説明

画像形成装置及び画像形成装置の制御方法

【課題】メモリカードの種類またはポート番号が増大してもユーザの操作負荷が増大しないようにすることができるようにする。
【解決手段】可搬性メディアの種別またはポート番号を識別して印刷設定情報と関連付けて、関連付けされた印刷設定情報をワークメモリ108に記憶し、記憶されている印刷設定情報に基づいて文書データを印刷するようにし、さらに、スキャンされた文書データを可搬メディアに保存する際に、プリントチケットも作成するようにして、可搬性メディアの種別によって別々に印刷設定を行うことができるとともに、印刷する文書データのジョブチケットを反映させることができるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラム、及び記録媒体に関し、特に、スキャン画像文書を可搬性メディアに記録し、可搬性メディアを画像形成装置本体に接続してメディア内文書を直接印刷するために用いて好適な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯性のよい安価なメモリカード(USBメモリ、SDカード、Mini−SDカード、CFカード、等)の普及に伴い、Scan To USB(スキャンしたデータをUSBメモリカードに保存)やUSBダイレクト印刷等が盛んに行われている。USBダイレクト印刷の場合、ユーザがUSBメモリスティックをプリンタのUSBポートに直接挿入すると、USBメモリがマウント(認識)される。そして、USBメモリ内に格納されている印刷可能な文書データをプリンタがリストアップし、どの文書データを印刷するかをユーザに選択させる。
【0003】
プリンタのデフォルト設定を用いてユーザが選択した文書データの印刷設定(用紙タイプ、用紙サイズ、モノクロモード、ディザパターン、Nup等)を行う場合は、パネル操作を特に行う必要がない。ところが、プリンタのデフォルト設定を用いない場合は、ユーザがプリンタパネルを操作して印刷設定項目の設定をいちいち行う必要がある。しかし、操作に不慣れなユーザが多々あるので、プリンタパネルを操作して印刷設定項目の設定を行うのは困難な作業であった。ましてや、SFP(シングルファンクションプリンタ)のような小さいLCDが搭載された操作性の低い印刷装置を用いる場合は、経験の豊富なユーザでも操作負荷が大きい作業であった。以上のことを考えると、ダイレクト印刷機能を用いて所望する印刷設定を行うことは、ユーザにとって容易ではない。
【0004】
一方、画像形成装置で受信したメールを印刷する場合に、メールスロットの番号やメールアドレスによって、別々の印刷設定を行うことができる技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。これにより、大量の受信メールを印刷する時に、ユーザのデバイスパネル操作負荷を低減することができる。
【0005】
また、ホストコンピュータにおいて、Windows(登録商標)のようなOSを搭載したプリンタドライバが存在し、ユーザフレンドリーなUI画面で操作することにより簡単に印刷設定を行うことができるものもある。さらに、Hot Folderのような便利な印刷設定ツールを利用すれば、プリンタドライバが存在しなくても、個々の印刷文書に対して印刷設定を行わずにすむ。すなわち、マウスで印刷文書を所定のフォルダにDrag & Dropするだけで、当該フォルダ毎に異なる印刷機能を利用して印刷文書を出力することができる技術も開示されている(例えば、特許文献2を参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2003−46690号公報
【特許文献2】特開2005−242781号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、近年、メモリカードの種類が多くなるに従って、複数のメモリカードと接続可能な印刷装置が増えてきた。このような印刷装置を用いて印刷を行う場合、メモリカードが多くなるとメモリカードの種類またはポート番号が多くなり、印刷設定の管理が複雑化してしまい、印刷時にユーザに与える操作負荷が大きくなってしまう問題点があった。
【0008】
本発明は前述の問題点に鑑み、メモリカードの種類またはポート番号が増大してもユーザの操作負荷が増大しないようにすることができるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の画像形成装置は、可搬性メディアを接続する1つ以上の接続ポートを有する画像形成装置であって、前記接続ポートの何れかに接続されている可搬性メディアの種別を識別する可搬性メディア識別手段と、前記可搬性メディア識別手段によって識別された可搬性メディアの種別と、前記可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷するための印刷設定情報とを関連付ける印刷設定情報関連付け手段と、前記印刷設定情報関連付け手段によって前記可搬性メディアの種別と関連付けされた印刷設定情報を記憶装置に記憶する記憶手段と、前記接続ポートの何れかに接続されている可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷する際に、前記印刷設定情報関連付け手段によって関連付けされた印刷設定情報を前記記憶装置から取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された印刷設定情報に基づいて、前記可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷する印刷手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置の他の特徴とするところは、可搬性メディアを接続する1つ以上の接続ポートを有する画像形成装置であって、前記接続ポートの何れかに接続されている可搬性メディアのポート番号を識別する接続ポート識別手段と、前記接続ポート識別手段によって識別されたポート番号と、前記可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷するための印刷設定情報とを関連付ける印刷設定情報関連付け手段と、前記印刷設定情報関連付け手段によって前記ポート番号と関連付けされた印刷設定情報を記憶装置に記憶する記憶手段と、前記接続ポートの何れかに接続されている可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷する際に、前記印刷設定情報関連付け手段によって関連付けされた印刷設定情報を前記記憶装置から取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された印刷設定情報に基づいて、前記可