説明

疼痛の処置用医薬の製造のための、ピロロ[2,3−b]ピリジンの使用

本発明に従い、遊離または塩形の、式(I)
【化1】


〔式中、R、R、R、R、R、R、Q、W、X、m、nおよびpは明細書に記載の通りである。〕の化合物、それらの神経因性疼痛の処置のための医薬の製造に置ける使用が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機化合物、それらの製造法および医薬としてのそれらの使用に関する。
【発明の開示】
【0002】
本発明は、神経障害性疼痛の処置用医薬の製造のための式(I)の化合物の使用を提供し、ここで、式(I)の化合物は、遊離または塩形の、
【化1】

〔式中、
Qは結合または所望によりハロゲンにより置換されていてよいC−C10−アルキレン基であり;
およびRは、独立して、H、ハロゲンまたはC−C−アルキルであるか、または
およびR、それらが結合している炭素原子と一緒になって、二価C−C−シクロ脂肪族基を形成し;
は、H、C−C−アルキル、C−C15−炭素環式基、C−C−ハロアルキル、アルコキシC−Cアルキル、C−C−ヒドロキシアルキルであり;
およびRは、独立して、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C15−炭素環式基、ニトロ、シアノ、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、カルボキシ、カルボキシ−C−C−アルキル、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ、SONH、(C−C−アルキルアミノ)スルホニル、ジ(C−C−アルキル)アミノスルホニル、アミノカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C−アルキル)アミノカルボニルまたは酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される1個以上のヘテロ原子を有する4から10員ヘテロ環式基であり;
は、HまたはC−C−アルキルであり;
Wは、C−C15−芳香族性炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む4から10員ヘテロ環式基であり;
Xは、−SO−、−CH−、−CON(C−C−アルキル)−、−CH(C−C−アルキル)−または結合であり;
mおよびnは、各々、独立して、0−3の整数であり;そして
pは1である。〕
の化合物である。
【0003】
本明細書で使用する用語は、以下の意味を有する:
ここで使用する“所望により置換されていてよい”は、言及されている基が、一箇所以上で、その前に挙げられたラジカルのいずれか1個または任意の組合せにより置換できることを意味する。
【0004】
“ハロゲン”または“ハロ”はフッ素、塩素、臭素またはヨウ素であってよく;好ましくはそれは臭素または塩素またはフッ素である。
“C−C−アルキル”は、直鎖または分枝鎖C−C−アルキルであり、それは、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、直鎖または分枝鎖ペンチル、直鎖または分枝鎖ヘキシル、直鎖または分枝鎖ヘプチルまたは直鎖または分枝鎖オクチルであり得る。好ましくは、C−C−アルキルはC−C−アルキルである。
【0005】
ここで使用する“C−C15−炭素環式基”は、3から15環炭素原子を有する炭素環式基、例えば、単環式基、C−C−シクロアルキル、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはシクロオクチルのようなシクロ脂肪族;またはフェニルのような芳香族基のいずれか;またはビシクロオクチル、インダニルおよびインデニルを含むビシクロノニル、ならびにナフチルを含むビシクロデシルのような二環式基を意味する。好ましくはC−C15−炭素環式基は、C−C10−炭素環式基、例えば、フェニルまたはナフチルである。C−C15−炭素環式基は1−3個の置換基で置換されていても、置換されていなくても良い。好ましい置換基は、ハロ、シアノ、アミノ、ニトロ、カルボキシ、C−C−アルキル、C−C−ハロ−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルキルスルホニル、−SONH、(C−C−アルキルアミノ)−スルホニル、ジ(C−C−アルキル)アミノスルホニル、アミノカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニルおよびジ(C−C−アルキル)アミノカルボニル、C−C10−炭素環式基および窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する5から12員ヘテロ環式基を含む。
【0006】
ここで使用する“C−C15−芳香族性炭素環式基”は、6から15環炭素原子を有する芳香族基、例えば、フェニレン、ナフチレンまたはアントリレンを意味する。C−C15−芳香族基は1−3個の置換基で置換されていても、置換されていなくても良い。好ましい置換基は、ハロ、シアノ、アミノ、ニトロ、カルボキシ、C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルキルスルホニル、−SONH、(C−C−アルキルアミノ)−スルホニル、ジ(C−C−アルキル)アミノスルホニル、アミノカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニルおよびジ(C−C−アルキル)アミノカルボニル、C−C15−炭素環式基および窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する5から12員ヘテロ環式基を含む。
【0007】
“二価C−C−シクロ脂肪族”は、3から8環炭素原子を有するシクロアルキレン、例えば、単環式基、例えば、シクロプロピレン、シクロブチレン、シクロペンチレン、シクロヘキシレン、シクロヘプチレンまたはシクロオクチレン(これらのいずれも、1個以上、通常1個または2個の、C−C−アルキル基で置換できる);またはビシクロヘプチレンまたはビシクロオクチレンのような二環式基を意味する。好ましくは“C−C−シクロアルキレン”はC−C−シクロアルキレン、例えば、シクロ−プロピレン、シクロブチレンまたはシクロペンチレンである。
【0008】
“C−C−アルコキシ”は、直鎖または分枝鎖C−C−アルコキシを意味し、それは、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、直鎖または分枝鎖ペントキシ、直鎖または分枝鎖ヘキシルオキシ、直鎖または分枝鎖ヘプチルオキシまたは直鎖または分枝鎖オクチルオキシであり得る。好ましくは、C−C−アルコキシは、C−C−アルコキシである。
【0009】
“C−C−ハロアルキル”および“C−C−ハロアルコキシ”は、1個以上のハロゲン原子、好ましくは1個、2個または3個のハロゲン原子、好ましくはフッ素、臭素または塩素原子により置換されている、上記で定義のC−C−アルキルおよびC−C−アルコキシを意味する。好ましくは、C−C−ハロアルキルは、1個、2個または3個のフッ素、臭素または塩素原子で置換されているC−C−アルキルである。好ましくは、C−C−ハロアルコキシは、1個、2個または3個のフッ素、臭素または塩素原子で置換されているC−C−アルコキシである。
【0010】
ここで使用する“C−C−アルキルスルホニル”は、−SO−に連結した、上記で定義のC−C−アルキルであり。好ましくはC−C−アルキルスルホニルは、C−C−アルキルスルホニル、とりわけメチルスルホニルである。
【0011】
ここで使用する“C−C−アルキルスルフィニル”は、−SO−に連結した、上記で定義のC−C−アルキルである。好ましくはC−C−アルキルスルフィニルは、C−C−アルキルスルフィニル、とりわけメチルスルフィニルである。
【0012】
“アミノ−C−C−アルキル”および“アミノ−C−C−アルコキシ”は、各々、窒素原子により上記で定義のC−C−アルキルに結合しているアミノ、例えば、NH−(C−C)−、または上記で定義のC−C−アルコキシに結合しているアミノ、例えば、NH−(C−C)−O−を意味する。好ましくは、アミノ−C−C−アルキルおよびアミノ−C−C−アルコキシは、各々、アミノ−C−C−アルキルおよびアミノ−C−C−アルコキシである。
【0013】
“アミノ−(ヒドロキシ)−C−C−アルキル”は、窒素原子によりC−C−アルキルに結合したアミノおよび同じC−C−アルキルに酸素原子により結合したヒドロキシを意味する。好ましくは、アミノ−(ヒドロキシ)−C−C−アルキルは、アミノ−(ヒドロキシ)−C−C−アルキルである。
【0014】
“カルボキシ−C−C−アルキル”および“カルボキシ−C−C−アルコキシ”は、炭素原子により各々上記で定義のC−C−アルキルまたはC−C−アルコキシに結合しているカルボキシを意味する。好ましくは、カルボキシ−C−C−アルキルおよびカルボキシ−C−C−アルコキシは、各々、カルボキシ−C−C−アルキルおよびカルボキシ−C−C−アルコキシである。
【0015】
“C−C−アルキルカルボニル”、“C−C−アルコキシカルボニル”および“C−C−ハロアルキルカルボニル”は、炭素原子によりカルボニル基に結合した、上記で定義のC−C−アルキル、C−C−アルコキシまたはC−C−ハロアルキルを、各々意味する。“C−C−アルコキシカルボニル”は、アルコキシ基の酸素がカルボニル炭素に結合している、上記で定義のC−C−アルコキシを意味する。好ましくは、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニルおよびC−C−ハロアルキルカルボニルは、各々、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニルおよびC−C−ハロアルキルカルボニルである。
【0016】
“C−C−アルキルアミノ”および“ジ(C−C−アルキル)アミノ”は、炭素原子によりアミノ基に結合した、上記で定義のC−C−アルキルを意味する。ジ(C−C−アルキル)アミノ中のC−C−アルキル基は同じでも異なってもよい。好ましくは、C−C−アルキルアミノおよびジ(C−C−アルキル)アミノは、各々、C−C−アルキルアミノおよびジ(C−C−アルキル)アミノである。
【0017】
“C−C−アルキルアミノカルボニル”および“ジ(C−C−アルキル)アミノカルボニル”は、窒素原子によりカルボニル基の炭素原子に結合している、上記で定義のC−C−アルキルアミノおよびジ(C−C−アルキル)アミノを各々意味する。好ましくは、C−C−アルキルアミノ−カルボニルおよびジ(C−C−アルキル)−アミノカルボニルは、各々、C−C−アルキルアミノカルボニルおよびジ(C−C−アルキル)−アミノカルボニルである。
【0018】
“ジ(C−C−アルキル)アミノ−C−C−アルキル”および“ジ(C−C−アルキル)アミノ−C−C−アルコキシ”は、窒素原子により、各々C−C−アルキルまたはC−C−アルコキシ基の炭素原子に結合している、上記で定義のジ(C−C−アルキル)アミノを意味する。好ましくは、ジ(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキルおよびジ(C−C−アルキル)アミノ−C−C−アルコキシは、各々、ジ(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキルおよびジ(C−C−アルキル)アミノ−C−C−アルコキシである。
【0019】
ここで使用する“窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む4から10員ヘテロ環式基”は、単環式または二環式、例えば、フラン、テトラヒドロフラン、ピロール、ピロリジン、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、イソトリアゾール、テトラゾール、チアジアゾール、イソチアゾール、オキサジアゾール、ピリジン、オキサゾール、イソオキサゾール、ピラジン、ピリダジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、トリアジン、オキサジン、チアゾール、キノリン、イソキノリン、ベンゾチオフェン、ベンゾオキサゾール、ベンズイソオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンズイソチアゾール、ベンゾフラン、インドール、インダゾールまたはベンゾイミダゾールであり得る。好ましいヘテロ環式基は、ピペラジン、モルホリン、イミダゾール、イソトリアゾール、ピラゾール、ピリジン、フラン、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、テトラゾール、ベンゾチオフェン、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾールおよびベンゾフランを含む。4から10員ヘテロ環式基は、置換されていなくても、置換されていてもよい。好ましい置換基は、ハロ、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、カルボキシ、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−アルキルカルボニル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、アミノ−C−C−アルキル、アミノ(ヒドロキシ)C−C−アルキルおよび所望によりアミノカルボニルで置換されていてよいC−C−アルコキシを含む。とりわけ好ましい置換基は、ハロ、オキソ、C−C−アルキル、C−C−アルキルカルボニル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、アミノ−C−C−アルキルおよびアミノ(ヒドロキシ)C−C−アルキルを含む。
【0020】
本明細書および添付の特許請求の範囲を通して、文脈から他の解釈が必要でない限り、用語“含む”または“含み”もしくは“含んで”のようなその変化形は、記載の整数もしくは工程または整数もしくは工程の群を包含することを意図するが、全ての他の整数もしくは工程または整数もしくは工程の群を除外しないと理解すべきである。当業者には、置換基の組合せが、不可能である場合、本発明の局面ではないこともまた理解されよう。
【0021】
式(I)において、mまたはnが2であるとき、2個の置換基は同じでも異なってもよい。mまたはnが3であるとき、置換基の2個または全てが同じであるか、全3個が異なってよい。
【0022】
式(I)によって、RおよびRが、独立して、適当にはHまたはC−C−アルキルである。
式(I)によって、Rが、適当にはHまたはC−C−アルキルである。
式(I)によって、RおよびRが、独立して、適当にはハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C15−炭素環式基、ニトロ、シアノ、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシまたはC−C−ハロアルコキシである。
【0023】
式(I)によって、Qが、好ましくは結合である。
式(I)によって、Xが、適当には−SO−、−CH−、−CH(C−C−アルキル)−、−CON(C−C−アルキル)−、または結合である。
式(I)によって、mおよびnが、独立して、適当には0−3の整数である。
式(I)によって、pが1である。
【0024】
式(I)によって、Wが、適当には式(Wa1)または(Wa2)
【化2】

であり、ここで、Aが独立してCまたはNである。
【0025】
式(I)によって、Wが、適当には式(W)
【化3】

であり、ここで、Yが独立してCまたはNであり、そしてZがN、O、またはSである。
【0026】
式(I)によって、Wが、適当には式(W)
【化4】

であり、ここで、Yが独立してCまたはNであり、そしてZがN、O、またはSである。
【0027】
式(I)によって、Rが、適当にはHである。
【0028】
本発明のより好ましい態様は、式(Ia)
【化5】

〔式中、
およびRは、独立して、HまたはC−C−アルキル、好ましくはメチルであり;
は、C−C−アルキル、好ましくはメチルまたはエチルであり;
およびRは、独立して、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C15−炭素環式基、ニトロ、シアノ、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシまたはC−C−ハロアルコキシであり;
Wは
【化6】

