説明

真空ポンプ

【課題】低消費動力、小型でありながら短時間に高真空が得られる大気圧排気の真空ポンプを提供する。
【解決手段】ターボ分子ポンプ部2、再生ポンプ部4、ネジ溝ポンプ部3の順に配設され、これらのポンプ部の各ロータ5、201、401、301は第1の駆動モータ6の出力軸6Aに直結されて回転駆動され、円周流ポンプ部9のロータ903は第2の駆動モータ10の出力軸10Aに直結されて回転駆動される。排気経路は、真空チャンバから真空ポンプのターボ分子ポンプ部2、ネジ溝ポンプ部3、再生ポンプ部4、円周流ポンプ部9の順の経路で大気へと排気されるようになっている。排気を始めるときは、先ず、第2の駆動モータ10を駆動して円周流ポンプ部9を運転し、ターボ分子ポンプ部〜再生ポンプ部の気圧を低真空状態にする。この状態で、第1の駆動モータ6を起動してターボ分子ポンプ部〜再生ポンプ部の運転を開始する。分子ポンプ部〜再生ポンプ部は大気圧よりもはるかに気圧が低下しているから、抵抗が少なくて消費動力が少なく、第1の駆動モータは小型のものが使用でき、その発熱も少ない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、半導体製造装置、電子顕微鏡、表面分析装置、質量分析装置、粒子加速器、核融合実験装置等に用いられる真空ポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
真空ポンプにより高真空を得るためには、高真空側に、ターボ分子ポンプ、クライオポンプ等、低真空側にドライポンプ、油ロータリポンプ等の補助ポンプを用い、高真空側のポンプと低真空側のポンプとを組み合わせるのが一般的である。そして、高真空側のポンプと低真空側のポンプとを一体化してひとつの筐体内にまとめる試みが種々なされている。この発明の発明者等も、既に、半導体製造工程中のドライエッチングやCVD等のプロセスにおけるプロセスチャンバの真空引きと反応ガスの導入を速やかに行う、小型、低コストの真空ポンプとして、特許文献1になる発明を実現した。
【0003】
この真空ポンプは、図7に示すように、プロセスチャンバ側のガス吸入口5から高真空側のターボ分子ポンプ部2、ネジ溝ポンプ部3を経て、低真空側の渦巻きポンプ40から大気中50へと排気される。ターボ分子ポンプ部2とネジ溝ポンプ部3とは第1の駆動モータ6で駆動され、渦巻きポンプ40は別の第2の駆動モータ11で駆動される。
【0004】
プロセスチャンバを大気圧の状態から真空引きするには、先ず、渦巻きポンプ40を高速で回転させ、ターボ分子ポンプ部2、ネジ溝ポンプ部3やプロセスチャンバ内を粗引きして、ターボ分子ポンプ部2、ネジ溝ポンプ部3内のガスの粘性抵抗を減らして、ターボ分子ポンプ部2、ネジ溝ポンプ部3のロータが低抵抗で回転できるようにする。しかし、大気圧から粗引きを始めると、渦巻きポンプの高速回転では圧力が充分に下がらず、ターボ分子ポンプ部、ネジ溝ポンプ部内のガスの粘性抵抗が未だ大きくて、第1の駆動モータ6に大きな出力が要求される。また、所定の真空度に達するまでも長い時間を要する。第1の駆動モータ6に大出力のモータを用いると、ポンプが大型化するばかりでなく、その発熱量が増え、モータ周囲の温度を上げてしまうという問題も生じる。
【0005】
【特許文献1】特開2002−168192号公報(段落番号0016、0018、0026〜0027、0041、図1参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明は、上述の問題点を解決し、低消費動力、小型でありながら短時間に高真空が得られる大気圧排気の真空ポンプを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、この発明の真空ポンプは、第1の駆動源により回転駆動されるターボ分子ポンプ部、ネジ溝ポンプ部および再生ポンプ部と、第2の駆動源により回転駆動される円周流ポンプ部とが、ターボ分子ポンプ部、ネジ溝ポンプ部、再生ポンプ部および円周流ポンプ部の順の排気通路で接続されて、ひとつの筐体内に収納されている。
