説明

画像読取装置及びシート材搬送装置

【課題】総ての開口部に検出センサを設ける必要のないシート材搬送装置を提供する。
【解決手段】シート材搬送装置は、シート材を導入可能な開口部11及び12aと、開口部11のシート材を検出するシート材検出センサ114と、開口部11及び12aから導入されたシート材を取り込むローラ154と、ローラ154を回転駆動する駆動部15と、駆動部15の回転駆動を制御するCPU50と、ローラ154の回転を検出するエンコーダ16と、を備えており、CPU50は、エンコーダ16がローラ154の回転を検出することにより、開口部12aのシート材を検出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート状の媒体を搬送するシート材搬送技術に関する。
【背景技術】
【0002】
シート材搬送装置の一例として、積層されたシート状の媒体(シート材)を連続的に読み取ることができるADF(Auto Document Feeder)型の画像読取装置がある。ADF型の画像読取装置は、所定サイズのシート材を1枚ずつ分離して連続的に自動給紙して、画像の読み取り処理を行うことができることから、大量の媒体を自動的に搬送して読み取ることができる。
【0003】
一方、シート材が、薄い媒体やフィルム状の媒体、或いは、カード等、一般的に使用される紙類とは異なる媒体の場合、自動給紙に適さない場合がある。そこで、自動給紙に適さない媒体については、排出部側からの手差し給紙とし、通常時とは搬送系の搬送方向を逆方向とすることで装置内にシート材を導入して、その画像読取を対応可能としたものが提案されている(特許文献1及び2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−284478号公報
【特許文献2】特開2008−270954号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の様な、複数の開口部からシート材を導入可能な画像読取装置では、シート材の導入を検出するために、各開口部の近傍に検出センサを設けている。しかしながら、検出センサを設けるためには、開口部近傍に検出センサを含む機構を配置するためのスペースを確保する必要あがり、その分だけ、装置が大きくなる。
【0006】
本発明は、少なくとも1つの開口部に検出センサを設けることなく、各開口部のシート材を検出して搬送するシート材搬送装置を提供することにある。また、少なくとも1つの開口部に検出センサを設けることなく、各開口部のシート材を検出、搬送して画像の読み取りを行う画像読取装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によるシート材搬送装置は、シート材を導入可能な第1の開口部及び第2の開口部と、第1の開口部のシート材を検出するシート材検出手段と、第2の開口部から導入されたシート材を取り込む取込ローラと、取込ローラを回転駆動する駆動手段と、駆動手段の回転を制御する制御手段と、取込ローラのの回転を検出する回転検出手段とを備えており、制御手段は、回転検出手段が取込ローラの回転を検出することにより、第2の開口部のシート材を検出することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
第2の開口部の近傍にシート材を検出する検出センサを設けることなく、第2の開口部のシート材を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態による画像読取装置の外観図及び概略断面図。
【図2】本発明の一実施形態による画像読取装置の制御構成を示す図。
【図3】本発明の一実施形態によるエンコーダの構成図。
【図4】本発明の一実施形態によるシート材の搬送制御のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下では、シート材搬送装置の一形態である画像読取装置に基づいて本発明の一実施形態の説明を行う。しかしながら、本発明は、他の形態のシート材搬送装置にも適用可能である。
【0011】
図1(A)は、本発明の一実施形態による画像読取装置の外観図、図1(B)は、図1(A)の線I−Iに沿う画像読取装置の概略断面図である。図2は、本発明の一実施形態による画像読取装置の制御構成を示す図である。画像読取装置は、シート材M1及びシート材M2を搬送しながらその画像を読み取る機構を備えた搬送・読取部10と、その両側に配置された収容部20、21を備えている。収容部20には、例えば、図2の駆動部15及びエンコーダ16が収容される。収容部21には、例えば、図2のCPU50、画像読取制御部51、駆動制御部52及び状態検知部53が収容される。
