説明

硬質表面の洗浄殺菌方法

【課題】硬質表面の微生物を効率よく洗浄殺菌し、微生物に起因する危害を低減する方法を提供する。
【解決手段】成分(A)
(A)一般式(1)
RO−(EO)n−H (1)
(式中、Rは炭素数8〜14の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、EOはエチレンオキシ基を示し、nは0〜5の整数を示す。)
で表される化合物を硬質表面上の微生物に接触させ(工程1)、次いで、成分(B)塩素系酸化剤及びカチオン系殺菌剤からなる群から選ばれる少なくとも1種を該微生物に接触させる(工程2)、硬質表面の洗浄殺菌方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、硬質表面の洗浄殺菌方法に関する。より詳細には、硬質表面、特に食品や飲料が接触する調理器具や製造機器、設備等の硬質表面を効率よく洗浄殺菌し、微生物に起因する危害を低減するための硬質表面の洗浄殺菌方法に関する。
【背景技術】
【0002】
レストラン厨房等で使用される包丁やまな板、ザル等の調理器具類や、食品飲料工場等で使用される食品飲料を製造、加工する機器、設備、充填機類等食品と直接接触する器具、機器、設備類は、衛生度を保つために、日々、生産使用した後に洗浄作業が行われる。これら対象物の硬質表面形状は様々で、小さな隙間やキズ、手の届かない複雑形状といった機械力が届かない箇所は、しばしば、滅菌しきれない微生物と除去しきれない汚れが残ることによって微生物が増殖し、増殖段階で生成する多糖やタンパク質などと関わりバイオフィルムを形成する。バイオフィルムが形成されると、殺菌剤・静菌剤のような微生物制御薬剤の効果が発揮できないことが多い。例えば、まな板に於いては、洗浄殺菌処理後も無数のキズ内部に微生物が生残し、その後の微生物検査で殆ど微生物数が低減していないという結果になるということもしばしば起こっている。
【0003】
このようにバイオフィルムは、洗浄殺菌処理、特に殺菌処理に大きな影響を与える因子となっている。これまでバイオフィルムを抑制する技術として、特定のアルキルエトキシレートノニオンと界面活性剤を特定比率で含有するバイオフィルム生成抑制剤組成物が提案されている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2008−120783号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のバイオフィルム抑制技術は、通常のバイオフィルムに対する抑制効果は優れているが、例えば、まな板にあるキズ等機械力の及ばない部分に於いて、更に殺菌まで含めた具体的な洗浄殺菌方法の改善が必要であることが判明した。
従って、本発明の課題は、このような部分に於いても効果的な洗浄殺菌方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
斯かる実情に鑑み、本発明者らは、鋭意研究を進めた結果、下記成分(A)を硬質表面上の微生物に接触させた後、成分(B)を接触させれば、微生物を効果的に殺菌できると共に硬質表面を洗浄できることを見出し本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち本発明は、(A)一般式(1)
RO−(EO)n−H (1)
(式中、Rは炭素数8〜14の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、EOはエチレンオキシ基を示し、nは0〜5の整数を示す。)
で表される化合物〔成分(A)〕を硬質表面上の微生物に接触させ(工程1)、次いで、(B)塩素系酸化剤及びカチオン系殺菌剤からなる群から選ばれる少なくとも1種〔成分(B)〕を該微生物に接触させる(工程2)、硬質表面の洗浄殺菌方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、食品や飲料が接触する調理器具や製造機器、設備の硬質表面を効率よく洗浄殺菌し、微生物に起因する危害を低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の洗浄殺菌方法は、硬質表面上の微生物に、工程1としてまず、成分(A)を接触させ、その後、工程2として塩素系酸化剤及び/又はカチオン系殺菌剤を作用させる。
(工程1)
工程1に用いる成分(A)は、一般式(1)
RO−(EO)n−H (1)
で表される化合物から成り、Rは炭素数8〜14の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基、EOはエチレンオキシ基、そしてnは0〜5の整数である。
【0009】
ここで、Rで示されるアルキル基又はアルケニル基は、直鎖でも分岐鎖でもよいが、バイオフィルムの生成抑制の観点から、炭素数10〜14のものが好ましい。EOで示されるエチレンオキシ基の数nは、バイオフィルムの生成抑制の観点から、0〜4がより好ましく、1〜4がさらに好ましい。なお、水への分散性の観点から、nは2〜4が好ましい。
【0010】
