説明

発光キーパッド、及び発光キーパッド用の導波路フィルム

【課題】LED方式であるもののトップビュー方式ではなくサイドビュー方式を用い、薄い導波路フィルムを通じて光を誘導することにより面発光することができるようにし、薄型化した発光キーパッドを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、薄い導波路フィルムを通じて光を誘導し、面発光させることで発光キーパッドの薄型化を実現する。また、背面層に下部突起ではない上部突起を形成し、導波路フィルムの損傷を最小化することにより信頼性を向上させる。また、背面層と上部突起の上面の所定領域に出光パターンを形成し、光放出效率を高める。また、導波路フィルムにドットパターンを形成することで均一な面発光を図り、特定領域の発光輝度を高める。また、ドットパターンに蛍光体を含むようにして発光輝度を高め、発光波長を変化させることで必要に応じて多様な色を発光させる。また、ドットパターンをより効率的に高い収率で形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光キーパッド及び発光キーパッド用の導波路フィルムに関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、一般的な無線端末機を図示した斜視図である。携帯電話機のような無線端末機は、図1に示すように、送受信の状態といった操作に必要な各種の情報を表示する液晶画面120と、信号の発生や様々な機能を担うためのキーパッドの多数のキーボタン130が挟まれるホールを持つキーパネル110と、で構成されている。
【0003】
キーパッドは、数字または文字などを印刷した印刷面が形成された多数のキーボタン130を有している。キーボタン130は、携帯電話機のキーパネル110の外側に突き出るように構成されている。ユーザは、印刷面に表示された数字や文字などを確認しながら所望のキーボタン130を押して携帯電話機を操作する。夜間でも印刷面を確認できるようにするため、キーボタン130の底面外側には発光素子からなる光源が配設されている。この光源から光を放てば、バックライト效果によってキーボタン130に印刷された数字や文字などを使用者が容易に認識することができる。
【0004】
しかし、発光キーパッドの光源で使われている既存のトップビューLED(Light-emitting diode)方式の発光キーパッドは、LEDの特性上、キーパッドの厚さが比較的厚くなる。また、LEDの配置する位置によって輝度にバラつきが生じるため、設計が難しい。
【0005】
このような、既存のLED方式の発光キーパッドの薄型化の困難性を解決するため、EL(Electro Luminescence)ランプ発光方式(以下、「EL方式」と称する。)を用いる薄型発光キーパッドが開発された。
【0006】
図2は、上記の問題点を補うためのEL方式発光キーパッドの断面図である。EL方式発光キーパッドは、キートップ210、ELメタルドームシート220、及びプリント回路基板230で構成されている。このELメタルドームシート220は、ELシート221、メタルドーム223、及びベーステープ222で構成されているため、超薄膜化と低消費電力が実現される。
【0007】
このEL方式発光キーパッドの機能を詳述すると、ユーザによってキートップ210が押されると、キートップ210の後面に配設された突起211によってメタルドーム223とプリント回路基板230の固定接点端子231とが接触し、スイッチングされて作動する。
【0008】
このようなEL方式発光キーパッドは、均一な面光を提供するという長所があるものの、ノイズが発生するという問題点がある。ノイズによって誤作動が発生する恐れがある。また、EL方式は交流の装置であるため、インバータとインダクタなどの回路部品を備える必要があり、実装スペースや追加的なコストが発生するという問題点がある。
【0009】
したがって、上記の問題点を総合的に解決することができる発光キーパッドを開発する必要がある。
【特許文献1】大韓民国登録特許第10−0606081号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記の課題を解決するため、LED方式であるもののトップビュー方式ではなくサイドビュー方式を用い、薄い導波路フィルムを通じて光を誘導することにより面発光することができるようにし、薄型化した発光キーパッドを提供することを目的とする。
【0011】
また、背面層に下部突起ではなく上部突起を形成することにより導波路フィルムの損傷を最小化して信頼性を向上させると共に、背面層と上部突起の上面の所定領域に出光パターンを形成して光放出効率の高い発光キーパッドを提供することを目的とする。
【0012】
また、導波路フィルムにドットパターンを形成することにより均一な面発光を図り、特定領域の発光輝度を高めることを目的とする。
【0013】
また、ドットパターンに蛍光体を含むようにすることで発光輝度を高め、発光波長を変化させることで必要に応じた多様な色を発光させることを目的とする。
【0014】
