説明

画像形成装置及びその制御方法

【課題】複数の帯電ローラにDC電圧とAC電圧とを重畳して印加するタイプの画像形成装置において、複数の帯電ローラに、1つのAC電源からAC電圧を過不足なく印加できるようにする。
【手段】画像形成装置はカラー用の3つの作像ユニット8Y,8M,8Cを有しており、これらの帯電ローラ16には個別のDC電源28からDC電圧が印加されると共に、1つのAC電源からAC電圧が重畳して印加される。各DC電源回路32には電流計33が配置されており、電流計33の計測値に基づいてDC電源28に流入する飽和流入電流値が演算される。そして、最も高い飽和流入電流値が維持されるようにAC電源の出力を設定する。AC電源から必要最小限のAC電圧が印加されるため、放電や部材損耗といった弊害が生じず、高品質の画像を確保できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、電子写真方式の画像形成装置及びその制御方法に関する。より詳しくは、画像プロセス部(一次転写部)に複数の帯電ローラを有する画像形成装置とその制御方法に関するものである。ここに、画像形成装置には、複写機やプリンタ、ファクシミリのような印刷機能を有する単機能機、或いは、プリント機能や読取機能や通信機能等の複数の機能を併有する複合機など、印刷機能を有する様々の装置・機器が含まれる。
【背景技術】
【0002】
トナーを使用した電子写真方式の画像形成装置では、画像プロセス部でトナー担持体にトナー像を一次転写し、次いで、所定方向に搬送されるシート体(記録媒体)にトナー担持体を接触させることで画像をシート体に二次転写し、次いで、シート体に転写された画像を定着部で定着させている。
【0003】
そして、カラー対応の画像形成装置ではトナー担持体として一般に中間転写ベルトが使用されており、中間転写ベルトを周回させつつその表面にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を各作像ユニットから一次転写している。各作像ユニットは感光体ドラムを有しており、感光体ドラムの表面にむらなく帯電させてから現像してトナー像を形成し、次いで、トナー像を感光体ドラムから中間転写ベルトに転写させている。
【0004】
感光体ドラムへの帯電手法としては、コロナ放電を利用した非接触タイプと帯電ローラや帯電ブレード等を使用した接触式タイプとがあるが、コロナ放電方式は電圧が非常に高い問題やオゾンが発生しやすい問題やコストが嵩む問題等があり、このため、近年は帯電ローラを使用した接触式タイプが主流になっている。
【0005】
帯電ローラへの帯電方式としては、DC電源から直流電圧を印加するDC帯電方式と、プラス・マイナス側への放電を交互に繰り返して印加する交流帯電方式とがあるが、DC帯電方式のみでは感光体ドラムへの帯電の均一性に劣る等の問題がある一方、AC帯電方式のみでは放電量が増えて感光体ドラムの膜が劣化しやすい問題や放電に起因して画像流れが生じる等の問題がある。そこで、帯電ローラにDC電圧とAC電圧とを重畳して印加し、AC電源の出力を調節して必要最小限度の印加出力を保持することが行われている。
【0006】
このように複数の帯電ローラに1つのAC電源からAC電圧を印加するにおいて、特許文献1には、イエローとマゼンタとシアンの3つのカラー用作像ユニット群と黒専用作像ユニットとに1つのAC電源からAC電圧を印加する構成において、AC電圧がすべての作像ユニットに印加される状態と黒専用作像ユニットのみに印加される状態とに切り換えることが開示されている。この特許文献1の構成によると、各作像ユニットごとにAC電源を設ける必要がないため構造が簡単になる利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−220955号公報(特に図3参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
さて、特許文献1ではカラー対応の3つの作像ユニットには同じ量の電流が流れるが、作像ユニットで使用される帯電ローラ等の部材は電気的特性が全く同一とは言えず、製造段階での誤差や使用に伴う損耗等によって電気的特性が僅かながら相違することがあるため、特許文献1の構成では各作像ユニットに適切な値の交流電圧を印加できない可能性があった。
