説明

画像記録装置及びプログラム

【課題】 テレビ機能付き携帯電話機等の画像記録装置での録画時に、録画対象番組の録画量に応じて録画対象記録メディア(記録媒体)を自動選択する機能を備えた画像記録装置およびプログラムの提供
【解決手段】 録画する放送番組の録画終了時刻と録画開始時刻から録画時間を算出し(T1)、電池残量と各記録メディア毎の最大録画可能時間を取得する(T2、T3)。記録メディアAの最大録画可能時間>録画時間の場合は(T4)、画質情報を基にした必要記録容量と各記録メディアの残容量を取得し(T7、T8)、記録メディアBの残容量>必要記録容量の場合は記録メディアBを選択し、記録メディアAの残容量>必要記録容量の場合は記録メディアAを選択する(T9〜T12)。また、記録メディアAの最大録画可能時間≦録画時間の場合は、記録メディアB>録画時間なら記録メディアBを選択し、そうでなければアラームを出力する(T5、T6)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ機能付き携帯電話機等の画像記録装置での録画前に、録画時間等の所定の条件に応じて録画先の記録メディア(記録媒体)を自動選択する機能を備えた画像記録装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の記録メディアを有する画像記録装置において、画像データの記録先を自動選択するようにした技術がある(たとえば、下記特許文献1〜4参照)。
【0003】
特許文献1には画像サイズや画像種別(動画/静止画)に応じて記録メディアを選択する画像記録装置が開示されており、特許文献2には記録メディアのメモリ残量に応じて画像記録先を自動変更可能なデジタルカメラが開示されている。また、特許文献3には電池残量に応じて画像記録先を自動変更可能なデジタル撮像機器が開示されており、特許文献4には充電可能状態に応じて画像記録先を自動変更可能なデータ蓄積装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2001−245248号公報
【特許文献2】特開2003−348392号公報
【特許文献3】特開2003−274246号公報
【特許文献4】特開2005−182304号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記各特許文献に開示の技術は、記録メディアの画像サイズや画像種別、記録残量、電池残量に基づいてそれぞれ画像の記録先を変更するものであるが、放送番組のように各番組の放送時間の長さがまちまちなものを録画することを想定していないといった課題があった。
【0006】
例えば、上記特許文献1に開示の技術では、動画像か静止画像かでその記録メディアを一義的に決定するが、放送番組の放送時間(以下、番組時間)の長さは、天気予報のように番組時間が極端に短いものや映画のように番組時間が1時間以上にわたるもの等、まちまちであるため、対応ができないといった課題があった。
【0007】
また、放送番組の録画では、録画を内蔵ハードディスク(HDD)に行うか、着脱式のメモリカード(フラッシュメモリ、SDカード等)に行うかの選択肢があるが、HDDは大容量の記録が可能であるが電力消費量が大きいので画像記録装置のような電池を電源とする装置では映画番組のような番組時間が長い放送番組の録画を行うには録画時間が短すぎるといった不都合があり、メモリカードでは電力消費量は低いが記憶容量が少ないので映画番組のような番組時間が長い放送番組の録画を行うには記憶容量に難がある。テレビ放送番組をテレビ機能付き携帯電話等の画像記録装置で記録するに際して、HDDやメモリカードをいかに使い分けるかは、現在ではユーザが記録メディアを任意選択しているので、指定した放送番組の録画開始後にあって、記録メディアの選択ミスによりその放送番組を全て録画しきれないといった問題が生じうるといった課題があった。
【0008】
ここで、上記特許文献2に開示の技術では、記録メディアのメモリ残量に応じて画像記録先を自動変更できるので、映画番組のような番組時間が長い放送番組の録画を行う場合にはHDDのメモリ残量に余裕がある場合はHDDが録画先記録メディアとして選択されることとなるが、放送番組の必要録画容量および電池残量をも勘案して録画先記録メディアを選択しているわけではないので、HDDのような消費電力の大きな記録メディアを用いると電池を消耗し尽くしてその放送番組(映画)を全て録画しきれないといった不都合が生じ得る。
【0009】
また、上記特許文献3に開示の技術では、電池残量に応じて画像記録先を自動変更できるので、電池残量が少ない場合はメモリカードが録画先記録メディアとして選択されることなるが、映画番組のような番組時間が長い放送番組の録画を行う場合にはメモリカードではメモリ残量が不足してその放送番組(映画)を全て録画しきれないといった不都合が生じ得る。
【0010】
上記特許文献4に開示の技術では、充電可能状態に応じて画像記録先を自動変更できるので電池が充電可能の場合はHDDが録画先記録メディアとして選択されるが、充電不可能な場合はメモリカードが録画先記録メディアとして選択されるので、電池が充電不可能の場合には映画番組のような番組時間が長い放送番組の録画を行うことができないといった不都合が生じえる。