から選択される基であり;
Xは、−SO−、−CH−、−CH(C−C−アルキル)−、−CON(C−C−アルキル)−または結合であり;そして
mおよびnは、各々、独立して、0−3の整数である。〕
の化合物の使用を提供する。
【0029】
さらに別の局面において、本発明は、炎症性またはアレルギー性状態、特に炎症性または閉塞性気道疾患の処置用医薬の製造のための、上記の態様のいずれかの、遊離または塩形の、式(I)の化合物を提供する。
【0030】
塩および異性体
式(I)により示される多くの化合物は、酸付加塩、特に薬学的に許容される酸付加塩を形成できる。式(I)の化合物の薬学的に許容される酸付加塩は、無機酸、例えば、ハロゲン化水素酸、例えば塩酸または臭化水素酸;硝酸;硫酸;リン酸;および有機酸、例えば、脂肪族モノカルボン酸、例えばギ酸、酢酸、ジフェニル酢酸、トリフェニル酢酸、カプリル酸、ジクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、馬尿酸、プロピオン酸および酪酸;脂肪族ヒドロキシ酸、例えば乳酸、クエン酸、グルコン酸、マンデル酸、酒石酸またはリンゴ酸;ジカルボン酸、例えばアジピン酸、アスパラギン酸、フマル酸、グルタミン酸、マレイン酸、マロン酸、セバシン酸またはコハク酸;芳香族性カルボン酸、例えば安息香酸、p−クロロ安息香酸、またはニコチン酸;芳香族性ヒドロキシ酸、例えばo−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、1−ヒドロキシ−ナフタレン−2−カルボン酸または3−ヒドロキシナフタレン−2−カルボン酸;およびスルホン酸、例えばエタンスルホン酸、エタン−1,2−ジスルホン酸、2−ヒドロキシエタン−スルホン酸、メタンスルホン酸、(+)−カンファー−10−スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸またはp−トルエンスルホン酸の塩を含む。これらの塩は、式(I)の化合物から、既知の塩形成法により製造できる。
【0031】
酸性の、例えば、カルボキシル基を含む式(I)の化合物はまた、塩基と、特に、当業者に既知のような、薬学的に許容される塩基と、塩を形成できる;適当なこのような塩は、金属塩、特に、アルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、例えばナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムまたは亜鉛塩;またはアンモニアまたは薬学的に許容される有機アミンまたはヘテロ環式塩基、例えばベネタミン、アルギニン、ベンザチン、ジエタノールアミン、エタノールアミン、4(2−ヒドロキシ−エチル)モルホリン,1−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジン、N−メチルグルカミン、ピペラジン、トリエタノール−アミンまたはトロメタミンとの塩を含む。これらの塩は、式(I)の化合物から、既知の塩形成法により製造できる。
【0032】
不斉炭素原子またはキラリティーの軸が存在する化合物において、該化合物は、個々の光学活性異性形態またはその混合物として、例えば、ラセミまたはジアステレオマー混合物として存在できる。本発明は、個々の光学活性RおよびS異性体、ならびにそれらの混合物、例えば、ラセミまたはジアステレオマー混合物を含む。
【0033】
特に好ましい式(I)の化合物は、後記の実施例に記載する。
【0034】
本発明はまた、遊離または塩形の式(I)の化合物の製造方法も提供し、それは:
(i)(A)RがHである式(I)の化合物の製造のために、式(I)
【化7】

〔式中、RはC−C−アルキルであり、そしてQ、R、R、R、R、R、W、X、m、nおよびpは上記で定義の通りである。〕
の化合物のエステル基−COORを開裂するか;または
【0035】
(B)RがC−C−アルキルである式(I)の化合物の製造のために、式(II)
【化8】

〔式中、
はC−C−アルキルであり;そして
Q、R、R、R、R、m、nおよびpは上記で定義の通りである。〕
の化合物と、式(III)
【化9】

〔式中、
Gは脱離部分、例えば、ハロゲン原子またはアリールスルホネート基であり;そして
、W、Xおよびnは上記で定義の通りである。〕
の化合物を反応させるか;または
【0036】
(C)RがC−C−アルキルであり;
がHまたはC−C−アルキルであり;
がC−C−アルキルであり;そして
pが1である
式(I)の化合物の製造のために、RがHまたはC−C−アルキルであり;そして
がHである式(I)の化合物と、式R
〔式中、
はC−C−アルキルであり;そして
Gは上記で定義の通りである。〕
の化合物を反応させ;そして
(ii)得られた式(I)の化合物を遊離または塩形で回収する
工程を含む。
【0037】
方法(A)は、カルボン酸エステル基の開裂について既知の方法を使用して(または実施例に後記のように準じて)行うことができ、そして、RがC−C−アルキルである式(I)の化合物の製造後、インサイチュで行うことができる。例えば、簡便には極性有機溶媒またはそれらと水との混合物中の溶液であるRがC−C−アルキルである式(I)の化合物を、水性無機塩基例えばNaOHまたはLiOHと反応させて、エステル基を加水分解し得る;ここで、塩基がNaOHであるとき、反応は、10−40℃、簡便には、環境温度で行い得て、一方塩基がLiOHであるとき、反応は−5℃から5℃で開始し、10−40℃で、簡便には環境温度で続け得る。あるいは、簡便には有機溶媒、例えばCHCl中の溶液であるRがC−C−アルキルである式(I)の化合物を、ルイス酸、例えば三臭化ホウ素と反応させて、エステル開裂し得る;本反応は、簡便には50−60℃で、例えば、マイクロ波照射の助けを借りて行い得る。
【0038】
方法(B)は、既知の方法を使用して、または実施例に後記の方法に準じて行い得る。例えば、式(II)の化合物を、Gはハロゲンであり;
Xは−SO−であり;そして
、Wおよびnは上記で定義の通りである、式(III)のスルホニルハライドと、有機塩基、例えば2−tert−ブチルイミノ−1,3−ジメチル−2ラムダ−[1,3,2]ジアザホスフィナン−2−イル)−ジエチル−アミン(BEMP)の存在下で反応させ得る;反応は、有機溶媒、例えば、極性非プロトン性溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中で行ってよく、10−40℃、簡便には環境温度で行い得る。
【0039】
他の例において、式(II)の化合物を、
Gがハロゲンであり;
Xが−CH−であり;そして
、Wおよびnが上記で定義の通りである
式(III)の化合物と、有機塩基、例えばBEMPの存在下、例えば、極性非プロトン性溶媒、例えばN,N−DMF中で反応させ得る;反応は、10−40℃で、簡便には環境温度で行い得る。
【0040】
さらなる例において、式(II)の化合物を、塩、例えば塩酸塩の形の、
Gがハロゲンであり;
Xが−CH−であり;
Wが式(W)であり、
1個のAがNであり;そして
残り2個がCであり;そして
およびnは上記で定義の通りである、
式(III)の化合物と、無機塩基、例えばNaHまたは有機塩基、例えばBEMPの存在下、例えば、極性非プロトン性溶媒、例えば、N,N−DMF中、反応させ得る;反応は、10−40℃で、簡便には環境温度で行い得る。
【0041】
さらに別の例において、式(II)の化合物を、
Gがアリールスルホネートであり;
Xが−CH−であり;そして
、Wおよびnが上記で定義の通りである、
式(III)の化合物と、有機塩基、例えばBEMPの存在下、例えば、極性非プロトン性溶媒の混合物、例えばN,N−DMFとエーテル性溶媒中で反応させ得る;反応は、10−40℃で、簡便には環境温度で行い得る。
【0042】
さらに別の例において、式(II)の化合物を、
Gがハロゲンであり;Xが結合であり;
Wがフェニレンまたはナフチレンであり;そして
およびnが上記で定義の通りである
式(III)の化合物を、金属化合物触媒、例えば、金属塩からインサイチュで形成される遷移金属錯体、例えばCuIとジアミン、および無機塩基、例えばリン酸ナトリウムの存在下で反応させ得る;反応は、好ましくは有機溶媒、例えば、極性非プロトン性溶媒、例えばジオキサン中で行う;反応温度は、140−180℃、好ましくは150−170℃であり得る。
【0043】
方法(C)は、カルボン酸エステルのα−アルキル化について既知の方法を使用して、または、例えば、実施例に後記のように準じて行い得る。反応は、簡便には無機塩基、例えば、リチウムジイソプロピルアミドの存在下、続いて、アルキルアイオダイド、例えば、ヨウ化メチルを添加して行う。反応温度は、約−90℃から約−60℃であり得るが、簡便には−78℃である。
【0044】
式(II)の化合物は既知であるか、または、例えば、米国特許3,320,268に記載の通り、または実施例に後記のように準じて得ることができる。式(III)の化合物は、既知であるか、または、既知の方法で、または実施例に後記のように準じて得ることができる。
【0045】
遊離形の式(I)の化合物は、慣用法により塩形に変換でき、そして逆もそうである。遊離または塩形の本化合物は、水和物または、結晶化に使用した溶媒を含む溶媒和物として得ることができる。式(I)および(II)の化合物は、慣用の方法で反応混合物から回収し、精製できる。異性体、例えばエナンチオマーを、慣用法で、例えば、分別結晶により、キラルHPLC分割または対応して不斉に置換された、例えば、光学活性、出発物質からの不斉合成により得ることができる。
【0046】
医薬使用およびアッセイ
式(I)および(II)の化合物およびそれらの薬学的に許容される塩(以後、代替的に“本発明の薬剤”と呼ぶ)は医薬として有用である。特に、本化合物は、良好なCRTh2受容体モジュレーター活性を有し、以下のアッセイで試験できるアッセイ。
【0047】
濾過結合アッセイプロトコール
CRTh2モジュレーターの結合を、ヒトCRTh2発現チャイニーズ・ハムスター卵巣細胞(CHO.K1−CRTh2)から調製した膜を使用して決定する。細胞膜を調製するために、ローラーボトルで培養したCHO.K1−CRTh2細胞を、細胞解離緩衝液(Invitrogen)を使用して回収する。本細胞を遠心(167g、5分)によりペレット化する。本細胞ペレットを、低張緩衝液(15mM Tris−OH、2mM MgCl、0.3mM EDTA、1mM EGTA、1×CompleteTM錠)中、4℃で30分インキュベートする。4℃で細胞をPolytron(登録商標)(IKA Ultra Turrax T25)を使用して、1秒の5回バーストで均質化する。本ホモジェネートを遠心する(Beckman Optima TM TL Ultracentrifuge、48000g、30分、4℃)。上清を廃棄し、膜ペレットを均質化緩衝液(75mM Tris−OH、12.5mM MgCl、0.3mM EDTA、1mM EGTA、250mM スクロース、1×CompleteTM錠)に再懸濁する。膜調製物を等分し、−80℃で貯蔵する。タンパク質含量を、Bradfordタンパク質アッセイ色素(Bio Rad)を使用して推算する。
【0048】
[H]−PGD(157Ci/mmol)のCHO.K1−CRTh2膜への結合を、未標識PGD(1μM)の非存在下(全結合)および存在下(非特異的結合)で決定する。過剰の未標識PGD存在下での[H]−PGD結合のcpm(カウント毎分)を、過剰の未標識PGDの非存在下で観察されたcpmから引いたものを特異的結合と定義する。活性CRTh2モジュレーターは、CRTh2受容体への結合について[H]−PGDと競合でき、cpm結合の値の減少として同定される。
【0049】
本アッセイを、Greiner U底96ウェルプレート中、最終容量100μl/ウェルで行う。CHO.K1−CRTh2膜をアッセイ緩衝液(10mM HEPES−KOH(pH7.4)、1mM EDTAおよび10mM MnCl)で希釈し、10μgを各ウェルに添加する[H]−PGDをアッセイ緩衝液で希釈し、各ウェルに2.5nMの最終濃度で添加する。非特異的結合を決定するために、CRTh2受容体への[H]−PGDの結合を、1μMの最終ウェル濃度で未標識PGDを使用して競合させる。本実験を、以下の試薬をウェルに添加して、トリプリケートで行う:
− 全結合のために25μL アッセイ緩衝液または
− 非特異的結合を決定するために25μL PGD
− 25μL [H]PGD
− 50μL 膜
− 25μL DMSO/アッセイ緩衝液中の試験化合物
【0050】
プレートを、室温で1時間シェーカー上でインキュベートし、次いで洗浄緩衝液(10mM HEPES−KOH、pH7.4)を使用して、GF/Cフィルタープレート上に回収する(Tomtec Harvester 9600)。プレートを2時間乾燥させ、その後Micro-Scint 20TM(50μL)を添加し、TopSeal-STMで密封する。次いで、プレートをPackard Top Count装置を使用して計数し、次いでプレートを3Hシンチレーション・プログラム(1分/ウェル)を使用したPackard Topcountで読み取る。
CRTh2モジュレーターのKi(阻害についての解離定数)を記録する。Ki値を、Sigma PlotTMソフトウェアを使用して、Cheng-Prussoff等式を使用して決定する。
Ki=IC50/1+[S]/Kd
(式中、Sは放射性リガンドの濃度であり、そしてKdは解離定数である)
【0051】
CRTH2 cAMP機能的アッセイプロトコール
本アッセイを、CHO.K1−CRTh2細胞で行う。cAMPを、アデニレートシクラーゼアクティベーターである5μM フォルスコリンで細胞を刺激することにより、細胞中で産生させる。PGDを添加してCRTh2受容体を活性化させ、これは、フォルスコリン誘発cAMP蓄積をもたらす。可能性のあるCRTh2アンタゴニストを、CHO.K1−CRTh2細胞におけるフォルスコリン誘発cAMP蓄積のPGD仲介減弱を阻害するそれらの能力について試験する。
【0052】
用量応答曲線上の各濃度値に関して、試験化合物を、DMSO(3%vol/vol)含有アッセイ刺激緩衝液(HBSS、5mM HEPES、10μM IBMX±0.1%ヒト血清アルブミン)中で調製し、5μL/ウェルをアッセイプレート(384ウェル白色optiplate)に添加する。
【0053】
組織培養フラスコで培養したCHO.K1−CRTh2をPBSで洗浄し、解離緩衝液で回収する。細胞をPBSで洗浄し、刺激緩衝液に0.4×10/mLの濃度で再懸濁するアッセイプレート(10μL/ウェル)。
アッセイプレートを、室温で、シェーカー上で15分インキュベートする。
アゴニスト(10nM プロスタグランジンD)および5μM フォルスコリンの混合物をアッセイ刺激緩衝液中に調製し、アッセイプレートに添加する(5μL/ウェル)。
【0054】
加えて、cAMP標準をアッセイ刺激緩衝液に連続的に希釈し、アッセイプレート上の別々の空のウェルに添加する(20μL/ウェル)。cAMP標準は、CHO.K1−CRTH2細胞中で産生されるcAMPの定量を可能にする。
本アッセイプレートを、室温で、シェーカー上で、60分インキュベートする。
【0055】
細胞溶解緩衝液(溶解緩衝液:Milli−Q H0、5mM HEPES、0.3%Tween−20、0.1%ヒト血清アルブミン)をビーズ混合物(AlphascreenTM抗cAMPアクセプタービーズ0.06単位/μL、AlphascreenTM ストレプトアビジン被覆ドナービーズ0.06単位/μL、ビオチニル化cAMP 0.06単位/μL、10μM IBMX含有)を、暗条件下で調製し、60分後にアッセイプレートに添加する。得られた溶解混合物を、アッセイプレートの全ウェルに添加する。(40μL/ウェル)。
【0056】
本アッセイプレートをTopseal-STMで密封し、暗所で室温で、シェーカー上で、45分インキュベートする。次いで、プレートをPackard FusionTM装置を使用して計数する。
【0057】
得られたカウント毎分を、作成したcAMP標準曲線を使用してnM cAMPに変換する。次いで、IC50値(CHO.K1−CRTh2細胞におけるフォルスコリン誘発cAMP蓄積のPGD仲介減弱を50%阻害するのに必要なCRTh2アンタゴニストの量)を、PrismTMソフトウェアを使用して決定する。
【0058】
以下の実施例の化合物は、SPA結合アッセイにおいて、一般に、1μMより低いKi値を有する。例えば、実施例3、18、31、54、59、84、90、92、93、94、95、96、97、99、100、102、103、105、112、115、117、119、122、125、127、129、130、および148の化合物は、各々0.048、0.090、0.122、0.037、0.033、0.10、0.003、0.022、0.008、0.007、0.004、0.029、0.011、0.012、0.005、0.056、0.035、0.098、0.031、0.045、0.025、0.029、0.147、0.027、0.043、0.043、0.050、および0.064μMのKi値を有する。
【0059】
以下の実施例の化合物は、機能アッセイにおいて、一般に、1μMより低いIC50値を有する。例えば、実施例3、18、31、54、59および84の化合物は、各々0.276、0.171、0.178、0.168、0.150、0.084、0.014、0.040、0.022、0.016、0.019、0.021、0.013、0.019、0.009、0.091、0.041、0.046、0.026、0.080、0.021、0.064、0.144、0.095、0.031、0.143、0.060、および0.131μMのIC50値を有する。
【0060】
遊離または塩形の式(I)および(II)の化合物は、Th2細胞、好酸球および好塩基球上に発現されるG−タンパク質共役化学誘引物質受容体CRTh2のアンタゴニストである。PGDは、CRTh2の天然リガンドである。故に、CRTh2とPGDの結合を阻害するアンタゴニストは、WO05/102338に記載の通り、神経障害性疼痛の処置に有用である。従って、“本発明の薬剤”は、WO05/102338に記載の通り、神経因性疼痛の処置に有用である。本発明に従う処置は対症的または予防的であり得る。
【0061】
“本発明の薬剤”はまた、WO05/102338の19−20頁に記載の通り、他の医薬物質と組み合わせて使用するのにも有用である。“本発明の薬剤”を、他の物質と固定した医薬組成物で混合でき、または、それを他の医薬物質と別々に、前に、同時にまたは後に投与してよい。従って、本発明は、WO05/102338の19−20頁に記載の通り、“本発明の薬剤”の組合せを含む。
【0062】
“本発明の薬剤”は、WO05/102338の24−29頁に記載の通り、任意の適当な経路で、または吸入により投与できる。
【0063】
本発明はまた遊離形または薬学的に許容される塩の形の式(I)の化合物を、所望により薬学的に許容される希釈剤または担体と共に含む医薬組成物を提供する。本組成物は、前記の通りの抗炎症剤、気管支拡張剤または抗ヒスタミン剤のような併用治療剤を含み得る。このような組成物は、慣用の希釈剤または賦形剤およびガレヌス分野(galenic art)で既知の技術を使用して製造できる。故に経口投与形態は錠剤およびカプセルを含み得る。局所投与用製剤は、クリーム、軟膏、ゲルまたは経皮送達系、例えば、パッチの形をとり得る。吸入用組成物は、エアロゾルまたは他の噴霧可能製剤、または乾燥粉末製剤を含み得る。
【0064】
組成物がエアロゾル製剤を構成するとき、それは好ましくは、例えば、ヒドロ−フルオロ−アルカン(HFA)噴射剤、例えばHFA134aまたはHFA227またはこれらの混合物を含み、そして、当分野で既知の1個以上の共溶媒、例えばエタノール(20重量%まで);および/または1個以上の界面活性剤、例えばオレイン酸またはソルビタントリオレエート;および/または1個以上の増量剤、例えばラクトースを含み得る。組成物が乾燥粉末製剤を構成するとき、それは好ましくは、例えば、10ミクロンまでの粒子直径を有する式(I)の化合物を、所望により所望の粒子サイズおよび分布の希釈剤または担体、例えばラクトース、および湿気による製品の性能悪化に対する保護を助ける化合物をと共に含む。本組成物が、霧散可能(neblizable)製剤を構成するとき、それは好ましくは、例えば、水、共溶媒、例えばエタノールまたはプロピレングリコールおよび安定化剤(これは界面活性剤であり得る)を含む媒体中に溶解または懸濁された式(I)の化合物を含む。
【0065】
本発明の実施に際して用いる“本発明の薬剤”の投与量は、例えば、処置すべき特定の状態、所望の効果および投与の形態に依存してもちろん変化する。一般に、経口投与用の適当な一日用量は0.01−100mg/kgの範囲である。
【実施例】
【0066】
【化10】

