説明

病原体感染の危険を低減する方法

空気媒介病原体からの感染に対する個体及び/又は集団の保護のための予防的処置法を提供する。詳細には、自然発生源による又は環境への病原体の故意的放出により、1種又は複数の空気媒介病原体に対する曝露の危険にある又は既に曝露されてしまった集団の1又は複数のメンバーに、ナトリウムチャネル遮断薬又は薬学上許容されるそれらの塩を投与することを含む予防的処置法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
1種若しくは複数の空気媒介病原体からの感染又は疾病に対する予防的処置を必要とする個体に対して、予防有効量の式I
【化1】


のナトリウムチャネル遮断薬、又は薬学上許容されるそれらの塩を投与することを含む予防的処置法
(式中、
Xは、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、低級アルキル、非置換若しくは置換フェニル、低級アルキル−チオ、フェニル−低級アルキル−チオ、低級アルキル−スルホニル、又はフェニル−低級アルキル−スルホニルであり、
Yは、水素、ヒドロキシル、メルカプト、低級アルコキシ、低級アルキル−チオ、ハロゲン、低級アルキル、非置換若しくは置換単核アリール、又は−N(Rであり、
は、水素又は低級アルキルであり、
各Rは、独立に、
【化2】


、又は
【化3】


であり、
及びRは、それぞれ独立に、水素、式(A)で表される基、低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、フェニル、フェニル−低級アルキル、(ハロフェニル)−低級アルキル、低級−(アルキルフェニルアルキル)、低級(アルコキシフェニル)−低級アルキル、ナフチル−低級アルキル、又はピリジル−低級アルキルであり、但し、R及びRの少なくとも一方は式(A)
【化4】


で表される基であり、
各Rは、独立に、
【化5】


【化6】


であり、
各oは、独立に、0〜10の整数であり、
各pは、0〜10の整数であり、
但し、各隣接鎖におけるoとpの和は、1〜10であり、
各xは、独立に、O、NR10、C(=O)、CHOH、C(=N−R10)、CHNR10であるか、又は単結合を表し、
各Rは、独立に、
【化7】


であり、
Linkは、独立に、
【化8】


であり、
各CAPは、独立に、チアゾリジンジオン、オキサゾリジンジオン、ヘテロアリール−C(=O)NR1313、ヘテロアリール−CAP、−CN、−O−C(=S)NR1313、−Z13、−CR10(Z13)(Z13)、−C(=O)OAr、−C(=O)NR13Ar、イミダゾリン、テトラゾール、テトラゾールアミド、−SONHR13、−SONH−C(R1313)−(Z)−R13、環状のアミノ糖及びオリゴ糖を含む環状の糖及びオリゴ糖、
【化9】


であり、
Arは、独立に、フェニル、置換フェニルであり、ここで該置換基は、OH、OCH、NR1313、Cl、F、CH、又はヘテロアリール、チナジン、フリル、フルフリル−、チエニル、テトラゾール、チアゾリジンジオン、又はイミダゾリル
【化10】


から独立に選択される1〜3個の基であり、
ヘテロアリールは、次のヘテロ芳香環系、すなわち
ピロール、フラン、チオフェン、ピリジン、キノリン、インドール、アデニン、ピラゾール、イミダゾール、チアゾール、イソキサゾール、インドール、ベンズイミダゾール、プリン、キノリン、イソキノリン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、シンノリン、フタラジン、キナゾリン、キノキサリン及びプテリジンの1つから選択され、
各Rは、独立に、
【化11】


【化12】


であり、
2つのRが、−OR11であり、且つフェニル環上で互いに隣接して配置されている場合、2つのRのアルキル部分は、互いに結合してメチレンジオキシ基を形成してもよく、
但し、少なくとも2つの−CHORが互いに隣接して配置される場合は、R基は、連結して、環状モノ置換又は二置換1,3−ジオキサン又は1,3−ジオキソランを形成してもよく、
各Rは、独立に、水素低級アルキル、フェニル、置換フェニル又は−CH(CHOR)−R10であり、
各Rは、独立に、水素、低級アルキル、−C(=O)−R11、グルクロニド、2−テトラヒドロピラニル、又は
【化13】


