説明

画像形成装置

【課題】新たなプロセスカートリッジ装着時に、給電端子が自動的に清掃されて、画像形成装置からプロセスカートリッジへの電力の供給をスムーズに行いプロセスカートリッジ、画像形成装置を提供することである。
【解決手段】少なくとも感光体3を備えていて、画像形成装置1の着脱可能なプロセスカートリッジ2において、画像形成装置1に電流及び/又は信号を供給する第1電気接点202と、画像形成装置1が備える第2電気接点102を清掃する清掃部材203とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、プリンター、FAXなどの画像形成装置に係り、詳しくは、プロセスカートリッジを用いた画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置のメンテナンス部品である像担持体、帯電装置や現像装置、クリーニング装置はメンテナンス性を向上するために、これらの像担持体、帯電装置等が一体となったプロセスカートリッジの形態で使用されることが多い。
このとき、プロセスカートリッジには、画像形成装置からの帯電装置、現像装置等には、バイアスを発生させるために交流及び/又は直流の電流が供給される。また、プロセスカートリッジの使用履歴、現像装置等からのトナー濃度等の状態を示す信号等が発信されるし、同様に、一つの例として、画像形成装置からも像担持体の表面電位を確認するためのセンサを動作させるための信号等の受・発信される。このために、画像形成装置、プロセスカートリッジは、これらの電流、信号の送信のための給電端子を備えている。さらに、高電圧の電流から微小な信号用の電流まで電流値として広い範囲にわたっている。これにともない給電端子の形態は、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4に示すような様々な形態がある。
その形態は、具体的には、針金、ピンを用いた線状、フィン、板を用いた板状、軸、芯金を用いる軸状のものが多い。とくに、線状、板状の給電端子は、接触面積が限られることから、ばね特性を有していて給電端子同士が密着して電流がスムーズに流れるようにして、間隙が生じて放電電流が流れるのを防いでいる。
【0003】
また、プロセスカートリッジの給電端子の位置が、機械的な設計配置の都合上、プロセスカートリッジの下側に配置される場合が多い。しかしながら、プロセスカートリッジには画像形成装置本体からトナー供給を受けるための現像剤補給口や、廃トナーを画像形成装置の廃トナータンクに排出するための廃トナー排出口などを備えられている。このような現像剤補給口等は、10nm前後の一次粒子を有する無機外添剤が外添されている体積平均粒径が10μm以下の細かいトナー、導電粒子等を含有することがある樹脂被覆されているフェライト磁性体粒子であるキャリアを搬送することから、シャッター機構が備えている。とくに、画像形成装置本体にプロセスカートリッジが装着されているときは、シャッターは開いているが、本体から外されるときは閉まるようになっている。このようにプロセスカートリッジ着脱時に補給口や排出口からトナーや廃トナー等が画像形成装置本体内や機外に落ちないようにして、トナーで画像形成装置内、プロセスカートリッジ内が汚染されるのを防止している。
しかしながら、長期にわたる画像形成動作の中で、細かいトナー、キャリアの搬送が繰り返されることから、これらシャッター周辺には、トナーや廃トナーが付着している。このために、プロセスカートリッジ交換時期には、シャッター内部からのトナー落ちは防止することができるが、シャッター周辺部からのトナー落ちを完全に防止することは困難である。完全に防止するために複雑な機構にすることも考えられるが、コストUPやプロセスカートリッジの大型化につながってしまうという不具合がある。
【0004】
また、経時のプロセスカートリッジは、現像装置やクリーニング装置周辺にはトナーが付着していることが多く、これらからのトナー落ちも発生することがある。プロセスカートリッジ交換時には、振動を与えることも多くトナー落ちが発生し、画像形成装置本体の給電端子上に落ちた場合、新たなプロセスカートリッジをセットした時に端子接触不良となり、端子の接触抵抗が増加しバイアスの安定性が損なわれ異常画像となったり、最悪の場合はバイアスの給電ができなくなり画像形成装置の動作が停止したりすることがある。さらに、落ちたトナーが、給電端子間の電流で、熱を帯び給電端子同士を固着させ、プロセスカートリッジの交換を困難にすることがある。
さらに、画像形成装置内では、現像装置のトナー濃度の調整が不調になると、トナー濃度が高くなり、トナーが十分帯電しなくなり、現像装置から遊離して画像形成装置本体内に飛散することがある。
このような場合、給電端子の清掃をしなければ復帰することはなく、プロセスカートリッジを一旦外しての作業が発生する。またユーザーメンテナンスの場合、清掃作業が困難な場合もある。
特許文献5では、給電端子周辺に清掃部材を設け、プロセスカートリッジをセットした時に給電端子を清掃する形態が開示されている。清掃部材は発泡部材が良く、発泡ポリウレタン製であると強度が高く好ましいとの記述がある。
しかし、高耐久・高速機のようにプロセスカートリッジの交換間隔が長い場合、給電端子の汚れも発生し易く、給電端子にはトナーやトナー添加剤などの異物が経時で固着することが多い。このような場合、発泡部材では固着した異物を十分に除去することができないという課題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、感光体等を備えるカートリッジ交換時に給電等のための給電端子にトナー落ちが発生しても、新たなカートリッジ装着時に、給電端子が自動的に清掃されて、画像形成装置からカートリッジへの電力の供給をスムーズに行い、また、画像形成装置とカートリッジとの間の信号の交換をとぎれさせることなく行うことで長期にわたり、安定して画像を得ることができる画像形成装置、カートリッジを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する手段である本発明の特徴を以下に挙げる。
