発光システムおよびその制御方法
【課題】従来の発光遊具は、機能が単純であり、ゲーム遊具として使用することができない。
【解決手段】発光システムは、第1発光装置1と、第2発光装置2とを有する。第1発光装置1は、第1筐体11と、第1筐体11の傾斜方向と傾斜角度とを検出する第1検出部12と、第1検出部12によって検出された検出値を第2発光装置2に送信する第1通信部16とを含む。第2発光装置2は、第1発光装置1からの検出値を受信する第2通信部26と、第4発光部27と、第2通信部26によって受信された検出値にしたがって第4発光部27の発光を制御する第2制御部25とを含む。
【解決手段】発光システムは、第1発光装置1と、第2発光装置2とを有する。第1発光装置1は、第1筐体11と、第1筐体11の傾斜方向と傾斜角度とを検出する第1検出部12と、第1検出部12によって検出された検出値を第2発光装置2に送信する第1通信部16とを含む。第2発光装置2は、第1発光装置1からの検出値を受信する第2通信部26と、第4発光部27と、第2通信部26によって受信された検出値にしたがって第4発光部27の発光を制御する第2制御部25とを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光状態が制御可能な発光システムとその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来LED等により発光する遊具が知られている。こうしたものの中に、加速度センサを有し、遊具の傾きを検出し、傾きに応じて発光状態を変更するものが存在する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−347080号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の発光遊具は、加速度センサで検出した傾斜に応じて遊具内の発光手段の発光状態を制御するものであり、加速度センサから離れた位置にある発光手段の発光状態を遠隔制御することはできなかった。
【0005】
そこで、本発明は、加速度センサで検出した傾斜に応じて離れた位置にある発光手段の発光状態を遠隔制御する発行システムを提供することを目的とするものである。
また更に、本発明は、少なくとも1対の発光遊具を有し、それぞれの発光遊具が自己の傾斜に応じて自己の発光手段の発光状態を制御すると共に、自己の傾斜に応じて他方の発光手段の発光状態を制御する発光システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の発光システムは、第1装置と、第1装置とは別体の第2装置とを含み、第1装置は、自身の姿勢を検出する検出部と、検出された姿勢に関する情報を第2装置に送信する送信部とを有し、第2装置は、第1装置からの送信された姿勢に関する情報を受信する受信部と、受信した姿勢に関する情報にしたがって制御される発光部とを有する。限定はしないものの、「第1装置」の例は後述の第1発光装置1、第2装置の例は第2発光装置2である。この構成により、第2装置の発光を第1装置の姿勢に応じて制御することができる。
【0007】
本発明の別の態様も発光システムであり、第1発光装置と、第2発光装置とを含み、第1発光装置は、自身の姿勢を検出する第1検出部と、検出された姿勢に関する情報を第2発光装置に送信する第1送信部と、第2発光装置から第2発光装置の姿勢に関する情報を受信する第1受信部と、自身の筐体に内蔵され、受信した第2発光装置の姿勢に関する情報をもとに制御される発光部とを備え、第2発光装置は、自身の姿勢を検出する第2検出部と、検出された姿勢に関する情報を第1発光装置に送信する第1送信部と、第1発光装置から第1発光装置の姿勢に関する情報を受信する第2受信部と、自身の筐体に内蔵され、受信した第1発光装置の姿勢に関する情報をもとに制御される発光部とを備える。
【0008】
限定はしないものの、第1発光装置に内蔵され、第2発光装置の姿勢に関する情報で制御される発光部の例は、後述の第2発光部17である。また、第2発光装置に内蔵され、第1発光装置の姿勢に関する情報で制御される発光部の例は、第4発光部27である。この構成により、第1、第2発光装置は互いに相手の姿勢に応じてその発光を制御することができる。
【0009】
この態様において、第1発光装置はさらに、自身の筐体に内蔵され、第1検出部によって検出された姿勢に関する情報をもとに制御される発光部を備えてもよく、第2発光装置はさらに、自身の筐体に内蔵され、第2検出部によって検出された姿勢に関する情報をもとに制御される発光部を備えてもよい。限定はしないが、第1発光装置に内蔵され、第1検出部によって検出された姿勢に関する情報をもとに制御される発光部の例は、後述の第1発光部14である。また、第2発光装置に内蔵され、第2検出部によって検出された姿勢に関する情報をもとに制御される発光部の例は、第3発光部24である。
【0010】
本発明のさらに別の態様は、ふたつの発光装置を含む発光システムにおける発光制御方法である。この方法は、互いに相手側の発光装置の姿勢に関する情報を無線で受信することにより、相手側の姿勢に基づいて自身の発光を制御する。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、ゲーム性、利便性、操作性のいずれかを改善する発光システムとその制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施の形態1の発光システムの外観図である。
【図2】実施の形態1の発光システムを構成する第1発光装置の第1筐体の分解斜視図である。
【図3】実施の形態1の発光システムを構成する第1発光装置の第1筐体の内部に設けられている、第1発光装置の構成要件の外観図である。
【図4】実施の形態1の発光システムの機能ブロック図である。
【図5】実施の形態1の発光システムを構成する第1発光装置の第1制御部が行う制御を説明するための図である。
【図6】実施の形態1の発光システムの動作の各ステップを示すシーケンス図である。