であり、
各Rは、独立に、−CO13、−CON(R13、−SOCH13、又は−C(=O)R13であり、
各R10は、独立に、−H、−SOCH、−CO13、−C(=O)NR1313、−C(=O)R13、又は−(CH−(CHOH)−CHOHであり、
各Zは、独立に、CHOH、C(=O)、−(CH−、CHNR1313、C=NR13、又はNR13であり、
各R11は、独立に、低級アルキルであり、
各R12は、独立に、−SOCH、−CO13、−C(=O)NR1313、−C(=O)R13、又は−CH−(CHOH)−CHOHであり、
各R13は、独立に、水素、
【化14】


であり、
但し、NR1313はそれ自体の中で連結して次の1つ、すなわち、
【化15】


であり、
但し、NR1313はそれ自体の中で連結して次の1つ、すなわち、
【化16】


を含む環を形成することができ、
各Hetは、独立に、−NR13、−S−、−SO−、又は−SO−、−O−、−SONR13−、−NHSO−、−NR13CO−、−CONR13−であり、
各gは、独立に、1〜6の整数であり、
各mは、独立に、1〜7の整数であり、
各nは、独立に、0〜7の整数であり、
各Qは、独立に、C−R、C−R、又は窒素原子(窒素原子である環中のQは最大3つ)であり、
各Vは、独立に、
【化17】


であり、
但し、Vが窒素原子に直接結合している場合には、Vは、独立に、R、R10、又は(R11でもよく、
任意の上記化合物について、2つの−CHOR基が互いに1,2−又は1,3−に配置されている場合、R基は連結して環状の単置換又は二置換1,3−ジオキサン又は1,3−ジオキソランを形成できる)。
【請求項2】
前記病原体が炭疽菌(Bacillus anthracis)である、請求項1に記載の予防的処置法。
【請求項3】
前記病原体が大痘瘡(Variola Major)である、請求項1に記載の予防的処置法。
【請求項4】
前記病原体がペスト菌(Yersinia pestis)である、請求項1に記載の予防的処置法。
【請求項5】
前記病原体が野兎病菌(Francisella tularensis)である、請求項1に記載の予防的処置法。
【請求項6】
前記病原体がグラム陰性細菌である、請求項1に記載の予防的処置法。
【請求項7】
前記グラム陰性細菌が、ブルセラ(Brucella)属、類鼻疽菌(Burkholderia pseudomallei)、バークホルデリア・マレイ(Burkholderia mallei)、コクシエラ・バーネッティ(Coxiella burnetti)及びリケッチア(Rickettsia)からなる群から選択される、請求項6に記載の予防的処置法。
【請求項8】
前記病原体が、アルファウイルス、フラビウイルス又はブニヤウイルスである、請求項1に記載の予防的処置法。
【請求項9】
前記病原体が、ヒマ(Ricinus communis)からのリシン毒素、ウェルシュ菌(Clostridium perfringens)のイプシロン毒素又はブドウ球菌エンテロトキシンBである、請求項1に記載の予防的処置法。
【請求項10】
前記病原体が結核菌(Mycobacterium tuberculosis)細菌である、請求項1に記載の予防的処置法。
【請求項11】
前記病原体が、インフルエンザウイルス、ライノウイルス、アデノウイルス又は呼吸器合胞体ウイルスである、請求項1に記載の予防的処置法。
【請求項12】
前記病原体がコロナウイルスである、請求項1に記載の予防的処置法。
【請求項13】
前記のナトリウムチャネル遮断薬又は薬学上許容されるそれらの塩が、個体が吸入する、呼吸に適した粒子のエアロゾル懸濁液で投与される、請求項1に記載の予防的処置法。
【請求項14】
前記のナトリウムチャネル遮断薬又は薬学上許容されるそれらの塩が、ヒトの疾病を惹起できる空気媒介病原体からの感染の危険を低減するために、空気媒介病原体からの感染の危険の可能性はあるがその疾病に関して無症候であるヒトの肺に対して投与され、該ナトリウムチャネル遮断薬又は薬学上許容されるそれらの塩の有効量が、ヒトにおける感染の危険を低減するのに十分である、請求項1に記載の予防的処置法。
【請求項15】
前記のナトリウムチャネル遮断薬又は薬学上許容されるそれらの塩が、1種又は複数の空気媒介病原体への曝露後に投与される、請求項1に記載の予防的処置法。
【請求項16】
前記のナトリウムチャネル遮断薬が、
【化18】


