説明

画像形成装置、省エネ管理方法、及び省エネ管理プログラム

【課題】省エネモード時にサブシステムが使用するデータを共有メモリに蓄積することで、省エネモードを維持して、より省エネ効果を向上させる。
【解決手段】予め設定された通常モード時に装置全体を制御するメインシステムと、予め設定された省エネモード時に装置の一部を制御するサブシステムとを有する画像形成装置であって、外部装置からのデータ参照要求に対し、前記メインシステムの電力状態からモードを判断する電力状態判断手段と、前記省エネモード移行時に前記メインシステムが管理するデータを、前記通常モード時に所定データのバッファとして用いられるメモリに蓄積しておき、前記電力状態判断手段により得られるモードが前記省エネモードと判断された場合に、前記メモリに蓄積したデータから前記参照要求に応じたデータを取得するように制御するデータ管理制御手段とを有することにより上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、省エネ管理方法、及び省エネ管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザのエネルギー志向の高まりに起因して、複合機等の画像形成装置においても消費電力量の低減化が求められている。ユーザによっては、例えば製品カタログ等に記載されている消費電力によって購入製品を決定する場合も多くなっている。
【0003】
各国においても、省エネルギー化が推奨され、様々な規制や規格が制定され、消費電力量の低減に向けた取り組みがなされている。例えば、国内では省エネ法が改正され、海外ではエナジースター、ブルーエンジェル等の規格が制定されており、例えば一定の条件を満たす製品には環境を重視した製品であることを示すログマークを付すことが許可される等が行われている。
【0004】
このような規制や規格等に対応するため、各製品には、例えばスリープモード、スタンバイモード、低電力モード等の省エネルギー動作モード(以下、「省エネモード」という。)が導入されている。なお、従来の画像形成装置では、通常モード時に装置全体を制御するメインシステムと、消費電力が低いサブシステムとを有し、省エネモード時には、メインシステムの電源を遮断して、サブシステムに装置の一部を制御させることで消費電力の削減を図る方法が知られている。
【0005】
また、従来では、システム内にASIC(Application Specified IC)を搭載して、省エネ状態を維持する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、図1を用いて、従来技術における課題を説明する。図1は、従来技術における課題を説明するための図である。
【0007】
なお、図1(A)に示す画像形成装置1Aと、図1(B)に示す画像形成装置1Bとは、図1(B)に示す画像形成装置1Bがサブシステム3BでASICを備えている点で異なる。すなわち、図1(B)では、図1(A)に示す画像形成装置のサブシステム3Aに上述した特許文献1に示すASICが搭載された例を示している。
【0008】
図1(A)に示す従来の画像形成装置1Aは、例えばMFP(Multi Function Printer)やSFP(Single Function Printer)等であり、大別すると、メインシステム2A、サブシステム3Aとを有するよう構成されている。
【0009】
画像形成装置1Aは、省エネモード時に、メインシステム2Aの電源を落とし、サブシステム3Aだけで動作する。なお、画像形成装置1Aは、ネットワークを介して、外部装置としてのクライアントPC等の複数の端末装置4−1〜4−2に接続されている。
【0010】
メインシステム2Aは、例えばWebやSNMP(Simple Network Management Protcol)等を利用したCGI(Common Gateway Interface)データや画像形成装置1Aのステータスデータ等を管理している。
【0011】
図1(A)に示すように、通常時(通常モード時)に、例えば端末装置4のアクター(ユーザ)等よりサブシステム3Aのデータ管理手段に対して、画像形成装置1Aのステータスデータを参照するための通常時情報取得要求等があった場合、データ管理手段は、メインシステム2AのフラッシュROMに通常時情報取得要求を送り、フラッシュROMからデータ(return)を受け、そのデータをアクターに出力していた。
【0012】
また、省エネ移行時には、メインシステム2Aの電源管理手段からデータ管理手段に省エネ移行通知が出力され、データ管理手段は、省エネ移行OKであれば、移行OKである旨のリターンを電源管理手段に出力し、省エネ時(省エネモード時)に、アクターより省エネ時情報取得要求があった場合には、データ管理手段は、メインシステム2Aの省エネ状態を解除して、フラッシュROMから情報取得要求に応じたデータを取得していた。
【0013】
したがって、メインシステム2Aの省エネ状態の期間は短くなり、データを取得するためだけにメインシステム2Aの省エネ状態を解除しなければならず、省エネ状態が維持できないため非常に効率が悪かった。
【0014】
