説明

画像形成装置及び当該画像形成装置を制御する制御方法

【課題】 情報処理装置と協働して連携処理を行う画像形成装置において、情報処理装置の設定と画像形成装置の状態に不整合がある場合、その不整合が判明するのが遅くなり、ユーザの利便性が損なわれる。
【解決手段】 連携処理の実行が指示されると、その連携処理が、その画像形成装置と情報処理装置とで実行できるかどうかを、その連携処理を開始する前に判定し(S709,S712)、整合していないと判定した場合に、ユーザに対して警告する(S710,S713)とともに、実行できないと判定されている状態で、その連携処理の開始を禁止する(S714)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置と情報処理装置とが協働して処理を実行する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、小型の画像形成装置の分野において、コスト競争が激しいだけでなく、更なる小型化、高機能が求められている。このような廉価な画像形成装置において、限定されたハードウェア資源の中で最大限の機能やパフォーマンスを提供するために、画像形成装置と外部装置(サーバやPC等)とが連携して処理を行う技術がある。これは画像形成装置と外部装置とが連携して情報処理や画像処理を行い、画像形成装置のハードウェア資源では提供できない拡張的な機能を実現する技術(例えば拡張コピー機能)である。例えば、特許文献1の技術を用いることにより、画像形成装置の構成を簡略化でき、その結果として安価な画像形成装置を提供できる。
【0003】
特許文献1を応用した技術の一例を以下に説明する。特許文献1によると、コピー機能を提供するために、スキャナを備える画像形成装置とパーソナルコンピュータ(以下、PC)等の外部装置とを接続し、画像形成装置で得た画像をPCで画像処理している。この特許文献1のコピー機能では、画像形成装置で行っていた画像処理をPCで行うことにより、画像形成装置のハードウェア資源を少なく抑えている。また特許文献1では、画像形成装置の操作(原稿読み取りの開始指示や各種設定)もPCで行っている。
【0004】
一方、画像形成装置の操作部で、上記特許文献1のようなコピー機能を操作できる拡張コピー機能(擬似コピー機能)が提案されている。これは、画像形成装置のハードウェア資源では実現できない拡張的なコピー機能をPC等の外部装置の資源を用いて実現する機能で、その操作も画像形成装置の操作部で行う。PCには、画像形成装置の原稿の読み取り機能を制御するスキャンドライバプログラムと、印刷機能を制御するプリントドライバプログラムがインストールされている。画像形成装置は、ユーザによる拡張コピーの開始指示を受けるとPCへその指示を通知する。これによりPCは各ドライバプログラムに従って、画像形成装置による原稿の読み取り、印刷を制御する。このとき原稿の読み取りと印刷は画像形成装置で行うが、読み取った画像データに対する画像処理はPCのハードウェアとドライバプログラムによって実行される。このような技術によって、画像形成装置のメモリ容量が少ない場合でも、画像形成装置に代わってPCのHDD等に画像データを蓄積することにより、多ページのレイアウト処理やソート処理が可能になる。更には、画像形成装置には必要最低限のハードウェアの画像処理機能のみを有し、複雑で高度な画像処理や色変換処理などはPCにインストールされた画像処理プログラムによって行うことにより、画像形成装置のコストダウンも図りつつ、高性能化が可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−186677号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような連携処理において、画像形成装置の状態と拡張コピーの設定に不整合がある場合、その不整合が判明するのが遅れるという問題がある。例えば、画像形成装置に設定されている用紙サイズと、拡張コピーで設定している用紙サイズとが異なる場合や、拡張コピーで設定したサイズの用紙が画像形成装置に無い等の場合が考えられる。このような不具合は、画像形成装置がPCから拡張コピーのプリントジョブを受信した時点で初めて判明するためユーザの使い勝手が悪くなる。また或いは、拡張コピーで原稿の読み込みが自動給紙装置に設定されているにも拘わらず、自動給紙装置に原稿が設定されていない場合には拡張コピーが実施できないという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決することにある。
【0008】
本願発明の特徴は、画像形成装置と情報処理装置とが連携して実施する連携処理を、画像形成装置の状態と情報処理装置とで実施できるかを迅速に判定してユーザに通知することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、
情報処理装置と通信し、当該情報処理装置と連携して行う連携処理を実行できる画像形成装置であって、
前記連携処理の実行を指示する指示手段と、
前記連携処理を、前記画像形成装置と前記情報処理装置とで実施できるかどうかを、前記連携処理を開始する前に判定する判定手段と、
前記判定手段により実施できないと判定した場合に、ユーザに対して警告する警告手段と、
