説明

画像形成装置

【課題】 スイッチから本体グランドまでの距離が遠い場合であっても、部品コストや製造工数の増加を招くことなく、確実にスイッチの静電気対策ができ、更に、設計の自由度を向上させた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 プッシュスイッチ20への静電気放電の防止対策に、樹脂製ハウジング18に設けられたボス18aに取り付けるための固定部21aと、プッシュスイッチ20の突出部20bの全周を環囲することができるように形成された環囲部21bと、圧縮コイルバネに形成された圧接部21cとが、1本の金属製の線材を用いて一体に形成された接地部材21を用いた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、ファクシミリ及びプリンタ等の画像形成装置に関するものであり、特に、装置本体に取付けられた種々のスイッチに、接地部材が付設された画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、複写機、ファクシミリ及びプリンタ等の画像形成装置には、操作パネルに用いられるタクトスイッチ、用紙搬送路を通過する用紙を検知するアクチュエータスイッチ、装置本体側面に設けられた手差しトレイ等の開閉を検知するインターロックスイッチ、定着ユニット等の装置本体に着脱可能に構成された画像形成ユニットの着脱を検知するプッシュスイッチ等々、種々のスイッチが配設されている。
【0003】
このような種々のスイッチの中には、操作パネルに配設されるタクトスイッチのように、使用時にユーザが直接触れて操作されるスイッチや、画像形成ユニットの着脱を検知するプッシュスイッチのように、メンテナンス時に画像形成装置外部へと露出するようになり、ユーザ又はサービスマンが直接触れる可能性があるスイッチがあり、このようなスイッチにおいては、人体に帯電した静電気がスイッチへと放電され、スイッチの誤作動を生じたり、最悪の場合にはスイッチの破壊に至る場合があった。
【0004】
そのため、スイッチへの静電気放電を防止する方法として、従来の画像形成装置では、静電気対策が必要なスイッチの周囲を金属板等の導体で囲み、この金属板をリード線によって接地する構成が多用されてきたが、このようなリード線を本体グランドへと接続する際には、ビス等の接続部材が別途必要となるので、リード線を接続するために部品コストや製造工数の増加を招くこととなっていた。
【0005】
そこで、リード線等の接地部材を用いないスイッチの静電気対策が提案されており、特許文献1には、操作パネルにおいて、静電気の進入部位からスイッチまでの距離よりも、進入部位から導体までの距離と、非接地導体の他端から本体グランドである金属製フレームまでの距離との和が小さくなるように、導体を配設したスイッチの静電気対策が開示されている。この方法によれば、導体によって静電気放電の迂回路が形成されるため、放電によるスイッチの破壊が防止され、また、導体を接地する必要がないため、リード線等の接地部材が不要であり、設計の自由度が高くなる。
【特許文献1】特開2001−326094号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示されたスイッチの静電気対策では、静電気放電の迂回路を形成する導体が配設される部分の直近に金属製フレームがあるため、リード線等の接地部材が不要となっているが、近年では、樹脂製のフレームが用いられることが多くなっており金属製のフレームが少なくなっているため、導体を金属製フレームの直近に配設する場合、設計の自由度が減少することとなっていた。
【0007】
本発明においては上述の事情に鑑み、スイッチから本体グランドまでの距離が遠い場合であっても、部品コストや製造工数の増加を招くことなく、確実にスイッチの静電気対策ができ、更に、設計の自由度を向上させた画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明は、装置本体に備えられたスイッチを接地して前記スイッチへの静電気放電を防止する接地部材が設けられた画像形成装置において、前記接地部材は、装置本体に固定される固定部と、前記スイッチの少なくとも一部を包囲するスイッチ側接地部と、装置本体内の導電性部材に当接される本体側接地部とが一本の金属製の線材から形成されており、前記本体側接地部は、線材の弾性力により前記導電性部材に圧接されるように形成されていることを特徴としている。
【0009】
