画像形成装置及び後処理装置
【課題】本発明は、画像形成装置本体から供給される電力を中継ユニットや後処理装置の駆動に必要な所定の電圧に変圧処理する変圧部が後処理装置側に配置された画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】コピー機1は、画像が形成された用紙Tを外部に排出させる第2排紙部50bを有した本体装置Mと、後処理ユニット側搬入部631に供給される用紙Tに対して所定の後処理を行う後処理装置600と、本体装置Mの第2排紙部50bから排出された用紙Tを後処理ユニット側搬入部631に供給する中継ユニット500と、を備える。そして、後処理装置600は、本体装置M内の主電源部400から供給される電力を中継ユニット500及び後処理装置600の駆動に必要な電圧に変圧する変圧部620を備える。
【解決手段】コピー機1は、画像が形成された用紙Tを外部に排出させる第2排紙部50bを有した本体装置Mと、後処理ユニット側搬入部631に供給される用紙Tに対して所定の後処理を行う後処理装置600と、本体装置Mの第2排紙部50bから排出された用紙Tを後処理ユニット側搬入部631に供給する中継ユニット500と、を備える。そして、後処理装置600は、本体装置M内の主電源部400から供給される電力を中継ユニット500及び後処理装置600の駆動に必要な電圧に変圧する変圧部620を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置及び後処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置は、画像形成装置本体だけでなく、後処理装置を有するタイプが存在する。このタイプの画像形成装置は、画像形成装置本体に(オプションの)後処理装置を連結して構成される。
そして、画像形成装置本体に形成される用紙排出部の位置によっては、画像形成装置は、画像形成装置の用紙排出部と後処理装置の搬入部とをつなぐ中継ユニットを有する場合がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−13751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1において、中継ユニットや後処理装置は、画像形成装置本体から電力の供給を受けている。
この場合、画像形成装置本体は、中継ユニットや後処理装置に内蔵されるモータ等の駆動部に用いられる電圧に変圧するための変圧器を有する必要がある。
ここで、中継ユニットや後処理装置は、オプションであるため、必ずしも画像形成装置本体に連結されるわけではない。
このため、画像形成装置本体に変圧器が配置される場合、画像形成装置本体の価格が必要以上に高くなってしまう場合があった。
【0005】
本発明は、画像形成装置本体と、中継ユニットと、後処理装置とを有する画像形成装置であって、画像形成装置本体から供給される電力を中継ユニットや後処理装置の駆動に必要な所定の電圧に変圧処理する変圧部が後処理装置側に配置された画像形成装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、画像形成装置本体から供給される電力を中継ユニットや後処理装置の駆動に必要な所定の電圧に変圧処理する変圧部を有した後処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、被画像形成材に画像を形成する本体装置であって、外形を構成するケース部材と、被画像形成材を収容すると共に、前記ケース部材に挿脱可能に取り付けられる収容部と、第1電圧の電力を供給可能な主電源部と、前記主電源部から前記第1電圧の電力の供給を受けて駆動し、被画像形成材に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成された被画像形成材を前記ケース部材の外部に排出させる本体側排出部と、前記収容部に収容された被画像形成材を前記画像形成部に搬送すると共に、前記画像形成部により画像が形成された被画像形成材を前記本体側排出部に搬送する本体側搬送部と、を有する本体装置と、前記本体装置に取り付けられる中継ユニットであって、前記本体側排出部に対向して配置される中継ユニット側搬入部と、前記中継ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材を該中継ユニットの外部に搬出させる中継ユニット側搬出部と、前記第1電圧とは異なる第2電圧の電力の供給を受けて駆動し、前記中継ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材を前記中継ユニット側搬出部に搬送する中継ユニット側搬送部と、前記第2電圧の電力の供給を受ける中継ユニット側コネクタと、を有する中継ユニットと、前記本体装置に取り付けられる後処理装置であって、前記本体装置に連結される枠体と、前記枠体に取り付けられ、前記主電源部から前記第1電圧の電力の供給を受けると共に、供給された電力を変圧処理して出力する変圧部と、前記枠体に装脱可能に取り付けられる後処理ユニットであって、前記中継ユニット側搬出部に対向して配置される後処理ユニット側搬入部と、前記後処理ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材を該後処理ユニットの外部に排出させる後処理ユニット側排出部と、前記第2電圧又は、前記第1電圧とは異なる第3電圧の電力の供給を受けて駆動し前記中継ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材に対して所定の後処理を行うと共に、該後処理された被画像形成材を前記後処理ユニット側排出部に搬送する後処理部と、前記第2電圧又は前記第3電圧の電力の供給を受ける後処理ユニット側コネクタと、を有する後処理ユニットと、前記変圧部と電気的に接続されると共に、前記中継ユニット側コネクタと連結される第1コネクタと、前記変圧部に電気的に接続されると共に、前記後処理ユニット側コネクタと連結される第2コネクタと、を有する後処理装置と、を備える画像形成装置に関する。
【0007】
上記に記載の画像形成装置において、前記中継ユニット側コネクタは、前記中継ユニット側搬出部の近傍に、水平方向に伸びるように配置され、前記第1コネクタは、前記枠体における本体装置側の面に、水平方向に伸びるように配置されることが好ましい。
【0008】
上記に記載の画像形成装置において、前記枠体は、前記本体装置に取り付ける場合には、水平方向に移動され、前記中継ユニット側コネクタの接続部は水平方向を向いて配置され、前記第1コネクタの接続部は水平方向を向いて配置され、前記後処理ユニットは、前記枠体に取り付けられる場合には、垂直方向に移動され、前記後処理ユニット側コネクタの接続部は垂直方向を向いて配置され、前記第2コネクタの接続部は垂直方向を向いて配置されることが好ましい。
【0009】
本発明は、被画像形成材に画像を形成する本体装置であって、外形を構成するケース部材と、被画像形成材を収容すると共に前記ケース部材に挿脱可能に取り付けられる収容部と、第1電圧の電力を供給可能な主電源部と、前記主電源部から前記第1電圧の電力の供給を受けて駆動し被画像形成材に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成された被画像形成材を前記ケース部材の外部に排出させる本体側排出部と、前記収容部に収容された被画像形成材を前記画像形成部に搬送すると共に前記画像形成部により画像が形成された被画像形成材を前記本体側排出部に搬送する本体側搬送部と、を有する本体装置と、前記本体装置に取り付けられる中継ユニットであって、前記本体側排出部に対向して配置される中継ユニット側搬入部と、前記中継ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材を該中継ユニットの外部に搬出させる中継ユニット側搬出部と、前記第1電圧とは異なる第2電圧の電力の供給を受けて駆動し前記中継ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材を前記中継ユニット側搬出部に搬送する中継ユニット側搬送部と、前記第2電圧の電力の供給を受ける中継ユニット側コネクタと、を有する中継ユニットと、前記本体装置に取り付けられる後処理装置と、を有する画像形成装置における後処理装置であって、前記本体装置に連結される枠体と、前記枠体に取り付けられ、前記主電源部から前記第1電圧の電力の供給を受けると共に、供給された電力を変圧処理して出力する変圧部と、前記枠体に装脱可能に取り付けられる後処理ユニットであって、前記中継ユニット側搬出部に対向して配置される後処理ユニット側搬入部と、前記後処理ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材を該後処理ユニットの外部に排出させる後処理ユニット側排出部と、前記第2電圧又は、前記第1電圧とは異なる第3電圧の電力の供給を受けて駆動し前記中継ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材に対して所定の後処理を行うと共に、該後処理された被画像形成材を前記後処理ユニット側排出部に搬送する後処理部と、前記第2電圧又は前記第3電圧の電力の供給を受ける後処理ユニット側コネクタと、を有する後処理ユニットと、前記変圧部と電気的に接続されると共に、前記中継ユニット側コネクタと連結される第1コネクタと、前記変圧部に電気的に接続されると共に、前記後処理ユニット側コネクタと連結される第2コネクタと、を備える後処理装置に関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、画像形成装置本体と、中継ユニットと、後処理装置とを有する画像形成装置であって、画像形成装置本体から供給される電力を中継ユニットや後処理装置の駆動に必要な所定の電圧に変圧処理する変圧部が後処理装置側に配置された画像形成装置を提供することができる。
また、本発明によれば、画像形成装置本体から供給される電力を中継ユニットや後処理装置の駆動に必要な所定の電圧に変圧処理する変圧部を有した後処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施形態としてのコピー機1の外観斜視図である。
【図2】図1のコピー機1を構成する本体装置Mと、オプションで組み付けられる中継ユニット及び後処理装置を示す分解斜視図である。
【図3】図1のコピー機1における各構成要素の配置を説明するための図である。
【図4】本体装置Mに挿脱可能に装着される中継ユニット500の左側面側上方から視た斜視図である。
【図5】本体装置Mに装着される後処理装置600を構成する枠体610と該枠体610に固定された変圧部620の斜視図である。
【図6】本体装置Mに装着される後処理装置600を構成する後処理ユニット630の右側面側下方から視た斜視図である。
【図7A】本体装置Mに装着する前の中継ユニット500及び枠体610及び後処理ユニット630の本体装置Mに対する取り付け向きを示す斜視図である。
【図7B】本体装置Mに中継ユニット500が装着された状態の斜視図である。
【図7C】本体装置Mに後処理装置600の枠体610が固定された状態の斜視図である。
【図7D】本体装置Mに固定されている枠体610に後処理ユニット630が取り付けられた状態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の画像形成装置の実施形態を説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態としてのコピー機1の外観斜視図である。図2は、図1のコピー機1を構成する本体装置Mと、オプションで組み付けられる中継ユニット及び後処理装置を示す分解斜視図である。また、図2における点線で囲まれた部分は、コピー機1の背面側に配置された主電源部400及び第1電圧出力コネクタ410を示す図である。
【0013】
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態としてのコピー機1は、本体装置Mと、本体装置Mの上部に組みつけられた画像読取装置300と、本体装置Mに取り付けられる中継ユニット500と、本体装置Mに取り付けられる後処理装置600とを備える。
ここで、図2に示すように、中継ユニット500及び後処理装置600は、オプションとして本体装置Mに取り付けられる。
【0014】
また、図2に示すように、本体装置Mは、左側面の後面側の位置に組み込まれる主電源部400を有する。この主電源部400は、本体装置M内に標準装備される各種の駆動部や画像読取装置300に対して給電を行う。また、主電源部400は、後述の変圧部620に対して第1電圧の電力を供給可能な第1電圧出力コネクタ410を有している。後述の変圧部620は、第1電圧出力コネクタ410から供給された電力を第2電圧又は第3電圧に変圧して、オプションにより本体装置Mに装備される中継ユニット500や後処理装置600に変圧された電力を供給する手段である。
中継ユニット500及び後処理装置600の構成や、中継ユニット500及び後処理装置600への給電については、本体装置Mの説明の後に、詳述する。
【0015】
図1に示すように、画像読取装置300は、コピー機1における垂直方向Zの上端部に配置される。画像読取装置300は、原稿の画像を読み取ると共に、読み取った画像に関する情報である画像情報を本体装置M(画像形成部)に出力する。
【0016】
本体装置Mは、画像読取装置300から送られる画像情報に基づいてシート状の被画像形成材としての用紙Tにトナー画像を形成する。
【0017】
なお、コピー機1の説明において、図2に示す副走査方向Xをコピー機1の「左右方向」ともいい、副走査方向Xに直交する主走査方向Y(図2参照)をコピー機1の「前後方向」ともいう。コピー機1の垂直方向Zは、副走査方向X及び主走査方向Yと直交する。
【0018】
まず、図3により、画像読取装置300について説明する。
図3は、図1のコピー機1における各構成要素の配置を説明するための図である。
図3に示すように、画像読取装置300は、原稿Gの画像を読み取る読取部301と、読取部301の上方側に配置され読取部301に原稿Gを搬送する原稿搬送部70と、を備える。
【0019】
読取部301は、筐体306と、筐体306の上方側に配置される第1読取面302A及び第2読取面302Bと、を備える。また、読取部301は、筐体306の内部空間304に、光源を含む照明部340と、複数のミラー321、322及び323と、副走査方向Xに移動する第1枠体311及び第2枠体312と、結像レンズ357と、読取手段としてのCCD358と、CCD358により読み取られた画像情報に対して所定の処理をすると共に該画像情報を本体装置M側に出力させるCCD基板361と、を備える。照明部340及び第1ミラー321は、第1枠体311に収容される。第2ミラー322及び第3ミラー323は、第2枠体312に収容される。
【0020】
原稿搬送部70は、読取部301に対して不図示の連結部により開閉可能に連結されている。原稿搬送部70は、上方側に原稿載置部71を有し、内部に送りローラ(図示せず)を有する。原稿搬送部70は、読取部301の第1読取面302A及び第2読取面302Bを保護する機能を有する。
【0021】
第1読取面302Aは、原稿搬送部70により搬送される原稿Gを読み取る場合に用いられる読取面である。第1読取面302Aは、原稿Gが搬送される第1コンタクトガラス335Aの上面に沿って形成される。第1読取面302Aは、筐体306における左側面近傍に位置する。なお、図1に示すこの位置を「第1読取位置」ともいう。
【0022】
第2読取面302Bは、原稿搬送部70を用いずに原稿Gを読み取る場合に用いられる読取面である。第2読取面302Bは、原稿Gが載置される第2コンタクトガラス335Bの上面に沿って形成される。第2読取面302Bは、第1読取面302Aよりも右側であって、読取部301における副走査方向Xの大部分に亘っている。
第1読取面302A及び第2読取面302Bは、副走査方向X及び主走査方向Yと直交する方向に拡がる。
【0023】
原稿搬送部70により搬送される原稿Gを読み取る場合、原稿Gは、原稿載置部71に載置される。原稿載置部71に載置された原稿Gは、原稿搬送部70の内部に設けられた前記送りローラにより、読取部301の第1読取面302Aへ搬送される。この場合、第1枠体311及び第2枠体312は、前記第1読取位置に配置され、移動しない。そして、原稿搬送部70により原稿Gが第1読取面302Aの上をスライドするように搬送されることで、CCD358により、原稿Gの表面に形成された画像が読み取られる。
【0024】
また、原稿搬送部70が開状態の場合、原稿Gは、第2読取面302Bに載置される。この場合、第1枠体311及び第2枠体312それぞれは、後述する光路Hの長さ(光路長)を一定に保持しながら副走査方向Xに移動する。これにより、第2読取面302Bに載置された原稿Gの画像が読み取られる。
【0025】
筐体306の内部空間304において、複数のミラー321、322及び323は、原稿Gからの光を結像レンズ357に入光させるための光路Hを形成する。また、第1枠体311が副走査方向Xに一定速度Aで移動すると共に、第2枠体312が副走査方向Xに一定速度A/2で移動するため、画像読み取り動作時においても、光路Hの長さは一定に維持される。
【0026】
次に、図3により、本体装置Mの各部について説明する。
本体装置Mは、画像読取装置300から送られる画像情報に基づいてシート状の被画像形成材としての用紙Tに所定のトナー画像を形成する画像形成部GKと、用紙Tを画像形成部GKに給紙すると共にトナー画像が形成された用紙Tを排紙する給排紙部KHとを有する。
本体装置Mにおける外形は、筐体としてのケース部材BDにより構成される。
【0027】
図3に示すように、画像形成部GKは、像担持体(感光体)としての感光体ドラム2a、2b、2c、2dと、帯電部10a、10b、10c、10dと、露光ユニットとしてのレーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dと、現像器16a、16b、16c、16dと、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dと、トナー供給部6a、6b、6c、6dと、ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dと、除電器12a、12b、12c、12dと、中間転写ベルト7と、1次転写ローラ37a、37b、37c、37dと、2次転写ローラ8と、対向ローラ18と、定着部9と、を備える。