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷する印刷手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の画像形成装置の制御方法は、可搬性メディアを接続する1つ以上の接続ポートを有する画像形成装置の制御方法であって、前記接続ポートの何れかに接続されている可搬性メディアの種別を識別する可搬性メディア識別工程と、前記可搬性メディア識別工程において識別した可搬性メディアの種別と、前記可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷するための印刷設定情報とを関連付ける印刷設定情報関連付け工程と、前記印刷設定情報関連付け工程において前記可搬性メディアの種別と関連付けした印刷設定情報を記憶装置に記憶する記憶工程と、前記接続ポートの何れかに接続されている可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷する際に、前記印刷設定情報関連付け工程において関連付けした印刷設定情報を前記記憶装置から取得する取得工程と、前記取得工程において取得した印刷設定情報に基づいて、前記可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷する印刷工程とを備えることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置の制御方法の他の特徴とするところは、可搬性メディアを接続する1つ以上の接続ポートを有する画像形成装置の制御方法であって、前記接続ポートの何れかに接続されている可搬性メディアのポート番号を識別する接続ポート識別工程と、前記接続ポート識別工程において識別したポート番号と、前記可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷するための印刷設定情報とを関連付ける印刷設定情報関連付け工程と、前記印刷設定情報関連付け工程において前記可搬性メディアの種別と関連付けした印刷設定情報を記憶装置に記憶する記憶工程と、前記接続ポートの何れかに接続されている可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷する際に、前記印刷設定情報関連付け工程において関連付けした印刷設定情報を前記記憶装置から取得する取得工程と、前記取得工程において取得した印刷設定情報に基づいて、前記可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷する印刷工程とを備えることを特徴とする。
【0011】
本発明のプログラムは、可搬性メディアを接続する1つ以上の接続ポートを有する画像形成装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記接続ポートの何れかに接続されている可搬性メディアの種別を識別する可搬性メディア識別工程と、前記可搬性メディア識別工程において識別した可搬性メディアの種別と、前記可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷するための印刷設定情報とを関連付ける印刷設定情報関連付け工程と、前記印刷設定情報関連付け工程において前記可搬性メディアの種別と関連付けした印刷設定情報を記憶装置に記憶する記憶工程と、前記接続ポートの何れかに接続されている可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷する際に、前記印刷設定情報関連付け工程において関連付けした印刷設定情報を前記記憶装置から取得する取得工程と、前記取得工程において取得した印刷設定情報に基づいて、前記可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷する印刷工程とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、本発明のプログラムの他の特徴とするところは、可搬性メディアを接続する1つ以上の接続ポートを有する画像形成装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記接続ポートの何れかに接続されている可搬性メディアのポート番号を識別する接続ポート識別工程と、前記接続ポート識別工程において識別したポート番号と、前記可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷するための印刷設定情報とを関連付ける印刷設定情報関連付け工程と、前記印刷設定情報関連付け工程において前記可搬性メディアの種別と関連付けした印刷設定情報を記憶装置に記憶する記憶工程と、前記接続ポートの何れかに接続されている可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷する際に、前記印刷設定情報関連付け工程において関連付けした印刷設定情報を前記記憶装置から取得する取得工程と、前記取得工程において取得した印刷設定情報に基づいて、前記可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷する印刷工程とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0012】
本発明の記録媒体は、前記の何れかに記載のプログラムを記録したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、可搬性メディアの種別またはポート番号を識別して印刷設定情報と関連付けて、関連付けされた印刷設定情報を記憶装置に記憶する。そして、記憶されている印刷設定情報に基づいて文書データを印刷するようにした。これにより、可搬性メディアの種別またはポート番号によって印刷設定を別々に行うことができる。したがって、印刷時におけるユーザによる操作の負荷を抑えることが可能となり、高い利便性をユーザに提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、本実施形態に係るMFPに分類されている画像形成装置の内部構成例を示すブロック図である。MFP(Multi-Function Printer)とは、印刷ジョブを受け付けて画像形成を行うだけでなく、ADF(Automatic Document Feeder)のようなドキュメントスキャナが付いている。そして、紙文書の画像をデジタル化する機能も備えている。更に、デジタル化された画像をプリントアウトする機能も有する。なお、近年高機能化が進み、FAX送受信・電子メール送受信等Send機能を有するMFPも増えている。
【0015】