また、図1(B)の従来の画像形成装置1Bに示すように、サブシステム3BにASICが搭載されている場合には、省エネ時に、上述した情報取得要求が行われた際には、データ管理手段がASICから情報取得要求に応じたデータを取得し、アクターに出力することでメインシステム2Bの省エネ状態を維持することが行われていた。しかしながら、図1(B)の例では、メモリが限られるため、メインシステム2Bの省エネ状態を維持したまま応答できるのはステータスデータに限られ、より多くの情報を提供することができなかった。
【0015】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、省エネモード時にサブシステムが使用するデータを共有メモリに蓄積することで、省エネモードを維持して、より省エネ効果を向上させる画像形成装置、省エネ管理方法、及び省エネ管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、上記目的を達成するために、予め設定された通常モード時に装置全体を制御するメインシステムと、予め設定された省エネモード時に装置の一部を制御するサブシステムとを有する画像形成装置であって、外部装置からのデータ参照要求に対し、前記メインシステムの電力状態からモードを判断する電力状態判断手段と、前記省エネモード移行時に前記メインシステムが管理するデータを、前記通常モード時に所定データのバッファとして用いられるメモリに蓄積しておき、前記電力状態判断手段により得られるモードが前記省エネモードと判断された場合に、前記メモリに蓄積したデータから前記参照要求に応じたデータを取得するように制御するデータ管理制御手段とを有することを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、予め設定された通常モード時に装置全体を制御するメインシステムと、予め設定された省エネモード時に装置の一部を制御するサブシステムとを有する画像形成装置において実行される省エネ管理方法であって、外部装置からのデータ参照要求に対し、前記メインシステムの電力状態からモードを判断する電力状態判断手順と前記省エネモード移行時に前記メインシステムが管理するデータを、前記通常モード時に所定データのバッファとして用いられるメモリに蓄積しておき、前記電力状態判断手順により得られるモードが前記省エネモードと判断された場合に、前記メモリに蓄積したデータから前記参照要求に応じたデータを取得するように制御を行うデータ管理手順とを有することを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、予め設定された通常モード時に装置全体を制御するメインシステムと、予め設定された省エネモード時に装置の一部を制御するサブシステムとを有する画像形成装置における省エネ管理プログラムであって、コンピュータを、外部装置からのデータ参照要求に対し、前記メインシステムの電力状態からモードを判断する電力状態判断手段、前記省エネモード移行時に前記メインシステムが管理するデータを、前記通常モード時に所定データのバッファとして用いられるメモリに蓄積しておき、前記電力状態判断手段により得られるモードが前記省エネモードと判断された場合に、前記メモリに蓄積したデータから前記参照要求に応じたデータを取得するように制御するデータ管理制御手段として機能させる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、省エネモード時にサブシステムが使用するデータを共有メモリに蓄積することで、省エネモードを維持して、より省エネ効果を向上させることを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】従来技術における課題を説明するための図である。
【図2】本実施形態に係る画像形成装置の概略構成の一例を示す図である。
【図3】本実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図4】サブシステムの機能構成例を示すブロック図である。
【図5】本実施形態に係るデータ管理制御手段における実行処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】省エネモード移行時におけるデータ管理制御手段の実行処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】省エネモード移行時におけるデータ管理制御手段の他の実行処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】仮想ファイルシステムを構築した場合の通常モード復帰時のデータ管理制御手段における実行処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0022】
<本実施形態に係る画像形成装置の概略構成例>
図2は、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成の一例を示す図である。図2に示す画像形成装置10は、メインシステム11Mと、サブシステム11Sと、共有メモリ12とを有するように構成される。また、画像形成装置10は、ネットワークを介して、外部装置としてのクライアントPC等の端末装置13−1〜13−2に接続されている。
【0023】
