説明

画像形成装置およびそのユニット

【課題】展開機種や系列機種のユニット間や、同一機種の各色のユニット間で、メモリを備えたアイテムの共通化を図ることのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】この画像形成装置は、装置本体に取り付けるユニットと、そのユニットに対するデータを格納するメモリと、そのメモリをユニットに取り外し可能に配置するための固定部材と、メモリの端子と接続され、その固定部材でメモリをユニットに配置することにより開閉状態が定まる接点部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、複合機などの画像形成装置に関し、とりわけ画像形成装置に取り付けるユニットやカートリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置には、作像ユニットやその他のユニットまたはカートリッジが取り付けられる。ユニットやカートリッジは、寿命や消耗などの理由で新しいものに交換するため、取り外し可能に本体に装着される。電子写真方式の画像形成装置では、帯電器、感光体ドラム、現像器、転写器などで作像ユニットを構成することができる。
【0003】
タンデム方式のカラー画像形成装置であれば、感光体ドラムを有した作像ユニットがC(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色について用意される。各色の作像ユニットには、特許文献1のようにEEPROMなどのメモリを設け、そのユニット固有の補正データをそのメモリに格納することができる。画像形成装置のコントローラは、そのデータを読み出し、各色について個別にプロセスを制御する。
【特許文献1】特開2002−251120号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のようなメモリを作像ユニットの種別によって異なった回路パターンで基板に固定すると、その他の部分が同じであっても、その基板はその作像ユニットに特化したものとなる。このため、メモリを搭載した基板を同一のアイテムとして管理することができず、機種や色ごとに別個のアイテムとして管理する必要が生じる。
【0005】
本発明は、このような従来の技術における課題を鑑みてなされたものであり、展開機種や系列機種のユニット間や、同一機種の各色のユニット間で、メモリを備えたアイテムの共通化を図ることのできる画像形成装置およびそのユニットを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一の観点では、メモリを備えたアイテムの共通化を図ることのできる画像形成装置を提供する。その画像形成装置は、装置本体に取り付けるユニットと、そのユニットに対するデータを格納するメモリと、そのメモリをユニットに取り外し可能に配置するための固定部材と、メモリの端子と接続され、その固定部材でメモリをユニットに配置することにより開閉状態が定まる接点部とを備える。
【0007】
この画像形成装置には、誤装着規制部をさらに設けることができる。誤装着規制部では、ユニットの取付部位に、ユニットの種別に応じて種別選定部を配置している。種別選定部は、固定部材に適合する形状を有する。
【0008】
本発明の他の観点では、カラーの各色に対する作像ユニットを備えた画像形成装置を提供する。その画像形成装置は、作像ユニットに対するデータを格納するメモリと、メモリをユニットに取り外し可能に配置するための固定部材と、メモリのアドレスを指定するための複数の端子と接続され、固定部材でメモリをユニットに配置することにより開閉状態が定まる複数の接点部と、各色の作像ユニットの取付部位に種別選定部をその色の作像ユニットに応じて配置した誤装着規制部とを備える。
【0009】
本発明のさらに他の観点では、上述の画像形成装置に取り付けるユニットを提供する。そのユニットは、当該ユニットに対するデータを格納するメモリと、メモリをユニットに取り外し可能に配置するための固定部材と、メモリの端子と接続され、固定部材でメモリをユニットに配置することにより開閉状態が定まる接点部とを備える。
【0010】
この画像形成装置のユニットにおいて、固定部材には、本体にユニットを取り付ける取付部位に、ユニットの種別に応じて配置された種別選定部と適合する形状を有したものを用いることができる。
【発明の効果】
【0011】
このような構成を採用することにより、本発明では、固定部材でメモリをユニットに配置することで、メモリの端子と接続された接点部の開閉状態を機械的に定めることができ、ユニットごとにメモリの端子に対する回路パターンを固定する必要がなくなる。このため、展開機種や系列機種のユニット間や、同一機種の各色のユニット間で、メモリを備えたアイテムの共通化を図ることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。この実施の形態では、タンデム方式のカラープリンタおよびその作像ユニットとして本発明を具体化する。