【0008】
すなわち、この発明では、小型化と性能向上のために、高真空側に再生ポンプを追加し、低真空側に円周流ポンプを用いた。そして、起動時の高真空側(ターボ分子ポンプ部、ネジ溝ポンプ部、再生ポンプ部)の空気抵抗を小さくして第1の駆動源を早く立ち上げるために、第2の駆動源で円周流ポンプを駆動し、高真空側に素早く低真空(250Torr以下)を作り出せるようにした。なお、所定の真空度に到達した後は、高真空側の第1の駆動源だけ運転を続け、低真空側の第2の駆動源を停止することも可能である。
【0009】
上記第1の駆動源と同軸に、高真空側のポンプ内がターボ分子ポンプ部、再生ポンプ部、ネジ溝ポンプ部の順に配設され、ネジ溝ポンプ部の内部に第1の駆動源が配置されているようにすると、円板状でそのロータ質量がネジ溝ポンプ部のロータ質量よりも大きい再生ポンプ部が第1の駆動源よりもターボ分子ポンプ部寄りになって、排気通路、冷却液通路の配置がシンプルになり、容易に一体化することができる。
【0010】
再生ポンプ部および円周流ポンプ部は発熱が多いから、それぞれに近接して冷却管路を設けて冷却することが好ましい。
【0011】
この冷却管路が、再生ポンプステータ部材および円周流ポンプステータ部材にそれぞれ刻設された溝と、この溝を塞ぐ対向部材の対向面とで形成されているようにすると、余分な空間がなく、コンパクトで冷却効率がよくなる。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、以下の効果を奏する。
【0013】
(1)小型でありながら短時間に高真空が得られる大気圧排気の真空ポンプが得られる。
【0014】
(2)高真空側の排気ガスの抵抗をその起動時から少なくでき、高真空側の駆動源として低消費動力、小型の駆動源を使用することができる。
【0015】
(3)補助ポンプを高真空側のポンプと一体化してひとつの筐体内にまとめたから、排気系コンダクタンスを大きくでき、トータルの使用エネルギーを減らすことができる。
【0016】
(4)補助ポンプ別置の場合に比べ、真空ポンプから外部へのガスの排気が大気圧で行われるから、排気管路を細くできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
この発明の実施の形態を、以下、図1〜図6を参照して説明する。図1は、この発明の一実施形態を示す縦断面図、図2は、図1のII−II断面図、図3は、図1のIII−III断面図、図4は、図1のIV−IV断面図、図5は、図1のV−V断面図である。また、図6は、この発明の排気順路を示すブロック図である。
【0018】
図1において、1は真空ポンプの筐体である。この筐体1は、円筒状のケーシング1A、ケーシング1A下部に密封接続された中間ベース1B、中間ベース1B下部に密封接続された下部ベース1Cおよび下部ベース1C下面を密閉して覆う下カバー1Dからなっている。2はターボ分子ポンプ部、3はネジ溝ポンプ部、4は再生ポンプ部である。
【0019】
[ターボ分子ポンプ部]
ターボ分子ポンプ部2は、ロータ5の外周に一体的に固定された複数のロータ翼201と、ケーシング1A側に取り付けられ、ロータ翼201と交互に重ねて配置されたステータ翼202とを有する。上記ロータ5は、第1のモータ(第1の駆動源)6の出力軸6Aに取り付けられている。
【0020】
ターボ分子ポンプ部2では、周知のように、ロータ翼201の回転により、ロータ翼201、ステータ翼202の隙間を気体分子が下方へ送られるようになっている。
【0021】
[ネジ溝ポンプ部]
