説明

発光パネル

【課題】より均一な照明をもたらす発光パネルを、コストを増大させることなく提供することである。
【解決手段】発光パネルがベースパネルを備えており、このベースパネル上に複数の発光素子、好ましくは発光ダイオードが取り付けられている。各発光素子は、少なくとも約60°、好ましくは約100°の放射角度にわたり広がる実質的に均一な照明強度の領域を有する照明パターンを生成する。発光素子によって生成された光を受容して調節するために、光を拡散するための光拡散体と、拡散体によって拡散された光の輝度を増大させるための輝度上昇体がベースパネルに隣接して配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は発光パネル、特に発光ダイオードを利用した発光パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
発光パネルは、様々な目的のために使用されるが、一般には、ディスプレイシステム(例えば液晶ディスプレイ)用のバックライトとして使用される。一般的にバックライティングディスプレイのために使用される発光パネルは、冷陰極蛍光ランプ(CCFL)およびエレクトロルミネセントパネルを含む。これらの種類の発光パネルは、パネルの全領域にわたって実質的に均一な照明を提供し、これにより、ディスプレイのための一様な照明を提供するという点で有利である。しかし、残念なことに、CCFLおよびエレクトロルミネセントパネルには、演色が悪いという欠点がある。さらに、水銀のような有害物質の使用も伴う。
【0003】
CCFLおよびエレクトロルミネセントパネルの欠点を克服するための努力の一環として、発光ダイオード(LED)を光源として利用する発光パネルが開発された。LED発光パネルは水銀を含まない上に、通常、CCFLおよびエレクトロルミネセントパネルよりも良好な演色を提供する。
【0004】
LED発光パネルの1種に、エッジライトパネルがある。エッジライトパネルでは、複数のLEDが、導光板の1つ以上の端部に隣接して配置されている。LEDからの光は、導光板の端部に入射して導光板内で方向変換し、導光板の前面から出てくるようになっている。パネルの背面には反射板を設けることができ、これにより、本来であればパネルの背面から出ていってしまう光が、パネルの前面に向かって反射する。
【0005】
しかし、エッジライト発光パネルには欠点がある。例えば、LEDをエッジライトパネルの端部に沿って配置するために、LEDによって生成した熱を放散させる能力に限界がある。また、エッジライトの構成では、パネルを照明するのに使用可能なLEDの数を端部の長さに沿って一次的に増加させても、照明されるべき領域は端部長さの2乗として増加するので、パネルの最大寸法が制限されてしまう。したがって、エッジライトパネルは通常、小さな領域を有するパネルでの使用に限定される。
【0006】
別の種類のLED発光パネルとしては、いわゆるバックライト(直下型)パネルが挙げられ、このバックライトパネルでは、複数のLEDが、パネルの背面に隣接する2次元のアレイとして配置されている。パネルは、LEDから光を拡散し(つまり一様となるよう調節し)、これにより、LEDのみを用いた場合に可能となる照明よりも一様な照明が提供される。バックライトパネルは、エッジライトの設計において生じるような輝度の制限を受けず、より大きな領域のパネルと共に使用することができる一方で、パネルが一様に照明されているように見せるために個々のLEDからの光を効果的に拡散させることが困難であることが証明されている。
【0007】
例えば、バックライトLEDパネルの照明の均一性を向上させるための1つの手段として、LEDを互いに近接して配置することが挙げられる。しかし、不都合なことに、この手段によって、より多くのLEDを使用しなくてはならないので、パネルのコストが増大する。照明の均一性を向上させるための別の手段は、パネルの光拡散を増大させることである。しかし、光拡散を増大させると通常、効率が低下し、これによって、パネルの輝度が低下するか、または拡散の増大による効率の損失を補償するために、より多くのもしくはより輝度の高いLEDを使用することが要求される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、より均一な照明をもたらす発光パネルを、コストを増大させることなく提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決した一態様では、発光パネルはベースパネルを備えており、このベースパネル上に複数の発光素子が取り付けられている。各発光素子は、少なくとも約60°の放射角度にわたり広がる実質的に均一な照明強度の領域を有する照明パターンを生成する。さらに、発光素子によって生成された光を受容して調節するために、1つ以上の光調節器がベースパネルに隣接して配置されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