本実施形態では、例えば省エネモード時に使用されていない共有メモリ12を再利用することによって、新たなメモリを搭載することなく、より大きなデータをキャッシュする。例えば、再利用するメモリには、非省エネ時に印刷用のバッファとして用いられる領域を使用する。この領域は、省エネ状態では、印刷が行えないため、省エネモード時に使用されることはない。そこで、このバッファに例えばWebUIのトップ画面データ約76Kbyte等をキャッシュする。
【0024】
ここで、図2に示す本実施形態における動作例について説明する。なお、通常時については、図1で示した動作と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0025】
サブシステム11Sのデータ管理手段は、省エネ移行時に、メインシステム11Mの電源管理手段から省エネ移行通知を受けると、メインシステム11Mにデータ取得要求を行う。データ管理手段は、メインシステム11MのフラッシュROM等から、例えばWebUIのトップ画面データ等を取得すると、共有メモリ12に蓄積し、共有メモリ12にデータ保存先要求を行い、データ保存先アドレスを受け取る。
【0026】
次に、データ管理手段は、省エネ移行OKである旨のリターン(return)を電源管理手段に出力し、アクターより省エネ時情報取得要求があった場合、共有メモリ12から情報取得要求に応じたデータを取得してアクターに出力する。
【0027】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、例えばメインシステム11Mが、サブシステム11Sからデータ取得要求を受けると、直接、共有メモリ12にデータを蓄積し、データ管理手段にその旨を通知しても良い。
【0028】
これにより、例えば、端末装置13から画像形成装置10のステータスデータ等を参照するための情報取得要求があった場合に、メインシステム11Mの省エネ状態を維持しながら、より多くの情報を提供するWebUIのトップ画面等を表示することが可能となる。なお、これは、WebUIのトップ画面のステータスモニターへの利用機会が多いことを考慮した結果であり、これにより、省メモリを維持したまま、省エネ状態の期間を増やすことが可能となる。
【0029】
<画像形成装置10のハードウェア構成>
次に、上述した本実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成について具体的に説明する。図3は、本実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0030】
図3に示すように、画像形成装置10は、コントローラボード11と、エンジン部14と、操作部15等を有するように構成されている。コントローラボード11と、エンジン部14と、操作部15とは、I/F群16を介して接続されている。
【0031】
なお、後述するように、本実施形態で用いられる共有メモリ12は、コントローラボード11に含まれる。また、上述したように、画像形成装置10は、ネットワークを介して、外部装置としてのクライアントPC等の端末装置13−1〜13−2に接続されている。
【0032】
コントローラボード11には、メインCPU111及びサブCPU121が配置されている。メインCPU111は、メインシステム11MのCPUである。サブCPU121は、サブシステム11SのCPUである。メインCPU111とサブCPU121とはバスを介して接続されている。図中、矢印はバスを示す。
【0033】
メインシステム11Mは、通常モード時に画像形成装置10を制御するハードウェア群である。サブシステム11Sは、省エネモード時に画像形成装置10を制御するハードウェア群である。
【0034】
なお、省エネモードとは、例えば無操作状態が一定時間継続した場合等に、消費電力を低減するためにサブシステム11Sのみに電力が供給される状態、メインシステム11M及びエンジン部14への電力供給が削減される状態等の省電力状態をいう。また、通常モードは、メインシステム11M、サブシステム11S、及びエンジン部14等に対する電力供給が制限されない通常電力状態をいう。サブシステム11Sは、例えば省エネモード移行後に起動し、画像形成装置10を制御する。
【0035】
メインシステム11Mにおいて、メインCPU111は、ROM112、RAM113、ASIC114−1〜ASIC114−2、PHYチップ115、及びPHYチップ116とバスを介して接続されている。
【0036】
メインCPU111は、ROM112に記録され、RAM113にロードされたプログラムに基づいて画像形成装置10全体の機能を制御する。なお、メインCPU111は、図2に示す「電源管理手段」に対応する機能を有する。
【0037】
ROM112は、例えばWebUIの画像等の静的なデータを記録し、RAM113は、例えばステータスデータ等の動的なデータを保持する。なお、ROM112、RAM113は、図2に示す「フラッシュROM」に対応する機能を有する。
【0038】
ASIC114−1〜ASIC114−2は、HDD(Hard Disk Drive)117及びI/F群16とバスを介して接続され、例えば画像処理や通信制御等を実行する。
【0039】
PHYチップ115は、CPU111からの論理信号を電気信号に変換し、当該電気信号をI/F群16に入力する。PHYチップ116は、メインCPU111からの論理信号を電気信号に変換しハブ118に入力する。USBインタフェース119及びI/F群16は、ハブ118を介して接続されている。USBインタフェース119は、USB接続のためのハードウェアインタフェースである。