本発明の画像形成装置は、被供給体を供えたカートリッジと、前記カートリッジに設けられ、前記画像形成装置本体から供給される電流及び/又は信号を被供給体へ供給するための第1電気接点と、前記画像形成装置に設けられ、前記カートリッジが画像形成装置本体に挿入されたときに前記第1電気接点と接続される第2電気接点とを備えた画像形成装置において、前記カートリッジの前記画像形成装置本体への着脱動作に伴い、前記第1電気接点及び前記第2電気接点の少なくとも一方に付着又は固着した異物が清掃されることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、前記第1電気接点及び前記第2電気接点と前記画像形成装置本体への前記カートリッジの着脱方向に対して直線上に清掃部材が設けられ、前記カートリッジを前記画像形成装置本体へ挿入する際に、前記清掃部材と該清掃部材と対向する一方の前記電気接点とが接触した後に、前記第1電気接点と前記第2電気接点とが接触することを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、前記清掃部材は、発泡部材であることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、前記清掃部材は、研磨剤含有層を含むことを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、前記清掃部材は、前記電気接点が接する側に、研磨剤含有層を有することを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、前記カートリッジを前記画像形成装置へ挿入する際に、前記研磨含有層と前記電気接点とが接したあとに、前記弾性部材と前記電気接点とが接することを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、前記第2電気接点は、前記画像形成装置の鉛直方向上側に配置されていることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、前記第1電気接点及び前記第2電気接点は、板状部材であることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、前記カートリッジは、前記第2電気接点を清掃する第1清掃部材を備えていることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、前記第1電気接点を清掃する第2清掃部材を備えていることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、前記カートリッジは、プロセスカートリッジであって、像担持体と、帯電手段、現像手段及びクリーニング手段のうち少なくとも一つを備え、画像形成装置本体に着脱可能であることを特徴とする。
【0007】
本発明のカートリッジは、被供給体と、電流及び/又は信号を被供給体へ供給するための電気接点を備え、画像形成装置本体に着脱可能なカートリッジにおいて、前記カートリッジは、前記カートリッジの画像形成装置本体への装着時に前記電気接点と接する前記画像形成装置本体に設けられた電気接点を前記カートリッジの画像形成装置本体への着脱動作に伴い清掃することができる清掃部材を備えたことを特徴とする。
また、本発明のカートリッジは、さらに、前記清掃部材は、前記カートリッジに備えられた電気接点に対して前記カートリッジの前記画像形成装置本体への挿入方向下流側に設けられていることを特徴とする。
また、本発明のカートリッジは、さらに、前記清掃部材は、発泡部材であることを特徴とする。
また、本発明のカートリッジは、さらに、前記清掃部材は、研磨剤含有層を含むことを特徴とする。
また、本発明のカートリッジは、さらに、前記清掃部材は、前記電気接点が接する側に、研磨剤含有層を有することを特徴とする。
また、本発明のカートリッジは、さらに、前記カートリッジを前記画像形成装置へ挿入する際に、前記研磨含有層と前記電気接点とが接したあとに、前記弾性部材と前記電気接点とが接することを特徴とする。
また、本発明のカートリッジは、前記カートリッジは、プロセスカートリッジであって、像担持体と、帯電手段、現像手段及びクリーニング手段のうち少なくとも一つを備え、画像形成装置本体に着脱可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上記課題を解決する手段である本発明によって、以下のような特有の効果を奏する。
本発明の画像形成装置及びカートリッジでは、カートリッジ装着時に、給電端子が自動的に清掃されて、画像形成装置からカートリッジへの電力の供給をスムーズに行い、また、画像形成装置とカートリッジとの間の信号の交換をとぎれさせることなく行うことで長期にわたり、安定して画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。
【図2】4つの作像ユニットのうち1つを拡大して示す断面図である。
【図3】作像ユニット全体を示す上方からの斜視図である。
【図4】前カバー(図示せず)を開け、プロセスカートリッジを画像形成装置本体に挿入する状況を説明する模式図である。
【図5】電源基板の給電端子とプロセスカートリッジの給電端子とを接続させた画像形成装置の従来の一例の構成を示す図である。
【図6】プロセスカートリッジ全体を示す下方からの斜視図である。