【0009】
更に述べると、特許文献1の構成でも、各作像ユニットに流れる電流のバラツキを考慮し、各作像ユニットで常に所定電圧が確保されるようにAC電源の印加出力を高めに設定しておけばよいと考えられるが、この場合はいずれかの作像ユニットに電流が必要以上に流れて消費電力のアップや感光体ドラムの損耗を招来したり放電による弊害が発生したりするおそれがあり、さりとてAC電源の印加出力を低めに設定しておくと電圧不足によって画像が不鮮明になる可能性がある。
【0010】
また、各作像ユニットでは下流側の負荷の変動によって個々の作像ユニットを流れる電流量(抵抗)が変化することが有り得るが、特許文献1ではこのような負荷変動に起因した電流量の変化に対応することができない点も問題である。
【0011】
本願発明は、このような現状を改善することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本願発明に係る画像形成装置は、トナー担持体に帯電させるための複数の帯電部材に、1つのAC電源からAC電圧が印加されると共に、個別のDC電源からDC電圧がそれぞれ重畳して印加される構成であって、前記AC電源の出力を変化させたときに前記各DC電源に流入するDC電流量を個々のDC電源ごとに検知できるDC電流個別検知手段が備えられており、前記各DC電流個別検知手段の検知結果に基づいて前記AC電源の出力を設定する。
【0013】
本願発明では、前記各DC電流個別検知手段の検知結果に基づいて各DC電源毎に飽和流入電流値を求め、最も高い飽和流入電流値に基づいて前記AC電源の出力値を設定するように制御されてもよく、或いは、最も低い飽和流入電流値に基づいて前記AC電源の出力値を設定するように制御されてもよい。
【0014】
さらに本願発明では、前記各DC電流個別検知手段の検知結果に基づいて各DC電源毎に飽和流入電流値を求めると共に、各飽和流入電流値に対応した飽和対応AC電圧を求め、各飽和対応電圧のうちの最も高い電圧を出力設定値として選択するように制御されてもよい。
【0015】
本願発明は画像形成装置の制御方法も含んでいる。この制御方法は、トナー担持体に帯電させるための複数の帯電部材に、1つのAC電源からAC電圧を印加すると共に、個別のDC電源からDC電圧をそれぞれ重畳して印加するにおいて、前記個々のDC電源に流入するDC電流量を検知し、前記各DC電流量の検知結果に基づいて前記AC電源の出力を設定することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0016】
本願発明によると、各DC電源に流入するDC電流量を検知してこの検知結果に基づいてAC電圧の出力値を制御するものであるため、帯電部材の電気的特性が製造誤差に起因して相違していたり、負荷変動によって帯電部材を流れる電流量(抵抗)が変化したりしても、各帯電部材に所定のAC電圧が印加されるように的確に制御できる。
【0017】
つまり、AC電圧の出力を変化させると各DC電源に流入するDC電流の値は変化するが、本願発明では、個々のDC電源ごとに流入するDC電流量を検知して制御するものであるため、各帯電部材で必要とするAC電流の出力値を正確に設定できるのであり、また、様々な要因によって各帯電部材の箇所で条件が変化してもこれを的確に検知してAC電圧の出力制御にフィードバックできるため、リアルタイム性に優れている。
【0018】
従って、複数の帯電部材に1つのAC電圧から電圧を印加することで構造を簡素化するという利点を享受しつつ、各帯電部材への印加電圧を過不足のない適切な値に制御して高画質を確保できると共に、過電流による部材の耐久性低下を防止又は著しく抑制できる。
【0019】
本願発明において、各DC電流個別検知手段の検知結果に基づいて各DC電源毎に飽和流入電流値を求め、最も高いか又は最も低い飽和流入電流値に基づいてAC電圧の出力値を設定してもよい。この構成によれば、演算工程が簡素化されるため応答性に優れる利点がある。
【0020】
