説明

画像形成装置

【課題】プリント用以外の目的で排出されるトナー量を抑えることのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】プリンタのエンジン部は、モノクロプリント時には、プリント枚数に応じて潤滑剤としてカラー感光体で消費されるトナー量を算出する(S63)。カラープリント時には、印字率から算出されるプリントに要するトナー量と、転写率から算出される実際に転写されたトナー量とから、プリント後のカラー感光体上に残留するトナー量を算出する(S65)。カラー感光体上に残留するトナーを潤滑剤として用いるとし、エンジン部は、モノクロプリント枚数から算出される潤滑剤としてのトナー量から残留トナー量を減じたトナー量を算出し(S67)、該量のトナーを潤滑剤としてモノクロプリント時のカラー感光体に供給する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は画像形成装置に関し、特に、トナーを印刷媒体に定着させて画像形成するタンデム方式の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
各色用の現像器を備えたタンデム方式のカラープリントが可能な画像形成装置の中には、モノクロ用の現像器内の感光体の駆動と、カラー用の現像器内の感光体の駆動とを別に制御しないような駆動機構を備えるものがある。このような構成の画像形成装置でのモノクロプリント時には、カラー用の感光体もモノクロ用の感光体と共に回転する。
【0003】
各感光体には、転写後の残トナーを除去するためのクリーナブレードが当接されている。上の画像形成装置でのモノクロプリント時には、カラー用の感光体にはプリント用のトナーが供給されない。そのため、モノクロプリント時には、カラー用の感光体とクリーナブレードとはプリント用のトナーを介在させずに当接された状態で感光体が回転することになる。これは、感光体とクリーナブレードとの間の摩擦のため、カラー用の感光体の劣化につながる。
【0004】
そこで、たとえば特開2005−99215号公報(以下、特許文献1)などに、このような構成の画像形成装置でのモノクロプリント時に、プリント用とは別に、カラー用の感光体に対して、感光体とクリーナブレードとの間の潤滑剤としてトナーを所定量供給する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−99215号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示された画像形成装置では、プリント用のトナー以外のトナーとして潤滑剤としてのトナーが供給されるため、プリント用以外の目的のトナーの消費量が増加するという問題がある。
【0007】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、各色用の現像器を備えたタンデム方式のカラープリントが可能な画像形成装置における、プリント用以外のトナーの消費量を抑える画像形成装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、画像形成装置は、黒トナーに対応するモノクロ画像形成用の感光体と、カラートナーに対応するカラー画像形成用の感光体を含む複数の感光体と、各感光体に当接するクリーナブレードと、トナー色ごとの現像器と、感光体を回転動作させるための駆動機構と、感光体上に現像されたトナー画像を像担持体上に転写することで画像形成するための画像形成手段と、感光体に潤滑剤としてトナーの供給を制御するための制御手段とを備え、駆動機構は、画像形成手段でモノクロ画像形成時にも、カラー画像形成用の感光体を回転動作させ、制御手段は、画像形成手段の動作量と、像担持体への転写後のカラー画像形成用の感光体上に残留するトナー量とに基づいて決定されるタイミングで、カラー画像形成用の感光体に所定量のトナーを供給する供給動作を実行する。
【0009】
好ましくは、制御手段は、第1のカウンタと第2のカウンタとを含み、第1のカウンタで、画像形成手段のモノクロ画像形成のための動作量から得られる第1のトナー量を積算し、第2のカウンタで、画像形成手段のカラー画像形成のための動作量から得られる、カラー画像形成用の感光体上に残留する第2のトナー量を積算し、第1のカウンタの値から第2のカウンタの値を減じて得られる値がしきい値に達したタイミングで、供給動作を実行させてしきい値に応じた量のトナーをカラー画像形成用の感光体に供給する。
【0010】
より好ましくは、制御手段は、画像形成手段のモノクロ画像形成のための動作量に単位トナー量を乗じて第1のトナー量を算出し、第1のカウンタで積算する。
【0011】
好ましくは、制御手段は、画像形成手段のカラー画像形成のための動作量と、カラー画像の印字率と、感光体から像担持体への転写率とに基づいて像担持体への転写後のカラー画像形成用の感光体上に残留する第2のトナー量を算出し、第2のカウンタで積算する。より好ましくは、制御手段は、当該画像形成装置内の環境条件に応じた転写率を用いて像担持体への転写後のカラー画像形成用の感光体上に残留する第2のトナー量を算出する。
