説明

画像表示処理装置及び画像表示処理方法

【課題】高空から撮影した3バンド以上を有する画像に対して、画像に写っている複数の目的物をそれぞれ異なった表示方法で表示する。
【解決手段】画像300は、5つのそれぞれ異なる波長領域帯を撮影した多バンド301〜305に対応し重ねられる画像から構成する。また、画像300は位置情報を有している。その上に領域データ310がフィルタとして重ねる。領域データ310も位置情報を有しており、その位置情報を元に画像の位置情報を介して画像300と関連付けし、図示するように位置合わせして重ねる。領域データ310は、その中に地上の被覆分類を示すデータ、例えばデータ311から314までを有する。ここでは、311が湖領域、312が森領域、313が都市領域、314が海領域である。これらの領域データは、画像データの一部として直接画面上に表示されるものではないが、領域データの内容を変更したり、確認したりする場合は表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示処理技術に関し、特に、高空から撮影した衛星画像等の画像表示処理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
高空から撮影した衛星画像等の中には、RGB(赤・緑・青)などの各センサに対応して、一定の波長領域(波長帯:バンド)の放射輝度値を記録した複数のバンドで構成されているものがある。その中には、一般的な青波長領域(B)、緑波長領域(G)、赤波長領域(R)を記録したものだけでなく、例えば近赤外などを含めた4バンド以上の波長領域を捉えたものがある。4バンド以上の波長領域を捉えた衛星画像の場合には、それらの画像を表示する際に、各バンドを一般的なディスプレイに表示させるためには、例えば液晶表示パネルでは、光の3原色であるR・G・Bの3種類のカラーフィルタを用いて、赤・緑・青のそれぞれのドット(画素)をつくり、その組合せでさまざまな色を表現するため、一度に3バンド分の情報しか表示できない。そこで、4以上の波長領域にわたる画像を表示させるためには、それぞれのバンドを3原色に割り当てる必要がある。下記非特許文献にも記載があるように、3原色に対応する青、緑、赤の波長のバンドをそのまま3原色に割り当てると天然色に近い色が得られる(これを「トゥルーカラー」と呼ぶ)。加えて、人間の目には見えない近赤外波長のバンドを使うことにより植生を強調させた色を得ることもできる(「フォールスカラー」と呼ぶ)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】「図解リモートセンシング」、pp.188〜193.日本リモートセンシング研究会編(1998年)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の非特許文献1に記載されている方法を用いると、画像全体に対して1つの表示方法の割り当てしかできない。そのため、画像に写っている単一の目的物に対応した表示方法しかできないのである。例えば、図3のように、森林領域と水領域とが混在している衛星画像において、森林領域を強調するためにフォールスカラー合成を用いると、水領域は暗く見難いものになってしまう。これは、近赤外波長が水に吸収されやすいからである。このように上記の方法では、複数の目的物を見やすい方法で表示させることができなかった。本発明は、同一画面で複数の目的物を最適表示させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の画像表示処理技術では、画像の上に地物の属性情報(分類情報)が記録された領域データを重ね合わせて、その属性情報に応じて画像の表示方法を変化させることを特徴とする。
【0006】
本発明の一観点によれば、N色(Nは3以上の整数)モニタ上に、M(MはN以上の整数)のバンドで撮影された複数(例えばNからMまで)の撮影画像に基づいて画像を表示させるための画像表示装置であって、前記画像データ及び前記領域データは記憶装置に記憶されており、位置合わせされた前記複数の撮影画像の重ね合わせに対して、撮影画像上の被覆分類に基づいて領域を画定し、それぞれの領域毎に、前記複数の撮影画像のうちのいずれのバンドで撮影された撮影画像を割り当てるかに関する第1の属性情報と、各バンドに対して画像上の輝度値とモニタ上の表示輝度値との対応関係を示す第2の属性情報と、を定めた領域データに基づいて、前記画像表示を行うための前記画像データの処理を行う画像表示処理部を有することを特徴とする画像表示処理装置が提供される。
【0007】
入力部の操作により前記第1の属性情報又は前記第2の属性情報の少なくともいずれか一方を再調整する領域データ編集処理部を有することが好ましい。この変更が確定されると、その変更内容が表示に反映されるようにするのが好ましい。
【0008】
前記入力部の操作により、前記領域データ編集処理部により再調整された前記第1の属性情報又は前記第2の属性情報の少なくともいずれか一方について、前記記憶装置に記憶されている前記領域データが更新されるようにするのが好ましい。
【0009】