図1において、100はMFP(画像形成装置)であり、外部から印刷ジョブを受信して用紙、OHPフィルム等のシート上に画像形成を行うプリント機能と、原稿の画像を読み取ってシート上に画像形成を行うコピー機能とを有している。さらに、原稿の画像を読み取って外部へファクシミリデータを送信するファクシミリ送信機能と、画像データを外部の装置へ送信するイメージ送信機能とを有している。画像形成装置100には、通信ネットワーク1を介して例えばパーソナルコンピュータといった情報処理装置200が接続されている。
【0016】
情報処理装置200には、文書、グラフィックス等の電子データを作成するためのアプリケーションプログラムが予めインストールされている。また、通信ネットワーク1を介して画像形成装置100に処理依頼(印刷ジョブ)を送信するためのドライバプログラム(プリンタドライバ)も予めインストールされている。前記アプリケーションプログラムからプリンタドライバを呼出し、プリンタドライバによって生成された印刷ジョブを画像形成装置100へ送信することにより、文書、グラフィックス等の印刷出力を実行させることができる。
【0017】
また、スキャナ300は、文書、写真等の物理原稿からアナログ画像データを読み取り、デジタル画像データに変換することができる。そして、画像読取制御部104、及びUSBカード制御部120aを経由して、USBメモリスロット120に接続されているUSBメモリカード121に保存できるようにしている。なお、USBなどインタフェースの接続端子(スロット)のことを接続ポートとも呼ぶ。
【0018】
さらに、本実施形態に係る画像形成装置100は、可搬性メモリであるUSBメモリカード121に記録された容量不足回避シナリオ情報を読み出すことができる。読み出した容量不足回避シナリオ情報をUSBカード制御部120aを経由して画像形成装置100のワークメモリ108に格納する。そして、USBメモリカード121に保存する時に容量が不足した場合に、制御部101は、前述した通りに容量不足回避シナリオ情報を読み出して回避処理を行わせる。
【0019】
以下、画像形成装置100の制御系の構成について説明する。
画像形成装置100は制御部101を備えており、制御部101がバス102を介して接続された各種のハードウェアを制御することにより、全体として本実施形態の画像形成装置として機能させる。そのため、制御部101は、CPU、各種ハードウェアを制御するための制御プログラムを予め格納したROM、及び前記制御プログラムの実行中に生成されるデータを一時的に記憶するRAM等を備えている。また、本実施形態では、制御部101は、可搬性メディア識別手段と、印刷設定情報関連付け手段と、記憶手段と、取得手段として機能する。
【0020】
操作パネル103は、利用者の動作指示を受け付ける操作部103aと利用者に対して通知すべき情報を表示する表示部103bとから構成されている。操作部103aは、利用者の動作指示を受け付けるための各種操作キーを備えており、プリント枚数、コピー濃度、スキャンモード(モノクロ、カラー)、スキャン解像度等の各機能における設定値、各機能の切り替え操作、入出力開始指示等の指示を受け付ける。
【0021】
表示部103bは、液晶ディスプレイを備えており、画像形成装置100の動作状況や、操作部103aを介して入力された各種の設定値や、利用者に対して通知すべき情報等を表示する。また、表示部103bの一部には各種の選択操作を受け付けるように構成したタッチパネル方式のソフトウェアキーを備えている。
【0022】
スキャナ300は、読取用の原稿に光を照射する光源、CCD(Charge Coupled Device)のようなイメージセンサ、AD変換器等を備えている。そして、所定の読み取り位置にセットされた原稿の画像を当該イメージセンサに結像させてアナログ電気信号に変換し、得られたアナログ電気信号をAD変換器によりAD変換する。そして、AD変換して得られたデジタル信号に対して、原稿読取時の光源の配光特性、イメージセンサの感度ムラ等の補正を施すことによりデジタル形式のデジタル画像データを生成する。
【0023】
画像読取制御部104は、スキャナ300の動作の開始及び終了を制御したり、スキャンした時のパラメータや、デジタル画像データをワークメモリ108へ転送する処理などを制御したりする。また、変換されたデジタル画像データを複写する場合は、画像形成部105に転送する。また、USBメモリカード121に保存する場合は、ワークメモリ108、及びUSBカード制御部120aに転送する。
【0024】
画像形成部105は印刷手段として機能し、例えば、感光体ドラムを所定の電位に帯電させる帯電器と、外部から受け付けた画像データに応じてレーザ光を発して感光体ドラム上に静電潜像を生成させるレーザ書込装置とを備えている。さらに、感光体ドラム表面に形成された静電潜像にトナーを供給して顕像化する現像器、感光体ドラム表面に形成されたトナー像を用紙上に転写する転写器等を備えており、電子写真方式にて利用者が所望する画像を用紙上に形成する。なお、本実施形態では、電子写真方式の画像形成部105を備える構成としたが、インクジェット方式、熱転写方式、昇華方式の画像形成部を備える構成であってもよい。
【0025】
通信インタフェース109を介して情報処理装置200から転送されるPDLジョブ、及び画像ファイルは画像形成装置100内でビットマップデータに展開される。その後、プリンタエンジンに転送される前に、前記ビットマップデータは画像メモリ106に一時格納される。画像メモリ106は半導体メモリにより構成されており、画像メモリ106に一時的に記憶された画像データは、制御部101の指示によりその利用目的に応じた転送先に転送される。
【0026】
USBメモリスロット120は、USBメモリカード121を装着するための手段である。また、装着の有無を検出するための検出回路と、装着されたUSBメモリカード121に対してデータの読み出し処理及び書き込み処理を実行するインタフェース回路とを備えるUSBカード制御部120aを搭載している。USBカード制御部120aを介して読み出したデータ及び書き込むデータは、揮発性のメモリであるワークメモリ108に一時的に保持される。
【0027】
同様に、SDメモリスロット130は、SDメモリカード131を装着するための手段である。また、装着の有無を検出するための検出回路と、装着されたSDメモリカード131に対してデータの読み出し処理及び書き込み処理を実行するインタフェース回路とを備えるSDカード制御部130aを搭載している。SDカード制御部130aを介して読み出したデータ及び書き込むデータは、揮発性のメモリであるワークメモリ108に一時的に保持される。
【0028】
同様に、CFメモリスロット140は、CFメモリカード141を装着するための手段である。また、装着の有無を検出するための検出回路と、装着されたCFメモリカード141に対してデータの読み出し処理及び書き込み処理を実行するインタフェース回路とを備えるCFカード制御部140aを搭載している。CFカード制御部140aを介して読み出したデータ及び書き込むデータは、揮発性のメモリであるワークメモリ108に一時的に保持される。
