直交tRNA−アミノアシルtRNAシンテターゼ対を生産するための方法及び組成物
【課題】細胞の生合成機構をより効率的且つ有効に改変できるように改善する方法を提供する。
【解決手段】直交tRNAと、直交アミノアシルtRNAシンテターゼ、および、直交tRNA/シンテターゼ対を含むタンパク質生合成機構の成分を作製するための組成物と方法であり、直交対を同定するための方法。これらの成分は非天然アミノ酸をポリペプチドやタンパク質にin vivoで組込むために使用することができる。
【解決手段】直交tRNAと、直交アミノアシルtRNAシンテターゼ、および、直交tRNA/シンテターゼ対を含むタンパク質生合成機構の成分を作製するための組成物と方法であり、直交対を同定するための方法。これらの成分は非天然アミノ酸をポリペプチドやタンパク質にin vivoで組込むために使用することができる。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)配列番号1〜3から選択されるポリヌクレオチド配列又はその相補的ポリヌクレオチド配列、及び
b)ポリヌクレオチド配列(a)の実質的に全長にわたって高ストリンジェント条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチド配列から構成される群から選択されるポリヌクレオチド配列を含む核酸。
【請求項2】
直交tRNA(O−tRNA)を含む組成物であって、O−tRNAがセレクターコドンを認識し、O−tRNAが直交アミノアシルtRNAシンテターゼにより非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化される前記組成物。
【請求項3】
少なくとも1種の組換え直交アミノアシルtRNAシンテターゼ(O−RS)の生産方法であって、
(a)第1の生物に由来する少なくとも1種のアミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)から誘導されるRSのライブラリーを作製する段階と、
(b)非天然アミノ酸と天然アミノ酸の存在下に直交tRNA(O−tRNA)をアミノアシル化するメンバーをRSのライブラリーから選択又はスクリーニングすることにより活性RSのプールを提供する段階と、
(c)非天然アミノ酸の不在下にO−tRNAを優先的にアミノアシル化する活性RSのプールを選択又はスクリーニングすることにより、O−tRNAを非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化する少なくとも1種の組換えO−RSを提供する段階を含む前記方法。
【請求項4】
組換え直交tRNA(O−tRNA)の生産方法であって、
(a)第1の生物に由来する少なくとも1種のtRNAから誘導されるtRNAのライブラリーを作製する段階と、
(b)第1の生物に由来するRSの不在下に第2の生物に由来するアミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)によりアミノアシル化されるtRNAのライブラリーを選択又はスクリーニングすることによりtRNAのプールを提供する段階と、
(c)導入した直交RS(O−RS)によりアミノアシル化されるメンバーをtRNAのプールから選択又はスクリーニングすることにより、少なくとも1個のセレクターコドンを認識し、第2の生物に由来するRSにより効率的に認識されず、O−RSにより優先的にアミノアシル化される少なくとも1種の組換えO−tRNAを提供する段階を含む前記方法。
【請求項5】
少なくとも1種の特異的O−tRNA/O−RS対の生産方法であって、
(a)第1の生物に由来する少なくとも1種のtRNAから誘導されるtRNAのライブラリーを作製する段階と、
(b)第1の生物に由来するRSの不在下で第2の生物に由来するアミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)によりアミノアシル化されるtRNAのライブラリーをネガティブスクリーニング又は選択することにより、tRNAのプールを提供する段階と、
(c)導入した直交RS(O−RS)によりアミノアシル化されるメンバーをtRNAのプールから選択又はスクリーニングすることにより、セレクターコドンを認識し、第2の生物に由来するRSにより効率的に認識されず、O−RSにより優先的にアミノアシル化される少なくとも1種の組換えO−tRNAを提供する段階と、
(d)第3の生物に由来する少なくとも1種のアミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)から誘導されるRSのライブラリーを作製する段階と、
(e)非天然アミノ酸と天然アミノ酸の存在下に少なくとも1種の組換えO−tRNAを優先的にアミノアシル化するメンバーをRSのライブラリーから選択又はスクリーニングすることにより、活性RSのプールを提供する段階と、
(f)非天然アミノ酸の不在下に少なくとも1種の組換えO−tRNAを優先的にアミノアシル化する活性RSのプールをネガティブ選択又はスクリーニングすることにより、非天然アミノ酸に特異的な少なくとも1種の組換えO−RSと少なくとも1種の組換えO−tRNAを含む少なくとも1種の特異的O−tRNA/O−RS対を提供する段階を含む前記方法。
【請求項6】
第2の生物のin vivo翻訳系で使用するための直交tRNA−tRNAシンテターゼ対の同定方法であって、
マーカー遺伝子と、tRNAと、第1の生物から単離又は誘導されるアミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)を第2の生物に由来する第1組の細胞に導入する段階と、
マーカー遺伝子とtRNAを第2の生物に由来する複製組の細胞に導入する段階と、
第1組と複製組の細胞を選択又はスクリーニング物質の存在下に増殖させ、第1組では生存するか又は特異的スクリーニング応答を示すが、複製組では生存するか又は特異的スクリーニング応答を示すことができない細胞を選択又はスクリーニングすることにより、第2の生物のin vivo翻訳系で使用するための直交tRNA−tRNAシンテターゼ対を含む生存又はスクリーニング済み細胞を提供する段階を含む前記方法。
【請求項1】
a)配列番号1〜3から選択されるポリヌクレオチド配列又はその相補的ポリヌクレオチド配列、及び