【図7】実施の形態1の発光システムを玩具として使用する様子を説明するための図である。
【図8】実施の形態1の発光システムの第1発光装置と第2発光装置との通信をPCを用いて行うことを説明するための図である。
【図9】1個の第1発光装置と3個の第2発光装置とにより構成された発光システムの構成図である。
【図10】1個の第1発光装置と3個の第2発光装置との通信をPCを用いて行うことを説明するための図である。
【図11】実施の形態2の発光システムの構成図である。
【図12】実施の形態3の発光システムの外観図である。
【図13】実施の形態3の発光システムの機能ブロック図である。
【図14】実施の形態3の発光システムを構成する発光装置の一部の外観図である。
【図15】実施の形態3の発光システムの動作の各ステップを示すシーケンス図である。
【図16】発光装置としての照明装置と、制御装置とにより構成される発光システムの外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。実施の形態1の発行システムは図1に示すように第1発光装置1と第2発光装置2とを有する。両装置は同じ構成であるため、以下、原則として第1発光装置1を説明する。第2発光装置2の各符号は、第1発光装置における符号1nをそれぞれ2nに変更しただけである。
【0014】
第1発光装置1は第1筐体11を有する。第1筐体11は、図2に示すように、底板部11aと、円筒状の側面部11bと、上板部11cと、支持部11dとを有する。底板部11aは円盤である。上板部11cは、底板部11aと側面部11bとが形成する開口を覆う。支持部11dは半球状で、支持部11dの半径は底板部11aの半径より小さく、支持部11dの平面部の中心が底板部11aの裏面の中心に一致するように底板部11aの裏面に一体化されている。上板部11cは、アクリル樹脂によって形成されており、光を透過させる。
【0015】
第1発光装置1は、第1筐体11の中に、図3に示すように、第1検出部12と、6個の電池13と、内側の5個の第1発光部14と、第1制御部15と、第1通信部16と、外側の10個の第2発光部17とを有する。これらの構成要素は第1筐体11の底板部11aの上面に設けられている。6個の電池13は直列とするが、個数に特段の意味はない。
【0016】
第1検出部12は、底板部11aの表面の中心付近に設けられており、第1筐体11の姿勢、すなわち、傾斜方向及び傾斜角度を検出する。電池13は底板部11aの表面の外周部に等間隔に設けられる。5個の第1発光部14はフルカラーLEDで、底板部11aの中央付近に設けられている。
【0017】
第1制御部15は、底板部11aの外周部に設けられ、第1検出部12によって検出された検出値にしたがって5個の第1発光部14それぞれのR、G、Bの個別LEDに供給する電流の値を変化させ、発光色を制御する。第1通信部16は、底板部11aの外周部に設けられており、第1検出部12によって検出された検出値を第2発光装置2の第2通信部26に無線により送信し、第2通信部26からの無線による、第2発光装置2の第2検出部22によって検出された検出値を受信する。ただし、通信は有線であってもよい。
【0018】
10個の第2発光部17はそれぞれフルカラーLEDで、底板部11aの外周よりに等間隔に設けられている。第1制御部15は、第1通信部16によって受信された、第2発光装置2の第2検出部22によって検出された検出値にしたがって、10個の第2発光部17のそれぞれに供給する電流の値を変化させ、第2発光部17の発光色を制御する。第1制御部15が行う発光の制御は図5で後述する。
【0019】
第1発光装置1は、各構成要素を底板部11aの上面に設けた後、側面部11bと上板部11cによって第1筐体11に収納される。
【0020】
図4は発光システムの機能ブロック図である。煩瑣なため、電池13、第1発光部14、第2発光部17は、それぞれひとつだけ示される。電池13は第1制御部15に電力を供給し、ここで制御された電圧ないし電流が第1発光部14と第2発光部17に供給される。
【0021】
図5は、第1制御部15の制御を示す。図5(A)は、第1発光装置1の第1筐体11の特定の部位の水平面からの傾斜角度が10度以上の場合、第1筐体11の傾斜方向に応じて発生させる光の色を定義する。第1検出部12によって検出される傾斜方向は、水平面において、東西南北の中の予め決められた向きと第1筐体11が傾斜した向きとが成す角度である。ここで東西南北は本装置において定められるローカルな方位であり、地上の東西南北とは関係がない。図5(B)は、第1発光装置1の第1筐体11の傾斜角度が5度以上10度未満の場合、第1筐体11の傾斜方向に応じて発生させる光の色を定義する。
【0022】
第1筐体11の傾斜角度が10度以上である場合、第1制御部15は、図5(A)に示すように、第1筐体11の傾斜方向に応じて5個の第1発光部14の発光色を制御する。例えば、傾斜方向が0度であるとき、第1制御部15は、赤色の光を発するように第1発光部14を制御する。また、傾斜方向が90度のとき、第1制御部15は赤色と青色の明るさとの割合が1:3となる中間色を出させるように第1発光部14を発光させる。5個のLEDは同じ色で発光する。
【0023】
第1筐体11の傾斜角度が5度以上10度未満の場合、例えば、傾斜方向が0度のとき、第1制御部15は、赤色の明るさと白色の明るさとの割合が1:1となるように第1発光部14を発光させる。また、傾斜方向が90度のとき、第1制御部15は赤色と青色と白色との割合が1:3:4となる中間色を出させるように第1発光部14を発光させる。
【0024】
なお、図示しないが、第1筐体11の傾斜角度が5度未満の場合、第1制御部15は、第1筐体11の傾斜方向にかかわらず、白色光を発するよう第1発光部14を制御する。白が初期姿勢の色である。
【0025】
第1制御部15はさらに、第2発光装置2の第2筐体21の傾斜方向及び傾斜角度にしたがって第2発光部17の発光を制御する。
