像形成するための「出力」キー又は「コピー」キー等を備えている。
【0042】
トレイ部13は、複数のトレイ(図示せず)を有しており、各々トレイには複数種の記録用紙が収納されている。詳しくは、A4、A3、B4、B5等の定形の大きさを有する複数種の定形用紙が対応するトレイに収納されている。また、夫々のトレイにはトレイセンサ(図示せず)が設けられている。該トレイセンサは当該トレイに用紙が収納されているか否かを検出する公知のものである。
【0043】
以上の構成を用いて、本発明の実施の形態1に係る複合機100は、利用者から表示部6へのタッチ操作を受け付け、表示部6に表示されている画像の編集を行なう。
【0044】
例えば、利用者が表示部6の表示画面(位置検出部8)に指先を触れることにより、位置検出部8はタッチ操作を受け付ける。この場合、位置検出部8は、タッチされた点の位置を検出し、この点の座標を特定する信号をCPU2に送出する。
【0045】
CPU2は、位置検出部8から前記信号(座標)を取得して、表示部6に表示されているソフトキーの内、該座標に対応する位置のソフトキーが操作されたものと認識する。
【0046】
一方、例えば、利用者が親指及び食指を使って、表示部6の表示画面(位置検出部8)に両指を共に触れた場合、位置検出部8は2点のタッチ操作を受け付ける。この場合、位置検出部8は、親指でタッチされた第1点と、食指でタッチされた第2点との位置を検出し、これらの2点の座標を特定する信号を制御部1及びCPU2に送出する。
【0047】
続いて、利用者がいわゆるピンチイン又はピンチアウトとの操作を行なった場合は、更に、該操作に従って、斯かる2点の座標を特定する信号が位置検出部8から制御部1及びCPU2に送出される。この際、制御部1及びCPU2は、前記2点の位置関係、及び斯かる操作による位置変更、すなわち、第1点及び第2点の間の距離変化に基づき、表示部6に表示された画像の編集指示を受け付ける。
【0048】
例えば、制御部1及びCPU2は、位置検出部8からの前記信号に基づき、位置検出部8が検出した2つの点を結ぶ直線の方向に応じて、前記画像の編集指示に係る編集の対象の選択を受け付ける。また、制御部1及びCPU2は、第1点及び第2点の間の距離変化に基づき、斯かる画像の拡大又は縮小の編集指示を受け付ける。
【0049】
図2は本発明の実施の形態1の複合機100における、制御部1の要部構成を示す機能ブロック図である。制御部1は、選択受付部14と、用紙決定部15(媒体決定手段)と、情報表示部16と、編集部17とを備えている。
【0050】
選択受付部14は、利用者から2点のタッチ操作を受け付けた場合、位置検出部8が発する信号に基づき、該2つの点を結ぶ直線の方向に応じて、その際、表示部6に表示されている画像(表示画像)に対する編集の対象の選択を受け付ける。例えば、選択受付部14は、前記直線の方向が、表示部6に表示されている画像の中心部で交差する2つの方向の中、どの方向に沿うものであるかに応じて、編集の対象の選択を受け付ける。
【0051】
例えば、表示部6には、画像出力部10を介して出力すべきである、絵、図、文字等のオブジェクト画像と、該オブジェクト画像が書き込まれており、該オブジェクト画像の出力の際に用いられる記録用紙を表す用紙画像(媒体画像)とからなる画像(表示画像)が表示される。
【0052】
この際、利用者から2点のタッチ操作があった場合、選択受付部14は、斯かる2つの点を結ぶ直線の方向に基づいて、表示部6に表示されている画像(表示画像)に対する編集の対象として、前記オブジェクト画像及び/又は用紙画像の選択を受け付ける。
【0053】
用紙決定部15は、選択受付部14が編集の対象として用紙画像の選択を受け付けた場合、前記オブジェクト画像が画像出力部10を介した実際に出力されるときに用いられる記録用紙を決定する。
【0054】
詳しくは、本発明の実施の形態1に係る複合機100においては、上述したように、A4、A3、B4、B5等の定形の大きさを有する複数種の定形用紙が対応するトレイに各々収納されており、用紙決定部15は、斯かる2つの点の間の距離変化に基づき、前記トレイの何れかに収納されている定形用紙を選択する。以下の説明においては、A4、A3、B4、B5の大きさを有する定形用紙を、各々A4用紙、A3用紙、B4用紙、B5用紙と言う。
【0055】
例えば、斯かる2つの点の間の距離が増加又は減少し、後述するように、編集部17が用紙画像の大きさを編集する際、用紙決定部15は、前記距離の1cm毎に、A3用紙、B4用紙、A4用紙、B5用紙の順に、用紙の決定を行なう。例えば、前記2つの点の間の距離が増加する場合は、その増加値が1cmである場合、2cmである場合、3cmである場合、4cm以上である場合、用紙決定部15は、夫々B5用紙、A4用紙、B4用紙、A3用紙の順に沿って記録用紙を選択する。一方、前記2つの点の間の距離が減少する場合は、その減少値が1cmである場合、2cmである場合、3cmである場合、4cm以上である場合、用紙決定部15は、A3用紙、B4用紙、A4用紙、B5用紙の順に沿って記録用紙を選択する。
【0056】
情報表示部16は、表示制御部7を介して、用紙決定部15によって決定された用紙に対する情報を表示部6に表示する。情報表示部16は、例えば、「A3用紙」、「B4用紙」、「A4用紙」等のテキストを表示部6に表示し、又は夫々の記録用紙の大きさを表す「297mm×420mm」、「257mm×364mm」、「210mm×297mm」等のテキストを表示部6に表示する。
【0057】
また、情報表示部16は、編集部17によってオブジェクト画像を拡大/縮小する編集が行なわれる場合においても、該オブジェクト画像の拡大/縮小の倍率を表示部6に表示する。
【0058】
編集部17は、前記2つの点を結ぶ直線の方向、及び該2つの点の間の距離変化に基づき、表示部6に表示されている画像を部分的に又は全体的に編集する。詳しくは、上述したように、オブジェクト画像及び用紙画像からなる画像において、編集部17は、オブジェクト画像及び用紙画像の何れか一方を編集する部分的編集、又はこれら両方を共に編集する全体的編集を行なう。
【0059】
例えば、編集部17は、前記2つの点を結ぶ直線の方向に基づいて選択受付部14が受け付けた選択に係る編集の対象に対し、該2つの点の間の距離変化に基づいて拡張/縮小の部分的編集を行なう。
【0060】
例えば、前記2つの点の間の距離が増加する場合は、1mm増加毎に、オブジェクト画像又は用紙画像を1%拡大し、前記2つの点の間の距離が減少する場合は、1mm減少毎にオブジェクト画像又は用紙画像を1%縮小する編集を、編集部17が行なう。
【0061】
また、利用者が、前記2つの点の中、何れか一方、又は両方の移動することにつれて、これらを結ぶ直線の方向が回転する変更があった場合、CPU2は、表示部6に表示されている画像の向きを回転させる回転指示として受け付ける。また、編集部17は、該変更に基づき、表示部6に表示されている画像の向きを回転させる編集を行なう(全体的編集)。例えば、前記直線の方向が時計回り方向に回転した場合、斯かる画像を時計回り方向に回転させる編集が行なわれる。
【0062】
このように、編集部17による編集が施された画像に係るデータに基づき、表示制御部7は表示部6に編集後のオブジェクト画像又は用紙画像を表示させる。
【0063】
