説明

画像表示装置

【課題】 キャプチャした画像に含まれる文字列を認識するとともに、当該文字列に関連する関連情報を容易に取得可能な画像表示装置を提供する。
【解決手段】 文字認識部31は、キャプチャした画像データを入力し、画像に含まれる数字と、一部の記号とからなる文字列を認識し、認識した文字列を構成する文字の文字コードを制御部10及び文字照合部32に出力する。文字照合部32は、文字認識部31から文字コードを入力するとともに、文字情報復調部29から文字放送やデータ放送に含まれる文字情報を入力し、文字認識部31で認識された文字列に類似した文字列を前記文字情報の中から検出して、検出結果を制御部10に出力する。情報検索部33は、通信部50を介してインターネットに接続可能になっており、文字認識部31で認識された文字列に関連する情報を、インターネット上から検索することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ放送等に含まれる画像をキャプチャ可能な画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に示すように、放送中のテレビ映像から、任意の時点の画面を静止画像として取得(キャプチャ)して保存可能なシステムが提案されている。このシステムによれば、必要な情報が画面に表示された瞬間にキャプチャを実行しておくことにより、後でキャプチャした画像を表示させるだけで当該情報を瞬時に取得することが可能となる。
【0003】
【特許文献1】特開2000−341630号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、取得した前記情報に関連する情報をさらに取得する必要がある場合には、前記情報を基に文献を調べたり、インターネットの検索サイト等で前記情報をキーワードとして手入力したりする必要があった。例えば、テレビ映像の中に店舗等の所在地を特定可能な文字列(住所、電話番号、郵便番号等)が表示され、この表示画像をキャプチャしたとしても、当該店舗への交通案内情報や周辺地図を取得するためには、インターネット上の交通案内サイトや地図検索サイトにアクセスし、前記文字列等を入力しなければならなかった。
【0005】
本発明は上記問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、キャプチャした画像に含まれる文字列を認識するとともに、当該文字列に関連する関連情報を容易に取得可能な画像表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の画像表示装置は、テレビ放送電波を受信可能なアンテナから受信信号を順次入力し、前記受信信号から特定のチャンネルの放送信号を選局して出力するチューナ部と、前記放送信号から画像信号を復調する画像復調部と、前記画像信号に基づいた画像データを生成する画像処理部と、入力操作に応じた操作信号を出力する操作部と、前記操作部からの操作信号に基づいて、前記画像処理部から1フレーム分の画像データを取得する画像キャプチャ手段と、前記画像キャプチャ手段によって取得した画像データに基づいて、画像に含まれる文字列を認識し、当該文字列に応じた文字情報を生成する文字認識部と、前記文字認識部によって生成された文字情報に基づいて、前記文字列に関連する関連情報を検索可能な情報検索部とを備えたことを特徴とする。
【0007】
この画像表示装置によれば、キャプチャした画像に含まれる文字列の認識を行うとともに、当該文字列に関連する関連情報を検索可能であるため、関連情報を容易に取得することが可能となる。
【0008】
この画像表示装置において、前記文字情報と前記関連情報とを関連付けて記憶するデータベースを備え、前記情報検索部は、前記データベースから関連情報を検索するようにしてもよい。
【0009】
この画像表示装置において、ネットワークに接続された通信部を備え、前記情報検索部は、前記通信部を介して前記ネットワーク上から関連情報を検索することが望ましい。
【0010】
この画像表示装置によれば、情報検索部が通信部を介してネットワーク上から関連情報を検索可能であるため、画像表示装置の内部にデータベースを備える必要がなく、画像表示装置のコストを低減することが可能となるとともに、データベースの保守・管理が容易になる。
【0011】
この画像表示装置において、前記ネットワークはインターネットを含むことが望ましい。
【0012】
この画像表示装置によれば、通信部を介してインターネット上から関連情報を取得することが可能となるため、種々の関連情報を容易に取得することが可能となるとともに、データベースの保守・管理がさらに容易になる。
【0013】
この画像表示装置において、前記文字認識部によって認識された文字列を照合可能な文字照合部を備えることが望ましい。
【0014】
この画像表示装置によれば、文字認識部によって認識された文字列を照合可能な文字照合部を備えているため、認識ミスの検知や修正を行うことが可能となる。
【0015】
この画像表示装置において、前記放送信号に多重された文字情報を復調可能な文字情報復調部を備え、前記文字照合部は、前記文字認識部によって認識された文字列を、前記文字情報復調部によって復調された文字情報と照合することが望ましい。
