説明

登録情報表示装置および画像処理装置

【課題】登録情報を表示する際に可動パネルの位置に応じて優先順位の高い登録情報を見つけ出し易く表示する。
【解決手段】複合機10は、可動式の操作パネルを備え、操作パネルから入力された登録情報と操作パネルの位置情報とを関連付けて記憶する。記憶されている登録情報を操作パネルに表示する際は、検出した操作パネルの位置情報と記憶されている位置情報とを比較し、その比較結果に応じて、登録情報の表示の優先順位を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可動パネルの位置に応じて表示制御を行う登録情報表示装置および画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示パネル(操作パネル)を可動式とすることで各個人の見やすい(使いやすい)位置に調整できる表示装置においては、その表示パネルの位置に応じて表示制御を行う技術が考案されている。
【0003】
たとえば、可動式の表示パネルを備えた画像形成装置では、表示パネルの位置に応じて、表示するボタンのサイズや表示する文字の漢字かな表記などを変化させる(特許文献1参照)、あるいは、表示する文字のサイズを変化させる(特許文献2参照)、あるいは、外部から転送された情報(広告など)と操作メニュー画面との表示を切り換える(特許文献3参照)などの表示制御を行う技術が考案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−160619号公報
【特許文献2】特開2008−275688号公報
【特許文献3】特開2009−162834号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
画像形成装置(画像処理装置)は、表示パネルにボタンや文字、操作メニュー画面などを表示する他に、複数の登録情報を一覧表示する場合がある。たとえば、画像の送信宛先や内部保存場所(ボックス)を複数登録できるものでは、登録されている複数の送信宛先や内部保存場所を選択画面に一覧表示し、ユーザが所望の送信宛先や内部保存場所を選択できるようにしているものがある。また、装置を複数のユーザが共用する場合には、登録されている複数のユーザの名前をユーザ認証時(認証前)に選択画面に一覧表示し、ユーザが自分の名前を選択することで、名前を入力する手間を省けるようにしているものもある。
【0006】
このように、複数の登録情報を画面に一覧表示する場合には、登録情報の登録数が多くなると画面内の表示数も多くなり、ユーザは所望の登録情報を見つけ出し難くなる。表示パネルを可動式とすることでユーザの見やすい位置に画面を調整できても、その位置調整だけでは、複数の登録情報を画面に一覧表示した場合に生じる登録情報の検索性(所望の登録情報の発見性)の低下は改善されない。
【0007】
また、上記の特許文献1〜3は、表示パネルの位置に応じて、表示パネルに表示するボタンや文字、画面の表示制御を行うものであり、複数の登録情報を一覧表示した場合に生じる登録情報の検索性の低下を解決することはできない。
【0008】
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、登録情報を表示する際に可動パネルの位置に応じて優先順位の高い登録情報を見つけ出し易く表示することができる登録情報表示装置および画像処理装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
【0010】
[1]登録対象の登録情報を入力する入力部と、
表示部と、
操作部と、
前記表示部と前記操作部の少なくとも一方を有し、変位可能に支持されたパネル部と、
記憶部に、前記入力部から入力された登録情報と前記パネル部の位置情報とを関連付けて記憶させる登録部と、
前記パネル部の位置を検出する検出部と、
前記記憶部に記憶されている登録情報を前記表示部に表示する際に、前記検出部によって検出された前記パネル部の位置情報と前記記憶部に記憶されている位置情報とを比較し、その比較結果に応じて、前記登録情報の表示の優先順位を制御する表示制御部と、
を備えた登録情報表示装置。
【0011】
上記発明では、登録情報表示装置は、表示部と操作部の少なくとも一方を有して変位可能に支持された可動式のパネル部(可動パネル)を備える。入力部から入力された登録対象の登録情報は、パネル部の位置情報と関連付けて記憶部に記憶し登録する。このパネル部の位置情報は、入力部から入力するようにしてもよい。記憶部は、登録情報表示装置の内部に設けてもよく、外部に設けてもよい。
【0012】
本構成では、パネル部の位置情報を予め登録情報に関連付けておき、この位置情報を、登録情報の表示の優先順位を決めるための条件に使用する。
【0013】
すなわち、記憶部に記憶されている登録情報を表示部に表示する際は、検出したパネル部の位置情報と、登録情報に関連付けて記憶部に記憶されている位置情報とを比較し、その比較結果に応じて(検出したパネル部の位置に応じて)、登録情報の表示の優先順位を制御する。この制御は、登録情報の表示の優先順位を変更する制御、登録情報の表示数を変更する制御などを含む。
【0014】
これにより、パネル部の位置が変更されると、そのパネル部の位置に近い位置情報に関連付けられている登録情報から優先的に表示し、その登録情報を見つけ出し易く表示するなどが可能となる。
