説明

皮膚収斂剤

【課題】優れた効果を有する皮膚収斂剤を提供する。
【解決手段】下記式(I)で示されるトコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステル及び/又はその塩を含有する皮膚収斂剤。


(式(I)中、R1は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を表し、R2、R3はそれ
ぞれ独立に水素原子またはメチル基を表す。Xは炭素数3〜6のシクロアルキレン基を表し、nは0または1を表す。)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚収斂剤に関する。より具体的には、トコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステル及び/又はその塩を含有することを特徴とする皮膚収斂剤に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚は、外界からの物理的、化学的刺激より人体を保護する機能を有する。このため皮膚は適度に収斂していることが必要である。従来、このような収斂剤として各種成分が用いられているが、いずれの薬剤も一時的な収斂効果は有するものの持続性に乏しく、使用後短時間のうちに汗や皮脂が分泌され、充分な収斂効果が持続しない。また、肌の収斂作用は、皮膚に適度な引き締め感やハリをもたせる効果もあるが、これについても充分な効果が得られていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、優れた効果を有する皮膚収斂剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明者らは、優れた収斂効果を有する剤を得るべく鋭意検討を重ねた結果、特定のトコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステル及び/又はその塩が優れた収斂作用を与えることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
本発明は、たとえば以下の[1]〜[12]に関する。
[1]下記式(I)で示されるトコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステル及び/又はその塩を含有することを特徴とする皮膚収斂剤。
【0006】
【化1】

ただし、式(I)中、R1は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を表し、R2、R3はそれぞれ独立に水素原子またはメチル基を表す。Xは炭素数3〜6のシクロアルキレ
ン基を表し、nは0または1を表す。
【0007】
[2]前記トコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステルが、α−トコフェロールトラネキサム酸エステル、γ−トコフェロールトラネキサム酸エステルおよびδ−トコフェロールトラネキサム酸エステルからなる群から選ばれる少なくとも1種のトコフェロールトラネキサム酸エステルであることを特徴とする[1]に記載の皮膚収斂剤。
【0008】
[3]前記トコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステルが、α−トコフェロールトラネキサム酸エステルであることを特徴とする[1]に記載の皮膚収斂剤。
[4]前記α−トコフェロールトラネキサム酸エステルが、dl−α−トコフェロールトラネキサム酸エステルであることを特徴とする[3]に記載の皮膚収斂剤。
【0009】
[5]前記α−トコフェロールトラネキサム酸エステルが、d−α−トコフェロールト
ラネキサム酸エステルであることを特徴とする[3]に記載の皮膚収斂剤。
[6]前記トコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステルが、γ−トコフェロールトラネキサム酸エステルであることを特徴とする[1]に記載の皮膚収斂剤。
【0010】
[7]前記γ−トコフェロールトラネキサム酸エステルが、d−γ−トコフェロールトラネキサム酸エステルであることを特徴とする[6]に記載の皮膚収斂剤。
[8]前記トコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステルが、δ−トコフェロールトラネキサム酸エステルであることを特徴とする[1]に記載の皮膚収斂剤。
【0011】
[9]前記δ−トコフェロールトラネキサム酸エステルが、d−δ−トコフェロールトラネキサム酸エステルであることを特徴とする[8]に記載の皮膚収斂剤。
[10]前記トコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステルの塩が、α−トコフェロールトラネキサム酸エステル、γ−トコフェロールトラネキサム酸エステルおよびδ−トコフェロールトラネキサム酸エステルからなる群から選ばれる少なくとも1種のトコフェロールトラネキサム酸エステルの有機酸塩または無機酸塩であることを特徴とする[1]に記載の皮膚収斂剤。
【0012】
[11]前記トコフェロールトラネキサム酸エステルの無機酸塩が、該トコフェロールトラネキサム酸エステルの塩酸塩であることを特徴とする[10]に記載の皮膚収斂剤。
[12]前記トコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステル及び/又はその塩を、合計0.1〜10質量%の量で含有することを特徴とする[1]〜[11]のいずれかに記載の皮膚収斂剤。
【発明の効果】
【0013】
上記式(I)で示されるトコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステル及び/又はその塩を配合した剤は、皮膚収斂剤として、長時間にわたり優れた収斂効果を発揮する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の皮膚収斂剤は、特定のトコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステル及び/又はその塩を含有してなる。
本発明で使用される成分であるトコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステル及びその塩についてまず説明する。
【0015】
本発明で使用されるトコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステルは、下記式(I)で示される化合物である。
【0016】
【化2】