【0028】
図3に示すように、給排紙部KHは、給紙カセット52と、手差し給紙部64と、用紙Tの搬送路Lと、レジストローラ対80と、第1排紙部50aと、第2排紙部50bとを備える。なお、搬送路Lは、後述するように、第1搬送路L1と、第2搬送路L2と、第3搬送路L3と、手差し搬送路Laと、戻り搬送路Lbと、第4搬送路L4との集合体である。
【0029】
以下、図3により、画像形成部GK及び給排紙部KHの各構成について、詳細に説明する。
まず、画像形成部GKについて説明する。
画像形成部GKにおいては、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に沿って順に、上流側から下流側に順に、帯電部10a、10b、10c、10dによる帯電、レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dによる露光、現像器16a、16b、16c、16dによる現像、中間転写ベルト7及び1次転写ローラ37a、37b、37c、37dによる1次転写、除電器12a、12b、12c、12dによる除電、及びドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dによるクリーニングが行われる。
また、画像形成部GKにおいては、中間転写ベルト7、2次転写ローラ8及び対向ローラ18による2次転写、並びに定着部9による定着が行われる。
【0030】
感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、円筒形状の部材からなり、感光体又は像担持体として機能する。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、中間転写ベルト7の進行方向に対して直交する方向に延びる回転軸を中心に矢印の方向に回転可能に配置される。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面には、静電潜像が形成され得る。
【0031】
帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を一様に負(マイナス極性)又は正(プラス極性)に帯電させる。
【0032】
レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dは、露光ユニットとして機能するものであり、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面から離間して配置される。レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、不図示のレーザ光源、ポリゴンミラー、ポリゴンミラー駆動用モータ等を有して構成される。
【0033】
レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、読取部301により読み込まれた画像に関する画像情報に基づいて感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を走査露光する。レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dそれぞれにより走査露光されることで、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面の露光された部分の電荷が除去される。これにより、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に静電潜像が形成される。
【0034】
現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dにそれぞれ対応して設けられ、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向して配置される。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成された静電潜像に各色のトナーを付着させて、カラーのトナー画像を感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成する。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの色に対応する。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向配置された現像ローラ、トナー攪拌用の攪拌ローラ等を有して構成される。
【0035】
トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対応して設けられており、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給される各色のトナーを収容する。トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、イエローのトナー、シアンのトナー、マゼンタのトナー、ブラックのトナーを収容する。
【0036】
トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれは、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5d及び現像器16a、16b、16c、16dにそれぞれ対応して設けられており、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれに収容された各色のトナーを、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給する。トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれと現像器16a、16b、16c、16dそれぞれとは、不図示のトナー供給路により結ばれている。
【0037】
中間転写ベルト7には、感光体ドラム2a、2b、2c、2dに形成された各色のトナー画像が順次1次転写される。中間転写ベルト7は、従動ローラ35、駆動ローラからなる対向ローラ18、テンションローラ36等に掛け渡される。テンションローラ36が中間転写ベルト7を内側から外側に付勢するため、中間転写ベルト7には所定の張力が与えられる。
【0038】
中間転写ベルト7を挟んで感光体ドラム2a、2b、2c、2dと反対の側には、1次転写ローラ37a、37b、37c、37dそれぞれが対向して配置される。
【0039】
中間転写ベルト7における所定部分は、1次転写ローラ37a、37b、37c、37dそれぞれと、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれとにより挟み込まれる。この挟み込まれた所定部分は、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面に押し当てられる。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれと1次転写ローラ37a、37b、37c、37dそれぞれとの間で、それぞれ1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dが形成される。1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dそれぞれにおいて、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに現像された各色のトナー画像が中間転写ベルト7に順次1次転写される。これにより、中間転写ベルト7には、フルカラーのトナー画像が形成される。
【0040】
1次転写ローラ37a、37b、37c、37dそれぞれには、不図示の1次転写バイアス印加部により、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに形成された各色のトナー画像を中間転写ベルト7に転写させるための1次転写バイアスが印加される。
【0041】
除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に光を照射することにより、1次転写が行われた後の感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を除電する(電荷を除去する)。
【0042】
ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に残存したトナーや付着物を除去すると共に、除去されたトナー等を所定の回収機構へ搬送して、回収させる。
【0043】
2次転写ローラ8は、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる。2次転写ローラ8には、不図示の2次転写バイアス印加部により、中間転写ベルト7に形成されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに転写させるための2次転写バイアスが印加される。
【0044】
2次転写ローラ8は、中間転写ベルト7に対して当接したり離間したりする。具体的には、2次転写ローラ8は、中間転写ベルト7に当接される当接位置と中間転写ベルト7から離間する離間位置とに移動可能に構成される。詳細には、2次転写ローラ8は、中間転写ベルト7の表面に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる場合には当接位置に配置され、他の場合には離間位置に配置される。
【0045】
中間転写ベルト7における2次転写ローラ8とは反対側には、対向ローラ18が配置される。中間転写ベルト7における所定部分は、2次転写ローラ8と対向ローラ18とによって挟み込まれる。そして、用紙Tは中間転写ベルト7の外面(トナー画像が1次転写された面)に押し当てられる。中間転写ベルト7と2次転写ローラ8との間で2次転写ニップN2が形成される。2次転写ニップN2において、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像が用紙Tに2次転写される。
【0046】
定着部9は、用紙Tに2次転写されたトナー画像を構成する各色のトナーを溶融及び加圧して、用紙Tに定着させる。定着部9は、ヒータにより加熱される加熱回転体9aと、加熱回転体9aに圧接される加圧回転体9bと、を備える。加熱回転体9aと加圧回転体9bとは、トナー画像が2次転写された用紙Tを挟み込んで加圧すると共に、搬送する。加熱回転体9aと加圧回転体9bとの間に挟まれた状態で用紙Tが搬送されることによって、用紙Tに転写されたトナーは、溶融及び加圧されることで用紙Tに定着される。
【0047】
次に、図3により、給排紙部KHについて説明する。
図3に示すように、本体装置Mの下部には、被画像形成材である用紙Tを収容する収容部として、2個の給紙カセット52が上下に配列されて配置される。給紙カセット52は、本体装置Mの筐体であるケース部材BDに、水平方向前方に挿脱可能に、取り付けられる。即ち、給紙カセット52は、用紙Tを収容すると共に、ケース部材BDに挿脱可能に取り付けられる収容部である。
【0048】
給紙カセット52には、用紙Tが載置される載置板60が配置される。給紙カセット52には、用紙Tが載置板60の上に積層された状態で収容される。載置板60に載置された用紙Tは、給紙カセット52における用紙送り出し側の端部(図3において左側の端部)に配置されるカセット給紙部51により搬送路Lに送り出される。カセット給紙部51は、載置板60上の用紙Tを取り出すための前送りコロ61と、用紙Tを1枚ずつ搬送路Lに送り出すための給紙ローラ対63とからなる重送防止機構を備える。
【0049】
本体装置Mの右側面(図3において右側)には、手差し給紙部64が設けられる。手差し給紙部64は、給紙カセット52にセットされる用紙Tとは異なる大きさや種類の用紙Tを本体装置Mに供給することを主目的として設けられる。手差し給紙部64は、閉状態において本体装置Mの右側面の一部を構成する手差しトレイ65と、給紙コロ66とを備える。手差しトレイ65は、その下端が給紙コロ66の近傍の本体装置Mに回動自在(開閉自在)に取り付けられる。開状態の手差しトレイ65には、用紙Tが載置される。給紙コロ66は、開状態の手差しトレイ65に載置された用紙Tを手差し搬送路Laに給紙する。
【0050】
本体装置Mにおける上方側で、読取部301の下方となる位置には、第1排紙部50a及び第2排紙部50bが設けられる。第1排紙部50a及び第2排紙部50b(本体側排出部)は、用紙Tを本体装置Mの外部に排紙する。第1排紙部50a及び第2排紙部50bの詳細については後述する。
【0051】
用紙Tを搬送する搬送路Lは、カセット給紙部51から2次転写ニップN2までの第1搬送路L1と、2次転写ニップN2から定着部9までの第2搬送路L2と、定着部9から第1排紙部50aまでの第3搬送路L3と、手差し給紙部64から供給される用紙を第1搬送路L1に合流させる手差し搬送路Laと、第3搬送路L3を上流側から下流側へ搬送する用紙を表裏反転させて第1搬送路L1に戻す戻り搬送路Lbと、第4搬送路L4とを備える。第4搬送路L4は、第3搬送路L3で搬送されている途中の用紙Tを、第2排紙部50bに搬送する搬送路である。
【0052】
また、第1搬送路L1の途中には、第1合流部P1及び第2合流部P2が設けられている。第3搬送路L3の途中には、第1分岐部Q1が設けられている。
第1合流部P1は、手差し搬送路Laが第1搬送路L1に合流する合流部である。第2合流部P2は、戻り搬送路Lbが第1搬送路L1に合流する合流部である。
第1分岐部Q1は、第4搬送路L4が第3搬送路L3から分岐する分岐部である。第1分岐部Q1には、整流部材58が設けられている。整流部材58は、定着部9から搬出された用紙Tの搬送方向を、第1排紙部50aに向かう第3搬送路L3又は第2排紙部50bに向かう第4搬送路L4に整流させる(切り換える)。
【0053】
第1搬送路L1の途中(詳細には、第2合流部P2と2次転写ローラ8との間)には、用紙Tを検出するためのセンサと、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正や画像形成部GKにおけるトナー画像の形成と用紙Tの搬送のタイミングを合わせるためのレジストローラ対80とが配置される。センサは、用紙Tの搬送方向におけるレジストローラ対80の直前(搬送方向における上流側)に配置される。レジストローラ対80は、センサからの検出信号情報に基づいて上述の補正やタイミング調整をして用紙Tを搬送する一対のローラである。
【0054】
戻し搬送路Lbは、用紙Tに両面印刷を行う際に、既に印刷されている面とは反対面(未印刷面)を中間転写ベルト7に対向させるために設けられる搬送路である。戻し搬送路Lbによれば、第1分岐部Q1から第1排紙部50a又は第2排紙部50b側に搬送された用紙Tを表裏反転させて第1搬送路L1に戻して、2次転写ローラ8の上流側に配置されたレジストローラ対80の上流側に搬送させることができる。戻し搬送路Lbにより表裏反転された用紙Tには、2次転写ニップN2において未印刷面に対して所定のトナー画像が転写される。
【0055】
第3搬送路L3における端部には、第1排紙部50aが形成される。第1排紙部50aは、後処理を必要としない用紙Tを、本体装置Mの外部に排紙する。図3に示すように、この第1排紙部50aは、本体装置Mにおける上方側で読取部301の下方となる位置に配置される。また、第1排紙部50aは、本体装置Mの左側面側(図3において左側)に向けて開口し、且つ、本体装置Mの右側面側に寄った位置に配置されている。
【0056】
図2に示すように、第1排紙部50aにおける開口側には、排紙集積部M1が形成される。排紙集積部M1は、本体装置Mにおける読取部301の下方に形成される。この排紙集積部M1は、本体装置Mの前面に開口する空間である。排紙集積部M1には、所定のトナー画像が形成され第1排紙部50aから排紙された用紙Tが積層して集積される。排紙集積部M1に集積された用紙Tは、本体装置Mの前面開口から取り出すことができる。
また、本実施形態の場合、図2に示したように、排紙集積部M1としての空間の下側の領域は、中継ユニット500を挿脱可能に収容するユニット装着空間420とを兼ねる。
【0057】
図3に示すように、第4搬送路L4における端部(搬送方向下流側)には、第2排紙部50bが形成される。第2排紙部50bは、第1排紙部50aの下方側において、排紙集積部M1側に向いて開口して形成される。第2排紙部50bは、第4搬送路L4に搬送される用紙Tを、後述の中継ユニット500を介して後処理装置600に送り出す後処理用排出部(又は中継ユニット用排出部)である。
第2排紙部50bの開口側には、中継ユニット500が連続して配置(本体装置Mに連結)される。そして、この中継ユニット500には、後処理装置600が連続して配置(本体装置Mに連結)される。
後処理装置600は、本体装置Mの第2排紙部50bから排出され中継ユニット500を介して搬送された用紙の後処理(ステープル、パンチ、ソート等)を行うものである。
なお、各搬送路の所定位置には用紙検出用のセンサが配置される。
【0058】
次に、主搬送路L1〜L3(第1搬送路L1、第2搬送路L2及び第3搬送路L3を合わせて以下「主搬送路」ともいう)及び戻り搬送路Lbにおける紙詰まり(JAM)を解消するための構造について簡単に説明する。
図3に示すように、本体装置Mの右側面側(図3において右側)には、主搬送路L1〜L3及び戻り搬送路Lbが主に垂直方向に延びるように並列している。本体装置Mの右側面側(図3において右側)には、本体装置Mの側面の一部を形成するように、カバー体40が設けられている。カバー体40は、その下端部において、支点軸43を介して本体装置Mに連結されている。支点軸43は、その軸方向が主搬送路L1〜L3及び戻り搬送路Lbを横断する方向に沿って配設されている。カバー体40は、支点軸43を中心として閉位置(図3に示す位置)と開位置(図示せず)との間を回動自在に構成されている。
【0059】
