説明

発振周波数偏差の算出方法および発振周波数偏差の算出プログラム

【課題】発振周波数偏差に圧電発振器内の抵抗成分の影響を,高精度に反映させることができ、より高精度な発振周波数偏差を解析できる圧電発振器の発振周波数偏差の算出方法を提供する。
【解決手段】発振周波数偏差に圧電発振器の等価直列抵抗R1と等価負荷抵抗RLとが発振周波数に与える影響を高精度に反映させた漸化式を用いて、また発振周波数を繰り返し計算して収束した一定値を得ることにより、高精度な発振周波数偏差を解析できる。すなわち、任意の初期代入値f0を決定し、所定の漸化式にn次のfnを代入し、n+1次の発振周波数fn+1を決定する計算を反復し、計算の繰返しによりfnが収束した一定値を用いて、周波数偏差を算出する。これにより圧電発振器の発振周波数偏差の高精度化が可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧電振動子を備えた圧電発振器の発振周波数偏差の解析方法に係り、特にその解析が高精度に行われるようにした解析方法に関わるものである。
【背景技術】
【0002】
圧電発振器の設計段階において、圧電発振器の性能を実際の試作機を試作する前にあらかじめシミュレーションにより把握し、より高性能な発振器の設計に反映させることは、無駄な費用・時間を削減することにつながり非常に重要である。圧電発振器の性能を示す種々のパラメータのうち、発振周波数偏差Δf/fは前記設計段階において非常に重視されるパラメータであって、周波数発生源として用いられることの多い圧電発振器の性能を測る極めて重要なパラメータの1つである。
【0003】
図1は圧電発振器の等価回路100を示す図である。圧電振動子10は等価直列インダクタンスL1と等価直列容量C1と等価直列抵抗R1と電極間容量C0とを備える。等価直列インダクタンスL1と等価直列容量C1と等価直列抵抗R1とが直列接続され、さらにこれらは電極間容量C0に並列接続される。発振回路20の等価回路は等価負荷抵抗RLと直列接続される等価負荷容量CLで示される。
【0004】
発振周波数偏差Δf/fは共振周波数オフセットとも呼ばれ、(1)式で与えられる近似式で表わされる。また容量比γは(2)式で与えられる(非特許文献1参照)。
【数1】


【数2】


【非特許文献1】滝貞男、人工水晶とその電気的応用、日刊工業新聞社、(1974) p122〜126
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし(1)式には、圧電振動子10の等価直列抵抗R1と発振回路20の等価負荷抵抗RLが含まれておらず、圧電発振器内に含まれる抵抗の影響を一切考慮していない。よって、(1)式では抵抗が発振周波数に与える影響を求めることができない。実際の圧電発振器内に抵抗を含まないことは現実的にありえないため、(1)式を用いても高精度な発振周波数偏差の解析は不可能である。
【0006】
本発明は、前記従来技術の欠点を解消するためになされたもので、圧電発振器内に含まれる抵抗である等価直列抵抗R1と等価負荷抵抗RLとが発振周波数に与える影響を考慮することが可能であり、従来技術と比較して非常に高精度な発振周波数偏差の解析方法が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、本発明の発振周波数偏差の算出方法は、高精度で圧電発振器の発振周波数偏差を算出する発振周波数偏差の算出方法であって、算出対象の圧電発振器が有する圧電振動子の等価直列抵抗および前記圧電発振器が有する負性抵抗の影響が反映され、圧電発振器の発振周波数を求めるのに用いられる所定の漸化式に対して、任意の初期代入値f0を決定する初期ステップと、前記所定の漸化式にn次のfnを代入し、n+1次の発振周波数fn+1を決定する計算を反復する反復ステップと、前記計算の繰返しによりfnが収束した一定値を用いて、周波数偏差を算出する算出ステップと、を有することを特徴としている。
【0008】
また、本発明の発振周波数偏差の算出方法は、前記所定の漸化式は、前記圧電発振器が有する圧電振動子の等価直列抵抗の抵抗値、圧電振動子の等価直列容量の容量値、等価直列インダクタンスのインダクタンス値および電極間容量の容量値、ならびに前記圧電発振器の等価負荷容量の容量値を更に含んで構成されることを特徴としている。
【0009】
また、本発明の発振周波数偏差の算出方法は、前記所定の漸化式は、前記圧電発振器が有する圧電振動子の等価直列抵抗の抵抗値をR1、等価直列容量の容量値をC1、等価直列インダクタンスのインダクタンス値をL1、電極間容量の容量値をC0、前記圧電発振器の等価負荷容量の容量値をCLと表したとき、以下の数式で表されることを特徴としている。
【数3】