各DC電流個別検知手段の検知結果に基づいて各DC電源毎に飽和流入電流値を求めると共に、各飽和流入電流値に対応した飽和対応AC電圧を求め、各飽和対応AC電圧のうち最も高い電圧を出力設定値として選択した場合には、各飽和流入電流値とAC電圧との関係に関わらず、AC電圧は各電源回路の飽和流入電流値を保持できる出力になっているつため、より安定性が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】実施形態に係る画像形成装置の一例であるプリンタの概略断面図である。
【図2】機能ブロック図である。
【図3】各作像ユニットごとの特性を示すグラフである。
【図4】制御手順の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本願発明はプリンタに適用している。まず図1に示す全体の概要から説明する。
【0023】
(1).プリンタの概要
図1に示すように、プリンタは、上下2段の給紙カセット1,2、給紙カセット1,2の上方に配置された画像プロセス部3、画像プロセス部3の上方に形成された排紙トレイ4、用紙Pを給紙カセット1,2から排紙トレイ4に向けて搬送する搬送路(給送部)5を有している。排紙トレイ4はプリンタの外面を構成する本体ケース6の上面に露出しており、本体ケース6の上面には操作部7も設けている。
【0024】
プリンタはフルカラー対応であり、そこで、画像プロセス部3はイエローY,マゼンタM,シアンC,ブラックKの4つの色に対応して、4つの作像ユニット8Y,8M,8C,8Kと、4つのトナー貯蔵ユニット9Y,9M,9C,9Kを備えている。4つの作像ユニット8Y,8M,8C,8Kは、イエロー作像ユニット8Yが搬送路5から最も離れてブラック作像ユニット8Kが搬送路5に近づくように並んでおり、これら作像ユニット8Y,8M,8C,8Kから中間転写ベルト10にトナー画像が一次転写される。
【0025】
中間転写ベルト10は、搬送路5に近接して配置された駆動ローラ11とイエロー作像部8Yの外側に配置した従動ローラ12とに巻き掛けされており、中間転写ベルト10に担持されたトナー像は用紙Pに二次転写される。用紙Pは二次転写ローラ13で中間転写ベルト10に押圧される。
【0026】
各作像部8Y,8M,8C,8Kは、感光体ドラム15、帯電ローラ(帯電部材)16、現像器17などを備えており、感光体ドラム15の表面には帯電ローラ16によってむらなく帯電せしめられる。感光体ドラム15の帯電層には露光部18から画像信号に基づいてレーザー光が照射されて感光体ドラム15に静電潜像が形成される。
【0027】
現像器17は現像ローラ17aを有しており、現像ローラ17aには直流電圧に交流電圧が重畳された現像バイアスが印加されている。そして、感光体ドラム15の表面に形成された静電潜像が現像バイアスの作用によってトナーで現像され、これにより、感光体ドラム15の表面にトナー像が形成される。トナー像は中間転写ベルト10に転写される。中間転写ベルト10に転移せずに感光体ドラム15に残ったトナーは、クリーナー19で除去される。
【0028】
搬送路5は一対のガイド体20で構成されており、給紙トレイ1,2に堆積した用紙Pはピックアップローラ21で1枚ずつ搬送路5に繰り出される。搬送路5のうち両給紙カセット1,2よりも下流側で二次転写ローラ13よりも上流側の部位には、中間転写ベルト10のトナー像と用紙Pの送りを正確に同期させるためのタイミングローラ23の対が配置されている。トナー像を中間転写ベルト10から二次転写された用紙Pは定着ローラ25と加圧ローラ26とで挟圧され、次いで、排紙ローラ27で排紙トレイ4に排出される。
【0029】
(2).要部の説明
次、図2を参照して本実施形態の要部を説明する。本実施形態では、各作像ユニット8Y,8M,8C,8Kの帯電ローラ16にはそれぞれ個別のDC電源28からDC電圧が印加され、更に、イエロー作像ユニット8Yとマゼンタ作像ユニット8Mとシアン作像ユニット8Cとの各帯電ローラ16には1つのカラー用AC電源29からAC電圧が印加される。カラー用AC電源29の出力は図示しないトランス手段によって調節できる。ブラック作像ユニット8Kには専用のブラック用AC電源30からAC電圧が印加されている。ブラック用AC電源30の出力を調節可能である。
【0030】
DC電源28はそれぞれアース(機枠)31に結線されており、イエロー作像ユニット8Yとマゼンタ作像ユニット8Mとシアン作像ユニット8Cとの三者については、それぞれDC電源28とアース(機枠)31とを結ぶ直流回路32に、DC電流個別検知手段の一例として電流計33を介在させている(電流計33に代えて電圧計を使用することも可能である。)。これにより、カラー用AC電源29の出力が変化したときに、カラー用のDC電源28に流入する電流量を検知(測定)できる。