【0012】
好ましくは、制御手段は、トナー色ごとに第2のカウンタを含み、像担持体への転写後のカラー画像形成用の感光体上に残留する第2のトナー量をトナー色ごとに算出して対応する第2のカウンタで積算し、トナー色ごとの第2のカウンタのうち、第1のカウンタの値から減じて得られる値がしきい値に達した第2のカウンタに対応するトナー色の感光体に、しきい値に達したタイミングで所定量のトナーを供給する供給動作を実行する。
【0013】
または、好ましくは、制御手段は、トナー色ごとに前記第2のカウンタを含み、像担持体への転写後のカラー画像形成用の感光体上に残留する第2のトナー量をトナー色ごとに算出して対応する第2のカウンタで積算し、トナー色ごとの第2のカウンタのうち、少なくとも1色のトナー色に対応する第2のカウンタを第1のカウンタの値から減じて得られる値がしきい値に達した場合に、しきい値に達したタイミングで、すべてのカラー画像形成用の感光体に所定量のトナーを供給する供給動作を実行する。
【0014】
好ましくは、制御手段は、第1のカウンタの値よりも第2のカウンタの値が大なる場合、第1のカウンタの値から第2のカウンタの値を減じて得られる値を0とする。
【0015】
好ましくは、制御手段は、画像形成手段での画像形成動作の間隔を広げて、画像形成動作と次の画像形成動作との間の画像形成動作を行なっていない期間に供給動作を実行する。
【0016】
または、好ましくは、制御手段は、画像形成手段での画像形成動作を停止し、画像形成動作を行なっていない期間に供給動作を実行する。
【発明の効果】
【0017】
この発明によると、各色用の現像器を備えたタンデム方式のカラープリントが可能な画像形成装置において、プリント用以外のトナーの消費量を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施の形態にかかるプリンタの中央部分の断面の具体例を示す概略図である。
【図2】プリンタの駆動構成の一部の概略図である。
【図3】感光体およびクリーナブレードの構成の概略図である。
【図4】プリンタのエンジン部およびコントローラ部を説明する図である。
【図5】エンジン部の機能構成の具体例と、記憶されている環境条件に応じた転写率の具体例とを示す図である。
【図6】実施の形態にかかるプリンタでの動作の流れの具体例を示すフローチャートである。
【図7】図6の動作中の、潤滑剤として必要なトナー量を算出する動作の流れの具体例を示すフローチャートである。
【図8】図7の動作中のモノクロモード時に行なわれる、潤滑剤として消費されるトナー量を算出する動作の流れの具体例を示すフローチャートである。
【図9】図7の動作中のカラーモード時に行なわれる、転写後のカラー感光体上に残留するトナー量を算出する動作の流れの具体例を示すフローチャートである。
【図10】図7の動作中の、積算トナー量を算出する動作の流れの具体例を示すフローチャートである。
【図11】供給動作の要否を判断する動作の流れの具体例を示すフローチャートである。
【図12】図6の動作中の、トナー供給動作の流れの具体例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
【0020】
以下の説明では、画像形成装置がタンデム方式のカラープリンタ(以下、プリンタと略す)である例を示すが、画像形成装置はプリンタに限定されない。画像形成装置は、複写機、ファクシミリ、およびそれらの機能を複合した機器であるMFP(Multi Function Peripheral)などであってもよい。
【0021】
図1を参照して、本実施の形態にかかるプリンタ1は、作像部と、プリント媒体である用紙の搬送部とを含む。
【0022】
作像部は、プリンタ1内部の略中央部に配される、内側から複数のローラで懸架された、中間転写体である環状の中間転写ベルト2を含む。中間転写ベルト2に沿って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(K)の各色に対応したカートリッジ28a,28b,28c,28dが配される。これらを代表させてカートリッジ28と称する。カートリッジ28は、静電記録方式でトナー像を形成するトナー像形成機構として、各々、感光体3a,3b,3c,3dと、帯電部5a,5b,5c,5dと、露光部6a,6b,6c,6dと、現像部4a,4b,4c,4dと、クリーナブレード9a,9b,9c,9dとを含む。これらを代表させて、感光体3、帯電部5、露光部6、現像部4およびクリーナブレード9と称する。
【0023】