【0015】
[2]前記表示制御部は、前記比較では前記検出部によって検出された前記パネル部の位置情報と前記記憶部に記憶されている位置情報との差分を求め、その差分に応じて、前記登録情報の表示の優先順位を変更する
ことを特徴とする[1]に記載の登録情報表示装置。
【0016】
上記発明では、検出されたパネル部の位置情報と、記憶されている位置情報との差分に応じて、登録情報の表示の優先順位を変更する。たとえば、差分の小さい登録情報は優先順位を上げ、差分の大きい登録情報は優先順位を下げるなどにより、検出されたパネル部の位置との差が小さい位置情報に関連付けられている登録情報から優先的(見つけ出し易く)に表示することができる。
【0017】
[3]前記表示制御部は、前記比較では前記検出部によって検出された前記パネル部の位置情報と前記記憶部に記憶されている位置情報とが一致しているか否かを確認し、前記記憶部に記憶されている登録情報のうち、前記一致している位置情報に関連付けて記憶されている登録情報のみを前記表示部に表示する
ことを特徴とする[1]に記載の登録情報表示装置。
【0018】
上記発明では、検出されたパネル部の位置情報と、記憶されている位置情報が一致すれば、記憶部に記憶されている登録情報の中では、その一致している位置情報に関連付けられている登録情報のみを表示する。これにより、検出されたパネル部の位置と一致する位置情報に関連付けられている登録情報を優先的(見つけ出し易く)に表示することができる。
【0019】
[4]前記入力部は前記操作部を含み、
前記登録部は、前記操作部から入力された登録情報と、その登録情報の入力が行われた際に前記検出部によって検出された前記パネル部の位置情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させる
ことを特徴とする[1]〜[3]のいずれか1項に記載の登録情報表示装置。
【0020】
上記発明では、操作部から登録対象の登録情報の入力が行われた際に検出されたパネル部の位置情報が、その登録情報と関連付けられて記憶部に記憶される。これにより、登録情報と関連付けて記憶するパネル部の位置情報を別途入力しなくても、登録情報の入力時(登録時)に簡単に記憶させることができる。
【0021】
[5][1]〜[4]のいずれか1項に記載の登録情報表示装置と、
前記記憶部と、
前記表示部に表示し前記操作部で選択を受けた登録情報を使用して処理を行う処理部と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【0022】
上記発明では、画像処理装置は、記憶部に記憶されている登録情報を表示部に表示する際は、検出したパネル部(可動パネル)の位置情報と、登録情報に関連付けて記憶部に記憶されている位置情報とを比較し、その比較結果に応じて、登録情報の表示の優先順位を制御し登録情報を表示部に表示する。表示部に表示した登録情報に対する選択を操作部で受けると、その選択された登録情報を使用して処理を行う。
【0023】
この画像処理装置においても、登録情報を表示する際に可動パネルの位置に応じて優先順位の高い登録情報を見つけ出し易く表示することができる。また、優先順位の高い登録情報が見つけ出し易くなることで、その登録情報の選択も容易になる。
【発明の効果】
【0024】
本発明の登録情報表示装置および画像処理装置によれば、登録情報を表示する際に可動パネルの位置に応じて優先順位の高い登録情報を見つけ出し易く表示することができる。これにより、ユーザが自分の見やすい位置もしくは使いやすい位置に可動パネルを調整すると、そのユーザにとって優先順位の高い登録情報を見つけ出し易く表示するなどが可能となる。したがって、表示された登録情報の中からユーザが所望の登録情報を探して見つけ出す際の検索性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像処理装置としての複合機の概略構成を示すブロック図である。
【図2】複合機が備える操作パネルの可動機構(傾き調整機構)を模式的に示す図である。
【図3】複合機が備える操作パネルの可動機構(高さ調整機構)を模式的に示す図である。
【図4】複合機が記憶する登録情報の種類と設定情報の一例を一覧にして示す図である。
【図5】複合機の表示部に表示された宛先入力画面の一例を示す図である。
【図6】複合機による登録情報の登録動作の流れを示す図である。
【図7】複合機による登録情報の表示動作の流れを示す図である。
【図8】複合機の表示部に表示された登録情報の選択画面(パネルの位置検索設定・無効時)の一例を示す図である。
【図9】複合機の表示部に表示された登録情報の選択画面(パネルの位置検索設定・優先選択時)の一例を示す図である。
【図10】複合機の表示部に表示された登録情報の選択画面(パネルの位置検索設定・一致した情報のみ表示選択時)の一例を示す図である。
【図11】登録名の頭文字があ行に該当するEmailの宛先の登録例を示す図である。
【図12】図11にて登録されている操作パネルの角度および高さと、検出された操作パネルの角度および高さとの差分による比較結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面に基づき本発明の実施形態を説明する。
【0027】
図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置としての複合機10の概略構成を示すブロック図である。
