説明

目的地設定システム、ナビゲーション装置、目的地情報サーバ、目的地設定方法、及びプログラム

【課題】ナビゲーション装置における目的地の設定を簡略化できるようにする。
【解決手段】鍵20は、ユーザが使用する車両の鍵であり、書込み可能なICタグ22を有している。読取書込装置100は、ユーザのユーザ端末200に接続され、ICタグ22に対して書き込みを行う。ナビゲーション装置400は、ユーザの車両に設けられている。読取書込装置100は、ユーザが選択した目的地の目的地識別情報をユーザ端末200から受信してICタグ22に書き込む。ナビゲーション装置400は、目的地それぞれごとに、位置情報及び目的地識別情報を互いに対応付けて記憶している。そしてナビゲーション装置400は、ICタグ22から目的地識別情報を読み取り、読み取った目的地識別情報が示す位置情報を読み出して行き先に設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置における目的地の設定を簡略化できる目的地設定システム、ナビゲーション装置、目的地情報サーバ、目的地設定方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
車にナビゲーション装置が搭載されることが増えている。ナビゲーション装置は、目的地を設定すると、設定された目的地までのルートを検索して表示する。目的地の設定方法としては、例えば目的地の名称、住所、又は電話番号を入力してナビゲーション装置に検索させる方法がある。
【0003】
また特許文献1には、購入した物品や役務に付随するICタグから購入先情報を取得して、購入先についての利用統計情報に基づいて目的地候補を選択するナビゲーション装置が記載されている。
【0004】
また特許文献2には、携行品に取り付けられたICタグに記憶されている携行品の識別情報を読み取り、読み取った識別情報に基づいて施設ジャンルを特定して検索が行なえるナビゲーション装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−70337号公報
【特許文献2】特開2005−283368号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
車に乗る前に目的地が決まっている場合、事前にインターネット等を用いて目的地の情報を収集することが多い。このような場合でも、ナビゲーション装置に対してはマニュアルで目的地を設定する必要があり、目的地の設定を簡略化することができなかった。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ナビゲーション装置における目的地の設定を簡略化できる目的地設定システム、ナビゲーション装置、目的地情報サーバ、目的地設定方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、ユーザが携帯する物であり、書込み可能なICタグを有しているICタグ保持物と、
前記ユーザのユーザ端末に接続され、前記ICタグに対して書き込みを行う書込装置と、
ユーザの車両に設けられたナビゲーション装置と、
を備え、
前記書込装置は、
ユーザが選択した目的地の目的地識別情報を前記ユーザ端末から受信する書込情報受信手段と、
前記ICタグに、前記書込情報受信手段が受信した前記目的地識別情報を書き込む書込手段と、
を備え、
前記ナビゲーション装置は、
目的地それぞれごとに、位置情報及び前記目的地識別情報を互いに対応付けて記憶する位置情報記憶手段と、
前記ICタグから前記目的地識別情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段が読み取った前記目的地識別情報に対応する前記位置情報を前記位置情報記憶手段から読み出す目的地設定手段と、
を備える目的地設定システムが提供される。
【0009】
本発明によれば、ユーザが携帯する物であり、ユーザ識別情報を記憶しているICタグを有しているICタグ保持物と、
ユーザが選択した目的地を特定する目的地識別情報を記憶する目的地情報サーバと、
ユーザの車両に設けられたナビゲーション装置と、
を備え、
前記目的地情報サーバは、
ユーザ端末から、前記ユーザが選択した前記目的地の前記目的地識別情報を、前記ICタグが記憶している前記ユーザ識別情報に対応付けて受信する選択情報受信手段と、
前記選択情報受信手段が受信した前記目的地識別情報及び前記ユーザ識別情報を互いに対応付けて記憶する選択情報記憶手段と、
前記ナビゲーション装置から前記ユーザ識別情報を受信し、前記ユーザ識別情報に対応する前記目的地識別情報を前記選択情報記憶手段から読み出して前記ナビゲーション装置に送信する目的地識別情報送信手段と、
を有し、
前記ナビゲーション装置は、
目的地それぞれごとに、位置情報及び前記目的地識別情報を互いに対応付けて記憶する位置情報記憶手段と、
前記ICタグから前記ユーザ識別情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段が読み取った前記ユーザ識別情報を前記目的地情報サーバに送信する送信手段と、
前記目的地情報サーバから前記目的地識別情報を受信する目的地識別情報受信手段と、
前記目的地識別情報受信手段が受信した前記目的地識別情報が示す前記位置情報を前記位置情報記憶手段から読み出す目的地設定手段と、
を備える目的地設定システムが提供される。
【0010】
本発明によれば、車両のナビゲーション装置であって、
目的地それぞれごとに位置情報及び目的地識別情報を互いに対応付けて記憶する位置情報記憶手段と、
ユーザが携帯するICタグ保持物に取り付けられたICタグから前記目的地識別情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段が読み取った前記目的地識別情報が示す前記位置情報を読み出す目的地設定手段と、
を備えるナビゲーション装置が提供される。
【0011】
本発明によれば、車両のナビゲーション装置であって、