本発明の他の観点によれば、N色(Nは3以上の整数)モニタ上に、M(MはN以上の整数)のバンドで撮影された複数の撮影画像に基づいて画像を表示させるための画像表示処理方法であって、前記画像データ及び前記領域データは記憶装置に記憶されており、位置合わせされた前記複数の撮影画像の重ね合わせに対して、撮影画像上の被覆分類に基づいて領域が画定され、それぞれの領域毎に、前記複数の撮影画像のうちのいずれのバンドで撮影された撮影画像を割り当てるかに関する第1の属性情報と、各バンドに対して画像上の輝度値とモニタ上の表示輝度値との対応関係を示す第2の属性情報と、を定めた領域データに基づいて、前記画像表示を行うための前記画像データの処理を行う画像表示処理ステップを有することを特徴とする画像表示処理方法が提供される。また、本発明は、上記画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、該プログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっても良い。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、一度に同一画面で複数の目的物に最適化した表示させることが可能となるため、表示処理が簡単になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施の形態による画像表示処理装置の一構成例を示す機能ブロック図である。
【図2】本実施の形態による画像表示処理の流れを示すフローチャート図であり、図2(a)は表示処理、図2(b)は編集処理に関する図である。
【図3】本実施の形態による画像表示処理の概要を示す模式的な図である。
【図4】領域毎のRGBの各バンド割当て(図3に示すバンドの割当て)と、バンドヒストグラムの割当て(図5に示す輝度のヒストグラムの割当て)例を示す図である。
【図5】輝度のヒストグラムの調整に利用するテーブル(図5(a)、及び、グラフ(図5(b))の一例を示す図である。
【図6】領域データの編集処理によって作成されるデータの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本明細書において、多バンド(Nバンド)とは、例えばモニタが3原色であれば、3バンド以上であり、特に4バンド以上である場合を言う。
【0013】
以下に、本発明の一実施の形態による画像表示処理技術について図面を参照しながら説明を行う。図1は本発明の一実施の形態による画像表示装置を含むシステムの一構成例を示す図である。本実施の形態による画像表示処理装置は、実際には例えばパーソナルコンピュータ(PC)などの情報処理装置100により構成されている情報処理装置100は、ROMやHDDなどの記憶装置101を有している。この記憶装置101には、例えば衛星から撮影した画像データ102及び領域データ103が格納されている。
【0014】
情報処理装置100は、例えばCPUなどにより構成され、HDDやROMなどに格納されている画像表示処理プログラムに基づいて画像表示処理が実行される画像表示処理部104を有している。画像表示処理部104は、画像表示手段を有しており、画像データ102と領域データ103とに基づいて、画像データ102をモニタ(出力部:LCD表示装置などの表示手段)108に表示させる。モニタ108は、例えば、光の3原色であるR・G・Bの3種類のカラーフィルタを用いて、赤・緑・青のそれぞれのドット(画素)をつくり、その組合せでさまざまな色を表現することができる。もちろん、原色系ではなく補色系のモニタでも良い。3色以上のカラーフィルタにより構成されていても良い。
【0015】
画像表示手段105により画像データ102がどのようにモニタ108に表示されるかが自動的に決定される。さらに、情報処理装置100は、領域データ編集処理部(同様に、プログラムにより実行することができる)106を有していても良い。操作者(ユーザ)107は、モニタ108を見ながら、キーボード109、マウス110などの入力装置を用いて領域データの属性情報等の編集処理を行うことができる。
【0016】
図2は、本実施の形態による画像表示に関連する処理の流れを示すフローチャート図であり、図2(a)は図1の画像表示手段による画像表示処理、図2(b)は図1の領域データ編集処理部による画像編集処理の流れを示す図である。
【0017】
図2(a)に示すように、画像表示処理が開始されると(Start)、ステップS200において、画像の各ピクセルに対して、その上に重なる領域データを上記位置情報に基づいて検索する。次いで、ステップS201において、領域データの属性情報(後述する図4に示すような、バンド割当情報、バンドヒストグラム情報)を参照し、そこに記述されているモニタ(ディスプレイ)の3原色への割り当てバンド情報から、表示すべきバンドを決定する。次いで、ステップS202において、画像表示処理部104は、領域データの属性情報を参照し、そこに記述されているヒストグラム情報を用いて各バンドの輝度調整を行う。次いで、ステップS203において、上記の処理に基づく表示処理を行い、処理を終了する(end)。
【0018】
図2(b)に示すように、編集処理を開始すると(start)、ステップS210において、編集処理を行う旨の操作が行われたか否かを検出し、YesであればステップS211において、図2(a)のステップS201、S202の決定処理・輝度調整処理の再調整を行う。次いで、再調整したデータを更新するか否かを決定し、更新する場合には(Yes)、ステップS213に進み、領域データ・ヒストグラム調整テーブルの更新処理を行い、処理を終了する(end)。
【0019】
