説明

癌における新規組成物および方法

本発明は、癌を検出、診断および処置する際に使用するための新規配列に関する。本発明は、その発現が癌と関連する癌関連(CA)ポリヌクレオチド配列を提供する。本発明は、癌と関連するCAポリペプチドを提供し、そして診断用組成物および癌の検出のための方法を提供する。本発明は、CAポリペプチドに特異的なモノクローナル抗体およびポリクローナル抗体を提供する。本発明はまた、診断ツールおよび治療用組成物、ならびに癌のスクリーニング、予防および処置のための方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
単離された核酸であって、表1〜129に示されるヒトポリヌクレオチドコード配列hRxx〜yyyからなる群より選択される配列の少なくとも10個の連続したヌクレオチドを含む、核酸、またはその相補体。
【請求項2】
請求項1に記載の組換え核酸を含む、宿主細胞。
【請求項3】
請求項1に記載の単離された核酸を含む、発現ベクター。
【請求項4】
請求項3に記載の発現ベクターを含む、宿主細胞。
【請求項5】
請求項1に記載のポリヌクレオチドであって、該ポリヌクレオチド、またはその相補体もしくはそれらのフラグメントが、検出可能な標識をさらに含む、ポリヌクレオチド。
【請求項6】
請求項1に記載のポリヌクレオチドであって、該ポリヌクレオチド、またはその相補体もしくはそれらのフラグメントが、固体支持体に結合される、ポリヌクレオチド。
【請求項7】
請求項1に記載のポリヌクレオチドであって、該ポリヌクレオチド、またはその相補体もしくはそれらのフラグメントが、少なくとも部分的に、化学合成によって調製される、ポリヌクレオチド。
【請求項8】
請求項1に記載のポリヌクレオチドであって、該ポリヌクレオチド、またはその相補体もしくはそれらのフラグメントが、アンチセンスフラグメントである、ポリヌクレオチド。
【請求項9】
請求項1に記載のポリヌクレオチドであって、該ポリヌクレオチド、またはその相補体もしくはそれらのフラグメントが、一本鎖である、ポリヌクレオチド。
【請求項10】
請求項1に記載のポリヌクレオチドであって、該ポリヌクレオチド、またはその相補体もしくはそれらのフラグメントが、二本鎖である、ポリヌクレオチド。
【請求項11】
請求項1に記載のポリヌクレオチドであって、少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む、ポリヌクレオチド。
【請求項12】
請求項1に記載のポリヌクレオチドであって、少なくとも20個の連続したヌクレオチドを含む、ポリヌクレオチド。
【請求項13】
癌関連(CA)核酸を検出するためのマイクロアレイであって、以下:
表1〜129に示されるヒトポリヌクレオチドコード配列hRxx〜yyyからなる群より選択される配列の少なくとも10個の連続したヌクレオチド、またはその相補体を含む、少なくとも1つのプローブ、
を備える、マイクロアレイ。
【請求項14】
請求項13に記載のマイクロアレイであって、少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む、マイクロアレイ。
【請求項15】
請求項13に記載のマイクロアレイであって、少なくとも20個の連続したヌクレオチドを含む、マイクロアレイ。
【請求項16】
単離されたポリペプチドであって、表1〜129に示されるヒトゲノムポリヌクレオチド配列hDxx〜yyyからなる群より選択されるCA配列のオープンリーディングフレーム、またはその相補体内にコードされる、ポリペプチド。
【請求項17】
請求項16に記載のポリペプチドであって、該ポリペプチドが、表1〜129に示されるhRxx〜yyyからなる群より選択されるポリヌクレオチドによってコードされるアミノ酸配列を含む、ポリペプチド。
【請求項18】
請求項16に記載のポリペプチドであって、該ポリペプチドが、表1〜129に示されるhPxx〜yyyからなる群より選択されるポリペプチドによってコードされるアミノ酸配列を含む、ポリペプチド。
【請求項19】
請求項16に記載のポリペプチドであって、該ポリペプチドが、表1〜129に示されるhPxx〜yyyからなる群より選択されるCAポリペプチドのアミノ酸配列のエピトープのアミノ酸配列を含む、ポリペプチド。
【請求項20】
請求項16に記載のポリペプチドであって、該ポリペプチドまたはそのフラグメントが、固体支持体に結合される、ポリペプチド。
【請求項21】
単離された抗体またはその抗原結合フラグメントであって、請求項16〜20のいずれか一項に記載のポリペプチドに結合する、単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項22】