【数4】


【数5】


【数6】

【0010】
また、本発明の発振周波数偏差の算出方法は、前記算出ステップでは、fnが収束した一定値をfcと表したとき、以下の数式により周波数偏差を算出することを特徴としている。
【数7】


【数8】


【数9】


【数10】

【0011】
また、本発明の発振周波数偏差の算出プログラムは、高精度で圧電発振器の発振周波数偏差を算出する発振周波数偏差の算出プログラムであって、算出対象の圧電発振器が有する圧電振動子の等価直列抵抗の抵抗値および前記圧電発振器が有する負性抵抗の抵抗値を含んで構成される所定の漸化式に対して、任意の初期代入値f0を決定する初期処理と、前記所定の漸化式にn次のfnを代入し、n+1次の発振周波数fn+1を決定する計算を反復する反復処理と、前記計算の繰返しによりfnが収束した一定値を用いて、周波数偏差を算出する算出処理と、を有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、圧電発振器に含まれる抵抗の影響を考慮した高精度な周波数偏差の解析が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
上記の通り、本発明の発振周波数偏差の解析方法は、発振周波数偏差に圧電発振器の等価直列抵抗R1と等価負荷抵抗RLとが発振周波数に与える影響を、高精度に反映させることができることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の発振周波数偏差の解析方法において、発振周波数を繰り返し計算し実際の発振周波数に一致させることで、より高精度な発振周波数偏差を解析できることを特徴とする。
【0015】
本発明を用いて前記従来技術の欠点を解決するための手段を、以下に詳細に説明する。図2は電極間容量C0を発振回路側に合成した後の等価回路200を示す図である。等価回路200はモーションアーム30と合成等価抵抗−Rcciと合成等価容量Ccciとを備える。−RcciとCcciはそれぞれ(3)、(4)式で表わされる。
【数11】


【数12】

【0016】
(3)、(4)式内のωは圧電発振器の発振周波数fの角周波数であり、(5)式に示される。
【数13】

【0017】
電極間容量C0を発振回路側に合成した後の等価回路200の発振条件と周波数条件をそれぞれ(6)、(7)式に示す。等価回路200の周波数条件とは、等価回路200の共振周波数が決定されるための条件式である。
【数14】


【数15】

【0018】
(7)式内のω1は圧電振動子10の等価直列インダクタンスL1と等価直列容量C1から算出される角周波数であり、(8)式で示される。
【数16】

【0019】
ここで定常発振時では下記の(9)式が成り立つと仮定し(10)式を得る。
【数17】


【数18】

【0020】
(10)式内のMはフィギア・オブ・メリット(Figure of Merit)であり、(11)式で示される。
【数19】

【0021】
(10)式のRLを(4)式のCcciへ代入し(12)式のCocciを得る。ここでCocciとは、R1=Rcciの時におけるCcciをいう。
【数20】

【0022】
ここで(7)式の左辺は圧電発振器の角周波数ωから決定されるが、(7)式の右辺に含まれるCcciも(4)式から明らかなように角周波数ωの関数である。よって、左辺が決まらないと右辺の値が決定できず、その逆も同様である。よって、Ccciは角周波数ωの関数Ccci(ωn)であることを考慮し、(7)式は(13)式と示すことでこの問題を解消する。即ち、角周波数ωnを先に設定することによりCcciが決定され、発振角周波数ωn+1が定まるものとする。ωnを(14)式に示す。
【数21】