【0028】
複合機10は、原稿の画像を光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷して出力するコピー機能、読み取った原稿の画像データをファイルにして複合機10内のBOX(フォルダ)に保存したり端末装置やサーバなどへ転送したりするスキャン機能、端末装置から受信した印刷データに係る画像や当該複合機10に保存されている画像データに係る画像を記録紙に印刷して出力するプリンタ機能、画像データを送受信するファクシミリ機能、電子メールを送受信する電子メール機能、当該複合機10の使用を許可するユーザを認証する認証機能などを備えている。
【0029】
また複合機10は、可動式の操作パネル(表示パネル)を備えており、操作パネルから入力された登録情報と操作パネルの位置情報とを関連付けて記憶する機能と、記憶されている登録情報を操作パネルに表示する際に、検出した操作パネルの位置情報と記憶されている位置情報とを比較し、その比較結果に応じて、登録情報の表示の優先順位を制御する登録情報表示装置としての機能を備えている。
【0030】
可動式の操作パネルは、たとえばユニバーサルデザインに配慮して採用されているものである。すなわち、身体的特徴を持った人を含め、誰にでも使いやすい操作を提供できるユニバーサルデザインの必要性が高まっており、複合機の操作パネルも角度(傾き)や高さの位置調整を可能とすることで、より操作しやすく表示が見やすいように配慮がされている。
【0031】
なお、近年の複合機では、不揮発メモリの大容量化に伴い、認証情報(ユーザ/部門)、宛先情報、BOX情報などは膨大な数を登録できるようになっている。そのため、多数のユーザに共有されている複合機では登録情報の登録数が多くなり、登録情報を利用する際の選択画面に一覧表示された登録情報の中から、ユーザが所望の登録情報を見つけ出すことが困難な場合がある。
【0032】
また、登録情報を一覧表示する際に、頭文字毎の並び替えを行うなどの工夫もされているが、同じ頭文字で登録数が多い場合には見つけ出し難い場合がある。特に、該当する登録情報が一覧表示画面の数ページに渡り、所望の登録情報が後方ページに表示される場合には、ページ送りなどの操作が必要となり選択作業が煩雑となる。
【0033】
本実施形態に係る複合機10は、上述したように、身体的特徴を持った人を含め、誰にでも使いやすい操作を提供できるユニバーサルデザインなどに配慮し、可動式の操作パネルを備えている。この操作パネルの位置情報は、個人の身体的な特徴を示している。この情報を、登録情報の表示の優先順位を決めるための条件(並び替え条件/絞り込み条件)に用いることで、選択画面に一覧表示した登録情報の中からユーザが所望の登録情報を見つけ出すときに、その検索が容易になるようにする。
【0034】
複合機10は、制御部としてのCPU(Central Processing Unit)11に、バス12を介してROM(Read Only Memory)13と、RAM(Random Access Memory)14と、不揮発メモリ15と、ハードディスク装置16と、表示部17と、操作部18と、ファクシミリ通信部19と、ネットワーク通信部20と、画像処理部21と、スキャナ部22と、プリンタ部23と、操作パネル位置検出部24とを接続して構成される。操作パネル25は、表示部17と操作部18とを備えて構成されている。
【0035】
CPU11は、ROM13に格納されているプログラムに基づいて複合機10の動作を制御する。RAM14は、CPU11がプログラムを実行する際に各種データを一時的に格納するワークメモリとして使用されるほか、画像データを一時的に保存するための画像メモリなどにも使用される。
【0036】
不揮発メモリ15は、電源がオフにされても記憶が保持されるメモリであり、装置固有の情報や各種の設定情報などが記憶される。ハードディスク装置16は、各種の保存データを格納するほか、入力された画像データなども保存する。
【0037】
表示部17は、液晶ディスプレイなどで構成され、操作画面、設定画面、選択画面などの各種の画面を表示する。操作部18は、スタートボタン、ストップボタン、テンキーなどの各種のボタン類と、液晶ディスプレイの表面に設けられて押下された座標位置を検出するタッチパネルなどで構成され、ユーザが複合機10に対して行う各種の操作を受け付ける。
【0038】
ファクシミリ通信部19は、ファクシミリ機能を備えた外部装置と公衆回線を通じて画像データを送受信する。ネットワーク通信部20は、LAN(Local Area Network)などのネットワークを通じて端末装置やサーバなどと通信を行う。
【0039】
画像処理部21は、画像データに対して、画像補正、回転、拡大/縮小、圧縮/伸張など各種の画像処理を施す。
【0040】
スキャナ部22は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する。スキャナ部22は、たとえば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路と、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。
【0041】
