説明

皮膚洗浄剤組成物

【課題】泡立ち、泡質(クリーミィ性)が良好であり、且つすすぎ時にぬるつきが無く、さっぱりとした洗い上がりを有する皮膚洗浄剤組成物を提供すること。
【解決手段】皮膚洗浄剤組成物にグリコシルトレハロース、水溶性高分子、及び界面活性剤を含有することにより達成できる。皮膚洗浄剤組成物において、グリコシルトレハロース/水溶性高分子が質量比で0.5以上100以下であり、グリコシルトレハロース/界面活性剤が質量比で0. 01以上0.5以下であることが好ましい。また、本発明の皮膚洗浄剤組成物には、加水分解水添デンプンを含有することも好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚洗浄剤組成物に関し、更に詳しくは、泡立ち、泡質(クリーミィ性)が良好であり、且つすすぎ時にぬるつきが無く、さっぱりとした洗い上がりを有する皮膚洗浄剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、皮膚洗浄剤組成物において、水溶性高分子と界面活性剤を組合せて配合することにより、泡立ち、洗浄力、使用時の感触等を向上させることが知られている(例えば、特許文献1及び2参照。)。しかしながら、これらはいずれも、泡立ち、泡質(クリーミィ性)、すすぎ時のぬるつきの無さ、さっぱりとした洗い上がりを同時に満たしてくれる技術ではなく、十分に満足がいくものではなかった。
【0003】
一方で、トレハロースのアルキルエーテル体及び/又はトレハロースのアルケニルエーテル体とトレハロースを含有することにより、安全性に優れ、使用時の感触に優れ、洗浄後の肌感触にも優れた皮膚洗浄料が知られているが(例えば、特許文献3参照。)、泡立ち、泡質(クリーミィ性)の面で十分に満足のいくものではなかった。
【0004】
【特許文献1】特公平6−23085号公報
【特許文献2】特開平10−310798号公報
【特許文献3】特開2002−363064号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明者らは上記の事情に鑑み、鋭意研究した結果、界面活性剤を含有する皮膚洗浄剤組成物において、グリコシルトレハロース、水溶性高分子を配合することにより、泡立ち、泡質(クリーミィ性)が良好であり、且つすすぎ時にぬるつきが無く、さっぱりとした洗い上がりを有することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
即ち、本発明は泡立ち、泡質(クリーミィ性)が良好であり、且つすすぎ時にぬるつきが無く、さっぱりとした洗い上がりを有する皮膚洗浄剤組成物を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、皮膚洗浄剤組成物にグリコシルトレハロース、水溶性高分子、及び界面活性剤を含有することにより、上記目的を達成する。
【0008】
上記水溶性高分子は、好ましくは、カチオン性ポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、セルロース系高分子、カルボキシビルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリビニルアルコール及びポリエチレングリコールの中から選ばれてなる一種又は二種以上であり、より好ましくは、カチオン性ポリマーである。
【0009】
更に、上記カチオン性ポリマーは、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グァーガム、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体及びアクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体の中から選ばれてなる一種又は二種以上であることが好ましい。
【0010】
上記界面活性剤は、好ましくは、アニオン界面活性剤を含有し、より好ましくは、脂肪酸塩に該当するものである。更にノニオン界面活性剤を含有するものも好ましい。
【0011】
本発明の皮膚洗浄剤組成物において、グリコシルトレハロース/水溶性高分子が質量比で0.5以上100以下であり、グリコシルトレハロース/界面活性剤が質量比で0.01以上0.5以下であることが好ましい。
【0012】
本発明の皮膚洗浄剤組成物には、加水分解水添デンプンを含有することも好ましい。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明によれば、泡立ち、泡質(クリーミィ性)が良好であり、且つすすぎ時にぬるつきが無く、さっぱりとした洗い上がりを有する皮膚洗浄剤組成物を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について詳述する。
【0015】
本発明に係る(A)グリコシルトレハロースは、トレハースに直結するグリコシル基については糖分子からヘミアセタール水酸基を去って得られれば、単糖、多糖を問わず、グルコシル基、フルクトシル基、ガラクトシル基、マルトシル基、マルトトリオシル基、マルトテトラオシル基等が挙げられる。この中でも、特にマルトシル基は、クリーミィな泡質を実現する点で好適である。具体的に、上記(A)グリコシルトレハロースの製品としては、林原生物科学研究所製の「トルナーレ」が挙げられる。
【0016】
上記(A)グリコシルトレハロースの配合量は、皮膚洗浄剤組成物全体質量中、好ましくは0.001〜20質量%、更に好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは1〜5質量%であることが、泡質、すすぎ時のぬるつき防止、及び安定性の点で好適である。
【0017】
次に、本発明に係る(B)水溶性高分子としては、カチオン性ポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、セルロース系高分子、カルボキシビルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール等が挙げられる。これらの中でも、特にカチオン性ポリマーは、泡立ちの良さ、泡質のクリーミィさの点で好適である。上記(B)水溶性高分子の具体的な製品としては、ポリアクリル酸ナトリウムはコスメディアSP(コグニスジャパン株式会社製)、ポリエチレンイミンはエポミン(日本触媒株式会社製)、ポリビニルアルコールはAirvol540(Air Products社製)、ポリエチレングリコールはマクロゴールシリーズ(三洋化成株式会社製)等が挙げられる。