カバー体40は、支点軸43によって本体装置Mに回動自在に連結された第1のカバー部41と、同じ支点軸43によって本体装置Mに回動自在に連結された第2のカバー部42とから構成されている。第1のカバー部41は、第2のカバー部42よりも本体装置Mの外側(側面側)に位置する。なお、図3において、左下がりの破線でハッチングされた部分が第1のカバー部41であり、右下がりの破線でハッチングされた部分が第2のカバー部42である。
【0060】
カバー体40が閉位置に位置する状態において、第1のカバー部41は、その外面側が本体装置Mの外面(側面)の一部を形成している。
また、カバー体40が閉位置に位置する状態において、第2のカバー部42は、その内面側(本体装置M側)が主搬送路L1〜L3の一部を形成している。
更に、カバー体40が閉位置に位置する状態において、第1のカバー部41の内面側と第2のカバー部42の外面側とが、戻り搬送路Lbの少なくとも一部を形成している。つまり、戻り搬送路Lbは、第1のカバー部41と第2のカバー部42との間に形成されている。
【0061】
本実施形態のコピー機1は、このような構成のカバー体40を備えることにより、主搬送路L1〜L3で紙詰まり(JAM)が発生した際には、カバー体40を図3に示す閉位置から、開位置(図示せず)に回動して主搬送路L1〜L3を開放することにより、主搬送路L1〜L3に詰まった用紙を処理することができる。一方、戻り搬送路Lbで紙詰まりが発生した際には、カバー体40を開位置に回動した後、支点軸43を中心に第2のカバー部42を本体装置M側(図3において右側)に回動させて戻り搬送路Lbを開放することにより、戻り搬送路Lbに詰まった用紙を処理することができる。
【0062】
以上に説明したコピー機1は、被画像形成材である用紙Tに画像を形成する本体装置M(コピー機本体1A)に、オプションユニットである中継ユニット500と、後処理装置600とが取り付けられたものである。
また、本体装置Mは、前述したように、外形を構成するケース部材BDと、給紙カセット52と、主電源部400と、画像形成部GKと、第2排紙部50b(本体側排出部)と、後処理用搬送部Lxと、を有する。
【0063】
給紙カセット52は、用紙Tを収容すると共に、本体装置Mの筐体であるケース部材BDに挿脱可能に取り付けられる収容部である。
【0064】
主電源部400は、本体装置M(コピー機本体1A)内に標準装備される各種の駆動部や画像読取装置300の駆動部に、これらの駆動部の動作に必要な第1電圧の電力を供給可能な電源部である。
また、図2に示すように、主電源部400は、後述の変圧部620に対して第1電圧の電力を供給可能な第1電圧出力コネクタ410を有している。つまり、主電源部400は、本体装置M(コピー機本体1A)に含まれる画像読取装置300を構成する駆動部等に第1電圧の電力を出力すると共に、第1電圧出力コネクタ410を介して後処理装置600の変圧部620に対して第1電圧の電力を供給可能に構成される。
【0065】
画像形成部GKは、主電源部400から第1電圧の電力の供給を受けて駆動し、用紙Tに画像を形成する。
【0066】
第2排紙部50bは、画像形成部GKにより画像が形成された用紙Tを後処理装置600に搬送するために本体装置M(ケース部材BD)の外部に排出させる本体側排出部である。
【0067】
後処理用搬送部Lxは、給紙カセット52に収容された用紙Tを画像形成部GKに搬送すると共に、画像形成部GKにより画像が形成された用紙Tを前記第2排紙部50bに搬送する。後処理用搬送部Lxは、具体的には、図3において、給紙カセット52から第1搬送路L1、第2搬送路L2、第3搬送路L3(一部)、第4搬送路L4を経由して第2排紙部50bに至る搬送路である。
【0068】
次に、図4〜図6により、中継ユニット500、及び後処理装置600の構成について、詳述する。
図4は、本体装置Mに挿脱可能に装着される中継ユニット500の左側面側上方から視た斜視図である。図5は、本体装置Mに装着される後処理装置600を構成する枠体610と該枠体610に固定された変圧部620の斜視図である。図6は、本体装置Mに装着される後処理装置600を構成する後処理ユニット630の右側面側下方から視た斜視図である。
【0069】
まず、中継ユニット500について説明する。
中継ユニット500は、高さ寸法が小さい薄型の直方体状である。中継ユニット500は、本体装置Mの前面側から、ユニット装着空間420に挿脱可能に装着される(図2参照)。ここで、図2に示した矢印Y1は、ユニット装着空間420に対する中継ユニット500の挿脱方向である。
中継ユニット500は、ユニット装着空間420に装着された状態では、右側面が第2排紙部50bに対向して配置されると共に、左側面が本体装置Mの左側面上の開口430(図2参照)側に配置される。また、中継ユニット500がユニット装着空間420に装着された状態では、中継ユニット500の上端面501は、本体装置Mの第1排紙部50aから排出された用紙Tを集積する用紙集積面として機能する。
【0070】
図2及び図4に示すように、中継ユニット500は、中継ユニット側搬入部511と、中継ユニット側搬出部521と、中継ユニット側搬送部531と、中継ユニット側コネクタ541と、を備える。
【0071】
図2及び図3に示すように、中継ユニット側搬入部511は、第2排紙部50bに対向した配置となるように、中継ユニット500の右側面に配置されている。中継ユニット側搬入部511は、本体装置Mの第2排紙部50bから排出される用紙Tを受け入れる(搬入させる)部分である。
【0072】
図4に示すように、中継ユニット側搬出部521は、中継ユニット500の左側面502に配置されている。
中継ユニット側搬出部521は、中継ユニット側搬入部511から中継ユニット500の内部に搬入された用紙Tを、該中継ユニット500の外部に搬出させる部分である。ここで、中継ユニット側搬出部521は、後述する後処理ユニット側搬入部631に対向して配置される。
【0073】
中継ユニット500内には、中継ユニット側搬入部511に搬入された用紙Tを中継ユニット側搬出部521に導く内部搬送路551(図3参照)が形成されている。
【0074】
中継ユニット側搬送部531は、中継ユニット500の内部に装備された用紙搬送手段である(図3参照)。中継ユニット側搬送部531は、中継ユニット側搬入部511から搬入された用紙Tを内部搬送路551に沿って中継ユニット側搬出部521に搬送する。また、中継ユニット側搬送部531は、本体装置Mの主電源部400が出力する第1電圧とは異なる第2電圧の電力の供給を受けて駆動される。
【0075】
図4に示すように、中継ユニット側コネクタ541は、中継ユニット500の左側面502に形成される。中継ユニット側コネクタ541は、中継ユニット側搬出部521の近傍に、水平方向に伸びるように形成されている。中継ユニット側コネクタ541は、接続部が水平方向に向いて配置されている。本実施形態の場合、中継ユニット側コネクタ541の配置は、中継ユニット側搬出部521の垂直方向下側となる位置に設定されている。
中継ユニット側コネクタ541は、中継ユニット側搬送部531の駆動に必要となる第2電圧の電力の供給を受けるコネクタである。
【0076】
次に、後処理装置600について説明する。
後処理装置600は、本体装置Mの左側面441に着脱可能に取り付けられる(図1及び図3参照)。
後処理装置600は、枠体610と、変圧部620と、後処理ユニット630と、第1コネクタ640と、第2コネクタ650と、を備える(図1及び図2参照)。
【0077】
枠体610は、本体装置Mの左側面441に連結される(図1及び図2参照)。枠体610は、後処理装置600を本体装置Mに取り付けるための部材である。
図5に示すように、枠体610は、本体装置Mの左側面441(図2参照)に沿って延びた垂直壁部611と、垂直壁部611の垂直方向における中間部から水平方向に延出した水平支持台部612、612とを、備えている。
【0078】
図6に示すように、垂直壁部611には、本体装置Mの左側面441への連結手段として、係止用フック613と、ねじ止め用の貫通穴614(本実施形態においては4つ)とが装備されている。
係止用フック613は、本体装置Mに向けて水平移動されて、本体装置Mの左側面441に形成された不図示の係止穴に挿入される。これにより、枠体610は、垂直壁部611が左側面441に対向した状態(面接触した状態)で、本体装置Mに係止(仮止め)される。この係止(仮止め)状態で、貫通穴614に所定のネジを挿入すると共に回転させることで、垂直壁部611(枠体610)は、左側面441(本体装置M)に連結固定される。
ここで、本実施形態の枠体610は、本体装置Mに取り付けられる場合には、水平方向に移動される。言い換えると、枠体610(後処理装置600)における取り付け方向は、水平方向である。
【0079】
また、図5に示すように、枠体610には、後処理ユニット630を連結する手段として、ユニット係止フック616と、連結穴617と、が設けられている。
ユニット係止フック616は、垂直壁部611に設けられている。ユニット係止フック616は、開口部が垂直方向上側を向く係止溝616aを有する。ユニット係止フック616は、上方から連結穴617の上に載置される後処理ユニット630の背面部に係合して、後処理ユニット630の水平方向への移動を規制する。
連結穴617は、後処理ユニット630が載置される水平支持台部612の上部の載置板部612aに貫通形成されている。連結穴617は、後処理ユニット630を枠体610にねじ止め固定するためのねじ止め用の穴である。
【0080】
図5に示すように、変圧部620は、枠体610の下部側(垂直方向下側)に取り付けられる。変圧部620は、枠体610を本体装置Mに取り付ける前に枠体610に取り付けられる。つまり、変圧部620は、予め枠体610に取り付けられて、枠体610と一体化した状態で、本体装置Mに取り付けられる。
この変圧部620には、主電源部400の第1電圧出力コネクタ410に接続する入力コネクタ621が装備されている。変圧部620は、第1電圧出力コネクタ410を介して主電源部400から第1電圧の電力の供給を受ける(図2参照)。
変圧部620は、主電源部400から第1電圧の電力の供給を受けると共に、供給された電力を、中継ユニット500や後処理ユニット630の駆動に必要な電圧(前記第2電圧又は前記第1電圧とは異なる第3電圧)に変圧処理して(後述する第1コネクタ640及び/又は第2コネクタ650から)出力する。
【0081】
後処理ユニット630は、枠体610に装脱可能に取り付けられる。後処理ユニット630は、枠体610を介して、後処理ユニット630に取り付けられる(図1及び図2参照)。
【0082】
図2及び図6に示すように、後処理ユニット630は、後処理ユニット側搬入部631と、後処理ユニット側排出部632と、後処理部633と、後処理ユニット側コネクタ634と、を備える。
【0083】
後処理ユニット側搬入部631は、中継ユニット500の中継ユニット側搬出部521から搬出される用紙Tが搬入される部分(開口部)である。後処理ユニット側搬入部631は、中継ユニット側搬出部521に対向して配置される。後処理ユニット側搬入部631は、中継ユニット側搬出部521に連結するように対向して配置される。
【0084】
後処理ユニット側排出部632は、前記後処理ユニット側搬入部631から後処理ユニット630内に搬入された用紙Tを、該後処理ユニット630の外部に排出させる部分(開口部)である。後処理ユニット側排出部632は、後処理部633により所定の処理がなされた用紙T1を後処理ユニット630の外部に排出可能に構成される。
【0085】
図2及び図6に示すように、後処理ユニット630は、後処理ユニット側排出部632に連続して配置される排紙トレイ660を有する。排紙トレイ660は、後処理ユニット側排出部632から排出される用紙Tを集積させる排紙トレイである。
【0086】
後処理部633は、後処理ユニット630内に装備されていて、後処理ユニット側搬入部631に搬入された用紙Tに対して、ステープルやパンチ等の所定の後処理を行う。
また、後処理部633は、後処理された用紙Tを後処理ユニット側排出部632に搬送する機能も備えている。後処理部633は、前記第2電圧又は、前記第1電圧とは異なる第3電圧の電力の供給を受けて駆動される。後処理部633は、中継ユニット500に供給される第2電圧か、又は、第1電圧とも第2電圧とも異なる第3電圧の電力の供給を受けて駆動される。ここで、後処理部633が第2電圧の電力の供給を受けて駆動される場合、変圧部620は、一の変圧処理部を有すればよい。また、後処理部633が第3電圧の電力の供給を受けて駆動される場合、変圧部620は、2つ(複数)の電圧処理部を有する。
【0087】
図6に示すように、後処理ユニット側コネクタ634は、後処理ユニット630の下面に、垂直方向下方に突出して設けられている。後処理ユニット側コネクタ634の接続部は、垂直方向下側を向いて配置されている。
後処理ユニット側コネクタ634は、前記第2電圧又は前記第3電圧の電力の供給を受けるコネクタである。
後処理ユニット側コネクタ634は、後処理ユニット630を枠体610に取り付けた際に、変圧部620に装備された第2コネクタ650と嵌合(接続)する。これにより、後処理ユニット630は、第2コネクタ650に接続された後処理ユニット側コネクタ634を介して、変圧部620から前記第2電圧又は前記第3電圧の電力の供給を受ける。
【0088】
図5に示すように、第1コネクタ640は、枠体610における本体装置M側の面に、嵌合方向が水平方向に伸びるように配置される。第1コネクタ640の接続部は、水平方向(図2においては右側)を向いて配置されている。
上記の枠体610における本体装置M側の面とは、具体的には、後処理装置600の一部を構成する枠体610の垂直壁部611における本体装置M側の面である。
また、第1コネクタ640は、本体装置M側に向かって水平方向に突出するように、垂直壁部611に配置されている。第1コネクタ640は、枠体610が本体装置Mの左側面441に取り付けられた際、中継ユニット500に装備されている中継ユニット側コネクタ541と嵌合(接続)される。ここで、枠体610は、本体装置Mに取り付けられる際、水平方向に移動される。
つまり、第1コネクタ640は、枠体610を水平方向に移動させて本体装置Mに取り付けることで、第1コネクタ640と同様に水平方向に伸びるように配置され接続部を第1コネクタ640側に向けて配置されている中継ユニット側コネクタ641に嵌合(接続)される。
これにより、第1コネクタ640は、変圧部620と電気的に接続されていて、変圧部620で変圧処理された前記第2電圧の電力を、中継ユニット側コネクタ541を介して、中継ユニット500の中継ユニット側搬送部531に供給する。
【0089】
図5に示すように、第2コネクタ650は、枠体610に固定される変圧部620の上面に、垂直方向上方に向かって突出して設けられている。従って、第2コネクタ650の接続部は垂直方向を向いて配置される。この第2コネクタ650は、後処理ユニット630を枠体610の水平支持台部612に取り付ける際に、後処理ユニット630の下面に装備されている後処理ユニット側コネクタ634と連結(嵌合接続)される。また、第2コネクタ650は、変圧部620に電気的に接続されていて、変圧部620で変圧された前記第2電圧又は、前記第1電圧とは異なる第3電圧の電力を、後処理ユニット側コネクタ634を介して、後処理装置600内の駆動部に供給する。
【0090】
後処理ユニット630に装備された後処理ユニット側コネクタ634と、該後処理ユニット側コネクタ634が嵌合接続される変圧部620上の第2コネクタ650とは、いずれも、接続部の向きが垂直方向に向いている。従って、後処理ユニット630は、前記枠体610に取り付けられる場合には、垂直方向に移動される。
【0091】
次に、図7A〜図7Dにより、中継ユニット500、枠体610及び後処理ユニット630(後処理装置600)の本体装置Mへの取り付け手順について説明する。
【0092】
図7Aは、本体装置Mに装着する前の中継ユニット500及び枠体610及び後処理ユニット630の本体装置Mに対する取り付け向きを示す斜視図である。図7Bは、本体装置Mに中継ユニット500が装着された状態の斜視図である。図7Cは、本体装置Mに後処理装置600の枠体610が固定された状態の斜視図である。図7Dは、本体装置Mに固定されている枠体610に後処理ユニット630が取り付けられた状態の斜視図である。
【0093】
まず、ユーザは、図7A及び図7Bに示すように、中継ユニット500を矢印Y方向に移動させて、該中継ユニット500を本体装置Mに取り付ける。つまり、ユーザにより、本体装置Mの前面側から、排紙集積部M1内のユニット装着空間420内に水平方向に挿入されることで、中継ユニット500は、本体装置Mに取り付けられる。
中継ユニット500は、本体装置Mに取り付けられた状態において、中継ユニット500の左側面502に配置されている中継ユニット側搬出部521と中継ユニット側コネクタ541(図4参照)とが、本体装置Mの左側面441側に開口430を介して露出して配置される。
【0094】
次いで、ユーザは、中継ユニット500の本体装置Mへの取り付けの後、変圧部620と第1コネクタ640と第2コネクタ650とが組み付けられている枠体610を、本体装置Mの左側面441に取り付ける。
【0095】
図7B及び図7Cに示すように、ユーザは、枠体610を垂直壁部611の第1コネクタ640が突出している面が本体装置Mの左側面441と平行に対向するよう位置させる。続けて、ユーザは、枠体610をその状態のまま矢印X3方向に移動させる。そして、ユーザは、第1コネクタ640の接続部の位置が中継ユニット500の中継ユニット側コネクタ541の位置と整合するように更に水平方向に移動させて、枠体610を本体装置Mの左側面441に取り付ける。ユーザは、本体装置Mの左側面441に形成された不図示の係止穴に係止用フック613を挿入させると共に、貫通穴614に所定のネジを挿入すると共に回転させることで、枠体610を本体装置Mに連結固定させる。
【0096】
ここで、枠体610を水平方向に移動させることにより本体装置Mの左側面441に取り付けるが、枠体610の移動方向と、第1コネクタ640及び中継ユニット側コネクタ541の接続方向とが、いずれも水平方向で一致しているため、枠体610の取り付け動作をすることで、第1コネクタ640と中継ユニット側コネクタ541との嵌合接続を行うことができる。
【0097】
続けて、ユーザは、枠体610の本体装置Mへの取り付けが完了した後、後処理ユニット630を枠体610に取り付ける。
図7C及び図7Dに示すように、ユーザは、後処理ユニット630を枠体610よりも高い位置に位置させる。
