画像表示装置
【課題】タッチパネル操作により、表示画像のサイズ変更や回転、背景や文字フォントの変更などをダイナミックに行うことが可能な画像表示装置を提供する。
【解決手段】画像表示装置1を、画像データ、テンプレート、及び、少なくとも1つ以上の画像データを1画面にレイアウトして表示するための画像ユニットを管理するための画像ユニットリストを記憶する記憶部15と、表示部14と、この表示部14の画面上でのタッチ操作を含むユーザーによる操作を検出する操作部13と、記憶部15から画像ユニットリストを読み出して、画像ユニット毎に、記憶部15に記憶された画像データ及びテンプレートを読み出してレイアウトを行い、表示部14に表示するとともに、操作部13により検出された操作に応じて画像ユニットにおける画像データのレイアウトを変更して記憶部14に記憶し、表示部14への表示を制御する制御部17と、から構成する。
【解決手段】画像表示装置1を、画像データ、テンプレート、及び、少なくとも1つ以上の画像データを1画面にレイアウトして表示するための画像ユニットを管理するための画像ユニットリストを記憶する記憶部15と、表示部14と、この表示部14の画面上でのタッチ操作を含むユーザーによる操作を検出する操作部13と、記憶部15から画像ユニットリストを読み出して、画像ユニット毎に、記憶部15に記憶された画像データ及びテンプレートを読み出してレイアウトを行い、表示部14に表示するとともに、操作部13により検出された操作に応じて画像ユニットにおける画像データのレイアウトを変更して記憶部14に記憶し、表示部14への表示を制御する制御部17と、から構成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のデジタルカメラの普及により、個人がデジタル画像を鑑賞する要求、機会が高まっている。これを受け、紙媒体に画像を出力して楽しむ従来の画像鑑賞の仕方に加え、デジタル画像ならではの新しい画像鑑賞方法が広まりつつある。この例として、スライドショーと呼ばれる、ユーザーが事前に保存しておいた複数の写真をモニタ上に順次表示するシステムが既に商品化もなされ、一般にも認知されている。また、このシステムに関連する特許発明として、複数の画像を再生する画像表示装置が提案され(例えば、特許文献1参照)、更に、画像再生中に画像や付加情報を編集する画像表示装置も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平7−77958号公報
【特許文献2】特開2007−96574号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の技術では、タッチパネル機能を有する背面液晶を備えたデジタルカメラにおいて、プレゼンテーション再生中に背面液晶を操作してダイナミックに画像を選択することにより、特定画像のリサイズや回転などのインタラクティブ操作を行うことや、複数枚の画像を表示可能な画像表示装置において、表示部に表示された背景や文字フォントなどのテンプレートをダイナミックに変更することができないという課題があった。
【0004】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、デジタル画像を背面液晶などの表示部に表示した状態で、この背面液晶のタッチパネルをダイナミックに操作し、表示画像のサイズ変更や回転、背景や文字フォントの変更などのインタラクティブ操作が可能な画像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、本発明に係る画像表示装置は、画像データ、この画像データのレイアウトに用いる少なくとも1つ以上のテンプレート、及び、少なくとも1つ以上の画像データを1画面にレイアウトして表示するための画像ユニットを管理するための画像ユニットリストを記憶する記憶部と、表示部と、この表示部の画面上でのタッチ操作を含むユーザーによる操作を検出する操作部と、記憶部から画像ユニットリストを読み出して、画像ユニット毎に、記憶部に記憶された画像データ及びテンプレートを読み出してレイアウトを行い、表示部に表示するとともに、操作部により検出された操作に応じて画像ユニットにおける画像データのレイアウトを変更して記憶部に記憶し、表示部への表示を制御する制御部と、を有する。
【0006】
このような画像表示装置において、操作部は、背景変更指示、フォント変更指示、表示サイズ変更指示、回転角度変更指示、または、表示画像変更指示の何れかのタッチ操作を検出し、制御部は、操作部により検出されたタッチ操作に基づいて、表示部に表示された背景、文字フォント、画像データの表示サイズ、若しくは、回転角度を変更し、または、表示部に表示された画像データを記憶部の他の画像データに変更して表示部に表示するとともに、変更された画像ユニットの情報を画像ユニットリストとして記憶部に記憶するように構成されることが好ましい。
【0007】
また、このような画像表示装置において、操作部は、画像ユニット削除のタッチ操作を検出し、制御部は、操作部により検出された画像ユニット削除のタッチ操作に基づいて、当該画像ユニットのデータを画像ユニットリストから削除するように構成されることが好ましい。
【0008】
また、このような画像表示装置は、外部に設けられた第2の表示部に表示画像を出力する外部装置接続部をさらに有し、制御部は、表示部に表示される表示画像と同一の表示画像を外部装置接続部に出力して、第2の表示部に表示部と同一の画面を表示するように構成されることが好ましい。
【0009】
さらに、このような画像表示装置は、光学系及び当該光学系で結像された像を検出する撮像素子を備え、当該撮像素子で検出された像を画像データとして記憶部に記憶させる撮像部をさらに有することが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る画像表示装置を以上のように構成すると、デジタル画像を背面液晶などの表示部に表示した状態で、背面液晶のタッチパネルをダイナミックに操作し、表示画像のサイズ変更や回転、背景や文字フォントの変更などのインタラクティブ操作が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1を用いて本発明に係る画像表示装置の一例として、画像表示部2を備えた電子カメラ1の構成について説明する。この電子カメラ1は、図1に示すように、画像表示部2に加えて、撮像部10、メモリ11、画像処理部12、及び、操作部13を備えて構成されている。画像表示部2は、タッチパネル機能を有する背面液晶である表示部14(第1の表示部)、記憶部15、外部モニタ100(第2の表示部)と接続するための外部装置接続部16の各部を備えるとともに、各部を制御する制御部17を備えて構成されている。
【0012】
撮像部10は、図示はしないが、撮影レンズ、撮像素子、A/D変換部などを備えており、ユーザーの操作により動作するように構成されている。また、操作部13は、レリーズボタンなどを備えており、この操作部13の操作状態は、制御部17により検知される。なお、本実施の形態では、第1の表示部14上に設けられたタッチパネル機能も操作部13に含まれるものとする。ここで、第1の表示部14は、液晶モニタ(背面液晶)などの表示装置で構成されており、各画像データやメニュー画面などを表示する。記憶部15は、図示しないメモリカードなどを備えており、撮像部10で撮影された画像データ及びその属性情報が対応付けられて記憶されるとともに、テンプレート、背景色や文字フォントデータ、画像ユニットリスト、レイアウトリストなどの各種データが記憶される。外部装置接続部16は、有線または無線によりテレビモニタなどの外部モニタ100と接続され、画像データをはじめ各種データの授受を行う。
【0013】