【0026】
図6は、実施の形態1の発光システムの動作ステップを示す。実際には第1発光装置1と第2発光装置2の揺動は独立しているため、前者の姿勢が2回つづけて変化するなど、いろいろなパターンが考えられるが、ここでは前者が揺れ、つぎに後者が揺れるとしている。
【0027】
まず、第1発光装置1において、第1検出部12は、第1筐体11の傾斜方向及び傾斜角度を検出する(S1)。第1制御部15は、第1検出部12によって検出された検出値、すなわち姿勢に関する情報にしたがって第1発光部14に供給する電流の値を変化させ、第1発光部14の発光色を制御する(S2)。第1通信部16は、第1検出部12によって検出された検出値を無線により第2発光装置2に送信する(S3)。
【0028】
つづいて第2発光装置2の第2通信部26は、第1発光装置1から送信された第1発光装置1の検出値を受信する(S4)。第2制御部25は受信した検出値にしたがって第4発光部27に供給する電流の値を変化させ、第4発光部27の発光色を制御する(S5)。S6〜S10はS1〜S5と同様である。
【0029】
このように、実施の形態1の発光システムでは、第1発光部14及び第4発光部27が同じ色で発光し、第3発光部24及び第2発光部17が同じ色で発光する。このため、後述のごとく、ふたりのプレーヤが色合わせのゲームを楽しむことができる。
【0030】
図7は、実施の形態1の発光システムを玩具として使用する様子を示す。同図において、斜線領域は「赤色」を意味し、グレーの領域は「青色」を意味する。
【0031】
ユーザAが第1発光装置1の第1筐体11の上板部の上に立ち、ユーザBが第2発光装置2の第2筐体21の上板部の上に立つ。そして、ユーザAが身体を揺らしながら第1筐体11を傾け、第1発光装置1の第1筐体11の上板部の中央から赤色の光を発生させる。それを見ながら、ユーザBも身体を揺らしながら第2筐体21を傾け、第2発光装置2の第2筐体21の上板部の外周から赤色の光を発生させる。このように、ユーザA及びユーザBは、自身の身体を揺らしながら、互いに相手方の発光装置の中央からの光の色と同じ色の光を外周から発するように自身の発光装置を制御する。「光のシンクロ」とも呼ぶべきゲームである。また逆に、相手が色を合わせようしているときに、自分の装置の色を相手とは違う色にする「光のおにごっこ」とも呼ぶべきゲームも実現できる。
【0032】
実施の形態1では、第1検出部12は、第1筐体11の傾斜方向及び傾斜角度を検出した。しかし、第1検出部12は傾斜方向と傾斜角度の一方を検出してもよい。その場合、第1制御部15は、予め決められた発光制御規則と第1検出部12による検出値とに基づき、第1発光部14を制御すればよい。同様に、第2検出部22が第2筐体21の傾斜方向と傾斜角度の一方を検出する場合、第1制御部15は、予め決められた発光制御規則と第2検出部22による検出値とに基づいて第2発光部17を制御すればよい。もちろん、傾斜方向と傾斜角度の両方を検出する場合でも、さらに発光制御規則を組み合わせることは可能である。
【0033】
実施の形態1では、LEDすべてフルカラーとしたが、単色で輝度を制御してもよいし、その他の発光手段であってもよい。もちろん、フルカラーの場合でも、輝度の制御も組み合わせてもよい。
【0034】
実施の形態1では、第1通信部16は、第1検出部12による検出値を第2発光装置2に送信した。しかし、それに替えて、検出値に対応する、第4発光部27に対する制御情報を送信してもよい。検出値も制御情報もともに「姿勢に関する情報」である。制御情報の例は、第4発光部27に供給すべき電流値である。その場合、第1発光装置1は、検出値を電流値に変換するためのテーブル又は式等の変換情報を有してもよい。
【0035】
実施の形態1では、各構成要素は第1筐体11に収納された。しかし、例えば第1検出部12、電池13、第1制御部15、第1通信部16などは第1筐体11の外に設けてもよい。
【0036】
実施の形態1では、図8に示すように、第1発光装置1と第2発光装置2との通信をPCや携帯電話等の通信手段(以下PC等ともいう)を用いて行うこともできる。この場合、第1通信部16と第2通信部26のは、それぞれPC等と通信するものとし、PC等が両者の仲介をする。したがって、PC等には必要な通信プログラムを実装しておくものとする。
【0037】
ここではさらに付加的な手段としてカメラを設ける。カメラにより第1発光装置1を撮影し、第1発光装置1側の第1PC51は、撮影によって得られた第1発光装置1の画像を第2発光装置2側の第2PC52に送信して表示させる。同様に、カメラにより第2発光装置2を撮影し、第2発光装置2側の第2PC52は、撮影によって得られた第2発光装置2の画像を第1発光装置1側の第1PC51に送信して表示させる。これらより遠隔のふたりのプレーヤがあたかも同室で遊ぶかのように楽しむことができる。
【0038】
実施の形態1の応用として、図9に示すように、1個の第1発光装置1と、3個の第2発光装置2とにより発光システムを構成してもよい。この場合、第1発光装置1は、3個の第2発光装置2の中の特定の装置からの検出結果を受信して、外周よりの第2発光部17の発光色を制御する。この構成によれば、1人のメインプレーヤと、3人のサブプレーヤが光の同期や「おにごっこ」を同時に楽しむことができる。
【0039】
また、図10に示すように、1個の第1発光装置1と、3個の第2発光装置2との通信をPC等を用いて行うこともできる。図10の構成は、図8の構成と図9との構成の組み合わせである。
【0040】
(実施の形態2)
いままではプレイヤが乗るタイプの遊具を説明したが、ここでは小型の遊具を示す。図11は、第1発光装置1及び第2発光装置2のそれぞれが、ユーザによって把持される大きさのたまご型の装置である。同図において、斜線領域は「赤色」を意味し、グレーの領域は「青色」を意味する。各筐体(実際には小型のケース)は、その筐体の長手方向の一方の半分から、その筐体の傾斜の検出値によって制御される光が発せられ、その筐体の長手方向の他方の半分から、相手方の筐体の傾斜の検出値によって制御される光が発せられる。なお、図示しないが、図8から図10の発光システムにおいて、いずれの発光装置も、図11に示す、筐体がたまご型である発光装置に置き換えられてもよい。