図3は、本実施の形態による画像表示手段105における画像表示の一例を示す図である。図3に示すように、画像300は、5つのそれぞれ異なる波長領域帯を撮影した多(N)バンド(Nは3以上の整数である。ここでは、N=5の場合を例にしている。)301〜305に対応し重ねられる画像から構成されている。例えば、304から302がRGB、301が紫、305が近赤外のバンドである。また、画像300は位置情報を有している。その上に領域データ310がフィルタとして重ねられている。
【0020】
図3に示す画像300は、位置情報として、例えば、図3の配置において、長方形の平面の左上端に原点をもち、ヨコ方向(右方向)にx軸、タテ方向(下方向)にy軸をもち、それぞれの画像データ300(301から305)が、同じ原点で位置合わせされて重ねられている。
【0021】
領域データ310は、その中に地上の被覆分類を示すデータ、例えばデータ311から314までを有している。ここでは、311が湖領域、312が森領域、313が都市領域、314が海領域である。これらの領域データは、画像データの一部として直接モニタ画面上に表示されるものではないが、領域データの内容を変更したり、確認したりする場合は、データの編集を支援するために表示させることができるようになっている。
【0022】
この領域データ310も位置情報を有している。すなわち、図3の配置において、長方形の平面の左上端に原点をもち、ヨコ方向(右方向)にx軸、タテ方向(下方向)にy軸をもち、画像データ300(301から305)と、同じ原点をもって位置合わせされて重ねられている。この位置情報を元に画像の位置情報を介して画像300と位置について対応付け(関連付け)がなされている。
【0023】
領域内の被覆分類を示すデータ311〜314の属性情報に従って、画像300の表示方法が決定される。この領域データの作成方法としては、既存の土地被覆分類情報を領域データにするか、または、画像300からリモートセンシングソフトウェアを用いて分類し領域を画定する方法が挙げられる。
【0024】
図4は、図3に示すデータ311〜314に関連付けされている属性情報の詳細な構成例を示すテーブル400である。属性情報としては、各領域データ(ID=1、2、3、…)毎のRGBの各バンド割当て(図3に示すバンドの割当て)と、バンドヒストグラムの割当て(図5に示す輝度のヒストグラムの割当て)との例が記載されている。図4に示す属性情報のテーブルのカラムは、IDと、湖、都市などの領域の名前410と、Rバンド割り当てバンド番号420と、Gバンド割り当てバンド番号430と、Bバンド割り当てバンド番号440と、Rバンドヒストグラム番号450と、Gバンドヒストグラム番号460と、Bバンドヒストグラム番号470と、を有して構成されている。
【0025】
名前410には、地上の被覆分類における名称など領域を示す名称等を記述する。Rバンド割り当てバンド番号420〜Bバンド割り当てバンド番号440までは、ディスプレイの3原色(ここではRGB)にそれぞれ割り当てる画像300のバンド番号を記述する。Rバンドヒストグラム番号450〜Bバンドヒストグラム番号470までには、ディスプレイの3原色に割り当てられたバンドのヒストグラム調整情報を記述する。この例では、ヒストグラム調整テーブル500に記述されているヒストグラム番号510が記述されている。水の領域(湖領域311、海領域314)は短波長のほうがより反射するので短波長側の3バンド301から303が選択されており、植生は近赤外波長をよく反射するため、森領域312では、近赤外(305)をRバンドに割り当てて強調している。 また、湖領域では、Rバンドヒストグラムに“1”、Gバンドヒストグラムに“2”、Bバンドヒストグラムに“3”が割り当てられ、森領域では、Rバンドヒストグラムに“4”、Gバンドヒストグラムに“5”、Bバンドヒストグラムに“6”が割り当てられている。
【0026】
図5は、ヒストグラム調整方法の例を示す図であり、図5(a)はヒストグラム調整テーブル500の一構成例を示す図であり、図5(b)は、モニタ上の輝度値の画像上の輝度値依存性を示す図である。
【0027】
図5(a)に示すテーブルのカラムは、ヒストグラム番号510と画像のピクセル値に対する輝度値群520とから構成されている。ヒストグラム番号510は、ヒストグラムを特定する固有番号である。画像のピクセル値に対する輝度値群は画像の各ピクセル値をディスプレイ上ではどの輝度値で表すかを記述している。ここでは、画像300の各バンドとディスプレイの3原色はそれぞれ255階調で表現されるとする。ヒストグラム番号510が“1”の場合には、ピクセル値が255で輝度値が128であるから、暗めの表示をする場合の例である。ヒストグラム番号510が“2”の場合には、ピクセル値が3で輝度値が8であり、ピクセル値が255で輝度値が255であるから、画像上の輝度値の小さい範囲では明るめの表示を行い、途中で輝度値が飽和するケースを示している。図5(b)に示すグラフでは、ヒストグラム番号510が“1”のケース、“2”のケース、変更無しのケースの3つの関数のグラフが示されており、このようなUIをもたせることで、ユーザが入力装置で関数を描画したり、変更したりする操作に応じて、表示の明暗を調整することができる。
【0028】
図6は、領域データ編集処理部における編集の一例を示した図であり、図2(b)に示す処理に基づく表示例を示す図である。ユーザはモニタ画面601上で領域データの編集が可能である。図6に示すように、モニタ画面601上に領域データ611から614を表示させ、その中の1つの領域データを選択すると、対応する属性データ602を表示させることができる。