【0011】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、テレビ機能付き携帯電話機等の画像記録装置での録画前に、録画対象番組の録画量に応じて録画対象記録メディア(記録媒体)を自動選択する機能を備えた画像記録装置およびプログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、テレビ放送電波から受信した映像データを録画可能な画像記録装置であって、記憶容量および消費電力の異なる複数の記録媒体と、録画対象番組を指定する対象番組指定手段と、対象番組指定手段によって指定された録画対象番組の録画量情報を取得する録画量情報取得手段と、録画量情報取得手段によって取得された録画量情報に基づいて録画対象番組の映像データを録画する記録媒体を複数の記録媒体のうちから選択する記録媒体選択手段と、記録媒体選択手段によって選択された記録媒体に録画対象番組の映像データを録画する録画手段と、
を備えたことを特徴とする画像記録装置を提供する。
これにより、録画対象番組を指定するとその番組の録画開始前に取得する録画対象番組の録画量に基づいて最適な記録媒体を自動的に選択できるので、録画開始後に記録媒体の選択ミスにより、録画対象番組の録画が中途半端に終わるようなことが生じない。
【0013】
また、請求項2に記載の発明では、録画量情報は録画対象番組の実録画時間であり、録画量情報取得手段は、当該録画対象番組の録画開始時刻と録画終了時刻から実録画時間を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置を提供する。
これにより、録画予約時に設定される録画対象番組の録画開始時刻と録画終了時刻から録画量情報を簡単に取得できる。
【0014】
また、請求項3に記載の発明では、更に、電池残量を検出する電池残量検出手段を備え、記録媒体選択手段は、この電池残量検出手段によって検出された電池残量と実録画時間情報に基づいて録画対象番組の映像データを録画する記録媒体を複数の記録媒体のうちから選択することを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置を提供する。
これにより、電池残量と実録画時間情報から録画対象番組に最適な記録媒体を選択するので、映画番組のような番組時間が長い放送番組の録画を行う場合にも電池を消耗し尽くしてその放送番組(映画)を全て録画しきれないといった不都合が生じない。
【0015】
また、請求項4に記載の発明では、記録媒体選択手段は、電池残量検出手段によって検出された電池残量を基に複数の記録媒体のそれぞれについて録画可能な最大録画可能時間を算出する手段と、複数の記録媒体のそれぞれについて算出された最大録画可能時間と実録画時間とを比較する手段と、この比較結果に基づいて記録媒体を選択する手段と、を含むことを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置を提供する。
これにより、電池残量を基にして各記録媒体の単位時間当たりの電力消費量から得た各記憶媒体の最大録画可能時間と実録画時間情報の比較結果により録画対象番組に最適な記録媒体を選択するので、映画番組のような番組時間が長い放送番組の録画を行う場合にも電池を消耗し尽くしてその放送番組(映画)を全て録画しきれないといった不都合が生じない。
【0016】
また、請求項5に記載の発明では、録画量情報は必要記憶量情報であり、録画量情報取得手段は、録画対象番組の実録画時間と任意に指定された録画品質情報に基づいて必要記憶量情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置を提供する。
これにより、録画対象番組の録画画質を任意に指定して指定された画質を元にその録画に最適な記録媒体を自動的に選択することができる。
【0017】
また、請求項6に記載の発明では、複数の記録媒体の記録残量をそれぞれ取得する記憶残量取得手段を備え、記録媒体選択手段は、記憶残量取得手段によって取得された記憶残量と必要記憶量情報とを比較する手段と、この比較結果に基づいて記録媒体を選択する手段と、を含むことを特徴とする請求項5に記載の画像記録装置を提供する。
これにより、記録媒体の記憶残量と必要記憶量情報の比較結果により録画対象番組に最適な記録媒体を選択するので、映画番組のような番組時間が長い放送番組の録画を行う場合にも記録媒体の記憶残量が不足してその放送番組(映画)を全て録画しきれないといった不都合が生じない。
【0018】
また、請求項7に記載の発明では、録画量情報は録画対象番組の録画時間長短情報であり、録画量情報取得手段は、録画対象番組のジャンル情報に基づいて録画時間長短情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置を提供する。
これにより、録画対象番組のジャンルを元にその番組の録画に最適な記録媒体を自動的に選択するようにすることができる。
【0019】
また、請求項8に記載の発明では、録画対象番組は録画予約された番組であり、記録媒体選択手段はその録画予約直後に該記録画対象番組の映像データを録画する記録媒体の選択を開始することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置を提供する。