また、ドットパターンをより効率的に高い収率で形成する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の目的を果たすため、本発明は、多数のキーが形成されたキー板と、前記キー板の下部に配置され、前記キーの全部または一部に対応する上部突起を多数備える背面層と、前記背面層の下部に形成され、光源から入射された光を誘導して面発光させるキーパッド用の導波路フィルムと、を備え、前記導波路フィルムには、上面または背面の所定領域に輝度を高めるためのドットパターンが形成されている発光キーパッドを提供する。
【0016】
また、前記背面層は、上面の所定の領域と上部突起の上面に出光パターンが形成されているようにしてもよい。
【0017】
また、前記ドットパターンは、一部または全部に輝度を高めるための蛍光体が含まれるようにしてもよい。
【0018】
また、前記ドットパターンは、一部または全部に光の波長を長波長に変化させる蛍光体が含まれるようにしてもよい。
【0019】
また、前記蛍光体は、YAG系列、TAG系列、silicate系列の蛍光体のうち何れか一つが使用されているようにしてもよい。
【0020】
また、前記導波路フィルムは、入光面が屈折パターンに形成されているようにしてもよい。
【0021】
また、前記ドットパターンは、伸縮性がある網の中心部に配設された、該ドットパターンに対応するホールが加工されたメタルマスクを使用した印刷方法で形成されるようにしてもよい。
【0022】
また、前記導波路フィルムの下部に配置される、ドームスイッチを有するプリント回路基板を更に備える発光キーパッドであってもよい。
【0023】
また、本発明は、光源から入射された光を誘導して面発光する発光キーパッド用の導波路フィルムであって、前記キーパッド用の導波路フィルムの上面または背面の所定領域に輝度を高めるためのドットパターンが形成され、前記ドットパターンは、伸縮性を有する
網の中心部に配設された、該ドットパターンに対応するホールが加工されたメタルマスクを使用した印刷方法で形成されていることを特徴とする発光キーパッド用の導波路フィルムを提供する。
【0024】
また、前記ドットパターンは、一部または全部に光の波長を長波長に変化させて輝度を高める蛍光体が含まれていてもよい。
【0025】
上記の目的を果たすため、本発明は、多数のキーが形成されたキー板と、前記キー板の下部に配置され、前記キーの全部または一部に対応する下部突起を多数備える背面層と、前記背面層の下部に形成され、光源から入射された光を誘導して面発光させるキーパッド用導波路フィルムと、を備え、前記導波路フィルムには、上面または背面の所定領域に輝度を高めるためのドットパターンが形成されている発光キーパッドを提供する。
【0026】
また、前記ドットパターンは、一部または全部に輝度を高めるための蛍光体が含まれるようにしてもよい。
【0027】
また、前記ドットパターンは、一部または全部に光の波長を長波長に変化させる蛍光体が含まれるようにしてもよい。
【0028】
また、前記蛍光体は、YAG系列、TAG系列、silicate系列の蛍光体のうち何れか一つが使用されているようにしてもよい。
【0029】
また、前記導波路フィルムは、入光面が屈折パターンに形成されているようにしてもよい。
【0030】
また、前記ドットパターンは、伸縮性がある網の中心部に配設された、該ドットパターンに対応するホールが加工されたメタルマスクを使用した印刷方法で形成されるようにしてもよい。
【0031】
また、前記導波路フィルムの下部に配置される、ドームスイッチを有するプリント回路基板を更に備える発光キーパッドであってもよい。
【0032】
また、本発明は、光源から入射された光を誘導して面発光する発光キーパッド用の導波路フィルムであって、前記キーパッド用の導波路フィルムの上面または背面の所定領域に輝度を高めるためのドットパターンが形成されていることを特徴とする発光キーパッド用の導波路フィルムを提供する。
【0033】
また、前記ドットパターンは、一部または全部に光の波長を長波長に変化させて輝度を高める蛍光体が含まれていることを特徴としてもよい。
【0034】
また、本発明は、多数のキーが形成されたキー板の下部に配置され、光源から入射された光を誘導して該多数のキーを発光させる発光キーパッド用の導波路フィルムであって、側面側に配置された光源から入射される光を誘導する導波路フィルム本体と、前記導波路フィルム本体の上面または下面に樹脂を塗布することにより形成されるドットパターンであって、前記キー板の各キーに対応する領域である複数の所定領域の輝度を該所定領域以外の領域の輝度よりも高くするドットパターンと、を備える導波路フィルムであってもよい。
【0035】
また、前記導波路フィルム本体は、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタルレート、アクリル系フィルムの何れかで構成されていてもよい。
【0036】
また、前記導波路フィルム本体は、50〜200μmの厚さで構成されていてもよい。
【0037】
また、前記ドットパターンは、光硬化性樹脂組成物またはアクリル樹脂で構成されていてもよい。
【0038】
また、前記ドットパターンは、その一部または全部に輝度を高める蛍光体が含まれてもよい。
【0039】
また、前記ドットパターンは、前記複数の所定領域毎に発光する光の波長が異なる蛍光体が含まれていてもよい。
【0040】
