説明

画像形成装置

【課題】機器状態の変化が頻繁に発生している状況を画像形成装置側で判断し、ユーザ及び機器管理者がパソコン等の端末上で機器状態変化の頻発状況を確認することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】状態通知処理部111からの状態変化通知は、状態テーブル管理部112において、機器状態情報と状態変化情報に解析、分類され、機器状態情報は状態テーブル115により、状態変化情報は状態変化記憶部114により保持される。判定・設定制御部116は、状態変化記憶部114により保持された状態変化情報に基づいて、状態変化頻発状態を判定して機器状態として設定し、状態テーブル115へ送出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、特に、ネットワークを介して機器の状態を取得することが可能な画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、画像形成装置の機能複合化の進展から、プリンタ、コピー、ファクシミリ、スキャナ等の各装置の機能を1つの筺体内に収納した画像形成装置(以下、複合機という)が知られている。この複合機は、1つの筺体内に表示部、印刷部、撮像部等を設けるとともに、プリンタ、コピー、ファクシミリの各機能に対応するソフトウェアを設け、ソフトウェアの切替えによって該複合機をプリンタ、コピー、スキャナあるいはファクシミリ装置として動作させるものである。
【0003】
また、近年の複合機のネットワーク化によって、複合機をオフィスのネットワーク(LAN:Local Area Network)に接続することが可能となり、ユーザは、ネットワークを介して複合機を共有することが可能となってきている。そして、複合機のアプリケーション機能は、複合機に搭載した操作部からのユーザによる操作だけでなく、パソコン上やサーバからのネットワークを通じた遠隔操作によって可能になっている。
【0004】
さらに、遠隔で操作を行えるようになったと同時に、ユーザは、ネットワークユーティリティ等の手段を通じて自らのパソコンからリモートで機器の状態(オンラインやオフライン、データ処理中、エラー状態等)を確認できる機能を有するシステムが多く導入されるようになっている。これにより、ユーザは、複合機の前に直接立たずに、複合機がどのような状態にあるのかを確認することができるようになった。
【0005】
このようなネットワークシステムにおいては、ユーザが使用可能な複合機を一目で選定でき、また機器管理者は、どの機器がメンテナンスを要しているか一元管理できる。ユーザ数も多く、複数台の複合機が接続されているような、大規模なネットワークの存在するオフィスにおいて多く利用されている。
【0006】
ところで、上述したネットワークを介した機器状態取得機能の多くは、ネットワークユーティリティ側が設定したタイミングで、機器に取得要求を発行する。このため、機器側で短時間に機器状態が頻繁に変化するような場合には、常に最新の機器状態が得られるとは限らない。特に、機器管理者によるメンテナンス中であるときは、ユーザは現在使用可能な機器を正確に選択することができないという状況が発生する。また、複数の機器管理者が存在する体系においては、他人がメンテナンス中の機器を要メンテナンスと見なしてしまうといった混乱が生じることとなる。
【0007】
これに対して、例えば、特許文献1では、機器から取得したリセット回数をカウントして機器状態を表示させる画像形成システムが開示されている。また、例えば特許文献2では、機器への取得要求に対して、機器の保持する最新の状態を応答することで、最新の状態取得ができる画像処理装置が提案されている。また、例えば特許文献3では、取得した機器状態あるいは機能状態に関する情報を、ユーザごとに選択して表示する複合型画像処理装置が開示されている。
【特許文献1】特開2004−192445号公報
【特許文献2】特開2003−209653号公報
【特許文献3】特開2002−271551号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1で開示された画像形成システムは、機器への状態取得のリアルタイム性が損なわれる問題を解決するものであり、上述した問題を解決するものではない。また、特許文献2で提案された画像処理装置は、記憶可能な機器状態情報の数に限りがある場合でも最新の機器状態をユーザに明示するものであり、上述した問題を解決するものではない。また、特許文献3で開示された複合型画像処理装置は、複合的な機能を活用するシステムで生じる問題の1つを解決するものであり、上述した問題を解決するものではない。
【0009】
そこで、本発明は、機器状態の変化が頻繁に発生している状況を画像形成装置側で判断し、ユーザ及び機器管理者がパソコン等の端末上で機器状態変化の頻発状況を確認することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
かかる目的を達成するために、請求項1記載の発明は、画像形成装置の機器状態を管理し、ネットワークを通じた機器状態取得要求に対して前記管理された機器状態を提供するアプリケーションを備えた画像形成装置であって、前記機器状態の変化を検知し、状態変化を通知する通知手段と、前記通知手段による状態変化通知を取得し、変化後の機器状態情報を管理する管理手段と、前記管理手段により管理された機器状態情報に基づいて、状態変化が頻繁に発生している状態である状態変化頻発状態を判定し、前記判定された状態変化頻発状態を機器状態として設定する制御を行う制御手段とを有することを特徴とする。