目的地それぞれごとに位置情報及び目的地識別情報を互いに対応付けて記憶する位置情報記憶手段と、
ユーザが携帯するICタグ保持物に取り付けられたICタグからユーザ識別情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段が読み取った前記ユーザ識別情報を目的地情報サーバに送信する送信手段と、
前記目的地情報サーバから前記目的地識別情報を受信する目的地情報受信手段と、
前記目的地情報受信手段が受信した前記目的地識別情報が示す前記位置情報を前記位置情報記憶手段から読み出す目的地設定手段と、
を備えるナビゲーション装置が提供される。
【0012】
本発明によれば、目的地を特定するための目的地識別情報を車のナビゲーション装置に送信する目的地情報サーバであって、
ユーザ端末からユーザ識別情報及び前記目的地識別情報を受信して記憶する選択情報記憶手段と、
前記ナビゲーション装置から前記ユーザ識別情報を受信するユーザ識別情報受信手段と、
前記ユーザ識別情報受信手段が受信した前記ユーザ識別情報に対応する前記目的地識別情報を前記選択情報記憶手段から読み出して前記ナビゲーション装置に送信する目的地情報送信手段と、
を備える目的地情報サーバが提供される。
【0013】
本発明によれば、車に設けられたナビゲーション装置に、目的地それぞれごとに位置情報及び目的地識別情報を互いに対応付けて記憶する位置情報記憶手段を設け、
ユーザが携帯するICタグ保持物に設けられ、書込み可能なICタグに、ユーザが選択した目的地の目的地識別情報を書き込み、
前記ナビゲーション装置が、前記ICタグから前記目的地識別情報を読み取り、読み取った前記目的地識別情報が示す前記位置情報を前記位置情報記憶手段から読み出す目的地設定方法が提供される。
【0014】
本発明によれば、車両に設けられたナビゲーション装置に、目的地それぞれごとに位置情報及び目的地識別情報を互いに対応付けて記憶する位置情報記憶手段を設け、
ユーザが携帯するICタグ保持物に設けられたICタグに、ユーザ識別情報を記憶させておき、
ユーザ端末が、前記ICタグから読み取られた前記ユーザ識別情報と、前記ユーザが選択した前記目的地の前記目的地識別情報とを互いに対応付けて目的地情報サーバに送信し、
前記目的地情報サーバが、受信した前記目的地識別情報及び前記ユーザ識別情報を互いに対応付けて記憶し、
前記ナビゲーション装置が、前記ICタグから前記ユーザ識別情報を読み取って前記目的地情報サーバに送信し、
前記目的地情報サーバが、受信した前記ユーザ識別情報に対応する前記目的地識別情報を前記ナビゲーション装置に送信し、
前記ナビゲーション装置が、前記目的地情報サーバから受信した前記目的地識別情報が示す前記位置情報を前記位置情報記憶手段から読み出す目的地設定方法が提供される。
【0015】
本発明によれば、コンピュータを、車両のナビゲーション装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
目的地それぞれごとに位置情報及び目的地識別情報を互いに対応付けて記憶する機能と、
ユーザが携帯するICタグ保持物に取り付けられたICタグから前記目的地識別情報を読み取る機能と、
読み取った前記目的地識別情報が示す前記位置情報を読み出す機能と、
を実現させるプログラムが提供される。
【0016】
本発明によれば、コンピュータを、車両のナビゲーション装置として機能させるためのプログラムであって、
目的地それぞれごとに位置情報及び目的地識別情報を互いに対応付けて記憶する機能と、
ユーザが携帯するICタグ保持物に取り付けられたICタグからユーザ識別情報を読み取って目的地情報サーバに送信する機能と、
前記目的地情報サーバから前記目的地識別情報を受信する機能と、
受信した前記目的地識別情報が示す前記位置情報を読み出す機能と、
を備える実現させるプログラムが提供される。
【0017】
本発明によれば、コンピュータを、目的地を特定するための目的地識別情報を車両のナビゲーション装置に送信する目的地情報サーバとして機能させるためのプログラムであって、
ユーザ端末からユーザ識別情報及び前記目的地識別情報を受信して記憶する機能と、
前記ナビゲーション装置から前記ユーザ識別情報を受信する機能と、
受信した前記ユーザ識別情報に対応する前記目的地識別情報を前記ナビゲーション装置に送信する機能と、
を実現させるプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ナビゲーション装置における目的地の設定を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】第1の実施形態における目的地設定システムの構成を示す図である。
【図2】読取書込装置の機能構成を示すブロック図である。
【図3】ユーザ端末の機能構成を示すブロック図である。
【図4】目的地情報サーバの機能構成を示すブロック図である。
【図5】目的地情報記憶部が記憶しているデータをテーブル形式で示す図である。
【図6】予約情報記憶部が記憶しているデータをテーブル形式で示す図である。
【図7】ナビゲーション装置の機能構成を示すブロック図である。
【図8】位置情報記憶部が記憶しているデータをテーブル形式で示す図である。
【図9】図1に示した目的地設定システムの第1の動作を示すフローチャートである。
【図10】図1に示した目的地設定システムの第2の動作を示すフローチャートである。
【図11】図1に示した目的地設定システムの第3の動作を示すフローチャートである。
【図12】第2の実施形態に係る目的地設定システムの構成を示す図である。
【図13】目的地情報サーバの機能構成を示すブロック図である。
【図14】ナビゲーション装置の機能構成を示すブロック図である。
【図15】ユーザが予約を行うときの目的地設定システムの動作を示すフローチャートである。