以上説明した構成の電子カメラ1に対して、ユーザーが操作部13を介して撮影を指示すると、制御部17は、撮像部10の作動を制御して被写体像を撮像して画像データを生成し、メモリ11に記録する。そして、制御部17は、画像処理部12を制御して、メモリ11に記録した画像データを第1の表示部14に表示するとともに画像データ及びその属性情報を対応付けて記憶部15に記憶する。ここで、記憶部15に記憶される画像データのデータ構造としては、JEIDAで規格されたExif(Exchangeable image file format)等が知られている。
【0014】
これらの画像データは、ユーザによる指定や電子カメラ1の機能により自動的に、人物、風景等の種別毎や撮影日時毎にグループ化されるなどして記憶部15に記憶されている。また、記憶部15には、これらの画像データを基に、表示部14及び外部モニタ100にスライドショーを表示するための画像ユニットリストが記憶されている。この画像ユニットリストは、表示するスライドショーに含まれる画像データや画像の配置方向(画像方向)、画像コメント、レイアウト番号などが画像ユニット毎に記憶されている。レイアウト番号とは、各画像ユニットのレイアウト方法が記憶されたレイアウトリストの番号を示す。このような画像ユニットは、スライドショーにおける1スライドに相当し、1画像ユニットは、複数枚の画像データを含むことが可能であり、1画像ユニット毎にレイアウトリストを持つことが可能である。レイアウトリストは、表示画面の背景色やフォント、表示される画像データの表示サイズ、回転角度、表示順などのレイアウト方法が記憶されたリストである。これらのリストは、ユーザにより編集可能に記憶部15に記憶されている。
【0015】
画像ユニットリストは、図5に示すデータ構造50を有しており、画像ユニットの管理番号が記憶されるユニット番号領域51、レイアウトリスト番号が記憶されるレイアウトリスト番号領域52、画像データの管理番号が記憶される画像番号領域53、画像データのファイル名が記憶される画像ファイル名領域54、画像データの画像方向(横長の場合は「横」が、縦長場合は「縦」が記憶される)が記憶される画像方向領域55、画像データに対するコメントが記憶される画像コメント領域56などから構成されている。図5では、1からn個の画像ユニットを再生する場合を示している。
【0016】
レイアウトリストは、図6に示すデータ構造60を有しており、レイアウトの管理番号が記憶されるレイアウト番号領域61、スライドの背景色が記憶される背景色領域62、画像コメントなどの表示用の文字フォントが記憶されるフォント領域63、画像ユニットの画像番号領域53と関連付けられ画像番号が記憶される画像番号領域64、画像データの規定サイズが記憶される(画面に表示する際の基準となるサイズで、「大」又は「小」が記憶される)規定サイズ領域65、画像を所望方向に回転させて表示する際の回転角度が記憶される回転角度領域66、画像データを拡大・縮小して表示する際の規定サイズに対する拡大・縮小率(1/2倍、2倍などが記憶される)が記憶される拡大・縮小率領域67、画像データの表示順が記憶される表示順領域68などから構成されている。図6では、1からmパターンのレイアウト方法がある場合を示している。また、各パターンでは、10個分の画像のレイアウトが記憶され、各画像ユニットで、最大10枚の画像データを登録することができる。なお、以上の記憶領域で、文字列が記憶されているものは、文字列に限定されることはなく、数値や記号などで表して記憶するよう構成してもよい。
【0017】
(スライドショーの実行)
それでは、図1に示す電子カメラ1を用いて、記録部15に記録された画像データを、第1の表示部14と第2の表示部としての外部モニタ100とに同時にスライドショー表示し、その途中でダイナミックに背景変更、フォント変更、表示サイズ変更、回転角度、表示画像変更、画像ユニット削除などを行う際の画像表示部2の動作について、図2〜図4に示すフローチャートを参照して説明する。スライドショー開始動作は、例えば、撮像部10により撮影が行われ、記憶部15にデジタル画像が登録された後、ユーザが操作部13のタッチパネルやレリーズボタンなどを操作し、この操作を制御部17が検知したタイミングで実行される。
【0018】
なお、このスライドショー開始の指示、後述の背景変更指示、フォント変更指示、表示サイズ変更指示、回転角度変更指示、表示画像変更指示のタッチ操作などは、タッチパネルに表示されたメニュー画面のタッチ操作やレリーズボタンの押下など、ユーザが操作部13を操作することにより行われる。これらのインタラクティブな操作は、制御部17により常時監視されており、この制御部17は、検出したインタラクティブ操作の種類、状態などを判断して、指示された動作を実行するように構成されている。このように、本実施の形態にかかる電子カメラ1では、スライドショー実行中に、ユーザによるインタラクティブな操作を受け付けることができ、その操作に応じて以下に示す処理を実行可能に構成されている。
【0019】
前述のスライドショーの開始指示がされると、図2に示すように、まず、画像準備処理(ステップS10)において、制御部17は、あらかじめ準備され記憶部15に記憶されている画像ユニットリストに従って、この画像ユニットリスト内のユニット番号毎に、当該ユニット番号の画像ユニットに設定された画像データの表示の準備を行う。画像ユニットリストとは、前述したように、スライドショーにおける1スライドに相当し、1つの画像ユニット毎に、レイアウトリストを持つことが可能である。制御部17は、画像ユニット毎に、当該画像ユニットに設定されている画像ファイル名を基に、画像データを全て記録部15から読み込むとともに、各画像データの画像方向と画像コメントを取得する。また、各画像ユニットのレイアウトリスト番号を基に、レイアウトリストを読み込み、レイアウトリストに記憶された背景色、フォント、表示順などに従って画像データを配置する際に、規定サイズ及び拡大・縮小率を基に画像データのリサイズを行い、回転角度を基に画像データの回転処理などを行って、レイアウト変更前の画像準備を行う。1つの画像ユニットに表示する画像データの準備が終了すると、次のレイアウト処理(ステップS20)に進む。
【0020】
レイアウト処理(ステップS20)において、制御部17は、ステップS10で準備された複数の画像データを、レイアウトリストのレイアウト方法に従って、外部モニタ100の出力サイズに合わせてレイアウトを行い、表示画像(以下、表示画像をイメージと呼ぶことがある)を生成する。このレイアウトは、予め決められたテンプレートに従って行われる。このテンプレートは、2枚表示用、4枚表示用など表示枚数や表示デザイン毎に複数種類が用意されている。また、テンプレート毎に音楽等の演出情報、表示時間、表示方法なども設定しておいてもよい。このテンプレートに、表示順、表示サイズ、回転角度に従って画像データを設定し、レイアウトリストから取得した背景色を設定し、文字フォントに従って画像コメントを設定するなどにより、レイアウトを行う。画像レイアウト処理が完了すると、次の画像リサイズ処理(ステップS30)に進む。
【0021】
画像リサイズ処理(ステップS30)において、制御部17は、背面液晶で構成される表示部14と、外部装置接続部16を介して接続されている外部モニタ100とに、同時に表示画像を出力するために、ステップS20で外部モニタ100の出力サイズにレイアウトされた表示画像(イメージ)を、表示部14である背面液晶の出力サイズにリサイズするなどの準備を行う。
【0022】
次に、表示更新処理(ステップS40)において、制御部17は、外部モニタ100用にレイアウトされたイメージと表示部14である背面液晶の出力サイズにリサイズされたイメージとを、外部装置接続部16に接続された外部モニタ100と表示部(背面液晶)14とに、それぞれ表示する。図7(a)に、表示部14へのイメージの表示例を示す。
【0023】
次に、編集処理実行(ステップS50)進む。この処理において、制御部17は、操作部13からタッチパネルへのタッチ操作があり、レイアウトの変更指示があったかを判断し、変更指示があった場合には、変更指示に従った編集処理を行う。処理の詳細は後述する。