【0016】
この画像表示装置によれば、文字認識部で認識した文字列を、文字放送やデータ放送に含まれる文字情報と照合するため、文字認識部の認識ミスを容易に検知することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態に係る画像表示装置について、図面を参照して説明する。本実施形態の画像表示装置は、テレビ放送電波を受信して、テレビ放送に含まれる画像(以下、「テレビ画像」という。)の表示を行うテレビジョン装置に、静止画像の取得を行うキャプチャ機能を備えたものであり、さらに、取得した静止画像に電話番号や郵便番号が含まれている場合に、当該地域への交通案内情報や地図等を表示する機能を備えたものである。また、この画像表示装置は、テレビ放送電波に多重されているデータ放送や文字放送を受信して表示することが可能となっている。
【0018】
図1は、本実施形態の画像表示装置の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、画像表示装置1は、制御部10と、主記憶部11と、入力操作部12と、リモコンRCと、リモコン信号受信部13と、チューナ部20と、画像復調部21と、画像処理部22と、表示メモリ23と、表示部24と、音声復調部25と、音声処理部26と、増幅回路27と、スピーカ28と、文字情報復調部29と、文字認識部31と、文字照合部32と、情報検索部33と、データ記憶部40と、通信部50とを備えている。
【0019】
制御部10は、前記各部11〜13,20〜22,25,26,29,31〜33,40に接続されており、主記憶部11に記憶されている制御プログラムに従って、画像表示装置1の動作を統括制御する。主記憶部11は、RAM(Random Access Memory)等のメモリによって構成され、前記制御プログラムが記憶されるとともに、キャプチャした画像データの一時記憶等に用いられる。
【0020】
入力操作部12及びリモコンRCは、本発明における操作部に相当するものであり、電源のオン・オフや、チャンネルの選定、音量の調整、キャプチャの指示、メニュー画面での選択動作等を行うためのスイッチ等を備えている。ユーザが入力操作部12を操作すると、入力操作部12は、ユーザの操作内容に応じた操作信号を制御部10に出力する。また、ユーザがリモコンRCを操作すると、リモコンRCは、ユーザの操作内容に応じた赤外線の操作信号を発し、リモコン信号受信部13がこれを受信して制御部10に伝達する。
【0021】
画像表示装置1には、外部にアンテナANが接続されており、テレビ放送電波を受信可能になっている。受信したテレビ放送電波は、受信信号としてチューナ部20に入力する。チューナ部20は、受信信号から、入力操作部12やリモコンRCによって選局された放送チャンネルの放送信号を取り出して、画像復調部21、音声復調部25、及び文字情報復調部29に分配する。
【0022】
画像復調部21は、入力した放送信号から画像信号を復調し、これを画像処理部22に出力する。音声復調部25は、入力した放送信号から音声信号を復調し、これを音声処理部26に出力する。文字情報復調部29は、受信した放送信号に多重されているデータ放送や文字放送に含まれる文字情報(文字コードからなる文字データ)を復調し、これを画像処理部22及び文字照合部32に出力可能になっている。
【0023】
画像処理部22は、画像復調部21から入力したアナログの画像信号をデジタルの画像データに変換し、少なくとも1フレーム(1画面)分の画像データを記憶可能な表示メモリ23に記憶する。表示メモリ23に記憶された画像データは、プロジェクタや液晶表示装置等からなる表示部24に出力されて、表示部24にテレビ画像が表示される。
【0024】
また、ユーザが入力操作部12又はリモコンRCを操作して文字放送等の表示を要求すると、画像処理部22は、文字情報復調部29から文字情報を入力し、これを画像データに変換するとともに、変換した画像データをテレビ画像に合成して表示部24に表示する。
【0025】
さらに、ユーザが入力操作部12又はリモコンRCを操作して表示部24に表示中のテレビ画像のキャプチャを要求すると、画像処理部22は、表示メモリ23に記憶されている1フレーム分の画像データをキャプチャ画像データとして制御部10に出力する。また、主記憶部11やデータ記憶部40に記憶されているキャプチャ画像やメニュー画像等を制御部10から入力して表示部24に表示させることが可能になっている。なお、本実施形態では、画像処理部22と、制御プログラムを実行して画像キャプチャを行う制御部10と、キャプチャ画像を一時記憶する主記憶部11とが画像キャプチャ手段を構成する。
【0026】
音声処理部26は、音声復調部25から入力した音声信号を増幅回路27を介してスピーカ28に出力することによりテレビ音声を再生する。
【0027】
