説明

癌における新規な組成物および方法

本発明は、癌、特にリンパ腫の検出、診断、および治療で使用するための新規の配列に関する。本発明は、その発現が癌に関連する癌関連(CA)ポリヌクレオチド配列を提供する。本発明は、癌に対する新規の治療標的を提示する癌に関連するCAポリペプチドを提供する。本発明は、さらに、癌の診断用組成物および癌の検出方法を提供する。本発明は、CAポリペプチドに特異的なモノクローナル抗体およびポリクローナル抗体を提供する。本発明はまた、診断ツールおよび治療組成物ならびに癌をスクリーニングし、防止し、治療する方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
細胞中の癌関連(CA)遺伝子の発現を阻害する方法であって、CA遺伝子を発現する細胞を、前記細胞中のCA遺伝子の発現を阻害するのに十分な量で、表1〜46に示す配列番号
【数1】

のポリヌクレオチド配列に対応する癌関連(CA)mRNAとハイブリッド形成することができるヌクレオチド配列を含む核酸分子と接触させる工程を含む、方法。
【請求項2】
前記CA遺伝子の発現が、コントロールと比較して、少なくとも50%阻害される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記癌が、乳癌、リンパ腫、白血病、または癌腫である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記癌が乳腺癌である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記核酸分子が二本鎖RNAである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記核酸分子がアンチセンスオリゴヌクレオチドまたはsiRNAである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記二本鎖RNAが、トランスフェクション、エレクトロポレーション、および微量注入からなる群から選択される方法による前記細胞への短い干渉RNA(siRNA)の導入によって得られる、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記二本鎖RNAが、発現ベクターによる前記細胞への短い干渉RNA(siRNA)の導入によって得られる、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
抗癌活性をスクリーニングする方法であって、候補抗癌薬の存在下と非存在下とで、表1〜46に示す配列番号
【数2】

の配列からなる群から選択される核酸配列によってコードされる癌関連(CA)遺伝子のサンプル中の発現を比較する工程を含み、前記候補抗癌薬の非存在下でのCA遺伝子の発現と比較してCA遺伝子の発現を阻害する候補抗癌薬を抗癌薬と同定する、方法。
【請求項10】
前記サンプルが患者の組織サンプルである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記CA遺伝子が、表1〜46に示す配列番号
【数3】

の配列からなる群から選択される少なくとも1つの核酸配列を含む、請求項9に記載の抗癌活性をスクリーニングする方法。
【請求項12】
前記薬物候補が転写物のインヒビターであり、さらに、前記核酸配列が、表1〜46に示す配列番号
【数4】

からなる群から選択される、請求項11に記載の抗癌活性をスクリーニングする方法。
【請求項13】
癌の検出方法であって、候補抗癌薬の存在下と非存在下とで、表1〜46に示す配列番号
【数5】

の配列からなる群から選択される核酸配列によってコードされる癌関連タンパク質(CAP)レベルを比較する工程を含み、前記候補抗癌薬の非存在下でのCAP遺伝子レベルと比較してCAPレベルを減少させる候補抗癌薬を抗癌薬と同定する、方法。
【請求項14】
癌の検出方法であって、候補抗癌薬の存在下での癌関連タンパク質(CAP)の1つまたは複数の活性と候補抗癌薬の非存在下でのCAP活性とを比較する工程を含み、前記CAPが、表1〜46に示す配列番号
【数6】

からなる群から選択されるアミノ酸配列またはそのフラグメントを含み、前記候補抗癌薬の非存在下でのCAP活性と比較してCAP活性を調整する候補抗癌薬を抗癌薬と同定する、方法。
【請求項15】
前記CAP活性が、Gタンパク質共役受容体活性、ヌクレオチド結合活性、核酸結合活性、カルシウム結合タンパク質活性、アポトーシス、細胞周期調節活性、クロマチンタンパク質転写因子活性、輸送タンパク質活性、シグナル伝達活性、核受容体活性、成長因子活性、タンパク質キナーゼ活性、タンパク質ホスホリラーゼ活性、ペプチダーゼ活性、電子伝達活性、チオレドキシン活性、セマフォリン活性、シグナル伝達、および運動性からなる群から選択される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
患者の癌を検出する方法であって、
(a)患者サンプル中の表1〜46に示す配列番号
【数7】