現像部4は、各々、図示しない現像ローラや供給ローラを含む。また、現像部4は、各々、図示しないトナーを充填するスペースを含む。現像部4が稼動して供給ローラが回転することで、上記スペース内のトナーが現像ローラに供給される。現像ローラは感光体3に対応する位置に配置され、供給されたトナーを担持して感光体3と対向する位置まで搬送する。感光体3表面が露光されていることで、現像ローラ上のトナーは感光体3と対向する位置において感光体3の露光された部分に移動する。これにより、感光体3上にトナー像が形成される。
【0024】
感光体3は、中間転写ベルト2上に形成されたトナー画像を転写する。帯電部5は、感光体3の表面を一様に帯電させる。露光部6は、感光体3上に各色の画像パターンを露光して、順次形成する。現像部4は、感光体3にトナーを供給して感光体3にトナー画像を現像する。クリーナブレード9は感光体3に当接されて、感光体3上の残トナーを掻き取る。この機構については後述する。
【0025】
作像部は、さらに、中間転写ベルトクリーナ7と、廃トナーボックス15と、トナーボトル25a,25b,25c,25dと、二次転写ローラ11とを含む。
【0026】
中間転写ベルトクリーナ7は中間転写ベルト2周囲に配置され、中間転写ベルト2上に残留した残トナーを中間転写ベルト2から分離する。廃トナーボックス15は分離した残トナーを収容するために用いられる。トナーボトル25a,25b,25c,25dは、各々、攪拌羽26a,26b,26c,26dを内蔵し、攪拌羽を動作させることで対応するカートリッジ28にトナーを補給する。二次転写ローラ11は、中間転写ベルト2を内側から懸架するローラと中間転写ベルト2を挟んで対を成し、中間転写ベルト2上に転写されたトナー画像を、搬送された用紙上に転写する。
【0027】
作像部付近にはセンサ31が配され、作像部付近の環境が測定される。測定される環境は作像機能に関わる環境であって、湿度、温度、気圧などのうちの1以上の環境が測定される。センサ31はトナー色ごとに各カートリッジの付近に配されてもよい。
【0028】
搬送部は、給紙ローラ8と、搬送ローラ30と、タイミングローラ10と、上述の二次転写ローラ11と、一対の定着ローラ12a,12b(これらを代表させて定着ローラ12とする)と、排紙ローラ13と、両面経路搬送ローラ14a,14bと、用紙検出センサ27とを含む。
【0029】
給紙ローラ8は、プリンタ1内部の下部に配される、用紙を収納するカセットである収納部16から、用紙を給紙する。搬送ローラ30は、給紙ローラ8によって供給された用紙を搬送する。タイミングローラ10は、搬送ローラ30によって搬送されてきた用紙をいったん停止させる。定着ローラ12は、搬送される用紙を挟んで配され、用紙上に転写されたトナー像を加熱して定着させる。排紙ローラ13は、定着後の用紙を排出または両面搬送経路29へ搬送する。両面経路搬送ローラ14a,14bは、排紙ローラ13によって搬送された定着後の用紙を、両面搬送経路29を経由してタイミングローラ10まで搬送する。用紙検出センサ27は、搬送路の、用紙が二次転写ローラ11を通過した直後の位置に配され、用紙の先端が当該位置を通過したことおよび/または用紙の後端が通過したことを検出する。
【0030】
図2(A)に示されるように、各色の感光体3a,3b,3c,3dと二次転写ローラ11とタイミングローラ10とはメインモータ18に連結される。メインモータ18は、これらローラを図中矢印で表わされる右回りに回転駆動する。カートリッジ28に含まれる各現像部4のうちのカラー用の現像部4a,4b,4cは現像モータ20に連結され、モノクロ用の現像部4dは現像モータ21に連結される。現像モータ20はカラー用の現像部4a,4b,4cを駆動し、現像モータ21はモノクロ用の現像部4dを駆動する。または、図2(B)に示されるように、プリンタ1に現像モータ20が含まれず、カートリッジ28に含まれる各現像部4はいずれも現像モータ21に連結されてもよい。この場合、現像モータ20は、正転することでモノクロ用の現像部4dのみを駆動し、逆転することですべての現像部4a,4b,4c,4dを駆動する。
【0031】
図2(A)または図2(B)の構成のため、メインモータ18に直列的に連結されている感光体3a,3b,3c,3dはメインモータ18によってすべて回転駆動される。そのため、モノクロプリント時であっても、カラー用の感光体3a,3b,3cもモノクロ用の感光体3dと共に回転駆動される。現像部4dは、カラー用の現像部4a,4b,4cとは別の現像モータ21に連結されていること(図2(A))、または現像モータ21が逆転すること(図2(B))で、現像部4a,4b,4cとは別に回転駆動可能である。
【0032】
トナーボトル25a,25bはトナー補給モータ23に、トナーボトル25c,25dはトナー補給モータ24に連結され、モータの回転駆動によって攪拌羽26a,26b,26c,26dが動作する。定着ローラ12は定着モータ19に連結され、定着モータ19の回転駆動によって回転する。両面経路搬送ローラ14a,14bは両面経路搬送モータ22に連結され、両面経路搬送モータ22の回転駆動によって回転する。
【0033】
