説明

画像表示方法

【課題】 ポリゴンを用いて、物体に光が当たっている状態や、液体のような流動体を現実感を持って表現できる画像表示方法を提供する。
【解決手段】 四角形のステンドグラスの画像60は不定形のガラス片の画像62を組み合わされて構成され、不定形のガラス片の画像62は三角形のポリゴン64を多数個組み合わせて構成されている。ポリゴン64の各頂点の色データを設定値を中心として所定の変化幅内で周期的に変化させる。これにより、ステンドグラスが光に当たってキラキラする状態を表現する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゲーム等の画像を表示する画像表示方法に係り、特に、ポリゴンを用いた新鮮な効果をもたらす画像表示方法や、複数の遊戯者によりタッチパネルを用いたゲームに適した画像表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゲーム装置においては、背景画面の上にキャラクタ等の多数の図形データを表示画面に動的に表示する必要がある。各図形データは多面体として表現されている。図形データを構成する各多角形平面はポリゴンと呼ばれ、その多角形平面の各頂点の座標値と色データ等により構成されている。
【0003】近年、ゲームの高度化、複雑化に伴い、多種多様な効果の表現が求められている。ポリゴンを用いた画像表示の場合、ポリゴンの面は一様な色で表現されるためポリゴンから構成されたオブジェクトは、ゲーム特有ののっぺりとした画像となりがちである。特に、オブジェクトに光が当たっている状態や、液体のような流動体を現実感を持って表現することが困難であった。
【0004】一方、表示画面上にタッチパネルを設け、遊戯者がタッチパネルに接触することにより所定の指示を行なうゲーム装置がある。このようなゲーム装置は、タッチパネルによる操作であるため、不慣れな遊戯者であっても抵抗なく操作してゲームを楽しむことができる。
【0005】タッチパネルを有するゲーム装置によるゲームは、タッチパネルが1点しか検出できないため、従来からひとりの遊戯者によるゲームが大半である。2人以上の遊戯者が参加できるゲームであっても、ゲーム中において操作可能な遊戯者はひとりだけであり、基本的にはひとりゲームを交互に行うものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、ポリゴンを用いた画像表示の場合、例えば、オブジェクトに光が当たっている状態や、液体のような流動体を現実感を持って表現できる画像表示方法が求められている。
【0007】また、タッチパネルを用いたゲーム装置の場合、2人以上の遊戯者が一緒に参加できるゲームがなかったため、そのようなゲームに適した画像表示方法が求められている。
【0008】本発明の目的は、ポリゴンを用いて、物体に光が当たっている状態や、液体のような流動体を現実感を持って表現できる画像表示方法を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、タッチパネルを用い、複数の遊戯者が一緒に参加できるゲームに適した画像表示方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、複数の頂点の座標値と、前記複数の頂点の色データとを有するポリゴンを、前記複数の頂点の座標値から特定される面が前記複数の頂点の色データから特定される色になるように表示する画像表示方法であって、前記ポリゴンの複数の頂点の色データを動的に変化させ、前記面の色を動的に変化させることを特徴とする画像表示方法によって達成される。
【0011】上述した画像表示方法において、前記ポリゴンの複数の頂点の色データを、所定の色データを基準として所定の変化量内で動的に変化させ、前記面の色を動的に変化させるようにしてもよい。
【0012】上述した画像表示方法において、前記ポリゴンの複数の頂点の色データを、所定の色データを基準として所定の変化量内で所定の周期で変化させ、前記色データが変化する前記所定の周期の位相を、前記複数の頂点に関して互いにずらすようにしてもよい。
【0013】上記目的は、表示画面上に設けられたタッチパネルに複数の遊戯者が順番に接触することにより所定の指示を行なうゲームの画像表示方法であって、接触する順番の遊戯者にその旨を表示し、順番待ちの遊戯者にその旨を表示し、前記複数の遊戯者が接触する共通の接触可能領域を表示することを特徴とする画像表示方法によって達成される。