【0013】
図1はこの実施の形態におけるカラープリンタの機械的構成を説明するための図である。プリンタ100は、CMYK各色の作像ユニット101C、101M、101Y、101Kを備える。各色の作像ユニットは、無端状の中間転写ベルト102に沿って配列される。中間転写ベルト102は、ゴム製の駆動ローラ103、金属製の従動ローラ104および105に巻き回されている。従動ローラ104は、中間転写ベルト102の内側から外側へ付勢されており、中間転写ベルト102に張力を与えている。この中間転写ベルト102は、駆動ローラ103の駆動により矢印106方向に回転する。この実施の形態において、各色の作像ユニットは、中間転写ベルト102の回転方向の上流側から、作像ユニット101Y、101C、101M、101Kの順で配置されている。各作像ユニットは、この順で中間転写ベルト上に各色のトナー像を転写する。各色のトナー像を転写するタイミングを制御することにより、各色のトナー像が中間転写ベルト102上で順次重ね合わされる。その結果、中間転写ベルト102上にはカラーのトナー像が形成される。
【0014】
中間転写ベルト102上のカラーのトナー像は、駆動ローラ103と対向する位置に配置された転写ローラ107により用紙に転写される。画像形成装置100の下部には、用紙を格納する給紙カセット108および109が配置されている。ピックアップローラ110は、中間転写ベルト102と転写ローラ107との間の転写位置を通る搬送路111に給紙カセット108の用紙を給送する。ピックアップローラ112は、給紙カセット109の用紙を搬送路111に給送する。給送された用紙は、中間転写ベルト102上のトナー像に合わせて転写位置を通過する。カラーのトナー像が転写された用紙は、定着ローラ113と加圧ローラ114に送り込まれ、その用紙にトナー像が定着する。その後、用紙は、排紙トレイ115に排出される。
【0015】
図2は作像ユニットの機械的構成の一例を説明するための図である。各色の作像ユニット101C、101M、101Y、101Kは、この図の作像ユニット201と同様の構成を有する。作像ユニット201は感光体ドラム202を備えている。この感光体ドラム202は、トナー像の形成時から転写時にかけて一定速度で矢印203方向に回転する。感光体ドラム202の周囲には、回転方向の上流側から順に、帯電器204、露光器205、現像器206、転写器207などが配置されている。帯電器204は、感光体ドラム202表面を一様に帯電させる。露光器205は、一様に帯電した感光体ドラム202の表面に、各色の画像データに応じて光を照射し、感光体ドラム202上に静電潜像を形成する。現像器206は、その静電潜像に各色のトナーを付着させ、感光体ドラム202上にトナー像を形成する。転写器207は、感光体ドラム202上のトナー像を中間転写ベルト102に転写する。この転写のタイミングを各色の作像ユニットごとに制御することにより、上述のように中間転写ベルト102上で各色のトナー像が重ね合わされ、画像データの色が再現される。
【0016】
図3は各作像ユニットのメモリと本体のコントローラの電気的な接続例を説明するための図である。各色の作像ユニット101C、101M、101Y、101Kのプロセス制御条件はプリンタの機種や各色のユニットによって異なっている。このため、EEPROMのようなメモリを作像ユニットに配置し、そのメモリに各作像ユニットに固有の補正データを格納する。本体のコントローラは、その補正データを用いてプロセスを制御することで、最適な色再現を行う。
【0017】
この実施の形態では、各色の作像ユニットに固有の補正データを格納するためのメモリとしてシリアルEEPROMを採用している。本体のコントローラ301には、各色に対するデータを格納するEEPROM302乃至305がI2Cバス306を介して接続されている。コントローラ301がI2Cにおけるマスタデバイスとなり、各EEPROMがスレーブデバイスとなる。各EEPROMは、SCL端子307、SDA端子308、WP端子309、Vdd端子310、およびVss端子311を備えている。I2Cバス306の2本の信号線には、SCL端子307およびSDA端子308が接続される。SCL端子307にはクロックが与えられ、SDA端子308にはスレーブデバイスのアドレスやデバイス内部のアドレス、データが与えられる。各EEPROMは、これらの端子307乃至311のほか、A0端子312、A1端子313、A2端子314を備えている。これらの端子312乃至314はデバイスのアドレスを指定するための端子であり、各端子は電源電圧VccかグランドVssに接続される。3つの端子312乃至314にそれぞれ電源電圧かグランドを与えることにより、同一のバス306上に最大8個のスレーブデバイスが接続できることになる。コントローラ301は、そのデバイスのアドレスを使って、各色のEEPROM302乃至305のいずれかを指定し、指定したEEPROMからデータを読み出したり、データを書き込んだりする。