【図16】ユーザがナビゲーション装置に目的地を設定するときの目的地設定システムの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0021】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における目的地設定システムの構成を示す図である。この目的地設定システムは、ユーザが携帯するICタグ保持物としての鍵20、読取書込装置100、及びナビゲーション装置400を備える。鍵20は、ユーザが使用する車両の鍵であり、書込み可能なICタグ22を有している。ICタグ22は、例えばRFID(Radio Frequency Identification)であるが、他のICタグであっても良い。読取書込装置100は、ユーザのユーザ端末200に接続され、ICタグ22に対して書き込みを行う。ナビゲーション装置400は、ユーザの車両に設けられている。
【0022】
読取書込装置100は、ユーザが選択した目的地の目的地識別情報をユーザ端末200から受信してICタグ22に書き込む。ナビゲーション装置400は、目的地それぞれごとに、位置情報及び目的地識別情報を互いに対応付けて記憶している。そしてナビゲーション装置400は、ICタグ22から目的地識別情報を読み取り、読み取った目的地識別情報が示す位置情報を読み出す。そしてユーザまたはナビゲーション装置400は、読み出された位置情報を用いて行き先を設定する。
【0023】
目的地設定システムは、さらに目的地情報サーバ300を有している、目的地情報サーバ300は、通信網50及びゲートウェイサーバ500を介してユーザ端末200に接続している。
【0024】
目的地情報サーバ300は、目的地別に、目的地識別情報及び目的地情報を記憶している。目的地情報は、例えば目的地においてユーザが購入することができる商品や役務、目的地の周辺情報などである。目的地情報サーバ300は、ユーザ端末200に目的地情報及び目的地識別情報を送信する。ユーザ端末200のユーザは、目的地情報サーバ300から送信された目的地情報を参考にして目的地を選択する。ユーザ端末200は、ユーザが選択した目的地の目的地識別情報を、読取書込装置100を介してICタグ22に書き込む。
【0025】
またICタグ22には、ユーザを識別するユーザ識別情報が記憶されている。ユーザ識別情報は、ICタグ22に予め割り振られていたタグ識別情報であっても良いし、タグ識別情報とは別に割り振られた識別情報であっても良い。読取書込装置100は、ICタグ22からユーザ識別情報を読み取り、ユーザ端末200に出力する。
【0026】
ユーザ端末200は、ユーザが目的地に関する何らかの予約を行ったとき、予約した内容を示す予約情報を、目的地識別情報及びユーザ識別情報に対応付けて目的地情報サーバ300に送信する。目的地情報サーバ300は、受信した予約情報を、目的地識別情報及びユーザ識別情報に対応付けて記憶する。
【0027】
目的地に設置された目的地端末600は、予めその目的地の目的地識別情報を記憶している。目的地端末600は、目的地に到着したユーザが所有している鍵20のICタグ22から、ユーザ識別情報を読み取る。目的地端末600は、通信網50及びゲートウェイサーバ500を介して目的地情報サーバ300と通信する。目的地端末600は、目的地情報サーバ300に、ICタグ22から読み取ったユーザ識別情報及びその目的地の目的地識別情報を送信する。目的地情報サーバ300は、受信したユーザ識別情報及び目的地識別情報の組み合わせに対応する予約情報を読み出して、目的地端末600に送信する。
【0028】
なおICタグ22は、目的地情報サーバ300に接続するための接続情報を記憶していても良い。この場合、読取書込装置100は、ICタグ22から接続情報を読み取ってユーザ端末200に出力し、ユーザ端末200に、目的地情報サーバ300に接続させる。この接続情報は、読取書込装置100が記憶していても良い。
【0029】
接続情報は、例えばゲートウェイサーバ500のURL(Uniform Resource Locator)である。この場合、ゲートウェイサーバ500は、目的地情報サーバ300のURLを、ユーザ識別情報に対応付けて記憶している。そして、ユーザ端末200からユーザ識別情報が送信されたとき、ゲートウェイサーバ500は、送信されてきたユーザ識別情報に対応するURLを読み出し、読み出したURLを用いてユーザ識別情報を目的地情報サーバ300に送信する。これにより、ユーザ端末200と目的地情報サーバ300は接続される。なお、接続情報は目的地情報サーバ300のURLであってもよい。
【0030】
図2は、読取書込装置100の機能構成を示すブロック図である。読取書込装置100は、読取部110、情報送信部120、情報受信部130、及び書込部140を備える。読取部110は、ICタグ22から情報を読み取る。情報送信部120は、読取部110が読み取った情報をユーザ端末200に出力する。情報受信部130は、ICタグ22に書き込むべき目的地識別情報をユーザ端末200から受信する。書込部140は、情報受信部130が受信した目的地識別情報をICタグ22に書き込む。
【0031】
なお、ICタグ22に上記した接続情報が記憶されている場合、情報送信部120は接続指示手段として機能し、ユーザ端末200に接続情報を送信して目的地情報サーバ300に接続させる。
【0032】
図3は、ユーザ端末200の機能構成を示すブロック図である。ユーザ端末200は、読取情報受信部210、情報送信部220、目的地情報受信部230、目的地情報表示部240、及び選択情報入力部250を備える。
【0033】
読取情報受信部210は、読取書込装置100がICタグ22から読み取ったユーザ識別情報を受信する。情報送信部220は、読取情報受信部210が受信したユーザ識別情報を目的地情報サーバ300に送信する。読取情報受信部210が読取書込装置100から接続情報を受信した場合、情報送信部220は、接続情報を用いて目的地情報サーバ300に接続する。
【0034】
目的地情報受信部230は、目的地情報サーバ300から目的地情報及び目的地識別情報を受信する。目的地情報表示部240は、目的地情報受信部230が受信した目的地情報をユーザ端末200の表示装置に表示させるとともに、目的地情報及び目的地識別情報を一時的に記憶する。