【0011】
また、請求項2記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記管理手段は、前記通知手段から取得した状態変化通知を解析して、機器状態に関する情報である状態情報と状態変化に関する情報である変化情報とに分類する解析分類手段と、前記解析分類手段により解析、分類された状態情報を保存する状態情報保存手段と、前記解析分類手段により解析、分類された変化情報を保存する変化情報保存手段とを有し、前記制御手段は、前記変化情報保存手段により保存された変化情報に基づいて、前記状態変化頻発状態を判定する制御を行うことを特徴とする。
【0012】
また、請求項3記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、前記変化情報保存手段は、状態変化時刻の履歴を既定数保持し、前記制御手段は、既定数の状態変化が既定時間内に発生している場合に、前記状態変化頻発状態と判定する制御を行うことを特徴とする。
【0013】
また、請求項4記載の発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、前記制御手段は、状態変化発生時に、前記既定時間内に発生している状態変化が前記既定数より少なかった場合には、それまで保持された状態変化時刻の履歴を消去し、かつ、前記状態変化頻発状態が設定されている場合には、該設定を削除する制御を行うことを特徴とする。
【0014】
また、請求項5記載の発明は、請求項3又は4に記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記変化情報保存手段により保持された履歴のうち最古の状態変化時刻と前記機器状態取得要求の発行時刻との間隔が既定時間を超えている場合には、それまで保持された状態変化時刻の履歴を消去し、かつ、前記状態変化頻発状態が設定されている場合には、該設定を削除する制御を行うことを特徴とする。
【0015】
また、請求項6記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、前記変化情報保存手段は、状態変化時刻の履歴を保持するとともに、既定時間内に連続して発生した状態変化をカウントとして保持し、前記制御手段は、前記カウントが既定数を超えている場合に、前記状態変化頻発状態と判定する制御を行うことを特徴とする。
【0016】
また、請求項7記載の発明は、請求項6に記載の画像形成装置において、前記制御手段は、状態変化発生時に、該状態変化発生の直前の状態変化発生との間隔が既定時間を超えている場合には、それまで保持されたカウントを初期値に変更し、かつ、前記状態変化頻発状態が設定されている場合には、該設定を削除する制御を行うことを特徴とする。
【0017】
また、請求項8記載の発明は、請求項6又は7に記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記変化情報保存手段により保持された履歴のうち最新の状態変化時刻と前記機器状態取得要求の発行時刻との間隔が既定時間を超えている場合には、それまで保持されたカウントを初期値に変更し、かつ、前記状態変化頻発状態が設定されている場合には、該設定を削除する制御を行うことを特徴とする。
【0018】
また、請求項9記載の発明は、請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記状態変化頻発状態と判定した場合であっても、優先的にユーザに通知するべき既定の状態が発生中であれば、前記状態変化頻発状態を機器状態として設定しない制御を行うことを特徴とする。
【0019】
また、請求項10記載の発明は、請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記状態変化頻発状態が設定されている場合は、他の状態変化が発生しているときでも、前記機器状態取得要求に対して前記状態変化頻発状態を機器状態として応答することを特徴とする。
【0020】
また、請求項11記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記状態変化や前記カウントに関する前記既定数、前記既定時間、あるいは前記既定の状態について、任意の数値あるいは状態をあらかじめ機器に設定する任意データ設定手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、機器状態の変化が頻繁に発生している状況を画像形成装置側で判断し、ユーザ及び機器管理者がパソコン等の端末上で機器状態変化の頻発状況を確認することが可能な画像形成装置が実現される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態における画像形成装置ついて説明する。
【0023】
<実施形態1>
本実施形態は、後述するように、既定時間内に既定数の機器状態の変化が発生しているときに、機器状態の状態変化が頻繁に発生している状態、いわゆる「状態変化ビジー」と判定するように動作させるものである。まず、本実施形態の画像形成装置の構成から説明する。
【0024】
図1は、本実施形態の画像形成装置が使用されるネットワーク環境を示した図である。画像形成装置1,4及びクライアントPC2,3,5,6は、ネットワーク10に接続されている。ユーザは、例えばクライアントPC2の端末より、ネットワーク10を介して画像形成装置1に状態問合せを行い、リモートで機器状態を確認することが可能である。
【0025】