ただし、式(I)中、R1は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を表し、R2、R3はそれぞれ独立に水素原子またはメチル基を表す。Xは炭素数3〜6のシクロアルキレ
ン基を表し、nは0または1を表す。
【0017】
1におけるアルキル基としては、炭素数1〜6の直鎖若しくは分枝状のアルキル基が
好ましい。具体例としては、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、イソプロピル、イソブチル、1−メチルプロピル、tert−ブチル、n−ペンチル、1−エチルプロピル
、イソアミル、n−ヘキシルなどが挙げられるが、これらのうちで最も好ましいのは、メチル及びエチルである。
【0018】
Xは、炭素数3〜6のシクロアルキレン基を表す。該シクロアルキレン基の例としては、シクロプロピレン基、シクロブチレン基、シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基などが挙げられる。これらのうちでは、式(II)で示されるシクロへキシレン基、式(III)で示されるシクロペンチレン基が好ましく挙げられる。
【0019】
【化3】

【0020】
【化4】

nは0または1を表し、1であることが好ましい。nが1の場合、Xは式(II)で示されるシクロヘキシレン基であることが好ましく、この場合、−X−(CH2n−は下記式(IV)で示される基となる。
【0021】
【化5】

2、R3については、R2とR3のいずれもメチル基である場合、すなわち、式(I)で示される化合物がα−トコフェロール誘導体となる場合;R2が水素原子でR3がメチル基である場合、すなわち、式(I)で示される化合物がγ−トコフェロール誘導体となる場合;R2とR3のいずれも水素原子である場合、すなわち、式(I)で示される化合物がδ−トコフェロール誘導体となる場合;が挙げられるが、これらのうちでは、R2とR3のいずれもメチル基である場合、すなわち、式(I)で示される化合物が、α−トコフェロール誘導体となる場合が最も好ましい。
【0022】
本発明における最も好ましい化合物としては、R1が水素原子であり、R2、R3がいず
れもメチル基であり、かつ−X−(CH2n−が前記式(IV)で表される基である、α−トコフェロールトラネキサム酸エステルが挙げられる。
【0023】
本発明に使用されるトコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステルの塩としては、式(I)で示される化合物の有機酸塩または無機酸塩が挙げられる。特に限定するものはないが、好ましいものとして、無機酸塩としてはハロゲン化水素塩などが、有機酸塩としては胆汁酸塩、たとえば、コール酸塩、グリココール酸塩、デオキシコール酸塩などが挙げられる。さらに、ハロゲン化水素塩の中でも、塩酸塩は水への溶解性が優れ、その性状が粉末であるため、取扱いが容易となり、特に好ましい。
【0024】
なお、前記式(I)で示される化合物は、そのクロマン環の2位に不斉炭素を有するため、d体、l体、dl体などの立体異性体が存在するが、本発明で使用される前記式(I)で
示される化合物は、これらの立体異性体のいずれであってもよく、1種単独でもよいし、2種以上が組み合わさっていてもよい。
【0025】
本発明で用いられる上記化合物は公知の製造方法により得られるが、以下に例示する。
たとえば、下記式(V)で示されるトコフェロール類と、下記式(VI)で示されるアミノアルキルカルボン酸、もしくはその反応性酸誘導体、またはこれらのハロゲン化水素酸塩のいずれかと、常法により、エステル化反応を行う方法が挙げられる。
【0026】
【化6】