そして、ユーザは、後処理ユニット630を矢印X4方向(水平方向)に移動させて後処理ユニット630の背面を垂直壁部611に突き当てた後、矢印Z4に示す垂直方向に移動させて後処理ユニット630の下面を枠体610の水平支持台部612(図5参照)に載置させる。
更に、ユーザは、連結穴617を利用して後処理ユニット630を枠体610の水平支持台部612に固定する。
これにより、後処理ユニット630の枠体610への取り付けは完了する。
【0098】
後処理ユニット630を垂直方向の移動により枠体610の水平支持台部612に載せる作業において、後処理ユニット630の移動方向と、第2コネクタ650及び後処理ユニット側コネクタ634の接続方向とが、いずれも垂直方向で一致しているため、後処理ユニット630の取り付け動作をすることで、第2コネクタ650と後処理ユニット側コネクタ634との嵌合接続を行うことができる。
【0099】
図7Dに示したように、中継ユニット500、枠体610、後処理ユニット630が適正に本体装置Mに取り付けられると、枠体610に装備されている変圧部620は稼働可能になる。その結果、変圧部620は、本体装置Mの主電源部400から供給される第1電圧の電力を第2電圧の電力に変圧して、中継ユニット500に供給することが可能になる。また、変圧部620は、本体装置Mの主電源部400から供給される第1電圧の電力を第1電圧とは異なる第3電圧の電力に変圧して、後処理ユニット630に供給することが可能になる。
【0100】
図1に示すように、中継ユニット500及び後処理装置600が適正に取り付けられたコピー機1では、画像形成部GKにおける画像形成が完了した用紙Tで、後処理が必要な用紙Tは、図3に示す定着部9を通過して第3搬送路L3に送り出された後、第1分岐部Q1から第4搬送路L4に送られる。図3の第4搬送路L4に送られた用紙Tは、第2排紙部50bから中継ユニット500を経由して、後処理装置600に送られる。そして、後処理装置600に送られた用紙Tは、後処理ユニット630内で所定の後処理が実施された後、排紙トレイ660に排紙される。
【0101】
ここで、本実施形態のコピー機1は、後処理を必要としない場合、画像形成部GKにおける画像形成が完了した用紙Tの排紙先(搬送ルート)を次の2通りに設定できる。
コピー機1は、用紙Tを、第4搬送路L4から中継ユニット500内と通過させて、後処理装置600に送るが、後処理装置600は後処理をせずに排紙トレイ660に排紙するように設定可能である。
また、コピー機1は、用紙Tを、第4搬送路L4には送らず、第3搬送路L3の端部の第1排紙部50aから排紙集積部M1に排紙するように設定可能である。第1排紙部50aから排紙集積部M1に排紙された用紙Tは、中継ユニット500の上端面501に集積し、本体装置Mの前面側から取り出される。
【0102】
本実施形態によれば、例えば、次の効果が奏される。
本実施形態のコピー機1は、用紙Tに画像を形成する本体装置Mであって、外形を構成するケース部材BDと、用紙Tを収容すると共に、ケース部材BDに挿脱可能に取り付けられる給紙カセット52と、第1電圧の電力を供給可能な主電源部400と、主電源部400から第1電圧の電力の供給を受けて駆動し、用紙Tに画像を形成する画像形成部GKと、画像形成部GKにより画像が形成された用紙Tをケース部材BDの外部に排出させる第2排紙部50bと、給紙カセット52に収容された用紙Tを画像形成部GKに搬送すると共に、画像形成部GKにより画像が形成された用紙Tを第2排紙部50bに搬送する後処理用搬送部Lxと、を有する本体装置Mと、本体装置Mに取り付けられる中継ユニット500であって、第2排紙部50bに対向して配置される中継ユニット側搬入部511と、中継ユニット側搬入部511から搬入された用紙Tを該中継ユニット500の外部に搬出させる中継ユニット側搬出部521と、第1電圧とは異なる第2電圧の電力の供給を受けて駆動し、中継ユニット側搬入部511から搬入された用紙Tを中継ユニット側搬出部521に搬送する中継ユニット側搬送部531と、第2電圧の電力の供給を受ける中継ユニット側コネクタ541と、を有する中継ユニット500と、本体装置Mに取り付けられる後処理装置600であって、本体装置Mに連結される枠体610と、枠体610に取り付けられ、主電源部400から第1電圧の電力の供給を受けると共に、供給された電力を変圧処理して出力する変圧部620と、枠体610に装脱可能に取り付けられる後処理ユニット630であって、中継ユニット側搬出部521に対向して配置される後処理ユニット側搬入部631と、後処理ユニット側搬入部631から搬入された用紙Tを該後処理ユニット630の外部に排出させる後処理ユニット側排出部632と、第2電圧又は第1電圧とは異なる第3電圧の電力の供給を受けて駆動し中継ユニット側搬入部511から搬入された用紙Tに対して所定の後処理を行うと共に、該後処理された用紙Tを後処理ユニット側排出部632に搬送する後処理部633と、第2電圧又は第3電圧の電力の供給を受ける後処理ユニット側コネクタ634と、を有する後処理ユニット630と、変圧部620と電気的に接続されると共に、中継ユニット側コネクタ541と連結される第1コネクタ640と、変圧部620に電気的に接続されると共に、後処理ユニット側コネクタ634と連結される第2コネクタ650と、を有する後処理装置600と、を備える。
【0103】
本実施形態のコピー機1は、本体装置Mの他に、オプションで装備される中継ユニット500と後処理装置600とを具備した構成で、オプションで装備される中継ユニット500や後処理装置600の駆動に必要となる所定電圧の電力を出力する変圧部620は、オプション機器側に装備される。
そのため、本体装置Mには、オプション機器用の変圧部を装備する必要がなく、本体装置Mのコスト低減を図ることができる。
【0104】
また、本実施形態のコピー機1の場合、中継ユニット側コネクタ541は、中継ユニット側搬出部521の近傍に、水平方向に伸びるように配置され、第1コネクタ640は、枠体610における本体装置M側の面に、水平方向に伸びるように配置される。
そのため、第1コネクタ640を有する後処理装置600の本体装置Mへの取り付けを、後処理装置600の水平移動により可能にすると、後処理装置600の取り付け時の移動方向と、中継ユニット側コネクタ541及び第1コネクタ640の接続部の向きとが、いずれも水平方向で一致するため、後処理装置600の取り付け操作自体で、第1コネクタ640と中継ユニット側コネクタ541との嵌合接続を完了させることができる。つまり、コピー機1は、電機接続の手間を軽減可能に構成される。
【0105】
また、本実施形態のコピー機1の場合、枠体610は、本体装置Mに取り付ける場合には、水平方向に移動され、中継ユニット側コネクタ541の接続部は水平方向を向いて配置され、第1コネクタ640の接続部は水平方向を向いて配置され、後処理ユニット630は、枠体610に取り付けられる場合には、垂直方向に移動され、後処理ユニット側コネクタ634の接続部は垂直方向を向いて配置され、第2コネクタ650の接続部は垂直方向を向いて配置される。
そのため、枠体610を水平移動させて本体装置Mに取り付けると、該水平移動によって枠体610に装備されている第1コネクタ640を、本体装置M側で待ち受けている中継ユニット側コネクタ541に接続することができる。つまり、コピー機1は、中継ユニット500と枠体610側の変圧部620との電機接続作業の手間を軽減可能に構成される。
【0106】
また、本実施形態のコピー機1の場合、後処理ユニット630を垂直移動させて枠体610に取り付けると、その時の垂直移動によって後処理ユニット630に装備されている後処理ユニット側コネクタ634を、枠体610側で待ち受けている第2コネクタ650に接続することができる。つまり、コピー機1は、後処理ユニット630と枠体610側の変圧部620との電機接続作業の手間を軽減可能に構成される。
【0107】
更に、本実施形態のコピー機1の場合、本体装置Mに対する枠体610の取り付け方向と、枠体610に対する後処理ユニット630の取付方向とは、互いに直交しているため、後処理ユニット630の取り付け時に作用する荷重が、枠体610と本体装置Mとの取り付けに与える影響が小さく、各オプションの取り付け性を向上させることができる。
【0108】
また、本実施形態の後処理装置600は、用紙Tに画像を形成する本体装置Mであって、外形を構成するケース部材BDと、用紙Tを収容すると共にケース部材BDに挿脱可能に取り付けられる給紙カセット52と、第1電圧の電力を供給可能な主電源部400と、主電源部400から第1電圧の電力の供給を受けて駆動し用紙Tに画像を形成する画像形成部GKと、画像形成部GKにより画像が形成された用紙Tをケース部材BDの外部に排出させる第2排紙部50bと、給紙カセット52に収容された用紙Tを画像形成部GKに搬送すると共に画像形成部GKにより画像が形成された用紙Tを第2排紙部50bに搬送する後処理用搬送部Lxと、を有する本体装置Mと、本体装置Mに取り付けられる中継ユニット500であって、第2排紙部50bに対向して配置される中継ユニット側搬入部511と、中継ユニット側搬入部511から搬入された用紙Tを該中継ユニット500の外部に搬出させる中継ユニット側搬出部521と、第1電圧とは異なる第2電圧の電力の供給を受けて駆動し中継ユニット側搬入部511から搬入された用紙Tを中継ユニット側搬出部521に搬送する中継ユニット側搬送部531と、第2電圧の電力の供給を受ける中継ユニット側コネクタ541と、を有する中継ユニット500と、本体装置Mに取り付けられる後処理装置600と、を有する画像形成装置における後処理装置600であって、本体装置Mに連結される枠体610と、枠体610に取り付けられ、主電源部400から第1電圧の電力の供給を受けると共に、供給された電力を変圧処理して出力する変圧部620と、枠体610に装脱可能に取り付けられる後処理ユニット630であって、中継ユニット側搬出部521に対向して配置される後処理ユニット側搬入部631と、後処理ユニット側搬入部631から搬入された用紙Tを該後処理ユニット630の外部に排出させる後処理ユニット側排出部632と、第2電圧又は第1電圧とは異なる第3電圧の電力の供給を受けて駆動し中継ユニット側搬入部511から搬入された用紙Tに対して所定の後処理を行うと共に、該後処理された用紙Tを後処理ユニット側排出部632に搬送する後処理部633と、第2電圧又は第3電圧の電力の供給を受ける後処理ユニット側コネクタ634と、を有する後処理ユニット630と、変圧部620と電気的に接続されると共に、中継ユニット側コネクタ541と連結される第1コネクタ640と、変圧部620に電気的に接続されると共に、後処理ユニット側コネクタ634と連結される第2コネクタ650と、を備える。
【0109】
本実施形態の後処理装置600は、オプションで装備される中継ユニット500や後処理装置600の駆動に必要となる所定電圧の電力を出力する変圧部620を有する。
そのため、本体装置Mには、オプション機器用の変圧部を装備する必要がなく、本実施形態の後処理装置600は、本体装置Mのコスト低減に寄与することが可能である。
【0110】
なお、本発明の画像形成装置の種類は、特に限定がなく、コピー機、プリンタ、ファクシミリ、又はこれらの複合機等であってもよい。
また、シート状の被画像形成材は、用紙に制限されず、例えば、フィルムシートであってもよい。
【0111】
また、上記実施形態では、後処理ユニット630の駆動電圧は第3電圧で、中継ユニット500の駆動電圧は第2電圧としており、駆動電圧が互いに異なるケースを含んで説明している。ここで、当然に、後処理ユニット630及び中継ユニット500がともに第2電圧で駆動されてもよい。
【符号の説明】
【0112】
1……コピー機(画像形成装置)、1A……コピー機本体、50b……第2排紙部(本体側排出部)、52……給紙カセット(収容部)、400……主電源部、410……第1電圧出力コネクタ、500……中継ユニット、501……上端面、511……中継ユニット側搬入部、521……中継ユニット側搬出部、541……中継ユニット側コネクタ、600……後処理装置、610……枠体、611……垂直壁部、612……水平支持台部、620……変圧部、621……入力コネクタ、630……後処理ユニット、631……後処理ユニット側搬入部、632……後処理ユニット側排出部、633……後処理部、634……後処理ユニット側コネクタ、640……第1コネクタ、650……第2コネクタ、GK……画像形成部、L4……第4搬送路、Lx……後処理用搬送部、T……用紙(被画像形成材)
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置及び後処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置は、画像形成装置本体だけでなく、後処理装置を有するタイプが存在する。このタイプの画像形成装置は、画像形成装置本体に(オプションの)後処理装置を連結して構成される。
そして、画像形成装置本体に形成される用紙排出部の位置によっては、画像形成装置は、画像形成装置の用紙排出部と後処理装置の搬入部とをつなぐ中継ユニットを有する場合がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−13751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1において、中継ユニットや後処理装置は、画像形成装置本体から電力の供給を受けている。
この場合、画像形成装置本体は、中継ユニットや後処理装置に内蔵されるモータ等の駆動部に用いられる電圧に変圧するための変圧器を有する必要がある。
ここで、中継ユニットや後処理装置は、オプションであるため、必ずしも画像形成装置本体に連結されるわけではない。
このため、画像形成装置本体に変圧器が配置される場合、画像形成装置本体の価格が必要以上に高くなってしまう場合があった。
【0005】
本発明は、画像形成装置本体と、中継ユニットと、後処理装置とを有する画像形成装置であって、画像形成装置本体から供給される電力を中継ユニットや後処理装置の駆動に必要な所定の電圧に変圧処理する変圧部が後処理装置側に配置された画像形成装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、画像形成装置本体から供給される電力を中継ユニットや後処理装置の駆動に必要な所定の電圧に変圧処理する変圧部を有した後処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、被画像形成材に画像を形成する本体装置であって、外形を構成するケース部材と、被画像形成材を収容すると共に、前記ケース部材に挿脱可能に取り付けられる収容部と、第1電圧の電力を供給可能な主電源部と、前記主電源部から前記第1電圧の電力の供給を受けて駆動し、被画像形成材に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成された被画像形成材を前記ケース部材の外部に排出させる本体側排出部と、前記収容部に収容された被画像形成材を前記画像形成部に搬送すると共に、前記画像形成部により画像が形成された被画像形成材を前記本体側排出部に搬送する本体側搬送部と、を有する本体装置と、前記本体装置に取り付けられる中継ユニットであって、前記本体側排出部に対向して配置される中継ユニット側搬入部と、前記中継ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材を該中継ユニットの外部に搬出させる中継ユニット側搬出部と、前記第1電圧とは異なる第2電圧の電力の供給を受けて駆動し、前記中継ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材を前記中継ユニット側搬出部に搬送する中継ユニット側搬送部と、前記第2電圧の電力の供給を受ける中継ユニット側コネクタと、を有する中継ユニットと、前記本体装置に取り付けられる後処理装置であって、前記本体装置に連結される枠体と、前記枠体に取り付けられ、前記主電源部から前記第1電圧の電力の供給を受けると共に、供給された電力を変圧処理して出力する変圧部と、前記枠体に装脱可能に取り付けられる後処理ユニットであって、前記中継ユニット側搬出部に対向して配置される後処理ユニット側搬入部と、前記後処理ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材を該後処理ユニットの外部に排出させる後処理ユニット側排出部と、前記第2電圧又は、前記第1電圧とは異なる第3電圧の電力の供給を受けて駆動し前記中継ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材に対して所定の後処理を行うと共に、該後処理された被画像形成材を前記後処理ユニット側排出部に搬送する後処理部と、前記第2電圧又は前記第3電圧の電力の供給を受ける後処理ユニット側コネクタと、を有する後処理ユニットと、前記変圧部と電気的に接続されると共に、前記中継ユニット側コネクタと連結される第1コネクタと、前記変圧部に電気的に接続されると共に、前記後処理ユニット側コネクタと連結される第2コネクタと、を有する後処理装置と、を備える画像形成装置に関する。
【0007】
上記に記載の画像形成装置において、前記中継ユニット側コネクタは、前記中継ユニット側搬出部の近傍に、水平方向に伸びるように配置され、前記第1コネクタは、前記枠体における本体装置側の面に、水平方向に伸びるように配置されることが好ましい。
【0008】
上記に記載の画像形成装置において、前記枠体は、前記本体装置に取り付ける場合には、水平方向に移動され、前記中継ユニット側コネクタの接続部は水平方向を向いて配置され、前記第1コネクタの接続部は水平方向を向いて配置され、前記後処理ユニットは、前記枠体に取り付けられる場合には、垂直方向に移動され、前記後処理ユニット側コネクタの接続部は垂直方向を向いて配置され、前記第2コネクタの接続部は垂直方向を向いて配置されることが好ましい。
【0009】
