説明

画像記録装置

【課題】事故などのイベントを正確に解析するために必要な画像データを取得することが可能で、かつ、消費電力が小さく、耐用年数が長い画像記録装置を提供する。
【解決手段】画像記録装置1は、移動体1000に搭載された撮像部2で時系列に取得された画像データ100を、1フレーム分の画像を示すフレーム画像データ単位で、所与の受け付け時間間隔Tをあけて順次受け付けて圧縮し、圧縮画像データ200を順次生成する圧縮処理部10と、受け付け時間間隔Tを可変に制御する受け付け時間間隔制御部20とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車などの事故時の画像データを取得するために、該移動体に搭載される画像記録装置(ドライブレコーダ)が知られている。
【0003】
画像記録装置の技術として、撮像部で時系列に取得された画像データを順次第一次記憶部に格納してゆき、事故を検出したときに、事故前の所定の期間に取得されて第一次記憶部に格納された画像データを第二次記憶部に記憶させる技術が知られている。これによると、事故前の所定の期間に取得された画像データを第二次記憶部に記憶させることができるため、事故の経過を示す画像データを取得することができる。
【0004】
ところで、この画像記録装置で事故の経過を示す画像データを第二次記憶部に記憶させるためには、第一次記憶部に、事故発生前の所定の期間に取得された画像データを格納しておく必要がある。
【0005】
しかし、記憶部の容量には限界があるため、過去に取得されたすべての画像データを第一次記憶部に保持しておくことは不可能である。また、撮像されてから所定の時間が経過した画像は、事故の経過とは無関係な画像と判断することができるため、第一次記憶部に保持しておく必要がなくなる。
【0006】
そこで、第一次記憶部として書き換え可能な記憶装置を利用し、第一次記憶部に書き込まれてから所定の期間が経過した画像データが書き込まれた領域(最も古いデータが書き込まれた領域)に、新しく取得された画像データを上書きするように構成された画像記録装置が知られている。
【0007】
この画像記録装置によると、第一次記憶部に書き込まれた画像データは、第一次記憶部に一定期間保存される。そのため、第二次記憶部に、事故の経過を示す画像データを記憶させることが可能になる。また、第一次記憶部を書き換えながら使用(循環使用)するため、第一次記憶部として記憶容量が小さい記憶装置を利用することが可能になる。
【特許文献1】特開平5−197858号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、書き換え可能なメモリ素子であっても、書き換え可能な回数には上限がある。また、記憶部に情報を書き込む回数が増えれば、画像記録装置の消費電力は増加する。このことから、第一次記憶部へのデータの書き込み回数(書き換え回数)を少なくすることができれば、耐用年数が長く、消費電力が小さい画像記録装置を提供することが可能になる。
【0009】
また、画像記録装置では、通常、圧縮された画像データが第一次記憶部に書き込まれる。第一次記憶部への画像データの書き込み回数を少なくすることで、圧縮処理の対象となる画像データを少なくすることができれば、さらに消費電力を小さくすることができる。
【0010】
本発明の目的は、事故などのイベントを正確に解析するために必要な画像データを取得することが可能で、かつ、消費電力が小さく、耐用年数が長い画像記録装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
(1)本発明に係る画像記録装置は、
移動体に搭載された撮像部で時系列に取得された画像データを、1フレーム分の画像を示すフレーム画像データ単位で、所与の受け付け時間間隔をあけて順次受け付けて圧縮し、圧縮画像データを順次生成する圧縮処理部と、
前記受け付け時間間隔を可変に制御する受け付け時間間隔制御部と、
を含む。
【0012】
本発明によると、圧縮処理部が画像データを受け付ける時間間隔を、可変に制御することが可能になる。そのため、本発明によると、必要に応じて(移動体の状況にあわせて)、受け付け時間間隔を制御し、単位時間あたりに取得される画像データの量を調整することができる。
【0013】
そのため、本発明によると、事故等のイベントの解析に必要な画像データ(圧縮画像データ)を取得することが可能で、かつ、消費電力が小さく、耐用年数の長い画像記録装置を提供することができる。
【0014】
(2)この画像記録装置において、
前記受け付け時間間隔制御部は、
前記移動体の速度情報に基づいて、前記受け付け時間間隔を制御してもよい。
【0015】
なお、受け付け時間間隔制御部は、移動体の速度が速くなるほど、受け付け時間間隔が短くなるように、すなわち、単位時間当たりに取得される画像データ数が多くなるように、受け付け時間間隔を制御してもよい。これによると、移動体が高速で移動しているときほど、移動体の周囲の状況変化を細かく記録することができる。
