説明

画像形成装置および給紙装置

【課題】画像形成に用いる用紙の時間経過に関する適切な管理が可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】用紙に画像形成する画像形成装置であって、開閉可能な扉を有しており前記用紙を複数枚収容可能な用紙収容部と、前記扉の開閉を検知する扉開閉検知部と、前記用紙収容部の用紙の有無を検知する用紙有無検知部と、前記制御部からの指示により各種の報知を行う報知部と、前記用紙有無検知部により前記用紙が有りと検知された場合であって前記扉開閉検知部によって前記扉の開閉が所定時間以上なされない場合に、前記用紙について前記所定時間の経過の旨あるいは未使用紙の存在の旨の報知を前記報知部により行わせる制御部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成に用いる用紙の時間経過に関する管理が可能な画像形成装置および給紙装置に関する。
【背景技術】
【0002】
各種方式のプリンタ、画像形成装置、あるいは軽印刷装置(以下、単に「画像形成装置」と言う)では、給紙部に一定量の用紙を収容しておいて画像形成を実行する。
その際に、給紙部に収容されている用紙の収容時間によっては、あるいは、収容時間中の高温や高湿などの環境条件によっては、画像形成の画質に差異が生じたり、影響を及ぼすことがありうる。
【0003】
なお、このような用紙の収容時の時間経過に関する技術が、以下の特許文献に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−127506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上の特許文献1では、シーラー紙と呼ばれる接着性の用紙について、使用開始時に包装を開封し、その開封時点から使用可能期限が開始するものについて、画像形成装置側で期限管理を行うことが提案されている。
【0006】
ただし、この技術は、シーラー紙の包装を開封したことをトリガとして期限管理を行う技術であり、一般的な用紙に対して適用可能な技術ではなかった。
また、シーラー紙のような包装開封によって劣化が開始するような特殊なものでない、一般的な用紙の場合には、何を基準としてどのように用紙の時間管理を行えば良いかについての配慮や提案はなされていなかった。
【0007】
本発明は、上記の課題を背景としてなされたものであり、画像形成に用いる用紙の時間経過に関する適切な管理が可能な画像形成装置および給紙装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決する本願発明は、以下に述べる通りである。
(1)請求項1記載の発明は、用紙に画像形成する画像形成装置であって、開閉可能な扉を有しており前記用紙を複数枚収容可能な用紙収容部と、前記扉の開閉を検知する扉開閉検知部と、前記用紙収容部の用紙の有無を検知する用紙有無検知部と、前記制御部からの指示により各種の報知を行う報知部と、前記用紙有無検知部により前記用紙が有りと検知された場合であって前記扉開閉検知部によって前記扉の開閉が所定時間以上なされない場合に、前記用紙について前記所定時間の経過の旨あるいは未使用紙の存在の旨の報知を前記報知部により行わせる制御部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0009】
(2)請求項2記載の発明は、用紙に画像形成する画像形成装置であって、開閉可能な扉を有しており前記用紙を複数枚収容可能な用紙収容部と、前記扉の開閉を検知する扉開閉検知部と、前記用紙収容部の用紙の有無を検知する用紙有無検知部と、前記用紙収容部内の温度もしくは湿度を検知する環境条件検知部と、前記制御部からの指示により各種の報知を行う報知部と、前記用紙有無検知部により前記用紙が有りと検知され、前記扉開閉検知部によって前記扉の開閉が所定時間以上なされなず、前記環境条件検知部で検知された環境条件が所定の条件である場合に、前記用紙について前記所定時間の経過の旨あるいは未使用紙の存在の旨の報知を前記報知部により行わせる制御部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0010】
(3)請求項3記載の発明は、用紙に画像形成する画像形成装置であって、開閉可能な扉を有しており前記用紙を複数枚収容可能な用紙収容部と、前記扉の開閉を検知する扉開閉検知部と、前記用紙収容部の用紙の有無を検知する用紙有無検知部と、前記用紙収容部内の温度もしくは湿度を検知する環境条件検知部と、前記制御部からの指示により各種の報知を行う報知部と、前記用紙有無検知部により前記用紙が有りと検知され、前記扉開閉検知部によって前記扉の開閉が所定時間以上なされない場合、または、前記用紙有無検知部により前記用紙が有りと検知され、前記扉開閉検知部によって前記扉の開閉が所定時間以上なされなず、前記環境条件検知部で検知された環境条件が所定の条件である場合、前記用紙について前記所定時間の経過の旨あるいは未使用紙の存在の旨の報知を前記報知部により行わせる制御部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0011】
(4)請求項4記載の発明は、前記制御部は、前記画像形成装置の電源供給がオフにされている間の時間も、前記検知結果に応じて時間経過としてカウントする、ことを特徴とする請求項1−3のいずれか一項に記載の画像形成装置である。
【0012】