別の実施態様についても以下に開示する。なお、本発明の例示的かつ目下の好ましい実施態様を図面に示す。
【0011】
例示的な発光パネル10を図1および図2に示す。この発光パネルは、ベースパネル12を有しており、ベースパネル12上には複数の発光素子14が設けられている。以下により詳細に説明するように、各発光素子14は、大きな放射角度(例えば、少なくとも約60°、典型的には少なくとも約100°)にわたり広がる実質的に均一な強度の領域28を有している照明パターン46を生成する(図4参照)。様々な発光素子14によって生成された光を受容し調節するために、1つ以上の光調節器16、18が、ベースパネルに隣接して配置されている。この光調節器は、ベースパネル12上の様々な発光素子14によって生成される光を受容して拡散させるようにベースパネル12に隣接して配置されている拡散体16と、この拡散体16に隣接して配置されている輝度上昇体18とを備えている。輝度上昇体18は、拡散された光を拡散体16から集めて輝度上昇体18の前面52から出ていくように配向させて、これによって、発光パネル10の軸方向の輝度を最大化させる。一態様では、発光パネル10をディスプレイ装置20、例えば液晶ディスプレイパネル22に隣接して配置して、バックライトディスプレイシステム24を形成することができる。
【0012】
図3および図4を参照すると、各発光素子14が、実質的に均一な強度の領域28を有する照明パターン46を生成する発光ダイオード26を有している。実質的に均一な強度の領域28は、少なくとも約60°の放射角度、および典型的には少なくとも100°の放射角度にわたって広がっている(図4参照)。ここに図示し説明する態様では、発光ダイオード26は本体もしくは基板30を有しており、この本体もしくは基板30内に反射カップ32が形成されている。発光ダイオード接合部34(つまり、ダイ)は、反射カップ32内に配置されている。ダイオード接合部34および反射カップ32上には、図3に最も良く示された形式で、レンズ36が形成されている。反射カップ32およびレンズ35は、ダイオード接合部34によって発せられた光を集めて配向させ、これによって、発光ダイオード26が、図4に示すように実質的に均一な強度の領域28を有する照明パターン46を生成する。この場合、実質的に均一な強度の領域28は、「フラットトップ(上部平坦型)照射パターン」と呼ぶこともでき、ランバート照射パターンと区別される。ランバート照射パターンでは、強度は、法線に対する発光角度の余弦に比例する。ランバート放射パターンは通常、大きな放射角度(つまり、約100°よりも大きい放射角度)にわたり光を放射する従来のLEDで見られるものである。
【0013】
動作中、発光パネル10は、実質的に均一な光出力をパネルの全領域にわたって生成し、そのため、バックライティング用にきわめてよく適している。このように発光パネル10の実質的に均一な光出力が得られることによって、発光ダイオードを近接して隔置する必要もなく、拡散性の高い拡散体を利用しなくともよい。さらに、発光パネル10には寸法の制限もなく、大きな領域にわたって高い出力の照明を提供することが可能であるので、発光パネル10は、大きな領域のディスプレイ、例えば大きなスクリーンのコンピュータおよびテレビディスプレイでの使用に理想的である。
【0014】
発光パネル10の一態様を簡単に説明したが、以下に発光パネルの様々な例示的な態様を説明する。しかし、その説明の前に、ここに開示の発光パネルが、広い範囲のあらゆる用途(例えば、ディスプレイ装置のためのバックライト)において利用でき、広い範囲の任意のスペクトル出力(例えば、白光または着色光)を有する光を生成することができることに留意されたい。このことは、ここに示される教示によって、当業者に容易に理解される。
【0015】