上記ロータ5の下部外周には、ネジ溝ポンプ部3の円筒状ネジ溝ポンプロータ301が一体的に固定されている。このネジ溝ポンプロータ301は円筒状で、上記中間ベース1B上面付近まで伸びている。ネジ溝ポンプロータ301の外周面に接近して第1のネジ溝ステータ302がケーシング1Aに取り付けられている。ネジ溝ポンプロータ301の内周面に接近して第2のネジ溝ステータ303が配設されている。この第2のネジ溝ステータ303は、コラム7の外周面に固定されている。このコラム7は、コラムベース14上面に固定され、コラムベース14は、中間ベース1Bの内の上部に固定されている。コラム7の内部には上記第1のモータ6のステータが取り付けられている。
【0022】
ネジ溝ポンプ部3では、ターボ分子ポンプ部2により下方に送られてきた気体分子がネジ溝ポンプロータ301の回転によりネジ溝ポンプロータ301と第1のネジ溝ステータ302との隙間に導入され、周知のネジ溝ポンプ作用によって下方に送られる。そして、気体分子は、更に中間ベース1B上面の空間G2で折り返してネジ溝ポンプロータ301と第2のネジ溝ステータ303との隙間に導入され、ロータ5下面の空間G3に向けて、更に、ネジ溝ポンプ作用によって上方へ送られるようになっている。
【0023】
[再生ポンプ部]
上記再生ポンプ部4は、上記ロータ5下部に形成された再生ポンプ部ロータ401と、コラム7の上面に固定された円板状の再生ポンプ部ステータ402とを有する。
【0024】
ここで、上記再生ポンプ部4を更に詳細に説明する。再生ポンプ部4は、複数の再生ポンプa〜fからなっている。これらの再生ポンプa〜fは同心円状に配置されいて、再生ポンプaの吸気口は上記ネジ溝ポンプ部3の排気口G3に通じ、再生ポンプaの排気口は隣りの再生ポンプbの吸気口に連通する、という具合に順次最内側の再生ポンプfに直列につながり、再生ポンプfの排気口は排気通路8Aにつながっている。
【0025】
各再生ポンプa〜fには、上記再生ポンプ部ステータ402に設けられた円環状の溝と、この溝に挿入され、上記再生ポンプ部ロータ401に設けられた円環とがある。この円環の先端部には細かい板状の突起がある。再生ポンプ部ロータ401の回転により溝の中で円環が回って導入されたガスに渦を発生させ、再生ポンプ作用を発生させるものである。
【0026】
[円周流ポンプ部]
上記下部ベース1C上面、中間ベース1Bの内側には、円周流ポンプ部9が設けられている。この円周流ポンプ部9は、下部円周流ポンプ部ステータ901、上部円周流ポンプ部ステータ902および円周流ポンプロータ903からなっている。円周流ポンプロータ903は、上記円周流ポンプ部ステータ901、902に回転自在に挟み込まれ、下部ベース1Cに設けられた第2のモータ(第2の駆動源)10の出力軸10Aに取り付けられている。
【0027】
この第2のモータ10は、第1のモータ6と同軸に配設され、その結果、高真空側のターボ分子ポンプ部2、ネジ溝ポンプ部3、再生ポンプ部4と円周流ポンプ部9は同軸に配置され、コンパクトにまとめられる。
【0028】
上記円周流ポンプロータ903は、外周辺に多数の溝を持つ羽車となっている。この羽車の回転が、上下の円周流ポンプ部ステータ901、902の重ね合わせにより形成される円環状の空間に導入されたガスに渦を発生させ、ポンプ作用を発生させるようになっている。
【0029】
この円周流ポンプ部9では、再生ポンプ部4から排気されたガスが排気通路8A経由で導かれ、円周流ポンプ吸入口904(図4参照)に導かれる。そして、円周流ポンプ排気口905から排気通路8B、真空ポンプ排気口26経由で大気中へ排気されるようになっている。
【0030】
[冷却管路]
上記再生ポンプ部4と円周流ポンプ部9とは、そのポンプの原理(渦流を作ってガスにエネルギーを与える)から、他のポンプ部(ターボ分子ポンプ部2、ネジ溝ポンプ部3)よりも発熱が多い。温度上昇を避けるために、再生ポンプ部4と円周流ポンプ部9とに冷却手段を設けている。
【0031】