(5)請求項5記載の発明は、前記用紙収容部において温度もしくは湿度を制御する空調部を備え、前記制御部は、前記空調部により温度もしくは湿度の制御を行う場合には、該空調部による温度もしくは湿度の制御の前後に前記画像形成装置の電源供給がオフである期間が不連続して存在すれば、該電源供給がオフである期間における前記検知結果に応じた不連続な時間経過を積算してカウントする、ことを特徴とする請求項2−3のいずれか一項に記載の画像形成装置である。
【0013】
(6)請求項6記載の発明は、画像形成する用紙を画像形成装置に給紙する給紙装置であって、開閉可能な扉を有しており前記用紙を複数枚収容可能な用紙収容部と、前記扉の開閉を検知する扉開閉検知部と、前記用紙収容部の用紙の有無を検知する用紙有無検知部と、前記制御部からの指示により各種の報知を行う報知部と、前記用紙有無検知部により前記用紙が有りと検知された場合であって前記扉開閉検知部によって前記扉の開閉が所定時間以上なされない場合に、前記用紙について前記所定時間の経過の旨あるいは未使用紙の存在の旨の報知を前記報知部により行わせる制御部と、を備えたことを特徴とする給紙装置である。
【0014】
(7)請求項7記載の発明は、画像形成する用紙を画像形成装置に給紙する給紙装置であって、開閉可能な扉を有しており前記用紙を複数枚収容可能な用紙収容部と、前記扉の開閉を検知する扉開閉検知部と、前記用紙収容部の用紙の有無を検知する用紙有無検知部と、前記用紙収容部内の温度もしくは湿度を検知する環境条件検知部と、前記制御部からの指示により各種の報知を行う報知部と、前記用紙有無検知部により前記用紙が有りと検知され、前記扉開閉検知部によって前記扉の開閉が所定時間以上なされなず、前記環境条件検知部で検知された環境条件が所定の条件である場合に、前記用紙について前記所定時間の経過の旨あるいは未使用紙の存在の旨の報知を前記報知部により行わせる制御部と、を備えたことを特徴とする給紙装置である。
【0015】
(8)請求項8記載の発明は、画像形成する用紙を画像形成装置に給紙する給紙装置であって、開閉可能な扉を有しており前記用紙を複数枚収容可能な用紙収容部と、前記扉の開閉を検知する扉開閉検知部と、前記用紙収容部の用紙の有無を検知する用紙有無検知部と、前記用紙収容部内の温度もしくは湿度を検知する環境条件検知部と、前記制御部からの指示により各種の報知を行う報知部と、前記用紙有無検知部により前記用紙が有りと検知され、前記扉開閉検知部によって前記扉の開閉が所定時間以上なされない場合、または、前記用紙有無検知部により前記用紙が有りと検知され、前記扉開閉検知部によって前記扉の開閉が所定時間以上なされなず、前記環境条件検知部で検知された環境条件が所定の条件である場合、前記用紙について前記所定時間の経過の旨あるいは未使用紙の存在の旨の報知を前記報知部により行わせる制御部と、を備えたことを特徴とする給紙装置である。
【0016】
(9)請求項9記載の発明は、前記制御部は、前記画像形成装置の電源供給がオフにされている間の時間も、前記検知結果に応じて時間経過としてカウントする、ことを特徴とする請求項6−8のいずれか一項に記載の給紙装置である。
【0017】
(10)請求項10記載の発明は、前記用紙収容部において温度もしくは湿度を制御する空調部を備え、前記制御部は、前記空調部により温度もしくは湿度の制御を行う場合には、該空調部による温度もしくは湿度の制御の前後に前記画像形成装置の電源供給がオフである期間が不連続して存在すれば、該電源供給がオフである期間における前記検知結果に応じた不連続な時間経過を積算してカウントする、ことを特徴とする請求項7−8のいずれか一項に記載の給紙装置である。
【発明の効果】
【0018】
以上の発明によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)請求項1記載の発明の画像形成装置では、用紙有無検知部により用紙収容部に用紙が有りと検知された場合であって、扉開閉検知部によって用紙収容部の扉の開閉が所定時間以上なされない場合には、用紙収容部に用紙が所定時間以上残存していると判断できるため、用紙について所定時間の経過の旨あるいは未使用紙の存在の旨の報知を報知部により行うよう、制御部が制御を行う。なお、この場合、制御部はセンサの検知結果を受けて電気的に処理を行うプロセッサや処理回路であってもよいし、また、用紙収容部の扉やトレイに機械的に取り付けられて機械的にセットされるタイマ等であってもよい。この結果、画像形成に用いる用紙が、用紙収容部に長期間残っている場合にも、時間経過に関する適切な管理が可能になる。
【0019】
(2)請求項2記載の発明の画像形成装置では、用紙有無検知部により用紙収容部に用紙が有りと検知され、扉開閉検知部によって用紙収容部の扉の開閉が所定時間以上なされない場合であって、環境条件検知部で検知された環境条件が所定の条件である場合には、用紙収容部には所定環境条件に曝された用紙が所定時間以上残存していると判断できるため、用紙について所定時間の経過の旨あるいは未使用紙の存在の旨の報知を報知部により行うよう、制御部が制御を行う。この結果、画像形成に用いる用紙が、用紙収容部に所定の環境条件で長期間残っている場合にも、時間経過に関する適切な管理が可能になる。
【0020】