なお、以上の選択受付部14、用紙決定部15、情報表示部16及び編集部17は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、CPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0064】
以下、本発明の実施の形態1に係る複合機100における、画像編集処理について説明する。図3及び図4は本発明の実施の形態1に係る複合機100における、画像編集処理を説明するフローチャートである。説明の便宜上、利用者が親指及び食指を使って前記ピンチイン又はピンチアウト操作を行なう場合を例として説明する。また、以下の説明においては、トレイ部13の各トレイにはA4用紙、A3用紙、B4用紙、B5用紙が収納されており、表示部6に表示される画像は矩形であって、該画像の対角線の方向に沿うピンチイン又はピンチアウト操作によって、選択受付部14がオブジェクト画像又は用紙画像の選択を受け付けるものとする。
【0065】
CPU2は、画像入力部9の前記読取り位置に原稿が載置されたか否かを判定する(ステップS101)。斯かる判定は、例えば、前記読取り位置をプリスキャンして取得される画像に基づき、行なわれる。
【0066】
CPU2は、原稿が載置されていないと判定した場合(ステップS101:NO)、原稿が載置されるまで斯かる判定を繰り返して行なう。
【0067】
一方、CPU2は、原稿が載置されたと判定した場合(ステップS101:YES)、載置された原稿のサイズを検出する(ステップS102)。斯かる検出は、例えば、原稿のサイズを検出するいわゆる反射型サイズ検出センサを用いる構成であってもよく、原稿サイズ検出用の画像を取得するべくプリスキャンを行なうように構成しても良い。
【0068】
次いで、CPU2は用紙状況の確認を行なう(ステップS103)。すなわち、CPU2はトレイ部13の各トレイに設けられた前記トレイセンサの検出結果に基づき、夫々のトレイにA4用紙、A3用紙、B4用紙、B5用紙が収納されているか否かを確認する。
【0069】
CPU2は、ステップS102で検出された原稿のサイズ、及び前記用紙状況の確認の結果に基づき、適正サイズの記録用紙があるか否かを判定する(ステップS104)。CPU2は適正サイズの記録用紙がないと判定した場合(ステップS104:NO)、適正なサイズの記録用紙を要求する(ステップS108)。例えば、CPU2は、表示制御部7に指示することにより、トレイに記録用紙を充填すること又は、適正なサイズの紙を手差しトレイに供給することを促す旨のテキストを表示部6に表示する。以降、処理はステップS104に戻る。
【0070】
CPU2は適正サイズの記録用紙があると判定した場合(ステップS104:YES)、斯かる記録用紙を適正用紙として選択し(ステップS105)、該選択の結果をRAM4に記憶しておく。現実施の形態においては、適正用紙としてA4用紙が選択されたものとする。
【0071】
次いで、CPU2は、操作パネル12を監視することにより、複写指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS106)。
【0072】
例えば、利用者が操作パネル12の「コピー」キーを操作した場合、CPU2は複写指示を受け付けたと判定し(ステップS106:YES)、画像入力部9及び画像出力部10に複写に係る指示を行なう。すなわち、画像入力部9の前記読取り位置に載置された原稿の画像データが画像入力部9によって読み取られ、該原稿の画像データに基づき、画像出力部10が記録用紙上への印刷を行なう(ステップS107)。
【0073】
一方、CPU2は複写指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS106:NO)、スキャン指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS109)。CPU2はスキャン指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS109:NO)、処理をステップS106に戻す。
【0074】
CPU2はスキャン指示を受け付けたと判定した場合(ステップS109:YES)、画像入力部9の前記読取り位置に載置された原稿の読取を画像入力部9に指示する。CPU2の指示に応じて画像入力部9は斯かる原稿の読取を行なう(ステップS110)。画像入力部9によって読み取られた原稿の画像データはRAM4に記憶される。
【0075】
表示制御部7はRAM4に記憶されている原稿の画像データに基づき、表示部6にプレビュー画像を表示する(ステップS111)。該プレビュー画像は矩形の画像である。
【0076】
表示部6に表示されたプレビュー画像は、絵、図、文字等の原稿のコンテンツを表すオブジェクト画像と、該オブジェクト画像の出力の際に用いられる記録用紙を表す用紙画像とからなる。該プレビュー画像に基づく印刷を希望する利用者は、操作パネル12の前記スタートキーを操作することにより、印刷を指示する。
【0077】
一方、該プレビュー画像の編集を希望する利用者は、上述したように、2点をタッチすることにより、前記オブジェクト画像又は用紙画像に対して編集を行なう。
【0078】
CPU2は、位置検出部8からの信号に基づき、表示部6の表示画面に2点のタッチがあったか否かを判定する(ステップS112)。
【0079】
CPU2は、2点のタッチがなかったと判定した場合(ステップS112:NO)、印刷をスタートする指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS119)。斯かる判定は、CPU2が操作パネル12の前記スタートキーの操作を監視することにより行われる。
【0080】
CPU2は、印刷をスタートする指示を受け付けたと判定した場合(ステップS119:YES)、処理をステップS107に移動させ、画像出力部10による印刷が行なわれる。
【0081】
一方、CPU2は、印刷をスタートする指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS119:NO)、斯かる原稿の処理をキャンセルする旨の指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS120)。斯かる判定は、CPU2が操作パネル12の前記キャンセルキーの操作を監視することにより行われる。
【0082】
CPU2は、原稿の処理をキャンセルする旨の指示を受け付けたと判定した場合(ステップS120:YES)、処理を終了する。
【0083】
また、CPU2は、原稿の処理をキャンセルする旨の指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS120:NO)、処理をステップS112に戻す。
【0084】
一方、ステップS112にて、CPU2が表示部6の表示画面に2点のタッチがあったと判定した場合(ステップS112:YES)、CPU2は、斯かるプレビュー画像を回転する旨の指示を受け付けたか否かを更に判定する(ステップS113)。
【0085】
詳しくは、位置検出部8からの信号に基づき、CPU2は、前記2点の中、何れか一方、又は両方が移動し、これらを結ぶ直線の方向が回転する変更があったか否かを監視し、該変更があった場合、プレビュー画像を回転する旨の指示を受け付けたと判定する。