前記判定手段により実施できないと判定されている状態で前記連携処理の開始を禁止する禁止手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、画像形成装置と情報処理装置とが連携して実施する連携処理を、画像形成装置の状態と情報処理装置とで実施できるかを迅速に判定してユーザに通知することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示すブロック図。
【図2】実施形態に係る制御装置の機能構成を示す機能ブロック図。
【図3】実施形態に係る画像形成装置の操作部の概観図。
【図4】コピー機能、及び拡張コピー機能が選択された場合の表示部の表示例を説明する図。
【図5】本実施形態に係る拡張コピーの詳細設定の一例を説明する図。
【図6】本実施形態に係る拡張コピーシーケンスの一例を説明する図。
【図7】本実施形態1に係る画像形成装置において拡張コピーが指示された場合の処理を説明するフローチャート。
【図8】本実施形態1に係る画像形成装置の印刷手順を説明するフローチャート。
【図9】本実施形態2に係る画像形成装置において拡張コピーが指示された場合の処理を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置100の全体構成を示すブロック図である。
【0014】
リーダ部(画像入力装置)120は、原稿の画像を光学的に読み取って画像データに変換する。リーダ部120は、原稿を読取るための機能を持つスキャナユニット(不図示)と、原稿用紙を搬送するための原稿給紙ユニット(不図示)を具備している。
【0015】
プリンタ部(画像出力装置)140は、記録紙(シート)を搬送し、そのシートに画像データを可視画像として形成(印刷)して装置外に排出する。プリンタ部140は、複数種類のシートを収容する複数の給紙カセットを有する給紙ユニット143と、画像データに基づいて画像を印刷するマーキングユニット141と、印刷されたシートをソート、ステイプルして排出する排紙ユニット142とを有している。
【0016】
制御装置(コントローラ部)130は、リーダ部120及びプリンタ部140と電気的に接続されている。制御装置130は、リーダ部120を制御して、原稿を読込んで画像データを生成し、その画像データを基にプリンタ部140を制御して画像をシートに印刷するコピー機能を提供する。またリーダ部120から入力した画像データをコードデータに変換し、ネットワークを介してPCへ送信するスキャナ機能を有している。更には、ネットワークを介してPCから受信したコードデータを画像データに変換し、その画像データに基づいてプリンタ部140で印刷するプリンタ機能を提供する。
【0017】
電源部110は、交流商用電源(AC電源)を入力として、制御装置130、リーダ部120、プリンタ部140に直流電圧や交流電圧を供給するために電圧152を発生する。また、制御装置130からの供給信号151に応じて、発生する直流電圧を制御することもできる。
【0018】
図2は、実施形態に係る制御装置130の機能構成を示す機能ブロック図である。尚、図2において、図1と共通する部分は同じ記号で示している。
【0019】
メインコントローラ210は、主にCPU211、メモリ制御部212,バス制御部213,スキャンインターフェース(I/F)214,プリンタI/F215,パネルI/F216を有している。更に、メインコントローラ210は、スキャン画像処理部217,プリンタ画像処理部218,圧縮伸張部219,圧縮・伸張部219,変倍・回転部220,シリアルI/F部221を有している。以下、詳しく説明する。
【0020】
CPU210とメモリ制御部212は、制御装置130全体の動作を制御するものであり、CPU211はメモリ231に格納されたプログラムに基づいて動作する。また、PC170から受信したPDL(ページ記述言語)データを解釈してラスタイメージデータに展開する処理もこのプログラムに記述されている。これによりコードデータの解釈及びラスタイメージデータの展開処理をCPU211が実行している。メモリ制御部212は各インターフェース部から入出力されるデータ転送を制御するものであり、バス競合時の調停やDMAによるデータ転送の制御を行う。バス制御部213は不揮発性メモリ232,ROM233,モデム234へのアクセスを制御する。
【0021】
スキャンI/F214は、リーダ部120から入力される画像データを受信し、その画像データをメモリ231やスキャン画像処理部217に転送する。スキャン画像処理部217は、スキャンI/F214から受け取った画像データに対して所定の画像処理を施す機能を有する。この画像処理としては、ラインピッチ補正、オフセット補正、非線形補正、色空間マッチング、MTF補正、空間フィルタ、無彩色判定等が挙げられる。
【0022】
プリンタI/F215は、プリンタ部140から送られてくるビデオ制御信号を基に制御信号を作成し、その制御信号に合わせてビデオ信号をプリンタ部140に出力する。プリンタ画像処理部218は、メモリ231からラスタイメージデータを入力し、メモリ231にハーフトン画像処理を施したデータを出力する機能を有する。この場合の画像処理としては、色空間圧縮、下地除去、log変換、非線形色空間変換、乱数加算、ガンマ変換、誤差拡散処理、スクリーン処理等が挙げられる。