からなる群から選択される、請求項1に記載の予防的処置法。
【請求項17】
前記のナトリウムチャネル遮断薬が、
【化19】


からなる群から選択される、請求項1に記載の予防的処置法。
【請求項18】
前記のナトリウムチャネル遮断薬が、
【化20】


からなる群から選択される、請求項1に記載の予防的処置法。
【請求項19】
1種若しくは複数の空気媒介病原体からの感染又は疾病に対する予防的処置を必要とする個体に対して、予防有効量の式II
【化21】


のナトリウムチャネル遮断薬、又は薬学上許容されるそれらの塩を投与することを含む予防的処置法
(式中、
Xは、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、低級アルキル、非置換若しくは置換フェニル、低級アルキル−チオ、フェニル−低級アルキル−チオ、低級アルキル−スルホニル、又はフェニル−低級アルキル−スルホニルであり、
Yは、水素、ヒドロキシル、メルカプト、低級アルコキシ、低級アルキル−チオ、ハロゲン、低級アルキル、非置換若しくは置換単核アリール、又は−N(Rであり、
は、水素又は低級アルキルであり、
各Rは、独立に、
【化22】


、又は
【化23】


であり、
3’及びR4’は、それぞれ独立に、水素、式(A’)で表される基、低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、フェニル、フェニル−低級アルキル、(ハロフェニル)−低級アルキル、低級−(アルキルフェニルアルキル)、低級(アルコキシフェニル)−低級アルキル、ナフチル−低級アルキル、又はピリジル−低級アルキルであり、但し、R3’及びR4’の少なくとも一方は式(A’)
【化24】


で表される基であり、
各Rは、独立に、
【化25】


【化26】


であり、
各oは、独立に、0〜10の整数であり、
各pは、0〜10の整数であり、
但し、各隣接鎖におけるoとpの和は、1〜10であり、
各xは、独立に、O、NR10、C(=O)、CHOH、C(=N−R10)、CHNR10であるか、又は単結合を表し、
各R5’は、独立に、
【化27】


【化28】


であり、
各R5’は、また、独立に、
【化29】


であり、
2つの−CHOR基が互いに1,2−又は1,3−に配置されている場合、R基は、連結して、環状の単置換又は二置換1,3−ジオキサン又は1,3−ジオキソラン、
−(CH(CHOR)(CHOR−CHOR(但し、少なくとも2つの−CHORが互いに隣接して配置され、且つR基が連結して環状の単置換又は二置換1,3−ジオキサン又は1,3−ジオキソランを形成する)、
−O−(CH(CHOR)(CHOR−CHOR(但し、少なくとも2つの−CHORが互いに隣接して配置され、且つR基が連結して環状の単置換又は二置換1,3−ジオキサン又は1,3−ジオキソランを形成する)、
−(CH−NR10−CH(CHOR)(CHOR−CHOR(但し、少なくとも2つのCHORが互いに隣接して配置され、且つR基が連結して環状の単置換又は二置換1,3−ジオキサン又は1,3−ジオキソランを形成する)、
−O−(CH−NR10−CH(CHOR)(CHOR−CHOR(但し、少なくとも2つのCHORが互いに隣接して配置され、且つR基が連結して環状の単置換又は二置換1,3−ジオキサン又は1,3−ジオキソランを形成する)を形成してもよく、
各R5’は、また、独立に、
【化30】


であり、
Linkは、独立に、
【化31】


であり、
各CAPは、独立に、チアゾリジンジオン、オキサゾリジンジオン、ヘテロアリール−C(=O)NR1313、ヘテロアリール−CAP、−CN、−O−C(=S)NR1313、−Z13、−CR10(Z13)(Z13)、−C(=O)OAr、−C(=O)NR13Ar、イミダゾリン、テトラゾール、テトラゾールアミド、−SONHR13、−SONH−C(R1313)−(Z)−R13、環状のアミノ糖及びオリゴ糖を含む環状の糖及びオリゴ糖、
【化32】


であり、
Arは、独立に、フェニル、置換フェニルであり、該置換基は、OH、OCH、NR1313、Cl、F、CH、ヘテロアリール、チナジン、フリル、フルフリル−、チエニル、テトラゾール、チアゾリジンジオン、又はイミダゾリル
【化33】


から独立に選択される1〜3つの基であり、
ヘテロアリールは、次のヘテロ芳香環系、すなわち
ピロール、フラン、チオフェン、ピリジン、キノリン、インドール、アデニン、ピラゾール、イミダゾール、チアゾール、イソキサゾール、インドール、ベンズイミダゾール、プリン、キノリン、イソキノリン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、シンノリン、フタラジン、キナゾリン、キノキサリン及びプテリジンの1つから選択され、
各R6’は、独立に、
【化34】