請求項21に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメントであって、該抗体またはそのフラグメントが、固体支持体に結合される、単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項23】
請求項21に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメントであって、該抗体が、モノクローナル抗体である、単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項24】
請求項21に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメントであって、該抗体が、ポリクローナル抗体である、単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項25】
請求項21に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメントであって、該抗体またはそのフラグメントが、検出可能な標識をさらに含む、単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項26】
単離された抗体であって、請求項16〜20のいずれか一項に記載のポリペプチドまたはその抗原結合フラグメントに結合し、該抗体が、以下の工程:(i)宿主動物を該ポリペプチドまたはその抗原結合フラグメントを含む組成物で免疫する工程、およびii)該抗原またはその抗原結合フラグメントに対する抗体を発現する該宿主から細胞を収集する工程、を包含する方法によって調製される、単離された抗体。
【請求項27】
試験サンプル中の癌の存在を診断するためのキットであって、該キットが、表1〜129に示されるポリヌクレオチド配列hDxx〜yyyからなる群より選択されるCAポリヌクレオチド配列に選択的にハイブリダイズする少なくとも1つのポリヌクレオチド、またはそれらのフラグメント、またはそれらの相補体を含む、キット。
【請求項28】
試験サンプル中の癌の存在を診断するためのキットであって、該キットが、表1〜129に示されるポリヌクレオチド配列hRxx〜yyyからなる群より選択されるポリヌクレオチド配列の配列に選択的にハイブリダイズする少なくとも1つのポリヌクレオチド、それらのフラグメントまたはそれらの相補体を含む、キット。
【請求項29】
電子ライブラリーであって、表1〜129に示されるポリヌクレオチド配列hDxx〜yyyからなる群より選択されるCAポリヌクレオチド配列を含む、ポリヌクレオチド、またはそのフラグメントを含む、電子ライブラリー。
【請求項30】
電子ライブラリーであって、表1〜129に示されるポリヌクレオチド配列hRxx〜yyyからなる群より選択されるCAポリヌクレオチド配列を含む、ポリヌクレオチド、またはそのフラグメントを含む、電子ライブラリー。
【請求項31】
電子ライブラリーであって、表1〜129に示されるポリヌクレオチド配列hPxx〜yyyからなる群より選択されるCAポリペプチド配列を含む、ポリペプチド、またはそのフラグメントを含む、電子ライブラリー。
【請求項32】
潜在的薬物の抗癌活性についてスクリーニングするための方法であって、該方法が、以下:
(a)表1〜129に示される配列hDxx〜yyyからなる群より選択される核酸配列によってコードされる癌関連(CA)遺伝子またはそのフラグメントを発現する細胞を提供する工程;
(b)癌細胞由来の組織サンプルを抗癌薬物候補と接触させる工程;および
(c)該組織サンプル中での該CA遺伝子の発現に対する該抗癌薬物候補の効果をモニタリングする工程、
を包含する、方法。
【請求項33】
請求項32に記載の抗癌活性についてスクリーニングする方法であって、ここで、前記CA遺伝子が、表1〜129に示される配列hRxx〜yyyからなる群より選択される少なくとも1つの核酸配列を含む、方法。
【請求項34】
請求項32に記載の抗癌活性についてスクリーニングする方法であって、さらに以下:
(d)前記薬物候補の非存在下での発現レベルを該薬物候補の存在下での発現レベルと比較する工程、
を包含する、方法。
【請求項35】
請求項33に記載の抗癌活性についてスクリーニングする方法であって、ここで、前記薬物候補が、転写インヒビターであって、かつ配列番号28、42、56、142、167、169、173、175、177、185、187、193、195、227、255、258、260、274、286、298、300、302、304、322、324、392、394、412、460、462、636、728、789、861、901、907、927、および977からなる群より選択されるCAP配列(hPxx〜yyy)の活性を調節する、方法。