【0029】
通信インタフェース109は、通信ネットワーク1の通信規格に準拠したインタフェースであり、当該通信ネットワーク1に接続された情報処理装置200から印刷ジョブを受信するとともに、情報処理装置200へ通知すべき情報を送信する。通信インタフェース109ではこのような各種データの送受信の制御を行う。
【0030】
以下、画像形成装置100が実行する処理をフローチャート及び表示部103bに表示される画面例を参照しながら説明する。図2に示す対応表は、可搬性メモリの種別毎に関連付けられている印刷設定を示している。
【0031】
図2において、第1コラム「メモリ種別」は画像形成装置本体に付属されている可搬性メモリカードの種別を表す。また、第2以降のコラムは印刷設定の設定内容を表す。この設定は画像形成装置100を出荷する時に工場モードとしてプリセットしてもよく、出荷後、ユーザの好みによって画像形成装置100の操作部103aにて任意にカスタマイズできるようにしてもよい。
【0032】
なお、図2に示す関連付け情報は、印刷設定情報関連付け手段により可搬性メディアの種別と関連付けされて画像形成装置100の永久性記憶装置(ハードディスク等)に保存する。このようにして、画像形成装置100の電源状態がOFFの場合でも消えないようにする。さらに、画像形成装置100を起動する時は、永久性記憶装置から、より高速の記憶装置(ワークメモリ108)に関連付け情報を記憶させる。また、ユーザの操作により関連付け情報が更新された時は、更新情報を前記永久性記憶装置またはワークメモリ108に記憶させるようにしている。
【0033】
図3に示すフローチャートは、スキャナ300から紙文書を読み取って、デジタル化されたデジタル画像データを可搬性メモリカードに保存する場合の処理手順の一例を示している。
図3のステップS101において、画像読取制御部104は、ユーザによりスキャナ300の原稿台に紙原稿が載せられ、スキャン解像度、画像輝度、保存文書用フォーマット等のパラメータが指定され、スタートボタンが押下されたか否かを判定する。
【0034】
この判定の結果、スタートボタンが押下されていない場合は、押下されるまで待機する。一方、ステップS101の判定の結果、スタートボタンが押下された場合は、スキャナ300でスキャン動作が開始される。この時、スキャナ300においては、1ページの原稿スキャンが完了したら、図示しないADF装置が自動的に次のページを原稿台に載せてスキャン処理を続ける。そして、ステップS102において、画像読取制御部104は、すべての原稿ページのスキャンの完了を検知したか否かを判断する。
【0035】
この判断の結果、スキャンの完了を検知していない場合は、スキャンの完了を検知するまで待機する。一方、ステップS102の判断の結果、スキャンの完了を検知した場合は、ステップS103において、制御部101の制御により、接続中の可搬メモリカードを検出したか否かを判断する。この判断の結果、画像形成装置100と接続中の可搬メモリカードを検出できない場合は、ステップS104において、制御部101の制御により、図4に示すようなメッセージを表示部103bに表示し、ユーザに対してメモリカードの挿入を促す。そして、ステップS103に戻る。
【0036】
一方、ステップS103の判断の結果、画像形成装置100と接続中の可搬メモリカードを検出した場合は、ステップS105において、検出された可搬メモリカードの種別を識別する。この時、どのメモリスロットに可搬メモリカードが挿入されているかを認識することによって識別することができる。
【0037】
また、複数のメモリカードを同時に検出した場合は、スキャン文書のデジタル画像データをどのメモリカードに保存するかを操作パネル103にてユーザに確認させるようにすることもできる。本実施形態では、制御部101の制御により、USBメモリスロット120に挿入されたUSBメモリカードを検出したものとする。
【0038】
次に、ステップS106において、制御部101の制御により、ステップS105において検出したUSBメモリ種別情報に基づいて、ワークメモリ108に記憶されている図2に示す関連付け表から該当するメモリ種別の印刷設定情報を取得する。本実施形態では、図2に示す表の第1行の内容の印刷設定情報を取得する。すなわち、カラーモード=カラー、印刷レイアウト=製本、解像度=1200 dpi、用紙サイズ=A3、用紙タイプ=厚紙という情報を取得する。次に、ステップS107において、制御部101の制御により、ステップS106で取得した印刷設定情報をXMLフォーマットのプリントチケットに変換する。変換結果の一例として、図5に示す。
【0039】
次に、ステップS108において、USBカード制御部120aは、スキャン文書のデジタル画像データとステップS107で生成したプリントチケットとをUSBメモリスロット120に挿入されているUSBメモリカード121に保存する。本実施形態では、USBカード制御部120aはプリントチケット保存手段として機能し、プリントチケットをスキャン文書の基本名同名+拡張子「.PT」で保存する。
【0040】
また、プリントチケットを内包するフォーマットを用いる場合は、単独ファイルの代わりにスキャン文書のデジタル画像データにプリントチケットを内包させることも可能である。また、1つのスキャン文書に対して1つのプリントチケットを作成するのではなく、1つのフォルダに対して1つのプリントチケットを作成するようにしてもよい。
【0041】
次に、ステップS109において、画像読取制御部104は、他の文書のスキャン処理があるか否かを判断する。この判断の結果、他の文書のスキャン処理がある場合は、ステップS102に戻り、処理を繰り返す。一方、ステップS109の判断の結果、他の文書のスキャン処理がない場合は、処理を終了する。
【0042】
図6は、本実施形態において、メモリカードから画像データを読み出してダイレクトに印刷する時の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図6において、処理が開始されると、ステップS201において、メモリカードが画像形成装置100の何れかのメモリスロットに挿入されたか否かを判断する。この判断の結果、何れのメモリスロットにもメモリカードが挿入されていない場合は、メモリカードが挿入されるまで待機する。
【0043】
一方、ステップS201の判断の結果、メモリカードが挿入された場合は、ステップS202において、メモリカード内の印刷可能な文書の画像データをすべてリストアップし、どの文書の画像データを印刷するかをユーザに対して選択させるように促す。本実施形態においては、USBメモリカード121が挿入され、制御部101の制御により、USBカード制御部120aが検知したものとして説明する。なお、文書のリストアップ処理においては、プリントチケットをリストアップしないように制御する。また、どの文書の画像データが印刷可能であるかは画像形成装置100のインタープリッターの搭載状況によるものとする。