プリンタ部23は、画像データに基づく画像を電子写真プロセスによって記録紙上に形成して出力する。プリンタ部23は、たとえば、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、入力される画像データに応じて点灯制御されるLD(Laser Diode)と、LDから射出されたレーザ光を感光体ドラム上で走査させる走査ユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有する、いわゆるレーザープリンタとして構成されている。レーザ光に代えてLED(Light Emitting Diode)で感光体ドラムを照射するLEDプリンタのほか他の方式のプリンタであってもかまわない。
【0042】
操作パネル位置検出部24は、操作パネル25の位置を検出する。詳細には、操作パネル25の角度(パネル角度)を検出する検出センサ(角度検出部)と、操作パネル25の高さ(パネル高さ)を検出する検出センサ(高さ検出部)とを備えている。
【0043】
図2および図3は、操作パネル25の可動機構(調整機構)を模式的に示す図である。
【0044】
操作パネル25は、複合機10の装置本体30に支持部31を介して取り付けられている。支持部31は、基端部が装置本体30に高さ方向へ移動可能(上下動可能)に取り付けられている(図2参照)。操作パネル25は、支持部31の先端部に回動可能に取り付けられている(図3参照)。
【0045】
操作パネル25は、上記の支持部31を含む可動機構によって変位可能に支持されており、角度(傾き)と高さが調整可能とされている。詳細には、図2に示すように、支持部31(装置本体30)に対して回動(傾動)し、角度(傾き)を調整することができる(パネル角度:α)。図3に示すように、装置本体30に対して支持部31と共に上下動し、高さを調整することができる(パネル高さ:β)。
【0046】
図4は、登録情報の種類と設定情報の一例を一覧にして示す図である。図4に示した一覧における列方向は、登録情報が登録される機能を示しており、行方向は、登録情報の種類と設定情報(各登録情報の詳細設定情報項目)を示している。
【0047】
上記の機能は、スキャンtoEmail、スキャンtoFTP(File Transfer Protocol)、スキャンtoSMB(Server Message Block)、FAX(ファクシミリ)、スキャンtoBOX、ユーザ認証である。スキャンtoEmailは、スキャナ部22で読み取った原稿の画像データをファイルにして電子メールに添付し、宛先へ送信する機能である。スキャンtoFTPは、スキャナ部22で読み取った原稿の画像データを指定(宛先)のFTPサーバに転送して保存する機能である。スキャンtoSMBは、スキャナ部22で読み取った原稿の画像データを指定(宛先)の端末装置(パーソナルコンピュータなど)に転送して保存する機能である。
【0048】
登録情報の種類は、登録No、名前、アドレス(宛先)、ユーザ名、パスワードである。設定情報は、パネル角度情報とパネル高さ情報である。パネル角度情報とパネル高さ情報は、全機能で登録可能となっている。
【0049】
各機能において登録される登録情報の種類は、たとえば、スキャンtoEmailでは、登録No、名前、アドレス(宛先)となっている。ユーザ認証では、登録No、名前、パスワードとなっている。
【0050】
図5は、複合機10の表示部17に表示された宛先入力画面50の一例を示す図である。ここでは、スキャンtoEmailの宛先入力画面50を例示している。
【0051】
スキャンtoEmailの宛先入力画面50には、登録Noを入力するための登録No入力欄51と、ユーザの名前を入力するための名前入力欄52と、ユーザの電子メールアドレス(宛先)を入力するためのアドレス入力欄53と、パネルの位置情報を設定するか否かを指定するためのパネルの位置情報登録チェックボックス54と、パネルの位置情報の設定に現在の操作パネル25の位置情報(操作パネル位置検出部24によって検出された操作パネル25の位置情報)を使用するか否かを指定するための現在の位置チェックボックス55と、設定される操作パネル25の傾斜角度(パネル角度)を表示する傾斜表示部56と、設定される操作パネル25の高さ(パネル高さ)を表示する高さ表示部57と、入力された登録情報および設定情報のキャンセルを受け付けるCancelボタン58と、入力された登録情報および設定情報の確定を受け付けるOKボタン59とが表示される。
【0052】
パネルの位置情報登録チェックボックス54にチェックを入れた場合は、操作パネル25の位置情報の設定を行う。現在の位置チェックボックス55にチェックを入れた場合は、操作パネル位置検出部24によって検出された操作パネル25の位置情報が自動で設定される。現在の位置チェックボックス55にチェックを入れない場合は、ユーザが操作パネル25の位置情報(傾斜角度および高さ)を手動で設定する。操作パネル25の傾斜角度と高さは、共に5段階の設定(調整)が可能となっている。本例では、傾斜角度は、90°、120°、140°、160°、180°の5段階となっている。高さは、−5、−3、0、+3、+5の5段階となっている。
【0053】
なお、図示は省略するが、スキャンtoFTP、スキャンtoSMB、FAXにおける宛先入力画面も同様に、各種の登録情報を入力するための入力欄と、パネルの位置情報登録チェックボックスと、現在の位置チェックボックスと、傾斜表示部と、高さ表示部と、Cancelボタンと、OKボタンとが表示される。スキャンtoBOXにおけるBOXの登録情報を入力するためのBOX情報入力画面やユーザ認証におけるユーザの登録情報を入力するためのユーザ情報入力画面も同様に、各種の登録情報を入力するための入力欄と、パネルの位置情報登録チェックボックスと、現在の位置チェックボックスと、傾斜表示部と、高さ表示部と、Cancelボタンと、OKボタンとが表示される。