【0024】
次に、画像ユニット削除操作判定処理(ステップS60)では、操作部13から再生中の画像ユニットを削除する操作が行われたか判定し、削除操作が行われた場合には、画像ユニット削除処理(ステップS80)に進む。削除操作が行われなかった場合には、次の画像ユニット内の画像表示完了判定処理(ステップS70)に進む。
【0025】
画像ユニット内の画像表示完了判定処理(ステップS70)において、当該画像ユニット内の全ての画像データの表示が完了したか判定し、完了した場合には、全画像ユニットの再生完了判定処理(ステップS90)へ進む。一方、当該画像ユニット内の全ての画像データの表示が完了していない場合には、レイアウト処理(ステップS20)に戻り、当該画像ユニット内の残りの画像データについてレイアウト処理を行い、以降の処理を順次実行する。
【0026】
画像ユニット削除処理(ステップS80)では、再生している画像ユニットのデータを画像ユニットリストから削除する処理を行う。この削除された画像ユニットは、その後はスライドショー再生がされないが、画像データが記憶部15から削除されることはない。その後、全画像ユニットの再生完了判定処理(ステップS90)に進む。
【0027】
全画像ユニットの再生完了判定処理(ステップS90)では、全ての画像ユニットの画像データについてのスライド再生が完了したか判定し、完了した場合は、スライドショーを終了する。一方、完了していない場合は、画像準備処理(ステップS10)に戻り、全ての画像ユニットの全ての画像データの再生が終了するまで、一連の処理を繰り返す。
【0028】
ここで、編集処理実行(ステップS50)の詳細な処理について、図3、図4のフローチャート及び図7〜図9の模式図を用いて説明する。なお、以降の説明では、便宜上、背景変更→フォント変更→画像回転・変更の順に直列的に説明しているが、これらの処理は、実際は直列的な処理ではなく、並列的な処理であり、これらの処理が操作部13上でダイナミックに指示され、その指示に従って、何れかの処理が行われるものである。
【0029】
編集処理実行(ステップS50)では、図3に示すように、背景選択操作判定処理(ステップS510)において、制御部17は、操作部13を介して背景選択操作がされたか否かを判定する。この判定は、例えば、図7(a)に示すように、表示部14の背景部分や文字部分がタッチされたことを検出することで行われる。なお、他の異なる判定方法として、ユーザがタッチパネル上の適宜のアイコンをタッチすることで、表示部14上に、図11(a)に示すようなメニュー画面が表示され、ユーザが「背景選択」または「フォント変更」をタッチしたことを検出し、背景選択操作がされたと判定してもよい。制御部17は、この背景選択操作を検出すると、背景色変換モード移行判定処理(ステップS515)に進む。背景選択操作がされなかった場合は、画像データ変更処理(ステップS550)に進む。
【0030】
背景色変換モード移行判定処理(ステップS515)では、背景色変更モードへ移行するか否かを判定する。例えば、ステップS510で背景部分のタッチ操作が検出された場合、または、図11(a)に示すメニュー画面で「背景選択」のタッチ操作が検出された場合に、背景色変更モードへの移行が選択されたと判定し、背景色変更処理(ステップS520)に進む。一方、これらのタッチ操作が行われなかった場合、背景色の変更は行わないものと判定し、フォント変更モード判定処理(ステップS530)に進む。
【0031】
背景色変更処理(ステップS520)では、制御部17は、背景色を変更する処理を実施する。変更する背景色の選択は、例えば、図11(b)に示すように、表示部14に「背景色選択メニュー」が表示され、ユーザが何れかの背景色をタッチすることにより行われる。背景色が選択されると、制御部17は、背景色更新処理(ステップS525)において、ユーザにより選択された背景色に更新したイメージを表示部14及び外部モニタ100に表示する。図7(b)に、背景色が更新された後のイメージを表示部14に表示した状態を示す。背景色を更新したら、次に、変更状態保存処理(ステップS570)に進む。
【0032】
一方、フォント変更モード判定処理(ステップS530)では、フォント変更モードへ移行するか否かを判定する。例えば、ステップS510で文字部分(画像コメントなど)のタッチ操作が検出された場合、または、図11(a)に示す選択メニューで「フォント変更」がタッチされた場合に、フォント変更モードへの移行が選択されたと判定し、フォント変更処理(ステップS535)に進む。一方、これらのタッチ操作が行われなかった場合、画像データ変更処理(ステップS550)に進む。
【0033】
フォント変更処理(ステップS535)では、画面に表示された画像コメントなどの文字のフォントを変更する処理を実施する。変更するフォントの選択は、例えば、図11(c)に示すように、表示部14に「フォント選択メニュー」が表示され、ユーザが何れかのフォントをタッチすることにより行われる。フォントの選択がされると、制御部17は、フォント更新処理(ステップS535)において、表示部14と外部モニタ100に、画像コメントなどをユーザにより選択されたフォントに更新したイメージを表示する。図7(c)に、画像コメントのフォントが更新された後のイメージを表示部14に表示した状態を示す。画像コメントのフォントを更新したら、次に、変更状態保存処理(ステップS570)に進む。
【0034】
変更状態保存処理(ステップS570)では、上記で変更された背景色、または、フォントのデータをレイアウトリストに設定し、記憶部15に書き込んで更新する。これにより、編集処理実行(ステップS50)が終了し、画像ユニット削除処理(ステップS60)に処理が遷移する。
【0035】
画像データ変更処理(ステップS550)の詳細を、図4のフローチャートを用いて説明する。まず、制御部17は、操作部13を介して画像選択操作がされたか否かを判定する。この判定は、例えば、図8(a)に示すように、表示部14に表示された何れかの画像データ部分がタッチされたことを検出することにより行われる。なお、他の異なる判定方法として、ユーザがタッチパネル上の適宜のアイコンをタッチすることで、表示部14上に、図11(a)に示すようなメニュー画面が表示され、ユーザが「回転」、「リサイズ」または「画像入れ替え」をタッチしたことを検出し、画像選択操作がされたと判定してもよい。制御部17は、この画像選択操作を検出すると、画像回転モード移行判定処理(ステップS552)に進む。画像選択操作がされなかった場合は、画像データ変更処理(ステップS550)を終了する。
【0036】
画像回転モード移行判定処理(ステップS552)では、画像回転モードへ移行するか否かを判定する。例えば、図11(a)に示すメニュー画面で、ユーザが「回転」をタッチしたことを検出することにより、画像回転モードへの移行が選択されたと判定し、画像回転処理(ステップS553)に進む。「回転」がタッチされなかった場合は、画像リサイズモード判定処理(ステップS555)に進む。
【0037】
画像回転処理(ステップS553)では、画像データの回転角度を変更する処理を実施する。例えば、図8(a)に示すように、表示部14においてユーザが回転角度を変更したい画像をタッチすると、図8(b)に示すように、当該画像の四隅に矩形が表示される。そして、図8(c)に示すように、ユーザがその矩形領域をタッチしながら、所望の回転方向にスライドさせることで当該画像を回転させる。この回転操作が行われると、制御部17は、画像回転更新処理(ステップS554)において、表示部14と外部モニタ100に、回転後のレイアウトに更新した画面を表示する。図8(d)に、3つの画像についてそれぞれ回転角度が更新されたイメージを表示部4に表示した状態を示す。回転角度を更新したイメージを表示したら、次に、変更状態保存処理(ステップS562)に進む。
【0038】