=CHである実施例40以外、R=H。
=Hである実施例81、およびR=CHCHである実施例87および153以外、R=CH
=Clである実施例62および実施例89以外、R=H。
=Clである実施例99および100以外、R=H。
【0067】
【表1】

【0068】
【表2】

【0069】
【表3】

【0070】
【表4】

【0071】
【表5】

【0072】
【表6】

【0073】
【表7】

【0074】
【表8】

【0075】
【表9】

【0076】
【表10】

【0077】
【表11】

【0078】
【表12】

【0079】
【表13】

【0080】
【表14】

【0081】
【表15】

【0082】
【表16】

【0083】
【表17】

【0084】
【表18】

【0085】
【表19】

【0086】
具体的実施例の製造 − 一般的実験条件
NMRは、特記されない限り、400MHzでCDCl中測定する。LCMSを、Agilent 1100 LC系とWaters Xterra MS C18 4.6 x 100 5μMカラムで、陰イオンエレクトロスプレーイオン化を用いて5−95%10mM 水性重炭酸アンモニウムのアセトニトリル溶液で10分溶出するか、または陽イオンエレクトロスプレーイオン化を用いて5−95%水+0.1%TFAのアセトニトリルで溶出して測定する。MHおよび[M−H]は、モノアイソトピック分子量を意味する。
EmrysTM Optimiserマイクロ波装置(PersonalChemistry AB)を、送られてきたままの標準配置で使用する。
【0087】
実施例4
(1−ベンジル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸
4a) BEMP(182μL、0.63mmol)を、撹拌している米国特許3,320,268に記載の通りに製造した(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(80mg、0.39mmol)のDMF(2.4mL)に添加する。30分後、臭化ベンジル(75μL、0.63mmol)を添加し、反応を3日間撹拌し、その後水および1:1 EtOAc/エーテルに分配する。有機層を塩水で洗浄し、次いで真空で減少させる。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(3:1 イソヘキサン/EtOAc溶出)で精製して、(1−ベンジル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステルを得る;MH=295。
【0088】
4b) 1M 水性NaOH(364μL、0.364mmol)を、撹拌している(1−ベンジル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(65mg、0.22mmol)の5:1 THF/MeOH(2.4mL)溶液に添加する。5.5時間後、反応を蒸発させ、水およびEtOAcに分配する。水性層をpH3に酸性化し、得られる沈殿を濾過により回収して、1−ベンジル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸を得る;MH=281。
【0089】
実施例18、19、23−32、63、65−70、77−80、82および85−86
これらの実施例、すなわち、[1−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[2−メチル−1−(2−メチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(4−クロロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3−シアノ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3−クロロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(4−シアノ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[2−メチル−1−(3−メチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[2−メチル−1−(3−トリフルオロメチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(4−フルオロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(2−クロロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[2−メチル−1−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3−フルオロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[2−メチル−1−(4−メチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(4−フルオロ−3−メチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3−フルオロ−4−メチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3−クロロ−4−フルオロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3−フルオロ−4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(2−フルオロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[2−メチル−1−(2−トリフルオロメチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3−メトキシ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(2−シアノ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[2−メチル−1−(1−フェニル−エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(4−メトキシ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;and
[1−(2−メトキシ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を、実施例4に記載のものと同じ方法を使用して、適当なベンジルハライドを使用して、製造する。
【0090】
実施例6
[2−メチル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
BEMP(90μL、0.31mmol)のDMF(400μL)溶液を、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(40mg、0.20mmol)のDMF(400μL)溶液に添加する。40−50分後、4−メチル−ベンゼンスルホニルクロライド(60mg、0.31mmol)のDMF(400μL)溶液を添加する。さらに30分後、1M 水性NaOH(800μL)を添加し、反応を機械的に105分振盪し、次いで1M 水性HCl(800μL)を添加する。反応を水およびCHClに分配する。有機相を直接予充填IsoluteTMシリカカラムに載せ、EtOAcで溶出して、粗生成物を得て、それを水でトリチュレートして、[2−メチル−1−(トルエン−4−スルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を得る;MH=345。
【0091】
実施例3、5、7−15、17、34、35および37−39
これらの実施例、すなわち、2−メチル−1−(4−ニトロ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]酢酸;[2−メチル−1−(ナフタレン−2−スルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]酢酸;[1−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]酢酸;[1−(4−イソプロピル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]酢酸;[1−(3−ブロモ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]酢酸、[2−メチル−1−(3−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]酢酸;[1−(4−メタン−スルホニル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]酢酸;[1−(3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]酢酸;[1−(ビフェニル−4−スルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]酢酸;[1−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]酢酸;[1−(2−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]酢酸;[1−(4−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]酢酸;[1−(4−ジフルオロメトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3−クロロ−2−メチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(2−クロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;および1−(2,5−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸は、実施例6について記載のものと同じ方法を使用して、適当なベンゼンスルホニルハライドを使用して、製造する。
【0092】
実施例16
[1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
16a) 氷冷した撹拌しているNaH(鉱油中60%分散;63mg、1.6mmol)のTHF(3mL)懸濁液に、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(200mg、1mmol)の3:1 THF/DMF(4mL)溶液を添加した。45分後、3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニルクロライド(214μL、1.4mmol)のTHF(3mL)溶液を添加する。10分後、反応混合物を氷/水に添加し、EtOAcで抽出する。有機層を塩水で洗浄し、蒸発させる。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(3:1 イソヘキサン/EtOAc溶出)で精製して、[1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルを得る;MH=413。
【0093】
16b) 1M 水性NaOH(1.5mL)を、[1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(218mg、0.53mmol)の1:1 THF/MeOH(6mL)溶液に添加する。18時間後、反応を蒸発させ、残渣を水に溶解する。水性溶液をpH1に酸性化し、得られる沈殿を濾過により回収して、[1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を得る;MH=399。
【0094】
実施例1および2
これらの実施例、すなわち、(1−ベンゼンスルホニル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)酢酸;および[1−(4−クロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を、実施例16について記載のものと同じ方法で、適当なベンゼンスルホニルハライドを使用して、製造する。
【0095】
実施例20
(2−メチル−1−ピリジン−3−イルメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸
20a) NaH(鉱油中60%分散;17mg、0.43mmol)を撹拌、氷冷した3−(ブロモメチル)ピリジンヒドロブロマイド(109mg、0.43mmol)のDMF(1.2mL)溶液に添加する。20分後、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(80mg、0.39mmol)およびBEMP(125μL、0.43mmol)の1.2mL DMF溶液を滴下する。1時間40分後、反応を25mL 水に添加し、EtOAcで抽出する。EtOAc層を水、次いで塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、蒸発させる。
粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc溶出)で精製して、(2−メチル−1−ピリジン−3−イルメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステルを得る;MH=296。
【0096】
20b) 1M 水性NaOH(0.5mL)を、撹拌している(2−メチル−1−ピリジン−3−イルメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(35mg、0.12mmol)の1:1 THF/MeOH(2mL)溶液に添加する。2時間後、反応を蒸発させ、残渣を水に溶解する。水性溶液をpH3−4に酸性化し、得られる沈殿を濾過により回収して、(2−メチル−1−ピリジン−3−イルメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸を得る;MH=282。
【0097】
実施例21および22
これらの実施例、すなわち、(2−メチル−1−ピリジン−2−イルメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸;および(2−メチル−1−ピリジン−4−イルメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸を、実施例20について記載のものと同じ方法で、適当な(ブロモメチル)ピリジンヒドロブロマイドを使用して、製造する。
【0098】
実施例36
1−(3−クロロ−4−メチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
36a) (2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(0.06g、0.294mmol)のDMF(0.5mL)溶液に、BEMP(0.136mL、0.47mmol)のDMF(0.5mL)溶液を添加する。1時間後、3−クロロ−4−メチル−ベンゼンスルホニルクロライド(0.105g、0.47mmol)のDMF(0.5mL)溶液を添加する。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで最少量まで減圧下で濃縮する。残渣を予充填IsoluteTMシリカカラムに載せ、100%イソヘキサンから30%酢酸エチルのイソヘキサン溶液の勾配溶離剤を使用して溶出して、[1−(3−クロロ−4−メチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルを得る;MH=393。
【0099】
36b) 1M 水性NaOH(0.25mL)を、撹拌している[1−(3−クロロ−4−メチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(80mg、0.20mmol)の1:1 ジオキサン/水(2mL)溶液に添加する。2.5時間後、反応混合物を1M HClでpH1に酸性化し、それは沈殿の形成をもたらす。固体を濾過により単離し、水で洗浄し、乾燥させて、[1−(3−クロロ−4−メチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を得る;MH=379。
【0100】
実施例33および46
これらの実施例、すなわち、[2−メチル−1−(4−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;および1−(2−クロロ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を、実施例36に記載のものと同じ方法を使用して、適当なベンゼンスルホニルハライドを使用して、製造する。
【0101】
実施例40
2−[1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−プロピオン酸
40a) 撹拌しているジイソプロピルアミン(34μL、0.24mmol)のTHF(1mL)溶液に、−78℃で、ヘキサン中n−BuLiの2.5M溶液(105μL、0.26mmol)を添加する。20分後、[1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(方法B;100mg、0.24mmol)およびMeI(15.2μL、0.24mmol)のTHF(1mL)溶液を添加する。反応を30分続け、次いで室温に温める。反応混合物を蒸発乾固し、フラッシュクロマトグラフィー(4:1 イソヘキサン/EtOAc溶出)で精製して、2−[1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−プロピオン酸メチルエステルを得る;MH=427。
【0102】
40b) 1M 水性NaOH(0.25mL)を、撹拌している2−[1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−プロピオン酸メチルエステル(17mg、0.04mmol)の1:1 THF/MeOH(1mL)溶液に添加する。4時間後、反応を蒸発させ、残渣を水に溶解する。水性溶液をpH1に酸性化し、得られる固体を濾過により回収する。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(10:1 EtOAc/MeOH)、続くイソヘキサンでのトリチュレーションにより精製して、2−[1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−プロピオン酸を得る;MH=413。
【0103】
実施例54
[1−(3−シアノ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
54a) (2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(0.5g、2.45mmol)のDMF(3mL)の溶液に、BEMP(1.13mL、3.92mmol)を添加する。1時間後、3−シアノ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルクロライド(0.86g、3.92mmol)のDMF(3mL)溶液を添加する。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで最少量まで減圧下で濃縮する。残渣を予充填IsoluteTMシリカカラムに載せ、100%イソヘキサンから50%EtOAcのイソヘキサン溶液の勾配溶離剤を使用して溶出して、[1−(3−シアノ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルを得る;MH=388。
【0104】
54b) 1M BBrのCHCl溶液(7.66mL、7.66mmol)を、[1−(3−シアノ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(0.495g、1.27mmol)のCHCl(2mL)溶液に添加する。反応混合物を、マイクロ波照射に60℃で45分付す。水を反応混合物に添加し、それをさらに20分撹拌する。有機層をIsoluteTM相セパレーターカートリッジを使用して単離し、蒸発させる。残渣を予充填IsoluteTMシリカカラムに載せ、100%CHClから5%メタノールのCHCl溶液の勾配溶離剤を使用して溶出して、表題化合物を得る;MH=374。
【0105】
実施例41−45、47−53、55、56、58および60
これらの実施例、すなわち、[1−(4−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(2,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[2−メチル−1−(3−トリフルオロメトキシ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(2,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(2−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[2−メチル−1−(2,3,4−トリフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;3−(3−カルボキシメチル−2−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−スルホニル)−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル;[1−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(2,5−ジクロロ−チオフェン−3−スルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3,5−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(2,3−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3−クロロ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(3−フルオロ−4−メチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(2,4−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;および[2−メチル−1−(ピリジン−3−スルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を、実施例54について記載のものと同じ方法で、適当なベンゼンスルホニルハライドを使用して、製造する。
【0106】
実施例57
1−(4−クロロ−フェニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
57a) (2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(100mg、0.49mmol)、1−クロロ−4−ヨード−ベンゼン(117mg、0.49mmol)、CuI(5mg、0.03mmol)、シクロヘキサン−1,2−ジアミン(6μL、0.05mmol)、リン酸カリウム(218mg、1.0mmol)および1,4−ジオキサン(0.5mL)の混合物を160℃で140分加熱する。反応を冷却し、EtOAcで希釈し、シリカを通して濾過し、蒸発乾固する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(5:1 イソヘキサン/EtOAc溶出)で精製して、[1−(4−クロロ−フェニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルを得る;MH=315。
【0107】
57b) 1M 水性NaOH(0.5mL)を、撹拌している[1−(4−クロロ−フェニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(4mg、0.013mmol)の1:1 THF/MeOH(2mL)溶液に添加する。18時間後、反応を蒸発させ、残渣を水に溶解する。水性溶液をpH1に酸性化し、酢酸エチルで抽出する。有機層を水、次いで塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、次いで蒸発させて、[1−(4−クロロ−フェニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を得る;MH=301。
【0108】
実施例59
[1−(3,4−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
59a) (2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(0.8g、3.92mmol)のDMF(3mL)溶液に、BEMP(1.81mL、6.27mmol)を添加する。1時間後、反応混合物を0℃に冷却し、3,4−ジフルオロ−ベンゼンスルホニルクロライド(0.83mL、6.27mmol)のDMF(3mL)溶液を添加する。反応混合物を室温に温め、室温で一晩撹拌し、次いで最少量まで減圧下で濃縮する。残渣を予充填IsoluteTMシリカカラムに載せ、100%イソヘキサンから30%EtOAcのイソヘキサン溶液の勾配溶離剤を使用して溶出して、[1−(3,4−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルを得る;MH=381。
【0109】
59b) 1M 水性LiOH(0.52mL)を、0℃で、撹拌している[1−(3,4−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(200mg、0.526mmol)の1:1 ジオキサン/水(4mL)溶液に添加する。反応混合物を0℃で15分撹拌し、次いで室温に温める。2.5時間後、反応混合物を1M HClでpH7に中和し、溶媒を減圧下除去する。残渣を予充填IsoluteTMシリカカラムに載せ、100%CHClから5%メタノールのCHCl溶液の勾配溶離剤を使用して溶出して、[1−(3,4−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を得る;MH=367。
【0110】
実施例72
[1−(4−クロロ−3−メチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
本実施例は、実施例59と同じ方法により、適当なベンゼンスルホニルハライドを使用して、製造する。
【0111】
実施例61
(1−フラン−3−イルメチル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸
61a) BEMP(182μL、0.63mmol)を、撹拌している(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(80mg、0.39mmol)のDMF(1.2ml)溶液に添加する。30分後、トルエン−4−スルホン酸フラン−3−イルメチルエステルのTHF(1.4ml、0.45mmol)溶液を添加する。18時間後、反応を水およびエーテルに分配する。有機層を塩水で洗浄し、次いで真空で減少させる。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(3:1 イソヘキサン/EtOAc溶出)で精製して、(1−フラン−3−イルメチル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステルを得る;MH=285。
【0112】
61b) 1M 水性NaOH(0.25mL)を、撹拌している溶液に添加する(1−フラン−3−イルメチル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(7.5mg、0.026mmol)の1:1 THF/MeOH(1mL)。18時間後、反応を蒸発させ、残渣を水に溶解する。水性溶液をpH3−4に酸性化し、およびEtOAcで抽出する。有機層を水、次いで塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、次いで蒸発させて、(1−フラン−3−イルメチル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸を得る;MH=271。
【0113】
実施例64
本実施例、すなわち、(1−フラン−2−イルメチル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸は、実施例61についての記載と同じ方法により、適当なフランメチルエステルを使用して、製造する。
【0114】
実施例62
[4−クロロ−1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
62a) m−クロロ過オキシ安息香酸(1.35g、7.8mmol)を、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(1g、4.9mmol)の1,2−ジメトキシエタン(15mL)溶液に添加し、環境温度で1.5時間撹拌する。反応混合物を水に注ぎ、水性飽和炭酸カリウムでpH9−10に塩基性化する。沈殿を濾取し、濾液をCHClで抽出し、次いで乾燥させ(NaSO)、真空で蒸発乾固する。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで、10:1 CHCl/MeOHを溶離剤として使用して精製して、(2−メチル−7−オキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステルを得る;MH=221。