【0012】
シート材M1は、例えば紙類である。シート材M2は、例えば、シート材M1よりも幅が狭く、かつ、厚さが厚い媒体であり、例えばプラスチック製のカード類である。
【0013】
搬送・読取部10の一方の端部には、給紙トレイ111が開閉可能に設けられている。この給紙トレイ111を開いた状態においては、画像読取装置の上部端側にシート材M1を導入可能な開口部11(第1の開口部)が開放される。一方、搬送・読取部10の他方の端部にはシート材M1が排出される排出部12が形成されている。この排出部12の一部は、例えば、本実施形態では、シート材M2が手差し等で導入される開口部12a(第2の開口部)を兼ねている。本実施形態において、開口部12aは、排出部12の他の部分よりも上下の高さが拡大されている。
【0014】
開口部11には、本実施形態の場合、自動給紙装置(ADF)が配設されている。ADFは、複数枚のシート材M1が積載される給紙トレイ111と、給紙ローラ112と、分離パッド113と、を備えている。給紙ローラ112は、給紙トレイ111に積載されたシート材M1のうち最下層に位置するシート材M1を取り込むための取込ローラである。また、分離パッド113は、給紙ローラ112の外周面と接するように設けられている。給紙ローラ112の回転に伴って給送されるシート材M1を、この分離パッド113と給紙ローラ112の外周面との間に取り込むことで、1枚ずつ自動で分離して給送することができる。なお、開口部11の近傍には、給紙トレイ111上にシート材M1が置かれているか否かを検出するシート材検出センサ114が配置されている。シート材検出センサ114は、例えば、発光素子及び受光素子を含む光学式センサであり、発光素子から受光素子への光路を、シート材M1が遮断することによりシート材M1の存在を検出するものとすることができる。また、例えば、シート材M1の積載に連動するレバー等の部材を設け、この部材が発光素子から受光素子への光路を遮断することによりシート材M1の存在を検出するものとすることができる。図2に示す様に、シート材検出センサ114は、検出したシート材の有無をCPU50に通知する。
【0015】
シート材M1、M2が搬送される搬送経路(搬送空間)RTは、搬送・読取部10の略全域に渡って配設されている。主に図1(B)を参照して、シート材の搬送機構は、給紙ローラ112と、搬送ローラ152及び従動ローラ151を備える搬送ローラ対と、搬送ローラ154及び従動ローラ153を備える搬送ローラ対と、を備える。
【0016】
これら各ローラは、搬送・読取部10の左右の幅方向に1又は複数設けられ、開口部11から導入されたシート材M1は、これらの搬送ローラ対によって、図1(B)において矢印で示す方向に搬送経路RT内を搬送されて、排出部12から排出される。
【0017】
開口部11から排出部12に至る搬送経路RTの途中には画像読取部13、14が配設されている。画像読取部13、14は、搬送経路RT内を搬送されるシート材M1、M2からその画像を読み取るユニットであり、搬送・読取部10の左右の幅方向略全域に渡って延在している。画像読取部13、14は、例えば、光学的に走査し、電気信号に変換して画像データとして読取るものであり、内部にLED等の光源、イメージセンサ、レンズアレー等を備えている。
【0018】
画像読取部13は、搬送されるシート材M1、M2の上面を、画像読取部14は、搬送されるシート材M1、M2の下面を、それぞれ読み取るように、画像読取部13は搬送経路RTの天部側に、画像読取部14は搬送経路RTの底部側にそれぞれ配置されている。本実施形態では、このようにシート材M1、M2の両面を読み取る構成としているが、画像読取部13、14のいずれか一方を配して片面を読み取る構成としてもよい。
【0019】
ここで、上述したシート材M1の開口部11から排出部12への搬送にあっては、給紙ローラ112と搬送ローラ対(搬送ローラ152及び従動ローラ151)の間の屈曲部RTwでシート材M1を湾曲させて搬送させている。したがって、カード状の媒体(特に厚手の媒体、高剛性の媒体等)は搬送が困難となる。そこで、シート材M2については開口部12aから、シート材の取込ローラとしても機能する搬送ローラ154により装置内部に取り込み、その後、画像読取部13、14へ搬送して画像を読み取り、再び、開口部12aから排出するようにしている。このようにシート材M1の搬送経路RTを屈曲させることにより、画像読取装置の高さ寸法、奥行き寸法等を小さくでき、装置全体の小型化を図ることができる。