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記スイッチ側接地部は環状に形成されており、前記接地部材は、前記スイッチ側接地部が前記スイッチの全周を環囲するように配置されていることを特徴としている。
【0010】
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記固定部は、線材を円筒状に密着巻きすることにより形成され、前記スイッチ側接地部は、前記固定部の密着巻きの一端を接線方向に延ばし、その先端を環状に湾曲させることにより形成され、前記本体側接地部は、前記固定部の密着巻きの他端を軸方向に引き伸ばすことにより圧縮コイルバネに形成されていることを特徴としている。
【0011】
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記スイッチは、装置本体に着脱可能に構成されたユニットの着脱を検知するためのプッシュスイッチであることを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明の第1の構成によれば、接地部材の圧接部を導電性部材に圧接されるように付勢されたバネに形成することにより、固定部を保持部に取り付けると、圧接部は、その弾性力によって自動的に導電性部材へと圧接されるようになるため、ビス等によって電導性部材へと接続する必要がないため、部品コストや製造工数の増加を招くことなく、確実にスイッチの静電気対策ができる。
【0013】
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の画像形成装置において、設置部材は、環囲部がスイッチの全周を環囲するように設置されているため、ユーザ等がどの方向からスイッチに触れた場合でも、確実にスイッチへの静電気の放電を防止することができる。
【0014】
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1又は第2の構成の画像形成装置において、圧接部が圧縮コイルバネに形成されていることにより、コイルバネは複雑な形状にも容易に変形可能であり、且つ、伸縮自在であるため、スイッチから装置本体の導電性部材までの距離が遠い場合であっても、アースをとりに行くことが可能であり、設計の自由度が向上する。
【0015】
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1乃至第3のいずれかの構成の画像形成装置において、装置本体に着脱可能に構成された画像形成ユニットの着脱を検知するためのプッシュスイッチに接地部材を設置することにより、画像形成ユニットが取り外され装置本体外部に露出したプッシュスイッチに、ユーザ等が直接触れてしまうことがあっても、接地部材によってプッシュスイッチへの静電気の放電が防止される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態について説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の全体構成を示す概略構成図であり、右側を画像形成装置の前方側として図示している。ここで、本実施形態においては画像形成装置の一例としてプリンタを例示しているが、画像形成装置としてプリンタ以外の、例えば複写機やファクシミリ等であっても適用できることはいうまでもない。
【0017】
図2は、画像形成装置の後方斜視図であり、保持部材が引き出された状態を図示している。図3は図2を1点鎖線Aで示す位置で切断したときの平面断面図(矢視A−A線断面図)であり、図3(a)は保持部材が押し込まれ、定着ユニットが装着された状態を図示しており、図3(b)は保持部材が引き出され、定着ユニットが取り外された状態を図示している。図4は画像形成装置内に配設されたプッシュスイッチを示す斜視図、図5は画像形成装置内に配設されたプッシュスイッチを示す正面図である。
【0018】
図1に示す画像形成装置1では、画像形成動作を行う場合、図中時計回りに回転する感光体ドラム2が帯電ユニット3により一様に帯電され、原稿画像データに基づく露光ユニット(レーザ走査ユニット等)4からのレーザビームにより感光体ドラム2上に静電潜像が形成され、現像ユニット5により静電潜像に現像剤(以下、トナーという)が付着されてトナー像が形成される。
【0019】
この現像ユニット5へのトナーの供給はトナーコンテナ6から行われる。なお、画像データはパーソナルコンピュータ(図示せず)等から送信される。また、感光体ドラム2の表面の残留電荷を除去する除電装置(図示せず)がクリーニング装置7の下流側に設けられている。