これにより、記録媒体の選択ができないような場合に、ユーザは他の放送番組の予約を行ったり、電池を交換したり、場合によっては記録媒体を交換したりできるので電池切れやメモリ残量不足による中途半端な録画を防止することができる。
【0020】
また、請求項9に記載の発明では、録画対象番組は録画予約された番組であり、記録媒体選択手段はその録画開始指定時刻直前に該記録画対象番組の映像データを録画する記録媒体の選択を開始することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置を提供する。
これにより、録画予約を行った後、予約時刻が到来する直前に録画先記録メディアの自動選択動作を行なうことができるので、録画時刻の到来まで長い時間があるような場合にその間に行われた他の処理により電池を消費してしまったような場合でも、電池を交換したり、場合によっては記録媒体を交換したりできることから、録画時刻が到来して自動選択した記録メディアに録画を行った結果電池切れにより途中までしか録画が行えないといった不都合が生じない。
【0021】
また、請求項10に記載の発明では、テレビ放送電波から受信した映像データを記録媒体のいずれかに録画可能な画像記録装置のコンピュータに、録画対象番組を指定する機能と、指定された録画対象番組の録画量情報を取得する機能と、取得された録画量情報に基づいて録画対象番組の映像データを録画する記録媒体を記憶容量および消費電力の異なる複数の記録媒体のうちから選択する記録媒体選択機能と、選択された記録媒体に録画対象番組の映像データを録画する機能と、を実行させるプログラムを提供する。
これにより、録画対象番組を指定すればその番組の録画開始前に取得する録画対象番組の録画量に基づいて最適な記録媒体を自動的に選択できることから、録画開始後に記録媒体の選択ミスにより、録画対象番組の録画が中途半端に終わるようなことが生じない。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、録画対象番組の指定により、その番組の録画開始前に録画量に基づいて最適な記録媒体を自動的の選択するようにしたので、録画開始後に記録媒体の選択ミスにより、録画対象番組の録画が中途半端に終わるようなことが生じない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1は、本発明の実施の形態をテレビ機能付き携帯電話機に適用した場合の一実施例を示す図であり、携帯電話機(開状態)の外観を示す正面図である。
図1において、携帯電話機1は大きくわけて、蓋部2と本体部3から構成されている。蓋部2は本体部3側に折り込み可能に構成されている。アンテナ4は蓋部2の背面に設けられており、伸縮自在となっている。
スピーカ5は、蓋部2の前面側に設けられており、音声出力を行う。表示部(メイン表示部)6はカラー液晶表示画面からなる表示部であり、開状態でTV(テレビ)受信モードへの移行を検出すると、TV(テレビ)映像を表示する。キー操作部7は本体部3の前面に設けられており、通話ボタン21、電源ボタン22、録画ボタン23、録画再生ボタン24、TV受信ボタン25等の各種機能キーや、図示しないテンキーやカーソルキー等からなる。マイク8は本体部3の下部に設けられており、音声入力を行う。
【0024】
また、図示しないバッテリーパックが本体部3の裏面に着脱可能に設けられており、ロック機構(図示せず)により固定されている。ロック機構は、電池を収容したバッテリーパックを本体部3に固定するためのものである。また、着信などを報知する報知スピーカ(図示せず)が蓋部2を本体部3に閉じた状態でも報知音が聞こえるように、本体部3の裏面に配置されている。
【0025】
図2は本実施形態に係わるテレビ機能付き携帯電話機1の内部構成を示すブロック図である。
スピーカ5は、録画再生モード時およびTV受信モード時には放送番組の音声出力部として機能するものであり、録画再生モード時には録画/再生部14で再生された放送番組の音声信号を音声に変換して外部に出力し、TV受信モード時にはテレビ受信部13で受信した放送番組の音声信号を音声に変換して外部に出力する。また、録画再生モードおよびTV受信モードにおけるキー操作時にはCPU11の制御下でガイド音声を出力することもできる。
【0026】
表示部6は、録画再生モード時およびTV受信モード時には放送番組の映像表示部として機能するものであり、録画再生モード時には録画/再生部14で再生された放送番組の映像を液晶表示画面に表示し、TV受信モード時にはテレビ受信部13で受信した放送番組の映像をリアルタイムに液晶表示画面に表示する。また、録画再生モードおよびTV受信モードにおけるキー操作時にはCPU11の制御下でガイドメッセージ等を表示することもできる。
【0027】
キー操作部7は前述したように通話ボタン21、電源ボタン22、録画ボタン23、録画再生ボタン24、TV受信ボタン25等の各種機能キーや、図示しないテンキーやカーソルキー等を備え、キーが操作されるとそのキーに対応する信号が生成されてCPU11に送られる。
【0028】
キー操作部7において、録画ボタン23は録画しようとする放送番組の予約を行う場合に操作するキーであり、ユーザは録画ボタン23を押してから画面6に表示されるガイドメッセージ(またはスピーカ5から出力されるに従ってガイド音声)に従ってテレビチャンネルおよび予約時刻をテンキーから入力すれば、所望の放送番組の録画予約を行うことができる。また、TV受信ボタン25を押して選局してから録画ボタン23を押すとリアルタイムに受信される放送番組を録画することができる。