また、前記ドットパターンは、前記各所定領域の輝度が均一になるように、ドットパターンの緻密さが光源からの距離に比例してより緻密になるように形成されるか又はドットパターンの大きさが光源からの距離に比例してより大きくなるように形成されていてもよい。
【0041】
また、前記ドットパターンは、前記複数の所定領域のうち特定の所定領域の輝度が他の所定領域の輝度よりも高くなるように、該特定の所定領域のドットパターンの緻密さが該他の所定領域のドットパターンの緻密さよりも緻密に形成されていてもよい。
【発明の効果】
【0042】
本発明に係る導波路フィルムを備えた発光キーパッドは、薄い導波路フィルムを通じて光を誘導し、面発光させているため、薄型化を実現することが可能となる。また、背面層に下部突起を形成しているので導波路フィルムの損傷を抑制し、信頼性を向上させることが可能となる。また、背面層と上面の所定領域に出光パターンを形成しているため、光の放出効果を高めることが可能となる。また、導波路フィルムにドットパターンを形成して均一な面発光を図っているため、特定の領域の発光輝度を高めることが可能となる。また、ドットパターンは、蛍光体を含ませることで発光輝度を高め且つ発光波長を変化させ、必要に応じて多様な色を発光させることが可能となる。また、ドットパターンをより効率的に高い収率で形成することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
以下、本発明の一実施例について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【実施例1】
【0044】
図3は、本発明の一実施例に係る導波路フィルムを備えるキーパッドの断面図である。図3において示すように、導波路フィルム30は、多数のキーが形成されたキー板10と、キー板10の下部に配置され且つキーの全部または一部に対応するように上部突起21を多数備えた背面層20と、背面層20の下部に形成され且つ光源50から入射された光を誘導して面発光する導波路フィルム30とを備える。導波路フィルム30は、上面または背面の所定領域に輝度を高めるためのドットパターン31が形成されていることを特徴としている。導波路フィルム30は、その下部に、メタルドーム41と接点端子42とで形成されたドームスイッチを備えるプリント回路基板40を配置することができる。光源50に制限は無いが、LEDが一番望ましく、特に青色発光するLEDが好ましい。
【0045】
本実施例に係る発光キーパッドは、サイドビュー光源を使うことにより従来のトップビュー光源の方式による薄型化の困難性を解決し、輝度を高めるためのドットパターンが形成された導波路フィルムを使うことによって均一な面発光や特定領域の高輝度化を図っている。
【0046】
キー板10は、発光キーパッドのキーに制限されることなく適用することが可能である。また、本発明は、キー板10の形状及び材質を限定しない。すなわち、キー板10の各キーはふっくらと形成することも可能であり、平らで且つ各キーに該当する文字または数字を示す形状で各キーを形成することも可能である。なお、これらは、本技術分野ではよく知られていることなので、その詳しい説明を省略する。
【0047】
なお、キー板10は、キーが一体に形成された透明な平板シートで構成されているものが好ましい。また、キーは、キー板10の下部にインク層を印刷したものを通じてキーを表現することが可能である。キーを除いた部分は、有色の蒸着層により色を付けることも可能である。また、キー板10は、上面に引っかき傷を防止するための保護コーティング層を形成することも可能である。
【0048】
背面層20は、上部突起21を多数備えている。なお、本発明に係るキーパッドは、背面層20に上部突起21が多数備えられたものに限定されないが、上部突起21と背面層20は一体的に形成されているものが好ましい。また、背面層20は、弾性による復元力が優れているものが好ましく、材質としては、例えばシリコーンが好ましい。背面層20及び上部突起21は、例えば、成型枠によって容易に形成することが可能である。
【0049】
上部突起21は、発光キーパッドのキー板10のキーの全部または一部の位置に相応するように多数形成されたものが好ましい。ユーザがキーを押した際、キーに対応する上部突起21が加圧され、加圧された上部突起21に対応する位置の背面層20が部分的に屈曲され、導波路フィルム30の下部にあるドームスイッチが電気的に接続される(ドームスイッチがONになる。)。背面層20は、弾性による復元力があるため、ユーザがキーを離せば元の形に戻る(ドームスイッチがOFFになる。)。
【0050】
背面層20の下部に下部突起を形成した場合、下部突起が繰り返し導波路フィルム30を加圧することにより、導波路フィルム30を損傷させる可能性がある。そこで、本実施例では、背面層20の上部に上部突起21を形成することにより、キーのクリック感を落とすことなく、導波路フィルム30が受ける圧力を分散させて損傷の可能性を抑えている。
【0051】