図3に示されるように、感光体3はクリーナブレード9に当接された状態でメインモータ18の駆動によって回転する。これによって、感光体3表面の残トナーがクリーナブレード9に掻き取られる。掻き取られた残トナーは、図示しない廃棄トナー回収経路に排出され、一部が、図中に点線で示される、クリーナブレード9と感光体3との当接部分90、詳しくは、感光体3と接しているクリーナブレード9のエッジ部にトナー溜まりを構成する。クリーナブレード9と感光体3との間にトナー溜まりを構成するトナーが介在することで、該トナーが潤滑剤として機能し、感光体3の回転に伴うクリーナブレード9と感光体3との間の摩擦が抑えられる。
【0034】
プリンタ1には、さらに、全体を制御するエンジン部100と、エンジン部100からの制御信号に従って画像処理を行なうコントローラ部200とが含まれる。図4を参照して、エンジン部100は、CPU(Central Processing Unit)を含む制御部101と、エンジン部100に付属している不揮発性のメモリ102と、カートリッジ28などに付属している不揮発性のメモリと通信するためのユニット通信部103と、メインモータ18などの各種負荷と通信するための負荷通信部104と、センサ31と通信するためのセンサ通信部105とを含む。コントローラ部200は、CPUを含む制御部201と、コントローラ部200に付属している不揮発性のメモリ202とを含む。
【0035】
メモリ102,202は、各々、制御部101,201で実行されるプログラムを記憶する。制御部101,201は、メモリ102,202から必要なプログラムを読み出してCPUが実行することで、プリンタ1全体を制御する。
【0036】
カートリッジ28などに付属しているメモリには消耗品の情報などが記憶されており、ユニット通信部103は制御部101の制御信号に従って消耗品の情報などをメモリから読み出して制御部101に渡す。また、負荷通信部104は、制御部101で生成された制御信号を、制御対象の負荷に対して送信する。
【0037】
さらに図4(A)を参照して、コントローラ部200の制御部201は、算出部211を含む。算出部211は、制御部201のCPUが上記プログラムを実行することで主にCPUに形成される機能であるが、CPU以外の他の構成によって実現されてもよい。
【0038】
算出部211は、プリント対象の画像データから印字率を算出する。印字率とは、用紙の印字面積に対する画像面積の割合を指す。具体的には、プリント対象の画像を構成するドット数を、プリント用紙の印字面積に対応するドット数で除して得られる。算出部211は、プリント対象の画像データから画像面積(画像を形成するドット数)を抽出する。また、算出部211は、予め、用紙のサイズごとに、印字面積(印字面積に対応するドット数)を記憶している。算出部211は、抽出された画像を形成するドット数を、指定された用紙のサイズについて記憶されている印字面積に対応するドット数で除することで印字率を算出する。好ましくは、算出部211は、プリント対象の画像データからトナー色ごとの画像面積を抽出し、トナー色ごとに印字率を算出する。算出部211は、算出した印字率を、プリント指示と共にエンジン部100に出力する。
【0039】
エンジン部100の制御部101は、図5に示されるように、環境条件入力部110、回転計数部111、記憶部112、残トナー量算出部113、潤滑剤用トナー量算出部114、および供給制御部115を含む。これらは、制御部101のCPUが上記プログラムを実行することで主にCPUに形成される機能であるが、CPU以外の他の構成によって実現されてもよい。
【0040】
環境条件入力部110はセンサ31と通信するセンサ通信部105より、該センサから受信した湿度や温度などである環境値の入力を受付ける。受付けた環境値は残トナー量算出部113に入力される。
【0041】
回転計数部111はカウンタを含み、タイミングローラ10や二次転写ローラ11などである現像ローラの回転量を計数し、該カウンタを用いて回転量を積算する。現像ローラの回転量は、現像部4の画像形成のための駆動量とも言える。好ましくは、回転計数部111は、各色に対応するカウンタを含み、色ごとに現像ローラの回転量を計数する。少なくとも、回転計数部111は、モノクロプリント用のカウンタとカラープリント用のカウンタとを含み、プリントモードごとに現像ローラの回転量を計数する。
【0042】
記憶部112は、図4(B)に示されるように、環境条件に応じた転写効率を記憶する。すなわち、感光体3と中間転写ベルト2とは固定されているものであるが、材質の特性より、環境によってこれらの位置関係が変動し得る。位置が変動することで感光体3上のトナー画像が完全に中間転写ベルト2に転写されず、感光体3上に残留する場合がある。この、転写後に感光体3上に残留したトナーが「残留トナー」または「残トナー」と称される。環境によって感光体3と中間転写ベルト2との位置関係が変動することにより、転写効率が環境によって変動する。言い換えると、環境によって残トナーの量も変動する。図4(B)の例では、転写効率に最も影響する環境として湿度を条件として対応付けられる転写効率が示されているが、他にも、センサ31で測定される温度や気圧なども転写効率に影響する環境条件とすることもできるし、湿度、温度、および気温などを複合的に、つまり2以上を環境条件としてもよい。