【0018】
図4は各EEPROMに対するアドレス設定の一例を説明するための図である。この図表は、各EEPROMに対応する色と、端子312乃至314の値との関係を示す。「Low」はグランドに対応し、「Hi」は電源電圧に対応する。この例では、ブラック(K)に対するEEPROM302の場合、A0端子のみがグランドに接続され、A1端子およびA2端子が電源電圧に接続される。マゼンダ(M)に対するEEPROM303の場合、A1端子のみがグランドに接続され、A0端子およびA2端子が電源電圧に接続される。シアン(C)に対するEEPROM304の場合、A0端子およびA2端子がグランドに接続され、A1端子が電源電圧に接続される。そしてイエロー(Y)に対するEEPROM305の場合、A2端子のみがグランドに接続され、A0端子およびA1端子が電源電圧に接続される。このようにアドレスを設定することにより、コントローラ301は、各色のEEPROM302乃至305にアクセスすることができる。しかしながら、各EEPROMを搭載する基板上でこの接続を固定してしまうと、各基板を別個のアイテムとして管理する必要が生じる。
【0019】
図5はメモリを搭載する基板の構成を簡易的に説明するための図である。この基板501上には、EEPROM502のほか、コネクタ503や、プルアップ抵抗504乃至506、4つのフレームグランド部(FG部)507乃至510が配置されている。EEPROM502は、各色のEEPROM302乃至305のいずれかである。コネクタ503は、本体のコントローラとEEPROM502を接続したりEEPROM502に電源電圧Vddを与えたりするためのものである。EEPROM502のA0端子、A1端子、A2端子はそれぞれプルアップ抵抗504乃至506を介して電源電圧Vddに接続される。さらにA0端子はFG部507および509、A1端子はFG部508および509、A2端子はFG部510とも接続される。各FG部上には、一つまたは複数の導電面511が形成されており、また各FG部は、基板501を作像ユニットに取り付けるための取付孔512を有する。この実施の形態では、FG部509のみ2つの導電面が形成されている。FG部509の2つの導電面のうちの一方に、A0端子が接続され、他方にA1端子が接続される。
【0020】
図6AおよびBは基板を作像ユニットに取り付けた状態を示す図である。基板501は、導電性のアース板601を使って各作像ユニットの背面602に取り外し可能に装着される。この例では、作像ユニットの頂点603寄りに基板501が配置されている。アース板601は、その長手方向にL字状に屈曲して形成した取付片604を備えている。取付片604には、作像ユニットの側面605に設けられたネジ孔にあわせて貫通孔606が形成されている。この貫通孔606を通じてネジ孔にネジを嵌めることで、アース板601が作像ユニットに取り付けられる。このようにアース板601を作像ユニットに取り付けることでアース板601が作像ユニットのアース部に接続される。作像ユニットのアース部は、作像ユニットがプリンタ本体に取り付けられると、プリンタ本体のグランドに接続される。アース板601の短手方向には、L字状に屈曲したFG端子607乃至610が形成されている。FG端子607乃至610は基板501のFG部507乃至510に対応する箇所に配置されている。各FG端子には、各FG部の取付孔512に対応する位置にスクリュー611を挿通するための挿通孔612が設けられ、作像ユニットの背面602側にも対応位置にネジ孔613が設けられている。基板501は、アース板601の挿通孔612、基板501の取付孔512および作像ユニットのネジ孔613の位置を合わせた状態で、FG端子と作像ユニットの間に挟まれる。基板501の固定部材であるスクリュー611を挿通孔612および取付孔512に通すと、FG端子の金属片が弾性変形し、導電面511と接触するとともに、作像ユニットに対してFG端子が基板501を押圧する。スクリュー611がネジ孔613に完全に締められると、メモリ502を備えた基板501が作像ユニットに固定される。この状態で作像ユニットがプリンタ本体に取り付けられると、スクリュー611を通したFG部の導電面511がFG端子、アース板、作像ユニットのアース部を介してグランドに接続される。FG部509を用いた場合には、FG部509の両方の導電面が同時にグランドに接続される。このようなFG部で、A0端子やA1端子、A2端子とグランドとの間の接点を構成する。
【0021】