からなる群から選択される抗原性ポリペプチドまたはその抗原性フラグメントに対する抗体レベルを検出する工程と、
(b)前記患者サンプル中の抗体レベルとコントロールサンプル中の抗体レベルとを比較する工程とを含み、前記コントロールサンプル中の抗体レベルと比較した前記患者サンプル中の抗体レベルの変化が、前記患者における癌の存在の指標である
、方法。
【請求項17】
CAタンパク質(CAP)の生物活性を調整することができる生体活性薬をスクリーニングする方法であって、前記CAPは、表1〜46に示す配列番号
【数8】

のポリヌクレオチド配列からなる群から選択される核酸配列を含む核酸によってコードされ、該方法は、候補生体活性薬の存在下でのCAPの生物活性と候補生体活性薬の非存在下でのCAPの生物活性とを比較する工程を含み、前記候補生体活性薬の非存在下でのCAPの生物活性と比較してCAP生物活性を調整する候補活性剤を、CAP生物活性を調整することができる生体活性薬と同定する
、方法。
【請求項18】
前記生体活性薬が、CAタンパク質(CAP)の発現を調整する、請求項17に記載の生体活性薬をスクリーニングする方法。
【請求項19】
前記生体活性薬が、CAP発現を阻害する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記生体活性薬が、有機低分子、抗体、またはペプチドである、請求項36に記載の方法。
【請求項21】
前記活性が、Gタンパク質共役受容体活性、ヌクレオチド結合活性、核酸結合活性、カルシウム結合タンパク質活性、アポトーシス、細胞周期調節活性、クロマチンタンパク質転写因子活性、輸送タンパク質活性、シグナル伝達活性、核受容体活性、成長因子活性、タンパク質キナーゼ活性、タンパク質ホスホリラーゼ活性、ペプチダーゼ活性、電子伝達活性、チオレドキシン活性、セマフォリン活性、シグナル伝達、および運動性からなる群から選択される、請求項17に記載のスクリーニング方法。
【請求項22】
癌の診断方法であって、
a)第1の個体の第1の組織型において、表1〜46に記載の配列群から選択される核酸配列を含む1つまたは複数の遺伝子の発現を決定する工程と、
b)前記第1の個体由来の第2の正常な組織型または第2の罹患していない個体由来の該遺伝子の発現を比較する工程を含み、
前記発現の相違が、前記第1の個体が癌であるか癌に罹患しやすいことを示す
、方法。
【請求項23】
癌の治療方法であって、CAタンパク質(CAP)のインヒビターを患者に投与する工程を含み、前記CAPが、表1〜46に記載のヒト核酸配列からなる群から選択される核酸配列を含む核酸によってコードされる、方法。
【請求項24】
前記癌が、リンパ腫、白血病、または癌腫である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記癌が乳腺癌である、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記CAPインヒビターがCAPに結合する、請求項23に記載の癌の治療方法。
【請求項27】
サンプル中の癌の存在を診断するためのキットであって、前記キットが少なくとも2つのポリヌクレオチドを含み、それぞれの前記ポリヌクレオチドが、表1〜46に示す配列番号
【数9】

のポリヌクレオチド配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列またはその相補物を含むポリヌクレオチドと選択的にハイブリッド形成する、キット。
【請求項28】
サンプル中の癌の存在を診断するためのキットであって、前記キットが少なくとも2つのポリヌクレオチドを含み、それぞれの前記ポリヌクレオチドが、表1〜46に示す配列番号
【数10】

のポリヌクレオチド配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列、そのフラグメント、またはその相補物を含むポリヌクレオチドと選択的にハイブリッド形成する、キット。
【請求項29】
表1〜46に示す配列番号
【数11】

のポリヌクレオチド配列またはその相補物からなる群から選択される少なくとも2つの配列の少なくとも10個の連続したヌクレオチドをそれぞれが含む少なくとも2つの核酸プローブを含む癌関連(CA)核酸を検出するための核酸アレイ。
【請求項30】
前記プローブが、少なくとも15個の連続するヌクレオチドを含む、請求項29に記載の核酸アレイ。
【請求項31】
前記プローブが、少なくとも20個の連続するヌクレオチドを含む、請求項29に記載の核酸アレイ。
【請求項32】
少なくとも2つの単離ポリペプチドを含むペプチドアレイであって、それぞれの前記単離ポリペプチドが、表1〜46に示す配列番号
【数12】

からなる群から選択されるCA配列またはその相補物のオープンリーディングフレーム内でコードされる、ペプチドアレイ。
【請求項33】
それぞれの前記ポリペプチドが、表1〜46に示す配列番号
【数13】