ただし、式(V)中、R2、R3は、それぞれ独立に水素原子またはメチル基を表す。
【0027】
【化7】

ただし、式(VI)中、R1は炭素数1〜6のアルキル基または水素原子を表す。Xは
炭素数3〜6のシクロアルキレン基を表し、nは0または1を表す。
【0028】
遊離のアミノアルキルカルボン酸を用いて直接、エステル化を行う際は、通常、ジシクロヘキシルカルボジイミド、N,N−ジスクシンイミドオキサレートなどの活性エステル化試薬の存在下で反応を行うことが好ましい。この際の溶媒としてはピリジンが最も好ましい。
【0029】
また、反応性酸誘導体を用いる方法においては、酸ハライド、とりわけ酸クロライドを用いる方法が好ましい。
なお、トコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステルの塩を製造する場合は、一旦エステル体を製造し、その後、常法により酸を加えて塩としてもよいし、あらかじめ、出発物質としてアミノアルキルカルボン酸の塩を用いてもよい。
【0030】
なお、本発明の皮膚外用剤には、前記式(I)で示されるトコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステル及び/又はその塩を1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合
わせて用いてもよい。
【0031】
前記式(I)で示されるトコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステル及び/又は
その塩は、所望により、収斂作用を有する他の成分(化合物)と組み合わせることができる。このような成分の例としては、エタノール、植物抽出物(たとえば、キュウリエキス、モモの葉エキス、キャロットエキス、オウゴンエキス、セージエキス、グレープフルーツ、コーヒーエキス、ハマメリスエキスなど)、有機酸(たとえば、乳酸、酒石酸、コハク酸、クエン酸など)、金属塩化物(たとえば、海塩、岩塩、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化第二鉄など)、金属酸化物(たとえば、カラミン、酸化亜鉛など)、ハチミツ、ビタミン(たとえば、レチノイン酸およびその誘導体、アスコルビン酸およびその誘導体
、トコフェロールおよびその誘導体、カルニチンおよびその誘導体)、油または皮脂制御剤(たとえば、ユーカリ油、ラベンダー油、カフェインなど)が挙げられる。
【0032】
本発明の皮膚収斂剤は、たとえば一般に皮膚収斂剤に用いられる成分を含む精製水などに、上記トコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステル及び/又はその塩、好ましくはトコフェロールトラネキサム酸エステル及び/又はその塩を合計量として、全量中に0.1〜10質量%、好ましくは0.5〜2質量%の量で含まれるように配合することにより得ることができる。ただし、使用時に上記の濃度になるように、含有量10%以上の固形剤ならびに濃縮および分散製剤として提供される剤型を調製してもよい。
【0033】
また、本発明では、上述した他の成分に加えて、一般に皮膚外用剤あるいは化粧料に用いられる成分を本発明の効果を損なわない量で配合することができる。配合可能な成分は特に限定されるものではなく、たとえば、化粧品原料基準第二版注解、日本公定書協会編、1984(薬事日報社)、化粧品原料基準外成分規格、厚生省薬務局審査課監修、1993(薬事日報社)、化粧品原料基準外成分規格追補、厚生省薬務局審査課監修、1993(薬事日報社)、化粧品種別許可基準、厚生省薬務局審査課監修、1993(薬事日報社)、化粧品種別配合成分規格、厚生省薬務局審査課監修、1997(薬事日報社)、化粧品原料辞典、平成3年(日光ケミカルズ)及び新しい化粧品機能素材300、2002(シーエムシー出版)等に記載されている、担体、ビヒクル、または他の送達機能剤、保存剤、表面活性剤、水分保持剤、増粘剤、香料、キレート化剤、水、アルコール、抗酸化剤、殺菌剤、着色剤およびUV吸収剤などの全ての化粧品原料を使用することができる。