【図7】プロセスカートリッジを画像形成装置に装着する配置板の構成を示す図である。
【図8】本発明のプロセスカートリッジを画像形成装置に挿入したときの状態を示す概略図である。
【図9】本発明のプロセスカートリッジが有する第1電気接点と画像形成装置が有する第2電気接点との一つの接続状況を説明する図である。
【図10】本発明のプロセスカートリッジが有する第1電気接点と画像形成装置が有する第2電気接点との他の接続状況を説明する図である。
【図11】本発明のプロセスカートリッジが有する第1清掃部材の構成を示す図である。
【図12】本発明のプロセスカートリッジが有する第1電気接点と画像形成装置が有する第2電気接点との他の接続状況を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、いわゆる当業者は特許請求の範囲内における本発明を変更・修正をして他の実施形態をなすことは容易であり、これらの変更・修正はこの特許請求の範囲に含まれるものであり、以下の説明はこの発明における最良の形態の例であって、この特許請求の範囲を限定するものではない。
【0011】
以下、この発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。
画像形成装置は、その内部の略中央に中間転写ベルト51を備えている。中間転写ベルト51は、ポリイミドやポリアミド等の耐熱性材料からなり、中抵抗に調整された基体からなる無端状ベルトで、4つのローラ531、532、533、534に掛け回して支持され、回転駆動される。中間転写ベルト51の下方にはイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色トナーに対応した4つの作像ユニットが中間転写ベルト51のベルト面に沿って並んでいる。
【0012】
図2は、4つの作像ユニットのうち1つを拡大して示す断面図である。図3は、作像ユニット全体を示す上方からの斜視図である。いずれの作像ユニットでも同様の構成であるので、この図においては、色の区別を示すY、C、M、Kの表示を省略する。各作像ユニットは感光体3Y、3C、3M、3Kを有し、各感光体3の周りには、感光体3表面に電荷を与える帯電ローラ11、感光体3表面に形成された潜像を各色トナーで現像してトナー像とする現像装置40、感光体3表面に潤滑剤32を塗布するブラシローラ31、ブラシローラで塗布された潤滑剤を均す潤滑剤塗布ブレード34を備える潤滑剤塗布装置30、トナー像転写後の感光体3表面のクリーニングをするクリーニングブレード21を備えるクリーニング装置20がそれぞれ配置されている。これで、図2では、一つのカートリッジ2を形成している。なお、ここでは、作像ユニットでもあるカートリッジ2は、感光体3と、帯電装置10、現像装置40、クリーニング装置20、潤滑剤塗布装置のいずれか1つ以上を一体的に支持されていて、画像形成装置1に着脱可能になっているプロセスカートリッジとして用いている。以下、プロセスカートリッジ2と記す。ただし、カートリッジの形態を成していれば良く、ここで説明した形態に限定するものではない。
また、図3に示すように、トナー補給ホッパー31から、トナー補給口44まで、図示しないトナー補給パイプが配置されていて、トナーが補給されるようになっている。さらに、クリーニング装置20の廃トナー回収コイル22には、クリーニングブレード21で回収された廃トナーを、図示しない廃トナータンクへ搬送するトナー廃棄口45に接続している。
【0013】
また、図1を参照すると、4つのプロセスカートリッジ2の下方には、帯電した各感光体3の表面に各色の画像データに基づいて露光をし、潜像を形成する露光装置9が備えられている。
中間転写ベルト51を挟んで、各感光体3と対向する位置には、感光体3上に形成されたトナー像を中間転写ベルト51上に一次転写する一次転写ローラ52がそれぞれ配置されている。一次転写ローラ52は、図示しない電源に接続されており、所定の電圧が印加される。
中間転写ベルト51の支持ローラ532で支持された部分の外側には、二次転写ローラ54が圧接されている。二次転写ローラ54は、図示しない電源に接続されており、所定の電圧が印加される。二次転写ローラ54と中間転写ベルト51との接触部が二次転写部であり、中間転写ベルト51上のトナー像が記録紙に転写される。
中間転写ベルト51の支持ローラ531で支持された部分の外側には、二次転写後の中間転写ベルト51の表面をクリーニングする中間転写ベルトクリーニング装置55が設けられている。
二次転写部の上方には、記録紙上のトナー像を記録紙に半永久的に定着させる定着装置70が備えられている。定着装置70は、定着ローラ71と、これに対向し、圧接して配置される、内部にハロゲンヒータを有する加圧ローラ72とから構成されている。この他に、定着ローラ71の代わりに、図示しないが、内部にハロゲンヒータを有する加熱ローラ及び定着ローラに巻き掛けられた無端の定着ベルトを用いても良い。
画像形成装置の下部には、記録紙を載置し、二次転写部に向けて記録紙を送り出す給紙装置60が備えられている。
【0014】
また、本発明の実施の形態に適用されるクリーニング装置は、上述したように、感光体11に用いられる。感光体11としては、導電性支持体上に、フィラー分散した樹脂層、電荷発生層及び電荷輸送層を有する感光層、その表面にフィラーを分散させた保護層を有する。
感光層は電荷発生物質と電荷輸送物質を含む単層構成の感光層でも構わないが、前述のように電荷発生層と電荷輸送層で構成される積層型が感度、耐久性において優れている。