【0043】
残トナー量算出部113は、カラープリント1ページごとにカラー用の感光体3a,3b,3c上の残トナーの量を算出する。1ページ当たりの残トナーの量は、該ページのプリントで消費されるトナー量から実際に感光体3から中間転写ベルト2に転写されたトナー量を減じて得られる。1ページ分のプリントで消費されるトナー量は、プリント用紙にベタ画像を形成する場合に消費されるトナー量に、該ページの印字率を乗じて得られる。残トナー量算出部113は、用紙にベタ画像を形成する場合に消費されるトナー量を基準消費量として記憶しておき、コントローラ部200から入力される印字率を乗じることで、該ページのプリントで消費されるトナー量を算出する。該ページのプリントで消費されるトナー量のうちの実際に転写に用いられたトナー量は、該ページのプリントで消費されるトナー量に転写効率を乗じることで得られる。上述のように転写効率は環境の影響を受けるため、残トナー量算出部113は、環境条件入力部110から入力されるカラープリント時の環境値を環境条件として、記憶部112に記憶されている環境条件ごとの転写効率からカラープリント時の転写効率を読み出して転写に用いられたトナー量の算出に用いる。残トナー量算出部113は第2カウンタを含み、算出した残トナー量を該カウンタを用いて積算する。好ましくは、残トナー量算出部113は、トナー色ごとの第2カウンタを含む。この場合、残トナー量算出部113は、算出部211で算出されるトナー色ごとの印字率を用いてトナー色ごとに該ページのプリントに消費されるトナー量を算出することで、トナー色ごとに残トナー量を算出し、対応する第2カウンタを用いてトナー色ごとに残トナー量を積算する。
【0044】
潤滑剤用トナー量算出部114は、後述する、モノクロプリント1枚ごとのカラー用の感光体3a,3b,3cに対して潤滑剤として必要なトナー量の単位量を予め記憶しておき、モノクロプリントでの現像ローラの回転量と該単位量とに基づいて、潤滑剤として必要なトナー量、すなわちモノクロプリント時に回転動作しているカラー用の感光体3a,3b,3cにおいて潤滑剤として消費されるトナー量を算出する。潤滑剤用トナー量算出部114は第1カウンタを含み、算出した潤滑剤として必要なトナー量を該カウンタを用いて積算する。残トナー量算出部113と同様に、潤滑剤用トナー量算出部114もトナー色ごとの第1カウンタを含んでもよい。
【0045】
上述のように、プリント時、中間転写ベルト2と感光体3とが当接される。上述のように、感光体3a,3b,3c,3dは、カラープリント時もモノクロプリント時も、メインモータ18によって回転駆動される。カラープリント時、カラー用の現像部4a,4b,4cが現像モータ20によって、モノクロ用の現像部4dが現像モータ21によって駆動されて、感光体3a,3b,3c,3d上にトナー画像が作像される。モノクロプリント時、モノクロ用の現像部4dが現像モータ21によって駆動されて、モノクロ用の3d上のみにトナー画像が作像される。モノクロプリント時に使用しないカラー用の現像部4a,4b,4cを駆動させると、カラー用カートリッジ28,28b,28c内のトナーが図示しない現像ブレード等と摺擦され劣化する。そのため、カラー用の現像部4a,4b,4cは駆動されない。一方、モノクロプリント時に使用されないカラー用の感光体3a,3b,3cには、カラー用カートリッジ28,28b,28c内のトナーが供給されない。そのため、感光体3a,3b,3cとクリーナブレード9a,9b,9cとのそれぞれの当接部90にはトナー溜まりが構成されない。その結果、感光体3a,3b,3cは、トナーを介在させずに直接クリーナブレード9a,9b,9cと接触して回転する。供給制御部115は、モノクロプリント時の感光体3a,3b,3cとクリーナブレード9a,9b,9cとの摩擦負荷を抑えて、クリーナブレードの削れや回転トルクの増大などを防止するために、所定のタイミングで感光体3a,3b,3cに対してプリントに用いないトナーを供給する供給動作を実行させる。供給されたトナーは当接部90にトナー溜まりを構成し、潤滑剤として機能する。
【0046】
供給制御部115は、潤滑剤用トナー量算出部114で算出された潤滑剤として必要なトナー量から残トナー量算出部113で算出されたカラー用の感光体3a,3b,3c上の残トナー量を減じた量を、潤滑剤として供給するトナー量である積算トナー量として算出する。供給制御部115は、上記第1カウンタのカウント値から上記第2カウンタのカウント値を減じて積算トナー量を算出する。
【0047】