機器状態を確認するためのPC端末アプリケーション及びプロトコルは、様々な形態をとり得ることが可能であり、代表的なものとしては、SNMP(Simple Network Management Protocol)を用いたMIB(Management Information Base)取得ユーティリティ、Webブラウザを用いた機器状態閲覧機能、XML(eXtensible Markup Language)通信を用いたWebサービス等が挙げられる。ネットワーク上に複数の機器が接続されている場合は、各々の状態を取得し、PC等の端末のネットワークユーティリティで一元管理することが可能となっている。
【0026】
図2は、本実施形態の画像形成装置のソフトウェア構成の概念図を示したものである。本実施形態の画像形成装置搭載のソフトウェアは、アプリケーション層100、サービス層200、オペレーティングシステム300、エンジン制御400及びハードウェアリソース500からなる階層構造を有している。
【0027】
アプリケーション層100は、コピーアプリケーション101、スキャナアプリケーション102、FAXアプリケーション103等の複数のアプリケーション(以下、抽象化してXアプリケーションという)を有し、ユーザに対して各アプリケーション機能を実現する。また、サービス層200は、ネットワーク制御部201、システム制御部202、暗号化復号化制御部203等の複数の機器制御部(以下、抽象化してX制御部という)を有している。
【0028】
エンジン制御400は、スキャナ、プロッタ等のエンジンデバイスを有し、ハードウェアリソース500は、ネットワーク501、HDD502、回線503等のリソースを有している。サービス層200の各制御部は、オペレーティングシステム300を介して、エンジン制御400のエンジンデバイスの動作制御、及びハードウェアリソース500へのアクセス制御を組み合わせ、アプリケーション層100が共通で利用できる単位の制御を提供する。
【0029】
図3は、図2のアプリケーション層において、本実施形態の画像形成装置が行う動作に関わるプログラム構成を示した図である。アプリケーション層100におけるXアプリケーション110は、状態通知処理部111、状態テーブル管理部112、状態問合せ処理部113、状態変化記憶部114、状態テーブル115及び判定・設定制御部116を有している。状態通知処理部111、状態テーブル管理部112、状態問合せ処理部113及び判定・設定制御部116は、制御処理部であり、状態変化記憶部114及び状態テーブル115は、データ領域である。
【0030】
状態通知処理部111は、サービス層200におけるX制御部210から通知される状態変化を受信する。状態テーブル管理部112は、受信された状態変化通知を解析し、解析して得られた状態変化後の機器状態に関する情報(機器状態情報)を、ユーザが取得する際のデータ形式に変換して状態テーブル115へ送出する。状態テーブル115は、受け取った機器状態情報を保存する。
【0031】
また、状態テーブル管理部112の解析により、状態発生時刻あるいはカウント数といった状態変化に関する情報(状態変化情報)も同時に得られるが、この状態変化情報は状態変化記憶部114へ送出され、状態変化記憶部114により保存、管理される。
【0032】
そして、判定・設定制御部116は、状態変化記憶部114により保存された状態変化情報に基づいて、通知された状態変化の発生時点が状態変化の頻発状態である「状態変化ビジー」に該当するか否かの判定を行い、「状態変化ビジー」と判定したときに「状態変化ビジー」を機器状態として設定し、設定された機器状態を状態テーブル115へ送出する。
【0033】
一方、状態問合せ処理部113は、サービス層200のネットワーク制御部201からの機器状態取得要求に対して、状態テーブル115に保存されている機器状態を返す。
【0034】
このように、機器内部で発生した状態変化は、然るべきデータ形式でXアプリケーション110の状態テーブル115に保存され、一方、ユーザは、PC端末のネットワークユーティリティにより機器状態取得要求を発行し、ネットワーク制御部201を介して、状態テーブル115に保存されていた機器状態情報を取得することができる。
【0035】
次に、本実施形態の画像形成装置における動作、とりわけ「状態変化ビジー」の判定及び設定に関する動作について説明する。
【0036】
図4は、本実施形態の画像形成装置における状態変化発生時及び機器状態取得要求時の動作を示したフローチャートで、図の左側(ステップS1001〜ステップS1006)が機器状態変化の発生時における動作フローを、図の右側(ステップS1007〜ステップS1010)が機器状態の取得要求時における動作フローを表している。
【0037】
まず、状態変化発生時の動作フローについて述べる。X制御部210により機器状態変化通知がなされると(ステップS1001)、状態テーブル管理部112は、通知内容を、ユーザが取得するデータフォーマットに変換し(ステップS1002)、得られた発生状態(状態変化後の機器状態)を状態テーブル115に追加する(ステップS1003)。
【0038】
そして、判定・設定制御部116は、状態変化が頻繁に発生しているか否かを状態変化記憶部114の状態変化情報に基づいて判定し、頻繁に発生していると判定した場合は(ステップS1004/YES)、「状態変化ビジー」の設定を行って状態テーブル115に該設定を追加する(ステップS1005)。他方、頻繁に発生していないと判定した場合は(ステップS1004/NO)、機器状態の設定を完了する(ステップS1006)。
【0039】