【0016】
一般的に、移動体の移動速度が速くなるほど、移動体の周囲の状況が変化する速度が速くなる。そのため、移動体が高速に移動している場合、移動体の周囲の状況変化を正確に解析するためには、画像データを、細かい時間間隔で順次取得することが好ましい。
【0017】
逆に、移動体の速度が遅くなれば、移動体の周囲の状況が変化する速度が遅くなる。そのため、移動体の移動速度が遅い場合、画像データの取得時間間隔を長く設定したとしても、移動体の周囲の状況変化を正確に解析することが可能である。そして、受け付け時間間隔を長くすることで、画像処理装置の消費電力を小さくすることができるとともに、記憶部への書き換え回数を減らすことができる。
【0018】
すなわち、本発明によれば、解析に必要な画像データを取得することができるとともに、消費電力が小さく、耐用年数が長い画像記録装置を提供することができる。
【0019】
(3)この画像記録装置において、
前記受け付け時間間隔制御部は、
前記移動体の加速度情報に基づいて、前記受け付け時間間隔を制御してもよい。
【0020】
なお、受け付け時間間隔制御部は、移動体の加速度の絶対値が大きくなるほど、受け付け時間間隔が短くなるように、すなわち、単位時間当たりに取得される画像データ数が多くなるように、受け付け時間間隔を制御してもよい。
【0021】
移動体の加速度の絶対値が大きい場合、移動体の周囲の状況変化を正確に解析するためには、画像データを、細かい時間間隔で順次取得することが好ましい。逆に、移動体の加速度の絶対値が小さい場合には、画像データの取得時間間隔を広くしても、移動体の周囲の状況変化を正確に解析することが可能になる。
【0022】
そのため、移動体の加速度の絶対値に応じて受け付け時間間隔を制御することで、解析に必要な画像データを取得することができるとともに、消費電力が小さく、耐用年数が長い画像記録装置を提供することができる。
【0023】
(4)この画像記録装置において、
前記受け付け時間間隔制御部は、
前記移動体の周囲の明るさ情報に基づいて、前記受け付け時間間隔を制御してもよい。
【0024】
なお、受け付け時間間隔制御部は、移動体の周囲が暗いほど、受け付け時間間隔が短くなるように、すなわち、単位時間当たりに取得される画像データ数が多くなるように、受け付け時間間隔を制御してもよい。
【0025】
移動体の周囲が暗い場合、移動体の周囲の状況変化を正確に解析するためには、画像データを、細かい時間間隔で順次取得することが好ましい。逆に、移動体の周囲が明るい場合には、画像データの取得時間間隔を広くしても、移動体の周囲の状況変化を正確に解析することが可能になる。
【0026】
そのため、移動体の周囲の状況に応じて受け付け時間間隔を制御することで、解析に必要な画像データを取得することができるとともに、消費電力が小さく、耐用年数が長い画像記録装置を提供することができる。
【0027】
あるいは、この画像記録装置では、受け付け時間間隔制御部は、移動体の周囲の明るさの変化量が大きいときほど、受付時間間隔が短くなるように、すなわち、単位時間当たりに取得される画像データ数が多くなるように、受け付け時間間隔を制御してもよい。
【0028】
この場合にも、解析に必要な画像データを取得することができるとともに、消費電力が小さく、耐用年数が長い画像記録装置を提供することができる。
【0029】
なお、移動体の周囲の明るさ情報を取得する手段は特に限定されるものではない。例えば、明度センサや輝度センサを利用して、移動体の周囲の明るさ情報を取得してもよい。
【0030】
(5)この画像記録装置において、
前記受け付け時間間隔制御部は、
前記移動体が移動中の道路情報に基づいて、前記受け付け時間間隔を制御してもよい。
【0031】
なお、受け付け時間間隔制御部は、移動体が移動中の道路の道幅が広くなるほど、受け付け時間間隔が短くなるように、すなわち、単位時間当たりに取得される画像データ数が多くなるように、受け付け時間間隔を制御してもよい。
【0032】
移動体が道幅の広い道路を移動している場合、移動体の周囲の状況変化を正確に解析するためには、画像データを、細かい時間間隔で順次取得することが好ましい。逆に、移動体が道幅の狭い道路を移動している場合には、画像データの取得時間間隔を広くしても、移動体の周囲の状況変化を正確に解析することが可能になる。
【0033】
そのため、移動体が移動中の道路情報(道幅情報)に応じて受け付け時間間隔を制御することで、解析に必要な画像データを取得することができるとともに、消費電力が小さく、耐用年数が長い画像記録装置を提供することができる。
【0034】
なお、移動体が移動中の道路の道幅情報を取得する方法は特に限れるものではない。道幅情報は、例えば、移動体の位置情報と地図情報とに基づいて取得してもよい。あるいは、道幅情報は、移動体に搭載された撮像部で撮像された画像を解析処理することによって、取得してもよい。
【0035】