【0041】
(実施の形態3)
図12のごとく、実施の形態3の発光システムは、制御装置101と、制御装置101によって制御される発光装置102とを有する。
【0042】
制御装置101は、ユーザによって把持される装置でたまご型の筐体1001を有する。筐体1001は、アクリル樹脂によって形成されており、光を透過させる。
【0043】
制御装置101は電池1002と検出部1003と送信部1004と第1発光部1005と第1制御部1006とを有する。各部の機能は実施の形態1と同様である。各構成要素は筐体1001の内部に収納されている。
【0044】
発光装置102は、図12に示すようにスタンド型の発光装置で、支持部2001と、円錐台状のかさ2002とを有する。支持部2001は、平板の底部2001aと、底部2001aに垂直に設けられた支持棒2001bとを有する。かさ2002は、支持部2001によって支持される。
【0045】
発光装置102は、図14に示すように、支持棒2001bの先端に設けられた第4発光部2003を有する。なお、図14は、かさ2002が取り除かれた状態を示す。発光装置102はさらに、図13に示すように、受信部2004と、第2制御部2005を有する。受信部2004は、制御装置101からの、制御装置101の検出部1003による検出値を受信する。動作は実施の形態1同様である。
【0046】
なお、第2制御部2005に接続されている電力供給線は、図面の複雑さを回避するため、図13には示されていない。また、電力供給線は、部屋等に設けられている電力配線用差込接続器に接続される。受信部2004、第2制御部2005、及び、電力供給線は、支持部2001の内部に設けられている。
【0047】
図15は、実施の形態3の発光システムの動作ステップを示す。まず、制御装置101において、検出部1003は、筐体1001の傾斜方向及び傾斜角度を検出する(S11)。第1制御部1006は、検出部1003によって検出された検出値にしたがって、第1発光部1005が発する光の色を制御する(S12)。送信部1004は、検出部1003による検出値を無線により発光装置102に送信する(S13)。
【0048】
発光装置102の受信部2004は、制御装置101の検出部1003による検出値を受信する(S14)。第2制御部2005は、検出値にしたがって第4発光部2003の発光色を制御する(S15)。
【0049】
これにより、ユーザは、把持する制御装置101を傾斜させるだけで、制御装置101の発光色と同じ色の光を発光装置102が発するように、発光装置102を制御することができる。実施の形態3の発光システムは、利便性と新たな操作性をユーザに提供することができる。なお、筐体1001の形状はたまご型に限定されず、直方体や円筒状であってもよい。
【0050】
実施の形態3では、発光装置102はスタンド型であったが、図16に示すように、いわゆるシーリングライトであってもよい。図16では照明装置103として光を透過させるシェード103aのみが示されている。シェード103a内には第4発光部2003、受信部2004と、第2制御部2005がある。
【0051】
実施の形態3で支持部2001の内部に設けた各構成要素のうち、たとえば受信部2004、第2制御部2005、電力供給線などは外に設けてもよい。その他、実施の形態3についても、実施の形態1同様の変形技術が可能であり、その構成は改めて詳述せずとも当業者に理解されるところである。
【符号の説明】
【0052】
1 第1発光装置、 2 第2発光装置、 11 第1筐体、 12 第1検出部、 13 電池、 14 第1発光部、 15 第1制御部、 16 第1通信部、 17 第2発光部、 21 第2筐体、 22 第2検出部、 23 電池、 24 第3発光部、 25 第2制御部、 26 第2通信部、 27 第4発光部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光状態が制御可能な発光システムとその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来LED等により発光する遊具が知られている。こうしたものの中に、加速度センサを有し、遊具の傾きを検出し、傾きに応じて発光状態を変更するものが存在する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−347080号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の発光遊具は、加速度センサで検出した傾斜に応じて遊具内の発光手段の発光状態を制御するものであり、加速度センサから離れた位置にある発光手段の発光状態を遠隔制御することはできなかった。
【0005】
そこで、本発明は、加速度センサで検出した傾斜に応じて離れた位置にある発光手段の発光状態を遠隔制御する発行システムを提供することを目的とするものである。
また更に、本発明は、少なくとも1対の発光遊具を有し、それぞれの発光遊具が自己の傾斜に応じて自己の発光手段の発光状態を制御すると共に、自己の傾斜に応じて他方の発光手段の発光状態を制御する発光システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の発光システムは、第1装置と、第1装置とは別体の第2装置とを含み、第1装置は、自身の姿勢を検出する検出部と、検出された姿勢に関する情報を第2装置に送信する送信部とを有し、第2装置は、第1装置からの送信された姿勢に関する情報を受信する受信部と、受信した姿勢に関する情報にしたがって制御される発光部とを有する。限定はしないものの、「第1装置」の例は後述の第1発光装置1、第2装置の例は第2発光装置2である。この構成により、第2装置の発光を第1装置の姿勢に応じて制御することができる。