【数22】

【0023】
図3は、発振周波数の決定に係るフローチャート300である。
【0024】
図3のフローチャート300に従い発振周波数偏差の算出方法を以下に説明する。初期状態(n=0)におけるfn即ちf0を決定すると(14)式よりω0が決定される。続いてω0、R1、C0、CLよりCcciが決定され(13)式よりω1が決定される。(14)式よりω1に対応するf1が決定される。次に最初の手順に戻りfn+1即ちf1におけるω1からω2が算出され、以後、発振周波数fnが収束するまでこのルーチンを続ける。同ルーチンにより発振周波数を決定でき、(15)式により周波数偏差Δf/fptを決定できる。
【数23】

【0025】
上記の発振周波数偏差の算出方法は、プログラムにより算出装置に実行させることも可能である。以下に実施形態の一例を記載する。図4は、算出装置500の機能的構成を示すブロック図である。
【0026】
算出装置500としては、たとえばPCを用いることができる。入力部501は、ユーザが算出に必要な値を入力するために用いられ、たとえばキーボードやマウスのようなポインティングデバイスにより構成される。算出に必要な値とは、たとえば圧電発信器の等価直列インダクタンスL1、等価直列容量C1、等価直列抵抗R1、電極間容量C0、等価負荷容量CL等である。
【0027】
初期値決定部502は、漸化式へ代入する初期値を決定する。たとえば、ユーザにより入力された値をそのまま初期値として決定してもよいし、所定の条件下で最適な値を自動的に決定してもよい。反復計算部503は、決定された初期値に基づいて上記の漸化式により反復計算を行い、発振周波数fnを算出する。
【0028】
判定部504は、反復計算部503が算出した発振周波数fnおよびfn+1の差分が、所定の数値の範囲にあるか否かを判定する。所定の数値の範囲はあらかじめユーザにより設定されている数値範囲である。判定部504は、発振周波数fnおよびfn+1の差分が所定の数値の範囲に入っていない場合にはさらに反復計算部503に計算を反復させる。発振周波数fnおよびfn+1の差分が所定の数値の範囲に入っている場合には、発振周波数が収束したと判定し、算出部505に発振周波数偏差の算出を行わせる。
【0029】
算出部505は、収束した発振周波数を(15)式に代入することにより、発振周波数偏差を算出する。そして、表示部506は、得られた値を結果として表示する。表示部506は、たとえばLCDのようなディスプレイであり、数値の入力時にもユーザへの確認表示等を行う。このようにして得られた発振周周波数偏差に基づいて、ユーザは回路の可変容量Cxを調整することが可能になる。なお、上記の算出を行う各部は、CPU、メモリ等の記憶装置により構成されている。算出装置500においては、図3のフローチャートに示される算出方法にしたがって各部が動作を行う。
【実施例1】
【0030】
図5は、一般的なトランジスタコルピッツ発振回路の等価回路400を示す図である。Cxは可変容量、RBはベース抵抗、C2、C3はコンデンサ、R3は抵抗、40はnpn型トランジスタの等価回路、Bはトランジスタのベース端子、Cはトランジスタのコレクタ端子、Eはトランジスタのエミッタ端子である。
【0031】
等価回路400のベース・エミッタ間の合成等価抵抗Rπとベース・エミッタ間の合成等価容量Cπはそれぞれ(16)、(17)式で与えられ、Rπはβの関数で表わされる。
【数24】


【数25】

【0032】
(16)、(17)式内のβは電流増幅率、τFはベース走行時間、gmは相互コンダクタンスである。ここで、gmとτFが一定(コレクタ電流が一定)と仮定する。等価回路400について回路解析を行い(18)、(19)、(20)式を得る。等価負荷容量CLは(18)式で与えられ、(18)式に含まれる等価回路容量Cciは(19)式、等価負荷抵抗RLは(20)式で与えられる。
【数26】