文字認識部31は、制御部10から画像データを受け取って、画像データに含まれる文字の抽出と認識とを行うことができるようになっている。文字の抽出と認識は、従来より知られている文字認識の技術を利用することができる。なお、本実施形態の文字認識部31は、数字(0〜9)と、括弧やハイフン等の一部の記号とからなる文字列を認識可能になっており、認識した文字列を構成する文字の文字コードを制御部10及び文字照合部32に出力する。
【0028】
文字照合部32は、文字認識部31から前記文字コードを入力するとともに、文字情報復調部29から文字放送やデータ放送に含まれる文字情報を入力し、文字認識部31で認識された文字列に類似した文字列を前記文字情報の中から検出可能になっており、検出結果を制御部10に出力する。
【0029】
情報検索部33は、通信部50を介してインターネットに接続可能になっており、文字認識部31で認識された文字列に関連する情報を、インターネット上から検索可能になっている。本実施形態では、文字認識部31で認識された文字列が電話番号又は郵便番号である場合に、これらの番号によって特定される地域への交通案内情報や当該地域周辺の地図を検索し、検索結果を制御部10に出力する。
【0030】
データ記憶部40は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置によって構成されており、キャプチャした画像データや情報検索部33による検索結果等を記憶する。また、データ記憶部40には、電話番号や郵便番号と、これらの番号によって特定される住所(地域名)やその最寄駅とを対応付けたデータベースが備えられている。
【0031】
また、画像表示装置1には、外部記憶装置2やプリンタ3を接続するためのインタフェイス(図示せず)が備えられている。外部記憶装置2としては、例えば、HDD等の記憶装置やカード型の記憶メディアが接続可能であり、キャプチャした画像データや検索結果等を記憶させることができる。プリンタ3を接続した場合には、キャプチャした画像や検索結果の印刷を行うことができる。
【0032】
ここで、画像表示装置1の動作について、図面を参照して説明する。
図2は、本実施形態の画像表示装置1におけるキャプチャ時の動作を説明するフローチャートであり、図3〜図5は、キャプチャ動作時における表示部24の画面表示を説明する説明図である。ユーザがテレビ放送を視聴中に、入力操作部12又はリモコンRCによって画像のキャプチャを指示するための操作を行うと、制御部10は、入力操作部12又はリモコン信号受信部13からの操作信号によって当該操作内容を認識し、図2に示すフローに従った動作を開始する。
【0033】
図2に示すように、ステップS101では、制御部10は、テレビ画像のキャプチャを行う。具体的には、画像処理部22に指示をして、その時点で表示メモリ23に記憶されている1フレーム分の画像データを読み出し、この画像データを主記憶部11に一時的に記憶する。その後、ステップS102に移行する。
【0034】
ステップS102では、制御部10は、図3に示すように、表示部24の画面24a上に、リアルタイムのテレビ画像GTVと、処理内容の選択が可能なメニュー画像GMNとを表示してステップS103に移行する。メニュー画像GMN内には、キャプチャ画像GCPが選択可能に縮小表示されており、ユーザが入力操作部12又はリモコンRCを操作してキャプチャ画像GCPを選択すると、画面24aの全面にキャプチャ画像が拡大表示される。前述の「拡大表示」以外の処理項目としては、キャプチャ画像をデータ記憶部40や外部記憶装置2に記憶させるための「保存」、キャプチャ画像をプリンタ3によって印刷させるための「印刷」、キャプチャ画像に含まれる電話番号や郵便番号から地域情報の検索を行う「地域情報検索」、処理を中止する「キャンセル」があり、ユーザは、前記処理項目のうち、いずれか1つを入力操作部12又はリモコンRCによって選択することができる。
【0035】
ステップS103では、制御部10が、入力操作部12又はリモコンRCからの操作信号によって、ユーザが選択した処理項目を判断する。なお、以降の説明では、ユーザが「地域情報検索」を選択した場合の処理のみを詳述し、他の項目を選択した場合の処理の説明は省略する。ユーザが「地域情報検索」を選択した場合には、ステップS104に移行し、それ以外の項目を選択した場合には、ステップS111に移行して項目に応じた処理を行う。
【0036】
ステップS104に移行した場合には、キャプチャ画像に含まれる文字列の認識を行う。まず、制御部10は、主記憶部11に一時記憶されているキャプチャ画像データを読み出して文字認識部31に出力する。文字認識部31は、画像の中から数字と記号とからなる文字列の抽出、認識を行い、文字列に対応する文字コード列を生成する。さらに、文字認識部31は、抽出した文字列の桁数、或いは括弧やハイフンの位置を考慮して、抽出した文字列が電話番号又は郵便番号であるか否かを判断するとともに、生成した文字コード列を制御部10及び文字照合部32に出力してステップS105に移行する。なお、図示は省略しているが、キャプチャ画像に電話番号及び郵便番号が含まれないと判断した場合には、その旨のメッセージを表示部24に表示して処理を中止する。
【0037】