【0034】
本発明の皮膚外用剤、すなわち皮膚収斂剤は、上述した成分を所望の含有量となるように用いて、その剤型および形態に応じて常法に従い、溶解、混合あるいは分散等することにより製造できる。
【0035】
本発明の皮膚外用剤の剤型としては、一般的な化粧料の形態が適用され、たとえば、クリーム、乳液、化粧水、ジェル、パック、パウダー、エッセンス(美容液)などが挙げられる。
【実施例】
【0036】
以下、実施例により本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。また、特に断らない限り、「%」は質量%を表す。
【0037】
[合成例1]
トラネキサム酸16g(0.1モル)を水−ジオキサン(1:1(v/v))100mlに溶解し、トリエチルアミンを30ml加え、ジ−tert−ブチルジカルボネート26gを徐々に加え、30分間室温で攪拌した。減圧下、ジオキサンを留去し、炭酸水素ナトリウム水溶液(0.5N)50mlを加え、酢酸エチル100mlで洗浄した。酢酸エチル相を50mlの炭酸水素ナトリウム液で洗い、水相を合わせ、冷却下でクエン酸水溶液(0.5N)を加えてpH3とし、塩化ナトリウム水溶液で飽和させた後、酢酸エチル100mlで3回抽出した。酢酸エチル相を無水硫酸ナトリウムで脱水後、減圧して溶媒を留去し、油状残渣を冷却して結晶化させ、BOC−トラネキサム酸21.6g(収率95%)を得た。
【0038】
得られたBOC−トラネキサム酸4.5gとdl−α−トコフェロール8.6g、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド4.1gを無水ピリジン100mlに加え、室温で24時間攪拌した。溶媒を50℃、減圧下で留去し、残渣にイソプロピルエーテルを加え、可溶画分を抽出した(100ml×2回)。抽出液を濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒 イソプロピルエーテル:n−ヘキサン=1:4(v/v))
で分離精製して油状のトコフェロール BOC−トラネキサム酸エステル11.4g(収率85%)を得た。
【0039】
得られたトコフェロール BOC−トラネキサム酸エステル10gを少量のアセトンに溶解し、塩酸ジオキサン(3N)100ml加え、30分間攪拌後、減圧下溶媒を留去した。残渣をアセトン−メタノール系で再結晶し、dl−α−トコフェロールトラネキサム酸エステル塩酸塩9g(収率99%)を得た。
【0040】
[合成例2〜4]
dl−α−トコフェロールに替えて、d−α−トコフェロール、d−δ−トコフェロールまたはd−γ−トコフェロールを用いた以外は、合成例1と同様にして、d−α−トコフェロールトラネキサム酸エステル塩酸塩、d−δ−トコフェロールトラネキサム酸エステル塩酸塩およびd−γ−トコフェロールトラネキサム酸エステル塩酸塩をそれぞれ8.9g(収率98%)、8.5g(収率96%)及び7.8g(収率90%)得た。
【0041】
[実施例1]
下記表1の「皮膚外用剤1」の欄に記載された組成に従い、皮膚外用剤1を調製した。
【0042】
[実施例2]
下記表1の「皮膚外用剤2」の欄に記載された組成に従い、皮膚外用剤2を調製した。
【0043】
[実施例3]
下記表1の「皮膚外用剤3」の欄に記載された組成に従い、皮膚外用剤3を調製した。
【0044】
[実施例4]
下記表1の「皮膚外用剤4」の欄に記載された組成に従い、皮膚外用剤4を調製した。
【0045】
[比較例1]
下記表1の「皮膚外用剤5」の欄に記載された組成に従い、皮膚外用剤5を調製した。
なお、皮膚外用剤5は、トコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステルを含まない対照剤である。
【0046】
【表1】