【0029】
ユーザは、属性データ602を、図1に示す入力装置、例えばキーボード109、マウス110を利用して編集することができる。編集した結果をメモリに保存し、領域データ601を非表示にすると、画像表示処理部104が、自動的に編集結果を画像300の表示方法に適用するように構成されていても良い。その後、編集結果として得られた画像がモニタに表示される。
【0030】
以上に説明したように、本実施の形態によれば、単一の目的物に対応した表示方法をその都度選択するのではなく、一度に同一画面で複数の目的物に最適化した表示させることが可能となるため、表示処理が簡単になるという利点がある。
【0031】
尚、上記の実施の形態において、添付図面に図示されている構成等については、これらに限定されるものではなく、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。例えば、画像として衛星画像を例にして説明したが、特に衛星画像に限定されるものではない。
【0032】
また、本実施の形態で説明した機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、多バンドの衛星画像をモニタに表示させる表示装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0034】
100…情報処理装置、101…記憶装置、102…画像データ、103…領域データ、104…画像表示処理部、105…画像表示手段、106…領域データ編集処理部、107…ユーザ、108…モニタ、109…キーボード、110…マウス、300…画像、301…画像のバンド1、302…画像のバンド2、303…画像のバンド3、304…画像のバンド4、305…画像のバンド5、310…領域データ、311…領域内のデータ1、312…領域内のデータ2、313…領域内のデータ3、314…領域内のデータ4、400…領域の属性テーブル、410…領域属性カラム1(名前)、420…領域属性カラム2(Rバンド割り当てバンド番号)、430…領域属性カラム3(Gバンド割り当てバンド番号)、440…領域属性カラム4(Bバンド割り当てバンド番号)、450…領域属性カラム5(Rバンドヒストグラム番号)、460…領域属性カラム6(Gバンドヒストグラム番号)、470…領域属性カラム7(Bバンドヒストグラム番号)、500…ヒストグラムテーブル、510…ヒストグラム属性カラム1(ヒストグラム番号)、520…ヒストグラム属性カラム2(画像のピクセル値に対する輝度値群)、600…モニタ画面、601…領域データ、602…データの属性データ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
N色(Nは3以上の整数)モニタ上に、M(MはN以上の整数)のバンドで撮影された複数の撮影画像に基づいて画像を表示させるための画像表示装置であって、
前記画像データ及び前記領域データは記憶装置に記憶されており、
位置合わせされた前記複数の撮影画像の重ね合わせに対して、撮影画像上の被覆分類に基づいて領域を画定し、それぞれの領域毎に、前記複数の撮影画像のうちのいずれのバンドで撮影された撮影画像を割り当てるかに関する第1の属性情報と、各バンドに対して画像上の輝度値とモニタ上の表示輝度値との対応関係を示す第2の属性情報と、を定めた領域データに基づいて、前記画像表示を行うための前記画像データの処理を行う画像表示処理部を有することを特徴とする画像表示処理装置。
【請求項2】
入力部の操作により前記第1の属性情報又は前記第2の属性情報の少なくともいずれか一方を再調整する領域データ編集処理部を有することを特徴とする請求項1に記載の画像表示処理装置。
【請求項3】
前記入力部の操作により、前記領域データ編集処理部により再調整された前記第1の属性情報又は前記第2の属性情報の少なくともいずれか一方をについて、前記記憶装置に記憶されている前記領域データが更新されることを特徴とする請求項2に記載の画像表示処理装置。
【請求項4】
N色(Nは3以上の整数)モニタ上に、M(MはN以上の整数)のバンドで撮影された複数の撮影画像に基づいて画像を表示させるための画像表示処理方法であって、
前記画像データ及び前記領域データは記憶装置に記憶されており、
位置合わせされた前記複数の撮影画像の重ね合わせに対して、撮影画像上の被覆分類に基づいて領域が画定され、それぞれの領域毎に、前記複数の撮影画像のうちのいずれのバンドで撮影された撮影画像を割り当てるかに関する第1の属性情報と、各バンドに対して画像上の輝度値とモニタ上の表示輝度値との対応関係を示す第2の属性情報と、を定めた領域データに基づいて、前記画像表示を行うための前記画像データの処理を行う画像表示処理ステップを有することを特徴とする画像表示処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−186149(P2010−186149A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−31791(P2009−31791)
【出願日】平成21年2月13日(2009.2.13)
【出願人】(000233055)日立ソフトウエアエンジニアリング株式会社 (1,610)
【Fターム(参考)】