【0086】
図5は本発明の実施の形態1に係る複合機100における、プレビュー画像の回転処理を説明する説明図である。図5では、オブジェクト画像にfの参照番号が、用紙画像にはpの参照符号が付されている。以下においては、編集部17による編集が行なわれる前のオブジェクト画像f及び用紙画像pは点線にて表示し、編集部17による編集が行なわれた後のオブジェクト画像f及び用紙画像pは実線にて表示する。
【0087】
例えば、利用者が左手の親指及び食指を使って、表示部6の表示画面61をタッチした状態で、図5に示すように、反時計回り方向に(図中、矢印方向)左手をねじって、親指及び食指の2点の両方が移動した場合、これらを結ぶ直線の方向が回転する変更が生じる。この際、CPU2は、表示部6に表示されているプレビュー画像の向きを回転させる回転指示として受け付け、該反時計回り方向への回転量に応じて、編集部17は表示部6に表示されているプレビュー画像の向きを反時計回り方向に回転させる編集を行なう。
【0088】
CPU2は、前記プレビュー画像を回転する旨の指示を受け付けたと判定した場合(ステップS113:YES)、編集部17に該プレビュー画像を回転させる編集を指示する。CPU2の指示に応じて、編集部17は、図5に示すように、該プレビュー画像の向きを回転させる編集処理を行なう(ステップS121)。以降、処理はステップS111に戻る。
【0089】
CPU2は、前記プレビュー画像を回転する旨の指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS113:NO)、位置検出部8からの信号、及び該プレビュー画像(座標)に基づき、斯かる2点を結ぶ直線の方向が、該プレビュー画像の対角線の中一方(以下、第1方向と言う。)に沿う方向であるか否かを判定する(ステップS114)。
【0090】
図6は本発明の実施の形態1に係る複合機100における、オブジェクト画像fの編集を説明する説明図である。図6においては、表示部6に表示された矩形のプレビュー画像の対角線の中、一方(第1方向)には参照番号L1が付され、他方(第2方向)には参照番号L2が付されている。本実施の形態においては、当該2点を結ぶ直線の方向が、第1方向に沿う場合、オブジェクト画像fに対する編集が行なわれる。また、該直線の方向が第2方向に沿う場合は、用紙画像pに対する編集が行なわれる。
【0091】
CPU2は、前記2点を結ぶ直線の方向が、前記第1方向に沿う方向であると判定した場合(ステップS114:YES)、選択受付部14は、オブジェクト画像fの選択として受け付ける(ステップS115)。この際、斯かる旨を利用者に視認させるために、オブジェクト画像fに所定の色を付け、又は点滅させるように構成しても良い。
【0092】
以降、利用者はピンチイン又はピンチアウト操作を行ない、オブジェクト画像fの縮小又は拡大を指示する。
【0093】
CPU2は、位置検出部8からの信号に基づき、オブジェクト画像fを拡大する指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS116)。換言すれば、CPU2は、位置検出部8からの信号に基づき、ピンチアウトの操作があったか否かを判定する。
【0094】
CPU2がオブジェクト画像fを拡大する指示を受け付けたと判定した場合(ステップS116:YES)、すなわち、利用者によってピンチアウト操作が行なわれた場合、編集部17は、該ピンチアウト操作における2点間の距離変化に応じて、オブジェクト画像fを拡大する編集処理を行なう(ステップS117)。編集部17による拡大の編集については既に説明しているので、詳しい説明を省略する。
【0095】
CPU2が、オブジェクト画像fを拡大する指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS116:NO)、すなわち、利用者によってピンチイン操作が行なわれた場合、編集部17は、該ピンチイン操作における2点間の距離変化に応じて、オブジェクト画像fを縮小する編集処理を行なう(ステップS127)。編集部17による縮小の編集については既に説明しているので、詳しい説明を省略する。
【0096】
例えば、図6に示すように、利用者が親指及び食指を図中の矢印方向に移動させてピンチイン操作を行なった場合、用紙画像pの大きさは変わらず、オブジェクト画像fの大きさのみが縮小される。
【0097】
なお、この際、情報表示部16は、図6に示すように、当該ピンチイン操作によるオブジェクト画像fの大きさの倍率変化を表示する。
【0098】
以降、プレビュー画像を編集するための操作を完了した利用者は指を表示部6の表示画面61から離す。一方、オブジェクト画像fを編集するための操作を続ける利用者は、再び、指の回転、ピンチイン又はピンチアウトの操作を行なう。
【0099】
CPU2は、位置検出部8からの信号に基づき、利用者の指が表示部6の表示画面61から離れたか否かを判定する(ステップS118)。
【0100】
CPU2は、利用者の指が表示部6の表示画面61から離れたと判定した場合(ステップS118:YES)、処理を終了する。また、CPU2は、利用者の指が表示部6の表示画面61から離れていないと判定した場合(ステップS118:NO)、処理を再びステップS113に戻す。
【0101】
一方、ステップS114にて、CPU2は、前記2点を結ぶ直線の方向が前記第1方向に沿う方向でないと判定した場合(ステップS114:NO)、すなわち、前記2点を結ぶ直線の方向が前記第2方向(図6中、L2)である場合、選択受付部14は、用紙画像pの選択として受け付ける(ステップS122)。この際、斯かる旨を利用者に視認させるために、用紙画像pに所定の色を付け、又は点滅させるように構成しても良い。
【0102】
以降、利用者はピンチイン又はピンチアウト操作を行ない、用紙画像pの縮小又は拡大を指示する。
【0103】
CPU2は、位置検出部8からの信号に基づき、用紙画像pを拡大する指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS123)。換言すれば、CPU2は、位置検出部8からの信号に基づき、ピンチアウトの操作があったか否かを判定する。
【0104】
CPU2が用紙画像pを拡大する指示を受け付けたと判定した場合(ステップS123:YES)、すなわち、利用者によってピンチアウト操作が行なわれた場合、編集部17は、該ピンチアウト操作における2点間の距離変化に応じて、用紙画像pを拡大する編集処理を行なう(ステップS124)。編集部17による拡大の編集については既に説明しているので、詳しい説明を省略する。
【0105】
CPU2が、用紙画像pを拡大する指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS123:NO)、すなわち、利用者によってピンチイン操作が行なわれた場合、編集部17は、該ピンチイン操作における2点間の距離変化に応じて、用紙画像pを縮小する編集処理を行なう(ステップS125)。編集部17による縮小の編集については既に説明しているので、詳しい説明を省略する。
【0106】