続いて、機器状態取得要求時の動作フローについて述べる。ネットワーク制御部201により機器状態の取得要求がなされると(ステップS1007)、状態問合せ処理部113は、状態テーブル115に応答データ作成未処理の状態が存在するか否かを判断し、未処理状態が存在すると判断した場合は(ステップS1008/YES)、応答データに未処理の機器状態をコピーし、未処理の機器状態をコピーし終わるまで繰り返す(ステップS1009)。他方、未処理状態が存在しないと判断した場合は(ステップS1008/NO)、応答データをネットワーク制御部201へ送出し、取得要求の応答を行う(ステップS1010)。
【0040】
図5は、本実施形態の画像形成装置における状態変化発生時の動作を示したフローチャートで、状態変化の頻発状態についての判定及び「状態変化ビジー」の設定を詳細に表したものである。
【0041】
ここで、「状態変化ビジー」の判定及び設定は、以下のように行われる。既定時間内に既定数の状態変化が発生している場合に、「状態変化ビジー」と判定し、「状態変化ビジー」を機器状態として設定する。つまり、図15に示すように、既定時間内に状態変化発生A〜Cが既定数(ここでは3)存在するため、状態変化発生Cの時点で「状態変化ビジー」と判定し設定を行う。
【0042】
図5のフローチャートに沿って説明する。まず、機器状態変化通知がなされると(ステップS1101)、通知された機器状態の内容を、ユーザが取得するデータフォーマットに変換され(ステップS1102)、変換された機器状態(発生状態)は状態テーブル115に追加される(ステップS1103)。
【0043】
次に、判定・設定制御部116は、履歴データとして状態変化記憶部114に保持されている状態発生時刻の総数が、既定数未満であるか否かを判定する(ステップS1104)。既定数以上と判定した場合は(ステップS1104/NO)、保持された時刻履歴のうち最も古い状態発生時刻を1件削除し(ステップS1105)、時刻履歴の末尾に最新のデータとして現在時刻(通知された状態変化の発生時刻)を追加する(ステップS1106)。既定数未満と判定した場合は(ステップS1104/YES)、時刻履歴の末尾に現在時刻を追加する(ステップS1106)。
【0044】
続いて、履歴データの状態発生時刻の総数が既定数未満であるかを再び判定する(ステップS1107)。既定数未満と判定した場合は(ステップS1107/YES)状態設定が完了となる(ステップS1110)が、既定数以上と判定した場合は(ステップS1107/NO)、最新の状態発生時刻と最古の状態発生時刻との間隔が既定時間を超えるか否かの判定を行う(ステップS1108)。
【0045】
最新の状態発生時刻と最古の状態発生時刻との間隔が既定時間を超えると判定した場合は(ステップS1107/YES)状態設定が完了となる(ステップS1110)が、該間隔が既定時間を超えないと判定した場合は(ステップS1108/NO)、判定・設定制御部116は、「状態変化ビジー」を機器状態として設定して状態テーブル115に追加し(ステップS1109)、機器状態の設定処理を完了する(ステップS1110)。
【0046】
図6は、本実施形態の画像形成装置における状態変化発生時の動作を示したフローチャートで、図5の動作フローにおいて、所定の場合に状態発生時刻の履歴及び「状態変化ビジー」の設定を削除するようにしたものである。
【0047】
「状態変化ビジー」設定の削除や時刻履歴の削除は、保持される状態変化のうち最古の発生時刻から既定時間を経過して状態変化が発生したときに行われる。つまり、図16に示すように、既定時間内に状態変化発生A、B、Cが既定数(ここでは3)存在し、状態変化発生Cの時点で「状態変化ビジー」の判定及び設定がなされたときでも、状態変化発生Dの発生時刻と最古の状態変化発生B(保持される状態変化を3としている)の発生時刻との間隔が既定時間を超える場合には、「状態変化ビジー」設定及び時刻履歴が削除される。
【0048】
図6の動作フローは、基本的に図5と同様であり、状態発生時刻の履歴及び「状態変化ビジー」の設定を削除する点で図5と異なるため、共通点は省略し相違点について述べる。
【0049】
機器状態変化通知を受けて、データフォーマットの変換を行い、発生状態及び状態発生時刻を追加した後(ステップS1201〜ステップS1206)、履歴データの状態発生時刻の総数が既定数未満であるかを判定する(ステップS1207)。履歴総数が既定数未満と判定した場合は(ステップS1207/YES)、最新時刻(通知された状態変化の発生時刻)の履歴を残してそれ以外の全ての履歴を削除する(ステップS1209)。
【0050】
また、履歴総数が既定数以上と判定し(ステップS1207/NO)、最新の状態発生時刻と最古の状態発生時刻との間隔が既定時間を超えるか否かの判定で既定時間を超えると判定した場合も(ステップS1208/YES)、上記と同様に最新時刻以外の時刻履歴を全て削除する(ステップS1209)。
【0051】
そして、最新時刻以外の時刻履歴を削除した後、状態テーブル115に「状態変化ビジー」が存在するか否かを判定し(ステップS1211)、存在すると判定した場合は(ステップS1211/YES)、状態テーブル115から「状態変化ビジー」を削除する(ステップS1212)。「状態変化ビジー」が存在しないと判定したときは(ステップS1211/NO)、機器状態の設定処理が完了となる(ステップS1213)。
【0052】
一方、履歴総数が既定数以上と判定し(ステップS1207/NO)、最新の状態発生時刻と最古の状態発生時刻との間隔が既定時間を超えないと判定した場合は(ステップS1208/NO)、「状態変化ビジー」の設定を行って状態テーブル115に該設定を追加する(ステップS1210)。