【0023】
圧縮・伸張部(CODEC)219は、ラスタイメージデータをMH/MR/MMR/JBIG/JPEG等の方式で圧縮する。また逆に、圧縮され蓄積されたコードデータをラスタイメージデータに伸張してメモリ231に格納する。変倍・回転部220は、メモリ231に蓄積されたラスタイメージデータを拡大、或いは縮小処理や、90,180,270°等の回転処理を行う機能を有する。不揮発性メモリ232は、CPU211のプログラムや各種設定データを格納している。ROM233は、ユーザモードや各種設定情報を保存するのに用いられ、文字などのフォント情報を記憶するフォントROM等もROM233に格納される。
【0024】
パネルI/F216は、操作部160との間の通信を行う。操作部160は液晶表示部305(図3)と複数個のハードキーを有する(図3参照)。このハードキーにより入力された信号は、前述したパネルI/F216を介してCPU211に伝えられる。液晶表示部305は、パネルI/F216から送られてきたデータを表示する。この液晶表示部305は、この画像形成装置の操作に係る機能等を表示する。シリアルI/F221は、PCとの通信、各種デバイスとの通信をコネクタ138を介して行う。シリアルバスとしては一般的にUSBが挙げられる。シリアルI/F221は、PCからPDLデータを受信するインターフェースや、デジタル画像データが記録された記録メディアとのコマンド通信、画像データ転送等に用いられる。
【0025】
モデム231とNCU235は公衆回線(PSTN)に接続され、ファクシミリ通信制御を行う。リアルタイムクロックモジュール236は、この装置100で管理する日付と時刻を更新及び保存するためのもので、バックアップ電池によってバックアップされている。ネットワークコントローラ237はネットワーク238と接続される。ネットワーク238としては、一般的にイーサネット(登録商標)があげられ、PCからのPDLデータの受信や、リーダ部120で読み取った画像データの送信、リモート管理等に用いられる。
【0026】
図3は、実施形態に係る画像形成装置100の操作部160の概観図である。
【0027】
操作部160は、機能を選択するファンクションキー(301〜304)があり、ユーザは使用したい機能のボタンを押下することにより、その機能の実行を指示することができる。このファンクションキーは、コピーキー301、拡張コピーキー302、FAXキー303、スキャンキー304を含んでいる。図3は、拡張コピーキー302が押されて拡張コピー機能が指定された状態を示している。また表示部305は、ユーザに対して各種設定状態や画像形成装置100の機器状態を通知するのに使用される。矢印キー306は上下左右4つのボタンを有し、表示部305に表示されたカーソル等の移動に用いられる。これら矢印キー306の中央にはOKキー307が配置され、各種設定や問い合わせに対する「決定キー」の機能を有する。例えば、コピーの設定(用紙サイズ)を変更したい場合、コピー機能ボタン301を押下してコピー機能画面に入り、矢印キー306で変更したい項目(用紙サイズ)を選んでOKキー307を押下すると、用紙サイズを選択可能な設定画面に遷移する。そして矢印キー306を使用して所望の用紙サイズの位置にカーソルを移動させてOKキー307を押すことにより、その指定したサイズの用紙を使用したコピー機能を指示することができる。またコピー部数やファクシミリ機能における電話番号の入力などには、テンキー308が使用される。コピーやスキャンやファクシミリのスタートを指示するキーとして白黒スタートキー309やカラースタートキー310がある。白黒スタートキー309を押下すると白黒モードでの原稿の読み込み機能、白黒モードでのコピー機能が実行され、カラースタートキー310を押下するとカラーモードでの原稿の読み込み機能、カラーモードでのコピー機能が実行される。ストップキー311は。各機能の動作を停止させるように指示するキーである。一方、動作を停止させる場合、ユーザは、状態確認・停止キー312を使って、現在画像形成装置100で行っている処理の状態を確認するための状態確認画面を表示したり、或いは停止したい処理を選択して、その処理を停止させることができる。その場合も、項目の選択と決定には前述の矢印キー306とOKキー307を用いる。
【0028】
次に、本実施形態に係る画像形成装置100の操作部160の表示部305の表示ついて図4を用いて説明する。
【0029】
図4は、コピー機能、及び拡張コピー機能が選択された場合の表示部305の表示例を説明する図である。以降、表示部305に表示される画面をUI(ユーザインターフェース)画面と表現する。
【0030】
図4(A)は、図3のファンクションキーのコピーキー301が押下されたときに表示されるUI画面例を示す図である。ステータス表示401は、コピー機能の代表的な設定状態やステータス(状態)情報を表示している。ここでは「通常のコピー機能」で、「等倍(100%)」、用紙サイズが「A4」、トレー1からシート(用紙)が給紙される場合を示す。また設定項目402は、各種設定項目を列挙して表示しており、矢印キー306の上下キーによってカーソルを移動させてOKキー307によって決定される。設定項目402は、表示されている3つの項目以外にもあるため、矢印キー306の下キーを押していくと、下方に項目が続いて表示される。403は、カーソルの位置を示すスクロールバーになっている。ここでは、濃度が「±0」、原稿種類が「文字」、両面印刷が「オフ」に設定されている。