【0115】
62b) (2−メチル−7−オキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(250mg、1.14mmol)に、過剰のPOCl(20mL)を氷浴で冷却しながら添加する。反応混合物を5時間加熱還流する。POClを真空で除去する。残渣をCHClに溶解し、水、塩水で洗浄し、次いで乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮して乾固する。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで、10:1 CHCl/MeOHを溶離剤として使用して精製して、(4−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステルを得る;MH=239。
【0116】
62c) (4−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(58mg、0.24mmol)のDMF(1.2mL)溶液に、BEMP(113μL、0.39mmol)を添加する。反応混合物を環境温度で40分撹拌する。3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニルクロライド(60μL、0.39mmol)を添加し、反応混合物を10分、環境温度で撹拌する。反応混合物を氷冷水に注ぎ、EtOAcで抽出し、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させる。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで、1:8 EtOAc/イソヘキサンを溶離剤として使用して精製して、[4−クロロ−1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルを得る;MH=449。
【0117】
62d) [4−クロロ−1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(40mg、0.09mmol)のCHCl(1mL)溶液に、1M BBrのCHCl溶液(536μL、0.54mmol)を添加する。溶液を、密封反応容器中、撹拌しながら60℃で45分にわたりマイクロ波照射に付す。反応混合物を真空で蒸発乾固する。水を添加し、懸濁液を超音波処理し、次いで濾過し、水で洗浄し、真空で乾燥させて、[4−クロロ−1−(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を得る;MH=433。
【0118】
実施例71
[1−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルメチル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
71a) 撹拌している(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イル)−メタノール(100mg、0.79mmol)のジエチルエーテル(3mL)溶液に、PBr(25μL、0.26mmol)を添加する。反応を室温で18時間撹拌し、次いで水を添加する。ジエチルエーテル層を分離し、固体NaOH上に貯蔵し、工程71bにさらに特徴付けすることなく使用する。
【0119】
71b) BEMP(137μL、0.47mmol)を、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(60mg、0.29mmol)のDMF(0.8mL)溶液に添加する。35分後、工程71aからのジエチルエーテル層(1.8mL)を添加する。3日後、反応を水および1:1 EtOAc/エーテルに分配する。有機層を塩水で洗浄し、次いで蒸発させる。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(49:1 EtOAc/MeOH溶出)で精製して、[1−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルメチル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルを得る;MH=313。
【0120】
71c) 1M 水性NaOH(0.5mL)を、撹拌している[1−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルメチル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(29mg、0.09mmol)の1:1 THF/MeOH(2mL)溶液に添加する。18時間後、反応を蒸発させ、残渣を水に溶解する。水性溶液をpH1に酸性化し、得られる沈殿を濾過により回収して、[1−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルメチル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を得る;MH=299。
【0121】
実施例73−76および83−84
これらの実施例、すなわち、[1−(3,5−ジメチル−イソキサゾール−4−イルメチル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[2−メチル−1−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フラン−3−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[2−メチル−1−(5−メチル−イソキサゾール−3−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;[1−(2,4−ジメチル−チアゾール−5−イルメチル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸;(1−ベンゾフラン−2−イルメチル−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸;および{1−[1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸を、実施例71について記載のものと同じ方法で、適当なヘテロ環式メタノールを使用して、製造する。
【0122】
実施例81
[1−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
81a) 1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.500g、4.2mmol)を、撹拌している塩化アルミニウム(2.8g、21mmol)のCHCl(100mL)懸濁液に25℃で添加する。懸濁液を25℃で1時間撹拌する。メチルオキサリルクロライド(1.93mL、21mmol)を反応混合物に滴下し、得られる懸濁液を25℃で72時間撹拌する。反応混合物を氷浴で0℃に冷却する。MeOH(20mL)を滴下し、次いで反応混合物を真空で蒸発乾固する。粗物質を10:1 EtOAc/MeOHでトリチュレートして、濾過する。回収した固体をさらに水でトリチュレートし、真空で乾燥させて、オキソ−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステルを得る;MH=335。
【0123】
81b) オキソ−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(0.300g、1.47mmol)の混合物を、ヒドラジン一水和物(10mL)中、1時間還流して溶液を得る。KOHペレット(0.300g、5.35mmol)を添加し、還流を1時間続ける。反応混合物を真空で蒸発乾固する。残渣に乾燥MeOH(10mL)を添加し、溶液を氷浴で冷却する。濃HSO(0.5mL)を注意深く添加し、反応混合物を80℃で1時間還流する。反応混合物を真空で蒸発乾固し、次いで飽和NaHCO水溶液およびEtOAcに分配する。EtOAc層を分離し、水性相を、さらにEtOAcで抽出する。有機物を合わせ、乾燥させ(NaSO)、真空で蒸発させる。粗生成物を予充填IsoluteTMシリカカラムのフラッシュクロマトグラフィーで、1:8 EtOAc/イソヘキサン−非希釈EtOAc勾配で溶出して精製して、(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステルを得る;MH=191。
【0124】
81c) 氷冷した(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(50mg、0.26mmol)のDMF(1mL)溶液に、BEMP(0.122mL、0.42mmol)を添加する。反応混合物を環境温度で40分撹拌し、次いで3,4−ジクロロ臭化ベンジル(0.101g、0.42mmol)を添加し、反応混合物を16時間、環境温度で撹拌する。反応混合物を氷冷水(40mL)に注ぎ、EtOAcで抽出し、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空で蒸発させる。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで、予充填IsoluteTMシリカカラム(2g)を使用して、1:20 EtOAc/イソヘキサンで溶出して精製して、[1−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルを得る;MH=349。
【0125】
81d) [1−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(23mg、0.066mmol)のMeOH(0.5mL)溶液に、4N NaOH(0.25mL)を添加する。反応混合物を25℃で5分撹拌する。反応混合物を真空で蒸発させてMeOHを除去し、次いで氷浴で冷却し、濃HClで酸性化する。得られる固体を濾過により回収し、CHClでトリチュレートして、[1−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル(y)]−酢酸を得る;MH=335。
【0126】
実施例87
[2−エチル−1−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
87a)2−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン:
2−メチル−7−アザインドール(1.32g、10mmol)の乾燥ジエチルエーテル(60ml)溶液に、室温で不活性雰囲気下n−BuLi(18.8mlのヘキサン中1.6M溶液、30mmol、続いてt−BuOK(2.24g、20mmol)を添加する。反応混合物を室温で40分撹拌し、次いで−70℃に冷却し、その上でヨウ化メチル(1.25ml、20mmol)を滴下する。撹拌をさらに2時間続け、その後、反応混合物を水(2ml)でクエンチし、ゆっくり室温に温める。冷却溶液を水(200ml)に注ぎ、1N HClで中和し、次いでジエチルエーテル(80ml)で抽出する。有機部分を水(2×60ml)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮して、表題化合物をオレンジ色結晶として得る。[MH+CHCN]+=188)
【0127】
87b) (2−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−オキソ−酢酸メチルエステル:
塩化アルミニウム(1.87g、14mmol)のDCM(100ml)懸濁液を、不活性雰囲気下、室温で2−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.415g、14mmol)で処理する。室温で1時間撹拌後、メチルオキサリルクロライド(1.29ml、14mmol)を反応混合物に滴下し、撹拌を一晩続ける。反応混合物を氷浴で冷却し、メタノールを滴下する。混合物を、次いで氷水(200ml)に注ぎ、撹拌する。有機部分を分離し、乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮する。得られる粗物質を氷冷水(20ml)でトリチュレートし、超音波処理する。固体を濾過し、真空下50℃で乾燥させて、表題化合物を得る。(MH+ 233)
【0128】
87c)(2−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル:
トリエチルシラン(818μl、5.12mmol)のTFA(1.6ml)溶液に、−10℃で、(2−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−オキソ−酢酸メチルエステル(0.34g、1.46mmol)を少しずつ添加する。室温で一晩撹拌後、溶媒を真空で除去し、得られる残渣を飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和する。溶液をDCM(3×20ml)で抽出し、有機部分を合わせ、乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮する。残渣を予充填IsoluteTMシリカカラムに載せ、DCM/MeOH(100:0から98:2に増加)で溶出して、表題化合物を黄色粉末として得る。(MH+ 219)
【0129】
87d) [2−エチル−1−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
氷冷した撹拌している(2−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(80mg、0.37mmol)のDMF(1ml)溶液に、BEMP(171μl、0.59mmol)を添加する。溶液を室温で40分撹拌し、次いで再冷却する。4−(トリフルオロメチル)臭化ベンジル((91μl、0.59mmol)を添加し、撹拌を続け、その間、反応混合物を徐々に室温まで一晩温める。得られる混合物を水(30ml)に注ぎ、1:1 EtOAc/エーテルで抽出する。有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮する。残渣を予充填IsoluteTMシリカカラムに載せ、DCMで溶出して、表題化合物を薄黄色油状物として得る。(MH+ 377)
【0130】
87e) [2−エチル−1−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸:
0.5M 水性NaOH(1.0ml)を、[2−エチル−1−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(48mg、0.13mmol)の1:1 THF/MeOH(1ml)溶液に添加する。3時間後、反応を真空で濃縮し、残渣を水に溶解する。水性溶液を氷浴で冷却し、濃HClを使用してpH2に酸性化する。得られる沈殿を濾過し、高真空下で50℃で乾燥させて、表題化合物を白色粉末として得る。(MH+ 363)
【0131】
実施例88
[1−(4−エタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
88a) BEMP(182μl、0.64mmol)を、撹拌している(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(US特許3320268に記載の通り製造、82mg、0.40mmol)のDMF(2.6ml)溶液に添加する。80分後、1−ブロモメチル−4−エタンスルホニル−ベンゼン(75μl、0.63mmol)を添加し、反応を2時間撹拌し、その後水および1:1 EtOAc/ジエチルエーテルに分配する。有機層を塩水で洗浄し、次いで真空で減少させる。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(1:1 イソヘキサン/EtOAc溶出)で精製して、[1−(4−エタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルを固体として得る。
【0132】
88b) 1M 水性NaOH(1ml)を、撹拌している[1−(4−エタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(89mg、0.23mmol)の1:1 THF/MeOH(4ml)溶液に添加する。1時間後、反応を蒸発させ、得られる油状物を水(8ml)に溶解し、pH3に酸性化する。得られる沈殿を濾過により回収し、真空で乾燥させて、[1−(4−エタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を得る。(MH+ 373)
【0133】
実施例89
[4−クロロ−1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
89a) (2−メチル−7−オキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル:
撹拌している(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(5g、24.5mmol)の1,2−ジメトキシエタン(100ml)懸濁液を、室温で、アルゴンの不活性雰囲気下m−クロロ過オキシ安息香酸(9.7gの77%w/w固体、39.2mmol)で少しずつ処理する。反応温度を、酸付加の発熱性質のために氷浴を使用して室温に維持する。反応混合物を室温で3時間撹拌し、次いで水(400ml)に注ぎ、pH9−10に飽和炭酸カリウム溶液を使用して塩基性化する。水性物をDCM(2x100ml)で抽出し、有機部分を合わせ、乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮して、(2−メチル−7−オキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステルを得る。(MH+ 221)
【0134】
89b) (4−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル:
(2−メチル−7−オキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(360mg、1.63mmol)のオキシ塩化リン(5ml)懸濁液を撹拌し、Personal Chemistry EmrysTM Optimizer電子レンジ中、マイクロ波照射を使用して、160℃で5分加熱する。室温で一晩放置後、反応混合物を注意深く氷水に注ぎ、DCM(3×40ml)で抽出する。有機部分を合わせ、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮する。得られる暗褐色残渣を予充填IsoluteTMシリカカラムに載せ、DCM:メタノール(10:1)で溶出して、表題化合物をクリーム色固体として得る。(MH+ 239)
【0135】
89c) [4−クロロ−1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
冷却した(0℃)撹拌している(4−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(0.1g、0.42mmol)の乾燥DMF(2.5ml)溶液に、水素化ナトリウム(0.019gの鉱油中60%分散、0.47mmol)を添加する。室温で5時間撹拌後、反応混合物を0℃に再冷却し、4−メチルスルホニルベンジルブロマイド(0.105g、0.42mmol)で処理する。得られる混合物を撹拌し、室温に一晩温める。反応混合物を水(3ml)で希釈し、エーテル(3×15ml)で抽出する。有機部分を合わせ、水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮する。得られる粗残渣を予充填IsoluteTMシリカカラムに載せ、イソヘキサン:酢酸エチル(1:8)で溶出して、表題化合物を白色粉末として得る。(MH+ 407)。
【0136】
89d) 1M 水性NaOH(0.5ml)を、撹拌している[4−クロロ−1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(38mg、0.093mmol)の1:1 THF/MeOH(1ml)溶液に添加する。室温で4時間撹拌後、反応混合物を濾過して全ての不溶性物質を除去し、蒸発乾固する。得られる油状物を水(1ml)に溶解し、pH2に酸性化する。得られる沈殿を濾過により回収し、真空で乾燥させて、[4−クロロ−1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸を得る。(MH+ 393)
【0137】
実施例90
[1−(2−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
90a) 2−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンズアルデヒド:
2−クロロ−4−フルオロベンズアルデヒド(24.9g、0.16mol)および乾燥ナトリウムメタンスルフィネート(17.9g、0.175mmol)の乾燥DMSO(60ml)懸濁液を90℃で一晩撹拌する。反応混合物を室温に冷却し、次いで氷水(400ml)に注ぐ。得られる沈殿を濾過により回収し、高真空下で乾燥させて、表題化合物を黄色粉末として得る。
【0138】
90b) (2−クロロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−メタノール
撹拌している2−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンズアルデヒド(25g、0.11mol)の無水エタノール(120ml)中の分散に、水素化ホウ素ナトリウム(4.6g、0.12mol)を添加し、その間氷浴で冷却しながら室温に維持する。室温で3時間撹拌後、反応混合物を注意深く氷水(600ml)に注ぎ、1N HClでpH1−2に酸性化する。得られる懸濁液を酢酸エチル(400ml)で抽出し、有機部分を合わせ、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空で濃縮する。得られる粗生成物を真空オーブンで40℃で一晩乾燥させて、表題生成物を得て、それを次工程に粗製で使用する。
【0139】
90c) 1−ブロモメチル−2−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンゼン
冷却した(0℃)、撹拌している(2−クロロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−メタノール(19.1g、0.087mol)のジエチルエーテル(250ml)懸濁液を、不活性雰囲気下、三臭化リン(5.2ml、0.029mol)で処理し、撹拌および加温を一晩室温で続ける。得られる混合物を水(100ml)で希釈し、有機部分を分離し、NaOHペレットで5分乾燥させる。溶媒を真空で除去し、得られる粗残渣を予充填IsoluteTMシリカカラムに載せ、イソヘキサン/酢酸エチル(4:1)で溶出して、表題化合物を白色粉末として得る。
【0140】
90d) [1−(2−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
氷冷した(0℃)、撹拌している(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル((2.25g、1.1mmol)の乾燥DMF(15ml)溶液に、水素化ナトリウム(0.484gの鉱油中60%分散、12.1mmol)を添加する。室温で3時間撹拌後、反応混合物を0℃に再冷却し、1−ブロモメチル−2−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンゼン(5.0g、17.6mmol)およびヨウ化ナトリウム(2.64g、17.6mmol)で処理する。得られる混合物を撹拌し、室温に一晩温める。反応混合物を水(300ml)に注ぎ、1:1 酢酸エチル/ジエチルエーテルで抽出する。有機部分を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮し、得られる粗物質をシリカクロマトグラフィーで、酢酸エチル/イソヘキサン(1:4から1:2に増加)で溶出して精製して、表題生成物を得る。(MH+ 407)
【0141】
90e) [1−(2−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
1M 水性NaOH(15ml)を撹拌している[1−(2−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(2.6g、6.39mmol)の1:1 THF/MeOH(40ml)懸濁液に添加する。45℃で1時間撹拌後、反応混合物を濾過して全ての不溶性物質を除去し、蒸発乾固する。得られる固体を水(30ml)に溶解し、濃HClを使用してpH2−3に酸性化する。得られる懸濁液を濾過により回収し、真空で50℃で乾燥させて、固体を得て、それをIPA/水(1:3)からの再結晶により精製して、表題生成物を得る。(MH+ 393)
【0142】
実施例91
[1−(4−アミノ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
91a) [2−メチル−1−(4−ニトロ−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
撹拌している(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル((0.78g、3.8mmol)の乾燥DMF(10ml)溶液に、BEMP(1.21ml、4.2mmol)を2分にわたり滴下する。室温で1時間撹拌後、得られる溶液を4−ニトロ臭化ベンジル(1.0g、4.6mmol)で一度に処理し、撹拌を一晩続ける。反応を真空でトルエンと共に濃縮し、得られる油状物をシリカクロマトグラフィーで、イソヘキサン/酢酸エチル(3:1)で溶出して精製して、[2−メチル−1−(4−ニトロ−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルを得る。(MH+ 340)
【0143】
91b) [2−メチル−1−(4−ニトロ−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸:
1M 水性NaOH(1.18ml)を撹拌している[2−メチル−1−(4−ニトロ−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(0.2g、0.54mmol)の4:1 THF/MeOH(5ml)懸濁液に添加する。反応混合物を室温で4時間撹拌し、次いで溶媒を真空で除去する。粗残渣を1:1 THF/水に溶解し、6M HClを使用して、pH3−4に酸性化する。30分撹拌後、得られる懸濁液を濾過し、真空で110℃で乾燥させて、表題生成物を黄色固体として得る。(MH+ 326)
【0144】
91c) [1−(4−アミノ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸:
[2−メチル−1−(4−ニトロ−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸:を25:3 メタノール/酢酸に、アルゴンの不活性雰囲気下溶解し、次いでパラジウム/炭素(10%w/w)で処理する。得られる懸濁液を水素の雰囲気下4時間撹拌し、次いで濾過する。溶媒を真空で除去して、表題生成物を黄色固体として得る。(MH+ 296)
【0145】
実施例92
[1−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
92a) 1−ブロモメチル−4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−ベンゼン:
表題化合物を、1−ブロモメチル−2−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンゼンに準じて、2−クロロ−4−フルオロベンズアルデヒド(工程90a)を4−フルオロ−3−トリフルオロメチルベンズアルデヒドに変えて製造する。
【0146】
92b) 1−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
撹拌している(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル((12.8g、62.8mmol)の乾燥DMF(200ml)溶液に、アルゴンの不活性雰囲気下、BEMP(19.9ml、69.1mmol)を5分にわたり滴下する。室温で1時間撹拌後、得られる溶液を撹拌している1−ブロモメチル−4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−ベンゼン(23.9g、75.4mmol)に滴下し、18時間撹拌する。反応を真空でトルエンと共に濃縮し、得られる油状物をシリカクロマトグラフィーで、イソヘキサン/アセトン(15:1)で溶出して精製する。粗物質をさらに熱酢酸エチルに溶解し、炭の存在下で5分還流することによりさらに精製する。溶液を濾過し、溶媒を真空で除去する。得られる固体を酢酸エチル/イソヘキサンから再結晶して、表題生成物を白色固体として得る。(MH+ 441)
92c) [1−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