【0020】
上記のようにトナー像が形成された感光体ドラム2に向けて、用紙が給紙カセット8から用紙供給路9及びレジストローラ対10を経由して搬送され、転写ローラ11(画像転写部)により感光体ドラム2の表面に形成されたトナー像が用紙に転写される。そして、トナー像が転写された用紙は感光体ドラム2から分離され、定着ローラ対12aを有する定着ユニット12に搬送されてトナー像が定着される。定着ユニット12を通過した用紙は、用紙搬送路13により装置上部に搬送され、排出ローラ対14よって排出トレイ15に排出されることとなる。
【0021】
ここで、図2及び図3に示すように、画像形成装置1の後背面には、開口部1aが設けられるとともに、保持部材16が取り付けられており、定着ユニット12が保持部材16によって、画像形成装置1本体に対して着脱自在に保持されている。保持部材16は、装置本体の前後方向に延びるように設けられるとともに、所定の間隔を隔てて配置された伸縮可能な一対のガイドレール部材16aと、画像形成装置1の後背面に設けられた開口部1aを塞ぐための板状の外装部16bとから構成されている。
【0022】
ガイドレール部材16aの一方端側は、外装部16bに固定されており、ガイドレール部材16aの他方端側は、画像形成装置1内部の固定部17にそれぞれ固定されている。これにより、保持部材16は、伸縮自在のガイドレール部材16aによって、画像形成装置1本体後方へと引き出し可能に設けられている。また、引き出された保持部材16は、引き出し方向とは反対方向である画像形成装置1本体前方へと押し込むことによって、開口部1aを塞ぐように画像形成装置1に装着可能に設けられている。
【0023】
そして、保持部材16のガイドレール部材16aの上部に定着ユニット12が保持されており、保持部材16が後方側に引き出されると、定着ユニット12が保持部材16と一体に引き出されて、画像形成装置1本体から取り外され、また、保持部材16が前方側へと押し込まれると、定着ユニット12が画像形成装置1本体へと装着されるように構成されている。
【0024】
また、画像形成装置1本体内には、定着ユニット12の着脱を検知する自己復帰型のプッシュスイッチ20が配設されている。このプッシュスイッチ20は、直方体のケース20aと、このケース20aに対して押し込み可能な突出部20bとから成り、ケース20aの内部には図示しない電子部品が配置されている。そして、プッシュスイッチ20は、突出部20bが画像形成装置1の後方に向くように配設されており、定着ユニット12が画像形成装置1に装着されたとき、定着ユニット12によって突出部20bがケース20aへと押し込まれるように構成されている。
【0025】
そして、図3(a)に示すように、定着ユニット12が装着され突出部20bがケース20aへと押し込まれると、プッシュスイッチ20がON状態となり、定着ユニット12の装着が検知され、図3(b)に示すように、定着ユニット12が取り外されると、プッシュスイッチ20内の図示しない弾性部材による自己復帰力によって、突出部20bがケース20a外へと押し出され、プッシュスイッチ20がOFF状態となり、定着ユニット12の装着が検知されない、即ち、定着ユニット12の未装着が検知されることとなる。
【0026】
このプッシュスイッチ20は、画像形成装置1内に設けられた樹脂製ハウジング18に対して、ケース20aの突出部20bが設けられた面以外が覆い隠されるように嵌着されており、保持部材16が画像形成装置1へと押し込まれ、開口部1aが外装部16bによって塞がれている状態では画像形成装置1本体外部へと露出していない。しかし、メンテナンス時等に保持部材16が引き出され開口部1aが開放された場合には、外部に露出することとなりユーザ又はサービスマンが直接触れてしまう可能性がある。
【0027】
ここで、プッシュスイッチ20が嵌着されている樹脂製ハウジング18が非導電性であるため、上記のようにユーザ又はサービスマンがプッシュスイッチ20に直接触れてしまうような場合に、人体に帯電した静電気がプッシュスイッチ20へと、特に突出部20bへと放電されることとなる。このような、突出部20bへの静電気放電を防止するため、図4及び図5に示すように、プッシュスイッチ20には、一端が突出部20bを環囲し、他端が金属製フレーム19に圧接されて導通されるよう構成された接地部材21が設けられている。
【0028】