【数27】


【数28】

【0033】
(19)、(20)式に含まれるRcとCcは(21)、(22)式で与えられる。
【数29】


【数30】

【0034】
(21)、(22)式に含まれるr2、c2、r3、c3はそれぞれ(23)式から(26)式で与えられる。ここでr2とc2はωとβの関数であり、r3、c3はωの関数である。
【数31】


【数32】


【数33】


【数34】

【0035】
図2に示す発振回路の等価回路の合成等価抵抗Rcciと合成等価容量Ccciは(3)、(4)式で示される。更に定常時の(9)式が成立するときの合成等価容量Cocciは(12)式で示される。このCocciと(13)式と振動子との関係により発振周波数fnが決まる。この周波数を(23)式から(26)式へ代入しこれまで述べてきた計算法によりf(n+1)を決定する。この繰り返しによりfは一定値に収束、即ち回路の等価容量を決定する周波数と発振周波数が一致する周波数に収束する。この周波数が発振周波数となる。
【0036】
等価回路400の場合、CLは等価回路容量CciとCxの合成容量であり、Cciは比例定数Kと等価回路抵抗Rci(fとβの関数)で決定される等価回路容量である。(18)式のCLを(12)式へ代入した後、前記ルーチンから発振周波数を算出し(15)式より周波数偏差を求め図6を得る。図6は等価回路400から求めた、可変容量Cxの変化に対する高精度な発振周波数偏差Δf/fptの関係を示す。各回路パラメータはfpt=12.995MHz、gm=38mA/V、Cπ=4pF、C2=C3=30pF、R3=2kΩ、RB=20kΩ、である。
【0037】
L1=30.8mH、C1=4.87fF、CO=1.35pF、R1=17.8Ωとした。図6はCxが小さい範囲では定常発振を維持するため大きな電流増幅率を必要とすることを特徴的に示している。
【実施例2】
【0038】
図7にCMOSインバーター発振回路の等価回路700を示す。CMOSインバーターの各MOSFETの出力抵抗をr0、CMOSインバーター内のFET(field-effect transistor:電界効果トランジスタ)の相互コンダクタンスをgmで示す。Cocciは、R1=Rcciの時における合成等価容量Ccciである。PchMOSは、P channel metal-oxide semiconductor(金属酸化膜半導体)である。NchMOSは、N channel metal-oxide semiconductor(金属酸化膜半導体)である。図7のRc、Cc、r3、r3は(27)式〜(30)式で与えられる。
【数35】