【0020】
続いて、図2を用いて、本発明の一実施形態による画像読取装置の制御機構を説明する。駆動部15は、駆動制御部52からの駆動信号により回転する、例えば、モータであり、搬送ローラ152及び154を回転駆動するものである。なお、給紙ローラ112は、駆動部15により駆動されるものであっても、駆動部15とは異なる駆動部により駆動されるものであっても良い。CPU50は、開口部11から導入されたシート材M1を画像読取部13、14に向けて搬送するために、駆動制御部52を制御して駆動部15を回転させる。なお、シート材M1を画像読取部13、14に向けて搬送するための駆動部15の回転方向を第1の回転方向と呼ぶ。CPU50は、第2の開口部12aから導入されたシート材M2を、画像読取部13、14へ搬送するために、駆動制御部52を制御して駆動部15を第1の回転方向とは逆方向である第2の回転方向に回転させる。CPU50は、シート材M2を画像読取部13、14で読み取った後、駆動部15の回転方向を第1の回転方向に反転させ、シート材M2を排出部12から排出する。なお、画像の読み取りは、CPU50からの指示に応じて、画像読取制御部51が、画像読取部13、14を制御して行う。
【0021】
状態検知部53及びエンコーダ16は、駆動部15が回転しているか否かと、その回転方向の判定を行う回転検出部を構成する。具体的には、図3に示す様に、エンコーダ16の回転軸165は、駆動部15の回転に伴って図の矢印で示す方向に回転する様に構成されている。また、回転軸165の回転によりスリット板163も回転する。さらに、スリット板163を挟み込むように光検出部161及び162が配置されている。光検出部161及び162は、スリット板163を挟んで対向する発光素子及び受光素子を有している。スリット板163には、1つ以上のスリット164が設けられており、スリット板163の回転により、スリット164が光検出部161及び162を通過した時、受光素子は対向する発光素子からの光を受光する。
【0022】
光検出部161及び162は、受光素子の受光状態、つまり、受光しているか否かを状態検知部53に出力する。状態検知部53は、光検出部161及び162の受光素子の受光状態が変化しない場合、駆動部15、つまり、搬送ローラ152及び154は制止していると判定する。これに対して、光検出部161及び162の受光素子の受光状態が変化する場合、状態検知部53は、搬送ローラ152及び154が回転していると判定する。この場合、状態検知部53は、光検出部161及び162の受光素子の受光状態の位相差から、回転方向を判定する。さらに、状態検知部53は、受光状態の遷移数から駆動部15の回転量を検出することができる。なお、本実施形態においては、スリット板163により発光素子からの光を遮断し、スリット164の位置にて、受光素子が発光素子からの光を検出する構成としている。しかしながら、例えば、図3のスリットの位置に、遮断板を設け、スリット板163の位置には何も設けず、これにより、受光素子が発光素子からの光が遮断されたことを検出する構成であっても良い。さらに、図3においては、1つのスリット164がスリット板163に設けられているが、その数や配置は、これに限定されない。また、光検出部161及び162は、90度の角度で配置されているが、光検出部161及び162の受光状態の位相差から回転方向を判定できる限り、その角度は任意である。
【0023】
続いて、図4を用いて、本実施形態による駆動部15の制御方法について説明する。なお、開始時において、CPU50は、駆動制御部52に対して駆動部15の駆動を指示しておらず、かつ、搬送待機状態ではないものとする。なお、搬送待機状態とは、CPU50が、開口部11からシート材が導入されたことを検出し、検出したシート材の搬送を開始するトリガとなる画像読取指示信号の受信をCPU50が待っている状態である。
【0024】