【0040】
サブシステム11Sにおいて、サブCPU121は、ROM122、RAM123、ASIC124、PHY125、及びUSBインタフェース126とバスを介して接続されている。サブCPU121は、ROM122に記録され、RAM123にロードされたプログラムに基づいて、省電力移行後における画像形成装置10の動作(主として、通信処理)を制御する。
【0041】
ASIC124は、HDD117やI/F群16等とバスを介して接続され、例えば省エネモード時に端末装置13等から画像形成装置10のステータスデータの要求がなされた場合にステータスデータを取得して応答する等の処理を実行する。なお、本実施形態において、ASIC124を含まない構成としても良く、その場合、上述したような各処理は、例えばサブCPU121が実行する。
【0042】
PHYチップ125は、サブCPU121からの論理信号を電気信号に変換し、当該電気信号をネットワークインタフェース127に入力する。ネットワークインタフェース127は、例えば、LAN(Local Area Network)等のネットワークに接続するためのハードウェアであり、ネットワーク通信における物理層の機能を実現する。
【0043】
なお、コントローラボード11には、メインシステム11Mとサブシステム11Sに接続された共有メモリ12が配置されている。共有メモリ12は、通常モード時に印刷用のバッファとして使用されるメモリである。なお、省エネモード時には印刷が行われないため、共有メモリ12は、印刷用のバッファとして使用されない。そこで、本実施形態では、共有メモリ12を、省エネモード時にサブシステム11Sが使用するデータを蓄積するメモリとして再利用する。
【0044】
エンジン部14は、スキャナ、プリンタ、及びFCU(ファクシミリコントロールユニット)等を含む。スキャナは、原稿をスキャンし、スキャンされた画像データを、I/F群を介してASIC114に入力する。プリンタは、I/F群16を介してASIC114より入力される画像データを印刷用紙に印刷する。FCUは、FAX送受信を行う。操作部15は、液晶パネル等の表示手段やハードウェアキー等の入力手段を備える。I/F群16には、SDカード17等を接続することができる。SDカード17は、増設拡張可能な補助記憶装置である。
【0045】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、例えばメインシステム11MにHDD117を設けない構成としたり、サブシステム11SにASIC124を設けない構成としたりすることもできる。
【0046】
<サブシステム11Sの機能構成>
次に、図4を用いて、サブシステム11Sの機能構成について説明する。図4は、サブシステムの機能構成例を示すブロック図である。図4に示すように、画像形成装置10のサブシステム11Sは、電力状態判断手段21と、データ管理制御手段22と、画面生成手段23と、ファイルシステム制御手段24と、ファイルアクセス制御手段25とを有するように構成される。
【0047】
電力状態判断手段21は、例えば端末装置13からのステータスデータ等を参照する情報取得要求に対し、メインシステム11Mの電力状態からモードを判断する。例えば、電力状態判断手段21は、メインシステム11Mの電源管理手段から通知される省エネモード移行通知等に基づき、装置が通常モードか省エネモードかを判断する。
【0048】
データ管理制御手段22は、図2に示す「データ管理手段」に対応する機能等を有し、図3のASIC124に対応する。なお、上述したように、ASIC124を設けない場合には、データ管理制御手段22は、サブCPU121に対応するものとする。
【0049】
具体的には、データ管理制御手段22は、省エネモード移行時に、メインシステム11Mが管理するデータを、例えば通常モード時に所定データのバッファとして用いられる共有メモリ12等に蓄積しておき、電力状態判断手段21により得られるモードが省エネモードと判断された場合には、共有メモリ12等に蓄積したデータから上述した情報取得要求に応じたデータを取得するように制御する。
【0050】
また、データ管理制御手段22は、電力状態判断手段21により得られるモードが通常モードと判断された場合には、メインシステム11MのROM112又はRAM113(構成にHDD117を設けている場合には、HDD117を含めても良い)等から上述した情報取得要求に応じたデータを取得する。
【0051】
また、データ管理制御手段22は、メインシステム11Mから省エネモード移行通知を受け取ると、メインシステム11Mに対して省エネモード時に使用するデータを取得するためのデータ取得要求を行う。データ管理制御手段22は、メインシステム11MのROM112又はRAM113等から省エネモード時に使用するデータを取得すると、例えば共有メモリ12の画像処理用領域等に転送する。
【0052】
データ管理制御手段22は、例えば共有メモリ12等に、省エネモード時に使用するデータとして、例えばROM112に記録されたWebUIの画像等の静的なデータや、RAM113に保持されたステータスデータ等の動的データ等をキャッシュする。
【0053】
また、データ管理制御手段22は、例えば共有メモリ12等に、転送したデータを蓄積しているデータ保存先の通知要求を行い、例えば共有メモリ12からデータ保存先のアドレス情報を受け取ると、受け取ったアドレス情報を保存して、メインシステム11Mに対して省エネ移行了解の通知をする。