ステップS124にて用紙画像pを拡大する編集が行なわれる際、又はステップS125にて用紙画像pを縮小する編集が行なわれる際、情報表示部16は、斯かる編集によって変更される記録用紙に対する情報を表示部6に表示する(ステップS126)。すなわち、編集部17が用紙画像pの大きさを編集する際、用紙決定部15は出力すべき記録用紙を決定し、決定された記録用紙に関する情報が情報表示部16によって表示される。
【0107】
図7及び図8は本発明の実施の形態1に係る複合機100における、用紙画像pの編集を説明する説明図である。
【0108】
例えば、図7に示すように、利用者が親指及び食指を図中の矢印方向に移動させてピンチイン操作を行なった場合、オブジェクト画像fの大きさは変わらず、用紙画像pの大きさのみが縮小される。この際、情報表示部16は、図7に示すように、当該ピンチイン操作によって変更された、すなわち、用紙決定部15によって決定された記録用紙に対する情報を表示部6に表示する。図7では、ステップS105にて選択されたA4用紙の代わりに、より小さなサイズの記録用紙である「B5用紙」のテキストが前記情報として表示された例を示している。
【0109】
また、図8に示すように、利用者が親指及び食指を図中の矢印方向に移動させてピンチアウト操作を行なった場合、オブジェクト画像fの大きさは変わらず、用紙画像pの大きさのみが拡大される。この際、情報表示部16は、図8に示すように、当該ピンチアウト操作によって変更された、すなわち、用紙決定部15によって決定された記録用紙に対する情報を表示部6に表示する。図8では、ステップS105にて選択されたA4用紙の代わりに、より大きなサイズの記録用紙である「B4用紙」のテキストが前記情報として表示された例を示している。
【0110】
以降、編集部17によって編集されたオブジェクト画像fが、用紙決定部15によって決定された記録用紙に印刷される。
【0111】
本発明に係る複合機100においては、以上に記載したように、編集部17によって部分的編集が行なわれる場合、部分的編集の対象の選択指示及び編集指示を共に受け付けることができ、利用者の手間を減らすことが出来る。
【0112】
また、以上の説明においては、表示部6に表示された画像が、オブジェクト画像及び用紙画像というコンテンツを有し、部分的編集が該コンテンツ別に行われる場合を例として説明したが、これに限るものでない。例えば、前記部分的編集が、写真、文字等のコンテンツの種類別に行われてもよく、色別に行われるように構成しても良い。
【0113】
換言すれば、位置検出部8が検出した2つの点を結ぶ直線の方向に基づいて、異なる種類のコンテンツが選択され、異なる色のコンテンツが選択されるように構成しても良い。
【0114】
例えば、表示部6に表示されたオブジェクト画像に対して拡大・縮小する等の編集が行なわれた場合、斯かる編集による前記オブジェクト画像の大きさ変化に伴い、印刷すべき記録用紙を適宜変える必要が生じる。従って、利用者は記録用紙を選択するために他の画面を立ち上げて適切な大きさの記録用紙を選択する煩雑な操作を強いられることとなる。しかし、本発明に係る複合機100においては、以上に記載したように、画像の編集及び記録用紙の選択が同一の画面上にて行われるので、煩雑な操作を省くことが出来る。
【0115】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る複合機100は、実施の形態1に係る複合機100と略同様の構成を有していが、記憶部5及び制御部1の構成及び作用において異なる。
【0116】
記憶部5は、例えば、フラッシュメモリ、EEPROM、HDD、MRAM、FeRAM、又は、OUM等の不揮発性の記憶媒体により構成されている。また、記憶部5は、出力すべき記録用紙の変更と、オブジェクト画像fの大きさの倍率とを対応付けた対応テーブルを記憶している。
【0117】
図9は本発明の実施の形態2に係る複合機100において、記憶部5に記憶されている対応テーブルの一例を示す例示図である。該対応テーブルにおいては、例えば、出力に係るオブジェクト及び記録用紙の大きさが共に拡大・縮小される場合、換言すれば、オブジェクト画像f及び用紙画像pの大きさが共に編集される場合の対応関係が示されている。詳しくは、用紙画像pが「A4用紙」に係る大きさから「A3用紙」に係る大きさに拡大される場合、これに対応するオブジェクト画像fの倍率は「141%」であり、用紙画像pが「A4用紙」に係る大きさから「B5用紙」に係る大きさに縮小される場合、これに対応するオブジェクト画像fの倍率は「86%」である旨等か、前記対応テーブルに示されている。
【0118】
制御部1の選択受付部14は、利用者から2点のタッチ操作を受け付けた場合、位置検出部8が発する信号に基づき、該2つの点を結ぶ直線の方向に応じて、表示部6に表示されている画像に対する編集の対象として、オブジェクト画像f又は用紙画像pの選択を受け付ける。
【0119】
例えば、選択受付部14は、前記直線の方向が、表示部6に表示されている画像の中心部で交差する2つの方向の中、どの方向に沿うものであるかに応じて、オブジェクト画像f又は用紙画像pの選択を受け付ける。
【0120】
一方、前記直線の方向が、前記2つの方向の何れにも沿っていない場合、選択受付部14は、オブジェクト画像f及び用紙画像pの選択を受け付ける。すなわち、オブジェクト画像f及び用紙画像pが共に選択される。
【0121】
また、このように、選択受付部14がオブジェクト画像f及び用紙画像pの選択を受け付けた場合においては、編集部17による前記画像の編集は前記対応テーブルに基づいて行われる。
【0122】
すなわち、選択受付部14がオブジェクト画像f及び用紙画像pの選択を受け付けており、利用者によりピンチイン又はピンチアウトの操作が行なわれた場合において、該操作によるオブジェクト画像fの倍率が122%に該当する場合、編集部17は「A4用紙」であった用紙画像pを「B4用紙」の用紙画像pに拡大する編集を共に行なう。また、利用者によりピンチイン又はピンチアウトの操作が行なわれ、該操作によるオブジェクト画像fの倍率が81%に該当する場合、編集部17は「B4用紙」であった用紙画像pを「A4用紙」の用紙画像pに縮小する編集を共に行なう。
【0123】
以下、本発明の実施の形態2に係る複合機100における、画像編集処理について説明する。図10から図12は本発明の実施の形態2に係る複合機100における、画像編集処理を説明するフローチャートである。説明の便宜上、利用者が親指及び食指を使って前記ピンチイン又はピンチアウト操作を行なう場合を例として説明する。また、以下の説明においては、トレイ部13の各トレイにはA4用紙、A3用紙、B4用紙、B5用紙が収納されており、表示部6に表示される画像は矩形であって、該画像の縦横の方向に沿うピンチイン又はピンチアウト操作によって、選択受付部14がオブジェクト画像f又は用紙画像pの選択を受け付けるものとする。
【0124】
CPU2は、画像入力部9の前記読取り位置に原稿が載置されたか否かを判定する(ステップS201)。CPU2は、原稿が載置されていないと判定した場合(ステップS201:NO)、原稿が載置されるまで斯かる判定を繰り返して行なう。
【0125】
一方、CPU2は、原稿が載置されたと判定した場合(ステップS201:YES)、載置された原稿のサイズを検出する(ステップS202)。
【0126】
次いで、CPU2は用紙状況の確認を行なう(ステップS203)。すなわち、CPU2はトレイ部13の各トレイに設けられた前記トレイセンサの検出結果に基づき、夫々のトレイにA4用紙、A3用紙、B4用紙、B5用紙が収納されているか否かを確認する。