【0029】
録画再生ボタン24は録画した放送番組の再生を行う際に操作するキーであり、ユーザが録画再生ボタン24を押してから液晶表示画面6に表示されるガイドメッセージ(またはスピーカ5から出力されるガイド音声)に従って録画されている放送番組を選択すれば、その録画番組が再生される。TV受信ボタン25はリアルタイムにテレビ放送番組を受信しようとする場合に操作するキーであり、ユーザがTV受信ボタン25を押してから液晶表示画面6に表示されるガイドメッセージ(またはスピーカ5から出力されるに従ってガイド音声)に従ってチャンネルを選択すれば、そのチャンネル局からの放送番組を受信できる。
【0030】
マイク8は、通話モード時に入力される音声を音声信号に変換し、変換された音声信号は電話機通信部12に送出される。
【0031】
記憶部9は、HDDやメモリカード等の記録メディアへのデータの書き込みや読み出しを行う機能を有する機構であり、テレビ機能付き携帯電話機1に使用可能な記録メディアの種類(記録メディアAおよび記録メディアB(実施例ではHDDおよび着脱可能なメモリカード))に応じてそれぞれ設けられている。
【0032】
記録メディア10−1(以下、記録メディアA)は記憶部9に格納され、且つアクセス可能な大容量記録媒体であり、実施例では記憶容量20G(ギガ)、消費電流280mAのHDDが用いられている。また、記録メディア10−2(以下、記録メディアB)は記憶部9に格納され、且つアクセス可能な大容量記録媒体であり、実施例では記憶容量2G(ギガ)、消費電流100mAのフラッシュメモリが用いられているがこれらに限定されない。
【0033】
CPU(若しくはMPU(以下、CPU))11は、このレビ付き携帯電話機1全体の制御動作を司るものであり、プログラム格納メモリ15に格納された所定の動作プログラムを実行することにより、録画予約時刻の到来により自動受信したテレビ放送番組のデータ(動画像データおよび音声データ(以下、映像データ))や受信中のテレビ放送番組の映像データについてプログラムに基づく録画対象記録メディアの自動選択制御のほか、蓋部2、本体部3の各種動作及びテレビ機能付き携帯電話機1全体の動作を制御する。
【0034】
電話機通信部12はテレビ携帯電話機1の通話に関する機能のうち音声信号の授受を司るものであり、無線によりアンテナ4を介して音声データを送受し変調/復調するなどの無線通信に必要な処理を行う。
【0035】
テレビ受信部13はテレビ携帯電話機1の放送番組受信機能を司るものであり、テレビ放送局の選局や放送番組電波の受信および受信した放送番組の音声信号および画像信号の復調等テレビ放送受信に必要な処理を行う。
【0036】
録画/再生部14は、録画モードでは録画予約時刻の到来により自動受信したテレビ放送番組の映像データや受信中のテレビ放送番組の映像データの圧縮処理等を行い、再生モード時には記録メディアに記録されている圧縮映像データを読み出して圧縮処理とは逆の手順で伸張処理する。
【0037】
プログラム格納メモリ15はROM等の不揮発性メモリからなり、CPU11を制御する各種プログラムなどを記憶する。一時記憶メモリ16はRAM等の揮発性メモリからなり無線通信端末およびテレビ受信端末としてのテレビ機能付き携帯電話機1に必要な各種データやCPU11が動作する上で必要なデータを記憶すると共に、撮像された画像データや受信した映像データ等の一時記憶も行うことができる。
【0038】
計時部17はタイマー等を備え、CPU11に時刻信号を送出する。また、電池残量検出部18はテレビ機能付き携帯電話機1に装着されている電池の残容量を検出し、残量情報を送出する。電池の残容量の検出方法および電池残量検出部18の構成は公知の検出方法および回路を用いることができる。
【0039】
図3はテレビ機能付き携帯電話機1の動作概要を示すフローチャートであり、このフローチャートはテレビ機能付き携帯電話機1のコンピュータに本発明の録画対象記録メディアの自動選択制御機能を含む動作を実現させるためのプログラムを説明するためのものである。
以下に示す処理は基本的にCPU11が予めプログラム格納メモリ15に記憶されたプログラムに従って実行する例で説明するが、全ての機能をプログラム格納メモリ15に格納する必要はなく、必要に応じて、その一部若しくは全部をネットワークを介して受信して実現するようにしてもよい。以下、図1〜図3に基いて説明する。
【0040】
ユーザが電源ボタン22を操作してテレビ機能付き携帯電話機1の主電源をオンとすると、CPU11は制御プログラムのローディングや初期値の設定等を行う(ステップS0)。
【0041】
次に、CPU11は電話通話部12からの信号を調べ、電話信号(呼び出し信号)を受信した場合はステップS3に進み(ステップS2)、電話信号を受信しない場合はキー操作部7からの信号を調べ、通話ボタン21が押された場合はステップS3に進み、録画ボタン23が押された場合はステップS5に進み、録画再生ボタン24が押された場合はステップS13に進み、TV受信ボタン25が押された場合はステップS17に進む(ステップS2)。
【0042】
上記ステップS1で電話信号を受信した場合または上記ステップS2で通話ボタン21が押された場合は、CPU11はよく知られている携帯電話機での通話処理を行い(ステップS3)、通話が終わるとステップS1に戻る(ステップS4)。