1−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(14.1g、32mmol)のTHF(150ml)を1M NaOH(64ml)の室温での滴下により処理し、50℃に加熱後、懸濁液をメタノール(50ml)で処理する。反応混合物を50℃で2時間撹拌し、次いで溶媒を真空で除去する。粗物質酢酸エチル(200ml)でトリチュレートし、得られる固体を濾過し、水/ジオキサン(250mlの2:1混合物)に溶解する。溶液を濃HClを使用してpH3−4に酸性化し、得られる懸濁液を濾過し、水で洗浄し、次いで真空で乾燥させる。固体のIPA/水(1:3)からの再結晶によるさらなる精製により、表題生成物を得る。(MH+ 427)
【0147】
実施例93
[1−(4−エタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
93a) 1−ブロモメチル−4−エタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンゼン:
表題化合物を、1−ブロモメチル−2−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンゼンに準じて、2−クロロ−4−フルオロベンズアルデヒド(工程90a)を4−フルオロ−3−トリフルオロメチルベンズアルデヒドに変えて、およびナトリウムメタンスルフィネートをナトリウムエタンスルフィネートに変えて製造する。
【0148】
93b) [1−(4−エタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
撹拌している(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル((0.77g、3.78mmol)の乾燥DMF(12ml)溶液に、アルゴンの不活性雰囲気下、BEMP(1.75ml、6.04mmol)を滴下する。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで1−ブロモメチル−4−エタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンゼン(2g、6.04mmol)で処理した。撹拌をさらに2時間続け、その後、反応混合物を酢酸エチル/ジエチルエーテル(80mlの1:1混合物)および水(100ml)に分配する。有機部分を分離し、塩水で洗浄し、真空で濃縮する。粗物質の、イソヘキサン/酢酸エチル(3:1から2:1に増加)で溶出するシリカクロマトグラフィーでの精製により、表題生成物を得る。(MH+ 455)
【0149】
93c) [1−(4−エタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
撹拌している[1−(4−エタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(0.6g、1.32mmol)のメタノール/THF(8mlの1:1混合物)溶液に、1M NaOH(3ml)を添加する。室温で1.5時間撹拌後、溶媒を真空で除去し、残渣を水(3ml)に溶解する。溶液を6M HClを使用してpH1に酸性化し、得られる懸濁液を濾過し、乾燥させて、表題生成物を得る。(MH+ 441)
【0150】
実施例94
[1−(2−クロロ−4−エタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
94a) 1−ブロモメチル−2−クロロ−4−エタンスルホニル−ベンゼン:
表題化合物を、1−ブロモメチル−2−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンゼンに準じて、ナトリウムメタンスルフィネートをナトリウムエタンスルフィネートに変えて製造する。
【0151】
94b) [1−(2−クロロ−4−エタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
氷冷した(0℃)、撹拌している(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル((2.68g、13.1mmol)の乾燥DMF(95ml)溶液に、水素化ナトリウム(577mgの鉱油中60%分散、14.41mmol)を添加する。室温で1.5時間撹拌後、反応混合物を0℃に再冷却し、1−ブロモメチル−2−クロロ−4−エタンスルホニル−ベンゼン(6.6g、22.2mmol)およびヨウ化ナトリウム(3.3g、22.2mmol)で処理する。得られる混合物を撹拌し、室温に一晩温める。反応混合物を水(600ml)に注ぎ、1:1 酢酸エチル/ジエチルエーテル(4×300ml)で抽出する。有機部分を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空で濃縮し、得られる粗物質をシリカクロマトグラフィーで、酢酸エチル/イソヘキサン(1:8から1:2に増加)で溶出して精製して、表題生成物を得る。(MH+ 421)
【0152】
94c) [1−(2−クロロ−4−エタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
撹拌している[1−(2−クロロ−4−エタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:(3.32g、7.89mmol)のメタノール/THF(30mlの1:1混合物)溶液に、1M NaOH(15ml)を添加する。室温で一晩撹拌後、溶媒を真空で除去し、残渣を水(20ml)に溶解する。溶液を6M HClを使用してpH1に酸性化し、得られる懸濁液を濾過し、IPA/水から再結晶させて、表題生成物を得る。(MH+ 407)
【0153】
実施例95
[1−(4−エタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
95a) 1−ブロモメチル−4−メタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンゼン:
表題化合物を、1−ブロモメチル−2−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンゼンに準じて、2−クロロ−4−フルオロベンズアルデヒド(工程90a)を4−フルオロ−2−トリフルオロメチルベンズアルデヒドに変えて製造する。
【0154】
95b) [1−(4−メタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
氷冷した(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル((12.8g、62.8mmol)の乾燥DMF(400ml)溶液に、アルゴンの不活性雰囲気下、BEMP(18.1ml、62.8mmol)を2分にわたり滴下する。10℃で40分撹拌後、得られる溶液を1−ブロモメチル−4−メタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンゼン(23.8g、75.4mmol)の滴下により処理し、室温に温め、その間一晩撹拌する。反応を真空で共沸トルエンと共に濃縮し、得られる油状物を水(400ml)およびDCM(500ml)に分配し、DCM(500ml)で抽出する。有機部分を合わせ、水で洗浄する(2×200ml)。得られる懸濁液を濾過し、真空で共沸トルエンと共に濃縮する。粗物質をシリカクロマトグラフィーで、イソヘキサン/アセトン(16:4)での溶出により精製して、表題生成物を得る。(MH+ 441)
【0155】
95c) [1−(4−エタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
[1−(4−メタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:(11.8g、26.8mmol)の水(100ml)およびTHF(250ml)を含む混合物にNaOH(53.6mlの1M 水性溶液)を室温で滴下し、2相懸濁液を一晩撹拌する。溶媒を真空で除去し、粗物質をジエチルエーテル、DCMおよび酢酸エチルでトリチュレートする。得られる固体を熱水(150ml)に溶解し、6M HClを使用して、pH3−4に調節する。形成した懸濁液を濾過し、熱IPA(250ml)に溶解し、炭の存在下で5分還流することによりさらに精製する。溶液を濾過し、表題生成物が、水/IPAから、白色/薄緑色結晶として再結晶する。(MH+ 427)
【0156】
実施例96
1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
96a) [1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル((6.8g、33.5mmol)の乾燥DMF(150ml)溶液を、アルゴンの不活性雰囲気下、BEMP(10.5ml、36.5mmol)の2分にわたる滴下により処理する。溶液を室温で1時間撹拌し、次いで4−メチルスルホニルベンジルブロマイド(10.0g、40.2mmol)のDMF(60ml)溶液を5分にわたり滴下する。室温で一晩撹拌後、溶媒を真空で除去し、トルエン(200ml)と共沸する。得られる粗物質をシリカクロマトグラフィーで、酢酸エチル/イソヘキサン(20−100%酢酸エチル)で溶出して精製して、表題化合物を緑色油状物として得る。(MH+ 373)
【0157】
96b) 1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
[1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(6.54g、17.6mmol)のTHF(100ml)溶液に、1M NaOH(35.2ml)を滴下する。濁った溶液を40℃に加熱し、メタノール(10ml)を添加し、透明溶液とする。室温で4時間撹拌後、溶媒を真空で除去し、粗物質を酢酸エチルでトリチュレートする。得られる固体を濾過し、水/THF(200mlの3:1混合物)に溶解し、次いでpH3に酸性化する。溶媒を真空で除去し、得られる固体をエタノール/水から再結晶して、表題生成物を得る。(MH+ 359)
【0158】
実施例97
{1−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸−エナンチオマー1および2
97a) {1−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸メチルエステル:
(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル((2.37g、11.12mmol)の乾燥DMF(38ml)溶液を、室温で、BEMP(4.39ml、15.19mmol)の滴下により処理する。反応混合物を室温で35分撹拌し、次いで1−(1−ブロモ−エチル)−4−メタンスルホニル−ベンゼン(4.00g、15.18mmol)およびヨウ化ナトリウム(12.29g、15.28mmol)を添加する。60℃で1時間撹拌後、反応混合物を室温に冷却し、次いで酢酸エチル/エーテル(200mlの1:1混合物)および水(150ml)で希釈する。有機部分を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮し、得られる粗物質をシリカクロマトグラフィーで、酢酸エチル/イソヘキサン(2:3から1:1 酢酸エチルに増加)で溶出して精製して、表題生成物をラセミ混合物として得る。エナンチオマーを、30%IPAのヘキサン溶液で溶出するChiralcel ODカラムを使用して分割し、エナンチオマーA(保持時間=14.33分)およびエナンチオマーB(保持時間=17.68分)を得る。
【0159】
97b) {1−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸−エナンチオマー1
{1−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸メチルエステル(エナンチオマーA)(22mg、0.05mmol)のTHF(0.5ml)およびメタノール(0.5ml)溶液を、2M 水酸化リチウム(0.2ml)で処理し、室温で30分撹拌する。溶媒を真空で除去し、粗物質を水(10ml)に溶解し、濃HClを使用してpH1に酸性化する。混合物を、次いで酢酸エチル(2×10ml)で抽出し、有機部分を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空で濃縮して、表題生成物を無色ガラス状固体として得る。(MH+ 373)。表題化合物のエナンチオマー(エナンチオマー2)を、上記の方法を使用して、同様に、エナンチオマーAをエナンチオマーBに変えて製造する。(MH+ 373)
【0160】
実施例98
[1−(4−メタンスルフィニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸:
98a) [1−(4−メタンスルフィニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル((0.512g、2.51mmol)の乾燥DMF(5.6ml)溶液を、室温でBEMP(1.17ml、4.01mmol)の滴下により処理する。反応混合物を室温で80分撹拌し、次いで1−ブロモメチル−4−メタンスルフィニル−ベンゼン(0.934g、4.01mmol)で処理する。室温でさらに2時間撹拌後、反応混合物を酢酸エチル/エーテル(300mlの1:1混合物)および水(30ml)に分配する。有機部分を分離し、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮する。得られる粗物質をシリカクロマトグラフィーで、DCM/メタノール(10:1)で溶出して精製して、表題生成物を得る。(MH+ 357)
【0161】
98b) [1−(4−メタンスルフィニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸:
撹拌している[1−(4−メタンスルフィニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(0.340g、0.95mmol)のTHF/MeOH(8mlの1:1混合物)の溶液に、1M NaOH(2ml)を添加し、反応混合物を2時間撹拌する。溶媒を真空で除去し、得られる油状物を水に溶解し、濃HClを使用してpH2に酸性化する。沈殿が形成し、それを濾過し、水で洗浄し、真空で乾燥させて、表題生成物を得る。(MH+ 343)
【0162】
実施例99
[6−クロロ−1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
99a) 2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン7−オキシド:
冷却している(0℃)2−メチル−7−アザインドール(5g、37.8mmol)の1,2−ジメトキシエタン(40ml)溶液に、m−クロロ過オキシ安息香酸(10.4gの77%w/w 固体、46.6mmol)を添加する。反応混合物を0℃で30分、室温で3時間撹拌し、次いで水(400ml)に注ぐ。溶液をpH9−10に飽和炭酸カリウム溶液を使用して塩基性化する。水性物をDCM(2x100ml)で抽出し、有機部分を合わせ、乾燥させ(MgSO)、真空で濃縮する。得られる粗物質の、最初に非希釈酢酸エチル、続いてDCM/MeOH(10:1)で溶出するシリカクロマトグラフィーでの精製により、表題化合物を黄色粉末として得る。(MH+ 297は、二量体に見える)
【0163】
99b) 6−クロロ−2−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボン酸メチルエステル:
2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン7−オキシド:(0.89g、6mmol)のTHF(20ml)溶液に、アルゴンの不活性雰囲気下、HMDS(1.25ml、6mmol)を室温で添加する。溶液を冷却し(0℃)、クロロギ酸メチル(1.16ml、15mmol)で処理する。反応混合物を室温で一晩撹拌し、溶媒を、次いで真空で除去する。残渣を酢酸エチル(30ml)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄する。水性物を酢酸エチル(2×20ml)で逆抽出し、有機部分を合わせ、乾燥させ(MgSO)、真空で濃縮する。得られる粗物質の、酢酸エチル/イソヘキサン(1:8)で溶出するシリカクロマトグラフィーでの精製により、表題生成物を得る。(MH+ 225)。
【0164】
99c) 6−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン:
6−クロロ−2−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボン酸メチルエステル(0.225g、1mmol)をメタノール(30ml)および1M NaOH(10ml)に溶解し、室温で一晩撹拌する。メタノールを真空で除去し、得られる白色懸濁液をクロロホルム(3×20ml)で抽出し、乾燥させ(MgSO)、真空で濃縮して、白色粉末を得て、それを高真空下で乾燥させて、表題生成物を得る。(MH+ 167)。
【0165】
99d) (6−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−オキソ−酢酸メチルエステル:
撹拌している塩化アルミニウム(0.56g、4.2mmol)のDCM(10ml)懸濁液を、室温で、アルゴンの不活性雰囲気下、6−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン:(0.14g、0.84mmol)溶液で処理し、1時間撹拌する。メチルオキサリルクロライド(0.386ml、4.2mmol)を添加し、得られる懸濁液を室温で一晩撹拌する。反応混合物を冷却し(0℃)、メタノール(10ml)の滴下によりクエンチする。得られる溶液を氷水(100ml)に注ぎ、有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮する。得られる粗物質を氷冷水でトリチュレートし、超音波処理し、次いで濾過して、固体を得て、それを、高真空で乾燥後、表題化合物を得る。(MH+ 253)。
【0166】
99e) (6−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル:
−10℃に冷却したトリエチルシラン(0.343ml、2.15mmol)のTFA(2ml)溶液に、(6−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−オキソ−酢酸メチルエステル(0.155g、0.61mmol)を少しずつ添加する。反応混合物を−10℃で1時間撹拌し、溶媒を真空で除去する。残渣を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、この水性部分をDCM(3×10ml)で抽出する。有機物を合わせ、乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮し、得られる粗物質をシリカクロマトグラフィーで、メタノール/DCM(0−0.5%メタノール)で溶出して精製して、表題生成物をオフホワイト色粉末として得る。(MH+ 239)。
【0167】
99f) 6−クロロ−1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
撹拌し、氷冷した(6−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(0.045g、0.19mmol)のDMF(1.5ml)溶液に、アルゴンの不活性雰囲気下、水素化ナトリウム(0.008gの鉱油中60%分散、0.21mmol)を添加する。0℃で30分撹拌後、反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで0℃に再冷却する。4−メチルスルホニルベンジルブロマイド(0.076g、0.3mmol)のDMF(1.5ml)溶液を、続いてヨウ化ナトリウム(0.076g、0.30mmol)を添加し、得られる溶液を室温で一晩撹拌する。反応混合物を水(20ml)に注ぎ、1:1 酢酸エチル/ジエチルエーテルで抽出する。有機部分を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空で濃縮する。得られる粗物質をシリカクロマトグラフィーで、酢酸エチル/イソヘキサン(1:8から1:4に増加)で溶出して精製して、表題生成物を得る。(MH+ 407)
【0168】
99g) [6−クロロ−1−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
1M 水性NaOH(0.25ml)を、撹拌している(6−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(0.018g、0.044mmol)の1:1 THF/MeOH(1ml)懸濁液に添加する。室温で20分撹拌後、反応混合物を蒸発乾固する。得られる固体を水(1ml)に溶解し、酢酸エチルで抽出して、全ての残存4−メチルスルホニルベンジルブロマイドを除去する。水性相を2M HClを使用して、pH2−3に酸性化し、酢酸エチルで抽出する。有機部分を真空で濃縮し、得られる粗物質をシリカで、DCM/MeOH(20:1)で溶出して精製して、表題化合物を得る。(MH+ 393)
【0169】
実施例100
[6−クロロ−1−(4−メタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸:
100a) [6−クロロ−1−(4−メタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
撹拌し、氷冷した(6−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(実施例99e)(0.03g、0.13mmol)のDMF(1.0ml)溶液に、アルゴンの不活性雰囲気下、水素化ナトリウム(0.006gの鉱油中60%分散、0.14mmol)を添加する。反応混合物を0℃で45分撹拌し、次いで1−ブロモメチル−4−メタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンゼン(実施例95a)(0.067g、0.21mmol、続いてヨウ化ナトリウム(0.031g、0.21mmol)で処理する。撹拌を0℃で2時間続け、次いで反応混合物を水(15ml)に注ぎ、DCM(5ml)で抽出する。有機部分を分離し、真空で濃縮する。得られる粗物質をシリカクロマトグラフィーで、酢酸エチル/イソヘキサン(1:8から1:4に増加)で溶出して精製して、生成物を得て、それをさらに酢酸エチル/イソヘキサンでのトリチュレーションにより精製して、表題生成物を得る。(MH+ 475)。
【0170】
100b)[6−クロロ−1−(4−メタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸:
1M 水性NaOH(0.25ml)を、撹拌している[6−クロロ−1−(4−メタンスルホニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:(0.01g、0.021mmol)の1:1 THF/MeOH(0.5ml)懸濁液に添加する。得られる懸濁液を超音波処理し、室温で一晩撹拌する。溶媒を真空で除去し、粗固体を水(0.5ml)に溶解し、1N HClを使用してpH2−3に酸性化する。形成した懸濁液を濾過し、水で洗浄し(0.5ml)および高真空下で乾燥させて、表題化合物を得る。(MH+ 461)
【0171】
実施例101
[2−メチル−1−(3−メチル−3H−ベンゾトリアゾール−5−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
101a) 5−ブロモメチル−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール:
三臭化リン(0.230ml、2.45mmol)を、撹拌している(1−メチル−1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−5−イル)メタノール(0.4g、2.45mmol)のジエチルエーテル(25ml)溶液に、アルゴンの不活性雰囲気下添加する。一晩、室温で撹拌後、反応混合物を水(5ml)で希釈し、10分激しく撹拌する。有機部分を分離し、水(2×5ml)、塩水(2×5ml)で洗浄し、真空で濃縮して、表題生成物を得て、それを次工程に粗製で使用する。(MH+ 226)。
【0172】
101b) [2−メチル−1−(3−メチル−3H−ベンゾトリアゾール−5−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル((0.025g、0.122mmol)の乾燥DMF(1ml)溶液に、アルゴンの不活性雰囲気下、BEMP(56.6μl、0.196mmol)を滴下する。混合物を室温で1時間撹拌し、その後氷浴で0℃に冷却する。5−ブロモメチル−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール(0.044g、0.196mmol)のDMF(1ml)溶液を冷却溶液に添加し、得られる混合物を室温で2日撹拌する。溶媒を真空で除去し、粗物質のイソヘキサン/酢酸エチル(0%−20%酢酸エチル)で溶出するシリカクロマトグラフィーでの精製により、表題生成物を得る。(MH+ 350)。
【0173】
101c) [2−メチル−1−(3−メチル−3H−ベンゾトリアゾール−5−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
1M 水酸化リチウム(116μl)を、冷却した(0℃)[2−メチル−1−(3−メチル−3H−ベンゾトリアゾール−5−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(0.041g、0.116mmol)のTHF/水(4mlの1:1混合物)に添加する。室温で4時間撹拌後、反応混合物をDCM(3ml)で希釈し、10分激しく撹拌する。得られる混合物を相分離カートリッジを通し、水性部分を1M HClでpH1−3に酸性化する。この部分をDCM(2×3ml)で抽出し、有機抽出物を合わせ、真空で濃縮して、表題化合物を白色固体として得る。(MH+ 336)
【0174】
実施例102
[1−(4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
102a) 4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド:
4−フルオロ−3−メトキシアニリン(0.5g、3.55mmol)の氷酢酸(15ml)懸濁液を、濃HCl(5ml)で処理する。得られる溶液を、次いで約0℃に冷却し、亜硝酸ナトリウム(0.245g、3.55mmol)の水(2ml)溶液の滴下により処理する。10分後、反応混合物を撹拌しているSO/AcOH/CuCl/HO(40ml)(本試薬の製造は下記)の溶液に添加する。反応混合物を室温に温め、一晩撹拌する。反応混合物を、次いで水(250ml)に注ぎ、酢酸エチル(3×100ml)で抽出する。合わせた有機層を水(2×100ml、続いて塩水(100ml)で洗浄し、MgSOで乾燥させる。濾過後、溶媒を真空で除去して、表題生成物を得て、それを次工程に粗製で使用する。
【0175】
試薬SO/AcOH/CuCl/HOの製造:
方法(E. E. Gilbert, Synthesis 1969, 1-10, p6)に従い、室温で激しく撹拌している氷酢酸(100ml)を、SOガスのバブリングにより処理する。飽和溶液が達成されたら(約10g/100ml)、溶液を塩化銅(II)(4g)の水(5ml)で処理する。得られる混合物を静置して、緑色溶液を得る。
【0176】
102b) [1−(4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
撹拌し、氷冷している(0℃)水素化ナトリウム(0.026gの鉱油中60%分散、0.686mmol)のTHF(3ml)溶液に、アルゴンの不活性雰囲気下、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル((0.1g、0.49mmol)の乾燥THF(3ml)溶液を滴下する。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(0.154g、0.686mmol)の乾燥THF(3ml)溶液で処理する。撹拌を0℃で30分続け、次いで反応混合物を水(100ml)に注ぎ、酢酸エチル(3×50ml)で抽出する。有機部分を分離し、水(2×50ml)、塩水(50ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空で濃縮する。得られる粗物質をシリカクロマトグラフィーで、イソヘキサン/酢酸エチル(0%−20%酢酸エチル)で溶出して精製して、表題生成物を得る。(MH+ 392)。
【0177】
102c) [1−(4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
1M 水酸化リチウム(119μl)を、冷却した(0℃)[1−(4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(0.044g、0.119mmol)のTHF/水(4mlの1:1混合物)の溶液に滴下する。室温で4時間撹拌後、反応混合物をDCMで希釈する。得られる混合物を相分離カートリッジを通し、水性部分を1M HClでpH1−3に酸性化する。この部分をDCMで抽出し、有機抽出物を合わせ、真空で濃縮して、表題化合物を薄黄色固体として得る。(MH+ 379)
【0178】
実施例103
[1−(4−クロロ−3−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
103a)4−クロロ−3−シアノ−ベンゼンスルホニルクロライド:
2−クロロ−5−アミノベンゾニトリル(0.405g、2.66mmol)の氷酢酸(20ml)懸濁液を濃HCl(5ml)で処理する。溶液を5℃以下に冷却し、亜硝酸ナトリウム(0.183g、2.66mmol)の水(2ml)溶液の滴下により処理する。20分後、反応混合物をSO/AcOH/CuCl/HO(40ml)(本試薬の製造は本明細書中に記載)の溶液に添加する。反応混合物を室温に温め、一晩撹拌する。反応混合物を、次いで水(150ml)に注ぎ、酢酸エチル(3×100ml)で抽出する。合わせた有機層を水(2×100ml、続いて塩水(100ml)で洗浄し、MgSOで乾燥させる。濾過後、溶媒を真空で除去して、表題生成物を得て、それを次工程に粗製で使用する。
【0179】
103b) 1−(4−クロロ−3−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
撹拌し、氷冷している(0℃)水素化ナトリウム(15.8mgの鉱油中60%分散、0.411mmol)の乾燥THF(2ml)懸濁液に、アルゴンの不活性雰囲気下、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル((0.06g、0.294mmol)のTHF/DMF(4mlの3:1混合物)溶液を滴下する。反応混合物を0℃で45分撹拌し、次いで4−クロロ−3−シアノ−ベンゼンスルホニルクロライド(97.1mg、0.411mmol)の乾燥THF(3ml)溶液で処理する。撹拌を0℃で15分続け、次いで反応混合物を水(30ml)に注ぎ、酢酸エチル(100ml)で抽出する。有機部分を分離し、塩水(50ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空で濃縮する。得られる粗物質をシリカクロマトグラフィーで、イソヘキサン/酢酸エチル(0%−20%酢酸エチル)で溶出して精製して、表題生成物を得る。(MH+ 404)
【0180】
103c) [1−(4−クロロ−3−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
1M 水酸化リチウム(76μl)を、冷却した(0℃)1−(4−クロロ−3−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(0.026g、0.064mmol)のTHF/水(4mlの1:1混合物)溶液に滴下する。0℃で10分撹拌後、反応混合物を室温に一晩温め、次いでDCM(3ml)で希釈する。得られる混合物を相分離カートリッジを通し、水性部分を1M HClでpH1−3に酸性化する。この部分をDCM(2×3ml)で抽出し、有機抽出物を合わせ、相分離カートリッジを通し、真空で濃縮して、表題化合物をオフホワイト色固体として得る。(MH+ 390)
【0181】
実施例104−105
これらの実施例、すなわち
[2−メチル−1−(4−トリフルオロメタンスルホニル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例104)および
{2−メチル−1−[4−(プロパン−2−スルホニル)−ベンジル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸(実施例105)は、実施例90に準じて適当なベンジルハライドを使用して、製造する。これらのベンジルハライドの製造は本明細書に記載する。
【0182】
実施例106−111
これらの実施例、すなわち
[1−(3−フルオロ−4−メトキシ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例106)、
[1−(4−フルオロ−3−メトキシ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例107)、
[2−メチル−1−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例108)、
[1−(3−シアノ−4−フルオロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例109)、
[1−(2−クロロ−5−フルオロ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例110)および
[1−(4−クロロ−3−メトキシ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例111)、
は、実施例96に準じて、適当なベンジルハライドを使用して、製造する。これらの実施例の製造に使用するベンジルハライドは市販されているか、またはここに記載の方法で製造する。
【0183】
実施例112−126
これらの実施例、すなわち
[1−(4−メタンスルホニル−2−メチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例112)、
[1−(4−メトキシ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例113)、
[1−(2−メトキシ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例114)、
{2−メチル−1−[1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸(実施例115)、
{1−[1−(3−クロロ−フェニル)−エチル]−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸(実施例116)、
{1−[1−(4−メタンスルホニル−フェニル)−エチル]−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸(実施例117)、
1−(4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例118)、
[1−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例119)、
{2−メチル−1−[1−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−酢酸(実施例120)、
[1−(3−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例121)、
[2−メチル−1−(4−ニトロ−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例122)、
[1−(4−ブロモ−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例123)、
[2−メチル−1−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例124)、
[1−(3−クロロ−4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例125)および
[1−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−ベンジル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例126)
は、実施例91に準じて、適当なベンジルハライドを使用して、製造する。これらの実施例の製造に使用するベンジルハライドは市販されているか、またはここに記載の方法で製造する。
【0184】
4−ブロモメチル−2−フルオロ−1−メタンスルホニル−ベンゼン:
a) 3−フルオロ−4−メタンスルホニル−ベンズアルデヒド:
メタンスルフィン酸ナトリウム塩(20.1g、200mmol)を、撹拌している3,4−ジフルオロベンズアルデヒド(22.5g、158mmol)の乾燥DMSO(200ml)溶液に、75℃で添加する。2時間後、反応を氷水(200ml)に注ぐ。沈殿を濾過し、水で洗浄し、クロロホルム(400ml)に溶解する。有機抽出物を水で洗浄し(2×200ml)、MgSOで乾燥させ、溶媒を真空で除去して、表題化合物を白色固体として得る。
【0185】
b) (3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−メタノール:
氷冷した3−フルオロ−4−メタンスルホニル−ベンズアルデヒド(1.3g、6.44mmol)のエタノール(5ml)懸濁液に、アルゴンの不活性雰囲気下、水素化ホウ素ナトリウム(0.275g、7.27mmol)を2−3分にわたり少しずつ添加する。4時間撹拌後、反応混合物を注意深く氷冷水に注ぎ、1M HClを使用してpH1に酸性化する。生成物を酢酸エチル(80ml)で抽出し、この有機部分を塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、溶媒を真空で除去して、油状物を得て、それを乾燥により固化させて、表題化合物を得る。
【0186】
c) 4−ブロモメチル−2−フルオロ−1−メタンスルホニル−ベンゼン:
撹拌している(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−メタノール(0.269g、1.31mmol)のジエチルエーテル(5ml)懸濁液に、アルゴンの不活性雰囲気下、三臭化リン(46μl、0.434mmol)を滴下する。室温で一晩撹拌後、反応混合物を水(2ml)で希釈し、ジエチルエーテル層を分離する。この有機部分をNaOHペレット上に置き、20分後、ジエチルエーテル中の溶液の試薬として使用する。
【0187】
1−ブロモメチル−4−メタンスルホニル−2−メチル−ベンゼン:
表題化合物を、4−ブロモメチル−2−フルオロ−1−メタンスルホニル−ベンゼンに準じて、3,4−ジフルオロベンズアルデヒドを4−フルオロ−2−メチル−ベンズアルデヒドで置き換えて製造する。
【0188】
1−ブロモメチル−4−トリフルオロメタンスルホニル−ベンゼン:
表題化合物を、4−ブロモメチル−2−フルオロ−1−メタンスルホニル−ベンゼンに準じて、3−フルオロ−4−メタンスルホニル−ベンズアルデヒドを4−トリフルオロメタンスルホニル−ベンズアルデヒドで置き換えて製造する。
【0189】
4−ブロモメチル−2−クロロ−1−メタンスルホニル−ベンゼン:
表題化合物を、4−ブロモメチル−2−フルオロ−1−メタンスルホニル−ベンゼンに準じて、3,4−ジフルオロベンズアルデヒドを3−クロロ−4−フルオロ−ベンズアルデヒドで置き換えて製造する。
【0190】
1−ブロモメチル−4−(プロパン−2−スルホニル)−ベンゼン:
表題化合物を、4−ブロモメチル−2−フルオロ−1−メタンスルホニル−ベンゼンに準じて、3,4−ジフルオロベンズアルデヒドを4−フルオロベンズアルデヒドで置き換えて、メタンスルフィン酸ナトリウム塩を2−プロパンスルフィン酸ナトリウム塩で置き換えて製造する。
【0191】
実施例127
[1−(4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
127a) 2−エトキシ−4−ニトロ−ベンゾニトリル:
2−ヒドロキシ−4−ニトロベンゾニトリル(0.5g、3.04mmol)のDMF(5ml)溶液に、炭酸カリウム(0.631g、4.56mmol、続いてブロモエタン(0.238ml、3.19mmol)を添加し、反応混合物を室温で5日撹拌する。溶媒を真空で除去し、粗物質を酢酸エチル(100ml)および水(100ml)で分配する。有機層を分離し、水(2×100ml)、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100ml)で洗浄し、真空で濃縮して、表題化合物を薄黄色固体として得て、それを次工程に粗製で使用する。
【0192】
127b)4−アミノ−2−エトキシ−ベンゾニトリル:
2−エトキシ−4−ニトロ−ベンゾニトリル(0.49g、2.54mmol)のエタノール(50ml)懸濁液に、塩化錫(II)二水和物(2.87g、12.7mmol)を添加し、懸濁液を70℃で2時間および室温で一晩撹拌する。反応混合物を氷水に注ぎ、溶液のpHをpH7−8に炭酸水素ナトリウム溶液(5%溶液の水溶液)の添加により調節する。水性エマルジョンを真空下で濾過し、生成物を酢酸エチル(2×150ml)で抽出する。有機部分を合わせ、塩水で洗浄し(100ml)、乾燥させ(MgSO)、真空で濃縮して、表題生成物を薄黄色固体として得て、それをさらに精製せずに、次工程に使用する。
【0193】
127c) 4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を、4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)に準じて、4−フルオロ−3−メトキシアニリンを4−アミノ−2−エトキシ−ベンゾニトリルで置き換えて製造する。
【0194】
127d) [1−(4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
撹拌し、氷冷している(0℃)水素化ナトリウム(26.3mgの鉱油中60%分散、0.686mmol)の乾燥THF(10ml)懸濁液に、アルゴンの不活性雰囲気下(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル((0.1g、0.49mmol)のTHF/DMF(4mlの3:1混合物)溶液を滴下する。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(168mg、0.686mmol)の乾燥THF(1ml)溶液で処理する。撹拌を0℃で10分および室温で10分続け、次いで反応混合物を水(50ml)に注ぐ。混合物を酢酸エチル(2×50ml)で抽出し、有機部分を合わせ、塩水(50ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空で濃縮する。得られる粗物質をシリカクロマトグラフィーで、イソヘキサン/酢酸エチル(0%−20%酢酸エチル)で溶出して精製して、表題生成物を得る。(MH+ 414)。
【0195】
127e) [1−(4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
1M 水酸化リチウム(57μl)を、冷却した(0℃)[1−(4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(0.024g、0.057mmol)のTHF/水(4mlの1:1混合物)溶液に滴下する。0℃で10分撹拌後、反応混合物を室温で2.5時間撹拌し、次いでDCM(4ml)で希釈する。得られる混合物を相分離カートリッジを通し、水性部分を1M HClでpH4に酸性化する。この部分をDCM(2×4ml)で抽出し、有機抽出物を合わせ、相分離カートリッジを通し、真空で濃縮する。得られる固体を酢酸エチル(2ml)に溶解し、イソヘキサン(7ml)でトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得る。(MH+ 400)
【0196】
実施例128−150
これらの実施例、すなわち
[1−(3−フルオロ−2−メチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例128)、
[1−(4−シアノ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例129)、
[1−(4−シアノ−3−プロポキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例130)、
[1−(3−ブトキシ−4−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例131)、
[1−(4−シアノ−3−ペンチルオキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例132)、
[1−(6−シアノ−ピリジン−3−スルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例133)、
[1−(2−クロロ−5−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例134)、
[1−(4−シアノ−3−メチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例135)、
[1−(4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例136)、
[1−(5−シアノ−2−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例137)、
[1−(5−クロロ−2−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例138)、
[1−(2−クロロ−4−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例139)、
[1−(2−クロロ−5−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例140)、
[1−(5−クロロ−2−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例141)、
[2−メチル−1−(チオフェン−2−スルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例142)、
[1−(4−シアノ−3−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例143)、
[1−(3−クロロ−4−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例144)、
[1−(4−クロロ−3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例145)、
[1−(3−クロロ−4−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例146)、
[1−(3−フルオロ−4−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例147)、
[1−(4−クロロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例148)、
[1−(3,4−ジシアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例149)および
[1−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例150)は、実施例127に準じて、適当なスルホニルクロライドを使用して製造する。これらの実施例の製造に使用するスルホニルクロライドは市販されているか、またはここに記載の方法で製造する。
【0197】
4−シアノ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物は、4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体127c)に準じて、2−エトキシ−4−ニトロ−ベンゾニトリルを2−メトキシ−4−ニトロ−ベンゾニトリルで置き換えて製造した。
【0198】
4−シアノ−3−プロポキシ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物は、4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体127c)に準じて、ブロモエタンを1−ブロモプロパンで置き換えて製造した。
【0199】
3−ブトキシ−4−シアノ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物は、4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体127c)に準じて、ブロモエタンを1−ブロモブタンで置き換えて製造した。
【0200】
4−シアノ−3−ペンチルオキシ−ベンゼンスルホニルクロライド
表題化合物は、4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体127c)に準じて、ブロモエタンを1−ブロモペンタンで置き換えて製造した。
【0201】
6−シアノ−ピリジン−3−スルホニルクロライド:
表題化合物を、に準じて製造する4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)に準じて、4−フルオロ−3−メトキシアニリンを5−アミノ−ピリジン−2−カルボニトリルで置き換えて製造した。
【0202】
2−クロロ−5−シアノ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を、に準じて製造する4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)に準じて、4−フルオロ−3−メトキシアニリンを3−アミノ−4−クロロ−ベンゾニトリルで置き換えて製造した。
【0203】
4−シアノ−3−メチル−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物は、4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体127c)に準じて、2−エトキシ−4−ニトロ−ベンゾニトリルを2−メチル−4−ニトロ−ベンゾニトリルで置き換えて製造した。
【0204】
4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物は、4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体127c)に準じて、2−エトキシ−4−ニトロ−ベンゾニトリルを1−クロロ−5−フルオロ−2−メトキシ−4−ニトロ−ベンゼンで置き換えて製造した。
【0205】
5−シアノ−2−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物は、4−シアノ−3−エトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体127c)に準じて、2−エトキシ−4−ニトロ−ベンゾニトリルを4−メトキシ−3−ニトロ−ベンゾニトリルで置き換えて製造した。
【0206】
5−クロロ−2−シアノ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を、4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)に準じて、4−フルオロ−3−メトキシアニリンを2−アミノ−4−クロロ−ベンゾニトリルで置き換えて製造する。
【0207】
2−クロロ−5−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を、4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)に準じて、4−フルオロ−3−メトキシアニリンを2−クロロ−5−メトキシ−フェニルアミンで置き換えて製造する。
【0208】
4−シアノ−3−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を、4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)に準じて、4−フルオロ−3−メトキシアニリンを4−アミノ−2−トリフルオロメチル−ベンゾニトリルで置き換えて製造する。
【0209】
3−クロロ−4−シアノ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を、4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)に準じて、4−フルオロ−3−メトキシアニリンを4−アミノ−2−クロロ−ベンゾニトリルで置き換えて製造する。
【0210】
4−クロロ−3−フルオロ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を、4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)に準じて、4−フルオロ−3−メトキシアニリンを4−クロロ−3−フルオロ−フェニルアミンで置き換えて製造する。
【0211】
3−クロロ−4−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を、4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)に準じて、4−フルオロ−3−メトキシアニリンを3−クロロ−4−トリフルオロメチル−フェニルアミンで置き換えて製造する。
【0212】
3−フルオロ−4−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を、4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)に準じて、4−フルオロ−3−メトキシアニリンを3−フルオロ−4−トリフルオロメチル−フェニルアミンで置き換えて製造する。
【0213】
4−クロロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を、4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)に準じて、4−フルオロ−3−メトキシアニリンを4−クロロ−3−メトキシ−フェニルアミンで置き換えて製造する。
【0214】
4−クロロ−3−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を、4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)に準じて、4−フルオロ−3−メトキシアニリンを4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニルアミンで置き換えて製造する。
【0215】
3,4−ジシアノ−ベンゼンスルホニルクロライド:
表題化合物を、4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(中間体102a)に準じて、4−フルオロ−3−メトキシアニリンを4−アミノ−フタロニトリルで置き換えて製造する。
【0216】
実施例151
[1−(3−シアノ−4−モルホリン−4−イル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
151a) [1−(3−シアノ−4−モルホリン−4−イル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル:
[1−(3−シアノ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(実施例54a)(60.7mg、0.157mmol)のアセトニトリル(3ml)溶液に、炭酸カリウム(43.3mg、0.314mmol、続いてモルホリン(27.6μl、0.314mmol)を添加する。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで濾過し、真空で濃縮して、表題化合物をオレンジ色油状物として得て、それを次工程に粗製で使用する。(MH+ 455)。
【0217】
151b) [1−(3−シアノ−4−モルホリン−4−イル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
表題化合物を、[1−(4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例102)に準じて、[1−(4−フルオロ−3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルを[1−(3−シアノ−4−モルホリン−4−イル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルで置き換えて製造する。(MH+ 441)
【0218】
実施例152
[1−(3−フルオロ−4−モルホリン−4−イル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
表題化合物を、[1−(3−シアノ−4−モルホリン−4−イル−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステル(中間体151b)に準じて、[1−(3−シアノ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸メチルエステルを[1−(3,4−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例59)で置き換えて、Personal Chemistry EmrysTM Optimizer電子レンジで60−80℃で4時間のマイクロ波照射による加熱により、製造する。(MH+ 434)
【0219】
実施例153
[1−(4−クロロ−3−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸
表題化合物を、[1−(4−クロロ−3−シアノ−ベンゼンスルホニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−酢酸(実施例103)に準じて、(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステルを(2−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−酢酸メチルエステル(中間体87c)で置き換えて製造する。(MH+ 404)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
神経障害性疼痛の処置用医薬の製造における式(I)の化合物の使用であって、ここで、式(I)の化合物が、遊離または塩形の、
【化1】