【0127】
CPU2は、ステップS202で検出された原稿のサイズ、及び前記用紙状況の確認の結果に基づき、適正サイズの記録用紙があるか否かを判定する(ステップS204)。CPU2は適正サイズの記録用紙がないと判定した場合(ステップS204:NO)、適正なサイズの記録用紙を要求する(ステップS208)。以降、処理はステップS204に戻る。
【0128】
CPU2は適正サイズの記録用紙があると判定した場合(ステップS204:YES)、斯かる記録用紙を適正用紙として選択し(ステップS205)、該選択の結果をRAM4に記憶しておく。現実施の形態においては、適正用紙としてA4用紙が選択されたものとする。
【0129】
次いで、CPU2は、操作パネル12を監視することにより、複写指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS206)。
【0130】
例えば、利用者が操作パネル12の「コピー」キーを操作した場合、CPU2は複写指示を受け付けたと判定し(ステップS206:YES)、画像入力部9によって画像入力部9の前記読取り位置に載置された原稿の画像データが読み取られ、該原稿の画像データに基づき、画像出力部10が記録用紙上への印刷を行なう(ステップS207)。
【0131】
一方、CPU2は複写指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS206:NO)、スキャン指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS209)。CPU2はスキャン指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS209:NO)、処理をステップS206に戻す。
【0132】
CPU2はスキャン指示を受け付けたと判定した場合(ステップS209:YES)、画像入力部9の前記読取り位置に載置された原稿の読取を画像入力部9に指示し、画像入力部9は斯かる原稿の読取を行なう(ステップS210)。画像入力部9によって読み取られた原稿の画像データはRAM4に記憶される。
【0133】
表示制御部7はRAM4に記憶されている原稿の画像データに基づき、表示部6にプレビュー画像を表示する(ステップS211)。該プレビュー画像は矩形の画像であり、実施の形態1と同様、オブジェクト画像f及び用紙画像pからなる。
【0134】
該プレビュー画像に基づく印刷を希望する利用者は、操作パネル12の前記スタートキーを操作することにより、印刷を指示する。一方、該プレビュー画像の編集を希望する利用者は、上述したように、2点をタッチすることにより、オブジェクト画像f又は用紙画像pに対して編集を行なう。
【0135】
CPU2は、位置検出部8からの信号に基づき、表示部6の表示画面に2点のタッチがあったか否かを判定する(ステップS212)。CPU2は、2点のタッチがなかったと判定した場合(ステップS212:NO)、印刷をスタートする指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS219)。
【0136】
CPU2は、印刷をスタートする指示を受け付けたと判定した場合(ステップS219:YES)、処理をステップS207に移動させ、画像出力部10による印刷が行なわれる。
【0137】
一方、CPU2は、印刷をスタートする指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS219:NO)、斯かる原稿の処理をキャンセルする旨の指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS220)。
【0138】
CPU2は、原稿の処理をキャンセルする旨の指示を受け付けたと判定した場合(ステップS220:YES)、処理を終了する。また、CPU2は、原稿の処理をキャンセルする旨の指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS220:NO)、処理をステップS212に戻す。
【0139】
一方、ステップS212にて、CPU2が表示部6の表示画面に2点のタッチがあったと判定した場合(ステップS212:YES)、CPU2は、斯かるプレビュー画像を回転する旨の指示を受け付けたか否かを更に判定する(ステップS213)。
【0140】
CPU2は、前記プレビュー画像を回転する旨の指示を受け付けたと判定した場合(ステップS213:YES)、編集部17に該プレビュー画像を回転させる編集を指示し、編集部17は該プレビュー画像の向きを回転させる編集処理を行なう(ステップS221)。
【0141】
CPU2は、前記プレビュー画像を回転する旨の指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS213:NO)、位置検出部8からの信号、及び該プレビュー画像(座標)に基づき、斯かる2点を結ぶ直線の方向が、該プレビュー画像の中心部で交差する縦横線の中、縦線方向(以下、第1方向と言う。)に沿う方向であるか否かを判定する(ステップS214)。
【0142】
図13は本発明の実施の形態2に係る複合機100における、オブジェクト画像fの編集を説明する説明図である。図13においては、表示部6に表示された矩形のプレビュー画像の縦線方向(第1方向)には参照番号L1が付され、横線方向(第2方向)には参照番号L2が付されている。本実施の形態においては、当該2点を結ぶ直線の方向が、第1方向に沿う場合、オブジェクト画像fに対する編集が行なわれる。また、該直線の方向が第2方向に沿う場合は、用紙画像pに対する編集が行なわれる。
【0143】
CPU2は、前記2点を結ぶ直線の方向が、前記第1方向に沿う方向であると判定した場合(ステップS214:YES)、選択受付部14は、オブジェクト画像fの選択として受け付ける(ステップS215)。この際、斯かる旨を利用者に視認させるために、オブジェクト画像fに所定の色を付け、又は点滅させるように構成しても良い。以降、利用者はピンチイン又はピンチアウト操作を行ない、オブジェクト画像fの縮小又は拡大を指示する。
【0144】
CPU2は、位置検出部8からの信号に基づき、オブジェクト画像fを拡大する指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS216)。CPU2がオブジェクト画像fを拡大する指示を受け付けたと判定した場合(ステップS216:YES)、すなわち、利用者によってピンチアウト操作が行なわれた場合、編集部17は、該ピンチアウト操作における2点間の距離変化に応じて、オブジェクト画像fを拡大する編集処理を行なう(ステップS217)。編集部17による拡大の編集については既に説明しているので、詳しい説明を省略する。
【0145】
CPU2が、オブジェクト画像fを拡大する指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS216:NO)、すなわち、利用者によってピンチイン操作が行なわれた場合、編集部17は、該ピンチイン操作における2点間の距離変化に応じて、オブジェクト画像fを縮小する編集処理を行なう(ステップS228)。編集部17による縮小の編集については既に説明しているので、詳しい説明を省略する。