【0044】
例えば、PDFインタープリッターが搭載されている場合は、拡張子が「.PDF」であるすべての文書の画像データを一覧にリストする。また、逆に、Word文書インタープリッターが搭載されていない場合は、拡張子が「.DOC」である文書の画像データをリストアップしないようにする。なお、リストアップされた文書の画像データの一覧を操作パネル103の表示部103bに表示させ(不図示)、ユーザの操作により操作部103aを介して選択処理を行うようにする。
【0045】
次に、ステップS203において、USBカード制御部120aは、ユーザにより選択された文書の画像データにプリントチケットが有るか否かを判断する。この判断の結果、プリントチケットがない場合は、ステップS208において、制御部101の制御により、該当するメモリカードと関連付けている印刷設定情報をワークメモリ108から取得し、取得した印刷設定情報をプリントチケットに変換する。そして、USBカード制御部120aにより、該当するメモリカードに保存する。また、制御部101の制御により、取得した印刷設定情報に基づいて印刷設定を行う。
【0046】
一方、ステップS203の判断の結果、プリントチケットがある場合は、ステップS204において、制御部101の制御により、プリントチケットの印刷設定情報に基づいて印刷設定を行うかそれとも別途印刷設定を指定するかを判断する。図7は、表示部103bに表示される確認画面の一例を示す図である。他の印刷設定またはプリントチケット設定を操作パネル103においてユーザが修正することができるようにしている。
【0047】
この判断の結果、プリントチケットの印刷設定情報を用いず別途印刷設定を指定するようにユーザにより指示された場合は、ステップS207に進む。そして、ステップS207において、USBカード制御部120aは、最終的に新しい印刷設定情報に基づいて、USBメモリカード121内の該当する文書の画像データのプリントチケットを更新する。また、制御部101の制御により、新しい印刷設定情報をワークメモリ108に保存し、保存した新しい印刷設定情報に基づいて印刷設定を行う。
【0048】
一方、ステップS205の判断の結果、プリントチケットの印刷設定情報に基づいて印刷設定を行うようにユーザにより指示された場合は、ステップS206において、USBカード制御部120aは、プリントチケットから印刷設定情報を読み出す。そして、制御部101の制御により、読み出した印刷設定情報に基づいて画像形成装置100の印刷設定を行う。
【0049】
例えば、図5に示すようなプリントチケットが指定された場合は、画像形成装置100の印刷設定を図2の「USBメモリ」に該当する設定にする。すなわち、カラーモード=カラー、印刷レイアウト=製本、解像度=1200 dpi、用紙サイズ=A3、用紙タイプ=厚紙と設定される。そして、ステップS209において、画像形成部105は、ステップS208で設定された印刷設定に従い印刷を実行する。結果として文書の画像データがユーザの所望通りの形式に印刷される。
【0050】
なお、ステップS204とステップS207とを省略して、常にプリントチケット指定に従って印刷設定を行うようにしてもよい。さらに、ステップS208の処理において、メモリ種別と関連付けた印刷設定情報の代わりに、画像形成装置100のデフォルト印刷設定に従ってプリントチケットを新規作成するようにしてもよい。
【0051】
また、ステップS206の処理において、プリントチケットの印刷設定情報と画像形成装置100の処理能力との違いによって、コンフリクトが起こる可能性がある。例えば、プリントチケットに印字解像度が1200dpiに指定されているが、画像形成装置100の最大印字解像度が600dpiである場合がある。また、プリントチケットに用紙サイズがA3に指定されているが、画像形成装置100の最大用紙サイズがA4である場合もある。
【0052】
このような場合は、例えば、図8のフローチャートに示すようなコンフリクト回避(印刷設定を丸める)処理が必要となる。そこで、次に、コンフリクト回避処理について詳細に説明する。なお、図8に示すフローチャートでは、カラーモードの丸め処理、及び解像度の丸め処理を行う例について説明する。
【0053】
図8において、処理が開始されると、ステップS301において、制御部101の制御により、印刷処理を実行する画像形成装置100の処理能力(Capability)を取得する。次に、ステップS302において、印刷文書用のプリントチケットを読み出して、印刷設定情報を取得する。
【0054】
次に、ステップS303において、制御部101の制御により、プリントチケットに印刷モードがカラーと指定されている場合において、画像形成装置100がカラーモードを有しているか否かを判断する。この判断の結果、カラーモードを有している場合は、ステップS304において、制御部101の制御により、該当文書の印刷モードをカラーモードに設定する。一方、ステップS303の判断の結果、モノクロモードしか有していない場合は、ステップS305に進み、制御部101の制御により、該当文書の印刷モードをモノクロモードに設定する。
【0055】
次に、ステップS306において、制御部101の制御により、プリントチケットで指定されている印刷解像度で画像形成装置100が印刷可能であるか否かを判断する。この判断の結果、印刷可能である場合は、ステップS307において、制御部101の制御により、該当文書の印刷解像度をプリントチケット指定の解像度に設定する。一方、ステップS306の判断の結果、印刷が不可能である場合は、ステップS308に進み、制御部101の制御により、該当文書の印刷解像度をプリントチケット指定と一番近い画像形成装置100で設定可能な解像度に設定する。
【0056】
次に、ステップS309において、制御部101の制御により、その他の丸め処理を行う。なお、その他の丸め処理(他の用紙サイズ丸め処理や、用紙タイプの丸め処理等)についても前記のカラーモード丸め処理及び解像度丸め処理と基本的に同様である。したがって、詳しい説明については割愛する。すべての丸め処理が完了したら、ステップS310において、制御部101の制御により、丸め処理の結果を適応させて印刷設定を行い、処理を終了する。
【0057】
以上のように本実施形態においては、可搬性メディアの種別を識別して印刷設定情報と関連付けて、関連付けされた印刷設定情報をワークメモリ108に記憶し、記憶されている印刷設定情報に基づいて文書データを印刷するようにした。また、スキャンされた文書データを可搬メディアに保存する際に、プリントチケットも作成するようにした。これにより、可搬性メディアの種別によって別々に印刷設定を行うことができるとともに、印刷する文書データのジョブチケットを反映させることができる。したがって、印刷時におけるユーザによる操作の負荷を抑えることができる。