あるいは、この画像記録装置では、移動体が移動中の道路がカーブの多い道路であるほど、受け付け時間間隔が短くなるように、すなわち、単位時間当たりに取得される画像データ数が多くなるように、受け付け時間間隔を制御してもよい。
【0036】
この場合にも、解析に必要な画像データを取得することができるとともに、消費電力が小さく、耐用年数が長い画像記録装置を提供することができる。
【0037】
なお、移動体が移動中の道路がカーブの多い道路であるか、直線的に延びる道路であるかは、移動体の位置情報と地図情報とに基づいて判定してもよい。あるいは、移動体の操舵履歴によって判定してもよい。
【0038】
(6)この画像記録装置において、
前記受け付け時間間隔制御部は、
前記移動体の進行方向情報に基づいて、前記受け付け時間間隔を制御してもよい。
【0039】
なお、受け付け時間間隔制御部は、移動体の進行方向が大きく変更するときほど、受け付け時間間隔が短くなるように、すなわち、単位時間当たりに取得される画像データ数が多くなるように、受け付け時間間隔を制御してもよい。
【0040】
移動体の進行方向が大きく変化する場合、移動体の周囲の状況変化を正確に解析するためには、画像データを、細かい時間間隔で順次取得することが好ましい。
【0041】
そのため、移動体の進行方向情報に応じて受け付け時間間隔を制御することで、解析に必要な画像データを取得することができるとともに、消費電力が小さく、耐用年数が長い画像記録装置を提供することができる。
【0042】
(7)この画像記録装置において、
前記移動体と、前記移動体の周囲の所定領域内に存在するオブジェクトとの距離情報を取得する距離情報取得部と、
前記移動体と前記オブジェクトとの相対速度情報を取得する相対速度情報取得部と、
をさらに含み、
前記受け付け時間間隔制御部は、
前記距離情報及び前記相対速度情報に基づいて、前記受け付け時間間隔を制御してもよい。
【0043】
移動体とオブジェクトとの距離情報及び相対速度情報を利用すれば、移動体とオブジェクトとの衝突の可能性を検出することができる。そして、受け付け時間間隔制御部は、移動体とオブジェクトとの衝突の可能性が高まったときに、受け付け時間間隔が短くなるように、すなわち、単位時間当たりに取得される画像データ数が多くなるように、受け付け時間間隔を制御してもよい。
【0044】
これによると、移動体とオブジェクトとの衝突の可能性が高いときに、画像データを細かい時間間隔で取得することができる。そのため、移動体とオブジェクトとが衝突した場合に、衝突の経過を正確に解析することが可能になる。
【0045】
(8)この画像記録装置において、
前記受け付け時間間隔制御部は、
前記撮像部の動作クロックを制御することによって、前記受け付け時間間隔を制御してもよい。
【0046】
(9)この画像記録装置において、
前記受け付け時間間隔制御部は、
前記圧縮処理部が前記フレーム画像データを受け付けるタイミングを決定するトリガ信号の出力時間間隔を制御することによって、前記受け付け時間間隔を制御してもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0047】
以下、本発明を適用した実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。また、本発明は、以下の実施の形態及び変形例を自由に組み合わせたものを含むものとする。
【0048】
図1は、本発明に係る画像記録装置の概要を説明するための図である。画像記録装置は、図1に示す、自動車等の移動体1000に搭載される。そして、本発明に係る画像記録装置は、移動体1000がオブジェクト2000と衝突したときなど、所定のイベントが発生したときに、イベント発生の経過を示す画像データを取得するための装置として構成される。
【0049】
(第1の実施の形態)
以下、本発明を適用した第1の実施の形態に係る画像記録装置1について説明する。図2〜図4は、画像記録装置1について説明するための図である。なお、本実施の形態では、画像記録装置1は、図1に示すように、車などの移動体1000に搭載される。画像記録装置1を、ドライブレコーダと称してもよい。
【0050】
1.構成
以下、本発明を適用した実施の形態に係る画像記録装置1の構成について説明する。図2は、画像記録装置1の構成について説明するための図である。
【0051】
本実施の形態に係る画像記録装置1は、図2に示すように、画像データを圧縮する圧縮処理部10を含む。圧縮処理部10は、撮像部2で取得された画像データ100を受け付けて、圧縮する処理を行う。本実施の形態では、圧縮処理部10は、撮像部2で時系列に取得された画像データ100を、1フレーム分の画像を示すフレーム画像データ単位で、所定の受け付け時間間隔Tをあけて順次受け付ける。そして、圧縮処理部10は、それぞれのフレーム画像データを順次圧縮し、圧縮画像データ200を生成する。すなわち、圧縮処理部10で生成される圧縮画像データ200は、撮像部2で取得された画像データ(1フレーム分の画像を示すフレーム画像データ)が圧縮されたデータである。