【0014】上記目的は、表示画面上に設けられたタッチパネルに複数の遊戯者が順番に接触することにより所定の指示を行なうゲームの画像表示方法であって、前記複数の遊戯者が接触する個別の接触領域を表示し、接触する順番の遊戯者の接触領域に接触可能である旨を表示し、順番待ちの遊戯者の接触領域を接触不可能である旨を表示することを特徴とする画像表示方法によって達成される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態によるゲーム装置について図面を用いて説明する。
【0016】(ゲーム装置の構成)本実施形態によるゲーム装置の構成について図1及び図2を用いて説明する。図1は本実施形態によるゲーム装置の外観図であり、図2は本実施形態によるゲーム装置のブロック図である。
【0017】ゲーム装置10は、図1に示すように、ゲームセンター等の床面上に置かれるベースユニット12を有する。ベースユニット12の内部には、ゲーム装置10の作動を制御するゲームボード14が収納され、その前方両側部には2本のコラム16が床面に対し斜め後方に取り付けられている。ベースユニット12とコラム16は、ベースユニット12の前面がコラム16より前方に突出しないにようにして一体化されている。
【0018】ベースユニット12の上方には、対向するコラム16によってゲーム操作ユニット18が挟持されている。本実施形態のゲーム装置はタッチパネルにより操作されるため、ゲーム操作ユニット18の上面には操作ボタン等は設けられておらず、ゲームの説明とコイン投入口20が設けられている。ゲーム操作ユニット18の下面側には、プレイヤによって投入されたコインを判別するコインシュート22が一体化されている。コインシュート22により判別されたコインはコラム16のコイン径路を経て下方のベースユニット12へと導かれる。
【0019】コラム16内には、ベースユニット12とゲーム操作ユニット18とモニタユニット24との間を接続するケーブルが通っている。コラム16内をケーブルを通すことにより、邪魔なケーブルが外部に露出することなくすっきりした印象のデザインが得られる。
【0020】ゲーム操作ユニット18に近接して、その上方にはモニタユニット24が設けられている。モニタユニット24はコラム16にボルトなどの固定手段により固定されている。モニタユニット24は、ゲームボード14から出力された映像信号によって、プレイヤに対してゲーム画面を出力する。
【0021】モニタユニット24にはゲーム画面を表示するモニタ26が設けられ、モニタ26の表面にはタッチパネル28が設けられている。プレイヤがモニタ26に表示されたゲーム画像を見ながらタッチパネル28に接触することにより、ゲームに対して所定の指示を行うことができる。
【0022】モニタユニット24の上方には、対向する2つのコラム16を横方向に接続するブリッジ部材30が設けられている。このブリッジ部材30も他のユニットと同様に、コラム16の上端に対しボルト(図示せず)等によって固定されている。
【0023】これにより、プレイヤとのインターフェースとなるゲーム操作ユニット18やモニタユニット24は、左右のコラム16とベースユニット12とブリッジ部材30によって形成されるフレームの中に位置して、コラム16間に安定した状態で支持される。
【0024】ブリッジ部材30の内部には、部材それ自体を発光させるための蛍光燈32が収納され、更にその上には装置名やゲーム名、あるいはロゴ、イラストが描かれた装飾ユニット34が取り付けられている。
【0025】ゲーム装置10には、図2に示すように、演算処理を行うCPU42と、バッファメモリとして利用されるシステムメモリ(RAM)44とがバスにより接続されている。システムメモリ(RAM)44は、ゲーム用記録媒体40のプログラムやモデルの変換データを一時的に読み込み、演算処理のバッファメモリとして利用される。また、バスアービタ46を介して、描画ライブラリによって生成された描画コマンドに従ってレンダリングを行うレンダリングプロセッサ48と、そのレンダリングプロセッサ48により描画された画像信号が記録されるフレームメモリ50とが接続されている。さらに、バスアービタ46を介して、音声データを生成するオーディオプロセッサ52と、その生成した音声データを記録するオーディオメモリ54とが接続されている。フレームメモリ50に記録された画像データと、オーディオメモリ54に記録された音声データが、ビデオモニタ等の表示装置26に表示され、出力される。