〔式中、
Qは結合であるか、または所望によりハロゲンにより置換されていてよいC−C10−アルキレン基であり;
およびRは、独立して、H、ハロゲンまたはC−C−アルキルであるか、または
およびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、二価C−C−シクロ脂肪族基を形成し;
は、H、C−C−アルキル、C−C15−炭素環式基、C−C−ハロアルキル、アルコキシC−Cアルキル、C−C−ヒドロキシアルキルであり;
およびRは、独立して、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C15−炭素環式基、ニトロ、シアノ、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、カルボキシ、カルボキシ−C−C−アルキル、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ、SONH、(C−C−アルキルアミノ)スルホニル、ジ(C−C−アルキル)アミノスルホニル、アミノカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C−アルキル)アミノカルボニルまたは酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される1個以上のヘテロ原子を有する4から10員ヘテロ環式基であり;
は、HまたはC−C−アルキルであり;
Wは、C−C15−芳香族性炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む4から10員ヘテロ環式基であり;
Xは−SO−、−CH−、−CON(C−C−アルキル)−、−CH(C−C−アルキル)−または結合であり;
mおよびnは、各々、独立して、0−3の整数であり;そして
pは1である。〕
である、使用。
【請求項2】
Qが結合であり;
およびRが、独立して、HまたはC−C−アルキルであり;
がC−C−アルキルであり;
およびRが、独立して、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C15−炭素環式基、ニトロ、シアノ、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシまたはC−C−ハロアルコキシであり;
がHまたはC−C−アルキルであり;
Wが式(Wa1)または(Wa2)
【化2】