【0052】
本実施の形態では、圧縮処理部10の圧縮方式は特に限定されるものではなく、既に公知となっているいずれかの圧縮方式を適用することができる。圧縮処理部10は、例えば、JPEG圧縮処理や、JBIG圧縮処理を行うように構成されていてもよい。また、圧縮処理部10の機能は、専用のハードウエアによって実現してもよく、CPUやメモリを含むマイクロコンピュータで所定のプログラムを実行することによって実現してもよい。
【0053】
なお、本実施の形態では、圧縮処理部10は、図示しない画像処理部の一部を構成していてもよい。画像処理部は、例えば、画像データ100をフレーム画像単位で圧縮処理部10に入力させるための機能を実現可能に構成されていてもよい。
【0054】
本実施の形態に係る画像記録装置1は、図2に示すように、受け付け時間間隔制御部20を含む。受け付け時間間隔制御部20は、圧縮処理部10が画像データ100(フレーム画像データ)を受け付ける受け付け時間間隔Tを任意の値に設定する処理を行う。ここで、受け付け時間間隔Tとは、圧縮処理部10が1つのフレーム画像データの受け付けを開始してから、次のフレーム画像データの受け付けを開始するまでの時間間隔であってもよい。受け付け時間間隔Tが短くなれば、所定の期間に生成される圧縮画像データ200が多くなり、受け付け時間間隔Tが長くなれば、所定の期間に生成される圧縮画像データ200が少なくなる。
【0055】
本実施の形態では、撮像部2はデジタルカメラであってもよい。そして、受け付け時間間隔制御部20は、撮像部2の動作クロックを制御する処理を行ってもよい。デジタルカメラの撮像時間間隔は、デジタルカメラの動作クロックによって制御される。すなわち、撮像部2で取得される画像データの取得時間間隔は、撮像部2の動作クロックに基づいて決定される。そのため、受け付け時間間隔制御部20が撮像部2の動作クロックを調整すると、撮像部2の撮像時間間隔(シャッタータイミング)が調整され、圧縮処理部10に入力する画像データの入力時間間隔が調整され、圧縮処理部10が画像データを受け付ける受け付け時間間隔Tが調整される。
【0056】
受け付け時間間隔制御部20は、インターフェース3を介して、撮像部2にクロック制御信号120を送信し、撮像部2を任意の動作クロックで動作させるクロック制御装置として構成されていてもよい。
【0057】
受け付け時間間隔制御部20は、検出部30からの検出信号130に基づいて、受け付け時間間隔T(デジタルカメラの動作クロック)を制御するように構成されていてもよい。そして、本実施の形態では、検出部30は、移動体1000の速度情報を検出する速度情報検出装置として構成されていてもよい。すなわち、受け付け時間間隔制御部20は、移動体1000の速度情報に基づいて、受け付け時間間隔Tを制御するように構成されていてもよい。なお、本実施の形態に適用可能な検出部30の構成は特に限られるものではないが、検出部30は、例えば車速パルスを受け付けて、移動体1000の速度情報を検出するように構成されていてもよい。
【0058】
本実施の形態では、受け付け時間間隔制御部20は、移動体1000の速度が速くなるほど、受け付け時間間隔Tが短くなるように、撮像部2の動作クロックを制御してもよい。図3には、移動体1000の速度と撮像部2の動作クロック、撮像部2のフレームレート、及び、受け付け時間間隔Tの関係を示す関係情報の一例(関係情報A)を示す。移動体1000の速度が明らかになれば、その値を関係情報Aに照らし合わせることで、撮像部2の動作クロックを導出することができる。
【0059】
本実施の形態に係る画像記録装置1は、図2に示すように、記憶部40を含む。記憶部40には、圧縮処理部10で生成された圧縮画像データ200が格納される。記憶部40は、既に公知となっているいずれかの記憶素子によって実現してもよい。記憶部40は、書き換え可能な記憶素子によって実現してもよい。記憶部40は、また、揮発性の記憶素子によって実現してもよい。
【0060】
本実施の形態に係る画像記録装置1は、画像データ記録イベントが発生したことを検出する画像データ記録イベント発生検出部をさらに含んでいてもよい。画像データ記録イベント発生検出部は、例えば、移動体1000に備えられた振動検出センサ(速度センサや加速度センサなど)からの信号に基づいて、画像データ記録イベント(追突事故や急ブレーキ)が発生したことを検出してもよい。
【0061】
そして、本実施の形態に係る画像記録装置1は、記憶部40に記憶された圧縮画像データ200を、他の記憶部50に転送して記憶させる転送処理部をさらに含んでいてもよい。転送処理部は、画像データ記録イベント発生検出部で画像データ記録イベントの発生が検出されたときに、記憶部40に記憶された圧縮画像データ200を記憶部50に転送する処理を開始する。これにより、保存する必要性の高い圧縮画像データ200を、記憶部50に記憶させて保存することができる。
【0062】