【0007】
本発明の別の態様も発光システムであり、第1発光装置と、第2発光装置とを含み、第1発光装置は、自身の姿勢を検出する第1検出部と、検出された姿勢に関する情報を第2発光装置に送信する第1送信部と、第2発光装置から第2発光装置の姿勢に関する情報を受信する第1受信部と、自身の筐体に内蔵され、受信した第2発光装置の姿勢に関する情報をもとに制御される発光部とを備え、第2発光装置は、自身の姿勢を検出する第2検出部と、検出された姿勢に関する情報を第1発光装置に送信する第1送信部と、第1発光装置から第1発光装置の姿勢に関する情報を受信する第2受信部と、自身の筐体に内蔵され、受信した第1発光装置の姿勢に関する情報をもとに制御される発光部とを備える。
【0008】
限定はしないものの、第1発光装置に内蔵され、第2発光装置の姿勢に関する情報で制御される発光部の例は、後述の第2発光部17である。また、第2発光装置に内蔵され、第1発光装置の姿勢に関する情報で制御される発光部の例は、第4発光部27である。この構成により、第1、第2発光装置は互いに相手の姿勢に応じてその発光を制御することができる。
【0009】
この態様において、第1発光装置はさらに、自身の筐体に内蔵され、第1検出部によって検出された姿勢に関する情報をもとに制御される発光部を備えてもよく、第2発光装置はさらに、自身の筐体に内蔵され、第2検出部によって検出された姿勢に関する情報をもとに制御される発光部を備えてもよい。限定はしないが、第1発光装置に内蔵され、第1検出部によって検出された姿勢に関する情報をもとに制御される発光部の例は、後述の第1発光部14である。また、第2発光装置に内蔵され、第2検出部によって検出された姿勢に関する情報をもとに制御される発光部の例は、第3発光部24である。
【0010】
本発明のさらに別の態様は、ふたつの発光装置を含む発光システムにおける発光制御方法である。この方法は、互いに相手側の発光装置の姿勢に関する情報を無線で受信することにより、相手側の姿勢に基づいて自身の発光を制御する。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、ゲーム性、利便性、操作性のいずれかを改善する発光システムとその制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施の形態1の発光システムの外観図である。
【図2】実施の形態1の発光システムを構成する第1発光装置の第1筐体の分解斜視図である。
【図3】実施の形態1の発光システムを構成する第1発光装置の第1筐体の内部に設けられている、第1発光装置の構成要件の外観図である。
【図4】実施の形態1の発光システムの機能ブロック図である。
【図5】実施の形態1の発光システムを構成する第1発光装置の第1制御部が行う制御を説明するための図である。
【図6】実施の形態1の発光システムの動作の各ステップを示すシーケンス図である。
【図7】実施の形態1の発光システムを玩具として使用する様子を説明するための図である。
【図8】実施の形態1の発光システムの第1発光装置と第2発光装置との通信をPCを用いて行うことを説明するための図である。
【図9】1個の第1発光装置と3個の第2発光装置とにより構成された発光システムの構成図である。
【図10】1個の第1発光装置と3個の第2発光装置との通信をPCを用いて行うことを説明するための図である。
【図11】実施の形態2の発光システムの構成図である。
【図12】実施の形態3の発光システムの外観図である。
【図13】実施の形態3の発光システムの機能ブロック図である。
【図14】実施の形態3の発光システムを構成する発光装置の一部の外観図である。
【図15】実施の形態3の発光システムの動作の各ステップを示すシーケンス図である。
【図16】発光装置としての照明装置と、制御装置とにより構成される発光システムの外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。実施の形態1の発行システムは図1に示すように第1発光装置1と第2発光装置2とを有する。両装置は同じ構成であるため、以下、原則として第1発光装置1を説明する。第2発光装置2の各符号は、第1発光装置における符号1nをそれぞれ2nに変更しただけである。
【0014】
第1発光装置1は第1筐体11を有する。第1筐体11は、図2に示すように、底板部11aと、円筒状の側面部11bと、上板部11cと、支持部11dとを有する。底板部11aは円盤である。上板部11cは、底板部11aと側面部11bとが形成する開口を覆う。支持部11dは半球状で、支持部11dの半径は底板部11aの半径より小さく、支持部11dの平面部の中心が底板部11aの裏面の中心に一致するように底板部11aの裏面に一体化されている。上板部11cは、アクリル樹脂によって形成されており、光を透過させる。
【0015】
第1発光装置1は、第1筐体11の中に、図3に示すように、第1検出部12と、6個の電池13と、内側の5個の第1発光部14と、第1制御部15と、第1通信部16と、外側の10個の第2発光部17とを有する。これらの構成要素は第1筐体11の底板部11aの上面に設けられている。6個の電池13は直列とするが、個数に特段の意味はない。
【0016】
第1検出部12は、底板部11aの表面の中心付近に設けられており、第1筐体11の姿勢、すなわち、傾斜方向及び傾斜角度を検出する。電池13は底板部11aの表面の外周部に等間隔に設けられる。5個の第1発光部14はフルカラーLEDで、底板部11aの中央付近に設けられている。
【0017】
第1制御部15は、底板部11aの外周部に設けられ、第1検出部12によって検出された検出値にしたがって5個の第1発光部14それぞれのR、G、Bの個別LEDに供給する電流の値を変化させ、発光色を制御する。第1通信部16は、底板部11aの外周部に設けられており、第1検出部12によって検出された検出値を第2発光装置2の第2通信部26に無線により送信し、第2通信部26からの無線による、第2発光装置2の第2検出部22によって検出された検出値を受信する。ただし、通信は有線であってもよい。