【0054】
次に、複合機10の動作について説明する。
【0055】
図6は、複合機10による登録情報の登録動作の流れを示す図である。
【0056】
複合機10では、ユーザから操作部18を通じて登録情報の登録を行うための登録設定画面(図5の宛先入力画面50など)を表示する操作を受け付けると、CPU11は表示部17にその登録設定画面を表示する(ステップS101「登録設定画面へ遷移」)。CPU11は、登録設定画面および操作部18を通じて行われる必要情報(登録情報/設定情報)の入力、OKボタンの押下、Cancelボタンの押下を監視する(ステップS102;No→ステップS103;No→ステップS102)。
【0057】
Cancelボタンが押下された場合には(ステップS103;Yes)、本動作を終了する(End)。必要情報が入力されてOKボタンが押下された場合には(ステップS102;Yes)、CPU11は、パネルの位置情報登録チェックボックス(図5参照)にチェックがあるか否かを確認する(ステップS104)。
【0058】
パネルの位置情報登録チェックボックスにチェックがない場合には(ステップS104;No)、CPU11は入力された登録情報を不揮発メモリ15に記憶して登録し(ステップS107)、本動作を終了する(End)。パネルの位置情報登録チェックボックスにチェックがある場合には(ステップS104;Yes)、CPU11は現在の位置チェックボックス(図5参照)にチェックがあるか否かを確認する(ステップS105)。
【0059】
現在の位置チェックボックスにチェックがない場合には(ステップS105;No)、CPU11は入力された登録情報および設定情報(操作パネル25の位置情報(傾斜角度および高さ))を関連付けて不揮発メモリ15に記憶して登録し(ステップS107)、本動作を終了する(End)。
【0060】
現在の位置チェックボックスにチェックがある場合には(ステップS105;Yes)、CPU11は操作パネル位置検出部24から操作パネル25の位置情報(傾斜角度および高さ)を取得する(ステップS106)。そしてCPU11は、入力された登録情報および取得した操作パネル25の位置情報(設定情報)を関連付けて不揮発メモリ15に記憶して登録し(ステップS107)、本動作を終了する(End)。
【0061】
図7は、複合機10による登録情報の表示動作の流れを示す図である。図8〜図10は、図7に示す登録情報の表示動作によって複合機10の表示部17に表示された登録情報の選択画面の一例を示す図である。ここでは、登録情報における宛先(電子メールアドレスなど)の選択を行うために、登録名(ユーザの名前)を平仮名の頭文字(あ、か、さ・・・)毎かつ同じ頭文字内では子音順(あ行、い行、う行・・・)に並べて一覧表示し、選択を受け付ける宛先選択画面60を例示している。
【0062】
宛先選択画面60には、当該選択画面の表示対象となる登録情報を検索して一覧表示する際に、操作パネル25の位置(操作パネル位置検出部24によって検出された操作パネル25の位置情報)に応じて、登録情報の表示順序の入れ替えや絞り込み表示といった「パネルの位置検索」を行うか否かの設定を受け付けるパネルの位置検索設定部61(設定メニュー表示部)と、画面のページ送り操作を受け付けるページ送りボタン62と、登録情報の選択を受け付ける登録情報選択ボタン63と、本画面による登録情報の選択のキャンセルを受け付けるCancelボタン64と、選択された登録情報の確定を受け付けるOKボタン65とが表示される。
【0063】
この宛先選択画面60では、登録情報である宛先の登録名(ユーザの名前)が登録情報選択ボタン63として表示されるようになっており、その登録名が表示された登録情報選択ボタン63が、平仮名の頭文字毎かつ同じ頭文字内では子音順に並べられて一覧表示される。また本実施形態では、画面の1ページ内には最大10個の登録名(登録情報選択ボタン63)が表示可能であり、1ページ内に表示しきれない登録名は2ページ以降に表示される。
【0064】
パネルの位置検索設定部61には、上記のパネルの位置検索を行うか否かを設定するためのチェックボックス(パネルの位置検索設定チェックボックス)と、登録情報の表示順序の入れ替えを行う「優先」または絞り込み表示を行う「一致した情報のみ表示」を選択するための選択部とが表示される。
【0065】
「優先」は、検索した登録情報を一覧表示する際に、検索した登録情報に関連付けて記憶されている位置情報と、操作パネル位置検出部24によって検出された操作パネル25の位置情報の比較を行い、それらがより近い順に登録情報の並び替えを行い、登録情報を一覧表示するものである。「一致した情報のみ表示」は、検索した登録情報を一覧表示する際に、検索した登録情報に関連付けて記憶されている位置情報と、操作パネル位置検出部24によって検出された操作パネル25の位置情報の比較を行い、それらが一致している登録情報のみを一覧表示するものである。
【0066】