画像リサイズモード移行判定処理(ステップS555)では、画像リサイズモードへ移行するか否かを判定する。例えば、図11(a)に示すメニュー画面で、ユーザが「リサイズ」をタッチしたことを検出することにより、画像リサイズモードへの移行が選択されたと判定し、画像リサイズ処理(ステップS556)に進む。「リサイズ」がタッチされなかった場合は、画像入れ替えモード移行判定処理(ステップS558)に進む。
【0039】
画像リサイズ処理(ステップS556)では、画像データの表示サイズを変更する処理を実施する。例えば、図9(a)に示すように、表示部14においてユーザがサイズ変更したい画像をタッチすると、図9(b)に示すように、当該画像の四隅に矩形が表示される。次に、図9(c)に示すように、ユーザがその矩形領域をタッチしながら、拡大方向または縮小方向にスライドさせることで当該画像のリサイズを行う。この画像リサイズ操作が行われると、制御部17は、画像リサイズ更新処理(ステップS557)において、表示部14と外部モニタ100に、リサイズ後のレイアウトに更新したイメージを表示する。図9(d)に、3つの画像がそれぞれ表示サイズが更新された後のイメージを表示部14に表示した状態を示す。表示サイズを更新したイメージを表示したら、変更状態保存処理(ステップS562)に進む。
【0040】
画像入れ替えモード移行判定処理(ステップS558)では、画像入れ替えモードへ移行するか否かを判定する。例えば、図11(a)に示すメニュー画面で、ユーザが「画像入れ替え」をタッチしたことを検出することにより、画像入れ替えモードへの移行が選択されたと判定し、入れ替え画像選択処理(ステップS559)に進む。「画像入れ替え」がタッチされなかった場合は、画像データ変更処理(ステップS550)を終了する。
【0041】
入れ替え画像選択処理(ステップS559)では、画像データを別の画像データに入れ替える処理を実施する。例えば、図10(a)に示すように、表示部14において、ユーザが入れ替えたい画像をタッチすると、制御部17は、図10(b)に示すように、記憶部15内に記憶された全ての画像データの一覧を、表示部14に表示する。ユーザは、この中から入れ替えたい画像をタッチして選択する。図10(b)では、画像2が選択された状態を示す。なお、画像データの一覧は、ページ送りボタン200とページ戻しボタン210をタッチし、ページの送り操作や戻し操作を行うことにより、記憶部15内の全ての画像データを閲覧できるような構成となっている。入れ替えたい画像が選択されると、制御部17は、画像入れ替え処理(ステップS560)において、当該画像と元の画像との入れ替え処理を行い、入れ替え画像更新処理(ステップS561)にて、表示部14と外部モニタ100に、画像を入れ替えたイメージを表示する。図10(c)に、画像入れ替え後のイメージを表示部14に表示した状態を示す。画像を入れ替えたイメージを表示したら、変更状態保存処理(ステップS562)に進む。
【0042】
変更状態保存処理(ステップS562)では、上記で変更された表示サイズ、回転角度、入れ替えた画像のファイル名などのデータを、レイアウトリスト及び画像ユニットリストに設定し、記憶部15に書き込んで更新する。これにより、画像データ変更処理(ステップS550)が終了する。
【0043】
なお、本実施の形態では、1つの画像ユニットに複数枚の画像データが含まれる例を示したが、本発明はこれに限定されることはなく、1つの画像ユニットに1枚の画像データのみが含まれる場合にも、本発明を同様に適用することができる。また、以上の実施例では、本発明に係る画像表示部2を備えた電子カメラ1を例に説明を行ったが、撮像部10を有さず、画像表示部2により記憶された画像データのスライドショー表示を行う画像表示装置として構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明に係る電子カメラの構成を示す説明図である。
【図2】上記電子カメラを用いてスライドショーを実行する際の画像表示装置による処理を示すフローチャートである。
【図3】編集処理実行の処理の詳細を示すフローチャートである。
【図4】画像データ変更処理の詳細を示すフローチャートである。
【図5】画像ユニットリストのデータ構造を説明するための説明図である。
【図6】レイアウトリストのデータ構造を説明するための説明図である。
【図7】背景色変更及びフォント変更処理の概要を説明するための画面図で、(a)は変更前の状態であって背景色変更が指示された状態を示し、(b)は背景色が変更された状態であって、フォント変更が指示された状態を示し、(c)はフォントが変更された状態を示す。
【図8】画像の回転処理を説明するための説明図で、(a)は変更前の状態であって画像の回転が指示された状態を示し、(b)は回転する画像の四隅に矩形が表示された状態を示し、(c)は画像の回転角度が変更された状態を示し、(d)は全ての画像の回転角度が変更された状態を示す。
【図9】画像のリサイズ処理を説明するための説明図で、(a)は変更前の状態であって画像のリサイズが指示された状態を示し、(b)はリサイズする画像の四隅に矩形が表示された状態を示し、(c)は画像のリサイズがされた状態を示し、(d)は全ての画像がリサイズされた状態を示す。
【図10】画像の入れ替え処理を説明するための説明図で、(a)は変更前の状態であって入れ替える画像が指示された状態を示し、(b)は入れ替え先の画像一覧が表示された状態を示し、(c)は画像の入れ替えがされた状態を示す。
【図11】表示部に表示されるメニュー画面を説明するための説明図で、(a)は各種変更処理を選択するためのメニュー画面の例であり、(b)は背景色の選択メニュー画面の例であり、(c)はフォントの選択メニュー画面の例である。
【符号の説明】
【0045】
1 電子カメラ(画像表示装置)
10 撮像部 13 操作部 14 表示部 15 記憶部
16 外部装置接続部 17 制御部
100 外部モニタ(第2の表示部)
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のデジタルカメラの普及により、個人がデジタル画像を鑑賞する要求、機会が高まっている。これを受け、紙媒体に画像を出力して楽しむ従来の画像鑑賞の仕方に加え、デジタル画像ならではの新しい画像鑑賞方法が広まりつつある。この例として、スライドショーと呼ばれる、ユーザーが事前に保存しておいた複数の写真をモニタ上に順次表示するシステムが既に商品化もなされ、一般にも認知されている。また、このシステムに関連する特許発明として、複数の画像を再生する画像表示装置が提案され(例えば、特許文献1参照)、更に、画像再生中に画像や付加情報を編集する画像表示装置も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平7−77958号公報
【特許文献2】特開2007−96574号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の技術では、タッチパネル機能を有する背面液晶を備えたデジタルカメラにおいて、プレゼンテーション再生中に背面液晶を操作してダイナミックに画像を選択することにより、特定画像のリサイズや回転などのインタラクティブ操作を行うことや、複数枚の画像を表示可能な画像表示装置において、表示部に表示された背景や文字フォントなどのテンプレートをダイナミックに変更することができないという課題があった。
【0004】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、デジタル画像を背面液晶などの表示部に表示した状態で、この背面液晶のタッチパネルをダイナミックに操作し、表示画像のサイズ変更や回転、背景や文字フォントの変更などのインタラクティブ操作が可能な画像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、本発明に係る画像表示装置は、画像データ、この画像データのレイアウトに用いる少なくとも1つ以上のテンプレート、及び、少なくとも1つ以上の画像データを1画面にレイアウトして表示するための画像ユニットを管理するための画像ユニットリストを記憶する記憶部と、表示部と、この表示部の画面上でのタッチ操作を含むユーザーによる操作を検出する操作部と、記憶部から画像ユニットリストを読み出して、画像ユニット毎に、記憶部に記憶された画像データ及びテンプレートを読み出してレイアウトを行い、表示部に表示するとともに、操作部により検出された操作に応じて画像ユニットにおける画像データのレイアウトを変更して記憶部に記憶し、表示部への表示を制御する制御部と、を有する。