なお、画像データ記録イベント発生検出部及び転送処理部は、CPUやメモリを含むマイクロコンピュータで所定のプログラムを実行することによって実現してもよく、専用のハードウエアによって実現してもよい。また、記憶部50は、既に公知となっているいずれかの記憶素子によって実現してもよい。記憶部50は、例えば、不揮発性の記憶素子によって実現してもよい。また、記憶部50は、画像記録装置1(移動体1000)から着脱可能に構成された記憶装置であってもよい。本実施の形態に係る画像記録装置1では、記憶部40を第一次記憶部、記憶部50を第二次記憶部と称してもよい。
【0063】
本実施の形態に係る画像記録装置1は、以上のように構成されていてもよい。なお、圧縮処理部10、受け付け時間間隔制御部20、記憶部40、及び、インターフェース3は、1つの集積回路装置4として構成されていてもよい。ただし本発明はこれに限られるものではなく、これらは別の集積回路装置として構成されていてもよい。あるいは、圧縮処理部10、受け付け時間間隔制御部20、記憶部40、インターフェース3、及び、検出部30が、1つの集積回路装置として構成されていてもよい。
【0064】
2.画像記録装置1の動作
次に、本実施の形態に係る画像記録装置1の動作について説明する。図4は、画像記録装置1の動作について説明するためのフローチャート図である。
【0065】
はじめに、移動体1000の速度を検出する(ステップS10)。
【0066】
そして、検出された移動体1000の速度に応じた、撮像部2の動作クロックを導出する(ステップS12)。
【0067】
そして、撮像部2の動作クロックを、導出された動作クロックに設定する(ステップS14)。
【0068】
そして、撮像部2で取得された画像データ100を圧縮処理部10で圧縮して圧縮画像データ200を生成し(ステップS16)、生成された圧縮画像データ200を記憶部40に格納する(ステップS18)。
【0069】
3.効果
以下、本実施の形態に係る画像記録装置1が奏する作用効果について説明する。
【0070】
一般的に、移動体1000の移動速度が速くなると、移動体1000と移動体1000の周囲に存在するオブジェクト2000との相対速度が大きくなる。そのため、移動体1000の移動速度が大きい場合に事故を正確に解析するためには、受け付け時間間隔Tを短くして、移動体1000の周囲の状況の変化を細かく記録することが好ましい。しかし、受け付け時間間隔Tが短くなると、圧縮処理部10が単位時間当たりに処理するデータの量が大きくなるため、圧縮処理部10(画像記録装置1)の消費電力が大きくなる。また、記憶部40への書き込み処理回数が大きくなることから、画像記録装置1の消費電力が大きくなる。さらに、記憶部40の書き換え回数が大きくなることから、記憶部40の耐用年数を短くするおそれがある。
【0071】
逆に、移動体1000の移動速度が遅くなると、移動体1000と移動体1000の周囲に存在するオブジェクト2000との相対速度が小さくなる。そのため、受け付け時間間隔Tを長くして、単位時間当たりに取得される画像データの量を少なくしても、事故を正確に解析することが可能になる。
【0072】
ところで、本実施の形態に係る画像記録装置1によると、圧縮処理部10の受け付け時間間隔Tが、移動体1000の速度に応じて変化する。詳しくは、画像記録装置1によると、移動体1000が速くなるほど受け付け時間間隔Tが短くなり、単位時間当たりに圧縮処理部10が受け付ける画像データが増加する。そのため、移動体1000の周囲の状況が変化してゆく様子を、細かく記録することができる。
【0073】
逆に、画像記録装置1によると、移動体1000が遅くなるほど受け付け時間間隔Tが長くなることから、単位時間当たりに圧縮処理部10が受け付ける画像データが減少し、圧縮処理部10(画像記録装置1)の消費電力を低減することができるとともに、記憶部40の書き換え回数も減少させることができる。なお、移動体1000の移動速度が遅いときには、移動体1000の周囲の状況は緩やかに変化するため、受け付け時間間隔Tを長くした場合でも、事故の解析に必要な画像データを保存することが可能である。
【0074】
すなわち、本実施の形態に係る画像記録装置1によると、事故等のイベントの解析に必要な画像データ(圧縮画像データ)を取得することが可能で、かつ、消費電力が小さく、耐用年数の長い画像記録装置を提供することができる。
【0075】
4.変形例
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
【0076】
以下、本実施の形態の変形例について説明する。
【0077】
(1)第1の変形例
本変形例では、検出部30は、移動体1000の加速度を検出する。検出部30は、例えば、移動体1000の速度情報に基づいて、移動体1000の変化量を算出することによって、加速度を導出してもよい。
【0078】
そして、本変形例では、受け付け時間間隔制御部20は、移動体1000の加速度情報に基づいて、受け付け時間間隔Tを制御する処理を行う。詳しくは、受け付け時間間隔制御部20は、移動体1000の加速度の絶対値が大きいときほど、受け付け時間間隔Tが短くなるように、撮像部2の動作クロックを調整してもよい。