位置情報の比較方法と、「優先」の場合のその比較結果に応じた登録情報の並び替えについては、特に規定(限定)しない。たとえば、図5に例示した宛先入力画面50の場合には、傾斜(角度)と高さの各5段階を数値化し、その位置情報(設定情報)と検出された位置情報の差分を求める。その傾斜(角度)と高さの各差分の絶対値の和を計算し、この値の小さい順(昇順)に並び替えを行うことで、操作パネル25の検出位置に近い位置情報(設定情報)に関連付けられている登録情報から順番に、登録情報を並び替えることが可能となる。この位置情報の比較に係る計算方法の一例を以下に示す。
【0067】
傾斜については、たとえば、180°は「0」、160°は「1」、140°は「2」、120°は「3」、90°は「4」の各数値を割り当てる。高さについては、たとえば、+5は「0」、+3は「1」、0は「2」、−3は「3」、−5は「4」の各数値を割り当てる。登録情報における位置情報(登録情報・登録時の設定情報)が傾斜=140°、高さ=0であり、操作パネル位置検出部24よって検出された操作パネル25の位置情報が傾斜=90°、高さ=3である場合には、以下の計算により差分=3となる。
【0068】
傾斜 |140°−90°|=|2−4|=2
高さ |0−3|=|2−1|=1
差分(位置の差) 2+1=3
【0069】
図7に示すように、複合機10では、CPU11は表示部17に表示している宛先選択画面60で、ユーザから頭文字の選択を受けるか否かを監視する(ステップS201;No)。頭文字の選択を受けると(ステップS201;Yes)、CPU11は不揮発メモリ15に記憶されている登録情報(登録名)の中から、選択された頭文字と同じ登録情報を検索し、検索した登録情報と、その登録情報に関連付けて記憶されている設定情報(操作パネル25の位置情報)を検索結果リストに登録する(ステップS202)。
【0070】
検索結果リストは、たとえばCPU11によってRAM14内に作成される。ここでは、CPU11は検索した登録情報と、その登録情報に関連付けて記憶されている設定情報とを関連付けて、登録名(ユーザの名前など)の平仮名の子音順に検索結果リストに登録する。
【0071】
パネルの位置検索設定チェックボックスにチェックがなく、パネルの位置検索の設定が無効である場合には(ステップS203;No)、CPU11は検索結果リストに登録されている登録情報(登録名)を登録順に宛先選択画面60に一覧表示し(ステップS208)、本動作を終了する(End)。
【0072】
パネルの位置検索設定チェックボックスにチェックがあり、パネルの位置検索の設定が有効である場合には(ステップS203;Yes)、CPU11は操作パネル位置検出部24から操作パネル25の位置情報(傾斜角度および高さ)を取得する(ステップS204)。
【0073】
パネルの位置検索において「優先」が選択されている場合には(ステップS205;Yes)、CPU11は検索結果リスト内の全ての登録情報に関連付けて記憶されている設定情報(操作パネル25の位置情報)と、操作パネル位置検出部24から取得した操作パネル25の位置情報を比較し、それらが近いものの順に登録情報の登録順(リスト順序)を変更する(ステップS206)。そして、検索結果リストに登録されている登録情報(登録名)を登録順に宛先選択画面60に一覧表示し(ステップS208)、本動作を終了する(End)。
【0074】
パネルの位置検索において「一致した情報のみ表示」が選択されている場合には(ステップS205;No)、CPU11は検索結果リスト内の全ての登録情報に関連付けて記憶されている設定情報(操作パネル25の位置情報)と、操作パネル位置検出部24から取得した操作パネル25の位置情報を比較し、それらが一致するもの以外の登録情報を削除する(ステップS207)。そして、検索結果リストに登録されている登録情報(登録名)を登録順に宛先選択画面60に一覧表示し(ステップS208)、本動作を終了する(End)。
【0075】
図8は、図7のステップS203でパネルの位置検索の設定が無効(No)である場合の宛先選択画面60の一例を示す図である。たとえば、頭文字として「あ」が選択された場合には、登録名の頭文字があ行に該当する登録情報が検索され、検索された登録情報における登録名が子音順に一覧表示される。
【0076】
図11は、登録名の頭文字があ行に該当するEmailの宛先(電子メールアドレス)の登録例を示す図である。なお、図11では登録Noとアドレスは図示を省略している。
【0077】
図11に示すように、たとえば、登録名の頭文字があ行に該当する宛先として、「赤坂」、「秋元」、「阿部」、・・・「岡」、「沖」の11件の宛先が登録されている場合には、図8に示すように、宛先選択画面60の1ページ目には、「赤坂」から「岡」までの10個の宛先の登録名が子音順に一覧表示される。また、宛先選択画面60のページ送りボタン62を操作して2ページ目を表示した場合には、残り1個の「沖」の宛先の登録名がその2ページ目に表示される。
【0078】
登録名の頭文字が同じである宛先(登録情報)が複数ある場合には、図8に示すように、宛先選択画面60には、その複数の宛先の登録名が一覧表示される。また、登録名の頭文字が同じである宛先が多数あって宛先選択画面60の1ページ内に表示しきれない場合には(本例では11個以上ある場合には)、その表示しきれない宛先の登録名が2ページ以降に表示される。
【0079】