供給制御部115は、予め、1回の供給動作で潤滑剤として供給するトナーの量をしきい値として記憶している。供給制御部115は、しきい値として記憶しているトナーの量と算出された積算トナー量とを比較し、積算トナー量が供給するトナー量に達している場合に潤滑剤としてトナーを供給するタイミングと判断する。潤滑剤としてトナーを供給される際には、供給制御部115は、図示しない必要な動作機構に対して制御信号を出力して、プリント動作を中断して、非画像形成期間にしきい値として記憶している上記量のトナーを供給させる。ここでの「非画像形成期間」は、プリント動作がいったん停止された期間であってもよいし、画像形成動作の間隔を通常の間隔よりも広げることでできる画像形成動作間の期間であってもよい。
【0048】
潤滑剤としてのトナーは、モノクロプリント100枚実行ごとに40mg程度のトナーをカラー用の感光体3a,3b,3cのそれぞれに供給することが適切であると、本願出願人の実験によって確認されている。そのため、潤滑剤用トナー量算出部114が記憶している、モノクロプリント1枚ごとの潤滑剤として必要なトナー量の単位量としては、たとえば、0.4mg程度が挙げられる。なお、クリーナブレード9と感光体3との当接部分90の形状によっては、トナー溜まりとして保持されるトナー量を増加させることもできる。
【0049】
潤滑剤としてのトナーの供給は、上のように、モノクロプリント100枚実行ごとに40mg程度供給する方法が挙げられる。1枚プリントごとに0.4mgずつ供給するよりも、100枚プリントごとにまとめて40mg供給する方が安定した供給が可能となる。また、トナー供給のためにカートリッジ28a,28b,28cを駆動させる回数を抑えることができる。そのため、供給制御部115は、所定プリント枚数あたりの潤滑剤として必要なトナー量(ここでは、100枚プリントごとの、40mg)を上記しきい値として記憶する。
【0050】
好ましくは、供給制御部115は、上記第1カウンタのカウント値からトナー色ごとの第2カウンタのカウント値を減じてトナー色ごとの積算トナー量を算出し、トナー色ごとに潤滑剤としてトナーを供給するタイミングであるか否かを判断して供給を制御する。供給制御部115は、供給動作を実行すると上記第1カウンタおよび第2カウンタをリセットする。
【0051】
図6を用いて、プリンタ1での動作の流れを説明する。図6のフローチャートに示される動作は、プリンタ1の図示しない操作部や、図示しない接続された他の装置からプリント指示がなされることによって開始される動作であって、エンジン部100の制御部101およびコントローラ部200の制御部201が、各々、メモリ102,202から必要なプログラムを読み出してCPUで実行し、図4,図5に示された各部を制御することで実現される。
【0052】
図6を参照して、コントローラ部200は、ステップS10で算出部211でプリント対象の画像データから印字率を算出した後、ステップS20でプリント指示と共に印字率をエンジン部100に対して出力する。
【0053】
エンジン部100の制御部101で制御されることで、ステップS30でプリント動作が行なわれる。プリント動作が開始すると、所定の間隔ごと、たとえば1枚プリントごとに、ステップS40で回転計数部111は現像ローラの回転量を計数する。
【0054】
次に、ステップS60で残トナー量算出部113および潤滑剤用トナー量算出部114は図7に示される動作を実行し、潤滑剤として必要なトナー量を算出する。すなわち、図7を参照して、プリントモードがモノクロモードである場合(ステップS61でYES)、ステップS63で潤滑剤用トナー量算出部114は、図8に示されるように、モノクロプリント1ページごとに、カラー用の感光体3a,3b,3cに対して潤滑剤として必要なトナー量の単位量を第1カウンタに加算する(ステップS631)。図8の例では、上述の0.4mgずつ加算される。
【0055】
プリントモードがカラーモードである場合(ステップS61でNO)、ステップS65で残トナー量算出部113は、図9の動作を行なって残トナー量を算出する。すなわち、図9を参照して、ステップS651でカラープリント1ページに消費されるトナー量を、プリント用紙にベタ画像を形成する場合に消費されるトナー量に、該ページの印字率を乗じて算出する。ステップS653で残トナー量算出部113は、記憶部112から、入力された環境条件に対応する転写効率を読込み、ステップS655で、ステップS651で算出されたカラープリント1ページに消費されるトナー量から実際に転写に用いられたトナー量を減じて、残トナー量を算出する。ステップS655では、たとえば、以下の式で残トナー量が算出される:
残トナー量=カラープリント1ページに消費されるトナー量×(1−転写効率)。
【0056】
ステップS653で残トナー量算出部113は、ステップS655で算出された残トナー量を第2カウンタに加算する。
【0057】
なお、ステップS65では残トナー量がトナー色ごとに算出されてもよい。この場合、トナー色に応じた第2カウンタに、対応するトナー色について算出された残トナー量が加算される。
【0058】