再び図1を参照すると、発光パネル10の一態様が、ここに記載の方式で様々な発光素子14をを受容するのに適したベースパネル12を有している。ベースパネル12は、一般には、パネル10の対象寸法と整合している長さ38および幅40を有する長方形のプレート状の部材である。ベースパネル12は、様々な発光素子14のための有利な取付け位置を提供し、これにより、ベースパネル12の長さ38および幅40の両方向にわたって2次元のアレイまたはパターンで発光素子を配置することができる。各発光素子は、電力源に電気的に接続する必要があり、そのため、プリント回路基板を有していると、ベースパネル12のための大抵の用途で都合がよいが、必ずしも必要ではない。ベースパネル12がプリント回路基板を有している一態様では、発光素子14は電気的に(例えば、はんだによって)、ベースパネル12上に設けられているパッド(図示せず)に接続される。ベースパネル12のパッドは続いて、発光素子14に必要な電流を供給するのに適した回路(図示せず)を駆動させるように接続することができる。
【0016】
様々な発光素子14は、多岐にわたるあらゆる構成でベースパネル12に取り付けることができる。ここに図示し説明した態様では、発光素子14は、複数の横列42および縦列44を規定するように配置されている。別の態様では、他の構成も可能である。
【0017】
反射面50が、ベースパネル12上に設けられており、これにより、拡散体16の背面60によって反射した光(つまり、特定の拡散体16に対する臨界角度を超えた角度で、拡散体16の背面60に入射する光)が「再利用」(つまり反射)する。反射表面50は、鏡面反射性の反射面(例えばアルミニウム)または拡散性の反射面(例えば白色塗料)であってよい。反射面50は、ベースパネル12に貼着されている別個の要素(例えばシート状の材料)を有していてもよい。別の態様では、反射面50は、使用される特定の種類の反射材料を堆積させるのに適した広い範囲の任意のプロセスによっても、ベースパネル12に直接的に堆積させることができる。
【0018】
拡散体16は、ベースパネル112とは間隔をおいて配置されており、発光素子14によって生成した光、およびベースパネル12上の反射面50によって反射された光を受容して拡散させる。ここに図示し説明した態様では、拡散体16は、ポリカーボネート(例えばLexan(登録商標))プラスチック材料、例えばGE Advanced Materialsから入手可能であり「illuminex」という登録商標で販売されているプラスチック拡散フィルムからなるプラスチック製の拡散フィルムを含む。別の態様では、別の材料(例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET))からなっている別の種類の拡散フィルムを使用することもできる。
【0019】
拡散体16は、ベースパネル12の前面に取り付けることができ、隔置距離48によってベースパネル12から離されている。一般に、隔置距離48を大きくすると、パネルによって生成される光の均一性が向上するが、パネルの厚みは厚くなってしまい、効率の損失は低下する。例えば、一態様では、拡散体16は、約50ミリメートル(mm)以下の距離48でベースパネル12と離されている。
【0020】
拡散体16に隣接して、輝度上昇体18が配置されており、この輝度上昇体18は、拡散体16から拡散された光を受容する。輝度上昇体18は、複数の光学素子、例えば、輝度上昇体18の前面52によって画定されているプリズム55を含む。プリズム55は、拡散体16からの光を集め、輝度上昇体18の前面52から外側へ光を配向させる。これにより、輝度上昇体18は、パネル10の軸線方向の輝度を最大化する。例えば、ここに図示し説明した態様では、輝度上昇体18は、3Mから入手可能でありVikuiti(登録商標)の名前で販売されている輝度上昇フィルム(BEF)を含む。別の態様では、他の種類の輝度上昇体を使用することができる。
【0021】
輝度上昇体18は、拡散体16の前面に取り付けることができ、拡散体16の前面からは隔置距離54を置いて隔置されている。しかし、輝度上昇体18は、拡散体16に直接的に積層されて(被着されて)いて、これにより、距離54が最小化しているかもしくはなくなっていることが好ましい。
【0022】
図3および図4を参照すると、各発光素子14は、少なくとも約60°、好ましくは少なくとも約100°の大きな放射角度にわたり広がる実質的に均一な照明強度の領域28を有する照明パターンを生成する発光ダイオード26を有している(図4参照)。一態様では、発光ダイオード26は、ベース部分または基板30を有しており、このベース部分または基板30内に反射カップ32が形成されている。
【0023】