【0035】
選択情報入力部250は、ユーザから、ユーザが選択した目的地を特定する情報が入力される。そして選択情報入力部250は、入力された情報に対応する目的地識別情報を目的地情報表示部240から読み出し、読取書込装置100を介してICタグ22に書き込む。また選択情報入力部250は、目的地情報表示部240から読み出した目的地識別情報を、読取情報受信部210が受信していたユーザ識別情報に対応付けて目的地情報サーバ300に送信する。
【0036】
また、選択情報入力部250には、選択した目的地を特定する情報とともに、上記した予約情報が入力されることがある。この場合、選択情報入力部250は、入力された予約情報を、目的地識別情報及びユーザ識別情報に対応付けて目的地情報サーバ300に送信する。
【0037】
なお、図3において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略している。図3に示したユーザ端末200の各構成要素は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。ユーザ端末200の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置には様々な変形例があることは、当業者には理解されるところである。
【0038】
図4は、目的地情報サーバ300の機能構成を示すブロック図である。目的地情報サーバ300は、目的地情報記憶部310及び目的地情報送信部320を備える。目的地情報記憶部310は、目的地それぞれごとに、目的地情報及び目的地識別情報を互いに対応付けて記憶している。目的地情報送信部320は、ユーザ端末200に、目的地情報記憶部310が記憶している目的地情報及び目的地識別情報を互いに対応付けて送信する。
【0039】
また目的地情報サーバ300は、予約情報受信部330、予約情報記憶部340、及び予約情報送信部350を備える。
【0040】
予約情報受信部330は、ユーザ端末200から、ICタグ22が記憶しているユーザ識別情報を、ユーザが選択した目的地の目的地識別情報、及び予約情報に対応付けて受信する。予約情報記憶部340は、予約情報受信部330が受信したユーザ識別情報、目的地識別情報、及び予約情報を互いに対応付けて記憶する。
【0041】
予約情報送信部350は、目的地に設置された目的地端末600から、ユーザ識別情報を当該目的地の目的地識別情報に対応付けて受信する。そして予約情報送信部350は、受信したユーザ識別情報及び目的地識別情報の組み合わせに対応する予約情報を、予約情報記憶部340から読み出して目的地端末600に送信する。
【0042】
なお、図4において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略している。図4に示した目的地情報サーバ300の各構成要素は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。目的地情報サーバ300の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置には様々な変形例があることは、当業者には理解されるところである。
【0043】
図5は、目的地情報記憶部310が記憶しているデータをテーブル形式で示す図である。目的地情報記憶部310は、目的地別に目的地情報及び目的地識別情報を互いに対応付けて記憶している。目的地情報は、例えばhtmlデータであるが、テキストデータであっても良い。
【0044】
図6は、予約情報記憶部340が記憶しているデータをテーブル形式で示す図である。予約情報記憶部340は、目的地識別情報、ユーザ識別情報、及び予約情報を互いに対応付けて記憶している。本図に示す例において、目的地識別情報は特定のゴルフ場を示している。そして予約情報は、ゴルフの予約日時を示す情報である。
【0045】
図7は、ナビゲーション装置400の機能構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置400は、位置情報記憶部410、読取部420、目的地設定部430、及び表示部440を備える。位置情報記憶部410は、目的地それぞれごとに、位置情報及び目的地識別情報を互いに対応付けて記憶する。読取部420は、ICタグ22から目的地識別情報を読み取る。目的地設定部430は、読取部420が読み取った目的地識別情報が示す位置情報を、位置情報記憶部410から読み出し、この位置情報を用いて行き先を設定する。表示部440は、設定結果をナビゲーション装置400の表示装置に表示させる。
【0046】
なお、図7において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略している。図7に示したナビゲーション装置400の各構成要素は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。ナビゲーション装置400の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置には様々な変形例があることは、当業者には理解されるところである。
【0047】
図8は、位置情報記憶部410が記憶しているデータをテーブル形式で示す図である。位置情報記憶部410は、目的地名、位置情報、及び目的地識別情報を互いに対応付けて記憶している。
【0048】
図9は、図1に示した目的地設定システムの第1の動作を示すフローチャートである。この動作は、ユーザがユーザ端末200を用いて目的地の情報を収集して予約を行うときの動作を示している。
【0049】
まずユーザは、読取書込装置100に鍵20をかざす。すると読取書込装置100の読取部110は、鍵20のICタグ22から情報を読み取る(ステップS10)。読み取られる情報には、ユーザ識別情報及び接続情報が含まれる。読取書込装置100の情報送信部120は、読取部110が読み取った情報をユーザ端末200に出力する。
【0050】