【0006】
このような画像表示装置において、操作部は、背景変更指示、フォント変更指示、表示サイズ変更指示、回転角度変更指示、または、表示画像変更指示の何れかのタッチ操作を検出し、制御部は、操作部により検出されたタッチ操作に基づいて、表示部に表示された背景、文字フォント、画像データの表示サイズ、若しくは、回転角度を変更し、または、表示部に表示された画像データを記憶部の他の画像データに変更して表示部に表示するとともに、変更された画像ユニットの情報を画像ユニットリストとして記憶部に記憶するように構成されることが好ましい。
【0007】
また、このような画像表示装置において、操作部は、画像ユニット削除のタッチ操作を検出し、制御部は、操作部により検出された画像ユニット削除のタッチ操作に基づいて、当該画像ユニットのデータを画像ユニットリストから削除するように構成されることが好ましい。
【0008】
また、このような画像表示装置は、外部に設けられた第2の表示部に表示画像を出力する外部装置接続部をさらに有し、制御部は、表示部に表示される表示画像と同一の表示画像を外部装置接続部に出力して、第2の表示部に表示部と同一の画面を表示するように構成されることが好ましい。
【0009】
さらに、このような画像表示装置は、光学系及び当該光学系で結像された像を検出する撮像素子を備え、当該撮像素子で検出された像を画像データとして記憶部に記憶させる撮像部をさらに有することが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る画像表示装置を以上のように構成すると、デジタル画像を背面液晶などの表示部に表示した状態で、背面液晶のタッチパネルをダイナミックに操作し、表示画像のサイズ変更や回転、背景や文字フォントの変更などのインタラクティブ操作が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1を用いて本発明に係る画像表示装置の一例として、画像表示部2を備えた電子カメラ1の構成について説明する。この電子カメラ1は、図1に示すように、画像表示部2に加えて、撮像部10、メモリ11、画像処理部12、及び、操作部13を備えて構成されている。画像表示部2は、タッチパネル機能を有する背面液晶である表示部14(第1の表示部)、記憶部15、外部モニタ100(第2の表示部)と接続するための外部装置接続部16の各部を備えるとともに、各部を制御する制御部17を備えて構成されている。
【0012】
撮像部10は、図示はしないが、撮影レンズ、撮像素子、A/D変換部などを備えており、ユーザーの操作により動作するように構成されている。また、操作部13は、レリーズボタンなどを備えており、この操作部13の操作状態は、制御部17により検知される。なお、本実施の形態では、第1の表示部14上に設けられたタッチパネル機能も操作部13に含まれるものとする。ここで、第1の表示部14は、液晶モニタ(背面液晶)などの表示装置で構成されており、各画像データやメニュー画面などを表示する。記憶部15は、図示しないメモリカードなどを備えており、撮像部10で撮影された画像データ及びその属性情報が対応付けられて記憶されるとともに、テンプレート、背景色や文字フォントデータ、画像ユニットリスト、レイアウトリストなどの各種データが記憶される。外部装置接続部16は、有線または無線によりテレビモニタなどの外部モニタ100と接続され、画像データをはじめ各種データの授受を行う。
【0013】
以上説明した構成の電子カメラ1に対して、ユーザーが操作部13を介して撮影を指示すると、制御部17は、撮像部10の作動を制御して被写体像を撮像して画像データを生成し、メモリ11に記録する。そして、制御部17は、画像処理部12を制御して、メモリ11に記録した画像データを第1の表示部14に表示するとともに画像データ及びその属性情報を対応付けて記憶部15に記憶する。ここで、記憶部15に記憶される画像データのデータ構造としては、JEIDAで規格されたExif(Exchangeable image file format)等が知られている。
【0014】
これらの画像データは、ユーザによる指定や電子カメラ1の機能により自動的に、人物、風景等の種別毎や撮影日時毎にグループ化されるなどして記憶部15に記憶されている。また、記憶部15には、これらの画像データを基に、表示部14及び外部モニタ100にスライドショーを表示するための画像ユニットリストが記憶されている。この画像ユニットリストは、表示するスライドショーに含まれる画像データや画像の配置方向(画像方向)、画像コメント、レイアウト番号などが画像ユニット毎に記憶されている。レイアウト番号とは、各画像ユニットのレイアウト方法が記憶されたレイアウトリストの番号を示す。このような画像ユニットは、スライドショーにおける1スライドに相当し、1画像ユニットは、複数枚の画像データを含むことが可能であり、1画像ユニット毎にレイアウトリストを持つことが可能である。レイアウトリストは、表示画面の背景色やフォント、表示される画像データの表示サイズ、回転角度、表示順などのレイアウト方法が記憶されたリストである。これらのリストは、ユーザにより編集可能に記憶部15に記憶されている。
【0015】
画像ユニットリストは、図5に示すデータ構造50を有しており、画像ユニットの管理番号が記憶されるユニット番号領域51、レイアウトリスト番号が記憶されるレイアウトリスト番号領域52、画像データの管理番号が記憶される画像番号領域53、画像データのファイル名が記憶される画像ファイル名領域54、画像データの画像方向(横長の場合は「横」が、縦長場合は「縦」が記憶される)が記憶される画像方向領域55、画像データに対するコメントが記憶される画像コメント領域56などから構成されている。図5では、1からn個の画像ユニットを再生する場合を示している。
【0016】
レイアウトリストは、図6に示すデータ構造60を有しており、レイアウトの管理番号が記憶されるレイアウト番号領域61、スライドの背景色が記憶される背景色領域62、画像コメントなどの表示用の文字フォントが記憶されるフォント領域63、画像ユニットの画像番号領域53と関連付けられ画像番号が記憶される画像番号領域64、画像データの規定サイズが記憶される(画面に表示する際の基準となるサイズで、「大」又は「小」が記憶される)規定サイズ領域65、画像を所望方向に回転させて表示する際の回転角度が記憶される回転角度領域66、画像データを拡大・縮小して表示する際の規定サイズに対する拡大・縮小率(1/2倍、2倍などが記憶される)が記憶される拡大・縮小率領域67、画像データの表示順が記憶される表示順領域68などから構成されている。図6では、1からmパターンのレイアウト方法がある場合を示している。また、各パターンでは、10個分の画像のレイアウトが記憶され、各画像ユニットで、最大10枚の画像データを登録することができる。なお、以上の記憶領域で、文字列が記憶されているものは、文字列に限定されることはなく、数値や記号などで表して記憶するよう構成してもよい。
【0017】
(スライドショーの実行)
それでは、図1に示す電子カメラ1を用いて、記録部15に記録された画像データを、第1の表示部14と第2の表示部としての外部モニタ100とに同時にスライドショー表示し、その途中でダイナミックに背景変更、フォント変更、表示サイズ変更、回転角度、表示画像変更、画像ユニット削除などを行う際の画像表示部2の動作について、図2〜図4に示すフローチャートを参照して説明する。スライドショー開始動作は、例えば、撮像部10により撮影が行われ、記憶部15にデジタル画像が登録された後、ユーザが操作部13のタッチパネルやレリーズボタンなどを操作し、この操作を制御部17が検知したタイミングで実行される。