【0054】
なお、データ管理制御手段22は、省エネモードから通常モード時への復帰時には、例えば共有メモリ12に蓄積したデータ等を削除して、通常モード時に共有メモリ12を印刷用バッファとして使用できるよう管理する。
【0055】
画面生成手段23は、データ管理制御手段22によって取得された共有メモリ12のデータ等を用いて、例えば端末装置13からの情報取得要求に応じたWebUIのトップ画面であるステータスモニター等の画面を生成する。また、画面生成手段23は、端末装置13からのHTTPリクエストがあった場合、HTTPリクエストにおいて要求された情報を表示するWebページを生成する。
【0056】
ファイルシステム制御手段24は、データ管理制御手段22が省エネモード移行通知を受け取ると、例えば共有メモリ12の画像処理用領域等に、ROM112又はRAM113等に構築された所定のファイルシステムに対応させた仮想(新規)ファイルシステムを構築する。これにより、メインシステム11MのROM112又はRAM113等から共有メモリ12に転送するデータを、この仮想ファイルシステムに蓄積することを可能とする。また、省エネモード時におけるサブシステム11Sから仮想ファイルシステムへのファイルアクセスを可能とする。
【0057】
ここで、仮想ファイルシステムとは、例えば画像形成装置10の複数の機能や画像処理を実行するためのデータ等の情報を格納するROM112又はRAM113等に構築されている所定のファイルシステムに対応させて構築したものである。また、仮想ファイルシステムは、上述した共有メモリ12に構築され、例えば共有メモリ12をディスク装置として利用するRAM(メモリ)ディスクのような使い方で管理される。なお、RAMディスクとは、画像形成装置10に搭載されたOS等の機能により実現され、OSが管理する物理メモリ領域をディスク装置のように見せるものである。
【0058】
なお、ファイルシステム制御手段24は、省エネモードから通常モードに復帰する際、共有メモリ12に構築した仮想ファイルシステムを削除する。
【0059】
ファイルアクセス制御手段25は、サブシステム11Sから、メインシステム11MのROM112又はRAM113等に対するアクセスと、ファイルシステム制御手段24により構築される仮想ファイルシステムに対するアクセスとを制御する。例えば、ファイルアクセス制御手段25は、サブシステム11Sからメインシステム11MのROM112又はRAM113等にアクセスさせるのか、仮想ファイルシステムにアクセスさせるのかを判断する。
【0060】
具体的には、ファイルアクセス制御手段25は、省エネモードに移行する場合、サブシステム11SからROM112又はRAM113等へのファイルアクセスを中断する。ファイルアクセス制御手段25は、ファイルシステム制御手段24によって構築された仮想ファイルシステムに、ROM112又はRAM113等から省エネモード時に用いられるプログラムやデータ等を転送した後、仮想ファイルシステムへファイルアクセスするように制御する。
【0061】
また、ファイルアクセス制御手段25は、省エネモードから通常モードへ復帰する場合、仮想ファイルシステムに蓄積したプログラムやデータ等をROM112又はRAM113等に転送、又は削除した後、共有メモリ12からメインシステム11Mにファイルアクセスするように制御する。
【0062】
なお、本実施形態において、データ管理制御手段22は、上述した共有メモリ12にデータを蓄積するか、又は共有メモリ12に仮想ファイルシステムを構築してデータを蓄積するかについて、予め設定された条件、蓄積するデータ量等に基づいて決定することができる。
【0063】
<データ管理制御手段における実行処理の流れ>
次に、図5を用いて、本実施形態に係るデータ管理制御手段22における実行処理について説明する。図5は、本実施形態に係るデータ管理制御手段における実行処理の流れを示すフローチャートである。
【0064】
図5に示すように、データ管理制御手段22は、端末装置13等から、例えば画像形成装置10のステータスデータ等を参照するための情報取得要求等があったか否か判断する(S10)。
【0065】
データ管理制御手段22は、情報取得要求等があったと判断した場合(S10において、YES)、電力状態判断手段21によって得られるモードが省エネモードか否か確認する(S11)。
【0066】
ここで、電力状態判断手段21は、例えば、データ管理制御手段22がメインシステム11Mから省エネモード移行通知を受理している場合やメインシステム11Mに省エネモード移行了解の旨を通知している場合に、メインシステム11Mが省エネモードであると判断する。
【0067】
データ管理制御手段22は、電力状態判断手段21により得られるモードが省エネモードと判断された場合(S11において、YES)、共有メモリ12に蓄積していたデータから、情報取得要求に応じたデータを取得する(S12)。
【0068】
なお、後述するように、省エネモード移行時には、共有メモリ12に予め省エネモード時に使用するデータ等が転送され、データ管理制御手段22には、共有メモリ12からデータが保存されている保存先アドレス情報が通知されているものとする。
【0069】