ベース部分または基板30は、様々な材料(例えばプラスチック)から製造することができる。ベース部分30には、発光ダイオード接合部34を、ベース部分30上に設けられたパッドもしくは端子56に電気的に接続するのに適したリードフレームもしくは別の導電構造が設けられている。
【0024】
反射カップ32は、ベース部分30の製造中にベース部分30内に形成することができる。別の態様では、反射カップ32は、ベース部分30の製造後に、機械的に、例えば穿孔によって形成することができる。一般には、効率を向上させるために、反射カップ32に反射コーティング58を設けることが好ましい。例えば、一態様では、反射カップ32に始めに銅をめっきし、続いて金または銀の後続層をめっきして、反射率を最大化する。
【0025】
次に、レンズ36を、図3に最も良く図示されている形式で、ダイオード接合部34およびカップ32上にわたり形成する。レンズ36は、広い範囲にわたる任意の透明のプラスチック材料を含んでいてもよく、当分野で公知の、レンズをLEDパッケージに設ける広い範囲にわたる任意のプロセスのによって形成することができる。しかし、レンズ36が従来のものと異なる点は、その形状である。より詳細には、レンズ36および反射カップ32は、発光接合部34によって生成された光を方向変換させるように一緒に機能し、これにより、LEDが、図4において最も良く示されているように、実質的に均一な強度の領域28を有する照明パターン46を生成するようになっている。
【0026】
図4を参照すると、照射パターン46は、フラットトップ放射パターンとして特徴付けることができる。この放射パターンの場合には、実質的に均一な強度の領域28は、少なくとも60°、典型的には少なくとも約100°の広い放射角度にわたり広がっており、その照明強度は、領域28を超えて初めて、発光素子14によって生成された照明強度の最大値の約50%より低い値へと低下する。言い換えれば、実質的に均一な強度の領域28は、強度の最小値および最大値を有していて、強度の最小値が、強度の最大値の約50%以上となっている。フラットトップ放射パターンは、反射カップ32およびレンズ36の組合せによって得られる。
【0027】
反射カップ32およびレンズ36の適切な設計の構成は、提案された設計をモデリングするための多くのレイトレーシングコンピュータプログラムのいかなるもの(例えば、Breault Research Organization, Inc., Tuscon, Arizona 85715(USA)から入手可能なASAP Pro)を使用しても、開発することができる。例えば、一態様では、概して円錐形状の反射カップ32と概して平坦な光出力面62(図3)を備えているレンズ36とによって、実質的に均一な強度の領域28が少なくとも約100°の放射角度にわたり広がる照明パターン46が形成される。別の態様では、図5に示すように、レンズ136は、凸部分164および凹部分166を有する光出力面162を有していてもよい。一般に、製造を簡単にするために、レンズ(例えば36または136)の光出力面(例えば62または162)の形状が3次の多項式曲線に基づいていることが好ましいが、必ずしもそうでなくてよい。
【0028】
ベースパネル12上での発光素子14の特定の構成に関係なく、発光素子14は、パネル10の光出力の均一性を最大化するように隔置されていることが望ましいことを留意されたい。例えば、パネル10の光出力の均一性は、発光素子14によって生成される照明パターン46(図4)、特に照明パターン46が有する実質的に均一な強度の領域28が広がる角度、ならびにベースパネル12と拡散体16との距離48を考慮することによって最大化することができる。つまり、実質的に均一な強度の領域28が、発光素子14から、ベースパネル12と拡散体16との距離48にほぼ等しい距離を置いた位置で集束するまたは互いに融合するように、各発光素子14が互いに十分に近接して配置されているのが望ましい。したがって、様々な発光素子14を隔置することによって、発光パネル10における暗点および明点の出現が減少する。したがって、実質的に均一な強度の領域28が、約100°の放射角度にわたり広がっていて、ベースパネル12と拡散体16との距離48が約50mm以下である一態様では、約10〜20mmの距離で互いに隔置するように個々の発光素子14を配置することによって、均一な照明が達成できる。
【0029】