【化35】


であり、2つの−CHOR基が互いに1,2−又は1,3−に配置されている場合、R基は連結して環状の単置換又は二置換1,3−ジオキサン又は1,3−ジオキソランを形成してもよく、
各Rは、独立に、水素低級アルキル、フェニル、置換フェニル又は−CH(CHOR)−R10であり、
各Rは、独立に、水素、低級アルキル、−C(=O)−R11、グルクロニド、2−テトラヒドロピラニル、又は
【化36】


であり、
各Rは、独立に、−CO13、−CON(R13、−SOCH13、又は−C(=O)R13であり、
各R10は、独立に、−H、−SOCH、−CO13、−C(=O)NR1313、−C(=O)R13、又は−(CH−(CHOH)−CHOHであり、
各Zは、独立に、CHOH、C(=O)、−(CH−、CHNR1313、C=NR13、又はNR13であり、
各R11は、独立に、低級アルキルであり、
各R12は、独立に、−SOCH、−CO13、−C(=O)NR1313、−C(=O)R13、又は−CH−(CHOH)−CHOHであり、
各R13は、独立に、水素、
【化37】


【化38】


であり、
但し、NR1313は、それ自体の中で連結して次の1つ、すなわち、
【化39】


を含む環を形成することができ、
各Hetは、独立に、−NR13、−S−、−SO−、又は−SO−、−O−、−SONR13−、−NHSO−、−NR13CO−、−CONR13−であり、
各gは、独立に、1〜6の整数であり、
各mは、独立に、1〜7の整数であり、
各nは、独立に、0〜7の整数であり、
各Vは、独立に、
【化40】


であり(但し、Vが窒素原子に直接結合している場合には、Vは、独立に、R、R10、又は(R11でもよい)、
任意の上記化合物に対して、2つの−CHOR基が互いに1,2−又は1,3−に配置されている場合、R基は連結して環状の単置換又は二置換1,3−ジオキサン又は1,3−ジオキソランを形成することができる)。
【請求項20】
前記病原体が炭疽菌(Bacillus anthracis)である、請求項19に記載の予防的処置法。
【請求項21】
前記病原体が大痘瘡(Variola Major)である、請求項19に記載の予防的処置法。
【請求項22】
前記病原体がペスト菌(Yersinia pestis)である、請求項19に記載の予防的処置法。
【請求項23】
前記病原体が野兎病菌(Francisella tularensis)である、請求項19に記載の予防的処置法。
【請求項24】
前記病原体がグラム陰性細菌である、請求項19に記載の予防的処置法。
【請求項25】
前記グラム陰性細菌が、ブルセラ(Brucella)属、類鼻疽菌(Burkholderia pseudomallei)、バークホルデリア・マレイ(Burkholderia mallei)、コクシエラ・バーネッティ(Coxiella burnetti)及びリケッチア(Rickettsia)からなる群から選択される、請求項24に記載の予防的処置法。
【請求項26】
前記病原体が、アルファウイルス、フラビウイルス又はブニヤウイルスである、請求項19に記載の予防的処置法。
【請求項27】
前記病原体が、ヒマ(Ricinus communis)からのリシン毒素、ウェルシュ菌(Clostridium perfringens)のイプシロン毒素又はブドウ球菌エンテロトキシンBである、請求項19に記載の予防的処置法。
【請求項28】
前記病原体が結核菌(Mycobacterium tuberculosis)細菌である、請求項19に記載の予防的処置法。
【請求項29】
前記病原体が、インフルエンザウイルス、ライノウイルス、アデノウイルス又は呼吸器合胞体ウイルスである、請求項19に記載の予防的処置法。
【請求項30】
前記病原体がコロナウイルスである、請求項19に記載の予防的処置法。
【請求項31】
前記のナトリウムチャネル遮断薬又は薬学上許容されるそれらの塩が、個体が吸入する、呼吸に適した粒子のエアロゾル懸濁液で投与される、請求項19に記載の予防的処置法。
【請求項32】
前記のナトリウムチャネル遮断薬又は薬学上許容されるそれらの塩が、ヒトの疾病を惹起できる空気媒介病原体からの感染の危険を低減するために、空気媒介病原体からの感染の危険の可能性はあるがその疾病に関して無症候であるヒトの肺に対して投与され、該ナトリウムチャネル遮断薬又は薬学上許容されるそれらの塩の有効量が、ヒトにおける感染の危険を低減するのに十分である、請求項19に記載の予防的処置法。
【請求項33】
前記のナトリウムチャネル遮断薬又は薬学上許容されるそれらの塩が、1種又は複数の空気媒介病原体への曝露後に投与される、請求項19に記載の予防的処置法。
【請求項34】
前記のナトリウムチャネル遮断薬が、
【化41−1】