電荷発生層は、電荷発生能を有する顔料を必要に応じてバインダー樹脂とともに適当な溶剤中にボールミル、アトライター、サンドミル、超音波などを用いて分散し、これを導電性支持体上に塗布し、乾燥することにより形成される。結着樹脂としてはポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミド、ポリビニルベンザール、ポリエステル、フェノキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリフェニレンオキシド、ポリアミド、ポリビニルピリジン、セルロース系樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等があげられる。結着樹脂の量は、電荷発生物質100重量部に対し0〜500重量部、好ましくは10〜300重量部が適当である。
また、電荷輸送層は、電荷輸送物質および結着樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを電荷発生層上に塗布、乾燥することにより形成できる。電荷輸送物質には、正孔輸送物質と電子輸送物質とがある。結着樹脂としてはポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアレート、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂等の熱可塑性または熱硬化性樹脂が挙げられる。
また、保護層が感光層の上に設けられることもある。保護層を設け、耐久性を向上させることによって、本発明の高感度で異常欠陥のない感光体11を有用に用いることができる。
保護層に使用される材料としてはABS樹脂、ACS樹脂、オレフィン−ビニルモノマー共重合体、塩素化ポリエーテル、アリル樹脂、フェノール樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアクリレート、ポリアリルスルホン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリメチルベンテン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、エポキシ樹脂等の樹脂が挙げられる。中でも、ポリカーボネートもしくはポリアリレートが最も良好に使用できる。保護層にはその他、耐摩耗性を向上する目的でポリテトラフルオロエチレンのような弗素樹脂、シリコーン樹脂、及びこれらの樹脂に酸化チタン、酸化錫、チタン酸カリウム、シリカ等の無機フィラー、また有機フィラーを分散したもの等を添加することができる。保護層中のフィラー濃度は使用するフィラー種により、また感光体11を使用する電子写真プロセス条件によっても異なるが、保護層9の最表層側において全固形分に対するフィラーの比で5重量%以上、好ましくは10重量%以上、50重量%以下、好ましくは30重量%以下程度が良好である。
【0015】
帯電装置10は、帯電部材として導電性芯金の外側に中抵抗の弾性層を被覆して構成される帯電ローラ11を備える。帯電ローラ11は、図示しない電源に接続されており、所定の電圧が印加される。帯電ローラ11は、感光体3に対して微小な間隙をもって配設される。この微小な間隙は、例えば、帯電ローラ11の両端部の非画像形成領域に一定の厚みを有するスペーサ部材を巻き付けるなどして、スペーサ部材の表面を感光体3表面に当接させることで、設定することができる。また、帯電ローラ11は、感光体に接触させずに、近接させても良い。ローラ形状であり、感光体3に近接している部分で、放電して、感光体3を帯電させることができる。また、非接触にすることで、帯電ローラ11の転写残トナーによる汚れの発生を抑えることができる。
現像装置40は、感光体3と対向する位置に、内部に磁界発生手段を備える図示しない現像スリーブが配置されている。現像スリーブの下方には、図示しないトナーボトルから投入されるトナーを現像剤と混合し、攪拌しながら現像スリーブへ汲み上げるための図示しない2つのスクリューが備えられている。現像スリーブによって汲み上げられるトナーと磁性キャリアからなる現像剤は、図示しないドクターブレードによって所定の現像剤層の厚みに規制され、現像スリーブに担持される。現像スリーブは、感光体3との対向位置において同方向に移動しながら、現像剤を担持搬送し、トナーを感光体3の潜像面に供給する。
【0016】
クリーニング装置20は、クリーニング部材たるクリーニングブレード21が図示しない感光体3と当接・離間する機構を備え、画像形成装置本体の制御部にて、任意に当接・離間させることができる。
潤滑剤塗布装置30は、固定されたケースに収容された固形潤滑剤32と、固形潤滑剤32に接触して潤滑剤を削り取り、感光体3に塗布するブラシローラ31とブラシローラ31で塗布された潤滑剤を均す潤滑剤塗布ブレード34を備える。固形潤滑剤32は、直方体状に形成されており、加圧バネ33によってブラシローラ31側に付勢されている。固形潤滑剤32はブラシローラ31によって削り取られ消耗し、経時的にその厚みが減少するが、加圧バネ33で加圧されているために常時ブラシローラ31に当接している。ブラシローラ31は、回転しながら削り取った潤滑剤を感光体3表面に塗布する。
上記固形潤滑剤32としては、乾燥した固体疎水性潤滑剤を用いることが可能であり、ステアリン酸亜鉛の他にも、ステアリン酸、オレイン酸、パルチミン酸等の脂肪酸基を有する金属化合物なども使用できる。さらに、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ろう、オオバ油、みつろう、ラノリンなどのワックス等も使用できる。
【0017】
図4は、前カバー(図示せず)を開け、プロセスカートリッジを画像形成装置本体に挿入する状況を説明する模式図である。
前カバーを開けた画像形成装置1本体に、枠体101にプロセスカートリッジ2を配置する配置板105が設けられている。この配置板105に、それぞれ、プロセスカートリッジ2Y、2C、2M、2Kが配置板105のそれそれの配置個所に、図示しないレールが設けられていて、それに沿って、プロセスカートリッジ2Y、2C、2M、2Kを挿入してゆく。また、2本のスライドレールによって本体から引き出し体を出して、それに、プロセスカートリッジ2Y、2C、2M、2Kを乗せた配置板105を挿入するようにしても良い。引き出しを簡単に行うことが可能である。