本発明方法に使用する成分(A)の濃度は、用途、剤型により適宜決定することができるが、微生物へ作用させる場面においては、通常、水溶液の状態で用いられ、その濃度としてはコストと取り扱い性の面から0.001〜10重量%が好ましく、より好ましくは0.002〜7重量%、さらに好ましくは0.005〜5重量%、さらにより好ましくは0.005〜3重量%の範囲である。
【0011】
本発明の成分(A)は、疎水性が高く水への溶解性が低いため、界面活性剤を用いて水系中に安定的に存在させることにより、水系において成分(A)をより効果的に作用させることができる。
【0012】
本発明方法で使用できる界面活性剤の種類は特に限定されないが、成分(A)を水系中に安定に存在させることができる界面活性剤が望ましい。特に乳化、分散又は可溶化性能の観点から、界面活性剤の中で陰イオン界面活性剤又は非イオン界面活性剤を用いることが好ましい。
【0013】
陰イオン性界面活性剤としては、リグニンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレン(以下、POEと記す)アルキルスルホン酸塩、POEアルキルフェニルエーテルスルホン酸塩、POEアルキルフェニルエーテルリン酸エステル塩、POEアリールフェニルエーテルスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、POEアルキル硫酸エステル塩、POEアリールフェニルエーテルリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、POEトリベンジルフェニルエーテルスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、POEアルキルリン酸塩、POEトリベンジルフェニルエーテルリン酸エステル塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、脂肪酸塩(石けん)、POEアルキルエーテル酢酸塩等が挙げられ、中でもアルキル硫酸エステル塩やPOEアルキル硫酸エステル塩、POEアルキルエーテル酢酸塩を用いることがより好ましい。これらの陰イオン性界面活性剤のアルキル炭素数は10〜18が好ましく、エチレンオキシド平均付加モル数は0〜10が好ましく、0〜5がより好ましい。
【0014】
非イオン性界面活性剤としては、POEアルキルエーテル[但し、成分(A)を除く]、POEアルキルフェニルエーテル、ポリオキシプロピレン・POE(ブロック又はランダム)アルキルエーテル、POEアリールフェニルエーテル、POEスチレン化フェニルエーテル、POEトリベンジルフェニルエーテル等の1価アルコール誘導体型非イオン性界面活性剤、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル、アルキルポリグリコシド等の多価アルコール誘導体型非イオン性界面活性剤等が挙げられ、中でもPOEアルキルエーテル[但し、成分(A)を除く]、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル、アルキルポリグリコシド、ソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステルが好ましく、特に、POEアルキルエーテル[但し、成分(A)を除く]が好ましい。なかでもPOEアルキルエーテルのHLBは10以上が特に好ましい。また、POEアルキルエーテルのアルキル炭素数は12〜18が好ましく、エチレンオキシド平均付加モル数は6以上が特に好ましい。
【0015】
上記界面活性剤は単独で、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、これらの界面活性剤は成分(A)と目的に応じて任意の割合で併用することができるが、これら界面活性剤の含有量は、乳化・分散・可溶化性能を高める点から、0.001〜10重量%、さらに0.002〜7重量%、特に0.005〜5重量%が好ましい。
【0016】
工程1で使用される成分(A)の形態としては、用途、目的に応じて、水、エタノール、イソプロパノールなどの溶剤に溶かした溶液、あるいは固体、ゲル状、乳化・分散状、粉末状、エアゾールなどが挙げられ、これらから適宜選択することができ、作用濃度に合わせた製品形態はもちろんのこと、高濃度の製品形態にしておき、使用場面において希釈する、あるいは使用場面において界面活性剤を配合し使用することも可能である。
【0017】
(工程2)
本工程は、工程1で成分(A)を硬質表面上の微生物に接触させた後、成分(B)として塩素系酸化剤及びカチオン系殺菌剤からなる群から選ばれる少なくとも1種を該微生物に接触させるにより行われる。一般にバイオフィルムが形成されると殺菌剤が効きにくい状況が起こるが、成分(A)よってバイオフィルム生成が抑制されると、殺菌剤の効力を十分に引き出すことが可能になる。
【0018】
本発明に用いる塩素系酸化剤としては、例えば、次亜塩素酸又はその塩、亜塩素酸又はその塩、二酸化塩素、塩素化イソシアヌル酸又はその塩等が挙げられる。
【0019】
本発明に用いるカチオン系殺菌剤としては、例えば、下記一般式(B−1)及び(B−2)で表されるカチオン系界面活性剤が挙げられる。
【0020】
【化1】