(3)請求項3記載の発明の画像形成装置では、用紙有無検知部により用紙収容部に用紙が有りと検知された場合であって、扉開閉検知部によって用紙収容部の扉の開閉が所定時間以上なされない場合には、用紙収容部に用紙が所定時間以上残存していると判断できるため、用紙について所定時間の経過の旨あるいは未使用紙の存在の旨の報知を報知部により行うよう、制御部が制御を行う。また、用紙有無検知部により用紙収容部に用紙が有りと検知され、扉開閉検知部によって用紙収容部の扉の開閉が所定時間以上なされない場合であって、環境条件検知部で検知された環境条件が所定の条件である場合には、用紙収容部には所定環境条件に曝された用紙が所定時間以上残存していると判断できるため、用紙について所定時間の経過の旨あるいは未使用紙の存在の旨の報知を報知部により行うよう、制御部が制御を行う。この結果、画像形成に用いる用紙が、用紙収容部に所定の環境条件で長期間残っている場合にも、時間経過に関する適切な管理が可能になる。
【0021】
(4)請求項4記載の発明の画像形成装置では、制御部は、画像形成装置の電源供給がオフにされている間の時間も、検知結果に応じて時間経過としてカウントする。この結果、画像形成に用いる用紙が、夜間や休日など電源オフの期間を含んだ状態で、用紙収容部に所定の環境条件で長期間残っている場合にも、時間経過に関する適切な管理が可能になる。
【0022】
(5)請求項5記載の発明の画像形成装置では、空調部により温度もしくは湿度の制御を行う場合には、該空調部の制御の前後に、画像形成装置の電源供給がオフである期間が不連続して存在していれば、該電源供給がオフである期間における検知結果に応じた不連続な時間経過を積算してカウントする。
【0023】
これにより、空調部の制御オンの前後(前の晩、次の晩など)において高温多湿など時間を不連続ではあるものの、積算して連続と同様な時間経過として扱う。この結果、画像形成に用いる用紙が、夜間や休日など電源オフで空調制御がなされない期間を含んだ状態で、用紙収容部に所定の環境条件で長期間残っている場合にも、時間経過に関する適切な管理が可能になる。
【0024】
(6)請求項6記載の発明の給紙装置では、用紙有無検知部により用紙収容部に用紙が有りと検知された場合であって、扉開閉検知部によって用紙収容部の扉の開閉が所定時間以上なされない場合には、用紙収容部に用紙が所定時間以上残存していると判断できるため、用紙について所定時間の経過の旨あるいは未使用紙の存在の旨の報知を報知部により行うよう、制御部が制御を行う。なお、この場合、制御部はセンサの検知結果を受けて電気的に処理を行うプロセッサや処理回路であってもよいし、また、用紙収容部の扉やトレイに機械的に取り付けられて機械的にセットされるタイマ等であってもよい。この結果、画像形成に用いる用紙が、用紙収容部に長期間残っている場合にも、時間経過に関する適切な管理が可能になる。
【0025】
(7)請求項7記載の発明の給紙装置では、用紙有無検知部により用紙収容部に用紙が有りと検知され、扉開閉検知部によって用紙収容部の扉の開閉が所定時間以上なされない場合であって、環境条件検知部で検知された環境条件が所定の条件である場合には、用紙収容部には所定環境条件に曝された用紙が所定時間以上残存していると判断できるため、用紙について所定時間の経過の旨あるいは未使用紙の存在の旨の報知を報知部により行うよう、制御部が制御を行う。この結果、画像形成に用いる用紙が、用紙収容部に所定の環境条件で長期間残っている場合にも、時間経過に関する適切な管理が可能になる。
【0026】
(8)請求項8記載の発明の給紙装置では、用紙有無検知部により用紙収容部に用紙が有りと検知された場合であって、扉開閉検知部によって用紙収容部の扉の開閉が所定時間以上なされない場合には、用紙収容部に用紙が所定時間以上残存していると判断できるため、用紙について所定時間の経過の旨あるいは未使用紙の存在の旨の報知を報知部により行うよう、制御部が制御を行う。また、用紙有無検知部により用紙収容部に用紙が有りと検知され、扉開閉検知部によって用紙収容部の扉の開閉が所定時間以上なされない場合であって、環境条件検知部で検知された環境条件が所定の条件である場合には、用紙収容部には所定環境条件に曝された用紙が所定時間以上残存していると判断できるため、用紙について所定時間の経過の旨あるいは未使用紙の存在の旨の報知を報知部により行うよう、制御部が制御を行う。この結果、画像形成に用いる用紙が、用紙収容部に所定の環境条件で長期間残っている場合にも、時間経過に関する適切な管理が可能になる。
【0027】
(9)請求項9記載の発明の給紙装置では、制御部は、給紙装置の電源供給がオフにされている間の時間も、検知結果に応じて時間経過としてカウントする。この結果、画像形成に用いる用紙が、夜間や休日など電源オフの期間を含んだ状態で、用紙収容部に所定の環境条件で長期間残っている場合にも、時間経過に関する適切な管理が可能になる。
【0028】
(10)請求項10記載の発明の給紙装置では、空調部により温度もしくは湿度の制御を行う場合には、該空調部の制御の前後に、給紙装置の電源供給がオフである期間が不連続して存在していれば、該電源供給がオフである期間における検知結果に応じた不連続な時間経過を積算してカウントする。
【0029】
これにより、空調部の制御オンの前後(前の晩、次の晩など)において高温多湿など時間を不連続ではあるものの、積算して連続と同様な時間経過として扱う。この結果、画像形成に用いる用紙が、夜間や休日など電源オフで空調制御がなされない期間を含んだ状態で、用紙収容部に所定の環境条件で長期間残っている場合にも、時間経過に関する適切な管理が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施形態の構成を示す構成図である
【図2】本発明の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態の報知の形態を示す説明図である