【0031】
図4(B)は、図3の拡張コピーキー302が押下されたときに表示されるUI画面例を示す図である。ここでは図4(A)の通常のコピー機能のステータス表示401と区別するため、411で示すように、拡張コピー機能のUI画面である「拡張」が表示されている。設定項目402は、図4(A)の通常のコピー機能と同じであるが、更に、図4(C)(D)で示すように、拡張コピーで実現可能になる設定項目が追加される。
【0032】
拡張コピー機能は、画像形成装置100と、この画像形成装置100と通信可能なPC170とが連携してコピー機能を実現するものである。従って、連携する(協働する)PCを選択する必要がある。図4(C)は、連携して動作するPCを選択する画面の一例を示している。ここでは、422で示すように、背景が黒く、文字が白色に反転している欄がカーソルの位置を示している。このカーソルの位置は前述の上下キー306により移動でき、OKキー307により、そのカーソルで指示されているPCを連携して拡張コピーを実行するPCとして選択できる。図4(C)では、「ホスト−1」が連携して動作するPCとして指定されている。
【0033】
また一方、拡張コピー機能の他の形態として、PC170の拡張コピーアプリケーションに設定情報を選択させる場合が想定される。これは、PC170においてユーザが、予め拡張コピーの設定を数種類(1つ以上)設定しておく。そして画像形成装置100で拡張コピー機能が指示されて、その機能を実行する際に、そのPCで予め設定されている拡張コピー機能の設定を選択するだけで済むようにできる。この場合の設定選択画面の一例を図4(D)に示す。図4(D)の例では、432で示すように、カーソルにより、PC170に予め設定されている「カラーコピー」が選択されている。これ以外にPC170で設定する項目としては、原稿種類がカラーかモノクロか、原稿サイズ、印刷する紙のサイズ(倍率)、レイアウト、解像度、等が挙げられる。本実施形態では、これら設定項目を挙げたが、その他のコピーに関連する設定項目があってもよい。
【0034】
図5は、本実施形態に係るPC(情報処理装置)で設定される連携処理の一例である拡張コピーの詳細設定を説明する図である。
【0035】
図5(A)は、PC170において拡張コピー機能の詳細設定を設定する時に表示されるユーザインターフェース画面の一例を示す。
【0036】
設定名称501は、設定された拡張コピー設定の名称を示し、図4(D)で選択された拡張コピー設定名称(ここでは「カラーコピー」)と一致している。原稿の入力部510は、読み込み対象の原稿の種類を指定するもので、ドロップダウンリストボタンを選択して図5(B)のダイアログボックス511から選択する。ここでは選択肢として「原稿台ガラス」、「自動給紙装置」と、これらを自動的に選択する「オートモード」がある。図5(B)では「オートモード」が選択されている。
【0037】
原稿サイズ520は、読み込み対象の原稿のサイズを指定するもので、ドロップダウンリストボタンを選択して図5(C)のダイアログボックス521から選択する。ここでは選択肢として、読み込み可能な用紙サイズの一覧が含まれ、図5(C)では「A4」が選択されている。スキャンモード530は、原稿の読み取りモードを指定するもので、ドロップダウンリストボタンを選択して図5(D)のダイアログボックス531から選択する。図5(D)では、選択肢として「白黒」と「カラー」が含まれており、「カラー」が選択されている。解像度540は、原稿を読み取る解像度を指定するもので、ドロップダウンリストボタンを選択して図5(E)のダイアログボックス541から選択する。ここでは選択肢として、例えば「300dpi」と「600dpi」が含まれ、図5(E)では「600dpi」が選択されている。出力用紙サイズ550は、印刷する用紙サイズを指定するもので、ドロップダウンリストボタンを選択してダイアログボックス551から選択する。ここでは選択肢として、画像形成装置100で印刷可能な用紙サイズの一覧と、画像形成装置100に設定されている用紙、或いは原稿サイズ520で指定した用紙サイズを選択する「オート」が含まれている。ここでは出力用紙サイズ550として「A4」が選択されている。
【0038】
図6は、本実施形態に係る拡張コピー処理の流れの一例を説明する図である。
【0039】
拡張コピーとは、画像形成装置100と、この画像形成装置100と通信可能なPC170とが連携して処理するコピー処理である。これは、画像形成装置100のハードウェア資源では実現できない機能を、情報処理装置であるPC170等のハードウェア資源(当該ハードウェア資源に格納された制御プログラムを含む)を用い、双方が連携してコピー機能を実現するものである。
【0040】
図6の左側に示す601が、画像形成装置100のシーケンスを表す時間軸、右側2本の時間軸602,603はそれぞれ、PC170のアプリケーションとプリントドライバのシーケンスを表す時間軸である。図6の説明に際して、PC170には、予め画像形成装置100に対応した拡張コピーアプリケーションやプリントドライバがインストールされているものとする。