画面生成手段23は、S12の処理においてデータ管理制御手段22が取得したデータに基づいて、上述した情報取得要求に応じた画面を生成して、端末装置13等に対してデータを表示し(S13)、処理を終了する。
【0070】
なお、データ管理制御手段22は、電力状態判断手段21により得られるモードが省エネモードではないと判断された場合(S11において、NO)、メインシステム11MのROM112又はRAM113等から情報取得要求に応じたデータを取得し(S14)、S13の処理に進む。また、データ管理制御手段22は、情報取得要求がないと判断した場合(S10において、NO)、S10の処理を続ける。
【0071】
<省エネモード移行時の実行処理の流れ>
次に、図6を用いて、省エネモード移行時のデータ管理制御手段22の実行処理について説明する。図6は、省エネモード移行時のデータ管理制御手段における実行処理の流れを示すフローチャートである。
【0072】
図6に示すように、データ管理制御手段22は、メインシステム11Mの電源管理手段等から省エネモード移行通知を受け取ったか否か判断する(S20)。
【0073】
データ管理制御手段22は、省エネモード移行通知を受け取ったと判断した場合(S20において、YES)、メインシステム11Mに対して省エネモード時に使用するデータを取得するためのデータ取得要求を行い、メインシステム11MのROM112又はRAM113等から、省エネモード時に使用するデータを取得すると、例えば共有メモリ12の画像処理用領域に転送する(S21)。
【0074】
なお、省エネモード移行通知を受け取っていないと判断した場合(S20において、NO)、S20の処理を続ける。
【0075】
次に、データ管理制御手段22は、共有メモリ12に、S21の処理においてデータを転送して蓄積しているデータ保存先アドレスの通知を要求する(S22)。データ管理制御手段22は、共有メモリ12からデータ保存先のアドレス情報を受け取ると、受け取ったアドレス情報を保存する(S23)。
【0076】
次に、データ管理制御手段22は、サブシステム11Sからメインシステム11Mに省エネモード移行了解の通知をして(S24)、処理を終了する。
【0077】
<省エネモード移行時の他の実行処理の流れ>
次に、図7を用いて、省エネモード移行時におけるデータ管理制御手段22の他の実行処理について説明する。図7は、省エネモード移行時のデータ管理制御手段における他の実行処理の流れを示すフローチャートである。なお、図7は、図6と比較すると共有メモリ12に仮想ファイルシステムを構築し、ファイルアクセスを制御する点で異なる。
【0078】
図7に示すように、データ管理制御手段22は、メインシステム11Mの電源管理手段等から省エネモード移行通知を受け取ったか否か判断する(S30)。
【0079】
データ管理制御手段22は、省エネモード移行通知を受け取ったと判断した場合(S30において、YES)、ファイルアクセス制御手段25は、サブシステム11Sからメインシステム11MのROM112又はRAM113等へのアクセスを停止して、ファイルアクセスを中断させる(S31)。
【0080】
なお、ファイルアクセス中断中の状態は、ファイルアクセス制御手段25が保持している。また、省エネモード移行通知を受け取っていないと判断した場合(S30において、NO)、S30の処理を続ける。
【0081】
次に、データ管理制御手段22は、例えば共有メモリ12の画像処理用領域を仮想ファイルシステム用の領域とし、ファイルシステム制御手段24は、画像処理用領域に仮想ファイルシステムを構築する(S32)。
【0082】
次に、ファイルアクセス制御手段25は、メインシステム11Mに対して省エネモード時に使用するプログラム、データ等を取得するためのデータ取得要求を行い、メインシステム11MのROM112又はRAM113等から、省エネモード時に使用するデータを取得すると、例えば共有メモリ12に構築した仮想ファイルシステムに転送する(S33)。
【0083】
次に、ファイルアクセス制御手段25は、ファイルシステムへのパスを変更して、共有メモリ12の仮想ファイルシステムにアクセスするように、ファイルアクセスをメインシステム11Mから共有メモリ12に切り替える(S34)。
【0084】
次に、データ管理制御手段22は、共有メモリ12に、S33の処理においてデータ等を転送して蓄積している仮想ファイルシステムのデータ保存先アドレスの通知を要求する(S35)。次に、データ管理制御手段22は、共有メモリ12からデータ保存先のアドレス情報を受け取ると、受け取ったアドレス情報を保存する(S36)。
【0085】
次に、データ管理制御手段22は、サブシステム11Sからメインシステム11Mに省エネモード移行了解の通知をする(S37)。次に、ファイルアクセス制御手段25は、ファイルアクセス中断中の状態を解除して、ファイルアクセスを再開し(S38)、共有メモリ12の仮想ファイルシステムを稼動させ、処理を終了する。
【0086】
<通常モード時と省エネモード時におけるメモリ領域の割り当て>
ここで、通常モード時と省エネモード時における共有メモリ12のメモリ領域の割り当てについて説明する。
【0087】
例えば、通常モード時における共有メモリ12のメモリ領域は、印刷用のバッファ領域等、画像処理に対して使用される領域である画像処理用領域として割り当てられる。画像処理用領域は、例えばコピー、スキャナ、ファックス、プリンタ等による画像処理等に利用される。
【0088】