さらに、各々のプロセスカートリッジ2Y、2C、2M、2Kには図示しないICチップがそれぞれ付いており、それぞれを本体に挿入した時に、そのチップのコネクター部が本体側のコネクターと結合し、本体からICチップ内の不揮発性メモリーにより感光体11の回転時間、ロットNo.等の諸情報を読み込んだり、情報を書き込んだりする構成になっており、各々プロセスカートリッジ2Y、2C、2M、2Kの交換次期をオペレータに知らせることが可能になっている。
【0018】
図5は、電源基板の給電端子とプロセスカートリッジの給電端子とを接続させた画像形成装置の従来の一例の構成を示す図である。ここでは、画像形成装置1本体内の上側にプロセスカートリッジ2が装着され、画像形成装置1本体下側に図示しない電源基板が装着されており、画像形成装置1本体の下側板に板バネ形状の第2電気接点として本体給電端子102´が設けられている。プロセスカートリッジ2と電源基板の装着状態ではプロセスカートリッジ2の第1電気接点としての電源入力のための給電端子202´と、電源基板の電源出力端子はそれぞれ給電端子102´に圧接し、電源供給のための電気回路が形成される。
しかしながら、このような本体給電端子102´と給電端子202´との圧接により電源供給回路を形成する場合には、給電端子102´にプロセスカートリッジ2が備える現像装置等からのトナーが落ちて汚れることがあり、それが、接続不良の原因ともなっていた。
【0019】
図6は、プロセスカートリッジ全体を示す下方からの斜視図である。
上述したように、プロセスカートリッジ2には、ICチップ等の他に、プロセスカートリッジ枠体201の鉛直方向下側には、図6に示すように、プロセスカートリッジ2の第1電気接点202として、現像装置40の現像給電端子46、帯電装置10の帯電給電端子13が備えられている。これらを下側に備えたのは、第1電気接点202がトナー等によって汚れるのをできるだけ防止するためであり、さらに、画像形成装置1の第2電気接点102と接続する際に、プロセスカートリッジ2の重みで接続を確実に行うためである。
これらの第1電気接点202は、大きな電圧が印加されることから板状の形状を有する。板状同士の接続にすることによって、放電を防止して、密接な接続にすることができる。さらに、材質としては、導電性があって、繰り返しの曲げ使用に耐える弾性があることが好ましい。このために、材質は、例えば、SUS301、304のオーステナイト系ステンレスなどの鉄合金、青銅、リン青銅(C5210)等の銅合金が広く用いられている。
また、プロセスカートリッジ2の第1電気接点202の近傍には、プロセスカートリッジ2の挿入方向に対して直線上に第1清掃部材203が配置されている。この第1清掃部材203としては、それぞれの給電端子に対応して、現像装置40の現像清掃部材47、帯電装置10の帯電清掃部材14が備えられている。
第1清掃部材203は発泡ポリウレタン製、より清掃力を上げるために発泡ポリウレタンなどの弾性部材の表層に研磨剤含有層204を設けた。研磨剤の粒度は、#320(JIS R6001−2、表8)とした。なお研磨剤の粒度は想定される固着状態に合わせて適宜選択すれば良い。この研磨剤含有層を備えた清掃部材にすることで、簡単かつより確実に経時においても清掃することができる。これにより、給電端子の接触不良を簡単かつより確実に防止できる。
プロセスカートリッジ2の第1電気接点202の横には研磨剤含有層を備えた発泡ポリウレタン製の第1清掃部材203が備えられている。第1清掃部材203と画像形成装置1の第2電気接点102をプロセスカートリッジ2の画像形成装置2本体への装着方向と同一直線上に配置することで、プロセスカートリッジ2の装着動作時に第1清掃部材203と画像形成装置1の第2電気接点102が接触摺擦する構成となっている。プロセスカートリッジ装着動作時は、プロセスカートリッジ2の第1電気接点202が画像形成装置1の第2電気接点102と接触するよりも前に、第1清掃部材203が第2電気接点102と接触する構成となっている。装着時に清掃動作が作用するため、操作者が清掃を意図することなく、プロセスカートリッジ交換時に画像形成装置1の第2電気接点102が清掃され、電気接点間の接触不良を簡単かつ確実に防止できる。
【0020】
図7は、プロセスカートリッジを画像形成装置に装着する配置板の構成を示す図である。
画像形成装置1の構造体の一部である配置板105にプロセスカートリッジ2が、各々配置される。ここに全てプロセスカートリッジ2Y、2C、2M、2Kが配置されることで画像形成装置1の画像形成動作が可能になる。このとき、配置板105の上には、下側にあるプロセスカートリッジ2の第1電気接点202である帯電f給電端子13、現像給電端子46に対応する第2電気接点102である帯電給電本体端子102b、現像給電本体端子102aが、画像形成装置1の鉛直方向の上側に配置されている。これが接続することで電気を供給する回路が形成される。画像形成装置1の鉛直方向の上側に第2電気接点102を配置し、プロセスカートリッジ2の下側に第1電気接点202を配置して、プロセスカートリッジ2の重みで接続を確実にするとともに、プロセスカートリッジ2の着脱時にトナーが落下することで、画像形成装置1の第2電気接点102にトナーが付着しやすくなるため、最も鉛直方向上側が落下による影響を受けやすく、トナーが付着し易いために、その位置に設けていることで、電気接点間の接触不良を簡単かつ確実に防止できる。