【0041】
まずS604でユーザによって、画像形成装置100で、拡張コピー機能が選択された(操作部160の拡張コピーキー302が押下された)とする。これにより画像形成装置100は、連携して動作可能なPCを選択するためのPCの一覧画面(図4(C))を表示部305に表示する。それに応じてS605で、ユーザが、連携するPC(ここではPC170とする)を選択する。これにより画像形成装置100は、S606で、その選択されたPC170に対して、そのPCで予め設定されている設定の一覧を要求する設定一覧要求コマンド607を発行する。図5(A)はこれら設定一覧の中の「カラーコピー」で設定されている項目の一例を示している。これによりPC170は、そのコマンドに応答して、S608で、画像形成装置100に設定一覧609を送信する。これにより画像形成装置100は、その受信した設定一覧609に基づいて図4(D)に示すような選択画面を表示部305に表示する。そして画像形成装置100のユーザが、その設定一覧に従って、S610で拡張コピーの設定を選択すると、S611で、画像形成装置100はPC170に設定詳細要求コマンド612を発行する。これによりPC170は、その設定詳細要求コマンド612の応答として、S613で、後述する設定詳細614(例えば図5(A)の設定内容)を画像形成装置100に送信する。これにより、画像形成装置100は、その設定の詳細を表示部305に表示する。こうして画像形成装置に100のユーザは、PC170で予め設定されている拡張コピーの機能設定を確認することができる。
【0042】
次に画像形成装置100は、ユーザが操作部160のスタートキーを押下するのを待つ。S615で、ユーザがスタートキー310を押下すると、S616で、画像形成装置100はPC170にスタート通知コマンド617を送信する。このスタート通知コマンド617を受信したPC170は、S618で、拡張コピーアプリケーション(以降、拡張コピーアプリ)を起動し、S619で、画像形成装置100に対して原稿の読み取りの開始を指示するスキャン指示620を送信する。これにより画像形成装置100はS621で、そのスキャン指示620に従って、リーダ部120により原稿の読み取りを行う。尚、図6では、説明を簡略にするため、1枚ぼ原稿の拡張コピーを実行した場合について記述している。
【0043】
そしてS622で、原稿を読み取って得た画像データを、そのまま(RAWデータのまま)か、或いは画像形成装置100のハードウェア資源で実現可能な画像処理を施した後、スキャン画像データ623としてPC170へ送信する。これによりPC170は、S624で、その送信された画像データに対して所定の画像処理を施し、必要に応じて符号化して画像データを記憶装置(図示せず)へ格納する。複数の原稿がある場合は続けて送信されてくる画像データに対して同様の処理を繰り返し、全ての画像データの受信が終わるまで記憶装置へ、その受信した画像データを蓄積する。こうして全てのスキャン画像データの転送が終われば、画像形成装置100は待機状態に入る。
【0044】
次に、PC170の拡張コピーアプリは、PC170の記憶装置(HDD)に格納された画像データを読み出し、PC170にインストールされているプリントドライバによって処理を行う。即ち、PC170の拡張コピーアプリは、その画像データにジョブIDを付したデータ625をプリントドライバに与える。これによりS626で、プリントドライバが起動され、拡張コピーアプリから受け取った画像データを蓄積(スプール)しながら、S627で、画像形成装置100に対してプリント(印刷)ジョブ628を送信する。これにより画像形成装置100は、S629で、拡張コピーとして設定されている機能として、受信したプリントデータに従って印刷を行う。
【0045】
図7は、本実施形態1に係る画像形成装置100において拡張コピーが指示された場合の処理を説明するフローチャートである。尚、この処理は、CPU211が不揮発メモリ232に記憶されているプログラムをメモリ231に展開し、そのプログラムに従って処理を実行することにより達成される。ここでは、操作部160の拡張コピーキー302が押下されて拡張機能コピーが選択されているとする。
【0046】
まずS701で、画像形成装置100は、連携して処理を行うPCを選択するためのPCの一覧表示である選択画面(図4(C))を表示し、ユーザによりPCが選択されるのを待つ。この画面でユーザがPCを選択するとS702に進み、その選択されたPC170に対して設定要求一覧コマンド607を発行する。そしてS703で、PC170から設定一覧609を受信するのを待つ。S703で設定一覧609をPC170から受信するとS704に進み、拡張コピーの設定選択画面(図4(D))を表示し、ユーザが設定情報を選択するのを待つ。ユーザが設定情報を選択するとS705に進み、PC170に対して設定詳細要求コマンド612を発行する。そしてS706で、PC170から設定詳細614の受信待ちとなる。設定詳細614は、一例として図5(A)に示した内容の一覧が挙げられる。こうしてS706で詳細設定614をPC170から受信するとS707に進み、スタート判定用フラグを「0」に設定する。このスタート判定用フラグは、メモリ231に設定される。