図6を参照して、プッシュスイッチ20に設けられた接地部材21について更に説明する。図6は接地部材を示す斜視図である。図6に示すように、接地部材21は、弾性を有する1本の金属製の線材(ばね材)を用いて一体形成される固定部21a、環囲部21b及び圧接部21cから構成されている。
【0029】
固定部21aは、接地部材21を後述するボス18a(図5参照)に取り付けるための部分であり、線材を密着巻きして円筒状に形成されており、ボス18aへと外嵌できるようになっている。なお、円筒状の固定部21aの内径はボス18aの外径よりも若干小径に形成されており、これにより固定部21aはボス18aに圧嵌されることとなり、接地部材21がボス18aを中心に自然に回転してしまうことが防止される。
【0030】
環囲部21bは、プッシュスイッチ20の突出部20bを環囲する部分であり、固定部21aの密着巻きの一端を接線方向に延ばし、その先端を湾曲して円形に形成されている。なお、先端の円形部分は少なくともプッシュスイッチ20の突出部20bの全周を環囲することができるように形成しなければならないが、環囲部21bと突出部20bとの距離が遠すぎると、突出部20bへの静電気放電を効果的に防止することができないため、環囲部21bと突出部20bとの最短距離が数mm以下となるように形成することが好ましい。また、ここでは環囲部21bを円形としたが、突出部20bの形状に合わせて矩形状とすれば、環囲部21bからの距離が突出部20bの全周に亘って均等になるため好ましい。
【0031】
圧接部21cは、画像形成装置1内に設けられた導電性を有する金属製フレーム19へと圧接される部分であり、環囲部21bの設けられていない固定部21aの密着巻きの他端が、固定部21aの円筒と略同一の内径を有する圧縮コイルバネに形成されている。なお、圧縮コイルバネの自然長さは、接地部材21がボス18aに取り付けられたとき、環囲部21bの設けられていない側の固定部21aの端部から、金属製フレーム19までの距離よりも長くなるように形成されており、これにより、圧接部21cが圧縮コイルバネの圧縮力によって金属製フレーム19に圧接されることとなる。なお、ここでは線材を密着巻きした固定部21aと、軸方向に引き伸ばした接地部21cとを設けているが、固定部21aと接地部21cの両方を圧縮コイルバネに形成しても良い。
【0032】
そして、図4及び図5に示すように、プッシュスイッチ20が嵌着されている樹脂製ハウジング18には、プッシュスイッチ20の下方に金属製フレーム19側へと延びるボス18aが設けられており、接地部材21の固定部21aをボス18aに圧嵌した後、接地部材21をボス18aを中心に回転させて、環囲部21bがプッシュスイッチ20の突出部20bを環囲するよう位置づけることにより、接地部材21がプッシュスイッチ20に設置される。
【0033】
上記のように、接地部材21の環囲部21bによって、プッシュスイッチ20の突出部20bを環囲し、圧接部21cを金属製フレーム19に圧接することにより、ユーザ等が突出部20bに直接触れてしまうようなことがあっても、ユーザ等が突出部20bに触れる前に人体に帯電した静電気が接地部材21の環囲部21bへと放電されるため、突出部20bへと静電気が放電されることが防止される。また、環囲部21bは突出部20bの全周を環囲しているため、ユーザ等がどの方向から触れにきても、確実に突出部20bへの静電気の放電が防止される。
【0034】
また、接地部材21の圧接部21cが圧縮コイルバネに形成されているため、固定部21aをボス18aに圧嵌すると、圧接部21cは、その圧縮力によって自動的に金属製フレーム19へと圧接されるようになるため、ビス等によって金属製フレーム19へと接続することなく、確実に導通を得ることができる。更に、コイルバネは複雑な形状にも容易に変形可能であり、且つ、伸縮自在であるため、金属製フレーム19までの距離が遠い場合であっても、アースをとりに行くことが可能であり、設計の自由度が向上する。
【0035】
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、例えば、上記実施形態においては、接地部材21を定着ユニット12の着脱を検知するプッシュスイッチ20の静電気対策に用いているが、これは装置本体から着脱可能な他のユニットの着脱を検知するプッシュスイッチの静電気対策にも用いることができ、その他、タクトスイッチ、アクチュエータスイッチ、インターロックスイッチ等々、種々のスイッチの静電気対策に用いることが可能である。
【0036】