本発明は、被画像形成材に画像を形成する本体装置であって、外形を構成するケース部材と、被画像形成材を収容すると共に前記ケース部材に挿脱可能に取り付けられる収容部と、第1電圧の電力を供給可能な主電源部と、前記主電源部から前記第1電圧の電力の供給を受けて駆動し被画像形成材に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成された被画像形成材を前記ケース部材の外部に排出させる本体側排出部と、前記収容部に収容された被画像形成材を前記画像形成部に搬送すると共に前記画像形成部により画像が形成された被画像形成材を前記本体側排出部に搬送する本体側搬送部と、を有する本体装置と、前記本体装置に取り付けられる中継ユニットであって、前記本体側排出部に対向して配置される中継ユニット側搬入部と、前記中継ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材を該中継ユニットの外部に搬出させる中継ユニット側搬出部と、前記第1電圧とは異なる第2電圧の電力の供給を受けて駆動し前記中継ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材を前記中継ユニット側搬出部に搬送する中継ユニット側搬送部と、前記第2電圧の電力の供給を受ける中継ユニット側コネクタと、を有する中継ユニットと、前記本体装置に取り付けられる後処理装置と、を有する画像形成装置における後処理装置であって、前記本体装置に連結される枠体と、前記枠体に取り付けられ、前記主電源部から前記第1電圧の電力の供給を受けると共に、供給された電力を変圧処理して出力する変圧部と、前記枠体に装脱可能に取り付けられる後処理ユニットであって、前記中継ユニット側搬出部に対向して配置される後処理ユニット側搬入部と、前記後処理ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材を該後処理ユニットの外部に排出させる後処理ユニット側排出部と、前記第2電圧又は、前記第1電圧とは異なる第3電圧の電力の供給を受けて駆動し前記中継ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材に対して所定の後処理を行うと共に、該後処理された被画像形成材を前記後処理ユニット側排出部に搬送する後処理部と、前記第2電圧又は前記第3電圧の電力の供給を受ける後処理ユニット側コネクタと、を有する後処理ユニットと、前記変圧部と電気的に接続されると共に、前記中継ユニット側コネクタと連結される第1コネクタと、前記変圧部に電気的に接続されると共に、前記後処理ユニット側コネクタと連結される第2コネクタと、を備える後処理装置に関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、画像形成装置本体と、中継ユニットと、後処理装置とを有する画像形成装置であって、画像形成装置本体から供給される電力を中継ユニットや後処理装置の駆動に必要な所定の電圧に変圧処理する変圧部が後処理装置側に配置された画像形成装置を提供することができる。
また、本発明によれば、画像形成装置本体から供給される電力を中継ユニットや後処理装置の駆動に必要な所定の電圧に変圧処理する変圧部を有した後処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施形態としてのコピー機1の外観斜視図である。
【図2】図1のコピー機1を構成する本体装置Mと、オプションで組み付けられる中継ユニット及び後処理装置を示す分解斜視図である。
【図3】図1のコピー機1における各構成要素の配置を説明するための図である。
【図4】本体装置Mに挿脱可能に装着される中継ユニット500の左側面側上方から視た斜視図である。
【図5】本体装置Mに装着される後処理装置600を構成する枠体610と該枠体610に固定された変圧部620の斜視図である。
【図6】本体装置Mに装着される後処理装置600を構成する後処理ユニット630の右側面側下方から視た斜視図である。
【図7A】本体装置Mに装着する前の中継ユニット500及び枠体610及び後処理ユニット630の本体装置Mに対する取り付け向きを示す斜視図である。
【図7B】本体装置Mに中継ユニット500が装着された状態の斜視図である。
【図7C】本体装置Mに後処理装置600の枠体610が固定された状態の斜視図である。
【図7D】本体装置Mに固定されている枠体610に後処理ユニット630が取り付けられた状態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の画像形成装置の実施形態を説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態としてのコピー機1の外観斜視図である。図2は、図1のコピー機1を構成する本体装置Mと、オプションで組み付けられる中継ユニット及び後処理装置を示す分解斜視図である。また、図2における点線で囲まれた部分は、コピー機1の背面側に配置された主電源部400及び第1電圧出力コネクタ410を示す図である。
【0013】
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態としてのコピー機1は、本体装置Mと、本体装置Mの上部に組みつけられた画像読取装置300と、本体装置Mに取り付けられる中継ユニット500と、本体装置Mに取り付けられる後処理装置600とを備える。
ここで、図2に示すように、中継ユニット500及び後処理装置600は、オプションとして本体装置Mに取り付けられる。
【0014】
また、図2に示すように、本体装置Mは、左側面の後面側の位置に組み込まれる主電源部400を有する。この主電源部400は、本体装置M内に標準装備される各種の駆動部や画像読取装置300に対して給電を行う。また、主電源部400は、後述の変圧部620に対して第1電圧の電力を供給可能な第1電圧出力コネクタ410を有している。後述の変圧部620は、第1電圧出力コネクタ410から供給された電力を第2電圧又は第3電圧に変圧して、オプションにより本体装置Mに装備される中継ユニット500や後処理装置600に変圧された電力を供給する手段である。
中継ユニット500及び後処理装置600の構成や、中継ユニット500及び後処理装置600への給電については、本体装置Mの説明の後に、詳述する。
【0015】
図1に示すように、画像読取装置300は、コピー機1における垂直方向Zの上端部に配置される。画像読取装置300は、原稿の画像を読み取ると共に、読み取った画像に関する情報である画像情報を本体装置M(画像形成部)に出力する。
【0016】
本体装置Mは、画像読取装置300から送られる画像情報に基づいてシート状の被画像形成材としての用紙Tにトナー画像を形成する。
【0017】
なお、コピー機1の説明において、図2に示す副走査方向Xをコピー機1の「左右方向」ともいい、副走査方向Xに直交する主走査方向Y(図2参照)をコピー機1の「前後方向」ともいう。コピー機1の垂直方向Zは、副走査方向X及び主走査方向Yと直交する。
【0018】
まず、図3により、画像読取装置300について説明する。
図3は、図1のコピー機1における各構成要素の配置を説明するための図である。
図3に示すように、画像読取装置300は、原稿Gの画像を読み取る読取部301と、読取部301の上方側に配置され読取部301に原稿Gを搬送する原稿搬送部70と、を備える。
【0019】
読取部301は、筐体306と、筐体306の上方側に配置される第1読取面302A及び第2読取面302Bと、を備える。また、読取部301は、筐体306の内部空間304に、光源を含む照明部340と、複数のミラー321、322及び323と、副走査方向Xに移動する第1枠体311及び第2枠体312と、結像レンズ357と、読取手段としてのCCD358と、CCD358により読み取られた画像情報に対して所定の処理をすると共に該画像情報を本体装置M側に出力させるCCD基板361と、を備える。照明部340及び第1ミラー321は、第1枠体311に収容される。第2ミラー322及び第3ミラー323は、第2枠体312に収容される。
【0020】
原稿搬送部70は、読取部301に対して不図示の連結部により開閉可能に連結されている。原稿搬送部70は、上方側に原稿載置部71を有し、内部に送りローラ(図示せず)を有する。原稿搬送部70は、読取部301の第1読取面302A及び第2読取面302Bを保護する機能を有する。
【0021】
第1読取面302Aは、原稿搬送部70により搬送される原稿Gを読み取る場合に用いられる読取面である。第1読取面302Aは、原稿Gが搬送される第1コンタクトガラス335Aの上面に沿って形成される。第1読取面302Aは、筐体306における左側面近傍に位置する。なお、図1に示すこの位置を「第1読取位置」ともいう。
【0022】
第2読取面302Bは、原稿搬送部70を用いずに原稿Gを読み取る場合に用いられる読取面である。第2読取面302Bは、原稿Gが載置される第2コンタクトガラス335Bの上面に沿って形成される。第2読取面302Bは、第1読取面302Aよりも右側であって、読取部301における副走査方向Xの大部分に亘っている。
第1読取面302A及び第2読取面302Bは、副走査方向X及び主走査方向Yと直交する方向に拡がる。
【0023】
原稿搬送部70により搬送される原稿Gを読み取る場合、原稿Gは、原稿載置部71に載置される。原稿載置部71に載置された原稿Gは、原稿搬送部70の内部に設けられた前記送りローラにより、読取部301の第1読取面302Aへ搬送される。この場合、第1枠体311及び第2枠体312は、前記第1読取位置に配置され、移動しない。そして、原稿搬送部70により原稿Gが第1読取面302Aの上をスライドするように搬送されることで、CCD358により、原稿Gの表面に形成された画像が読み取られる。
【0024】
また、原稿搬送部70が開状態の場合、原稿Gは、第2読取面302Bに載置される。この場合、第1枠体311及び第2枠体312それぞれは、後述する光路Hの長さ(光路長)を一定に保持しながら副走査方向Xに移動する。これにより、第2読取面302Bに載置された原稿Gの画像が読み取られる。
【0025】
筐体306の内部空間304において、複数のミラー321、322及び323は、原稿Gからの光を結像レンズ357に入光させるための光路Hを形成する。また、第1枠体311が副走査方向Xに一定速度Aで移動すると共に、第2枠体312が副走査方向Xに一定速度A/2で移動するため、画像読み取り動作時においても、光路Hの長さは一定に維持される。
【0026】
次に、図3により、本体装置Mの各部について説明する。
本体装置Mは、画像読取装置300から送られる画像情報に基づいてシート状の被画像形成材としての用紙Tに所定のトナー画像を形成する画像形成部GKと、用紙Tを画像形成部GKに給紙すると共にトナー画像が形成された用紙Tを排紙する給排紙部KHとを有する。
本体装置Mにおける外形は、筐体としてのケース部材BDにより構成される。
【0027】
図3に示すように、画像形成部GKは、像担持体(感光体)としての感光体ドラム2a、2b、2c、2dと、帯電部10a、10b、10c、10dと、露光ユニットとしてのレーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dと、現像器16a、16b、16c、16dと、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dと、トナー供給部6a、6b、6c、6dと、ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dと、除電器12a、12b、12c、12dと、中間転写ベルト7と、1次転写ローラ37a、37b、37c、37dと、2次転写ローラ8と、対向ローラ18と、定着部9と、を備える。
【0028】
図3に示すように、給排紙部KHは、給紙カセット52と、手差し給紙部64と、用紙Tの搬送路Lと、レジストローラ対80と、第1排紙部50aと、第2排紙部50bとを備える。なお、搬送路Lは、後述するように、第1搬送路L1と、第2搬送路L2と、第3搬送路L3と、手差し搬送路Laと、戻り搬送路Lbと、第4搬送路L4との集合体である。
【0029】
以下、図3により、画像形成部GK及び給排紙部KHの各構成について、詳細に説明する。
まず、画像形成部GKについて説明する。
画像形成部GKにおいては、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に沿って順に、上流側から下流側に順に、帯電部10a、10b、10c、10dによる帯電、レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dによる露光、現像器16a、16b、16c、16dによる現像、中間転写ベルト7及び1次転写ローラ37a、37b、37c、37dによる1次転写、除電器12a、12b、12c、12dによる除電、及びドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dによるクリーニングが行われる。
また、画像形成部GKにおいては、中間転写ベルト7、2次転写ローラ8及び対向ローラ18による2次転写、並びに定着部9による定着が行われる。
【0030】
感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、円筒形状の部材からなり、感光体又は像担持体として機能する。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、中間転写ベルト7の進行方向に対して直交する方向に延びる回転軸を中心に矢印の方向に回転可能に配置される。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面には、静電潜像が形成され得る。
【0031】
帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を一様に負(マイナス極性)又は正(プラス極性)に帯電させる。
【0032】
レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dは、露光ユニットとして機能するものであり、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面から離間して配置される。レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、不図示のレーザ光源、ポリゴンミラー、ポリゴンミラー駆動用モータ等を有して構成される。
【0033】
レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、読取部301により読み込まれた画像に関する画像情報に基づいて感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を走査露光する。レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dそれぞれにより走査露光されることで、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面の露光された部分の電荷が除去される。これにより、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に静電潜像が形成される。
【0034】
現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dにそれぞれ対応して設けられ、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向して配置される。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成された静電潜像に各色のトナーを付着させて、カラーのトナー画像を感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成する。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの色に対応する。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向配置された現像ローラ、トナー攪拌用の攪拌ローラ等を有して構成される。
【0035】
トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対応して設けられており、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給される各色のトナーを収容する。トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、イエローのトナー、シアンのトナー、マゼンタのトナー、ブラックのトナーを収容する。
【0036】
トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれは、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5d及び現像器16a、16b、16c、16dにそれぞれ対応して設けられており、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれに収容された各色のトナーを、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給する。トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれと現像器16a、16b、16c、16dそれぞれとは、不図示のトナー供給路により結ばれている。
【0037】
中間転写ベルト7には、感光体ドラム2a、2b、2c、2dに形成された各色のトナー画像が順次1次転写される。中間転写ベルト7は、従動ローラ35、駆動ローラからなる対向ローラ18、テンションローラ36等に掛け渡される。テンションローラ36が中間転写ベルト7を内側から外側に付勢するため、中間転写ベルト7には所定の張力が与えられる。
【0038】
中間転写ベルト7を挟んで感光体ドラム2a、2b、2c、2dと反対の側には、1次転写ローラ37a、37b、37c、37dそれぞれが対向して配置される。
【0039】
中間転写ベルト7における所定部分は、1次転写ローラ37a、37b、37c、37dそれぞれと、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれとにより挟み込まれる。この挟み込まれた所定部分は、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面に押し当てられる。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれと1次転写ローラ37a、37b、37c、37dそれぞれとの間で、それぞれ1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dが形成される。1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dそれぞれにおいて、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに現像された各色のトナー画像が中間転写ベルト7に順次1次転写される。これにより、中間転写ベルト7には、フルカラーのトナー画像が形成される。