【0031】
各電流計33は制御部(コントローラ)34に接続されており、電流計33の検知信号が制御部34で処理され(演算され)、その処理結果に基づいてカラー用AC電源29の出力が設定される。なお、電流計33や制御部34は画像プロセス部3に独立して配置することも可能であるが、プリンタを全体的に統括する制御部に組み込むのが一般的であると言える。
【0032】
図2では、便宜的に、イエロー作像ユニット8YのDC電源28に流入するDC電流量を矢印35Yで示し、マゼンタ作像ユニット8MのDC電源28に流入するDC電流量を35Mで示し、シアン作像ユニット8CのDC電源28に流入するDC電流量を35Cで示しており、更に、カラー用AC電源29からカラー用作像ユニット8Y,8M,8Cの帯電ローラ16に印加されるAC電圧の出力値をVAで示している。
【0033】
他方、図3では各カラー用作像ユニット8Y,8M,8CにおいてDC電源28に流入する電流量とAC電圧値との関係を示している。この図3から、AC電圧を印加してもDC電流が増加しない飽和領域があること、各カラー用作像ユニット8Y,8M,8Cによって飽和のタイミンが相違すること、及び、各ユニットにおいて飽和流入電流値35Y′,35M′,35C′が相違することが判る。これは、製造に際しての部材の条件の違いで電気的特性が相違したり、下流側での(感光体ドラム15の側での)抵抗等が相違するためと解される。
【0034】
図3ではシアン作像ユニット8Cの飽和流入電流値35C′が最も高くて、マゼンタ作像ユニット8Mの飽和流入電流値35M′が最も低く、イエロー作像ユニット8Yの飽和流入電流値35Y′が中間に位置しているが、三者の高低の関係や乖離値は個々の装置ごとに相違している。
【0035】
そして、本実施形態では、カラー用AC電源29の出力を、最も飽和流入電流値が高いシアン作像ユニット8Cの数値35C′に合わせて行う。すなわち、シアン作像ユニット8CにおけるDC電源28への流入電流量35Cが飽和流入電流値35C′に対応した出力VA′になるように、カラー用AC電源29からの印加出力を設定する。これにより、各作像ユニット8Y,8M,8Cに必要最小限の電流を印加しつつ高画質の画像を形成できる。
【0036】
(3).フローチャートの説明
次に、上記した制御態様が表示されている図4のフローチャートを説明する(なお、以下では特に必要がない限りブラック作像ユニット8Kは捨象し、カラー用作像ユニット8Y,8M,8Cについてのみ説明する。)。
【0037】
まず、プリンタの本体が起動された後、各作像ユニット8Y,8M,8Cの帯電ローラ16にそれぞれDC電源28とAC電圧29からDC電圧とAC電圧とが印加される(ステップS1)。次いで、電流計33による流入電流値測定が開始され(ステップS2)、各DC電源回路32ごとに飽和流入電流値35Y′,35M′,35C′が演算される(ステップS3)。
【0038】
飽和流入電流値の演算は、例えば、電流値を所定の単位時間ごとにプロットし、比較回路によって単位時間ごとの電流値の増加率を計算(減算)していけば良いのであり、増加率がゼロ又はそれに近い状態になった点での電流値を飽和流入電流値として設定すればよい。すなわち、飽和流入電流値は、DC電源への流入電流量とAC電圧の関係において、流入電流量が飽和する範囲において対応するAC電圧の値が最小となる流入電流の値として設定すればよい。
【0039】
各DC電源回路32ごとの飽和流入電流値を演算したら、3つの値から最も大きい値を選択し(ステップS4)、選択した飽和流入電流値に対応するAC電圧の値をAC電源の設定出力として設定する(ステップS5)。各飽和流入電流値35Y′,35M′,35C′と対のデータとしてAC電圧の出力値が記憶装置に記憶されており、最も高い飽和流入電流値35C′に対応したAC電圧出力値VACをAC電圧の出力値に設定し、AC電圧がかかる設定値に維持されるように変圧手段(トランス)を制御する(ステップS6)。
【0040】