このように、宛先選択画面60に複数の宛先の登録名が一覧表示されたり、多数の宛先の登録名が複数ページに渡って表示されたりすると、ユーザは所望の宛先(登録名)を見つけ出すのが困難になる場合がある。このような場合には、パネルの位置検索を有効にし、「優先」を選択すると、操作パネル25の位置(位置情報)に応じて、宛先(登録名)の並び替えが行われ、ユーザは所望の宛先(登録名)を見つけ出し易くなる。また、パネルの位置検索を有効にし、「一致した情報のみ表示」を選択すると、操作パネル25の位置(位置情報)に応じて、宛先(登録名)の絞り込み表示が行われ、ユーザは所望の宛先(登録名)を見つけ出し易くなる。
【0080】
図9は、図7のステップS205で「優先」が選択されている場合(Yesの場合)の宛先選択画面60の一例を示す図である。詳細には、操作パネル位置検出部24によって検出された操作パネル25の位置情報が傾斜角度=90°、高さ=0の場合に、図11の宛先(登録名)が図12に示す比較結果に応じて(比較結果の昇順に)並び替えられて一覧表示された宛先選択画面60である。
【0081】
図10は、図7のステップS205で「一致した情報のみ表示」が選択されている場合(Noの場合)の宛先選択画面60の一例を示す図である。詳細には、操作パネル位置検出部24によって検出された操作パネル25の位置情報が傾斜角度=90°、高さ=0の場合に、図11の宛先(登録名)が図12に示す比較結果に応じて(比較結果が「0」のもののみに)絞り込まれて一覧表示された宛先選択画面60である。
【0082】
図12に示す「角度差分」は、前述した位置情報比較に係る計算方法の例で説明した「180°⇒0」〜「90°⇒4」の5段階の数値などを用いて計算(比較)を行った差分である。「高さ差分」は、前述した位置情報比較に係る計算方法の例で説明した「+5⇒0」〜「−5⇒4」の5段階の数値などではなく、6段階以上(たとえば「0〜5(以上)」の数値を用いて計算(比較)を行った差分である。「比較結果」は、この角度差分と高さ差分の和である。
【0083】
図9および図10に示すように、操作パネル位置検出部24によって検出された操作パネル25の位置情報(現在の操作パネル25の位置)と同じ位置情報(設定情報)が登録されている「秋本」さんと「沖」さんの登録名に対応する登録情報選択ボタン63がより見つけ出し易く表示される。特に「沖」さんの登録情報選択ボタン63は、図8では、あ行における平仮名の子音順(あ行、い行、う行・・・)では1ページ目に表示されていなかったが、図9および図10では1ページ目に表示されるようになる。
【0084】
このように、1ページ目に表示されていなかった登録名の登録情報選択ボタン63が1ページ目に表示される、もしくは、元の表示ページよりも前ページに表示されることにより、その登録情報選択ボタン63が見つけ出し易くなると共に、ページ送りを行って探し出す手間が軽減されるため、選択操作も容易になる。
【0085】
以上説明したように、本実施形態に係る複合機10は、表示部17と操作部18を有して変位可能に支持された可動式の操作パネル25を備え、操作パネル25から入力された登録対象の登録情報は、操作パネル25の位置情報と関連付けて不揮発メモリ15に記憶し登録する。このように、操作パネル25の位置情報を予め登録情報に関連付けておき、この位置情報を、登録情報の表示の優先順位を決めるための条件(並び替え条件/絞り込み条件)に使用する。
【0086】
すなわち、不揮発メモリ15に記憶されている登録情報を表示部17に表示する際は、操作パネル位置検出部24によって検出した操作パネル25の位置情報と、登録情報に関連付けて記憶されている位置情報とを比較し、その比較結果に応じて(検出した操作パネル25の位置に応じて)、登録情報の表示の優先順位を制御する。これにより、操作パネル25の位置が変更されると、その操作パネル25の位置に近い位置情報に関連付けられている登録情報から優先的に表示し、その登録情報を見つけ出し易く表示するなどが可能となる。
【0087】
本実施形態で説明したパネルの位置検索における「優先」の選択時には、検出された操作パネル25の位置情報と、記憶されている位置情報との差分に応じて、登録情報の表示の優先順位を変更する。具体的には、表示の優先順位を差分の小さい順に変更する。これにより、検出された操作パネル25の位置との差が小さい位置情報に関連付けられている登録情報から優先的(見つけ出し易く)に表示されるようになる。
【0088】
また、パネルの位置検索における「一致した情報のみ表示」の選択時には、検出された操作パネル25の位置情報と、記憶されている位置情報が一致すれば、記憶されている登録情報の中では、その一致している位置情報に関連付けられている登録情報のみを表示する。これにより、検出された操作パネル25の位置と一致する位置情報に関連付けられている登録情報が優先的(見つけ出し易く)に表示されるようになる。
【0089】
本実施形態に係る複合機10では、たとえばユーザが自分の見やすい位置もしくは使いやすい位置に操作パネル25を調整すると、そのユーザにとって優先順位の高い登録情報を見つけ出し易く表示することが可能となる。したがって、表示された登録情報の中からユーザが所望の登録情報を探して見つけ出す際の検索性が向上する。また、該当する登録情報が一覧表示画面の数ページに渡り、所望の登録情報が後方ページに表示される場合には、ページ送りなどの操作を行って所望の登録情報を探し出す手間が軽減されるようになり、登録情報の選択操作も容易になる。
【0090】