b)ポリヌクレオチド配列(a)の実質的に全長にわたって高ストリンジェント条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチド配列から構成される群から選択されるポリヌクレオチド配列を含む核酸。
【請求項2】
直交tRNA(O−tRNA)を含む組成物であって、O−tRNAがセレクターコドンを認識し、O−tRNAが直交アミノアシルtRNAシンテターゼにより非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化される前記組成物。
【請求項3】
少なくとも1種の組換え直交アミノアシルtRNAシンテターゼ(O−RS)の生産方法であって、
(a)第1の生物に由来する少なくとも1種のアミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)から誘導されるRSのライブラリーを作製する段階と、
(b)非天然アミノ酸と天然アミノ酸の存在下に直交tRNA(O−tRNA)をアミノアシル化するメンバーをRSのライブラリーから選択又はスクリーニングすることにより活性RSのプールを提供する段階と、
(c)非天然アミノ酸の不在下にO−tRNAを優先的にアミノアシル化する活性RSのプールを選択又はスクリーニングすることにより、O−tRNAを非天然アミノ酸で優先的にアミノアシル化する少なくとも1種の組換えO−RSを提供する段階を含む前記方法。
【請求項4】
組換え直交tRNA(O−tRNA)の生産方法であって、
(a)第1の生物に由来する少なくとも1種のtRNAから誘導されるtRNAのライブラリーを作製する段階と、
(b)第1の生物に由来するRSの不在下に第2の生物に由来するアミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)によりアミノアシル化されるtRNAのライブラリーを選択又はスクリーニングすることによりtRNAのプールを提供する段階と、
(c)導入した直交RS(O−RS)によりアミノアシル化されるメンバーをtRNAのプールから選択又はスクリーニングすることにより、少なくとも1個のセレクターコドンを認識し、第2の生物に由来するRSにより効率的に認識されず、O−RSにより優先的にアミノアシル化される少なくとも1種の組換えO−tRNAを提供する段階を含む前記方法。
【請求項5】
少なくとも1種の特異的O−tRNA/O−RS対の生産方法であって、
(a)第1の生物に由来する少なくとも1種のtRNAから誘導されるtRNAのライブラリーを作製する段階と、
(b)第1の生物に由来するRSの不在下で第2の生物に由来するアミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)によりアミノアシル化されるtRNAのライブラリーをネガティブスクリーニング又は選択することにより、tRNAのプールを提供する段階と、
(c)導入した直交RS(O−RS)によりアミノアシル化されるメンバーをtRNAのプールから選択又はスクリーニングすることにより、セレクターコドンを認識し、第2の生物に由来するRSにより効率的に認識されず、O−RSにより優先的にアミノアシル化される少なくとも1種の組換えO−tRNAを提供する段階と、
(d)第3の生物に由来する少なくとも1種のアミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)から誘導されるRSのライブラリーを作製する段階と、
(e)非天然アミノ酸と天然アミノ酸の存在下に少なくとも1種の組換えO−tRNAを優先的にアミノアシル化するメンバーをRSのライブラリーから選択又はスクリーニングすることにより、活性RSのプールを提供する段階と、
(f)非天然アミノ酸の不在下に少なくとも1種の組換えO−tRNAを優先的にアミノアシル化する活性RSのプールをネガティブ選択又はスクリーニングすることにより、非天然アミノ酸に特異的な少なくとも1種の組換えO−RSと少なくとも1種の組換えO−tRNAを含む少なくとも1種の特異的O−tRNA/O−RS対を提供する段階を含む前記方法。
【請求項6】
第2の生物のin vivo翻訳系で使用するための直交tRNA−tRNAシンテターゼ対の同定方法であって、
マーカー遺伝子と、tRNAと、第1の生物から単離又は誘導されるアミノアシルtRNAシンテターゼ(RS)を第2の生物に由来する第1組の細胞に導入する段階と、
マーカー遺伝子とtRNAを第2の生物に由来する複製組の細胞に導入する段階と、
第1組と複製組の細胞を選択又はスクリーニング物質の存在下に増殖させ、第1組では生存するか又は特異的スクリーニング応答を示すが、複製組では生存するか又は特異的スクリーニング応答を示すことができない細胞を選択又はスクリーニングすることにより、第2の生物のin vivo翻訳系で使用するための直交tRNA−tRNAシンテターゼ対を含む生存又はスクリーニング済み細胞を提供する段階を含む前記方法。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17A】
【図17B】
【図17C】
【図17D】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17A】
【図17B】
【図17C】
【図17D】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【公開番号】特開2009−77731(P2009−77731A)
【公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−285997(P2008−285997)
【出願日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【分割の表示】特願2002−583590(P2002−583590)の分割
【原出願日】平成14年4月19日(2002.4.19)
【出願人】(593052785)ザ スクリップス リサーチ インスティテュート (91)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【分割の表示】特願2002−583590(P2002−583590)の分割
【原出願日】平成14年4月19日(2002.4.19)
【出願人】(593052785)ザ スクリップス リサーチ インスティテュート (91)
【Fターム(参考)】
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