ユーザ端末200の読取情報受信部210は、読取書込装置100が出力した情報を受信する。そしてユーザ端末200の情報送信部220は、接続情報を用いて目的地情報サーバ300に接続する(ステップS20)。目的地情報サーバ300への接続は、例えば上述したようにゲートウェイサーバ500を介して行われる。
【0051】
目的地情報サーバ300の目的地情報送信部320は、ユーザ端末200からの接続要求を受信すると、目的地情報を提供するための画面データをユーザ端末200に送信する(ステップS30)。この画面データには、目的地の目的地識別情報が含まれている。
【0052】
ユーザ端末200の目的地情報受信部230は、目的地情報サーバ300から画面データを受信する。目的地情報表示部240は、目的地情報受信部230が受信した画面データを用いて、ユーザ端末200の表示装置に目的地情報を提供するための画面を表示する(ステップS40)。ユーザは、表示装置に表示された目的地情報に基づいて目的地を選択し、その目的地における予約情報をユーザ端末200の選択情報入力部250に入力する(ステップS50)。ここで入力されるデータには、選択した目的地を特定する情報が含まれる。そして選択情報入力部250は、選択した目的地の目的地識別情報を、入力された予約情報、及び読取書込装置100がICタグ22から読み取ったユーザ識別情報に対応付けて目的地情報サーバ300に送信する(ステップS60)。
【0053】
目的地情報サーバ300の予約情報受信部330は、ユーザ端末200から目的地識別情報、ユーザ識別情報、及び予約情報を受信すると、受信したこれらの情報を互いに対応付けて予約情報記憶部340に記憶させる(ステップS70)。
【0054】
またユーザ端末200の選択情報入力部250は、ユーザが選択した目的地の目的地識別情報を読取書込装置100に出力する。読取書込装置100の情報受信部130は、選択情報入力部250から目的地識別情報を受信する。そして読取書込装置100の書込部140は、情報受信部130が受信した目的地識別情報をICタグ22に書き込む(ステップS80)。
【0055】
図10は、図1に示した目的地設定システムの第2の動作を示すフローチャートである。この動作は、ユーザがナビゲーション装置400に目的地を設定するときの動作を示している。
【0056】
ユーザは、車に乗り込むとナビゲーション装置400に鍵20をかざす。するとナビゲーション装置400の読取部420は、鍵20のICタグ22から目的地識別情報を読み取る(ステップS110)。次いでナビゲーション装置400の目的地設定部430は、読取部420が読み取った目的地識別情報に対応する目的地名及び位置情報を、位置情報記憶部410から読み出す(ステップS120)。そして目的地設定部430は、読み出した位置情報を用いて目的地の設定処理を行う(ステップS130)。そして表示部440は、目的地の設定結果を、目的地名に対応付けてナビゲーション装置400の表示装置に表示させる。なお、目的地設定部430は、読み出した位置情報が示す位置や施設名をまず表示し、ユーザが表示を確認した後に目的地設定入力を行ってから、目的地の設定処理を行っても良い。
【0057】
図11は、図1に示した目的地設定システムの第3の動作を示すフローチャートである。この動作は、ユーザが目的地に到着してチェックインするときの動作を示している。
【0058】
まずユーザは、鍵20を目的地端末600の読取装置にかざす。すると読取装置は、鍵20のICタグ22からユーザ識別情報を読み取る(ステップS210)。目的地端末600は、読取装置が読み取ったユーザ識別情報を、目的地端末600が予め記憶している目的地識別情報に対応付けて目的地情報サーバ300に送信する(ステップS220)。
【0059】
目的地情報サーバ300の予約情報送信部350は、目的地端末600からユーザ識別情報及び目的地識別情報を受信する。そして予約情報送信部350は、受信したユーザ識別情報及び目的地識別情報の組み合わせに対応する予約情報を、予約情報記憶部340から読み出す(ステップS230)。そして予約情報送信部350は、読み出した予約情報を目的地端末600に送信する(ステップS240)。目的地端末600は、受信した予約情報を表示装置に表示させる(ステップS250)。
【0060】
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。本実施形態によれば、ユーザがユーザ端末200を用いて目的地情報を検索して目的地における予約をしたときに、車の鍵20のICタグ22に目的地識別情報が書き込まれる。そしてユーザがナビゲーション装置400に鍵20をかざすと、ナビゲーション装置400がICタグ22から目的地識別情報を読み出し、この目的地識別情報に基づいて目的地を設定する。従って、目的地の設定を簡略化することができる。
【0061】
またICタグ22又は読取書込装置100は、目的地情報サーバ300に接続するための接続情報を予め記憶している。そしてユーザ端末200は、この接続情報を用いて目的地情報サーバ300に接続する。従って、ユーザは、鍵20を読取書込装置100にかざすのみで、ユーザ端末200を目的地情報サーバ300に接続することができる。
【0062】
また目的地情報サーバ300は、ユーザ端末200から送信されてきた予約情報を、目的地識別情報及びユーザ識別情報に対応付けて記憶している。そして目的地端末600が、ICタグ22からユーザ識別情報を読み取り、このユーザ識別情報と目的地識別情報を送信してくると、目的地情報サーバ300は、ユーザ識別情報と目的地識別情報の組み合わせに対応する予約情報を目的地端末600に送信する。従って、ユーザは、目的地において鍵20を読取装置にかざすのみで、チェックインを行うことができる。
【0063】
(第2の実施形態)