【0018】
10個の第2発光部17はそれぞれフルカラーLEDで、底板部11aの外周よりに等間隔に設けられている。第1制御部15は、第1通信部16によって受信された、第2発光装置2の第2検出部22によって検出された検出値にしたがって、10個の第2発光部17のそれぞれに供給する電流の値を変化させ、第2発光部17の発光色を制御する。第1制御部15が行う発光の制御は図5で後述する。
【0019】
第1発光装置1は、各構成要素を底板部11aの上面に設けた後、側面部11bと上板部11cによって第1筐体11に収納される。
【0020】
図4は発光システムの機能ブロック図である。煩瑣なため、電池13、第1発光部14、第2発光部17は、それぞれひとつだけ示される。電池13は第1制御部15に電力を供給し、ここで制御された電圧ないし電流が第1発光部14と第2発光部17に供給される。
【0021】
図5は、第1制御部15の制御を示す。図5(A)は、第1発光装置1の第1筐体11の特定の部位の水平面からの傾斜角度が10度以上の場合、第1筐体11の傾斜方向に応じて発生させる光の色を定義する。第1検出部12によって検出される傾斜方向は、水平面において、東西南北の中の予め決められた向きと第1筐体11が傾斜した向きとが成す角度である。ここで東西南北は本装置において定められるローカルな方位であり、地上の東西南北とは関係がない。図5(B)は、第1発光装置1の第1筐体11の傾斜角度が5度以上10度未満の場合、第1筐体11の傾斜方向に応じて発生させる光の色を定義する。
【0022】
第1筐体11の傾斜角度が10度以上である場合、第1制御部15は、図5(A)に示すように、第1筐体11の傾斜方向に応じて5個の第1発光部14の発光色を制御する。例えば、傾斜方向が0度であるとき、第1制御部15は、赤色の光を発するように第1発光部14を制御する。また、傾斜方向が90度のとき、第1制御部15は赤色と青色の明るさとの割合が1:3となる中間色を出させるように第1発光部14を発光させる。5個のLEDは同じ色で発光する。
【0023】
第1筐体11の傾斜角度が5度以上10度未満の場合、例えば、傾斜方向が0度のとき、第1制御部15は、赤色の明るさと白色の明るさとの割合が1:1となるように第1発光部14を発光させる。また、傾斜方向が90度のとき、第1制御部15は赤色と青色と白色との割合が1:3:4となる中間色を出させるように第1発光部14を発光させる。
【0024】
なお、図示しないが、第1筐体11の傾斜角度が5度未満の場合、第1制御部15は、第1筐体11の傾斜方向にかかわらず、白色光を発するよう第1発光部14を制御する。白が初期姿勢の色である。
【0025】
第1制御部15はさらに、第2発光装置2の第2筐体21の傾斜方向及び傾斜角度にしたがって第2発光部17の発光を制御する。
【0026】
図6は、実施の形態1の発光システムの動作ステップを示す。実際には第1発光装置1と第2発光装置2の揺動は独立しているため、前者の姿勢が2回つづけて変化するなど、いろいろなパターンが考えられるが、ここでは前者が揺れ、つぎに後者が揺れるとしている。
【0027】
まず、第1発光装置1において、第1検出部12は、第1筐体11の傾斜方向及び傾斜角度を検出する(S1)。第1制御部15は、第1検出部12によって検出された検出値、すなわち姿勢に関する情報にしたがって第1発光部14に供給する電流の値を変化させ、第1発光部14の発光色を制御する(S2)。第1通信部16は、第1検出部12によって検出された検出値を無線により第2発光装置2に送信する(S3)。
【0028】
つづいて第2発光装置2の第2通信部26は、第1発光装置1から送信された第1発光装置1の検出値を受信する(S4)。第2制御部25は受信した検出値にしたがって第4発光部27に供給する電流の値を変化させ、第4発光部27の発光色を制御する(S5)。S6〜S10はS1〜S5と同様である。
【0029】
このように、実施の形態1の発光システムでは、第1発光部14及び第4発光部27が同じ色で発光し、第3発光部24及び第2発光部17が同じ色で発光する。このため、後述のごとく、ふたりのプレーヤが色合わせのゲームを楽しむことができる。
【0030】
図7は、実施の形態1の発光システムを玩具として使用する様子を示す。同図において、斜線領域は「赤色」を意味し、グレーの領域は「青色」を意味する。
【0031】
ユーザAが第1発光装置1の第1筐体11の上板部の上に立ち、ユーザBが第2発光装置2の第2筐体21の上板部の上に立つ。そして、ユーザAが身体を揺らしながら第1筐体11を傾け、第1発光装置1の第1筐体11の上板部の中央から赤色の光を発生させる。それを見ながら、ユーザBも身体を揺らしながら第2筐体21を傾け、第2発光装置2の第2筐体21の上板部の外周から赤色の光を発生させる。このように、ユーザA及びユーザBは、自身の身体を揺らしながら、互いに相手方の発光装置の中央からの光の色と同じ色の光を外周から発するように自身の発光装置を制御する。「光のシンクロ」とも呼ぶべきゲームである。また逆に、相手が色を合わせようしているときに、自分の装置の色を相手とは違う色にする「光のおにごっこ」とも呼ぶべきゲームも実現できる。
【0032】
実施の形態1では、第1検出部12は、第1筐体11の傾斜方向及び傾斜角度を検出した。しかし、第1検出部12は傾斜方向と傾斜角度の一方を検出してもよい。その場合、第1制御部15は、予め決められた発光制御規則と第1検出部12による検出値とに基づき、第1発光部14を制御すればよい。同様に、第2検出部22が第2筐体21の傾斜方向と傾斜角度の一方を検出する場合、第1制御部15は、予め決められた発光制御規則と第2検出部22による検出値とに基づいて第2発光部17を制御すればよい。もちろん、傾斜方向と傾斜角度の両方を検出する場合でも、さらに発光制御規則を組み合わせることは可能である。
【0033】