上記再生ポンプ部ステータ402の下側(再生ポンプa〜fのない側)には、円弧を折り返し接続してなる冷却管路11A(図2参照)が再生ポンプa〜fに近接して設けられている。この冷却管路11Aは、再生ポンプ部ステータ402に刻設された溝と、この溝を塞ぐコラム7上面とで形成され、再生ポンプa〜fからの熱伝導効率をよくしている。そして、冷却管路11A内を通る冷却液(この実施の形態では、水)の漏出を防ぐために、コラム7上面と再生ポンプ部ステータ402下面の間は、図に示すように、Oリング12、13でシールしてある。
【0032】
上記上部円周流ポンプ部ステータ902の上部、および、下部円周流ポンプ部ステータ901の下部には、それぞれ円弧状の冷却管路11B(図3参照)、11C(図5参照)が、円周流ポンプ部に近接して設けられている。これらの冷却管路11B、11Cは、円周流ポンプ部ステータ901、902に刻設された溝と、これらの溝をそれぞれ塞ぐコラムベース14下面、下部ベース1C上面とで形成され、円周流ポンプ部からの熱伝導効率をよくしている。そして、冷却管路11B、11C内を通る冷却液の漏出を防ぐために、コラムベース14下面と上部円周流ポンプ部ステータ902上面の間、下部円周流ポンプ部ステータ901下面と下部ベース1C上面の間は、図に示すように、Oリング15、16、17、18でシールしてある。
【0033】
上記冷却管路11A〜11Cに流す冷却液は、冷却液入口19(図5参照)から送り込まれて冷却液出口24へ戻る。すなわち、冷却液は、冷却液入口19から冷却液通路20経由で先ず冷却管路11Cへ送られ、冷却管路11Cを通過して冷却液通路21経由で冷却管路11Bへ送られる。冷却液は、冷却管路11C、11Bで円周流ポンプ部9を冷却する。冷却管路11Bを通過した冷却液は、次いで、冷却液通路22(図2、3参照)経由で冷却管路11Aへ送られ、再生ポンプ部4を冷却する。冷却管路11Aを通過した冷却液は、冷却液戻り通路23を経由して冷却液出口24へ戻る。
【0034】
[真空引き動作]
ケーシング1A上面の真空ポンプ吸気口25には、図6に模式的に示すように、真空チャンバが接続される。上述の説明から理解されるように、真空ポンプ内部では、排気経路が、真空ポンプ吸気口25、ターボ分子ポンプ部2、ネジ溝ポンプ部3、再生ポンプ部4、排気通路8A、円周流ポンプ部9、排気通路8B、真空ポンプ排気口26の順に形成されている。
【0035】
真空引き前の真空チャンバも大気圧となっている状態からの真空引き動作を説明する。
【0036】
大気圧中では、ターボ分子ポンプ部2、ネジ溝ポンプ部3は、空気抵抗が大き過ぎ、このため、第1のモータ6は過負荷となって回転が上がらず、発熱が大きくなってしまう。再生ポンプ部4も空気抵抗が過大である。そこで、先ず、第2のモータ10だけを起動して、円周流ポンプ部9を運転する。円周流ポンプ部9は、空気抵抗の大きい大気圧中でも効率よく排気するポンプであるから、よく空気を吸引して、短時間で真空チャンバ〜再生ポンプ部4、排気通路8Aの気圧を低真空(たとえば、250Torr以下)に低下させる。この状態になると、ターボ分子ポンプ部2、ネジ溝ポンプ部3、再生ポンプ部4の空気抵抗も軽減されるので、第1のモータ6を起動する。再生ポンプ部4が働いて、ネジ溝ポンプ部3、ターボ分子ポンプ部2の空気抵抗は更に低下すると、第1のモータ6の負荷が軽くなって回転が上がり、ネジ溝ポンプ部3、ターボ分子ポンプ部2も正常に機能するようになる。真空ポンプは定常運転状態となり、図6のような圧力分布となる。第2のモータ起動から定常運転に達するまでの時間は、第1のモータとして出力がそれ程大きいものを用いなくても、特許文献1の真空ポンプよりもはるかに短くなった。真空ポンプの発熱も少なくなった。
【0037】
起動時も、定常運転時も、冷却液を、冷却液入口19、冷却液通路20、冷却管路11A、11B、11C、冷却液通路23、冷却液出口24と流して、再生ポンプ部4、円周流ポンプ部9を冷却する。
【0038】