【0043】
上記ステップS2で録画ボタン23が押された場合は、CPU11は図4若しくは図5に示すような予約情報入力欄等を表示してユーザに録画対象番組の予約情報の入力(チャンネル、放送時間、放送終了時刻、画質若しくはジャンル等の選択入力)を促し、予約情報の選択入力があると録画予約処理(予約チャンネル設定、録画開始時刻、録画終了時刻、画質若しくはジャンル等の設定)を行う(ステップS5)。
【0044】
次に、CPU11は、図7のフローチャートに示すような動作で、録画対象番組の録画量に応じて録画先の記録メディア(録画対象記録メディア)の自動選択処理を実行し(ステップS6)、ステップS6で録画対象記録メディアの選択ができた場合はステップS8に進み、録画対象記録メディアの選択ができなかった場合はステップS1に戻る(ステップS7)。
【0045】
CPU11は、計時部17からの時刻情報と上記ステップS5で設定された予約時刻とを比較して予約時刻が到来するとステップS9に進み、そうでない場合はステップS1に戻る(ステップS8)。
【0046】
予約時刻が到来すると、CPU11はテレビ受信部13を制御して上記ステップS5で設定されたチャンネルの放送番組を受信させて映像データ(動画像データおよび音声データ)を順次複号させ、録画/再生部14でその映像データを所定の単位で順次記憶部9に送って上記ステップS6の自動選択処理で自動選択された記録メディアに記録(録画)させる(ステップS9)。この際、CPU11は、キー操作部7からの信号を調べ(ステップS10)、録画中に電話信号の受信または通話ボタン21の操作があった場合はよく知られた携帯電話機による通話処理を行い、通話ボタン21の操作がない場合はステップS12に進む。なお、通話中も録画は継続して実行される(ステップS11)。また、録画が終わるとステップS1に戻る(ステップS12)。
【0047】
上記ステップS2で録画再生ボタン24が押された場合は、CPU11は記録メディアに録画されている放送番組の圧縮映像データを録画先の記録メディアから読み出して録画/再生部14で再生処理を施させて、再生した動画像データを表示部6に、再生した音声データをスピーカ5に送らせて、再生番組の放映を行わせる(ステップS13)。この際、CPU11は、キー操作部7からの信号を調べ(ステップS14)、録画再生中に電話信号の受信または通話ボタン21の操作があった場合はよく知られた携帯電話機による通話処理を行い、通話ボタン21の操作がない場合はステップS16に進む。なお、通話中も録画再生は継続して実行される(ステップS15)。また、録画再生が終わるとステップS1に戻る(ステップS16)。
【0048】
上記ステップS2でTV受信ボタン25が押された場合は、CPU11はテレビ受信部13を制御してユーザによって指定されたチャンネルの放送番組を受信させて映像データ(動画像データおよび音声データ)を順次複号させ、動画像データを表示部6に、音声データをスピーカ5に送らせて、放送番組を放映させる(ステップS17)。この際、CPU11は、キー操作部7からの信号を調べ(ステップS18)、TV受信中に電話信号の受信または通話ボタン21の操作があった場合はよく知られた携帯電話機による通話処理を行う。なお、通話中も放映は継続して実行される(ステップS19)。また、放映が終わるかTV受信が中止されるとステップS1に戻る(ステップS20)。
【0049】
なお、上記図3のフローチャートのステップS2でTV受信ボタン25を押した後、更に録画ボタン23を押すと図7のフローチャートに示す録画先記録メディアの自動選択動作と同様な動作で録画先記録メディアの自動選択処理を行うように構成し、録画先記録メディアの自動選択ができた場合に、ステップS17で受信した放送番組を放映すると同時にその放送番組を選択された記録メディアに記録(録画)するように構成してもよい。
【0050】
また、上記図3のフローチャートではステップS5の録画予約の直後に録画先記録メディアの自動選択動作(ステップS6)を行うようにしたので、録画先記録メディアの選択ができないような場合に、ユーザは他の放送番組の予約を行ったり、電池を交換したり、場合によってはメモリカード10−2(記録メディアB)を交換したりすることができるが、図6に示すようにステップS5の録画予約の直後ではなく、録画予約を行った後、予約時刻が到来する直前に録画先記録メディアの自動選択動作を行なうようにしてもよい。このようにすると、テレビ機能付き電話機1は、予約時刻の到来まで長い時間があってその間に通話やTV受信等があって電池を消費してしまったような場合に、図7のフローチャートに示すように録画先記録メディアの選択不能を告知することにより電池切れによる中途半端な録画を防止することができる。
【0051】
図4は上記図3のフローチャートのステップS5の録画予約処理時に液晶表示画面に表示される予約情報入力欄の一実施例を示す図である。
CPU11は、録画予約処理時に予約情報入力欄40を表示してユーザに録画対象番組の予約情報(チャンネル、録画開始時刻、録画終了時刻、画質情報)の選択入力を促す。予約情報入力欄40はチャンネル選択入力欄41、録画開始時刻選択入力欄42、録画終了時刻選択入力欄43、および画質選択入力欄44からなり、ユーザが図示しないカーソルキーを操作して各選択入力欄をポイントすると昇順若しくは降順に選択情報がスクロール表示されるのでユーザが所望の情報を選択するとその値が設定される。