【図5】本発明の実施形態の報知の形態を示す説明図である
【図6】本発明の実施形態の報知の形態を示す説明図である
【図7】本発明の実施形態の報知の形態を示す説明図である
【図8】本発明の実施形態の構成を示す構成図である
【図9】本発明の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態の報知の形態を示す説明図である
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、図面を参照して本発明の画像形成装置および給紙装置を実施するための形態(実施形態)を詳細に説明する。
なお、以下の実施形態では、給紙装置(画像収容部)が内蔵された画像形成装置を具体例にして説明する。
【0032】
〔画像形成装置の構成〕
ここで、第一実施形態として、画像形成装置100の構成を図1に基づいて詳細に説明する。なお、画像形成装置100として既知であって、本実施形態の特徴的な動作や制御に直接に関係しない一般的な部分についての説明は省略してある。
【0033】
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサにより構成され、画像形成装置100の各部を制御する制御手段である。この制御部101は、インストールされているOS(Operating System)またはファームウェア等に基づいて、画像形成装置100の制御プログラムに従って、画像形成装置100を構成する各部を制御して、各種の演算処理を行うことによって、画像形成装置を統括的に制御する。
【0034】
ROM102は画像形成装置100を制御する初期プログラムや制御プログラムや各種パラメータなどが格納された読み出し専用の記憶部である。RAM103は画像形成装置100の動作時に制御部101により使用される記憶部である。
【0035】
操作表示部105は画像形成装置100の使用者からの各種指示が入力されると共に、画像形成装置100の各種メッセージが表示される操作部と表示部である。なお、この操作表示部105は、操作部と表示部とが一体に構成されたタッチパネルであってもよいし、操作部と表示部とが分かれた状態で構成されたものであってもよい。また、表示としては、文字やグラフィックの表示の他に、ブザー音の鳴動や光の点滅による報知を実行してもよい。
【0036】
画像処理部110は画像形成に必要な画像処理を実行して、画像処理後の画像データを後述する画像形成部130に供給する。
用紙収容部120は画像形成に用いられる複数枚の用紙pがトレイ120T上に積載された状態で収容される。この用紙収容部120は、図8に示すように、開閉可能な扉120dを備えて構成され、該扉120dを開いてから用紙を収容するように構成されている。
【0037】
また、用紙収容部120は、トレイ120T上の用紙pの有無を検知する用紙有無検知部120s1と、トレイ120T上の用紙pの残量を検知する用紙残量検知部120s2と、トレイ120T上の用紙pのサイズを検知する用紙サイズ検知部120s3と、扉120dの開閉を検知する扉開閉検知部120s4と、用紙収容部120内の環境条件として湿度を検知する環境条件検知部としての湿度検知部120s5と、用紙収容部120内の環境条件として温度を検知する環境条件検知部としての温度検知部120s6と、用紙収容部120内の温度もしくは湿度の制御を行う空調部120hと、を備えて構成されている。
【0038】
画像形成部130は用紙上に画像を形成する画像形成手段であり、たとえば、電子写真方式の画像形成を行う。この画像形成部130は、たとえば、露光に応じた潜像が現像されてトナー像が形成される感光体、感光体に所定の電圧で帯電をさせる帯電部、感光体に対して画像データに応じて露光して静電潜像を形成する露光部、感光体上に形成された静電潜像を現像してトナー像とする現像部、感光体のトナー像を記録紙に転写させる転写分離部、感光体において記録紙に転写されずに残ったトナーを除去するクリーニング部、トナー像が転写された状態の記録紙に熱と圧力とを加えてトナー像を安定化(定着)させる定着部、などを備えて構成されている。
【0039】
なお、図1,図8に示す用紙収容部120、画像形成部130の構成は模式的に示す一例であって、これに限定されるものではない。
また、図1、図8では、画像形成装置100として、用紙収容部120と画像形成部130とが接続された状態として示しているが、この状態に限定されるものではない。たとえば、用紙収容部120として、1つの用紙収容部120内に複数のトレイ120Tが存在していてもよいし、1つの画像形成部130に対して、複数の用紙収容部120が接続された状態であってもよい。
【0040】
〔画像形成装置の動作(1)〕
以下、図2のフローチャート、図4と図5の説明図を参照して、本実施形態の画像形成装置100の動作(1)の説明を行う。
【0041】
なお、この動作(1)においては、湿度検知部120s5、温度検知部120s6、空調部120hは存在していなくてもよい。
制御部101は、画像形成装置100としての動作中に各部を制御しており、用紙収容部120内の各検知部120s1〜120s4の検知結果を監視している(図2中のステップS11)。また、後述するように、制御部101は、タイマ機能やレジスタ機能を用いて、用紙収容部120に用紙が収容された状態が継続していれば経過時間を積算している(図2中のステップS14,ステップS16)。
【0042】