実施の形態1では、LEDすべてフルカラーとしたが、単色で輝度を制御してもよいし、その他の発光手段であってもよい。もちろん、フルカラーの場合でも、輝度の制御も組み合わせてもよい。
【0034】
実施の形態1では、第1通信部16は、第1検出部12による検出値を第2発光装置2に送信した。しかし、それに替えて、検出値に対応する、第4発光部27に対する制御情報を送信してもよい。検出値も制御情報もともに「姿勢に関する情報」である。制御情報の例は、第4発光部27に供給すべき電流値である。その場合、第1発光装置1は、検出値を電流値に変換するためのテーブル又は式等の変換情報を有してもよい。
【0035】
実施の形態1では、各構成要素は第1筐体11に収納された。しかし、例えば第1検出部12、電池13、第1制御部15、第1通信部16などは第1筐体11の外に設けてもよい。
【0036】
実施の形態1では、図8に示すように、第1発光装置1と第2発光装置2との通信をPCや携帯電話等の通信手段(以下PC等ともいう)を用いて行うこともできる。この場合、第1通信部16と第2通信部26のは、それぞれPC等と通信するものとし、PC等が両者の仲介をする。したがって、PC等には必要な通信プログラムを実装しておくものとする。
【0037】
ここではさらに付加的な手段としてカメラを設ける。カメラにより第1発光装置1を撮影し、第1発光装置1側の第1PC51は、撮影によって得られた第1発光装置1の画像を第2発光装置2側の第2PC52に送信して表示させる。同様に、カメラにより第2発光装置2を撮影し、第2発光装置2側の第2PC52は、撮影によって得られた第2発光装置2の画像を第1発光装置1側の第1PC51に送信して表示させる。これらより遠隔のふたりのプレーヤがあたかも同室で遊ぶかのように楽しむことができる。
【0038】
実施の形態1の応用として、図9に示すように、1個の第1発光装置1と、3個の第2発光装置2とにより発光システムを構成してもよい。この場合、第1発光装置1は、3個の第2発光装置2の中の特定の装置からの検出結果を受信して、外周よりの第2発光部17の発光色を制御する。この構成によれば、1人のメインプレーヤと、3人のサブプレーヤが光の同期や「おにごっこ」を同時に楽しむことができる。
【0039】
また、図10に示すように、1個の第1発光装置1と、3個の第2発光装置2との通信をPC等を用いて行うこともできる。図10の構成は、図8の構成と図9との構成の組み合わせである。
【0040】
(実施の形態2)
いままではプレイヤが乗るタイプの遊具を説明したが、ここでは小型の遊具を示す。図11は、第1発光装置1及び第2発光装置2のそれぞれが、ユーザによって把持される大きさのたまご型の装置である。同図において、斜線領域は「赤色」を意味し、グレーの領域は「青色」を意味する。各筐体(実際には小型のケース)は、その筐体の長手方向の一方の半分から、その筐体の傾斜の検出値によって制御される光が発せられ、その筐体の長手方向の他方の半分から、相手方の筐体の傾斜の検出値によって制御される光が発せられる。なお、図示しないが、図8から図10の発光システムにおいて、いずれの発光装置も、図11に示す、筐体がたまご型である発光装置に置き換えられてもよい。
【0041】
(実施の形態3)
図12のごとく、実施の形態3の発光システムは、制御装置101と、制御装置101によって制御される発光装置102とを有する。
【0042】
制御装置101は、ユーザによって把持される装置でたまご型の筐体1001を有する。筐体1001は、アクリル樹脂によって形成されており、光を透過させる。
【0043】
制御装置101は電池1002と検出部1003と送信部1004と第1発光部1005と第1制御部1006とを有する。各部の機能は実施の形態1と同様である。各構成要素は筐体1001の内部に収納されている。
【0044】
発光装置102は、図12に示すようにスタンド型の発光装置で、支持部2001と、円錐台状のかさ2002とを有する。支持部2001は、平板の底部2001aと、底部2001aに垂直に設けられた支持棒2001bとを有する。かさ2002は、支持部2001によって支持される。
【0045】
発光装置102は、図14に示すように、支持棒2001bの先端に設けられた第4発光部2003を有する。なお、図14は、かさ2002が取り除かれた状態を示す。発光装置102はさらに、図13に示すように、受信部2004と、第2制御部2005を有する。受信部2004は、制御装置101からの、制御装置101の検出部1003による検出値を受信する。動作は実施の形態1同様である。
【0046】
なお、第2制御部2005に接続されている電力供給線は、図面の複雑さを回避するため、図13には示されていない。また、電力供給線は、部屋等に設けられている電力配線用差込接続器に接続される。受信部2004、第2制御部2005、及び、電力供給線は、支持部2001の内部に設けられている。
【0047】
図15は、実施の形態3の発光システムの動作ステップを示す。まず、制御装置101において、検出部1003は、筐体1001の傾斜方向及び傾斜角度を検出する(S11)。第1制御部1006は、検出部1003によって検出された検出値にしたがって、第1発光部1005が発する光の色を制御する(S12)。送信部1004は、検出部1003による検出値を無線により発光装置102に送信する(S13)。
【0048】
発光装置102の受信部2004は、制御装置101の検出部1003による検出値を受信する(S14)。第2制御部2005は、検出値にしたがって第4発光部2003の発光色を制御する(S15)。
【0049】
これにより、ユーザは、把持する制御装置101を傾斜させるだけで、制御装置101の発光色と同じ色の光を発光装置102が発するように、発光装置102を制御することができる。実施の形態3の発光システムは、利便性と新たな操作性をユーザに提供することができる。なお、筐体1001の形状はたまご型に限定されず、直方体や円筒状であってもよい。
【0050】