【0021】
〔式中、R1、R2、R3及びR4のいずれか1又は2が、炭素数8〜16の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル基、又は次式
【0022】
【化2】

【0023】
で表される基を示し、残りは同一又は異なって、炭素数1〜3のアルキル基、ベンジル基、又は式−(CH2CH2O)mH(mはエチレンオキシド平均付加モル数で、2〜20の数を示す)で表される基を示し、R5は炭素数12〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、Xはハロゲン原子又は有機アニオンとなる基を示す。〕
【0024】
上記のカチオン系殺菌剤としては、例えば、アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライド(塩化ベンザルコニウム)、ジデシルジメチルアンモニウムクロライド、塩化セチルピリジニウム、塩化ドデシルピリジニウムなどが挙げられる。
【0025】
成分(B)は単独あるいは2種以上を組合せて用いることができ、その濃度は、特に制限されるものではなく、その種類により適宜選択が可能であるが、硬質表面へ作用させる場面においては、通常、水溶液の状態で用いられ、その濃度としては0.001〜10重量%が好ましく、0.005〜5重量%がより好ましく、0.01〜3重量%が特に好ましい。
【0026】
工程2で用いられる殺菌剤の形態は、水、エタノール、イソプロパノールなどの溶剤に溶かした溶液、あるいは固体、ゲル状、乳化・分散状、粉末状、エアゾールなどが挙げられ、これらから適宜選択することができ、作用濃度に合わせた製品形態はもちろんのこと、高濃度の製品形態にしておき、使用場面において希釈する、あるいは使用場面において界面活性剤を配合し使用することも可能である。好ましい形態は水溶液である。
【0027】
工程1及び工程2で用いられる薬剤は本発明の目的を損なわない範囲で、増粘剤、粘度調整剤、pH調整剤、溶剤、香料、着色剤、酸化防止剤、防腐剤、蛍光剤、賦形剤、ソイルリリース剤、漂白剤、漂白活性化剤、粉末化剤、造粒剤、コーティング剤などを配合することができる。
【0028】
工程1及び工程2の薬剤を微生物に接触させる方法としては、浸漬、塗布あるいは散布するなどがある。さらに、スポンジ、タオル、ブラシ、水流などの物理力を加えてもよい。また、工程1及び工程2の薬剤を微生物に作用させておく時間は、付着しているバイオフィルムの量、工程1及び工程2の薬剤を作用させる濃度、作用温度、物理力の有無により異なるが、通常は1分〜48時間の範囲が好ましい。作用させる時間としては、作業性と効果の両立の観点から、工程1の薬剤を30秒〜24時間作用させた後、工程2の薬剤を30秒〜24時間作用させることが好ましい。工程1と工程2の間の時間は、あまり時間を置かずに即座に行うことが好ましく、0.1秒〜20時間が好ましく、特に1分〜5時間、さらに1分〜1時間が好ましい。
【0029】
本発明の洗浄殺菌方法は微生物に起因する危害が懸念される広い分野に適用することが可能である。例えば、飲食品が接触する器具、機器又は設備の硬質表面に応用でき、特に、菌汚染リスクの高い食品製造又は飲料製造プラント用洗浄、台所、厨房等に応用でき、さらに浴室、便器、台所又は厨房などの排水溝、排水管にも応用できる。また、産業用の冷却タワーなどの冷却水系、脱塩装置、パルプ及び紙製造系や浴槽、プール、人工池などの循環水系路に応用できる。また、バイオフィルムが形成しやすい医療機器、例えば内視鏡やカテーテル、人工透析機等の殺菌にも応用できる。このうち、飲食品が接触する器具、機器又は設備の硬質表面の洗浄殺菌に本発明方法を適用することが最も好ましい。
【実施例1】
【0030】
以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0031】
実施例1〜7、比較例1〜4
実施例及び比較例:
(実施例)
成分(A) RO−(EO)n−H
(A−1)C12アルコール〔カルコール2098、花王(株)製、R=C12アルキル、n=0〕
(A−2)C12アルコールエチレンオキサイド3モル付加物〔NIKKOL BL−3SY、日光ケミカルズ(株)製、R=C12アルキル、n=3〕
(比較例)
(A−3)C12アルコールエチレンオキサイド12モル付加物〔エマルゲン120、花王(株)製、R=C12アルキル、n=12〕
【0032】
〔殺菌試験〕
(菌液の作製、試験片の作製)
緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa NBRC13275)をSoybean-Casein Digest Agar〔SCD寒天培地:日本製薬(株)製〕を用いて37℃、24時間前培養した。培地上に発育したコロニーを掻きとり、10mM滅菌リン酸バッファー(pH7.2)に懸濁した後、5,000×g、15分、10℃の条件で2回遠心洗浄し、再度10mM滅菌リン酸バッファー(pH7.2)に懸濁して、菌の濃度を600nm吸光度で1.0(OD600=1.0)に調整した菌液を作製した。その後、菌液100μLをスライドガラス(30×80×1mm)に塗布して試験片を作製した。
(工程1)
200mL滅菌スクリューカップ〔栄研器材(株)製)の中にミューラーヒントン培地〔日本ベクトン・ディッキンソン(株)製〕を100mL調製し、次いで表1に示す成分(A)の洗浄液を、ミューラーヒントン培地に対して所定濃度となるように添加して混合し、次いで、上記試験片を浸漬した。これらを37℃にて24時間保管した。
(工程2)
24時間後、試験片を抜き出し、予め200mL滅菌スクリューカップに調製しておいた表1の成分(B)の殺菌液100mLに投入、5分間浸漬させた。5分後、不活化液(※)20mLを添加し素早く攪拌して殺菌液の効力を停止させた。次いで、停止させた殺菌液0.1mLを標準寒天培地に塗抹し、37℃で24時間培養して、生育したコロニー数から試験片1枚当りの生菌数を算出し、以下の基準にて判定した。
◎:<103cfu/試験片1枚当り(検出下限未満)
○:103以上、104未満
△:104以上、105未満
×:105以上
※不活化液:LP希釈液30g(日本製薬(株)製)とチオ硫酸ナトリウム(無水)10gを精製水1Lに添加し、121℃・20分のオートクレーブ滅菌をしたもの
これらの結果を表1(実施例1〜7、比較例1〜4)に示す。
【0033】
また、(工程1)に、表2に示す成分(B)の殺菌液を適用し、(工程2)に、表2に示す成分(A)の洗浄液を、それぞれ適用した場合の殺菌試験結果を表2(比較例5〜7)に示す。
【0034】
【表1】