ここで、用紙収容部120の扉120dの状態を扉開閉検知部120s4の検知結果により判断し(図2中のステップS12)、扉120dが開いたことが検知されると(図2中のステップS12でNO(開))、経過時間をリセットする(図2中のステップS13)。すなわち、この扉120dの開放により、用紙収容部120内の用紙pが補充か入れ替えされたと考えられるため、それまでの経過時間の値をクリアする。
【0043】
また、用紙収容部120の扉120dの状態を扉開閉検知部120s4の検知結果により判断し(図2中のステップS12)、扉120dが閉じていれば(図2中のステップS12でYES(閉))、
ここで、用紙収容部120の扉120dの状態を扉開閉検知部120s4の検知結果により判断し(図2中のステップS12)、扉120dが開いたことが検知されると(図2中のステップS12でNO(開))、経過時間をリセットする(図2中のステップS13)。すなわち、この扉120dの開放により、用紙収容部120内の用紙pが補充か入れ替えされたと考えられるため、それまでの経過時間の値をクリアする。
【0044】
一方、用紙収容部120の扉120dの状態を扉開閉検知部120s4の検知結果により判断し(図2中のステップS12)、扉120dが閉じていることが検知されると(図2中のステップS12でYES(閉))、制御部101は、用紙有無検知部120s1あるいは用紙残量検知部120s2の検知結果を参照して、用紙収容部120に用紙pが存在しているかを判断する(図2中のステップS14)。
【0045】
ここで、用紙収容部120に用紙pが存在していなければ(図2中のステップS14でNO)、制御部101は、操作表示部105に「用紙無し」を表示させる(図2中のステップS15)。また、用紙pが存在しなくなったため、制御部101は、それまでの経過時間の値をクリアする。
【0046】
また、ここで、用紙収容部120に用紙pが存在していれば(図2中のステップS14でYES)、制御部101は、タイマ機能やレジスタ機能を用いて、用紙収容部120に用紙が収容された状態が継続している間の経過時間を積算する(図2中のステップS16)。
【0047】
ここで、用紙収容部120に用紙pが収容されている場合(図2中のステップS14でYES)、用紙pが用紙収容部120に収容されている時間が、予め定められた設定時間に達しているか否かを制御部101が判断する(図2中のステップS17)。
【0048】
なお、この予め定められた設定時間としては、用紙pにより安定した画像形成、あるいは、品質に問題のない画像形成が可能である時間として、画像形成装置100の使用者や管理者などが予め設定した時間である。
【0049】
一例としては、朝9時にセットした用紙pを夕方17時まで残っているかを意味する8時間、前日朝9時にセットした用紙pが翌日朝9時まで残っているかを意味する24時間、金曜日朝9時にセットした用紙pが月曜日朝9時まで残っているかを意味する72時間、など、使用する状況において適した値を用いればよい。
【0050】
また、この設定時間としては、紙種毎に異なる値を定めるようにしてもよい。また、この設定時間としては、晴天時(低湿度時)は24時間/雨天時(高湿度時)は8時間など、使用時期における気象条件毎に異なる値を定めるようにしてもよい。
【0051】
制御部101は、積算(図2中のステップS16)している用紙収容経過時間が設定時間に達していなければ(図2中のステップS17でNO)、ステップS11に戻って、以上の処理を繰り返す。
【0052】
一方、制御部101は、積算(図2中のステップS16)している用紙収容経過時間が設定時間に達していれば(図2中のステップS17でYES)、用紙pの収容時間(未使用時間)が設定時間を超えている旨の表示(図4参照)、あるいは、用紙pの収容時間(未使用時間)が何時間であるかの表示(図5参照)を、操作表示部105に行わせる。これにより、収容されている用紙pについて所定時間の経過の旨あるいは未使用紙の存在の旨について、画像形成装置100の使用者や管理者に報知することができる。
【0053】
なお、この操作表示部105における報知は、図4や図5に限られるものではなく、図4と図5との両方の表示を行ってもよい。また、図示されないブザーの鳴動や、発光部の発光や点滅を用いてもよい。
【0054】
なお、制御部101は、この操作表示部105における表示において、図4や図5に示すように、画像形成の継続か中止を使用者に対して問い合わせるアイコンを表示し、該アイコンの選択に応じて画像形成動作を継続か中止かを制御しても良い。
【0055】
また、制御部101は、この操作表示部105における表示として、図4や図5の表示を、操作表示部105の全体ではなく一部の領域において実行し、通常の画面表示に何ら影響を与えないようにすることも可能である。
【0056】
この結果、画像形成に用いる用紙pが、用紙収容部120に長期間残っている場合にも、時間経過に関する適切な管理が可能になる。
なお、以上の説明では、制御部101は各検知部の検知結果を受けて電気的に処理を行うプロセッサや処理回路である場合を想定したが、これに限定されるものではない。たとえば、用紙収容部120の扉120dに設置された機械的なタイマであってもよい。この場合、扉120dを開くことでタイマはリセットされるが、扉120dが所定時間閉じられたままであれば、タイマが作動し、所定時間でベルの鳴動など何らかの報知を行うことも可能である。また、トレイTにおいて、用紙pが存在する間に作動する機械的なタイマであってもよい。この場合にも、画像形成に用いる用紙pが、用紙収容部120に長期間残っている場合にも、時間経過に関する適切な管理が可能になる。
【0057】