【0053】
図7は、本実施形態の画像形成装置における機器状態取得要求時の動作を示したフローチャートで、図4(右側)の動作フローに、図6で述べた状態発生時刻の履歴及び「状態変化ビジー」の設定を削除する動作をさらに加えたものである。
【0054】
ここでは、「状態変化ビジー」設定及び時刻履歴の削除は、最古の発生時刻から既定時間を経過して状態取得要求があったときに行われる。つまり、図17に示すように、既定時間内に状態変化発生A、B、Cが既定数(ここでは3)存在し、状態変化発生Cの時点で「状態変化ビジー」の判定及び設定がなされたときでも、状態取得要求aの発生時刻と最古の状態変化発生B(保持される状態変化を3としている)の発生時刻との間隔が既定時間を超える場合には、「状態変化ビジー」設定及び時刻履歴が削除される。
【0055】
図7のフローチャートに沿って説明する。まず、状態問合せ処理部113は、ネットワーク制御部201から機器状態の取得要求を受け(ステップS1301)、現在時刻(取得要求を受け取った時刻)を特定し、取得する(ステップS1302)。
【0056】
次に、現在時刻と状態変化記憶部114に保持された最新の状態発生時刻との間隔が既定時間を超えるか否かを判定する(ステップS1303)。当該間隔が既定時間を超えると判定した場合は(ステップS1303/YES)、最新時刻の履歴を残してそれ以外の全ての時刻履歴を削除する(ステップS1304)。
【0057】
そして、状態テーブル115に「状態変化ビジー」が存在するか否かを判定し(ステップS1305)、存在すると判定した場合は(ステップS1305/YES)、状態テーブル115から「状態変化ビジー」を削除する(ステップS1306)。
【0058】
続いて、状態テーブル115に応答データ作成未処理の機器状態が存在するか否かの判定を行う(ステップS1307)。未処理の機器状態が存在すると判定した場合は(ステップS1307/YES)、応答データに未処理の機器状態をコピーし、未処理の機器状態をコピーし終わるまで繰り返す(ステップS1308)。他方、未処理の機器状態が存在しないと判定した場合は(ステップS1307/NO)、機器状態取得要求の応答を行う(ステップS1309)。
【0059】
なお、現在時刻と最新の状態発生時刻との間隔が既定時間を超えないと判定した場合(ステップS1303/NO)や状態テーブル115に「状態変化ビジー」が存在しないと判定した場合(ステップS1305/NO)は、未処理状態の存否について判定を行う(ステップS1307)。
【0060】
図8は、本実施形態の画像形成装置における機器状態取得要求時の動作を示したフローチャートで、「状態変化ビジー」の設定がなされているときに「状態変化ビジー」の機器状態のみ応答するようにしたものである。
【0061】
ネットワーク制御部201から機器状態取得要求を受けた後(ステップS1401)、状態テーブル115に「状態変化ビジー」が存在するか否かを判定する(ステップS1402)。「状態変化ビジー」が存在すると判定した場合は(ステップS1402/YES)、応答データに「状態変化ビジー」の機器状態のみをコピーし(ステップS1403)、機器状態取得要求に対する応答を行う(ステップS1406)。
【0062】
一方、「状態変化ビジー」が存在しないと判断した場合は(ステップS1402/NO)、応答データ作成未処理の機器状態がなくなるまで応答データに発生状態をコピーし(ステップS1404、ステップS1405)、機器状態取得要求に対する応答を行う(ステップS1406)。
【0063】
図9は、本実施形態の画像形成装置における状態変化発生時の動作を示したフローチャートで、図5の動作フローにおいて、ユーザが「状態変化ビジー」判定のための既定時間をあらかじめ機器に設定できるようにしたものである。
【0064】
基本的には図5の動作フローと同様で、既定時間の設定について異なる。つまり、ステップS1508において、ユーザが機器に設定した既定時間を取得し、取得された既定時間を用いて、ステップS1509において、「状態変化ビジー」の判定を行う。
【0065】
<実施形態2>
本実施形態は、先述した実施形態1と異なり、既定時間内に連続して発生した状態変化数をカウントとして把握し該カウントが既定数を超えたときに、「状態変化ビジー」と判定するように動作させるものである。本実施形態の画像形成装置の構成は実施形態1と同様であるため省略し、「状態変化ビジー」の判定及び設定の動作について説明する。
【0066】
図10は、本実施形態の画像形成装置における状態変化発生時の動作を示したフローチャートで、状態変化の頻発状態についての判定及び「状態変化ビジー」の設定を詳細に表したものである。
【0067】
ここで、「状態変化ビジー」の判定及び設定は、以下のように行われる。例えば、図18に示すように、既定時間内に状態変化発生A及びBが連続するときカウント1加算し、同様に、状態変化発生B及びC、状態変化発生C及びD、状態変化発生D及びEの連続発生でカウントを加算していき、カウントが既定数の4に達したときに、「状態変化ビジー」の判定及び設定を行う。
【0068】
図10のフローチャートに沿って説明する。まず、機器状態変化通知がなされると(ステップS1601)、通知された機器状態の内容を、ユーザが取得するデータフォーマットに変換され(ステップS1602)、発生状態は状態テーブル115に追加される(ステップS1603)。
【0069】