【請求項36】
請求項33に記載の抗癌活性についてスクリーニングする方法であって、ここで、前記薬物候補が、Gタンパク質結合レセプターアンタゴニストであって、かつ配列番号46、913、915、921、および933からなる群より選択されるCAP配列(hPxx〜yyy)の活性を調節する、方法。
【請求項37】
請求項33に記載の抗癌活性についてスクリーニングする方法であって、ここで、前記薬物候補が、カルシウム結合タンパク質アンタゴニストであって、かつ配列番号48、50、201、336、338、346、404および406からなる群より選択されるCAP配列(hPxx〜yyy)の活性を調節する、方法。
【請求項38】
請求項33に記載の抗癌活性についてスクリーニングする方法であって、ここで、前記薬物候補が、ユビキチン周期アンタゴニストであって、かつ配列番号34、36、62、104、106、108、110、151、および153からなる群より選択されるCAP配列(hPxx〜yyy)の活性を調節する、方法。
【請求項39】
試験細胞サンプル中のポリペプチドの発現と関連する癌を検出するための方法であって、以下の工程:
(i)表1〜129に示されるhPxx〜yyyからなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチド、またはそのフラグメントの発現レベルを検出する工程;および
(ii)該試験サンプル中での該ポリペプチドの発現レベルを、正常細胞サンプル中でのポリペプチドの発現レベルと比較する工程であって、ここで、該正常細胞サンプル中でのポリペプチド発現のレベルに対して変化した該試験細胞サンプル中での該ポリペプチドの発現のレベルが、該試験細胞サンプル中の癌の存在を示す、工程、
を包含する、方法。
【請求項40】
試験細胞サンプル中のポリペプチドの発現と関連する癌を検出するための方法であって、以下の工程:
(i)表1〜129に示されるhPxx〜yyyからなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドまたはそのフラグメントの活性レベルを検出する工程であって、ここで、該活性が、表130に列挙されるポリペプチドについての少なくとも1つの活性に対応する、工程;および
(ii)該試験サンプル中での該ポリペプチドの活性レベルを、正常細胞サンプル中でのポリペプチドの活性レベルと比較する工程であって、ここで、該正常細胞サンプル中でのポリペプチド活性のレベルに対して変化した該試験細胞サンプル中での該ポリペプチドの活性のレベルが、該試験細胞サンプル中の癌の存在を示す、工程、
を包含する、方法。
【請求項41】
試験血清サンプル中の抗体の存在と関連する癌を検出するための方法であって、以下の工程:
(i)表1〜129に示されるhPxx〜yyyからなる群より選択される抗原性ポリペプチドまたはその抗原性フラグメントに対する抗体のレベルを検出する工程;および
(ii)該試験細胞サンプル中の該抗体のレベルを、コントロールサンプル中の該抗体のレベルと比較する工程であって、ここで、該コントロールサンプル中の抗体のレベルに対して変化した該試験サンプル中の抗体の変化したレベルが、該試験血清サンプル中の癌の存在を示す、工程、
を包含する、方法。
【請求項42】
CAタンパク質(CAP)の活性を調節し得る生物活性薬剤についてスクリーニングするための方法であって、ここで、該CAPが、表1〜129に示されるポリヌクレオチド配列hRxx〜yyyからなる群より選択される核酸配列を含む核酸によってコードされ、該方法が、以下:
a)該CAPおよび候補生物活性薬剤を組み合わせる工程;および
b)該CAPの生物活性に対する該候補薬剤の効果を決定する工程、
を包含する、方法。
【請求項43】
請求項42に記載の生物活性薬剤についてスクリーニングする方法であって、該生物活性薬剤が、前記CAタンパク質(CAP)の発現に影響する、方法。
【請求項44】
請求項42に記載の生物活性薬剤についてスクリーニングする方法であって、該生物活性薬剤が、CAタンパク質(CAP)の活性に影響し、ここで、このような活性が、表130に列挙される活性から選択される、方法。
【請求項45】