【0146】
例えば、図13に示すように、利用者が親指及び食指を図中の矢印方向に移動させてピンチイン操作を行なった場合、用紙画像pの大きさは変わらず、オブジェクト画像fの大きさのみが縮小される。この際、情報表示部16は、図13に示すように、当該ピンチイン操作によるオブジェクト画像fの大きさの倍率変化を表示する。
【0147】
以降、プレビュー画像を編集するための操作を完了した利用者は指を表示部6の表示画面61から離す。一方、オブジェクト画像fを編集するための操作を続ける利用者は、再び、指の回転、ピンチイン又はピンチアウトの操作を行なう。
【0148】
CPU2は、位置検出部8からの信号に基づき、利用者の指が表示部6の表示画面61から離れたか否かを判定する(ステップS218)。CPU2は、利用者の指が表示部6の表示画面61から離れたと判定した場合(ステップS218:YES)、処理を終了する。また、CPU2は、利用者の指が表示部6の表示画面61から離れていないと判定した場合(ステップS218:NO)、処理を再びステップS213に戻す。
【0149】
一方、ステップS214にて、CPU2は、前記2点を結ぶ直線の方向が前記第1方向に沿う方向でないと判定した場合(ステップS214:NO)、位置検出部8からの信号に基づき、該直線の方向が前記第2方向(図13中、L2)に沿う方向であるか否かを判定する(ステップS222)。
【0150】
CPU2が前記直線の方向を前記第2方向に沿う方向であると判定した場合(ステップS222:YES)、選択受付部14は、用紙画像pの選択として受け付ける(ステップS223)。この際、斯かる旨を利用者に視認させるために、用紙画像pに所定の色を付け、又は点滅させるように構成しても良い。以降、利用者はピンチイン又はピンチアウト操作を行ない、用紙画像pの縮小又は拡大を指示する。
【0151】
CPU2は、位置検出部8からの信号に基づき、用紙画像pを拡大する指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS224)。CPU2が用紙画像pを拡大する指示を受け付けたと判定した場合(ステップS224:YES)、すなわち、利用者によってピンチアウト操作が行なわれた場合、編集部17は、該ピンチアウト操作における2点間の距離変化に応じて、用紙画像pを拡大する編集処理を行なう(ステップS225)。編集部17による拡大の編集については既に説明しているので、詳しい説明を省略する。
【0152】
CPU2が、用紙画像pを拡大する指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS224:NO)、すなわち、利用者によってピンチイン操作が行なわれた場合、編集部17は、該ピンチイン操作における2点間の距離変化に応じて、用紙画像pを縮小する編集処理を行なう(ステップS226)。編集部17による縮小の編集については既に説明しているので、詳しい説明を省略する。
【0153】
ステップS225にて用紙画像pを拡大する編集が行なわれる際、又はステップS226にて用紙画像pを縮小する編集が行なわれる際、情報表示部16は、斯かる編集によって変更される記録用紙に対する情報を表示部6に表示する(ステップS227)。
【0154】
図14は本発明の実施の形態2に係る複合機100における、用紙画像pの拡大の編集を説明する説明図である。
【0155】
例えば、図14に示すように、利用者が親指及び食指を図中の矢印方向に移動させてピンチアウト操作を行なった場合、オブジェクト画像fの大きさは変わらず、用紙画像pの大きさのみが拡大される。この際、情報表示部16は、図14に示すように、当該ピンチアウト操作によって変更された、すなわち、用紙決定部15によって決定された記録用紙に対する情報を表示部6に表示する。図14では、ステップS205にて選択されたA4用紙の代わりに、より大きなサイズの記録用紙である「B4用紙」のテキストが前記情報として表示された例を示している。
【0156】
一方、ステップS222にて、CPU2が前記直線の方向を前記第2方向に沿う方向でないと判定した場合(ステップS222:NO)、換言すれば、前記2点を結ぶ直線の方向が前記第1方向でもなく、前記第2方向でもない場合、選択受付部14は、用紙画像p及びオブジェクト画像fの選択として受け付ける(ステップS229)。
【0157】
本実施の形態においては、利用者の親指及び食指に係る2点を結ぶ直線の方向は、表示部6に表示された矩形の画像の対角線方向であるとし、以降、利用者はピンチイン又はピンチアウト操作を行ない、用紙画像p及びオブジェクト画像fの縮小又は拡大を指示するものとする。
【0158】
CPU2は、位置検出部8からの信号に基づき、用紙画像p及びオブジェクト画像fを拡大する指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS230)。CPU2が用紙画像p及びオブジェクト画像fを拡大する指示を受け付けたと判定した場合(ステップS230:YES)、すなわち、利用者によってピンチアウト操作が行なわれた場合、編集部17は、該ピンチアウト操作における2点間の距離変化に応じて、用紙画像pを拡大する編集処理を行なう(ステップS231)。
【0159】
また、編集部17は、記憶部5に記憶されている対応テーブルに基づき、上述した用紙画像pの拡大の編集に対応するオブジェクト画像fの倍率だけ、オブジェクト画像fを拡大する編集処理を行なう(ステップS232)。
【0160】
続いて、用紙決定部15は上述した方法によって用紙を決定し、用紙決定部15によって決定された用紙に対する情報を、情報表示部16が表示部6に表示する(ステップS235)。
【0161】
一方、CPU2が用紙画像p及びオブジェクト画像fを拡大する指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS230:NO)、すなわち、利用者によってピンチイン操作が行なわれた場合、編集部17は、該ピンチイン操作における2点間の距離変化に応じて、用紙画像pを縮小する編集処理を行なう(ステップS233)。
【0162】
また、編集部17は、記憶部5に記憶されている対応テーブルに基づき、上述した用紙画像pの縮小の編集に対応するオブジェクト画像fの倍率だけ、オブジェクト画像fを縮小する編集処理を行なう(ステップS234)。
【0163】
続いて、用紙決定部15は上述した方法によって用紙を決定し、用紙決定部15によって決定された用紙に対する情報を、情報表示部16が表示部6に表示する(ステップS235)。この際、情報表示部16がオブジェクト画像fの編集に係る倍率も共に表示するように構成しても良い。
【0164】
図15及び図16は本発明の実施の形態2に係る複合機100において、用紙画像p及びオブジェクト画像fを共に編集する場合を説明する説明図である。
【0165】
例えば、図15に示すように、利用者が親指及び食指を図中の矢印方向に移動させてピンチイン操作を行なった場合、用紙画像pと共にオブジェクト画像fの大きさが縮小される。この際、情報表示部16は、図15に示すように、当該ピンチイン操作によって変更された、すなわち、用紙決定部15によって決定された記録用紙に対する情報、及びオブジェクト画像fの編集に係る倍率を表示部6に表示する。図15では、ステップS205にて選択されたA4用紙の代わりに、より小さなサイズの記録用紙である「B5用紙」のテキストが前記情報として表示されている。また、用紙画像pが「A4用紙」に係る大きさから「B5用紙」に係る大きさに縮小される場合に対応するオブジェクト画像fの倍率である「86%」が共に表示されている(図9参照)。