さらに、第2電気接点102は、第1電気接点202と同様に、ステンレスSUS301、リン青銅C5210等の板バネ材であり、厚み0.2mm程度の弾性変形可能な形状である。プロセスカートリッジ装着時にプロセスカートリッジ2の第1電気接点202から押し当てられることで弾性力により給電における接触状態を維持している。
また、ここでは図示していないが、また画像形成装置1の第2電気接点102の近傍には、プロセスカートリッジ2の挿入方向に対して、プロセスカートリッジ2の第1電気接点202と同一直線上に第2清掃部材104が配置されている。この第2清掃部材104としては、プロセスカートリッジ2のそれぞれの給電端子に対応して備えられていて、プロセスカートリッジ2の挿入方向に対している。
第2清掃部材104は研磨剤含有層を備えた発泡ポリウレタン製等の弾性部材を基材とすることが好ましい。この清掃部材にすることで、簡単かつより確実に清掃することができる。これにより、給電端子の接触不良を簡単かつより確実に防止できる。
【0021】
図8は、本発明のプロセスカートリッジを画像形成装置に挿入したときの状態を示す概略図である。
図9は、本発明のプロセスカートリッジが有する第1電気接点と画像形成装置が有する第2電気接点との一つの接続状況を説明する図である。
プロセスカートリッジ2の第1清掃部材203が接触摺擦する際は、画像形成装置1の第2電気接点102は弾性変形しリブ103に突き当たる状態で維持され、発泡ポリウレタン製の第1清掃部材203が弾性変形し食込み、表層の研磨剤含有層が摺擦する。
詳細には、図9に示すように、清掃前は、プロセスカートリッジ2が挿入してくるが、プロセスカートリッジ2の第1清掃部材203が、画像形成装置1本体の第2電気接点102と接触し始める状態を示している。この状態では、第2電気接点102上に落ち固着しているトナーを清掃はしていない。
次ぎに、清掃中では、プロセスカートリッジ2の第1清掃部材203が、画像形成装置1本体の第2電気接点102上にある固着したトナーを清掃している。第1清掃部材203は、固着したトナーと最初に接する先頭側の面は研磨剤含有層を備えた発泡ポリウレタン製であり、後端の面は研磨剤含有層が無い発泡ポリウレタン製となっている。先頭側で摺擦され剥がれ落ちたトナーは、後端側の発泡ポリウレタンにより除去される。発泡ポリウレタンは内部における表面積を大きくして、多くのトナーを貯留することができる。このときに、プロセスカートリッジ2の第1清掃部材203が接触摺擦する際は、第2電気接点102は弾性変形し、リブ103に突き当たる状態で維持され、発泡ポリウレタン製の第1清掃部材203が弾性変形し食込んだ状態で摺擦する。これにより、本体の第2電気接点102を確実に清掃できる構成となっている。
次の清掃後では、プロセスカートリッジ2の第1清掃部材203が、画像形成装置1本体の第2電気接点102上にあるトナーを清掃した後に、汚れのない綺麗な状態の画像形成装置1本体の第2電気接点102上をプロセスカートリッジ2の第1電気接点202が摺擦して接続している。
また、図8に示すように、画像形成装置1本体の第2電気接点102は弾性変形が可能である。このために、プロセスカートリッジ2の第1電気接点202が摺擦する初めは、弾性変形前の第2電気接点102−Aの状態にある。その後、プロセスカートリッジ2の第1電気接点202が進んで、完全に接続しているときには、弾性変形後の第2電気接点102−Bの状態にあり、板状の弾性体であることから変形前の状態に戻るとする力が作用し、確実に接触できる構成となっている。
【0022】
図10は、本発明のプロセスカートリッジが有する第1電気接点と画像形成装置が有する第2電気接点との他の接続状況を説明する図である。
ここでは、プロセスカートリッジ2のICチップの信号等を画像形成装置2の本体と送・受信する場合は、プロセスカートリッジ3の回路基板の第1電気接点と、画像形成装置2の第2電気接点202が接続する。
このときに、プロセスカートリッジ2の回路基板の上方が開放されている場合がある。このような場合に、挿入及び脱離の作業中にトナーがこぼれて基板上の第2電気接点202を汚すことがある。このときに、例えば、このプロセスカートリッジ2の第2電気接点202が奥側にある場合には、汚れに気が付かない場合がある。そのまま挿入すると、画像形成装置2との電気的な接続が不十分で、信号の受・送信ができなくて、画像形成動作を行うことができないことがある。
そこで、画像形成装置2側のコネクターに、第2電気接点102と第2清掃部材104とを配設する。これによって、プロセスカートリッジ2の第2電気接点202上のトナーを清掃することができ、電気的に確実に接続することができ、電気回路を形成することができる。
したがって、プロセスカートリッジ2の画像形成装置1本体への着脱動作に伴い、第1電気接点202及び第2電気接点102の少なくとも一方を、ここでは、画像形成装置1本体が備える第2清掃部材104で、第2電気接点102を清掃することができる。
また、電気接点としては、電源等の電気備品、回路基板、電源基板の基板、だけではなく、ICチップ、センサ、メモリー等の電子部品を挙げることができ、これらを備えるプロセスカートリッジ、画像形成装置にも適用することができる。
【0023】
図11は、本発明のプロセスカートリッジが有する第1清掃部材の構成を示す図である。
図11に示すように、この第1清掃部材203は、第1清掃部材203の基体を成す弾性部材203aと、その表面には研磨剤を含む研磨剤含有層203bと、第1清掃部材203本体をプロセスカートリッジに接着する接着層203cが備えられている。この研磨剤含有層は、不織布に研磨剤を含有させ、基体となる弾性部材203aに両面テープ等の粘着剤で接着するか、または、熱をかけることで一部の弾性部材203aを軟化させて研磨剤含有層203bを接着するようにしても良い。