また、上記実施形態では、接地部材21の固定部21aを密着巻きした円筒状に形成し、樹脂製ハウジング18に形成されたボス18aに外嵌して取り付ける構成としたが、固定部21aはこの形状に限るものではなく、環囲部21bが突出部20bを環囲した状態に接地部材21を保持できる構成であればよい。また、接地部材21の圧接部21cは圧縮コイルバネに形成し、その圧縮力によって金属製フレーム19に圧接するように構成したが、これは、固定部21aをねじりコイルバネに形成して、その付勢力によって金属製フレーム19に圧接するようにしてもよい。
【0037】
更に、上記実施形態では、接地部材21の環囲部21bはプッシュスイッチ20の突出部20bの全周を取り囲うような形状に形成しているが、このような突出部がないスイッチに接地部材21を設ける場合には、環囲部21bはスイッチ全体を環囲することができるように形成し、環囲部21bがスイッチ全体を環囲するように設置すればよい。また、スイッチの露出面に対してユーザ等が触れる可能性のある方向が限定されている場合、例えば、下方からしか触れることがない場合であれば、環囲部21bは少なくともスイッチの下部が環囲されるように形成すればよい。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、複写機、ファクシミリ及びプリンタ等の画像形成装置に利用することができ、特に、装置本体に取付けられた種々のスイッチに、接地部材が設置された画像形成装置に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】は、本発明に係る画像形成装置の全体構成を示す概略構成図である。
【図2】は、画像形成装置の後方斜視図であり、保持部材が引き出された状態を図示している。
【図3】は、図2を1点鎖線Aで示す位置で切断したときの平面断面図(矢視A−A線断面図)であり、図3(a)は保持部材が押し込まれ、定着ユニットが装着された状態を図示しており、図3(b)は保持部材が引き出され、定着ユニットが取り外された状態を図示している。
【図4】は、画像形成装置内に配設されたプッシュスイッチを示す斜視図である。
【図5】は、画像形成装置内に配設されたプッシュスイッチを示す正面図である。
【図6】は、接地部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0040】
1 画像形成装置
1a 開口部
12 定着ユニット
16 保持部材
16a ガイドレール部材
16b 外装部
17 固定部
18 樹脂製ハウジング
18a ボス
19 金属製フレーム
20 プッシュスイッチ
20a ケース
20b 突出部
21 接地部材
21a 固定部
21b 環囲部(スイッチ側接地部)
21c 圧接部(本体側接地部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体に備えられたスイッチを接地して前記スイッチへの静電気放電を防止する接地部材が設けられた画像形成装置において、
前記接地部材は、装置本体に固定される固定部と、前記スイッチの少なくとも一部を包囲するスイッチ側接地部と、装置本体内の導電性部材に当接される本体側接地部とが一本の金属製の線材から形成されており、前記本体側接地部は、線材の弾性力により前記導電性部材に圧接されるように形成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記スイッチ側接地部は環状に形成されており、前記接地部材は、前記スイッチ側接地部が前記スイッチの全周を環囲するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記固定部は、線材を円筒状に密着巻きすることにより形成され、前記スイッチ側接地部は、前記固定部の密着巻きの一端を接線方向に延ばし、その先端を環状に湾曲させることにより形成され、前記本体側接地部は、前記固定部の密着巻きの他端を軸方向に引き伸ばすことにより圧縮コイルバネに形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記スイッチは、装置本体に着脱可能に構成されたユニットの着脱を検知するためのプッシュスイッチであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−304413(P2007−304413A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−133861(P2006−133861)
【出願日】平成18年5月12日(2006.5.12)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】