【0018】
上記カチオン性ポリマーとしては、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グァーガム、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体等が挙げられる。これらの中でも、特に塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グァーガム、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体は、優れた泡立ち、泡質のクリーミィさの点で好適である。上記カチオン性ポリマーの具体的な製品としては、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースはポイズC−60H(花王株式会社製)、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グァーガムはJaguarC−2000(Rhodia社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体はマーコート550(ナルコ・ジャパン株式会社製)、アクリル
アミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体はマーコート3330(ナルコ・ジャパン株式会社製)等が挙げられる。
【0019】
本発明に係る(B)水溶性高分子の配合量は、皮膚洗浄剤組成物全体質量中、好ましくは0.01〜5.0質量%、更に好ましくは0.05〜1.0質量%、より好ましくは0.1〜0.5質量%であることが、泡のクリーミィ性及び泡立ちの点で好適である。
【0020】
次に、本発明に係る(C)界面活性剤は、少なくともアニオン界面活性剤を含有することが泡立ちの点で好適である。上記アニオン界面活性剤は、界面活性剤全体質量中好ましくは10質量%以上、更に好ましくは20〜30質量%含有することが泡立ちの点で好適である。なお、本発明においては、(C)界面活性剤がアニオン界面活性剤のみで構成されてもよい。
【0021】
上記アニオン界面活性剤としては、特に限定されるものではなく、例えばラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、パーム核油脂肪酸トリエタノールアミン、α−ラウロイルスルホン酸ナトリウム、ミリストイルアリルスルホン酸ナトリウム、ラウリルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(3E.O.)、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸アミドエーテル硫酸カリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、パルミチン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸カリウム、N−ヤシ油脂肪酸グルタミン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム(4.5E.O,)等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いればよい。これらの中でも、特に脂肪酸塩に該当するアニオン界面活性剤を用いることが、泡立ち、クリーミィ性、洗い上がりのさっぱり感の点で好適である。
【0022】
本発明に係る(C)界面活性剤は、上記アニオン界面活性剤に、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン界面活性剤を適宜組合わせてもよい。この中でも、特にノニオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤を組合せることが、泡立ち及び安全性の点で好適である。より好ましくはノニオン性界面活性剤を組合せることは、増泡、泡質強化、クリーミィ性の点で特に好適である。
【0023】
上記ノニオン界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、例えばポリオキシエチレンセチルエーテル、モノステアリン酸ソルビタン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(6)モノイソステアレート、ポリオキシエチレン(12)ジオレイン酸グリセリル、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール(12E.O.)、等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いればよい。
【0024】
上記両性界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、例えばラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルアミノジ酢酸ナトリウム、β−アミノプロピオン酸ナトリウム、N−ラウロイル−N'−カルボキシメチル−N'−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いればよい。
【0025】
上記カチオン界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、例えば塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルト
リメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いればよい。なお、カチオン界面活性剤を用いる場合は、その含有量が界面活性剤全体質量中、好ましくは1質量%以下であることが泡立ち及び安全性の点で好適である。
【0026】
本発明に係る(C)界面活性剤は、皮膚洗浄剤組成物全体質量中、好ましくは1.0〜
50.0質量%、更に好ましくは10.0〜40.0質量%含有することが洗浄性及び泡立ちの点で好適である。
【0027】