【0026】また、バスアービタ46はインターフェースとしての機能も有し、タッチパネル28が指示入力手段として接続され、モデム56を介して外部の通信回線と接続される。また、バスアービタ46は、ブートROM58とも接続され、電源投入時のブート動作が、このブートROM58のデータを実行することにより行われる。さらに、ゲーム装置10は、ゲーム用記録媒体40をバスアービタ46を介して接続する。
【0027】(ポリゴンの画像表示方法)本実施形態のゲーム装置におけるポリゴンの画像表示について図3乃至図6を用いて説明する。図3に示すステンドグラスの画像を例として説明する。
【0028】ゲーム装置においては、キャラクタやオブジェクト等の図形を表示画面に表示するために、各図形を多面体として表現し、各多角形平面をポリゴンを用いて表示する。ポリゴンは、多角形平面の各頂点の座標値と色データ等により構成されている。
【0029】例えば、図3に示すステンドグラスの画像の場合、四角形のステンドグラスの画像60は不定形のガラス片の画像62を組み合わされて構成されている。さらに、不定形のガラス片の画像62は三角形のポリゴン64を多数個組み合わせて構成されている。
【0030】三角形のポリゴンは、図4(a)に示すように、3つの頂点A、B、Cを結ぶ三角形平面として構成されている。ポリゴンのデータは、図4(b)に示すように、ポリゴン番号と、頂点Aの座標データXa、Ya、Za及び色データCaと、頂点Bの座標データXb、Yb、Zb及び色データCbと、頂点Cの座標データXc、Yc、Zc及び色データCcとから構成されている。色データCa、Cb、Ccは、それそれ赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の三原色のデータCa(Ra、Ga、Ba)、Cb(Rb、Gb、Bb)、Cc(Rc、Gc、Bc)から構成されている。各頂点の色は三原色(R、G、B)のデータの値により決定される。三原色(R、G、B)のデータは、図5(a)に示すように、0〜255の範囲の値である。
【0031】ポリゴンの三角形の面内の色は、頂点A、B、Cの色データにより決定される。例えば、頂点A、B、Cの色データが全て同じ、例えば、赤であれば、ポリゴンの面内は赤く塗り潰される。頂点A、B、Cの色データが互いに異なれば、図3に示すように、ポリゴンの面内が頂点からの距離に応じて線形補完され、図3下部に示すように、滑らかにグラデーションされた色となる。滑らかにグラデーションされた三角形のポリゴンの組合せにより、ステンドグラス特有の効果を表現している。
【0032】本実施形態では、ポリゴンの各頂点の色データを動的に変化させることにより、ポリゴンの面の色を動的に変化させる。具体的には、記憶媒体40等から読み出したポリゴンのデータをシステムメモリ44に展開し、そのシステムメモリ44に記憶されたポリゴンの各頂点の色データを書き換える。
【0033】例えば、図4に示すポリゴンの頂点Aの色データが時間軸に沿って、青→赤→白と変化し、頂点Bの色データが時間軸に沿って、赤→黄→黒へと変化したとすると、頂点Aと頂点B間の中央の点の色は、紫→オレンジ→灰色と変化することになる。
【0034】各頂点の色データの変化としては様々な方法が可能である。例えば、3頂点のうち2つの頂点は固定としてひとつの頂点のみ変化させてもよい。三角形のポリゴンの1頂点近傍の色が変化する効果が得られる。また、3頂点のうちひとつ頂点は固定として2つの頂点のみ変化させてもよい。三角形のポリゴンの1辺近傍の色が変化する効果が得られる。また、3頂点全てを変化させてもよい。三角形のポリゴンの全体の色が変化する効果が得られる。また、色データの変化量が小さいと設定された色の色味が変化するが、色データの変化量が大きいと色自体が変化することになる。
【0035】また、各頂点の色の変化の仕方としては、赤(R)、緑(G)、青(B)を全て同じ増大方向又は減少方向に変化させると主に明暗が変化する効果が得られる。また、赤(R)、緑(G)、青(B)のうち2つを同じ増大方向又は減少方向に変化させると主に色が変化する効果が得られる。また、赤(R)、緑(G)、青(B)のうち2つを一方を増大方向、他方を減少方向に変化させると主に色相が変化する効果が得られる。
【0036】また、変化する周期を短くすると、それだけ色合いの変化が速くなり、変化する周期を長くすると、それだけ色合いの変化が遅くなる。また、各頂点における色変化の位相をずらすと、三角形のポリゴンの色変化が面内で一様でなくキラキラしたような効果が得られる。また、色データの変化幅、周期、位相をランダムに変化させると、三角形のポリゴンの色変化もランダムとなる特殊な効果が得られる。