ステップS63での潤滑剤として必要なトナー量の算出、またはステップS65での残トナー量の算出のいずれかが実行されると、ステップS67で供給制御部115は、図10に示されるように、潤滑剤として必要なトナー量の積算量である第1カウンタのカウント値、および残トナー量の積算量である第2カウンタのカウント値から潤滑剤として供給するトナー量である積算トナー量を算出する。すなわち、図10を参照して、ステップS671で供給制御部115は、第1カウンタのカウント値から第2カウンタのカウント値を減じることで、積算トナー量を算出する。潤滑剤として供給するトナー量である積算トナー量は負にはならないため、ステップS671での算出結果が負である場合には(ステップS673でYES)、積算トナー量を0とする(ステップS675)。好ましくは、図10に示される積算トナー量の算出は、トナー色ごとに実行される。
【0059】
以上の処理で潤滑剤として供給するトナー量が算出されると(ステップS60)、図11に示されるように、ステップS60で算出された積算トナー量としきい値とを比較する処理を実行し、潤滑剤としてトナーを供給する動作の要否を判断する。すなわち、図11を参照して、ステップS60で算出された積算トナー量と、しきい値として記憶されている1回の供給動作で潤滑剤として供給するトナー量である40mgとを比較し、算出された積算トナー量がしきい値である40mgに達していると判断されると(ステップS701でYES)、潤滑剤としてトナーをカラー用の感光体3a,3b,3cのそれぞれに供給するタイミングと判断し、ステップS703で実施要求をセットする。トナー色ごとに積算トナー量が算出される場合には、ステップS11の動作はトナー色ごとに実行され、トナー色ごとに、潤滑剤としてトナーを供給するタイミングが判断される。または、好ましくは、トナー色ごとに積算トナー量が算出される場合であって、ステップS11の動作がトナー色ごとに実行されてある1色について潤滑剤としてトナーを供給するタイミングと判断された場合に、すべてのカラー用の感光体3a,3b,3cのそれぞれに潤滑剤としてトナーを供給する、と判断してすべての色用の実施要求をセットしてもよい。
【0060】
以上の判断の結果、トナー供給の実施要求がセットされている場合(ステップS70でYES)、ステップS80で供給制御部115は、図12に示される動作を実行して、必要な供給動作を実行させる。すなわち、図12を参照して、上述の判断によってトナー供給の実施要求がセットされている場合(ステップS801でYES)、ステップS803で供給制御部115は、実行中のプリント動作を中断し、非画像形成期間にしきい値として記憶されている量(上の例では40mg)のトナーを潤滑剤としてカラー用の感光体3a,3b,3cのそれぞれに供給する動作を実行するための制御信号を必要な負荷に対して出力させる。この結果、潤滑剤として上記量のトナーがカラー用の感光体3a,3b,3cのそれぞれに供給される。その後、ステップS805,S807で供給制御部115は、上記第1カウンタおよび第2カウンタをリセットする。好ましくは、供給制御部115は、トナー供給の実施要求がセットされているトナー色に対応した感光体3に対して潤滑剤としてトナーを供給させる。
【0061】
以上の動作がプリンタ1で行なわれることで、モノクロプリント時のカラー用の感光体3a,3b,3cへの潤滑剤とし供給されるトナーと、カラープリント時にカラー用の感光体3a,3b,3c上に残留したトナーとが重複せず、プリント用以外のトナーの消費を抑えることができる。
【0062】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0063】
1 プリンタ、2 中間転写ベルト、3,3a,3b,3c,3d 感光体、4,4a,4b,4c,4d 現像部、5,5a,5b,5c,5d 帯電部、6,6a,6b,6c,6d 露光部、7 中間転写ベルトクリーナ、8 給紙ローラ、9,9a,9b,9c,9d クリーナブレード、10 タイミングローラ、11 二次転写ローラ、12,12a,12b 定着ローラ、13 排紙ローラ、14a,14b 両面経路搬送ローラ、15 廃トナーボックス、16 収納部、18 メインモータ、19 定着モータ、20,21 現像モータ、22 両面経路搬送モータ、23,24 トナー補給モータ、25a,25b,25c,25d トナーボトル、26a,26b,26c,26d 攪拌羽、30 搬送ローラ、27 用紙検出センサ、28,28a,28b,28c,28d カートリッジ、29 両面搬送経路、30 搬送ローラ、31 センサ、100 エンジン部、101,201 制御部、102,202 メモリ、103 ユニット通信部、104 負荷通信部、105 センサ通信部、110 環境条件入力部、111 回転計数部、112 記憶部、113 残トナー量算出部、114 潤滑剤用トナー量算出部、115 供給制御部、200 コントローラ部、211 算出部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
黒トナーに対応するモノクロ画像形成用の感光体と、