【0058】
なお、本実施形態においてはUSBメモリカード121、SDメモリカード131、CFメモリカード141を用いる構成とした。ところが、必ずしもこのような構成に限定する必要がなく、他の種類の可搬性メモリカード(例えば、フレキシブルディスク、Mini−SDカード、CD−R、DVD−Rのような記録媒体)と組み合わせた構成であってもよい。
【0059】
また、本実施形態において、USBメモリカード121をUSBメモリスロット120に接続し、SDメモリカード131をSDメモリスロット130に接続し、CFメモリカード141をCFメモリスロット140に直接接続するようにした。一方、可搬性メモリの種類によってはケーブルなどを介して接続するようにしてもよい。また、USB/SD/CFに代えて、IEEE1394バスや、シリアルバス、パラレルバスなどを用いてもよい。さらに、このような有線による接続に限らず、可搬性メモリの種類によっては、電波や赤外線や光や超音波などを介して、無線で接続するようにしてもよい。その場合、Bluetoothや無線LANなどを用いることもできる。
【0060】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、画像形成装置100と接続可能な可搬性メモリスロットは3つであり、USBメモリスロットが1つ、SDメモリスロットが1つ、CFメモリスロットが1つの構成であった。本実施形態では、図9に示すように、2つのUSBメモリスロットを備えている。なお、画像形成装置100のメモリスロット以外の部分については、図1と同様である。よって、図9には、第1のUSBメモリスロット150と、第1のUSBメモリカード151と、第2のUSBメモリスロット160と、第2のUSBメモリカード161の部分のみを図示する。また、本実施形態における第1のUSBメモリスロット150と第2のUSBメモリスロット160とに関連付けられている印刷設定情報を図10に示す。また、本実施形態では、制御部101は、接続ポート識別手段と、印刷設定情報関連付け手段と、記憶手段と、取得手段として機能する。
【0061】
図11は、本実施形態において、スキャナ300から紙文書を読み取って、デジタル化されたデジタル画像データを可搬性メモリカードに保存する場合の処理手順の一例を示すフローチャートである。処理の基本的な流れは図3と同一であるため、同一の処理については図3と同じ番号を付している。したがって、図3に示すフローチャートと異なる点についてのみ説明する。
【0062】
ステップS405において、メモリカードの接続スロットID(ポート番号)を識別する。そして、ステップS406において、ワークメモリ108に格納されている図10に示す印刷設定情報の一覧から、メモリカードの接続スロットIDと関連付けられている印刷設定情報を取得する。
【0063】
図12は、メモリカードから画像データを読み出してダイレクトに印刷する時の処理手順の一例を示すフローチャートである。処理の基本的な流れは図6と同一であるため、同一の処理については図6と同じ番号を付している。したがって、図6に示すフローチャートと異なる点についてのみ説明する。
【0064】
ステップS508において、ワークメモリ108に格納されている図10に示す印刷設定一覧表から、メモリカードの接続スロットIDと関連付けられている印刷設定情報を取得する。そして、取得した印刷設定情報をプリントチケットに変換して、該当するメモリカードに保存する。
【0065】
以上のように本実施形態においては、可搬メディアのポート番号を識別して印刷設定情報と関連付けて、関連付けされた印刷設定情報をワークメモリ108に記憶し、記憶されている印刷設定情報に基づいて文書データを印刷するようにした。また、スキャンされた文書データを可搬メディアに保存する際に、プリントチケットも作成するようにした。これにより、可搬性メディアのポート番号によって別々に印刷設定を行うことができるとともに、印刷する文書データのジョブチケットを反映させることができる。したがって、印刷時におけるユーザによる操作の負荷を抑えることができる。
【0066】
なお、本実施形態においては、第1のUSBメモリカード151を第1のUSBメモリスロット150に接続し、第2のUSBメモリカード161を第2のUSBメモリスロット160に直接接続するようにした。一方、可搬性メモリの種類によってケーブルなどを介して接続するようにしてもよい。また、USBの代わりにIEEE1394バスや、シリアルバス、パラレルバスなどを用いてもよい。さらに、このような有線による接続に限らず、可搬性メモリの種類によっては、電波や赤外線や光や超音波などを介して、無線で接続するようにしてもよい。その場合、Bluetoothや無線LANなどを用いることもできる。
【0067】
(本発明に係る他の実施形態)
前述した本発明の実施形態における画像形成装置を構成する各手段、並びに画像形成装置の制御方法の各工程は、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
【0068】
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0069】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図3、6、11、12に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムまたは装置に直接、または遠隔から供給する場合も含む。そして、そのシステムまたは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0070】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0071】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0072】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどがある。さらに、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM、DVD−R)などもある。
【0073】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する方法がある。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0074】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0075】