導波路フィルム30は、例えば、光学的な透明性に優れるポリカーボネートやポリエチレンテレフタルレート、アクリル系フィルムなどを利用することが可能である。また、薄型化、光誘導効率、ドームスイッチのクリック感などを総合的に考えると、導波路フィルム30は、50〜200μmの厚さが好ましい。導波路フィルム30は、背面層20と接合されるが、接合力を高めるためにポリマー処理を施すことが好ましい。例えば、導波路フィルム30にポリマーを塗布した後、成形枠にシリコーンを注いで熱処理することにより、背面層20を形成すると同時に導波路フィルム30に接合させることが可能となる。
【0052】
導波路フィルム30は、上面または背面にドットパターン31が形成されていることを特徴としている。ドットパターン31は、多様な役割を果たす。すなわち、ドットパターン31を形成することにより、その領域の発光輝度が増加する。よって、ドットパターン31を、光源から遠くなるのに比例してドットパターンをより緻密にしたり或いはドットパターンの大きさをより大きくしたりすることにより、均一な面発光を得ることが可能になる。また、特定の領域(例えばキーが配設された部分。)にドットパターンを集中させることにより、キーの領域に発光を集中し、他の領域(特定の領域以外の領域。)よりも輝度を高くすることが可能である。発光キーパッドの場合、キーの領域の発光が重要なので、キーの領域にドットパターンを集中することが好ましい。なお、本発明は、キーの領域にドットパターンを集中したものに限定されるものでなく、ドットパターンを均一に配
置したものであってもよい。
【0053】
ドットパターン31は、硬化性樹脂組成物を使って形成することが好ましい。硬度が最も高い組成物を使うと、ドットパターン31の損傷を最も小さくすることが可能である。硬化性樹脂組成物としては、一般的に知られる硬化性樹脂組成物でもよいが、光硬化性樹脂組成物が特に好ましい。光硬化性樹脂組成物の場合、光開始剤が含まれることになる。また、例えば、アクリル樹脂の組成物を使うこともできる。すなわち、ドットパターン31の位置に硬化性樹脂組成物を選択的に塗布した後、硬化させて製造することが可能である。
【0054】
ドットパターン31は、その一部または全部に輝度を高めるための蛍光体が含まれていることが望ましい。このような蛍光体として、光源の光波長を長波長に変化させながら輝度を高める蛍光体を使うことができる。蛍光体の含量に制限は無いが、固形状のドットパターン31の総重量100に対し、5重量%ないし20重量%であることが好ましい。
【0055】
蛍光体は、上記の条件を満足するものであれば如何なるものを用いてもよい。例えば、Y2O2S:Eu、La2O2S:Eu、3.5MgO・0.5MgF2・GeO2:Mn、(La, Mn, Sm)2O2S・Ga2O3は赤色蛍光体として、また、ZnS:Cu、Al、SrAl2O4:Eu、BAM:Eu、Mnは緑蛍光体として、また、YAG:Ceは黄色蛍光体として、また、BAM:Eu、Sr5(PO4)3Cl:Eu、ZnS:Ag、(Sr, Ca, Ba, Mg)10(PO4)6Cl2:Euは青色蛍光体として使うことができる。また、これらの蛍光体は組み合わせて使用することもできる。また、これらの蛍光体の組み合わせで白色発光を実現することもできる。
【0056】
また、白色蛍光体としては、OXY窒化物ガラス蛍光体(特開平13−214162号公
報(日本)を参照。)やSiAlON(サイアロン)を母体とする蛍光体(特開平15−336059号公報(日本)や特開平15−124527号公報(日本)を参照。)、Si-N系などの窒素を含んだ蛍光体(特表2003−515655号公報(日本)、特開平15−277746号公報(日本)を参照。)を使用することが可能である。
【0057】
より好ましくは、YAG系列、TAG系列、シリケイト(silicate)系列の中から少なくとも一つを選択して使用するのが良い。YAG系列の一例としてはCe3+ Dope Y3Al5O12、TAG系列の一例としてはCe3+ Dope Tb3Al5O12、シリケイト系列の一例としてはEu2+ Dope (Sr, Ba, Ca)2SiO4Si:Al、B、P、Ge、Eu2+ Dope (Sr, Ba, Mg)2SiO4O:F、Cl、N、S
などが挙げられ、この中の少なくとも一つが選択される事が好ましい。
【0058】
ドットパターン31の領域毎に、発光する光の波長が異なる蛍光体を別々に使うことにより、各領域ごとに波長の異なる光を発光して視覚的な効果を高めることができる。
【0059】
図4は、本発明の一実施例に係るドットパターン31を形成する際の製造工程で使うマスクを示した図である。図5は、本発明の一実施例に係る導波路フィルム30の平面図であり、上記製造工程によって製作されたものである。
【0060】
ドットパターン31は、多様な方法で製造することが可能である。導波路フィルム30は非常に薄いので、ホットプレス方式などを利用して熱を加えてパターン形成するとフィルムの変形が生じ、収率が比較的低くなる。また、普通のスクリーン印刷方式は、所望のドットパターンを形成するのが困難である。よって、図4に示されたマスクを使って形成することが好ましい。すなわち、伸縮性がある網60の中心部に配設された、ドットパターン31に対応するホール62が形成されたメタルマスク61を使って印刷方式で形成することが好ましい。ただし、本発明は、ホットプレス方式やスクリーン印刷方式を除外するものではない。
【0061】