カラートナーに対応するカラー画像形成用の感光体を含む複数の感光体と、
各前記感光体に当接するクリーナブレードと、
トナー色ごとの現像器と、
前記感光体を回転動作させるための駆動機構と、
前記感光体上に現像されたトナー画像を像担持体上に転写することで画像形成するための画像形成手段と、
前記感光体に潤滑剤としてトナーの供給を制御するための制御手段とを備え、
前記駆動機構は、前記画像形成手段でモノクロ画像形成時にも、前記カラー画像形成用の感光体を回転動作させ、
前記制御手段は、前記画像形成手段の動作量と、前記像担持体への転写後の前記カラー画像形成用の感光体上に残留するトナー量とに基づいて決定されるタイミングで、前記カラー画像形成用の感光体に所定量のトナーを供給する供給動作を実行する、画像形成装置。
【請求項2】
前記制御手段は、
第1のカウンタと第2のカウンタとを含み、
前記第1のカウンタで、前記画像形成手段のモノクロ画像形成のための動作量から得られる第1のトナー量を積算し、
前記第2のカウンタで、前記画像形成手段のカラー画像形成のための動作量から得られる、前記カラー画像形成用の感光体上に残留する第2のトナー量を積算し、
前記第1のカウンタの値から前記第2のカウンタの値を減じて得られる値がしきい値に達した前記タイミングで、前記供給動作を実行させて前記しきい値に応じた量のトナーを前記カラー画像形成用の感光体に供給する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記画像形成手段のモノクロ画像形成のための動作量に単位トナー量を乗じて前記第1のトナー量を算出し、前記第1のカウンタで積算する、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記画像形成手段のカラー画像形成のための動作量と、前記カラー画像の印字率と、前記感光体から前記像担持体への転写率とに基づいて前記像担持体への転写後の前記カラー画像形成用の感光体上に残留する前記第2のトナー量を算出し、前記第2のカウンタで積算する、請求項2または3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御手段は、当該画像形成装置内の環境条件に応じた転写率を用いて前記像担持体への転写後の前記カラー画像形成用の感光体上に残留する前記第2のトナー量を算出する、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御手段は、
前記トナー色ごとの前記第2のカウンタを含み、
前記像担持体への転写後の前記カラー画像形成用の感光体上に残留する前記第2のトナー量を前記トナー色ごとに算出して対応する第2のカウンタで積算し、
前記トナー色ごとに第2のカウンタのうち、前記第1のカウンタの値から減じて得られる値がしきい値に達した第2のカウンタに対応するトナー色の感光体に、前記しきい値に達したタイミングで所定量のトナーを供給する供給動作を実行する、請求項2〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御手段は、
前記トナー色ごとの前記第2のカウンタを含み、
前記像担持体への転写後の前記カラー画像形成用の感光体上に残留する前記第2のトナー量を前記トナー色ごとに算出して対応する第2のカウンタで積算し、
前記トナー色ごとに第2のカウンタのうち、少なくとも1色のトナー色に対応する第2のカウンタを前記第1のカウンタの値から減じて得られる値がしきい値に達した場合に、前記しきい値に達したタイミングで、すべての前記カラー画像形成用の感光体に所定量のトナーを供給する供給動作を実行する、請求項2〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記第1のカウンタの値よりも前記第2のカウンタの値が大なる場合、前記第1のカウンタの値から前記第2のカウンタの値を減じて得られる値を0とする、請求項2〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記画像形成手段での画像形成動作の間隔を広げて、画像形成動作と次の画像形成動作との間の画像形成動作を行なっていない期間に前記供給動作を実行する、請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記画像形成手段での画像形成動作を停止し、前記画像形成動作を行なっていない期間に前記供給動作を実行する、請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−224131(P2010−224131A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−70122(P2009−70122)
【出願日】平成21年3月23日(2009.3.23)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】