図12は、第2の実施形態に係る目的地設定システムの構成を示す図である。第1の実施形態に係る目的地設定システムは、ユーザが選択した目的地識別情報をICタグ22に書き込んでいたが、第2の実施形態に係る目的地設定システムは、ユーザが選択した目的地識別情報を、目的地情報サーバ300がユーザ識別情報に対応付けて記憶する。そして、ナビゲーション装置400は、無線通信を介して通信網50に接続する。そしてナビゲーション装置400は、ゲートウェイサーバ500を介して目的地情報サーバ300に接続し、目的地情報サーバ300から目的地識別情報を受信する。以下、第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。
【0064】
図13は、本実施形態における目的地情報サーバ300の機能構成を示すブロック図である。この目的地情報サーバ300は、予約情報受信部330が選択情報受信部として機能する点、予約情報記憶部340が選択情報記憶部として機能する点、及び目的地識別情報送信部360を備える点を除いて、第1の実施形態に係る目的地情報サーバ300と同様の構成である。
【0065】
予約情報受信部330は、第1の実施形態と同様に、ユーザが選択した目的地の目的地識別情報を、ICタグ22が記憶しているユーザ識別情報に対応付けて受信する。このとき予約情報受信部330は、予約情報も受信する。予約情報記憶部340は、第1の実施形態と同様に、予約情報受信部330が受信した目的地識別情報及びユーザ識別情報を互いに対応付けて記憶する。このとき予約情報記憶部340は、予約情報も記憶する。
【0066】
目的地識別情報送信部360は、ナビゲーション装置400からユーザ識別情報を受信する。そして目的地識別情報送信部360は、受信したユーザ識別情報に対応する目的地識別情報を予約情報記憶部340から読み出してナビゲーション装置400に送信する。
【0067】
図14は、本実施形態に係るナビゲーション装置400の機能構成を示すブロック図である。このナビゲーション装置400は、送信部425及び目的地識別情報受信部435を備える点、並びに目的地設定部430の動作を除いて、第1の実施形態に係るナビゲーション装置400と同様の構成である。
【0068】
送信部425は、読取部420が読み取ったユーザ識別情報を目的地情報サーバ300に送信する。目的地識別情報受信部435は、目的地情報サーバ300から目的地識別情報を受信する。そして目的地設定部430は、目的地識別情報受信部435が受信した目的地識別情報が示す位置情報を位置情報記憶部410から読み出し、この位置情報を用いて行き先を設定する。
【0069】
図15は、本実施形態の目的地設定システムにおいて、ユーザが予約を行うときの動作を示すフローチャートである。本図に示す動作は、第1の実施形態における図9に相当している。本図に示す動作は、鍵20のICタグ22に目的地識別情報が書き込まれない点、すなわち図9のステップS80が省略されている点を除いて、図9に示した動作と同様である。
【0070】
図16は、本実施形態の目的地設定システムにおいて、ユーザがナビゲーション装置400に目的地を設定するときの動作を示すフローチャートである。ユーザは、車に乗り込むとナビゲーション装置400に鍵20をかざす。するとナビゲーション装置400の読取部420は、鍵20のICタグ22からユーザ識別情報を読み取る(ステップS310)。次いでナビゲーション装置400の送信部425は、読取部420が読み取ったユーザ識別情報を目的地情報サーバ300に送信する(ステップS320)。
【0071】
目的地情報サーバ300の目的地識別情報送信部360は、ナビゲーション装置400からユーザ識別情報を受信すると、受信したユーザ識別情報に対応する目的地識別情報を予約情報記憶部340から読み出す(ステップS330)。そして目的地識別情報送信部360は、読み出した目的地識別情報をナビゲーション装置400に送信する(ステップS340)。
【0072】
ナビゲーション装置400の目的地識別情報受信部435は、目的地情報サーバ300から目的地識別情報を受信する。そしてナビゲーション装置400の目的地設定部430は、目的地識別情報受信部435が受信した目的地識別情報に対応する目的地名及び位置情報を、位置情報記憶部410から読み出す(ステップS350)。そして目的地設定部430は、読み出した位置情報を用いて目的地の設定処理を行う(ステップS360)。そして表示部440は、目的地の設定結果を、目的地名に対応付けてナビゲーション装置400の表示装置に表示させる。
【0073】
なお本実施形態の目的地設定システムにおいて、ユーザが目的地に到着してチェックインするときの動作は、第1の実施形態と同様である。
【0074】
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0075】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。例えば上記した実施形態において、鍵20のICタグ22に目的地識別情報が書き込まれるタイミングは、予約情報を入力したときであったが、単にユーザが目的地の選択入力を行ったタイミングであっても良い。またナビゲーション装置400の読取部420が鍵20のICタグ22から情報を読み取ったときに、車のエンジンを始動させても良い。
【0076】
また、第1の実施形態において、鍵20のICタグ22は、複数の目的地識別情報を、経由順序を示す情報に対応付けて記憶しても良い。また第2の実施形態において、目的地情報サーバ300の予約情報記憶部340は、複数の目的地識別情報を、経由順序を示す情報に対応付けて記憶しても良い。これらの場合、ナビゲーション装置400の読取部420又は目的地識別情報受信部435は、目的地識別情報を、経由順序を示す情報に対応付けて取得する。そしてナビゲーション装置400の目的地設定部430は、複数の目的地識別情報それぞれに対応する位置情報を読み出し、これら位置情報を、経由順序を示す情報に従って経由するようにルートを設定する。
【0077】
また上記した各実施形態において、ICタグ22は鍵20に取り付けられていなくてもよく、ユーザが携帯する他の物に取り付けられていても良い。
【0078】