【0037】本実施形態では、ステンドグラスが光に当たってキラキラする状態を表現するために、図5及び図6R>6に示すように、色データを周期的に変化させる。例えば、ポリゴンの3つの頂点の色データ(R、G、B)が、図5(a)に示すような色データとして設定されている。例えば、頂点Aについては、図5(b)に示すように、色データ(Ra、Ga、Ba)を設定値を中心として所定の幅で所定の周期で正弦波状に変化させる。すなわち、図5(b)に示すように、赤のデータRa、緑のデータGa、青のデータBaについて、設定値を中心として3原色とも同じ幅で同じ周期で同期して正弦波状に変化させる。これにより頂点Aの色は設定色を中心として正弦波状に変化する。
【0038】なお、図5(b)の赤のデータRaのように、色の設定値が上限又は下限に近く、変化する所定幅が大きい場合には、変化の上端又は下端がフラットとなる。
【0039】他の頂点B、Cについても、頂点Aと同じ幅で同じ周期で正弦波状に変化させる。そのとき、図6に示すように、各頂点に関して幅と周期は同じであるが互いに位相をずらす。すなわち、頂点Aにおける赤のデータRa、緑のデータGa、青のデータBaに対して、頂点Bにおける赤のデータRb、緑のデータGb、青のデータBbの変化の位相を120度ずらす。同様に、頂点Bにおける赤のデータRb、緑のデータGb、青のデータBbに対して、頂点Cにおける赤のデータRc、緑のデータGc、青のデータBcの変化の位相を120度ずらす。
【0040】このように変化させると、三角形のポリゴンから構成されたガラス片が太陽に当たってキラキラする状態が表現される。
【0041】このように本実施形態によれば、ステンドグラスがキラキラきらめく状態の他に、太陽の移動による物体の影の変化や、液体等の表面における光の反射の変化や、虹のようなカラフルな色変化等、従来のポリゴンでは表現不可能な多彩な画像表示が可能である。
【0042】なお、上記説明では、三角形のポリゴンを用いた具体例について説明したが、三角形の限らず他の多角形のポリゴンに本発明を適用してもよい。また、ポリゴンのデータ形式についても図4に示したものに限らず、他のデータ形式でもよい。
【0043】(タッチパネルを使用した2人ゲーム)本実施形態のゲーム装置におけるタッチパネルを利用した2人ゲームの画像表示について図7及び図8を用いて説明する。
【0044】タッチパネルを用いたゲームの場合、タッチパネルが同時に複数点を検出することができず、1点しか検出できないため、ひとりの遊戯者によるゲームが大半であり、2人以上の遊戯者が参加できるゲームであっても、ゲーム中において操作可能な遊戯者はひとりだけであり、基本的にはひとりゲームを交互に行うものであった。
【0045】本実施形態は、2人の遊戯者が同時に参加可能な2人ゲームを可能とするものである。図7は本実施形態のゲーム装置による2人ゲームの第1の具体例のゲーム画面を示す図であり、図8は本実施形態のゲーム装置による2人ゲームの第2の具体例のゲーム画面を示す図である。
【0046】図7のゲームは、出題欄に表示された文字や図形を中央のプレートから見つけだしてタッチするゲームである。2人のプレイヤによりゲームを行う。
【0047】図7(a)に示すように、ゲーム画面70の中央には共通の回答プレート72が表示されている。回答プレート72は6×6の升目になっており、各升目にランダムに文字が記入されている。回答プレート72の左右には出題プレート74、76が表示されている。
【0048】回答プレート72の左側の出題プレート74には中央に第1プレイヤの名前74aが表示され、名前74aの上に出題された文字74bが表示されている。名前74aの下には次の出題の文字74cと次の次の出題の文字74dが表示されている。回答プレート72の右側の出題プレート76も同様であって、中央に第2プレイヤの名前76aが表示され、名前76aの上に出題された文字76bが表示されている。名前76aの下には次の出題の文字76cと次の次の出題の文字76dが表示されている。
【0049】ゲームは第1プレイヤと第2プレイヤに交互にタッチすべき文字を出題し、第1プレイヤと第2プレイヤは、出題された文字と同じ文字を回答プレート72から探し出して、その升目にタッチする。出題されてから一定時間が経過すると、回答なしとして相手側のプレイヤの番となる。