からなる群から選択されるポリヌクレオチドによってコードされるアミノ酸配列を含む、請求項32に記載のペプチドアレイ。
【請求項34】
それぞれの前記ポリペプチドが、表1〜46に示す配列番号
【数14】

からなる群から選択されるポリペプチドによってコードされるアミノ酸配列を含む、請求項32に記載のペプチドアレイ。
【請求項35】
それぞれの前記ポリペプチドが、表1〜46に示す配列番号
【数15】

からなる群から選択されるCAポリペプチドのアミノ酸配列のエピトープのアミノ酸配列を含む、請求項32に記載のペプチドアレイ。
【請求項36】
表1〜46に示す配列番号
【数16】

からなる群から選択される配列と少なくとも95%相同なヌクレオチド配列を含む単離核酸分子。
【請求項37】
前記ヌクレオチド配列が、表1〜46に示す配列番号
【数17】

からなる群から選択される配列と少なくとも98%相同である、請求項36に記載の単離核酸分子。
【請求項38】
表1〜46に示す配列番号
【数18】

からなる群から選択される配列と少なくとも95%相同なアミノ酸配列を含む単離ポリペプチド。
【請求項39】
前記アミノ酸配列が、表1〜46に示す配列番号
【数19】

からなる群から選択される配列と少なくとも98%相同である、請求項38に記載の単離ポリペプチド。
【請求項40】
請求項38に記載のポリペプチドに結合する単離抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項41】
前記抗体またはそのフラグメントが前記固体支持体に結合している、請求項40に記載の単離抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項42】
前記抗体がモノクローナル抗体である、請求項40に記載の単離抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項43】
前記抗体がポリクローナル抗体である、請求項40に記載の単離抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項44】
前記抗体またはそのフラグメントが検出可能な標識をさらに含む、請求項40に記載の単離抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項45】
請求項40に記載のポリペプチドに結合する化合物。
【請求項46】
前記化合物が化学合成される、請求項45に記載の化合物。
【請求項47】
前記化合物が天然に存在する、請求項45に記載の化合物。
【請求項48】
個体における癌細胞の有無を検出する方法であって、前記個体由来のサンプルと請求項40に記載の抗体とを接触させる工程と、前記サンプル由来の癌関連タンパク質(CAP)と抗体との複合体を検出する工程と、前記複合体の検出が、前記個体における癌細胞の存在の指標である、方法。
【請求項49】
前記抗体が検出可能に標識されている、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
(a)宿主動物を、前記ポリペプチドまたはその抗原結合フラグメントを含む組成物で免疫化する工程と、
(b)抗原に対する抗体またはその抗原結合フラグメントを発現する前記宿主から細胞を回収する工程と
を含む方法によって調製される、請求項40に記載のポリペプチドに結合する単離抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項51】
前記モノクローナル抗体を、
(a)前記モノクローナル抗体を産生することができるハイブリドーマを準備する工程と、
(b)前記ハイブリドーマによってモノクローナル抗体が産生される条件下で前記ハイブリドーマを培養する工程と含む過程によって調製される、請求項43に記載のモノクローナル抗体。
【請求項52】
請求項43に記載のモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ。
【請求項53】
前記抗体がヒト化抗体である、請求項40に記載の抗体。
【請求項54】
請求項40に記載の抗体を含む癌細胞を検出する方法。
【請求項55】
前記抗体がモノクローナル抗体である、請求項54に記載のキット。
【請求項56】
表1〜46に示す配列番号
【数20】

のポリヌクレオチド配列またはその相補物からなる群から選択される少なくとも2つのCAポリヌクレオチド配列またはそのフラグメントを含む電子ライブラリー。
【請求項57】
配列番号
【数21】

のポリヌクレオチド配列からなる群から選択される少なくとも2つのCAポリヌクレオチド配列またはそのフラグメントを含む電子ライブラリー。
【請求項58】
表1〜46に示す配列番号
【数22】

のポリペプチド配列からなる群から選択される少なくとも2つのCAポリペプチド配列またはそのフラグメントを含む電子ライブラリー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−524405(P2009−524405A)
【公表日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−519479(P2007−519479)
【出願日】平成17年7月1日(2005.7.1)
【国際出願番号】PCT/US2005/023518
【国際公開番号】WO2006/007558
【国際公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【出願人】(506353633)サグレシュ ディスカバリー, インコーポレイテッド (8)
【Fターム(参考)】