なお、画像形成装置100が軽印刷などの用途で使用される場合には、画像形成装置100の使用者は専門的な知識や経験を有するオペレータであることが多い。このため、この実施形態のように収容部120の内部に長期間収容された用紙pについても、その旨の報知を行うことにより、オペレータの知識と経験とにより対処することが可能になる。
【0058】
〔画像形成装置の動作(2)〕
以下、図3のフローチャート、図6と図7の説明図を参照して、本実施形態の画像形成装置100の動作(2)の説明を行う。
【0059】
制御部101は、画像形成装置100としての動作中に各部を制御しており、用紙収容部120内の各検知部120s1〜120s6の検知結果を監視している(図3中のステップS21)。また、後述するように、制御部101は、タイマ機能やレジスタ機能を用いて、用紙収容部120に用紙が収容された状態が継続していれば経過時間を積算している(図3中のステップS24,ステップS27)。
【0060】
まず、制御部101は、用紙収容検知がオン状態であるかを判断する(図3中のステップS22)。ここで、用紙収容検知がオンとは扉開閉検知部120s4の検知結果による用紙収容部120の扉120dの状態が閉じ状態であること、用紙サイズ検知部120s3の検知結果によって適正サイズの用紙pが収容されていること、など、用紙収容部120が適正状態にあり用紙収容の検知が可能な状態であることを意味する。
【0061】
そして、用紙収容検知がオンでなければ(図2中のステップS22でNO)、それまでの経過時間をリセットする(図2中のステップS23)。
用紙収容部120の用紙収容検知がオン状態であると検知されると(図3中のステップS22でYES)、制御部101は、用紙有無検知部120s1あるいは用紙残量検知部120s2の検知結果を参照して、用紙収容部120に用紙pが存在しているかを判断する(図3中のステップS24)。
【0062】
ここで、用紙収容部120に用紙pが存在していなければ(図3中のステップS24でNO)、制御部101は、操作表示部105に「用紙無し」を表示させる(図3中のステップS25)。また、用紙pが存在しなくなったため、制御部101は、それまでの経過時間の値をクリアする。
【0063】
また、ここで、用紙収容部120に用紙pが存在していれば(図3中のステップS24でYES)、制御部101は、湿度検知部120s5や温度検知部120s6の検知結果を参照して用紙収容部120の内部の環境条件が所定の状態であるか否かを判断する(図3中のステップS26)。
【0064】
そして、制御部101は、用紙収容部120の内部の環境条件が所定の状態(たとえば、所定湿度以上、あるいは、所定温度以上)であれば(図3中のステップS26でYES)、タイマ機能やレジスタ機能を用いて、所定環境条件に曝されつつ用紙収容部120に用紙が収容された状態が継続している間の経過時間を積算する(図3中のステップS27)。
【0065】
ここで、用紙収容部120に用紙pが収容されている場合(図3中のステップS24でYES)、所定の環境条件(所定湿度以上、あるいは、所定温度以上)に曝されつつ用紙pが用紙収容部120に収容されている時間が、予め定められた設定時間に達しているか否かを制御部101が判断する(図3中のステップS28)。
【0066】
なお、この予め定められた設定時間としては、用紙pにより安定した画像形成、あるいは、品質に問題のない画像形成が可能である時間として、画像形成装置100の使用者や管理者などが予め設定した時間である。
【0067】
一例としては、朝9時にセットした用紙pを夕方17時まで残っているかを意味する8時間、前日朝9時にセットした用紙pが翌日朝9時まで残っているかを意味する24時間、金曜日朝9時にセットした用紙pが月曜日朝9時まで残っているかを意味する72時間、など、使用する状況において適した値を用いればよい。
【0068】
また、この設定時間としては、紙種毎に異なる値を定めるようにしてもよい。また、この設定時間としては、晴天時(低湿度時)は24時間/雨天時(高湿度時)は8時間など、使用時期における気象条件毎に異なる値を定めるようにしてもよい。
【0069】
また、この設定時間については、環境条件に応じて制御部101が調整を行っても良い。たとえば、湿度60%であれば24時間、湿度70%であれば16時間、湿度80%であれば12時間、湿度90%以上であれば8時間、というように調整してもよい。
【0070】
制御部101は、積算(図3中のステップS27)している用紙収容経過時間が設定時間に達していなければ(図3中のステップS28でNO)、ステップS21に戻って、以上の処理を繰り返す。
【0071】
一方、制御部101は、積算(図3中のステップS27)している所定環境条件での用紙収容経過時間が設定時間に達していれば(図3中のステップS28でYES)、用紙pの収容時間(未使用時間)が設定時間を超えている旨の表示(図6参照)、あるいは、用紙pの収容時間(未使用時間)が何時間であるかの表示(図7参照)を、操作表示部105に行わせる。
【0072】
これにより、所定環境条件にて収容されている用紙pについて所定時間の経過の旨あるいは未使用紙の存在の旨について、画像形成装置100の使用者や管理者に報知することができる。
【0073】
なお、この操作表示部105における報知は、図6や図7に限られるものではなく、図6と図7との両方の表示を行ってもよい。また、図示されないブザーの鳴動や、発光部の発光や点滅を用いてもよい。
【0074】