また、省エネモード時における共有メモリ12のメモリ領域は、通常モード時に割り当てられる画像処理用領域を、上述したサブシステム11Sが使用するデータを蓄積するためのデータ蓄積領域や、仮想ファイルシステムを構築してサブシステム11Sが使用するデータを蓄積するための仮想ファイルシステム領域として割り当てられる。
【0089】
なお、省エネモードから通常モードへ復帰する際、上述した共有メモリ12のデータ蓄積領域に蓄積されたデータ等や、共有メモリ12に構築された仮想ファイルシステムは削除され、通常モード時の画像処理用領域に戻されることにより、画像処理用領域を利用して、コピー、スキャナ、ファックス、プリンタ等の画像処理が実施される。
【0090】
<省エネモード移行時及び移行後の動作例>
次に、省エネモード移行時及び移行後の動作例について説明する。省エネモード移行時、共有メモリ12のメモリ領域に割り当てられた画像処理用領域が、データ蓄積領域又は仮想ファイルシステム領域として使用される。なお、仮想ファイルシステム領域として使用する場合には、画像処理用領域に仮想ファイルシステムが構築される。
【0091】
その後、ROM112又はRAM113等に格納された情報のうち、例えば省エネモード時に利用されるプログラム、データ等が共有メモリ12に転送され、共有メモリ12のデータ蓄積領域又は仮想ファイルシステムに蓄積される。また、ファイルアクセス制御手段25は、サブシステム11SからROM112又はRAM113等へのアクセスを、共有メモリ12にアクセスするよう制御する。
【0092】
これにより、省エネモード時にサブシステム11SからROM112又はRAM113等にアクセスすることなく、共有メモリ12にアクセスすることで端末装置13等からの情報取得要求に応じた情報を得ることが可能となる。
【0093】
<省エネモードから通常モードへの復帰時及び復帰後の動作例>
次に、省エネモードから通常モードへの復帰時及び復帰後の動作例について説明する。省エネモードから通常モードへ復帰する場合、上述した共有メモリ12のデータ蓄積領域又は仮想ファイルシステムに蓄積されたデータやプログラム等を、ROM112又はRAM113等に書き戻す。
【0094】
これにより、ROM112又はRAM113等にアクセス可能な状態とする。なお、蓄積するデータとしてコピーデータを蓄積していた場合には、キャッシュしていたコピーデータを消去しても良い。
【0095】
また、共有メモリ12のデータ蓄積領域に蓄積されたデータやプログラム等、又は省エネモード時に構築された仮想ファイルシステムを削除、消滅することにより、共有メモリ12のメモリ領域を通常モード時における画像処理用領域として利用する。通常モードへの復帰時には、サブシステム11Sからメインシステム11MのROM112又はRAM113等に対してアクセスすることが可能となる。
【0096】
<仮想ファイルシステムを構築した場合の通常モード復帰時の実行処理の流れ>
次に、図8を用いて、仮想ファイルシステムを構築した場合の通常モード復帰時のデータ管理制御手段22における実行処理について説明する。図8は、仮想ファイルシステムを構築した場合の通常モード復帰時のデータ管理制御手段における実行処理の流れを示すフローチャートである。
【0097】
図8に示すように、画像形成装置10の操作により、データ管理制御手段22が、メインシステム11Mの電源管理手段等から省エネモードから通常モードへの復帰通知を受け取ると(S40)、ファイルアクセス制御手段25は、仮想ファイルシステムへのアクセスを停止して、ファイルアクセスを中断させる(S41)。なお、ファイルアクセス中断中の状態は、ファイルアクセス制御手段25が保持している。
【0098】
次に、ファイルアクセス制御手段25は、省エネモード時に使用されたプログラム、データ等を共有メモリ12の仮想ファイルシステムからROM112等へ書き戻す(S42)。なお、このとき、ファイルアクセス制御手段25は、上述した図7のS33の処理でコピーデータを転送していた場合には、キャッシュしていたコピーデータを消去しても良い。
【0099】
次に、ファイルアクセス制御手段25は、ファイルシステムへのパスを変更して、ROM112又はRAM113にアクセスするように、ファイルシステムへのアクセスを共有メモリ12からメインシステム11Mに切り換える(S43)。
【0100】
その後、ファイルシステム制御手段71は、共有メモリ12の仮想ファイルシステムを削除、消滅させる(S44)。
【0101】
次に、データ管理制御手段22が、サブシステム11Sからメインシステム11Mに通常モード復帰了解の通知をする(S45)。
【0102】
次に、ファイルアクセス制御手段72は、ファイルアクセス中断中の状態を解除して、ROM112又はRAM113等へのファイルアクセスを再開して(S46)、通常モードに戻り、処理を終了する。
【0103】
なお、仮想ファイルシステムを構築せずに、共有メモリ12にデータを蓄積した場合には、データ管理制御手段22が、上述したS40の処理において通常モードへの復帰通知を受け取ると、S42の処理において共有メモリ12に蓄積していたデータ等をROM112又はRAM113へ書き戻し、又は蓄積していたデータ等を削除して、S45の処理においてメインシステム11Mに通常モード復帰了解の通知をして、処理を終了する。
【0104】