次に、判定・設定制御部116は、状態変化通知のあった時刻(現在時刻)と状態変化記憶部114に保持された時刻履歴のうち最新の状態発生時刻との間隔が既定時間を超えるか否かを判定する(ステップS1604)。当該間隔が既定時間を超えないと判定した場合は(ステップS1604/NO)カウントを1加算し(ステップS1605)、既定時間を超えると判定した場合(ステップS1604/YES)はそのまま次のステップへ進む。
【0070】
続いて、カウントと既定数との比較判定を行い(ステップS1606)、カウントが既定数以上であると判定した場合は(ステップS1606/NO)、「状態変化ビジー」を機器状態として設定し状態テーブル115に該設定を追加する(ステップS1607)。一方、カウントが既定数未満と判定した場合は(ステップS1606/YES)、そのまま機器状態の設定処理を完了する(ステップS1608)。
【0071】
図11は、本実施形態の画像形成装置における状態変化発生時の動作を示したフローチャートで、図10の動作フローにおいて、所定の場合に、カウントの初期値設定及び「状態変化ビジー」設定の削除を行うようにしたものである。
【0072】
「状態変化ビジー」設定の削除やカウント初期値の設定は、保持される状態変化のうち最新の発生時刻から既定時間を経過して状態変化が発生したときに行われる。つまり、図19に示すように、カウントが既定数の4に達したことにより状態変化発生Eの時点で「状態変化ビジー」の判定及び設定がなされたときでも、その後の状態変化発生Fの発生時刻と最新の状態変化発生Eの発生時刻との間隔が既定時間を超える場合には、「状態変化ビジー」設定及び時刻履歴が削除される。
【0073】
図11の動作フローは、基本的に図10と同様であり、カウントの初期値設定及び「状態変化ビジー」設定の削除の点で図10と異なるため、共通点は省略し相違点について述べる。
【0074】
機器状態変化通知を受けて、データフォーマットの変換を行い、発生状態及び状態発生時刻を追加した後(ステップS1701〜ステップS1703)、現在時刻と最新時刻との間隔が既定時間を超えるか否かの判定を行う(ステップS1704)。当該間隔が既定時間を超えないと判定した場合(ステップS1704/NO)はカウントを1加算し(ステップS1705)、既定時間を超えると判定した場合(ステップS1704/YES)はカウントを初期値に戻す(ステップS1706)。
【0075】
次に、状態テーブル115に「状態変化ビジー」が存在するか判定し(ステップS1707)、存在すると判定した場合(ステップS1707/YES)は状態テーブル115から「状態変化ビジー」を削除し(ステップS1708)、存在しないと判定した場合は(ステップS1707/NO)そのままカウントと既定数の比較判定(ステップS1709)へ移る。以降は、図10の動作フローと同様である。
【0076】
図12は、本実施形態の画像形成装置における機器状態取得要求時の動作を示したフローチャートで、実施形態1における図7の動作フローとほぼ同様であるが、現在時刻と最新時刻との間隔が既定時間を超えたと判定した場合の動作処理について異なる。すなわち、図7において履歴時刻を削除するのに対し、図12ではカウントを初期値に戻す動作を行う。
【0077】
ここでは、「状態変化ビジー」設定の削除やカウントの初期値設定は、最新の発生時刻から既定時間を経過して状態取得要求があったときに行われる。つまり、図20に示すように、カウントが既定数の4に達したことにより状態変化発生Eの時点で「状態変化ビジー」の判定及び設定がなされたときでも、状態取得要求aの発生時刻と最新の状態変化発生Eの発生時刻との間隔が既定時間を超える場合には、「状態変化ビジー」設定の削除及びカウントの初期値設定が行われる。
【0078】
図12のフローチャートに沿って説明する。まず、機器状態取得要求後に現在時刻を取得し(ステップS1801、ステップS1802)、現在時刻と最新時刻との間隔と既定時間との比較判定を行う(ステップS1803)。次に、当該間隔が既定時間を超えると判定した場合は(ステップS1803/YES)、カウントを初期値に戻し(ステップS1804)、状態テーブル115における「状態変化ビジー」の存否を判定する(ステップS1805)。
【0079】
そして、「状態変化ビジー」が存在すると判定した場合(ステップS1805/YES)は状態テーブル115からこれを削除し(ステップS1806)、次に、応答データに未処理の発生状態をコピーして応答データを作成し(ステップS1807、ステップS1808)、取得要求の応答を行う(ステップS1809)。
【0080】
図13は、本実施形態の画像形成装置における状態変化発生時の動作を示したフローチャートで、図10の動作フローにおいて、ユーザが「状態変化ビジー」判定のための既定数をあらかじめ機器に設定できるようにしたものである。
【0081】
基本的には図10の動作フローと同様で、既定数の設定について異なる。つまり、ステップS1906において、ユーザが機器に設定した既定数を取得し、取得された既定数を用いて、ステップS1907において、「状態変化ビジー」の判定を行う。
【0082】
図14は、本実施形態の画像形成装置における状態変化発生時の動作を示したフローチャートで、「状態変化ビジー」の状態であっても優先的にユーザに通知すべき既定の状態が発生中のときは、「状態変化ビジー」の設定を行わないように動作させるものである。なお、実施形態1においても上記動作を行わせるように構成することは可能である。
【0083】
X制御部210からの機器状態変化通知を受け(ステップS2001)、状態テーブル管理部112は、通知内容を、ユーザが取得するデータフォーマットに変換し(ステップS2002)、得られた発生状態(状態変化後の機器状態)を状態テーブル115に追加する(ステップS2003)。