【0047】
次にS708に進み、PC170から受信した設定詳細614における、例えば図5(A)で示す原稿の入力部510と、リーダ部120にセットされている原稿のサイズを確認する。ここでは原稿の入力部510の設定が、自動給紙装置(以下ADF)に設定されているか否かを判定し、ADFでなければS711に進む。原稿の入力部510がADFに設定されている場合はS709に進み、ADFに原稿がセットされているか否かを判断する。S709でADFに原稿がセットされている場合はS711に進むが、そうでないときはS710に進み、操作部160の表示部305に注意喚起を促すメッセージを表示する。ここでは例えば「ADFに原稿をセットしてください」等のメッセージを表示し、スタート判定用フラグを「1」に設定してS711に進む。
【0048】
S711では、設定詳細614の出力用紙サイズ550(図5(A))に設定された出力用紙サイズが「オート」か否かを判定し、「オート」であると判定した場合はS714に進む。一方、S711で出力用紙サイズ550に設定された出力用紙サイズが「オート」でない場合はS712に進み、出力用紙サイズと、給紙ユニット143に設定されている用紙サイズとを比較して一致するか否かを判定する。ここで出力用紙サイズと給紙ユニット143に設定されている用紙サイズとが一致しない場合、或いは給紙ユニット143に用紙が無い場合はS713に進む。S713では、操作部160の表示部305に注意喚起を促すメッセージを表示し、スタート判定用フラグを「1」に設定してS714に進む。ここで注意喚起を促すメッセージの一例として、用紙サイズが一致しない場合は「用紙サイズが異なります」を表示する。また用紙がない場合は「用紙がありません」等のメッセージを表示する。S712で、出力用紙サイズと給紙ユニット143に設定されている用紙サイズが一致しているときはS714に進む。
【0049】
S714では、スタート判定用フラグが「0」か否かを判定し、「0」でない場合(「1」不整合あり)はS707に戻って、前述の処理を実行する。従って、この不整合が解消されない限り、拡張コピー処理の開始指示を入力できないことになる。即ち、拡張コピー処理の開始が禁止される。
【0050】
一方、スタート判定用フラグが「0」の場合はS715に進み、操作部160のスタートキーが押下されるのを待つ。S715でスタートキーが押下されていない場合はS707に戻り、スタートキーが押下されるまで判定を繰り返す。こうしてスタートキーが押下されるとS716に進み、PC170にスタート通知617を送信する。そしてS717に進み、PC170からのスキャン指示620が送られてくるのを待つ。このときS711で出力用紙サイズが「オート」になっている場合は、画像形成装置100に設定されている用紙サイズ設定一覧をPC170にスタート通知617とともに送信する。
【0051】
こうしてS717で、PC170からスキャン指示620を受信するとS718に進む。S718では、リーダ部120により原稿の読み込みを開始し、こうして得られた画像データをスキャン画像623としてPC170に送信する。これによりPC170は、その画像データを受信し、その画像データを格納及び画像処理を実行する。そしてS719で、全ての原稿の読み込みが完了したかを判定し、完了していない場合はS718に進んで、処理を繰り返し実行する。
【0052】
図8は、本実施形態1に係る画像形成装置の印刷手順を説明するフローチャートである。尚、図中のS801〜S806は各ステップを示す。尚、この処理は、CPU211が不揮発メモリ232に記憶されているプログラムをメモリ231に展開し、そのプログラムに従って処理を実行することにより達成される。尚、この処理は、図7のフローチャートで画像形成装置100からPC170に、読み取った画像データを送信した後、PC170が画像処理を実行してプリントジョブとして送信する場合に該当している。
【0053】
プリントジョブを実行して印刷する場合、まずS801で、画像形成装置100はPC170からプリント設定パラメータ情報とともに、ネットワーク238もしくはコネクタ138を介してプリントジョブ628(図6)を受信する。次にS802に進み、そのプリントジョブをプリント設定パラメータに基づいて画像データに展開(ラスタライズ)し、ラスタ画像データとしてメモリ231に格納する。次にS803に進み、S802で展開されたラスタ画像データをプリント画像処理部218に点順次で入力して画像処理を行い、ハーフトーン処理を施してハーフトーン画像データとしてメモリ231に格納する。次にS804に進み、ハーフトーン画像データを圧縮・伸張部219で圧縮してメモリ231に一時蓄積する。次にS805に進み、その蓄積された圧縮画像データを圧縮・伸張部219で伸張し、ハーフトーン画像データとしてメモリ231に格納する。そしてS806に進み、S805で伸張されたハーフトーン画像データをマーキングユニット141からの制御信号に同期させて、プリントI/F215を介してプリンタ部140に出力して印刷する。こうして画像データの印刷が完了すると、即ち、このプリントジョブが終了すると、プリント処理を終了する。
【0054】