上述したように、本実施形態によれば、通常モード時に所定データのバッファとして用いられる共有メモリに、省エネモード移行時に、メインシステムが管理し、省エネモード時にサブシステムが使用するデータを蓄積しておき、省エネモード時に共有メモリから情報を取得して、メインシステムにアクセスしないように制御する。これにより、省エネモードを維持して、より省エネ効果を向上させることを可能とする。
【0105】
また、共有メモリに仮想ファイルシステムを構築し、構築した仮想ファイルシステムに、メインシステムが管理し、省エネモード時にサブシステムが使用するデータ等を蓄積しておき、省エネモード時に仮想ファイルシステムにアクセスして、メインシステムにはアクセスしないよう制御する。これにより、省エネモードを維持して、省エネ効果を向上させることが可能となる。
【0106】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本
発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能である。
【符号の説明】
【0107】
1A,1B,10 画像形成装置
2A,2B,11M メインシステム
3A,3B,11S サブシステム
4,13 端末装置
11 コントローラボード
12 共有メモリ
14 エンジン部
15 操作部
16 I/F群
17 SDカード
18 ネットワーク
21 電力状態判断手段
22 データ管理制御手段
23 画面生成手段
24 ファイルシステム制御手段
25 ファイルアクセス制御手段
111 メインCPU
112 ROM
113 RAM
114 ASIC
115 PHYチップ
116 PHYチップ
117 HDD
118 ハブ
119 USBインタフェース
121 サブCPU
122 ROM
123 RAM
124 PHY
125 USBインタフェース
126 ネットワークインタフェース
【先行技術文献】
【特許文献】
【0108】
【特許文献1】特開2004−153742号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め設定された通常モード時に装置全体を制御するメインシステムと、予め設定された省エネモード時に装置の一部を制御するサブシステムとを有する画像形成装置であって、
外部装置からのデータ参照要求に対し、前記メインシステムの電力状態からモードを判断する電力状態判断手段と、
前記省エネモード移行時に前記メインシステムが管理するデータを、前記通常モード時に所定データのバッファとして用いられるメモリに蓄積しておき、前記電力状態判断手段により得られるモードが前記省エネモードと判断された場合に、前記メモリに蓄積したデータから前記参照要求に応じたデータを取得するように制御するデータ管理制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記データ管理制御手段は、前記省エネモード移行時に、前記メモリに前記メインシステムから前記省エネモード時に使用するデータを転送し、前記省エネモードから通常モードへの復帰時に、前記転送したデータを削除することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記省エネモード時に使用するデータは、WebUIのトップ画面を含むことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
予め設定された通常モード時に装置全体を制御するメインシステムと、予め設定された省エネモード時に装置の一部を制御するサブシステムとを有する画像形成装置において実行される省エネ管理方法であって、
外部装置からのデータ参照要求に対し、前記メインシステムの電力状態からモードを判断する電力状態判断手順と
前記省エネモード移行時に前記メインシステムが管理するデータを、前記通常モード時に所定データのバッファとして用いられるメモリに蓄積しておき、前記電力状態判断手順により得られるモードが前記省エネモードと判断された場合に、前記メモリに蓄積したデータから前記参照要求に応じたデータを取得するように制御を行うデータ管理手順とを有することを特徴とする省エネ管理方法。
【請求項5】
予め設定された通常モード時に装置全体を制御するメインシステムと、予め設定された省エネモード時に装置の一部を制御するサブシステムとを有する画像形成装置における省エネ管理プログラムであって、
コンピュータを、
外部装置からのデータ参照要求に対し、前記メインシステムの電力状態からモードを判断する電力状態判断手段、
前記省エネモード移行時に前記メインシステムが管理するデータを、前記通常モード時に所定データのバッファとして用いられるメモリに蓄積しておき、前記電力状態判断手段により得られるモードが前記省エネモードと判断された場合に、前記メモリに蓄積したデータから前記参照要求に応じたデータを取得するように制御するデータ管理制御手段として機能させるための省エネ管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−63887(P2012−63887A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−206141(P2010−206141)
【出願日】平成22年9月14日(2010.9.14)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】