ステップS105では、受信している文字放送やデータ放送の中に、視聴中のテレビ番組に関連する放送(字幕放送等)が存在する場合に、制御部10が文字情報復調部29に指示をして、当該放送に含まれる文字情報を文字照合部32に出力させる。文字照合部32は、文字情報復調部29から入力した文字情報の中から、文字認識部31で認識された電話番号又は郵便番号と同一又は類似の番号を検出(照合)する。ここで、類似の番号とは、文字認識部31で認識された電話番号又は郵便番号と1〜2桁程度の数字が異なっている番号をいい、類似の番号が検出された場合には、文字認識部31による認識結果が誤っている可能性が高いことを示す。文字照合部32が同一番号や類似番号の有無、類似番号がある場合はその番号を制御部10に出力した後、ステップS106に移行する。
【0038】
ステップS106では、制御部10は、文字認識部31による認識結果と、文字照合部32による照合結果とを表示部24に表示する。具体的には、図4に示すように、認識結果として、認識した電話番号や郵便番号を表示するとともに、照合結果として、例えば、データ放送又は文字放送に同一の番号が存在すれば「◎」、同一番号及び類似番号が存在しなければ「△」を付し、類似番号が存在する場合には「×」とその番号とを表示する。照合結果を表す記号(◎、△、×)によって、ユーザは文字認識の妥当性を判断することができる。さらに、画面24a中にメニューを表示して、認識した番号で地域情報の検索を実行する「検索」、及び認識した番号を修正(編集)する「番号修正」等の選択をユーザに促し、ステップS107に移行する。
【0039】
ステップS107では、制御部10は、ユーザが入力操作部12又はリモコンRCによって前記メニューから「検索」を選択したか否かを判断し、「検索」を選択していればステップS108に移行し、「番号修正」を選択していれば、ステップS109に移行する。ステップS109に移行した場合には、ユーザがキャプチャ画像GCP或いは類似番号を参照して番号を修正した後、ステップS107に戻る。
【0040】
ステップS108に移行した場合には、制御部10は、認識した番号、或いはユーザによって修正された番号を情報検索部33に出力する。情報検索部33は、データ記憶部40に記憶されているデータベースを参照して、電話番号又は郵便番号から住所(地域名)やその最寄駅を特定し、これらの情報(電話番号、郵便番号、住所、最寄駅)のいずれか1つをインターネット上の地図検索サイトに送信して、当該地域の周辺地図を入手する。さらに、情報検索部33は、ユーザの入力により予めデータ記憶部40に記憶されている所定の駅(出発地)、及び前記最寄駅(目的地)の駅名をインターネット上の交通案内サイトに送信して、前記最寄駅までの交通案内情報を入手する。情報検索部33が検索結果を制御部10に出力した後、ステップS110に移行する。
【0041】
ステップS110では、制御部10は、画像処理部22に指示をして、図5に示すように、情報検索部33から入力した検索結果(交通案内情報GPT及び地図GMP)を表示部24に表示して処理を終える。ここで、図示したように、検索結果を表示するとともに、検索結果の保存や印刷を選択可能なメニューを表示部24に表示し、ユーザがこれらの項目を選択することによって、検索結果をデータ記憶部40又は外部記憶装置2に保存したり、プリンタ3によって印刷したりできるようにしてもよい。なお、本実施形態では、交通案内情報GPT及び地図GMPが、電話番号や郵便番号(文字列)に関連する関連情報に相当する。
【0042】
以上説明したように、本実施形態の画像表示装置1によれば、以下の効果を得ることができる。
【0043】
(1)本実施形態の画像表示装置1によれば、キャプチャした画像に含まれる電話番号や郵便番号(文字列)の認識を行う文字認識部31と、認識された番号によって特定される地域への交通案内情報や地図(文字列の関連情報)を検索する情報検索部33とを備えているため、関連情報を容易に取得することが可能となる。
【0044】
(2)本実施形態の画像表示装置1によれば、情報検索部33が通信部50を介してインターネット上から関連情報を取得するため、種々の関連情報を容易に取得することが可能となる。さらに、画像表示装置1の内部にデータベースを備える必要がなく、画像表示装置1のコストを低減することが可能となるとともに、データベースの保守・管理が容易になる。
【0045】
(3)本実施形態の画像表示装置1によれば、文字認識部31で認識した文字列を、文字放送やデータ放送に含まれる文字情報と照合するため、文字認識部31の認識ミスを容易に検知することが可能となる。
【0046】
(変形例)
なお、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・前記実施形態では、インターネット上のサイトを利用して地図や交通案内情報を入手しているが、LAN(Local Area Network)等、より小規模なネットワーク上、或いはデータ記憶部40上に地図や交通案内情報を取得可能なデータベースを備えるようにしてもよい。
【0047】
・前記実施形態では、電話番号や郵便番号から住所(地域名)や最寄駅を特定する際に、データ記憶部40上のデータベースを参照しているが、インターネットやLAN等のネットワークを通じて入手するようにしてもよい。なお、電話番号や郵便番号から地図や交通案内情報を提供可能なWebサイト等があれば、住所や最寄駅を特定する必要はない。