【0079】
移動体1000の加速度の絶対値が大きいとき、すなわち、移動体1000の速度変化が大きいときは、移動体1000の速度変化が小さいときに比べて、移動体1000の周囲の状況変化が大きくなる。そのため、移動体1000の速度変化が大きい場合、移動体1000の周囲の状況変化を正確に解析するためには、移動体1000の周囲の状況の変化を細かく記録することが好ましい。
【0080】
本変形例では、移動体1000の速度変化に基づいて、受け付け時間間隔Tを調整する。そのため、事故等のイベントの解析に必要な画像データ(圧縮画像データ)を取得することが可能になる。
【0081】
(2)第2の変形例
本変形例では、検出部30は、移動体1000の周囲の明るさを検出する。検出部30は、既に公知となっているいずれかのセンサ(輝度センサや明度センサ)によって実現してもよい。
【0082】
そして、本変形例では、受け付け時間間隔制御部20は、検出部30で検出された明るさ情報に基づいて、受け付け時間間隔Tを制御する処理を行う。詳しくは、受け付け時間間隔制御部20は、移動体1000の周囲の環境が暗いときほど、受け付け時間間隔Tが短くなるように、撮像部2の動作クロックを調整してもよい。
【0083】
移動体1000の周囲が暗いときには、移動体1000の周囲が明るいときに比べて、移動体1000の周囲の状況変化を解析することが困難になる。そのため、移動体1000の周囲が暗い場合、移動体1000の周囲の状況変化を正確に解析するためには、移動体1000の周囲の状況の変化を細かく記録することが好ましい。
【0084】
本変形例では、移動体1000の周囲の明るさに基づいて受け付け時間間隔Tを調整する。そのため、事故等のイベントの解析に必要な画像データ(圧縮画像データ)を取得することが可能になる。
【0085】
あるいは、本変形例では、検出部30は、移動体1000の周囲の状況の明るさの変化量を検出してもよい。そして、受け付け時間間隔制御部20は、明るさの変化量に基づいて、受け付け時間間隔Tを制御する処理を行ってもよい。詳しくは、受け付け時間間隔制御部20は、移動体1000の周囲の明るさが大きく変化したときほど、受け付け時間間隔Tが短くなるように、撮像部2の動作クロックを調整してもよい。
【0086】
移動体1000の周囲の明るさが大きく変化する場合、移動体1000の周囲の状況変化を正確に解析するためには、移動体1000の周囲の状況変化を細かく記録することが好ましい。
【0087】
本変形例では、移動体1000の周囲の明るさの変化量(変化率)に基づいて受け付け時間間隔Tを調整する。そのため、事故等のイベントの解析に必要な画像データを取得することが可能になる。
【0088】
(3)第3の変形例
本変形例では、検出部30は、移動体1000が移動中の道路情報を検出する。検出部30は、移動体1000の位置を示す位置情報と地図情報とに基づいて、道路情報を取得してもよい。なお、移動体1000の位置情報は、例えばGPSを利用して取得することができる。また、地図情報は、カーナビゲーションシステムに搭載されている地図情報を利用してもよい。
【0089】
本変形例では、検出部30は、道路情報に基づいて、移動体1000が移動中の道幅情報を検出してもよい。そして、受け付け時間間隔制御部20は、検出部30で検出された道幅情報に基づいて、受け付け時間間隔Tを制御する処理を行ってもよい。詳しくは、受け付け時間間隔制御部20は、移動体1000が移動中の道路の幅が広いほど、受け付け時間間隔Tが短くなるように、撮像部2の動作クロックを調整してもよい。
【0090】
移動体1000が道幅の広い道路を移動しているときには、道幅の狭い道路を移動しているときに比べて、移動体1000の周囲で、解析の対象とすべき事象は増加する。そのため、移動体1000の周囲の状況変化を正確に解析するためには、移動体1000の周囲の状況の変化を細かく記録することが好ましい。
【0091】
本変形例では、移動体1000が移動中の道幅情報に基づいて受け付け時間間隔Tを調整する。そのため、事故等のイベントの解析に必要な画像データを取得することが可能になる。
【0092】
あるいは、本変形例では、検出部30は、移動体1000が移動中の道路が直線的に延びる道路か、カーブの多い道路かを検出してもよい。このとき、検出部30は、移動体1000の操舵履歴に基づいて、道路情報を検出してもよい。
【0093】
そして、受け付け時間間隔制御部20は、移動体1000が移動中の道路がカーブの多い道路であるほど、受け付け時間間隔Tが短くなるように、撮像部2の動作クロックを調整してもよい。
【0094】
カーブの多い道路では、直線的に延びる道路に比べて、移動体1000の周囲の状況は頻繁に変化する。そのため、移動体1000の周囲の状況変化を正確に解析するためには、移動体1000の周囲の状況変化を細かく記録することが好ましい。
【0095】