【0040】
1次転写ローラ37a、37b、37c、37dそれぞれには、不図示の1次転写バイアス印加部により、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに形成された各色のトナー画像を中間転写ベルト7に転写させるための1次転写バイアスが印加される。
【0041】
除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に光を照射することにより、1次転写が行われた後の感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を除電する(電荷を除去する)。
【0042】
ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に残存したトナーや付着物を除去すると共に、除去されたトナー等を所定の回収機構へ搬送して、回収させる。
【0043】
2次転写ローラ8は、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる。2次転写ローラ8には、不図示の2次転写バイアス印加部により、中間転写ベルト7に形成されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに転写させるための2次転写バイアスが印加される。
【0044】
2次転写ローラ8は、中間転写ベルト7に対して当接したり離間したりする。具体的には、2次転写ローラ8は、中間転写ベルト7に当接される当接位置と中間転写ベルト7から離間する離間位置とに移動可能に構成される。詳細には、2次転写ローラ8は、中間転写ベルト7の表面に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる場合には当接位置に配置され、他の場合には離間位置に配置される。
【0045】
中間転写ベルト7における2次転写ローラ8とは反対側には、対向ローラ18が配置される。中間転写ベルト7における所定部分は、2次転写ローラ8と対向ローラ18とによって挟み込まれる。そして、用紙Tは中間転写ベルト7の外面(トナー画像が1次転写された面)に押し当てられる。中間転写ベルト7と2次転写ローラ8との間で2次転写ニップN2が形成される。2次転写ニップN2において、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像が用紙Tに2次転写される。
【0046】
定着部9は、用紙Tに2次転写されたトナー画像を構成する各色のトナーを溶融及び加圧して、用紙Tに定着させる。定着部9は、ヒータにより加熱される加熱回転体9aと、加熱回転体9aに圧接される加圧回転体9bと、を備える。加熱回転体9aと加圧回転体9bとは、トナー画像が2次転写された用紙Tを挟み込んで加圧すると共に、搬送する。加熱回転体9aと加圧回転体9bとの間に挟まれた状態で用紙Tが搬送されることによって、用紙Tに転写されたトナーは、溶融及び加圧されることで用紙Tに定着される。
【0047】
次に、図3により、給排紙部KHについて説明する。
図3に示すように、本体装置Mの下部には、被画像形成材である用紙Tを収容する収容部として、2個の給紙カセット52が上下に配列されて配置される。給紙カセット52は、本体装置Mの筐体であるケース部材BDに、水平方向前方に挿脱可能に、取り付けられる。即ち、給紙カセット52は、用紙Tを収容すると共に、ケース部材BDに挿脱可能に取り付けられる収容部である。
【0048】
給紙カセット52には、用紙Tが載置される載置板60が配置される。給紙カセット52には、用紙Tが載置板60の上に積層された状態で収容される。載置板60に載置された用紙Tは、給紙カセット52における用紙送り出し側の端部(図3において左側の端部)に配置されるカセット給紙部51により搬送路Lに送り出される。カセット給紙部51は、載置板60上の用紙Tを取り出すための前送りコロ61と、用紙Tを1枚ずつ搬送路Lに送り出すための給紙ローラ対63とからなる重送防止機構を備える。
【0049】
本体装置Mの右側面(図3において右側)には、手差し給紙部64が設けられる。手差し給紙部64は、給紙カセット52にセットされる用紙Tとは異なる大きさや種類の用紙Tを本体装置Mに供給することを主目的として設けられる。手差し給紙部64は、閉状態において本体装置Mの右側面の一部を構成する手差しトレイ65と、給紙コロ66とを備える。手差しトレイ65は、その下端が給紙コロ66の近傍の本体装置Mに回動自在(開閉自在)に取り付けられる。開状態の手差しトレイ65には、用紙Tが載置される。給紙コロ66は、開状態の手差しトレイ65に載置された用紙Tを手差し搬送路Laに給紙する。
【0050】
本体装置Mにおける上方側で、読取部301の下方となる位置には、第1排紙部50a及び第2排紙部50bが設けられる。第1排紙部50a及び第2排紙部50b(本体側排出部)は、用紙Tを本体装置Mの外部に排紙する。第1排紙部50a及び第2排紙部50bの詳細については後述する。
【0051】
用紙Tを搬送する搬送路Lは、カセット給紙部51から2次転写ニップN2までの第1搬送路L1と、2次転写ニップN2から定着部9までの第2搬送路L2と、定着部9から第1排紙部50aまでの第3搬送路L3と、手差し給紙部64から供給される用紙を第1搬送路L1に合流させる手差し搬送路Laと、第3搬送路L3を上流側から下流側へ搬送する用紙を表裏反転させて第1搬送路L1に戻す戻り搬送路Lbと、第4搬送路L4とを備える。第4搬送路L4は、第3搬送路L3で搬送されている途中の用紙Tを、第2排紙部50bに搬送する搬送路である。
【0052】
また、第1搬送路L1の途中には、第1合流部P1及び第2合流部P2が設けられている。第3搬送路L3の途中には、第1分岐部Q1が設けられている。
第1合流部P1は、手差し搬送路Laが第1搬送路L1に合流する合流部である。第2合流部P2は、戻り搬送路Lbが第1搬送路L1に合流する合流部である。
第1分岐部Q1は、第4搬送路L4が第3搬送路L3から分岐する分岐部である。第1分岐部Q1には、整流部材58が設けられている。整流部材58は、定着部9から搬出された用紙Tの搬送方向を、第1排紙部50aに向かう第3搬送路L3又は第2排紙部50bに向かう第4搬送路L4に整流させる(切り換える)。
【0053】
第1搬送路L1の途中(詳細には、第2合流部P2と2次転写ローラ8との間)には、用紙Tを検出するためのセンサと、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正や画像形成部GKにおけるトナー画像の形成と用紙Tの搬送のタイミングを合わせるためのレジストローラ対80とが配置される。センサは、用紙Tの搬送方向におけるレジストローラ対80の直前(搬送方向における上流側)に配置される。レジストローラ対80は、センサからの検出信号情報に基づいて上述の補正やタイミング調整をして用紙Tを搬送する一対のローラである。
【0054】
戻し搬送路Lbは、用紙Tに両面印刷を行う際に、既に印刷されている面とは反対面(未印刷面)を中間転写ベルト7に対向させるために設けられる搬送路である。戻し搬送路Lbによれば、第1分岐部Q1から第1排紙部50a又は第2排紙部50b側に搬送された用紙Tを表裏反転させて第1搬送路L1に戻して、2次転写ローラ8の上流側に配置されたレジストローラ対80の上流側に搬送させることができる。戻し搬送路Lbにより表裏反転された用紙Tには、2次転写ニップN2において未印刷面に対して所定のトナー画像が転写される。
【0055】
第3搬送路L3における端部には、第1排紙部50aが形成される。第1排紙部50aは、後処理を必要としない用紙Tを、本体装置Mの外部に排紙する。図3に示すように、この第1排紙部50aは、本体装置Mにおける上方側で読取部301の下方となる位置に配置される。また、第1排紙部50aは、本体装置Mの左側面側(図3において左側)に向けて開口し、且つ、本体装置Mの右側面側に寄った位置に配置されている。
【0056】
図2に示すように、第1排紙部50aにおける開口側には、排紙集積部M1が形成される。排紙集積部M1は、本体装置Mにおける読取部301の下方に形成される。この排紙集積部M1は、本体装置Mの前面に開口する空間である。排紙集積部M1には、所定のトナー画像が形成され第1排紙部50aから排紙された用紙Tが積層して集積される。排紙集積部M1に集積された用紙Tは、本体装置Mの前面開口から取り出すことができる。
また、本実施形態の場合、図2に示したように、排紙集積部M1としての空間の下側の領域は、中継ユニット500を挿脱可能に収容するユニット装着空間420とを兼ねる。
【0057】
図3に示すように、第4搬送路L4における端部(搬送方向下流側)には、第2排紙部50bが形成される。第2排紙部50bは、第1排紙部50aの下方側において、排紙集積部M1側に向いて開口して形成される。第2排紙部50bは、第4搬送路L4に搬送される用紙Tを、後述の中継ユニット500を介して後処理装置600に送り出す後処理用排出部(又は中継ユニット用排出部)である。
第2排紙部50bの開口側には、中継ユニット500が連続して配置(本体装置Mに連結)される。そして、この中継ユニット500には、後処理装置600が連続して配置(本体装置Mに連結)される。
後処理装置600は、本体装置Mの第2排紙部50bから排出され中継ユニット500を介して搬送された用紙の後処理(ステープル、パンチ、ソート等)を行うものである。
なお、各搬送路の所定位置には用紙検出用のセンサが配置される。
【0058】
次に、主搬送路L1〜L3(第1搬送路L1、第2搬送路L2及び第3搬送路L3を合わせて以下「主搬送路」ともいう)及び戻り搬送路Lbにおける紙詰まり(JAM)を解消するための構造について簡単に説明する。
図3に示すように、本体装置Mの右側面側(図3において右側)には、主搬送路L1〜L3及び戻り搬送路Lbが主に垂直方向に延びるように並列している。本体装置Mの右側面側(図3において右側)には、本体装置Mの側面の一部を形成するように、カバー体40が設けられている。カバー体40は、その下端部において、支点軸43を介して本体装置Mに連結されている。支点軸43は、その軸方向が主搬送路L1〜L3及び戻り搬送路Lbを横断する方向に沿って配設されている。カバー体40は、支点軸43を中心として閉位置(図3に示す位置)と開位置(図示せず)との間を回動自在に構成されている。
【0059】
カバー体40は、支点軸43によって本体装置Mに回動自在に連結された第1のカバー部41と、同じ支点軸43によって本体装置Mに回動自在に連結された第2のカバー部42とから構成されている。第1のカバー部41は、第2のカバー部42よりも本体装置Mの外側(側面側)に位置する。なお、図3において、左下がりの破線でハッチングされた部分が第1のカバー部41であり、右下がりの破線でハッチングされた部分が第2のカバー部42である。
【0060】
カバー体40が閉位置に位置する状態において、第1のカバー部41は、その外面側が本体装置Mの外面(側面)の一部を形成している。
また、カバー体40が閉位置に位置する状態において、第2のカバー部42は、その内面側(本体装置M側)が主搬送路L1〜L3の一部を形成している。
更に、カバー体40が閉位置に位置する状態において、第1のカバー部41の内面側と第2のカバー部42の外面側とが、戻り搬送路Lbの少なくとも一部を形成している。つまり、戻り搬送路Lbは、第1のカバー部41と第2のカバー部42との間に形成されている。
【0061】
本実施形態のコピー機1は、このような構成のカバー体40を備えることにより、主搬送路L1〜L3で紙詰まり(JAM)が発生した際には、カバー体40を図3に示す閉位置から、開位置(図示せず)に回動して主搬送路L1〜L3を開放することにより、主搬送路L1〜L3に詰まった用紙を処理することができる。一方、戻り搬送路Lbで紙詰まりが発生した際には、カバー体40を開位置に回動した後、支点軸43を中心に第2のカバー部42を本体装置M側(図3において右側)に回動させて戻り搬送路Lbを開放することにより、戻り搬送路Lbに詰まった用紙を処理することができる。
【0062】
以上に説明したコピー機1は、被画像形成材である用紙Tに画像を形成する本体装置M(コピー機本体1A)に、オプションユニットである中継ユニット500と、後処理装置600とが取り付けられたものである。
また、本体装置Mは、前述したように、外形を構成するケース部材BDと、給紙カセット52と、主電源部400と、画像形成部GKと、第2排紙部50b(本体側排出部)と、後処理用搬送部Lxと、を有する。
【0063】
給紙カセット52は、用紙Tを収容すると共に、本体装置Mの筐体であるケース部材BDに挿脱可能に取り付けられる収容部である。
【0064】
主電源部400は、本体装置M(コピー機本体1A)内に標準装備される各種の駆動部や画像読取装置300の駆動部に、これらの駆動部の動作に必要な第1電圧の電力を供給可能な電源部である。
また、図2に示すように、主電源部400は、後述の変圧部620に対して第1電圧の電力を供給可能な第1電圧出力コネクタ410を有している。つまり、主電源部400は、本体装置M(コピー機本体1A)に含まれる画像読取装置300を構成する駆動部等に第1電圧の電力を出力すると共に、第1電圧出力コネクタ410を介して後処理装置600の変圧部620に対して第1電圧の電力を供給可能に構成される。
【0065】
画像形成部GKは、主電源部400から第1電圧の電力の供給を受けて駆動し、用紙Tに画像を形成する。
【0066】
第2排紙部50bは、画像形成部GKにより画像が形成された用紙Tを後処理装置600に搬送するために本体装置M(ケース部材BD)の外部に排出させる本体側排出部である。
【0067】
後処理用搬送部Lxは、給紙カセット52に収容された用紙Tを画像形成部GKに搬送すると共に、画像形成部GKにより画像が形成された用紙Tを前記第2排紙部50bに搬送する。後処理用搬送部Lxは、具体的には、図3において、給紙カセット52から第1搬送路L1、第2搬送路L2、第3搬送路L3(一部)、第4搬送路L4を経由して第2排紙部50bに至る搬送路である。
【0068】
次に、図4〜図6により、中継ユニット500、及び後処理装置600の構成について、詳述する。
図4は、本体装置Mに挿脱可能に装着される中継ユニット500の左側面側上方から視た斜視図である。図5は、本体装置Mに装着される後処理装置600を構成する枠体610と該枠体610に固定された変圧部620の斜視図である。図6は、本体装置Mに装着される後処理装置600を構成する後処理ユニット630の右側面側下方から視た斜視図である。
【0069】
まず、中継ユニット500について説明する。
中継ユニット500は、高さ寸法が小さい薄型の直方体状である。中継ユニット500は、本体装置Mの前面側から、ユニット装着空間420に挿脱可能に装着される(図2参照)。ここで、図2に示した矢印Y1は、ユニット装着空間420に対する中継ユニット500の挿脱方向である。
中継ユニット500は、ユニット装着空間420に装着された状態では、右側面が第2排紙部50bに対向して配置されると共に、左側面が本体装置Mの左側面上の開口430(図2参照)側に配置される。また、中継ユニット500がユニット装着空間420に装着された状態では、中継ユニット500の上端面501は、本体装置Mの第1排紙部50aから排出された用紙Tを集積する用紙集積面として機能する。
【0070】
図2及び図4に示すように、中継ユニット500は、中継ユニット側搬入部511と、中継ユニット側搬出部521と、中継ユニット側搬送部531と、中継ユニット側コネクタ541と、を備える。
【0071】
図2及び図3に示すように、中継ユニット側搬入部511は、第2排紙部50bに対向した配置となるように、中継ユニット500の右側面に配置されている。中継ユニット側搬入部511は、本体装置Mの第2排紙部50bから排出される用紙Tを受け入れる(搬入させる)部分である。
【0072】
図4に示すように、中継ユニット側搬出部521は、中継ユニット500の左側面502に配置されている。
中継ユニット側搬出部521は、中継ユニット側搬入部511から中継ユニット500の内部に搬入された用紙Tを、該中継ユニット500の外部に搬出させる部分である。ここで、中継ユニット側搬出部521は、後述する後処理ユニット側搬入部631に対向して配置される。
【0073】
中継ユニット500内には、中継ユニット側搬入部511に搬入された用紙Tを中継ユニット側搬出部521に導く内部搬送路551(図3参照)が形成されている。
【0074】
中継ユニット側搬送部531は、中継ユニット500の内部に装備された用紙搬送手段である(図3参照)。中継ユニット側搬送部531は、中継ユニット側搬入部511から搬入された用紙Tを内部搬送路551に沿って中継ユニット側搬出部521に搬送する。また、中継ユニット側搬送部531は、本体装置Mの主電源部400が出力する第1電圧とは異なる第2電圧の電力の供給を受けて駆動される。
【0075】
図4に示すように、中継ユニット側コネクタ541は、中継ユニット500の左側面502に形成される。中継ユニット側コネクタ541は、中継ユニット側搬出部521の近傍に、水平方向に伸びるように形成されている。中継ユニット側コネクタ541は、接続部が水平方向に向いて配置されている。本実施形態の場合、中継ユニット側コネクタ541の配置は、中継ユニット側搬出部521の垂直方向下側となる位置に設定されている。
中継ユニット側コネクタ541は、中継ユニット側搬送部531の駆動に必要となる第2電圧の電力の供給を受けるコネクタである。
【0076】
次に、後処理装置600について説明する。
後処理装置600は、本体装置Mの左側面441に着脱可能に取り付けられる(図1及び図3参照)。
後処理装置600は、枠体610と、変圧部620と、後処理ユニット630と、第1コネクタ640と、第2コネクタ650と、を備える(図1及び図2参照)。
【0077】
枠体610は、本体装置Mの左側面441に連結される(図1及び図2参照)。枠体610は、後処理装置600を本体装置Mに取り付けるための部材である。