【0084】
次に、判定・設定制御部116は、ユーザへ通知する優先度の高い状態が発生しているか否かを判定する(ステップS2004)。高優先度の状態が発生中であると判定すれば(ステップS2004/YES)そのまま状態設定を完了する(ステップS2007)。また、発生していないと判定した場合でも(ステップS2004/NO)、さらに、状態変化が頻発しているか否かの判定を行い(ステップS2005)、状態変化が頻発中でないと判定すれば(ステップS2005/NO)そのまま状態設定を完了する(ステップS2007)。他方、状態変化が頻発中と判定した場合は(ステップS2005/YES)、「状態変化ビジー」を機器状態として設定して状態テーブル115に追加し(ステップS2006)、状態設定完了となる(ステップS2007)。
【0085】
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
【0086】
上記の実施形態によれば、「状態変化ビジー」という1つの機器状態として設定することで、ネットワークユーティリティ側において変更することなく、ユーザに状態変化が頻発していることを伝えることが可能となる。
【0087】
また、上記の実施形態によれば、既定時間内に既定数が発生し得ない状況となった場合に、設定した「状態変化ビジー」を解除することが可能となる。
【0088】
また、上記の実施形態によれば、既定時間内に状態変化が頻発している最中はその1つ1つの機器状態の信頼性は低くなるため、「状態変化ビジー」であることのみを知らせることで、通信量を削減することが可能となる。
【0089】
また、上記の実施形態によれば、時間間隔の短い状態変化が頻発している状況をユーザに伝えることが可能となる。
【0090】
また、上記の実施形態によれば、状態変化の時間間隔が一定時間以上になった場合に、設定した「状態変化ビジー」を解除することが可能となる。
【0091】
また、上記の実施形態によれば、状態変化が頻発してから、時間を空けて状態取得要求があった場合に、設定した「状態変化ビジー」を解除することが可能となる。
【0092】
また、上記の実施形態によれば、時間間隔の短い状態変化が頻発している最中はその1つ1つの状態の信頼性は低くなるため、「状態変化ビジー」であることのみを知らせることで、通信量を削減することが可能となる。
【0093】
また、上記の実施形態によれば、「状態変化ビジー」を定義づける観察時間や、「状態変化ビジー」を定義づけるカウント数といった既定値について、ユーザが能動的に設定変更することが可能となる。
【0094】
また、上記の実施形態によれば、状態変化が頻発する状況であっても、要サービスコールや致命的エラーといった重要な機器状態をユーザに優先的に伝達することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置が使用されるネットワーク環境を示した図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像形成装置のソフトウェア構成の概念図である。
【図3】本発明の実施形態に係る画像形成装置のプログラム構成を示した図である。
【図4】本発明の実施形態に係る画像形成装置の動作制御を示したフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係る画像形成装置の動作制御を示したフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態に係る画像形成装置の動作制御を示したフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態に係る画像形成装置の動作制御を示したフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態に係る画像形成装置の動作制御を示したフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態に係る画像形成装置の動作制御を示したフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態に係る画像形成装置の動作制御を示したフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態に係る画像形成装置の動作制御を示したフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態に係る画像形成装置の動作制御を示したフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態に係る画像形成装置の動作制御を示したフローチャートである。
【図14】本発明の実施形態に係る画像形成装置の動作制御を示したフローチャートである。
【図15】本発明の実施形態に係る画像形成装置の動作制御を説明するための図である。
【図16】本発明の実施形態に係る画像形成装置の動作制御を説明するための図である。
【図17】本発明の実施形態に係る画像形成装置の動作制御を説明するための図である。
【図18】本発明の実施形態に係る画像形成装置の動作制御を説明するための図である。
【図19】本発明の実施形態に係る画像形成装置の動作制御を説明するための図である。
【図20】本発明の実施形態に係る画像形成装置の動作制御を説明するための図である。
【符号の説明】
【0096】
1,4 画像形成装置
2,3,5,6 クライアントPC
10 ネットワーク