【0166】
また、図16に示すように、利用者が親指及び食指を図中の矢印方向に移動させてピンチアウト操作を行なった場合、用紙画像pと共にオブジェクト画像fの大きさが拡大される。この際、情報表示部16は、図16に示すように、当該ピンチアウト操作によって変更された、すなわち、用紙決定部15によって決定された記録用紙に対する情報、及びオブジェクト画像fの編集に係る倍率を表示部6に表示する。図16では、ステップS205にて選択されたA4用紙の代わりに、より大きなサイズの記録用紙である「B4用紙」のテキストが前記情報として表示されている。また、用紙画像pが「A4用紙」に係る大きさから「B4用紙」に係る大きさに拡大される場合に対応するオブジェクト画像fの倍率である「122%」が共に表示されている(図9参照)。
【0167】
以上の実施の形態2の記載においては、用紙画像pの拡大・縮小の編集の後に、該編集にあわせてオブジェクト画像fの編集が行なわれる場合を例にあげて説明したが、これに限るものでない。先ず、オブジェクト画像fの拡大・縮小の編集が行なわれ、この後に該編集にあわせて用紙画像pの編集が行なわれるように構成しても良い。
【0168】
なお、本発明に係る複合機100の構成は以上の記載に限るものでない。以上の記載においては、選択受付部14がオブジェクト画像fの選択を受け付け、利用者のピンチイン又はピンチアウトの操作に基づいてオブジェクト画像fの編集が行なわれる際、利用者の2本の指に係る2点間の距離変化に応じて順にオブジェクト画像fの倍率が変更される場合を例として説明したがこれに限るものでない。例えば、斯かるオブジェクト画像fの倍率の変更は、図9の対応テーブルにて示すように、141%、122%、…、81%、70%の順(又は逆順)に変更されるように構成しても良い。
【0169】
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0170】
(実施の形態3)
図17は本発明の実施の形態3の複合機100の要部構成を示すブロック図である。実施の形態3の複合機100は、動作を行なうためのコンピュータプログラムが、I/F20を介してCD−ROM等の可搬型記録媒体Aで提供することも可能であるように構成されている。さらに、実施の形態3の複合機100は、前記コンピュータプログラムを、図示しない外部装置から通信部30を介してダウンロードすることも可能であるように構成されている。以下に、その内容を説明する。
【0171】
実施の形態3の複合機100は外装(又は内装)の記録媒体読み取り装置(図示せず)を備えており、該記録媒体読み取り装置に、位置検出部8によって検出された2点を結ぶ直線の方向に基づき、表示部6に表示された画像(表示画像)を編集させるプログラム等が記録された可搬型記録媒体Aを挿入して、例えば、CPU2がROM3にこのプログラムをインストールする。かかるプログラムはRAM4にロードして実行される。これにより、実施の形態3の本発明の複合機100として機能する。
【0172】
前記記録媒体としては、いわゆるプログラムメディアであっても良く、磁気テープ及びカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスク及びハードディスク等の磁気ディスク並びにCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムコードを担持する媒体であっても良い。
【0173】
通信部30を介してネットワークからプログラムコードをダウンロードするように流動的にプログラムコードを担持する媒体であっても良い。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであっても良い。なお、本発明は、前記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0174】
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0175】
以上の記載においては、1つの原稿画像に対して、用紙サイズの変換指示、画像サイズの変換指示、又は画像の回転指示等の編集指示を2本の指で操作する場合を例として説明したが、本発明はこれに限るものでない。
【0176】
例えば、原稿束の複数ページの原稿に係る原稿画像が読み取られた場合には、所定の原稿画像に対する編集指示に係る編集結果が、全ての原稿画像においても反映されるように構成しても良く、選択された特定ページの原稿画像に対してのみ反映されるように構成しても良い。また、これらの何れかをユーザが選択できるように構成しても良い。
【0177】
この場合は、選択された特定ページの原稿画像に対する編集指示を他の原稿画像にも反映する指示をユーザから受け付けるためのキーを、本発明に係る複合機に設けることにより実現できる。
【0178】
また、本発明に係る複合機は以上の記載に限るものでなく、従来の拡大、縮小、用紙サイズ選択、回転等の操作キーとの併用、また他の編集機能との組み合わせ指示も可能である。
【符号の説明】
【0179】
1 制御部
2 CPU
5 記憶部
6 表示部
61 表示画面
8 位置検出部
14 選択受付部
15 用紙決定部
16 情報表示部
17 編集部
100 複合機
A 記録媒体
p 用紙画像
f オブジェクト画像
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、該表示部の表示画面への接触位置を検出する位置検出部とを備え、前記表示部に表示された表示画像に基づき、シート状の記録媒体に画像形成を行なう画像形成装置において、
前記位置検出部によって検出された2点を結ぶ直線の方向に基づき、前記表示画像の部分的編集を行なう編集手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記表示画像は、前記画像形成に係るオブジェクトを表すオブジェクト画像と、前記記録媒体を表す媒体画像とを含み、
前記直線の方向に基づき、前記オブジェクト画像及び/又は媒体画像の選択を受け付ける選択受付手段を備え、
該選択受付手段による選択受付の結果に基づき、前記編集手段が、前記オブジェクト画像及び/又は媒体画像に対して編集を行なうように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
大きさが異なる複数種の記録媒体を有しており、
前記選択受付手段が前記媒体画像の選択を受け付けた場合、
前記2点間の距離の伸縮に基づき、画像形成に係る記録媒体を決定する媒体決定手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
大きさが異なる複数種の記録媒体を有しており、
前記2点間の距離の伸縮に基づき、画像形成に係る記録媒体を決定する媒体決定手段を備え、
前記選択受付手段が前記オブジェクト画像及び媒体画像の選択を受け付けた場合、