図7はEEPROMと電源電圧およびグランドとの電気的接続の一例を説明するための図である。既述の通り、EEPROM502のA0端子、A1端子およびA2端子は、プルアップ抵抗504乃至506を介してそれぞれ電源電圧Vddに接続されている。この図に示すように、A0端子、A1端子およびA2端子は、接点701乃至704を介してグランドGNDに接続されている。A0端子は、接点701および703を介してグランドに接続され、A1端子は、接点702および703を介して接続され、A2端子は、接点704を介して接続される。接点701乃至704は、FG部507乃至510に対応する。FG部507乃至510を選択的に用いて基板501を固定すると、用いたFG部に対する接点が閉じる。用いていないFG部に対応する接点は開いた状態となる。この図に示すような電気的接続は、全ての作像ユニット101C、101M、101Y、101Kに取り付ける基板に対し共通にすることができる。EEPROM502のA0端子、A1端子およびA2端子に対し、それぞれ電源電圧を与えるかグランドを与えるかは、どのFG部を用いて基板501を固定するかで定めればよい。このため、各色の作像ユニットに取り付ける基板を共通のアイテムとして管理することが可能となる。
【0022】
この実施の形態では、接点701乃至704のいずれかを閉じることで、いずれかのEEPROMに対するアドレスの設定をする。例えば接点701乃至704のうち、接点701を閉じると、A0端子のレベルは「Low」になり、A1端子およびA2端子のレベルは「Hi」になる。図4で説明した通り、その場合、ブラック(K)のEEPROMに対してアドレスを設定したことになる。接点702を閉じると、A1端子のレベルが「Low」になり、A0端子及びA2端子のレベルが「Hi」になる。接点703を閉じると、A0端子およびA1端子のレベルが「Low」になり、A2端子のレベルが「Hi」になる。接点704を閉じると、A2端子のレベルが「Low」になり、A0端子およびA1端子のレベルが「Hi」になる。このようにして、どのFG部を用いて基板501をアース板601で固定するかによって、基板のパターンが共通でもユニットごとのアドレス設定をすることが可能となる。
【0023】
図8A乃至図8Cは作像ユニットを取り付ける本体の部位の構成を簡易的に説明するための図である。この例では、プリンタ100本体の作像ユニット201の取付部位801には、ガイドレールのように作像ユニット201の取付位置を規制するユニット規制部802が設けられている。また作像ユニット201の取付面である背面602からは、スクリュー611が突出している。上述のように基板501を作像ユニット201に取り付けると、基板501を固定するのに用いたスクリュー611が背面602から突出する。作像ユニット201自体の位置が、ユニット規制部802の規制を受けるので、作像ユニット201をプリンタ100に取り付けたとき、スクリュー611が突出する位置もプリンタ100に対して定まる。スクリュー611が突出する位置は、基板501を固定するのに用いたFG部によって、図8Aに点線で示すように異なる。
【0024】
この実施の形態において、取付部位801には、別の色の作像ユニットを誤ってプリンタ100に装着するのを防止するための誤装着規制部803が設けられている。誤装着規制部803には、スクリュー611のような固定部材に適合する形状を有した種別選定部804が、適当な作像ユニットに応じた位置に配置されている。この例において、種別選定部804は、スクリュー611の突出部分に対応する長さを有する凹部であり、スクリュー611の突出部分と対向する位置に配置されている。図8Bに示すように、適当な作像ユニット201が完全にプリンタ100に取り付けられた状態では、スクリュー611の突出部分がその凹部に嵌る。
【0025】
種別選定部804は、適当な作像ユニットから突出するスクリュー611に対向する位置にしか配置されていない。このため、図8Cに示すように、誤った作像ユニット201は完全にプリンタ100本体に取り付けることができない。
【0026】
このように物理的に誤装着を防止するための規制部材として、スクリュー611のような固定部材を兼用することにより、誤装着防止のための規制部材をその他に用意する必要がなくなる。また誤ったFG部を用いて基板を固定した場合、作像ユニット201を適当にプリンタ100に取り付けようとしても、取り付けることができない。従って、EEPROMの誤ったアドレス設定も極力避けることができる。
【0027】
上述した実施の形態は本発明の技術的範囲を制限するものではなく、既に記載したもの以外でも、本発明の範囲内で種々の変形や応用が可能である。
【0028】
図9はEEPROMと電源電圧およびグランドとの電気的接続に関し別の例を説明するための図である。上述の実施の形態でFG部509に導電面を2つ設け、メモリ502のA0端子およびA1端子を両導電面にそれぞれ接続したが、これに限られるものではない。例えばFG部509に一つの導電面のみを形成し、その導電面にA0端子およびA1端子を接続することもできる。その場合、FG部507乃至510に対応する接点901乃至904のうち、FG部509に対応する接点903とA0端子およびA1端子との間にダイオード902および903を挿入すればよい。これらの例以外の電気的接続を採用してもよく、接点部の個数や、接点に接続されるメモリの端子数も上述の例に限られるものではない。上述の実施の形態のように作像ユニットの個数と接点の個数を一致させている場合には、スクリューの挿入箇所を利用者が容易に判別できるので好ましい。