なお、制御部101は、この操作表示部105における表示において、図6や図7に示すように、画像形成の継続か中止を使用者に対して問い合わせるアイコンを表示し、該アイコンの選択に応じて画像形成動作を継続か中止かを制御しても良い。
【0075】
また、制御部101は、この操作表示部105における表示として、図6や図7の表示を、操作表示部105の全体ではなく一部の領域において実行し、通常の画面表示に何ら影響を与えないようにすることも可能である。
【0076】
そして、画像形成装置100が軽印刷などの用途で使用される場合には、画像形成装置100の使用者は専門的な知識や経験を有するオペレータであることが多い。このため、この実施形態のように収容部120の内部に長期間収容された用紙pについても、その旨の報知を行うことにより、オペレータの知識と経験とにより対処することが可能になる。
【0077】
〔画像形成装置の動作(3)〕
また、図3のフローチャートの動作の変形例を図9に示す。
この場合、制御部101は、用紙収容部120の内部の環境条件が所定の状態(たとえば、所定湿度以上、あるいは、所定温度以上)であれば(図9中のステップS26でYES)、タイマ機能やレジスタ機能を用いて、所定環境条件に曝されつつ用紙収容部120に用紙が収容された状態が継続している間の経過時間aを積算する(図9中のステップS27A)。
【0078】
また、制御部101は、用紙収容部120の内部の環境条件が所定の状態(たとえば、所定湿度以上、あるいは、所定温度以上)でなければ(図9中のステップS26でNO)、タイマ機能やレジスタ機能を用いて、所定環境条件に関係なく用紙収容部120に用紙が収容された状態が継続している間の経過時間bを積算する(図9中のステップS27B)。
【0079】
そして、用紙収容部120に用紙pが収容されている場合(図9中のステップS24でYES)、経過時間aと経過時間bとについて、それぞれに定められた設定時間に達しているか否かを制御部101が判断する(図9中のステップS28)。
【0080】
制御部101は、積算(図9中のステップS27AまたはS27B)している用紙収容経過時間a,bのいずれかが設定時間に達していれば(図9中のステップS28でYES)、図10に示す表示を操作表示部105に行わせる。この図10の例では、経過時間aと経過時間bとの両方を表示している。
【0081】
この結果、画像形成に用いる用紙pが、用紙収容部120に長期間残っている場合にも、時間経過に関する適切な管理が可能になる。
〔画像形成装置の動作(4)〕
なお、以上の動作(2)や動作(3)において、制御部101は所定環境条件に合致する場合(図2中のステップS26でYES、図9中のステップS26でYES)、空調部120hを作動させて、温度や湿度の調整行わせる。
【0082】
その場合であっても、空調部120hの動作以前や動作以後などに所定環境条件であれば、制御部101は経過時間の積算を実行する。
すなわち、空調部120hにより温度もしくは湿度の制御を行う場合には、該空調部120hの制御の前後に、画像形成装置100の電源供給がオフである期間が不連続して存在していれば、該電源供給がオフである期間における検知結果に応じた不連続な時間経過を積算してカウントする。これにより、空調部120hの制御オンの前後(前の晩、次の晩など)において高温多湿など時間を不連続ではあるものの、積算して連続と同様な時間経過として扱う。この結果、画像形成に用いる用紙が、夜間や休日など電源オフで空調制御がなされない期間を含んだ状態で、用紙収容部120に所定の環境条件で長期間残っている場合にも、時間経過に関する適切な管理が可能になる。
【0083】
〔給紙装置の構成および動作〕
以上の実施形態では、用紙収容部120を備えた画像形成装置100として説明してきたが、制御部101、操作表示部105、用紙収容部120を備え、画像形成部130を備えない給紙装置100’(図8の用紙収容部120のみ)であっても、以上の説明と同様な動作を行って、以上の説明と同様な効果を得ることが可能である。
【符号の説明】
【0084】
100 画像形成装置
101 制御部
102 ROM
103 RAM
105 操作表示部
110 画像処理部
120 用紙収容部
130 画像形成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙に画像形成する画像形成装置であって、
開閉可能な扉を有しており前記用紙を複数枚収容可能な用紙収容部と、
前記扉の開閉を検知する扉開閉検知部と、
前記用紙収容部の用紙の有無を検知する用紙有無検知部と、
前記制御部からの指示により各種の報知を行う報知部と、
前記用紙有無検知部により前記用紙が有りと検知された場合であって前記扉開閉検知部によって前記扉の開閉が所定時間以上なされない場合に、前記用紙について前記所定時間の経過の旨あるいは未使用紙の存在の旨の報知を前記報知部により行わせる制御部と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
用紙に画像形成する画像形成装置であって、
開閉可能な扉を有しており前記用紙を複数枚収容可能な用紙収容部と、
前記扉の開閉を検知する扉開閉検知部と、
前記用紙収容部の用紙の有無を検知する用紙有無検知部と、
前記用紙収容部内の温度もしくは湿度を検知する環境条件検知部と、
前記制御部からの指示により各種の報知を行う報知部と、
前記用紙有無検知部により前記用紙が有りと検知され、前記扉開閉検知部によって前記扉の開閉が所定時間以上なされなず、前記環境条件検知部で検知された環境条件が所定の条件である場合に、前記用紙について前記所定時間の経過の旨あるいは未使用紙の存在の旨の報知を前記報知部により行わせる制御部と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