導波路フィルム30の下部には、上部突起21と対応するように配置されたドームスイッチを備えたプリント回路基板40を配置するのが好ましい。ドームスイッチは、接点端子42と、接点端子42の上部に該接点端子42と離隔するように配置されたメタルドーム41とで構成されるものが好ましい。
【0062】
これにより、ユーザがキーパッドのキー板10を押せば、押されたキーの下部に配設されているプリント回路基板40のメタルドーム41が押圧され、メタルドーム41が接点端子に接触してスイッチングされる(スイッチがONになる。)。
【0063】
キーパッドの組立方法に制限は無いが、アライメントを良くするため、まず、ドームスイッチを備えたプリント回路基板40と導波路フィルム30が接合された背面層20を組み立てるのが好ましい。
【0064】
図6は、本発明の変形例に係る発光キーパッドの断面図である。図6において示すように、本変形例は、導波路フィルム30の入光面に屈折パターン32が形成されていることを特徴としている。導波路フィルム30の入光面に屈折パターン32が形成されていることにより、光の一部が導波路フィルム30の入光面に反射されるのを防止し、より効果的に入光させることが可能になる。
【0065】
図7は、本発明の変形例に係る発光キーパッドの断面図である。図7において示すように、本変形例は、背面層20の所定領域と上部突起21の上面に出光パターン22が形成されていることを特徴としている。出光パターン22を形成する領域は、発光キーパッドのキーが配置される部分が好ましい。なお、出光パターン22は、凹凸のように形成されるものに限定されるものではない。パターンは、成型又はホットプレス方式等で簡単に形成することが可能である。出光パターン22を通すことにより、背面層20の上面や上部突起21の上面に全て反射され、消滅する光の損失を最小化することが可能となる。
【実施例2】
【0066】
図8は、本発明の一実施例に係る導波路フィルムを備えるキーパッドの断面図である。図8において示すように、導波路フィルム30´は、多数のキーが形成されたキー板10´と、キー板10´の下部に配置され且つキーの全部または一部に対応するように下部突起21´を多数具備した背面層20´と、背面層20の下部に形成され且つ光源50´から入射された光を誘導して面発光する導波路フィルム30´とを備える。導波路フィルム30´は、上面または背面の所定領域に輝度を高めるためのドットパターン31´が形成されていることを特徴としている。導波路フィルム30´は、その下部側に、メタルドーム41´と接点端子42´とで形成されたドームスイッチを備えるプリント回路基板40´を配置することができる。光源50´に制限は無いが、LEDが一番望ましく、特に青色発光するLEDが好ましい。
【0067】
本実施例に係る発光キーパッドは、サイドビュー光源を使うことにより従来のトップビュー光源の方式による薄型化の困難性を解決し、輝度を高めるためのドットパターンが形成された導波路フィルムを使うことによって均一な面発光や特定領域の高輝度化を図っている。
【0068】
キー板10´は、発光キーパッドのキーに制限されることなく適用することが可能である。また本発明は、キー板10´の形状及び材質を限定しない。すなわち、キー板10´の各キーはふっくらと形成することも可能であり、平らで且つ各キーに該当する文字または数字を示す形状で各キーを形成することも可能である。なお、これらは、本技術分野ではよく知られていることなので、その詳しい説明を省略する。
【0069】
なお、キー板10´は、キーが一体に形成された透明な平板シートで構成されているものが好ましい。また、キーは、キー板10´の下部にインク層を印刷したものを通じてキーを表現することが可能である。キーを除いた部分は、有色の蒸着層により色を付けることも可能である。また、キー板10´は、上面に引っかき傷を防止するための保護コーティング層を形成することも可能である。
【0070】
背面層20´は、下部突起21´を多数備えている。なお、本発明に係るキーパッドは、背面層20´に下部突起21´が多数備えられたものに限定されないが、下部突起21´と背面層20´は一体的に形成されているものが好ましい。また、背面層20´は、弾性による復元力が優れているものが望ましく、材質としては、例えばシリコーンが好ましい。
【0071】
下部突起21´は、発光キーパッドのキー板10´のキーの全部または一部の位置に相応するように多数形成されたものが好ましい。ユーザがキーを押した際、キーに対応する下部突起21´が加圧され、加圧された下部突起21´に対応する位置の背面層20´が部分的に屈曲され、導波路フィルム30´の下部にあるドームスイッチが電気的に接続される(ドームスイッチがONになる。)。
【0072】
導波路フィルム30´は、例えば、光学的な透明性に優れるポリカーボネートやポリエチレンテレフタルレート、アクリル系フィルムなどを利用することが可能である。また、薄型化、光誘導効率、ドームスイッチのクリック感などを総合的に考えると、導波路フィルム30は、50〜200μmの厚さが好ましい。
【0073】