ステップS1において、CPU50は、シート材検出センサ114が、給紙トレイ111上、つまり、開口部11のシート材M1を検出しているか否かを判定する。シート材M1を検知している場合は、CPU50は、ステップS2においてシート材M1の搬送待機状態となる。一方、シート材M1を検知していない場合、CPU50は、S6において、状態検知部53が、駆動部15の第2の回転方向の回転を検出しているか否かを判定する。第2の回転方向の回転を検出していない場合、CPU50は、S1に戻って処理を繰り返す。一方、CPU50は、S6において駆動部15の第2の回転方向の回転を検出すると、シート材M2が手指しで第2の開口部12aから導入されて搬送ローラ154が回転したものと判定する。よって、CPU50は、S7において、シート材M2の搬送と、画像読取制御を行う。具体的には、CPU50は、シート材M2を画像読取部13、14に向けて搬送する様に、駆動制御部52に指示を行い、搬送ローラ152及び154を第2の回転方向に回転させる。さらに、CPU50は、シート材M2が画像読取部13、14による読取可能な位置に搬送された後、画像読取制御部51を制御してシート材M2の画像を読取る。その後、CPU50は、シート材M2を排出部12に向けて搬送する様に、駆動制御部52に指示を行い、搬送ローラ152及び154を第1の回転方向に回転させる。
【0025】
ステップS2で搬送待機状態となった場合、CPU50は、S3において、画像読取指示信号を受信しているか否かを判定する。なお、画像読取指示信号は、利用者が画像読取装置の図示しない入力部、或いは、画像読取装置に接続する他の装置から入力するものである。画像読取信号を受信していない場合、CPU50は、ステップS4において、搬送待機状態が継続しているか否かを判定する。搬送待機状態が継続している場合には、S3の処理に戻る。一方、搬送待機状態が継続していない場合、CPU50は、S1の処理に戻る。なお、搬送待機状態が継続しているか否かは、シート材検出センサ114が、開口部11のシート材M1を検出しているか否かにより判定する。つまり、シート材検出センサ114が、開口部11のシート材M1を検出していないと、搬送待機状態が継続していないとCPU50は判定する。
【0026】
CPU50は、ステップS3で画像読取指示信号を受信すると、ステップS5において、シート材M1の搬送と、画像読取制御を行う。具体的には、CPU50は、シート材M1を画像読取部13、14に向けて搬送する様に、駆動制御部52に指示を行い、搬送ローラ152及び154を第1の回転方向に回転させる。さらに、CPU50は、シート材M1が画像読取部13、14による読取可能な位置に搬送された後、画像読取制御部51を制御してシート材M1の画像を読取る。その後、CPU50は、シート材M1を排出部12に向けて搬送する様に、駆動制御部52に指示を行う。
【0027】
以上の構成により、シート材を導入可能な開口部12aの近傍にシート材を検出する検出センサを設けることなく、開口部12aから導入されたシート材を検出することができる。したがって、開口部12aの近傍には検出センサを設けるスペースを必要とはせず、装置を小型化できる。また、図4に示す制御を行うことにより、開口部11から導入されたシート材の搬送と、開口部12aから導入されたシート材の搬送は、排他的な制御となる。つまり、CPU50は、開口部11のシート材M1を検出しているときには、開口部12のシート材M2を装置内部に取り込む様に駆動部15を制御することはない。
【0028】
なお、上述した実施形態において、CPU50は、開口部12aのシート材M2を、駆動部15が第2の回転方向に回転しているか否かにより検出していた。しかしながら、CPU50は、回転方向に拘わらず、駆動部15が回転している場合に、開口部12aのシート材M2を検出する構成としても良い。この場合、図3のエンコーダ16は、光検出部161及び162のいずれか1つのみを設ければよい。また、上述した実施形態においては、シート材M2が開口部12aに導入されたことを検出すると、そのままシート材M2の搬送及び読取制御を行っていた。しかしながら、シート材M2を検出後、待機状態となり、CPU50が利用者の操作による画像読取指示信号の受信後に画像の読取制御を開始する構成であっても良い。
【0029】
なお、搬送ローラ154及び従動ローラ153を備える搬送ローラ対は、シート材M2が手差しで導入された場合、シート材M2を把持する様に、その間隔を調整して実装する。或いは、搬送ローラ154及び従動ローラ153を備える搬送ローラ対は、シート材M2を検出すると、その間隔を狭くしてシート材M2を把持する構成であっても良い。搬送ローラ154及び従動ローラ153の間隔は、CPU50が図示しない搬送ローラ154又は従動ローラ153の位置調整機構を制御することにより変更する。これにより、開口部12a側には、給紙トレイ111の様なシート材の積載台を設ける必要がなくなる。