請求項42に記載の生物活性薬剤についてスクリーニングする方法であって、該生物活性薬剤が、転写インヒビターであって、かつ配列番号28、42、56、142、167、169、173、175、177、185、187、193、195、227、255、258、260、274、286、298、300、302、304、322、324、392、394、412、460、462、636、728、789、861、901、907、927、および977からなる群より選択されるCAP配列(hPxx〜yyy)の活性を調節する、方法。
【請求項46】
請求項42に記載の生物活性薬剤についてスクリーニングする方法であって、該生物活性薬剤が、Gタンパク質結合レセプターアンタゴニストであって、かつ配列番号46、913、915、921および933からなる群より選択されるCAP配列(hPxx〜yyy)の活性を調節する、方法。
【請求項47】
請求項42に記載の生物活性薬剤についてスクリーニングする方法であって、該生物活性薬剤が、カルシウム結合タンパク質アンタゴニストであって、かつ配列番号48、50、201、336、338、346、404、および406からなる群より選択されるCAP配列(hPxx〜yyy)の活性を調節する、方法。
【請求項48】
請求項42に記載の生物活性薬剤についてスクリーニングする方法であって、該生物活性薬剤が、ユビキチン周期アンタゴニストであって、かつ配列番号34、36、62、104、106、108、110、151、および153からなる群より選択されるCAP配列(hPxx〜yyy)の活性を調節する、方法。
【請求項49】
癌を診断するための方法であって、以下:
a)第1の個体の第1の組織型における、表1〜129に概説されたヒト配列からなる群より選択された核酸配列を含む、一つ以上の遺伝子の発現を決定する工程;および
b)該遺伝子の発現と該第1の個体に由来する第2の正常な組織型または第2の罹患していない個体に由来する正常な組織型とを比較する工程;
を包含し、
ここで、該発現の相違は、該第1の個体が癌を有することを示す、方法。
【請求項50】
癌を処置するための方法であって、該方法は、患者にCAタンパク質(CAP)のインヒビターを投与する工程を包含し、ここで、該CAPが、表1〜129に概説された配列からなる群より選択されるヒト核酸配列を含む核酸によってコードされる、方法。
【請求項51】
請求項50に記載の癌を処置するための方法であって、ここで、前記CAタンパク質(CAP)のインヒビターが、該CAタンパク質に結合する、方法。
【請求項52】
請求項50に記載の癌を処置するための方法であって、ここで、前記CAタンパク質(CAP)のインヒビターが、転写インヒビターであって、かつ配列番号28、42、56、142、167、169、173、175、177、185、187、193、195、227、255、258、260、274、286、298、300、302、304、322、324、392、394、412、460、462、636、728、789、861、901、907、927、および977からなる群より選択されるCAP配列(hPxx〜yyy)の活性を調節する、方法。
【請求項53】
請求項50に記載の癌を処置するための方法であって、ここで、前記CAタンパク質(CAP)のインヒビターが、Gタンパク質結合レセプターアンタゴニストであって、かつ配列番号46、913、915、921および933からなる群より選択されるCAP配列(hPxx〜yyy)の活性を調節する、方法。
【請求項54】
請求項50に記載の癌を処置するための方法であって、ここで、前記CAタンパク質(CAP)のインヒビターが、カルシウム結合タンパク質アンタゴニストであって、かつ配列番号48、50、201、336、338、346、404、および406からなる群より選択されるCAP配列(hPxx〜yyy)の活性を調節する、方法。
【請求項55】
請求項50に記載の癌を処置するための方法であって、ここで、前記CAタンパク質(CAP)のインヒビターが、ユビキチン周期アンタゴニストであって、かつ配列番号34、36、62、104、106、108、110、151、および153からなる群より選択されるCAP配列(hPxx〜yyy)の活性を調節する、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2006−518991(P2006−518991A)
【公表日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−565747(P2004−565747)
【出願日】平成15年12月22日(2003.12.22)
【国際出願番号】PCT/US2003/041389
【国際公開番号】WO2004/060304
【国際公開日】平成16年7月22日(2004.7.22)
【出願人】(504177217)サイグレス ディスカバリー, インコーポレイテッド (17)
【Fターム(参考)】