導波路フィルム30´は、上面または背面にドットパターン31´が形成されていることを特徴としている。ドットパターン31´は、多様な役割を果たす。すなわち、ドットパターン31´を形成することにより、その領域の発光輝度が増加する。よって、ドットパターン31´を、光源から遠くなるのに比例してドットパターンをもっと緻密にしたり或いはドットパターンの大きさをより大きくしたりすることにより、均一な面発光を得ることが可能になる。また、特定の領域(例えばキーが配設された部分。)にドットパターンを集中させることにより、キーの領域に発光を集中し、他領域(特定の領域以外の領域。)よりも輝度を高くすることが可能である。発光キーパッドの場合、キーの領域の発光が重要なので、キーの領域にドットパターンを集中することが好ましい。なお、本発明は、キーの領域にドットパターンを集中したものに限定されるものでなく、ドットパターンを均一に配置したものであってもよい。
【0074】
ドットパターン31´は、硬化性樹脂組成物を使って形成することが好ましい。硬度が最も高い組成物を使うと、ドットパターン31´の損傷を最も小さくすることが可能である。硬化性樹脂組成物としては、一般的に知られる硬化性樹脂組成物でもよいが、光硬化性樹脂組成物が特に好ましい。光硬化性樹脂組成物の場合、光開始剤が含まれることになる。また、例えば、アクリル樹脂の組成物を使うこともできる。すなわち、ドットパターン31´の位置に硬化性樹脂組成物を選択的に塗布した後、硬化させて製造することが可能である。
【0075】
ドットパターン31´は、その一部または全部に輝度を高めるための蛍光体が含まれていることが望ましい。このような蛍光体として、光源の光波長を長波長に変化させながら輝度を高める蛍光体を使うことができる。蛍光体の含量に制限は無いが、固形状のドットパターン31´の総重量100に対し、5重量%ないし20重量%であることが好ましい。
【0076】
蛍光体は、上記の条件を満足するものであれば如何なるものを用いてもよい。例えば、Y2O2S:Eu、La2O2S:Eu、3.5MgO・0.5MgF2・GeO2:Mn、(La, Mn, Sm)2O2S・Ga2O3は赤色蛍光体として、また、ZnS:Cu、Al、SrAl2O4:Eu、BAM:Eu、Mnは緑蛍光体として、また、YAG:Ceは黄色蛍光体として、また、BAM:Eu、Sr5(PO4)3Cl:Eu、ZnS:Ag、(Sr, Ca, Ba, Mg)10(PO4)6Cl2:Euは青色蛍光体として使うことができる。また、これらの蛍光体は組み合わせて使うこともできる。また、これらの蛍光体の組み合わせで白色発光を実現することもできる。
【0077】
また、白色蛍光体としては、OXY窒化物ガラス蛍光体(特開平13−214162号公
報(日本)を参照。)やSiAlON(サイアロン)を母体とする蛍光体(特開平15−336059号公報(日本)や特開平15−124527号公報(日本)を参照。)、Si-N系などの窒素を含んだ蛍光体(特表2003−515655号公報(日本)、特開平15−277746号公報(日本)を参照。)を使用することが可能である。
【0078】
より好ましくは、YAG系列、TAG系列、シリケイト(silicate)系列の中から少なくとも一つを選択して使用するのが良い。YAG系列の一例としてはCe3+ Dope Y3Al5O12、TAG系列の一例としてはCe3+ Dope Tb3Al5O12、シリケイト系列の一例としてはEu2+ Dope (Sr, Ba, Ca)2SiO4Si:Al、B、P、Ge、Eu2+ Dope (Sr, Ba, Mg)2SiO4O:F、Cl、N、S
などが挙げられ、この中の少なくとも一つが選択される事が好ましい。
【0079】
ドットパターン31´の領域毎に、発光する光の波長が異なる蛍光体を別々に使うことにより、各領域ごとに波長の異なる光を発光して視覚的な効果を高めることができる。
【0080】
図9は、本発明の一実施例に係るドットパターン31´を形成する際の製造工程で使うマスクを示した図である。図10は、本発明の一実施例に係る導波路フィルム30´の平面図であり、上記製造工程によって製作されたものである。
【0081】
ドットパターン31´は、多様な方法で製造することが可能である。導波路フィルム30´は非常に薄いので、ホットプレス方式などを利用して熱を加えてパターン形成するとフィルムの変形が生じ、収率が比較的低くなる。また、普通のスクリーン印刷方式は、所望のドットパターンを形成するのが困難である。よって、図9に示されたマスクを使って形成することが好ましい。すなわち、伸縮性がある網60´の中心部に配設された、ドットパターン31´に対応するホール62´が形成されたメタルマスク61´を使って印刷方式で形成することが好ましい。ただし、本発明は、ホットプレス方法やスクリーン印刷方式を除外するものではない。
【0082】
上記マスクは、伸縮性がある網60´と、該網60´の中心部に配設され且つドットパターン31´に対応するホール62´が形成されたメタルマスク61´を備える。メタルマスク61´にホール62´を加工する方法として、化学的エッチング法、レーザーエッチング法等を利用することができる。
【0083】
上記マスクを利用して印刷をすれば、伸縮性のある網60´が印刷の時に伸展されて導波路フィルム30´に密着し、メタルマスク61´に形成された精巧なホール62´に硬化性樹脂組成物が入り、ドットパターン31´が形成される。ホール62´の形状に応じて多様なドット模様が作られる。例えば、円、四角、菱形などの多様なドット模様を形成することができる。
【0084】
網60´に制限は無いが、ポリエステル網として80mesh〜400meshの網であることが好ましい。