【0030】
なお、画像読取制御を行うにあたり、シート材が画像読取部13、14により読取可能な位置にあることを検出するため、画像読取部13、14の近傍には、シート材の有無を検出する検出センサが設けられる。これら検出センサがシート材の存在を検出している場合において、開口部12aのシート材を検出した場合、CPU50は、搬送経路RT内にシート材が存在していることを示す警告を図示しない出力部から出力することもできる。
【0031】
なお、画像読取部13、14の近傍にシート材の検出センサを設けるのではなく、エンコーダ16から取得できる回転量に基づきシート材の搬送量を求めて、シート材が画像読取部13、14により読取可能な位置にあることを判定する構成であっても良い。
【0032】
さらに、上述した実施形態において、シート材M2を、シート材M1より幅が狭く、厚手の媒体としていたが、シート材M2はシート材M1と異なるものである必要はない。よって、図1に示す様に、排出部12の一部の高さを拡大して開口部12aを設けない構成であっても良い。つまり、排出部12全体を、開口部12aとする形態であっても良い。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート材を導入可能な第1の開口部及び第2の開口部と、
前記第1の開口部のシート材を検出するシート材検出手段と、
前記第2の開口部から導入されたシート材を取り込む取込ローラと、
前記取込ローラを回転駆動する駆動手段と、
前記駆動手段の回転駆動を制御する制御手段と、
前記取込ローラの回転を検出する回転検出手段と、
を備えており、
前記制御手段は、前記回転検出手段が前記取込ローラの回転を検出することにより、前記第2の開口部のシート材を検出することを特徴とするシート材搬送装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記シート材検出手段が、前記第1の開口部のシート材を検出していないときに、前記第2の開口部のシート材を検出した場合には、前記第2の開口部のシート材を取り込む様に前記駆動手段の回転を制御し、前記シート材検出手段が、前記第1の開口部のシート材を検出しているときに、前記第2の開口部のシート材を検出しても、前記第2の開口部のシート材を取り込む様に前記取込ローラの回転を制御しない、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート材搬送装置。
【請求項3】
前記取込ローラは、前記第1の開口部から導入されたシート材を搬送する場合には、第1の回転方向に回転し、
前記制御手段は、前記回転検出手段が前記第1の回転方向とは逆方向の回転を検出すると、前記第2の開口部のシート材を検出する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート材搬送装置。
【請求項4】
前記制御手段は、シート材の搬送経路に別のシート材が存在しているときに、前記第2の開口部のシート材を検出すると、警告を出力する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のシート材搬送装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記第2の開口部のシート材を検出すると、前記取込ローラによりシート材を把持する、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のシート材搬送装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載のシート材搬送装置を備えている画像読取装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−171789(P2012−171789A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−38867(P2011−38867)
【出願日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(000104652)キヤノン電子株式会社 (876)
【Fターム(参考)】