また、その他の方法として、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記録媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0076】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0077】
さらに、その他の方法として、まず記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。そして、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の内部構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における可搬性メモリ種別と関連付けられている印刷設定情報の一例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態において、スキャンされたデジタル画像データを可搬性メモリカードに保存するまでの処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態において、操作パネルの表示部に表示される画面例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態におけるXMLフォーマットのプリントチケットの一例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態において、メモリから読み出してダイレクトに印刷する時の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施形態において、操作パネルの表示部に表示される画面例を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施形態におけるコンフリクト回避処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態における画像形成装置のメモリスロット及び接続可能なメモリカードの構成例を示すブロック図である。
【図10】本発明の第2の実施形態における可搬性メモリスロットIDと関連付けられている印刷設定情報の一例を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施形態において、スキャンされたデジタル画像データを可搬性メモリカードに保存するまでの処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施形態において、メモリから読み出してダイレクトに印刷する時の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0079】
1 通信ネットワーク
100 画像形成装置
101 制御部
102 バス
103 操作パネル
104 画像読取制御部
105 画像形成部
106 画像メモリ
108 ワークメモリ
109 通信インタフェース
120 USBメモリスロット
120a USBカード制御部
121 USBメモリカード
130 SDメモリスロット
130a SDカード制御部
131 SDメモリカード
140 CFメモリスロット
140a CFカード制御部
141 CFメモリカード
200 情報処理装置
300 スキャナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可搬性メディアを接続する1つ以上の接続ポートを有する画像形成装置であって、
前記接続ポートの何れかに接続されている可搬性メディアの種別を識別する可搬性メディア識別手段と、
前記可搬性メディア識別手段によって識別された可搬性メディアの種別と、前記可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷するための印刷設定情報とを関連付ける印刷設定情報関連付け手段と、
前記印刷設定情報関連付け手段によって前記可搬性メディアの種別と関連付けされた印刷設定情報を記憶装置に記憶する記憶手段と、
前記接続ポートの何れかに接続されている可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷する際に、前記印刷設定情報関連付け手段によって関連付けされた印刷設定情報を前記記憶装置から取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された印刷設定情報に基づいて、前記可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷する印刷手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
可搬性メディアを接続する1つ以上の接続ポートを有する画像形成装置であって、
前記接続ポートの何れかに接続されている可搬性メディアのポート番号を識別する接続ポート識別手段と、
前記接続ポート識別手段によって識別されたポート番号と、前記可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷するための印刷設定情報とを関連付ける印刷設定情報関連付け手段と、
前記印刷設定情報関連付け手段によって前記ポート番号と関連付けされた印刷設定情報を記憶装置に記憶する記憶手段と、
前記接続ポートの何れかに接続されている可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷する際に、前記印刷設定情報関連付け手段によって関連付けされた印刷設定情報を前記記憶装置から取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された印刷設定情報に基づいて、前記可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷する印刷手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
前記記憶装置に記憶されている印刷設定情報を前記文書データのプリントチケットとして、前記可搬性メディアに保存するプリントチケット保存手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記プリントチケット保存手段は、前記画像形成装置に接続されているスキャナから読み取った文書データを前記プリントチケットとともに前記可搬性メディアに保存することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記取得手段は、前記可搬性メディアに前記文書データのプリントチケットが存在する場合には、前記記憶装置の代わりに、前記プリントチケットから印刷設定情報を取得し、
前記印刷手段は、前記取得手段によって前記プリントチケットから取得された印刷設定情報に基づいて、前記文書データを印刷することを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