【数36】


【数37】


【数38】

【0039】
Rc、Cc、r3、r3を(18)、(19)、(20)式へ導入し、(12)、(13)、(15)式とフローチャートにより収束する周波数を得る。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】一般的な圧電発振器の等価回路である。
【図2】一般的な圧電発振器の等価回路において、電極間容量C0を発振回路側に合成した後の等価回路である。
【図3】本発明に係る発振周波数偏差の算出方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る算出装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図5】一般的なトランジスタコルピッツ発振回路の等価回路である。
【図6】トランジスタコルピッツ発振回路の可変容量Cxの変化に対する高精度な周波数偏差Δf/fptの関係を示す図である。
【図7】CMOSインバーター発振回路の等価回路である。
【符号の説明】
【0041】
10 圧電振動子
20 発振回路
30 モーションアーム
40 トランジスタの等価回路
100、200 圧電発振器の等価回路
300 フローチャート図
400 トランジスタコルピッツ発振回路の等価回路
500 算出装置
501 入力部
502 初期値決定部
503 反復計算部
504 判定部
505 算出部
506 表示部
700 インバーター発振回路の等価回路
C2、C3 コンデンサ
R3 抵抗
Cx 可変容量
RB ベース抵抗
Rπ ベース・エミッタ間の合成等価抵抗
Cπ ベース・エミッタ間の合成等価容量
β 電流増幅率
τF ベース走行時間
gm 相互コンダクタンス
L1 等価直列インダクタンス
C1 等価直列容量
R1 等価直列抵抗
C0 電極間容量
−RL 等価負荷抵抗
CL 等価負荷容量
Rci 等価回路抵抗
Cci 等価回路容量
−Rcci 合成等価抵抗
Ccci 合成等価容量
f 圧電発振器の発振周波数
fn 圧電発振器の発振周波数
fc 算出された発振周波数の収束値
fpt L1およびC1から算出される周波数
ω 圧電発振器の角周波数
ωn 圧電発振器の角周波数
Δf/fpt 発振周波数偏差、共振周波数オフセット
γ 容量比
M フィギア・オブ・メリット(Figure of Merit)
Cocci R1=Rcciの時における合成等価容量Ccci
PchMOS P channel metal-oxide semiconductor(金属酸化膜半導体)
NchMOS Nchannel metal-oxide semiconductor(金属酸化膜半導体)
r0 MOSFETの出力抵抗

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高精度で圧電発振器の発振周波数偏差を算出する発振周波数偏差の算出方法であって、
算出対象の圧電発振器が有する圧電振動子の等価直列抵抗および前記圧電発振器が有する負性抵抗の影響が反映され、圧電発振器の発振周波数を求めるのに用いられる所定の漸化式に対して、任意の初期代入値f0を決定する初期ステップと、
前記所定の漸化式にn次のfnを代入し、n+1次の発振周波数fn+1を決定する計算を反復する反復ステップと、
前記計算の繰返しによりfnが収束した一定値を用いて、周波数偏差を算出する算出ステップと、を有することを特徴とする発振周波数偏差の算出方法。
【請求項2】
前記所定の漸化式は、前記圧電発振器が有する圧電振動子の等価直列抵抗の抵抗値、圧電振動子の等価直列容量の容量値、等価直列インダクタンスのインダクタンス値および電極間容量の容量値、ならびに前記圧電発振器の等価負荷容量の容量値を更に含んで構成されることを特徴とする請求項1記載の発振周波数偏差の算出方法。
【請求項3】
前記所定の漸化式は、前記圧電発振器が有する圧電振動子の等価直列抵抗の抵抗値をR1、等価直列容量の容量値をC1、等価直列インダクタンスのインダクタンス値をL1、電極間容量の容量値をC0、前記圧電発振器の等価負荷容量の容量値をCLと表したとき、以下の数式で表されることを特徴とする請求項2記載の発振周波数偏差の算出方法。
【数1】


【数2】


【数3】


【数4】

【請求項4】
前記算出ステップでは、fnが収束した一定値をfcと表したとき、以下の数式により周波数偏差を算出することを特徴とする請求項1から請求項3記載の発振周波数偏差の算出方法。
【数5】


【数6】


【数7】


【数8】

【請求項5】
高精度で圧電発振器の発振周波数偏差を算出する発振周波数偏差の算出プログラムであって、
算出対象の圧電発振器が有する圧電振動子の等価直列抵抗の抵抗値および前記圧電発振器が有する負性抵抗の抵抗値を含んで構成される所定の漸化式に対して、任意の初期代入値f0を決定する初期処理と、
前記所定の漸化式にn次のfnを代入し、n+1次の発振周波数fn+1を決定する計算を反復する反復処理と、
前記計算の繰返しによりfnが収束した一定値を用いて、周波数偏差を算出する算出処理と、を有することを特徴とする発振周波数偏差の算出プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−33483(P2009−33483A)
【公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−195361(P2007−195361)
【出願日】平成19年7月27日(2007.7.27)
【出願人】(507143129)
【出願人】(507116938)株式会社ケミエース研究所 (3)
【Fターム(参考)】