【化41−2】


からなる群から選択される、請求項19に記載の予防的処置法。
【請求項35】
前記のナトリウムチャネル遮断薬が、
【化42】


からなる群から選択される、請求項19に記載の予防的処置法。
【請求項36】
前記のナトリウムチャネル遮断薬が、
【化43】


からなる群から選択される、請求項19に記載の予防的処置法。
【請求項37】
前記のナトリウムチャネル遮断薬が、
【化44】


からなる群から選択される、請求項19に記載の予防的処置法。
【請求項38】
前記のナトリウムチャネル遮断薬が、
【化45−1】


【化45−2】


からなる群から選択される、請求項19に記載の予防的処置法。
【請求項39】
前記のナトリウムチャネル遮断薬が、
【化46】


からなる群から選択される、請求項19に記載の予防的処置法。
【請求項40】
前記のナトリウムチャネル遮断薬が、
【化47】


からなる群から選択される、請求項19に記載の予防的処置法。
【請求項41】
前記のナトリウムチャネル遮断薬が、
【化48】


からなる群から選択される、請求項19に記載の予防的処置法。
【請求項42】
前記のナトリウムチャネル遮断薬が、
【化49】


からなる群から選択される、請求項19に記載の予防的処置法。
【請求項43】
1種若しくは複数の空気媒介病原体からの感染又は疾病に対する予防的処置を必要とする個体に対して、予防有効量の式III
【化50】


のナトリウムチャネル遮断薬、又は薬学上許容されるそれらの塩を投与することを含む予防的処置法
(式中、
Xは、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、低級アルキル、非置換若しくは置換フェニル、低級アルキル−チオ、フェニル−低級アルキル−チオ、低級アルキル−スルホニル、又はフェニル−低級アルキル−スルホニルであり、
Yは、水素、ヒドロキシル、メルカプト、低級アルコキシ、低級アルキル−チオ、ハロゲン、低級アルキル、非置換若しくは置換単核アリール、又は−N(Rであり、
は、水素又は低級アルキルであり、
各Rは、独立に、
【化51】


又は
【化52】


であり、
3’’及びR4’’は、それぞれ独立に、水素、式(A’’)で表される基、低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、フェニル、フェニル−低級アルキル、(ハロフェニル)−低級アルキル、低級−(アルキルフェニルアルキル)、低級(アルコキシフェニル)−低級アルキル、ナフチル−低級アルキル、又はピリジル−低級アルキルであり、但し、R3’’及びR4’’の少なくとも一方は式(A’’)
【化53】


で表される基であり、
各Rは、独立に、
【化54】


【化55】


であり、
各oは、独立に、0〜10の整数であり、
各pは、0〜10の整数であり、
但し、各隣接鎖におけるoとpの和は、1〜10であり、
各xは、独立に、O、NR10、C(=O)、CHOH、C(=N−R10)、CHNR10であるか、又は単結合を表し、
各R5’は、独立に、
【化56】


【化57】


であり、
各R5’は、また、独立に、
【化58】


であり、
2つの−CHOR基が互いに1,2−又は1,3−に配置されている場合、R基は、連結して環状の単置換又は二置換1,3−ジオキサン又は1,3−ジオキソラン、−(CH(CHOR)(CHOR−CHOR(但し、少なくとも2つのCHORが互いに隣接して配置され、且つR基が連結して環状の単置換又は二置換1,3−ジオキサン又は1,3−ジオキソランを形成する)、
−O−(CH(CHOR)(CHOR−CHOR(但し、少なくとも2つのCHORが互いに隣接して配置され、且つR基が連結して環状の単置換又は二置換1,3−ジオキサン又は1,3−ジオキソランを形成する)、
−(CH−NR10−CH(CHOR)(CHOR−CHOR(但し、少なくとも2つのCHORが互いに隣接して配置され、且つR基が連結して環状の単置換又は二置換1,3−ジオキサン又は1,3−ジオキソランを形成する)、
−O−(CH−NR10−CH(CHOR)(CHOR−CHOR(但し、少なくとも2つのCHORが互いに隣接して配置され、且つR基が連結して環状の単置換又は二置換1,3−ジオキサン又は1,3−ジオキソランを形成する)を形成してもよく、
各R5’は、また、独立に、
【化59】