の基であり、
ここで、Aが、独立して、CまたはNであるか、または
Wが式(W);
【化3】

の基であり、
ここで、
Yが、独立して、CまたはNであり;そして
ZがN、OまたはSであるか、または
Wが式(W)
【化4】

の基であり、
ここで、
Yが、独立して、CまたはNであり;そして
ZがOまたはSであり;
Xが−SO−、−CH−、−CH(C−C−アルキル)−、−CON(C−C−アルキル)−または結合であり;
mおよびnが、各々、独立して、0−3の整数であり;そして
pが1である、
遊離または塩形の、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項3】
化合物が、式(Ia)
【化5】

〔式中、
およびRは、独立して、HまたはC−C−アルキルであり;
は、C−C−アルキルであり;
およびRは、独立して、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C15−炭素環式基、ニトロ、シアノ、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシまたはC−C−ハロアルコキシであり;
Wは、
【化6】

から選択される基であり;
Xは−SO−、−CH−、−CH(C−C−アルキル)−、−CON(C−C−アルキル)−または結合であり;そして
mおよびnは、各々、独立して、0−3の整数である。〕
の化合物である、遊離または塩形の、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項4】
実施例のいずれか一つを参照して実質的に記載されている、請求項1に記載の化合物の使用。

【公表番号】特表2009−519274(P2009−519274A)
【公表日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−544840(P2008−544840)
【出願日】平成18年12月11日(2006.12.11)
【国際出願番号】PCT/EP2006/011886
【国際公開番号】WO2007/068418
【国際公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】