可搬性メディアを接続する1つ以上の接続ポートを有する画像形成装置の制御方法であって、
前記接続ポートの何れかに接続されている可搬性メディアの種別を識別する可搬性メディア識別工程と、
前記可搬性メディア識別工程において識別した可搬性メディアの種別と、前記可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷するための印刷設定情報とを関連付ける印刷設定情報関連付け工程と、
前記印刷設定情報関連付け工程において前記可搬性メディアの種別と関連付けした印刷設定情報を記憶装置に記憶する記憶工程と、
前記接続ポートの何れかに接続されている可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷する際に、前記印刷設定情報関連付け工程において関連付けした印刷設定情報を前記記憶装置から取得する取得工程と、
前記取得工程において取得した印刷設定情報に基づいて、前記可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷する印刷工程とを備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項7】
可搬性メディアを接続する1つ以上の接続ポートを有する画像形成装置の制御方法であって、
前記接続ポートの何れかに接続されている可搬性メディアのポート番号を識別する接続ポート識別工程と、
前記接続ポート識別工程において識別したポート番号と、前記可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷するための印刷設定情報とを関連付ける印刷設定情報関連付け工程と、
前記印刷設定情報関連付け工程において前記可搬性メディアの種別と関連付けした印刷設定情報を記憶装置に記憶する記憶工程と、
前記接続ポートの何れかに接続されている可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷する際に、前記印刷設定情報関連付け工程において関連付けした印刷設定情報を前記記憶装置から取得する取得工程と、
前記取得工程において取得した印刷設定情報に基づいて、前記可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷する印刷工程とを備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項8】
前記記憶装置に記憶されている印刷設定情報を前記文書データのプリントチケットとして、前記可搬性メディアに保存するプリントチケット保存工程を備えることを特徴とする請求項6または7に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項9】
前記プリントチケット保存工程においては、前記画像形成装置に接続されているスキャナから読み取った文書データを前記プリントチケットとともに前記可搬性メディアに保存することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項10】
前記取得工程においては、前記可搬性メディアに前記文書データのプリントチケットが存在する場合には、前記記憶装置の代わりに、前記プリントチケットから印刷設定情報を取得し、
前記印刷工程においては、前記取得工程において前記プリントチケットから取得した印刷設定情報に基づいて、前記文書データを印刷することを特徴とする請求項8または9に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項11】
可搬性メディアを接続する1つ以上の接続ポートを有する画像形成装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記接続ポートの何れかに接続されている可搬性メディアの種別を識別する可搬性メディア識別工程と、
前記可搬性メディア識別工程において識別した可搬性メディアの種別と、前記可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷するための印刷設定情報とを関連付ける印刷設定情報関連付け工程と、
前記印刷設定情報関連付け工程において前記可搬性メディアの種別と関連付けした印刷設定情報を記憶装置に記憶する記憶工程と、
前記接続ポートの何れかに接続されている可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷する際に、前記印刷設定情報関連付け工程において関連付けした印刷設定情報を前記記憶装置から取得する取得工程と、
前記取得工程において取得した印刷設定情報に基づいて、前記可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷する印刷工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項12】
可搬性メディアを接続する1つ以上の接続ポートを有する画像形成装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記接続ポートの何れかに接続されている可搬性メディアのポート番号を識別する接続ポート識別工程と、
前記接続ポート識別工程において識別したポート番号と、前記可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷するための印刷設定情報とを関連付ける印刷設定情報関連付け工程と、
前記印刷設定情報関連付け工程において前記可搬性メディアの種別と関連付けした印刷設定情報を記憶装置に記憶する記憶工程と、
前記接続ポートの何れかに接続されている可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷する際に、前記印刷設定情報関連付け工程において関連付けした印刷設定情報を前記記憶装置から取得する取得工程と、
前記取得工程において取得した印刷設定情報に基づいて、前記可搬性メディアに記憶されている文書データを印刷する印刷工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項13】
請求項11または12に記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−259066(P2008−259066A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−101018(P2007−101018)
【出願日】平成19年4月6日(2007.4.6)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】