図5に示すように、枠体610は、本体装置Mの左側面441(図2参照)に沿って延びた垂直壁部611と、垂直壁部611の垂直方向における中間部から水平方向に延出した水平支持台部612、612とを、備えている。
【0078】
図6に示すように、垂直壁部611には、本体装置Mの左側面441への連結手段として、係止用フック613と、ねじ止め用の貫通穴614(本実施形態においては4つ)とが装備されている。
係止用フック613は、本体装置Mに向けて水平移動されて、本体装置Mの左側面441に形成された不図示の係止穴に挿入される。これにより、枠体610は、垂直壁部611が左側面441に対向した状態(面接触した状態)で、本体装置Mに係止(仮止め)される。この係止(仮止め)状態で、貫通穴614に所定のネジを挿入すると共に回転させることで、垂直壁部611(枠体610)は、左側面441(本体装置M)に連結固定される。
ここで、本実施形態の枠体610は、本体装置Mに取り付けられる場合には、水平方向に移動される。言い換えると、枠体610(後処理装置600)における取り付け方向は、水平方向である。
【0079】
また、図5に示すように、枠体610には、後処理ユニット630を連結する手段として、ユニット係止フック616と、連結穴617と、が設けられている。
ユニット係止フック616は、垂直壁部611に設けられている。ユニット係止フック616は、開口部が垂直方向上側を向く係止溝616aを有する。ユニット係止フック616は、上方から連結穴617の上に載置される後処理ユニット630の背面部に係合して、後処理ユニット630の水平方向への移動を規制する。
連結穴617は、後処理ユニット630が載置される水平支持台部612の上部の載置板部612aに貫通形成されている。連結穴617は、後処理ユニット630を枠体610にねじ止め固定するためのねじ止め用の穴である。
【0080】
図5に示すように、変圧部620は、枠体610の下部側(垂直方向下側)に取り付けられる。変圧部620は、枠体610を本体装置Mに取り付ける前に枠体610に取り付けられる。つまり、変圧部620は、予め枠体610に取り付けられて、枠体610と一体化した状態で、本体装置Mに取り付けられる。
この変圧部620には、主電源部400の第1電圧出力コネクタ410に接続する入力コネクタ621が装備されている。変圧部620は、第1電圧出力コネクタ410を介して主電源部400から第1電圧の電力の供給を受ける(図2参照)。
変圧部620は、主電源部400から第1電圧の電力の供給を受けると共に、供給された電力を、中継ユニット500や後処理ユニット630の駆動に必要な電圧(前記第2電圧又は前記第1電圧とは異なる第3電圧)に変圧処理して(後述する第1コネクタ640及び/又は第2コネクタ650から)出力する。
【0081】
後処理ユニット630は、枠体610に装脱可能に取り付けられる。後処理ユニット630は、枠体610を介して、後処理ユニット630に取り付けられる(図1及び図2参照)。
【0082】
図2及び図6に示すように、後処理ユニット630は、後処理ユニット側搬入部631と、後処理ユニット側排出部632と、後処理部633と、後処理ユニット側コネクタ634と、を備える。
【0083】
後処理ユニット側搬入部631は、中継ユニット500の中継ユニット側搬出部521から搬出される用紙Tが搬入される部分(開口部)である。後処理ユニット側搬入部631は、中継ユニット側搬出部521に対向して配置される。後処理ユニット側搬入部631は、中継ユニット側搬出部521に連結するように対向して配置される。
【0084】
後処理ユニット側排出部632は、前記後処理ユニット側搬入部631から後処理ユニット630内に搬入された用紙Tを、該後処理ユニット630の外部に排出させる部分(開口部)である。後処理ユニット側排出部632は、後処理部633により所定の処理がなされた用紙T1を後処理ユニット630の外部に排出可能に構成される。
【0085】
図2及び図6に示すように、後処理ユニット630は、後処理ユニット側排出部632に連続して配置される排紙トレイ660を有する。排紙トレイ660は、後処理ユニット側排出部632から排出される用紙Tを集積させる排紙トレイである。
【0086】
後処理部633は、後処理ユニット630内に装備されていて、後処理ユニット側搬入部631に搬入された用紙Tに対して、ステープルやパンチ等の所定の後処理を行う。
また、後処理部633は、後処理された用紙Tを後処理ユニット側排出部632に搬送する機能も備えている。後処理部633は、前記第2電圧又は、前記第1電圧とは異なる第3電圧の電力の供給を受けて駆動される。後処理部633は、中継ユニット500に供給される第2電圧か、又は、第1電圧とも第2電圧とも異なる第3電圧の電力の供給を受けて駆動される。ここで、後処理部633が第2電圧の電力の供給を受けて駆動される場合、変圧部620は、一の変圧処理部を有すればよい。また、後処理部633が第3電圧の電力の供給を受けて駆動される場合、変圧部620は、2つ(複数)の電圧処理部を有する。
【0087】
図6に示すように、後処理ユニット側コネクタ634は、後処理ユニット630の下面に、垂直方向下方に突出して設けられている。後処理ユニット側コネクタ634の接続部は、垂直方向下側を向いて配置されている。
後処理ユニット側コネクタ634は、前記第2電圧又は前記第3電圧の電力の供給を受けるコネクタである。
後処理ユニット側コネクタ634は、後処理ユニット630を枠体610に取り付けた際に、変圧部620に装備された第2コネクタ650と嵌合(接続)する。これにより、後処理ユニット630は、第2コネクタ650に接続された後処理ユニット側コネクタ634を介して、変圧部620から前記第2電圧又は前記第3電圧の電力の供給を受ける。
【0088】
図5に示すように、第1コネクタ640は、枠体610における本体装置M側の面に、嵌合方向が水平方向に伸びるように配置される。第1コネクタ640の接続部は、水平方向(図2においては右側)を向いて配置されている。
上記の枠体610における本体装置M側の面とは、具体的には、後処理装置600の一部を構成する枠体610の垂直壁部611における本体装置M側の面である。
また、第1コネクタ640は、本体装置M側に向かって水平方向に突出するように、垂直壁部611に配置されている。第1コネクタ640は、枠体610が本体装置Mの左側面441に取り付けられた際、中継ユニット500に装備されている中継ユニット側コネクタ541と嵌合(接続)される。ここで、枠体610は、本体装置Mに取り付けられる際、水平方向に移動される。
つまり、第1コネクタ640は、枠体610を水平方向に移動させて本体装置Mに取り付けることで、第1コネクタ640と同様に水平方向に伸びるように配置され接続部を第1コネクタ640側に向けて配置されている中継ユニット側コネクタ641に嵌合(接続)される。
これにより、第1コネクタ640は、変圧部620と電気的に接続されていて、変圧部620で変圧処理された前記第2電圧の電力を、中継ユニット側コネクタ541を介して、中継ユニット500の中継ユニット側搬送部531に供給する。
【0089】
図5に示すように、第2コネクタ650は、枠体610に固定される変圧部620の上面に、垂直方向上方に向かって突出して設けられている。従って、第2コネクタ650の接続部は垂直方向を向いて配置される。この第2コネクタ650は、後処理ユニット630を枠体610の水平支持台部612に取り付ける際に、後処理ユニット630の下面に装備されている後処理ユニット側コネクタ634と連結(嵌合接続)される。また、第2コネクタ650は、変圧部620に電気的に接続されていて、変圧部620で変圧された前記第2電圧又は、前記第1電圧とは異なる第3電圧の電力を、後処理ユニット側コネクタ634を介して、後処理装置600内の駆動部に供給する。
【0090】
後処理ユニット630に装備された後処理ユニット側コネクタ634と、該後処理ユニット側コネクタ634が嵌合接続される変圧部620上の第2コネクタ650とは、いずれも、接続部の向きが垂直方向に向いている。従って、後処理ユニット630は、前記枠体610に取り付けられる場合には、垂直方向に移動される。
【0091】
次に、図7A〜図7Dにより、中継ユニット500、枠体610及び後処理ユニット630(後処理装置600)の本体装置Mへの取り付け手順について説明する。
【0092】
図7Aは、本体装置Mに装着する前の中継ユニット500及び枠体610及び後処理ユニット630の本体装置Mに対する取り付け向きを示す斜視図である。図7Bは、本体装置Mに中継ユニット500が装着された状態の斜視図である。図7Cは、本体装置Mに後処理装置600の枠体610が固定された状態の斜視図である。図7Dは、本体装置Mに固定されている枠体610に後処理ユニット630が取り付けられた状態の斜視図である。
【0093】
まず、ユーザは、図7A及び図7Bに示すように、中継ユニット500を矢印Y方向に移動させて、該中継ユニット500を本体装置Mに取り付ける。つまり、ユーザにより、本体装置Mの前面側から、排紙集積部M1内のユニット装着空間420内に水平方向に挿入されることで、中継ユニット500は、本体装置Mに取り付けられる。
中継ユニット500は、本体装置Mに取り付けられた状態において、中継ユニット500の左側面502に配置されている中継ユニット側搬出部521と中継ユニット側コネクタ541(図4参照)とが、本体装置Mの左側面441側に開口430を介して露出して配置される。
【0094】
次いで、ユーザは、中継ユニット500の本体装置Mへの取り付けの後、変圧部620と第1コネクタ640と第2コネクタ650とが組み付けられている枠体610を、本体装置Mの左側面441に取り付ける。
【0095】
図7B及び図7Cに示すように、ユーザは、枠体610を垂直壁部611の第1コネクタ640が突出している面が本体装置Mの左側面441と平行に対向するよう位置させる。続けて、ユーザは、枠体610をその状態のまま矢印X3方向に移動させる。そして、ユーザは、第1コネクタ640の接続部の位置が中継ユニット500の中継ユニット側コネクタ541の位置と整合するように更に水平方向に移動させて、枠体610を本体装置Mの左側面441に取り付ける。ユーザは、本体装置Mの左側面441に形成された不図示の係止穴に係止用フック613を挿入させると共に、貫通穴614に所定のネジを挿入すると共に回転させることで、枠体610を本体装置Mに連結固定させる。
【0096】
ここで、枠体610を水平方向に移動させることにより本体装置Mの左側面441に取り付けるが、枠体610の移動方向と、第1コネクタ640及び中継ユニット側コネクタ541の接続方向とが、いずれも水平方向で一致しているため、枠体610の取り付け動作をすることで、第1コネクタ640と中継ユニット側コネクタ541との嵌合接続を行うことができる。
【0097】
続けて、ユーザは、枠体610の本体装置Mへの取り付けが完了した後、後処理ユニット630を枠体610に取り付ける。
図7C及び図7Dに示すように、ユーザは、後処理ユニット630を枠体610よりも高い位置に位置させる。
そして、ユーザは、後処理ユニット630を矢印X4方向(水平方向)に移動させて後処理ユニット630の背面を垂直壁部611に突き当てた後、矢印Z4に示す垂直方向に移動させて後処理ユニット630の下面を枠体610の水平支持台部612(図5参照)に載置させる。
更に、ユーザは、連結穴617を利用して後処理ユニット630を枠体610の水平支持台部612に固定する。
これにより、後処理ユニット630の枠体610への取り付けは完了する。
【0098】
後処理ユニット630を垂直方向の移動により枠体610の水平支持台部612に載せる作業において、後処理ユニット630の移動方向と、第2コネクタ650及び後処理ユニット側コネクタ634の接続方向とが、いずれも垂直方向で一致しているため、後処理ユニット630の取り付け動作をすることで、第2コネクタ650と後処理ユニット側コネクタ634との嵌合接続を行うことができる。
【0099】
図7Dに示したように、中継ユニット500、枠体610、後処理ユニット630が適正に本体装置Mに取り付けられると、枠体610に装備されている変圧部620は稼働可能になる。その結果、変圧部620は、本体装置Mの主電源部400から供給される第1電圧の電力を第2電圧の電力に変圧して、中継ユニット500に供給することが可能になる。また、変圧部620は、本体装置Mの主電源部400から供給される第1電圧の電力を第1電圧とは異なる第3電圧の電力に変圧して、後処理ユニット630に供給することが可能になる。
【0100】
図1に示すように、中継ユニット500及び後処理装置600が適正に取り付けられたコピー機1では、画像形成部GKにおける画像形成が完了した用紙Tで、後処理が必要な用紙Tは、図3に示す定着部9を通過して第3搬送路L3に送り出された後、第1分岐部Q1から第4搬送路L4に送られる。図3の第4搬送路L4に送られた用紙Tは、第2排紙部50bから中継ユニット500を経由して、後処理装置600に送られる。そして、後処理装置600に送られた用紙Tは、後処理ユニット630内で所定の後処理が実施された後、排紙トレイ660に排紙される。
【0101】
ここで、本実施形態のコピー機1は、後処理を必要としない場合、画像形成部GKにおける画像形成が完了した用紙Tの排紙先(搬送ルート)を次の2通りに設定できる。
コピー機1は、用紙Tを、第4搬送路L4から中継ユニット500内と通過させて、後処理装置600に送るが、後処理装置600は後処理をせずに排紙トレイ660に排紙するように設定可能である。
また、コピー機1は、用紙Tを、第4搬送路L4には送らず、第3搬送路L3の端部の第1排紙部50aから排紙集積部M1に排紙するように設定可能である。第1排紙部50aから排紙集積部M1に排紙された用紙Tは、中継ユニット500の上端面501に集積し、本体装置Mの前面側から取り出される。
【0102】
本実施形態によれば、例えば、次の効果が奏される。
本実施形態のコピー機1は、用紙Tに画像を形成する本体装置Mであって、外形を構成するケース部材BDと、用紙Tを収容すると共に、ケース部材BDに挿脱可能に取り付けられる給紙カセット52と、第1電圧の電力を供給可能な主電源部400と、主電源部400から第1電圧の電力の供給を受けて駆動し、用紙Tに画像を形成する画像形成部GKと、画像形成部GKにより画像が形成された用紙Tをケース部材BDの外部に排出させる第2排紙部50bと、給紙カセット52に収容された用紙Tを画像形成部GKに搬送すると共に、画像形成部GKにより画像が形成された用紙Tを第2排紙部50bに搬送する後処理用搬送部Lxと、を有する本体装置Mと、本体装置Mに取り付けられる中継ユニット500であって、第2排紙部50bに対向して配置される中継ユニット側搬入部511と、中継ユニット側搬入部511から搬入された用紙Tを該中継ユニット500の外部に搬出させる中継ユニット側搬出部521と、第1電圧とは異なる第2電圧の電力の供給を受けて駆動し、中継ユニット側搬入部511から搬入された用紙Tを中継ユニット側搬出部521に搬送する中継ユニット側搬送部531と、第2電圧の電力の供給を受ける中継ユニット側コネクタ541と、を有する中継ユニット500と、本体装置Mに取り付けられる後処理装置600であって、本体装置Mに連結される枠体610と、枠体610に取り付けられ、主電源部400から第1電圧の電力の供給を受けると共に、供給された電力を変圧処理して出力する変圧部620と、枠体610に装脱可能に取り付けられる後処理ユニット630であって、中継ユニット側搬出部521に対向して配置される後処理ユニット側搬入部631と、後処理ユニット側搬入部631から搬入された用紙Tを該後処理ユニット630の外部に排出させる後処理ユニット側排出部632と、第2電圧又は第1電圧とは異なる第3電圧の電力の供給を受けて駆動し中継ユニット側搬入部511から搬入された用紙Tに対して所定の後処理を行うと共に、該後処理された用紙Tを後処理ユニット側排出部632に搬送する後処理部633と、第2電圧又は第3電圧の電力の供給を受ける後処理ユニット側コネクタ634と、を有する後処理ユニット630と、変圧部620と電気的に接続されると共に、中継ユニット側コネクタ541と連結される第1コネクタ640と、変圧部620に電気的に接続されると共に、後処理ユニット側コネクタ634と連結される第2コネクタ650と、を有する後処理装置600と、を備える。
【0103】
本実施形態のコピー機1は、本体装置Mの他に、オプションで装備される中継ユニット500と後処理装置600とを具備した構成で、オプションで装備される中継ユニット500や後処理装置600の駆動に必要となる所定電圧の電力を出力する変圧部620は、オプション機器側に装備される。
そのため、本体装置Mには、オプション機器用の変圧部を装備する必要がなく、本体装置Mのコスト低減を図ることができる。
【0104】
また、本実施形態のコピー機1の場合、中継ユニット側コネクタ541は、中継ユニット側搬出部521の近傍に、水平方向に伸びるように配置され、第1コネクタ640は、枠体610における本体装置M側の面に、水平方向に伸びるように配置される。
そのため、第1コネクタ640を有する後処理装置600の本体装置Mへの取り付けを、後処理装置600の水平移動により可能にすると、後処理装置600の取り付け時の移動方向と、中継ユニット側コネクタ541及び第1コネクタ640の接続部の向きとが、いずれも水平方向で一致するため、後処理装置600の取り付け操作自体で、第1コネクタ640と中継ユニット側コネクタ541との嵌合接続を完了させることができる。つまり、コピー機1は、電機接続の手間を軽減可能に構成される。
【0105】
また、本実施形態のコピー機1の場合、枠体610は、本体装置Mに取り付ける場合には、水平方向に移動され、中継ユニット側コネクタ541の接続部は水平方向を向いて配置され、第1コネクタ640の接続部は水平方向を向いて配置され、後処理ユニット630は、枠体610に取り付けられる場合には、垂直方向に移動され、後処理ユニット側コネクタ634の接続部は垂直方向を向いて配置され、第2コネクタ650の接続部は垂直方向を向いて配置される。
そのため、枠体610を水平移動させて本体装置Mに取り付けると、該水平移動によって枠体610に装備されている第1コネクタ640を、本体装置M側で待ち受けている中継ユニット側コネクタ541に接続することができる。つまり、コピー機1は、中継ユニット500と枠体610側の変圧部620との電機接続作業の手間を軽減可能に構成される。
【0106】