以上、本発明の実施形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0091】
実施形態では、登録情報は複合機10の内部(不揮発メモリ15)に記憶される構成としているが、複合機10の外部に設けられた外部記憶装置などに記憶される構成としてもよい。
【0092】
登録情報、および、登録情報に関連付けて記憶する操作パネル25の位置情報は、ユーザなどが操作パネル25を通じて入力する他に、複合機10に接続されている外部の端末装置やサーバなどを通じてユーザや管理者などが入力するようにしてもよい。
【0093】
操作パネル25の変位は、角度(傾き)および高さの両方向への変位に限らない。いずれか一方の方向への変位としてもよい。
【0094】
操作パネル25は、表示部17と操作部18の両方を備える構成に限らない。いずれか一方のみを備える構成としてもよい。このパネル部は、表示部と操作部の少なくとも一方を有し、変位可能に支持されていればよい。
【0095】
また実施形態では、登録情報を利用するための選択画面(宛先選択画面60)に、登録情報(登録名)を平仮名の頭文字毎に絞り込んで(分類して)表示するようにしているが、他の条件で絞り込むようにしてもよい。たとえば、アルファベットの頭文字毎にしたり、登録番号の所定範囲毎(たとえば10番毎など)にしたりしてもよい。
【0096】
また、本発明に係る登録情報表示装置は、実施形態で説明した複合機に限らず、端末装置なども対象にすることができる。本発明に係る画像処理装置は、実施形態で説明した複合機に限らず、スキャナ機、ファクシミリ機なども対象にすることができる。
【符号の説明】
【0097】
10…複合機
11…CPU
12…バス
13…ROM
14…RAM
15…不揮発メモリ
16…ハードディスク装置
17…表示部
18…操作部
19…ファクシミリ通信部
20…ネットワーク通信部
21…画像処理部
22…スキャナ部
23…プリンタ部
24…操作パネル位置検出部
25…操作パネル
30…装置本体
31…支持部
50…宛先入力画面
51…登録No入力欄
52…名前入力欄
53…アドレス入力欄
54…パネルの位置情報登録チェックボックス
55…現在の位置チェックボックス
56…傾斜表示部
57…高さ表示部
58…Cancelボタン
59…OKボタン
60…宛先選択画面
61…パネルの位置検索設定部
62…ページ送りボタン
63…登録情報選択ボタン
64…Cancelボタン
65…OKボタン
α…パネル角度
β…パネル高さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録対象の登録情報を入力する入力部と、
表示部と、
操作部と、
前記表示部と前記操作部の少なくとも一方を有し、変位可能に支持されたパネル部と、
記憶部に、前記入力部から入力された登録情報と前記パネル部の位置情報とを関連付けて記憶させる登録部と、
前記パネル部の位置を検出する検出部と、
前記記憶部に記憶されている登録情報を前記表示部に表示する際に、前記検出部によって検出された前記パネル部の位置情報と前記記憶部に記憶されている位置情報とを比較し、その比較結果に応じて、前記登録情報の表示の優先順位を制御する表示制御部と、
を備えた登録情報表示装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記比較では前記検出部によって検出された前記パネル部の位置情報と前記記憶部に記憶されている位置情報との差分を求め、その差分に応じて、前記登録情報の表示の優先順位を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の登録情報表示装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記比較では前記検出部によって検出された前記パネル部の位置情報と前記記憶部に記憶されている位置情報とが一致しているか否かを確認し、前記記憶部に記憶されている登録情報のうち、前記一致している位置情報に関連付けて記憶されている登録情報のみを前記表示部に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の登録情報表示装置。
【請求項4】
前記入力部は前記操作部を含み、
前記登録部は、前記操作部から入力された登録情報と、その登録情報の入力が行われた際に前記検出部によって検出された前記パネル部の位置情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させる
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の登録情報表示装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の登録情報表示装置と、
前記記憶部と、
前記表示部に表示し前記操作部で選択を受けた登録情報を使用して処理を行う処理部と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−193177(P2011−193177A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−56830(P2010−56830)
【出願日】平成22年3月13日(2010.3.13)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】