【0018】
なお、このスライドショー開始の指示、後述の背景変更指示、フォント変更指示、表示サイズ変更指示、回転角度変更指示、表示画像変更指示のタッチ操作などは、タッチパネルに表示されたメニュー画面のタッチ操作やレリーズボタンの押下など、ユーザが操作部13を操作することにより行われる。これらのインタラクティブな操作は、制御部17により常時監視されており、この制御部17は、検出したインタラクティブ操作の種類、状態などを判断して、指示された動作を実行するように構成されている。このように、本実施の形態にかかる電子カメラ1では、スライドショー実行中に、ユーザによるインタラクティブな操作を受け付けることができ、その操作に応じて以下に示す処理を実行可能に構成されている。
【0019】
前述のスライドショーの開始指示がされると、図2に示すように、まず、画像準備処理(ステップS10)において、制御部17は、あらかじめ準備され記憶部15に記憶されている画像ユニットリストに従って、この画像ユニットリスト内のユニット番号毎に、当該ユニット番号の画像ユニットに設定された画像データの表示の準備を行う。画像ユニットリストとは、前述したように、スライドショーにおける1スライドに相当し、1つの画像ユニット毎に、レイアウトリストを持つことが可能である。制御部17は、画像ユニット毎に、当該画像ユニットに設定されている画像ファイル名を基に、画像データを全て記録部15から読み込むとともに、各画像データの画像方向と画像コメントを取得する。また、各画像ユニットのレイアウトリスト番号を基に、レイアウトリストを読み込み、レイアウトリストに記憶された背景色、フォント、表示順などに従って画像データを配置する際に、規定サイズ及び拡大・縮小率を基に画像データのリサイズを行い、回転角度を基に画像データの回転処理などを行って、レイアウト変更前の画像準備を行う。1つの画像ユニットに表示する画像データの準備が終了すると、次のレイアウト処理(ステップS20)に進む。
【0020】
レイアウト処理(ステップS20)において、制御部17は、ステップS10で準備された複数の画像データを、レイアウトリストのレイアウト方法に従って、外部モニタ100の出力サイズに合わせてレイアウトを行い、表示画像(以下、表示画像をイメージと呼ぶことがある)を生成する。このレイアウトは、予め決められたテンプレートに従って行われる。このテンプレートは、2枚表示用、4枚表示用など表示枚数や表示デザイン毎に複数種類が用意されている。また、テンプレート毎に音楽等の演出情報、表示時間、表示方法なども設定しておいてもよい。このテンプレートに、表示順、表示サイズ、回転角度に従って画像データを設定し、レイアウトリストから取得した背景色を設定し、文字フォントに従って画像コメントを設定するなどにより、レイアウトを行う。画像レイアウト処理が完了すると、次の画像リサイズ処理(ステップS30)に進む。
【0021】
画像リサイズ処理(ステップS30)において、制御部17は、背面液晶で構成される表示部14と、外部装置接続部16を介して接続されている外部モニタ100とに、同時に表示画像を出力するために、ステップS20で外部モニタ100の出力サイズにレイアウトされた表示画像(イメージ)を、表示部14である背面液晶の出力サイズにリサイズするなどの準備を行う。
【0022】
次に、表示更新処理(ステップS40)において、制御部17は、外部モニタ100用にレイアウトされたイメージと表示部14である背面液晶の出力サイズにリサイズされたイメージとを、外部装置接続部16に接続された外部モニタ100と表示部(背面液晶)14とに、それぞれ表示する。図7(a)に、表示部14へのイメージの表示例を示す。
【0023】
次に、編集処理実行(ステップS50)進む。この処理において、制御部17は、操作部13からタッチパネルへのタッチ操作があり、レイアウトの変更指示があったかを判断し、変更指示があった場合には、変更指示に従った編集処理を行う。処理の詳細は後述する。
【0024】
次に、画像ユニット削除操作判定処理(ステップS60)では、操作部13から再生中の画像ユニットを削除する操作が行われたか判定し、削除操作が行われた場合には、画像ユニット削除処理(ステップS80)に進む。削除操作が行われなかった場合には、次の画像ユニット内の画像表示完了判定処理(ステップS70)に進む。
【0025】
画像ユニット内の画像表示完了判定処理(ステップS70)において、当該画像ユニット内の全ての画像データの表示が完了したか判定し、完了した場合には、全画像ユニットの再生完了判定処理(ステップS90)へ進む。一方、当該画像ユニット内の全ての画像データの表示が完了していない場合には、レイアウト処理(ステップS20)に戻り、当該画像ユニット内の残りの画像データについてレイアウト処理を行い、以降の処理を順次実行する。
【0026】
画像ユニット削除処理(ステップS80)では、再生している画像ユニットのデータを画像ユニットリストから削除する処理を行う。この削除された画像ユニットは、その後はスライドショー再生がされないが、画像データが記憶部15から削除されることはない。その後、全画像ユニットの再生完了判定処理(ステップS90)に進む。
【0027】
全画像ユニットの再生完了判定処理(ステップS90)では、全ての画像ユニットの画像データについてのスライド再生が完了したか判定し、完了した場合は、スライドショーを終了する。一方、完了していない場合は、画像準備処理(ステップS10)に戻り、全ての画像ユニットの全ての画像データの再生が終了するまで、一連の処理を繰り返す。
【0028】
ここで、編集処理実行(ステップS50)の詳細な処理について、図3、図4のフローチャート及び図7〜図9の模式図を用いて説明する。なお、以降の説明では、便宜上、背景変更→フォント変更→画像回転・変更の順に直列的に説明しているが、これらの処理は、実際は直列的な処理ではなく、並列的な処理であり、これらの処理が操作部13上でダイナミックに指示され、その指示に従って、何れかの処理が行われるものである。
【0029】
編集処理実行(ステップS50)では、図3に示すように、背景選択操作判定処理(ステップS510)において、制御部17は、操作部13を介して背景選択操作がされたか否かを判定する。この判定は、例えば、図7(a)に示すように、表示部14の背景部分や文字部分がタッチされたことを検出することで行われる。なお、他の異なる判定方法として、ユーザがタッチパネル上の適宜のアイコンをタッチすることで、表示部14上に、図11(a)に示すようなメニュー画面が表示され、ユーザが「背景選択」または「フォント変更」をタッチしたことを検出し、背景選択操作がされたと判定してもよい。制御部17は、この背景選択操作を検出すると、背景色変換モード移行判定処理(ステップS515)に進む。背景選択操作がされなかった場合は、画像データ変更処理(ステップS550)に進む。
【0030】
背景色変換モード移行判定処理(ステップS515)では、背景色変更モードへ移行するか否かを判定する。例えば、ステップS510で背景部分のタッチ操作が検出された場合、または、図11(a)に示すメニュー画面で「背景選択」のタッチ操作が検出された場合に、背景色変更モードへの移行が選択されたと判定し、背景色変更処理(ステップS520)に進む。一方、これらのタッチ操作が行われなかった場合、背景色の変更は行わないものと判定し、フォント変更モード判定処理(ステップS530)に進む。
【0031】