【0029】
また本発明は、カラープリンタだけでなく、複写機やファクシミリ、複合機等のその他の画像形成装置に適用することも可能である。さらにカラーの画像形成装置だけでなく、モノクロの画像形成装置に適用することもできる。例えば、プロセス制御条件の異なる展開機種や系列機種間でユニットのアイテムの共通化を図ることができる。
【0030】
また作像ユニット以外のユニットやカートリッジに適用するようにしてもよい。さらに電子写真方式の画像形成装置に限らず、インクジェット方式のようなその他の画像形成装置にも本発明を適用することができる。さらに、共通化するアイテムは、基板に限られるものではなく、その他のアイテムであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明に係る画像形成装置およびそのユニットによれば、展開機種や系列機種のユニット間や、同一機種の各色のユニット間で、メモリを備えたアイテムの共通化を図ることができ、複写機やプリンタ、ファクシミリ、複合機等の様々な種類の画像形成装置に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】この実施の形態におけるカラープリンタの機械的構成を説明するための図である。
【図2】作像ユニットの機械的構成の一例を説明するための図である。
【図3】各作像ユニットのメモリと本体のコントローラの電気的な接続例を説明するための図である。
【図4】各色のEEPROMに対するアドレス設定の一例を説明するための図である。
【図5】メモリを搭載する基板の構成を簡易的に説明するための図である。
【図6】基板を作像ユニットに取り付けた状態を示す図である。
【図7】EEPROMと電源電圧およびグランドとの電気的接続の一例を説明するための図である。
【図8】作像ユニットを取り付ける本体の部位の構成を簡易的に説明するための図である。
【図9】EEPROMと電源電圧およびグランドとの電気的接続に関し別の例を説明するための図である。
【符号の説明】
【0033】
100 プリンタ
101C、101M、101Y、101K、201 作像ユニット
302、303、304、305、502 EEPROM
501 基板
507、508、509、510 FG部
601 アース板
602 作像ユニットの背面
611 スクリュー
701、702、703、704 接点
803 誤装着規制部
804 種別選定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体に取り付けるユニットと、
前記ユニットに対するデータを格納するメモリと、
前記メモリをユニットに取り外し可能に配置するための固定部材と、
前記メモリの端子と接続され、前記固定部材で前記メモリをユニットに配置することにより開閉状態が定まる接点部と
を備えた画像形成装置。
【請求項2】
前記ユニットの取付部位に、前記固定部材に適合する形状を有した種別選定部を前記ユニットの種別に応じて配置した誤装着規制部
をさらに備えた請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
カラーの各色に対する作像ユニットと、
前記作像ユニットに対するデータを格納するメモリと、
前記メモリをユニットに取り外し可能に配置するための固定部材と、
前記メモリのアドレスを指定するための複数の端子と接続され、前記固定部材で前記メモリをユニットに配置することにより開閉状態が定まる複数の接点部と、
各色の作像ユニットの取付部位に、前記固定部材に適合する形状を有した種別選定部をその色の作像ユニットに応じて配置した誤装着規制部と
を備えた画像形成装置。
【請求項4】
画像形成装置本体に取り付けるユニットであって、
当該ユニットに対するデータを格納するメモリと、
前記メモリをユニットに取り外し可能に配置するための固定部材と、
前記メモリの端子と接続され、前記固定部材で前記メモリをユニットに配置することにより開閉状態が定まる接点部と
を備えた画像形成装置のユニット。
【請求項5】
前記固定部材は、本体にユニットを取り付ける取付部位に、ユニットの種別に応じて配置された種別選定部と適合する形状を有する請求項4記載の画像形成装置のユニット。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−121928(P2007−121928A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−317186(P2005−317186)
【出願日】平成17年10月31日(2005.10.31)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】