【0052】
例えば、チャンネル選択入力欄41にはTV放送局のチャンネル番号「1」、「2」、・・・、「10」、「12」、・・が順次表示される。図示の例はチャンネル「4」を選択した例である。録画開始時刻選択入力欄42には時間および分が順次表示される。図示の例は「14時00分」を録画開始時刻として選択した例である。録画終了時刻選択入力欄42には時間および分が順次表示される。図示の例は「14時55分」を録画終了時刻として選択した例である。画質選択入力欄44には録画の画質、例えば、圧縮率の低い高解像度に対応する画質名(一般に、高精細、ファイン、ノーマルなどと呼ばれる)や圧縮率の高い低解像度に対応する画質名(一般にエコノミーなどと呼ばれる)が順次表示される。図示の例は「ノーマル」を画質として選択した例である。
【0053】
図5は予約情報入力欄の他の実施例を示す図であり、図4の画質選択入力欄44に代えてジャンル選択欄54を設けた例である。予約情報入力欄50はチャンネル選択入力欄51、録画開始時刻選択入力欄52、録画終了時刻選択入力欄53、およびジャンル選択入力欄54からなり、ユーザが図示しないカーソルキーを操作して各選択入力欄をポイントし、所望の情報を選択するとその値が設定される。チャンネル選択入力欄51〜録画終了時刻選択入力欄53は図4のチャンネル選択入力欄41〜録画終了時刻選択入力欄43と同様であり、ジャンル選択欄54には放送番組のジャンル、例えば、「ドラマ」「邦画」、「外国映画」、「演劇」、「音楽」、「クイズ」、・・・「料理」、「漫画」、・・等の番組のジャンル名が順次表示される。
【0054】
図示の例は、チャンネル選択入力欄51でチャンネル「4」を選択し、録画開始時刻選択入力欄52で「13時30分」を録画開始時刻として選択し録画終了時刻選択入力欄52で「13時25分」を録画終了時刻として選択し、ジャンル選択入力欄54で「料理」をジャンルとして選択した例である。
【0055】
図6は上記図3のフローチャートの変形例であり、録画時間が到来する直前に録画先記録メディアの自動選択動作を行なうようにした例である。つまり、図3のフローチャートのステップS6の代わりにステップS6−1とステップS6−2を設け、ステップS6−1を「CPU11は、計時部17からの時刻情報と上記ステップS6の自動選択処理で設定された予約時刻とを比較して予約時刻の直前、例えば、30秒前になるとステップS6−2に進み、そうでない場合はステップS1に戻る」ように構成し、ステップS6−2を「CPU11は、図7のフローチャートに示すような動作で、録画対象番組の録画量に応じて録画先の記録メディア(録画対象記録メディア)の自動選択処理を実行する」ように構成したものである。
【0056】
上記図6のフローチャートに示した動作より、録画予約を行った後、予約時刻が到来する直前に録画先記録メディアの自動選択動作を行なうことができる。このようにすると、テレビ機能付き電話機1は、予約時刻の到来まで長い時間があるような場合に、図7のフローチャートに示すように録画先記録メディアの選択不能を告知(警告)することができるので、通話やTV受信等があって電池を消費してしまったような場合でも電池の交換を行うことができることから、録画予約時刻が到来して自動選択した記録メディアに録画を行った結果電池切れにより途中までしか録画が行えないといった不都合が生じない。
【0057】
図7は、録画予約時のテレビ機能付き携帯電話機の動作を示すフローチャートであり、図3のフローチャートのステップS6(および図6のフローチャートのステップS6−2)の詳細な動作を示すフローチャートである。
【0058】
図3のステップS5の録画予約処理若しくは図7のステップS6−1の予約時刻の直前判定の結果がイエスの場合、CPU11は、ステップS5の録画予約処理で設定した録画終了時刻から録画開始時刻を差し引いて必要な録画時間Tneedを算出する(ステップT1)。
【0059】
次に、CPU11は電池残量検出部18からの電池残量情報を取得し(ステップT2)、このテレビ機能付き携帯電話機1に装備されている各記録メディア毎に現在の電池残量での最大録画可能時間を算出する。最大録画可能時間Tmaxは記録メディアの単位時間当たりの電力消費量をWとし、現在の電池残量をQとするとTmax=W/Qとして算出できる。ここで、記録メディアAの最大録画可能時間をATmax、記録メディアBの最大録画可能時間をBTmaxとする(ステップT3)。
【0060】
CPU11は、記録メディアAの最大録画可能時間ATmaxと録画時間Tneedを比較し、ATmax>Tneedの場合はステップT7に進み、そうでない場合はステップT5に進む(ステップT4)。
【0061】
CPU11は、更に、記録メディアBの最大録画可能時間BTmaxと録画時間Tneedを比較し、BTmax>Tneedの場合はステップT10に進み(ステップT5)、そうでない場合は録画不可アラームを出力(例えば、メッセージ「電池容量不足のため録画できません」を表示)してユーザに電池残量の不足を告知することにより電池の交換を促し、図3のステップS5に戻る(ステップT6)。
【0062】