またICタグ22は、ユーザの車の電子制御ユニットの種類を特定する情報を、例えばナビゲーション装置400から書き込まれても良い。この場合ユーザは、ユーザ端末200に電子制御ユニットの種類を特定する情報を読み込ませて、ユーザ端末200でその種類を確認することができる。またユーザ端末200が直接その車のディーラのウェブサイトに接続しても良い。また読取書込装置100がICタグ22に、音楽の曲別に割り振られたコードと、その曲の内容を説明するテキストデータとを互いに対応付けて書込み、これらのデータをナビゲーション装置400に読み込ませ、ナビゲーション装置400が保持している楽曲情報データベースを更新させても良い。
【符号の説明】
【0079】
20 鍵
22 ICタグ
50 通信網
100 読取書込装置
110 読取部
120 情報送信部
130 情報受信部
140 書込部
200 ユーザ端末
210 読取情報受信部
220 情報送信部
230 目的地情報受信部
240 目的地情報表示部
250 選択情報入力部
300 目的地情報サーバ
310 目的地情報記憶部
320 目的地情報送信部
330 予約情報受信部
340 予約情報記憶部
350 予約情報送信部
360 目的地識別情報送信部
400 ナビゲーション装置
410 位置情報記憶部
420 読取部
425 送信部
430 目的地設定部
435 目的地識別情報受信部
440 表示部
500 ゲートウェイサーバ
600 目的地端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが携帯する物であり、書込み可能なICタグを有しているICタグ保持物と、
前記ユーザのユーザ端末に接続され、前記ICタグに対して書き込みを行う書込装置と、
ユーザの車両に設けられたナビゲーション装置と、
を備え、
前記書込装置は、
ユーザが選択した目的地の目的地識別情報を前記ユーザ端末から受信する書込情報受信手段と、
前記ICタグに、前記書込情報受信手段が受信した前記目的地識別情報を書き込む書込手段と、
を備え、
前記ナビゲーション装置は、
目的地それぞれごとに、位置情報及び前記目的地識別情報を互いに対応付けて記憶する位置情報記憶手段と、
前記ICタグから前記目的地識別情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段が読み取った前記目的地識別情報に対応する前記位置情報を前記位置情報記憶手段から読み出す目的地設定手段と、
を備える目的地設定システム。
【請求項2】
請求項1に記載の目的地設定システムにおいて、
目的地それぞれごとに、目的地情報及び目的地識別情報を互いに対応付けて記憶する目的地情報サーバをさらに備え、
前記ICタグ又は前記書込装置は、前記目的地情報サーバに接続するための接続情報を記憶しており、
前記書込装置は、前記ユーザ端末に前記接続情報を送信して前記ユーザ端末を前記目的地情報サーバに接続させる接続指示手段と、
を有する目的地設定システム。
【請求項3】
請求項2に記載の目的地設定システムにおいて、
前記ICタグは、さらに前記ユーザのユーザ識別情報を記憶しており、
前記目的地情報サーバは、
前記ユーザ端末から、前記ICタグが記憶している前記ユーザ識別情報を、前記ユーザが選択した前記目的地の前記目的地識別情報、及び前記ユーザが予約した内容を示す予約情報に対応付けて受信する予約情報受信手段と、
前記予約情報受信手段が受信した前記ユーザ識別情報、前記目的地識別情報、及び前記予約情報を互いに対応付けて記憶する予約情報記憶手段と、
前記目的地に設置された目的地端末から、前記ユーザ識別情報を当該目的地の前記目的地識別情報に対応付けて受信したときに、受信した前記ユーザ識別情報及び前記目的地識別情報の組み合わせに対応する前記予約情報を前記予約情報記憶手段から読み出して前記目的地端末に送信する予約情報送信手段と、
を備える目的地設定システム。
【請求項4】
ユーザが携帯する物であり、ユーザ識別情報を記憶しているICタグを有しているICタグ保持物と、
ユーザが選択した目的地を特定する目的地識別情報を記憶する目的地情報サーバと、
ユーザの車両に設けられたナビゲーション装置と、
を備え、
前記目的地情報サーバは、
ユーザ端末から、前記ユーザが選択した前記目的地の前記目的地識別情報を、前記ICタグが記憶している前記ユーザ識別情報に対応付けて受信する選択情報受信手段と、
前記選択情報受信手段が受信した前記目的地識別情報及び前記ユーザ識別情報を互いに対応付けて記憶する選択情報記憶手段と、
前記ナビゲーション装置から前記ユーザ識別情報を受信し、前記ユーザ識別情報に対応する前記目的地識別情報を前記選択情報記憶手段から読み出して前記ナビゲーション装置に送信する目的地識別情報送信手段と、
を有し、
前記ナビゲーション装置は、
目的地それぞれごとに、位置情報及び前記目的地識別情報を互いに対応付けて記憶する位置情報記憶手段と、
前記ICタグから前記ユーザ識別情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段が読み取った前記ユーザ識別情報を前記目的地情報サーバに送信する送信手段と、
前記目的地情報サーバから前記目的地識別情報を受信する目的地識別情報受信手段と、
前記目的地識別情報受信手段が受信した前記目的地識別情報が示す前記位置情報を前記位置情報記憶手段から読み出す目的地設定手段と、
を備える目的地設定システム。
【請求項5】
請求項4に記載の目的地設定システムにおいて、
前記ユーザ端末に接続され、前記ICタグから前記ユーザ識別情報を読み取る読取装置をさらに備え、
前記ICタグ又は前記読取装置は、前記目的地情報サーバに接続するための接続情報を記憶しており、
前記読取装置は、前記ユーザ端末に前記接続情報を送信して前記ユーザ端末を前記目的地情報サーバに接続させる接続指示手段と、
を有する目的地設定システム。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の目的地設定システムにおいて、
前記目的地情報サーバは、