【0085】
形成されるドットのサイズに制限は無いが80〜200μmが好ましく、100〜800μmの間隔で製作することが可能であり、ドットの厚さ(高さ)は5〜30μmが適当である。
【0086】
導波路フィルム30´の下部には、下部突起21´と対応するように配置されたドームスイッチを備えたプリント回路基板40´を配置するのが好ましい。ドームスイッチは、接点端子42´と、接点端子42´の上部に該接点端子42´と離隔するように配置されたメタルドーム41´とで構成されるものが好ましい。メタルドーム41´は、クリック性の向上のため、弾性力の優れる材質が好ましい。
【0087】
これにより、ユーザがキーパッドのキー板10´を押せば、押されたキーの下部に配設されているプリント回路基板40´のメタルドーム41´が押圧され、メタルドーム41´が接点端子に接触してスイッチングされる(スイッチがONになる。)。
【0088】
図11は、本発明の変形例に係る発光キーパッドの断面図である。図11において示すように、本変形例は、導波路フィルム30´の入光面に屈折パターン32´が形成されていることを特徴としている。導波路フィルム30´の入光面に屈折パターン32´が形成されていることにより、光の一部が導波路フィルム30´の入光面に反射されるのを防止し、より効果的に入光させることが可能になる。屈折パターン32´の形状に制限はなく、凹凸の形や、三角または半円形が挙げられる。
【0089】
なお、上述した実施例は本発明を詳細に説明するためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明の技術的思想の範囲内に加える変形、修正、省略等は、特許請求の範囲に示された本発明の権利範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】一般的な無線端末機の斜視図。
【図2】従来の電界発光素子(EL)を備える発光キーパッドの断面図。
【図3】本発明の第一実施例に係る発光キーパッドの断面図
【図4】本発明の第一実施例に係る導波路フィルムにパターンを形成するのに使うマスクの平面図。
【図5】本発明の第一実施例に係る導波路フィルムの平面図。
【図6】本発明の変形例に係る発光キーパッドの断面図。
【図7】本発明の変形例に係る発光キーパッドの断面図。
【図8】本発明の第二実施例に係る発光キーパッドの断面図
【図9】本発明の第二実施例に係る導波路フィルムにパターンを形成するのに使うマスクの平面図。
【図10】本発明の第二実施例に係る導波路フィルムの平面図。
【図11】本発明の変形例に係る発光キーパッドの断面図。
【符号の説明】
【0091】
10、10´・・・キー板
20、20´・・・背面層
21・・・・・・・上部突起
21´・・・・・・下部突起
22・・・・・・・出光パターン
30、30´・・・導波路フィルム
31、31´・・・ドットパターン
32、32´・・・屈折パターン
40、40´・・・プリント回路基板
41、41´・・・メタルドーム
42、42´・・・接点端子
50、50´・・・光源
60、60´・・・網
61、61´・・・メタルマスク
62、62´・・・ホール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数のキーが形成されたキー板と、
前記キー板の下部に配置され、前記キーの全部または一部に対応する上部突起を多数備える背面層と、
前記背面層の下部に形成され、光源から入射された光を誘導して面発光させるキーパッド用の導波路フィルムと、を備え、
前記導波路フィルムには、上面または背面の所定領域に輝度を高めるためのドットパターンが形成されている
発光キーパッド。
【請求項2】
前記背面層は、上面の所定の領域と上部突起の上面に出光パターンが形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の発光キーパッド。
【請求項3】
前記ドットパターンは、一部または全部に輝度を高めるための蛍光体が含まれていることを特徴とする、請求項1に記載の発光キーパッド。
【請求項4】
前記ドットパターンは、一部または全部に光の波長を長波長に変化させる蛍光体が含まれていることを特徴とする、請求項1に記載の発光キーパッド。
【請求項5】
前記蛍光体は、YAG系列、TAG系列、silicate系列の蛍光体のうち何れか一つが使用されていることを特徴とする、請求項3または4に記載に発光キーパッド。
【請求項6】
前記導波路フィルムは、入光面が屈折パターンに形成されていることを特徴とする、請求項1から4の何れかに記載の発光キーパッド。
【請求項7】
前記ドットパターンは、伸縮性がある網の中心部に配設された、該ドットパターンに対応するホールが加工されたメタルマスクを使用した印刷方法で形成されていることを特徴とする、請求項1から4の何れかに記載の発光キーパッド。
【請求項8】
前記導波路フィルムの下部に配置される、ドームスイッチを有するプリント回路基板を更に備えることを特徴とする、請求項1から4の何れかに記載の発光キーパッド。
【請求項9】
光源から入射された光を誘導して面発光する発光キーパッド用の導波路フィルムであって、
前記導波路フィルムの上面または背面の所定領域に輝度を高めるためのドットパターンが形成され、