以上の実施形態では、各飽和流入電流値のうちの最も大きい値に対応するAC電圧の値を設定値としたが、最も小さい値に対応するAC電圧の値を設定値としてもよく、これによっても、簡素な演算工程による優れた応答性を得ることができる。また、設定するAC電圧の出力値として、各飽和流入電流値に対応した飽和対応AC電圧のうちの最も高い値を設定してもよい。この場合には、各飽和流入電流値とAC電圧との関係に関わらず、AC電圧は各電源回路の飽和流入電流値を保持できる出力になっているため、より安定性が高くなる。
【0041】
図4に示すAC電源の制御は、操作ボタンの押し操作や外部機器(例えばパソコン)からの信号等によって印刷開始(ジョブ)が指示されたタイミングで実行されてもよい。また、1ジョブについて1回のみの設定で対応することが可能である。さらに、所定時間経過するごとに電流の検知(ステップS2)からAC電圧の制御(ステップS6)までのフローを繰り返し行うことも可能である。
【0042】
所定時間ごとに検知〜設定を繰り返すのではなく、電流計33からは常にデータを取り込んで飽和流入電流値は所定時間ごとに演算し、飽和流入電流値が所定の設定値より大きく変動した場合のみAC電圧の出力変更を行うことも可能である。
【0043】
また、本実施形態ではカラー用作像ユニット8Y,8M,8Cとブラック作像ユニット8Kとで別々のAC電源29,30を使用しているが、全作像ユニット8Y,8M,8C,8Kに1つのAC電源からAC電圧を出力することも可能である。トナー担持体として感光体ドラムに代えてベルト(一次転写ベルト)を使用することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本願発明はプリンタや複合機等の画像形成装置に適用して有用性を発揮する。従って産業上利用できる。
【符号の説明】
【0045】
3 画像プロセス部
10 中間転写ベルト
8Y,8M,8C カラー用作像ユニット
8K ブラック作像ユニット
15 感光体ドラム
16 帯電ローラ
17 現像部
19 クリーナ
28 DC電源
29 カラー用AC電源
30 ブラック用AC電源
31 アース
32 DC電源回路
33 電流計(DC電流個別検知手段)
34 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナー担持体に帯電させるための複数の帯電部材に、1つのAC電源からAC電圧が印加されると共に、個別のDC電源からDC電圧がそれぞれ重畳して印加される構成であって、
前記AC電源の出力を変化させたときに前記各DC電源に流入するDC電流量を個々のDC電源ごとに検知できるDC電流個別検知手段が備えられており、前記各DC電流個別検知手段の検知結果に基づいて前記AC電源の出力を設定する、
画像形成装置。
【請求項2】
前記各DC電流個別検知手段の検知結果に基づいて各DC電源毎に飽和流入電流値を求め、最も高い飽和流入電流値に基づいて前記AC電源の出力値を設定する、
請求項1に記載した画像形成装置。
【請求項3】
前記各DC電流個別検知手段の検知結果に基づいて各DC電源毎に飽和流入電流値を求め、最も低い飽和流入電流値に基づいて前記AC電源の出力値を設定する、
請求項1に記載した画像形成装置。
【請求項4】
前記各DC電流個別検知手段の検知結果に基づいて各DC電源毎に飽和流入電流値を求めると共に、各飽和流入電流値に対応した飽和対応AC電圧を求め、各飽和対応電圧のうちの最も高い電圧を出力設定値として選択する、
請求項1に記載した画像形成装置。
【請求項5】
トナー担持体に帯電させるための複数の帯電部材に、1つのAC電源からAC電圧を印加すると共に、個別のDC電源からDC電圧をそれぞれ重畳して印加するにおいて、
前記個々のDC電源に流入するDC電流量を検知し、前記各DC電流量の検知結果に基づいて前記AC電源の出力を設定することを特徴とする、
画像形成装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−53125(P2012−53125A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−193496(P2010−193496)
【出願日】平成22年8月31日(2010.8.31)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】