【0050】本実施形態では、両方のプレイヤに、現在は、回答権があるのか、順番待ちであるのかを、ゲーム画面70全体の表示を変更することにより明確に表示するようにしている。図7のゲーム画面では、左側の第1プレイヤが回答権があり、右側の第2プレイヤが順番待ちであるので、左側の出題プレート74の上部に、図7(c)に示す、回答権がある旨のマーク78を表示し、一方、右側の出題プレート76の上部に、図7(b)に示す、順番待ちである旨のマーク80を表示する。同時に、順番待ちであることを更に明確にするために、右側の出願プレート76を含むゲーム画面70の右半分の全体(ただし回答プレート72を除く)を暗くしている。
【0051】このように、本具体例によれば、回答権があるプレイヤに対しては回答権がある旨の表示し、順番待ちのプレイヤに対しては順番待ちである旨の表示を行ったので、プレイヤは迷うことなくタッチパネルへのタッチを行うことができ、2人ゲームを楽しむことができる。
【0052】図8のゲームは、出題プレートに数字入り図形を表示し、プレイヤが図形を数字の順番でタッチするゲームである。2人のプレイヤによりゲームを行う。
【0053】図8(a)に示すように、ゲーム画面90には左右に出題回答プレート92、94が表示されている。左側の出題回答プレート92は第1プレイヤのためのものであり、右側の出題回答プレート94は第2プレイヤのためのものである。
【0054】左側の出題回答プレート92の上端部には第1プレイヤの名前92aが表示されている。その下の領域には数字入りの多数の図形92b、図8では直径の異なる円がランダムに表示され、その円の中に奇数の数字、1、3、5、7、…が順番に記載されている。
【0055】右側の出題回答プレート94の上端部には第1プレイヤの名前94aが表示されている。その下の領域には数字入りの多数の図形94b、図8では直径の異なる円がランダムに表示され、その円の中に偶数の数字、2、4、6、8、…が順番に記載されている。
【0056】ゲームは第1プレイヤと第2プレイヤが小さい数字から順番にタッチしていく。まず、第1プレイヤが左側の出題回答プレート92の「1」記載の図形をタッチし、次に、第2プレイヤが右側の出題回答プレート94の「2」記載の図形をタッチし、第1プレイヤが左側の出題回答プレート92の「3」記載の図形をタッチし、次に、第2プレイヤが右側の出題回答プレート94の「4」記載の図形をタッチし、…、以下、順番に図形をタッチしていく。タッチされた図形92c、94cはひっくり返されて色が変化する。プレイヤは自分の順番になったときに素速く正しい図形をタッチしなければならないと共に、自分の順番になる前に図形をタッチするお手つきをしないように注意しなければならない。
【0057】ゲームは第1プレイヤと第2プレイヤが交互に行う。本実施形態では、両方のプレイヤに、現在は、回答権があるのか、順番待ちであるのかを、出題プレート92、94に明確に表示するようにしている。図8R>8のゲーム画面では、左側の第1プレイヤが回答権があり、右側の第2プレイヤが順番待ちであるので、左側の出題プレート92の上部に回答権がある旨のマーク78を表示し、一方、右側の出題プレート94の中央上部に順番待ちである旨のマーク80を表示する。同時に、順番待ちであることを更に明確にするために、右側の出願プレート94の全体を暗くしている。
【0058】順番待ちのマーク80を表示する場合には、順番待ちでありタッチしてはいけいないことを明確に示すために、図8(b)に示すように、出題回答プレート94に被さるように表示する。
【0059】順番待ちの状態から回答権を得る状態になるときには、図8(c)に示すように、順番待ちのマーク80が小さくなりつつ上方に移動し、移動し終わったときに回答権のマーク78に変化するように表示する。
【0060】なお、順番待ちの回答プレートにタッチされたときには、回答権がない旨の表示を更に行うようにしてもよい。
【0061】このように、本具体例によれば、回答権があるプレイヤに対しては回答権がある旨の表示し、順番待ちのプレイヤに対しては順番待ちである旨の表示を行ったので、プレイヤは迷うことなくタッチパネルへのタッチを行うことができ、2人ゲームを楽しむことができる。
【0062】このように本実施形態によれば、タッチパネルを用い、複数の遊戯者が一緒に参加できるゲームに適した画像を表示することができる。
【0063】なお、上記説明では、2人プレイヤによるゲームの具体例について説明したが、3人以上のプレイヤによるゲームに本発明を適用してもよい。3人以上のプレイヤによるときにはゲーム画面を人数に応じて分割し、その分割した領域全体を暗くする等して、回答権があるのか順番待ちであるのかを明確に表示する。