定常運転になってからは、再生ポンプ部4、ネジ溝ポンプ部3、ターボ分子ポンプ部2の空気抵抗は正常作動可能なまでにそれぞれに低下しているから、第2のモータ10を停止して運転することもできる。なお、このときは、排気通路8Aの気圧は上がるので、再生ポンプ部4の空気抵抗が大きくなり、第1のモータ6の消費動力は増加する。トータルの運転動力を減らすためには、第2のモータ10を起動時だけでなく、常時回転する方がよい。また、回転イナーシャの小さい第2のモータの回転数を変えることにより、容易に真空チャンバの圧力を変えることも可能である。
【0039】
低真空側の運転初期の圧力をより早く低くするために、たとえば、円周流ポンプ部を上下2段に配置して排気経路を直列接続する等、低真空側の円周流ポンプをより強力にするとよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】この発明の一実施形態を示す縦断面図。
【図2】図1のII−II部分断面図。
【図3】図1のIII−III部分断面図。
【図4】図1のIV−IV部分断面図。
【図5】図1のV−V部分断面図。
【図6】この発明の排気順路を示すブロック図。
【図7】従来の真空ポンプを示す縦断面図。
【符号の説明】
【0041】
1 筐体
1A ケーシング
1B 中間ベース
1C 下部ベース
1D 下カバー
2 ターボ分子ポンプ部
201 ロータ翼
202 ステータ翼
3 ネジ溝ポンプ部
301 ネジ溝ポンプロータ
302 第1のネジ溝ステータ
303 第2のネジ溝ステータ
4 再生ポンプ部
401 再生ポンプ部ロータ
402 再生ポンプ部ステータ
5 ロータ
6 第1のモータ(第1の駆動源)
6A 出力軸
7 コラム
8A、8B 排気通路
9 円周流ポンプ部
901 下部円周流ポンプ部ステータ
902 上部円周流ポンプ部ステータ
903 円周流ポンプロータ
904 円周流ポンプ吸入口
905 円周流ポンプ排気口
10 第2のモータ(第2の駆動源)
10A、10B 出力軸
11A、11B、11C 冷却管路
12、13 Oリング
14 コラムベース
15、16、17、18 Oリング
19 冷却液入口
20、21、22 冷却液通路
23 冷却液戻り通路
24 冷却液出口
25 真空ポンプ吸気口
26 真空ポンプ排気口
a〜f 再生ポンプ
G2 ネジ溝ポンプ部の折り返し空間
G3 ネジ溝ポンプ部の排気口(空間)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の駆動源により回転駆動されるターボ分子ポンプ部、ネジ溝ポンプ部および再生ポンプ部と、第2の駆動源により回転駆動される円周流ポンプ部とが、ターボ分子ポンプ部、ネジ溝ポンプ部、再生ポンプ部および円周流ポンプ部の順の排気通路で接続されて、ひとつの筐体内に収納されたことを特徴とする真空ポンプ。
【請求項2】
上記ターボ分子ポンプ部、ネジ溝ポンプ部および再生ポンプ部が第1の駆動源と同軸に、ターボ分子ポンプ部、再生ポンプ部、ネジ溝ポンプ部の順に配設され、ネジ溝ポンプ部の内部に第1の駆動源が配置されている請求項1記載の真空ポンプ。
【請求項3】
上記第2の駆動源および円周流ポンプ部が第1の駆動源と同軸に配設されている請求項2記載の真空ポンプ。
【請求項4】
上記再生ポンプ部および円周流ポンプ部のそれぞれに近接して冷却管路を設けた請求項2記載の真空ポンプ。
【請求項5】
上記冷却管路は、再生ポンプステータ部材および円周流ポンプステータ部材にそれぞれ刻設された溝と、この溝を塞ぐ対向部材の対向面とで形成されている請求項4記載の真空ポンプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−90263(P2006−90263A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−279541(P2004−279541)
【出願日】平成16年9月27日(2004.9.27)
【出願人】(598021579)BOCエドワーズ株式会社 (44)
【Fターム(参考)】