であり、
Linkは、独立に、
【化60】


であり、
各CAPは、独立に、チアゾリジンジオン、オキサゾリジンジオン、ヘテロアリール−C(=O)NR1313、ヘテロアリール−CAP、−CN、−O−C(=S)NR1313、−Z13、−CR10(Z13)(Z13)、−C(=O)OAr、−C(=O)NR13Ar、イミダゾリン、テトラゾール、テトラゾールアミド、−SONHR13、−SONH−C(R1313)−(Z)−R13、環状のアミノ糖及びオリゴ糖を含む環状の糖及びオリゴ糖、
【化61】


であり、
Arは、独立に、フェニル、置換フェニルであり、該置換基は、OH、OCH、NR1313、Cl、F、CH、ヘテロアリール、チナジン、フリル、フルフリル−、チエニル、テトラゾール、チアゾリジンジオン及びイミダゾリル
【化62】


から独立に選択される1〜3個の基であり、
ヘテロアリールは、次のヘテロ芳香属系、すなわち
ピロール、フラン、チオフェン、ピリジン、キノリン、インドール、アデニン、ピラゾール、イミダゾール、チアゾール、イソキサゾール、インドール、ベンズイミダゾール、プリン、キノリン、イソキノリン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、シンノリン、フタラジン、キナゾリン、キノキサリン及びプテリジンの1つから選択され、
2つの−CHOR基が互いに1,2−又は1,3−に配置されている場合、R基は連結して環状の単置換又は二置換1,3−ジオキサン又は1,3−ジオキソランを形成してもよく、
各R6’は、独立に、
【化63】


【化64】


であり、
2つの−CHOR基が互いに1,2−又は1,3−に配置されている場合、R基は連結して環状の単置換又は二置換1,3−ジオキサン又は1,3−ジオキソランを形成してもよく、
各Rは、独立に、水素低級アルキル、フェニル、置換フェニル又は−CH(CHOR)−R10であり、
各Rは、独立に、水素、低級アルキル、−C(=O)−R11、グルクロニド、2−テトラヒドロピラニル、又は
【化65】


であり、
各Rは、独立に、−CO13、−CON(R13、−SOCH13、又は−C(=O)R13であり、
各R10は、独立に、−H、−SOCH、−CO13、−C(=O)NR1313、−C(=O)R13、又は−(CH−(CHOH)−CHOHであり、
各Zは、独立に、CHOH、C(=O)、−(CH−、CHNR1313、C=NR13、又はNR13であり、
各R11は、独立に、低級アルキルであり、
各R12は、独立に、−SOCH、−CO13、−C(=O)NR1313、−C(=O)R13、又は−CH−(CHOH)−CHOHであり、
各R13は、独立に、水素、
【化66】


【化67】


であり、
但し、NR1313はそれ自体の中で連結して次の1つ、すなわち、
【化68】


を含む環を形成することができ、
各Hetは、独立に、−NR13、−S−、−SO−、又は−SO−、−O−、−SONR13−、−NHSO−、−NR13CO−、−CONR13−であり、
各gは、独立に、1〜6の整数であり、
各mは、独立に、1〜7の整数であり、
各nは、独立に、0〜7の整数であり、
各Q’は、独立に、−CR6’5’、CR6’6’、N、−NR13、−S−、−SO−、又は−SO−であり、
ヘテロ原子を含む環中のQ’は最大で3つであり、少なくとも1つのQ’は−CR5’6’又はNR5’でなければならず、
各Vは、独立に、
【化69】