発光素子14は、特定の発光パネル10に対して所望される、広い範囲のどのようなスペクトル出力でも提供されるように選択することができる。例えば、実質的に白色光を生成するいくつかの種類の発光ダイオードが開発されている。したがって、実質的に白色光を発する発光パネル10は、本発明の教示によれば、発光素子14として白色発光LEDを利用する(例えば、青色発光体からなり、LED青色光を白色光に変換するリン被覆体によって被覆されているを利用する)ことによって生成することができる。別の態様では、白色発光パネルは、発光素子14に、別個の赤色、緑色および青色LEDを利用することによって、または別の色のLEDを利用することによって生成することができる。発光パネル10のスペクトル出力の調整は、特定の発光素子の数および配置を変化させることによって、ならびに様々な色の発光素子を可変に駆動して相対的な輝度を上昇もしくは低下させることによって、達成することができる。
【0030】
以下に本発明の好ましい態様を示す。
1.ベースパネルと、
前記ベースパネルに取り付けられている複数の発光素子であって、該複数の発光素子のそれぞれが、少なくとも約60°の放射角度にわたり広がる実質的に均一な強度の領域を有する照明パターンを生成する、複数の発光素子と、
前記ベースパネルに隣接して配置されている1つ以上の光調節器であって、前記複数の発光素子によって生成された光を受容して調節する、光調節器とを備えている発光パネル。
2.前記複数の発光素子のそれぞれが、発光ダイオードを含む、上項1に記載の発光パネル。
3.前記実質的に均一な強度の領域のそれぞれが、少なくとも約100°の放射角度にわたり広がる、上項2に記載の発光パネル。
4.前記発光ダイオードのそれぞれが、
反射カップと、
前記反射カップ内に取り付けられている発光接合部と、
前記反射カップおよび前記発光接合部上に配置されているレンズとを備えている、上項3に記載の発光パネル。
5.前記レンズが、実質的に平坦な光出力面を有している、上項4に記載の発光パネル。
6.前記レンズが、凸部分および凹部分を備えている光出力面を有している、上項4に記載の発光パネル。
7.前記発光ダイオードが、2つ以上の異なる波長の光を発する、上項2に記載の発光パネル。
8.前記パネルベースが、プリント回路基板を有しており、該プリント回路基板が、各発光素子を電流の供給部に電気的に接続している、上項1に記載の発光パネル。
9.前記実質的に均一な強度の領域のそれぞれが、強度の最低値および強度の最高値を有しており、前記強度の最低値が、前記強度の最高値の約50%以上である、上項1に記載の発光パネル。
10.前記ベースパネル上に、反射面をさらに備えている、上項1に記載の発光パネル。
11.前記反射面が、鏡面反射性の反射面からなる、上項10に記載の発光パネル。
12.前記反射面が、拡散性の反射面からなる、上項10に記載の発光パネル。
13.前記光調節器が、
前記ベースパネルに隣接して配置されている拡散体であって、前記複数の発光素子によって生成された光を受容して拡散する、拡散体と、
前記拡散体に隣接して配置された輝度上昇体であって、前記拡散体から拡散された光を集めて、該輝度上昇体の前面から出ていくように光を配向する、輝度上昇体とを含む、請求項1に記載の発光パネル。
14.前記拡散体が、ポリカーボネートプラスチックからなっている、上項13に記載の発光パネル。
15.前記輝度上昇体が、複数のプリズムを画定するシート状の材料を含む、上項13に記載の発光パネル。
16.ベースパネルと、
前記ベースパネルに取り付けられている複数の発光素子であって、該複数の発光素子のそれぞれが、少なくとも約100°の放射角度にわたり広がる実質的に均一な強度の領域を有する照明パターンを生成する、複数の発光素子と、
前記複数の発光素子によって生成された光を受容し調節する1つ以上の光調節器と、
前記光調節器に隣接して配置されているディスプレイ装置とを備えているディスプレイシステム。
17.前記光調節器が、
前記ベースパネルに隣接して配置されている拡散体であって、前記複数の発光素子によって生成された光を受容して拡散する、拡散体と、
前記拡散体に隣接して配置されている輝度上昇体であって、前記拡散体から拡散された光を受容する輝度上昇体とを含む、上項16に記載のディスプレイシステム。
18.前記ディスプレイ装置が、液晶ディスプレイパネルを含む、上項17に記載のディスプレイシステム。
19.発光パネルであって、
前記発光パネル上に反射面を有しているベースパネルと、
前記ベースパネルに取り付けられている複数の発光素子であって、該複数の発光素子のそれぞれが、少なくとも約100°の放射角度にわたり広がる実質的に均一な強度の領域を有する照明パターンを生成する、複数の発光素子と、
前記複数の発光素子によって生成された光を拡散させるための、前記ベースパネルに隣接して配置されている拡散手段と、