本発明の皮膚洗浄剤組成物において、上記成分(A)〜(C)の配合割合は、好ましくは質量比で、(A)/(B)が0.5〜100であり、(A)/(C)が0.01〜1.0であることが望ましい。更に好ましくは(A)/(B)が5〜50であり、(A)/(C)が0.05〜0.7、より好ましくは(A)/(B)が10.0〜30.0であり、(A)/(C)が0.1〜0.5であることが望ましい。すなわち、(A)/(B)が上記範囲であると、泡質のクリーミィさ及びすすぎ時のぬるつき防止の点で好適であり、(A)/(C)が上記範囲であると、泡立ち及び泡質のクリーミィさの点で好適である。
【0028】
本発明の皮膚洗浄剤組成物には、更に(D)加水分解水添デンプンを配合することが、本発明の目的の効果をより高めることができる点で好適である。上記デンプンの起源は、特に限定されるものではないが、例えばジャガイモの塊茎、サツマイモの塊根、トウモロコシ、小麦の種子、タピオカの根等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いてもよい。加水分解水添デンプンは、上記デンプンを工業的に、酸あるいは酵素によって分解して、更に水素添加することによって得ることができる。
【0029】
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、上述した成分の他に、本発明の目的を損なわない範囲で他の成分、例えば油剤、粉体(顔料、色素、樹脂等)、防腐剤、香料、保湿剤、生理活性成分、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、パール化剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤、酵素等の成分を適宜配合することができる。
【0030】
上記油剤は、通常化粧料に用いられる揮発性及び不揮発性の油剤、溶剤及び樹脂が挙げられ、常温で液体、ペースト、固体であっても構わないが、ハンドリングに優れる液体が好ましい。具体的に、油剤としては、例えばセチルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸等の脂肪酸、ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸へキシルデシル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリン酸オクチル等のエステル類、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素、ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウ等のロウ、ミンク油、カカオ脂、ヤシ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油脂などが挙げられる。又、シリコーン類として例えばジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、ジメチコノール、末端変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アモジメチコーン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム、フッ素変性シリコーン樹脂等のシリコーン化合物が挙げられる。
【0031】
また、上記粉体としては、例えば赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等
の色素、黄色4号Alレーキ、黄色203号Baレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、シリコーンパウダー、セルロースパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状など)に特に制限はない。
【0032】
上記粉体は、従来公知の表面処理、例えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アミノ酸処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理されていてもいなくても構わない。
【0033】
上記溶媒としては、例えば精製水、エタノール、軽質流動イソパラフィン、低級アルコール、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N−メチルピロリドン、フルオロアルコール、揮発性直鎖状シリコーン、次世代フロン等が挙げられる。
【0034】
上記生理活性成分としては、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例えば、抗炎症剤、老化防止剤、紫外線防御剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。上記生理活性成分は、天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分や、化合物等が挙げられるが、これらの中でも、特に天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分が安全性の点で好ましい。
【0035】
上記天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分の例としては、例えばアシタバエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アロエエキス、アンズエキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オトギリソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カキョクエキス、キウイエキス、キューカンバーエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クロレラエキス、クワエキス、紅茶エキス、酵母エキス、コメ胚芽油、コラーゲン、サルビアエキス、サボンソウエキス、サンザシエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シャクヤクエキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、センキュウエキス、センブリエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウニンエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、ブクリョウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ホップエキス、マロニエエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズマリーエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