また、本実施形態のコピー機1の場合、後処理ユニット630を垂直移動させて枠体610に取り付けると、その時の垂直移動によって後処理ユニット630に装備されている後処理ユニット側コネクタ634を、枠体610側で待ち受けている第2コネクタ650に接続することができる。つまり、コピー機1は、後処理ユニット630と枠体610側の変圧部620との電機接続作業の手間を軽減可能に構成される。
【0107】
更に、本実施形態のコピー機1の場合、本体装置Mに対する枠体610の取り付け方向と、枠体610に対する後処理ユニット630の取付方向とは、互いに直交しているため、後処理ユニット630の取り付け時に作用する荷重が、枠体610と本体装置Mとの取り付けに与える影響が小さく、各オプションの取り付け性を向上させることができる。
【0108】
また、本実施形態の後処理装置600は、用紙Tに画像を形成する本体装置Mであって、外形を構成するケース部材BDと、用紙Tを収容すると共にケース部材BDに挿脱可能に取り付けられる給紙カセット52と、第1電圧の電力を供給可能な主電源部400と、主電源部400から第1電圧の電力の供給を受けて駆動し用紙Tに画像を形成する画像形成部GKと、画像形成部GKにより画像が形成された用紙Tをケース部材BDの外部に排出させる第2排紙部50bと、給紙カセット52に収容された用紙Tを画像形成部GKに搬送すると共に画像形成部GKにより画像が形成された用紙Tを第2排紙部50bに搬送する後処理用搬送部Lxと、を有する本体装置Mと、本体装置Mに取り付けられる中継ユニット500であって、第2排紙部50bに対向して配置される中継ユニット側搬入部511と、中継ユニット側搬入部511から搬入された用紙Tを該中継ユニット500の外部に搬出させる中継ユニット側搬出部521と、第1電圧とは異なる第2電圧の電力の供給を受けて駆動し中継ユニット側搬入部511から搬入された用紙Tを中継ユニット側搬出部521に搬送する中継ユニット側搬送部531と、第2電圧の電力の供給を受ける中継ユニット側コネクタ541と、を有する中継ユニット500と、本体装置Mに取り付けられる後処理装置600と、を有する画像形成装置における後処理装置600であって、本体装置Mに連結される枠体610と、枠体610に取り付けられ、主電源部400から第1電圧の電力の供給を受けると共に、供給された電力を変圧処理して出力する変圧部620と、枠体610に装脱可能に取り付けられる後処理ユニット630であって、中継ユニット側搬出部521に対向して配置される後処理ユニット側搬入部631と、後処理ユニット側搬入部631から搬入された用紙Tを該後処理ユニット630の外部に排出させる後処理ユニット側排出部632と、第2電圧又は第1電圧とは異なる第3電圧の電力の供給を受けて駆動し中継ユニット側搬入部511から搬入された用紙Tに対して所定の後処理を行うと共に、該後処理された用紙Tを後処理ユニット側排出部632に搬送する後処理部633と、第2電圧又は第3電圧の電力の供給を受ける後処理ユニット側コネクタ634と、を有する後処理ユニット630と、変圧部620と電気的に接続されると共に、中継ユニット側コネクタ541と連結される第1コネクタ640と、変圧部620に電気的に接続されると共に、後処理ユニット側コネクタ634と連結される第2コネクタ650と、を備える。
【0109】
本実施形態の後処理装置600は、オプションで装備される中継ユニット500や後処理装置600の駆動に必要となる所定電圧の電力を出力する変圧部620を有する。
そのため、本体装置Mには、オプション機器用の変圧部を装備する必要がなく、本実施形態の後処理装置600は、本体装置Mのコスト低減に寄与することが可能である。
【0110】
なお、本発明の画像形成装置の種類は、特に限定がなく、コピー機、プリンタ、ファクシミリ、又はこれらの複合機等であってもよい。
また、シート状の被画像形成材は、用紙に制限されず、例えば、フィルムシートであってもよい。
【0111】
また、上記実施形態では、後処理ユニット630の駆動電圧は第3電圧で、中継ユニット500の駆動電圧は第2電圧としており、駆動電圧が互いに異なるケースを含んで説明している。ここで、当然に、後処理ユニット630及び中継ユニット500がともに第2電圧で駆動されてもよい。
【符号の説明】
【0112】
1……コピー機(画像形成装置)、1A……コピー機本体、50b……第2排紙部(本体側排出部)、52……給紙カセット(収容部)、400……主電源部、410……第1電圧出力コネクタ、500……中継ユニット、501……上端面、511……中継ユニット側搬入部、521……中継ユニット側搬出部、541……中継ユニット側コネクタ、600……後処理装置、610……枠体、611……垂直壁部、612……水平支持台部、620……変圧部、621……入力コネクタ、630……後処理ユニット、631……後処理ユニット側搬入部、632……後処理ユニット側排出部、633……後処理部、634……後処理ユニット側コネクタ、640……第1コネクタ、650……第2コネクタ、GK……画像形成部、L4……第4搬送路、Lx……後処理用搬送部、T……用紙(被画像形成材)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被画像形成材に画像を形成する本体装置であって、
外形を構成するケース部材と、
被画像形成材を収容すると共に、前記ケース部材に挿脱可能に取り付けられる収容部と、
第1電圧の電力を供給可能な主電源部と、
前記主電源部から前記第1電圧の電力の供給を受けて駆動し、被画像形成材に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により画像が形成された被画像形成材を前記ケース部材の外部に排出させる本体側排出部と、
前記収容部に収容された被画像形成材を前記画像形成部に搬送すると共に、前記画像形成部により画像が形成された被画像形成材を前記本体側排出部に搬送する本体側搬送部と、を有する本体装置と、
前記本体装置に取り付けられる中継ユニットであって、
前記本体側排出部に対向して配置される中継ユニット側搬入部と、
前記中継ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材を該中継ユニットの外部に搬出させる中継ユニット側搬出部と、
前記第1電圧とは異なる第2電圧の電力の供給を受けて駆動し、前記中継ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材を前記中継ユニット側搬出部に搬送する中継ユニット側搬送部と、
前記第2電圧の電力の供給を受ける中継ユニット側コネクタと、を有する中継ユニットと、
前記本体装置に取り付けられる後処理装置であって、
前記本体装置に連結される枠体と、
前記枠体に取り付けられ、前記主電源部から前記第1電圧の電力の供給を受けると共に、供給された電力を変圧処理して出力する変圧部と、
前記枠体に装脱可能に取り付けられる後処理ユニットであって、前記中継ユニット側搬出部に対向して配置される後処理ユニット側搬入部と、前記後処理ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材を該後処理ユニットの外部に排出させる後処理ユニット側排出部と、前記第2電圧又は、前記第1電圧とは異なる第3電圧の電力の供給を受けて駆動し前記中継ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材に対して所定の後処理を行うと共に、該後処理された被画像形成材を前記後処理ユニット側排出部に搬送する後処理部と、
前記第2電圧又は前記第3電圧の電力の供給を受ける後処理ユニット側コネクタと、を有する後処理ユニットと、
前記変圧部と電気的に接続されると共に、前記中継ユニット側コネクタと連結される第1コネクタと、
前記変圧部に電気的に接続されると共に、前記後処理ユニット側コネクタと連結される第2コネクタと、を有する後処理装置と、を備える
画像形成装置。
【請求項2】
前記中継ユニット側コネクタは、
前記中継ユニット側搬出部の近傍に、水平方向に伸びるように配置され、
前記第1コネクタは、
前記枠体における本体装置側の面に、水平方向に伸びるように配置される
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記枠体は、前記本体装置に取り付ける場合には、水平方向に移動され、
前記中継ユニット側コネクタの接続部は水平方向を向いて配置され、
前記第1コネクタの接続部は水平方向を向いて配置され、
前記後処理ユニットは、前記枠体に取り付けられる場合には、垂直方向に移動され、
前記後処理ユニット側コネクタの接続部は垂直方向を向いて配置され、
前記第2コネクタの接続部は垂直方向を向いて配置される
請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
被画像形成材に画像を形成する本体装置であって、外形を構成するケース部材と、被画像形成材を収容すると共に前記ケース部材に挿脱可能に取り付けられる収容部と、第1電圧の電力を供給可能な主電源部と、前記主電源部から前記第1電圧の電力の供給を受けて駆動し被画像形成材に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成された被画像形成材を前記ケース部材の外部に排出させる本体側排出部と、前記収容部に収容された被画像形成材を前記画像形成部に搬送すると共に前記画像形成部により画像が形成された被画像形成材を前記本体側排出部に搬送する本体側搬送部と、を有する本体装置と、前記本体装置に取り付けられる中継ユニットであって、前記本体側排出部に対向して配置される中継ユニット側搬入部と、前記中継ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材を該中継ユニットの外部に搬出させる中継ユニット側搬出部と、前記第1電圧とは異なる第2電圧の電力の供給を受けて駆動し前記中継ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材を前記中継ユニット側搬出部に搬送する中継ユニット側搬送部と、前記第2電圧の電力の供給を受ける中継ユニット側コネクタと、を有する中継ユニットと、前記本体装置に取り付けられる後処理装置と、を有する画像形成装置における後処理装置であって、
前記本体装置に連結される枠体と、
前記枠体に取り付けられ、前記主電源部から前記第1電圧の電力の供給を受けると共に、供給された電力を変圧処理して出力する変圧部と、
前記枠体に装脱可能に取り付けられる後処理ユニットであって、前記中継ユニット側搬出部に対向して配置される後処理ユニット側搬入部と、前記後処理ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材を該後処理ユニットの外部に排出させる後処理ユニット側排出部と、前記第2電圧又は、前記第1電圧とは異なる第3電圧の電力の供給を受けて駆動し前記中継ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材に対して所定の後処理を行うと共に、該後処理された被画像形成材を前記後処理ユニット側排出部に搬送する後処理部と、前記第2電圧又は前記第3電圧の電力の供給を受ける後処理ユニット側コネクタと、を有する後処理ユニットと、
前記変圧部と電気的に接続されると共に、前記中継ユニット側コネクタと連結される第1コネクタと、
前記変圧部に電気的に接続されると共に、前記後処理ユニット側コネクタと連結される第2コネクタと、を備える
後処理装置。
【請求項1】
被画像形成材に画像を形成する本体装置であって、
外形を構成するケース部材と、
被画像形成材を収容すると共に、前記ケース部材に挿脱可能に取り付けられる収容部と、
第1電圧の電力を供給可能な主電源部と、
前記主電源部から前記第1電圧の電力の供給を受けて駆動し、被画像形成材に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により画像が形成された被画像形成材を前記ケース部材の外部に排出させる本体側排出部と、
前記収容部に収容された被画像形成材を前記画像形成部に搬送すると共に、前記画像形成部により画像が形成された被画像形成材を前記本体側排出部に搬送する本体側搬送部と、を有する本体装置と、
前記本体装置に取り付けられる中継ユニットであって、
前記本体側排出部に対向して配置される中継ユニット側搬入部と、
前記中継ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材を該中継ユニットの外部に搬出させる中継ユニット側搬出部と、
前記第1電圧とは異なる第2電圧の電力の供給を受けて駆動し、前記中継ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材を前記中継ユニット側搬出部に搬送する中継ユニット側搬送部と、
前記第2電圧の電力の供給を受ける中継ユニット側コネクタと、を有する中継ユニットと、
前記本体装置に取り付けられる後処理装置であって、
前記本体装置に連結される枠体と、
前記枠体に取り付けられ、前記主電源部から前記第1電圧の電力の供給を受けると共に、供給された電力を変圧処理して出力する変圧部と、
前記枠体に装脱可能に取り付けられる後処理ユニットであって、前記中継ユニット側搬出部に対向して配置される後処理ユニット側搬入部と、前記後処理ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材を該後処理ユニットの外部に排出させる後処理ユニット側排出部と、前記第2電圧又は、前記第1電圧とは異なる第3電圧の電力の供給を受けて駆動し前記中継ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材に対して所定の後処理を行うと共に、該後処理された被画像形成材を前記後処理ユニット側排出部に搬送する後処理部と、
前記第2電圧又は前記第3電圧の電力の供給を受ける後処理ユニット側コネクタと、を有する後処理ユニットと、
前記変圧部と電気的に接続されると共に、前記中継ユニット側コネクタと連結される第1コネクタと、
前記変圧部に電気的に接続されると共に、前記後処理ユニット側コネクタと連結される第2コネクタと、を有する後処理装置と、を備える
画像形成装置。
【請求項2】
前記中継ユニット側コネクタは、
前記中継ユニット側搬出部の近傍に、水平方向に伸びるように配置され、
前記第1コネクタは、
前記枠体における本体装置側の面に、水平方向に伸びるように配置される
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記枠体は、前記本体装置に取り付ける場合には、水平方向に移動され、
前記中継ユニット側コネクタの接続部は水平方向を向いて配置され、
前記第1コネクタの接続部は水平方向を向いて配置され、
前記後処理ユニットは、前記枠体に取り付けられる場合には、垂直方向に移動され、
前記後処理ユニット側コネクタの接続部は垂直方向を向いて配置され、
前記第2コネクタの接続部は垂直方向を向いて配置される
請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
被画像形成材に画像を形成する本体装置であって、外形を構成するケース部材と、被画像形成材を収容すると共に前記ケース部材に挿脱可能に取り付けられる収容部と、第1電圧の電力を供給可能な主電源部と、前記主電源部から前記第1電圧の電力の供給を受けて駆動し被画像形成材に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成された被画像形成材を前記ケース部材の外部に排出させる本体側排出部と、前記収容部に収容された被画像形成材を前記画像形成部に搬送すると共に前記画像形成部により画像が形成された被画像形成材を前記本体側排出部に搬送する本体側搬送部と、を有する本体装置と、前記本体装置に取り付けられる中継ユニットであって、前記本体側排出部に対向して配置される中継ユニット側搬入部と、前記中継ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材を該中継ユニットの外部に搬出させる中継ユニット側搬出部と、前記第1電圧とは異なる第2電圧の電力の供給を受けて駆動し前記中継ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材を前記中継ユニット側搬出部に搬送する中継ユニット側搬送部と、前記第2電圧の電力の供給を受ける中継ユニット側コネクタと、を有する中継ユニットと、前記本体装置に取り付けられる後処理装置と、を有する画像形成装置における後処理装置であって、
前記本体装置に連結される枠体と、
前記枠体に取り付けられ、前記主電源部から前記第1電圧の電力の供給を受けると共に、供給された電力を変圧処理して出力する変圧部と、
前記枠体に装脱可能に取り付けられる後処理ユニットであって、前記中継ユニット側搬出部に対向して配置される後処理ユニット側搬入部と、前記後処理ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材を該後処理ユニットの外部に排出させる後処理ユニット側排出部と、前記第2電圧又は、前記第1電圧とは異なる第3電圧の電力の供給を受けて駆動し前記中継ユニット側搬入部から搬入された被画像形成材に対して所定の後処理を行うと共に、該後処理された被画像形成材を前記後処理ユニット側排出部に搬送する後処理部と、前記第2電圧又は前記第3電圧の電力の供給を受ける後処理ユニット側コネクタと、を有する後処理ユニットと、
前記変圧部と電気的に接続されると共に、前記中継ユニット側コネクタと連結される第1コネクタと、
前記変圧部に電気的に接続されると共に、前記後処理ユニット側コネクタと連結される第2コネクタと、を備える
後処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【公開番号】特開2012−118283(P2012−118283A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−267773(P2010−267773)
【出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリュ−ションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリュ−ションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】
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