【0048】
・前記実施形態では、画面に表示された電話番号や郵便番号に基づいて地域情報を検索するものであるが、本発明の適用形態は前記に限られず、例えば、音楽番組等で画面に表示されたアーティスト名や楽曲名を認識し、当該アーティストの最新情報や、当該楽曲に関する情報(発売日や歌詞等)を検索するようにしてもよい。
【0049】
・前記実施形態では、文字照合部32による照合結果を表示部24の画面24aに表示し、ユーザが認識文字を修正する際に参照できるようにしているが、照合結果に基づいて文字照合部32が認識文字の修正を行うようにしてもよい。
【0050】
・前記実施形態では、電話番号や郵便番号を認識して、所定の地域情報(交通案内情報や地図)を表示するようにしているが、画像表示装置1の内部、又はネットワーク上に備えられた電話帳データベースを参照して店舗等の名称を特定し、表示するようにしてもよい。
【0051】
・前記実施形態において、検索結果をデータ記憶部40又は外部記憶装置2に保存する際に、検索結果とキャプチャ画像とを関連付けたデータベースとして保存するとともに、後で当該データベースから1つの検索結果を選択して表示する際に、各キャプチャ画像の縮小画像を参照しながら選択できるようにすれば、複数の検索結果から所望の1つを特定するのが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】実施形態の画像表示装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】画像表示装置におけるキャプチャ時の動作を説明するフローチャート。
【図3】キャプチャ動作時における表示部の画面表示を説明する説明図。
【図4】キャプチャ動作時における表示部の画面表示を説明する説明図。
【図5】キャプチャ動作時における表示部の画面表示を説明する説明図。
【符号の説明】
【0053】
1…画像表示装置、2…外部記憶装置、3…プリンタ、10…制御部、11…主記憶部、12…入力操作部、13…リモコン信号受信部、20…チューナ部、21…画像復調部、22…画像処理部、23…表示メモリ、24…表示部、24a…画面、25…音声復調部、26…音声処理部、27…増幅回路、28…スピーカ、29…文字情報復調部、31…文字認識部、32…文字照合部、33…情報検索部、40…データ記憶部、50…通信部、AN…アンテナ、RC…リモコン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビ放送電波を受信可能なアンテナから受信信号を順次入力し、前記受信信号から特定のチャンネルの放送信号を選局して出力するチューナ部と、
前記放送信号から画像信号を復調する画像復調部と、
前記画像信号に基づいた画像データを生成する画像処理部と、
入力操作に応じた操作信号を出力する操作部と、
前記操作部からの操作信号に基づいて、前記画像処理部から1フレーム分の画像データを取得する画像キャプチャ手段と、
前記画像キャプチャ手段によって取得した画像データに基づいて、画像に含まれる文字列を認識し、当該文字列に応じた文字情報を生成する文字認識部と、
前記文字認識部によって生成された文字情報に基づいて、前記文字列に関連する関連情報を検索可能な情報検索部と、
を備えたことを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像表示装置であって、前記文字情報と前記関連情報とを関連付けて記憶するデータベースを備え、前記情報検索部は、前記データベースから関連情報を検索することを特徴とする画像表示装置。
【請求項3】
請求項1に記載の画像表示装置であって、ネットワークに接続された通信部を備え、前記情報検索部は、前記通信部を介して前記ネットワーク上から関連情報を検索することを特徴とする画像表示装置。
【請求項4】
請求項3に記載の画像表示装置であって、前記ネットワークはインターネットを含むことを特徴とする画像表示装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像表示装置であって、前記文字認識部によって認識された文字列を照合可能な文字照合部を備えたことを特徴とする画像表示装置。
【請求項6】
請求項5に記載の画像表示装置であって、前記放送信号に多重された文字情報を復調可能な文字情報復調部を備え、前記文字照合部は、前記文字認識部によって認識された文字列を、前記文字情報復調部によって復調された文字情報と照合することを特徴とする画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−191413(P2006−191413A)
【公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−2109(P2005−2109)
【出願日】平成17年1月7日(2005.1.7)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】