前記拡散手段から拡散される光の輝度を増大させるための、前記拡散手段に隣接して配置されている輝度上昇手段とを備えている、発光パネル。
20.前記複数の発光素子のそれぞれが、発光ダイオードを含む、上項19に記載の発光パネル。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】発光パネルの一態様の正面図である。
【図2】ベースパネルの平面図であって、ベースパネルの上には複数の発光素子が取り付けられている。
【図3】実質的に均一な照明強度の領域を有する照明パターンを生成する発光ダイオードの一態様の、正面から見た断面図である。
【図4】図3の発光ダイオードによって生成された照明パターンのグラフの一例である。
【図5】実質的に均一な照明強度の領域を有する照明パターンを生成する発光ダイオードの別の態様の、正面から見た断面図である。
【符号の説明】
【0032】
10 発光パネル
12 ベースパネル
14 発光素子
16 拡散体
18 輝度上昇体
26 発光ダイオード
28 実質的に均一な照明強度の領域
32 反射カップ
34 発光ダイオード接合部
36、136 レンズ
46 照明パターン
50 ベースパネルの反射面
52 輝度上昇体の前面
55 輝度上昇体のプリズム
62、162 光出力面
164 凹部分
166 凸部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースパネル(12)と、
前記ベースパネル(12)に取り付けられている複数の発光素子(14)であって、該複数の発光素子のそれぞれが、少なくとも約60°の放射角度にわたり広がる実質的に均一な強度の領域(28)を有する照明パターン(46)を生成する、複数の発光素子と、
前記ベースパネル(12)に隣接して配置されている1つ以上の光調節器(16、18)であって、前記複数の発光素子(14)によって生成された光を受容して調節する、光調節器とを備えている発光パネル(10)。
【請求項2】
前記複数の発光素子(14)のそれぞれが、発光ダイオード(26)を含む、請求項1に記載の発光パネル(10)。
【請求項3】
前記実質的に均一な強度の領域(28)が、少なくとも約100°の放射角度にわたり広がる、請求項1に記載の発光パネル(10)。
【請求項4】
前記発光ダイオード(26)のそれぞれが、
反射カップ(32)と、
前記反射カップ(32)内に取り付けられている発光接合部(34)と、
前記反射カップ(32)および前記発光接合部(34)上に配置されているレンズ(36)とを備えている、請求項2に記載の発光パネル(10)。
【請求項5】
前記レンズ(36)が、実質的に平坦な光出力面(62)を有している、請求項4に記載の発光パネル(10)。
【請求項6】
前記レンズ(136)が、凸部分(164)および凹部分(166)を備えている光出力面(162)を有している、請求項4に記載の発光パネル(10)。
【請求項7】
前記実質的に均一な強度の領域(28)が、強度の最低値および強度の最高値を有しており、前記強度の最低値が、前記強度の最高値の約50%以上である、請求項1に記載の発光パネル(10)。
【請求項8】
前記ベースパネル(12)上に、反射面(50)をさらに備えている、請求項1に記載の発光パネル(10)。
【請求項9】
前記光調節器(16、18)が、
前記ベースパネル(12)に隣接して配置されている拡散体(16)であって、前記複数の発光素子(14)によって生成された光を受容して拡散する、拡散体と、
前記拡散体(16)に隣接して配置された輝度上昇体(18)であって、前記拡散体(16)から拡散された光を集めて、該輝度上昇体(18)の前面(52)から出ていくように光を配向する、輝度上昇体とを含む、請求項1に記載の発光パネル(10)。
【請求項10】
前記輝度上昇体(18)が、複数のプリズム(55)を画定するシート状の材料を含む、請求項9に記載の発光パネル(10)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−294618(P2006−294618A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−108193(P2006−108193)
【出願日】平成18年4月11日(2006.4.11)
【出願人】(506076606)アバゴ・テクノロジーズ・ジェネラル・アイピー(シンガポール)プライベート・リミテッド (129)
【Fターム(参考)】