該媒体決定手段によって決定された記録媒体の大きさに基づき、前記編集手段が前記オブジェクト画像の大きさを編集するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記媒体決定手段によって決定された記録媒体に係る情報を前記表示部に表示する手段を備えることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記2点の何れか一方、又は両方の移動によって、該2点を結ぶ直線の方向に変更があった場合、該変更に基づき、前記編集手段は前記表示画像の向きを編集するように構成されていることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記選択受付手段は、
前記直線の方向が、前記表示画像の中心にて交差する2つの方向の中、一方に沿う場合、前記媒体画像の選択を受け付け、
前記直線の方向が、前記2つの方向の中、他方に沿う場合、前記オブジェクト画像の選択を受け付けるように構成されていることを特徴とする請求項2から5の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記選択受付手段は、
前記直線の方向が、前記2つの方向の何れにも沿わない場合、前記オブジェクト画像及び媒体画像の選択を受け付けるように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
表示部と、該表示部の表示画面への接触位置を検出する位置検出部とを備え、前記表示部に表示された表示画像に基づき、シート状の記録媒体に画像形成を行なう画像形成装置にて、前記表示画像の編集を行なう画像編集方法において、
前記位置検出部によって検出された2点を結ぶ直線の方向に基づき、前記表示画像の編集を行なうステップを含むことを特徴とする画像編集方法。
【請求項10】
表示部と、該表示部の表示画面への接触位置を検出する位置検出部とを備え、前記表示部に表示された表示画像に基づき、シート状の記録媒体に画像形成を行なう画像形成装置を構成するコンピュータに、前記表示画像の編集を行なわせるコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータに、前記位置検出部によって検出された2点を結ぶ直線の方向に基づき、前記表示画像を編集させるステップを実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とするコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体。
【請求項1】
表示部と、該表示部の表示画面への接触位置を検出する位置検出部とを備え、前記表示部に表示された表示画像に基づき、シート状の記録媒体に画像形成を行なう画像形成装置において、
前記位置検出部によって検出された2点を結ぶ直線の方向に基づき、前記表示画像の部分的編集を行なう編集手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記表示画像は、前記画像形成に係るオブジェクトを表すオブジェクト画像と、前記記録媒体を表す媒体画像とを含み、
前記直線の方向に基づき、前記オブジェクト画像及び/又は媒体画像の選択を受け付ける選択受付手段を備え、
該選択受付手段による選択受付の結果に基づき、前記編集手段が、前記オブジェクト画像及び/又は媒体画像に対して編集を行なうように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
大きさが異なる複数種の記録媒体を有しており、
前記選択受付手段が前記媒体画像の選択を受け付けた場合、
前記2点間の距離の伸縮に基づき、画像形成に係る記録媒体を決定する媒体決定手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
大きさが異なる複数種の記録媒体を有しており、
前記2点間の距離の伸縮に基づき、画像形成に係る記録媒体を決定する媒体決定手段を備え、
前記選択受付手段が前記オブジェクト画像及び媒体画像の選択を受け付けた場合、
該媒体決定手段によって決定された記録媒体の大きさに基づき、前記編集手段が前記オブジェクト画像の大きさを編集するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記媒体決定手段によって決定された記録媒体に係る情報を前記表示部に表示する手段を備えることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記2点の何れか一方、又は両方の移動によって、該2点を結ぶ直線の方向に変更があった場合、該変更に基づき、前記編集手段は前記表示画像の向きを編集するように構成されていることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記選択受付手段は、
前記直線の方向が、前記表示画像の中心にて交差する2つの方向の中、一方に沿う場合、前記媒体画像の選択を受け付け、
前記直線の方向が、前記2つの方向の中、他方に沿う場合、前記オブジェクト画像の選択を受け付けるように構成されていることを特徴とする請求項2から5の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記選択受付手段は、
前記直線の方向が、前記2つの方向の何れにも沿わない場合、前記オブジェクト画像及び媒体画像の選択を受け付けるように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
表示部と、該表示部の表示画面への接触位置を検出する位置検出部とを備え、前記表示部に表示された表示画像に基づき、シート状の記録媒体に画像形成を行なう画像形成装置にて、前記表示画像の編集を行なう画像編集方法において、
前記位置検出部によって検出された2点を結ぶ直線の方向に基づき、前記表示画像の編集を行なうステップを含むことを特徴とする画像編集方法。
【請求項10】
表示部と、該表示部の表示画面への接触位置を検出する位置検出部とを備え、前記表示部に表示された表示画像に基づき、シート状の記録媒体に画像形成を行なう画像形成装置を構成するコンピュータに、前記表示画像の編集を行なわせるコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータに、前記位置検出部によって検出された2点を結ぶ直線の方向に基づき、前記表示画像を編集させるステップを実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とするコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2013−37396(P2013−37396A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−170411(P2011−170411)
【出願日】平成23年8月3日(2011.8.3)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月3日(2011.8.3)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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