100 アプリケーション層
101 コピーアプリケーション
102 スキャナアプリケーション
103 FAXアプリケーション
110 Xアプリケーション
111 状態通知処理部
112 状態テーブル管理部
113 状態問合せ処理部
114 状態変化記憶部
115 状態テーブル
116 判定・設定制御部
200 サービス層
201 ネットワーク制御部
202 システム制御部
203 暗号化復号化制御部
210 X制御部
300 オペレーティングシステム
400 エンジン制御
401 スキャナ
402 プロッタ
500 ハードウェアリソース
501 ネットワーク
502 HDD
503 回線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置の機器状態を管理し、ネットワークを通じた機器状態取得要求に対して前記管理された機器状態を提供するアプリケーションを備えた画像形成装置であって、
前記機器状態の変化を検知し、状態変化を通知する通知手段と、
前記通知手段による状態変化通知を取得し、変化後の機器状態情報を管理する管理手段と、
前記管理手段により管理された機器状態情報に基づいて、状態変化が頻繁に発生している状態である状態変化頻発状態を判定し、前記判定された状態変化頻発状態を機器状態として設定する制御を行う制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記管理手段は、
前記通知手段から取得した状態変化通知を解析して、機器状態に関する情報である状態情報と状態変化に関する情報である変化情報とに分類する解析分類手段と、
前記解析分類手段により解析、分類された状態情報を保存する状態情報保存手段と、
前記解析分類手段により解析、分類された変化情報を保存する変化情報保存手段とを有し、
前記制御手段は、前記変化情報保存手段により保存された変化情報に基づいて、前記状態変化頻発状態を判定する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記変化情報保存手段は、状態変化時刻の履歴を既定数保持し、
前記制御手段は、既定数の状態変化が既定時間内に発生している場合に、前記状態変化頻発状態と判定する制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御手段は、状態変化発生時に、前記既定時間内に発生している状態変化が前記既定数より少なかった場合には、それまで保持された状態変化時刻の履歴を消去し、かつ、前記状態変化頻発状態が設定されている場合には、該設定を削除する制御を行うことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記変化情報保存手段により保持された履歴のうち最古の状態変化時刻と前記機器状態取得要求の発行時刻との間隔が既定時間を超えている場合には、それまで保持された状態変化時刻の履歴を消去し、かつ、前記状態変化頻発状態が設定されている場合には、該設定を削除する制御を行うことを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記変化情報保存手段は、状態変化時刻の履歴を保持するとともに、既定時間内に連続して発生した状態変化をカウントとして保持し、
前記制御手段は、前記カウントが既定数を超えている場合に、前記状態変化頻発状態と判定する制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御手段は、状態変化発生時に、該状態変化発生の直前の状態変化発生との間隔が既定時間を超えている場合には、それまで保持されたカウントを初期値に変更し、かつ、前記状態変化頻発状態が設定されている場合には、該設定を削除する制御を行うことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記変化情報保存手段により保持された履歴のうち最新の状態変化時刻と前記機器状態取得要求の発行時刻との間隔が既定時間を超えている場合には、それまで保持されたカウントを初期値に変更し、かつ、前記状態変化頻発状態が設定されている場合には、該設定を削除する制御を行うことを特徴とする請求項6又は7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記状態変化頻発状態と判定した場合であっても、優先的にユーザに通知するべき既定の状態が発生中であれば、前記状態変化頻発状態を機器状態として設定しない制御を行うことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記状態変化頻発状態が設定されている場合は、他の状態変化が発生しているときでも、前記機器状態取得要求に対して前記状態変化頻発状態を機器状態として応答することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記状態変化や前記カウントに関する前記既定数、前記既定時間、あるいは前記既定の状態について、任意の数値あるいは状態をあらかじめ機器に設定する任意データ設定手段を有することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2007−251692(P2007−251692A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−73568(P2006−73568)
【出願日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】