【0047】
[試験例1]
<収斂持続試験>
(使用対象および観察期間)
上記のように調製した皮膚外用剤1〜5を、それぞれ女性10名に使用させた。
【0048】
(使用方法)
朝の洗顔後、顔全体に皮膚外用剤1〜5を塗布した。
(効果の測定)
塗布直後と、塗布後8時間の収斂持続感をアンケート(○(収斂感あり)、△(やや収斂感あり)、×(収斂感なし))形式で調査し、それぞれ、(5、3、0)点として評点(各評点1、評点2)を付けた。結果を表2に示す。
【0049】
また、塗布後の持続感をより重くみるため、重み付け評点を算出した。重み付け評点の算出方法は以下の通りである。
重み付け評点=(塗布直後の評点合計)×0.2+(塗布後8時間の評点合計)
【0050】
【表2】

【0051】
【表3】

【0052】
【表4】

【0053】
【表5】

【0054】
【表6】

以上のように、上記式(I)で表されるトコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステル及び/又はその塩を配合した収斂剤は、対照剤(皮膚外用剤5)と比べ、優れた収斂持続感を与えた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I)で示されるトコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステル及び/又はその塩を含有することを特徴とする皮膚収斂剤。
【化1】

(式(I)中、R1は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を表し、R2、R3はそれ
ぞれ独立に水素原子またはメチル基を表す。Xは炭素数3〜6のシクロアルキレン基を表し、nは0または1を表す。)
【請求項2】
前記トコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステルが、α−トコフェロールトラネキサム酸エステル、γ−トコフェロールトラネキサム酸エステルおよびδ−トコフェロールトラネキサム酸エステルからなる群から選ばれる少なくとも1種のトコフェロールトラネキサム酸エステルであることを特徴とする請求項1に記載の皮膚収斂剤。
【請求項3】
前記トコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステルが、α−トコフェロールトラネキサム酸エステルであることを特徴とする請求項1に記載の皮膚収斂剤。
【請求項4】
前記α−トコフェロールトラネキサム酸エステルが、dl−α−トコフェロールトラネキサム酸エステルであることを特徴とする請求項3に記載の皮膚収斂剤。
【請求項5】
前記α−トコフェロールトラネキサム酸エステルが、d−α−トコフェロールトラネキサム酸エステルであることを特徴とする請求項3に記載の皮膚収斂剤。
【請求項6】
前記トコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステルが、γ−トコフェロールトラネキサム酸エステルであることを特徴とする請求項1に記載の皮膚収斂剤。
【請求項7】
前記γ−トコフェロールトラネキサム酸エステルが、d−γ−トコフェロールトラネキサム酸エステルであることを特徴とする請求項6に記載の皮膚収斂剤。
【請求項8】
前記トコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステルが、δ−トコフェロールトラネキサム酸エステルであることを特徴とする請求項1に記載の皮膚収斂剤。
【請求項9】
前記δ−トコフェロールトラネキサム酸エステルが、d−δ−トコフェロールトラネキサム酸エステルであることを特徴とする請求項8に記載の皮膚収斂剤。
【請求項10】
前記トコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステルの塩が、α−トコフェロールトラネキサム酸エステル、γ−トコフェロールトラネキサム酸エステルおよびδ−トコフェロールトラネキサム酸エステルからなる群から選ばれる少なくとも1種のトコフェロールトラネキサム酸エステルの有機酸塩または無機酸塩であることを特徴とする請求項1に記載の皮膚収斂剤。
【請求項11】
前記トコフェロールトラネキサム酸エステルの無機酸塩が、該トコフェロールトラネキサム酸エステルの塩酸塩であることを特徴とする請求項10に記載の皮膚収斂剤。
【請求項12】
前記トコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステル及び/又はその塩を、合計0.1〜10質量%の量で含有することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の皮膚収斂剤。

【公開番号】特開2009−143863(P2009−143863A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−323489(P2007−323489)
【出願日】平成19年12月14日(2007.12.14)
【出願人】(000002004)昭和電工株式会社 (3,251)
【Fターム(参考)】