CPU11は、ステップS5の録画予約処理で設定した画質情報(図4参照)を元に必要記録容量を算出する。必要記録容量Mneedは録画時間Tneedと設定された画質情報に対応する解像度Dから、Mneed=Tneed/Dとして算出できる(ステップT7)。
【0063】
CPU11は、記憶部9を介して各記録メディアの残容量Msを取得する。記録メディアの残容量Msは記録メディアに設けられている管理領域に記憶部9によって記録されているので、記憶部9を制御して各記録メディアの残容量Msを取得できる。ここで、記録メディアAの残容量をAMs、記録メディアBの残容量をBMsとする(ステップT8)。
【0064】
CPU11は、記録メディアBの残容量BMsと必要記録容量Mneedを比較し、BMs>Mneedの場合はステップT10に進み、そうでない場合はステップT11に進む(ステップT9)。
【0065】
上記ステップT5でBTmax>TneedまたはステップT9でBMs>Mneedの場合は記録メディアBを録画先記録メディアとして選択し、図3のステップS7(録画開始時刻の判定処理)に進む(ステップT10)。
【0066】
CPU11は、記録メディアAの残容量AMsと必要記録容量Mneedを比較し、AMs>Mneedの場合はステップT12に進み、そうでない場合はステップT6に戻ってアラームを出力する(ステップT11)。
【0067】
上記ステップT11でBMs≦Mneedの場合は記録メディアAを録画先記録メディアとして選択し、図3のステップS7(録画始時刻の判定処理)に進む(ステップT12)。
【0068】
上記図7のフローチャートに示した動作により、テレビ機能付き携帯電話機1は指定した録画対象番組の録画開始前にその録画対象番組の録画時間と電池の残量を元に最適な録画対象記録メディアを自動的に選択できるので、記録メディアの選択ミスにより全てを録画し切れなかったりするようなことが生じない。更に、録画画質を任意に指定して指定された画質を元に録画対象記録メディアを自動的に選択することもできる。
【0069】
上記図7のフローチャートではステップT7〜T10で画質を元に録画対象記録メディアを自動的に選択可能としたが、図3のステップS5で録画対象番組のジャンルを入力するようにした場合(図5参照)は、ジャンルを元に録画対象記録メディアを自動的に選択するようにすることもできる。
【0070】
図8は上記図7のフローチャートの変形例であり、指定されたジャンルを元に録画対象記録メディアを自動的に選択するように構成した例である。つまり、図7のフローチャートのステップT7を「CPU11は、ステップS5の録画予約処理で設定したジャンル情報(図5参照)を元に必要記録容量情報を取得する。必要記録容量情報は予めメモリ(例えば、プログラム格納メモリ15)に登録されたジャンル別録画長短時間情報(図示せず)である。」とし、ステップS8を「上記ステップT7で取得した必要記録容量情報が短時間か長時間かを調べる」ように構成し、ステップT9をCPU11は、「CPU11は、上記ステップT5でBTmax>Tneedの場合または上記ステップT7で取得した必要記録容量情報が短時間の場合は記録メディアBを録画先記録メディアとして選択し、図3のステップS7(録画開始時刻の判定処理)に進む」ように構成し、ステップT10を「CPU11は、上記ステップT7で取得した必要記録容量情が長時間の場合は記録メディアAを録画先記録メディアとして選択し、図3のステップS7に進む」ように構成し、ステップT11以下を不要としたものである。また、図7のステップT5の比較結果がBTmax>Tneedの場合はステップT9に進む」ように構成する。なお、図8の説明で、「短時間」とは実施例では25分未満を意味し、「長時間」とは25分以上を意味するがこれに限定されない。
【0071】
以上、本発明の各実施例について説明したが、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその主旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示されている全構成要素の中からいくつかの構成要素を削除してもよい。また、画像記録装置という用語は、テレビ機能付き携帯電話機のほか、デジタルカメラや携帯型の情報機器などにも適用し得るものである。
【0072】
また、上記実施形態において記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、例えば、フラッシュメモリやハードディスク、あるいは着脱可能なメモリカード等の記録媒体に書き込んで各種装置に適用したり、そのプログラム自体をネットワーク等の伝送媒体により伝送して各装置に適用することも可能である。各種装置のコンピュータは記録媒体に記録されたプログラムあるいは伝送媒体を介して提供されたプログラムを読み込み、このプログラムによって動作が制御されることにより、各処理を実行して本手法を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本実施形態によるテレビ機能付き携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形に係わるテレビ機能付き携帯電話機の内部構成を示すブロック図である。
【図3】テレビ機能付き携帯電話機の動作概要を示すフローチャートである。
【図4】録画予約処理時に表示される予約情報入力欄の一実施例を示す図である。