背景色変更処理(ステップS520)では、制御部17は、背景色を変更する処理を実施する。変更する背景色の選択は、例えば、図11(b)に示すように、表示部14に「背景色選択メニュー」が表示され、ユーザが何れかの背景色をタッチすることにより行われる。背景色が選択されると、制御部17は、背景色更新処理(ステップS525)において、ユーザにより選択された背景色に更新したイメージを表示部14及び外部モニタ100に表示する。図7(b)に、背景色が更新された後のイメージを表示部14に表示した状態を示す。背景色を更新したら、次に、変更状態保存処理(ステップS570)に進む。
【0032】
一方、フォント変更モード判定処理(ステップS530)では、フォント変更モードへ移行するか否かを判定する。例えば、ステップS510で文字部分(画像コメントなど)のタッチ操作が検出された場合、または、図11(a)に示す選択メニューで「フォント変更」がタッチされた場合に、フォント変更モードへの移行が選択されたと判定し、フォント変更処理(ステップS535)に進む。一方、これらのタッチ操作が行われなかった場合、画像データ変更処理(ステップS550)に進む。
【0033】
フォント変更処理(ステップS535)では、画面に表示された画像コメントなどの文字のフォントを変更する処理を実施する。変更するフォントの選択は、例えば、図11(c)に示すように、表示部14に「フォント選択メニュー」が表示され、ユーザが何れかのフォントをタッチすることにより行われる。フォントの選択がされると、制御部17は、フォント更新処理(ステップS535)において、表示部14と外部モニタ100に、画像コメントなどをユーザにより選択されたフォントに更新したイメージを表示する。図7(c)に、画像コメントのフォントが更新された後のイメージを表示部14に表示した状態を示す。画像コメントのフォントを更新したら、次に、変更状態保存処理(ステップS570)に進む。
【0034】
変更状態保存処理(ステップS570)では、上記で変更された背景色、または、フォントのデータをレイアウトリストに設定し、記憶部15に書き込んで更新する。これにより、編集処理実行(ステップS50)が終了し、画像ユニット削除処理(ステップS60)に処理が遷移する。
【0035】
画像データ変更処理(ステップS550)の詳細を、図4のフローチャートを用いて説明する。まず、制御部17は、操作部13を介して画像選択操作がされたか否かを判定する。この判定は、例えば、図8(a)に示すように、表示部14に表示された何れかの画像データ部分がタッチされたことを検出することにより行われる。なお、他の異なる判定方法として、ユーザがタッチパネル上の適宜のアイコンをタッチすることで、表示部14上に、図11(a)に示すようなメニュー画面が表示され、ユーザが「回転」、「リサイズ」または「画像入れ替え」をタッチしたことを検出し、画像選択操作がされたと判定してもよい。制御部17は、この画像選択操作を検出すると、画像回転モード移行判定処理(ステップS552)に進む。画像選択操作がされなかった場合は、画像データ変更処理(ステップS550)を終了する。
【0036】
画像回転モード移行判定処理(ステップS552)では、画像回転モードへ移行するか否かを判定する。例えば、図11(a)に示すメニュー画面で、ユーザが「回転」をタッチしたことを検出することにより、画像回転モードへの移行が選択されたと判定し、画像回転処理(ステップS553)に進む。「回転」がタッチされなかった場合は、画像リサイズモード判定処理(ステップS555)に進む。
【0037】
画像回転処理(ステップS553)では、画像データの回転角度を変更する処理を実施する。例えば、図8(a)に示すように、表示部14においてユーザが回転角度を変更したい画像をタッチすると、図8(b)に示すように、当該画像の四隅に矩形が表示される。そして、図8(c)に示すように、ユーザがその矩形領域をタッチしながら、所望の回転方向にスライドさせることで当該画像を回転させる。この回転操作が行われると、制御部17は、画像回転更新処理(ステップS554)において、表示部14と外部モニタ100に、回転後のレイアウトに更新した画面を表示する。図8(d)に、3つの画像についてそれぞれ回転角度が更新されたイメージを表示部4に表示した状態を示す。回転角度を更新したイメージを表示したら、次に、変更状態保存処理(ステップS562)に進む。
【0038】
画像リサイズモード移行判定処理(ステップS555)では、画像リサイズモードへ移行するか否かを判定する。例えば、図11(a)に示すメニュー画面で、ユーザが「リサイズ」をタッチしたことを検出することにより、画像リサイズモードへの移行が選択されたと判定し、画像リサイズ処理(ステップS556)に進む。「リサイズ」がタッチされなかった場合は、画像入れ替えモード移行判定処理(ステップS558)に進む。
【0039】
画像リサイズ処理(ステップS556)では、画像データの表示サイズを変更する処理を実施する。例えば、図9(a)に示すように、表示部14においてユーザがサイズ変更したい画像をタッチすると、図9(b)に示すように、当該画像の四隅に矩形が表示される。次に、図9(c)に示すように、ユーザがその矩形領域をタッチしながら、拡大方向または縮小方向にスライドさせることで当該画像のリサイズを行う。この画像リサイズ操作が行われると、制御部17は、画像リサイズ更新処理(ステップS557)において、表示部14と外部モニタ100に、リサイズ後のレイアウトに更新したイメージを表示する。図9(d)に、3つの画像がそれぞれ表示サイズが更新された後のイメージを表示部14に表示した状態を示す。表示サイズを更新したイメージを表示したら、変更状態保存処理(ステップS562)に進む。
【0040】
画像入れ替えモード移行判定処理(ステップS558)では、画像入れ替えモードへ移行するか否かを判定する。例えば、図11(a)に示すメニュー画面で、ユーザが「画像入れ替え」をタッチしたことを検出することにより、画像入れ替えモードへの移行が選択されたと判定し、入れ替え画像選択処理(ステップS559)に進む。「画像入れ替え」がタッチされなかった場合は、画像データ変更処理(ステップS550)を終了する。
【0041】
入れ替え画像選択処理(ステップS559)では、画像データを別の画像データに入れ替える処理を実施する。例えば、図10(a)に示すように、表示部14において、ユーザが入れ替えたい画像をタッチすると、制御部17は、図10(b)に示すように、記憶部15内に記憶された全ての画像データの一覧を、表示部14に表示する。ユーザは、この中から入れ替えたい画像をタッチして選択する。図10(b)では、画像2が選択された状態を示す。なお、画像データの一覧は、ページ送りボタン200とページ戻しボタン210をタッチし、ページの送り操作や戻し操作を行うことにより、記憶部15内の全ての画像データを閲覧できるような構成となっている。入れ替えたい画像が選択されると、制御部17は、画像入れ替え処理(ステップS560)において、当該画像と元の画像との入れ替え処理を行い、入れ替え画像更新処理(ステップS561)にて、表示部14と外部モニタ100に、画像を入れ替えたイメージを表示する。図10(c)に、画像入れ替え後のイメージを表示部14に表示した状態を示す。画像を入れ替えたイメージを表示したら、変更状態保存処理(ステップS562)に進む。
【0042】
変更状態保存処理(ステップS562)では、上記で変更された表示サイズ、回転角度、入れ替えた画像のファイル名などのデータを、レイアウトリスト及び画像ユニットリストに設定し、記憶部15に書き込んで更新する。これにより、画像データ変更処理(ステップS550)が終了する。
【0043】
なお、本実施の形態では、1つの画像ユニットに複数枚の画像データが含まれる例を示したが、本発明はこれに限定されることはなく、1つの画像ユニットに1枚の画像データのみが含まれる場合にも、本発明を同様に適用することができる。また、以上の実施例では、本発明に係る画像表示部2を備えた電子カメラ1を例に説明を行ったが、撮像部10を有さず、画像表示部2により記憶された画像データのスライドショー表示を行う画像表示装置として構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明に係る電子カメラの構成を示す説明図である。