以上説明したように本実施形態1では、拡張コピーが指示された場合、画像形成装置100に設定されている状態と、PC170から受信した拡張コピー機能の設定詳細614との不整合を、画像形成装置100のスタートキーが押下される前に判定している。そして不整合が発見されると、画像形成装置100の操作部160に、その不整合を解消するように警告するメッセージを表示する。そして、その不整合が解消されない場合には、画像形成装置100からスタートの指示が入力できないようにしている。これにより、拡張コピーなどのように、画像形成装置とPCとが協働して動作する機能を実行する場合、その機能を実行するための設定が画像形成装置とPCとの間で一致していないと、その機能を開始できないようにしている。これにより、画像形成装置の状態と連携機能の設定とが一致していない場合に、その不整合が判明するのが遅れるという問題をなくすことができる。
【0055】
次に本発明の実施形態2として、画像形成装置でスタートキーが押下された後に、画像形成装置の設定と連携機能の設定との不整合を判定しても構わない。この場合の画像形成装置100の動作を図9のフローチャートを参照して説明する。
【0056】
図9は、本実施形態2に係る画像形成装置において拡張コピーが指示された場合の処理を説明するフローチャートである。この場合も実施形態1の図3と同様に、画像形成装置100の操作部160の拡張コピーキー302が押下されて拡張機能コピーが選択されているものとする。尚、この処理は、CPU211が不揮発メモリ232に記憶されているプログラムをメモリ231に展開し、そのプログラムに従って処理を実行することにより達成される。尚、画像形成装置の100の構成及びPC170の処理は前述の実施形態1の場合と同様であるため、その説明を省略する。S901〜S906は、前述の図7のS701〜S706と同じであり、S908〜S913は図7のS708〜S713と同じである。
【0057】
まずS901で、画像形成装置100は、図4(C)に示すPCの選択画面を表示部305に表示し、ユーザの選択待ちとなる。ここでユーザがPCを選択するとS902に進み、その選択されたPC(ここではPC170)に対して設定一覧要求607を送信する。そしてS903で、PC170から設定一覧609が送られてくるのを待つ。S903で設定一覧609を受信するとS904に進み、図4(D)の拡張コピーの設定選択画面を表示部305に表示し、ユーザの選択待ちとなる。そしてユーザが設定を選択するとS905に進み、PC170に対して設定詳細要求コマンド612を送信する。そしてS906でPC170から設定詳細614が送信されるのを待つ。この設定詳細614は、一例として図5に示した内容一覧が挙げられる。そしてS906で詳細設定614を受信するとS907に進み、操作部160のスタートキーの押下待ちとなる。
【0058】
S907でスタートキーが押下されるとS908に進み、図5(A)の原稿の入力部510の原稿の設定を確認する。原稿の入力部510が自動給紙装置(以下ADF)に設定されているか否かを判定し、ADFでなければS911に進む。設定詳細614の原稿の入力部510がADFに設定されている場合はS909に進み、ADFに原稿がセットされているか否かを判断する。S909でADFに原稿がセットされている場合はS911に進むが、ADFに原稿がセットされていない場合はS910に進む。S910では、操作部160の表示部305に注意喚起を促すメッセージ、例えば「ADFに原稿をセットして下さい」を表示してS907に進む。
【0059】
またS911では、設定詳細614の出力用紙サイズ550に設定された出力用紙サイズが「オート」であるか否かを判定し、「オート」が設定されている場合はS914に進む。一方、S911で、出力用紙サイズ550に設定された出力用紙サイズがオート用紙で無い場合はS912に進み、出力用紙サイズと給紙ユニット143に設定されている用紙サイズとが一致するか否かを判定する。ここで出力用紙サイズと給紙ユニット143に設定されている用紙サイズとが一致しない場合、或いは給紙ユニット143に用紙が無い場合はS913に進む。S913では、操作部160の表示部305に注意喚起を促すメッセージを表示してS907に進む。この注意喚起を促すメッセージの一例として、用紙サイズが一致しない場合は「用紙サイズが異なります」、また用紙がない場合は「用紙がありません」等が挙げられる。またS912で、出力用紙サイズと給紙ユニット143に設定されている用紙サイズが一致している場合はS914に進む。
【0060】
S914では、PC170に対してスタート通知617を送信する。次にS915に進み、PC170からのスキャン指示620待ちとなる。このときS911で、出力用紙サイズが「オート」になっている場合は、画像形成装置100に設定されている用紙サイズ設定一覧をPC170にスタート通知617と共に送信する。そしてS915で、PC170からスキャン指示620を受信するとS916に進んで、リーダ部120による原稿の読み込みを開始し、読み込んだスキャン画像623をPC170に送信する。そしてS917で、全ての原稿の読み込みが完了したかを判定し、完了していない場合はS916を繰り返し実行する。
【0061】
この後、PC170から画像処理済の画像データを受信して印刷(コピー)を行う処理は、図8に示すフローチャートにより実行される。