ここで、第1清掃部材203は、(a)に示すように、基体を成す弾性部材203aの両側表面にそれぞれ、研磨剤含有層203bと接着層203cと有している。これによって、電気接点102、202の表面を摺擦して、清掃する時間を長くすることができる。更に、電気接点102、202の表面と接する側に研磨剤含有層203bを有し、その上に弾性部材203aが積層されているため、研磨剤含有層203bは、弾性部材203aの弾性力で加圧された状態で、電気接点102、202の表面に接するため、清掃性を向上することができる。
また、(b)に示すように、基体を成す弾性部材203aの両側表面にそれぞれ、研磨剤含有層203bと接着層203cと有しているが、研磨剤含有層203bが表面に一部に設けられていて、弾性部材203aが表面に表れているものであってもよい。また、(c)に示すように、弾性部材203aと研磨剤含有層203bとを並列に配置し、その両方の表面にまたがるように接着層203cを設けるものであっても良い。これらによって、電気接点102、202の表面にあるトナー等の汚れを摺擦し、剥がし落とし、後端側の弾性部材203aにより除去することができる。弾性部材203aとしては、特に、発泡ポリウレタンの発泡剤を用いることで、その内部における表面積を大きくして、多くのトナーを貯留することができる。
【0024】
図12は、本発明のプロセスカートリッジが有する第1電気接点と画像形成装置が有する第2電気接点との他の接続状況を説明する図である。第1電気接点202の前に、第1清掃部材203が設けられ、ここでは、接着層203cで第1電気接点202に接着されている。図12に示すように、プロセスカートリッジ2が挿入される方向に、第1清掃部材203が移動することで、第2電気接点102上に付着して、固着しているトナー等の汚れを摺擦して剥がし落とし、後端側の弾性部材203aにより除去することができる。とくに、弾性部材203aに発泡部材の発泡ウレタンを使用することで、剥がし落としたトナーを内部の気孔に貯留することで、プロセスカートリッジ2を取り外すときであっても、トナーを画像形成装置1の内部に落として汚すことがない。
なお、研磨剤としては、シリカ、珪藻土、アルミナ、酸化亜鉛、チタニア、ジルコニア、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化イットリウム、酸化セリウム、酸化サマリウム、酸化ランタン、フェライト類等の金属酸化物、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等の金属水酸化物、炭酸亜鉛、炭酸バリウム、ドーソナイト、ハイドロタルイサイト等の金属炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、石膏繊維等の金属硫酸塩、珪酸カルシウム(ウォラスナイト、ゾノトライト)、カオリン、クレー、タルク、マイカ、モンモリロナイト、ガラスフレーク等の金属珪酸塩、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化珪素等の金属窒化物、硫化モリブデン等の金属硫化物、炭化珪素等の金属炭化物、カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維等の炭素類、その他の無機微粒子が挙げられる。また、研磨剤として樹脂微粒子を用いることができ、熱可塑性樹脂でも熱硬化性樹脂でもよいが、熱硬化性樹脂の方が好ましい。例えばビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ケイ素系樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アニリン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。樹脂としては、上記の樹脂を2種以上併用しても差し支えない。
また、研磨剤の大きさは、JIS R6001:1998に研磨剤の粒度として規格化されている。特に、精密研磨用微粉用の#320等が好ましい。この粒度にすることで、トナーのμオーダーの大きさに対応して、効率的にトナーを除去することができる。
【符号の説明】
【0025】
1 画像形成装置
101 本体枠体
102 第2電気接点
102a 現像給電本体端子
102b 帯電給電本体端子
103 リブ
104 第2清掃部材
105 配置板
106 コネクター
2 プロセスカートリッジ
201 カートリッジ枠体
202 第1電気接点
203 第1清掃部材
203a 弾性部材
203b 研磨剤含有層
203c 接着層
3 感光体
4 露光装置
10 帯電装置
11 帯電ローラ
12 帯電ローラ加圧バネ
13 帯電給電端子
14 帯電清掃部材
20 クリーニング装置
21 クリーニングブレード
22 廃トナー回収コイル
30 潤滑剤塗布装置
31 ブラシローラ
32 潤滑剤
33 加圧バネ
34 潤滑剤塗布ブレード
40 現像装置
41 現像スリーブ
42 規制部材
43 攪拌部材
44 トナー補給口
45 トナー廃棄口
46 現像給電端子
47 現像清掃部材
50 転写装置
51 中間転写ベルト
52 一次転写ローラ
531、532、533、534 支持ローラ
54 二次転写ローラ
55 中間転写ベルトクリーニング装置
60 給紙装置
61 給紙ユニット
62 給紙ローラ
63 レジストローラ
64 排紙ローラ
65 排紙ストック部
70 定着装置
【先行技術文献】
【特許文献】
【0026】
【特許文献1】特開2005−195632号公報
【特許文献2】特開2007−114718号公報
【特許文献3】特開2008−145936号公報
【特許文献4】特開2001−175149号公報
【特許文献5】特願2009−051992号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被供給体を供えたカートリッジと、