【図2】上記電子カメラを用いてスライドショーを実行する際の画像表示装置による処理を示すフローチャートである。
【図3】編集処理実行の処理の詳細を示すフローチャートである。
【図4】画像データ変更処理の詳細を示すフローチャートである。
【図5】画像ユニットリストのデータ構造を説明するための説明図である。
【図6】レイアウトリストのデータ構造を説明するための説明図である。
【図7】背景色変更及びフォント変更処理の概要を説明するための画面図で、(a)は変更前の状態であって背景色変更が指示された状態を示し、(b)は背景色が変更された状態であって、フォント変更が指示された状態を示し、(c)はフォントが変更された状態を示す。
【図8】画像の回転処理を説明するための説明図で、(a)は変更前の状態であって画像の回転が指示された状態を示し、(b)は回転する画像の四隅に矩形が表示された状態を示し、(c)は画像の回転角度が変更された状態を示し、(d)は全ての画像の回転角度が変更された状態を示す。
【図9】画像のリサイズ処理を説明するための説明図で、(a)は変更前の状態であって画像のリサイズが指示された状態を示し、(b)はリサイズする画像の四隅に矩形が表示された状態を示し、(c)は画像のリサイズがされた状態を示し、(d)は全ての画像がリサイズされた状態を示す。
【図10】画像の入れ替え処理を説明するための説明図で、(a)は変更前の状態であって入れ替える画像が指示された状態を示し、(b)は入れ替え先の画像一覧が表示された状態を示し、(c)は画像の入れ替えがされた状態を示す。
【図11】表示部に表示されるメニュー画面を説明するための説明図で、(a)は各種変更処理を選択するためのメニュー画面の例であり、(b)は背景色の選択メニュー画面の例であり、(c)はフォントの選択メニュー画面の例である。
【符号の説明】
【0045】
1 電子カメラ(画像表示装置)
10 撮像部 13 操作部 14 表示部 15 記憶部
16 外部装置接続部 17 制御部
100 外部モニタ(第2の表示部)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データ、前記画像データのレイアウトに用いる少なくとも1つ以上のテンプレート、及び、少なくとも1つ以上の前記画像データを1画面にレイアウトして表示するための画像ユニットを管理するための画像ユニットリストを記憶する記憶部と、
表示部と、
前記表示部の画面上でのタッチ操作を含むユーザーによる操作を検出する操作部と、
前記記憶部から前記画像ユニットリストを読み出して、前記画像ユニット毎に、前記記憶部に記憶された前記画像データ及び前記テンプレートを読み出してレイアウトを行い、前記表示部に表示するとともに、前記操作部により検出された操作に応じて前記画像ユニットにおける前記画像データのレイアウトを変更して前記記憶部に記憶し、前記表示部への表示を制御する制御部と、を有する画像表示装置。
【請求項2】
前記操作部は、
背景変更指示、フォント変更指示、表示サイズ変更指示、回転角度変更指示、または、表示画像変更指示の何れかのタッチ操作を検出し、
前記制御部は、
前記操作部により検出された前記タッチ操作に基づいて、前記表示部に表示された背景、文字フォント、画像データの表示サイズ、若しくは、回転角度を変更し、または、前記表示部に表示された前記画像データを前記記憶部の他の画像データに変更して前記表示部に表示するとともに、変更された前記画像ユニットの情報を前記画像ユニットリストとして前記記憶部に記憶するように構成された請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記操作部は、
画像ユニット削除のタッチ操作を検出し、
前記制御部は、
前記操作部により検出された前記画像ユニット削除のタッチ操作に基づいて、当該画像ユニットのデータを前記画像ユニットリストから削除するように構成された請求項1または2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
外部に設けられた第2の表示部に表示画像を出力する外部装置接続部をさらに有し、
前記制御部は、前記表示部に表示される前記表示画像と同一の表示画像を前記外部装置接続部に出力して、前記第2の表示部に前記表示部と同一の画面を表示するように構成された請求項1〜3いずれか一項に記載の画像表示装置。
【請求項5】
光学系及び当該光学系で結像された像を検出する撮像素子を備え、当該撮像素子で検出された像を前記画像データとして前記記憶部に記憶させる撮像部をさらに有する請求項1〜4いずれか一項に記載の画像表示装置。
【請求項1】
画像データ、前記画像データのレイアウトに用いる少なくとも1つ以上のテンプレート、及び、少なくとも1つ以上の前記画像データを1画面にレイアウトして表示するための画像ユニットを管理するための画像ユニットリストを記憶する記憶部と、
表示部と、
前記表示部の画面上でのタッチ操作を含むユーザーによる操作を検出する操作部と、
前記記憶部から前記画像ユニットリストを読み出して、前記画像ユニット毎に、前記記憶部に記憶された前記画像データ及び前記テンプレートを読み出してレイアウトを行い、前記表示部に表示するとともに、前記操作部により検出された操作に応じて前記画像ユニットにおける前記画像データのレイアウトを変更して前記記憶部に記憶し、前記表示部への表示を制御する制御部と、を有する画像表示装置。
【請求項2】
前記操作部は、
背景変更指示、フォント変更指示、表示サイズ変更指示、回転角度変更指示、または、表示画像変更指示の何れかのタッチ操作を検出し、
前記制御部は、
前記操作部により検出された前記タッチ操作に基づいて、前記表示部に表示された背景、文字フォント、画像データの表示サイズ、若しくは、回転角度を変更し、または、前記表示部に表示された前記画像データを前記記憶部の他の画像データに変更して前記表示部に表示するとともに、変更された前記画像ユニットの情報を前記画像ユニットリストとして前記記憶部に記憶するように構成された請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記操作部は、
画像ユニット削除のタッチ操作を検出し、
前記制御部は、
前記操作部により検出された前記画像ユニット削除のタッチ操作に基づいて、当該画像ユニットのデータを前記画像ユニットリストから削除するように構成された請求項1または2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
外部に設けられた第2の表示部に表示画像を出力する外部装置接続部をさらに有し、
前記制御部は、前記表示部に表示される前記表示画像と同一の表示画像を前記外部装置接続部に出力して、前記第2の表示部に前記表示部と同一の画面を表示するように構成された請求項1〜3いずれか一項に記載の画像表示装置。
【請求項5】
光学系及び当該光学系で結像された像を検出する撮像素子を備え、当該撮像素子で検出された像を前記画像データとして前記記憶部に記憶させる撮像部をさらに有する請求項1〜4いずれか一項に記載の画像表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−134063(P2010−134063A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−308211(P2008−308211)
【出願日】平成20年12月3日(2008.12.3)
【出願人】(592217093)株式会社ニコンシステム (102)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月3日(2008.12.3)
【出願人】(592217093)株式会社ニコンシステム (102)
【Fターム(参考)】
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