前記ドットパターンは、伸縮性を有する網の中心部に配設された、該ドットパターンに対応するホールが加工されたメタルマスクを使用した印刷方法で形成されていることを特徴とする
発光キーパッド用の導波路フィルム。
【請求項10】
前記ドットパターンは、一部または全部に光の波長を長波長に変化させて輝度を高める蛍光体が含まれていることを特徴とする、請求項9に記載の発光キーパッド用の導波路フィルム。
【請求項11】
多数のキーが形成されたキー板と、
前記キー板の下部に配置され、前記キーの全部または一部に対応する下部突起を多数備える背面層と、
前記背面層の下部に形成され、光源から入射された光を誘導して面発光させるキーパッ
ド用の導波路フィルムと、を備え、
前記導波路フィルムには、上面または背面の所定領域に輝度を高めるためのドットパターンが形成されている
発光キーパッド。
【請求項12】
前記ドットパターンは、一部または全部に輝度を高めるための蛍光体が含まれていることを特徴とする、請求項11に記載の発光キーパッド。
【請求項13】
前記ドットパターンは、一部または全部に光の波長を長波長に変化させる蛍光体が含まれていることを特徴とする、請求項11に記載の発光キーパッド。
【請求項14】
前記蛍光体は、YAG系列、TAG系列、silicate系列の蛍光体のうち何れか一つが使用されていることを特徴とする、請求項12または13に記載に発光キーパッド。
【請求項15】
前記導波路フィルムは、入光面が屈折パターンに形成されていることを特徴とする、請求項11から13の何れかに記載の発光キーパッド。
【請求項16】
前記ドットパターンは、伸縮性がある網の中心部に配設された、該ドットパターンに対応するホールが加工されたメタルマスクを使用した印刷方法で形成されていることを特徴とする、請求項11から13の何れかに記載の発光キーパッド。
【請求項17】
前記導波路フィルムの下部に配置される、ドームスイッチを有するプリント回路基板を更に備えることを特徴とする、請求項11から13の何れかに記載の発光キーパッド。
【請求項18】
光源から入射された光を誘導して面発光する発光キーパッド用の導波路フィルムであって、
前記導波路フィルムの上面または背面の所定領域に輝度を高めるためのドットパターンが形成されていることを特徴とする
発光キーパッド用の導波路フィルム。
【請求項19】
前記ドットパターンは、一部または全部に光の波長を長波長に変化させて輝度を高める蛍光体が含まれていることを特徴とする、請求項18に記載の発光キーパッド用の導波路フィルム。
【請求項20】
多数のキーが形成されたキー板の下部に配置され、光源から入射された光を誘導して該多数のキーを発光させる発光キーパッド用の導波路フィルムであって、
側面側に配置された光源から入射される光を誘導する導波路フィルム本体と、
前記導波路フィルム本体の上面または下面に樹脂を塗布することにより形成されるドットパターンであって、前記キー板の各キーに対応する領域である複数の所定領域の輝度を該所定領域以外の領域の輝度よりも高くするドットパターンと、
を備える導波路フィルム。
【請求項21】
前記導波路フィルム本体は、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタルレート、アクリル系フィルムの何れかで構成されている、請求項20に記載の導波路フィルム。
【請求項22】
前記導波路フィルム本体は、50〜200μmの厚さで構成されている、請求項20から21の何れかに記載の導波路フィルム。
【請求項23】
前記ドットパターンは、光硬化性樹脂組成物またはアクリル樹脂で構成されている、請求項20から22の何れかに記載の導波路フィルム。
【請求項24】
前記ドットパターンは、その一部または全部に輝度を高める蛍光体が含まれている、請求項20から23の何れかに記載の導波路フィルム。
【請求項25】
前記ドットパターンは、前記複数の所定領域毎に発光する光の波長が異なる蛍光体が含まれている、請求項20から23の何れかに記載の導波路フィルム。
【請求項26】
前記ドットパターンは、前記各所定領域の輝度が均一になるように、ドットパターンの緻密さが光源からの距離に比例してより緻密になるように形成されるか又はドットパターンの大きさが光源からの距離に比例してより大きくなるように形成されている、請求項20から25の何れかに記載の導波路フィルム。
【請求項27】
前記ドットパターンは、前記複数の所定領域のうち特定の所定領域の輝度が他の所定領域の輝度よりも高くなるように、該特定の所定領域のドットパターンの緻密さが該他の所定領域のドットパターンの緻密さよりも緻密に形成されている、請求項20から26の何れかに記載の導波路フィルム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−71735(P2008−71735A)
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−64555(P2007−64555)
【出願日】平成19年3月14日(2007.3.14)
【出願人】(507083168)ハンウル インフォメーション テクノロジー カンパニー リミテッド (1)
【出願人】(599026429)スミデンアイネット株式会社 (2)
【Fターム(参考)】