本変形例では、移動体1000が移動中の道路が直線的に延びる道路かカーブの多い道路かを判定して、受け付け時間間隔Tを調整する。そのため、事故等のイベントの解析に必要な画像データを取得することが可能になる。
【0096】
(4)第4の変形例
本変形例では、検出部30は、移動体1000の進行方向情報を検出する。検出部30は、移動体1000の進行方向情報を、操舵機構の操作情報(ハンドルの回転角度など)に基づいて検出してもよい。
【0097】
そして、本変形例では、受け付け時間間隔制御部20は、移動体1000の進行方向情報に基づいて、受け付け時間間隔Tを制御する。詳しくは、移動体1000の進行方向が大きく(頻繁に)変化しているときほど、受け付け時間間隔Tが短くなるように、撮像部2の動作クロックを調整してもよい。
【0098】
移動体1000の進行方向が大きく(頻繁に)変化する状況では、移動体1000の周囲の状況変化を正確に解析するためには、移動体1000の周囲の状況変化を細かく記録することが好ましい。
【0099】
本変形例では、受け付け時間間隔制御部20は、移動体1000の進行方向情報に基づいて受け付け時間間隔Tを制御する。そのため、事故等のイベントの解析に必要な画像データ(圧縮画像データ)を取得することが可能になる。
【0100】
(5)第5の変形例
本変形例では、検出部30は、移動体1000と、移動体1000の周囲の所定の領域に存在するオブジェクト2000との距離情報及び相対速度情報を検出する。検出部30は、移動体1000とオブジェクト2000との距離情報を取得する距離情報取得部と、移動体1000とオブジェクト2000との相対速度情報を取得する相対速度情報取得部とを含んで構成されていてもよい。なお、相対速度情報取得部は、相対速度情報を、大きさと向きとを含むベクトル量として取得してもよい。
【0101】
移動体1000とオブジェクト2000との距離情報及び相対速度情報を利用すれば、移動体1000とオブジェクト2000との衝突の可能性を判定することができる。詳しくは、移動体1000からみたオブジェクト2000の相対速度の向きが、移動体1000を向いている場合には、移動体1000とオブジェクト2000とが衝突の可能性があると判断することができる。そして、移動体1000とオブジェクト2000との距離情報と、相対速度の大きさ情報とに基づいて、衝突までに要する時間を算出することができるため、衝突の緊急性を判定することができる。
【0102】
そして、受け付け時間間隔制御部20は、距離情報及び相対速度情報に基づいて、受け付け時間間隔Tを制御する。上述したように、移動体1000とオブジェクト2000との距離情報及び相対速度情報を利用すれば、移動体1000とオブジェクト2000との衝突の可能性及びその緊急性を判定することができる。そして、受け付け時間間隔制御部20は、距離情報及び相対速度情報が所定の条件を満たしているときに(衝突の危険性が高いと判定したときに)、受け付け時間間隔Tが短くなるように、撮像部2の動作クロックを調整してもよい。
【0103】
これによると、移動体1000が、事故発生の可能性が高い状況にあるときに、移動体1000の周囲の状況を細かく記録することができる。そのため、事故等のイベントが発生したときに、解析に必要な画像データを取得することが可能になる。
【0104】
なお、移動体1000とオブジェクト2000との距離情報及び相対速度情報を検出する方法は特に限定されず、既に公知となっているいずれかの手段を適用してもよい。
【0105】
距離情報及び相対速度情報は、例えば、移動体1000とオブジェクト2000との位置関係を示す位置関係情報に基づいて生成してもよい。すなわち、位置関係情報を利用することで、移動体1000とオブジェクト2000との距離情報を取得することができる。また、時刻T1における移動体1000とオブジェクト2000との位置関係を示す位置関係情報と、時刻T2における移動体1000とオブジェクト2000との位置関係を示す位置関係情報とを比較することで(差分値を抽出することで)、移動体1000とオブジェクト2000との相対速度情報を生成することができる。
【0106】
移動体1000とオブジェクト2000との位置関係を示す位置関係情報を取得する方法は、特に限定されるものではない。移動体1000とオブジェクト2000との位置関係情報は、例えば、画像処理技術を利用して取得してもよい。すなわち、複数の撮像部で所定の領域を撮像して視差のある画像を示す画像データを取得し、取得された画像データに所定の処理を加えることで、移動体1000とオブジェクト2000との位置関係情報を取得してもよい。あるいは、移動体1000とオブジェクト2000との位置関係情報は、対物距離センサによって検出してもよい。本発明に適用可能な対物距離センサは特に限定されるものではなく、例えば、いわゆるミリ波を利用した対物距離センサなど、既に公知となっているいずれかのセンサを適用してもよい。
【0107】
(第2の実施の形態)