前記ユーザ端末から、前記ICタグが記憶している前記ユーザ識別情報を、前記ユーザが選択した前記目的地の前記目的地識別情報、及び前記ユーザが予約した内容を示す予約情報に対応付けて受信する予約情報受信手段と、
前記予約情報受信手段が受信した前記ユーザ識別情報、前記目的地識別情報、及び前記予約情報を互いに対応付けて記憶する予約情報記憶手段と、
前記目的地に設置された目的地端末から、前記ユーザ識別情報を当該目的地の前記目的地識別情報に対応付けて受信したときに、受信した前記ユーザ識別情報及び前記目的地識別情報の組み合わせに対応する前記予約情報を前記予約情報記憶手段から読み出して前記目的地端末に送信する予約情報送信手段と、
を備える目的地設定システム。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一つに記載の目的地設定システムにおいて、
前記携帯物は前記車両の鍵である目的地設定システム。
【請求項8】
車両のナビゲーション装置であって、
目的地それぞれごとに位置情報及び目的地識別情報を互いに対応付けて記憶する位置情報記憶手段と、
ユーザが携帯するICタグ保持物に取り付けられたICタグから前記目的地識別情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段が読み取った前記目的地識別情報が示す前記位置情報を読み出す目的地設定手段と、
を備えるナビゲーション装置。
【請求項9】
車両のナビゲーション装置であって、
目的地それぞれごとに位置情報及び目的地識別情報を互いに対応付けて記憶する位置情報記憶手段と、
ユーザが携帯するICタグ保持物に取り付けられたICタグからユーザ識別情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段が読み取った前記ユーザ識別情報を目的地情報サーバに送信する送信手段と、
前記目的地情報サーバから前記目的地識別情報を受信する目的地情報受信手段と、
前記目的地情報受信手段が受信した前記目的地識別情報が示す前記位置情報を前記位置情報記憶手段から読み出す目的地設定手段と、
を備えるナビゲーション装置。
【請求項10】
目的地を特定するための目的地識別情報を車のナビゲーション装置に送信する目的地情報サーバであって、
ユーザ端末からユーザ識別情報及び前記目的地識別情報を受信して記憶する選択情報記憶手段と、
前記ナビゲーション装置から前記ユーザ識別情報を受信するユーザ識別情報受信手段と、
前記ユーザ識別情報受信手段が受信した前記ユーザ識別情報に対応する前記目的地識別情報を前記選択情報記憶手段から読み出して前記ナビゲーション装置に送信する目的地情報送信手段と、
を備える目的地情報サーバ。
【請求項11】
車に設けられたナビゲーション装置に、目的地それぞれごとに位置情報及び目的地識別情報を互いに対応付けて記憶する位置情報記憶手段を設け、
ユーザが携帯するICタグ保持物に設けられ、書込み可能なICタグに、ユーザが選択した目的地の目的地識別情報を書き込み、
前記ナビゲーション装置が、前記ICタグから前記目的地識別情報を読み取り、読み取った前記目的地識別情報が示す前記位置情報を前記位置情報記憶手段から読み出す、目的地設定方法。
【請求項12】
車両に設けられたナビゲーション装置に、目的地それぞれごとに位置情報及び目的地識別情報を互いに対応付けて記憶する位置情報記憶手段を設け、
ユーザが携帯するICタグ保持物に設けられたICタグに、ユーザ識別情報を記憶させておき、
ユーザ端末が、前記ICタグから読み取られた前記ユーザ識別情報と、前記ユーザが選択した前記目的地の前記目的地識別情報とを互いに対応付けて目的地情報サーバに送信し、
前記目的地情報サーバが、受信した前記目的地識別情報及び前記ユーザ識別情報を互いに対応付けて記憶し、
前記ナビゲーション装置が、前記ICタグから前記ユーザ識別情報を読み取って前記目的地情報サーバに送信し、
前記目的地情報サーバが、受信した前記ユーザ識別情報に対応する前記目的地識別情報を前記ナビゲーション装置に送信し、
前記ナビゲーション装置が、前記目的地情報サーバから受信した前記目的地識別情報が示す前記位置情報を前記位置情報記憶手段から読み出す目的地設定方法。
【請求項13】
コンピュータを、車両のナビゲーション装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
目的地それぞれごとに位置情報及び目的地識別情報を互いに対応付けて記憶する機能と、
ユーザが携帯するICタグ保持物に取り付けられたICタグから前記目的地識別情報を読み取る機能と、
読み取った前記目的地識別情報が示す前記位置情報を読み出す機能と、
を実現させるプログラム。
【請求項14】
コンピュータを、車両のナビゲーション装置として機能させるためのプログラムであって、
目的地それぞれごとに位置情報及び目的地識別情報を互いに対応付けて記憶する機能と、
ユーザが携帯するICタグ保持物に取り付けられたICタグからユーザ識別情報を読み取って目的地情報サーバに送信する機能と、
前記目的地情報サーバから前記目的地識別情報を受信する機能と、
受信した前記目的地識別情報が示す前記位置情報を読み出す機能と、
を備える実現させるプログラム。
【請求項15】
コンピュータを、目的地を特定するための目的地識別情報を車両のナビゲーション装置に送信する目的地情報サーバとして機能させるためのプログラムであって、
ユーザ端末からユーザ識別情報及び前記目的地識別情報を受信して記憶する機能と、
前記ナビゲーション装置から前記ユーザ識別情報を受信する機能と、
受信した前記ユーザ識別情報に対応する前記目的地識別情報を前記ナビゲーション装置に送信する機能と、
を実現させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−210578(P2010−210578A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−59717(P2009−59717)
【出願日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】