【0036】
また、上記天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分以外の成分としては、例えばデオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリ
ウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜などの生体高分子、アミノ酸、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイなどの保湿成分、スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質などの油性成分、ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤、ビタミン類(A、B2、B6、C、D、E)、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、ビタミンCエステル等のビタミン類、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤、α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸などの細胞賦活剤、γ−オリザノール、ビタミンE誘導体などの血行促進剤、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、ヒノキチオール、塩化ベンザルコニウム等の殺菌剤、l−メントール、ハッカ油等の冷感剤、レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤等が挙げられる。
【0037】
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、頭皮や身体各部の皮膚洗浄剤のいずれにも適用でき、ボディシャンプー、ハンドソープ、洗顔剤等の身体用洗浄剤として好適に使用できる。また、固形、液体、クリーム状、ジェル状、エアゾールフォーム、ポンプフォーム、スクイズフォーム、ミスト等様々な形態のものとして用いることができ、望ましくは液体洗浄料として用いられる。
【0038】
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、各種常法に従い調製することができる。例えば、ボディシャンプーの場合、全成分を配合し混合することにより調製することができる。
【実施例】
【0039】
次に、実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0040】
表1に示す処方に基づいて実施例1〜7、比較例1〜3のボディシャンプーを調製し、泡立ち、泡質、すすぎ時のヌルつきの無さ、洗い上がりのサッパリ感の各項目に関して下記に示すとおり実用試験による評価を行った。尚、配合量はすべて質量%である。又、評価結果の数値は20名中で実施例、又は比較例が優れていると回答したパネルの人数を示す。これら評価結果も表1に示す。
【0041】
・泡立ち、泡質、すすぎ時の感触および仕上がり感試験法
パネル(20人)が左右各半身について、実施例および比較例に示したボディシャンプーを実使用し、使用時の泡立ち、泡質、すすぎ時の感触、サッパリ感の各項目について評価した。なお、テストにあたっては実施例と比較例のものを左右各半身で使用して評価を行った。その組合せは、実施例1−比較例1、実施例2−比較例2、実施例3−比較例3、実施例4−比較例1、実施例5−比較例2、実施例6−比較例3、実施例7−比較例1である。
【0042】
【表1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)グリコシルトレハロース、(B)水溶性高分子、及び(C)界面活性剤を含有することを特徴とする皮膚洗浄剤組成物。
【請求項2】
(B)水溶性高分子が、カチオン性ポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、セルロース系高分子、カルボキシビルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリビニルアルコール及びポリエチレングリコールの中から選ばれてなる一種又は二種以上である請求項1記載の皮膚洗浄剤組成物。
【請求項3】
(B)水溶性高分子がカチオン性ポリマーである請求項1又は2記載の皮膚洗浄剤組成物。
【請求項4】
カチオン性ポリマーが、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グァーガム、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体及びアクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体の中から選ばれてなる一種又は二種以上である請求項2又は3記載の皮膚洗浄剤組成物。
【請求項5】
(C)界面活性剤がアニオン界面活性剤を含有する請求項1乃至4の何れか一項に記載の皮膚洗浄剤組成物。
【請求項6】
(C)界面活性剤が脂肪酸塩に該当する請求項5記載の皮膚洗浄剤組成物。
【請求項7】
(C)界面活性剤が、更にノニオン界面活性剤を含有する請求項5又は6記載の皮膚洗浄剤組成物。
【請求項8】
(A)成分/(B)成分が質量比で0.5以上100以下であり、(A)成分/(C)成分が質量比で0.01以上0.5以下である請求項1乃至7の何れか一項に記載の皮膚洗浄剤組成物。
【請求項9】
更に(D)加水分解水添デンプンを含有する請求項1乃至8の何れか一項に記載の皮膚洗浄剤組成物。

【公開番号】特開2006−193484(P2006−193484A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−8101(P2005−8101)
【出願日】平成17年1月14日(2005.1.14)
【出願人】(000000952)カネボウ株式会社 (120)
【Fターム(参考)】