【図5】録画予約処理時に表示される予約情報入力欄の他の実施例を示す図である。
【図6】図3に示したフローチャートの変形例である。
【図7】録画予約時のテレビ機能付き携帯電話機の動作を示すフローチャートである。
【図8】図7に示したフローチャートの変形例である。
【符号の説明】
【0074】
1 テレビ機能付き携帯電話機(画像記録装置)
7 キー操作部(対象番組指定手段)
9 記憶部(録画手段)
10−1 記録メディアA(記録媒体)
10−2 記録メディアB(記録媒体)
11 CPU(録画量情報取得手段、記憶媒体選択手段、記憶残量取得手段)
14 録画/再生部(録画部)
18 電池残量検出部(電池残量検出手段)
40、50 予約情報入力欄(対象番組指定手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビ放送電波から受信した映像データを録画可能な画像記録装置であって、
記憶容量および消費電力の異なる複数の記録媒体と、
録画対象番組を指定する対象番組指定手段と、
前記対象番組指定手段によって指定された録画対象番組の録画量情報を取得する録画量情報取得手段と、
前記録画量情報取得手段によって取得された録画量情報に基づいて前記録画対象番組の映像データを録画する記録媒体を前記複数の記録媒体のうちから選択する記録媒体選択手段と、
前記記録媒体選択手段によって選択された記録媒体に前記録画対象番組の映像データを録画する録画手段と、
を備えたことを特徴とする画像記録装置。
【請求項2】
前記録画量情報は前記録画対象番組の実録画時間であり、前記録画量情報取得手段は、当該録画対象番組の録画開始時刻と録画終了時刻から実録画時間を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項3】
更に、電池残量を検出する電池残量検出手段を備え、
前記記録媒体選択手段は、この電池残量検出手段によって検出された電池残量と前記実録画時間情報に基づいて前記録画対象番組の映像データを録画する記録媒体を前記複数の記録媒体のうちから選択することを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
【請求項4】
前記記録媒体選択手段は、前記電池残量検出手段によって検出された電池残量を基に前記複数の記録媒体のそれぞれについて録画可能な最大録画可能時間を算出する手段と、前記複数の記録媒体のそれぞれについて算出された最大録画可能時間と前記実録画時間とを比較する手段と、この比較結果に基づいて記録媒体を選択する手段と、を含むことを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
【請求項5】
前記録画量情報は必要記憶量情報であり、前記録画量情報取得手段は、前記録画対象番組の実録画時間と任意に指定された録画品質情報に基づいて必要記憶量情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項6】
前記複数の記録媒体の記録残量をそれぞれ取得する記憶残量取得手段を備え、
前記記録媒体選択手段は、前記記憶残量取得手段によって取得された記憶残量と前記必要記憶量情報とを比較する手段と、この比較結果に基づいて記録媒体を選択する手段と、を含むことを特徴とする請求項5に記載の画像記録装置。
【請求項7】
前記録画量情報は前記録画対象番組の録画時間長短情報であり、前記録画量情報取得手段は、前記録画対象番組のジャンル情報に基づいて録画時間長短情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項8】
前記録画対象番組は録画予約された番組であり、前記記録媒体選択手段はその録画予約直後に該記録画対象番組の映像データを録画する記録媒体の選択を開始することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項9】
前記録画対象番組は録画予約された番組であり、前記記録媒体選択手段はその録画開始指定時刻直前に該記録画対象番組の映像データを録画する記録媒体の選択を開始することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項10】
テレビ放送電波から受信した映像データを前記記録媒体のいずれかに録画可能な画像記録装置のコンピュータに、
録画対象番組を指定する機能と、指定された録画対象番組の録画量情報を取得する機能と、前記取得された録画量情報に基づいて前記録画対象番組の映像データを録画する記録媒体を記憶容量および消費電力の異なる複数の記録媒体のうちから選択する記録媒体選択機能と、前記選択された記録媒体に前記録画対象番組の映像データを録画する機能と、を実行させるプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2007−60364(P2007−60364A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−244014(P2005−244014)
【出願日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(504149100)株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ (893)
【Fターム(参考)】