用紙に画像形成する画像形成装置であって、
開閉可能な扉を有しており前記用紙を複数枚収容可能な用紙収容部と、
前記扉の開閉を検知する扉開閉検知部と、
前記用紙収容部の用紙の有無を検知する用紙有無検知部と、
前記用紙収容部内の温度もしくは湿度を検知する環境条件検知部と、
前記制御部からの指示により各種の報知を行う報知部と、
前記用紙有無検知部により前記用紙が有りと検知され、前記扉開閉検知部によって前記扉の開閉が所定時間以上なされない場合、または、前記用紙有無検知部により前記用紙が有りと検知され、前記扉開閉検知部によって前記扉の開閉が所定時間以上なされなず、前記環境条件検知部で検知された環境条件が所定の条件である場合、前記用紙について前記所定時間の経過の旨あるいは未使用紙の存在の旨の報知を前記報知部により行わせる制御部と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記画像形成装置の電源供給がオフにされている間の時間も、前記検知結果に応じて時間経過としてカウントする、
ことを特徴とする請求項1−3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記用紙収容部において温度もしくは湿度を制御する空調部を備え、
前記制御部は、前記空調部により温度もしくは湿度の制御を行う場合には、該空調部による温度もしくは湿度の制御の前後に前記画像形成装置の電源供給がオフである期間が不連続して存在すれば、該電源供給がオフである期間における前記検知結果に応じた不連続な時間経過を積算してカウントする、
ことを特徴とする請求項2−3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
画像形成する用紙を画像形成装置に給紙する給紙装置であって、
開閉可能な扉を有しており前記用紙を複数枚収容可能な用紙収容部と、
前記扉の開閉を検知する扉開閉検知部と、
前記用紙収容部の用紙の有無を検知する用紙有無検知部と、
前記制御部からの指示により各種の報知を行う報知部と、
前記用紙有無検知部により前記用紙が有りと検知された場合であって前記扉開閉検知部によって前記扉の開閉が所定時間以上なされない場合に、前記用紙について前記所定時間の経過の旨あるいは未使用紙の存在の旨の報知を前記報知部により行わせる制御部と、
を備えたことを特徴とする給紙装置。
【請求項7】
画像形成する用紙を画像形成装置に給紙する給紙装置であって、
開閉可能な扉を有しており前記用紙を複数枚収容可能な用紙収容部と、
前記扉の開閉を検知する扉開閉検知部と、
前記用紙収容部の用紙の有無を検知する用紙有無検知部と、
前記用紙収容部内の温度もしくは湿度を検知する環境条件検知部と、
前記制御部からの指示により各種の報知を行う報知部と、
前記用紙有無検知部により前記用紙が有りと検知され、前記扉開閉検知部によって前記扉の開閉が所定時間以上なされなず、前記環境条件検知部で検知された環境条件が所定の条件である場合に、前記用紙について前記所定時間の経過の旨あるいは未使用紙の存在の旨の報知を前記報知部により行わせる制御部と、
を備えたことを特徴とする給紙装置。
【請求項8】
画像形成する用紙を画像形成装置に給紙する給紙装置であって、
開閉可能な扉を有しており前記用紙を複数枚収容可能な用紙収容部と、
前記扉の開閉を検知する扉開閉検知部と、
前記用紙収容部の用紙の有無を検知する用紙有無検知部と、
前記用紙収容部内の温度もしくは湿度を検知する環境条件検知部と、
前記制御部からの指示により各種の報知を行う報知部と、
前記用紙有無検知部により前記用紙が有りと検知され、前記扉開閉検知部によって前記扉の開閉が所定時間以上なされない場合、または、前記用紙有無検知部により前記用紙が有りと検知され、前記扉開閉検知部によって前記扉の開閉が所定時間以上なされなず、前記環境条件検知部で検知された環境条件が所定の条件である場合、前記用紙について前記所定時間の経過の旨あるいは未使用紙の存在の旨の報知を前記報知部により行わせる制御部と、
を備えたことを特徴とする給紙装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記画像形成装置の電源供給がオフにされている間の時間も、前記検知結果に応じて時間経過としてカウントする、
ことを特徴とする請求項6−8のいずれか一項に記載の給紙装置。
【請求項10】
前記用紙収容部において温度もしくは湿度を制御する空調部を備え、
前記制御部は、前記空調部により温度もしくは湿度の制御を行う場合には、該空調部による温度もしくは湿度の制御の前後に前記画像形成装置の電源供給がオフである期間が不連続して存在すれば、該電源供給がオフである期間における前記検知結果に応じた不連続な時間経過を積算してカウントする、
ことを特徴とする請求項7−8のいずれか一項に記載の給紙装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−266486(P2010−266486A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−115165(P2009−115165)
【出願日】平成21年5月12日(2009.5.12)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】