であり、但し、Vが窒素原子に直接結合している場合には、Vは、独立に、R、R10、又は(R11でもよく、
任意の上記化合物に対して、2つの−CHOR基が互いに1,2−又は1,3−に配置されている場合、R基は連結して環状の単置換又は二置換1,3−ジオキサン又は1,3−ジオキソランを形成できる)。
【請求項44】
前記病原体が炭疽菌(Bacillus anthracis)である、請求項43に記載の予防的処置法。
【請求項45】
前記病原体が大痘瘡(Variola Major)である、請求項43に記載の予防的処置法。
【請求項46】
前記病原体がペスト菌(Yersinia pestis)である、請求項43に記載の予防的処置法。
【請求項47】
前記病原体が野兎病菌(Francisella tularensis)である、請求項43に記載の予防的処置法。
【請求項48】
前記病原体がグラム陰性細菌である、請求項43に記載の予防的処置法。
【請求項49】
前記グラム陰性細菌が、ブルセラ(Brucella)属、類鼻疽菌(Burkholderia pseudomallei)、バークホルデリア・マレイ(Burkholderia mallei)、コクシエラ・バーネッティ(Coxiella burnetti)及びリケッチア(Rickettsia)からなる群から選択される、請求項48に記載の予防的処置法。
【請求項50】
前記病原体が、アルファウイルス、フラビウイルス又はブニヤウイルスである、請求項43に記載の予防的処置法。
【請求項51】
前記病原体が、ヒマ(Ricinus communis)からのリシン毒素、ウェルシュ菌(Clostridium perfringens)のイプシロン毒素又はブドウ球菌エンテロトキシンBである、請求項43に記載の予防的処置法。
【請求項52】
前記病原体が結核菌(Mycobacterium tuberculosis)細菌である、請求項43に記載の予防的処置法。
【請求項53】
前記病原体が、インフルエンザウイルス、ライノウイルス、アデノウイルス又は呼吸器合胞体ウイルスである、請求項43に記載の予防的処置法。
【請求項54】
前記病原体がコロナウイルスである、請求項43に記載の予防的処置法。
【請求項55】
前記のナトリウムチャネル遮断薬又は薬学上許容されるそれらの塩が、個体が吸入する、呼吸に適した粒子のエアロゾル懸濁液で投与される、請求項43に記載の予防的処置法。
【請求項56】
前記のナトリウムチャネル遮断薬又は薬学上許容されるそれらの塩が、ヒトの疾病を惹起できる空気媒介病原体からの感染の危険を低減するために、空気媒介病原体からの感染の危険の可能性はあるがその疾病に関して無症候であるヒトの肺に対して投与され、該ナトリウムチャネル遮断薬又は薬学上許容されるそれらの塩の有効量が、ヒトにおける感染の危険を低減するのに十分である、請求項43に記載の予防的処置法。
【請求項57】
前記のナトリウムチャネル遮断薬又は薬学上許容されるそれらの塩が、1種又は複数の空気媒介病原体への曝露後に投与される、請求項43に記載の予防的処置法。
【請求項58】
前記のナトリウムチャネル遮断薬が、
【化70】


からなる群から選択される、請求項43に記載の予防的処置法。
【請求項59】
前記のナトリウムチャネル遮断薬が、
【化71】


からなる群から選択される、請求項43に記載の予防的処置法。
【請求項60】
前記のナトリウムチャネル遮断薬が、
【化72】


からなる群から選択される、請求項43に記載の予防的処置法。
【請求項61】
前記のナトリウムチャネル遮断薬が、
【化73】


からなる群から選択される、請求項43に記載の予防的処置法。
【請求項62】
前記のナトリウムチャネル遮断薬が、
【化74】


からなる群から選択される、請求項43に記載の予防的処置法。
【請求項63】
前記のナトリウムチャネル遮断薬が、
【化75】


からなる群から選択される、請求項43に記載の予防的処置法。
【請求項64】
前記のナトリウムチャネル遮断薬が、
【化76】


からなる群から選択される、請求項43に記載の予防的処置法。
【請求項65】
前記のナトリウムチャネル遮断薬が、
【化77】


からなる群から選択される、請求項43に記載の予防的処置法。
【請求項66】
前記のナトリウムチャネル遮断薬が、
【化78】


からなる群から選択される、請求項43に記載の予防的処置法。
【請求項67】
前記のナトリウムチャネル遮断薬が、
【化79】


からなる群から選択される、請求項43に記載の予防的処置法。

【公表番号】特表2007−512229(P2007−512229A)
【公表日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−524050(P2006−524050)
【出願日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【国際出願番号】PCT/US2004/026963
【国際公開番号】WO2005/034847
【国際公開日】平成17年4月21日(2005.4.21)
【出願人】(506056468)パリオン サイエンシズ、インコーポレイテッド (4)
【Fターム(参考)】