以下、本発明を適用した第2の実施の形態に係る画像記録装置5について説明する。図5は、画像記録装置5について説明するための図である。
【0108】
本実施の形態に係る画像記録装置5は、受け付け時間間隔制御部60を含む。受け付け時間間隔制御部60は、トリガ信号の出力時間間隔を制御する。ここで、トリガ信号とは、圧縮処理部10が画像データ100(フレーム画像データ)を受け付けるタイミングを決定する信号である。そのため、受け付け時間間隔制御部60でトリガ信号の出力時間間隔を制御することで、受け付け時間間隔Tを制御することができる。
【0109】
なお、受け付け時間間隔制御部60は、例えば、任意の間隔でトリガ信号を出力可能に構成されたトリガ信号出力装置であってもよい。あるいは、受け付け時間間隔制御部60は、画像処理部(圧縮処理部10)に含まれるトリガ信号出力装置の動作クロックを制御する制御装置として構成されていてもよい。
【0110】
本実施の形態に係る画像記録装置5によっても、圧縮処理部10がフレーム画像データを受け付ける受け付け時間間隔Tを任意に設定される。そのため、事故等のイベントの解析に必要な画像データ(圧縮画像データ)を取得することが可能で、かつ、消費電力が小さく、耐用年数の長い画像記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】画像記録装置の概要を説明するための図。
【図2】第1の実施の形態に係る画像記録装置について説明するための図。
【図3】受け付け時間間隔の一例を示す図。
【図4】画像記録装置の動作を説明するための図。
【図5】第2の実施の形態に係る画像記録装置について説明するための図。
【符号の説明】
【0112】
1…画像記録装置、 2…撮像部、 3…インターフェース、 4…集積回路装置、 5…画像記録装置、 10…圧縮処理部、 20…時間間隔制御部、 30…検出部、 40…記憶部、 50…記憶部、 60…時間間隔制御部、 100…画像データ、 120…クロック制御信号、 130…検出信号、 200…圧縮画像データ、 1000…移動体、 2000…オブジェクト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体に搭載された撮像部で時系列に取得された画像データを、1フレーム分の画像を示すフレーム画像データ単位で、所与の受け付け時間間隔をあけて順次受け付けて圧縮し、圧縮画像データを順次生成する圧縮処理部と、
前記受け付け時間間隔を可変に制御する受け付け時間間隔制御部と、
を含む画像記録装置。
【請求項2】
請求項1記載の画像記録装置において、
前記受け付け時間間隔制御部は、
前記移動体の速度情報に基づいて、前記受け付け時間間隔を制御する画像記録装置。
【請求項3】
請求項1記載の画像記録装置において、
前記受け付け時間間隔制御部は、
前記移動体の加速度情報に基づいて、前記受け付け時間間隔を制御する画像記録装置。
【請求項4】
請求項1記載の画像記録装置において、
前記受け付け時間間隔制御部は、
前記移動体の周囲の明るさ情報に基づいて、前記受け付け時間間隔を制御する画像記録装置。
【請求項5】
請求項1記載の画像記録装置において、
前記受け付け時間間隔制御部は、
前記移動体が移動中の道路情報に基づいて、前記受け付け時間間隔を制御する画像記録装置。
【請求項6】
請求項1記載の画像記録装置において、
前記受け付け時間間隔制御部は、
前記移動体の進行方向情報に基づいて、前記受け付け時間間隔を制御する画像記録装置。
【請求項7】
請求項1記載の画像記録装置において、
前記移動体と、前記移動体の周囲の所定領域内に存在するオブジェクトとの距離情報を取得する距離情報取得部と、
前記移動体と前記オブジェクトとの相対速度情報を取得する相対速度情報取得部と、
をさらに含み、
前記受け付け時間間隔制御部は、
前記距離情報及び前記相対速度情報に基づいて、前記受け付け時間間隔を制御する画像記録装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれかに記載の画像記録装置において、
前記受け付け時間間隔制御部は、
前記撮像部の動作クロックを制御することによって、前記受け付け時間間隔を制御する画像記録装置。
【請求項9】
請求項1から請求項7のいずれかに記載の画像記録装置において、
前記受け付け時間間隔制御部は、
前記圧縮処理部が前記フレーム画像データを受け付けるタイミングを決定するトリガ信号の出力時間間隔を制御することによって、前記受け付け時間間隔を制御する画像記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−262266(P2008−262266A)
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−102607(P2007−102607)
【出願日】平成19年4月10日(2007.4.10)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】