【0062】
以上説明したように本実施形態2では、拡張コピーが指示された場合、画像形成装置100に設定されている状態と、PC170から受信した拡張コピー機能の設定詳細614との不整合を、画像形成装置100のスタートキーが押下された後で判定している。そして不整合が発見されると、画像形成装置の操作部に、その不整合を解消するように警告するメッセージを表示する。そして、その不整合が解消されない場合には、画像形成装置100でなされたスタートキーの押下によるスタート通知617がPCに通知されないようにしている。これにより、拡張コピーなどのように、画像形成装置とPCとが協働して動作する機能を実行する場合に、その機能を実行するための設定が画像形成装置とPCとの間で一致していない場合には、損機能が開始される前に、その不具合を表示できる。そのため、画像形成装置での設定状態と、PC170から受信した拡張コピー機能の設定詳細との不整合が判明するのが遅れるという問題をなくすことができる。
【0063】
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置と通信し、当該情報処理装置と連携して行う連携処理を実行できる画像形成装置であって、
前記連携処理の実行を指示する指示手段と、
前記連携処理を、前記画像形成装置と前記情報処理装置とで実施できるかどうかを、前記連携処理を開始する前に判定する判定手段と、
前記判定手段により実施できないと判定した場合に、ユーザに対して警告する警告手段と、
前記判定手段により実施できないと判定されている状態で前記連携処理の開始を禁止する禁止手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記判定手段は、前記画像形成装置に設定されている用紙のサイズと、前記情報処理装置で設定されている当該連携処理で使用する用紙サイズとが一致しているかどうかにより実施できるかどうかを判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記判定手段は、前記情報処理装置で設定されている当該連携処理で使用する用紙が、前記画像形成装置で設定されているかどうかにより実施できるかどうかを判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記連携処理は、前記画像形成装置で原稿を読み取って画像データを生成し、当該画像データを前記情報処理装置で処理し、処理済の画像データに基づいて前記画像形成装置で画像を形成するコピー処理であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記指示手段による指示に応答して、連携して処理できる情報処理装置の一覧を表示する一覧表示手段と、
前記一覧表示手段から連携して処理する情報処理装置を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された情報処理装置に対して、当該情報処理装置で設定されている前記連携処理に関する設定内容を要求する要求手段とを更に有し、
前記判定手段は前記要求に応答して前記情報処理装置から送信される前記設定内容と、前記画像形成装置で設定されている内容とを比較して実施できるかどうか判定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記連携処理の実行の開始を指示する開始指示手段を更に有し、
前記判定手段は、前記開始指示手段による前記連携処理の実行の開始を指示する前に判定し、
前記禁止手段は、前記開始指示手段による開始指示を受け付けないようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記連携処理の実行の開始を指示する開始指示手段を更に有し、
前記判定手段は、前記開始指示手段が前記連携処理の実行の開始を指示した後に判定し、
前記禁止手段は、前記開始指示手段による開始指示を前記情報処理装置に送信しないようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
情報処理装置と通信し、当該情報処理装置と連携して行う連携処理を実行できる画像形成装置を制御する制御方法であって、
前記画像形成装置の指示手段が、前記連携処理の実行を指示する指示工程と、
前記画像形成装置の判定手段が、前記連携処理を、前記画像形成装置と前記情報処理装置とで実施できるかどうかを、前記連携処理を開始する前に判定する判定工程と、
前記画像形成装置の警告手段が、前記判定工程で実施できないと判定した場合に、ユーザに対して警告する警告工程と、
前記画像形成装置の禁止手段が、前記判定工程で実施できないと判定されている状態で前記連携処理の開始を禁止する禁止工程と、
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−259180(P2011−259180A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−131506(P2010−131506)
【出願日】平成22年6月8日(2010.6.8)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】