実施の形態3では、発光装置102はスタンド型であったが、図16に示すように、いわゆるシーリングライトであってもよい。図16では照明装置103として光を透過させるシェード103aのみが示されている。シェード103a内には第4発光部2003、受信部2004と、第2制御部2005がある。
【0051】
実施の形態3で支持部2001の内部に設けた各構成要素のうち、たとえば受信部2004、第2制御部2005、電力供給線などは外に設けてもよい。その他、実施の形態3についても、実施の形態1同様の変形技術が可能であり、その構成は改めて詳述せずとも当業者に理解されるところである。
【符号の説明】
【0052】
1 第1発光装置、 2 第2発光装置、 11 第1筐体、 12 第1検出部、 13 電池、 14 第1発光部、 15 第1制御部、 16 第1通信部、 17 第2発光部、 21 第2筐体、 22 第2検出部、 23 電池、 24 第3発光部、 25 第2制御部、 26 第2通信部、 27 第4発光部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1装置と、第1装置とは別体の第2装置とを含み、
第1装置は、
自身の姿勢を検出する検出部と、
検出された姿勢に関する情報を第2装置に送信する送信部と、を有し、
第2装置は、
第1装置からの送信された姿勢に関する情報を受信する受信部と、
受信した姿勢に関する情報にしたがって制御される発光部と、
を有する発光システム。
【請求項2】
第1発光装置と、第2発光装置とを含み、
第1発光装置は、
自身の姿勢を検出する第1検出部と、
検出された姿勢に関する情報を第2発光装置に送信する第1送信部と、
第2発光装置から第2発光装置の姿勢に関する情報を受信する第1受信部と、
自身の筐体に内蔵され、受信した第2発光装置の姿勢に関する情報をもとに制御される発光部と、
を備え、
第2発光装置は、
自身の姿勢を検出する第2検出部と、
検出された姿勢に関する情報を第1発光装置に送信する第1送信部と、
第1発光装置から第1発光装置の姿勢に関する情報を受信する第2受信部と、
自身の筐体に内蔵され、受信した第1発光装置の姿勢に関する情報をもとに制御される発光部と、
を備えることを特徴とする発光システム。
【請求項3】
第1発光装置はさらに、自身の筐体に内蔵され、第1検出部によって検出された姿勢に関する情報をもとに制御される発光部を備え、
第2発光装置はさらに、自身の筐体に内蔵され、第2検出部によって検出された姿勢に関する情報をもとに制御される発光部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の発光システム。
【請求項4】
前記姿勢に関する情報は、姿勢検出部位における傾斜方向または傾斜量の少なくとも一方の情報、ないし、前記少なくとも一方の情報をもとに生成される発光制御情報であることを特徴とする請求項1または2に記載の発光システム。
【請求項5】
ふたつの発光装置を含む発光システムにおいて、それら発光装置は互いに相手側の発光装置の姿勢に関する情報を無線で受信することにより、相手側の姿勢に基づいてそれぞれ自身の発光を制御することを特徴とする制御方法。
【請求項1】
第1装置と、第1装置とは別体の第2装置とを含み、
第1装置は、
自身の姿勢を検出する検出部と、
検出された姿勢に関する情報を第2装置に送信する送信部と、を有し、
第2装置は、
第1装置からの送信された姿勢に関する情報を受信する受信部と、
受信した姿勢に関する情報にしたがって制御される発光部と、
を有する発光システム。
【請求項2】
第1発光装置と、第2発光装置とを含み、
第1発光装置は、
自身の姿勢を検出する第1検出部と、
検出された姿勢に関する情報を第2発光装置に送信する第1送信部と、
第2発光装置から第2発光装置の姿勢に関する情報を受信する第1受信部と、
自身の筐体に内蔵され、受信した第2発光装置の姿勢に関する情報をもとに制御される発光部と、
を備え、
第2発光装置は、
自身の姿勢を検出する第2検出部と、
検出された姿勢に関する情報を第1発光装置に送信する第1送信部と、
第1発光装置から第1発光装置の姿勢に関する情報を受信する第2受信部と、
自身の筐体に内蔵され、受信した第1発光装置の姿勢に関する情報をもとに制御される発光部と、
を備えることを特徴とする発光システム。
【請求項3】
第1発光装置はさらに、自身の筐体に内蔵され、第1検出部によって検出された姿勢に関する情報をもとに制御される発光部を備え、
第2発光装置はさらに、自身の筐体に内蔵され、第2検出部によって検出された姿勢に関する情報をもとに制御される発光部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の発光システム。
【請求項4】
前記姿勢に関する情報は、姿勢検出部位における傾斜方向または傾斜量の少なくとも一方の情報、ないし、前記少なくとも一方の情報をもとに生成される発光制御情報であることを特徴とする請求項1または2に記載の発光システム。
【請求項5】
ふたつの発光装置を含む発光システムにおいて、それら発光装置は互いに相手側の発光装置の姿勢に関する情報を無線で受信することにより、相手側の姿勢に基づいてそれぞれ自身の発光を制御することを特徴とする制御方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2011−239854(P2011−239854A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−112846(P2010−112846)
【出願日】平成22年5月17日(2010.5.17)
【出願人】(508236240)公立大学法人公立はこだて未来大学 (16)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年5月17日(2010.5.17)
【出願人】(508236240)公立大学法人公立はこだて未来大学 (16)
【Fターム(参考)】
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