【0035】
【表2】

【0036】
以上の結果より、本発明の洗浄殺菌方法を用いることにより硬質表面の微生物を効果的に殺菌できることがわかる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)一般式(1)
RO−(EO)n−H (1)
(式中、Rは炭素数8〜14の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、EOはエチレンオキシ基を示し、nは0〜5の整数を示す。)
で表される化合物を硬質表面上の微生物に接触させ(工程1)、次いで、(B)塩素系酸化剤及びカチオン系殺菌剤からなる群から選ばれる少なくとも1種を該微生物に接触させる(工程2)、硬質表面の洗浄殺菌方法。
【請求項2】
成分(B)が、下記一般式(B−1)又は/及び(B−2)で表されるカチオン系界面活性剤である請求項1記載の硬質表面の洗浄殺菌方法。
【化1】

〔式中、R1、R2、R3及びR4のいずれか1又は2が、炭素数8〜16の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル基、又は次式
【化2】

で表される基を示し、残りは同一又は異なって、炭素数1〜3のアルキル基、ベンジル基、又は式−(CH2CH2O)mH(mはエチレンオキシド平均付加モル数で、2〜20の数を示す)で表される基を示し、R5は炭素数12〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、Xはハロゲン原子又は有機アニオンとなる基を示す。〕
【請求項3】
成分(B)が、次亜塩素酸塩、塩素化イソシアヌル酸化合物及び二酸化塩素からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1記載の硬質表面の洗浄殺菌方法。
【請求項4】
硬質表面が、飲食品が接触する器具、機器又は設備の硬質表面である請求項1〜3の何れか1項記載の硬質表面の洗浄殺菌方法。

【公開番号】特開2010−143865(P2010−143865A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−323653(P2008−323653)
【出願日】平成20年12月19日(2008.12.19)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】