【0064】また、回答権がある旨の表示や順番待ちである旨の表示は、上記説明のように全体を暗くするものに限らず、色を変える等の他の表示でもよい。
【0065】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、ポリゴンを用いて、物体に光が当たっている状態や、液体のような流動体を現実感を持って表現できる。また、本発明によれば、タッチパネルを用い、複数の遊戯者が一緒に参加できるゲームに適した画像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるゲーム装置のの外観図である。
【図2】本発明の一実施形態によるゲーム装置のブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態によるゲーム装置によるステンドグラスの画像を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態によるゲーム装置におけるポリゴンの説明図である。
【図5】本発明の一実施形態によるゲーム装置におけるポリゴンの画像表示方法の説明図である。
【図6】本発明の一実施形態によるゲーム装置におけるポリゴンの画像表示方法の説明図である。
【図7】本発明の一実施形態によるゲーム装置による2人ゲームの第1の具体例のゲーム画面を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態によるゲーム装置による2人ゲームの第2の具体例のゲーム画面を示す図である。
【符号の説明】
10…ゲーム装置
12…ベースユニット
14…ゲームボード
16…コラム
18…ゲーム操作ユニット
20…コイン投入口
22…コインシュート
24…モニタユニット
26…モニタ
28…タッチパネル
30…ブリッジ部材
32…蛍光燈
34…装飾ユニット
40…ゲーム用記録媒体
42…CPU
44…システムメモリ
46…バスアービタ
48…レンダリングプロセッサ
50…フレームメモリ
52…オーディオプロセッサ
54…オーディオメモリ
56…モデム
58…ブートROM
60…ステンドグラス
62…ガラス片
64…ポリゴン
70…ゲーム画面
72…回答プレート
74、76…出題プレート
78…回答権マーク
80…順番待ちマーク
90…ゲーム画面
92、94…出題回答プレート

【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の頂点の座標値と、前記複数の頂点の色データとを有するポリゴンを、前記複数の頂点の座標値から特定される面が前記複数の頂点の色データから特定される色になるように表示する画像表示方法であって、前記ポリゴンの複数の頂点の色データを動的に変化させ、前記面の色を動的に変化させることを特徴とする画像表示方法。
【請求項2】 請求項1記載の画像表示方法において、前記ポリゴンの複数の頂点の色データを、所定の色データを基準として所定の変化量内で動的に変化させ、前記面の色を動的に変化させることを特徴とする画像表示方法。
【請求項3】 請求項1記載の画像表示方法において、前記ポリゴンの複数の頂点の色データを、所定の色データを基準として所定の変化量内で所定の周期で変化させ、前記色データが変化する前記所定の周期の位相を、前記複数の頂点に関して互いにずらすことを特徴とする画像表示方法。
【請求項4】 表示画面上に設けられたタッチパネルに複数の遊戯者が順番に接触することにより所定の指示を行なうゲームの画像表示方法であって、接触する順番の遊戯者にその旨を表示し、順番待ちの遊戯者にその旨を表示し、前記複数の遊戯者が接触する共通の接触可能領域を表示することを特徴とする画像表示方法。
【請求項5】 表示画面上に設けられたタッチパネルに複数の遊戯者が順番に接触することにより所定の指示を行なうゲームの画像表示方法であって、前記複数の遊戯者が接触する個別の接触領域を表示し、接触する順番の遊戯者の接触領域に接触可能である旨を表示し、順番待ちの遊戯者の接触領域を接触不可能である旨を表示することを特徴とする画像表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2001−129242(P2001−129242A)
【公開日】平成13年5月15日(2001.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−353459
【出願日】平成11年11月7日(1999.11.7)
【出願人】(000132471)株式会社セガ (811)
【Fターム(参考)】