前記カートリッジに設けられ、前記画像形成装置本体から供給される電流及び/又は信号を被供給体へ供給するための第1電気接点と、
前記画像形成装置に設けられ、前記カートリッジが画像形成装置本体に挿入されたときに前記第1電気接点と接続される第2電気接点とを備えた画像形成装置において、
前記カートリッジの前記画像形成装置本体への着脱動作に伴い、
前記第1電気接点及び前記第2電気接点の少なくとも一方に付着又は固着した異物が清掃される
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置において、
前記第1電気接点及び前記第2電気接点と前記画像形成装置本体への前記カートリッジの着脱方向に対して直線上に清掃部材が設けられ、
前記カートリッジを前記画像形成装置本体へ挿入する際に、前記清掃部材と該清掃部材と対向する一方の前記電気接点とが接触した後に、前記第1電気接点と前記第2電気接点
とが接触する
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記清掃部材は、発泡部材である
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記清掃部材は、研磨剤含有層を含む
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項4に記載の画像形成装置において、
前記清掃部材は、前記電気接点が接する側に、研磨剤含有層を有する
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の画像形成装置において、
前記カートリッジを前記画像形成装置へ挿入する際に、前記研磨含有層と前記電気接点とが接したあとに、前記弾性部材と前記電気接点とが接する
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記第2電気接点は、前記画像形成装置の鉛直方向上側に配置されている
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記第1電気接点及び前記第2電気接点は、板状部材である
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
請求項1から8のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記カートリッジは、前記第2電気接点を清掃する第1清掃部材を備えている
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
請求項1から9のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記画像形成装置は、前記第1電気接点を清掃する第2清掃部材を備えている
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項11】
請求項1から10のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記カートリッジは、プロセスカートリッジであって、像担持体と、帯電手段、現像手段及びクリーニング手段のうち少なくとも一つを備え、画像形成装置本体に着脱可能である
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項12】
被供給体と、電流及び/又は信号を被供給体へ供給するための電気接点を備え、画像形成装置本体に着脱可能なカートリッジにおいて、
前記カートリッジは、前記カートリッジの画像形成装置本体への装着時に前記電気接点と接する前記画像形成装置本体に設けられた電気接点を前記カートリッジの画像形成装置本体への着脱動作に伴い清掃することができる清掃部材を備えた
ことを特徴とするカートリッジ。
【請求項13】
請求項12に記載のカートリッジにおいて、
前記清掃部材は、前記カートリッジに備えられた電気接点に対して前記カートリッジの前記画像形成装置本体への挿入方向下流側に設けられて
いることを特徴とするカートリッジ。
【請求項14】
請求項12又は13に記載のカートリッジにおいて、
前記清掃部材は、発泡部材である
ことを特徴とするカートリッジ。
【請求項15】
請求項12ないし14のいずれかに記載のカートリッジにおいて、
前記清掃部材は、研磨剤含有層を含む
ことを特徴とするカートリッジ。
【請求項16】
請求項15に記載のカートリッジにおいて、
前記清掃部材は、前記電気接点が接する側に、研磨剤含有層を有する
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項17】
請求項15又は16に記載のカートリッジにおいて、
前記カートリッジを前記画像形成装置へ挿入する際に、前記研磨含有層と前記電気接点とが接したあとに、前記弾性部材と前記電気接点とが接する
ことを特徴とするカートリッジ。
【請求項18】
請求項12ないし17のいずれかに記載のカートリッジにおいて、
前記カートリッジは、プロセスカートリッジであって、像担持体と、帯電手段、現像手段及びクリーニング手段のうち少なくとも一つを備え、画像形成装置本体に着脱可能である
ことを特徴とするカートリッジ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−231180(P2010−231180A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−232423(P2009−232423)
【出願日】平成21年10月6日(2009.10.6)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】